JP2023069805A - 単結晶引き上げ装置用の超伝導磁石装置、および単結晶引き上げ装置における磁場印加方法 - Google Patents

単結晶引き上げ装置用の超伝導磁石装置、および単結晶引き上げ装置における磁場印加方法 Download PDF

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Abstract

【課題】単結晶引き上げ装置の坩堝の融液への溶解を抑制する技術を提供する。【解決手段】単結晶引き上げ装置用の超伝導磁石装置100は、単結晶引き上げ軸24まわりに回転可能な坩堝14を取り囲むように配置され、単結晶引き上げ軸24に直交する合成磁場122を発生させる複数の超伝導コイル120を備える。超伝導磁石装置100は、合成磁場122を単結晶引き上げ軸24まわりの坩堝14の回転に同調させて回転させるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、単結晶引き上げ装置用の超伝導磁石装置、および単結晶引き上げ装置における磁場印加方法に関する。
単結晶引き上げ装置において坩堝内の溶融シリコンなど融液の対流制御を目的として融液に磁場を印加するMCZ(Magnetic field applied Czochralski)法が知られている。超伝導磁石装置は、こうした単結晶引き上げ装置の磁場発生源として利用されている。超伝導磁石が発生させる強力な磁場によって、融液中の熱対流を抑制し、それにより、引き上げられる単結晶中の酸素濃度を十分に低減し、または所望の水準に制御することができる。
特開2008-162827号公報
本発明者は、単結晶引き上げ装置用の超伝導磁石装置について鋭意研究を重ねた結果、以下の課題を認識するに至った。単結晶の引き上げは一般に、坩堝とそこから引き上げられる単結晶とを引き上げ軸まわりに回転させながら行われる。坩堝は回転する一方、坩堝内の融液は、超伝導磁石装置によって印加された磁場によって、対流すなわち動きが抑制されている。換言すれば、回転する坩堝の内壁は融液に触れながら移動することになる。その結果、坩堝の内壁面の融液への溶解が促進され、坩堝の寿命が短くなることが懸念される。また、坩堝壁に含有されうる酸素またはその他の不純物が融液に溶けると、引き上げられる単結晶に取り込まれ、結晶品質に影響しうる。
本発明のある態様の例示的な目的のひとつは、単結晶引き上げ装置の坩堝の融液への溶解を抑制する技術を提供することにある。
本発明のある態様によると、単結晶引き上げ装置用の超伝導磁石装置は、単結晶引き上げ軸まわりに回転可能な坩堝を取り囲むように配置され、単結晶引き上げ軸に直交する合成磁場を発生させる複数の超伝導コイルを備える。超伝導磁石装置は、合成磁場を単結晶引き上げ軸まわりの坩堝の回転に同調させて回転させるように構成されている。
本発明のある態様によると、単結晶引き上げ装置における磁場印加方法が提供される。単結晶引き上げ装置は、単結晶引き上げ軸まわりに回転可能な坩堝を有する。本方法は、複数の超伝導コイルを使用して単結晶引き上げ軸に直交する合成磁場を発生させることと、合成磁場を単結晶引き上げ軸まわりの坩堝の回転に同調させて回転させることと、を備える。
本発明によれば、単結晶引き上げ装置の坩堝の融液への溶解を抑制する技術を提供することができる。
実施の形態に係る単結晶引き上げ装置の断面を模式的に示す上面図である。 実施の形態に係る単結晶引き上げ装置の断面を模式的に示す側面図である。 実施の形態に係る超伝導磁石装置の電源系を例示する回路図である。 実施の形態に係り、超伝導コイルに供給される交流電流の波形を例示する波形図である。 図4に示される交流電流が超伝導コイルに供給されるとき超伝導コイルが発生させる合成磁場の回転を示す模式図である。 他の実施の形態に係る単結晶引き上げ装置を示す模式図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。説明および図面において同一または同等の構成要素、部材、処理には同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。図示される各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。実施の形態は例示であり、本発明の範囲を何ら限定するものではない。実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
図1は、実施の形態に係る単結晶引き上げ装置10の断面を模式的に示す上面図である。図2は、実施の形態に係る単結晶引き上げ装置10の断面を模式的に示す側面図である。図1には、図2のB-B断面が示され、図2には、図1のA-A断面が示される。
単結晶引き上げ装置10は、単結晶引き上げ炉12と、超伝導磁石装置100とを備える。単結晶引き上げ装置10は、例えば、シリコン単結晶引き上げ装置である。
単結晶引き上げ炉12は、図2に示されるように、坩堝14と、単結晶引き上げ機構16と、坩堝回転機構18と、ヒーター20とを備える。なお、図1では理解の容易のために、単結晶引き上げ炉12のうち坩堝14のみを示す。
坩堝14は、溶融材料(例えば溶融シリコン)を蓄える容器であり、例えば石英で形成される。
単結晶引き上げ機構16は、坩堝14内の溶融材料から単結晶22を単結晶引き上げ軸24に沿って上方に引き上げる駆動装置であり、単結晶引き上げ炉12の上方かつ外側に配置される引き上げ駆動源を備える。単結晶引き上げ軸24は鉛直方向(つまり水平面に垂直な方向)に延びる軸線である。単結晶引き上げ機構16は、単結晶22を単結晶引き上げ軸24まわりに回転させながら単結晶22を引き上げるように構成される。
坩堝回転機構18は、坩堝14を単結晶引き上げ軸24まわりに回転させる駆動装置であり、単結晶引き上げ炉12の下方かつ外側に配置される回転駆動源を備える。坩堝回転機構18は、単結晶引き上げ機構16による単結晶22の回転と同期させて(例えば同じ回転方向に同じ回転速度で)坩堝14を回転させることができる。
ヒーター20は、単結晶引き上げ炉12内で坩堝14の周囲に配置され、坩堝14を加熱する。ヒーター20による加熱によって、坩堝14内の溶融材料は溶融状態に保持される。
また、単結晶引き上げ装置10には、坩堝回転機構18(および単結晶引き上げ機構16)を制御する回転制御装置26が設けられている。回転制御装置26は、単結晶引き上げ軸24まわりの坩堝14(および単結晶22)の回転速度を決定し、この回転速度で坩堝14(および単結晶22)を回転させるように坩堝回転機構18(および単結晶引き上げ機構16)を動作させる。
超伝導磁石装置100は、クライオスタット110と、複数の超伝導コイル120と、電源系130とを備える。超伝導磁石装置100は、単結晶引き上げ装置10の磁場発生源として用いられる。
クライオスタット110は、内側に中空部を定める筒型の形状をもつ。この中空部に単結晶引き上げ炉12が配置され、クライオスタット110は、単結晶引き上げ炉12を囲むようにして単結晶引き上げ軸24と同軸に設置される。クライオスタット110には、超伝導コイル120を冷却する例えばギフォード・マクマホン(Gifford-McMahon;GM)冷凍機などの極低温冷凍機(図示せず)が設置される。また、クライオスタット110は、内部空間を真空排気するための真空排気系(図示せず)に接続される。単結晶引き上げ装置10の動作中、クライオスタット110の内部空間には、超伝導コイル120を超伝導状態とするのに適する極低温真空環境が提供される。
複数の超伝導コイル120は、単結晶引き上げ軸24まわりに回転可能な坩堝14を取り囲むように配置され、単結晶引き上げ軸24に直交する合成磁場122を発生させる。詳細は後述するが、超伝導磁石装置100は、合成磁場122を単結晶引き上げ軸24まわりの坩堝14の回転に同調させて回転させるように構成されている。合成磁場122は、坩堝14の回転と同方向に回転される。合成磁場122の回転速度は、例えば、坩堝14の回転速度に等しい。
この実施の形態では、三組の超伝導コイル120がクライオスタット110の内部空間に配置される。各組の超伝導コイル120が単結晶引き上げ軸24を挟んで対向する2つの超伝導コイル120からなる。各超伝導コイル120は、同径の円形コイルであり、その中心軸は単結晶引き上げ軸24に直交する径方向に一致し、図1に示されるように、上面視で正六角形状に配置される。各超伝導コイル120は、電源系130から電流が供給されるとき、径方向外向きまたは径方向内向きに磁場を発生させる。これら超伝導コイル120は、個々の超伝導コイル120が発生する磁場の重ね合わせにより、単結晶引き上げ軸24に直交する合成磁場122を発生させる。
以下では説明の便宜上、各組の超伝導コイル120を区別する場合に、第1組の超伝導コイル120a、第2組の超伝導コイル120b、第3組の超伝導コイル120cと呼ぶことがある。図1に示されるように、第2組の超伝導コイル120bは、単結晶引き上げ軸24まわりの周方向に反時計回りに第1組の超伝導コイル120aに隣接して配置される。同様に、第3組の超伝導コイル120cは、単結晶引き上げ軸24まわりの周方向に反時計回りに第2組の超伝導コイル120bに隣接して配置される。さらに、第1組の超伝導コイル120aは、単結晶引き上げ軸24まわりの周方向に反時計回りに第3組の超伝導コイル120cに隣接して配置される。
図3は、実施の形態に係る超伝導磁石装置100の電源系130を例示する回路図である。電源系130は、クライオスタット110の外部に配置され、超伝導コイル120を励磁する励磁電源132を備える。この励磁電源132は、坩堝14の回転速度に同調する周波数で三組の超伝導コイル120に三相交流電流を供給する三相交流電源である。各組の超伝導コイル120が励磁電源132の対応する相に接続される。
励磁電源132は、商用電源などの外部電源140から供給されるR相、S相、T相の三相の交流を整流して直流(脈流)に変換するコンバータ134と、コンバータ134で変換された直流を平滑して波形を整える平滑回路136と、平滑回路136で平滑された直流をU相、V相、W相の三相の交流に変換するインバータ138とを備える。第1組の超伝導コイル120aにU相の交流電流が供給され、第2組の超伝導コイル120bにV相の交流電流が供給され、第3組の超伝導コイル120cにW相の交流電流が供給される。このような励磁電源132には、公知の構成を適宜採用できるので、その具体的構成についてここでは詳述しない。
励磁電源132は、インバータ138を制御するコントローラ142を備える。コントローラ142は、単結晶引き上げ装置10の回転制御装置26から坩堝14の回転速度を示す回転速度信号S1を受信するように、回転制御装置26と通信可能に接続されている。コントローラ142は、回転速度信号S1を受け、この信号に基づいて、三組の超伝導コイル120に供給する三相交流電流の周波数を坩堝14の回転速度に同調するように決定する。コントローラ142は、決定された周波数の三相交流電流が生成され超伝導コイル120に供給されるようにインバータ138を制御する。
また、コントローラ142は、回転制御装置26から坩堝14の回転のオンオフを示すオンオフ信号S2を受信してもよく、このオンオフ信号S2に従って励磁電源132から超伝導コイル120に交流電流を供給してもよい。すなわち、坩堝回転機構18が坩堝14を回転させているとき、コントローラ142は、励磁電源132から超伝導コイル120に交流電流を供給するようにインバータ138を動作させてもよい。坩堝回転機構18の動作が停止され、坩堝14が回転していないとき、コントローラ142は、励磁電源132から超伝導コイル120への交流電流の供給を遮断するようにインバータ138を動作させてもよい。
図4は、実施の形態に係り、超伝導コイル120に供給される交流電流の波形を例示する波形図である。上述のように、超伝導コイル120には励磁電源132から三相交流電流が供給される。より具体的には、第1組の超伝導コイル120aにU相の交流電流が供給され、第2組の超伝導コイル120bにV相の交流電流が供給され、第3組の超伝導コイル120cにW相の交流電流が供給される。図4では、U相の電流がゼロとなる瞬間を位相0度および180度としている。V相はU相と120度の位相差をもつので、位相120度および300度で電流がゼロとなる。同様に、W相はV相と120度の位相差をもつので、位相60度および240度で電流がゼロとなる。
図5は、図4に示される交流電流が超伝導コイル120に供給されるとき超伝導コイル120が発生させる合成磁場122の回転を示す模式図である。まず、位相0度では、図4に示されるように、U相の電流がゼロとなり、V相とW相の電流は互いに逆向きで大きさが等しい。このとき、第1組の超伝導コイル120aは磁場を発生させず、第2組の超伝導コイル120bと第3組の超伝導コイル120cがそれぞれ、図5で各コイル内に矢印で示すように磁場を発生させる。その結果として、位相0度で超伝導コイル120が発生させる合成磁場122は、図5において下向きとなっている。
位相60度では、図4を参照すると、W相の電流がゼロとなり、U相とV相の電流は互いに逆向きで大きさが等しい。第3組の超伝導コイル120cは磁場を発生させず、第1組の超伝導コイル120aと第2組の超伝導コイル120bがそれぞれ、図5で各コイル内に矢印で示すように磁場を発生させる。その結果として、位相60度で超伝導コイル120が発生させる合成磁場122は、位相0度での合成磁場122を単結晶引き上げ軸24まわりに時計回りに60度回転させたものとなる。
同様にして、位相120度では、V相の電流がゼロとなり、U相とW相の電流は互いに逆向きで大きさが等しい。第2組の超伝導コイル120bは磁場を発生させず、第1組の超伝導コイル120aと第3組の超伝導コイル120cがそれぞれ、図5で各コイル内に矢印で示すように磁場を発生させる。その結果として、位相120度で超伝導コイル120が発生させる合成磁場122は、位相60度での合成磁場122を単結晶引き上げ軸24まわりに時計回りに60度回転させたものとなる。
さらに同様にして、位相180度で超伝導コイル120が発生させる合成磁場122は、位相120度での合成磁場122を単結晶引き上げ軸24まわりに時計回りに60度回転させたものとなり、位相0度での合成磁場122と逆向き(図5において上向き)となる。位相240度では、合成磁場122は位相180度に対して単結晶引き上げ軸24まわりに時計回りに60度回転し、さらに、位相300度では、合成磁場122は位相240度に対して単結晶引き上げ軸24まわりに時計回りに60度回転したものとなる。このようにして、三組の超伝導コイル120に三相交流電流を供給することにより、合成磁場122を単結晶引き上げ軸24まわりに回転させることができる。
したがって、実施の形態によると、超伝導コイル120が発生させる合成磁場122を、坩堝14(および単結晶22)の回転と同調させて回転させることができる。回転する坩堝14から見て常に同じ方向から合成磁場122が働く。これにより、坩堝14の内壁と坩堝14内の溶融材料との相対的な動きが抑制され、その結果、坩堝内壁の溶融材料への溶解も抑えられる。これは、坩堝14の長寿命化に役立つ。また、坩堝壁に含有されうる酸素またはその他の不純物が溶融材料に溶けて、こうした不純物が単結晶22に取り込まれることも抑えられ、結晶品質の向上につながる。
なお、複数の超伝導コイル120は、複数の高温超伝導コイルであってもよい。高温超伝導コイルは、高温超伝導線材で形成された超伝導コイルである。高温超伝導線材は、例えば25K以上、または例えば液体窒素温度(77K)以上の超伝導転移温度をもつ超伝導体で形成される。一般に、超伝導コイル120に交流電流が供給されるとき、交流損失が生じ、これは超伝導コイル120に発熱をもたらす。高温超伝導コイルを用いることにより、この発熱による超伝導コイル120のクエンチのリスクを低減することができる。
超伝導コイル120を冷却するクライオスタット110の冷却能力(具体的には、クライオスタット110に設けられる極低温冷凍機の冷凍能力)が十分に大きい場合には、超伝導コイル120として低温超伝導コイルが使用されてもよい。
上述の実施の形態では、超伝導コイル120に供給される多相交流電流の例として三相交流電流を挙げているが、本発明はこれに限られない。多相交流電流は、二相交流電流、または四相以上の多相交流電流であってもよい。この場合、多相交流電源は、単結晶引き上げ軸まわりの坩堝の回転速度に同調する周波数で多相交流電流を供給するように構成されてもよく、複数の超伝導コイルは、各組が単結晶引き上げ軸を挟んで対向する2つの超伝導コイルからなる複数の組の超伝導コイルを含み、各組の超伝導コイルが多相交流電源の対応する相に接続されてもよい。
図6は、他の実施の形態に係る単結晶引き上げ装置10を示す模式図である。上述の実施の形態では、超伝導コイル120の合成磁場122が電気的に回転されているが、以下に述べるように、超伝導コイル120を機械的に回転させることによって合成磁場122が回転されてもよい。
そこで、超伝導磁石装置100は、単結晶引き上げ軸24まわりの坩堝14の回転速度で複数の超伝導コイル120を単結晶引き上げ軸24まわりに回転させる回転機構150を備える。回転機構150を駆動させることにより、合成磁場122を単結晶引き上げ軸24まわりの坩堝14の回転に同調させて回転させることができる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。ある実施の形態に関連して説明した種々の特徴は、他の実施の形態にも適用可能である。組合せによって生じる新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態それぞれの効果をあわせもつ。
実施の形態に係る単結晶引き上げ装置10は、シリコン以外の半導体材料またはその他の材料の単結晶を生成するための単結晶引き上げ装置であってもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用の一側面を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
10 単結晶引き上げ装置、 14 坩堝、 22 単結晶、 24 単結晶引き上げ軸、 100 超伝導磁石装置、 120 超伝導コイル、 122 合成磁場、 150 回転機構。

Claims (7)

  1. 単結晶引き上げ装置用の超伝導磁石装置であって、
    単結晶引き上げ軸まわりに回転可能な坩堝を取り囲むように配置され、前記単結晶引き上げ軸に直交する合成磁場を発生させる複数の超伝導コイルを備え、
    前記合成磁場を前記単結晶引き上げ軸まわりの前記坩堝の回転に同調させて回転させるように構成されていることを特徴とする超伝導磁石装置。
  2. 前記合成磁場は、前記坩堝の回転と同方向に回転されることを特徴とする請求項1に記載の超伝導磁石装置。
  3. 前記単結晶引き上げ軸まわりの前記坩堝の回転速度に同調する周波数で多相交流電流を供給する多相交流電源をさらに備え、
    前記複数の超伝導コイルは、各組が前記単結晶引き上げ軸を挟んで対向する2つの超伝導コイルからなる複数の組の超伝導コイルを含み、各組の超伝導コイルが前記多相交流電源の対応する相に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の超伝導磁石装置。
  4. 前記多相交流電源は、三相交流電源であり、前記複数の組の超伝導コイルは、三組の超伝導コイルであることを特徴とする請求項3に記載の超伝導磁石装置。
  5. 前記複数の超伝導コイルは、複数の高温超伝導コイルであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の超伝導磁石装置。
  6. 前記単結晶引き上げ軸まわりの前記坩堝の回転速度で前記複数の超伝導コイルを前記単結晶引き上げ軸まわりに回転させる回転機構をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の超伝導磁石装置。
  7. 単結晶引き上げ装置における磁場印加方法であって、前記単結晶引き上げ装置は、単結晶引き上げ軸まわりに回転可能な坩堝を有し、前記方法は、
    複数の超伝導コイルを使用して前記単結晶引き上げ軸に直交する合成磁場を発生させることと、
    前記合成磁場を前記単結晶引き上げ軸まわりの坩堝の回転に同調させて回転させることと、を備えることを特徴とする方法。
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