JP2023066543A - 医療器具用キャップ - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、痰吸引器のホースからの廃液だれを防ぎ、吸引器周辺の清潔を保つと共に感染拡大を防止し、尚且つ、痰吸引をスピーディーにできる医療器具用キャップを提供する。【解決手段】痰吸引器のホースとカテーテル等吸引器具とをつなぐ医療用キャップ1において、筒状の管路を有し、管路の一端に痰吸引器のホースが接続される痰吸引器用挿入口3と、管路の他端にカテーテル等吸引器具が接続されるカテーテル接続口4とを備える接続プラグ本体2と、接続プラグ本体の側面に接着する支柱部5と可撓性をもって接続されるカテーテル接続口の開口を開閉する蓋部6とを備え、蓋部の内側には、円形の外周形状を有して突出する弾力性のあるドーム部7を備え、蓋部がカテーテル接続口を閉塞すると、ドーム部がカテーテル挿入口に密着することによって封止する。【選択図】図1
Description
新規性喪失の例外適用申請有り
本発明は、医療器具用キャップに関する。
近年、医療技術の進歩により、重い病気や障害のある新生児が助かる確率が高まっている。命は助かってもその後障害が残るケースが多く、日常的に痰を吸引したり、管を通じて胃や腸に栄養を入れたりしながら在宅生活をする医療的ケア児が増えてきている。厚生労働省によると、19歳以下の医療的ケア児は2015年時点で1万7千人いて、この10年で2倍になっている。
そのような患者の多くは、呼吸や排痰がうまくできず、痰を吸引する痰吸引器が手放せないケースが多い。自宅では痰吸引器を常に患者のそばに置き、そうした患者が通院、通学等で外出する際には、ポータブル吸引器を持ち運ぶ必要がある。
外出時には、痰吸引器本体と、吸引時に使用する精製水を入れた容器や、カテーテル等の吸引に必要な物品(付属物品)をキャリーバッグに入れて持ち運ぶ必要がある。
痰を吸引する際は、痰吸引器のホースの先にカテーテル等吸引器具を装着し、吸引後は吸引した痰でホースやカテーテルが詰まらないよう通し水を吸い、その後カテーテル等吸引器具を抜き、ホースを保管しておく必要がある。
ホースの中には痰が残っており、この痰と通し水がまじりあった廃液が逆流し、しばし床やキャリーバッグの中に垂れ、付近を汚染し、感染源になっていた。この廃液垂れを防ぐ有効な手段がなく、特に外出時には感染源となる廃液をまき散らしてしまう危険性が多かった。
このため、ホースの先が野放しにしておくか、洗濯ハサミや使用済みカテーテル等をキャリーバッグに装着し、ホースの先に栓をしておくという方法がとられていた。
しかしながら、これらの手段は脱着の際、両手が必要となり、患者が痰を拭いたらすぐに吸引しなければ窒息の恐れもある吸引において、時間的ロスが大きく、痰を取り逃すこともしばしあった。そのため、吸引を素早く行うことが出来ず、吸引が必要な者の苦痛時間を増やしていた。
特許文献1には、尿道カテーテルに使用される医療器具用キャップが開示されているが、これはカテーテルの開口をふさぐためだけのものである。そのため、痰吸引のように、吸引口をふさぐだけではなく、カテーテルと吸引器具とを接続可能に構成した医療器具用キャップは存在していない。
本発明は上記課題を解決すためになされたものであって、吸引ホースからの廃液垂れを防ぎ、バッグ内や吸引器周辺を清潔に保ち、且つ、吸引作業を素早く行うことを可能にすることを提供することを目的としている。
本発明の医療器具用キャップは、痰吸引器のホースとカテーテル等吸引器具とをつなぐ医療用キャップにおいて、筒状の管路を有し、前記管路の一端に前記痰吸引器のホースが接続される痰吸引器用挿入口と、前記管路の他端に前記カテーテル等吸引器具が接続されるカテーテル接続口とを備える接続プラグ本体と、前記接続プラグ本体の側面に接着する支柱部と可撓性をもって接続される前記カテーテル接続口の開口を開閉する蓋部とを備え、前記蓋部の内側には、円形の外周形状を有して突出する弾力性のあるドーム部を備え、前記蓋部がカテーテル接続口を閉塞すると、前記ドーム部が前記カテーテル挿入口に密着することによって封止することを特徴とする。
この構造により、吸引後のホースからの廃液垂れを防ぐことが出来る。
本発明の医療器具用キャップの一具体例としては、請求項1に記載の医療器具用キャップにおいて、前記接続プラグ本体は支柱部と接合材を介してつながるレバーを備え、前記レバーを握ることで、前記支柱部と前記蓋部を繋ぐ接合材を軸に前記蓋部が回転し、
前記支柱部と前記レバーとは弾性体によって連結されており、前記カテーテル接続口と前記ドーム部とが前記弾性体の弾性力によって密着することで封止する操作性を有している。
前記支柱部と前記レバーとは弾性体によって連結されており、前記カテーテル接続口と前記ドーム部とが前記弾性体の弾性力によって密着することで封止する操作性を有している。
この構造によって、片手で操作が出来ることにより、スムーズに痰の吸引が出来る。
本発明の医療器具用キャップの一具体例としては、前記蓋部は、前記支柱部に対して前記レバーを係止する係止部材によって、開口状態が保持できるものを挙げることができる。
この構造により、開口状態が保持でき、カテーテル等吸引器具が蓋部に圧迫され抜けてしまうことを防ぐことが出来る。
本発明によれば、痰吸引器のホースからの廃液垂れを防ぐことが出来き、吸引器周りを清潔に保つことが出来るのと同時に、感染源をまき散らすことによる感染拡大を防止することが出来る。また、片手で操作できることにより、よりスピーディーに吸引出来、吸引が必要な患者の苦痛時間を減らし、QOLを向上させることが出来る。
以下、本発明の医療器具用キャップ1の実施形態について図面を用いながら説明する。
本実施形態の医療器具用キャップ1は、図1~図4に示すように、筒状の管路を有し、管路の一端に痰吸引器101のホース102が接続される痰吸引器用挿入口3と、管路の他端にカテーテル等吸引器具103が接続されるカテーテル接続口4とを備えている。これにより、医療器具用キャップ1をホース102から脱着せずに痰の吸引が可能である。
本実施形態の医療器具用キャップ1は、図1~図4に示すように、筒状の管路を有し、管路の一端に痰吸引器101のホース102が接続される痰吸引器用挿入口3と、管路の他端にカテーテル等吸引器具103が接続されるカテーテル接続口4とを備えている。これにより、医療器具用キャップ1をホース102から脱着せずに痰の吸引が可能である。
接続プラグ本体2と、接続プラグ本体2の側面に接着する支柱部5と可撓性をもって接続されるカテーテル接続口4の開口を開閉する蓋部6とを備えている。これにより、片手でレバー9を握ることでカテーテル接続口4を開閉できる。吸引時は開けてカテーテル等吸引器具103を挿し、吸引終了後は閉じることにより、廃液だれを防止できる。片手で操作できることにより、もう片方の手で痰吸引器101の電源を入れることが出来る。これにより、よりスピーディーに吸引手技に入ることが出来、吸引が必要な患者の苦痛時間を減らし、QOLを上げることが出来る。
蓋部6の内側には、円形の外周形状を有して突出する弾力性のあるドーム部7を備えている。
これにより、蓋部6がカテーテル接続口4を閉塞すると、ドーム部7がカテーテル挿入口4に密着することによって封止することで、完全に密封でき、感染源である廃液を垂らすことなくホースを保管することが出来る。このドーム部7を構成する素材としては、クッション性を備えるものであればよく、シリコン、ゴム、ウレタンなどの材料を適宜使用することができる。
これにより、蓋部6がカテーテル接続口4を閉塞すると、ドーム部7がカテーテル挿入口4に密着することによって封止することで、完全に密封でき、感染源である廃液を垂らすことなくホースを保管することが出来る。このドーム部7を構成する素材としては、クッション性を備えるものであればよく、シリコン、ゴム、ウレタンなどの材料を適宜使用することができる。
接続プラグ本体2は支柱部5とネジ8でつながるレバー9を備え、レバー9を握ることで、支柱部5と蓋部6を繋ぐネジ8を軸に蓋部6が回転する。支柱部5とレバー9とは弾性体10(本実施形態では、コイルバネ)によって連結されており、カテーテル接続口4とドーム部7とが弾性体10の弾性力によってより密着することで、廃液垂れを防ぐことが出来る。この弾性体10は、板バネで構成することも可能である。この場合、支柱部5とレバー9との間に空間を設けることができるので、かばんなどに本実施形態の医療用キャップ1を装着する際に、弾性体10と、かばんとが接触して本実施形態の医療用キャップ1が脱落することを防止できる。
蓋部6は、支柱部5に対してレバー9を係止する係止部材11によって、開口状態が保持できる。本実施形態において、係止部材11は磁石で構成されているが、この構成に限られない。これにより、吸引時カテーテル等吸引器具103をカテーテル接続口4に挿した際、蓋部6がカテーテル等吸引器具103を押すことによって抜けやすくなることを防ぐことが出来る。
本実施形態の医療器具用キャップ1の使用状態について、図4を用いて説明する。
医療器具用キャップ1の痰吸引器用挿入口3は喀痰吸引器101からつながるホース102に接続され、カテーテル接続口4にはカテーテル等吸引器具100が差し込まれる。カテーテル接続口4にカテーテル等吸引器具100を挿入する際、片手でレバー9を握ることにより、蓋部6を開閉することが出来る。その際、係止部材11の作用により、蓋部6が閉まらないよう留めておくことにより、挿入されたカテーテル等吸引器具100が蓋部6に押されて抜けたり、斜めになってしまうことを防ぐことが出来る。吸引後は、カテーテル等吸引器具100をカテーテル接続口4から抜き、蓋部6を片手で軽く抑えることにより閉めることが出来、カテーテル接続口4とドーム部7とが弾性体10の弾性力により密着することで、廃液垂れを防ぐことが出来る。
医療器具用キャップ1の痰吸引器用挿入口3は喀痰吸引器101からつながるホース102に接続され、カテーテル接続口4にはカテーテル等吸引器具100が差し込まれる。カテーテル接続口4にカテーテル等吸引器具100を挿入する際、片手でレバー9を握ることにより、蓋部6を開閉することが出来る。その際、係止部材11の作用により、蓋部6が閉まらないよう留めておくことにより、挿入されたカテーテル等吸引器具100が蓋部6に押されて抜けたり、斜めになってしまうことを防ぐことが出来る。吸引後は、カテーテル等吸引器具100をカテーテル接続口4から抜き、蓋部6を片手で軽く抑えることにより閉めることが出来、カテーテル接続口4とドーム部7とが弾性体10の弾性力により密着することで、廃液垂れを防ぐことが出来る。
弾性体、係止部材、ドーム部等必要部材の形状や位置は、上述の構成に限られず、役割が損なわれなければ適宜変更することができる。
1 医療器具用キャップ
2 接続プラグ本体
3 痰吸引器用挿入口
4 カテーテル接続口
5 支柱部
6 蓋部
7 ドーム部
8 ネジ
9 レバー
10 弾性体
11 係止部
101 痰吸引器
102 ホース
103 カテーテル等吸引器具
2 接続プラグ本体
3 痰吸引器用挿入口
4 カテーテル接続口
5 支柱部
6 蓋部
7 ドーム部
8 ネジ
9 レバー
10 弾性体
11 係止部
101 痰吸引器
102 ホース
103 カテーテル等吸引器具
Claims (3)
- 痰吸引器のホースとカテーテル等吸引器具とをつなぐ医療器具用キャップにおいて、
筒状の管路を有し、前記管路の一端に前記痰吸引器のホースが接続される痰吸引器用挿入口と、前記管路の他端に前記カテーテル等吸引器具が接続されるカテーテル接続口とを備える接続プラグ本体と、前記接続プラグ本体の側面に接着する支柱部と可撓性をもって接続される前記カテーテル接続口の開口を開閉する蓋部とを備え、
前記蓋部の内側には、円形の外周形状を有して突出する弾力性のあるドーム部を備え、
前記蓋部がカテーテル接続口を閉塞すると、前記ドーム部が前記カテーテル挿入口に密着することによって封止することを特徴とする医療器具用キャップ。 - 請求項1に記載の医療器具用キャップにおいて、前記接続プラグ本体は支柱部と接合材を介してつながるレバーを備え、前記レバーを握ることで、前記支柱部と前記蓋部を繋ぐ接合材を軸に前記蓋部が回転し、
前記支柱部と前記レバーとは弾性体によって連結されており、前記カテーテル接続口と前記ドーム部とが前記弾性体の弾性力によって密着することで封止する操作性を有している、医療器具用キャップ。 - 請求項2に記載の医療器具用キャップにおいて、前記蓋部は、前記支柱部に対して前記レバーを係止する係止部材によって、開口状態が保持できることを特徴とする、医療器具用キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021177196A JP2023066543A (ja) | 2021-10-29 | 2021-10-29 | 医療器具用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021177196A JP2023066543A (ja) | 2021-10-29 | 2021-10-29 | 医療器具用キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023066543A true JP2023066543A (ja) | 2023-05-16 |
Family
ID=86326597
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021177196A Pending JP2023066543A (ja) | 2021-10-29 | 2021-10-29 | 医療器具用キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023066543A (ja) |
-
2021
- 2021-10-29 JP JP2021177196A patent/JP2023066543A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
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