JP2023071389A - 電動作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】利便性に優れた電動作業機を提供する。【解決手段】本開示の1つの局面の電動作業機は、モータと、電流検出部と、制御部と、を備える。制御部は、モータの制御に用いる少なくとも1つの制御パラメータを、少なくとも1つの補正量により補正する場合における、少なくとも1つの補正量の各々の上限値を設定する。制御部は、駆動電流の値が制限閾値を超えたと判定された場合に、各々の上限値を上限として、少なくとも1つの補正量を算出する。【選択図】図5A

Description

本開示は、電動作業機に関する。
特許文献1に記載の電動機器は、モータの駆動電流が予め設定された電流閾値を超える場合に、制御パラメータを補正して、モータの駆動電流を抑制している。これにより、モータが瞬間的な大きな負荷を受けた場合に、駆動電流を抑制しつつ、モータの停止を回避している。
特開2016-93854号公報
上記電動機器は、モータが継続的に比較的大きな負荷を受けた場合に、駆動電流が抑制され続ける。ひいては、出力トルクが不足して、電動機器による作業が継続できないことが起こり得る。
本開示の1つの局面は、利便性に優れた電動作業機を提供する。
本開示の1つの局面の電動作業機は、モータと、電流検出部と、制御部と、を備える。電流検出部は、モータの駆動電流の値を検出するように構成される。制御部は、モータの制御に用いる少なくとも1つの制御パラメータを、少なくとも1つの補正量により補正する場合における、少なくとも1つの補正量の各々の上限値を設定するように構成される。制御部は、電流検出部により検出された駆動電流の値が、制限閾値を超えたか否か判定するように構成される。制御部は、駆動電流の値が制限閾値を超えたと判定した場合に、モータの駆動電流が減少するように、各々の上限値を上限として、少なくとも1つの補正量を、算出するように構成される。制御部は、算出した少なくとも1つの補正量で少なくとも1つの制御パラメータを補正するように構成される。制御部は、少なくとも1つの制御パラメータに基づいてモータを駆動するように構成される。
上述の電動作業機では、各制御パラメータの補正量の上限値が設定され、駆動電流の値が制限閾値を超えたと判定された場合に、各々の上限値を上限として、各制御パラメータの補正量が算出される。そして、算出された各制御パラメータの補正量に基づいて、各制御パラメータが補正される。したがって、モータが瞬間的に非常に大きな負荷を受けた場合には、駆動電流を抑制してモータの駆動を継続できる。さらに、モータが継続的に比較的大きな負荷を受けた場合に、駆動電流が抑制され続けることを回避して、必要に応じて駆動電流を増加させることができる。よって、優れた利便性を実現できる。
第1実施形態に係る電動作業機の外観を示す図である。 第1実施形態に係る電動作業機の内部構成を示す断面図である。 第1実施形態に係る電動作業機の電気的構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係るモータ駆動処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る出力制限処理の手順を示すフローチャートの一部である。 第1実施形態に係る出力制限処理の手順を示すフローチャートの残りの部分である。 第1実施形態に係るドリルモード、クラッチモード、高速ギヤモード、低速ギヤモードにおける制限閾値、制限上限の有無、回転速度制限量の上限、デューティ制限量の上限を示す表の一例である。 第1実施形態に係るドリルモード、クラッチモード、高速ギヤモード、低速ギヤモードにおける制限閾値、制限上限の有無、回転速度制限量の上限、デューティ制限量の上限を示す表の別の一例である。 第1実施形態に係るドリルモード、クラッチモード、高速ギヤモード、低速ギヤモードにおける制限閾値、制限上限の有無、回転速度制限量の上限、デューティ制限量の上限を示す表の別の一例である。 第1実施形態に係る出力処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態に係るドリルモード及びクラッチモードにおけるトリガ引き量に対する上限デューティ及び目標回転速度を示すマップである。 第1実施形態に係る目標回転速度に対する基準デューティを示すマップである。 第1実施形態に係るモータ回転速度、PWMデューティ、駆動電流の時間変を示すタイムチャートである。 参考例に係るモータ回転速度、PWMデューティ、駆動電流の時間変化を示すタイムチャートである。 第2実施形態に係る出力処理の手順を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るドリルモード及びクラッチモードにおけるトリガ引き量に対する目標デューティを示すマップである。
[実施形態の総括]
ある実施形態における電動作業機は、モータと、電流検出部と、制御部と、を備えていてもよい。
制御部は、電流検出部により検出された駆動電流の値と制限閾値との差分と所定のゲインとから変化量を算出するように構成されていてもよい。さらに、制御部は、算出した変化量を積算して補正量を算出するように構成されていてもよい。
差分と所定のゲインとから変化量を算出することにより、特に、差分に所定のゲインを乗算して変化量を算出することにより、モータが瞬間的に非常に大きな負荷を受けた場合には、瞬間的に駆動電流を抑制できる。
また、変化量を積算して補正量を算出することにより、モータが継続的な比較的大きな負荷を受けた場合には、断続的に駆動電流を抑制できる。
さらに、補正量に上限を設定することにより、駆動電流の抑制によりトルクが不足する場合に、駆動電流を増加させることができ、トルク不足になることを防ぐことができる。
少なくとも1つの制御パラメータは、モータの回転速度、及び/又は、モータへ印加する電圧、及び/又は、パルス電圧のデューティを含んでもよい。モータの回転速度、及び/又は印加電圧、及び/又はデューティを補正することにより、駆動電流を抑制することができる。
制御部は、ユーザにより複数の動作モードから選択された選択モードを取得するように構成されていてもよい。制御部は、取得した選択モードに応じて、上限値を変更するように構成されていてもよい。制御部は、取得した選択モードに基づいて、モータを駆動するように構成されていてもよい。選択モードに応じて上限値が変更されることにより、より優れた利便性を実現できる。
複数の動作モードは、特定モードを含んでもよい。制御部は、選択モードが特定モードであることに応じて、上限値を設定しないように構成されていてもよい。これにより、特定モードでは、モータが継続的に比較的大きな負荷を受けた場合に、駆動電流を抑止し続けることができる。
複数の動作モードは、被加工部材に穴をけるためのドリルモード、及び/又は、螺子を締結するためのクラッチモードを含んでもよい。制御部は、ドリルモードに対応する上限値を、クラッチモードに対応する上限値と異なる値に設定するように構成されていてもよい。
複数の動作モードがドリルモードとクラッチモードとを含む場合、ドリルモードとクラッチモードとでは、モータが受ける負荷の大きさに差がある。ドリルモードにおける上限値を、クラッチモードにおける上限値と変えることにより、より優れた利便性を実現できる。
制御部は、ドリルモードに対応する上限値を、クラッチモードに対応する上限値よりも大きくするように構成されていてもよい。
ドリルモードでは、クラッチモードよりも、モータが大きな負荷を受ける。よって、ドリルモードにおける上限値を、クラッチモードにおける上限値よりも大きくすることにより、ドリルモードにおいて、瞬間的な大きな駆動電流を適切に抑制できる。
制御部は、ドリルモードに対応する制限閾値を、クラッチモードに対応する制限閾値と異なる値に設定するように構成されていてもよい。ドリルモードにおける制限閾値を、クラッチモードにおける制限閾値と変えることにより、より優れた利便性を実現できる。
制御部は、前記ドリルモードに対応する制限閾値を、クラッチモードに対応する制限閾値よりも小さくするように構成されていてもよい。
ドリルモードにおける制限閾値を、クラッチモードにおける制限閾値よりも小さくすることにより、駆動電流と制限閾値との差分が大きくなり、補正量が上限値に速く到達する。したがって、ドリルモードにおいて、出力制限をした後に、必要に応じて速やかに駆動電流を増加させることができる。
ある実施形態における電動作業機は、出力軸、及び/又は伝達部、及び/又は、減速比設定部を更に備えていてもよい。伝達部は、モータの回転を、第1の減速比又は第1の減速比よりも大きい第2の減速比で出力軸に伝達するように構成されていてもよい。減速比設定部は、伝達部の減速比を第1の減速比又は第2の減速比に設定するように構成されていてもよい。制御部は、減速比設定部により第1の減速比が設定されている場合における上限値を、減速比設定部により第2の減速比が設定されている場合における上限値と異なる値に設定するように構成されていてもよい。電動作業機が出力軸と伝達部と減速比とを更に備える場合に、第1の減速比が設定されている場合における上限値を、第2の減速比が設定されている場合における上限値と変えることにより、より優れた利便性を実現できる。
制御部は、減速比設定部により第1の減速比が設定されている場合における上限値を、減速比設定部により第2の減速比が設定されている場合における上限値よりも大きくするように構成されていてもよい。
第1の減速比が設定されている場合における上限値を、第2の減速比が設定されている場合における上限値よりも大きくすることにより、第1の減速比が設定されている場合において、瞬間的な大きな駆動電流を適切に抑制できる。
制御部は、減速比設定部により第1の減速比が設定されている場合における制限閾値を、減速比設定部により第2の減速比が設定されている場合における制限閾値と異なる値に設定するように構成されていてもよい。第1の減速比が設定されている場合における制限閾値を、第2の減速比が設定されている場合における制限閾値と変えることにより、より優れた利便性を実現できる。
制御部は、減速比設定部により第1の減速比が設定されている場合における制限閾値を、減速比設定部により第2の減速比が設定されている場合における制限閾値よりも大きくするように構成されていてもよい。
第1の減速比が設定されている場合における制限閾値を、第2の減速比が設定されている場合における制限閾値よりも大きくすることにより、第1の減速比が設定されている場合において、出力制限をした後に、必要に応じて速やかに駆動電流を増加させることができる。
ある実施形態では、上述の特徴はどのように組み合わされていてもよい。また、ある実施形態では、上述の特徴の何れかは削除されてもよい。
以下、図面を参照しながら、本開示の例示的な実施形態を説明する。
(1.第1実施形態)
<1-1.構成>
本実施形態に係る電動作業機10の機械的な構成について、図1及び2を参照して説明する。本実施形態では、電動作業機10はドライバドリルである。
電動作業機10は、ハウジング11を備える。ハウジング11内には、各種構成部品が収納される。ハウジング11は、モータ収容部14を含む。モータ収容部14は、ハウジング11の後方(図の左側)に設けられている。
モータ収容部14は、モータ50を収納する。モータ50は、3相のブラシレスモータである。ハウジング11は、モータ収容部14の前方にギヤケース31を収容する。ギヤケース31は、減速機構30を収容する。減速機構30は、出力軸7を有する。減速機構30の詳細は、後述する。本実施形態において、減速機構30は、本開示の伝達部の一例である。
電動作業機10は、チャック部16を備える。チャック部16は、ハウジング11の先端(図の右側)に突設されている。チャック部16は、出力軸7に工具ビットを装着する。
電動作業機10は、トルク選択部29を備える。トルク選択部29は、チャック部16の後側に設けられている。トルク選択部29は、回転可能な円環状の部材であり、ユーザにより後述するクラッチモードにおけるトルクの大きさ(すなわち、締め付け力)を設定するために回転される。
電動作業機10は、モード選択部27aを備える。モード選択部27aは、トルク選択部29の後側に設置されている。モード選択部27aは、回転可能な円環状の部材であり、ユーザにより動作モードを設定するために回転される。本実施形態では、動作モードは、ドリルモードとクラッチモードとを含む。ドリルモードは、被加工部材に穴をあけるための動作モードである。クラッチモードは、螺子を締めるための動作モードである。クラッチモードが選択されている場合、出力トルクがトルク選択部29を介して選択されたトルクの大きさに到達すると、クラッチが切断されて、選択されたトルクの大きさ以上のトルクが出力されない。
電動作業機10は、ユーザが手で把持するためのグリップ12を備える。グリップ12は、ハウジング11から下方に突出している。グリップ12は、トリガ21を備える。トリガ21は、グリップ12を把持したユーザにより引かれる操作部21aを備える。また、トリガ21は、摺動抵抗器を含む速度設定部21bを備える。
電動作業機10は、正逆切替スイッチ22を備える。正逆切替スイッチ22は、トリガ21の上側且つハウジング11の下端に設けられている。正逆切替スイッチ22は、モータ50の回転方向を正方向又は逆方向に切り替えるためのスイッチである。なお、上述した動作モードは、正方向回転モードと、逆方向回転モードとを含んでいてもよい。正方向回転モードでは、モータ50が正方向に回転し、逆方向回転モードでは、モータ50が逆方向に回転する。
電動作業機10は、照明器23を備える。照明器23は、トリガ21の上側且つハウジング11の下端前方に設けられている。照明器23は、1つ以上の発光ダイオード(以下、LED)を含み、操作部21aが引かれた場合に、電動作業機10の前方を照射する。
また、電動作業機10は、グリップ12の底部の下面に設けられた接続部28を備える。接続部28には、スライド式の接続部であり、バッテリパック160がスライドして接続される。
バッテリパック160は、所定電圧のバッテリ162を含む。バッテリ162は、繰り返し充電可能な二次バッテリであり、例えば、リチウムイオンバッテリである。
また、グリップ12の底部の上面には、残容量表示部24が設けられている。残容量表示部24は、1つ以上のLEDを含み、バッテリ162の残容量を表示する。
次に、減速機構30の詳細について、図2を参照して説明する。減速機構30は、インターナルギヤ32A、32B、32Cと、複数の遊星歯車33Aと、複数の遊星歯車33Bと、複数の遊星歯車33Cを備える。インターナルギヤ32A、32B、32Cは、ギヤケース31の内周面に固定されている。複数の遊星歯車33Aは、インターナルギヤ32A内で公転する。複数の遊星歯車33Bは、インターナルギヤ32B内で公転する。複数の遊星歯車33Cは、インターナルギヤ32C内で公転する。
インターナルギヤ32A、32B、32Cは、モータ50の回転軸方向に沿って、この順で、モータ50からハウジング11の先端へと配置されている。同様に、複数の遊星歯車33A、複数の遊星歯車33B、複数の遊星歯車33Cは、モータ50の回転軸方向に沿って、この順で、モータ50からハウジング11の先端へと配置されている。複数の遊星歯車33A、複数の遊星歯車33B、及び複数の遊星歯車33Cは、それぞれ、モータ50の回転軸周りに所定の角度間隔で配置されている。
減速機構30は、キャリア34A、34B、34Cを備える。キャリア34A、34B、34Cは、この順でモータ50の回転軸方向に沿って配置され、モータ50の回転軸周りに回転可能である。キャリア34Aは、複数の遊星歯車33Aと複数の遊星歯車33Bとの間に配置され、複数の遊星歯車33Aを回転可能に支持するとともに、複数の遊星歯車33Bに嵌合されている。キャリア34Bは、複数の遊星歯車33Bと複数の遊星歯車33Cとの間に配置され、複数の遊星歯車33Bを回転可能に支持するとともに、複数の遊星歯車33Cに嵌合されている。キャリア34Cは、複数の遊星歯車33Cの先端側に配置され、複数の遊星歯車33Cを回転可能に支持している。
また、複数の遊星歯車33Aは、モータ50の回転軸に固定されたピニオンギヤ50Aと嵌合する。キャリア34Cには、出力軸7が固定されている。
電動作業機10が減速機構30を備えることにより、モータ50の回転は、複数の遊星歯車33A~33Cとキャリア34A~34Cとにより、3段階で減速されて、出力軸7に伝達される。
また、減速機構30は、スライドリング35を備える。スライドリング35は、ギヤケース31内でモータ50の回転軸方向に沿って移動可能である。インターナルギヤ32Bは、スライドリング35に固定されている。
スライドリング35は、物理的にギヤ操作部25に接続されている。ギヤ操作部25は、ハウジング11の上面に設けられている。ユーザがギヤ操作部25を前後方向に移動させることにより、スライドリング35がモータ50の回転軸方向に沿って移動する。
ユーザが、ギヤ操作部25を操作して、スライドリング35を、先端位置から後端位置に移動させると、複数の遊星歯車33Bとキャリア34Aとがインターナルギヤ32Bにより連結される。これにより、キャリア34Aとキャリア34Bとが一緒に回転する。その結果、減速機構30は、モータ50の回転を、複数の遊星歯車33A、33Cとキャリア34A、34Cとにより2段階で減速して、出力軸7に伝達する。
従って、ギヤ操作部25を後方に移動させると、モータ50の回転が第1の減速比(すなわち2段階)で減速されて出力軸7が高速回転する。また、ギヤ操作部25を前方に移動させると、モータ50の回転が第2の減速比(すなわち3段階)で減速されて、出力軸7が低速回転する。第2の減速比は、第1の減速比よりも大きい。以下では、第1の減速比が選択されているモードを、高速ギヤモードと称し、第2の減速比が選択されているモードを、低速ギヤモードと称する。本実施形態において、ギヤ操作部25は、本開示の減速比設定部の一例である。
このような速度の切り換えは、ギヤ操作部25の操作によってユーザにより適宜実行される。モータ50の回転が3段階で減速される低速回転時には、モータ50の回転が2段階で減速される高速回転時よりも、駆動電流に対応するトルクが大きくなる。
次に、電動作業機10の電気的な構成について、図3を参照して説明する。
電動作業機10は、位置センサ51を備える。位置センサ51は、モータ50の各相のステータに対応して配置される3つのホールICを備える。ホールICは、モータ50のロータが所定角度回転する度に回転検出信号を、後述する位置検出回路71へ出力する。
また、電動作業機10は、スイッチユニット200を備える。スイッチユニット200は、電源スイッチ210aを備える。電源スイッチ210aは、トリガ21の操作部21aの引き量が所定の引き量以上であることに応じて、電源オン信号を、後述する電源回路41及びスイッチ入力判定部62へ出力する。また、電源スイッチ210aは、操作部21aの引き量が所定の引き量未満であることに応じて、電源オフ信号を電源回路41及びスイッチ入力判定部62へ出力する。
また、スイッチユニット200は、速度設定部21bを備える。速度設定部21bは、摺動抵抗器を含み、操作部21aの引き量に応じた抵抗値を、目標値算出部61へ出力する。
また、スイッチユニット200は、正逆切替スイッチ22を備える。正逆切替スイッチ22は、回転方向が正方向に切り替えられている場合に、正方向信号を後述する駆動制御部65へ出力し、回転方向が逆方向に切り替えられている場合に、逆方向信号を駆動制御部65へ出力する。
モード選択部27は、選択された動作モード(具体的には、ドリルモード又はクラッチモード)に応じた動作モード信号をスイッチ入力判定部62へ出力する。ギヤ操作部25は、選択されているギヤモードに応じたギヤモード信号をスイッチ入力判定部62へ出力する。
また、電動作業機10は、作業機回路100を備える。作業機回路100は、電源回路41を備える。電源回路41は、バッテリ162に接続されている。電源回路41は、電源オン信号が入力されると、入力電力から所定の電源電圧Vccを生成して、制御回路60などの作業機回路100内の各種回路へ電源電圧Vccを供給する。
作業機回路100は、モータドライバ42を備える。モータドライバ42は、ハイサイドに設けられた3個のスイッチング素子と、ローサイドに設けられた3個のスイッチング素子とを含む、3相のフルブリッジ回路である。モータドライバ42は、バッテリ162とモータ50との間に接続されており、バッテリ162から電力を受けて、モータ50の各相の巻線に電流を流す。モータドライバ42の各スイッチング素子は、後述する制御回路60から出力された制御指令に応じてオン又はオフする。
作業機回路100は、電流検出回路43を備える。電流検出回路43は、モータ50に流れる駆動電流の値を検出し、検出した駆動電流の値に応じた検出信号を、PWM生成部63へ出力する。
作業機回路100は、位置検出回路71を備える。位置検出回路71は、位置センサ51から入力された回転検出信号に基づいて、モータ50のロータの回転位置を検出する。位置検出回路71は、検出した回転位置に応じた位置信号を制御回路60へ出力する。
作業機回路100は、制御回路60を備える。制御回路60は、CPU60a、ROM60b、RAM60c及びI/O等を備える。制御回路60の各種機能は、CPU60aが、非遷移的実体的記録媒体に格納されているプログラムを実行することにより実現される。本実施形態では、ROM60bが非遷移的実体的記録媒体に相当する。このプログラムの実行により、プログラムに対応する方法が実行される。なお、CPU60aが実行する機能の一部または全部を、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。また、制御回路60は、単一のマイクロコンピュータから構成されていてもよいし、複数のマイクロコンピュータから構成されていてもよい。本実施形態では、制御回路60が制御部の一例に相当する。
制御回路60は、各種機能として、目標値算出部61、スイッチ入力判定部62、PWM生成部63、回転速度演算部64、駆動制御部65、及び表示制御部66を備える。本実施形態では、制御回路60は、上述の各種機能をすべて備えるが、別の実施形態では、上述の各種機能のうちのいずれかが削除されていてもよい。
目標値算出部61は、入力された抵抗値に基づいて、モータ50の目標回転速度を算出する。
スイッチ入力判定部62は、入力された電源オン信号又は電源オフ信号に基づいて、電源がオンかオフかを判定し、判定結果をPWM生成部63及び表示制御部66へ出力する。また、スイッチ入力判定部62は、入力された動作モード信号に基づいて、選択された動作モードを判定し、判定結果をPWM生成部63及び表示制御部66へ出力する。また、スイッチ入力判定部62は、入力されたギヤモード信号に基づいて、選択されたギヤモードを判定し、判定結果をPWM生成部63及び表示制御部66へ出力する。
回転速度演算部64は、位置検出回路71から入力された位置信号に基づいて、モータ50の回転速度を算出し、算出結果をPWM生成部63へ出力する。
PWM生成部63は、電源オンオフの判定結果、動作モードの判定結果、ギヤモードの判定結果、検出信号、及び算出結果に基づいて、PWM信号を生成する。PWM生成部63は、生成したPWM信号を駆動制御部65へ出力する。
駆動制御部65は、PWM生成部63から出力されたPWM信号と、正逆切替スイッチ22か出力された正方向信号又は逆方向信号とに基づいて、制御指令を生成する。制御指令は、モータドライバ42に含まれる各スイッチングに対してオン又はオフを指令する。駆動制御部65は、生成した制御指令をモータドライバ42へ出力する。これにより、モータ50の各相の巻線に、PWM信号に基づいたパルス電圧が印加される。
また、電動作業機10は、モード表示部130を備える。モード表示部130は、少なくとも1つのLEDを含む。また、作業機回路100は、表示回路72を備える。表示制御部66は、入力された動作モードの判定結果に基づいて、表示回路72を介して、モード表示部130により動作モードを報知する。すなわち、表示制御部66は、動作モードに応じて、モード表示部130を点灯、点滅、消灯させる。また、表示制御部66は、入力された電源オンオフの判定結果、動作モードの判定結果、及びギヤモードの判定結果に基づいて、表示回路72を介して照明器23の点灯、点滅、消灯させる。
<1-2.処理>
<1-2-1.モータ駆動処理>
次に、制御回路60が実行するモータ駆動処理について、図4のフローチャートを用いて説明する。制御回路60は、電源がオンになって起動すると、本処理を開始する。
まず、S10では、モータ50の駆動を停止する。
続いて、S20では、現在の出力制限量をクリアする。すなわち、出力制限量をゼロにする。出力制限量は、後述する回転速度の制限量及び/又はデューティ比の制限量を含む。
続いて、S30では、トリガ21の操作部21aが所定の引き量以上引かれたか否か判定する。操作部21aが所定の引き量以上引かれたと判定した場合は、S40の処理へ進み、操作部21aが所定の引き量以上引かれていないと判定した場合は、S10の処理へ戻る。
S40では、入力された動作モード及びギヤモードを取得する。本実施形態では、動作モードは、ドリルモード又はクラッチモードであり、ギヤモードは、高速ギヤモード又は低速ギヤモードである。動作モードが、ドリルモード及びクラッチモードに加えて正回転方向モード及び逆回転方向モードを含む場合は、動作モードとして、ドリルモード及びクラッチモードのいずれかと、正回転方向モード及び逆回転方向のいずれかを取得する。
続いて、S50では、速度設定部21bから出力された抵抗値に基づいて、操作部21aの引き量を取得する。
続いて、S60では、出力制限処理を実行する。出力制限処理は、駆動電流が過度に増加して、モータ50や作業機回路100が損傷することを回避するために、モータ50の出力を制限する処理である。出力制限処理の詳細は、後述する。
続いて、S70では、出力処理を実行する。すなわち、出力制限処理において算出された出力制限量に基づいて、モータ50の出力を制御する。出力処理の詳細は、後述する。S70の処理の後、S30の処理へ戻る。
<1-2-2.出力制限処理>
次に、制御回路60が実行する出力制限処理について、図5A及び図5Bのフローチャートを参照して説明する。
まず、S100では、現在の駆動電流の値(以下、駆動電流値)Inowを取得する。
続いて、S110では、S100において取得したInowと、制限閾値Ithとの差分ΔIを算出する。制限閾値Ithは、動作モード及びギヤモードに応じて設定され、ROM60bに記憶されている。図6A及び図6Bの各々は、ドリルモード、クラッチモード、高速ギヤモード、及び低速ギヤモードにおける制限閾値Ithの一例を示す。図6A及び図6Bの各々は、動作モードが正回転方向モード及び逆回転方向モードを含まない例を示し、4つのモードの組み合わせに応じて、4セットの各種パラメータが設定されている。図6Cは、動作モードが正回転方向モード及び逆回転方向モードを含む例を示す。図6Cは、正回転方向のドリルモードと、逆回転方向のドリルモードと、正回転方向のクラッチモードと、逆回転方向のクラッチモードと、高速ギヤモードと、低速ギヤモードの組み合わせに応じて、8セットの各種パラメータが設定されている。各種パラメータは、制限閾値Ithと、後述する制限上限の有無、回転速度の制限量の上限L_smax、デューティ制限量の上限L_dmaxを含む。
図6A及び図6Bに示すように、ドリルモードにおける制限閾値Ithは、クラッチモードにおける制限閾値Ithと異なる。具体的には、ドリルモードにおける制限閾値Ithは、クラッチモードにおける制限閾値Ithよりも小さい。また、図6Cに示すように、正回転方向のドリルモードにおける制限閾値Ithは、逆回転方向のドリルモードにおける制限閾値Ithと異なる。具体的には、正回転方向のドリルモードにおける制限閾値Ithは、逆回転方向における制限閾値Ithよりも小さい。
また、図6A及び図6Bに示すように、ドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおける制限閾値Ithは、低速ギヤモードにおける制限閾値Ithと異なる。具体的には、ドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおける制限閾値Ithは、低速ギヤモードにおける制限閾値Ithよりも大きい。図6Cに示すように、正回転方向のドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおける制限閾値Ithは、低速ギヤモードにおける制限閾値Ithと異なる。具体的には、正回転方向のドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおける制限閾値Ithは、低速ギヤモードにおける制限閾値Ithよりも大きい。
続いて、S120では、回転速度の制限量の変化量ΔL_spと、デューティの制限量の変化量ΔL_duとを、算出する。具体的には、S110において算出した差分ΔIに、速度ゲインGsを乗算して、回転速度の制限量の変化量ΔL_spを算出する。また、差分ΔIに、デューティゲインGdを乗算して、デューティの制限量の変化量ΔL_duを算出する。現在の駆動電流値Inowが制限閾値Ithよりも大きい場合は、さらに出力を制限するように、回転速度の制限量の変化量ΔL_sp及びデューティの制限量の変化量ΔL_duは正の値になる。一方、現在の駆動電流Inowが制限閾値Ithよりも小さい場合は、出力制限を緩和するように、回転速度の制限量の変化量ΔL_sp及びデューティの制限量の変化量ΔL_duは負の値になる。
続いて、S130では、現在の回転速度の制限量L_spに、S20において算出した変化量ΔL_spを加算して、回転速度の制限量L_spを更新する。すなわち、回転速度の制限量L_spは、変化量ΔL_spの積算値に相当する。
続いて、S140では、S130において更新した回転速度の制限量L_spが0未満(すなわち、負の値)であるか否か判定する。回転速度の制限量L_spが0以上であると判定した場合は、そのままS150の処理へ進む。回転速度の制限量L_spが0未満であると判定した場合は、S145の処理へ進む。
S145では、回転速度の制限量L_spに0を設定し、S150の処理へ進む。
S150では、回転速度の制限量L_spの制限上限があるか否か、すなわち、回転速度の制限量L_spに上限値が設定されているか否か判定する。回転速度の制限量L_spの制限上限の有無は、動作モード及びギヤモードに応じて設定され、ROM60bに記憶されている。図6A及び図6Bの各々に、ドリルモード、クラッチモード、高速ギヤモード、及び低速ギヤモードにおける制限上限の有無の一例を示す。また、図6Cに、正回転方向のドリルモード、逆回転方向のドリルモード、正回転方向のクラッチモード、逆回転方向のクラッチモード、高速ギヤモード、及び低速ギヤモードにおける制限上限の有無の一例を示す。図6Aに示す例では、すべてのモードの組み合わせが制限上限を有する。一方、図6Bに示す例では、ドリルモード且つ高速ギヤモードの組み合わせは、制限上限を有しておらず、それ以外のモードの組み合わせは、制限上限を有する。図6Cに示す例では、正回転方向のドリルモード且つ高速ギヤモードの組み合わせは、制限上限を有しておらず、それ以外のモードの組み合わせは、制限上限を有する。制限上限の有無は、動作モード及びギヤモードに応じて設定されるとともに、電動作業機10の種類に応じて設定される。図6A、図6B及び図6Cの各々は、互いに異なる種類の電動作業機10に対する設定を示している。図6Bに示す例では、ドリルモードが特定モードの一例に相当し、図6Cに示す例では、正回転方向のドリルモードが特定モードの一例に相当する。
S150において、回転速度の制限量L_spの制限上限があると判定した場合は、S160の処理へ進む。回転速度の制限量L_spの制限上限がないと判定した場合は、S180の処理へ進む。
S160では、S130において更新した回転速度の制限量L_spが、回転速度の制限量の上限L_smax以上か否か判定する。回転速度の制限量の上限L_smaxは、動作モード及びギヤモードに応じて設定され、ROM60bに記憶されている。図6A及び図6Bの各々に、ドリルモード、クラッチモード、高速ギヤモード、及び低速ギヤモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxの一例を示す。図6Cに、正回転方向のドリルモード、逆回転方向のドリルモード、正回転方向のクラッチモード、逆回転方向のクラッチモード、高速ギヤモード、及び低速ギヤモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxの一例を示す。
図6A及び図6Bに示すように、ドリルモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxは、クラッチモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxと異なる。具体的には、ドリルモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxは、クラッチモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxよりも大きい。また、図6Cに示すように、正回転方向のドリルモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxは、逆回転方向のドリルモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxと異なる。具体的には、正回転方向のドリルモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxは、逆回転方向のドリルモードにおける回転速度の制限量の上限L_smaxよりも大きい。
S160において、回転速度の制限量L_spが、上限L_smax以上であると判定した場合は、S170の処理へ進む。
S170では、回転速度の制限量L_spに、上限L_smaxを設定する。すなわち、駆動電流Inowが制限閾値Ithよりも大きい状況が続いても、制限量L_spは上限L_smaxに到達すると、それ以上増加しない。
これにより、瞬間的に非常に大きな負荷をモータ50が受けた場合には、瞬間的な駆動電流の抑制を抑制できるとともに、比較的大きい負荷をモータ50が継続して受けた場合には、必要に応じて駆動電流を増加させることができる。
例えば、電動作業機10により木材に穴を開ける時に、木材の節に工具ビットが当たると、瞬間的に非常に大きな負荷をモータ50が受け、出力が制限される。穴を開け作業を続けて穴が深くなると、節に当たったときよりは小さいが比較的大きな負荷をモータ50が継続して受ける。このとき、モータ50の駆動電流が抑制され続けると、必要なトルクを出力できなくなり、作業が停止する。これに対して、制限量L_spを上限L_smax以下に設定することにより、必要に応じてモータ50の駆動電流が増加し、作業の停止が回避される。S170の処理の後、S180の処理へ進む。
一方、S160において、回転速度の制限量L_spが上限L_smax未満であると判定した場合は、S180の処理へ進む。
S180では、デューティの制限量L_duに、S20において算出した変化量ΔL_duを加算して、デューティの制限量L_duを更新する。すなわち、デューティの制限量L_duは、変化量ΔL_duの積算値に相当する。
続いて、S190では、S180において更新したデューティの制限量L_duが0未満(すなわち、負の値)であるか否か判定する。デューティの制限量L_duが0以上であると判定した場合は、そのままS210の処理へ進む。デューティの制限量L_duが0未満であると判定した場合は、S200の処理へ進む。
S200では、デューティの制限量L_duに0を設定し、S210の処理へ進む。
S210では、デューティの制限量L_duに上限値が設定されているか否か判定する。回転速度の制限量L_spの制限上限の有無と同様に、デューティの制限量L_duの制限上限の有無は、動作モード及びギヤモードに応じて設定され、ROM60bに記憶されている。本実施形態では、図6A、図6B及び図6Cに示すように、デューティの制限量L_duの制限上限の有無は、回転速度の制限量L_spの制限上限の有無と一致しているが、デューティの制限量L_duの制限上限の有無を、回転速度の制限量L_spの制限上限の有無と独立して設定してもよい。
S210において、デューティの制限量L_duの制限上限があると判定した場合は、S210の処理へ進む。デューティの制限量L_duの制限上限がないと判定した場合は、本処理を終了する。
S220では、S180において更新したデューティの制限量L_duが、デューティの制限量の上限L_dmax以上か否か判定する。デューティの制限量の上限L_dmaxは、動作モード及びギヤモードに応じて設定され、ROM60bに記憶されている。図6A及び図6Bの各々に、ドリルモード、クラッチモード、高速ギヤモード、及び低速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxの一例を示す。図6Cに、正回転方向のドリルモード、逆回転方向のドリルモード、正回転方向のクラッチモード、逆回転方向のクラッチモード、高速ギヤモード、及び低速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxの一例を示す。
図6A及び図6Bに示すように、ドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、クラッチモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxと異なる。具体的には、ドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、クラッチモードにおける回転速度の制限量の上限L_dmaxよりも大きい。また、図6Cに示すように、正回転方向のドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、逆回転方向のドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxと異なる。具体的には、正回転方向のドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、逆回転方向のドリルモードにおける回転速度の制限量の上限L_dmaxよりも大きい。
また、ドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、低速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxと異なる。具体的には、ドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、低速ギヤモードにおける回転速度の制限量の上限L_dmaxよりも大きい。
S220において、デューティの制限量L_duが、上限L_dmax以上であると判定した場合は、S230の処理へ進む。
S230では、デューティの制限量L_duに、上限L_dmaxを設定する。すなわち、駆動電流Inowが制限閾値Ithよりも大きい状況が続いても、制限量L_duは上限L_dmaxに到達すると、それ以上増加しない。これにより、瞬間的に非常に大きな負荷をモータ50が受けた場合には、瞬間的な駆動電流の増加を抑制できるとともに、比較的大きい負荷をモータ50が継続して受けた場合には、必要に応じて駆動電流を増加させることができる。S230の処理の後、本処理を終了する。
一方、S120において、デューティの制限量L_duが上限L_dmax未満であると判定した場合は、本処理を終了する。
<1-2-3.出力処理>
次に、制御回路60が実行する出力処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
まず、S300では、S40において取得したモードと、S50において取得した引き量と、第1マップとに基づいて、上限デューティMax_duを取得する。第1マップは、ドリルモードとクラッチモードのそれぞれにおける、トリガ引き量に応じた上限デューティMax_duを示し、ROM60bに記憶されている。図8に、本実施形態に係る第1マップの一例を示す。
続いて、S310では、S40において取得したモードと、S50において取得した引き量と、第2マップとに基づいて、目標回転速度Tg_spを取得する。第2マップは、ドリルモードとクラッチモードのそれぞれにおける、トリガ引き量に応じた目標回転速度Tg_spを示し、ROM60bに記憶されている。図8に、本実施形態に係る第2マップの一例を示す。
S310では、第2マップから取得した目標回転速度Tg_spから、回転速度の制限量L_spを減算して、目標回転速度Tg_spを補正する。回転速度の制限量L_spは、出力制限処理において算出された値である。
続いて、S320では、S310において取得した補正後の目標回転速度Tg_spに応じた、PWM信号の基準デューティBsを取得する。詳しくは、目標回転速度Tg_spと基準デューティBs_duとの対応を示す第3マップを用いて、基準デューティBs_duを取得する。図9に、本実施形態に係る第3マップの一例を示す。
続いて、S330~S360では、比例積分制御に基づいたモータ50の回転速度のフィードバック制御を実行するため、フィードバック補正量である比例補正量Off_p及び積分補正量Off_iを算出する。
まず、S330では、目標回転速度Tg_spと、現在の実回転速度Now_spとの速度差ΔSPを算出する。
続いて、S340では、S330において算出した速度差ΔSPに、比例ゲインGpを乗算して、比例補正量Off_pを算出する。
続いて、S350では、S330において算出した速度差ΔSPを、現在の累積差D_intに加算して、累積差D_intを更新する。
続いて、S360では、S350において更新した累積差D_intに、積分ゲインGiを乗算して、積分補正量Off_iを算出する。
続いて、S370では、S320で取得した基準デューティBsに、S340で算出した比例補正量Off_pと、S360で算出した積分補正量Off_iを加算して、設定デューティSet_duを算出する。
続いて、S380では、S370において算出した設定デューティSet_duが、S300において取得した上限デューティMax_duよりも大きいか否か判定する。設定デューティSet_duが、上限デューティMax_du以下であると判定した場合は、S400の処理へ進む。設定デューティSet_duが上限デューティMax_duよりも大きいと判定した場合は、S390の処理へ進む。
S390では、設定デューティSet_duに上限デューティMax_duを設定する。これにより、駆動電流が保護閾値を超えることが抑制される。
続いて、S400では、設定デューティSet_duから、デューティの制限量L_duを減算して、出力デューティOut_duを算出する。デューティの制限量L_duは、出力制限処理において算出された値である。そして、出力デューティOut_duに基づいた制御指令を生成し、モータドライバ42へ出力する。
<1-3.動作>
本実施形態に係るモータ駆動処理を実行した場合における、モータ50の実回転速度、PWM信号のデューティ、及び駆動電流の時間変化を図10に示す。
図10では、時点t1において、モータ50が負荷を受け、実回転速度が低下し始めている。これに対応して、実回転速度を目標回転速度に近づけるために、駆動電流が増加し始めている。時点t2において、駆動電流が制限閾値を超えると、出力制限が開始され、デューティが100%から減少し、それに追随して駆動電流も減少している。さらに、時点t3から、継続的に出力が制限されている。
そして、時点t4において、モータ50が非常に大きな負荷を受けて、実回転速度が急降下し、駆動電流が急上昇している。これに伴い、出力制限量が増加して、デューティは50%まで低下し、駆動電流が大きく減少している。そして、出力制限量の増加に伴って出力制限量が上限に到達したことにより、デューティは50%で一定となり、50%よりも低くなっていない。
そして、時点t5において、抑制している以上の駆動電流が必要となり、デューティが上昇し、駆動電流が上昇している。すなわち、駆動電流の急激な増加を抑制しつつ、必要に応じて駆動電流が増加している。
本実施形態との対比として、参考例に係るモータ50の回転速度、PWM信号のデューティ、及び駆動電流の時間変化を図11に示す。参考例では、制限閾値を設けておらず、出力制限処理を実行していない。
図11では、モータ50が負荷を受け、実回転速度が低下し始めると、駆動電流が上昇し始めている。そして、時点t10において、駆動電流が保護閾値を超えると、デューティが100%から0%に急降下し、駆動電流がゼロになって、モータ50が停止している。
<1-4.効果>
以上詳述した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)回転速度及びデューティの制限量の上限値が設定され、駆動電流値が制限閾値を超えたと判定された場合に、上限値を上限として、回転速度及びデューティの制限量が算出される。そして、算出された回転速度及びデューティの制限量に基づいて、目標回転速度及び出力デューティが補正される。したがって、モータ50が瞬間的に非常に大きな負荷を受けた場合には、駆動電流を抑制してモータ50の駆動を継続できる。さらに、モータ50が継続的に比較的大きな負荷を受けた場合に、駆動電流が抑制され続けることを回避して、必要に応じて駆動電流を増加させることができる。
(2)回転速度及びデューティの制限量の変化量を積算して制限量を算出することにより、モータ50が瞬間的に非常に大きな負荷を受けた場合には、瞬間的に駆動電流を抑制できる。また、モータ50が継続的な比較的大きな負荷を受けた場合には、必要に応じて駆動電流を増加させることができる。
(3)ドリルモードにおける回転速度及びデューティの制限量の上限値を、クラッチモードにおける回転速度及びデューティの制限量の上限値よりも大きくすることにより、ドリルモードにおいて、瞬間的な大きな駆動電流を適切に抑制できる。
(4)正回転方向のドリルモードにおける回転速度及びデューティの制限量の上限値が、逆回転方向のドリルモードにおける回転速度及びデューティの制限量の上限値よりも大きく設定される。逆回転方向のドリルモードは、正回転方向のドリルモードで穴を開けた後に、穴から先端ビットを取り出すために使用される。よって、逆回転方向のドリルモードでは、継続的な負荷がモータ50にかかることは想定されない。したたって、逆回転方向のドリルモードでは、回転速度及びデューティの制限量の上限値を小さくすることにより、作業効率を上げることができる。
(5)ドリルモード又は正回転方向のドリルモードにおける制限閾値が、クラッチモード又は逆回転方向のドリルモードにおける制限閾値よりも小さく設定される。これにより、駆動電流と制限閾値との差分が大きくなり、回転速度及びデューティの制限量が上限値に速く到達する。したがって、ドリルモード又は正回転方向のドリルモードにおいて、出力制限をした後に、必要に応じて速やかに駆動電流を増加させることができる。
(6)高速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限値を、低速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限値よりも大きくすることにより、高速ギヤモードにおいて、瞬間的な大きな駆動電流を適切に抑制できる。
(7)高速ギヤモードにおける制限閾値を、低速ギヤモードにおける制限閾値よりも大きくすることにより、高速ギヤモードにおいて、出力制限をした後に、必要に応じて速やかに駆動電流を増加させることができる。
(8)動作モードがドリルモード且つ高速ギヤモード、又は正回転方向のドリルモード且つ高速ギヤモードである場合に、回転速度及びデューティ比の制限量の上限が設定されていない。これにより、ドリルモード且つ高速ギヤモード、又は正回転方向のドリルモード且つ高速ギヤモードでは、モータ50が継続的に比較的大きな負荷を受けた場合に、駆動電流を抑止し続けることができる。
(2.第2実施形態)
<2-1.第1実施形態との相違点>
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。なお、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
前述した第1実施形態では、モータ50の回転速度をフィードバック制御した。これに対し、第2実施形態では、モータ50の回転速度をフィードバックなしで制御する点で、第1実施形態と相違する。すなわち、第2実施形態では、モータ駆動処理のうちの出力処理が第1実施形態と異なる。
また、第2実施形態では、出力制限処理において、デューティの制限量L_duのみを算出し、回転速度の制限量L_spを算出しなくてもよい。目標値算出部61は、速度設定部21bから出力された抵抗値、及び、スイッチ入力判定部62から出力された動作モードの判定結果に基づいて、目標デューティTg_duを算出する。また、第2実施形態では、回転速度演算部64の機能を備えていなくてもよい。
<2-2.出力処理>
次に、制御回路60が実行する出力処理について、図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、S500では、S40において取得したモードと、S50において取得した引き量と、第4マップとに基づいて、目標デューティTg_duを取得する。第4マップは、ドリルモードとクラッチモードのそれぞれにおける、トリガ引き量に応じた目標デューティTg_duを示し、ROM60bに記憶されている。図13に、本実施形態に係る第4マップの一例を示す。
続いて、S510では、S500で取得した目標デューティTg_duが、現在設定されている設定デューティSet_duよりも大きいか否か判定する。目標デューティTg_duが設定デューティSet_du以下であると判定した場合は、S520の処理へ進む。S520では、設定デューティSet_duに目標デューティTg_duを設定し、S540の処理へ進む。
一方、S510において、目標デューティTg_duが設定デューティSet_duよりも大きいと判定した場合は、S530の処理へ進む。S530では、設定デューティSet_duに、増加デューティInc_duを加算して、設定デューティSet_duを更新し、S540の処理へ進む。増加デューティInc_duは、予め設定されている一定の値である。
S540では、設定デューティSet_duから、デューティの制限量L_duを減算して、出力デューティOut_duを算出する。デューティの制限量L_duは、出力制限処理において算出された値である。そして、出力デューティOut_duに基づいた制御指令を生成し、モータドライバ42へ出力する。
<2-3.効果>
以上詳述した第2実施形態によれば、前述した第1実施形態の効果(3)~(6)を奏し、さらに、以下の効果を奏する。
(9)デューティの制限量の上限値が設定され、駆動電流値が制限閾値を超えたと判定された場合に、上限値を上限として、デューティの制限量が算出される。そして、算出されたデューティの制限量に基づいて、出力デューティが補正される。したがって、モータ50が瞬間的に非常に大きな負荷を受けた場合には、駆動電流を抑制してモータ50の駆動を継続できる。さらに、モータ50が継続的に比較的大きな負荷を受けた場合に、駆動電流が抑制され続けることを回避して、必要に応じて駆動電流を増加させることができる。
(10)デューティの制限量の変化量を積算して制限量を算出することにより、モータ50が瞬間的に非常に大きな負荷を受けた場合には、瞬間的に駆動電流を抑制できる。また、モータ50が継続的な比較的大きな負荷を受けた場合には、必要に応じて駆動電流を増加させることができる。
(3.他の実施形態)
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
(3a)上記実施形態では、電動作業機10は、2つの動作モードを備えているが、3つ以上の動作モードを備えていてもよい。また、電動作業機10は、2つのギヤモードを備えているが、3つ以上のギヤモードを備えていてもよい。また、複数の動作モードは、制限量の上限値を設定しない動作モードを含んでいてもよいし、複数のギヤモードは、制限量の上限値を設定しないギヤモードを含んでいてもよい。
(3b)上記実施形態では、PWM制御でモータ50を制御したが、PWM制御に限らず、パルス電圧振幅変調(PAM)制御でモータ50を制御してもよい。PAM制御でモータ50を制御する場合、モータ50を制御する制御パラメータは、モータ50へ印加する印加電圧を含む。この場合、デューティの制限量L_duの代わりに、印加電圧の制限量を算出し、デューティの制限量L_duの上限値の代わりに、印加電圧の制限量の上限値を設定する。そして、印加電圧の制限量を、設定した上限値以下となるように算出する。
(3c)電動作業機10は、ドライバドリルに限らない。電動作業機10は、先端ビットを備える電動作業機であればよい。例えば、電動作業機10は、レシプロソー、ジグゾー、ハンマドリルなどの電動工具でもよいし、草刈機などの園芸工具でもよい。
(3d)上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。
7…出力軸、10…電動作業機、21…トリガ、21a…操作部、21b…速度設定部、22…正逆切替スイッチ、25…ギヤ操作部、27a…モード選択部、29…トルク選択部、30…減速機構、41…電源回路、42…モータドライバ、43…電流検出回路、50…モータ、51…位置センサ、71…位置検出回路、60…制御回路。
電動作業機10は、モード選択部27を備える。モード選択部27は、トルク選択部29の後側に設置されている。モード選択部27は、回転可能な円環状の部材であり、ユーザにより動作モードを設定するために回転される。本実施形態では、動作モードは、ドリルモードとクラッチモードとを含む。ドリルモードは、被加工部材に穴をあけるための動作モードである。クラッチモードは、螺子を締めるための動作モードである。クラッチモードが選択されている場合、出力トルクがトルク選択部29を介して選択されたトルクの大きさに到達すると、クラッチが切断されて、選択されたトルクの大きさ以上のトルクが出力されない。
一方、S160において、回転速度の制限量L_spが上限L_smax未満であると判定した場合は、S180の処理へ進む。
S180では、デューティの制限量L_duに、S120において算出した変化量ΔL_duを加算して、デューティの制限量L_duを更新する。すなわち、デューティの制限量L_duは、変化量ΔL_duの積算値に相当する。
S210において、デューティの制限量L_duの制限上限があると判定した場合は、S220の処理へ進む。デューティの制限量L_duの制限上限がないと判定した場合は、本処理を終了する。
図6A及び図6Bに示すように、ドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、クラッチモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxと異なる。具体的には、ドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、クラッチモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxよりも大きい。また、図6Cに示すように、正回転方向のドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、逆回転方向のドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxと異なる。具体的には、正回転方向のドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、逆回転方向のドリルモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxよりも大きい。
また、ドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、低速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxと異なる。具体的には、ドリルモードにおいて、高速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxは、低速ギヤモードにおけるデューティの制限量の上限L_dmaxよりも大きい。
一方、S220において、デューティの制限量L_duが上限L_dmax未満であると判定した場合は、本処理を終了する。
<1-2-3.出力処理>
次に、制御回路60が実行する出力処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。
続いて、S320では、S310において取得した補正後の目標回転速度Tg_spに応じた、PWM信号の基準デューティBs_duを取得する。詳しくは、目標回転速度Tg_spと基準デューティBs_duとの対応を示す第3マップを用いて、基準デューティBs_duを取得する。図9に、本実施形態に係る第3マップの一例を示す。
続いて、S370では、S320で取得した基準デューティBs_duに、S340で算出した比例補正量Off_pと、S360で算出した積分補正量Off_iを加算して、設定デューティSet_duを算出する。

Claims (13)

  1. モータと、
    前記モータの駆動電流の値を検出するように構成された電流検出部と、
    前記モータの制御に用いる少なくとも1つの制御パラメータを、少なくとも1つの補正量により補正する場合における、前記少なくとも1つの補正量の各々の上限値を設定し、前記電流検出部により検出された前記駆動電流の値が、制限閾値を超えたか否か判定し、前記駆動電流の値が前記制限閾値を超えたと判定した場合に、前記モータの駆動電流が減少するように、前記各々の上限値を上限として、前記少なくとも1つの補正量を算出し、算出した前記少なくとも1つの補正量で前記少なくとも1つの制御パラメータを補正し、前記少なくとも1つの制御パラメータに基づいて前記モータを駆動するように構成された制御部と、を備える、
    電動作業機。
  2. 前記制御部は、前記電流検出部により検出された前記駆動電流の値と前記制限閾値との差分と所定のゲインとからした変化量を算出し、算出した前記変化量を積算して前記補正量を算出するように構成されている、
    請求項1に記載の電動作業機。
  3. 前記少なくとも1つの制御パラメータは、前記モータの回転速度、及び/又は、前記モータへ印加する電圧、及び/又は前記モータへ印加するパルス電圧のデューティを含む、
    請求項1又は2に記載の電動作業機。
  4. 前記制御部は、ユーザにより複数の動作モードから選択された選択モードを取得し、取得した前記選択モードに応じて、前記上限値を変更し、取得した前記選択モードに基づいて、前記モータを駆動するように構成されている、
    請求項1~3のいずれか1項に記載の電動作業機。
  5. 前記複数の動作モードは、特定モードを含み、
    前記制御部は、前記選択モードが前記特定モードであることに応じて、前記上限値を設定しないように構成されている、
    請求項4に記載の電動作業機。
  6. 前記複数の動作モードは、被加工部材に穴をあけるためのドリルモードと、螺子を締結するためのクラッチモードとを含み、
    前記制御部は、前記ドリルモードに対応する前記上限値を、前記クラッチモードに対応する前記上限値と異なる値に設定するように構成されている、
    請求項4又は5に記載の電動作業機。
  7. 前記制御部は、前記ドリルモードに対応する前記上限値を、前記クラッチモードに対応する前記上限値よりも大きくするように構成されている、
    請求項6に記載の電動作業機。
  8. 前記制御部は、前記ドリルモードに対応する前記制限閾値を、前記クラッチモードに対応する前記制限閾値と異なる値に設定するように構成されている、
    請求項6又は7に記載の電動作業機。
  9. 前記制御部は、前記ドリルモードに対応する前記制限閾値を、前記クラッチモードに対応する前記制限閾値よりも小さくするように構成されている、
    請求項8に記載の電動作業機。
  10. 出力軸と、
    前記モータの回転を、第1の減速比又は前記第1の減速比よりも大きい第2の減速比で前記出力軸に伝達するように構成された伝達部と、
    前記伝達部の減速比を前記第1の減速比又は前記第2の減速比に設定するように構成された減速比設定部と、を更に備え、
    前記制御部は、前記減速比設定部により前記第1の減速比が設定されている場合における前記上限値を、前記減速比設定部により前記第2の減速比が設定されている場合における前記上限値と異なる値に設定するように構成されている、
    請求項1~9のいずれか1項に記載の電動作業機。
  11. 前記制御部は、前記減速比設定部により前記第1の減速比が設定されている場合における前記上限値を、前記減速比設定部により前記第2の減速比が設定されている場合における前記上限値よりも大きくするように構成されている、
    請求項10に記載の電動作業機。
  12. 前記制御部は、前記減速比設定部により前記第1の減速比が設定されている場合における前記制限閾値を、前記減速比設定部により前記第2の減速比が設定されている場合における前記制限閾値と異なる値に設定するように構成されている、
    請求項10又は11に記載の電動作業機。
  13. 前記制御部は、前記減速比設定部により前記第1の減速比が設定されている場合における前記制限閾値を、前記減速比設定部により前記第2の減速比が設定されている場合における前記制限閾値よりも大きくするように構成されている、
    請求項12に記載の電動作業機。
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