JP2023069264A - 移動体装置、移動体装置の通信制御方法及びプログラム - Google Patents

移動体装置、移動体装置の通信制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ロボットの通信機能に簡易な構成により冗長性を持たせること。【解決手段】自律移動が可能とされている移動体装置としてのロボット20であって、無線通信ネットワークである第1ネットワーク40A及び第2ネットワーク40Bとの通信機能を備え、第1ネットワーク40A及び第2ネットワーク40Bのそれぞれと常時リンクを構成しており、そのうちの第1ネットワーク40Aが優先的に選択されてロボット20の無線通信に供されている。【選択図】図1

Description

本発明は、移動体装置、移動体装置の通信制御方法及びプログラムに関する。
建物内の巡回監視、清掃など、様々な用途に移動体装置としての自律型ロボットが利用されるようになってきている。通常自律型ロボットは無線通信機能を備えており、移動体通信ネットワーク等の電気通信回線を通じて、各自律型ロボットを管理するための管理装置に自身の位置、稼働状態等の情報を送信し、また管理装置からの各種指令を受信するように構成される。例えば特許文献1には、自律して動作可能な移動ロボットと監視装置とを含む監視システムが記載されている。移動ロボットには第2通信部が設けられており、例えば電話回線や無線LANを用いた無線通信機能等によって電気通信回線に接続可能に構成されている。移動ロボットと監視装置とは、電気通信回線を介して通信可能とされている。
特開2020-181589号公報
特許文献1によれば、電気通信回線になんらかの通信障害が発生した場合、移動ロボットと監視装置との間での通信ができなくなり、移動ロボットと監視装置との間での情報の授受ができなくなってしまう問題がある。この問題に対処するためには、通信回線に冗長性を持たせることが考えられるが、通信回線を多重化するにはコストがかかること、また障害発生による通信回線切り替え時のダウンタイムを極力短くする必要があること、といった解決すべき問題があった。
本発明の目的の一つは、移動体装置の通信機能に簡易な構成により冗長性を持たせることができる移動体装置、移動体装置の通信制御方法及びプログラムを提供することである。
本発明の一つの態様は、自律移動が可能とされている移動体装置であって、少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークとの通信機能を提供する処理部を備え、前記処理部は、前記少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークのそれぞれと常時リンクを構成しており、そのうちの所定の前記無線通信ネットワークが優先的に選択されて前記移動体装置の無線通信に供されるように構成されている。
本発明によれば、移動体装置の通信機能に簡易な構成により冗長性を持たせることができる。
本発明の一実施形態におけるロボットシステムの構成を例示するシステム構成図である。 本発明の一実施形態におけるロボットのハードウェア及び機能ブロックの構成を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態における管理装置のハードウェア及び機能ブロックの構成を例示するブロック図である。 本発明の一実施形態におけるロボットが備えているネットワーク通信部の構成例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるロボットにおいて実行される通信制御処理の流れを例示するフローチャートである。
以下、本発明について、その実施形態に即して添付図面を参照しながら説明する。
[システム構成]
図1に、本発明の一実施形態に係る移動体装置システムであるロボットシステム1のシステム構成を例示するシステム構成図を示している。図1に示すように、ロボットシステム1は、管理装置10と、ロボット20と、充電装置30とを備えている。
管理装置10とロボット20とは、ネットワーク40を介して相互に通信可能に接続されている。ネットワーク40は、例えば移動体通信ネットワーク、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)等の無線通信回線で構成される。充電装置30は、ネットワーク40を通じた他の装置との相互通信機能は持っていないが、ロボット20へ向けて一方向でブロードキャストする機能を備えている。本実施形態では、ネットワーク40は、少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークを含む。種類の異なる無線通信ネットワークとは、例えば、少なくとも2つの異なるキャリアによってそれぞれ運営されている無線通信ネットワークである。
管理装置10は、ロボットシステム1の稼働状態を管理するための装置であって、ロボット20、充電装置30から動作状態に関する情報を収集するとともに、その収集した情報を管理し、必要に応じて外部へ出力する等の機能を備えている。管理装置10は、典型的にはサーバ装置、パーソナルコンピュータ等の電子機器により実現される。
ロボット20は、バッテリによって駆動されるモータを動力源として自律移動が可能とされている移動体装置であり、例えばオフィスビル等の施設内巡回警備業務に好適に利用されるが、これに限られず、清掃、案内、設備点検等の業務に広く適用可能である。ロボット20は、一般にLiDAR(Light Detection And Ranging)と称されるレーザ光を用いた精密距離測定システムにより、自身の周囲の環境をリアルタイムで計測しながら経路設定を行いつつ移動する機能を備えている。ロボット20は、バッテリの充電が必要となった場合、あらかじめ特定されている充電装置30へ接近し、充電装置30と機械的・電気的に接続して、バッテリの充電を行えるように構成されている。
充電装置30は、ロボット20のバッテリを充電するための充電器を備えた機器であり、商用AC100V等の適宜の電源に接続されているほかは、スタンドアロンの簡易な構成を有する。充電装置30は、電源に接続されている動作状態においては、自身の動作状態に関する情報を含む充電装置情報を、常時周囲に向けてブロードキャストしているが、外部からの操作入力を受け付ける機能は持っていない。ロボットシステム1には、配置されるロボット20の数、その稼働領域の広さ等に応じた必要な数の充電装置30が設けられる。
[ロボット20の構成]
次に、ロボット20の構成について説明する。図2は、本発明の一実施形態におけるロボット20のハードウェア及び機能ブロックの構成を例示するブロック図である。
図2に示すように、ロボット20は、センサによる周囲環境認識に基づいて経路設定を行い、自律的に移動する機能、及び通信機能を備えた情報処理装置である。具体的には、ロボット20は、プロセッサ21、メモリ22、補助記憶部23、ネットワーク通信部24A、充電装置通信部24B、データIO部25、入出力部26、駆動部27、LiDAR装置28、及びバッテリ29を備えている。なお、ロボット20としては、必ずしも図2に例示する機能ブロックから構成されている必要はなく、同等の機能を提供する他の構成により実現されていてもよい。
プロセッサ21は、CPU,GPU等の演算デバイスを用いて構成され、後述のメモリ22、補助記憶部23から各種プログラム、データを読み込んで、ロボット20の機能を実現するためのデータ処理を実行する演算装置である。
メモリ22は、ハードウェア群をロボット20として機能させるための各種プログラム、及び各種データなどの記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶デバイスで構成することができる。本実施形態では、メモリ22に、管理制御部221、駆動制御部222、及び通信制御部223の各プログラムが格納されている。各プログラムが有する機能については後述する。
補助記憶部23は、メモリ22に格納されている各プログラムが使用するデータ等を格納する記憶領域を提供する記憶デバイスであり、例えば半導体ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)等によって構成される。本実施形態では、補助記憶部23には、充電装置情報231、ロボット情報232、及び地図情報233が格納されている。
ネットワーク通信部24Aは、ネットワーク40を通じて、管理装置10との間での双方向通信機能を提供し、例えば、移動体通信モジュール、ネットワークインタフェースカード(NIC)等のハードウェアで構成される。充電装置通信部24Bは、充電装置30からブロードキャストされる一方向通信の受信機能を提供し、例えば、IEEE 802.15.4規格に準拠した無線通信モジュール等のハードウェアで構成される。
ネットワーク通信部24Aには、第1通信モジュール241、第2通信モジュール242の通信機能を管理するための通信管理部243が設けられている。通信管理部243は、第1通信モジュール241、第2通信モジュール242を動作させるためのドライバソフトウェアと、第1通信モジュール241、第2通信モジュール242を1つの仮想NICに統合して動作させることを可能とするチーミング機能を提供するソフトウェアとを含んでいる。
図4に、本実施形態におけるネットワーク通信部24Aの構成例を示している。前記したように、ネットワーク通信部24Aには独立した2組の物理的NICである第1通信モジュール241、第2通信モジュール242が設けられている。本実施形態では、ロボット20と管理装置10とを通信可能に接続するネットワーク40として、第1ネットワーク40Aと第2ネットワーク40Bとを利用する。第1ネットワーク40AはキャリアAによって運営され、第2ネットワーク40Bは、キャリアAとは異なるキャリアBによって運営されている。第1通信モジュール241にはキャリアAの加入者情報を管理するための第1SIM(Subscriber Identity Module)カードが接続されている。また、第2通信モジュール242にはキャリアBの加入者情報を管理するための第2SIMカードが接続されている。第1通信モジュール241は、第1アンテナAN1を介して、第1ネットワーク40AにあるキャリアAの基地局と接続可能である。第2通信モジュール242は、第2アンテナAN2を介して、第2ネットワーク40BにあるキャリアBの基地局と接続可能である。
通信管理部243は、第1通信モジュール241及び第2通信モジュール242のドライバの機能を有するとともに、第1通信モジュール241及び第2通信モジュール242を統合して一つの仮想NICとして動作させるチーミング機能を提供するソフトウェアである。本実施形態の通信管理部243は、アクティブ-バックアップモードのチーミング機能を提供している。第1ネットワーク40Aと接続される第1通信モジュール241がアクティブ系、第2ネットワーク40Bと接続される第2通信モジュール242がバックアップ系である。常時はロボット20と管理装置10との通信は、キャリアAが運営する第1ネットワーク40Aと接続可能な第1通信モジュール241によって実行されている。いずれのネットワークをアクティブ系として設定するかはシステムポリシーに応じて決定すればよいが、本実施形態では、キャリアBよりも通信費用が低額であるキャリアAを、経済的観点からアクティブ系としている。これにより、第1ネットワーク40Aに障害あるいは通信条件の低下が発生するか、第1通信モジュール241に障害が発生した場合を除いて、アクティブ系である第1通信モジュール241及び第1ネットワーク40Aが利用して通信が行われる。
データIO部25は、プロセッサ21と、ネットワーク通信部24A、充電装置通信部24B、入出力部26との間でのデータ入出力機能を提供しており、種々のインタフェース回路を含む。
入出力部26は、外部からロボット20へのデータ入力を可能とするキーボード、タッチパネル、マイク等の各種入力デバイスと、プロセッサ21にて生成された出力表示データ、出力音声データ等を出力するためのモニタディスプレイ、スピーカ等の出力デバイスから構成されている。
駆動部27は、ロボット20を移動可能とするためのモータ等の動力源、減速・伝動機構等のハードウェアを含む。
LiDAR装置28は、レーザ光を用いた測距デバイスであり、ロボット20の周囲にある物体との距離を測定する機能を有する。得られた測定データはプロセッサ21が実行するプログラムに引き渡され、ロボット20の周囲の地図作製、地図に基づくロボット20の経路設定、移動制御に利用される。なお、測距機能には、ミリ波レーダ等、他の測距デバイスを用いることもできる。
バッテリ29は、モータ等を含む駆動部27、プロセッサ21等のロボット20の制御系に電力を供給する機能を有し、充電可能な適宜の形式の二次電池で構成される。
メモリ22に格納されているプログラムである管理制御部221、駆動制御部222、及び通信制御部223について説明する。
管理制御部221は、ロボット20の動作状態に関する情報、充電装置30から受信する充電装置の動作状態に関する情報に基づいて、ロボット20の動作全体を制御する機能を有する。管理制御部221の機能には、LiDAR装置28の測距データに基づく地図作製、各種センサによる周囲環境に関する情報の収集と、収集データに基づくロボット20の経路制御、バッテリ29の充電状態に関する情報に基づくロボット20の充電のための一連の動作の制御等が含まれる。なお、管理制御部221は、これらの個々の制御を実行するプログラムモジュールの組み合わせとして構成することができる。
駆動制御部222は、管理制御部221の制御下で、ロボット20の移動制御を実行すべく、駆動部27を構成するモータの駆動制御等を実行する。
通信制御部223は、プロセッサ21とネットワーク通信部24A、充電装置通信部24B等との間でのデータ通信を制御する機能を有する。
メモリ22に格納されているプログラムは、補助記憶部23に格納されている充電装置情報231、ロボット情報232、及び地図情報233を用いて担当機能を実現するためのデータ処理を実行する。ここで、充電装置情報231は、充電装置30において収集される、充電装置30の動作状態を示す情報であり、各充電装置30からブロードキャストされる一方向通信によってロボット20に送られる。各充電装置30の充電装置情報231は、各ロボット20から管理装置10へ送られ、管理装置10において管理される。本実施形態では、充電装置情報231には、各充電装置30の固有識別情報である充電装置ID、各充電装置30固有の製造番号、充電器の状態を示す充電器オンオフ情報、充電装置30に生じているエラーに関する情報であるエラー情報、充電装置30内所定測定個所における温度を示す温度情報、充電装置30に接続されているロボット20の充電プラグ端子電圧を示すプラグ電圧、充電器の通算オンオフ回数を示す充電器オンオフ回数、充電装置30に過去生じたエラーの履歴を示すエラー履歴の各項目が含まれている。なお、充電装置情報231に含まれる項目は、この例に限られることなく、適宜変更して差し支えない。
ロボット情報232は、各ロボット20において管理制御部221が収集しているロボット20の動作状態に関する情報である。各ロボット20において収集されたロボット情報232は、管理装置10へ送信され、管理装置10におけるロボット20の管理に利用される。本実施形態のロボット情報232は、各ロボット20固有の識別情報であるロボットID、各ロボット20の所在位置を示す情報である位置情報、各ロボット20の移動速度を示す情報である速度情報、各ロボット20に搭載されているバッテリ29の端子電圧を示すバッテリ電圧、各ロボット20に生じているエラーに関する情報であるエラー情報の各項目を含んでいる。なお、ロボット情報232に含まれる項目は、この例に限られることなく、適宜変更して差し支えない。
地図情報233は、ロボット20に自律移動を可能とするための、ロボット20の稼働領域の環境を数値化して表しており、ロボット20が移動可能な経路を表す特徴点の座標の集合として表現され、特徴点のX座標、Y座標と、その特徴点に関する情報が組み合わせて記録されている。特徴点には、充電装置30の設置位置の座標も含まれ、対応する充電装置30の充電装置IDが記載されている。各ロボット20は、充電が必要となった場合、自身の位置と、地図情報233に記録されている充電装置30の位置から、最も近い充電装置30を判定してその充電装置30へ移動するように制御することができる。なお、地図情報233に含まれる項目は、この例に限られることなく、適宜変更して差し支えない。
[管理装置10の構成]
次に、管理装置10の構成について説明する。図3は、本発明の一実施形態における管理装置10のハードウェア及び機能ブロックの構成を例示するブロック図である。図3に示すように、管理装置10は、各ロボット20から送信される各ロボット20及び充電装置30の動作状態に関する情報を収集、記録し、それに基づいてロボットシステム1を管理する機能を備えた情報処理装置である。具体的には、管理装置10は、プロセッサ11、メモリ12、補助記憶部13、通信部14、データIO部15、及び入出力部16を備えている。
プロセッサ11は、CPU等の演算デバイスを用いて構成され、後述のメモリ12、補助記憶部13から各種プログラム、データを読み込んで、管理装置10の機能を実現するためのデータ処理を実行する演算装置である。
メモリ12は、ハードウェア群を管理装置10として機能させるための各種プログラム、及び各種データなどの記憶領域であり、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の記憶デバイスで構成することができる。本実施形態では、メモリ12に、管理装置10全体の動作を制御するための管理制御部121、及び各ロボット20との通信を制御するための通信制御部122の各プログラムが格納されている。
補助記憶部13は、メモリ12に格納されている各プログラムが使用するデータ等を格納する記憶領域を提供する記憶デバイスであり、例えば半導体ドライブ(SSD)、ハードディスクドライブ(HDD)等によって構成される。本実施形態では、補助記憶部13には、充電装置情報131、ロボット情報132、及び地図情報133が格納されている。充電装置情報131、ロボット情報132、及び地図情報133は、ロボット20の補助記憶部23に格納されている充電装置情報231、ロボット情報232、及び地図情報233と同様である。
通信部14は、ネットワーク40を通じて、各ロボット20との間での通信機能を提供し、例えば、移動体通信モジュール、ネットワークインタフェースカード(NIC)等のハードウェアで構成される。
データIO部15は、プロセッサ11と、通信部14、入出力部16との間でのデータ入出力機能を提供しており、種々のインタフェース回路を含む。
入出力部16は、外部から管理装置10へのデータ入力を可能とするキーボード、タッチパネル、マイク等の各種入力デバイスと、プロセッサ11にて生成された出力表示データ、出力音声データ等を出力するためのモニタディスプレイ、スピーカ等の出力デバイスから構成されている。
[ロボット20の通信制御]
次に、以上説明した構成を有するロボットシステム1のロボット20において実行される通信制御について説明する。図5に、ロボット20のネットワーク通信部24Aにおける通信管理部243が実行する通信制御処理の流れをフローチャートで例示している。図5の制御フローは、ロボット20が起動して稼働状態となったときに開始され、以後ロボット20の稼働中は継続して実行される。
ステップS501において、ロボット20の通信管理部243は、第1通信モジュール241及び第2通信モジュール242を統合して一つの仮想NICとして機能させるチーミング処理を実行する。チーミングのモードはアクティブ-バックアップモードであり、ステップS502において、比較的通信費用が低額である第1ネットワーク40Aと接続可能な第1通信モジュール241がアクティブ系として優先選択される。第2通信モジュール242はバックアップ系として設定される。第1通信モジュール241、第2通信モジュール242のいずれもが第1ネットワーク40A、第2ネットワーク40Bそれぞれと常時リンクを確立しており、常時の通信は第1ネットワーク40Aを通じて実行される。
ステップS503において、通信管理部243は、第1通信モジュール241、第2通信モジュール242から第1ネットワーク40A、第2ネットワーク40Bそれぞれとの間の疎通の応答時間を取得する。具体的には、通信管理部243は、第1通信モジュール241、第2通信モジュール242から第1ネットワーク40A、第2ネットワーク40Bそれぞれを経由して実行される管理装置10との間の通信における応答時間を、pingコマンドを用いて調べる。
ステップS504で、通信管理部243は、第1ネットワーク40A、第2ネットワーク40Bのいずれのネットワークからの応答時間が短かったかを判定する。キャリアBが運営する第2ネットワーク40Bの応答時間の方が短いと判定した場合(ステップS504がYES)、通信管理部243は、ステップS505へ進む。キャリアAが運営する第1ネットワーク40Aの応答時間の方が短い、あるいは応答時間に差がないと判定した場合(ステップS504がNO)、通信管理部243は、ステップS503に戻る。この場合、第1通信モジュール241が引き続き通信に利用される。
ステップS505で、通信管理部243は、第2ネットワーク40Bに適用されている通信規格(例えば、2G、3G、LTE、5G等)が、第1ネットワーク40Aに適用されている通信規格と同等、あるいは、より高速な通信規格であるかを判定する。第2ネットワーク40Bに適用されている通信規格が第1ネットワーク40Aに適用されている通信規格と同等の、あるいはより高速な通信規格であると判定した場合(ステップS505がYES)、通信管理部243は、ステップS506へ進む。第2ネットワーク40Bに適用されている通信規格が第1ネットワーク40Aに適用されている通信規格より低速な通信規格であると判定した場合(ステップS505がNO)、通信管理部243は、ステップS503に戻る。この場合、第1通信モジュール241が引き続き通信に利用される。
ステップS506で、通信管理部243は、第2ネットワーク40Bの信号強度が所定値以上であるかを判定する。第2ネットワーク40Bの信号強度が所定値以上であると判定した場合(ステップS506がYES)、通信管理部243は、ステップS507へ進む。第2ネットワーク40Bの信号強度が所定値以上でないと判定した場合(ステップS506がNO)、通信管理部243は、ステップS503に戻る。この場合、第1通信モジュール241が引き続き通信に利用される。
ステップS507で、通信管理部243は、バックアップ系である第2通信モジュール242を選択して通信を第2ネットワーク40Bに切り替える。これは、通信系統切り替えのための所定条件として、第2ネットワーク40Bを用いた通信の応答時間の方が短く、同等あるいはより高速な通信規格である、かつ、第2ネットワーク40Bの信号強度が所定値以上であることを満たしていると判定されたためである。すなわち、通信管理部243は、第1ネットワーク40Aより応答が高速で、かつ信号強度が安定している第2ネットワーク40Bを用いて通信を継続することを選択したこととなる。
通信管理部243は、この後、引き続き第1ネットワーク40A、第2ネットワーク40Bの通信状態をモニタし、所定の条件が成立すればアクティブ系である第1通信モジュール241を用いた通信に戻す処理を行う。
すなわち、ステップS508において、通信管理部243は、第1通信モジュール241、第2通信モジュール242から第1ネットワーク40A、第2ネットワーク40Bそれぞれとの間の疎通の応答時間を取得する。
ステップS509で、通信管理部243は、第1ネットワーク40A、第2ネットワーク40Bのいずれのネットワークからの応答時間が短かったかを判定する。キャリアAが運営する第1ネットワーク40Aの応答時間の方が短いと判定した場合(ステップS509がYES)、通信管理部243は、ステップS510へ進む。キャリアBが運営する第2ネットワーク40Bの応答時間の方が短い、あるいは応答時間に差がないと判定した場合(ステップS509がNO)、通信管理部243は、ステップS508に戻る。この場合、第2通信モジュール242が引き続き通信に利用される。
ステップS510で、通信管理部243は、第1ネットワーク40Aに適用されている通信規格が第2ネットワーク40Bに適用されている通信規格と同等の、あるいはより高速な通信規格であるかを判定する。第1ネットワーク40Aに適用されている通信規格が第2ネットワーク40Bに適用されている通信規格と同等の、あるいはより高速な通信規格であると判定した場合(ステップS510がYES)、通信管理部243は、ステップS511へ進む。第1ネットワーク40Aに適用されている通信規格が第2ネットワーク40Bに適用されている通信規格より低速な通信規格であると判定した場合(ステップS510がNO)、通信管理部243は、ステップS508に戻る。この場合、第2通信モジュール242が引き続き通信に利用される。
ステップS511で、通信管理部243は、第1ネットワーク40Aの信号強度が所定値以上であるかを判定する。第1ネットワーク40Aの信号強度が所定値以上であると判定した場合(ステップS511がYES)、通信管理部243は、ステップS502へ進み、ロボット20の通信を第1通信モジュール241による第1ネットワーク40Aを利用して行う構成に戻す処理を実行する。第1ネットワーク40Aの信号強度が所定値以上でないと判定した場合(ステップS511がNO)、通信管理部243は、ステップS508に戻る。この場合、第2通信モジュール242が引き続き通信に利用される。
以上の通信制御処理によれば、ロボットの通信機能に簡易な構成により冗長性を持たせることができる。
前記処理部は、前記所定の無線通信ネットワークの通信状態と他の前記無線通信ネットワークの通信状態とを比較し、所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件が成立した他の前記無線通信ネットワークを選択して通信機能の提供を継続するとしてもよい。
このようにすれば、通信速度、信号強度等の条件を比較してより条件の良いネットワークに通信を切り換えることができる。
前記処理部は、前記所定の無線通信ネットワークから前記他の無線通信ネットワークに通信を切り替えた後、前記所定の無線通信ネットワークの通信状態と他の前記無線通信ネットワークの通信状態とを比較し、前記所定の無線通信ネットワークについて前記所定の条件が成立した場合に、当該所定の無線通信ネットワークを選択して通信機能の提供を継続としてもよい。
このようにすれば、初期に優先選択されているネットワークの通信状態が優位となった場合、通信機能を初期のネットワークに戻し、初期のネットワークの優位性(通信コスト等)をできるだけ享受できるようにすることができる。
前記処理部は、前記無線通信ネットワーク間での通信切替が行われた場合、次の無線通信ネットワーク切替処理の実行を所定時間の間抑止するようにしてもよい。
このようにすれば、無線通信ネットワーク間での頻繁な通信切替が行われるのを防ぐことができる。
前記所定の無線通信ネットワークは、前記少なくとも2種類の無線通信ネットワークの中で最も通信費用が低いものとしてもよい。
このようにすれば、最も通信コストが安い無線通信ネットワークが優先選択されることとなり、ロボットシステムを経済的に運用することが可能となる。
前記所定の条件は、比較的通信速度が速く、かつ通信の信号強度が所定値以上であることを含むとすることができる。
このようにすれば、ロボットの通信を、より高速の安定した通信状態の下で行わせることができる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるし、ソフトウェアにより実行させることもできる。換言すると、図2ないし図4の機能的構成は例示に過ぎず、特に限定されない。即ち、上述した一連の処理を全体として実行できる機能が管理装置10、ロボット20に備えられていれば足り、この機能を実現するためにどのような機能ブロックを用いるのかは特に図2ないし図4の例に限定されない。また、一つの機能ブロックは、ハードウェア単体で構成してもよいし、ソフトウェア単体で構成してもよいし、それらの組み合わせで構成してもよい。本実施形態における機能的構成は、演算処理を実行するプロセッサによって実現され、本実施形態に用いることが可能なプロセッサには、シングルプロセッサ、マルチプロセッサ及びマルチコアプロセッサ等の各種処理装置単体によって構成されるものの他、これら各種処理装置と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field‐Programmable Gate Array)等の処理回路とが組み合わせられたものを含む。
一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータ等にネットワークや記録媒体からインストールされる。コンピュータは、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータであってもよい。また、コンピュータは、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能なコンピュータ、例えば汎用のパーソナルコンピュータであってもよい。
このようなプログラムを含む記録媒体は、ユーザにプログラムを提供するために装置本体とは別に配布されるUSBメモリ等のリムーバブルメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体等で構成される。リムーバブルメディアは、例えば、磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク、又は光磁気ディスク等により構成される。光ディスクは、例えば、CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk),Blu-ray(登録商標) Disc(ブルーレイディスク)等により構成される。光磁気ディスクは、MD(Mini-Disk)等により構成される。また、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される記録媒体は、例えば、プログラムが記録されているROMや、ハードディスク等で構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的或いは個別に実行される処理をも含むものである。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例示に過ぎず、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明はその他の様々な実施形態を取ることが可能であり、上記実施形態と変形例の各構成を組み合わせることも可能である。更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、省略や置換等種々の変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、本明細書等に記載された発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 ロボットシステム
10 管理装置
11,21 プロセッサ
12,22 メモリ
20 ロボット
24A ネットワーク通信部
24B 充電装置通信部
30 充電装置
40 ネットワーク
223 通信制御部
241 第1通信モジュール
242 第2通信モジュール
243 通信管理部

Claims (8)

  1. 自律移動が可能とされている移動体装置であって、
    少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークとの通信機能を提供する処理部を備え、
    前記処理部は、前記少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークのそれぞれと常時リンクを構成しており、そのうちの所定の前記無線通信ネットワークが優先的に選択されて前記移動体装置の無線通信に供されている、
    移動体装置。
  2. 前記処理部は、前記所定の無線通信ネットワークの通信状態と他の前記無線通信ネットワークの通信状態とを比較し、所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件が成立した他の前記無線通信ネットワークを選択して通信機能の提供を継続する、請求項1に記載の移動体装置。
  3. 前記処理部は、前記所定の無線通信ネットワークから前記他の無線通信ネットワークに通信を切り替えた後、前記所定の無線通信ネットワークの通信状態と他の前記無線通信ネットワークの通信状態とを比較し、前記所定の無線通信ネットワークについて前記所定の条件が成立した場合に、当該所定の無線通信ネットワークを選択して通信機能の提供を継続する、請求項2に記載の移動体装置。
  4. 前記処理部は、前記無線通信ネットワーク間での通信切替が行われた場合、次の無線通信ネットワーク切替処理の実行を所定時間の間抑止する、請求項2又は3に記載の移動体装置。
  5. 前記所定の無線通信ネットワークは、前記少なくとも2種類の無線通信ネットワークの中で最も通信費用が低いものである、請求項1から4までのいずれか一項に記載の移動体装置。
  6. 前記所定の条件は、比較的通信速度が速く、かつ通信の信号強度が所定値以上であることを含む、請求項2から5までのいずれか一項に記載の移動体装置。
  7. 自律移動が可能とされている移動体装置の通信制御方法であって、
    前記移動体装置が、少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークとの通信機能を提供する処理部を備え、
    前記処理部が、前記少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークのそれぞれと常時リンクを構成しており、そのうちの所定の前記無線通信ネットワークが優先的に選択されて前記移動体装置の無線通信に供されており、
    前記処理部が、前記所定の無線通信ネットワークの通信状態と他の前記無線通信ネットワークの通信状態とを比較し、所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件が成立した他の前記無線通信ネットワークを選択して通信機能の提供を継続する、移動体装置の通信制御方法。
  8. 自律移動が可能とされている移動体装置に設けられている、少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークとの通信機能を提供する処理部に、
    前記少なくとも2種類の異なる無線通信ネットワークのそれぞれと常時リンクを構成させ、そのうちの所定の前記無線通信ネットワークを優先的に選択することにより前記移動体装置の無線通信を提供させ、
    前記所定の無線通信ネットワークの通信状態と他の前記無線通信ネットワークの通信状態とを比較し、所定の条件が成立した場合に、当該所定の条件が成立した他の前記無線通信ネットワークを選択して通信機能の提供を継続させる、
    プログラム。
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