JP2023072811A - 積層体および包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】より確実に折り目を形成することが可能な積層体および包装袋を提供する。【解決手段】少なくとも紙材22とシーラント層21を有する積層体20であって、少なくとも紙材22を貫通するように積層体20を部分的にカットして加工された折り目線19を有する。積層体から形成される注出口の開封位置に注出口開封線を有し、折り目線が、注出口開封線とつながっていない、また、折り目線は、注出口開封線の片側または両側において、折り目線の延長線が注出口開封線と交差する位置に形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、積層体および包装袋に関する。
例えば詰め替え用の内容物を収納する包装袋(パウチ)において、内容物の注出を容易にするため、注出口が設けられた包装袋が広く用いられている。特許文献1には、紙層と樹脂層とを積層した自立袋において、側面部に折り目線を設けるため、型でプレスすることが記載されている。
特開2001-213444号公報
近年、プラスチックの使用を削減するため、紙材を積層した材料が注目されている。しかし、紙材の剛性が高いため、プレスした程度では折り目線による折り曲げ形状を維持しにくい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、より確実に折り目を形成することが可能な積層体および包装袋を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、少なくとも紙材とシーラント層を有する積層体であって、少なくとも前記紙材を貫通するように前記積層体を部分的にカットして加工された折り目線を有することを特徴とする積層体を提供する。
前記積層体から形成される注出口の開封位置に注出口開封線を有し、前記折り目線が、前記注出口開封線とつながっていない構成としてもよい。
前記折り目線は、前記注出口開封線の片側または両側において、前記折り目線の延長線が前記注出口開封線と交差する位置に形成されていてもよい。
前記折り目線は、前記注出口開封線の両側に形成され、前記注出口の前記注出口開封線より先端側にも前記折り目線が設けられていてもよい。
また、本発明は、少なくとも一の部材に前記積層体を使用したことを特徴とする包装袋を提供する。
本発明によれば、積層体が紙材を有していても、より確実に折り目を形成することができる。
包装袋の一例を示す正面図である。 積層体の第1実施形態を示す断面図である。 積層体の第2実施形態を示す断面図である。 積層体の第3実施形態を示す断面図である。 注出口開封線の形状(a)、(b)を例示する部分拡大図である。
以下、好適な実施形態に基づいて、本発明を説明する。
図1に、包装袋の一例を示す。図1に示す包装袋10は、注出口14を有する胴部材11と、胴部材11の下部に配置された底部材12とを有する。注出口14および近傍には、注出口開封線18および折り目線19が形成されている。
<積層体>
胴部材11に好適に使用可能な実施形態の積層体について説明する。図2~4に、胴部材11となる積層体20,20A,20Bの断面構造を示す。これらの積層体20,20A,20Bは、少なくともシーラント層21と紙材22とを有する。シーラント層21は、積層体20,20A,20Bの接合に用いられる融着性材料である。紙材22を積層することにより、積層体20,20A,20Bにコシを持たせることができる。
積層体20,20A,20Bは、少なくとも紙材22を貫通するように、積層体20,20A,20Bを部分的にカットして加工された折り目線19を有する。紙材22が折り目線19を有することにより、紙材22が剛性を有しても、折り目の形成を容易にすることができる。また、折り目線19において剛性を低下させることにより、折り目の折り曲げ状態を容易に維持することができる。折り目線19が紙材22を貫通することにより、紙材22の層間剥離を抑制することができる。折り目線19は破線状であってもよい。
シーラント層21の材料としては、特に限定されないが、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、環状オレフィン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂が挙げられる。シーラント層21の厚さは特に限定されないが、例えば20~200μm程度としてもよく、さらには25~170μm程度としてもよい。
シーラント層21は、例えば、単層または多層のシーラントフィルムを用いて積層してもよく、押出樹脂層を用いて積層してもよい。シーラント層21は、積層体20,20A,20Bが内容物に接する最内層であってもよい。
紙材22としては、特に限定されないが、材料の石油依存度を低減する観点から、木材パルプ、綿パルプ、竹パルプ、藁パルプ、靭皮繊維、種子毛繊維、葉脈繊維、草類繊維等の植物繊維を膠着させて製造した紙が好ましい。紙材22が、動物繊維、合成繊維、金属繊維、無機繊維等を含有してもよい。紙材22に樹脂を含浸してもよい。紙材22の少なくとも片面にコーティング層を有してもよい。
紙材22に剛性を付与するため、紙材22は適宜の厚みを有することが好ましい。例えば、紙材22の坪量を30~200g/m程度としてもよく、さらには60~170g/m程度としてもよい。紙材22の色は特に限定されないが、例えば、白色、黄色、褐色、灰色等でもよい。紙材22が、染料、顔料等によって所望の色に着色されてもよい。紙材22の着色がパターン、図柄、グラデーション等を有してもよい。
図2に示す積層体20は、紙材22の内面にシーラント層21が積層され、紙材22の側から折り目線19が形成されている。折り目線19が紙材22の厚さ全体を貫通することにより、折り目線19に沿って積層体20を折り曲げたとき、折り目線19の幅方向の両側で紙材22が分離しやすく、シーラント層21を折り曲げるだけで、積層体20を折り曲げることができる。
図3に示す積層体20Aは、紙材22の内面に、中間層23を介して、シーラント層21が積層され、紙材22の側から折り目線19が形成されている。折り目線19が紙材22の厚さ全体を貫通することにより、折り目線19に沿って積層体20Aを折り曲げたとき、折り目線19の幅方向の両側で紙材22が分離しやすく、シーラント層21を折り曲げるだけで、積層体20Aを折り曲げることができる。
中間層23は、シーラント層21および紙材22以外の材料であれば特に限定されないが、樹脂層、樹脂フィルム、接着剤層等が挙げられる。シーラント層21と紙材22との間に積層される中間層23の層数は特に限定されず、1層でも2層以上でもよい。中間層23が2層以上の場合、材質が同じ層を含んでもよく、材質が異なってもよい。
折り目線19が中間層23に達していてもよく、中間層23の少なくとも一部が折り目線19によりカットされていてもよい。折り目線19が中間層23の紙材22側の途中までを分断し、中間層23のシーラント層21側がつながったままでもよい。中間層23に含まれる少なくとも1層または全部を貫通するように、折り目線19が形成されていてもよい。
図4に示す積層体20Bは、紙材22の外面に外層24が形成され、紙材22の内面にシーラント層21が積層され、紙材22の側から折り目線19が形成されている。折り目線19が紙材22および外層24の厚さ全体を貫通することにより、折り目線19に沿って積層体20Bを折り曲げたとき、折り目線19の幅方向の両側で紙材22および外層24が分離しやすく、シーラント層21を折り曲げるだけで、積層体20Bを折り曲げることができる。
外層24は、シーラント層21および紙材22以外の材料であれば特に限定されないが、樹脂層、樹脂フィルム、接着剤層等が挙げられる。紙材22の外側に積層される外層24の層数は特に限定されず、1層でも2層以上でもよい。外層24が2層以上の場合、材質が同じ層を含んでもよく、材質が異なってもよい。
折り目線19が、外層24および紙材22の両方を貫通していてもよい。この場合は、外層24と紙材22に対して同時に折り目線19を形成してもよい。折り目線19が外層24の少なくとも一部の層をカットしないで、その内側の紙材22を貫通していてもよい。この場合は、紙材22に折り目線19を形成した後で外層24を積層してもよく、外層24を透過する手段を用いて、内側の紙材22に折り目線19を形成してもよい。
折り目線19を形成する手段は特に限定されないが、レーザー等の光学的加工手段、トムソン刃、打ち抜き刃等の機械的加工手段でもよい。外層24がレーザーに対して透明な場合、外層24を透過したレーザーが紙材22を局部的に加熱してもよい。紙材22がレーザーで加熱されたとき、外層24および紙材22の両方に折り目線19が形成されてもよく、紙材22のみに折り目線19が形成されてもよい。
特に図示しないが、紙材22の両面にそれぞれ中間層23および外層24を積層してもよい。中間層23または外層24に樹脂層または樹脂フィルムを用いる場合の樹脂としては、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロン等のポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステル系樹脂、その他の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの樹脂は、無延伸でもよく、一軸または二軸に延伸されてもよい。2種以上の樹脂を組み合わせて使用することもできる。
積層体20,20A,20Bに用いられる樹脂は、石油由来の樹脂でもよく、植物由来の樹脂でもよく、リサイクルされた樹脂でもよい。由来の異なる樹脂をブレンドしてもよい。例えばポリエチレン等のポリオレフィンの場合は、バイオマスの発酵によりアルコール類から製造されるオレフィン類を用いた植物由来ポリオレフィン、ポリオレフィンの製品や廃材等をリサイクルして得られるリサイクル由来のポリオレフィン等を使用することができる。
積層体20,20A,20Bを製造する方法としては、特に限定されないが、ドライラミネート法、押出ラミネート法、共押出法などが挙げられる。酸素、水蒸気等の気体や紫外線のバリア性を高めるため、積層体20,20A,20Bにアルミニウム箔等の金属箔、金属蒸着層、金属酸化物やセラミック等の無機質蒸着層、エチレン-ビニルアルコール共重合体などを積層してもよい。
積層体20,20A,20Bは、紙および樹脂を主体とした複合素材として製造することができる。紙および樹脂以外に、アルミニウム等の金属を含んでもよく、金属を不使用としてもよい。
積層体20,20A,20Bに使用される材料を紙、樹脂(プラスチック)、金属(アルミニウム)等に分類したとき、紙の使用割合(重量比)が最大になってもよい。例えば、紙40%、樹脂35%、金属25%のように、紙材22の重量が樹脂の重量および金属の重量よりも大きい割合としてもよい。紙材22の重量が積層体20,20A,20Bの全重量の50重量%以上としてもよい。
積層体20,20A,20Bの層構成の具体例として、特に限定されないが、「紙材/シーラント層」、「紙材/接着剤/ナイロン/接着剤/蒸着層付きPET/接着剤/シーラント層」、「紙材/接着剤/蒸着層付きPET/接着剤/ナイロン/接着剤/シーラント層」、「PET/紙材/シーラント層」等の層構成が挙げられる。
<包装袋>
次に、積層体20,20A,20Bを胴部材11に用いた包装袋10について、より詳細に説明する。図1に示す包装袋10は、互いに平面形状が同一である前後2枚の胴部材11と、折り線12aを中心線にして2つ折りにされた底部材12とから構成されたスタンディングパウチである。底部材12は、折り線12aが内向きとなるように折り重ねられて前後の胴部材11の間で、下部に配置されている。
折り目線19を有する上述の積層体20,20A,20Bは、胴部材11の作製に好適に用いることができる。底部材12に接合する前の胴部材11に対して、あらかじめ折り目線19を形成してもよい。胴部材11に底部材12を接合した後で、胴部材11に折り目線19を形成してもよい。胴部材11および底部材12から包装袋10を形成した後に折り目線19を形成することも可能である。
包装袋10の左右両側の側端には、それぞれ側端シール部11a,11bが形成されている。包装袋10の下部には、胴部材11と底部材12とが互いに対向する対向面に底シール部12bが形成されている。包装袋10の上側の隅部において、上辺14aと側端14bとの間には、流路15が包装袋10の斜め上方を向くように注出口14が配置されている。流路15は、前後の胴部材11間の未シール部から形成されている。特に図示しないが、包装袋10の流路15が、底部材12の折り線12aに対して略垂直な上方を向いてもよい。
注出口14の周囲において、開封後に流路15の両側を構成する流路形成シール部15a,15bと、開封前に流路を封止する流路封止シール部15cと、開封中につまみとなるプルタブ16が、胴部材11の接合により形成されている。前後の胴部材11の接合には、積層体20,20A,20Bのシーラント層21が用いられる。
流路形成シール部15a,15bは、注出口14の先端部を除去して流路15を開口したときに、それぞれ流路15の両側を区画するシール部である。一方の流路形成シール部15aは、流路15と上辺14aとの間に配置され、他方の流路形成シール部15bは、流路15と側端14bとの間に配置されている。
包装袋10の幅方向において、注出口14とは反対側の側端シール部11bと流路形成シール部15aとの間は、充填口13として開口されている。充填口13を通して包装袋10に内容物を充填することが可能である。内容物の充填後は、前後の胴部材11を接合することにより、充填口13を閉鎖することができる。
プルタブ16の周囲には、切り抜き線17が形成されている。切り抜き線17は、上辺14aから流路15へ向けて開始され、上辺14aに対して垂直に延在した後、流路15の近傍で方向を変えて流路15に沿って斜め上方に延設され、さらに方向を変えて注出口開封線18の開封開始端18aに向けて延設された平面形状を有する。
切り抜き線17が注出口14の上辺14aから開始する位置には、例えばV字状の切欠などからなるノッチ17aが設けられている。切り抜き線17には、1箇所または複数箇所の未切断部により、ジョイント17b,17cを設けることが好ましい。ジョイント17b,17cを破断することにより、プルタブ16と流路形成シール部15aとの間が分離される。
切り抜き線17は、ジョイント17b,17c以外の部分では、2枚の胴部材11を全層にわたり貫通した貫通傷痕として形成されている。このため、開封時には、ジョイント17b,17cを引き離すだけでプルタブ16を形成することができる。ジョイント17b,17cを設けることにより、未使用時にプルタブ16の引っ掛かりによって注出口開封線18が不用意に引き裂かれることが防止できる。開封時にプルタブ16を引き出してつまむことにより、注出口開封線18に沿った注出口14の引き裂きを開始するときに、手の引き裂き力を胴部材11に十分に良く伝えることができる。
図示例では、注出口開封線18の開封開始端18aが切り抜き線17から離間した形態とすることもできる。開封開始端18aが切り抜き線17の終端部に向かってハの字状に開いた開き部を有することもできる。この場合、開き部の開き角は例えば60~120°程度、開き幅は3~7mm程度が好ましい。特に図示しないが、開封開始端18aが切り抜き線17につながっていてもよい。
注出口開封線18は、胴部材11の引き裂きを容易にするため、流路15を横断するように配置されている。注出口開封線18に沿って胴部材11を引き裂くと、流路封止シール部が除去されて、流路15が開口するように開封部が形成される。
包装袋10が前後両面に胴部材11を有する場合、流路15を挟んで厚さ方向に対向する注出口14の壁面は、別々の胴部材11から形成される。前側の胴部材11に形成される注出口開封線18と後側の胴部材11に形成される注出口開封線18の位置、本数等の配置が異なってもよいが、前後で裂け目が重なるように、注出口開封線18の配置を同一とすることが好ましい。
注出口開封線18は、例えばレーザーにより胴部材11を弱化させて形成されたハーフカット線等から形成することができる。紙材22の厚さの少なくとも一部に注出口開封線18を形成してもよい。胴部材11が中間層23または外層24を有する場合は、中間層23または外層24の厚さの少なくとも一部に注出口開封線18を形成してもよい。注出口開封線18の平面形状は特に限定されないが、直線状でも曲線状でもよい。
注出口開封線18は、開封開始端18aから注出口14の側端14bに向けて延在している。注出口開封線18の開封終了端18bは、側端14b上に配置されてもよく、側端14bよりも流路15側の流路形成シール部15b上に配置されてもよい。
胴部材11に注出口開封線18を形成する際、胴部材11が側端14bのトリミングを完了する前であってもよい。この場合、トリミングで除去される外側の領域まで注出口開封線18を形成した後で、トリミングを行うことにより、側端14b上に開封終了端18bを出現させてもよい。トリミング前の胴部材11は、包装袋10の少なくとも幅方向に連続した長尺のウェブであってもよい。トリミングの際に、流路形成シール部15b付近に切欠きが形成されていてもよい。
実施形態の包装袋10では、注出口14の周囲に折り目線19が配置されている。これにより、折り目線19に沿って胴部材11に折り癖を形成しやすくなる。折り目線19が紙材22を貫通しているため、折り癖に沿った胴部材11の剛性が低くなっている。これにより、折り癖に沿って、注出口14が開口しやすくなる。
流路15の前後両側に胴部材11が重ね合わされる場合、前側の胴部材11に形成される折り目線19と後側の胴部材11に形成される折り目線19の位置、本数等は、同一でもよく、互いに異なってもよい。特に図示しないが、折り目線19を有する一の部材をチューブ状にして注出口を形成することも可能である。
胴部材11に形成される折り目線19の本数は特に限定されないが、例えば、1本から10本程度としてもよい。流路15の周囲に形成される折り癖の総数は、前側の胴部材11の折り目線19から形成される折り癖の数と、後側の胴部材11の折り目線19から形成される折り癖の数との合計となる。
図示例の包装袋10では、流路15の幅方向の略中央に、注出口14の基端側の折り目線19aと注出口14の先端側の折り目線19bが配置されている。さらに、折り目線19aの上方には折り目線19cが配置され、折り目線19aの側方には、折り目線19dが配置されている。これらの折り目線19a,19b,19c,19dは、前後の胴部材11にそれぞれ形成されている。折り目線19a,19b,19c,19dを区別しない場合は、単に折り目線19という場合がある。
折り目線19は、注出口開封線18とつながっていないことが好ましい。図示例では、中央部の折り目線19a,19bの一端が注出口開封線18に接近しているが、一定の間隔を保持している。折り目線19が注出口開封線18とつながっていないので、紙材22の剥離を抑制することができる。折り目線19と注出口開封線18との距離は、例えば0.1mm以上あるいは0.5mm以上あけてもよい。例えば鋏を用いて注出口14の先端部を切断する場合など、開封位置で胴部材11が弱化されていないときは、折り目線19が開封位置と交差してもよい。
基端側の折り目線19aと先端側の折り目線19bは、同一の延長線上に配置されてもよい。上方の折り目線19cは、流路形成シール部15aと流路15との境界線から延長される位置に配置されてもよい。側方の折り目線19cは、流路形成シール部15bと流路15との境界線から延長される位置に配置されてもよい。
胴部材11が注出口開封線18を有する場合、折り目線19は、注出口開封線18の片側または両側において、折り目線19の延長線が注出口開封線18と交差する位置に形成されてもよい。これにより、折り目線19の延長線に沿って形成される折り癖が、注出口開封線18に形成される開封部に到達することができる。
折り目線19が注出口開封線18の両側に形成され、注出口14の注出口開封線18より先端側にも折り目線19bが設けられてもよい。注出口開封線18が、基端側の折り目線19aと先端側の折り目線19bとの間を通過するので、これらの折り目線19a,19bに沿って形成される折り癖を、注出口開封線18と交差させることができる。これにより、紙材22の剛性が高くでも、流路15の基端側から注出口開封線18上まで、しっかりとした折り癖を付与することができる。
折り目線19に沿って注出口14に折り癖を形成することにより、注出中の流路15の断面形状を維持しやすくなる。注出口14を開封する前に折り癖を形成してもよい。例えば、充填口13を閉鎖した後の包装袋10を倒置して、流路封止シール部15cに向けて流路15内に内容物を流入させてもよい。これにより、ユーザーに提供する前の包装袋10において、内容物を注出することなく、注出口14に折り癖を形成することができる。
注出口14に折り癖を形成する方法は特に限定されないが、胴部材11の外面の側から力を加えて、折り目線19に沿って折り癖を形成することも可能である。ユーザーが注出口14を開封する前に、折り癖を形成してもよい。紙材22の剛性が高いため、あらかじめ折り癖が付与されていると、折り癖を長期間にわたって保持することができ、しかもユーザーの折り忘れを防止することができる。
折り目線19の折り癖は、山折りでも谷折りでもよい。例えば、流路15の略中央に配置された折り目線19a,19bは、折り目線19a,19bの両側よりも折り目線19a,19bの位置が突出した山折りとしてもよい。流路形成シール部15a,15bに近接する折り目線19c,19dは、流路15の内側が、流路15の外側よりも突出した谷折りとしてもよい。
図5(a)~(b)に示すように、曲線状の注出口開封線18が、注出口14の基端側に凸となるように湾曲する湾曲部18cを有してもよい。湾曲部18cは、図5(a)に示すように、折り目線19の下側(流路形成シール部15b側)に配置されてもよく、図5(b)に示すように、折り目線19の上側(流路形成シール部15a側)に配置されてもよい。
実施形態の折り目線19を有する積層体20,20A,20Bおよびこれを少なくとも一の部材に使用した包装袋10によれば、積層体20,20A,20Bが紙材22を有していても、折り目線19に沿って、より確実に折り癖を形成することができる。
包装袋10の寸法は特に限定されるものではないが、詰め替え用容器として好適な範囲としては、包装袋10の高さとしては100~500mm程度、包装袋10の幅(両側端間の最大幅)は70~300mm程度、内容物の充填量は50~5000cm程度である。内容物は、特に限定されるものではないが、液状物、粉体や顆粒体等の固体、あるいは粘稠体、液体等、あるいはこれらの混合物などが挙げられる。
実施形態の包装袋10において、従来の包装袋と同様に、胴部材11にリブを成形したり、注出口14の外面に板状の保形部材を接合したり、流路15の内部にチューブ等の開口部材を配置したりすることも可能である。実施形態の包装袋10の場合は、紙材22を貫通する折り目線19を用いて、形状保持性に優れた折り癖が注出口14に付与されるため、リブ、保形部材、開口部材等を省略することができる。
実施形態の積層体20,20A,20Bは、各種の包装体の作製に用いることができる。包装体の少なくとも一の部材が、積層体20,20A,20Bから形成されていればよい。包装体としては、パウチ、バッグなどの包装袋に限られることなく、パック、チューブ、コンテナ、スリーブ包装、ストリップ包装、蓋材等にも適用することが可能である。包装袋の具体例としては、三方シール袋、四方シール袋、ピロー袋、ガセット袋、スタンディングパウチ等が挙げられる。
積層体が柔軟な積層フィルムである場合は、軟包装の包装体を形成することができる。詰め替えや廃棄が容易なため、詰め替え用パウチ等の詰め替え用包装体に好適に利用することができる。包装体は、充填口、注出口等を有してもよい。充填口、注出口の保形に積層体20,20A,20Bの折り目線19を利用してもよい。包装体を自立させる箇所に、折り目線19を利用してもよい。
包装体は、実施形態の積層体20,20A,20Bのみから形成してもよく、ラベル、タグ、ストロー、外箱等の付属部材と組み合わせてもよい。リサイクルの観点では、付属部材を包装体から分離できることが好ましい。
以上、本発明を好適な実施形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。改変としては、各実施形態における構成要素の追加、置換、省略、その他の変更が挙げられる。
10…包装袋、11…胴部材、11a,11b…側端シール部、12…底部材、12a…折り線、12b…底シール部、13…充填口、14…注出口、14a…上辺、14b…側端、15…流路、15a,15b…流路形成シール部、15c…流路封止シール部、16…プルタブ、17…切り抜き線、17a…ノッチ、17b,17c…ジョイント、18…注出口開封線、18a…開封開始端、18b…開封終了端、18c…湾曲部、19,19a,19b,19c,19d…折り目線、20,20A,20B…積層体、21…シーラント層、22…紙材、23…中間層、24…外層。

Claims (5)

  1. 少なくとも紙材とシーラント層を有する積層体であって、少なくとも前記紙材を貫通するように前記積層体を部分的にカットして加工された折り目線を有することを特徴とする積層体。
  2. 前記積層体から形成される注出口の開封位置に注出口開封線を有し、前記折り目線が、前記注出口開封線とつながっていないことを特徴とする請求項1に記載の積層体。
  3. 前記折り目線は、前記注出口開封線の片側または両側において、前記折り目線の延長線が前記注出口開封線と交差する位置に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の積層体。
  4. 前記折り目線は、前記注出口開封線の両側に形成され、前記注出口の前記注出口開封線より先端側にも前記折り目線が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の積層体。
  5. 少なくとも一の部材に請求項1~4のいずれか1項に記載の積層体を使用したことを特徴とする包装袋。
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