JP2023068215A - ヘッドシステム、及びヘッド取付方法 - Google Patents

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佑哉 恒岡
Yuya TSUNEOKA
樹 森本
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Abstract

【課題】ヘッド支持部材にヘッドを取り付ける際に、ヘッド支持部材に対するヘッドの位置合わせを容易に行うことのできるヘッドシステムを提供する。【解決手段】ヘッドシステムは、ヘッドと、前記ヘッドが下方から取り付けられるヘッド支持部材とを備える。前記ヘッドは、前記ヘッドに液体を供給する供給管と、前記ヘッドから前記液体を吐出するノズルと、第1磁性部と、上方を向くヘッド基準部 とを有する。前記ヘッド支持部材は、前記液体を流通させる接続管と、第2磁性部と、下方を向く支持部材基準部とを有する。前記第1磁性部と前記第2磁性部との少なくとも一方が磁石を含み、前記ヘッドが前記ヘッド支持部材に取り付けられた状態において、前記供給管と前記接続管とが結合し、前記第1磁性部と前記第2磁性部とが上下方向に対向し、且つ前記ヘッド基準部と前記支持部材基準部とが当接する。【選択図】図11

Description

本発明は、ヘッドシステム、及びヘッド取付方法に関する。
ヘッドから液滴を吐出することにより、媒体上に画像を形成するヘッドシステムが用いられている。このようなヘッドシステムは、ヘッドと、当該ヘッドを支持するヘッド支持部材とを有する。
ここで、ヘッド支持部材にヘッドを取り付ける方法として、ヘッドを上方に移動させてヘッド支持部材の下面にヘッドを固定する方法が知られている。特許文献1はヘッド支持部材にヘッドをねじで固定することを開示している。
特開2020-121515号公報
従来は、ヘッド支持部材に対するヘッドの位置合わせは容易ではなかった。例えば特許文献1に記載された方法では、ねじを緩めてヘッドの位置を調整する際、重力により下方に移動するヘッドを手で支えながら位置調整を行う必要があり、高い精度で位置合わせを行うためには作業者の熟練が必要であった。
また、ヘッドをヘッド支持部材に取り付ける際にヘッドの供給管や電気コネクタをヘッド支持部材の接続管や電気コネクタに結合させる態様では、結合部に生じ得る抵抗力によりヘッドが下方(ヘッド支持部材から離れる方向)に押圧され得る。このような押圧力に抗してヘッドの位置決めを行うことも容易な作業ではない。
なお、供給管と接続管との結合を用いてヘッドの位置合わせを行うことは難しい。上記の通り、結合部に生じ得る抵抗力によりヘッドが下方に押圧されて位置ずれが生じるほか、結合の仕方に応じてヘッドに傾きが生じ得るためである。
上記の観点から、ヘッド支持部材に対するヘッドの上下方向の位置合わせを容易に行うことができ、且つヘッドが上下方向に位置合わせされた状態で、ヘッドの水平方向の位置合わせも容易に行うことのできるヘッドシステムを与えることが望ましい。
本発明は、ヘッド支持部材にヘッドを取り付ける際に、ヘッド支持部材に対するヘッドの位置合わせを容易に行うことのできるヘッドシステム、及びヘッド取付方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、
ヘッドと、
前記ヘッドが下方から取り付けられるヘッド支持部材とを備えるヘッドシステムが提供される。
前記ヘッドは、
前記ヘッドに液体を供給する供給管と、
前記ヘッドから前記液体を吐出するノズルと、
第1磁性部と、
上方を向くヘッド基準部とを有する。
前記ヘッド支持部材は、
前記液体を流通させる接続管と、
第2磁性部と、
下方を向く支持部材基準部とを有する。
前記第1磁性部と前記第2磁性部との少なくとも一方が磁石を含む。
前記ヘッドが前記ヘッド支持部材に取り付けられた状態において、前記供給管と前記接続管とが結合し、前記第1磁性部と前記第2磁性部とが上下方向に対向し、且つ前記ヘッド基準部と前記支持部材基準部とが当接する。
本発明の第2の態様に従えば、
ヘッドをヘッド支持部材に取り付けるヘッド取付方法が提供される。
前記ヘッドは、
前記ヘッドに液体を供給する供給管と、
前記ヘッドから前記液体を吐出するノズルと、
第1磁性部と、
上方を向くヘッド基準部とを有する。
前記ヘッド支持部材は、
前記液体を流通させる接続管と、
第2磁性部と、
下方を向く支持部材基準部とを有する。
前記第1磁性部と前記第2磁性部との少なくとも一方が磁石を含む。
ヘッド取付方法は、
前記第1磁性部と前記第2磁性部とを上下方向に対向させながら前記ヘッドを前記ヘッド支持部材に向けて上方に移動することと、
前記供給管と前記接続管とを結合することと、
前記ヘッド基準部と前記支持部材基準部とを当接させることとを含む。
本発明のヘッドシステム及びヘッド取付方法によれば、ヘッド支持部材にヘッドを取り付ける際に、ヘッド支持部材に対するヘッドの位置合わせを容易に行うことができる。
図1は、プリンタの概略的な構成図である。 図2は、ヘッドシステムの平面図である。 図3は、ヘッドシステムの支持部材の分解斜視図である。 図4(a)は、ヘッドシステムの支持部材のベース部の底面図である。図4(b)は図4(a)の領域Bの拡大図である。 図5は、ヘッドシステムの支持部材の接続部の平面図である。 図6は、図5のVI1-VI1線に沿った断面図であり、且つ図5のVI2-VI2線に沿った断面図である。 図7は、ヘッドの斜視図である。 図8は、ヘッド(カバーを除く)の分解斜視図である。 図9は、吐出ヘッドの平面図である。 図10は、図9のX-X線に沿った断面図である。 図11(a)、図11(b)は、ヘッドシステムにおいて支持部材10にヘッド20を取り付けた状態を示す説明図である。図11(a)はヘッドシステムを前方から見た様子を示している。説明の便宜上、前方から見て重複する構造を単一の部分により表している。図11(b)は図11(a)のヘッドを下方から見た様子を示している。 図12(a)、図12(b)は、ヘッドシステムにおいて支持部材10にヘッド20を取り付ける方法を示す説明図である。図12(a)はヘッドシステムを前方から見た様子を示している。説明の便宜上、前方から見て重複する構造を単一の部分により表している。図12(b)は図12(a)のヘッドを下方から見た様子を示している。
<実施形態>
本発明の実施形態のヘッドシステム100、及びヘッド取付方法について、ヘッドシステム100をプリンタ1000において用いる場合を例として説明する。
[プリンタ1000]
図1に示す通り、プリンタ1000は、4つのヘッドシステム100と、プラテン400と、一対の搬送ローラ501、502と、制御装置CONTと、これらを収容する筐体900とを主に備える。筐体900の内部には更に、インクタンク600と、4つのサブタンク700と、冷却機構800とが収容されている。
以下の説明においては、一対の搬送ローラ501、502が並ぶ方向、即ち画像形成時に媒体PMが搬送される方向をプリンタ1000の搬送方向と呼ぶ。搬送方向については、媒体PMが搬送される方向の上流側、下流側をそれぞれ、搬送方向の上流側、下流側と呼ぶ。
また、搬送方向と直交する水平面内の方向、即ち、搬送ローラ501、502の回転軸の延びる方向を媒体幅方向と呼ぶ。媒体幅方向については、搬送方向の下流側から上流側を見た際の左側、右側をそれぞれ、媒体幅方向の左側、右側と呼ぶ。搬送方向及び媒体幅方向に直交する方向を上下方向と呼ぶ。
4つのヘッドシステム100の各々は、いわゆるラインタイプのヘッドであり、媒体幅方向の両端部において支持体100aに支持されている。本実施形態では、4つのヘッドシステム100は、互いに異なる色のインクを吐出する。4つのヘッドシステム100により吐出される4色のインクは、一例としてシアンインク、マゼンタインク、イエローインク及びブラックインクである。4つのヘッドシステム100の各々の具体的な構造、機能は後述する。
プラテン400は、ヘッドシステム100から媒体PMに向けてインクが吐出される際に、媒体PMをヘッドシステム100とは反対側(下方)から支持する板状部材である。プラテン400の媒体幅方向の幅は、プリンタ1000による画像記録が可能な最も大きな媒体の幅よりも大きい。
一対の搬送ローラ501、502は、プラテン400を搬送方向に挟んで配置されている。一対の搬送ローラ501、502は、ヘッドシステム100による媒体PMへの画像形成時に、媒体PMを所定の態様で搬送方向の下流側に送る。
インクタンク600は、4色のインクを収容できるよう4つに区分されている。4つのサブタンク700は、4つのヘッドシステム100の上方に、1つずつ設けられている。
4色のインクは、管路610によりリザーバ620に送られる。管路610及びリザーバ620は、4色のインクを流通、収容できるよう4つに区分されている。リザーバ620に送られた各色のインクは、不図示の管路及びポンプを介して、4つのサブタンク700のいずれかとリザーバ620の間で循環される。
4つのサブタンク700の各々は、その真下に配置されたヘッドシステム100にインクを供給し、且つ当該ヘッドシステム100からインクを回収する。
冷却機構800は、冷媒を循環させて、ヘッドシステム100が備えるドライバIC233(後述)を冷却する機構である。冷却機構800は主に、冷媒タンク、ポンプ、冷媒供給管、冷媒回収管(いずれも不図示)を有する。冷却機構800は、冷媒供給管及び冷媒回収管を介して、冷媒タンクとヘッドシステム100との間で冷媒を循環させる。
制御装置CONTは、プリンタ1000の備える各部を全体的に制御し、媒体PMへの画像形成等を行わせる。制御装置CONTは、FPGA(Field Programmable Gate Array)、EEPROM(Electrically Eracable Programmable Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備える。なお、制御装置CONTはCPU(Central Processing Unit)、又はASIC(Application Specific Integrated Curcuit)等を備えてもよい。制御装置CONTは、PC等の外部装置(不図示)とデータ通信可能に接続されており、当該外部装置から送られた印刷データに基づいてプリンタ1000の各部を制御する。
[ヘッドシステム100]
4つのヘッドシステム100は互いに同一の構成を有するため、以下では一つを代表的に取り上げて説明する。
ヘッドシステム100は、図2に示す通り、長尺の支持部材10と、支持部材10の長手方向に沿って千鳥状(ジグザグ状)に配置された10個のヘッド20とを備える。ヘッド20の各々は支持部材10の下面に設けられた凹部に挿入されることにより、支持部材10に取り付けられている。
以下の説明においては、支持部材10の長手方向、短手方向をヘッドシステム100の幅方向、前後方向と呼ぶ。幅方向及び前後方向に直交する方向を、ヘッドシステム100の上下方向と呼ぶ。説明の便宜上、図2における下側、上側を前後方向の前側、後側とし、前側から後側を見た場合の左側、右側を幅方向の左側、右側とする。
[支持部材10]
支持部材10は、図3に示す通り、ベース部11と、接続部12とを主に有する。
ベース部11は、船状(バスタブ状)であり、前壁11a、後壁11b、左壁11c、右壁11d、底板11f、及び分離壁11pを有する。
前壁11a、後壁11b、及び分離壁11pはそれぞれ、幅方向を長手方向とする矩形板であり、互いに対して平行に配置されている。前壁11aの後方に分離壁11pが位置し、分離壁11pの後方に後壁11bが位置している。前壁11aと分離壁11pとが前後方向に対向しており、分離壁11pと後壁11bとが前後方向に対向している。前壁11aと分離壁11pとの間の幅と、後壁11bと分離壁11pとの間の幅は互いに等しい。
左壁11c、右壁11dはそれぞれ、上下方向を長手方向とする矩形板であり、互いに対して平行に配置されている。左壁11cは前壁11a、後壁11b、及び分離壁11pの左端部に接続されており、右壁11dは前壁11a、後壁11b、及び分離壁11pの右端部に接続されている。
底板11fは、幅方向を長手方向、前後方向を短手方向とする矩形板である。図4(a)に示す通り、底板11fには、10個の開口OP11が幅方向に沿って千鳥状に設けられている。10個の開口OP11の各々は、幅方向を長手方向、前後方向を短手方向とする矩形である。10個の開口OP11の各々には、ヘッド20が挿入される(詳細後述)。
底板11fは、前壁11a、後壁11b、左壁11c、右壁11d、分離壁11pの下端部に接続されている。この状態において、分離壁11pは、前後方向において、前側の5つの開口OP11と後側の5つの開口OP11との間に位置する(図4(a))。
図4(b)に示す通り、10個の開口OP11の各々の周囲には、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2、第1板ばねPS1、第2板ばねPS2、第3板ばねPS3、及び偏心ボルトEB(付勢部の一例)が設けられている。
第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2は、ヘッド20を開口OP11に挿入して支持部材10に取り付ける際に、支持部材10に対するヘッド20の位置決めを行うための部材である(詳細後述)。
第1位置決め部AL1は開口OP11の左側において開口OP11の前端近傍に設けられている。第2位置決め部AL2は開口OP11の右側において開口OP11の前後中央よりも前側に設けられている。第1位置決め部AL1と第2位置決め部AL2とは、前後方向において異なる位置に設けられており、第2位置決め部AL2が第1位置決め部AL1よりも後方に設けられている。
本実施形態では、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2はそれぞれ、底板11fの下面から下方に突出する円柱状の部材である。第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2を、傷が生じ難い材料により形成してもよい。具体的には例えば、焼き入れにより硬度を上げたステンレス等を用い得る。これにより、ヘッド20の取り付けや交換の際にヘッド20と第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2との接触により第1決め部AL1、第2位置決め部AL2に傷が発生することを抑制でき、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2を用いた高精度の位置決めを行うことが可能となる。
第1板ばねPS1、第2板ばねPS2、第3板ばねPS3は、ヘッド20を開口OP11に挿入する際に、ヘッド20を幅方向及び前後方向に付勢し、ヘッド20と第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2との接触、擦過を抑制する(詳細後述)。
第1板ばねPS1、第2板ばねPS2は開口OP11の左側に、第3板ばねPS3は開口OP11の右側に設けられている。第1板ばねPS1は、第1位置決め部AL1の後側に、ヘッド20に後ろ向きの付勢力を与えるように配置されている。第2板ばねPS2は、第1位置決め部AL1と第1板ばねPS1との間に、ヘッド20に右向きの付勢力を与えるように配置されている。第3板ばねPS3は、第2位置決め部AL2の後側に、ヘッド20に後向きの付勢力を与えるように配置されている。第1板ばねPS1~第3板ばねPS3はそれぞれ、弾性の金属板等を湾曲させて得られる汎用の板ばねとし得る。
本実施形態においては、第1板ばねPS1~第3板ばねPS3は、支持部材10の長手方向(ヘッドシステム100の幅方向)において開口OP11の両側に設けられており、支持部材11の短手方向(ヘッドシステム100の前後方向)における開口OP11の両側には設けられていない。これにより、ヘッドシステム100の前後方向の寸法が小さくなり、プリンタ1000において複数のヘッドシステム100を搬送方向の小さい領域内に配置することが可能となり、媒体PMが搬送方向に対してずれた方向に搬送された場合に生じ得る画像品質の劣化を抑制することができる。
偏心ボルトEBは、開口OP11に挿入されたヘッド20を、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2に向けて付勢し、ヘッド20を支持部材10に固定する(詳細後述)。
偏心ボルトEBは、開口OP11の右後方の角部に設けられている。偏心ボルトEBは、平面視円形の頭部EBhと、軸部EBaとを有する。軸部EBaの回転軸EBxが頭部EBhの中心からずれているため、回転に応じて頭部EBhの外周面の位置が変化する。
偏心ボルトEBは、頭部EBhがヘッド20を付勢(押圧)する付勢位置(図11(b))と、頭部EBhがヘッド20を付勢(押圧)しない非付勢位置(図12(b))との間で変移可能である。
接続部12(図3、図5)は、中空板121と、中空板121に取り付けられた10個のコネクタセットCNSと、10個のコネクタセットCNSの各々について2つずつ設けられた磁石MG(第2磁性部の一例)とを主に有する。
中空板121は、上板121e、下板121f、前板121a、後板121b、左板121c、及び右板121dを有する。上板121e、下板121fはそれぞれ幅方向を長手方向とする矩形板であり、上下方向に対向している。前板121a、後板121b、左板121c、及び右板121dが上板121eと下板121fの四辺を上下方向に繋いでいる。
図5に示す通り、10個のコネクタセットCNSは、幅方向に沿って千鳥状に配置されている。10個のコネクタセットCNSの各々は、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、冷媒排出管コネクタCDC、及び電気配線コネクタEWCを有する。
インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCは互いに同一の構造を有する。図6に示す通り、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCは、インク又は冷媒を流通する円筒状の管部Tと、管部Tからその径方向に突出する一対の上側フランジF1及び一対の下側フランジF2とを含む(図6)。一対の上側フランジF1、及び一対の下側フランジF2は管部Tから突出する平板である。
図6に示すように、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCはそれぞれ、管部Tが、上板121e、下板121fに設けられた開口OP121を通って中空板121を上下方向に貫通するように設けられている。
インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCの各々において、一対の上側フランジF1の上面が上板121eの下面に当接し、一対の下側フランジF2の下面が下板121fの上面に当接している。したがって、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCの管路Tは、上下方向の移動が規制されている。
一方で、上板121e、下板121fの開口OP121の直径は、管路Tの外径よりも大きい。したがって、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCの管路Tは、幅方向及び前後方向に移動可能である。移動可能な距離は一例として0.5mm~1mm程度とし得る。
インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCの各々において、管路Tの下端部近傍の外周にOリングOR(弾性封止部材の一例)が設けられている。
電気配線コネクタEWCは、平坦な箱状であり、下端部にヘッド20の電気配線コネクタ24(後述)が挿入される。電気配線コネクタEWCは中空基板121を上下方向に貫通して配置されている。電気配線コネクタEWCも、インク供給管コネクタISC等と同様に、箱状部から突出する一対の上側フランジ(不図示)と一対の下側フランジ(不図示)とを有する構造により、上下方向に移動が規制され且つ幅方向及び前後方向に移動可能な態様で中空板121に取り付けられている。
10個のコネクタセットCNSの各々において、冷媒供給管コネクタCSC及び冷媒排出管コネクタCDCの後方にインク供給管コネクタISC及びインク排出管コネクタIDCが設けられており、インク供給管コネクタISC及びインク排出管コネクタIDCの後方に電気配線コネクタEWCが設けられている。
磁石MGは、ヘッド20を支持部材10に取り付ける際に、磁力によりヘッド20を支持部材10側に引き付け、取り付け作業を補助する(詳細後述)。本実施形態では、磁石MGは平板状、ブロック状等のネオジム磁石である。ヘッド20よりも大きい支持部材10に磁石MGを配置することで、装置の大型化を招くことなくより大きい磁石を配置でき、より大きい磁力を確保できる。また、ヘッド20と比較して交換頻度の低い支持部材10にコストの高い磁石MGを設けることで、ヘッドシステム100のランニングコスト増加を抑制できる。
10個のコネクタセットCNSの各々について、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCを幅方向に挟んで2つの磁石MGが設けられている。本実施形態では、磁石MGはそれぞれ、中空板121の下板121fの下面に設けられている。
図3に示すように、接続部12の中空板121が、ベース部11の前壁11a、後壁11b、分離壁11pの上縁に取り付けられている。ベース部11と中空板121とにより支持部材10の本体部が構成される。ベース部11に接続部12が取り付けられた支持部材10を上下方向に見ると、ベース部11の10個の開口OP11の各々の内側に、10個のコネクタセットCNSのいずれか1つと、当該コネクタセットCNSを挟む2個の磁石MGが位置している。即ち、支持部材10を下方から見ると、開口OP11を開口部とする凹部RC11(図11(a)、図12(a))が10個、幅方向に沿って千鳥状に並んでおり、10個の凹部RC11の各々の底部にコネクタセットCNSが1つと、磁石MGが2つ配置されている。
支持部材10は、ベース部11の左壁11c、右壁11dの上端部を介して支持体100aに支持されている。支持部材10は、ヘッドシステム100の幅方向、前後方向がプリンタ1000の媒体幅方向、搬送方向にそれぞれ一致するように配置される。
インク供給管コネクタISCの上端部には、サブタンク700から延びる管路(不図示)が接続される。インク排出管コネクタIDCの上端部には、サブタンク700から延びる管路(不図示)が接続される。冷媒供給管コネクタCSCの上端部には、冷却機構800の冷媒供給管(不図示)が接続される。冷媒排出管コネクタCDCの上端部には冷却機構800の冷媒排出管(不図示)が接続される。電気配線コネクタEWCは、フレキシブル配線(不図示)及び中継基板(不図示)を介して制御装置CONTに接続される。
[ヘッド20]
図7、図8に示す通り、10個のヘッド20の各々は、流路ブロック21、平面視矩形の吐出ヘッド22、吐出制御部23、電気配線コネクタ24、フレーム25、及びカバー26を主に有する。フレーム25は吐出ヘッド22にねじで固定されている。
流路ブロック21は、本体部211と、本体部211の上部に設けられたインク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDとを有する。インク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDはいずれも円管である。
本体部211の内部には、インク供給管ISを介して流入したインクを後述する吐出ヘッド22の4つのマニホールドM1~M4(図9)に分配する流路、及び吐出ヘッド22の4つのマニホールドM1~M4から排出されたインクをインク排出管IDに送るための流路が設けられている。流路は、マニホールドM1~M4の全てにおいて同一方向にインクが流れるように構成されていてもよく、マニホールドM1、M3におけるインクの流れる方向とマニホールドM2、M4におけるインクの流れる方向とが互いに反対向きとなるように構成されていてもよい。
また、本体部211の内部には、冷媒供給管CSを介して流入した冷媒を吐出制御部23のドライバIC233(後述)の近傍に送り、ドライバIC233との熱交換により(即ち、ドライバIC233を冷却することにより)温度が上昇した冷媒を冷媒排出管CDに送るための流路が設けられている。
吐出ヘッド22は、流路部材221と、圧電アクチュエータ222とを備える(図9、図10)。
図9に示す通り、流路部材221は、平面視矩形である。
図10に示す通り、流路部材221は、インク封止膜221A、プレート221B~221E、及びノズルプレート221Fが、上からこの順に積層された積層構造体である。図9に示す通り、流路部材221の内部には、流路CHが形成されている。流路部材221は一例としてステンレス(焼き入れ処理に適さず耐腐食性が高く、線膨張係数が低いタイプ。具体的には例えば、SUS430等のフェライト系ステンレス)により形成されている。これにより、インクの流通による流路部材221の腐食を良好に抑制することができる。
流路CHは、8個のインク流通口IP22と、4本のマニホールド流路M1、M2、M3、M4と、48個の個別流路iCHとを含む。4本のマニホールド流路M1~M4の各々は、直線状の流路であり、両端部においてインク流通口IP22に連通している。4本のマニホールド流路M1~M4の各々には12個の個別流路iCHが接続している。
個別流路iCHの各々は、図10に示す通り、圧力室1、ディセンダ流路2、ノズル3を含む。圧力室1の上面はインク封止膜221Aにより形成されている。ディセンダ流路2は圧力室1からノズル3に向けて、上下方向に延びている。ノズル3は、インクを媒体PMに向けて吐出する微小開口であり、ノズルプレート221Fに形成されている。ノズルプレート221Fの下面がヘッド20の下面であり、ノズル面20nである。ノズル面20nには、マニホールド流路M1~M4が延びる方向に沿ってノズル列L(図9)が形成される。
圧電アクチュエータ222は、図10に示す通り、流路ユニット221の上面に設けられた第1圧電層L1と、第1圧電層L1の上方の第2圧電層L2と、第1圧電層L1、第2圧電層L2に挟まれた共通電極cETと、第2圧電層L2の上面に設けられた複数の個別電極iETにより構成されている。複数の個別電極iETは、複数の個別流路iCHの圧力室1の上方にそれぞれが位置するように、第2圧電層L2の上面に設けられている。第2圧電層L2のうち、共通電極cETと複数の個別電極iETの各々とに挟まれた部分は、厚み方向に分極した活性部ACとなる。
吐出制御部23は、図8に示す通り、保持板231と、保持板231に巻き付けられたFPC(Flexible Printed Circuits、フレキシブルプリント回路基板)232と、FPC232に実装された2つのドライバIC233とを備える。
FPC232の、保持板231の下面側に位置する部分には、複数の接点(不図示)が形成されている。FPC232の、保持板231の上面側に位置する部分には、2つのドライバIC233が実装されている。
吐出制御部23は、FPC232の複数の接点の各々が、圧電アクチュエータ222の複数の個別電極iETの各々と電気的に接続するように、圧電アクチュエータ222の上面に配置される。これにより、圧電アクチュエータ222の複数の個別電極iETの各々が、FPC232を介して、ドライバIC233に接続される。
吐出ヘッド22は、流路ブロック21の下面に固定されている。この状態において、8個のインク流通口IP22の各々が、流路ブロック21内の流路と連通する。圧電アクチュエータ222、吐出制御部23は、流路ブロック21の下面に設けられた凹部(不図示)の内部に配置される。
電気配線コネクタ24(第1電気コネクタの一例)は平坦な箱状であり、流路ブロック21の側方に、流路ブロック21の上方に突出するように設けられている。電気配線コネクタ24は、上端部が下端部に対して、電気配線コネクタ24の左右方向(ヘッド20の長手方向)に延びる軸を中心として揺動可能に構成されている。これにより、電気配線コネクタ24を支持部材10の電気配線コネクタEWCに差し込む際の位置合わせが容易となる。
電気配線コネクタ24は、FPC(フレキシブルプリント回路基板)241(回路基板の一例)を内部に有する。FPC241の下端部は吐出制御部23のドライバIC233に接続されている。
フレーム25は、ヘッド20の支持部材10に対する位置決め、及び固定を行うための部材である。フレーム25は、流路部材221の周囲に設けられている。
図8に示す通り、フレーム25は、平面視矩形の本体部251と、本体部251の側面251sに設けられた第1突起PR1、第2突起PR2、第3突起PR3、及び第4突起PR4を有する。
本実施形態では、フレーム25は、吐出ヘッド22と同一の材料により形成されている。このように、吐出ヘッド22とフレーム25とを同一の材料で形成することにより(即ち、吐出ヘッド22の熱膨張係数とフレーム25の熱膨張係数とを同一とすることにより)、温度変化に伴う吐出ヘッド22の変形が抑制され、温度変化に起因する吐出状態の変化が抑制される。なお、吐出ヘッド22の流路部材221とフレーム25とを一体として形成してもよい。
本体部251は、平面視矩形のブロック状或いは厚手の板状であり、上面251eの中央部に平面視矩形の開口OP25が設けられている。フレーム25は、開口OP25に吐出ヘッド22を挿入し、フレーム25に吐出ヘッド22がねじ止めされることにより、吐出ヘッド22に固定される。
第1突起PR1は、本体部251の長手方向の一方側において、短手方向の一端部の近傍に設けられている。第1突起PR1は平面視正方形の平板状であり、上面PR1eと、上下方向に沿って延びる側面PR1sとを有する。上面PR1eは本体部251の上面251eと面一である。
第2突起PR2は、本体部251の長手方向の一方側において、短手方向の他端部に設けられている。第2突起PR2は平面視台形の平板状であり、上面PR2eと、上下方向に沿って延びる側面PR2sとを有する。上面PR2eは本体部251の上面251eと面一である。側面PR2sは長手方向一方側に進むにつれて短手方向の一方側にシフトするよう傾斜した傾斜部PR2ssを含む。本実施形態では、傾斜部PR2ssは、上下方向に見て長手方向及び短手方向の両方に対して45°傾いている。
第3突起PR3は、本体部251の長手方向の他方側において、短手方向の中央部の近傍に設けられている。第3突起PR3は平面視正方形の平板状であり、上面PR3eと、上下方向に沿って延びる側面PR3sとを有する。上面PR3eは本体部251の上面251eと面一である。
第4突起PR4は、本体部251の長手方向の他方側において、短手方向の他端部に設けられている。第4突起PR4は平面視台形の平板状であり、上面PR4eと、上下方向に沿って延びる側面PR4sとを有する。上面PR4eは本体部251の上面251eと面一である。側面PR4sは長手方向他方側に進むにつれて短手方向の一方側にシフトするように傾斜した傾斜部PR4ssを含む。本実施形態では、傾斜部PR4ssは、上下方向に見て長手方向及び短手方向の両方に対して45°傾いている。
カバー26はヘッド20内への液体の侵入を抑制して、電気配線コネクタ24等の電気的構造を保護する。カバー26は、平面視矩形の上板261と、上板261の四辺から下方に延びる側板部262とを有する。
上板261には、開口OP26とスリットSL26とが設けられている。開口OP26は、上板261の長手方向の中央部に設けられている。スリットSL26は、上板261の短手方向において開口OP26と隣接し且つ上板261の長手方向に延びるように設けられている。
上板261の、長手方向における開口OP26の両側に、磁性材料により形成された磁性部MGP(第1磁性部の一例)が設けられている。磁性材料としては、例えばステンレス(SUS430)等を用いることが出来る。磁性部MGPの上面は上板261の上面と面一でもよく、上板261の上面の上方又は下方にあってもよい。
上板261と側板部262とにより囲まれた空間内に、流路ブロック21及び電気配線コネクタ24が収容される。流路ブロック21のインク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDは開口OP26を通って上板261の上方に突出する。電気配線コネクタ24はスリットSL26を通って上板261の上方に突出する。一対の磁性部MGPの間にインク供給管IS等を配置することで、配管と磁性部とをヘッド20の大型化を引き起こすことなく効率よく配置することができる。
[ヘッド20の支持部材10への取り付け構造]
支持部材10にヘッド20を取り付けた状態における各部の配置は、図11(a)、図11(b)に示す通りである。
ヘッド20は、その長手方向及び短手方向をヘッドシステム100の幅方向及び前後方向に一致させて、支持部材10に取り付けられている。
ヘッド20のフレーム25よりも上側に位置する部分が、支持部材10のベース部11の開口OP11(凹部RC11)に挿入されて、ベース部11の内部に収容されている。フレーム25の第1突起PR1~第4突起PR4の上面PR1e~PR4e(ヘッド基準部の一例)はベース部11の下板11fの下面(支持部材基準部の一例)と当接している。ベース部11の下板11fの下面は、ヘッド20の上下方向の位置決めにおいて支持部材10側の基準面として機能している。フレーム25の上面PR1e~PR4eは、ヘッド20の上下方向の位置決めにおいて、ヘッド20側の基準面として機能している。
ヘッド20のインク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDにはそれぞれ、支持部材10のインク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCの下端部が挿入されている。ヘッド20の電気配線コネクタ24の上端部は、支持部材10の電気配線コネクタEWCの下端部に挿入されている。
支持部材10の一対の磁石MGは、ヘッド20のカバー26に設けられた一対の磁性部MGPと、隙間を有して上下方向に対向している。
図11(b)に示す通り、支持部材10のベース部11の下面11fに設けられた偏心ボルトEBは、頭部EBhが開口OP11寄りに位置する付勢位置にあり、偏心ボルトEBが第4突起PR4の側面PR4sの傾斜部PR4ssを左前方に押圧している。これにより、第1突起PR1の側面PR1sの前方を向く領域及び本体部251の側面251sの左方を向き且つ突起PR1よりも前方に位置する領域(以下、「第1基準領域RA1」と呼ぶ。)が第1位置決め部AL1に当接しており、第3突起PR3の側面PR3sの前方を向く領域(以下、「第2基準領域RA2」と呼ぶ。)が第2位置決め部AL2に当接している。第1基準領域RA1、第2基準領域RA2は「基準部」の一例である。
ヘッド20は、偏心ボルトEBと、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2とに挟持されることにより、支持部材10に対して固定されている。本実施形態では、第1突起PR1~第4突起PR4が上下方向の同じ位置にあり、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2と板ばねPS1~PS3とが上下方向の同じ位置にある。そのため、ヘッド20が上下方向に位置合わせされた状態、即ち、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2と第1基準領域RA1、第2基準領域RA2が水平方向(幅方向及び前後方向)に対向している状態においては、板ばねPS1~PS3が、ヘッド20を、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2が第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2から離間する方向に付勢している。偏心ボルトEBは、板ばねPS1~PS3の付勢力よりも大きい付勢力をヘッド20に与えて、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2を第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2に当接させている。
[ヘッド20の支持部材10への取り付け方法]
支持部材10へのヘッド20の取り付けは、一例として次のようになされる。
まず作業者は、図12(a)に示すように、ヘッド20を開口OP11(凹部RC11)に挿入し、ヘッド20を上方に移動させる。
ヘッド20の上方への移動は、支持部材10の一対の磁石MGと、ヘッド20のカバー26の一対の磁性部MGPとの間に生じる引力により補助される。ヘッド20の長手方向の両端部のそれぞれに磁性部MGPが設けられており、各磁性部MGPに対向するように磁石MGが設けられている。よって、ヘッド20はバランスよく上方に引かれ、取り付け時にヘッド20の水平状態を保ちやすい。
次に、ヘッド20のインク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDにそれぞれ、支持部材10のインク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCの下端部を挿入する。
本実施形態のヘッドシステム100では、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCはそれぞれ、支持部材10のベース部11に対して幅方向及び前後方向に移動可能であり、その可動範囲は開口OP11(凹部RC11)内におけるヘッド20の幅方向及び前後方向の可動範囲よりも大きい。よって、開口OP11(凹部RC11)内に挿入されたヘッド20のインク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDに対するインク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCの位置合わせは容易である。
ヘッド20の各管に支持部材10の各コネクタを挿入しながら、ヘッド20を上方に移動する際、第1板ばねPS1が第2突起PR2の側面PR2sの前方を向く領域を後方に付勢し、第2板ばねPS2が本体部251の側面251sの左方を向く領域を右方に付勢し、第3板ばねPS3が第4突起PR4の前方を向く面を後方に付勢する。
これにより、上方に移動するヘッド20の第1基準領域RA1、第2基準領域RA2と、支持部材10の第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2との接触が抑制され、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2、第1位置決め部AL1、及び第2位置決め部AL2に擦過や衝突による傷が生じることを抑制することが出来る。
次に、ヘッド20の第1突出部PR1~第4突出部PR4の上面PR1e~PR4eを支持部材10のベース部11の底板11fの下面に当接させる。これにより、ヘッド20の上下方向の位置決めがなされる。この状態において、磁石MGと磁性部MGPとは隙間を有している。そのため、ヘッド20の上下方向の位置決めを、磁石MGや磁性部MGPに干渉されることなく高い精度で行うことができる。この状態においては、ヘッド20の各管は支持部材10の各コネクタに結合されている。この状態において、ヘッド20は、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2を第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2から離間させる付勢力を板ばねPS1~PS3から受け続けている。
なお、インク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDがインク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCに結合された状態では、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、及び冷媒排出管コネクタCDCに設けられたOリングORの変形(ねじれ等)により、インク供給管IS、インク排出管ID、冷媒供給管CS、及び冷媒排出管CDを下方に押す力が生じる。本実施形態では、磁石MGと磁性部MGPとの間に生じる引力がOリングORの変形により生じる押圧力よりも大きくなるように構成されており、OリングORからの押圧力に起因するヘッド20の上下位置の変化が抑制されている。
次に、偏心ボルトEBを工具により回転させて、図12(b)に示す非付勢位置から図11(b)に示す付勢位置に変位させることにより、頭部EBhを左前方に移動させ、頭部EBhによりヘッド20を左前方に付勢する。これにより、ヘッド20は幅方向及び前後方向に移動し、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2が第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2に当接することによりヘッド20の幅方向及び前後方向の位置決めがなされる。
本実施形態では、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、冷媒排出管コネクタCDC、及び電気配線コネクタEWCは、位置決めのためのヘッド20の移動に応じて幅方向及び/又は前後方向に移動可能である。よって、ヘッド20は位置決めのために幅方向及び前後方向に僅かに移動するが、各管と各コネクタの接続部における不都合なひずみや応力の発生は抑制される。
本実施形態では、偏心ボルトEBが開口OP11の角部に設けられており、平面視矩形のヘッド20の角部に付勢力を与える。したがって、ヘッド20に対する幅方向の付勢及び前後方向の付勢を、単一の偏心ボルトEBにより良好に行うことができる。
位置決めがなされたヘッド20は、第1アライメント部AL1、第2アライメント部AL2及び偏心ボルトEBにより挟持されることにより、ベース部11に対して、上下方向、幅方向、及び前後方向において位置決めされた状態で固定される。
この状態においては、偏心ボルトEBがヘッド20を左前方に付勢する付勢力は、板ばねPS1~PS3がヘッド20に与える付勢力よりも大きい。したがって、ヘッド20は、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2を第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2から離間させる付勢力を板ばねPS1~PS3から受け続けているにも関わらず、幅方向及び前後方向において位置決めされた状態に維持される。
[画像形成方法]
プリンタ1000及びヘッドシステム100を用いた媒体PMへの画像形成は次のように行われる。
まず、給送トレイ(不図示)の媒体PMが搬送ローラ501へと送られ、搬送ローラ501によってプラテン400の上へと送られる。ヘッドユニット100の複数のヘッド20は、搬送ローラ501、502によって搬送方向に送られる媒体PMに対して連続的にインクの液滴を吐出し、媒体PMに画像を形成していく。画像が形成された媒体PMは、搬送ローラ502の下流側へと送られ、排送トレイ(不図示)へと排出される。
ヘッド20を用いたインクの液滴の吐出は、圧電アクチュエータ222を用いて所定の圧力室1のインクに圧力を付与することにより行う。圧力室1には、サブタンク700内のインクが、インク供給管コネクタISC、流路ブロック21、マニホールドM1~M4等を介して連続的に供給される。また、マニホールドM1~M4内のインクのうち、圧力室1に供給されなかったインクは、流路ブロック21、インク排出管コネクタIDC等を介してサブタンク700に排出される。
本実施形態のヘッドシステム100の有利な効果を以下にまとめる。
本実施形態のヘッドシステム100は、支持部材10に設けられた磁石MGとヘッド20に設けられた磁性部MGPとの間に生じる磁力でヘッド20を支持部材10に向けて引き付けることにより、ヘッド20を上下方向において位置決めされた状態に維持することができる。したがって、ヘッド20を支持部材10に取り付ける作業者は、ヘッド20の落下や上下方向の位置ずれを防ぐための労力を要することなく、ヘッド20の水平方向(即ち、幅方向及び前後方向)の位置決めを容易に行うことが出来る。
本実施形態のヘッドシステム100は、偏心ボルトEBを回転させてヘッド20の第1基準領域RA1、第2基準領域RA2を第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2に当接させるだけで、ヘッド20の水平方向の位置決めを特に容易に行うことが出来る。
本実施形態のヘッドシステム100は、支持部材10の開口OP11の周囲に、第1板ばねPS1~第3板ばねPS3が設けられており、ヘッド20を開口OP11に挿入する際には、第1板ばねPS1~第3板ばねPS3が、ヘッド20の第1基準領域RA1、第2基準領域RA2を、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2から離間する方向に付勢する。したがって、ヘッド20を開口OP11に挿入する際に生じ得る第1基準領域RA1、第2基準領域RA2と第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2との接触、擦過を抑制することができ、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2、第1位置決め部AL1、及び第2位置決め部AL2の損傷を抑制することが出来る。よって、第1基準領域RA1、第2基準領域RA2、第1位置決め部AL1、及び第2位置決め部AL2の損傷に起因する位置決め精度の低下を抑制できる。これにより、誤差が1μm~2μm程度である高い精度の位置決めを実現できる。
本実施形態のヘッドシステム100においては、支持部材10に設けられる第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2を焼き入れにより硬度を高められる材料で形成しており、ヘッド20のフレーム25を焼き入れ処理には適さないが耐腐食性の高い材料で形成している。これにより、ヘッド20よりも交換頻度の低い支持部材10に設けられた第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2の硬度がヘッド20の第1基準領域RA1、第2基準領域RA2の硬度より高くなり、ヘッド20の位置決めを長期間に渡って高い精度で行うことができる。更に、流路部材221とフレーム25とを同一の材料で形成すれば、流路部材221とフレーム25との熱膨張係数を一致させつつ、流路部材221をインクの流通に適した耐腐食性の高い材料により形成することができる。
本実施形態のヘッド取付方法は、ヘッドシステム100を用いるため、ヘッドシステム100と同様の有利な効果を奏する。
<変形例>
上記実施形態のヘッドシステム100において、次の変形態様を用いることもできる。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、支持部材10に磁石MGが設けられており、ヘッド20に磁性部MGPが設けられているが、これには限られない。支持部材10に磁性部MGPを設けてヘッド20に磁石MGを設けてもよく、支持部材10及びヘッド20の両方に磁石MGを設けてもよい。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、支持部材10のコネクタセットCNSの両側に一対の磁石MGが設けられており、ヘッド20のインク供給管IS等の両側に一対の磁性部MGPが設けられているが、これには限られない。磁石MGはコネクタセットCNSの一方側に配置されるのみでもよい。或いは、コネクタセットCNS及びインク供給管IS等の配置を調整し、ヘッド20の長手方向中央部に磁性部MGPを設けるとともに支持部材10の当該磁性部MGPと対向する位置に磁石MGを設けてもよい。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、磁石MGを支持部材10の接続部12に設け、磁性部MGPをヘッド20のカバー26の上板261に設けているがこれには限られない。磁石MG及び磁性部MGPは、支持部材10にヘッド20を取り付ける際に磁石MGと磁性部MGPとが上下方向に対向するように、任意の位置に設けることが出来る。
具体的には例えば、支持部材10のベース部11の底板11fに磁石MGを設け、ヘッド20のフレーム25に、本体部251の側面251sから突出する、第1突起PR1~PR4と同様の突起部を設け、該突起部に磁性部MGPを設けてもよい。或いは、フレーム25の第1突起PR1~PR4のいずれかに磁性部MGPを設けてもよい。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、磁石MGと磁性部MGPとは、ヘッド20の上下方向の位置決めに干渉しないよう、ヘッド20が支持部材10に取り付けられた状態において磁石MGと磁性部MGPとが隙間を有して対向するよう設けられているが、これには限られない。磁石MGと磁性部MGPとは、ヘッド20の上下位置が位置合わせされた状態において互いに当接するように設けられてもよい。この場合、磁石MGの一面及び/又は磁性部MGPの一面をヘッド20の上下方向の位置決めのための基準面として用いてもよい。例えば、ヘッド20のフレーム25の第1突起PR1~第4突起PR4の上面PR1e~PR4eを磁性部MGPとし、これに対向するように支持部材10のベース部11の底板11fの下面に磁石MGを設けてもよい。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、インク供給管コネクタISC、インク排出管コネクタIDC、冷媒供給管コネクタCSC、冷媒排出管コネクタCDC、及び電気配線コネクタEWCを、幅方向及び前後方向に移動可能な態様で中空板121に取り付けているが、これらは中空板121に移動不能に固定されていてもよい。また電気配線コネクタEWCを電気配線コネクタ24と同様に揺動可能としてもよく、電気配線コネクタ24を電気配線コネクタEWCと同様にカバー26に対して水平方向に移動可能としてもよい。その他、電気配線コネクタ24を、水平移動及び揺動のいずれも行わない態様としてもよい。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、開口OP11の左側に第1位置決め部AL1、右側に第2位置決め部AL2が設けられているが、これには限られない。第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2は、ヘッド20との当接によりヘッド20の幅方向及び/又は前後方向の位置決めがなされるよう、任意の位置に配置し得る。また、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2のいずれかを省略してもよく、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2と同様の位置決め部を追加して3つ以上の位置決め部を設けてもよい。ヘッド20のフレーム25が有する突起部の数及び配置は、位置決め部に当接する基準領域を有するように、位置決め部の数及び配置に応じて適宜変更し得る。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、開口OP11の左側に第1板ばねPS1、第2板ばねPS2が設けられており、右側に第3板ばねPS3が設けられているが、これには限られない。開口OP11の周囲には、ヘッド20を開口OP11(凹部RC11)に挿入する際に第1基準領域RA1、第2基準領域RA2が第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2から離れる方向に付勢されるよう、任意の数の板ばねを任意の配置で設けることが出来る。
第1板ばねPS1~第3板ばねPS3に代えて、又はこれらに加えて、ヘッド20(例えばカバー26)に、第1板ばねPS1~第3板ばねPS3と同様の機能を果たす板ばねを設けてもよい。
第1板ばねPS1~第3板ばねPS3において、板ばねに代えて、コイルバネ等、弾性で付勢力を与える任意の付勢部材を用いてもよい。また、板ばねに代えて磁石を用いて磁力で付勢してもよい。この場合は例えば、支持部材10とヘッド20とに同極の磁石を配置する。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、開口OP11の右後方の角部に偏心ボルトEBを設けているがこれには限られない。偏心ボルトEBは、付勢位置において第1基準領域RA、第2基準領域RA2が第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2に当接するようにヘッド20を付勢するように、任意の位置に設けることが出来る。
上記実施形態のヘッドシステム100において、偏心ボルトEBに代えて頂部に近づくほど外径が大きくなるテーパ状の頭部を有するテーパボルトを用いてもよい。テーパボルトも偏心ボルトと同様に、回転に応じて頭部の外周の位置が変化し、付勢位置と非付勢位置との間で変移する。
上記実施形態のヘッドシステム100においては、フレーム25の第1突起PR1~第4突起PR4の上面PR1e~PR4eをヘッド20側の基準面、ベース部11の下板11fの下面を支持部材10側の基準面として、これらを当接させてヘッド20の上下位置を位置決めしているが、これには限られない。ヘッド20の上下位置を位置決めするための基準部は、面状の部分には限られず、線状、点状の部分であってもよい。
上記実施形態のヘッドシステム100において、板ばねPS1~PS3を省略してもよい。また、第1位置決め部AL1、第2位置決め部AL2を省略して、位置決め部を用いずに、例えば治具等を用いて幅方向及び前後方向の位置決めを行ってもよい。
以上、ヘッドシステム100からインクを吐出して媒体PMに画像形成する場合を例として実施形態及び変形例を説明した。ヘッドシステム100は、画像成形のために任意の液体を吐出する液体吐出システムであってよく、画像を形成される媒体PMは、例えば用紙、布、樹脂等であってもよい。また、ヘッドシステム100を、シリアルヘッド型のプリンタのヘッドシステムとして用いても良い。
本明細書に記載の実施形態は、全ての点で例示であって、限定的なものではないと考えられるべきである。例えば、プリンタ1000におけるヘッドシステム100の数、構成等は変更し得る。印刷装置1000が同時に印刷可能な色の数も限定はされず、単色印刷のみが可能な構成であってもよい。また、個別流路iCHの数、配置等も適宜変更し得る。また、各実施形態及び変形例にて記載されている技術的特徴は互いに組み合わせることができる。
本発明の特徴を維持する限り、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。
10 支持部材
20 ヘッド
21 流路ブロック
22 吐出ヘッド
23 吐出制御部
24 電気配線コネクタ
25 フレーム
26 カバー
100 ヘッドシステム
1000 プリンタ
AL1 第1位置決め部
AL2 第2位置決め部
MG 磁石
MGP 磁性部
OP11 開口
PR1 第1突起
PR2 第2突起
PR3 第3突起
PR4 第4突起
PS1 第1板ばね
PS2 第2板ばね
PS3 第3板ばね
RA1 第1基準領域
RA2 第2基準領域
RC11 凹部

Claims (18)

  1. ヘッドと、
    前記ヘッドが下方から取り付けられるヘッド支持部材とを備えるヘッドシステムであって、
    前記ヘッドは、
    前記ヘッドに液体を供給する供給管と、
    前記ヘッドから前記液体を吐出するノズルと、
    第1磁性部と、
    上方を向くヘッド基準部とを有し、
    前記ヘッド支持部材は、
    前記液体を流通させる接続管と、
    第2磁性部と、
    下方を向く支持部材基準部とを有し、
    前記第1磁性部と前記第2磁性部との少なくとも一方が磁石を含み、
    前記ヘッドが前記ヘッド支持部材に取り付けられた状態において、前記供給管と前記接続管とが結合し、前記第1磁性部と前記第2磁性部とが上下方向に対向し、且つ前記ヘッド基準部と前記支持部材基準部とが当接するヘッドシステム。
  2. 前記第1磁性部が前記ヘッドの上部に設けられた請求項1に記載のヘッドシステム。
  3. 前記供給管及び前記接続管の少なくとも一方に弾性封止部材が設けられており、
    前記ヘッドが前記ヘッド支持部材に取り付けられた状態において、前記第1磁性部と前記第2磁性部との間に生じる前記ヘッドと前記ヘッド支持部材とを互いに接近させる向きの磁力は、前記弾性封止部材により生じる前記ヘッドと前記ヘッド支持部材とを互いに離間させる向きの弾性力よりも大きい請求項1又は2に記載のヘッドシステム。
  4. 前記ヘッドは上方から見て一方向に長い形状を有し、
    前記第1磁性部は、前記ヘッドの長手方向の一方側及び他方側に設けられた2つの磁性部を含む請求項1~3のいずれか一項に記載のヘッドシステム。
  5. 前記供給管が前記長手方向の中央部において前記ヘッドの上面に設けられた請求項4に記載のヘッドシステム。
  6. 前記ヘッドは、前記ヘッドに冷媒を供給する冷媒供給管を有し、
    前記冷媒供給管が前記長手方向の中央部において前記ヘッドの上面に設けられた請求項4又は5に記載のヘッドシステム。
  7. 前記第1磁性部が磁石を含まず、前記第2磁性部が磁石を含む請求項1~6のいずれか一項に記載のヘッドシステム。
  8. 前記ヘッドは、
    前記ノズルが形成されたノズル面と、
    上方から見て前記ノズル面の外側に突出するフレームとを有し、
    前記フレームに前記ヘッド基準部が設けられており、
    前記ヘッド基準部と前記支持部材基準部とが当接した状態において、前記第1磁性部と前記第2磁性部とが上下方向に隙間を有して対向する請求項1~7のいずれか一項に記載のヘッドシステム。
  9. 前記フレームに、複数の基準部が設けられており、
    前記ヘッド支持部材は、
    複数の位置決め部と、
    前記ヘッドを前記複数の位置決め部に向けて付勢する付勢部とを有し、
    前記付勢部は、前記ヘッドが前記ヘッド支持部材に取り付けられた状態において、前記複数の基準部が前記複数の位置決め部にそれぞれ当接するように前記ヘッドを付勢する請求項8に記載のヘッドシステム。
  10. 前記ヘッド支持部材は、前記ヘッドが収容される凹部を有する本体部を有し、
    前記接続管は前記本体部によって、上下方向において移動が拘束され且つ水平方向において前記本体部に対して移動可能となるように保持されており、
    前記接続管の前記水平方向の可動範囲が、前記凹部に収容された前記ヘッドの前記水平方向の可動範囲よりも大きい請求項9に記載のヘッドシステム。
  11. 前記ヘッドは、
    前記ヘッドの上部に設けられた回路基板と、
    前記回路基板を覆うカバーとを有し、
    前記回路基板が第1電気コネクタを有し、
    前記ヘッド支持部材が下方を向く第2電気コネクタを有し、
    前記第1電気コネクタは前記ヘッド内において水平方向に移動可能であり、且つ/又は前記第2電気コネクタは前記ヘッド支持部材内において水平方向に移動可能であり
    前記ヘッドが前記ヘッド支持部材に取り付けられた状態において、前記第1電気コネクタと前記第2電気コネクタとが結合し、
    前記付勢部が前記ヘッドを付勢して前記複数の基準部を前記複数の位置決め部にそれぞれ当接させる際に、前記接続管と、前記第1電気コネクタ及び前記第2電気コネクタの少なくとも一方とが前記水平方向に移動する請求項10に記載のヘッドシステム。
  12. 前記ヘッドは、
    前記ヘッドの上部に設けられた回路基板と、
    前記回路基板を覆うカバーとを有し、
    前記第1磁性部が前記カバーの上面に設けられた請求項1~10に記載のヘッドシステム。
  13. 前記回路基板が第1電気コネクタを有し、
    前記ヘッド支持部材が下方を向く第2電気コネクタを有し、
    前記ヘッドが前記ヘッド支持部材に取り付けられた状態において、前記第1電気コネクタと前記第2電気コネクタとが結合する請求項12に記載のヘッドシステム。
  14. 前記ヘッドは上方から見て矩形であり、
    前記付勢部は上方から見た前記ヘッドの角部を付勢するように設けられた偏心ボルトである請求項9~11のいずれか一項に記載のヘッドシステム。
  15. ヘッドをヘッド支持部材に取り付けるヘッド取付方法であって、
    前記ヘッドは、
    前記ヘッドに液体を供給する供給管と、
    前記ヘッドから前記液体を吐出するノズルと、
    第1磁性部と、
    上方を向くヘッド基準部とを有し、
    前記ヘッド支持部材は、
    前記液体を流通させる接続管と、
    第2磁性部と、
    下方を向く支持部材基準部とを有し、
    前記第1磁性部と前記第2磁性部との少なくとも一方が磁石を含み、
    前記第1磁性部と前記第2磁性部とを上下方向に対向させながら前記ヘッドを前記ヘッド支持部材に向けて上方に移動することと、
    前記供給管と前記接続管とを結合することと、
    前記ヘッド基準部と前記支持部材基準部とを当接させることとを含む方法。
  16. 前記第1磁性部が前記ヘッドの上部に設けられた請求項15に記載の方法。
  17. 前記ヘッドは、第1電気コネクタを有する回路基板を有し、
    前記ヘッド支持部材は下方を向く第2電気コネクタを有し、
    前記第1電気コネクタと前記第2電気コネクタとを結合することを更に含む請求項15又は16に記載の方法。
  18. 前記ヘッドは、
    前記ノズルが形成されたノズル面と、
    上方から見て前記ノズル面の外側に突出し且つ複数の基準部が設けられたフレームとを有し、
    前記ヘッド支持部材は複数の位置決め部を有し、
    前記ヘッド基準部と前記支持部材基準部とを当接させた状態で前記ヘッドを付勢して前記複数の基準部を前記複数の位置決め部にそれぞれ当接させることを更に含む請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
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