JP2023071216A - 復調回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンボルレートに関わらず同じ制御フローで高い検出精度と引き込み時間の短縮との両立を実現する。【解決手段】復調回路1は、受信信号(変調信号)の周波数誤差を補正する自動周波数制御回路2と、自動周波数制御回路2の後段に設けられて前記受信信号に対して帯域制限処理を施すロールオフフィルタ4と、ロールオフフィルタ4の後段に設けられて前記受信信号の位相誤差を補正するキャリア再生回路5と、自動周波数制御回路2とロールオフフィルタ4との間に接続されて自動周波数制御回路2から出力される前記受信信号を周波数領域の信号に変換するとともに前記周波数領域の信号についての電力のピークの周波数帯域の中心周波数を特定する周波数解析部3と、を有し、自動周波数制御回路2が、前記中心周波数を用いて前記受信信号の周波数誤差を補正する。【選択図】図1

Description

この発明は、例えば通信衛星を介して行われる無線通信に適用されて同期検波を実現する復調回路に関する。
送信側装置と受信側装置との間で通信衛星を介して無線通信を行う無線通信システムでは、通信衛星の周波数誤差が大きいために送受信間のトータルの周波数誤差が受信復調器のキャリア再生の周波数引き込み範囲外となる場合がある。受信復調器のキャリア再生の周波数引き込み範囲外のローカル周波数誤差があるような無線通信システムに対応するために、受信側装置がキャリア再生の周波数引き込み可能な幅でローカル周波数を変えて周波数誤差をサーチすることによってローカル周波数誤差を粗調整することを目的として自動周波数制御(AFC:Automatic Frequency Controller)回路が用いられる。従来の自動周波数制御装置として、C/N測定部から通知される制御チャネル信号のC/Nと、予め定めたC/Nの値に対応するU/W(ユニークワード)検出部から通知されるU/W検出回数を照合し、必要な回数が満たされるまでキャリヤ周波数と現在のローカル信号との差であるΔfを小さくする発振周波数制御信号をNCOへ出力して周波数補正を行う調整手順を繰り返し、所定のU/W検出回数が得られるとAFCに必要なキャリヤのキャプチャとロック手順を終了したと判定し、トラッキングモードへ移行する装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2011-87191号公報
ところで、特許文献1のような従来の自動周波数制御の処理では、ユニークワード検出の可否で周波数誤差の検出判定を行っているところ、この判定を行うにはクロック同期およびキャリア同期が確立していることが前提となるため、同期に時間のかかる低シンボルレートでは引き込みに時間がかかる、という問題がある。また、衛星通信システムのように様々なシンボルレート(シンボル周波数)の通信に対応する無線通信システムにおいては、シンボルレートによって同期引き込み範囲および引き込み時間が大きく異なる。このため、シンボルレートが低い場合は、キャリア再生の引き込み時間が長いために自動周波数制御の初期引き込みに時間がかかり、受信側装置が周波数誤差をサーチする際にウェイト時間が長くなって初期引き込みに時間がかかる、という問題がある。また、シンボルレートが高い場合は、キャリア同期引き込み範囲が広く引き込み時間が短いために正しい周波数誤差を検出することができないケースがあり、キャリア再生ループの周波数誤差を含めて自動周波数制御の周波数誤差を再入力してキャリア再生の同期を再度待つといった複雑な制御が必要になる、という問題がある。
そこでこの発明は、シンボルレートに関わらず同じ制御フローで高い検出精度と引き込み時間の短縮との両立を実現することが可能な、復調回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明に係る復調回路は、受信信号の周波数誤差を補正する自動周波数制御回路と、前記自動周波数制御回路の後段に設けられて前記受信信号に対して帯域制限処理を施すロールオフフィルタと、前記ロールオフフィルタの後段に設けられて前記受信信号の位相誤差を補正するキャリア再生回路と、前記自動周波数制御回路と前記ロールオフフィルタとの間に接続されて前記自動周波数制御回路から出力される前記受信信号を周波数領域の信号に変換するとともに前記周波数領域の信号についての電力のピークの周波数帯域の中心周波数を特定する周波数解析部と、を有し、前記自動周波数制御回路が、前記中心周波数を用いて前記受信信号の周波数誤差を補正する、ことを特徴とする。
この発明に係る復調回路は、前記周波数領域の信号についての前記電力のピークの周波数帯域分の電力の合計を測定するとともに、前記電力の合計と所定の基準電力との電力差に基づいて、前記自動周波数制御回路から出力される前記受信信号の電力が前記基準電力に収束するように減衰率を決定する電力検出部と、前記周波数解析部の接続点と前記ロールオフフィルタとの間に設けられて前記自動周波数制御回路から出力される前記受信信号の電力を前記減衰率で減衰させる可変減衰器と、を有する、ようにしてもよい。
この発明に係る復調回路は、前記周波数領域の信号の搬送波対雑音比と干渉レベルとのうちの少なくとも一方を推定するとともに前記搬送波対雑音比が所定のC/N閾値以上である条件と前記干渉レベルが所定の干渉レベル閾値以下である条件とのうちの少なくとも一方の条件を満たす場合にスイッチ制御信号を出力する推定部と、前記自動周波数制御回路と前記周波数解析部との間に設けられて前記スイッチ制御信号が入力されると切状態から入状態となって前記中心周波数を前記周波数解析部から前記自動周波数制御回路へと入力させる入切スイッチと、を有する、ようにしてもよい。
この発明に係る復調回路は、前記周波数解析部において特定される前記周波数領域の信号についての複数の電力のピークの周波数帯域の中心周波数のうちのいずれを出力するかを、前記キャリア再生回路の後段に設けられる同期検出部における既知パターン同期の結果に応じて切り換える切換スイッチを有する、ようにしてもよい。
この発明に係る復調回路は、通信で使用する周波数帯域よりも周波数帯域が狭い信号が前記周波数領域の信号に変換される、ようにしてもよい。
この発明に係る復調回路によれば、クロック同期に依らずに周波数誤差を検出することができるため、低シンボルレートにおいても高速で周波数誤差を検出することが可能となり、延いては、シンボルレートに関わらず同じ制御フローで高い検出精度と引き込み時間の短縮との両立を実現することが可能となる。この発明に係る復調回路によれば、また、シンボル周波数ごとに異なる周波数誤差を補正する制御は不要となる。
この発明に係る復調回路によれば、キャリア再生回路におけるキャリア同期(位相誤差の補正)および同期検出部における既知パターン同期(位相の同期/非同期の検出・判定)を経ることなく自動周波数制御が完了するので、引き込み時間を短縮することが可能となる。
この発明に係る復調回路によれば、減衰率を決定する電力検出部と前記減衰率を用い動作する可変減衰器とを有するようにした場合には、自動周波数制御に用いられる周波数解析部において取得される情報に基づく電力検出の結果を、復調回路として電力(別言すると、強度,レベル)調整がもとより必要とされる場合に設けられることが考えられる可変減衰器へと供給するようにしているので、回路構成が複雑になることを抑制しつつ高い検出精度と引き込み時間の短縮との両立を実現することが可能となる。
この発明に係る復調回路によれば、搬送波対雑音比と干渉レベルとのうちの少なくとも一方を考慮するようにした場合には、搬送波対雑音比が高かったり干渉レベルが低かったりするときの周波数を用いて周波数誤差を補正することができ、周波数誤差の補正処理の信頼性を向上させることが可能となる。
この発明に係る復調回路によれば、周波数解析部において特定される周波数領域の信号についての複数の電力のピークの周波数帯域の中心周波数のうちのいずれかを用いるようにした場合には、フーリエ変換の結果に基づいて絞り込まれた電力のピークのみについて同期処理を行うようにしているので、引き込み時間を短縮することが可能となる。
この発明に係る復調回路によれば、通信で使用する周波数帯域よりも周波数帯域が狭い信号が周波数領域の信号に変換されるようにした場合には、検出対象のチャネルについての信号の強度/レベルのピークを確実に検出することが可能となる。
この発明の実施の形態1に係る復調回路の概略構成を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る復調回路の概略構成を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る復調回路の概略構成を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る復調回路の概略構成を示す機能ブロック図である。 検出対象のチャネルと他のチャネルとの関係の例を示す図である。
以下、この発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に係る復調回路1の概略構成を示す機能ブロック図である。復調回路1は、例えば、送信側装置と受信側装置との間で通信衛星を介して(言い換えると、衛星通信回線を使用して)無線通信を行う無線通信システムを構成する受信側装置(或いは、送信側装置と受信側装置との間で双方向通信が行われる場合の各装置の受信信号の処理機構)に組み込まれる。
復調回路1は、変調信号の同期検波を行うための機序であり、主として、自動周波数制御回路2と、周波数解析部3と、ロールオフフィルタ4と、キャリア再生回路5と、復調部6と、同期検出部7と、を有する。なお、この発明における変調/復調方式は、特定の方式には限定されないものの、例えばQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)方式が用いられ得る。
自動周波数制御(AFC:Automatic Frequency Controller)回路2には、例えば、アンテナを介して受信される高周波(RF:Radio Frequency)の無線信号が中間周波数(IF:Intermediate Frequency)信号へと周波数変換されるとともにアナログ-デジタル変換されたデジタルの受信信号(変調信号)が入力される。
自動周波数制御回路2は、当該回路2へと入力される受信信号(変調信号)に含まれる送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差(別言すると、周波数偏差)を除去/補正するための仕組みであり、主として、周波数制御部21と、AFC用の数値制御発振器22と、AFC用の乗算器23と、を備える。
周波数制御部21は、送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差に相当する周波数情報を出力する。
AFC用の数値制御発振器22(NCO:Numerically Controlled Oscillator)は、周波数制御部21から出力される周波数情報の入力を受け、前記周波数情報を複素数に変換して出力する。
AFC用の乗算器23は、自動周波数制御回路2へと入力される受信信号(変調信号)の入力を受けるとともにAFC用の数値制御発振器22から出力される複素数の入力を受け、前記受信信号(変調信号)に対して前記複素数を用いて複素乗算処理(即ち、上記周波数情報に応じた複素乗算処理)を施して出力する。
なお、この発明では、自動周波数制御回路2に、周波数の同期/非同期を検出・判定するための同期判定回路は備えられない。
周波数解析部3は、自動周波数制御回路2とロールオフフィルタ4との間に接続されて、自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号の供給を受け、前記信号に対してフーリエ変換を行い、時間領域の信号を周波数領域の信号に変換する。周波数解析部3は、ロールオフフィルタ4による処理が施される前の信号に対してフーリエ変換を行い、そして、想定される周波数誤差の範囲(或いは、復調回路1がキャリア再生の周波数引き込み可能な範囲)の周波数帯域を一括で処理する。
周波数解析部3において、時間領域の信号は一定周期ごとに(言い換えると、一定時間ごとのサイクルで)フーリエ変換される。これにより、時間領域の信号は、周波数領域の信号に変換される。フーリエ変換は、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transformation)でもよく、或いは、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourie Transform)でもよい。
周波数解析部3は、想定される周波数誤差の範囲(或いは、復調回路1がキャリア再生の周波数引き込み可能な範囲)を少なくとも含む周波数帯域についてフーリエ変換を行う。
周波数解析部3におけるフーリエ変換の結果として、電力(dBm単位)と周波数ビンとの組み合わせデータが生成される。
ロールオフフィルタ4(ROF:Roll-Off Filter)は、有限長インパルス応答として実現されるローパスフィルタ(LPF:Low Pass Filter)により構成されて、自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号の入力を受け、前記信号に対して帯域制限処理を施して出力する。
キャリア再生(CR:Carrier Recovery)回路5は、ロールオフフィルタ4から出力される信号に含まれる送信側装置の送信信号/搬送波の位相と受信側装置における受信信号(変調信号)/搬送波の位相との間の位相誤差(別言すると、理想的な位相に対する前記受信信号の位相の誤差/ずれ)を除去/補正するための仕組みであり、主として、位相誤差検出部51と、ローパスフィルタ52と、CR用の数値制御発振器53と、CR用の乗算器54と、を備える。
位相誤差検出部51は、CR用の乗算器54から出力される信号の供給を受け、前記信号に含まれる位相誤差(即ち、理想的な位相に対する前記信号の位相の誤差/ずれ)を検出して、前記位相誤差を示す信号を出力する。
ローパスフィルタ52(LPF:Low Pass Filter)は、位相誤差検出部51から出力される位相誤差を示す信号の入力を受け、前記位相誤差を示す信号に対して帯域制限処理を施して出力する(具体的には、低周波成分のみを通過させる)。
CR用の数値制御発振器53(NCO:Numerically Controlled Oscillator)は、ローパスフィルタ52から出力される位相誤差を示す信号の入力を受け、前記位相誤差を複素数に変換して出力する。
CR用の乗算器54は、ロールオフフィルタ4から出力される信号の入力を受けるとともにCR用の数値制御発振器53から出力される複素数の入力を受け、前記信号に対して前記複素数を用いて複素乗算処理(即ち、上記位相誤差に応じた複素乗算処理)を施して出力する。
復調部6は、キャリア再生回路5(具体的には、CR用の乗算器54)から出力される信号の入力を受け、前記信号を検波して所定のデータに復調(例えば、QPSK復調)して信号フレーム(ビット列の信号)として出力する。
同期検出部7は、復調部6から出力される信号フレームの入力を受け、前記信号フレームに含まれる同期用信号であるユニークワード(UW:Unique Word)などの既知パターンの検出を利用して位相の同期/非同期を検出・判定する処理を行う。
そして、実施の形態1に係る復調回路1は、受信信号(変調信号)の周波数誤差を補正する自動周波数制御回路2と、自動周波数制御回路2の後段に設けられて前記受信信号に対して帯域制限処理を施すロールオフフィルタ4と、ロールオフフィルタ4の後段に設けられて前記受信信号の位相誤差を補正するキャリア再生回路5と、自動周波数制御回路2とロールオフフィルタ4との間に接続されて自動周波数制御回路2から出力される前記受信信号を周波数領域の信号に変換するとともに前記周波数領域の信号についての電力のピークの周波数帯域の中心周波数を特定する周波数解析部3と、を有し、自動周波数制御回路2が、前記中心周波数を用いて前記受信信号の周波数誤差を補正する、ようにしている。
周波数解析部3は、フーリエ変換の結果として生成される電力(dBm単位)と周波数ビンとの組み合わせデータについて、電力のピークの周波数帯域を特定するとともに前記電力のピークの周波数帯域の中心周波数(「ピーク周波数fpeak」と呼ぶ)を特定する。ピーク周波数fpeakは、送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差(別言すると、オフセット周波数)に相当する。
そして、周波数解析部3は、上記特定されたピーク周波数fpeakの値を周波数制御部21へと出力する。
周波数制御部21は、周波数解析部3から出力されるピーク周波数fpeakの値の入力を受け、前記ピーク周波数fpeakの値を周波数情報としてAFC用の数値制御発振器22へと出力する。
以上により、送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差(別言すると、オフセット周波数)に相当するピーク周波数fpeakの値がAFC用の数値制御発振器22へと出力される。
AFC用の数値制御発振器22は、ピーク周波数fpeakの値を用いて下記の数式1に従って位相誤差Δθを計算する。基準クロックFrefとして、例えば、シンボルクロックを生成するクロックが利用される。
(数1) Δθ = 360/(Fref/fpeak)
ここに、 Δθ :位相誤差[deg]
Fref :基準クロック[kHz]
fpeak:ピーク周波数[kHz]
そして、AFC用の数値制御発振器22は、上記計算される位相誤差Δθをテーブルなどによって複素数に変換して出力する。
続いて、AFC用の乗算器23が、自動周波数制御回路2へと入力される受信信号(変調信号)に対してAFC用の数値制御発振器22から出力される複素数を用いて複素乗算処理(即ち、ピーク周波数fpeakに対応する位相誤差Δθに応じた複素乗算処理)を施して出力する。これにより、自動周波数制御の処理が完了する。
自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号はロールオフフィルタ4を介してキャリア再生回路5へと入力され、キャリア再生回路5,復調部6,および同期検出部7による処理が行われる。
(実施の形態2)
図2は、この発明の実施の形態2に係る復調回路1の概略構成を示す機能ブロック図である。実施の形態2に係る復調回路1は、主に、電力検出部8および可変減衰器9を有する点、ならびにロールオフフィルタ4が自動周波数制御回路2ではなくて可変減衰器9から出力される信号の入力を受ける点で上記の実施の形態1と構成が異なるものの、その他の構成は上記の実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付することでその説明を省略する。
実施の形態2に係る復調回路1は、受信信号(変調信号)の周波数誤差を補正する自動周波数制御回路2と、自動周波数制御回路2の後段に設けられて前記受信信号に対して帯域制限処理を施すロールオフフィルタ4と、ロールオフフィルタ4の後段に設けられて前記受信信号の位相誤差を補正するキャリア再生回路5と、自動周波数制御回路2とロールオフフィルタ4との間に接続されて自動周波数制御回路2から出力される前記受信信号を周波数領域の信号に変換するとともに前記周波数領域の信号についての電力のピークの周波数帯域の中心周波数を特定する周波数解析部3と、を有し、自動周波数制御回路2が、前記中心周波数を用いて前記受信信号の周波数誤差を補正し、また、前記周波数領域の信号についての前記電力のピークの周波数帯域分の電力の合計を測定するとともに、前記電力の合計と所定の基準電力との電力差に基づいて、自動周波数制御回路2から出力される前記受信信号の電力が前記基準電力に収束するように減衰率を決定する電力検出部8と、周波数解析部3の接続点とロールオフフィルタ4との間に設けられて自動周波数制御回路2から出力される前記受信信号の電力を前記減衰率で減衰させる可変減衰器9と、を有する、ようにしている。
実施の形態2でも、上記の実施の形態1と同様に、周波数解析部3から、ピーク周波数fpeakの値が周波数制御部21へと出力され、周波数制御部21から、前記ピーク周波数fpeakの値が周波数情報としてAFC用の数値制御発振器22へと出力される。
電力検出部8は、周波数解析部3から、フーリエ変換の結果として生成される電力(dBm単位)と周波数ビンとの組み合わせデータの供給を受け、前記組み合わせデータについて、電力のピークの周波数帯域を特定する(尚、周波数解析部3による電力のピークの周波数帯域の特定と同様に特定する。また、周波数解析部3によって特定される電力のピークの周波数帯域の供給を周波数解析部3から受けるようにしてもよい)とともに前記電力のピークの周波数帯域分の電力の合計を測定する。
電力検出部8は、さらに、測定結果として得られる上記電力のピークの周波数帯域分の電力の合計と所定の基準電力(例えば、可変減衰器9よりも後段の処理・回路にとって適当なレベルとして予め定められる電力)との電力差を検出し、前記電力差に基づいて、自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号の電力が前記基準電力に収束するように減衰率を決定する。
そして、電力検出部8は、上記決定された減衰率となるように可変減衰器9を制御するための減衰率制御信号を出力する。
可変減衰器9は、自動周波数制御回路2とロールオフフィルタ4との間に接続される周波数解析部3の接続点とロールオフフィルタ4との間に設けられて(つまり、周波数解析部3は自動周波数制御回路2と可変減衰器9との間に接続される)、自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号の入力を受けるとともに電力検出部8から出力される減衰率制御信号の入力を受け、前記自動周波数制御回路2から出力される信号の電力(言い換えると、振幅)を前記減衰率制御信号に従う減衰率で減衰させて出力する。
以上により、上記の実施の形態1と同様に、送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差(別言すると、オフセット周波数)に相当するピーク周波数fpeakの値がAFC用の数値制御発振器22へと出力される。
AFC用の数値制御発振器22は、ピーク周波数fpeakの値を用いて上記の数式1に従って位相誤差Δθを計算するとともに、計算される位相誤差Δθをテーブルなどによって複素数に変換して出力する。
続いて、AFC用の乗算器23が、自動周波数制御回路2へと入力される受信信号(変調信号)に対してAFC用の数値制御発振器22から出力される複素数を用いて複素乗算処理(即ち、ピーク周波数fpeakに対応する位相誤差Δθに応じた複素乗算処理)を施して出力する。これにより、自動周波数制御の処理が完了する。
自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号はロールオフフィルタ4を介してキャリア再生回路5へと入力され、キャリア再生回路5,復調部6,および同期検出部7による処理が行われる。
(実施の形態3)
図3は、この発明の実施の形態3に係る復調回路1の概略構成を示す機能ブロック図である。実施の形態3に係る復調回路1は、主に推定部10および入切スイッチ11を有する点で上記の実施の形態1と構成が異なるものの、その他の構成は上記の実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付することでその説明を省略する。
実施の形態3に係る復調回路1は、受信信号(変調信号)の周波数誤差を補正する自動周波数制御回路2と、自動周波数制御回路2の後段に設けられて前記受信信号に対して帯域制限処理を施すロールオフフィルタ4と、ロールオフフィルタ4の後段に設けられて前記受信信号の位相誤差を補正するキャリア再生回路5と、自動周波数制御回路2とロールオフフィルタ4との間に接続されて自動周波数制御回路2から出力される前記受信信号を周波数領域の信号に変換するとともに前記周波数領域の信号についての電力のピークの周波数帯域の中心周波数を特定する周波数解析部3と、を有し、自動周波数制御回路2が、前記中心周波数を用いて前記受信信号の周波数誤差を補正し、また、前記周波数領域の信号の搬送波対雑音比と干渉レベルとのうちの少なくとも一方を推定するとともに搬送波対雑音比が所定のC/N閾値以上である条件と干渉レベルが所定の干渉レベル閾値以下である条件とのうちの少なくとも一方の条件を満たす場合にスイッチ制御信号を出力する推定部10と、自動周波数制御回路2と周波数解析部3との間に設けられてスイッチ制御信号が入力されると切状態から入状態となって前記中心周波数を周波数解析部3から自動周波数制御回路2へと入力させる入切スイッチ11と、を有する、ようにしている。
実施の形態3でも、周波数解析部3は、フーリエ変換の結果として生成される電力(dBm単位)と周波数ビンとの組み合わせデータについて、電力のピークの周波数帯域を特定するとともに前記電力のピークの周波数帯域の中心周波数(即ち、ピーク周波数fpeak)を特定する。
推定部10は、周波数解析部3から、フーリエ変換の結果として生成される電力(dBm単位)と周波数ビンとの組み合わせデータの供給を受け、前記組み合わせデータを用いて搬送波対雑音比または干渉レベルを推定する。
推定部10は、具体的には、上記組み合わせデータについて、電力のピークの周波数帯域を特定する(尚、周波数解析部3による電力のピークの周波数帯域の特定と同様に特定する。また、周波数解析部3によって特定される電力のピークの周波数帯域の供給を周波数解析部3から受けるようにしてもよい)とともに、前記電力のピークの周波数帯域分の電力の合計と他の周波数帯域分の電力の合計との比を計算することにより、搬送波対雑音比(C/N比,CNR:Carrier to Noise Ratio)を推定する。
推定部10は、または、上記組み合わせデータについて、受信したい電波(即ち、希望波:Desired signal)の周波数帯域分の電力の合計と邪魔をする電波(即ち、妨害波:Undesired signal)の周波数帯域分の電力の合計との比を計算することにより、干渉レベル(D/U比)を推定する。
入切スイッチ11は、周波数制御部21と周波数解析部3との間に設けられて、推定部10から出力されるスイッチ制御信号に従って動作する。入切スイッチ11は、初期状態として「切」状態(別言すると、「切断」状態)になっている。
推定部10は、上記推定される搬送波対雑音比が予め定められる所定のC/N閾値以上である場合、または、上記推定される干渉レベルが予め定められる所定の干渉レベル閾値以下である場合に、入切スイッチ11に対して、「入」状態(別言すると、「接続」状態)となるように入切スイッチ11を制御するためのスイッチ制御信号を出力する。
これにより、入切スイッチ11が「切」状態から「入」状態となり、周波数解析部3によって上記特定されたピーク周波数fpeakの値が周波数解析部3から入切スイッチ11を介して周波数制御部21へと出力される。
なお、上記推定される搬送波対雑音比が予め定められる所定のC/N閾値未満である場合、または、上記推定される干渉レベルが予め定められる所定の干渉レベル閾値より大きい場合は、周波数解析部3によるフーリエ変換処理ならびに推定部10による推定処理および判定処理が、上記推定される搬送波対雑音比が予め定められる所定のC/N閾値以上となる、または、上記推定される干渉レベルが予め定められる所定の干渉レベル閾値以下となるまで繰り返し行われる。言い換えると、伝搬路の状態が低搬送波対雑音比または高干渉レベルから抜け出すまで処理を繰り返しながら待つ。
周波数制御部21は、周波数解析部3から出力されるピーク周波数fpeakの値の入力を受け、前記ピーク周波数fpeakの値を周波数情報としてAFC用の数値制御発振器22へと出力する。
以上により、送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差(別言すると、オフセット周波数)に相当するピーク周波数fpeakの値がAFC用の数値制御発振器22へと出力される。
AFC用の数値制御発振器22は、ピーク周波数fpeakの値を用いて上記の数式1に従って位相誤差Δθを計算するとともに、計算される位相誤差Δθをテーブルなどによって複素数に変換して出力する。
続いて、AFC用の乗算器23が、自動周波数制御回路2へと入力される受信信号(変調信号)に対してAFC用の数値制御発振器22から出力される複素数を用いて複素乗算処理(即ち、ピーク周波数fpeakに対応する位相誤差Δθに応じた複素乗算処理)を施して出力する。これにより、自動周波数制御の処理が完了する。
自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号はロールオフフィルタ4を介してキャリア再生回路5へと入力され、キャリア再生回路5,復調部6,および同期検出部7による処理が行われる。
(実施の形態4)
図4は、この発明の実施の形態4に係る復調回路1の概略構成を示す機能ブロック図である。実施の形態4に係る復調回路1は、主に切換スイッチ12を有する点で上記の実施の形態1と構成が異なるものの、その他の構成は上記の実施の形態1と同様であるので、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付することでその説明を省略する。
実施の形態4に係る復調回路1は、受信信号(変調信号)の周波数誤差を補正する自動周波数制御回路2と、自動周波数制御回路2の後段に設けられて前記受信信号に対して帯域制限処理を施すロールオフフィルタ4と、ロールオフフィルタ4の後段に設けられて前記受信信号の位相誤差を補正するキャリア再生回路5と、自動周波数制御回路2とロールオフフィルタ4との間に接続されて自動周波数制御回路2から出力される前記受信信号を周波数領域の信号に変換するとともに前記周波数領域の信号についての電力のピークの周波数帯域の中心周波数を特定する周波数解析部3と、を有し、自動周波数制御回路2が、前記中心周波数を用いて前記受信信号の周波数誤差を補正し、また、周波数解析部3において特定される前記周波数領域の信号についての複数の電力のピークの周波数帯域の中心周波数のうちのいずれを出力するかを、キャリア再生回路5の後段に設けられる同期検出部7における既知パターン同期の結果に応じて切り換える切換スイッチ12を有する、ようにしている。
実施の形態4では、電力のピークが複数特定される場合を想定する。すなわち、周波数解析部3は、実施の形態4では、フーリエ変換の結果として生成される電力(dBm単位)と周波数ビンとの組み合わせデータについて、電力のピークの周波数帯域を複数特定するとともに前記複数の電力のピークの周波数帯域それぞれの中心周波数(「ピーク周波数fpeak_m」と呼ぶ;但し、mは複数の電力のピークの周波数帯域それぞれの中心周波数を相互に区別するための識別子であり、m=1,2,3,・・・)を特定する。複数のピーク周波数fpeak_mのうちのいずれかが、送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差(別言すると、オフセット周波数)に相当する。
切換スイッチ12は、周波数制御部21と周波数解析部3との間に、周波数解析部3から周波数制御部21への出力機構として設けられて、同期検出部7から出力されるスイッチ制御信号に従って動作する。
切換スイッチ12は、まず、初期状態としてピーク周波数fpeak_1が出力される状態となる。これにより、周波数解析部3によって上記特定された複数のピーク周波数fpeak_mのうちのピーク周波数fpeak_1の値が周波数解析部3から切換スイッチ12を介して周波数制御部21へと出力される。
周波数制御部21は、周波数解析部3から出力されるピーク周波数fpeak_1の値の入力を受け、前記ピーク周波数fpeak_1の値を周波数情報としてAFC用の数値制御発振器22へと出力する。
AFC用の数値制御発振器22は、ピーク周波数fpeak_1の値を用いて上記の数式1に従って位相誤差Δθを計算するとともに、計算される位相誤差Δθをテーブルなどによって複素数に変換して出力する。
続いて、AFC用の乗算器23が、自動周波数制御回路2へと入力される受信信号(変調信号)に対してAFC用の数値制御発振器22から出力される複素数を用いて複素乗算処理(即ち、ピーク周波数fpeak_1に対応する位相誤差Δθに応じた複素乗算処理)を施して出力する。
自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号はロールオフフィルタ4を介してキャリア再生回路5へと入力され、キャリア再生回路5,および復調部6による処理が行われる。
続いて、同期検出部7において、復調部6から出力される信号フレームに含まれる同期用信号であるユニークワード(UW)などの既知パターンの検出を利用して位相の同期/非同期を検出・判定する処理が行われる。
同期検出部7は、位相の非同期を検出すると、切換スイッチ12に対して、次のピーク周波数が出力される状態となるように切換スイッチ12を制御するためのスイッチ制御信号を出力する。これにより、周波数解析部3によって上記特定された複数のピーク周波数fpeak_mのうちのピーク周波数fpeak_2の値が周波数解析部3から切換スイッチ12を介して周波数制御部21へと出力される。
周波数制御部21は、周波数解析部3から出力されるピーク周波数fpeak_2の値の入力を受け、前記ピーク周波数fpeak_2の値を周波数情報としてAFC用の数値制御発振器22へと出力する。
続いて、上記のピーク周波数fpeak_1の場合と同様に、AFC用の数値制御発振器22,AFC用の乗算器23,ロールオフフィルタ4,キャリア再生回路5,および復調部6による処理が行われる。
続いて、同期検出部7において、復調部6から出力される信号フレームに含まれる同期用信号であるユニークワード(UW)などの既知パターンの検出を利用して位相の同期/非同期を検出・判定する処理が行われる。
同期検出部7は、位相の非同期を検出すると、切換スイッチ12に対して、次のピーク周波数が出力される状態となるように切換スイッチ12を制御するためのスイッチ制御信号を出力する。これにより、周波数解析部3によって上記特定された複数のピーク周波数fpeak_mのうちのピーク周波数fpeak_3の値が周波数解析部3から切換スイッチ12を介して周波数制御部21へと出力される。
一方、同期検出部7は、位相の同期を検出すると、切換スイッチ12に対してスイッチ制御信号を出力しない。これにより、現在のピーク周波数fpeak_2の値が周波数解析部3から切換スイッチ12を介して周波数制御部21へと出力される状態が維持される。
以上により、送信側装置の送信ローカル周波数と受信側装置における受信ローカル周波数との間の周波数誤差(別言すると、オフセット周波数)に相当する周波数の値であり、複数のピーク周波数fpeak_mのうちのいずれかの値が、AFC用の数値制御発振器22へと出力されるようになる。これにより、自動周波数制御の処理が完了する。
AFC用の数値制御発振器22は、上記により選択されるピーク周波数fpeak_mの値を用いて上記の数式1に従って位相誤差Δθを計算するとともに、計算される位相誤差Δθをテーブルなどによって複素数に変換して出力する。
続いて、AFC用の乗算器23が、自動周波数制御回路2へと入力される受信信号(変調信号)に対してAFC用の数値制御発振器22から出力される複素数を用いて複素乗算処理(即ち、上記により選択されるピーク周波数fpeak_mに対応する位相誤差Δθに応じた複素乗算処理)を施して出力する。これにより、自動周波数制御の処理が完了する。
自動周波数制御回路2(具体的には、AFC用の乗算器23)から出力される信号はロールオフフィルタ4を介してキャリア再生回路5へと入力され、キャリア再生回路5,復調部6,および同期検出部7による処理が行われる。
(周波数帯域の狭い信号の利用)
例えば図5(A)に示すように、検出対象(言い換えると、同期検波の対象,周波数誤差の検出用)のチャネルの中心周波数(例えば、送信側装置の送信ローカル周波数に従うAFC用の数値制御発振器22の発振周波数(ローカル周波数))に加えて他の(例えば、隣接する)チャネルの中心周波数が、周波数解析部3がフーリエ変換を行う周波数の範囲(具体的には、想定される周波数誤差の範囲(或いは、復調回路1がキャリア再生の周波数引き込み可能な範囲)を少なくとも含む周波数帯域)に含まれることがあり得る。
この場合、信号の強度/レベルのピークが複数存在することになり、上記の実施の形態1乃至3では、周波数解析部3において、検出対象のチャネルの信号ではなくて他のチャネルの信号の強度/レベルのピークが検出される(別言すると、選択される)ことがあり得る。
そこで、図5(B)に示すように、検出対象のチャネルについては通信で使用する周波数帯域よりも周波数帯域が狭い信号が送信側装置から送信され、受信側装置において前記周波数帯域が狭い信号が利用されるようにしてもよい。
受信側装置(具体的には、周波数解析部3)は、すなわち、信号の強度/レベルの複数のピークのうち、他の信号の強度/レベルのピークの幅(別言すると、すその広がり)と比べてピークの幅が狭い信号を検出対象のチャネルの信号として特定したうえで、前記特定された検出対象のチャネルの信号に対してフーリエ変換処理を施して周波数領域の信号に変換して、前記特定された検出対象のチャネルの信号の強度/レベルのピークに基づいてピーク周波数fpeakを特定する。
この場合、周波数帯域が狭い信号が、送信側装置から、予め定められる所定の時間だけ送信されたり、検出対象のチャネルについての信号の強度/レベルのピークを検出する処理が終了したことを通知する信号が受信側装置から送信側装置へと送信されるまで送信されたりする。
実施の形態1乃至4に係る復調回路1によれば、クロック同期に依らずに周波数誤差を検出することができるため、低シンボルレートにおいても高速で周波数誤差を検出することが可能となり、延いては、シンボルレートに関わらず同じ制御フローで高い検出精度と引き込み時間の短縮との両立を実現することが可能となる。実施の形態1乃至4に係る復調回路1によれば、また、シンボル周波数ごとに異なる周波数誤差を補正する制御は不要となる。
実施の形態1乃至3に係る復調回路1によれば、キャリア再生回路5におけるキャリア同期(位相誤差の補正)および同期検出部7における既知パターン同期(位相の同期/非同期の検出・判定)を経ることなく自動周波数制御が完了するので、引き込み時間を短縮することが可能となる。
実施の形態1乃至3に係る復調回路1によれば、通信で使用する周波数帯域よりも周波数帯域が狭い信号が周波数領域の信号に変換されるようにした場合には、検出対象のチャネルについての信号の強度/レベルのピークを確実に検出することが可能となる。
実施の形態2に係る復調回路1によれば、自動周波数制御に用いられる周波数解析部3において取得される情報に基づく電力検出の結果を、復調回路として電力(別言すると、強度,レベル)調整がもとより必要とされる場合に設けられることが考えられる可変減衰器9へと供給するようにしているので、回路構成が複雑になることを抑制しつつ高い検出精度と引き込み時間の短縮との両立を実現することが可能となる。
実施の形態3に係る復調回路1によれば、搬送波対雑音比が高かったり干渉レベルが低かったりするときの周波数を用いて周波数誤差を補正するようにしているので、周波数誤差の補正処理の信頼性を向上させることが可能となる。
実施の形態4に係る復調回路1によれば、フーリエ変換の結果に基づいて絞り込まれた電力のピークのみについて同期処理を行うようにしているので、引き込み時間を短縮することが可能となる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、具体的な構成は、上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。
例えば、キャリア再生回路5,復調部6,および同期検出部7は、この発明では特定の構成に限定されるものではなく、上記の実施の形態における構成には限定されない。
また、上記の実施の形態3では搬送波対雑音比がC/N閾値以上である場合または干渉レベルが干渉レベル閾値以下である場合に入切スイッチ11が入状態になるようにしているが、搬送波対雑音比と干渉レベルとの両方を推定したうえで搬送波対雑音比がC/N閾値以上である条件と干渉レベルが干渉レベル閾値以下である条件とのうちの少なくとも一方が満たされる場合に入切スイッチ11が入状態になるようにしてもよい。
また、上記の実施の形態3,4では電力検出部8および可変減衰器9が設けられないようにしているが、実施の形態3,4でも電力検出部8および可変減衰器9が設けられるようにしてもよい。実施の形態3の場合は、入切スイッチ11が切状態から入状態となるときに電力検出部8が減衰率を決定して出力するとともに可変減衰器9が前記減衰率を用いて減衰処理を行うようにする。また、実施の形態4の場合は、周波数解析部3によって複数特定される電力のピークの周波数帯域のうちの周波数解析部3から切換スイッチ12を介して周波数制御部21へと出力されるピーク周波数fpeak_mに対応する電力のピークの周波数帯域について電力検出部8が減衰率を決定して出力するとともに可変減衰器9が前記減衰率を用いて減衰処理を行うようにする。
1 復調回路
2 自動周波数制御回路(AFC)
21 周波数制御部
22 AFC用の数値制御発振器(NCO)
23 AFC用の乗算器
3 周波数解析部
4 ロールオフフィルタ(ROF)
5 キャリア再生回路(CR)
51 位相誤差検出部
52 ローパスフィルタ
53 CR用の数値制御発振器(NCO)
54 CR用の乗算器
6 復調部
7 同期検出部
8 電力検出部
9 可変減衰器
10 推定部
11 入切スイッチ
12 切換スイッチ

Claims (5)

  1. 受信信号の周波数誤差を補正する自動周波数制御回路と、
    前記自動周波数制御回路の後段に設けられて前記受信信号に対して帯域制限処理を施すロールオフフィルタと、
    前記ロールオフフィルタの後段に設けられて前記受信信号の位相誤差を補正するキャリア再生回路と、
    前記自動周波数制御回路と前記ロールオフフィルタとの間に接続されて前記自動周波数制御回路から出力される前記受信信号を周波数領域の信号に変換するとともに前記周波数領域の信号についての電力のピークの周波数帯域の中心周波数を特定する周波数解析部と、を有し、
    前記自動周波数制御回路が、前記中心周波数を用いて前記受信信号の周波数誤差を補正する、
    ことを特徴とする復調回路。
  2. 前記周波数領域の信号についての前記電力のピークの周波数帯域分の電力の合計を測定するとともに、前記電力の合計と所定の基準電力との電力差に基づいて、前記自動周波数制御回路から出力される前記受信信号の電力が前記基準電力に収束するように減衰率を決定する電力検出部と、
    前記周波数解析部の接続点と前記ロールオフフィルタとの間に設けられて前記自動周波数制御回路から出力される前記受信信号の電力を前記減衰率で減衰させる可変減衰器と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の復調回路。
  3. 前記周波数領域の信号の搬送波対雑音比と干渉レベルとのうちの少なくとも一方を推定するとともに前記搬送波対雑音比が所定のC/N閾値以上である条件と前記干渉レベルが所定の干渉レベル閾値以下である条件とのうちの少なくとも一方の条件を満たす場合にスイッチ制御信号を出力する推定部と、
    前記自動周波数制御回路と前記周波数解析部との間に設けられて前記スイッチ制御信号が入力されると切状態から入状態となって前記中心周波数を前記周波数解析部から前記自動周波数制御回路へと入力させる入切スイッチと、を有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の復調回路。
  4. 前記周波数解析部において特定される前記周波数領域の信号についての複数の電力のピークの周波数帯域の中心周波数のうちのいずれを出力するかを、前記キャリア再生回路の後段に設けられる同期検出部における既知パターン同期の結果に応じて切り換える切換スイッチを有する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の復調回路。
  5. 通信で使用する周波数帯域よりも周波数帯域が狭い信号が前記周波数領域の信号に変換される、
    ことを特徴とする請求項1から3のうちのいずれか1項に記載の復調回路。
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