JP2023064945A - 作業用ゴンドラにおける飛散防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】重量がある大がかりな養生架台を、建物の外壁面に設置することなく、かつ、この養生架台を作業区画に合わせて昇降移動させることもなく、強風に煽られても破損及び落下がしにくい作業用ゴンドラにおける飛散防止装置を提供する。【解決手段】建物2の外壁面3から建物2の外側に突出する支持部材10を、外壁面3に対し上側と下側に少なくとも夫々一対設け、前記一対の上側と下側の支持部材10との間に吊り下げ部材30を垂設し、その吊り下げ部材30の間に養生ネット15を配設し、対向配置された下側の支持部材10間に張設手段12を架設して、この張設手段12に可撓性を有する飛散防止部材14を保持させる。【選択図】図1
Description
本発明は作業用ゴンドラにおける飛散防止装置に関するもので、より詳しくは作業用ゴンドラからの塗料等の飛散を防止する装置に関する。
従来、マンション等の建物の外壁面の補修、洗浄、塗装等の外壁工事における補修作業は、建物の上方から支持ワイヤで吊り下げられた作業用ゴンドラを昇降させ、その作業用ゴンドラに搭乗した作業者によって行われている。
その作業用ゴンドラの外側には、養生シートが建物を囲むように張設され、この養生シートと建物の間を作業用ゴンドラが昇降できるようにすることで、作業用ゴンドラからの塗料等の飛散を防止していた。
また、近年、超高層のマンションなどの高層建築物も建設され、これらの超高層の建物の外壁面に対しても、定期的に補修、洗浄、塗装等のメンテナンスを施す必要があるが、超高層マンションでの補修工事では、養生シートを、建物全体を覆って設置すると被覆範囲が広範囲になることから、養生シートの設置範囲を作業階毎の区画に分けて行う手法が提案されている。
このような手法において、従来、図12に示すように、建物100の屋上から養生架台101を吊り下げワイヤ102で懸垂支持し、該養生架台101を建物100の外壁面103にアンカー104等で固定し、建物100の屋上からその養生架台101の外周側面に沿って養生シート105を配設することで、作業用ゴンドラ106の作業空間を構成していた。
しかしながら、前記養生架台101はかなりの重量がある大がかりな装置であり、これを建物100の外壁面103に設置するためには、外壁面103に養生架台101を強固に固定する必要があるとともに、外壁面103における作業区画に合わせて、この養生架台101を昇降させ、その都度、再固定する必要があった。
また、超高層の建物100の高層階においては、渡り板状に形成された養生架台101は強風に煽られ破損する恐れがあり、その破損部品が地面へと落下するなどの懸念もあった。
そこで、本発明は、重量が大きい大がかりな養生架台101を使用することなく、強風に煽られても破損及び落下がしにくい作業用ゴンドラにおける飛散防止装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、建物の外壁面から建物の外側に突出する支持部材を、外壁面に対し上側と下側に少なくとも夫々一対設け、前記一対の上側と下側の支持部材との間に吊り下げ部材を垂設し、その吊り下げ部材の間に養生ネットを配設し、対向配置された下側の支持部材間に張設手段を架設して、この張設手段に可撓性を有する飛散防止部材を保持させたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記飛散防止部材は、建物の外壁面に対し左右方向に沿って配置されると共に、建物の前後方向における中央が垂下し、その上部が開口して形成され、前記開口した上部より作業用ゴンドラが出入りできる内部空間を形成したことを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記建物の外壁面に前記支持部材を保持する着脱部材を固定し、前記支持部材を前記着脱部材に挿入して、該支持部材を建物の外壁面に対し着脱可能に配置したことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記支持部材に、該支持部材の前記着脱部材への挿入状態から、支持部材の上方への移動を規制するロック部材を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、建物の外壁面から建物の外側に突出する支持部材を、外壁面に対し上側と下側に少なくとも夫々左右に一対設け、前記上側支持部材と下側支持部材との間に垂設した吊り下げ部材間に養生ネットを配設し、対向配置された下側支持部材間に張設手段を架設し、この張設手段に飛散防止部材を保持させたことにより、
建物の外壁面の洗浄等の施工時において、作業用ゴンドラから洗浄液や塗料等が飛散しても、飛散防止部材や養生ネットで囲まれた作業用空間から洗浄液や塗料等の外部への飛散が防止でき、また、前記従来のような重量物となる板状の養生架台を設置する必要がないことから養生架台が強風に煽られて破損し地面に落下することを防止できる。
建物の外壁面の洗浄等の施工時において、作業用ゴンドラから洗浄液や塗料等が飛散しても、飛散防止部材や養生ネットで囲まれた作業用空間から洗浄液や塗料等の外部への飛散が防止でき、また、前記従来のような重量物となる板状の養生架台を設置する必要がないことから養生架台が強風に煽られて破損し地面に落下することを防止できる。
本発明を実施するための形態を図1乃至図11に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図6は本発明の実施例1を示す。
図1は、本発明の実施例1を示し作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1を建物2の外壁面3に設置した斜視図である。
この作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1は、図1に示すように、作業用ゴンドラ4において、建物2の外壁面3を洗浄、補修、塗装等の作業を行う場合に洗浄液や塗料等の作業区域外への飛散や、作業用ゴンドラ4から工具等の地上への落下を防止するために設置されるものである。
以下、図1に示すように、建物側を内側A、反対側を外側B、建物の上階側を上側C、下階側を下側Dとするとともに、図1のX-X方向を左右方向、Y-Y方向を上下方向、Z-Z方向を前後方向として説明する。
前記作業用ゴンドラ4は、作業者が乗降できるとともに、作業者が搭乗して建物2における外壁面3の洗浄、補修、塗装等の作業が行える搭乗空間5が形成されている。
この作業用ゴンドラ4は建物2の屋上より昇降ワイヤ6によって吊り下げられ、建物2の略垂直状に形成された外壁面3において上下方向(Y-Y方向)へ昇降可能に備え付けられるとともに、昇降ワイヤ6の吊り下げ状態を支える昇降ワイヤ支持具7の取付位置を変更することによって、作業用ゴンドラ4の吊り下げ位置が左右方向(X-X方向)に移動可能に備え付けられている。
本発明の作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1は、前記作業用ゴンドラ4の外壁面3における作業用空間8を形成するものであり、下側の支持部材10となる下側支持部材10aと、上側の支持部材10となる上側支持部材10bと、張設手段12となる下側架設ロープ12aと上側架設ロープ12bと、飛散防止部材14となる飛散防止膜14aと、養生ネット15により構成されている。
図2は、下側支持部材10aと下側架設ロープ12aの構成を示す斜視図である。
下側支持部材10aは、図2に示すように、横部片20と縦部片21と支持片22により構成され、建物2の外壁面3に対し、横部片20は左右方向(X-X方向)に、縦部片21は上下方向(Y-Y方向)に、支持片22は前後方向(Z-Z方向)に配置され、各々の片が直交するように形成されている。
下側支持部材10aは、建物2の外壁面3に打ち込まれた図示しないアンカーに、取付ボルト23を前記横部片20と縦部片21に挿通させて螺着し、前記支持片22が建物2に対し外側Bに突出するように配置されている。
前記支持片22における下側Dには、支持片22の先端部と後端部、すなわち建物2における外側Bと内側Aにおいて結束具となる下側アイボルト24が夫々取付けられ、かつ、支持片22の上側Cにおいても上側アイボルト25が支持片22の先端部と後端部に取付けられている。
前記下側支持部材10aは、建物2の左右方向(X-X方向)において下側支持部材10aが対向するように一対設けられ、前記一方の下側支持部材10aと他方の下側支持部材10aの向かい合う相互の下側アイボルト24,24間に下側架設ロープ12aが支持片22の先端部と後端部において夫々張設されている。
図3は、図2の下側架設ロープ12aに飛散防止部材14を設置した斜視図である。
前記一対の下側支持部材10a,10aと、その先端部と後端部における下側架設ロープ12a,12aには、図3に示すように、飛散防止部材14である飛散防止膜14aが設置されている。
この飛散防止膜14aは、建物2の外壁面3における左右方向(X-X方向)に沿って配置されると共に、前後方向(Z-Z方向)における両端が下側架設ロープ12a,12aに対しカラビナ等の結束手段27によって保持されることで、建物2の前後方向(Z-Z方向)における中央が垂下し、左右方向(X-X方向)における両端は閉塞され、この飛散防止膜14aの上部が開口して形成されることで、一対の下側支持部材10a,10a間、すなわち建物2の外壁面3に対し左右方向(X-X方向)に沿って続く内部空間28が構成されている。
この内部空間28には、図4に示すように、作業用ゴンドラ4が上部から出入りできる程度の空間が確保され、作業用ゴンドラ4に搭乗した作業者が作業用ゴンドラ4の搭乗空間5から、下側支持部材10aの外壁面3からの脱着などの作業が行えるようになっている。
なお、前記飛散防止部材14は、可撓性を有する部材で形成され、例えば、樹脂製素材の膜状、若しくは、ネット状の部材で構成され、洗浄液や塗料などの下方への飛散を防止するとともに、工具等が作業用ゴンドラ4から落下し衝突しても飛散防止部材14が破断しない強度に保たれている。
また、前記の下側支持部材10aの建物2の垂直方向(Y-Y方向)における上側Cには、図1,2に示すように、下側支持部材10aと同様の形状となる上側支持部材10bが建物2の左右方向(X-X方向)において一対設置され、一方の上側支持部材10bと他方の上側支持部材10bの向かい合う相互の図示しない下側アイボルト24,24間に上側架設ロープ12bが支持片22の先端部において張設されている。
前記下側支持部材10aと上側支持部材10bとの距離は、建物2における略10階分程離間して配置され、前記下側支持部材10aと上側支持部材10bとの間には、吊り下げ部材30となる吊り下げロープ30aが垂設されている。
この吊り下げロープ30aは、支持片22における建物2の内側Aと外側Bに夫々設けられ、結束具となる上側支持部材10bの下側アイボルト24と下側支持部材10aの上側アイボルト25に、吊り下げロープ30aの上端と下端が夫々結束されている。
また、前記各吊り下げロープ30aと下側架設ロープ12aと上側架設ロープ12bの間には、養生ネット15が配設されている。
前記養生ネット15は、下側支持部材10aと上側支持部材10bと吊り下げロープ30aと下側架設ロープ12aと上側架設ロープ12bに対しカラビナ等の結束手段27によって保持され、建物2の上下方向(Y-Y方向)に摺動可能に設置されている。
前記の飛散防止膜14aと養生ネット15と建物2の外壁面3に囲まれた内部空間において作業用空間8が形成され、この作業用空間8内において前記作業用ゴンドラ4が上下左右方向(Y-Y方向及びX-X方向)に移動可能に配置されている。
次に、作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1を用いた作業方法について説明する。
先ず、図1に示すように、作業用ゴンドラ4を建物2の最上階より昇降ワイヤ6にて懸垂し、施工予定の建物2の外壁面3に予め下側支持部材10aや上側支持部材10bを複数設置し、下側架設ロープ12a,上側架設ロープ12b,飛散防止膜14a,吊り下げロープ30a,養生ネット15等の各部材を作業階に取り付け前記作業用空間8を形成する。
この作業用空間8内において作業用ゴンドラ4による洗浄、塗装などの作業を行い、この作業区画の施工が終了した後、養生ネット15と上側架設ロープ12bと吊り下げロープ30aと飛散防止膜14aを取り外す。
その後、下側支持部材10aの建物2の垂直方向(Y-Y方向)における下側において、先の下側支持部材10aを新たな上側支持部材10bとし、下階の下側支持部材10aを新たな下側支持部材10aとして前記各部材を再度取り付け、作業用空間8を下階に新たに形成する。
この作業用空間8の形成と作業用ゴンドラ4による洗浄、塗装などの作業の工程を下層階まで順次を行う。
前記により、建物2の外壁面3の洗浄等の施工時において、作業用ゴンドラ4から洗浄液や塗料等が飛散しても、飛散防止膜14aや養生ネット15等で囲まれた作業用空間8により洗浄液や塗料等の外部への飛散が防止される。
また、本発明の作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1によれば、超高層マンションなどの高層建築物への施工の際に、前記従来のような重量物となる養生架台101を作業工程ごとに高層階へ設置移動させる必要はなく、更に、渡り板状の底面を有する養生架台101が強風に煽られて破損し落下する恐れもない。
また、図12に示すように前記従来のような建物100の屋上において、養生架台101を懸垂保持するための吊り下げワイヤ102やその支持具107を設置する必要もなく、従来の養生架台101を用いた施工方法に対し、部品点数が少なく安価で、かつ、軽量で安全な飛散防止装置を提供することができる。
また、下側支持部材10aと上側支持部材10bは、建物2の外壁面3における施工する範囲に合わせてその固定位置を自由に配置することができることから、図5に示すように、図1の施工面に対し、左右の下側支持部材10a,10a間と上側支持部材10b,10b間の設置距離を広く設定することも、図6に示すように、施工面を複数設置することもできる。
これにより、本発明の作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1によれば、建物2の外壁面3において、広範囲な作業用空間8の確保や複数又はピンポイントの作業用空間8を構成する等、外壁面3の施工範囲や作業工程に合わせ施工面を自在に確保することができる。
図7、8は本発明の実施例2を示す
図7は本発明の実施例2における作業ゴンドラにおける飛散防止装置1の下側支持部材10a及び上側支持部材10bを、建物2の外壁面3に着脱部材40によって装着した斜視図であり、図7,8においては、下側支持部材10aのみを示した。
図7は本発明の実施例2における作業ゴンドラにおける飛散防止装置1の下側支持部材10a及び上側支持部材10bを、建物2の外壁面3に着脱部材40によって装着した斜視図であり、図7,8においては、下側支持部材10aのみを示した。
実施例2における下側支持部材10a及び上側支持部材10bは、図7に示すように、縦部片21の下端を上端の外径よりも縮径させ、その段差によって係止部41を形成し、この係止部41に前記着脱部材40が当接して縦部片21の下方への移動を規制している。
また、縦部片21の側面には、ロック部材42が設けられ、このロック部材42は、上側Cに揺動部43と下側Dに当接部44を有し、ボルト45によって縦部片21に対し回動可能に軸支されている。
前記ロック部材42は、前記ボルト45を回転軸として揺動することにより、揺動部43が縦部片21の一方の側面よりも外側に位置する突出状態と、内側に位置する収納状態に配置される。
前記突出状態は、図7,8に示すように、ロック部材42の自重によって自動的に構成され、すなわちロック状態となり、横断面形状がL字状の縦部片21の壁面に前記当接部44が接触することで、揺動部43が下方まで回動しないように、その揺動幅が規制されている。
また、建物2の外壁面3には、前記着脱部材40が建物2の上下方向(Y-Y方向)において一対設けられ、該着脱部材40は図8に示すように、螺子部46と挿通孔部47とによって構成されている。
前記挿通孔部47に形成された螺子部46を、建物2の外壁面3に打ち込まれたアンカー48に螺着することで、上下に連なる一対の挿通孔49,49が形成される。
前記上下の挿通孔49,49に、下側支持部材10a及び上側支持部材10bの縦部片21を上方から嵌入することにより、前記下側支持部材10a及び上側支持部材10bが挿通孔49内で建物2の外壁面3に対し着脱可能に設けられている。
なお、挿通孔49の内法寸法と下側支持部材10a及び上側支持部材10bの縦部片21の下側の外径は、略同径に設定されており、下側支持部材10a及び上側支持部材10bが左右方向(X-X方向)に不用意に回動することを抑制している。
その他の構成は実施例1の支持部材10と同様に構成されているため、前記と同一部分には、前記と同一符号を付してその説明を省略する。
次に、本実施例2による、作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1を用いた施工方法について説明する。
本実施例2の作業用ゴンドラにおける飛散防止装置1を設置する場合、まず、前記着脱部材40を建物2の外壁面3の任意の場所に一対設置し、この着脱部材40に下側支持部材10a及び上側支持部材10bの縦部片21を挿通孔49,49に上方から夫々嵌入する。
この時、前記ロック部材42は、揺動部43が挿通孔部47の内周に当接し、揺動部43が縦部片21の内側へ収納されることより縦部片21が着脱部材40の通過を妨げることはない。
また、ロック部材42が着脱部材40を通過した後には、揺動部43がロック部材42の自重により挿通孔部47の外径よりも外側に突出することで着脱部材40に干渉し、下側支持部材10a及び上側支持部材10bの上方への移動を規制する。
これにより下側支持部材10a及び上側支持部材10bに対し、下方から上方へ意図しない付勢力が働いた場合や、飛散防止部材14が強風に煽られたとしても着脱部材40からの下側支持部材10a及び上側支持部材10bの脱落を阻止している。
なお、下側支持部材10a及び上側支持部材10bを着脱部材40から取り外す場合には、ロック部材42を収納側に押圧することにより揺動部43が挿通孔部47の内側へ侵入することでロックが外れ上方へ抜き取ることができる。
本実施例2によれば、建物2の外壁面3における下側支持部材10a及び上側支持部材10bの着脱が容易にできることから、作業工程に合わせて作業空間の撤去や再設置が手軽に行える。
図9,10は本発明の実施例3を示す。
図9は本発明の実施例3における作業ゴンドラにおける飛散防止装置1の支持部材10となる出隅用下側支持部材50aを、建物2の外壁面3における出隅に装着した斜視図である。
なお、出隅用下側支持部材50aの上側にも支持部材10となる出隅用上側支持部材が配置されるがこの部材は前記出隅用下側支持部材50aと同一構造であるため、その説明を省略する。
実施例3における出隅用下側支持部材50a及び出隅用上側支持部材は、図9,10に示すように、横部片52と縦部片53が出隅の前後左右方向(Z-Z方向及びX-X方向)における両外壁面3に夫々設けられ、出隅片54が、建物2の出隅から外壁面3の平面に対し前後方向(Z-Z方向)に略45度回動して突出するように、前記横部片52と縦部片53に対し一体的に形成されている。
その他、前記下側架設ロープ12aと上側架設ロープ12bと飛散防止部材14は前記と同様であるため図示せず、実施例1と同一の部分には、実施例1の符号と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例3によれば、図10のように、出隅用下側支持部材50a及び出隅用上側支持部材を建物2の出隅に装着することより、出隅を介して隣り合う両外壁面3,3間に連通する作業用空間8が形成され、出隅付近の施工を容易に行うことができる。
図11は本発明の実施例4を示す。
図11は本発明の実施例4における作業ゴンドラにおける飛散防止装置1の支持部材10となる出隅用下側支持部材50aを、建物2の外壁面3における出隅に着脱部材40によって装着した斜視図である。
なお、実施例4における出隅用下側支持部材50aの上側にも支持部材10となる出隅用上側支持部材が配置されるが、前記と同様に、出隅用下側支持部材50aと同一構造であるため、その説明を省略する。
実施例4における出隅用下側支持部材50a及び出隅用上側支持部材は、図11に示すように、実施例3の縦部片53に対し、該縦部片53を横部片52よりも下方に突出させ、着脱部材40に挿通可能に形成したものである。
また、ロック部材42については、当接部44が縦部片53の側面に固定した係止ピン39に接触することで、揺動部43が下方まで回動しないように、その揺動幅が規制されている。
その他、下側架設ロープ12aと上側架設ロープ12bと飛散防止部材14は前記実施例2と同一であるため、実施例2と同一の部分には実施例1の符号と同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例4によれば、前記実施例2と実施例3の双方と同様の効果を発揮することができる。
1 飛散防止装置
2 建物
3 外壁面
10 支持部材
12 張設手段
14 飛散防止部材
15 養生ネット
30 吊り下げ部材
40 着脱部材
42 ロック部材
2 建物
3 外壁面
10 支持部材
12 張設手段
14 飛散防止部材
15 養生ネット
30 吊り下げ部材
40 着脱部材
42 ロック部材
Claims (4)
- 建物の外壁面から建物の外側に突出する支持部材を、外壁面に対し上側と下側に少なくとも夫々一対設け、前記一対の上側と下側の支持部材との間に吊り下げ部材を垂設し、その吊り下げ部材の間に養生ネットを配設し、対向配置された下側の支持部材間に張設手段を架設して、この張設手段に可撓性を有する飛散防止部材を保持させたことを特徴とする作業用ゴンドラにおける飛散防止装置。
- 前記飛散防止部材は、建物の外壁面に対し左右方向に沿って配置されると共に、建物の前後方向における中央が垂下し、その上部が開口して形成され、前記開口した上部より作業用ゴンドラが出入りできる内部空間を形成したことを特徴とする請求項1記載の作業用ゴンドラにおける飛散防止装置。
- 前記建物の外壁面に前記支持部材を保持する着脱部材を固定し、前記支持部材を前記着脱部材に挿入して、該支持部材を建物の外壁面に対し着脱可能に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の作業用ゴンドラにおける飛散防止装置。
- 前記支持部材に、該支持部材の前記着脱部材への挿入状態から、支持部材の上方への移動を規制するロック部材を設けたことを特徴とする請求項3記載の作業用ゴンドラにおける飛散防止装置。
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JP2021175419A Pending JP2023064945A (ja) | 2021-10-27 | 2021-10-27 | 作業用ゴンドラにおける飛散防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023064945A (ja) |
-
2021
- 2021-10-27 JP JP2021175419A patent/JP2023064945A/ja active Pending
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