JP2023077584A - 貯蔵装置、及び、液体吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】物体の貯蔵量の検出精度を向上させる。【解決手段】貯蔵装置は、複数の壁を含み、複数の壁に囲まれた空間に物体を貯蔵する貯蔵部と、複数の壁のうちの第1の壁に設けられた第1電極と、複数の壁のうちの第2の壁に設けられた第2電極と、第2の壁に設けられた第3電極と、を備え、貯蔵部において物体が減少する方向である第1方向における第2電極の幅は、第1方向と交差する第2方向における第2電極の幅よりも小さく、第1方向における第3電極の幅は、第2方向における第3電極の幅よりも小さく、第1方向において、第2電極の幅と第3電極の幅との差は、第1の値以下であり、第2方向において、第2電極の幅と第3電極の幅との差は、第2の値以下である。【選択図】図11
Description
本発明は、貯蔵装置、及び、液体吐出装置に関する。
貯蔵装置に貯蔵された物体の貯蔵量を検出する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、容器の内容物の残量を検知する残量検知センサーが記載されている。この種の残量検知センサーは、容器に対向して配置された検知電極と、検知電極と対向して配置されたガード電極とを有する。そして、残量検知センサーは、ガード電極の電位を基準電位として、検知電極によって計測される静電容量に基づいて、容器の内容物の残量を検知する。
ところで、貯蔵装置に貯蔵された物体の貯蔵量を検出する装置の用途によっては、貯蔵装置に貯蔵された物体の貯蔵量の検出精度を高めることが求められる。従来の貯蔵装置においては、物体の貯蔵量の検出精度の向上という観点から更なる改善の余地がある。
以上の課題を解決するために、本発明に係る貯蔵装置は、複数の壁を含み、前記複数の壁に囲まれた空間に物体を貯蔵する貯蔵部と、前記複数の壁のうちの第1の壁に設けられた第1電極と、前記複数の壁のうちの第2の壁に設けられた第2電極と、前記第2の壁に設けられた第3電極と、を備え、前記貯蔵部において前記物体が減少する方向である第1方向における前記第2電極の幅は、前記第1方向と交差する第2方向における前記第2電極の幅よりも小さく、前記第1方向における前記第3電極の幅は、前記第2方向における前記第3電極の幅よりも小さく、前記第1方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第1の値以下であり、前記第2方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第2の値以下である。
また、本発明に係る液体吐出装置は、液体を貯蔵する貯蔵装置と、前記貯蔵装置に貯蔵された前記液体の貯蔵量を検出する検出回路と、前記貯蔵装置から供給される前記液体を吐出する吐出部とを備え、前記貯蔵装置は、複数の壁を含み、前記複数の壁に囲まれた空間に前記液体を貯蔵する貯蔵部と、前記複数の壁のうちの第1の壁に設けられた第1電極と、前記複数の壁のうちの第2の壁に設けられた第2電極と、前記第2の壁に設けられた第3電極と、を備え、前記貯蔵部において前記液体が減少する方向である第1方向における前記第2電極の幅は、前記第1方向と交差する第2方向における前記第2電極の幅よりも小さく、前記第1方向における前記第3電極の幅は、前記第2方向における前記第3電極の幅よりも小さく、前記第1方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第1の値以下であり、前記第2方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第2の値以下である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。ただし、各図において、各部の寸法及び縮尺は、実際のものと適宜に異ならせてある。また、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
[1.実施形態]
先ず、図1を参照しつつ、本実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成について説明する。
先ず、図1を参照しつつ、本実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るインクジェットプリンター1の構成の一例を説明するための説明図である。なお、図1では、インクジェットプリンター1の部分的な構成の一例が示される。インクジェットプリンター1は、「液体吐出装置」の例である。
例えば、インクジェットプリンター1は、インクINKを吐出して、印刷用紙等の印刷媒体Pに画像を形成する。具体的には、インクジェットプリンター1には、パーソナルコンピューター又はデジタルカメラ等のホストコンピューターから、インクジェットプリンター1が形成すべき画像を示す印刷データが供給される。そして、インクジェットプリンター1は、ホストコンピューターから供給される印刷データにより示される画像を印刷媒体Pに形成する印刷処理を実行する。なお、印刷媒体Pは、印刷用紙に限定されない。例えば、印刷媒体Pは、樹脂フィルム又は布帛等の任意の材質の媒体であってもよい。また、インクINKは、「物体」及び「液体」の例である。本実施形態では、インクジェットプリンター1がシリアルプリンターである場合を想定する。なお、インクジェットプリンター1は、印刷機能の他に、コピー機能、スキャナー機能、ファクシミリ送信機能及びファクシミリ受信機能のいずれかを有してもよい。すなわち、インクジェットプリンター1は、所謂「複合機」に相当するものであってもよい。
インクジェットプリンター1は、例えば、管理ユニット2、制御ユニット4及び吐出ユニット6等を有する。管理ユニット2は、例えば、インクINKを貯蔵するタンクユニット10と、タンクユニット10に貯蔵されたインクINKの貯蔵量を検出する検出回路20とを有する。例えば、管理ユニット2は、タンクユニット10に貯蔵されたインクINKの貯蔵量を管理する貯蔵量管理装置である。
タンクユニット10は、例えば、種類が異なる複数のインクINKと1対1に対応する複数のインクタンク100と、複数のインクタンク100と1対1に対応する複数のフレキシブルプリント基板200とを有する。なお、タンクユニット10は、「貯蔵装置」の例であり、インクタンク100は、「貯蔵部」の例である。
本実施形態では、インクINKの種類が、シアン、マゼンタ、イエロー及び2種類のブラックの計5種類である場合を想定する。この場合、タンクユニット10は、5種類のインクINKと1対1に対応する5つのインクタンク100を有する。なお、インクINKの種類は、5種類に限定されない。すなわち、タンクユニット10が有するインクタンク100の数は、5つに限定されない。例えば、インクINKの種類が1種類である場合、タンクユニット10は、1つのインクタンク100を有してもよい。
各インクタンク100には、複数のインクINKのうちの対応するインクINKが貯蔵される。また、各フレキシブルプリント基板200は、複数のインクタンク100のうちの対応するインクタンク100に固定される。以下では、フレキシブルプリント基板は、FPC(Flexible Printed Circuits)とも称される。なお、インクタンク100及びFPC200の詳細については、図2等において後述する。また、検出回路20の詳細については、図10において後述する。
制御ユニット4は、例えば、インクジェットプリンター1の各部を制御するプロセッサーである。例えば、制御ユニット4は、1又は複数の図示しないCPU(Central Processing Unit)を有する。制御ユニット4は、例えば、制御プログラムに従って動作することで、管理ユニット2及び吐出ユニット6等を制御する制御部として機能する。なお、制御ユニット4が制御プログラムを実行することによって実現される要素の全部又は一部は、FPGA(field programmable gate array)又はASIC(Application Specific IC)等の電子回路によりハードウェアで実現されてもよい。あるいは、制御ユニット4の各機能の全部又は一部は、ソフトウェアとハードウェアとの協働により実現されてもよい。制御プログラムは、制御ユニット4が有する図示しない記憶装置に記憶されていてもよいし、ネットワークを介して他の装置から送信されてもよい。
吐出ユニット6は、例えば、複数のインクタンク100と1対1に対応する複数のヘッドユニット30、キャリッジ32、タイミングベルト40、キャリッジガイド軸42、キャリッジ搬送機構43、搬送ローラー44、媒体搬送機構45、及び、プラテン46等を有する。各ヘッドユニット30は、タンクユニット10からチューブ14を介して供給されるインクINKを吐出する複数の吐出部30aを有する。例えば、吐出ユニット6は、制御ユニット4による制御のもとで、副走査方向SD2に印刷媒体Pを搬送しつつ、副走査方向SD2に交差する主走査方向SD1に沿って複数のヘッドユニット30を往復動させながら、吐出部30aからインクINKを吐出させる。これにより、印刷データに応じたドットが印刷媒体P上に形成される。
なお、複数のヘッドユニット30は、キャリッジ32に搭載される。例えば、吐出ユニット6は、印刷処理が実行される場合に、キャリッジ32を主走査方向SD1に沿って往復動させるとともに、印刷媒体Pを副走査方向SD2に搬送することで、印刷媒体Pの各ヘッドユニット30に対する相対位置を変化させる。これにより、吐出ユニット6は、印刷媒体Pの全体に対するインクINKの着弾を可能にする。
キャリッジガイド軸42は、キャリッジ32を主走査方向SD1に沿って往復自在に支持する。タイミングベルト40は、キャリッジ32に固定され、キャリッジ搬送機構43により駆動される。これにより、吐出ユニット6は、複数のヘッドユニット30をキャリッジ32と共に、キャリッジガイド軸42に沿って往復動させることができる。また、搬送ローラー44は、媒体搬送機構45の駆動に応じて回転し、プラテン46上の印刷媒体Pを副走査方向SD2に搬送する。なお、印刷媒体Pは、プラテン46とキャリッジ32との間に位置する。
なお、インクジェットプリンター1の構成は、図1に示す例に限定されない。例えば、図1では、タンクユニット10がキャリッジ32の外部に設けられる場合を例示したが、タンクユニット10は、インクカートリッジとして、キャリッジ32に格納されてもよい。また、例えば、インクジェットプリンター1は、ラインプリンターであってもよい。
図2は、インクタンク100の一例を示す斜視図である。なお、以下では、タンクユニット10が有する複数のインクタンク100のうちの1つのインクタンク100と、当該インクタンク100に固定されたFPC200とを中心に、タンクユニット10の構成等を説明する。例えば、図2では、タンクユニット10が有する複数のインクタンク100のうちの1つのインクタンク100と、当該インクタンク100に固定されたFPC200とが示される。
以下では、説明の便宜上、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を有する3軸の直交座標系を適宜導入する。また、以下では、X軸の矢印の指す方向は+X方向と称され、+X方向の反対方向は-X方向と称される。Y軸の矢印の指す方向は+Y方向と称され、+Y方向の反対方向は-Y方向と称される。そして、Z軸の矢印の指す方向は+Z方向と称され、+Z方向の反対方向は-Z方向と称される。また、以下では、+X方向及び-X方向を、特に区別することなく、X方向と称し、+Y方向及び-Y方向を特に区別することなく、Y方向と称する場合がある。また、+Z方向及び-Z方向を、特に区別することなく、Z方向と称する場合がある。また、以下では、+Z方向を上側と称し、-Z方向を下側と称する場合がある。本実施形態では、-Z方向が重力方向である場合を想定する。例えば、-Z方向は、インクINKが減少する方向に該当する。また、以下では、特定の方向から対象物をみることを、平面視と称する場合がある。
インクタンク100は、例えば、複数の外壁120、インクタンク100からインクINKを排出する排出部150、インクタンク100にインクINKを供給するための供給口160、接続部170、調整口180、及び、取付け部190を有する。接続部170には、チューブ14が接続される。調整口180は、インクタンク100の内部の圧力を調整するための空気を取り込む取り込み口である。また、取付け部190は、インクタンク100をインクジェットプリンター1に取り付けるための機構である。
複数の外壁120は、例えば、外壁120a、120b、120c、120d及び120eを含む。また、図2では、図を見やすくするために、複数の外壁120のうちの一部の外壁120の符号の図示が省略されている。
複数の外壁120の材料は、誘電体で、かつ、インクINKを透過しない材料であれば特に限定されない。例えば、複数の外壁120の材料は、ポリオレフィン、ポリカーボネート及びポリエステル等の各種樹脂材料でもよいし、各種ガラス材料でもよい。また、複数の外壁120の材料は、硬質の材料であってもよく、軟質の材料であってもよい。あるいは、複数の外壁120の一部分が硬質の材料で、他の部分が軟質の材料であってもよい。
例えば、複数の外壁120のうち、外壁120aがフィルム等の軟質の材料で形成され、外壁120a以外の外壁120がプラスティック等の硬質の材料で形成されてもよい。硬質の材料の弾性率は、例えば、軟質の材料の弾性率よりも大きい。本実施形態では、複数の外壁120のうちの外壁120aがナイロンフィルムで形成され、複数の外壁120のうちの外壁120a以外の外壁120がナイロンフィルムよりも弾性率の大きいプラスティックで形成されている場合を想定する。この場合、例えば、外壁120bよりも薄い外壁120aを容易に形成することができる。また、本実施形態では、外壁120bの弾性率が外壁120aの弾性率よりも大きいため、外壁120bの弾性率が外壁120aの弾性率と同じ場合に比べて、例えば、外壁120bがインクタンク100の内部の圧力等により変形することを抑止することができる。
本実施形態では、複数の外壁120のうち、外壁120a以外の全ての外壁120がプラスティックで形成されるため、変形し難いインクタンク100を容易に製造にすることができる。例えば、本実施形態では、ナイロンフィルムで形成された外壁120aを、プラスティックで形成された外壁120に接着することにより、インクタンク100を容易に製造することができる。
図2に示すように、外壁120a及び120bは、Y方向に互いに離れて配置され、インクタンク100の側壁のうち、X-Z平面に略平行な側壁を構成する。なお、「略平行」、後述する「略直交」及び「略直角」等は、誤差を含む概念である。例えば、「略平行」とは、設計上平行であればよい。また、外壁120c及び120dは、X方向に互いに離れて配置され、インクタンク100の側壁のうち、Y-Z平面に略平行な側壁を構成する。例えば、外壁120cは、外壁120a及び120bの間に配置され、外壁120a及び120bの+X方向の縁部において、外壁120aの一部と外壁120bの一部とに接続される。また、例えば、外壁120dは、外壁120a及び120bの間に配置され、外壁120a及び120bの-X方向の縁部において、外壁120aの一部と外壁120bの一部とに接続される。
また、外壁120eは、X-Y平面に略平行な面を含み、インクタンク100の底部を構成する。例えば、外壁120eは、外壁120a及び120bの間に配置され、外壁120a及び120bの-Z方向の縁部において、外壁120aの一部と外壁120bの一部とに接続される。外壁120a、120b、120c、120d及び120eにより、+Z方向に開口する箱が構成される。当該箱の開口は、例えば、複数の外壁120のうちの外壁120a、120b、120c、120d及び120e以外の外壁120により、塞がれる。
なお、外壁120a及び120bは、X-Z平面に対して、所定の角度で傾斜するように設けられてもよい。同様に、外壁120c及び120dは、Y-Z平面に対して、所定の角度で傾斜するように設けられてもよい。
外壁120aは、例えば、インクタンク100に貯蔵されたインクINKの貯蔵量を検出するための交流信号が入力される入力電極210が設けられる第1配置部分PP1を含む。例えば、外壁120aのうち、入力電極210が設けられるべき目標配置部分と、当該目標配置部分の周辺部分とを含む部分が、第1配置部分PP1に該当する。第1配置部分PP1は、例えば、外壁120aに対するFPC200の取り付け位置が取り付け誤差等により所定位置からずれた場合でも、-Y方向からの平面視において、入力電極210の全体を含むように、入力電極210の目標配置部分の周辺部分を含む。
例えば、第1配置部分PP1のX方向の幅WP1xは、入力電極210のX方向の幅W10xよりも大きく、第1配置部分PP1のZ方向の幅WP1zは、入力電極210のZ方向の幅W10zよりも大きい。
外壁120aの外面OF1には、FPC200の一部分が取り付けられる。なお、本実施形態では、外壁120aの外面OF1のうち、第1配置部分PP1の外面OF1の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”が付されている。
FPC200は、例えば、第1配置部分PP1の外面OF1aに設けられる入力電極210と、入力電極210に接続され、X方向に延在する配線212と、接地電圧等の一定の電圧に保持される2つのシールド配線240とを有する。図2では、2つのシールド配線240を互いに区別するために、2つのシールド配線240の各々の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”又は“b”が付されている。例えば、シールド配線240aは、入力電極210よりも-Z方向に設けられるシールド配線240であり、シールド配線240bは、入力電極210よりも+Z方向に設けられるシールド配線240である。図3以降において図示されるシールド配線240においても、他のシールド配線240と区別するために、シールド配線240の符号の末尾には、小文字のアルファベットが付されている。
なお、入力電極210、配線212、並びに、シールド配線240a及び240bは、FPC200が有する複数の要素のうちの外壁120aの外面OF1に設けられる要素の一例である。FPC200は、図3、図6及び図7等に示すように、入力電極210、配線212、並びに、シールド配線240a及び240b以外の要素も有する。
入力電極210、配線212、並びに、シールド配線240a及び240bは、導電性の材料で形成される。導電性の材料は、例えば、金、銀、銅、アルミ、鉄、ニッケル及びコバルト等の金属材料であってもよいし、1種類以上の金属材料を含む合金であってもよい。本実施形態では、入力電極210と配線212とが一体に形成される場合を想定する。この場合、配線212は、入力電極210と直接接続される。
入力電極210は、例えば、Z方向における入力電極210の幅W10zがX方向における入力電極210の幅W10xよりも小さくなるように形成される。例えば、入力電極210は、X方向が長手方向である長方形状に形成されてもよい。なお、入力電極210の形状は、長方形状に限定されない。また、本実施形態では、入力電極210は、X方向に延在するシールド配線240aとX方向に延在するシールド配線240bとの間に位置する。また、入力電極210は、-Y方向からの平面視において、外壁120aのX方向における中心CXaと重なる部分を含む。
なお、本実施形態では、入力電極210に加えて、シールド配線240aの一部及びシールド配線240bの一部も、第1配置部分PP1の外面OF1aに設けられる。従って、例えば、第1配置部分PP1の幅WP1zは、FPC200のうちの入力電極210、並びに、シールド配線240a及び240bを含む部分のZ方向の幅W40abよりも大きい。
次に、図3を参照しつつ、FPC200が有する複数の要素のうちの外壁120bに対向する要素について説明する。
図3は、+Y方向から見たインクタンク100の概略図である。図3では、FPC200が有する複数の要素のうち、インクタンク100を+Y方向から見た場合に把握される外壁120bの外面OF2に設けられる要素を中心に説明する。
外壁120bは、例えば、インクタンク100に貯蔵されたインクINKの貯蔵量を検出するための2つの検出電極220が設けられる第2配置部分PP2を含む。図3では、2つの検出電極220を互いに区別するために、2つの検出電極220の各々の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”又は“b”が付されている。例えば、検出電極220aは、検出電極220bよりも-Z方向に設けられる検出電極220である。
なお、本実施形態では、検出電極220a及び220bの大きさが互いに同じ大きさである場合を想定する。また、本実施形態では、外壁120bの第2配置部分PP2に2つの検出電極220a及び220bが設けられる場合を想定するが、第2配置部分PP2に設けられる検出電極220の数は、2つに限定されない。例えば、第2配置部分PP2に設けられる検出電極220の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
第2配置部分PP2としては、例えば、外壁120bのうち、検出電極220a及び検出電極220bが設けられるべき目標配置部分と、当該目標配置部分の周辺部分とを含む部分が該当する。第2配置部分PP2は、例えば、外壁120bに対するFPC200の取り付け位置が取り付け誤差等により所定位置からずれた場合でも、+Y方向からの平面視において、検出電極220の全体を含むように、検出電極220の目標配置部分の周辺部分を含む。なお、検出電極220の全体は、検出電極220aの全体及び検出電極220bの全体を含む。
例えば、第2配置部分PP2のX方向の幅WP2xは、検出電極220aのX方向の幅W20ax及び検出電極220bのX方向の幅W20bxの両方よりも大きい。また、第2配置部分PP2のZ方向の幅WP1zは、FPC200のうちの検出電極220a及び220bを含む部分のZ方向の幅W20abよりも大きい。
外壁120bの外面OF2には、FPC200の一部分が取り付けられる。なお、本実施形態では、外壁120bの外面OF2のうち、第2配置部分PP2の外面OF2の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”が付されている。
FPC200は、例えば、第2配置部分PP2の外面OF2aに設けられる検出電極220a及び220bと、検出電極220aに接続され、X方向に延在する配線222aと、検出電極220bに接続され、X方向に延在する配線222bとを有する。さらに、FPC200は、接地電圧等の一定の電圧に保持されるシールド配線240cを有する。シールド配線240cは、検出電極220aと検出電極220bとの間に位置するシールド配線240である。従って、シールド配線240cの一部は、第2配置部分PP2の外面OF2aに設けられる。また、本実施形態では、シールド配線240aの一部及びシールド配線240bの一部も、第2配置部分PP2の外面OF2aに設けられる。
例えば、検出電極220aは、X方向に延在するシールド配線240aとX方向に延在するシールド配線240cとの間に位置し、検出電極220bは、X方向に延在するシールド配線240bとX方向に延在するシールド配線240cとの間に位置する。なお、シールド配線240cは、シールド配線240aとシールド配線240bとの間に位置する。
また、検出電極220aは、+Y方向からの平面視において、外壁120bのX方向における中心CXbと重なる部分を含む。同様に、検出電極220bは、+Y方向からの平面視において、外壁120bのX方向における中心CXbと重なる部分を含む。なお、本実施形態では、外壁120bのX方向における中心CXbは、外壁120aのX方向における中心CXaと略一致する。また、供給口160のX方向における位置と検出電極220aのX方向における位置とは、互いに異なる。同様に、供給口160のX方向における位置と検出電極220bのX方向における位置とは、互いに異なる。
このように、本実施形態では、検出電極220a及び220b、並びに、シールド配線240aの一部、シールド配線240bの一部及びシールド配線240cの一部が、第2配置部分PP2の外面OF2aに設けられる。従って、例えば、第2配置部分PP2の幅WP2zは、FPC200のうちの検出電極220a及び220b、並びに、シールド配線240a、240b及び240cを含む部分のZ方向の幅W40cdよりも大きい。
FPC200の全体の概要については図11において後述するが、例えば、検出電極220aは、Z方向における検出電極220aの幅W20azがX方向における検出電極220aの幅W20axよりも小さくなるように形成される。同様に、検出電極220bは、Z方向における検出電極220bの幅W20bzがX方向における検出電極220bの幅W20bxよりも小さくなるように形成される。本実施形態では、検出電極220a及び220bは、+Y方向からの平面視において、X方向が長手方向である長方形状として把握される。なお、検出電極220a及び220bの形状は、長方形状に限定されない。
また、検出電極220a及び220b、配線222a及び222b、並びに、シールド配線240cは、入力電極210と同様の材料で形成される。本実施形態では、検出電極220aと配線222aとが一体に形成され、検出電極220bと配線222bとが一体に形成される場合を想定する。この場合、配線222aは、検出電極220aと直接接続され、配線222bは、検出電極220bと直接接続される。
次に、図4を参照しつつ、インクタンク100の内部構造について説明する。
図4は、インクタンク100の概略的な内部構造の一例を示す斜視図である。
インクタンク100の内部には、例えば、複数の隔壁122、複数の支持部130、及び、複数の補助部140を有する。なお、図4では、複数の支持部130を互いに区別するために、複数の支持部130の各々の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”、“b”又は“c”が付されている。同様に、複数の補助部140の各々の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”、“b”、“c”、“d”又は“e”が付されている。なお、支持部130の数、及び、補助部140の数は、図4に示す例に限定されない。例えば、支持部130の数は、1つでもよいし、2つでもよい。あるいは、支持部130の数は、4つ以上でもよい。また、複数の隔壁122は、例えば、隔壁122a及び122bを含む。
例えば、隔壁122aは、外壁120dに対向するように、外壁120dから-X方向に離れて配置される。隔壁122aは、外壁120aよりも外壁120dの近くに位置する。外壁120dと隔壁122aとの間の空間には、例えば、調整口180を介して、インクタンク100の内部の圧力を調整するための空気が取り込まれる。また、例えば、隔壁122aと、外壁120a、120b、120c及び120eとにより囲まれた空間SPに、インクINKが貯蔵される。
隔壁122bは、例えば、供給口160から供給されるインクINKの図示しない流路と空間SPとを隔てる。例えば、隔壁122bは、外壁120eに対向するように、外壁120eから+Z方向に離れて配置される。本実施形態では、隔壁122bは、外壁120bの第2配置部分PP2よりも+Z方向に位置する。
このように、インクINKが貯蔵される空間SPは、外壁120a、120b、120c及び120eと隔壁122a及び122bとにより区画される。なお、外壁120a、120b、120c及び120eと隔壁122a及び122bとは、「複数の壁」の例である。
支持部130aは、例えば、外壁120a及び120bを支持する。例えば、支持部130aは、外壁120a及び120bを支持する複数の棒部分132と、外壁120a及び120bを支持する複数の板部分134と、補助支持部136とを含む。なお、図4では、複数の棒部分132を互いに区別するために、複数の棒部分132の各々の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”、“b”又は“c”が付されている。同様に、複数の板部分134の各々の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”、“b”又は“b”が付されている。
各棒部分132は、例えば、Y方向に延在する柱体である。図4に示す例では、各棒部分132は、円柱であるが、各棒部分132は、角柱でもよい。複数の棒部分132は、例えば、Z方向に配列される。そして、各棒部分132の一端である端部E1は、外壁120aに接着され、各棒部分132の他端である端部E2は、外壁120bに接着される。
また、各板部分134は、例えば、Y-Z平面に略平行な平面を含む。すなわち、各板部分134は、外壁120bと略直交する平面を含む。板部分134aのZ方向に沿う2つの縁部は、外壁120a及び120bにそれぞれ接続され、板部分134aのY方向に沿う2つの縁部は、棒部分132a及び132bにそれぞれ接続される。また、板部分134bのZ方向に沿う2つの縁部は、外壁120a及び120bにそれぞれ接続され、板部分134bのY方向に沿う2つの縁部は、棒部分132b及び132cにそれぞれ接続される。
補助支持部136は、例えば、+Z方向からの平面視において、略直角三角形状として把握される。例えば、補助支持部136の縁部のうち、直角三角形の斜辺以外の2辺に対応する2つの縁部は、外壁120b及び棒部分132bにそれぞれ接続される。補助支持部136により、棒部分132bは、外壁120bに安定して固定される。
なお、支持部130b及び130cの構成は、支持部130aと同様である。例えば、支持部130b及び130cも、支持部130aと同様に、外壁120a及び120bを支持する。図4では、支持部130b及び130cに含まれる棒部分132等の要素の符号の図示を省略しているが、支持部130b及び130cに含まれる要素についても、支持部130aに含まれる要素と同じ符号を用いて称される。
また、本実施形態では、支持部130a及び130bが、第1配置部分PP1のZ方向に沿う2つの縁部にそれぞれ配置される場合を想定する。例えば、支持部130a及び130bは、第1配置部分PP1から第2配置部分PP2に向かう方向である+Y方向に沿って延在し、第1配置部分PP1及び第2配置部分PP2を支持する。なお、図4では、外壁120aの第1配置部分PP1の図示が省略されているため、支持部130a及び130bと第1配置部分PP1との位置関係は、図5において後述する。
複数の補助部140は、例えば、+X方向からの平面視において、略直角三角形状として把握される。例えば、補助部140aの縁部のうち、直角三角形の斜辺以外の2辺に対応する2つの縁部は、外壁120b及び120eにそれぞれ接続される。補助部140b及び140cにおいても、補助部140aと同様に、直角三角形の斜辺以外の2辺に対応する2つの縁部は、外壁120b及び120eにそれぞれ接続される。補助部140a、140b及び140cにより、外壁120b及び120eは、互いに安定して固定される。また、補助部140dの縁部のうち、直角三角形の斜辺以外の2辺に対応する2つの縁部は、外壁120c及び隔壁122bにそれぞれ接続される。補助部140eにおいても、補助部140dと同様に、直角三角形の斜辺以外の2辺に対応する2つの縁部は、外壁120c及び隔壁122bにそれぞれ接続される。補助部140d及び140eにより、外壁120c及び隔壁122bは、互いに安定して固定される。
また、本実施形態では、支持部130及び補助部140に撥水処理が施されている場合を想定するが、支持部130及び補助部140の一部又は全部は、撥水処理が施されていなくてもよい。
排出部150には、排出部150及び外壁120eを貫通し、空間SPからインクINKを排出する排出口Hdが設けられている。排出口Hdは、例えば、X方向において、外壁120eの中央付近に位置する。なお、排出口Hdと、第1配置部分PP1及び第2配置部分PP2との位置関係等については、図5において後述する。
供給口160は、例えば、+Z方向に開口している。例えば、供給口160の開口Hfは、図示しない流路を介して空間SPに連通している。これにより、供給口160から空間SPにインクINKが供給される。
接続部170には、図2において説明したように、チューブ14が接続される。空間SPに貯蔵されたインクINKは、例えば、排出部150の排出口Hdから排出され、図示しない流路を介して接続部170に到達する。そして、接続部170に到達したインクINKは、接続部170に接続されたチューブ14を介して、ヘッドユニット30の吐出部30aに供給される。
次に、図5を参照しつつ、入力電極210及び検出電極220と排出口Hdとの位置関係等について説明する。
図5は、-Z方向から見たインクタンク100の概略図である。図5では、入力電極210及び検出電極220と排出口Hdとの位置関係等が説明される。なお、図5では、入力電極210及び検出電極220と排出口Hdとの位置関係を分かり易くするために、シールド配線240等の図示が省略されている。また、図5では、外壁120aの第1配置部分PP1及び外壁120bの第2配置部分PP2と支持部130a及び130bとの位置関係を説明するために、支持部130a及び130bが破線で示されている。
図5に示す例では、-Z方向から排出口Hdを見た場合、排出口Hdの全体が、入力電極210と検出電極220との間に位置する。これにより、本実施形態では、排出口Hd付近において、インクINKの貯蔵量を検出することができる。
なお、-Z方向から排出口Hdを見た場合、排出口Hdは、入力電極210と検出電極220との間に位置する部分と、入力電極210と検出電極220との間に位置しない部分とを含んでもよい。この場合においても、-Z方向から排出口Hdを見た場合に、排出口Hdの全体が入力電極210と検出電極220との間に位置しない態様に比べて、インクINKの貯蔵量を排出口Hdの近くで検出できる。また、-Z方向から排出口Hdを見た場合、排出口Hdの少なくとも一部が、外壁120aの第1配置部分PP1と外壁120bの第2配置部分PP2との間に位置してもよい。この場合においても、-Z方向から排出口Hdを見た場合に、排出口Hdの全体が第1配置部分PP1と第2配置部分PP2との間に位置しない態様に比べて、インクINKの貯蔵量を排出口Hdの近くで検出できる。
詳細は図16において後述するが、本実施形態では、排出口Hd付近においてインクINKの貯蔵量を検出することにより、排出口Hdから遠い場所においてインクINKの貯蔵量を検出する第1対比例の態様に比べて、インクINKの貯蔵量を精度よく検出できる。
また、排出口Hdの位置に着目した場合、排出口Hdは、外壁120eのX方向における中心付近に形成される。例えば、排出口Hdは、-Z方向からの平面視において、インクタンク100の空間SPのX方向における中心CXsが排出口Hdの内側に位置するように、形成される。図5に示す例では、排出口Hdは、-Z方向からの平面視において、インクタンク100の空間SPの中心CPが排出口Hdの内側に位置するように、形成される。これにより、本実施形態では、例えば、インクタンク100が傾いた状態で使用された場合に、排出口Hdから排出されずに空間SPに残るインクINKの量を低減することができる。
また、X方向における入力電極210の幅W10x、及び、X方向における検出電極220aの幅W20axは、X方向における排出口Hdの幅WHxよりも大きい。これにより、本実施形態では、図16において後述するように、インクタンク100が傾いた場合でも、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量が所定の下限値以上か否かを精度よく検出できる。
また、支持部130a及び130bは、外壁120aの第1配置部分PP1のZ方向に沿う2つの縁部にそれぞれ配置される。例えば、支持部130aの各棒部分132の端部E1は、第1配置部分PP1のZ方向に沿う2つの縁部の一方に固定され、支持部130bの各棒部分132の端部E1は、第1配置部分PP1のZ方向に沿う2つの縁部の他方に固定される。そして、支持部130aの各棒部分132の端部E2は、第2配置部分PP2のZ方向に沿う2つの縁部の一方に固定され、支持部130bの各棒部分132の端部E2は、第2配置部分PP2のZ方向に沿う2つの縁部の他方に固定される。
このように、本実施形態では、外壁120aのうち、支持部130aの各棒部分132及び支持部130bの各棒部分132のX方向における位置を含む範囲を、第1配置部分PP1のX方向の範囲として捉えることができる。同様に、本実施形態では、外壁120bのうち、支持部130aの各棒部分132及び支持部130bの各棒部分132のX方向における位置を含む範囲を、第2配置部分PP2のX方向の範囲として捉えることができる。
外壁120aの第1配置部分PP1の厚さT1は、外壁120bの第2配置部分PP2の厚さT2よりも薄い。また、外壁120aの第1配置部分PP1の厚さT1は、外壁120dの厚さT3よりも薄い。さらに、本実施形態では、外壁120aが、外壁120b等よりも弾性率の小さいナイロンフィルムで形成されている場合を想定しているため、外壁120aは、外壁120b等に比べて、変形し易い。このため、本実施形態では、第1配置部分PP1及び第2配置部分PP2を支持する支持部130a及び130bが設けられている。この結果、本実施形態では、第1配置部分PP1が変形することを抑制できる。また、本実施形態では、支持部130a及び130bに加えて、外壁120aの第1配置部分PP1以外の部分と外壁120bの第2配置部分PP2以外の部分とを支持する支持部130cが設けられているため、外壁120aが変形することを抑制できる。
なお、例えば、支持部130aの各棒部分132、及び、支持部130bの各棒部分132は、第1配置部分PP1の変形を抑制できれば、第1配置部分PP1の外側に配置されてもよい。具体的には、支持部130aの各棒部分132は、第1配置部分PP1よりも-X方向に位置してもよい。同様に、支持部130bの各棒部分132は、第1配置部分PP1よりも+X方向に位置してもよい。また、例えば、第1配置部分PP1のX方向における中央付近に支持部130が設けられてもよい。
また、例えば、板部分134は、インクINKが通過する貫通孔を有する格子状に形成されてもよい。あるいは、板部分134は、省かれてもよい。また、支持部130は、板部分134の代わりに、Z方向に延在する複数の柱体を有してもよい。この場合、支持部130は、Z方向に延在する複数の柱体と、Y方向に延在する複数の棒部分132とにより、インクINKが通過する開口を有する格子状に形成されてもよい。あるいは、外壁120a及び120eを支持する三角形状又はL字形状の支持部が設けられてもよい。また、例えば、外壁120eの内面IF3に平行な面を有し、外壁120a及び120bを支持する板状の支持部が設けられてもよい。
次に、図6を参照しつつ、-X方向から見たインクタンク100の概略等について説明する。
図6は、-X方向から見たインクタンク100及び+Z方向から見たインクタンク100の概略図である。図6において、上側に図示された平面図は、-X方向から見たインクタンク100の概略図であり、下側に図示された平面図は、+Z方向から見たインクタンク100の概略図である。なお、図6では、図を見やすくするために、入力電極210及び検出電極220等の図示が省略されている。
-X方向から見たインクタンク100の概略図に示されるように、インクタンク100は、例えば、位置決め部PT10及びPT12を有する。例えば、位置決め部PT10及びPT12は、外壁120dと同じ材料で、外壁120dと一体に形成される。すなわち、本実施形態では、位置決め部PT10及びPT12は、第1配置部分PP1よりも硬質の材料で形成された部分である外壁120dに設けられる。位置決め部PT10及びPT12は、例えば、外壁120dから-X方向に突出する凸形状に形成される。また、例えば、位置決め部PT10は、-X方向からの平面視において、矩形状として把握される。また、例えば、位置決め部PT12は、-X方向からの平面視において、三角形状として把握される。位置決め部PT10及びPT12は、外壁120dに設けられ、位置決め部PT10は、位置決め部PT12よりも+Z方向に位置する。
また、FPC200は、位置決め部PT10と接続することによりFPC200の位置を決定する位置決め部PT20と、位置決め部PT12と接続することによりFPC200の位置を決定する位置決め部PT22とを有する。
例えば、-X方向から見たインクタンク100の概略図示されるように、FPC200のY方向に沿う2つの縁部のうち、+Z方向の縁部に、+Z方向に開口し、位置決め部PT10と嵌合する切り欠きが、位置決め部PT20として形成される。すなわち、位置決め部PT20として形成された切り欠きの内側の領域は、-X方向からの平面視において、矩形状として把握される。また、FPC200のY方向に沿う2つの縁部のうち、-Z方向の縁部に、-Z方向に開口し、位置決め部PT20と嵌合する切り欠きが、位置決め部PT22として形成される。すなわち、位置決め部PT22として形成された切り欠きの内側の領域は、-X方向からの平面視において、三角形状として把握される。
なお、位置決め部PT20及びPT22は、切り欠きに限定されない。例えば、FPC200をX方向に貫通し、位置決め部PT10と嵌合する貫通孔が位置決め部PT20として形成されてもよい。同様に、FPC200をX方向に貫通し、位置決め部PT12と嵌合する貫通孔が位置決め部PT22として形成されてもよい。
本実施形態では、FPC200のインクタンク100への取り付け時に、インクタンク100の位置決め部PT10にFPC200の位置決め部PT20が接続され、インクタンク100の位置決め部PT12にFPC200の位置決め部PT22が接続される。これにより、本実施形態では、FPC200のインクタンク100への取り付け時に、インクタンク100に対するFPC200の位置が所定位置からずれることを抑制することができる。
また、本実施形態では、位置決め部PT10の形状は、位置決め部PT12の形状と異なる。これにより、本実施形態では、例えば、位置決め部PT22が位置決め部PT10と誤って嵌合すること、又は、位置決め部PT20が位置決め部PT12と誤って嵌合することを、低減できる。これにより、例えば、FPC200が誤った向きでインクタンク100に取り付けられることを低減できる。
なお、位置決め部PT10及びPT12は、位置決め部PT10と位置決め部PT12とで形状及び大きさの一方又は両方が異なるように、形成されてもよい。例えば、位置決め部PT10の大きさが位置決め部PT12の大きさと異なる場合、位置決め部PT10の形状と位置決め部PT12の形状とは互いに同じでもよい。この場合においても、FPC200が誤った向きでインクタンク100に取り付けられることを低減できる。以下では、位置決め部PT10、PT12、PT20及びPT22を位置決め部PTと総称する場合がある。
また、FPC200は、入力電極210と電気的に接続される端子TMt1と、検出電極220aと電気的に接続される端子TMr1と、検出電極220bと電気的に接続される端子TMr2とを有する。さらに、FPC200は、接地電圧等の一定の電圧に保持される複数の端子TMg1~TMg6を有する。以下では、端子TMg1~TMg6を、端子TMgと総称する場合がある。なお、端子TMgの数は、6つに限定されない。例えば、端子TMgの数は、2つ以上5つ以下でもよいし、7つ以上でもよい。また、以下では、端子TMt1、TMr1、TMr2及びTMgを、端子TMと総称する場合がある。複数の端子TMgは、例えば、入力電極210と同様の材料で形成される。
本実施形態では、複数の端子TMgが接地電圧に保持される場合を想定するが、複数の端子TMgは、接地電圧以外の定電圧に保持されてもよい。あるいは、複数の端子TMgは、接地電圧等の第1の定電圧に保持される端子TMgと、第1の定電圧以外の第2の定電圧に保持される端子TMgとを含んでもよい。複数の端子TMg1~TMg6の各々は、複数のシールド配線240のうちの1以上のシールド配線240に電気的に接続される。なお、複数のシールド配線240に着目した場合、複数のシールド配線240の各々は、複数の端子TMg1~TMg6のうちの1以上の端子TMgに電気的に接続される。
本実施形態では、端子TMt1、TMr1及びTMr2のうちの2つの端子TM間の干渉を低減するために、当該2つの端子TM間に、複数の端子TMgのうちの1以上の端子TMgが配置される。2つの端子TM間の干渉は、例えば、2つの端子TMの一方に伝達された信号がノイズとして他方の端子TMに伝達されること等である。なお、本実施形態では、例えば、-X方向からの平面視において、2つの端子TMの一方の端子TM内の任意の位置と他方の端子TM内の任意の位置とを結ぶ直線に重なる端子TMgが、当該2つの端子TM間に位置する端子TMgに該当する。
例えば、端子TMt1と端子TMr1との間には、複数の端子TMgのうち、端子TMg1、TMg2及びTMg3が配置される。また、端子TMr1と端子TMr2との間には、端子TMg3及びTMg6が配置される。また、端子TMr2と端子TMt1との間には、端子TMg1、TMg2、TMg4及びTMg5が配置される。
また、例えば、端子TMt1は、FPC200の外部の第1外部接点に接し、端子TMr1は、FPC200の外部の第2外部接点に接し、端子TMr2は、FPC200の外部の第3外部接点に接する。例えば、第1外部接点は、図10において後述する交流電源ACPに電気的に接続される。また、例えば、第2外部接点は、図10において後述する選択回路21の入力端子IN1に電気的に接続され、第3外部接点は、選択回路21の入力端子IN2に電気的に接続される。
複数の端子TMg1~TMg6は、例えば、FPC200の外部の複数の定電圧接点に接する。複数の定電圧接点は、例えば、接地電圧等の一定の電圧に保持される。すなわち、複数の端子TMg1~TMg6は、接地電圧等の一定の電圧に保持される複数の定電圧接点に接することにより、接地電圧等の一定の電圧に保持される。
本実施形態では、例えば、図8に示す外部接点CTt1が第1外部接点に該当し、外部接点CTr1が第2外部接点に該当し、外部接点CTr2が第3外部接点に該当し、外部接点CTg1~CTg6が定電圧接点に該当する。以下では、外部接点CTt1、CTr1、CTr2及びCTg1~CTg6を、外部接点CTと総称する場合がある。また、外部接点CTは、第1外部接点、第2外部接点、第3外部接点及び複数の定電圧接点の総称としても用いられる。
複数の端子TMと複数の外部接点CTとの接続は、例えば、ばね接点により実現される。例えば、複数の外部接点CTは、インクタンク100に対して着脱可能な外部基板に設けられる。そして、外部基板がインクタンク100に取り付けられた場合、外部基板に設けられた複数の外部接点CTの各々には、例えば、ばね等の反発力によって、当該外部接点CTを+X方向に押す力が働く。
ここで、複数の端子TMと位置決め部PT20及びPT22との位置関係に着目した場合、FPC200において、複数の端子TMを含む端子配置領域ARの少なくとも一部は、位置決め部PT20と位置決め部PT22との間に位置する。FPC200のうち、位置決め部PT20及びPT22に近い部分では、位置決め部PT20及びPT22から遠い部分に比べて、インクタンク100に対するFPC200の取り付け位置のずれは小さい。
本実施形態では、位置決め部PT20及びPT22の近くに複数の端子TMが配置されるため、インクタンク100に対する複数の端子TMの所定位置からのずれを低減することができる。この結果、本実施形態では、複数の端子TMと複数の外部接点CTとの接続が誤った接続になることを抑制できる。また、本実施形態では、インクタンク100に対する複数の端子TMの所定位置からのずれを低減することができるため、複数の端子TMと複数の外部接点CTとの接続の安定性を向上させることができる。
また、+Z方向から見たインクタンク100の概略図に示されるように、FPC200は、折り曲げ部分BP1及びBP2で、インクタンク100の外周に沿って折り曲げられる。また、+Z方向からインクタンク100を見た場合、複数の端子TMは、インクタンク100の2つの縁部EP1及びEP2のうちの縁部EP1に設けられ、供給口160は、縁部EP1よりも縁部EP2の近くに位置する。インクタンク100の2つの縁部EP1及びEP2は、+Z方向からインクタンク100を見た場合に把握される縁部のうち、X方向に互いに離れている縁部である。なお、+Z方向からインクタンク100を見た場合、X方向は、インクタンク100の長手方向に対応する。以下では、インクタンク100の縁部EP1のうち、外壁120eの縁部を、単に、外壁120eの縁部EP1と称する場合がある。同様に、インクタンク100の縁部EP2のうち、外壁120eの縁部を、単に、外壁120eの縁部EP2と称する場合がある。
このように、本実施形態では、供給口160は、複数の端子TMが設けられる縁部EP1よりも縁部EP2の近くに位置する。このため、本実施形態では、インクINKの供給時に供給口160からインクINKが漏れた場合でも、漏れたインクINKで複数の端子TM付近が汚損することを抑止することができる。供給口160から漏れたインクINK等により複数の端子TM付近が汚損した場合、複数の端子TMが短絡するおそれがある。本実施形態では、供給口160から漏れたインクINKで複数の端子TM付近が汚損することを抑止することができるため、複数の端子TMが短絡することを抑止することができる。
次に、図7を参照しつつ、インクタンク100及びFPC200の断面について説明する。
図7は、図2に示したA1-A2線に沿うインクタンク100及びFPC200の断面の一例を示す断面図である。なお、図7では、図を見やすくするために、隔壁122bよりも+Z方向に位置する要素、及び、支持部130等の図示が省略されている。
FPC200は、例えば、非導電性の第1カバーフィルム層201、導電性の第1導電体層202、非導電性の基材層203、導電性の第2導電体層204及び非導電性の第2カバーフィルム層205を有する。例えば、基材層203は、第1カバーフィルム層201と第2カバーフィルム層205との間に設けられる。また、第1導電体層202は、第1カバーフィルム層201と基材層203との間に設けられ、第2導電体層204は、第2カバーフィルム層205と基材層203との間に設けられる。
第1導電体層202は、入力電極210と、検出電極220a及び220bと、シールド配線240a、240b及び240cとを含む。さらに、第1導電体層202は、図2及び図3に示した配線212、222a及び222bを含む。また、第2導電体層204は、接地電圧等の一定の電圧に保持されるシールド配線240d及び240eを含む。さらに、第2導電体層204は、図6に示した端子TMt1、TMr1、TMr2及びTMg1~TMg6を含む。シールド配線240d及び240eは、例えば、入力電極210と同様の材料で形成される。
第1カバーフィルム層201及び第2カバーフィルム層205は、例えば、ポリイミドフィルムで形成される。なお、第1カバーフィルム層201及び第2カバーフィルム層205は、ポリイミドフィルム以外の材料で形成されてもよい。
また、タンクユニット10は、FPC200をインクタンク100に接着する両面テープ260を有する。例えば、第1カバーフィルム層201は、第2カバーフィルム層205とインクタンク100との間に設けられ、両面テープ260によりインクタンク100に接着される。なお、両面テープ260は、例えば、基材264、基材264の第1面SF1に形成された第1接着層262、及び、基材264の第1面SF1とは反対側の第2面SF2に形成された第2接着層266を含む。
例えば、FPC200は、図6に示した位置決め部PT10、PT12、PT20及びPT22により定まる、インクタンク100の位置に、両面テープ260により接着される。これにより、FPC200に含まれる入力電極210が外壁120aの第1配置部分PP1の外面OF1aに設けられ、FPC200に含まれる検出電極220a及び220bが外壁120bの第2配置部分PP2の外面OF2aに設けられる。例えば、入力電極210は、-Y方向からの平面視において、入力電極210の全体が第1配置部分PP1の外面OF1aと重なる位置に配置される。また、検出電極220a及び220bは、+Y方向からの平面視において、検出電極220aの全体及び検出電極220bの全体が第2配置部分PP2の外面OF2aと重なる位置に配置される。
また、本実施形態では、FPC200は、+Y方向からの平面視において、検出電極220aの全体及び検出電極220bの全体が入力電極210と重なるように、インクタンク100に取り付けられる。なお、検出電極220a及び220bは、Z方向において、互いに異なる位置に配置される。
例えば、Z方向において、検出電極220aは、検出電極220aの中央が位置H1となるように配置され、検出電極220bは、検出電極220bの中央の位置が位置H2となるように配置される。なお、位置H1及びH2は、外壁120eの内面IF3を起点とした場合のZ方向の位置であり、位置H2は、位置H1よりも+Z方向の位置である。従って、検出電極220bは、検出電極220aよりも+Z方向に配置される。以下では、特定の位置よりも+Z方向の位置は、特定の位置よりも高い位置とも称され、特定の位置よりも-Z方向の位置は、特定の位置よりも低い位置とも称される。
なお、検出電極220aは、検出電極220aのX方向に沿う2つの辺のうちの-Z方向の辺が位置H1となるように配置されてもよいし、検出電極220aの+Z方向の辺が位置H1となるように配置されてもよい。同様に、検出電極220bは、検出電極220bのX方向に沿う2つの辺のうちの-Z方向の辺が位置H2となるように配置されてもよいし、検出電極220bの+Z方向の辺が位置H2となるように配置されてもよい。
本実施形態では、FPC200にシールド配線240d及び240eが設けられているため、タンクユニット10が有する複数のインクタンク100と1対1に対応する複数のFPC200間の干渉を低減することができる。FPC200間の干渉は、例えば、2つのFPC200の一方のFPC200の信号がノイズとして他方のFPC200の入力電極210及び検出電極220の一方又は両方に伝達されること等である。
また、ヘッドユニット30の吐出部30aを駆動する圧電素子には、42V程度の大振幅信号が供給される。本実施形態では、FPC200にシールド配線240d及び240eが設けられているため、圧電素子に供給される大振幅信号がノイズとして入力電極210及び検出電極220の一方又は両方に伝達されることを低減することができる。
また、本実施形態では、略均一な厚みの両面テープ260でFPC200がインクタンク100に固定されるため、入力電極210と第1配置部分PP1の外面OF1aとの距離、及び、検出電極220と第2配置部分PP2の外面OF2aとの距離が略一定となる。このため、本実施形態では、一般的な硬化型接着剤でFPC200がインクタンク100に固定される場合に比べて、接着剤の分布が不均一になることを抑制することができる。すなわち、本実施形態では、一般的な硬化型接着剤でFPC200がインクタンク100に固定される場合に比べて、入力電極210と検出電極220との間の距離が検出電極220内の位置によってばらつくことを抑制することができる。この結果、本実施形態では、インクタンク100に貯蔵されたインクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、外壁120aの外面OF1とは反対側の内面IF1、及び、外壁120bの外面OF2とは反対側の内面IF2には、撥水処理が施されている。具体的には、外壁120aの内面IF1のうちの空間SPに露出する部分、及び、外壁120bの内面IF2のうちの空間SPに露出する部分に、撥水処理が施されている。すなわち、外壁120aの内面IF1のうち、外壁120c、120d及び120eと接着する部分、及び、隔壁122a及び122bと接着する部分には、撥水処理が施されていない。撥水処理は、例えば、シリコーン系コーティングによる撥水処理である。なお、撥水処理は、シリコーン系コーティングによる撥水処理に限定されない。例えば、撥水処理は、フッ素系コーティングによる撥水処理であってもよい。
ここで、本実施形態では、外壁120aの内面IF1のうち、第1配置部分PP1の内面IF1の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”が付されている。同様に、外壁120bの内面IF2のうち、第2配置部分PP2の内面IF2の符号の末尾には、小文字のアルファベット“a”が付されている。
なお、撥水処理が施される範囲は、外壁120aの第1配置部分PP1の内面IF1a、及び、外壁120bの第2配置部分PP2の内面IF2aに撥水処理が施されていれば、上述の例に限定されない。例えば、第1配置部分PP1の内面IF1a及び第2配置部分PP2の内面IF2aに、フッ素系コーティングによる撥水処理が施されてもよいし、シリコーン系コーティングによる撥水処理が施されてもよい。
本実施形態では、第1配置部分PP1の内面IF1a及び第2配置部分PP2の内面IF2aに撥水処理が施されているため、第1配置部分PP1の内面IF1a及び第2配置部分PP2の内面IF2aの撥水性を向上させることができる。これにより、本実施形態では、内面IF1a及びIF2aに撥水処理が施されていない場合に比べて、内面IF1a及びIF2aにインクINKが付着することを抑制することができる。
例えば、内面IF1a及びIF2aにインクINKが付着している場合、内面IF1a及びIF2aにインクINKが付着していない場合に比べて、インクタンク100に貯蔵されたインクINKの貯蔵量の検出精度が低下するおそれがある。本実施形態では、内面IF1a及びIF2aにインクINKが付着することを抑制することができるため、インクタンク100に貯蔵されたインクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、上述したように、外壁120aの内面IF1のうち、外壁120c、120d及び120eと接着する部分、及び、隔壁122a及び122bと接着する部分には、撥水処理が施されていない。このため、本実施形態では、外壁120c、120d及び120eと外壁120aとの接着の強度、及び、隔壁122a及び122bと外壁120aとの接着の強度が低下することを抑制できる。
ここで、ヘッドユニット30の吐出部30aからインクINKが吐出された場合、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量が減少するため、インクINKの液面Lが低下する。本実施形態では、タンクユニット10及び検出回路20を有する管理ユニット2は、インクINKの液面Lを検出回路20により検出することにより、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量、すなわち、インクINKの残量を把握できる。なお、管理ユニット2は、インクジェットプリンター1の使用者にインクINKの残量を報知する報知部を有してもよい。例えば、報知部は、インクINKの残量を表示することにより、インクジェットプリンター1の使用者にインクINKの残量を報知してもよい。管理ユニット2が報知部を有する態様では、インクジェットプリンター1の使用者にインクINKの残量を報知することにより、不本意なタイミングでインクINKが無くなることを防止できる。
次に、図8を参照しつつ、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量を検出する方法の概要について説明する。
図8は、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量を検出する方法の概要を説明するための説明図である。なお、図8では、図2に示したA1-A2線に沿うインクタンク100及びFPC200の断面が示される。図8においても、図を見やすくするために、図7と同様に、隔壁122bよりも+Z方向に位置する要素、及び、支持部130等の図示が省略されている。
入力電極210及び検出電極220aと、入力電極210及び検出電極220a間に存在する誘電体とにより、キャパシターCCaが構成される。入力電極210及び検出電極220a間に存在する主な誘電体としては、例えば、両面テープ260と、外壁120aと、インクINK及び空気の一方又は両方と、外壁120bとが該当する。キャパシターCCaの静電容量は、例えば、入力電極210及び検出電極220a間に存在する複数の誘電体に基づいて分割される複数のキャパシターの合成容量により表される。
図8では、キャパシターCCaが、両面テープ260を誘電体とするキャパシターCa1及びCa5と、外壁120aを誘電体とするキャパシターCa2と、キャパシターCa3と、外壁120bを誘電体とするキャパシターCa4とに分割される場合を想定する。なお、キャパシターCa3は、入力電極210及び検出電極220a間に存在する誘電体のうち、インクINK及び空気の一方又は両方を誘電体とするキャパシターである。
また、入力電極210及び検出電極220bと、入力電極210及び検出電極220b間に存在する誘電体とにより、キャパシターCCbが構成される。入力電極210及び検出電極220b間に存在する誘電体は、入力電極210及び検出電極220a間に存在する誘電体と同様である。例えば、キャパシターCCbは、両面テープ260を誘電体とするキャパシターCb1及びCb5と、外壁120aを誘電体とするキャパシターCb2と、キャパシターCb3と、外壁120bを誘電体とするキャパシターCb4とに分割される。
例えば、キャパシターCCa及びCCbの各々の静電容量CCは、キャパシターCCa及びCCbの各々を分割した複数のキャパシターの静電容量C1、C2、C3、C4及びC5を用いて、式(1)で表される。
CC=1/(1/C1+1/C2+1/C3+1/C4+1/C5) ・・・(1)
CC=1/(1/C1+1/C2+1/C3+1/C4+1/C5) ・・・(1)
なお、本実施形態では、検出電極220a及び220bの大きさが互いに同じ大きさである場合を想定しているため、式(1)のC1は、キャパシターCa1及びCb1の静電容量を示し、C2は、キャパシターCa2及びCb2の静電容量を示す。また、式(1)のC4は、キャパシターCa4及びCb4の静電容量を示し、C5は、キャパシターCa5及びCb5の静電容量を示す。また、式(1)がキャパシターCCaの静電容量Cを示す場合、C3は、キャパシターCa3の静電容量を示し、式(1)がキャパシターCCbの静電容量Cを示す場合、C3は、キャパシターCb3の静電容量を示す。
また、以下では、静電容量CC、C1、C2、C3、C4及びC5を静電容量Cと総称する場合がある。例えば、静電容量C[F]は、式(2)で表される。
C=ε0*ε1*S/d ・・・(2)
C=ε0*ε1*S/d ・・・(2)
なお、式(2)の“*”は、乗算を示す。また、式(2)のSは、検出電極220a又は220bの面積を示し、dは、キャパシターの電極間の距離を示す。なお、図8に示す例では、キャパシターが有する誘電体のY方向における長さが距離dに該当する。また、式(2)のε0は、真空の誘電率を示し、ε1は、キャパシターが有する誘電体の比誘電率を示す。
式(2)に示されるように、静電容量Cは、キャパシターが有する誘電体の比誘電率ε1に比例して増加する。なお、キャパシターCa1~Ca5及びCb1~Cb5のうち、キャパシターCa3及びCb3以外のキャパシターでは、比誘電率ε1は、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量が変化しても、変化しない。これに対し、インクINK及び空気の一方又は両方を誘電体とするキャパシターCa3及びCb3では、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量によって、比誘電率ε1が異なる。
例えば、キャパシターCa3では、入力電極210及び検出電極220a間に存在するインクINKと空気との割合によって、比誘電率ε1が変化する。インクINKの比誘電率ε1は、空気の比誘電率ε1よりも大きい。例えば、インクINKの比誘電率ε1は、インクINKの材料によって異なるが、水の比誘電率に近いと考えれば、80程度である。また、空気の比誘電率ε1は、ほぼ1である。
このように、キャパシターCa3及びCb3では、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量によって、静電容量C3が変化する。例えば、キャパシターCa3の静電容量C3の変化がキャパシターCCaに与える影響は、キャパシターCa3以外のキャパシターの静電容量Cが大きい場合、キャパシターCa3以外のキャパシターの静電容量Cが小さい場合に比べて、大きくなる。同様に、キャパシターCb3の静電容量C3の変化がキャパシターCCbに与える影響は、キャパシターCb3以外のキャパシターの静電容量Cが大きい場合、キャパシターCb3以外のキャパシターの静電容量Cが小さい場合に比べて、大きくなる。
例えば、静電容量Cは、キャパシターの電極間の距離dの逆数に比例して増加する。すなわち、キャパシターが有する誘電体のY方向における長さが小さい場合、キャパシターが有する誘電体のY方向における長さが大きい場合に比べて、静電容量Cが大きくなる。このため、本実施形態では、図7において説明したように、外壁120aの第1配置部分PP1の厚さT1は、外壁120bの第2配置部分PP2の厚さT2、及び、外壁120dの厚さT3よりも薄い。第1配置部分PP1の厚さT1は、厚さT1が厚さT2及びT3の一方よりも薄ければ、特に限定されない。例えば、第1配置部分PP1の厚さT1が0.01mm程度で、第2配置部分PP2の厚さT2が1mm程度であってもよい。
本実施形態では、第1配置部分PP1の厚さT1が厚さT2及びT3よりも薄いため、第1配置部分PP1の厚さT1が厚さT2又は厚さT3と同じ場合に比べて、キャパシターCa1及びCb1の静電容量C1を大きくすることができる。これにより、本実施形態では、キャパシターCa3及びCb3の各々の静電容量C3の変化を精度よく検出することができる。この結果、本実施形態では、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、外壁120aの第1配置部分PP1の誘電率が外壁120bの第2配置部分PP2の誘電率、及び、外壁120dの誘電率よりも高い場合を想定する。この場合、例えば、外壁120b又は120dの誘電率と同じ誘電率の材料で外壁120aが形成される場合に比べて、キャパシターCa1及びCb1の静電容量C1を大きくすることができる。
なお、図8に示す例では、入力電極210、並びに、検出電極220a及び220b等にノイズが伝達されることを低減するために、シールド配線240の端子TMgは、外部接点CTg1~CTg6のいずれかを介して、接地されている。
また、入力電極210の端子TMt1は、外部接点CTt1を介して、交流電源ACPに電気的に接続される。交流電源ACPは、例えば、入力電極210に対する入力信号Vinとして、振幅が3.3[V]のパルスを含む交流信号を出力する。入力信号Vinは、例えば、キャパシターCCaを介して検出電極220aに検出信号Vout1として伝達され、キャパシターCCbを介して検出電極220bに検出信号Vout2として伝達される。検出電極220aの端子TMr1は、外部接点CTr1を介して、図10において後述する選択回路21の入力端子IN1に電気的に接続され、検出電極220bの端子TMr2は、外部接点CTr2を介して、選択回路21の入力端子IN2に電気的に接続される。これにより、検出信号Vout1及びVout2が選択回路21に入力される。検出信号Vout1及びVout2は、「電気信号」の例である。
なお、検出信号Vout1の振幅は、キャパシターCCaの静電容量CCが大きい場合、キャパシターCCaの静電容量CCが小さい場合に比べて、大きくなる。例えば、検出信号Vout1の振幅は、キャパシターCa3の静電容量C3が大きい場合、キャパシターCa3の静電容量C3が小さい場合に比べて、大きくなる。すなわち、入力電極210及び検出電極220a間がインクINKで満たされた場合、入力電極210及び検出電極220a間が空気で満たされた場合に比べて、検出信号Vout1の振幅は、大きくなる。同様に、入力電極210及び検出電極220b間がインクINKで満たされた場合、入力電極210及び検出電極220b間が空気で満たされた場合に比べて、検出信号Vout2の振幅は、大きくなる。
図8に示す例では、インクINKの液面Lは、液面範囲LV1と液面範囲LV2との間に位置するため、検出信号Vout1の振幅は、検出信号Vout2の振幅よりも大きい。なお、液面範囲LV1は、Z方向における検出電極220aの位置に対応し、検出電極220aのX方向に沿う2つの辺のうちの-Z方向の辺から+Z方向の辺までの範囲である。また、液面範囲LV2は、Z方向における検出電極220bの位置に対応し、検出電極220bのX方向に沿う2つの辺のうちの-Z方向の辺から+Z方向の辺までの範囲である。
次に、図9を参照しつつ、インクタンク100内のインクINKの液面Lと、検出信号Vout1及びVout2との関係について説明する。
図9は、インクタンク100内のインクINKの液面Lと検出信号Vout1及びVout2との関係を説明するための説明図である。以下では、検出信号Vout1及びVout2を検出信号Voutと総称する場合がある。図の横軸は、インクINKの液面LのZ方向の位置を示している。例えば、位置H2は、位置H1よりも+Z方向の位置である。また、液面範囲LV2は、液面範囲LV1よりも+Z方向に位置する。すなわち、液面範囲LV2は、液面範囲LV1よりも上側に位置する。また、図の縦軸は、検出電極220の電圧である検出信号Voutの大きさを示している。検出信号Voutの大きさは、例えば、検出信号Voutの振幅でもよいし、検出信号Voutの実効値でもよい。電圧VHは、電圧Vthよりも大きく、電圧Vthは、電圧VLよりも大きい。
なお、電圧Vthは、検出信号Voutの大きさを、高レベル及び低レベル等の2値で表現する場合の閾値電圧である。例えば、電圧Vthは、電圧VL及びVH間の中央の電圧でもよいし、電圧VL及びVH間で電圧VHよりも電圧VLに近い電圧でもよいし、電圧VL及びVH間で電圧VLよりも電圧VHに近い電圧でもよい。
入力電極210及び検出電極220a間が空気で満たされ、入力電極210及び検出電極220a間にインクINKが存在しない場合、検出信号Vout1及びVout2の大きさは、電圧VLである。そして、検出信号Vout1の大きさは、入力電極210及び検出電極220a間に存在するインクINKの割合が増加した場合、増加する。例えば、検出信号Vout1の大きさが電圧Vthである場合、検出電極220aが配置された位置H1を含む液面範囲LV1にインクINKの液面Lが存在するとみなすことができる。そして、入力電極210及び検出電極220a間がインクINKで満たされ、入力電極210及び検出電極220a間に空気が存在しない場合、検出信号Vout1の大きさは、電圧VHである。
なお、検出信号Vout2の大きさは、入力電極210及び検出電極220b間に存在するインクINKの割合が増加した場合、増加する。例えば、検出信号Vout2の大きさが電圧Vthである場合、検出電極220bが配置された位置H2を含む液面範囲LV2にインクINKの液面Lが存在するとみなすことができる。そして、入力電極210及び検出電極220b間がインクINKで満たされ、入力電極210及び検出電極220b間に空気が存在しない場合、検出信号Vout2の大きさは、電圧VHである。
次に、図10を参照しつつ、検出回路20について説明する。
図10は、検出回路20の回路図である。なお、図10は、管理ユニット2のうち、タンクユニット10が有する複数のインクタンク100のうちの1つのインクタンク100内のインクINKの貯蔵量を管理する部分を抜粋した図である。また、図10では、説明を分かり易くするために、タンクユニット10は、キャパシターCCa及びCCbで表した等価回路で図示されている。
検出回路20は、選択回路21、バイアス回路22、バッファー回路23、BPF(Band Pass filter)24、SH(Sample and Hold)回路25、LPF(Low Pass Filter)26、増幅回路27、及びADC(Analog to Digital Converter)28を有する。
選択回路21は、入力端子IN1及びIN2と、出力端子OTとを有する。そして、選択回路21は、制御ユニット4による制御に従って、入力端子IN1及びIN2の一方を出力端子OTに電気的に接続し、入力端子IN1及びIN2の他方を接地する。
例えば、選択回路21の入力端子IN1は、端子TMr1と接する外部接点CTr1に電気的に接続され、選択回路21の入力端子IN2は、端子TMr2と接する外部接点CTr2に電気的に接続される。すなわち、選択回路21の入力端子IN1は、外部接点CTr1及び端子TMr1を介して、検出電極220aに電気的に接続され、選択回路21の入力端子IN2は、外部接点CTr2及び端子TMr2を介して、検出電極220bに電気的に接続される。選択回路21の出力端子OTは、バイアス回路22を介して、バッファー回路23に電気的に接続される。
すなわち、選択回路21は、入力端子IN1で受けた検出信号Vout1、及び、入力端子IN2で受けた検出信号Vout2のうち、制御ユニット4による制御に従って選択した検出信号Voutを、出力端子OTからバッファー回路23に出力する。このように、選択回路21は、バッファー回路23に出力する検出信号Voutを、検出信号Vout1と検出信号Vout2との間で切り替える。
バイアス回路22は、例えば、選択回路21の出力端子OT、すなわち、バッファー回路23の入力を、電源電圧と接地電圧との間の所定のバイアス電圧にバイアスする。なお、バイアス回路22は、所定のバイアス電流により、バッファー回路23の入力をバイアスしてもよい。
バッファー回路23は、選択回路21から出力された検出信号Voutを、BPF24に出力する。なお、上述したように、選択回路21から出力された検出信号Voutは、バイアス回路22により所定のバイアス電圧にバイアスされている。バッファー回路23では、例えば、入力インピーダンスは、出力インピーダンスよりも高い。例えば、バッファー回路23は、インピーダンス変換に用いられる。
BPF24は、所定の周波数範囲の成分を選択的に通過させ、他の成分を除去する。例えば、BPF24は、バッファー回路23から出力された検出信号Voutのうち、所定の周波数範囲の成分の信号を、SH回路25に出力する。
SH回路25は、例えば、交流電源ACPから出力される入力信号Vinと、BPF24から出力された信号とを受ける。そして、SH回路25は、BPF24から出力された信号を入力信号Vinの周期に基づく周期でサンプリングし、サンプリングした信号の電圧値を、ADC28の動作が終了するまで保持する。また、SH回路25は、サンプリングした信号をLPF26に出力する。
LPF26は、所定の閾値より高い周波数の成分を除去し、所定の閾値以下の周波数の成分を通過させる。例えば、LPF26は、SH回路25から出力された信号のうち、所定の閾値より高い周波数の成分を除去し、所定の閾値以下の周波数の成分の信号を、増幅回路27に出力する。従って、LPF26を通過した信号は、所定の閾値より高い周波数の成分のノイズ等が除去された信号である。
増幅回路27は、LPF26から出力された信号を所定の増幅率で増幅し、増幅した信号をADC28に出力する。なお、増幅回路27からADC28に出力される信号は、アナログ信号である。
ADC28は、増幅回路27から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。そして、ADC28は、アナログ信号から変換したデジタル信号を、出力信号Doとして制御ユニット4に出力する。出力信号Doは、検出信号Vout1及びVout2のうち、選択回路21により選択された検出信号Voutの大きさを示すデジタル信号である。このように、検出回路20は、検出信号Vout1及びVout2の大きさを検出することにより、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量を検出する。詳細は図14において後述するが、例えば、制御ユニット4は、検出回路20から出力された出力信号Doに基づいて、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量を特定する。
なお、検出回路20の構成は、図10に示す例に限定されない。例えば、検出回路20は、増幅回路27の出力電圧が所定値以上か否かを比較する比較器をADC28の代わりに有してもよい。また、例えば、検出電極220の数が1つである場合、選択回路21は、省かれてもよい。あるいは、検出電極220の数が3つ以上である場合、例えば、選択回路21は、3つ以上の検出電極220と1対1に対応する3つ以上の入力端子INを有する。そして、選択回路21は、3つ以上の入力端子INのうちの1つを出力端子OTに電気的に接続し、他の入力端子INを接地する。
次に、図11を参照しつつ、FPC200の全体構成について説明する。
図11は、FPC200の一例を示す平面図である。なお、図11は、インクタンク100に接着されていない状態のFPC200の平面図である。図11では、図3との対応を容易にするために、検出電極220に対する+X方向、+Y方向及び+Z方向を図3と同じにしている。また、図11では、図を見やすくするために、FPC200は、第1カバーフィルム層201及び第1導電体層202の図と、基材層203の図と、第2導電体層204及び第2カバーフィルム層205の図とに分けて記載されている。
FPC200は、例えば、基材層203の両面に部品を実装可能なFPCである。例えば、基材層203の一方の面には、第1導電体層202が設けられ、基材層203の他方の面には、第2導電体層204が設けられる。
第1導電体層202は、例えば、入力電極210、入力電極210の配線212、検出電極220a、検出電極220aの配線222a、検出電極220b、検出電極220bの配線222b、並びに、シールド配線240a、240b及び240cを有する。入力電極210、検出電極220a及び220b、配線212、222a及び222b、並びに、シールド配線240a、240b及び240cの各々は、X方向に延在する。
例えば、入力電極210と検出電極220との距離D12は、入力電極210のZ方向の幅W10zよりも大きい。また、例えば、入力電極210の配線212のZ方向の幅W12zは、入力電極210のZ方向の幅W10zよりも小さく、入力電極210のZ方向の幅W10zは、入力電極210のX方向の幅W10xよりも小さい。また、検出電極220aの配線222aのZ方向の幅W20azは、検出電極220aのZ方向の幅W20azよりも小さく、検出電極220aのZ方向の幅W20azは、検出電極220aのX方向の幅W20axよりも小さい。同様に、検出電極220bの配線222bのZ方向の幅W20bzは、検出電極220bのZ方向の幅W20bzよりも小さく、検出電極220bのZ方向の幅W20bzは、検出電極220bのX方向の幅W20bxよりも小さい。
本実施形態では、検出電極220a及び220bが略同一の形状で、かつ、検出電極220a及び220bが略同一の大きさである場合を想定する。例えば、検出電極220aのZ方向の幅W20azは、検出電極220bのZ方向の幅W20bzと略等しく、検出電極220aのX方向の幅W20axは、検出電極220bのX方向の幅W20bxと略等しい。検出電極220a及び220bが略同一の形状である場合、検出電極220aを含むキャパシターCCaと検出電極220bを含むキャパシターCCbとの電気的特性が略等しいと考えられる。このため、本実施形態では、検出電極220aから入力される検出信号Vout1を用いる検出回路20と、検出電極220bから入力される検出信号Vout2を用いる検出回路20とを共通にすることができる。この結果、本実施形態では、1つのインクタンク100に対応する検出回路20の数又は回路規模が増加することを抑制することができる。
なお、検出電極220a及び220bとで検出回路20を共通にすることができれば、例えば、検出電極220aの大きさは、検出電極220bの大きさと異なってもよい。例えば、検出電極220aのZ方向の幅W20azと検出電極220bのZ方向の幅W20bzとの差が第1の値以下で、検出電極220aのX方向の幅W20axと検出電極220bのX方向の幅W20bxとの差が第2の値以下であってもよい。第1の値及び第2の値は、例えば、検出電極220a及び220bとで検出回路20を共通化する場合の検出電極220a及び220bの大きさの差の許容値である。また、検出電極220a及び220bとで検出回路20が個別に設けられる場合は、検出電極220a及び220bは、略同一の形状でなくてもよいし、略同一の大きさでなくてもよい。
以下では、検出電極220aのZ方向の幅W20az及び検出電極220bのZ方向の幅W20bzを幅W20zと総称し、検出電極220aのX方向の幅W20ax及び検出電極220bのX方向の幅W20bxを幅W20xと総称する場合がある。
また、シールド配線240cは、検出電極220aと検出電極220bとの間、及び、配線222aと配線222bとの間に配置される。本実施形態では、シールド配線240cのZ方向の幅W40czは、検出電極220aのZ方向の幅W20az以上で、かつ、検出電極220bのZ方向の幅W20bz以上である場合を想定する。シールド配線240cの幅W40czが検出電極220の幅W20以上である場合、シールド配線240cの幅W40czが検出電極220の幅W20未満である場合に比べて、2つの検出電極220a及び220b間の干渉を低減することができる。
また、折り曲げ部分BP1は、入力電極210の配線212の一部、シールド配線240aの一部、及び、シールド配線240bの一部を含み、入力電極210を含まない。同様に、折り曲げ部分BP2は、検出電極220aの配線222aの一部、検出電極220bの配線222bの一部、シールド配線240aの一部、及び、シールド配線240bの一部を含み、検出電極220a及び220bを含まない。すなわち、FPC200は、配線212が配置された部分、及び、配線222aが配置された部分で、インクタンク100の外周に沿って折り曲げられる。
このように、折り曲げ部分BP1は、配線212よりも幅の広い入力電極210を含まない。このため、本実施形態では、折り曲げ部分BP1の剛性を、入力電極210が配置される部分に比べて低くすることができる。同様に、本実施形態では、折り曲げ部分BP2の剛性を、検出電極220が配置される部分に比べて低くすることができる。この結果、本実施形態では、FPC200を、折り曲げ部分BP1及びBP2で、インクタンク100の外周に沿って容易に折り曲げることができる。
第2導電体層204は、例えば、シールド配線240d、シールド配線240dの引出配線242d、シールド配線240e、シールド配線240eの引出配線242e、及び、複数の端子TMを有する。シールド配線240dは、引出配線242dを介して、複数の端子TMgのうちの1以上の端子TMgに電気的に接続され、シールド配線240eは、引出配線242eを介して、複数の端子TMgのうちの1以上の端子TMgに電気的に接続される。例えば、シールド配線240dは、引出配線242dにより、端子TMg4及びTMg5と電気的に接続される。また、例えば、シールド配線240eは、引出配線242eにより、端子TMg6と電気的に接続される。
引出配線242d及び242eは、入力電極210と同様の材料で形成される。本実施形態では、シールド配線240dと引出配線242dとが一体に形成され、シールド配線240eと引出配線242eとが一体に形成される場合を想定する。この場合、引出配線242dは、シールド配線240dと直接接続され、引出配線242eは、シールド配線240eと直接接続される。なお、シールド配線240dと引出配線242dと端子TMg4及びTMg5とが一体に形成されてもよい。同様に、シールド配線240eと引出配線242eと端子TMg6とが一体に形成されてもよい。
シールド配線240dは、例えば、+Y方向からの平面視において、入力電極210の全体及び配線212の少なくとも一部と重なる領域を含む。例えば、シールド配線240dのX方向の幅W40dxは、入力電極210のX方向の幅W10xよりも大きい。また、シールド配線240dのZ方向の幅W40dzは、入力電極210のZ方向の幅W10zよりも大きい。すなわち、シールド配線240dは、一定の幅W40dzで、X方向に延在する。なお、シールド配線240dは、誤差を含む略一定の幅W40dzで、X方向に延在してもよい。
図11に示す例では、シールド配線240dの2つの縁部EP3d及びEP4d間に、折り曲げ部分BP1が位置する。シールド配線240dの2つの縁部EP3d及びEP4dは、例えば、+Y方向からの平面視において把握される縁部のうち、X方向に互いに離れている縁部である。なお、縁部EP3dよりも+X方向に位置する縁部EP4dは、+Y方向からの平面視において、シールド配線240dが入力電極210の全体と重なる領域を含む範囲で、折り曲げ部分BP1よりも-X方向に位置してもよい。
シールド配線240eは、例えば、+Y方向からの平面視において、検出電極220aの全体、検出電極220bの全体、配線222aの少なくとも一部及び配線222bの少なくとも一部と重なる領域を含む。例えば、シールド配線240eのX方向の幅W40exは、検出電極220aのX方向の幅W20ax及び検出電極220bのX方向の幅W20bxの両方よりも大きい。また、シールド配線240eのZ方向の幅W40ezは、検出電極220aのZ方向の幅W20azと検出電極220bのZ方向の幅W20bzとの和よりも大きい。すなわち、シールド配線240eは、一定の幅W40ezで、X方向に延在する。なお、シールド配線240eは、誤差を含む略一定の幅W40ezで、X方向に延在してもよい。
図11に示す例では、シールド配線240eの2つの縁部EP3e及びEP4e間に、折り曲げ部分BP2が位置する。シールド配線240eの2つの縁部EP3e及びEP4eは、例えば、+Y方向からの平面視において把握される縁部のうち、X方向に互いに離れている縁部である。なお、縁部EP3eよりも-X方向に位置する縁部EP4eは、+Y方向からの平面視において、シールド配線240eが検出電極220の全体と重なる領域を含む範囲で、折り曲げ部分BP2よりも+X方向に位置してもよい。
ここで、図11では、+Y方向は、入力電極210の外壁120aに対向する面に垂直な方向、及び、検出電極220の外壁120bに対向する面に垂直な方向に対応する。また、X方向は、FPC200の延在方向に対応する。
また、端子TMt1、TMr1、TMg1、TMg2及びTMg3が配列された端子配列において、端子TMt1は、端子配列の一端に位置し、端子TMr1は、端子配列の他端に位置する。
また、端子TMt1と、端子TMr1及びTMr2の一方との間に位置する端子TMgの数は、端子TMr1及びTMr2間に位置する端子TMgの数よりも多い。図11に示す例では、端子TMr1及びTMr2間に位置する端子TMgの数は、端子TMg3及びTMg6の2つである。端子TMt1と端子TMr1との間に位置する端子TMgの数は、端子TMg1、TMg2及びTMg3の3つである。また、端子TMt1と端子TMr2との間に位置する端子TMgの数は、端子TMg1、TMg2、TMg4及びTMg5の4つである。本実施形態では、端子TMt1と、端子TMr1及びTMr2の一方との間に位置する端子TMgの数を多くすることにより、端子TMt1と、端子TMr1及びTMr2の一方との干渉を低減することができる。
なお、端子TMgの数ではなく、端子TM間の距離に着目した場合、端子TMt1と、端子TMr1及びTMr2の一方との間の距離は、端子TMr1及びTMr2間の距離よりも大きい。端子TM間の距離は、2つの端子TMの一方の端子TMの中心と他方の端子TMの中心との距離であってもよいし、2つの端子TM間の最短距離であってもよい。この場合、端子TMt1と、端子TMr1及びTMr2の一方との間の距離を長くすることにより、端子TMt1と、端子TMr1及びTMr2の一方との干渉を低減することができる。
基材層203には、基材層203を貫通するスルーホールTH1、TH2a、TH2b、TH4a、TH4b及びTH4cが形成されている。以下では、スルーホールTH1、TH2a、TH2b、TH2a、TH4a、TH4b及びTH4cをスルーホールTHと総称する場合がある。なお、図11に示す例では、スルーホールTHの数は10個であるが、スルーホールTHの数は10個に限定されない。
スルーホールTH1を挿通する貫通配線TW1は、端子TMt1と配線212とを接続する。配線212は、貫通配線TW1と入力電極210とを接続する。すなわち、入力電極210は、貫通配線TW1により、端子TMt1に電気的に接続される。スルーホールTH2aを挿通する貫通配線TW2aは、端子TMr1と配線222aとを接続する。配線222aは、貫通配線TW2aと検出電極220aとを接続する。すなわち、検出電極220aは、貫通配線TW2aにより、端子TMr1に電気的に接続される。スルーホールTH2bを挿通する貫通配線TW2bは、端子TMr2と配線222bとを接続する。配線222bは、貫通配線TW2bと検出電極220bとを接続する。すなわち、検出電極220bは、貫通配線TW2bにより、端子TMr2に電気的に接続される。
また、シールド配線240aは、スルーホールTH4aを挿通する貫通配線TW4aにより、端子TMg1、TMg2及びTMg3に電気的に接続される。シールド配線240bは、スルーホールTH4bを挿通する貫通配線TW4bにより、端子TMg4、TMg5及びTMg6に電気的に接続される。シールド配線240cは、スルーホールTH4cを挿通する貫通配線TW4cにより、端子TMg6に電気的に接続される。以下では、貫通配線TW1、TW2a、TW2b、TW4a、TW4b及びTW4cを貫通配線TWと総称する場合がある。
ここで、シールド配線240d及び240e、並びに、複数の端子TM等を含む第2導電体層204は、複数の端子TMを除いて、第2カバーフィルム層205に覆われている。すなわち、複数の端子TMは、FPC200の外部に露出している。これにより、本実施形態では、複数の端子TMと複数の外部接点CTとのばね接点等による接触を実現することができる。なお、FPC200において、複数の端子TMを含む端子配置領域ARの少なくとも一部は、入力電極210と検出電極220aとの間に位置する。例えば、FPC200において、入力電極210は、端子配置領域ARよりも-X方向に位置し、検出電極220は、端子配置領域ARよりも+X方向に位置する。本実施形態では、複数の端子TMが入力電極210と検出電極220aとの間に集約しているため、複数の端子TMと接する複数の外部接点CTが設けられる外部基板等を小さくすることができる。
このように、本実施形態では、入力電極210、並びに、検出電極220a及び220b等は、1つのFPC200に設けられる。このため、本実施形態では、例えば、入力電極210と検出電極220とが互いに異なる2つFPCにそれぞれ設けられる態様に比べて、FPC200のインクタンク100への取り付けを容易にできる。また、例えば、入力電極210と検出電極220とが互いに異なる2つFPCにそれぞれ設けられた態様では、2つのFPCをインクタンク100に取り付ける場合に、入力電極210に対する検出電極220の位置のずれが大きくなるおそれがある。これに対し、本実施形態では、1つのFPC200をインクタンク100に取り付ければよいため、FPC200のインクタンク100への取り付け時に入力電極210に対する検出電極220の位置のずれが大きくなること低減することができる。
なお、複数の位置決め部PTの配置は、図11に示す例に限定されない。例えば、インクタンク100は、位置決め部PT10及びPT12に加えて、第5の位置決め部PTと第7の位置決め部PTとを有してもよい。この場合、FPC200は、第5の位置決め部PTと嵌合する第6の位置決め部PTと、第7の位置決め部PTと嵌合する第8の位置決め部PTとを有する。例えば、X方向において、端子配置領域ARの少なくとも一部は、第6の位置決め部PTと第8の位置決め部PTとの間に位置してもよい。すなわち、FPC200には、FPC200を貫通する2つの位置決め部PTがX方向において端子配置領域ARを挟む位置に形成されてもよい。この場合、端子配置領域ARを囲むように位置決め部PTが配置されるため、FPC200のインクタンク100への取り付け時に、インクタンク100に対する複数の端子TMの所定位置からのずれをさらに低減することができる。
次に、図12及び図13を参照しつつ、入力電極210及び検出電極220間の静電容量と検出電極220の大きさとの関係について説明する。
図12は、入力電極210及び検出電極220間の静電容量と検出電極220の大きさとの関係の一例を説明するための説明図である。図の横軸は、インクINKの液面LのZ方向の位置を示し、図の縦軸は、キャパシターCCa及びCCbの静電容量を示している。図の実線は、キャパシターCCaの静電容量を示し、図の破線は、キャパシターCCbの静電容量を示している。なお、図12は、検出電極220のZ方向の幅W20zが“α”、“2*α”及び“3*α”の3パターンのシミュレーションの結果を示している。αは、正の値である。検出電極220のX方向の幅W20xは、3パターンのシミュレーションで同じである。
検出電極220のZ方向の幅W20zが大きい場合、検出電極220のZ方向の幅W20zが小さい場合に比べて、入力電極210及び検出電極220間がインクINKで満たされている場合の静電容量が大きくなる。なお、検出電極220のZ方向の幅W20zが変化しても、入力電極210及び検出電極220間に存在するインクINKの割合の所定の変化量に対する静電容量の変化量は、ほぼ一定である。
図13は、入力電極210及び検出電極220間の静電容量と検出電極220の大きさとの関係の別の例を説明するための説明図である。図12と同様に、図の横軸は、インクINKの液面LのZ方向の位置を示し、図の縦軸は、キャパシターCCa及びCCbの静電容量を示している。図の実線は、キャパシターCCaの静電容量を示し、図の破線は、キャパシターCCbの静電容量を示している。なお、図13は、検出電極220のX方向の幅W20xが“β”、“2*β”及び“3*β”の3パターンのシミュレーションの結果を示している。βは、正の値である。検出電極220のZ方向の幅W20zは、3パターンのシミュレーションで同じである。
検出電極220のX方向の幅W20xが大きい場合、検出電極220のX方向の幅W20xが小さい場合に比べて、入力電極210及び検出電極220間がインクINKで満たされている場合の静電容量が大きくなる。すなわち、検出電極220の面積が大きい場合、検出電極220の面積が小さい場合に比べて、入力電極210及び検出電極220間がインクINKで満たされている場合の静電容量が大きくなる。
また、検出電極220のX方向の幅W20xが大きい場合、検出電極220のX方向の幅W20xが小さい場合に比べて、入力電極210及び検出電極220間に存在するインクINKの割合の所定の変化量に対する静電容量の変化量は、大きくなる。すなわち、検出電極220のX方向の幅W20xが大きい場合、検出電極220のX方向の幅W20xが小さい場合に比べて、入力電極210及び検出電極220間に存在するインクINKの割合の変化に対する静電容量の変化が敏感になる。入力電極210及び検出電極220間に存在するインクINKの割合の変化に対する静電容量の変化が敏感である場合、静電容量の変化が敏感でない場合に比べて、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量を精度よく検出できる。このため、本実施形態では、図11等において説明したように、検出電極220a及び220bは、X方向の幅W20xがZ方向の幅W20zよりも大きくなるように形成される。
次に、図14を参照しつつ、制御ユニット4の動作の一例について説明する。
図14は、制御ユニット4の動作の一例を示すフローチャートである。なお、図14は、制御ユニット4がインクタンク100内のインクINKの貯蔵量を特定する場合の制御ユニット4の動作の一例を示す。
先ず、ステップS100において、制御ユニット4は、交流電源ACPを制御することにより、入力電極210及びSH回路25への入力信号Vinの出力を開始する。例えば、制御ユニット4は、交流電源ACPに対して、振幅が3.3[V]のパルスを含む入力信号Vinの出力の開始を指示する制御信号を出力する。これにより、交流電源ACPは、入力信号Vinを入力電極210及びSH回路25に出力する。
次に、ステップS200において、制御ユニット4は、検出電極220a及び220bのうち、検出電極220bよりも低い位置H1の検出電極220aを選択回路21に選択させる。これにより、選択回路21により選択された検出電極220aから検出回路20に入力された検出信号Vout1の大きさを示すデジタル信号が、出力信号Doとして、検出回路20から制御ユニット4に出力される。
次に、ステップS300において、制御ユニット4は、出力信号Doの値が判定閾値未満であるか否かを判定する。判定閾値は、例えば、図9に示した電圧Vthに対応する閾値である。例えば、判定閾値は、インクタンク100内のインクINKの液面Lが検出電極220に対応する位置よりも低い位置であるか否かを判定するための閾値である。
ステップS300における判定の結果が肯定の場合、制御ユニット4は、処理をステップS400に進める。一方、ステップS300における判定の結果が否定の場合、制御ユニット4は、処理をステップS420に進める。
ステップS400において、制御ユニット4は、選択回路21により選択された検出電極220の位置よりも低い位置に、インクタンク100内のインクINKの液面Lが存在すると特定する。制御ユニット4は、ステップS400の処理を実行した後、処理をステップS700に進める。
また、ステップS420では、制御ユニット4は、選択回路21により選択された検出電極220の位置以上の高さに、インクタンク100内のインクINKの液面Lが存在すると特定する。制御ユニット4は、ステップS420の処理を実行した後、処理をステップS500に進める。
ステップS500において、制御ユニット4は、検出電極220a及び220bのうち、検出電極220aよりも高い位置H2の検出電極220bが選択済みであるか否かを判定する。ステップS500における判定の結果が肯定の場合、制御ユニット4は、処理をステップS700に進める。一方、ステップS500における判定の結果が否定の場合、制御ユニット4は、処理をステップS600に進める。
ステップS600において、制御ユニット4は、検出電極220a及び220bのうち、検出電極220aよりも高い位置H2の検出電極220bを選択回路21に選択させる。これにより、選択回路21により選択された検出電極220bから検出回路20に入力された検出信号Vout2の大きさを示すデジタル信号が、出力信号Doとして、検出回路20から制御ユニット4に出力される。制御ユニット4は、ステップS600の処理を実行した後、処理をステップS300に戻す。これにより、インクタンク100内のインクINKの液面Lが検出電極220bに対応する位置よりも低い位置であるか否かの判定が実行される。
また、ステップS700において、制御ユニット4は、交流電源ACPを制御することにより、入力電極210及びSH回路25への入力信号Vinの出力を停止する。例えば、制御ユニット4は、交流電源ACPに対して、入力信号Vinの出力の停止を指示する制御信号を出力する。これにより、交流電源ACPは、入力信号Vinの出力を停止する。制御ユニット4は、ステップS700の処理を実行した後、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量を特定する処理を終了する。
なお、制御ユニット4の動作は、図14に示す例に限定されない。例えば、制御ユニット4は、ステップS400の処理を実行した後、処理をステップS500に進めてもよい。すなわち、制御ユニット4は、インクINKの液面Lが検出電極220aに対応する位置よりも低い位置であると特定した場合でも、検出電極220aよりも高い位置H2の検出電極220bを選択してステップS300の判定を実行してもよい。そして、制御ユニット4は、例えば、検出電極220bを選択した場合のステップS300の判定結果が、検出電極220aを選択した場合のステップS300の判定結果と矛盾する場合、測定エラーと判定してもよい。
例えば、検出電極220aの検出信号Vout1の大きさを示す出力信号Doの値が判定閾値未満の場合、インクINKの液面Lは、検出電極220aに対応する位置よりも低い位置である。従って、インクINKの液面Lは、検出電極220aよりも高い位置H2の検出電極220bに対応する位置よりも低い位置である。このため、測定エラーが発生していない場合、検出電極220bの検出信号Vout2の大きさを示す出力信号Doの値は、判定閾値未満となる。従って、検出電極220aの検出信号Vout1の大きさを示す出力信号Doの値が判定閾値未満で、検出電極220bの検出信号Vout2の大きさを示す出力信号Doの値が判定閾値以上の場合、制御ユニット4は、測定エラーと判定してもよい。
また、制御ユニット4は、ステップS200で検出電極220bを選択し、ステップS600で検出電極220aを選択してもよい。この場合、ステップS500の判定は省かれ、検出電極220aが選択済みであるか否かの判定が、ステップS400及び420のうちの少なくともステップS400の後に実行される。
また、制御ユニット4は、ステップS300において、出力信号Doの値が判定閾値以上であるか否かを判定してもよい。
次に、図15を参照しつつ、タンクユニット10の製造方法の一例について説明する。
図15は、タンクユニット10の製造方法の一例を説明するための説明図である。
先ず、工程P100において、両面テープ260の第1接着層262とFPC200とが接着される。
次に、工程P200において、位置決め部PT10と位置決め部PT20との嵌合、及び、位置決め部PT12と位置決め部PT22との嵌合により、インクタンク100に対するFPC200の位置が決定される。すなわち、外壁120dに設けられた位置決め部PT10とFPC200に設けられた位置決め部PT20とを嵌合することにより、インクタンク100に対するFPC200の位置が決定される。
次に、工程P300のFPC接着工程において、FPC200に接着された両面テープ260の第2接着層266とインクタンク100とが接着される。
より詳細には、先ず、工程P320において、インクタンク100の第2配置部分PP2にFPC200が接着される。本実施形態では、第2配置部分PP2は、複数の外壁120のうち、第1配置部分PP1よりも弾性率の大きい部分に該当する。すなわち、工程P320では、複数の外壁120のうちの第1配置部分PP1よりも弾性率の大きい部分と、FPC200に接着された両面テープ260の第2接着層266とが接着される。従って、工程P320は、FPC200に接着された両面テープ260の第2接着層266と外壁120dとを接着する工程を含む。そして、工程P340において、インクタンク100の第1配置部分PP1にFPC200が接着される。より具体的には、第1配置部分PP1と、FPC200に接着された両面テープ260の第2接着層266とが接着される。従って、工程P340は、FPC200に接着された両面テープ260の第2接着層266と外壁120aとを接着する工程を含む。このように、本実施形態では、工程P300は、工程P320及びP340を含む。
なお、インクタンク100は、ナイロンフィルムで形成された外壁120aが、ナイロンフィルムよりも弾性率の大きいプラスティック等で形成された部分、例えば、外壁120c、120d及び120e等に固定されることにより、形成される。外壁120aが外壁120c、120d及び120e等に固定される工程は、工程P200の前に実行されていれば、工程P100の前に実行されてもよいし、工程P100の後に実行されてもよい。
例えば、外壁120aにFPC200を接着した後に、外壁120aを外壁120c、120d及び120e等に接着する比較例の製造方法では、圧着のためのローラーによる押圧処理等によりFPC200が破損する危険性がある。これに対し、本実施形態では、外壁120aが外壁120c、120d及び120e等に接着される工程よりも後に、外壁120aにFPC200が接着されるため、FPC200が破損することを抑制することができる。
また、インクタンク100に両面テープ260を接着した後に、両面テープ260とFPC200とを接着する別の比較例の製造方法では、インクタンク100に接着された両面テープ260に対して、FPC200が接着される。従って、上述の別の比較例の製造方法では、本実施形態に比べて、FPC200を両面テープ260に正確に接着させることが困難であるため、FPC200の取り付け位置が所定位置からずれるおそれがある。FPC200の取り付け位置が所定位置からずれた場合、FPC200がインクタンク100からの浮き上がるおそれがある。
本実施形態では、FPC200と両面テープ260とを接着する工程P100よりも後に、両面テープ260とインクタンク100とを接着する工程P300が実行されるため、FPC200を両面テープ260に正確に接着させることができる。従って、本実施形態では、工程P300を工程P100よりも後に実行することにより、インクタンク100に対するFPC200の取り付け位置が所定位置からずれることを抑制しつつ、タンクユニット10を容易に製造することができる。
次に、図16を参照しつつ、インクタンク100が傾いた場合のインクINKの貯蔵量の検出の一例について説明する。
図16は、インクタンク100が傾いた場合のインクINKの貯蔵量の検出の一例を説明するための説明図である。図16は、+Y方向から見たインクタンク100の概略図である。なお、図16では、外壁120eの縁部EP1が外壁120eの縁部EP2よりも+Z方向に位置する場合のインクタンク100が模式的に図示されている。例えば、図16では、図を見やすくするために、FPC200が有する複数の要素のうち、検出電極220a及び220b以外の要素の図示が省略されている。
図16に示す例では、二点鎖線で示されるインクINKの液面Lは、排出口Hdよりも+Z方向に位置する。この場合、入力電極210と検出電極220aとの間にインクINKが存在するため、入力電極210と検出電極220aとの間に存在するインクINKの割合に応じた大きさの検出信号Vout1が検出回路20に入力される。
なお、例えば、検出電極220aの幅W20axが排出口Hdの幅WHxよりも小さい幅exWの場合、入力電極210と幅exWの検出電極220aとの間には、インクINKが存在しない。この場合、印刷処理に使用可能なインクINKがインクタンク100内に残っていても、インクINKの貯蔵量が所定の下限値未満であると誤って判定される。印刷処理に使用可能なインクINKとは、例えば、印刷処理が実行される場合に排出口Hdから排出可能なインクINKである。本実施形態では、検出電極220aの幅W20axが排出口Hdの幅WHxよりも大きいため、インクINKの貯蔵量が下限値未満であると誤って判定することを抑制することができる。
図16の点線で示されるインクINKの液面Lは、インクタンク100が傾いているために、排出口Hdから排出されずに空間SPに残ったインクINKの液面Lに対応する。この場合、入力電極210と検出電極220aとの間にインクINKが存在しないため、インクINKの貯蔵量が下限値未満であると判定される。このように、本実施形態では、排出口Hd付近に検出電極220aが形成されるため、排出口Hdから排出されずに空間SPに残ったインクINKを、印刷処理に使用可能なインクINKとして誤って検出することを抑制することができる。例えば、図17において後述する第1対比例の態様では、排出口Hdから遠い場所に検出電極220aが形成されるため、排出口Hdから排出されずに空間SPに残ったインクINKを、印刷処理に使用可能なインクINKとして誤って検出するおそれがある。
次に、図17を参照しつつ、排出口Hdから遠い場所に検出電極220aが形成される第1対比例に係るインクタンク100Zの概要について説明する。
図17は、第1対比例に係るインクタンク100Zの概要を説明するための説明図である。図17は、+Y方向から見たインクタンク100Zの概略図である。なお、図17では、図16と同様に、外壁120eの縁部EP1が外壁120eの縁部EP2よりも+Z方向に位置する場合のインクタンク100Zが模式的に図示されている。第1対比例に係るインクタンク100Zでは、排出口Hdが外壁120eの縁部EP1付近に設けられ、検出電極220a及び220bと図17に図示されない入力電極210とが排出口Hdよりも外壁120eの縁部EP1に近い位置に設けられている。インクタンク100Zのその他の構成は、図1から図16において説明したインクタンク100の構成と同様である。
図17の点線で示されるインクINKの液面Lは、インクタンク100Zが傾いているために、排出口Hdから排出されずに空間SPに残ったインクINKの液面Lに対応する。図17に示す例では、入力電極210と検出電極220aとの間にインクINKが存在するため、入力電極210と検出電極220aとの間に存在するインクINKの割合に応じた大きさの検出信号Vout1が検出回路20に入力される。このため、第1対比例では、排出口Hdから排出されずに空間SPに残ったインクINKを、印刷処理に使用可能なインクINKとして誤って検出するおそれがある。これに対し、本実施形態では、図16において説明したように、排出口Hd付近に検出電極220aが形成されるため、インクタンク100が傾いている場合でも、インクINKの貯蔵量を誤って検出することを抑制することができる。
また、第1対比例では、排出口Hdに近い縁部EP1が排出口Hdから遠い縁部EP2よりも+Z方向に位置するようにインクタンク100Zが傾いた場合、本実施形態に比べて、排出口Hdから排出されずに空間SPに残るインクINKの量が増加する。すなわち、本実施形態では、排出口Hdが外壁120eの中央付近に設けられるため、インクタンク100が傾いた状態で使用された場合に、インクINKが排出口Hdから排出されずに空間SPに残るインクINKの量を低減することができる。
以上、本実施形態では、インクジェットプリンター1は、インクINKを貯蔵するタンクユニット10と、タンクユニット10に貯蔵されたインクINKの貯蔵量を検出する検出回路20と、タンクユニット10から供給されるインクINKを吐出する吐出部30aとを有する。
タンクユニット10は、インクタンク100と、入力電極210と、検出電極220a及び220bとを有する。インクタンク100は、複数の外壁120及び複数の隔壁122を含み、複数の外壁120a、120b、120c、120d及び120eと、複数の隔壁122a及び122bとに囲まれた空間SPにインクINKを貯蔵する。入力電極210は、外壁120aに設けられる。検出電極220a及び220bは、外壁120bに設けられる。
インクタンク100においてインクINKが減少する方向である-Z方向における検出電極220aの幅W20azは、-Z方向と交差するX方向における検出電極220aの幅W20axよりも小さい。-Z方向における検出電極220bの幅W20bzは、X方向における検出電極220bの幅W20bxよりも小さい。-Z方向において、検出電極220aの幅W20azと検出電極220bの幅W20bzとの差は、第1の値以下である。X方向において、検出電極220aの幅W20axと検出電極220bの幅W20bxとの差は、第2の値以下である。
タンクユニット10は、インクタンク100と、入力電極210と、検出電極220a及び220bとを有する。インクタンク100は、複数の外壁120及び複数の隔壁122を含み、複数の外壁120a、120b、120c、120d及び120eと、複数の隔壁122a及び122bとに囲まれた空間SPにインクINKを貯蔵する。入力電極210は、外壁120aに設けられる。検出電極220a及び220bは、外壁120bに設けられる。
インクタンク100においてインクINKが減少する方向である-Z方向における検出電極220aの幅W20azは、-Z方向と交差するX方向における検出電極220aの幅W20axよりも小さい。-Z方向における検出電極220bの幅W20bzは、X方向における検出電極220bの幅W20bxよりも小さい。-Z方向において、検出電極220aの幅W20azと検出電極220bの幅W20bzとの差は、第1の値以下である。X方向において、検出電極220aの幅W20axと検出電極220bの幅W20bxとの差は、第2の値以下である。
なお、本実施形態において、外壁120aは、「第1の壁」の例であり、外壁120bは、「第2の壁」の例である。第1配置部分PP1は、「第1部分」の例であり、第2配置部分PP2は、「第2部分」の例である。また、入力電極210は、「第1電極」の例であり、検出電極220aは、「第2電極」の例であり、検出電極220bは、「第3電極」の例である。配線212は、「第1配線」の例であり、配線222aは、「第2配線」の例であり、配線222bは、「第3配線」の例である。シールド配線240cは、「定電圧配線」の例である。-Z方向は、「第1方向」の例であり、X方向は、「第2方向」の例であり、Y方向は、「第3方向」の例である。外面OF1は、「第1外面」の例であり、内面IF1は、「第1内面」の例であり、外面OF2は、「第2外面」の例であり、内面IF2は、「第2内面」の例である。位置決め部PT10は、「第1位置決め部」の例であり、位置決め部PT20は、「第2位置決め部」の例である。また、後述する変形例において、延在部分ET1aは、「第1延在部分」の例であり、延在部分ET2aは、「第2延在部分」の例であり、延在部分ET2bは、「第3延在部分」の例である。
このように、本実施形態では、検出電極220aのX方向の幅W20axを検出電極220aのZ方向の幅W20azよりも大きくすることにより、検出電極220aの面積を大きくしている。検出電極220aの面積が大きい場合、検出電極220aの面積が小さい場合に比べて、入力電極210及び検出電極220a間がインクINKで満たされている場合の静電容量が大きくなる。また、検出電極220aのX方向の幅W20axが大きい場合、検出電極220のX方向の幅W20axが小さい場合に比べて、入力電極210及び検出電極220a間に存在するインクINKの割合の変化に対する静電容量の変化が敏感になる。従って、本実施形態では、入力電極210及び検出電極220a間に存在するインクINKの貯蔵量の検出精度を効率よく向上させることができる。同様に、本実施形態では、入力電極210及び検出電極220b間に存在するインクINKの貯蔵量の検出精度を効率よく向上させることができる。すなわち、本実施形態では、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度を効率よく向上させることができる。
また、本実施形態では、-Z方向において、検出電極220aの幅W20azは、検出電極220bの幅W20bzと略等しい。X方向において、検出電極220aの幅W20axは、検出電極220bの幅W20bxと略等しい。このため、本実施形態では、検出電極220aを含むキャパシターCCaと検出電極220bを含むキャパシターCCbとの電気的特性が略等しいと考えられる。従って、本実施形態では、検出電極220aから入力される検出信号Vout1を用いる検出回路20と、検出電極220bから入力される検出信号Vout2を用いる検出回路20とを共通にすることができる。この結果、本実施形態では、インクタンク100に対応する検出回路20の数又は回路規模が増加することを抑制することができる。
また、本実施形態では、タンクユニット10は、外壁120bに設けられ、一定の電圧に保持されるシールド配線240cをさらに有する。シールド配線240cは、検出電極220aと検出電極220bとの間に位置する。-Z方向において、シールド配線240cの幅W40czは、検出電極220aの幅W20az以上で、かつ、検出電極220bの幅W20bz以上である。このように、本実施形態では、2つの検出電極220a及び220b間にシールド配線240cが配置されるため、検出電極220a及び220b間の干渉を低減することができる。また、本実施形態では、シールド配線240cの幅W40czが検出電極220aの幅W20az以上で、かつ、検出電極220bの幅W20bz以上であるため、検出電極220a及び220b間の干渉を低減させる効果を向上させることができる。
また、本実施形態では、外壁120aは、入力電極210が設けられる外面OF1と、外面OF1とは反対側の内面IF1とを有する。外壁120bは、検出電極220aが設けられる外面OF2と、外面OF2とは反対側の内面IF2とを有する。内面IF1及びIF2には、撥水処理が施されている。これにより、本実施形態では、入力電極210が設けられる外壁120aの内面IF1、及び、検出電極220a及び220bが設けられる外壁120bの内面IF2に、インクINKが付着することを抑制することができる。外壁120aの内面IF1及び外壁120bの内面IF2にインクINKが付着している場合、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度が低下するおそれがある。本実施形態では、外壁120aの内面IF1及び外壁120bの内面IF2にインクINKが付着することを抑制できるため、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、インクタンク100は、空間SPからインクINKを排出する排出口Hdを有する。入力電極210は、外壁120aの第1配置部分PP1に設けられる。検出電極220a及び220bは、外壁120bの第2配置部分PP2に設けられる。排出口Hdの少なくとも一部は、-Z方向からの平面視において、第1配置部分PP1と第2配置部分PP2との間に位置する。すなわち、本実施形態では、入力電極210と検出電極220a及び220bとは、排出口Hd付近に設けられる。このため、本実施形態では、排出口Hd付近において、インクINKの貯蔵量を検出することができる。この結果、本実施形態では、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態では、入力電極210は、-Z方向及びX方向の両方と交差するY方向からの平面視において、外壁120aのX方向における中心と重なる部分を含む。検出電極220aは、Y方向からの平面視において、外壁120bのX方向における中心と重なる部分を含む。検出電極220bは、Y方向からの平面視において、外壁120bのX方向における中心と重なる部分を含む。このように、本実施形態では、入力電極210と検出電極220a及び220bは、Y方向からの平面視において、インクタンク100のX方向における中心付近に配置される。これにより、本実施形態では、例えば、インクタンク100が傾いた状態で使用された場合に、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、入力電極210は、-Z方向及びX方向の両方と交差するY方向からの平面視において、外壁120aのX方向における中心と重なる部分を含む。検出電極220aは、Y方向からの平面視において、外壁120bのX方向における中心と重なる部分を含む。検出電極220bは、Y方向からの平面視において、外壁120bのX方向における中心と重なる部分を含む。このように、本実施形態では、入力電極210と検出電極220a及び220bは、Y方向からの平面視において、インクタンク100のX方向における中心付近に配置される。これにより、本実施形態では、例えば、インクタンク100が傾いた状態で使用された場合に、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、タンクユニット10は、インクタンク100に固定されるFPC200をさらに有する。インクタンク100は、位置決め部PT10を有する。FPC200は、位置決め部PT10と嵌合する位置決め部PT20と、入力電極210と、検出電極220a及び220bとを有する。このように、本実施形態では、位置決め部PT20が位置決め部PT10と嵌合するため、インクタンク100に対するFPC200の位置が所定位置からずれることを抑制することができる。
また、本実施形態では、FPC200は、入力電極210に接続される配線212と、検出電極220aに接続される配線222aと、検出電極220bに接続される配線222bとをさらに有する。Z方向における配線212の幅W12zは、Z方向における入力電極210の幅W10zよりも小さい。Z方向における配線222aの幅W22azは、Z方向における検出電極220aの幅W20azよりも小さい。Z方向における配線222bの幅W22bzは、Z方向における検出電極220bの幅W20bzよりも小さい。このように、本実施形態では、配線212、222a及び222bが設けられるため、入力電極210と検出電極220a及び220bとをインクタンク100のX方向における中心付近に容易に配置することができる。
また、本実施形態では、-Z方向からの平面視において、空間SPの中心が排出口Hdの内側に位置する。これにより、本実施形態では、例えば、インクタンク100が傾いた状態で使用された場合に、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度が低下することを抑制することができる。
また、本実施形態では、-Z方向からの平面視において、空間SPの中心が排出口Hdの内側に位置する。これにより、本実施形態では、例えば、インクタンク100が傾いた状態で使用された場合に、インクタンク100内のインクINKの貯蔵量の検出精度が低下することを抑制することができる。
[2.変形例]
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
以上の各形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲内で適宜に併合され得る。なお、以下に例示する変形例において作用や機能が実施形態と同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
[第1変形例]
上述した実施形態では、FPC200が略一定の幅でX方向に延在す場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、FPC200の折り曲げ部分BP1及びBP2のZ方向の幅は、FPC200の折り曲げ部分BP1及びBP2以外の部分のZ方向の幅よりも小さくてもよい。
上述した実施形態では、FPC200が略一定の幅でX方向に延在す場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、FPC200の折り曲げ部分BP1及びBP2のZ方向の幅は、FPC200の折り曲げ部分BP1及びBP2以外の部分のZ方向の幅よりも小さくてもよい。
図18は、第1変形例に係るFPC200Aの一例を示す平面図である。なお、図18では、図11と同様に、インクタンク100に接着されていない状態のFPC200Aの平面図が示されている。また、図18では、図を見やすくするために、FPC200Aは、第1カバーフィルム層201及び第1導電体層202の図と、基材層203、第2導電体層204及び第2カバーフィルム層205の図とに分けて記載されている。図1から図17において説明した要素と同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
FPC200Aでは、折り曲げ部分BP1のZ方向の幅WB1zは、入力電極210が設けられる部分のZ方向の幅WE1zよりも小さい。同様に、折り曲げ部分BP2のZ方向の幅WB2zは、検出電極220が設けられる部分のZ方向の幅WE2zよりも小さい。このため、本変形例では、FPC200Aの折り曲げ部分BP1及びBP2の剛性を、入力電極210が設けられる部分の剛性及び検出電極220が設けられる部分の剛性の両方に比べて、低くすることができる。
また、折り曲げ部分BP1の幅WB1z及び折り曲げ部分BP2の幅WB2zがFPC200と異なるため、配線212、222a及び222b等の形状がFPC200と異なる。例えば、FPC200Aでは、シールド配線240cと貫通配線TW4cとを接続する引出配線242cが、入力電極210と同様の材料で形成されている。本変形例では、シールド配線240cと引出配線242cとが一体に形成される場合を想定する。また、FPC200Aは、位置決め部PT22の代わりに、位置決め部22A及びPT22Bを有する。さらに、FPC200Aは、位置決め部PT24及びPT26を有する。FPC200Aのその他の構成は、FPC200と同様である。
例えば、シールド配線240dは、+Y方向からの平面視において、入力電極210の全体及び配線212の少なくとも一部と重なる領域を含む。本変形例においても、例えば、シールド配線240dのX方向の幅W40dxは、入力電極210のX方向の幅W10xよりも大きい。また、シールド配線240dのZ方向の幅W40dzは、入力電極210のZ方向の幅W10zよりも大きい。なお、FPC200Aでは、シールド配線240dの2つの縁部EP3d及びEP4dが、折り曲げ部分BP1よりも-X方向に位置している。従って、シールド配線240dの引出配線242dのうちの折り曲げ部分BP1のZ方向の幅W42dzは、シールド配線240dのZ方向の幅W40dzよりも小さい。
また、例えば、シールド配線240eは、+Y方向からの平面視において、検出電極220aの全体、検出電極220bの全体、配線222aの少なくとも一部及び配線222bの少なくとも一部と重なる領域を含む。例えば、シールド配線240eのX方向の幅W40exは、検出電極220aのX方向の幅W20ax及び検出電極220bのX方向の幅W20bxの両方よりも大きい。なお、FPC200Aでは、シールド配線240eの2つの縁部EP3e及びEP4eが、折り曲げ部分BP2よりも+X方向に位置している。従って、シールド配線240eの引出配線242eのうちの折り曲げ部分BP2のZ方向の幅W42ezは、シールド配線240eのZ方向の幅W40ezよりも小さい。
また、引出配線242cのZ方向の幅W42czは、シールド配線240cのZ方向の幅W40czよりも小さい。本変形例では、シールド配線240cの幅W40cz、検出電極220aの幅W20ax及び検出電極220bの幅W20bxが互いに略同一である場合を想定する。
また、位置決め部PT20、PT22A及びPT22Bは、+Y方向からの平面視において、位置決め部PT20、PT22A及びPT22B間を結ぶ線が三角形状として把握されるように、配置される。例えば、位置決め部PT22Bは、FPC200Aにおいて、位置決め部PT20の中心と位置決め部PT22Aの中心とを通る線からずれた位置に中心を有する。
また、FPC200Aにおいて、位置決め部PT24は、入力電極210が設けられる方の縁部EP5に形成され、位置決め部PT26は、検出電極220が設けられる方の縁部EP6に形成される。
複数の位置決め部PT20、PT22A、PT22B、PT24及びPT26の各々は、例えば、位置決め部PT20と同様に、FPC200Aの縁部を切り欠くことにより形成される。なお、複数の位置決め部PT20、PT22A、PT22B、PT24及びPT26は、切り欠きに限定されない。例えば、複数の位置決め部PT20、PT22A、PT22B、PT24及びPT26の一部又は全部は、FPC200AをX方向に貫通する貫通孔であってもよい。
なお、FPC200Aが取り付けられるインクタンク100には、複数の位置決め部PT20、PT22A、PT22B、PT24及びPT26と1対1に対応する複数の位置決め部PTが設けられる。インクタンク100に設けられる複数の位置決め部PTの各々は、例えば、複数の位置決め部PT20、PT22A、PT22B、PT24及びPT26のうちの対応する位置決め部PTと嵌合する凸形状に形成される。
なお、複数の位置決め部PTの配置は、図18に示す例に限定されない。例えば、FPC200Aには、FPC200Aを貫通する2つの位置決め部PTがX方向において端子配置領域ARを挟む位置に形成されてもよい。
以上、本変形例においても、上述した実施形態と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、第2導電体層204は、シールド配線240dに接続される引出配線242dと、シールド配線240eに接続される引出配線242eとを含む。引出配線242dは、Z方向の幅W42dzがシールド配線240dのZ方向の幅W40dzよりも小さい折り曲げ部分BP1を含む。また、引出配線242eは、Z方向の幅W42ezがシールド配線240eのZ方向の幅W40ezよりも小さい折り曲げ部分BP2を含む。FPC200Aは、折り曲げ部分BP1及びBP2で、インクタンク100の外周に沿って折り曲げられる。これにより、本変形例では、折り曲げ部分BP1の剛性を、シールド配線240dが配置される部分に比べて低くすることができる。同様に、本変形例では、折り曲げ部分BP2の剛性を、シールド配線240eが配置される部分に比べて低くすることができる。
また、本変形例では、FPC200Aにおいて、位置決め部PT22Bは、位置決め部PT20の中心と位置決め部PT22Aの中心とを通る線からずれた位置に中心を有する。この場合、位置決め部PT20、PT22A及びPT22Bは、+Y方向からの平面視において、位置決め部PT20、PT22A及びPT22B間を結ぶ線が三角形状として把握されるように、配置される。このため、本変形例では、例えば、位置決め部PTが位置決め部PT10及びPT20のみの場合に比べて、インクタンク100に対するFPC200の位置が所定位置からずれることをさらに低減することができる。
また、本変形例では、FPC200Aは、位置決め部PT24を有する。位置決め部PT24は、入力電極210が設けられる方の縁部EP5に位置する。そして、インクタンク100は、位置決め部PT24と嵌合する位置決め部PTを有する。この場合、インクタンク100に対する入力電極210の位置が所定位置からずれることを低減することができる。
また、本変形例では、FPC200Aは、位置決め部PT26を有する。位置決め部PT26は、検出電極220が設けられる方の縁部EP6に位置する。そして、インクタンク100は、位置決め部PT26と嵌合する位置決め部PTを有する。この場合、インクタンク100に対する検出電極220の位置が所定位置からずれることを低減することができる。
[第2変形例]
上述した実施形態及び変形例では、Z方向において、配線222aの位置が検出電極220aと重なる場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、Z方向において、配線222aの一部の位置と検出電極220aの位置とは互いに異なってもよい。
上述した実施形態及び変形例では、Z方向において、配線222aの位置が検出電極220aと重なる場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、Z方向において、配線222aの一部の位置と検出電極220aの位置とは互いに異なってもよい。
図19は、第2変形例に係るFPC200Bの概要を説明するための説明図である。なお、図19は、+Y方向から見たインクタンク100及びFPC200Bの平面図である。図19では、説明を分かり易くするために、シールド配線240e等の図示が省略されている。図1から図18において説明した要素と同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
FPC200Bでは、配線222a及び222b等が検出電極220aよりも-Z方向の位置を通ってX方向に延在するように形成されることを除いて、図18に示したFPC200Aと同様である。例えば、配線222aは、X方向に延在する延在部分ET2aを含み、配線222bは、X方向に延在する延在部分ET2bを含む。また、引出配線242cは、X方向に延在する延在部分ET2cを含む。そして、シールド配線240aは、X方向に延在する延在部分ET2dを含み、シールド配線240bは、X方向に延在する延在部分ET2eを含む。以下では、延在部分ET2a、ET2b、ET2c、ET2d及びET2eを延在部分ET2と総称する場合がある。
例えば、全ての延在部分ET2は、検出電極220aよりも-Z方向に位置する。図19に示す例では、配線222aの延在部分ET2aは、Z方向において、検出電極220aよりも排出口Hdの近くに位置する。同様に、配線222bの延在部分ET2bは、Z方向において、検出電極220bよりも排出口Hdの近くに位置する。
例えば、インクINKの液面Lが、Z方向における配線222aの範囲内の位置から、配線222aよりも-Z方向の位置、又は、配線222aよりも+Z方向の位置に変化した場合、配線222aがインクINKの残量変化を検出する場合がある。
配線222aのZ方向の範囲が検出電極220aのZ方向の範囲と重なる場合、検出電極220aがインクINKの残量変化を検出するタイミングと配線222aがインクINKの残量変化を検出するタイミングとが重なる場合がある。この場合、配線222aによる検出結果に応じた誤差が検出電極220aによる検出結果に含まれるおそれがある。従って、例えば、配線222aは、検出電極220aよりも-Z方向の位置、又は、検出電極220aよりも+Z方向の位置を主に通って引き回されることが好ましい。
本変形例では、配線222a及び222b等が検出電極220aよりも-Z方向の位置を通って引き回されるため、配線222aのZ方向の範囲が検出電極220aのZ方向の範囲と重なる場合に比べて、インクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
次に、図20を参照しつつ、FPC200Bの全体構成について説明する。
図20は、図19に示したFPC200Bの一例を示す平面図である。なお、図20では、図18と同様に、インクタンク100に接着されていない状態のFPC200Bの平面図が示されている。また、図20では、図18と同様に、FPC200Bは、第1カバーフィルム層201及び第1導電体層202の図と、基材層203、第2導電体層204及び第2カバーフィルム層205の図とに分けて記載されている。図1から図19において説明した要素と同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
FPC200Bでは、配線212、222a及び222bとシールド配線240a及び240bとが入力電極210及び検出電極220aの両方よりも-Z方向の位置を通って引き回される。
例えば、配線212は、X方向に延在する延在部分ET1aを含む。また、シールド配線240aは、X方向に延在する延在部分ET1dを含み、シールド配線240bは、X方向に延在する延在部分ET1eを含む。以下では、延在部分ET1a、ET1d及びET1eを延在部分ET1と総称する場合がある。
例えば、配線212とシールド配線240a及び240bとの各々の延在部分ET1は、折り曲げ部分BP1を通ってX方向に延在する。同様に、例えば、配線222a及び22bとシールド配線240a、240b及び240cとの各々の延在部分ET2は、折り曲げ部分BP2を通ってX方向に延在する。
また、配線212とシールド配線240a及び240bとの各々の延在部分ET1は、入力電極210よりも-Z方向に位置する。例えば、配線212の延在部分ET1aは、図19において説明した配線222aの延在部分ET2aと同様に、Z方向において、入力電極210よりも排出口Hdの近くに位置する。
また、例えば、シールド配線240dの引出配線242dは、+Y方向からの平面視において、配線212とシールド配線240a及び240bとの各々の延在部分ET1と重なる領域を含む形状に形成される。同様に、シールド配線240eの引出配線242eは、+Y方向からの平面視において、配線222a及び222bとシールド配線240a及び240bとの各々の延在部分ET2と重なる領域を含む形状に形成される。
FPC200Bにおいても、折り曲げ部分BP1のZ方向の幅WB1zは、入力電極210が設けられる部分のZ方向の幅WE1zよりも小さく、折り曲げ部分BP2のZ方向の幅WB2zは、検出電極220が設けられる部分のZ方向の幅WE2zよりも小さい。このため、本変形例においても、FPC200Aの折り曲げ部分BP1及びBP2の剛性を、入力電極210が設けられる部分の剛性及び検出電極220が設けられる部分の剛性の両方に比べて、低くすることができる。
なお、第2変形例に係るFPC200Bの構成は、図19及び図20に示した例に限定されない。例えば、配線212とシールド配線240a及び240bとの各々の延在部分ET1は、入力電極210よりも+Z方向に位置してもよい。同様に、配線222a及び222bとシールド配線240a及び240bとの各々の延在部分ET2は、検出電極220bよりも+Z方向に位置してもよい。この場合においても、例えば、配線222aにおいて、Z方向の位置が検出電極220aと重なる部分を減少させることができるため、インクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
以上、本変形例においても、上述した実施形態及び変形例と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、配線212は、X方向に延在する延在部分ET1aを含む。また、配線222aは、X方向に延在する延在部分ET2aを含み、配線222bは、X方向に延在する延在部分ET2bを含む。配線212の延在部分ET1aのZ方向おける位置と入力電極210のZ方向おける位置とは、互いに異なる。配線222aの延在部分ET2aのZ方向おける位置と検出電極220aのZ方向おける位置とは互いに異なり、配線222bの延在部分ET2bのZ方向おける位置と検出電極220bのZ方向おける位置とは互いに異なる。
例えば、本変形例では、配線212の延在部分ET1aは、入力電極210よりも-Z方向に位置し、配線222aの延在部分ET2aは、検出電極220aよりも-Z方向に位置する。また、配線222bの延在部分ET2bは、検出電極220bよりも-Z方向に位置する。
また、本変形例では、配線212の延在部分ET1aは、Z方向において、入力電極210よりも排出口Hdの近くに位置する。配線222aの延在部分ET2aは、Z方向において、検出電極220bよりも排出口Hdの近くに位置する。
このように、本変形例では、配線212、222a及び222bとシールド配線240a及び240bとが入力電極210及び検出電極220aの両方よりも-Z方向の位置を通って引き回される。このため、本変形例では、例えば、配線222aのZ方向の範囲が検出電極220aのZ方向の範囲と重なる場合に比べて、インクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
[第3変形例]
上述した実施形態及び変形例では、外壁120a全体がナイロンフィルムで形成される場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、外壁120aのうち、第1配置部分PP1以外の部分は、ナイロンフィルムよりも弾性率の大きいプラスティックで形成されてもよい。
上述した実施形態及び変形例では、外壁120a全体がナイロンフィルムで形成される場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、外壁120aのうち、第1配置部分PP1以外の部分は、ナイロンフィルムよりも弾性率の大きいプラスティックで形成されてもよい。
図21は、第3変形例に係るインクタンク100A及びFPC200の断面の一例を示す断面図である。なお、図21に示されるインクタンク100A及びFPC200の断面は、図2に示したA1-A2線に沿う断面に対応する。図21においても、図7と同様に、隔壁122bよりも+Z方向に位置する要素、及び、支持部130等の図示が省略されている。図1から図20において説明した要素と同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
インクタンク100Aは、図7に示した外壁120aの代わりに外壁120Aaを有することを除いて、図7に示したインクタンク100と同様である。外壁120Aaは、ナイロンフィルム等のフィルムで形成されたフィルム部FLと、フィルム部FLよりも弾性率の大きいプラスティックで形成されたプラスティック部PLを含む。例えば、プラスティック部PLの材料は、例えば、外壁120bの材料と同じである。
また、フィルム部FLは、図7に示した外壁120aと同様である。但し、フィルム部FLは、プラスティック部PLに接着される。プラスティック部PLは、図7に示した外壁120aと同様に、外壁120c、120d及び120e等に接着される。すなわち、プラスティック部PLは、フィルム部FLよりも内側に位置する。また、プラスティック部PLは、プラスティック部PLを貫通する貫通孔Hpp1が第1配置部分PP1に形成されている。-Y方向から外壁120Aaを見た場合、貫通孔Hpp1の周縁部の形状は、第1配置部分PP1と同様の形状、例えば、矩形状として把握される。従って、フィルム部FLの厚さT1が、入力電極210等が設けられる第1配置部分PP1の厚さとなる。フィルム部FLの厚さT1は、例えば、プラスティックで形成された外壁120bの厚さT2又は図5に示した外壁120dの厚さT3よりも薄い。
なお、インクタンク100Aの構成は、図21に示す例に限定されない。例えば、フィルム部FLは、プラスティック部PLとの接着の強度を確保できれば、第1配置部分PP1及び第1配置部分PP1の周辺部分を含む大きさに形成されてもよい。また、貫通孔Hpp1の内周面には撥水処理が施されていてもよい。また、貫通孔Hpp1の内周面のうち、外壁120eに近い内周面は、-Y方向の開口よりも+Y方向の開口の方が大きくなるように傾斜していてもよい。この場合、貫通孔Hpp1にインクINKが残ることを抑制することができる。
また、例えば、外壁120bは、外壁120Aa又は後述する図22に示す外壁120Baと同様に、フィルム部FL及びプラスティック部PLを有してもよい。この場合、外壁120bの一部として形成されるプラスティック部PLは、プラスティック部PLを貫通する貫通孔が第2配置部分PP2に形成される。この場合、入力電極210及び検出電極220a間の静電容量CCに対する第2配置部分PP2の静電容量C5の影響を小さくすることができる。
以上、本変形例においても、上述した実施形態及び変形例と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、外壁120Aaの第1配置部分PP1は、外壁120Aaのうちの第1配置部分PP1以外の部分よりも薄い。換言すれば、外壁120Aaのうちの第1配置部分PP1以外の部分は、第1配置部分PP1よりも厚い。従って、本変形例では、例えば、外壁120a全体が第1配置部分PP1と略等しい薄さの態様に比べて、外壁120Aaがインクタンク100の内部の圧力等により変形することを抑止することができる。すなわち、本変形例では、変形し難いインクタンク100を製造することができる。
また、本変形例では、第2配置部分PP2は、複数の外壁120のうちの第1配置部分PP1以外の少なくとも一部よりも薄くてもよい。すなわち、外壁120bは、複数の外壁120のうちの第1配置部分PP1以外の少なくとも一部よりも薄い第3部分として第2配置部分PP2を含んでもよい。なお、検出電極220aは、第2配置部分PP2に設けられる。この場合、外壁120Aaの第1配置部分PP1は、複数の外壁120のうちの第1配置部分PP1及び第2配置部分PP2以外の部分よりも薄い。
複数の外壁120のうち、第1配置部分PP1及び第2配置部分PP2が他の部分よりも薄い場合、入力電極210及び検出電極220a間の静電容量CCに対する第1配置部分PP1の静電容量C1及び第2配置部分PP2の静電容量C5の影響が小さくなる。従って、複数の外壁120のうち、第1配置部分PP1及び第2配置部分PP2が他の部分よりも薄い場合、第2配置部分PP2が当該他の部分よりも薄くない場合に比べて、インクINKの貯蔵量の検出精度を向上させることができる。
[第4変形例]
上述した第3変形例では、外壁120Aaに含まれるフィルム部FL及びプラスティック部PLのうち、プラスティック部PLが内側に位置する場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、外壁120Aaに含まれるフィルム部FL及びプラスティック部PLのうち、フィルム部FLが内側に位置してもよい。
上述した第3変形例では、外壁120Aaに含まれるフィルム部FL及びプラスティック部PLのうち、プラスティック部PLが内側に位置する場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、外壁120Aaに含まれるフィルム部FL及びプラスティック部PLのうち、フィルム部FLが内側に位置してもよい。
図22は、第4変形例に係るインクタンク100B及びFPC200の断面の一例を示す断面図である。なお、図22に示されるインクタンク100B及びFPC200の断面は、図2に示したA1-A2線に沿う断面に対応する。図22においても、図7と同様に、隔壁122bよりも+Z方向に位置する要素、及び、支持部130等の図示が省略されている。図1から図21において説明した要素と同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
インクタンク100Bは、図7に示した外壁120aの代わりに外壁120Baを有することを除いて、図7に示したインクタンク100と同様である。外壁120Baは、ナイロンフィルム等のフィルムで形成されたフィルム部FLと、フィルム部FLよりも弾性率の大きいプラスティックで形成されたプラスティック部PLを含む。例えば、プラスティック部PLの材料は、例えば、外壁120bの材料と同じである。
また、フィルム部FLは、図7に示した外壁120aと同様である。例えば、フィルム部FLは、図7に示した外壁120aと同様に、外壁120c、120d及び120e等に接着される。但し、フィルム部FLの内面IF1の反対側の面は、プラスティック部PLに接着される。すなわち、フィルム部FLは、プラスティック部PLよりも内側に位置する。また、プラスティック部PLは、プラスティック部PLを貫通する貫通孔Hpp1が第1配置部分PP1に形成されている。-Y方向から外壁120Aaを見た場合、貫通孔Hpp1の周縁部の形状は、第1配置部分PP1と同様の形状、例えば、矩形状として把握される。従って、フィルム部FLの厚さT1が、入力電極210等が設けられる第1配置部分PP1の厚さとなる。フィルム部FLの厚さT1は、例えば、プラスティックで形成された外壁120bの厚さT2又は図5に示した外壁120dの厚さT3よりも薄い。
また、図23に示すように、貫通孔Hpp1の内周面のうち、FPC200が接着される内周面SLPは、+Y方向の開口よりも-Y方向の開口の方が大きくなるように傾斜している。
図23は、図22に示したインクタンク100Bの一例を示す平面図である。なお、図22は、-Y方向から見たインクタンク100Bの平面図である。例えば、図16では、図を見やすくするために、FPC200の図示が省略されている。
外壁120Baに含まれるプラスティック部PLを貫通する貫通孔Hpp1の内周面のうち、FPC200が接着される内周面SLPは、+Y方向の開口よりも-Y方向の開口の方が大きくなるように傾斜している。図の網掛け部分は、+Y方向の開口よりも-Y方向の開口の方が大きくなるように傾斜している内周面SLPを示している。本変形例では、内周面SLPがフィルム部FLの第1配置部分PP1に対して略直角である場合に比べて、FPC200とフィルム部FLの第1配置部分PP1との接着を容易にできる。
なお、インクタンク100Bの構成は、図22及び図23に示す例に限定されない。例えば、フィルム部FLは、プラスティック部PLとの接着の強度を確保できれば、第1配置部分PP1及び第1配置部分PP1の周辺部分を含む大きさに形成されてもよい。
また、例えば、外壁120bは、外壁120Ba又は図21に示した外壁120Aaと同様に、フィルム部FL及びプラスティック部PLを有してもよい。この場合、外壁120bの一部として形成されるプラスティック部PLは、プラスティック部PLを貫通する貫通孔が第2配置部分PP2に形成される。この場合、入力電極210及び検出電極220a間の静電容量CCに対する第2配置部分PP2の静電容量C5の影響を小さくすることができる。
以上、本変形例においても、上述した実施形態及び変形例と同様の効果を得ることができる。
[第5変形例]
上述した実施形態及び変形例では、検出電極220の数が2つの場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、検出電極220の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
上述した実施形態及び変形例では、検出電極220の数が2つの場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、検出電極220の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
図24は、第5変形例に係るインクタンク100C及びFPC200Cの概要を説明するための説明図である。なお、図24は、+Y方向から見たインクタンク100及びFPC200の平面図である。図24では、説明を分かり易くするために、シールド配線240e等の図示が省略されている。図1から図18において説明した要素と同様の要素については、同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
タンクユニット10は、図3に示したインクタンク100及びFPC200の代わりに、インクタンク100C及びFPC200Cを有することを除いて、図3に示したタンクユニット10と同様である。インクタンク100Cは、FPC200の代わりにFPC200Cが取り付けられること、及び、位置決め部PT18及び位置決め部PT19を有することを除いて、図3に示したインクタンク100と同様である。
例えば、インクタンク100Cの外壁120bには、FPC200Cの下側の位置を決定する位置決め部PT18と、FPC200Cの縁部の位置を決定する位置決め部PT18とが設けられている。位置決め部PT18及びPT19は、例えば、+Y方向に突出している。そして、位置決め部PT18は、X方向に延在し、位置決め部PT19は、Z方向に延在している。
FPC200CのX方向に沿う2つの辺のうち、-Z方向の辺の一部が位置決め部PT28として機能する。また、FPC200CのZ方向に沿う2つの辺のうち、検出電極220に近い辺の一部が位置決め部29として機能する。
なお、FPC200Cは、第2配置部分PP2に設けられる検出電極220cと、検出電極220cに接続される配線222cと、シールド配線240fとを有することを除いて、図3に示したFPC200と同様である。例えば、検出電極220c、配線222c及びシールド配線240fは、入力電極210と同様の材料で、第1導電体層202に形成される。例えば、配線222cは、検出電極220cと一体に形成される。
シールド配線240fは、検出電極220cと一体に形成された配線222cと、検出電極220bと一体に形成された配線222bとの間に位置する。シールド配線240fにより、検出電極220b及び220c間の干渉を低減することができる。
検出電極220cは、シールド配線240fとシールド配線240fbとの間に位置する。また、検出電極220cは、検出電極220a、220b及び220cのうち、供給口160に最も近い検出電極220である。例えば、検出電極220cは、インクタンク100Cに貯蔵されるインクINKの貯蔵量が上限の貯蔵量であるか否かを検出するための上限電極として機能する。本変形例では、検出電極220cは、X方向に延在する。また、排出口HdのX方向における位置と検出電極220cのX方向における位置とは互いに異なる。例えば、排出口HdのX方向の範囲は、検出電極220cのX方向の範囲と重ならない。また、検出電極220cのX方向の範囲の少なくとも一部は、供給口160のX方向の範囲の少なくとも一部と重なる。このため、本変形例では、インクINKの供給時にインクINKの貯蔵量が上限の貯蔵量を超えた場合に、インクINKの貯蔵量が上限の貯蔵量を超えたとことの検出が遅れることを低減することができる。
なお、インクタンク100C及びFPC200Cの構成は、図24に示す例に限定されない。例えば、位置決め部PT18及びPT19は、省かれてもよい。また、例えば、検出電極220cは、X方向の位置が検出電極220a及び220bと同じ位置になるように、配置されてもよい。
以上、本変形例においても、上述した実施形態及び変形例と同様の効果を得ることができる。また、本変形例では、タンクユニット10は、第2配置部分PP2に設けられる検出電極220cを有する。これにより、本変形例では、インクINKの貯蔵量を多段階で検出することができる。
また、本変形例では、インクタンク100Cは、空間SPにインクINKを供給するための供給口160を有する。検出電極220b及び220cは、インクタンク100Cに貯蔵されるインクINKの貯蔵量が上限の貯蔵量であるか否かを検出するための上限電極を含む。検出電極220a、220b及び220cのうち、上限電極として機能する検出電極220は、供給口160に最も近い。本変形例では、検出電極220cにより、インクINKの貯蔵量が上限の貯蔵量であるか否かを検出することができる。
また、本変形例では、検出電極220cは、X方向に延在する。また、排出口HdのX方向における位置と検出電極220cのX方向における位置とは、互いに異なる。検出電極220cのX方向における範囲の少なくとも一部は、供給口160のX方向における範囲の少なくとも一部と重なる。このため、本変形例では、インクINKの供給時にインクINKの貯蔵量が上限の貯蔵量を超えた場合に、インクINKの貯蔵量が上限の貯蔵量を超えたとことの検出が遅れることを低減することができる。
[第6変形例]
上述した実施形態、及び、変形例において、外壁120bの外面OF2にナイロンフィルム等のフィルムが接着されてもよい。すなわち、外壁120bとFPC200との間にフィルムが設けられてもよい。また、外壁120a及び120bの両方がナイロンフィルム等のフィルムで形成されてもよい。あるいは、外壁120bがナイロンフィルム等のフィルムで形成され、外壁120aが外壁120bよりも弾性率の大きいプラスティックで形成されてもよい。
上述した実施形態、及び、変形例において、外壁120bの外面OF2にナイロンフィルム等のフィルムが接着されてもよい。すなわち、外壁120bとFPC200との間にフィルムが設けられてもよい。また、外壁120a及び120bの両方がナイロンフィルム等のフィルムで形成されてもよい。あるいは、外壁120bがナイロンフィルム等のフィルムで形成され、外壁120aが外壁120bよりも弾性率の大きいプラスティックで形成されてもよい。
[第7変形例]
上述した実施形態、及び、変形例では、タンクユニット10がキャリッジ32に搭載されていないインクジェットプリンター1を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、タンクユニット10は、キャリッジ32に搭載されてもよいし、印刷装置にインクINKを供給するインクサーバーに搭載されてもよい。また、「液体吐出装置」は、インクジェットプリンター1に限定されず、その他の印刷装置でもよい。また、「貯蔵装置」は、インクINKを貯蔵するタンクユニット10に限定されない。例えば、「貯蔵装置」は、インクINK以外の物体を貯蔵する装置であってもよい。すなわち、「物体」は、インクINKに限定されない。例えば、「物体」は、インクINK以外の液体であってもよいし、流体であってもよい。例えば、「物体」は、油であってもよい。
上述した実施形態、及び、変形例では、タンクユニット10がキャリッジ32に搭載されていないインクジェットプリンター1を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、タンクユニット10は、キャリッジ32に搭載されてもよいし、印刷装置にインクINKを供給するインクサーバーに搭載されてもよい。また、「液体吐出装置」は、インクジェットプリンター1に限定されず、その他の印刷装置でもよい。また、「貯蔵装置」は、インクINKを貯蔵するタンクユニット10に限定されない。例えば、「貯蔵装置」は、インクINK以外の物体を貯蔵する装置であってもよい。すなわち、「物体」は、インクINKに限定されない。例えば、「物体」は、インクINK以外の液体であってもよいし、流体であってもよい。例えば、「物体」は、油であってもよい。
[第8変形例]
上述した実施形態、及び、変形例において、支持部130は省かれてもよい。また、FPC200の代わりに、フレキシブルフラットケーブルが用いられてもよい。
上述した実施形態、及び、変形例において、支持部130は省かれてもよい。また、FPC200の代わりに、フレキシブルフラットケーブルが用いられてもよい。
[第9変形例]
上述した実施形態、及び、変形例では、排出口Hdが外壁120eの中央付近に位置する場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、排出口Hdは、外壁120eの縁部EP1及びEP2の一方の付近に形成されてもよい。また、-Z方向から排出口Hdを見た場合に、排出口Hdが入力電極210と検出電極220との間に位置しない態様が採用されてもよい。また、排出口Hdが外壁120eの中央付近に位置する場合でも、-Z方向から排出口Hdを見た場合に、排出口Hdが入力電極210と検出電極220との間に位置しない態様が採用されてもよい。
上述した実施形態、及び、変形例では、排出口Hdが外壁120eの中央付近に位置する場合を例示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではない。例えば、排出口Hdは、外壁120eの縁部EP1及びEP2の一方の付近に形成されてもよい。また、-Z方向から排出口Hdを見た場合に、排出口Hdが入力電極210と検出電極220との間に位置しない態様が採用されてもよい。また、排出口Hdが外壁120eの中央付近に位置する場合でも、-Z方向から排出口Hdを見た場合に、排出口Hdが入力電極210と検出電極220との間に位置しない態様が採用されてもよい。
1…インクジェットプリンター、2…管理ユニット、4…制御ユニット、10…タンクユニット、20…検出回路、21…選択回路、22…バイアス回路、23…バッファー回路、24…BPF、25…SH回路、26…LPF、27…増幅回路、28…ADC、30…ヘッドユニット、30a…吐出部、32…キャリッジ、40…タイミングベルト、42…キャリッジガイド軸、43…キャリッジ搬送機構、44…搬送ローラー、45…媒体搬送機構、46…プラテン、100、100A、100B、100C、100Z…インクタンク、120…外壁、122…隔壁、130…支持部、132…棒部分、134…板部分、136…補助支持部、140…補助部、150…排出部、160…供給口、170…接続部、180…調整口、190…取付け部、200、200A、200B、200C…FPC、201…第1カバーフィルム層、202…第1導電体層、203…基材層、204…第2導電体層、205…第2カバーフィルム層、210…入力電極、212…配線、220…検出電極、220a…検出電極、220b…検出電極、220c…検出電極、222a、222b、222c…配線、240、240a、240b、240c、240d、240e、240f…シールド配線、242c、242d、242e…引出配線、260…両面テープ、262…第1接着層、264…基材、266…第2接着層、BP1、BP2…折り曲げ部分、ET1、ET1a、ET1d、ET1e、ET2、ET2a、ET2b、ET2c、ET2d、ET2e…延在部分、IF1、IF1a、IF2、IF2a…内面、OF1、OF1a、OF2、OF2a…外面、PP1…第1配置部分、PP2…第2配置部分、PT10、PT12、PT18、PT19、PT20、PT22、PT22A、PT22B、PT24、PT26、PT28、PT29…位置決め部、TH1、TH2a、TH2b、TH4a、TH4b、TH4c…スルーホール、TW1、TW2a、TW2b、TW4a、TW4b、TW4c…貫通配線。
Claims (11)
- 複数の壁を含み、前記複数の壁に囲まれた空間に物体を貯蔵する貯蔵部と、
前記複数の壁のうちの第1の壁に設けられた第1電極と、
前記複数の壁のうちの第2の壁に設けられた第2電極と、
前記第2の壁に設けられた第3電極と、
を備え、
前記貯蔵部において前記物体が減少する方向である第1方向における前記第2電極の幅は、前記第1方向と交差する第2方向における前記第2電極の幅よりも小さく、
前記第1方向における前記第3電極の幅は、前記第2方向における前記第3電極の幅よりも小さく、
前記第1方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第1の値以下であり、
前記第2方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第2の値以下である、
ことを特徴とする貯蔵装置。 - 前記第1方向において、前記第2電極の幅は、前記第3電極の幅と略等しく、
前記第2方向において、前記第2電極の幅は、前記第3電極の幅と略等しい、
ことを特徴とする請求項1に記載の貯蔵装置。 - 前記第2の壁に設けられ、一定の電圧に保持される定電圧配線をさらに備え、
前記定電圧配線は、前記第2電極と前記第3電極との間に位置し、
前記第1方向において、前記定電圧配線の幅は、前記第2電極の幅以上で、かつ、前記第3電極の幅以上である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の貯蔵装置。 - 前記第1の壁は、前記第1電極が設けられる第1外面と、前記第1外面とは反対側の第1内面とを有し、
前記第2の壁は、前記第2電極が設けられる第2外面と、前記第2外面とは反対側の第2内面とを有し、
前記第1内面、及び、前記第2内面には、撥水処理が施されている、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の貯蔵装置。 - 前記貯蔵部は、前記空間から前記物体を排出する排出口を有し、
前記第1電極は、前記第1の壁の第1部分に設けられ、
前記第2電極及び前記第3電極は、前記第2の壁の第2部分に設けられ、
前記排出口の少なくとも一部は、前記第1方向から前記排出口を見た場合、前記第1部分と前記第2部分との間に位置する、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の貯蔵装置。 - 前記第1電極は、前記第1方向及び前記第2方向の両方と交差する第3方向からの平面視において、前記第1の壁の前記第2方向における中心と重なる部分を含み、
前記第2電極は、前記第3方向からの平面視において、前記第2の壁の前記第2方向における中心と重なる部分を含み、
前記第3電極は、前記第3方向からの平面視において、前記第2の壁の前記第2方向における中心と重なる部分を含む、
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の貯蔵装置。 - 前記貯蔵部に固定されるフレキシブルプリント基板をさらに備え、
前記貯蔵部は、
第1位置決め部を有し、
前記フレキシブルプリント基板は、
前記第1位置決め部と嵌合する第2位置決め部と、
前記第1電極と、
前記第2電極と、
前記第3電極と、
を有する、
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の貯蔵装置。 - 前記フレキシブルプリント基板は、
前記第1電極に接続される第1配線と、
前記第2電極に接続される第2配線と、
前記第3電極に接続される第3配線と、
をさらに有し、
前記第1方向における前記第1配線の幅は、前記第1方向における前記第1電極の幅よりも小さく、
前記第1方向における前記第2配線の幅は、前記第1方向における前記第2電極の幅よりも小さく、
前記第1方向における前記第3配線の幅は、前記第1方向における前記第3電極の幅よりも小さい、
ことを特徴とする請求項7に記載の貯蔵装置。 - 前記第1配線は、前記第2方向に延在する第1延在部分を含み、
前記第2配線は、前記第2方向に延在する第2延在部分を含み、
前記第3配線は、前記第2方向に延在する第3延在部分を含み、
前記第1延在部分は、前記第1電極よりも前記第1方向に位置し、
前記第2延在部分及び前記第3延在部分は、前記第2電極よりも前記第1方向に位置し、
前記第2電極は、前記第3電極よりも前記第1方向に位置する、
ことを特徴とする請求項8に記載の貯蔵装置。 - 前記第1方向からの平面視において、前記空間の中心が前記排出口の内側に位置する、
ことを特徴とする請求項5に記載の貯蔵装置。 - 液体を貯蔵する貯蔵装置と、前記貯蔵装置に貯蔵された前記液体の貯蔵量を検出する検出回路と、前記貯蔵装置から供給される前記液体を吐出する吐出部とを備え、
前記貯蔵装置は、
複数の壁を含み、前記複数の壁に囲まれた空間に前記液体を貯蔵する貯蔵部と、
前記複数の壁のうちの第1の壁に設けられた第1電極と、
前記複数の壁のうちの第2の壁に設けられた第2電極と、
前記第2の壁に設けられた第3電極と、
を備え、
前記貯蔵部において前記液体が減少する方向である第1方向における前記第2電極の幅は、前記第1方向と交差する第2方向における前記第2電極の幅よりも小さく、
前記第1方向における前記第3電極の幅は、前記第2方向における前記第3電極の幅よりも小さく、
前記第1方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第1の値以下であり、
前記第2方向において、前記第2電極の幅と前記第3電極の幅との差は、第2の値以下である、
ことを特徴とする液体吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021190902A JP2023077584A (ja) | 2021-11-25 | 2021-11-25 | 貯蔵装置、及び、液体吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021190902A JP2023077584A (ja) | 2021-11-25 | 2021-11-25 | 貯蔵装置、及び、液体吐出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023077584A true JP2023077584A (ja) | 2023-06-06 |
Family
ID=86622428
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021190902A Pending JP2023077584A (ja) | 2021-11-25 | 2021-11-25 | 貯蔵装置、及び、液体吐出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023077584A (ja) |
-
2021
- 2021-11-25 JP JP2021190902A patent/JP2023077584A/ja active Pending
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