JP2023071632A5 - - Google Patents

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本発明は、電磁クラッチの技術分野に関し、特に、双安定電磁クラッチに関する。
自動車業界の継続的な発展に伴い、新エネルギー自動車への電磁クラッチの適用がますます多くなり、電磁クラッチの性能に対する要求もますます高まっている。しかしながら、現在、従来の電磁クラッチには多くの欠点や問題があり、例えば、エネルギー消費、発熱、電磁力が電流の変動に影響されるといった欠点があることで、電磁クラッチの発熱量が大きくなって、クラッチの消費エネルギーが大きくなり、電磁クラッチの性能及び使用寿命にある程度影響を及ぼす。
上記問題に対して、本発明は、上記問題を解消するか、又は少なくとも部分的に解決するために、双安定電磁クラッチを提案する。
上記目的を達成するために、本発明は、以下の技術案を採用する。
本発明には、双安定電磁クラッチが提案されており、前記双安定電磁クラッチは、第一部品と、第二部品と、弾性部品とを含み、
前記第一部品は、ヨークを含み、前記ヨークに複数の鉄心が設けられており、前記鉄心に電磁コイルが設けられており、前記第二部品は、アーマチュアディスクと、導磁ディスクとを含み、前記導磁ディスクが前記アーマチュアディスクにおける前記ヨークから離れた側に固定されており、前記アーマチュアディスクに複数の磁が固定されており、前記鉄心が前記磁に対応して設けられており、
前記弾性部品は、前記アーマチュアディスクと前記ヨークとを常態では分離した位置に保持するためのものであり、
隣接する2つの前記電磁コイルが1組とされ、同じ組内の2つの前記電磁コイルは、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように巻回され、かつ対応する2つの前記磁は、磁極が同じとなる起磁力の組を1組構成するように設けられている。
さらに、前記ヨークにはガイドピンが設けられており、前記アーマチュアディスクにはガイド孔が設けられており、前記ガイドピンと前記ガイド孔とによって、軸方向の相対移動ガイドが形成されている。
さらに、前記ガイドピンの外周には位置規制フランジが設けられており、前記位置規制フランジと前記ガイド孔とが協働することで、前記鉄心と前記磁とは、接合されるときにエアギャップが保持される。
さらに、前記ガイドピンには強磁性材料が用いられており、
隣接する2つの前記ガイドピン及び隣接する2つの前記ガイドピンにそれぞれ巻回された2つの誘導コイルが1組とされ、同じ組内の2つの前記誘導コイルは、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように巻回され、同じ組内の2つの前記ガイドピンは、前記ガイド孔を通って前記導磁ディスク上の誘導ブロックと軸方向エアギャップを形成し、前記誘導コイルから出力される電流信号により、前記ヨークに対する前記アーマチュアディスクの位置が判断される。
さらに、前記導磁ディスクと前記誘導ブロックとの間に磁気シールドスリーブが設けられている。
さらに、前記弾性部品がスプリングであり、前記スプリングが前記ガイドピンに外装されており、前記スプリングの一端が前記ヨークに固定接続されている。
さらに、前記アーマチュアディスクにおける前記導磁ディスクに近い側には、位置決めフランジが設けられており、前記導磁ディスクが前記位置決めフランジに外装されている。
さらに、前記アーマチュアディスクに磁溝が設けられており、前記磁が前記磁溝内に固定されている。
さらに、前記ヨークの前記アーマチュアディスクに近い側には、前記鉄心と前記磁とが接合されるときに、予め設定されたエアギャップを保持されるようにするための位置規制プレートが設けられている。
さらに、各前記電磁コイルの間は、並列接続、直列接続、組分けされた直列接続、組分けされた並列接続又はハイブリッド接続のいずれかの方式で接続されている。
本発明の利点及び有益な効果は以下の通りである。
本発明の双安定電磁クラッチは、分離状態と接合状態とのいずれであっても、通電する必要もなく、他の形態のエネルギーを消費する必要もなく、エネルギー消費がなく、発熱がなく、使用寿命が長いという利点を有し、電源喪失によるクラッチの突然の切断などのリスクが効果的に防止されることで、システム全体の安全性と信頼性が向上され、それと同時に、当該双安定電磁クラッチにおいて、隣接する2つの電磁コイルを1組とし、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように同じ組内の2つの電磁コイルを巻回し、かつ磁極が同じとなる起磁力の組を1組構成するように、対応する2つの磁を設けることで、同じ組内の2つの電磁コイルによって、閉じた磁路回路が構成され、磁気漏れ現象が効果的に回避され、磁気鋼及び電磁コイルの利用率が向上され、電磁クラッチの軽量化とコンパクトな設計が達成される。
以下の好ましい実施形態の詳細な説明を読むことにより、様々な他の利点及びメリットが当業者にとって明らかになる。図面は、好ましい実施形態を例示するためのものに過ぎず、本発明を制限するものとして解釈されるべきではない。また、図面全体において、同じ部品には同じ参照符号が付されている。
本発明の実施例1における双安定電磁クラッチの分解構造図である。
本発明の目的、技術案及び利点が更に明白になるように、以下、本発明の具体的な実施例及び対応する図面と併せて、本発明の技術案を明確かつ完全に説明する。明らかなことに、説明される実施例は、本発明の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて創造的な努力をすることなく当業者によって得られる他のすべての実施例は、本発明の保護範囲内に含まれる。
以下、図面を参照して本発明の各実施例による技術案を詳しく説明する。
本実施例には、第一部品と、第二部品と、弾性部品とを含む双安定電磁クラッチが提案されている。そのうち、第一部品が固定部品であり、第二部品が可動部品であり、固定部品は、電磁クラッチの軸方向で位置が固定されるように保持され、可動部品は、電磁クラッチの軸方向に沿って移動可能であることで、電磁クラッチは、接合位置と分離位置との間で切り替えることができるようになっている。勿論、第一部品が可動部品で、第二部品が固定部品であってもよい。
具体的には、図1に示すように、第一部品は、ヨーク1と、鉄心2と、電磁コイル3とを含み、そのうち、複数の鉄心2は、ヨーク1の円周方向に沿ってヨーク1の同じ側面に配設されており、複数の電磁コイル3は、それぞれ複数の鉄心2に外装されており、かつ電磁コイル3の通電時に電磁力を発生することができる。
第二部品は、アーマチュアディスク4及び導磁ディスク5を含み、そのうち、導磁ディスク5は、アーマチュアディスクにおけるヨーク1から離れた側に固定されており、ヨーク1と、アーマチュアディスク4と、導磁ディスク5との三者は、電磁クラッチの軸方向に沿って対応して設けられる関係を形成している。アーマチュアディスク4には複数の磁6が設けられており、そして、鉄心2と磁6とが正確に接合され易くなるように、複数の磁6の軸線は、それぞれ複数の鉄心2の軸線と同一線上にある。
本実施例において、ヨークとアーマチュアディスクとの間の接合の安定性を保証するために、ヨーク及びアーマチュアディスクの寸法に応じて、8つの鉄心及び8つの磁が設けられている。他の実施例において、異なる設計要求に応じて、鉄心及び磁の設置数量及び位置を調整することが可能である。また、本実施例のヨーク及び導磁ディスクは、いずれも一体型構造の設計を採用しており、即ち、ヨーク及び導磁ディスクは、いずれも円環構造の設計を採用しているが、勿論、異なる使用環境に応じて、ヨーク及び/又は導磁ディスクを円環構造以外の形状に設計してもよい。
弾性部品は、アーマチュアディスク4とヨーク1との間の位置関係を調整するためのものである。そのうち、本実施例において、弾性部品がアーマチュアディスク4とヨーク1との間に設けられるとともに、弾性部品が圧縮状態の付勢力を有しているため、アーマチュアディスク4とヨーク1を自然状態での分離位置に保持することができる。
本実施例において、鉄心が独立して設けられているため、電磁コイルから生じる磁気誘導強度を磁に対してより集中的、かつ密集的にすることができ、その結果、より高い電気エネルギー変換率が得られる。このとき、同極同士が反発し合い、異極同士が引き合うという原理に基づいて、電磁コイルを順方向通電と逆方向通電との間で切り替えるように制御することにより、大きく異なる電磁力を発生させ、弾性部品との協働で、アーマチュアディスクとヨークとの間の位置関係の調整が実現される。
電磁コイルが順方向に通電されると、電磁コイルから生じる電磁力によって、鉄心と磁との間の接合力が増加されることで、アーマチュアディスクは、弾性部品の付勢力に抗して、ヨークとの接合位置に移動するように駆動される。
電磁コイルが逆方向に通電されると、電磁コイルから生じる電磁力によって、鉄心と磁との間の接合力が低減されることで、アーマチュアディスクが弾性部品の付勢力の作用でヨークから離れる方向へ移動することにより、アーマチュアディスクは、ヨークから分離される位置まで押し出される。
好ましくは、本実施例において、隣接する2つの電磁コイルが1組とされ、かつ同じ組内の2つの電磁コイルは、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように巻回され、即ち、コンシクエントポール(consequent-pole)型巻線を構成し、それと対応する2つの磁は、磁極が同じとなる起磁力の組を1組構成するように設けられる。このとき、同じ組内にある2つの電磁コイルは、通電後にU字型の磁路をヨークと形成し、そして、対応する磁気鋼及び導磁ディスクを介して、閉じた環状磁路を形成し、このように、磁気漏れ現象の発生を効果的に回避し、電磁利用率を向上させ、磁気鋼及び電磁コイルの利用率を向上させることができる。
本実施例における双安定電磁クラッチの作動原理は、以下の通りである。
電磁コイルが非通電状態にある場合、電磁コイルは鉄心に電磁力を発生させず、弾性部品の付勢力は鉄心と磁との間の自然な接合力よりも大きいため、アーマチュアディスクとヨークとは、弾性部品の付勢力の作用で、自然に分離した位置にあり、即ち、アーマチュアディスクとヨークとの間に大きなエアギャップが保持されている。
電磁コイルが順方向に通電されている場合、電磁コイルは、鉄心に順方向の電磁力を発生させ、鉄心と磁との間の接合力を弾性部品の付勢力よりも大きくなるように上昇させるため、アーマチュアディスクは、ヨークとの接合位置に移動させられ、即ち、アーマチュアディスクとヨークとの間に小さなエアギャップが形成される。このとき、電磁コイルへの通電を切断し、電磁コイルから生じる電磁力を排除した後でも、鉄心と磁との間に形成された接合力が依然として弾性部品の付勢力よりも大きい状態に保持されることで、アーマチュアディスクがヨークとの接合位置に保持され、電磁コイルが電力を消費しない状態になる。
電磁コイルが逆方向に通電されている場合、電磁コイルは、鉄心に逆方向の電磁力を発生させ、鉄心と磁との間の接合力を弾性部品の付勢力よりも小さくなるように低減させるため、アーマチュアディスクは、弾性部品の付勢力の作用で、ヨークとの分離位置に移動させられ、即ち、アーマチュアディスクとヨークとの間により大きな寸法のエアギャップが形成される。
以上をまとめて、本実施例の双安定電磁クラッチは、分離状態と接合状態とのいずれであっても、通電する必要もなく、他の形態のエネルギーを消費する必要もなく、エネルギー消費がなく、発熱がなく、使用寿命が長いという利点を有し、電源喪失によるクラッチの突然の切断などのリスクが効果的に防止されることで、システム全体の安全性と信頼性を向上させることができる。同時に、本実施例の双安定電磁クラッチにおいて、隣接する2つの電磁コイルを1組とし、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように同じ組内の2つの電磁コイルを巻回し、磁極が同じとなる起磁力の組を1組構成するように、対応する2つの磁を設けることで、同じ組内の2つの電磁コイルによって、閉じた磁路回路が構成され、磁気漏れ現象が効果的に回避され、磁気鋼及び電磁コイルの利用率が向上され、電磁クラッチの軽量化及びコンパクト化の設計が達成される。
本実施例において、図1に示すように、ヨーク1にはガイドピン7がさらに設けられ、アーマチュアディスク4には、軸方向に沿ってガイドピン7に対応するガイド孔8が設けられている。このとき、アーマチュアディスク4とヨーク1とが軸方向で対応した設置を形成した場合、ガイドピン7の端部がガイド孔8にちょうど挿入され、かつガイドピン7がガイド孔8内を軸方向に移動可能である。このとき、ガイドピン7とガイド孔8との協働により、アーマチュアディスク4とヨーク1とは、相対的に回転することなく、軸方向にのみ相対移動を形成することができるため、当該双安定電磁クラッチの分離及び接合の過程において、電磁コイル3と磁6との位置が一対一の対応関係を保持することが保証され、さらに当該双安定電磁クラッチの分離と接合との間での切り替えの正確性と信頼性が保証される。
さらに、図1に示すように、本実施例のガイドピン7に位置規制フランジ9がさらに設けられている。位置規制フランジ9は、ガイドピン7の外周に設けられており、その外径寸法がガイド孔8の孔径寸法よりも大きい。このとき、双安定電磁クラッチが接合状態にある場合、ガイドピン7がガイド孔8に入り込むとともに、位置規制フランジ9とアーマチュアディスク4とが直接接触を形成することにより、鉄心2と磁6とが接合位置に保持される。このように、位置規制フランジ9とアーマチュアディスク4との直接接触を利用して位置決めする鉄心2と磁6との間のギャップ距離を形成できるだけでなく、鉄心2と磁6との長時間の直接接触による摩耗を回避することもできるため、鉄心2及び磁6に対する保護が向上し、双安定電磁クラッチの使用寿命が延ばされる。
そのうち、本実施例において、ガイドピン7には強磁性材料が用いられており、かつガイドピン7に誘導コイル10が設けられており、隣接する2つのガイドピン7に巻回された2つの誘導コイル10が1組とされ、同じ組内の2つの誘導コイル10は、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように巻回されている。このとき、同じ組内の2つのガイドピン7は、ガイド孔8を通って、導磁ディスク5に設けられた誘導ブロック11と軸方向エアギャップを形成し、即ち、同じ組内の2つのガイドピン7が同じ誘導ブロック11に対応しており、そのうち、双安定電磁クラッチが分離位置にある場合、ガイドピン7と誘導ブロック11との間のエアギャップが大きいのに対して、双安定電磁クラッチが接合位置にある場合、ガイドピン7と誘導ブロック11との間のエアギャップが小さい。
ガイドピンと誘導ブロックとの間の軸方向エアギャップが誘導コイルの誘導係数に影響するため、軸方向エアギャップの大きさが異なると、対応する誘導コイルから出力される電流信号も異なる。そのため、誘導コイルに1つの入力電流信号を与えた後に、誘導コイルから出力される電流信号によって、ガイドピンと誘導ブロックとの間のエアギャップの大きさを特定し、さらにヨークに対するアーマチュアディスクの位置を判断すれば、双安定電磁クラッチの状態が判断される。
本実施例において、誘導コイル及び誘導ブロックが双安定電磁クラッチの構造に基づいて設計されるため、電磁クラッチの体積を増加させないとともに、電磁クラッチの対称性に影響を与えることなく、電磁クラッチの状態の監視を実現でき、統合化の度合いが高く、構造が簡単であり、製造コストが低いという利点を有する。
なお、本実施例において、ガイドピンには位置規制フランジが設けられているため、位置規制フランジによって、ガイドピンに巻回された誘導コイルに対して軸方向位置の位置規制を行い、誘導コイルの軸方向での位置移動の発生を防止することができる。
また、図1に示すように、導磁ディスク5と誘導ブロック11との間に磁気シールドスリーブ12がさらに設けられている。磁気シールドスリーブ12によって、導磁ディスク5上の磁路を遮蔽する役割が果たされることで、誘導コイル10から生じる誘導磁路と電磁コイル3から生じる電磁磁路とは、互いに独立して、互いに干渉しないようになる。そのうち、磁気シールドスリーブ12は、磁気シールドアルミニウムスリーブであることが好ましい。
本実施例において、弾性部品として圧縮スプリングが用いられ、かつ圧縮スプリングがガイドピンに外装されており、具体的には、スプリングが誘導コイルの外側に外装され、スプリングの一端がヨークと直接に固定接続されている。スプリングを弾性部品として用いることにより、双安定電磁クラッチ内部の空間体積を十分に活用し、その構造をよりコンパクトにすることができる。
本実施例において、図1に示すように、アーマチュアディスク4における導磁ディスク5に近い側には、位置決めフランジ13がさらに設けられ、導磁ディスク5が位置決めフランジ13に外装されている。これにより、導磁ディスク5とアーマチュアディスク4との位置決め及び接続が実現されるとともに、導磁ディスク5とアーマチュアディスク4とが同じ軸方向直線上にあることを保証される。
図1に示すように、本実施例のアーマチュアディスク4には磁溝14が設けられ、かつ磁6が磁溝14内に固定されている。具体的には、磁は、接着剤の充填又は射出成形によって磁溝内に固定されている。これにより、アーマチュアディスクの厚さ寸法が低減され、さらにクラッチ全体の寸法が低減され、小型化設計が達成される。
なお、異なる設計要求に応じて、磁の頂端面は、例えば長方形、正方形、三角形又は円形などの異なる形状を用いることが可能である。
また、本実施例において、各電磁コイルの間は、並列接続、直列接続、組分けされた直列接続、組分けされた並列接続又はハイブリッド接続のいずれかの方式で接続することが可能であり、即ち、各電磁コイルは、直列接続又は組分けされた直列接続の方式で接続されてもよく、並列接続又は組分けされた並列接続の方式で接続されてもよく、また、直並列接続の方式で接続し、例えば複数の電磁コイルを1組として選択して直列に接続してから、直列に接続された複数の組の電磁コイルを並列に接続するといったように、ハイブリッド接続の方式で接続されてもよい。
本実施例においては、第一部品が固定部品であり、第二部品が可動部品であり、実施例1との相違点は、弾性部品に引張付勢力が付与されており、かつ弾性部品が第二部品と外部構造との間に設けられていることにあり、例えば、当該双安定電磁クラッチは、変速機と協働して使用される場合、外部構造として変速機ハウジングを選択して弾性部品の設置を行えば、第二部品に対する常態的な引張作用力を形成し、アーマチュアディスクとヨークとが常態では分離した位置関係を形成することが可能となる。
本実施例における双安定電磁クラッチの作動原理は、以下の通りである。
電磁コイルが非通電状態にある場合、電磁コイルは、鉄心に電磁力を発生させず、弾性部品の引張付勢力が鉄心と磁との間の自然な接合力よりも大きいため、アーマチュアディスクとヨークとは、弾性部品の付勢力の作用で、自然に分離した位置にあり、即ち、アーマチュアディスクとヨークとの間に大きなエアギャップが保持される。
電磁コイルが順方向に通電されている場合、電磁コイルは、鉄心に順方向の電磁力を発生させ、鉄心と磁との間の接合力を弾性部品の引張付勢力よりも大きくなるように上昇させるため、アーマチュアディスクは、ヨークとの接合位置に移動され、即ち、アーマチュアディスクとヨークとの間に小さなエアギャップが形成される。このとき、電磁コイルへの通電を切断し、電磁コイルから生じる電磁力を排除した後でも、鉄心と磁との間に形成された接合力が依然として弾性部品の引張付勢力よりも大きい状態に保持されることで、アーマチュアディスクがヨークとの接合位置に保持され、電磁コイルが電力を消費しない状態になる。
電磁コイルが逆方向に通電されている場合、電磁コイルは、鉄心に逆方向の電磁力を発生させ、鉄心と磁との間の接合力を弾性部品の引張付勢力よりも小さくなるように低減させるため、アーマチュアディスクは、弾性部品の付勢力の作用で、ヨークとの分離位置に移動され、即ち、アーマチュアディスクとヨークとの間により大きな寸法のエアギャップが形成される。
本実施例と実施例1との相違点は、ヨーク及び導磁ディスクが、それぞれ複数の部品を組み合わせた別体構造としての設計が用いられていることにあり、このように、鉄心とガイドピンのヨークへの設置及び磁路設計に影響を与えない前提で、ヨークと導磁ディスクを別体構造として設計すれば、当該双安定電磁クラッチの実際の使用環境に応じて調整すること可能となり、さらに動力伝達構造において電磁クラッチをより好適に配置し易くなる。勿論、ヨークのみ、あるいは導磁ディスクのみを別体構造として設計してもよい。
本実施例と実施例1との相違点は、ヨークにおけるアーマチュアディスクに近い側には位置規制プレートが設けられ、位置規制プレートが、軸方向に沿って設けられており、鉄心と磁とが接合状態にある時のエアギャップの寸法を制御し、鉄心と磁とが接合されるときに、予め設定されたエアギャップが保持されるようにし、鉄心と磁との長時間の直接接触による摩耗を防止するためのものである、ということにある。
また、異なる設計及び使用環境に応じて、例えば低騒音環境の使用要求に応じて、さらに位置規制プレートに制振パッドを設けてもよく、制振パッドによれば、制振と騒音低減の効果が達成される。
本実施例と実施例1との相違点は、アーマチュアディスクにおける位置決めフランジがアーマチュアディスクの外周に設けられており、位置決めフランジの内径が導磁ディスクの外径と一致しているということにある。これにより、導磁ディスクの外径を利用して、アーマチュアディスクと導磁ディスクとの間の位置決め及び固定が実現される。
上記したのは、あくまでも本発明の具体的な実施形態であり、本発明の上記教示の下で、当業者は、上記実施例に基づいて他の改良又は変形を行うことが可能である。当業者であれば、上記の具体的な記載は本発明の目的をより良く解釈するためのものであり、本発明の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲に基づくものであることが理解されるべきである。
1…ヨーク、2…鉄心、3…電磁コイル、4…アーマチュアディスク、5…導磁ディスク、6…磁、7…ガイドピン、8…ガイド孔、9…位置規制フランジ、10…誘導コイル、11…誘導ブロック、12…磁気シールドスリーブ、13…位置決めフランジ、14…磁

Claims (10)

  1. 双安定電磁クラッチであって、
    第一部品と、第二部品と、弾性部品とを含み、
    前記第一部品は、ヨークを含み、前記ヨークに複数の鉄心が設けられており、前記鉄心に電磁コイルが設けられており、前記第二部品は、アーマチュアディスクと、導磁ディスクとを含み、前記導磁ディスクが前記ヨークから離れた側にある前記アーマチュアディスクの自体の面に固定されており、前記アーマチュアディスクに複数の磁が固定されており、前記鉄心が前記磁に対応して設けられており、
    前記弾性部品は、前記アーマチュアディスクと前記ヨークとを常態では分離した位置に保持するためのものであり、
    隣接する2つの前記電磁コイルが1組とされ、同じ組内の2つの前記電磁コイルは、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように巻回され、かつ対応する2つの前記磁は、磁極が同じとなる起磁力の組を1組構成するように設けられている、ことを特徴とする双安定電磁クラッチ。
  2. 前記ヨークにはガイドピンが設けられており、前記アーマチュアディスクにはガイド孔が設けられており、前記ガイドピンと前記ガイド孔とによって、軸方向の相対移動ガイドが形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の双安定電磁クラッチ。
  3. 前記ガイドピンの外周には位置規制フランジが設けられており、前記位置規制フランジと前記ガイド孔とが協働することで、前記鉄心と前記磁とは、接合されるときにエアギャップが保持される、ことを特徴とする請求項2に記載の双安定電磁クラッチ。
  4. 前記ガイドピンには強磁性材料が用いられており、
    隣接する2つの前記ガイドピン及び隣接する2つの前記ガイドピンにそれぞれ巻回された2つの誘導コイルが1組とされ、同じ組内の2つの前記誘導コイルは、磁極が同じとなる巻線を1組構成するように巻回され、同じ組内の2つの前記ガイドピンは、前記ガイド孔を通って前記導磁ディスク上の誘導ブロックと軸方向エアギャップを形成し、前記誘導コイルから出力される電流信号により、前記ヨークに対する前記アーマチュアディスクの位置が判断される、ことを特徴とする請求項2に記載の双安定電磁クラッチ。
  5. 前記導磁ディスクと前記誘導ブロックとの間に磁気シールドスリーブが設けられている、ことを特徴とする請求項4に記載の双安定電磁クラッチ。
  6. 前記弾性部品がスプリングであり、前記スプリングが前記ガイドピンに外装されており、前記スプリングの一端が前記ヨークに固定接続されている、ことを特徴とする請求項2に記載の双安定電磁クラッチ。
  7. 前記アーマチュアディスクにおける前記導磁ディスクに近い側には、位置決めフランジが設けられており、前記導磁ディスクが前記位置決めフランジに外装されている、ことを特徴とする請求項1に記載の双安定電磁クラッチ。
  8. 前記アーマチュアディスクに磁溝が設けられており、前記磁が前記磁溝内に固定されている、ことを特徴とする請求項1に記載の双安定電磁クラッチ。
  9. 前記ヨークの前記アーマチュアディスクに近い側には、前記鉄心と前記磁とが接合されるときに、予め設定されたエアギャップを保持されるようにするための位置規制プレートが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の双安定電磁クラッチ。
  10. 各前記電磁コイルの間は、並列接続、直列接続、組分けされた直列接続、組分けされた並列接続又はハイブリッド接続のいずれかの方式で接続されている、ことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の双安定電磁クラッチ。
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