JP2023066804A - エンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイルコーキングの堆積を抑制するためのターボチャージャの冷却を効果的に行う。【解決手段】ECM40は、タービンハウジング21の温度と、及びターボチャージャ20の内部におけるオイルコーキングの発生部位の温度と、に基づき、エンジン10の運転中に電動ポンプ31がターボチャージャ20に供給する冷却水の流量を可変設定する。【選択図】図1

Description

本発明は、ターボチャージャを備えるエンジンを制御するエンジン制御装置に関する。
ターボチャージャと、ブローバイガス還元装置と、を備えるエンジンでは、ターボチャージャのコンプレッサに、吸気と共にブローバイガスが流入する。そして、コンプレッサ内でブローバイガス中のオイルミストが炭化して、コンプレッサに堆積することがある。特許文献1には、コンプレッサから流出する吸気の温度が一定の温度以上となるときに、ターボチャージャに冷却水を流すことで、オイルミストの炭化と堆積を抑えることが記載されている。
特開2020-128724号公報
ところで、ターボチャージャの内部には、ジャーナルの潤滑等に用いられるオイルが存在している。エンジンの運転中に排気により熱せられてターボチャージャの内部が高温となると、ターボチャージャの内部のオイルが炭化して、オイル通路の壁面やジャーナル部等に堆積する。そして、炭化したオイル、いわゆるオイルコーキングの堆積が進むと、オイルの流れやタービン軸の回転が阻害される虞がある。よって、こうしたターボチャージャの内部におけるオイルコーキングの堆積を抑制することが求められている。
上記課題を解決するエンジン制御装置は、ターボチャージャと、前記ターボチャージャに冷却水を供給する電動ポンプと、を備えるエンジンを制御する。そして、同エンジン制御装置は、ハウジング温度及び発生部位温度に基づき、エンジンの運転中に電動ポンプがターボチャージャに供給する冷却水の流量を可変設定している。なお、ハウジング温度は、ターボチャージャのタービンハウジングの温度である。また、発生部位温度は、ターボチャージャの内部におけるオイルコーキングの発生部位の温度である。
上記エンジン制御装置では、オイルコーキングの発生部位の温度と、タービンハウジングの温度と、に基づいて、エンジンの運転中に電動ポンプがターボチャージャに供給する冷却水の流量を設定している。そのため、タービンハウジングからの伝熱による将来の発生部位の温度上昇を考慮したかたちで、適切な冷却水流量を設定できる。したがって、オイルコーキングの生成、堆積を効果的に抑制できる。
上記エンジン制御装置において、エンジンの停止後に電動ポンプを駆動してターボチャージャに冷却水を供給する停止後冷却制御を実行するとともに、エンジンを停止したときのハウジング温度である停止時ハウジング温度、及びエンジンを停止したときの発生部位温度である停止時発生部位温度に基づき、停止後冷却制御における電動ポンプの駆動時間を可変設定するとよい。こうした場合には、エンジン停止後のタービンハウジングからの伝熱による発生部位への伝熱を考慮したかたちで、エンジン停止後の電動ポンプの駆動時間を適切に設定できる。また、停止時ハウジング温度、及び停止時発生部位温度に基づき、停止後冷却制御においてターボチャージャに供給する冷却水の流量を可変設定するようにしてもよい。
エンジン制御装置の一実施形態の構成を模式的に示す図。 同エンジン制御装置が実行する運転中冷却制御ルーチンのフローチャート。 同エンジン制御装置が実行する停止後冷却制御ルーチンのフローチャート。
以下、エンジン制御装置の一実施形態を、図1~図3を参照して詳細に説明する。本実施形態のエンジン制御装置は、車両に搭載されるエンジン10に適用される。
<エンジン制御装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態のエンジン制御装置の構成を説明する。図1に示すように、エンジン10には、吸気通路11と排気通路12とが設けられている。また、エンジン10には、同エンジン10の回転を受けて動作するオイルポンプ13が設置されている。
エンジン10は、ターボチャージャ20を備えている。ターボチャージャ20は、エンジン10の排気通路12に設置されたタービンハウジング21と、エンジン10の吸気通路11に設置されたコンプレッサハウジング22と、を備える。タービンハウジング21とコンプレッサハウジング22とは、ジャーナルハウジング23を介して連結されている。タービンハウジング21の内部には、排気通路12を流れる排気の吹付けにより回転するタービンホイール24が設置されている。コンプレッサハウジング22の内部には、吸気通路11を流れる吸気を回転に応じて圧縮するコンプレッサホイール25が設置されている。ジャーナルハウジング23には、タービンホイール24とコンプレッサホイール25とを連結するタービン軸26が通されている。タービン軸26は、フローティング軸受27により、ジャーナルハウジング23に対して回転自在に軸支されている。また、タービン軸26におけるタービンホイール24との連結部の付近の部分には、タービンハウジング21からジャーナルハウジング23への排気流入を制限するためのシールリング28が取り付けられている。
ジャーナルハウジング23の内部には、フローティング軸受27を通ってオイルを流すための通路であるオイル通路29が形成されている。オイル通路29には、オイルポンプ13が吐出したオイルの一部が供給される。また、ジャーナルハウジング23の内部には、冷却水を流すための通路であるウォータジャケット30が形成されている。ウォータジャケット30には、ターボチャージャ20の外部に設置された電動ポンプ31により冷却水が供給される。
エンジン10を搭載する車両には、ECM(エンジン制御モジュール)40が搭載されている。ECM40は、エンジン制御のための各種処理を実行する処理装置41と、エンジン制御用のプログラムやデータが記憶された記憶装置42と、を備えている。ECM40には、車速V、エンジン回転数NE、アクセルペダル開度ACC、過給圧PB、吸気流量GA、吸気温THA、外気温THOなどの車両の走行状態を示す状態量の検出信号が入力されている。また、ECM40には、イグニッションスイッチ43の操作状況を示す信号であるIG信号が入力されている。そして、ECM40は、入力された各信号に基づき、エンジン10のスロットル開度TA、燃料噴射量QINJ、点火時期AOP等の制御を行っている。
エンジン10の運転中にECM40は、タービンハウジング21の温度であるハウジング温度TH1と、オイルコーキングの発生部位P1~P3の各温度と、を推定している。発生部位P1は、オイル通路29におけるシールリング28の近傍の部分である。発生部位P2は、オイル通路29におけるフローティング軸受27の近傍の部分である。発生部位P3は、オイル通路29におけるフローティング軸受27よりも下流側の部分であるオイルドレイン部である。以下の説明では、発生部位P1の温度をシールリング温度TH2、発生部位P2の温度をベアリング温度TH3、発生部位P3の温度をオイルドレイン温度TH4、と記載する。
ECM40は、ハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4を、車両の走行状況を示す各種の状態量に基づき推定している。各温度の推定に用いる状態量には、車速V、エンジン回転数NE、アクセルペダル開度ACC、燃料噴射量QINJ、過給圧PB、吸気流量GA、吸気温THA、及び外気温THOが含まれる。これら温度の推定は、例えば機械学習により学習されたニューラルネットワークを用いて行われる。
<運転中冷却制御>
ECM40は、エンジン10の運転中に、ターボチャージャ20を冷却するための運転中冷却制御を行っている。運転中冷却制御は、ターボチャージャ20が高温となったときに電動ポンプ31を駆動してターボチャージャ20を冷却するために行われる。運転中冷却制御では、ハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4に基づき、電動ポンプ31の駆動の有無を決定している。また、運転中冷却制御では、ハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4に基づき、電動ポンプ31がターボチャージャ20に供給する冷却水の流量を決定している。
図2に、運転中冷却制御のため、ECM40が実行する運転中冷却制御ルーチンのフローチャートを示す。ECM40は、エンジン10の運転中、既定の制御周期毎に本ルーチンを繰り返し実行する。
本ルーチンを開始すると、ECM40はまずステップS100において、予め推定したハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4の値を取得する。次にECM40は、ステップS110において、冷却要求フラグがセットされているか否かを判定する。冷却要求フラグは、前回の本ルーチンの実行時に電動ポンプ31の駆動が要求されていたか否かを示すフラグである。そして、ECM40は、冷却要求フラグがセットされている場合(YES)には、ステップS120に処理を進める。一方、ECM40は、冷却要求フラグがセットされていない場合(NO)には、ステップS170に処理を進める。
まず、冷却要求フラグがセットされていなかった場合(S110:NO)の処理を説明する。この場合のECM40は、ステップS120において、ハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4に基づき、電動ポンプ31の駆動の要否を判定する。具体的には、要件(A)~(D)のいずれか一つ以上が満たされているか否かにより、電動ポンプ31の駆動の要否を判定している。要件(A)は、ハウジング温度TH1が第1高温判定値TX1以上であること、である。要件(B)は、シールリング温度TH2が第2高温判定値TX2以上であること、である。要件(C)は、ベアリング温度TH3が第3高温判定値TX3以上であること、である。要件(D)は、オイルドレイン温度TH4が第4高温判定値TX4以上であること、である。そして、ECM40は、電動ポンプ31の駆動が不要と判定した場合(NO)には、そのまま今回の本ルーチンの処理を終了する。一方、ECM40は、電動ポンプ31の駆動が必要と判定した場合には、ステップS130に処理を進める。そして、ECM40は、そのステップS130において、冷却要求フラグをセットする。
続いてECM40は、続くステップS140において、第1~第4要求流量Q1~Q4を演算する。第1要求流量Q1は、第1演算マップMAP1を用いてハウジング温度TH1に基づき演算される。第1要求流量Q1は、ハウジング温度TH1を適正な温度に低下させるために必要な冷却水の流量を示している。第1演算マップMAP1は、ハウジング温度TH1が後述の第1低温判定値TY1を超えて高くなるほど多い流量を第1要求流量Q1の値として演算するように設定されている。
一方、第2要求流量Q2は、第2演算マップMAP2を用いてシールリング温度TH2に基づき演算される。第2要求流量Q2は、シールリング28の近傍の部分でのオイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にシールリング温度TH2を低下させるために必要な冷却水の流量を示している。第2演算マップMAP2は、シールリング温度TH2が後述の第2低温判定値TY2を超えて高くなるほど多い流量が第2要求流量Q2の値として演算するように設定されている。第3要求流量Q3は、第3演算マップMAP3を用いてベアリング温度TH3に基づき演算される。第3要求流量Q3は、フローティング軸受27の近傍の部分でのオイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にベアリング温度TH3を低下させるために必要な冷却水の流量を示している。第3演算マップMAP3は、ベアリング温度TH3が後述の第3低温判定値TY3を超えて高くなるほど多い流量を第3要求流量Q3の値として演算するように設定されている。第4要求流量Q4は、第4演算マップMAP4を用いてオイルドレイン温度TH4に基づき演算される。第4要求流量Q4は、オイル通路29のオイルドレイン部分の温度をオイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度に低下させるために必要な冷却水の流量を示している。第4演算マップMAP4は、オイルドレイン温度TH4が後述の第4低温判定値TY4を超えて高くなるほど多い流量を第4要求流量Q4の値として演算するように設定されている。
そして、ECM40は、ステップS150において、第1~第4要求流量Q1~Q4の中で最大の値を、要求流量QRの値として設定する。次のステップS160において、ECM40は、要求流量QR分の冷却水を吐出するように電動ポンプ31を駆動する。そして、ECM40は、今回の本ルーチンの処理を終了する。
続いて、冷却要求フラグがセットされていた場合(S110:YES)の処理を説明する。この場合には、前回の本ルーチンの実行時には、電動ポンプ31を駆動していたことになる。この場合のECM40は、ステップS170において、ハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4に基づき、電動ポンプ31の駆動を継続するか、停止するか、を判定する。具体的には、次の要件(E)~(H)の全てが満たされる場合に、電動ポンプ31の駆動を停止すると判定する。そして、要件(E)~(H)の一つ以上が満たされない場合には、電動ポンプ31の駆動を継続すると判定する。要件(E)は、ハウジング温度TH1が第1低温判定値TY1未満であること、である。第1低温判定値TY1には、第1高温判定値TX1よりも低い温度が設定されている。要件(F)は、シールリング温度TH2が第2低温判定値TY2未満であること、である。第2低温判定値TY2には、第2高温判定値TX2よりも低い温度が設定されている。要件(G)は、ベアリング温度TH3が第3低温判定値TY3未満であること、である。第3低温判定値TY3には、第3高温判定値TX3よりも低い温度が設定されている。要件(H)は、オイルドレイン温度TH4が第4低温判定値TY4未満であること、である。第4低温判定値TY4には、第4高温判定値TX4よりも低い温度が設定されている。
電動ポンプ31の駆動を継続すると判定した場合(S170:NO)には、ECM40は、上述のステップS140に処理を進める。一方、電動ポンプ31の駆動を停止すると判定した場合(S170:YES)には、ECM40はステップS180において、冷却要求フラグをクリアする。そして、ECM40は、ステップS190において、電動ポンプ31の駆動を停止した後、今回の本ルーチンの処理を終了する。
<停止後冷却制御ルーチン>
さらにECM40は、エンジン10の停止時のターボチャージャ20の温度が高いときには、エンジン10の停止後に電動ポンプ31を駆動してターボチャージャ20を冷却している。続いて、こうしたエンジン10の停止後の電動ポンプ31の駆動に係る停止後冷却制御について説明する。
図3に、停止後冷却制御に係るECM40の処理手順を示す。ECM40は、エンジン10の停止に応じて図3の処理を開始する。
エンジン10が停止すると、ECM40はまずステップS200において、その時点のハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4の値を取得する。このとき取得したハウジング温度TH1の値は停止時ハウジング温度に対応する。また、このとき取得したシールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4は、停止時発生部位温度に対応する。
次に、ECM40は、ステップS210において、第5~第8要求流量Q5~Q8を演算する。第5要求流量Q5は、ステップS200で取得したハウジング温度TH1に基づき、第5演算マップMAP5を用いて演算される。第5要求流量Q5は、ハウジング温度TH1を適正な温度に低下させるために必要な冷却水の流量を示している。第6要求流量Q6は、ステップS200で取得したシールリング温度TH2に基づき、第6演算マップMAP6を用いて演算される。第6要求流量Q6は、オイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にシールリング温度TH2を低下させるために必要な冷却水の流量を示している。第7要求流量Q7は、ステップS200で取得したベアリング温度TH3に基づき、第7演算マップMAP7を用いて演算される。第7要求流量Q7は、オイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にベアリング温度TH3を低下させるために必要な冷却水の流量を示している。第8要求流量Q8は、ステップS200で取得したオイルドレイン温度TH4に基づき、第8演算マップMAP8を用いて演算される。第8要求流量Q8は、オイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にオイルドレイン温度TH4を低下させるために必要な冷却水の流量を示している。なお、第5~第8演算マップMAP5~MAP8は、各々対応する部位の温度が一定の温度未満の場合には、要求流量の値として「0」を演算するように設定されている。また、第5~第8演算マップMAP5~MAP8は、各々対応する部位の温度が上記一定の温度以上の場合には、その温度が高いほど多い流量を要求流量の値として演算するように設定されている。なお、第5~第8演算マップMAP5~MAP8のそれぞれにおける上記一定の値は、マップ毎に個別の値となっている。
続いて、ECM40は、ステップS220において、第1要求駆動時間TM1、第2要求駆動時間TM2、第3要求駆動時間TM3、及び第4要求駆動時間TM4を演算する。第1要求駆動時間TM1は、ステップS200で取得したハウジング温度TH1に基づき、第9演算マップMAP9を用いて演算される。第1要求駆動時間TM1は、ハウジング温度TH1を適正な温度に低下させるために必要な電動ポンプ31の駆動時間を示している。第9演算マップMAP9は、ハウジング温度TH1が一定の温度未満の場合には、第1要求駆動時間TM1の値として「0」を演算するように設定されている。そして、第9演算マップMAP9は、ハウジング温度TH1が上記一定の値以上の場合には、ハウジング温度TH1が高いほど長い時間を第1要求駆動時間TM1の値として演算するように設定されている。第2要求駆動時間TM2は、ステップS200で取得したシールリング温度TH2に基づき、第10演算マップMAP10を用いて演算される。第2要求駆動時間TM2は、オイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にシールリング温度TH2を低下させるために必要な電動ポンプ31の駆動時間を示している。第3要求駆動時間TM3は、ステップS200で取得したベアリング温度TH3に基づき、第11演算マップMAP11を用いて演算される。第3要求駆動時間TM3は、オイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にベアリング温度TH3を低下させるために必要な電動ポンプ31の駆動時間を示している。第4要求駆動時間TM4は、ステップS200で取得したオイルドレイン温度TH4に基づき、第12演算マップMAP12を用いて演算される。第4要求駆動時間TM4は、オイルコーキングの生成を抑制可能な適正な温度にオイルドレイン温度TH4を低下させるために必要な電動ポンプ31の駆動時間を示している。第9~第12演算マップMAP9~MAP12は、各々対応する部位の温度が一定の温度未満の場合には、要求駆動時間の値として「0」を演算するように設定されている。また、第9~第12演算マップMAP9~MAP12は、各々対応する部位の温度が上記一定の温度以上の場合には、その温度が高いほど長い時間を要求駆動時間の値として演算するように設定されている。なお、第9~第12演算マップMAP9~MAP12のそれぞれにおける上記一定の値は、マップ毎に個別の値となっている。
次にECM40はステップS230において、第5~第8要求流量Q5~Q8の中で最大の値を要求流量QRの値として設定する。また、ECM40は同ステップS230において、第1~第4要求駆動時間TM1~TM4の中で最大の値を要求駆動時間TMRの値として設定する。
そして、ECM40は、ステップS240において、吐出流量を要求流量QRとして電動ポンプ31の駆動を開始する。その後、ECM40は、ステップS250において、要求駆動時間TMRの値分の時間が経過するのを待つ。そして、ECM40は、要求駆動時間TMRの値分の時間が経過すると(S250:YES)、ステップS260に処理を進める。なお、要求駆動時間TMRの値として「0」が設定されていた場合には、実際には電動ポンプ31の駆動が行われずに、ステップS260に処理が進められる。ステップS260においてECM40は、電動ポンプ31の駆動を停止する。そして、ECM40は、停止時冷却制御を終了する。
<実施形態の作用効果>
本実施形態の作用及び効果について説明する。
エンジン10の運転中のタービンハウジング21には、高温の排気が流入する。排気の熱は、タービンハウジング21に伝わる。そして、タービンハウジング21からの伝熱により、ターボチャージャ20の内部におけるオイルコーキングの各発生部位P1~P3の温度が上昇する。これにより、発生部位P1~P3の温度がある程度よりも高い状態が継続すると、オイルコーキングの生成及び堆積が生じてしまう。
運転中冷却制御では、ターボチャージャ20が高温となったときに電動ポンプ31を駆動する。そして、ターボチャージャ20のウォータジャケット30に冷却水を流して各発生部位P1~P3を冷却することで、各発生部位P1~P3におけるオイルコーキングの生成及び堆積を抑えている。
なお、発生部位P1~P3の温度があまり高くなくても、ハウジング温度TH1が高ければ、タービンハウジング21からの伝熱によりその後に発生部位P1~P3の温度が上昇することがある。本実施形態では、ターボチャージャ20に供給する冷却水の流量を、発生部位P1~P3の温度とタービンハウジング21の温度とに応じて可変設定している。そのため、タービンハウジング21からの伝熱による将来の発生部位P1~P3の温度上昇を考慮したかたちで、適切な冷却水流量を設定できる。
また、本実施形態では、エンジン10の停止時のターボチャージャ20が高温の状態にある場合には、エンジン10の停止後に電動ポンプ31を駆動する停止後冷却制御を行っている。エンジン10の停止時には、発生部位P1~P3の温度があまり高くなくても、ハウジング温度TH1が高ければ、タービンハウジング21からの伝熱によりその後に発生部位P1~P3の温度が上昇することがある。本実施形態では、こうした停止後冷却制御においてターボチャージャ20に供給する冷却水の流量、及び電動ポンプ31の駆動時間を、発生部位P1~P3の温度とタービンハウジング21の温度とに応じて可変設定している。そのため、タービンハウジング21からの伝熱による発生部位P1~P3の将来の温度上昇を考慮したかたちで適切な流量、及び駆動時間を設定できる。
なお、エンジン10の運転中は、ハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4を推定している。そのため、運転中冷却制御では、各温度の推移に応じて冷却水の流量を逐次に調整できる。一方、エンジン10の停止後には各温度の推定が行われず、冷却水の流量を停止時の温度のみに基づき設定する必要がある。また、エンジン10の停止後には、排気によりタービンハウジング21が加熱されなくなる。さらに、エンジン10の停止後には、オイルポンプ13が停止して、オイル通路29のオイルの流れが滞る。このように、エンジン10の運転中と停止後とでは、条件が大きく異なる。そのため、停止後冷却制御では、運転中冷却制御とは異なる演算マップを用いて、各要求流量を演算している。
以上の本実施形態のエンジン制御装置によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)タービンハウジング21、及びオイルコーキングの発生部位P1~P3のそれぞれの温度に基づき、エンジン10の運転中に電動ポンプ31がターボチャージャ20に供給する冷却水の流量を可変設定している。そのため、適切な流量の冷却水をターボチャージャ20に供給して、オイルコーキングの生成、堆積を効果的に抑制できる。
(2)適量な冷却水を供給するように電動ポンプ31が駆動される。そのため、電動ポンプ31の電力消費や作動音が抑えられる。
(3)エンジン10の停止時のハウジング温度TH1、及び各発生部位P1~P3の温度に基づき、エンジン10の停止後の電動ポンプ31の駆動時間を可変設定している。そのため、エンジン10の停止後の電動ポンプ31の駆動時間として、オイルコーキングの抑制に必要な適切な時間を設定できる。
(4)エンジン10の停止時のハウジング温度TH1、及び各発生部位P1~P3の温度に基づき、エンジン10の停止後に電動ポンプ31がターボチャージャ20に供給する冷却水の流量を可変設定している。そのため、エンジン10の停止後の電動ポンプ31の冷却水の供給流量として、オイルコーキングの抑制に必要な適切な時間を設定できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、停止後冷却制御での要求流量QRを、各温度(TH1~TH4)に応じて可変設定していたが、固定した値としてもよい。また、停止後冷却制御での電動ポンプ31の要求駆動時間TMR、及び要求流量QRを、各温度(TH1~TH4)に拘わらず、固定した値としてもよい。
・運転中冷却制御、及び停止後冷却制御のうち、運転中冷却制御のみを行うようにしてもよい。
・上記実施形態では、ハウジング温度TH1、シールリング温度TH2、ベアリング温度TH3、及びオイルドレイン温度TH4を車両の走行状況に基づき推定して求めていた。それら温度の一部、又は全部を、温度センサで実測して求めるようにしてもよい。
・オイルコーキングが発生する部位や数は、ターボチャージャの構成により変化する。よって、ターボチャージャの構成により、要求流量QRや要求駆動時間TMRの演算に発生部位温度を用いる部位やその数は適宜に変更するとよい。
10…エンジン
11…吸気通路
12…排気通路
13…オイルポンプ
20…ターボチャージャ
21…タービンハウジング
22…コンプレッサハウジング
23…ジャーナルハウジング
24…タービンホイール
25…コンプレッサホイール
26…タービン軸
27…フローティング軸受
28…シールリング
29…オイル通路
30…ウォータジャケット
31…電動ポンプ
40…ECM(エンジン制御モジュール)
41…処理装置
42…記憶装置
43…イグニッションスイッチ

Claims (3)

  1. ターボチャージャと、前記ターボチャージャに冷却水を供給する電動ポンプと、を備えるエンジンを制御する装置であって、
    前記ターボチャージャのタービンハウジングの温度であるハウジング温度、及び前記ターボチャージャの内部におけるオイルコーキングの発生部位の温度である発生部位温度に基づき、前記エンジンの運転中に前記電動ポンプが前記ターボチャージャに供給する前記冷却水の流量を可変設定する
    エンジン制御装置。
  2. 前記エンジンの停止後に前記電動ポンプを駆動して前記ターボチャージャに前記冷却水を供給する停止後冷却制御を実行するとともに、
    前記エンジンを停止したときの前記ハウジング温度である停止時ハウジング温度、及び前記エンジンを停止したときの前記発生部位温度である停止時発生部位温度に基づき、前記停止後冷却制御における前記電動ポンプの駆動時間を可変設定する
    請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記停止時ハウジング温度及び前記停止時発生部位温度に基づき、前記停止後冷却制御において前記ターボチャージャに供給する前記冷却水の流量を可変設定する請求項2に記載のエンジン制御装置。
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