JP2023064651A - 端末装置、基地局装置、管理装置、及び、通信方法 - Google Patents

端末装置、基地局装置、管理装置、及び、通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークスライスを利用した通信の機会を向上させる端末装置、基地局装置、管理装置及び通信方法を提供する。【解決手段】5G Systemのネットワークアーキテクチャにおいて、端末装置10は、トランシーバ11と、プロセッサ13と、を備える。プロセッサ13は、1つ又は複数のネットワークスライスのうち第1ネットワークスライスを使用することを決定し、第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数について第1の測定を行い、第1の測定の結果が閾値を満たす場合に、PDU Session Establishment Request又はService Request messageを、AN(Access Node)を介して管理装置へ送信し、第1の測定を設定するための第1の情報を含む設定情報を、第1のネットワークスライスを使用することを決定する前にANから取得する。【選択図】図10

Description

本開示は、端末装置、基地局装置、管理装置、及び、通信方法に関する。
高速大容量(eMBB: enhanced Mobile BroadBand)、低遅延・高信頼(URLLC: Ultra-Reliable and Low Latency Communications)、多数同時接続(mMTC: massive Machine Type Communication)という特徴を有する第5世代移動通信システム、いわゆる5Gは、2018年にRel-15として最初の規格が策定され、2020年3月に5Gに対応したサービスが国内でも開始された。5Gは様々なサービスで活用されることが期待されており、それらのサービスに求められる通信への要求も様々である。そこで、5Gではネットワークスライシングというコンセプトが採用されている。サービス毎に求められる通信の特質(例えば、データレート、遅延等)が異なるため、5Gが提供する通信サービスをネットワークスライスという単位で分割し、サービスに適した通信形態で5Gのサービスをそれぞれ提供することができる。
特開2021-82859号公報
ネットワークスライシングでは、幅広く特質の異なる通信を提供することが求められる。例えば、5Gは、IoT(Internet of Things)のように低データレートの通信から、高解像度の動画配信のように高データレートの通信まで対応する。特に、高データレートの通信では、広い周波数帯域を利用することができるミリ波帯の周波数の活用が想定される。しかしながら、ミリ波帯は直進性が高く、伝搬損失も大きいため、プラチナバンドと呼ばれる700MHzから900MHzの周波数帯や3G以降用いられている2GHz帯の周波数帯に比べるとセルカバレージは小さくなってしまう。よって、高データレートの通信を提供するセルを面展開することは必ずしも容易ではなく、セルの展開はスポット的になってしまうと考えられる。そこで、高データレートの通信をサポートするネットワークスライスの利用機会(opportunity)と、可用性(availability)をマッチさせる仕組みの導入が望まれる。
また、スポット的に設置されるミリ波帯で動作するセルで広いカバレージを実現しようとすれば、多くの基地局を設置することが必要となる。つまり、ミリ波帯等、高い周波数帯で動作するセルの低消費電力化が求められる。
本開示は、ネットワークスライスを利用した通信を行う機会を向上させることを可能にする端末装置、基地局装置、管理装置、及び、通信方法を提供する。
本開示の端末装置は、トランシーバと、プロセッサと、を備え、前記プロセッサは、1つ又は複数のネットワークスライスのうち第1のネットワークスライスを使用することを決定し、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数について第1の測定を行い、前記第1の測定の結果が閾値を満たす場合に、PDU Session Establishment Request又はService Request messageを、AN(Access Node)を介して管理装置へ送信するよう構成され、前記第1の測定を設定するための第1の情報を含む設定情報を、前記第1のネットワークスライスを使用することを決定する前に前記ANから取得するように構成される。
5GS(5G System)のネットワークアーキテクチャの構成を示す図。 ネットワークスライスの展開シナリオの一例を示す図。 登録処理(Registration Procedure)の一例を示す図。 S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の一例を示す図。 図4Aに続く処理の一例を示す図。 PDU SESSION ESTABLISHMENT REQUESTメッセージで起動されるS509のPDUセッション確立処理の一例を示す図。 図5Aに続く処理の一例を示す図。 S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図。 図6Aに続く処理の例を示す図。 第7図は、S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図。 S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図。 S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図。 本実施形態の端末装置(UE10)の構成の一例を示す図。 本実施形態の基地局装置((R)AN20)の構成の一例を示す図。 本実施形態の管理装置の構成の一例を示す図。 キャパシティブーストセルの制御の一例を示す図。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態につき説明する。本開示において示される1以上の実施形態において、各実施形態が含む要素を互いに組み合わせることができ、かつ、当該組み合わせられた結果物も本開示が示す実施形態の一部をなす。
図1は、5GS(5G System)のネットワークアーキテクチャの構成を示す図である。5GSは、UE(User Equipment)10、(R)AN(Radio Access Network/Access Network)20、及びコアネットワーク30を備えている。ここで、コアネットワーク30は、5GC(5G CORE)又はNGC(NG CORE)とも呼称される。
コントロール・プレーンの機能群は、AMF(Access and Mobility Management Function)301と、NEF(Network Exposure Function)302と、NRF(Network Repository Function)303と、NSSF(Network Slice Selection Function)304と、PCF(Policy Control Function)305と、SMF(Session Management Function)306と、UDM(Unified Data Management)307と、AF(Application Function)308と、AUSF(Authentication Server Function)309と、UCMF(UE radio Capability Management Function)310とを含む、複数のNF(Network Function)により構成される。
UDM307は、加入者情報を保持、管理するUDR(Unified Data Repository)と、加入者情報を処理するFE(Front End)部とを含む。また、AMF301は、モビリティ管理を行う。SMF306は、セッション管理を行う。UCMF310は、PLMN(Public Land Mobile Network)における全てのUE無線ケイパビリティID(UE Radio Capability ID)に対応するUE無線ケイパビリティ情報(UE Radio Capability Information)を保持している。UCMF310は、各PLMN-割り当てUE無線ケイパビリティID(PLMN-assigned UE Radio Capability ID)を割り当てる役割を担っている。
ここで、Namfは、AMF301が提供するサービスベースドインターフェース(Service-based interface)、Nsmfは、SMF306が提供するサービスベースドインターフェース、Nnefは、NEF302が提供するサービスベースドインターフェース、Npcfは、PCF305が提供するサービスベースドインターフェース、Nudmは、UDM307が提供するサービスベースドインターフェース、Nafは、AF308が提供するサービスベースドインターフェース、Nnrfは、NRF303が提供するサービスベースドインターフェース、Nnssfは、NSSF304が提供するサービスベースドインターフェース、Nausfは、AUSF309が提供するサービスベースドインターフェースである。各NFは、各サービスベースドインターフェースを介して他のNFと情報の交換を行う。
また、UPF(User Plane Function)330は、ユーザ・プレーン処理の機能を有する。DN(Data Network)340は、MNO(Mobile Network Operator)独自のサービス、インターネット、サードパーティーのサービスへの接続を可能にする機能を有する。
(R)AN20は、RAN(Radio Access Network)との接続、およびRAN以外のAN(Access Network)との接続を可能にする機能を有する。(R)AN20は、gNB、あるいは、ng-eNBと呼ばれる基地局装置20を含む。RANのことをNG(Next Generation)-RANと称する場合もある。
UE10とAMF301間では、リファレンスポイントN1を介して相互に情報の交換が行われる。(R)AN20とAMF301間では、リファレンスポイントN2を介して相互に情報の交換が行われる。SMF306とUPF330間では、リファレンスポイントN4を介して相互に情報の交換が行われる。
5GのQoSモデルでは、GBR(Guaranteed flow Bit Rate) QoSフローと、non―GBR QoSフローがサポートされている。GBR QoSフローは帯域保証型のQoSフロー、non―GBR QoSは、帯域非保証型のQoSフローに対応する。NAS(Non-Access Stratum)レベルでは、QoSフローの粒度で、PDU(Protocol Data Unit)セッション内での異なるQoSを扱うことができる。QoSフローは、NG-Uインターフェース上でカプセル化される。QoSフローは、ヘッダーとして運ばれるQFI(QoS Flow ID)によってPDUセッション内で識別される。
各UE10に対して、(R)AN20は、PDUセッションと共に、少なくとも1つの無線ベアラであるDRB(Data Radio Bearer)を確立でき、さらに、追加のDRBを確立することができる。DRBは、データを伝送するための論理的なパスである。(R)AN20とコアネットワーク30は、パケットを、サービスに適したQoSとDRBとに割り当てることによってサービスの質を担保する。つまり、NAS(Non-Access Stratum)におけるIPフローとQoSフローのマッピングと、AS(Access Stratum)におけるQoSフローとDRBのマッピングとの2段階が行われる。
NAS(Non-Access Stratum)レベルでは、QoSフローは、コアネットワーク30から(R)AN20に提供されるQoSプロファイル(QoS profile(s))と、コアネットワーク30からUE10に提供されるQoSルール(QoS rule(s))によって特徴づけられる。QoSプロファイルは、(R)AN20が無線インターフェース上の処理方法を決定するために利用される。一方、QoSルールは、アップリンクのユーザープレーン・トラフィックとQoSとのマッピングをUE10に指示するために利用される。
QoSプロファイルは、SMF306によってAMF301を介してリファレンスポイントN2を介して、(R)AN20に提供される、或いは、あらかじめ(R)AN20に設定される。
SMF306は、AMF301を介して1つ以上のQoSルールと、必要に応じて、これらのQoSルールに関連するQoSフローレベルのQoSパラメータとを、リファレンスポイントN1を介して、UE10に提供することができる。これに加えて、或いは、この代わりに、UE10は、Reflective QoS制御を適用することができる。ここで、Reflective QoS制御は、ダウンリンク・パケットのQFI(s)をモニターし、アップリンクに同じマッピングを適用するQoS制御である。
QoSフローは、QoSプロファイルに応じて、GBR(帯域保証)、若しくは、non-GBR(帯域非保証)のいずれかのフロー種別であり得る。QoSフローのQoSプロファイルは、例えば、5QI(5G QoS Identifier)、ARP(Allocation and Retention Priority)等のパラメータを含む。
ここで、ARPは、priority level(優先度)、pre-emption capability、pre-emption vulnerabilityに関する情報を含んでいる。ARPのpriority levelは、QoSフローの相対的な重要度を定義するもので、最も高い重要度を1として、1から15の範囲で設定される。ARPのpre-emption capabilityは、QoSフローが他のより低い優先度を持つQoSフローに既に割り当てられているリソースを使用することができるか否かを定義する指標である。ARPのpre-emption vulnerabilityは、他のより高い優先度を持つQoSフローに、QoSフローに割り当てられているリソースを明け渡してしまうか否かを定義する指標である。ARPのpre-emption capabilityとARPのpre-emption vulnerabilityには、“enabled”、若しくは、“disabled”のいずれかを設定しなければならない。
さらに、GBR QoSフローの場合には、QoSプロファイルは、アップリンク及びダウンリンクのGFBR(Guaranteed Flow Bit Rate)、アップリンク及びダウンリンクのMFBG(Maximum Flow Bit Rate)、アップリンク及びダウンリンクの最大パケット損失率(Maximum Packet Loss Rate)、Delay Critical Resource Type、Notification Control等を含む。また、non-GBR QoSフローの場合には、QoSプロファイルは、RQA(Reflective QoS Attribute)、追加のQoSフロー情報(Additional QoS Flow Information)等を含む。
QoSパラメータのNotification Controlは、QoSフローに対してGFBRを満たすことができない時の(R)AN20からの通知が要求されているか否かを示すものである。あるGBR QoSフローに対して、Notification Controlが“enable”で、かつ、(R)AN20がGFBRを満たすことができないと決定した場合には、(R)AN20は、SMF306に通知を送信しなければならない。その際、(R)AN20がこのGBR QoSフローのRANリソースの開放を要求する特別な状態、例えば、無線リンク障害(Radio Link Failure)やRAN内部での輻輳(RAN internal congestion)でない限り、(R)AN20はQoSフローを維持しなければならない。(R)AN20が再びGFBRを満たすことができると判断した場合には、(R)AN20は、その旨の新たな通知をSMF306に送信する。
さらに、AMBR(Aggregate Maximum Bit Rate)は、それぞれのPDUセッションのSession-AMBRとそれぞれのUE10のUE-AMBRと関係している。Session-AMBRは、特定のPDUセッションに対する全てのnon-GBR QoSフローに渡って提供されると期待される総ビットレート(aggregate bit rate)を制限し、UPF(User Plane Function)によって管理される。UE-AMBRは、あるUE10に対する全てのnon-GBR QoSフローに渡って提供されると期待される総ビットレート(aggregate bit rate)を制限し、(R)AN20によって管理される。
5QIは、QoSの特徴に関係し、それぞれのQoSフローに対して、ノード固有のパラメータを設定するための指針(ポリシー)を提供する。標準化された、或いは、あらかじめ設定された5G QoSの特徴は、5QIから知ることができ、明示的なシグナリングはされない。シグナリングされるQoSの特徴は、QoSプロファイルの一部として含めることができる。QoSの特徴は、Priority level(優先度)、Packet Delay Budget(パケット遅延許容時間)、Packet Error Rate(パケットエラーレート)、Averaging window(平均ウィンドウ)、Maximum Data Burst Volume(最大データバースト量)等の要素で構成される。パケット遅延許容時間は、コアネットワーク30でのパケット遅延許容時間を含んでもよい。
AS(Access Stratum)レベルでは、DRB(無線ベアラ)は、無線インターフェース(Uuインターフェース)におけるパケット処理方法を定義する。任意のDRBは、パケットに対して同一のパケット転送処理を提供する。(R)AN20は、QFI(QoS Flow ID)と関連するQoSプロファイルに基づいて、QoSフローをDRBに割り当てる(マッピングする)。異なるパケット転送処理を要求するパケットに対して、別のDRBを確立することができる。或いは、同一のPDUセッションに属する複数のQoSフローを同じDRBに多重化することができる。
アップリンクにおいて、QoSフローのDRBへのマッピングは、2つの異なる方法でシグナリングされるマッピングルールによって制御される。1つは、Reflective mappingと呼ばれる方法で、それぞれのDRBに対して、UE10は、ダウンリンク・パケットのQFI(s)をモニターし、アップリンクに同じマッピングを適用する。もう1つの方法は、Explicit Configurationと呼ばれる方法で、QoSフローのDRBへのマッピングルールは、RRC(Radio Resource Control)によって明示的にシグナリングされる。
ダウンリンクにおいて、QFI(QoS Flow ID)は、RQoS(Reflective Quality of Service)のために(R)AN20によってUuインターフェース上でシグナリングされるが、(R)AN20もNAS(Non-Access Stratum)も、あるDRBで運ばれるQoSフローのためにReflective mappingを使うのでなければ、そのDRBのためのQFIはUuインターフェース上でシグナリングされない。アップリンクにおいて、(R)AN20は、UE10にUuインターフェース上でQFIをシグナリングすることを設定することができる。
5G NRでは、QoSフローを介したQoS制御のためにSDAP(Service Data Adaptation Protocol)サブレイヤを新たに導入している。SDAPサブレイヤによって、QoSフローのトラフィックが適切なDRBにマッピングされる。SDAPサブレイヤは複数のSDAPエンティティを持つことができ、Uuインターフェース上のPDUセッション毎にSDAPエンティティを有する。SDAPエンティティの確立、若しくは解放は、RRC(Radio Resource Control)によって行われる。QoSフローは、GTP-Uヘッダーに含まれるPDU Session Container内のQFIを使って識別される。PDUセッションは、GTP-U TEID(Tunnel Endpoint IDentifier)を使って識別される。SDAPサブレイヤは、それぞれのQoSフローを特定のDRBにマッピングする。
[1.S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)]
ネットワークスライスは、5Gが提供する通信サービスをサービス毎に求められる通信の特質(例えば、データレート、遅延等)に応じて分割したサービスの単位である。各ネットワークスライスには、ネットワークスライスの選択をアシストするための情報(ネットワークスライス選択支援情報)としてS-NSSAIが割り当てられる。このS-NSSAIは、スライスの型(slice type)を識別する8ビットから成るmandatory(必須の)のSST(Slice/Service Type)と、同一のSSTの中で異なるスライスを区別するための24ビットから成るoptional(任意の)のSD(Slice Differentiator)との組で構成される。
ネットワークスライス設定情報は、1つ以上のConfigured NSSAI(s)を含んでいる。サービングPLMN(Serving Public Land Mobile Network)は、PLMN毎に適用されるConfigured NSSAIをUEに設定することができる。若しくはHPLMN(Home PLMN)は、Default Configured NSSAIをUEに設定することができる。UE10にサービングPLMN向けのConfigured NSSAIが設定されていない場合にのみ、サービングPLMN下のUE10は、Default Configured NSSAIを使用することができる。なお、UE10には、あらかじめDefault Configured NSSAIが設定されていてもよい。また、UDM Control Plane処理を介したUE Parameters Updateを使って、HPLMNのUDM307は、Default Configured NSSAIを提供、或いは更新するようにしてもよい。Configured NSSAIは、1つ以上のS-NSSAI(s)から構成される。
Requested NSSAIは、登録処理の際にUE10からサービングPLMNに提供されるNSSAIである。Requested NSSAIは、以下のいずれかでなければならない。
・Default Configured NSSAI
・Configured-NSSAI
・Allowed-NSSAI或いはその一部
・Allowed-NSSAI或いはその一部にConfigured-NSSAIに含まれる1つ以上のS-NSSAIを加えたNSSAI
Allowed-NSSAIは、例えば、登録処理の際にサービングPLMNがUE10に提供するNSSAIであり、現サービングPLMNの現在の登録エリア内で利用することができる1つ以上のS-NSSAI(s)の値を示すものである。
Subscribed S-NSSAIは、契約情報に従って、UE10がPLMN内で使用することができるS-NSSAIである。
[2.ネットワークスライスの展開シナリオ]
5Gではネットワークスライシングというコンセプトが採用され、通信に対する要求も異なる様々なサービスをそれぞれサービスに適した通信形態で提供することが考えられている。
図2は、ネットワークスライスの展開シナリオの一例を示す図である。例えば、高速大容量サービスであるeMBB(enhanced Mobile BroadBand)の中でも比較的低スループットのサービス(eMBB_1)から高スループットのサービス(eMBB_3)までをサポートすることが考えられる。SST(Slice/Service Type)によってeMBBというサービスを識別し、SD(Slice Differentiator)によって、eMBBサービス内のeMBB_1、eMBB_2、或いはeMBB_3を識別することができる。
低スループットのサービス(eMBB_1)は、プラチナバンドと呼ばれる700MHzから900MHzの周波数帯や3G以降用いられている2GHz帯の周波数帯でもサポートすることができる。より高スループットのサービス(eMBB_3)は広い周波数帯域を利用することができるミリ波帯の周波数でのサポートが必要となる。ミリ波帯は直進性が高く、伝搬損失も大きいため、700MHzから900MHzの周波数帯や2GHz帯の周波数帯に比べるとセルカバレージは小さくなってしまう。
よって、例えば、700MHzから900MHzの周波数帯や2GHz帯の周波数帯で動作するベーシックカバレージセル(basic coverage cell)(gNB20-11、gNB20-12、gNB20-13)がeMBB_1をサポートし、サブ6Gと呼ばれる3.6GHzから6GHzの周波数帯で動作するキャパシティブーストセル(capacity boost cell)(gNB20-21、gNB20-22、・・・、gNB20-26)がeMBB_2をサポートし、28GHz帯を含めたミリ波周波数帯で動作するキャパシティブーストセル(gNB20-31、gNB20-32、・・・、gNB20-42)がeMBB_3をサポートするような展開シナリオが考えられる。ここで、セルという概念は、1つ以上のビームが提供するカバレージであってもよい。この1つ以上のビームのセットがセルを代用することができる。各ビームは、SS/PBCHブロック毎に識別される。つまり、セルという概念は、SS/PBCHブロックのセットを含み得る。
ミリ波周波数帯で動作するキャパシティブーストセルを隙間なくシームレスに面展開することは投資コストの観点から難しく、ホットスポット的なサービスになると考えられる。図2に示したエリアを1つの登録エリア(RA : Registration Area)と仮定すると、Allowed NSSAIにeMBB_1、eMBB_2、及びeMBB_3が含まれていれば、UE10はこの登録エリア内でeMBB_1、eMBB_2、及びeMBB_3が利用できるものと判断する。
ここで、各キャパシティブーストセル(gNB20-31、gNB20-32、・・・、gNB20-42)は、ベーシックカバレージセル(gNB20-11、gNB20-12、gNB20-13)を提供する基地局を構成するCU(Central Unit)と共に構成されてもよい。つまり、各キャパシティブーストセルは、基地局の構成要素のうち、DU(Distributed Unit)によって構成される。CUとDUは、F1インターフェースによって接続される。また、各キャパシティブーストセルは、ベーシックカバレージセルを提供する基地局を構成するCU及びDUと共に構成されてもよい。つまり、各キャパシティブーストセルは、基地局の構成要素のうち、RU(Radio Unit)によって構成される。DUとRUは、フロントホールを介して接続される。ここで、フロントホールは、例えば、eCPRI(evolved Common Public Radio Interface)に準拠したフロントホールである。
[3.登録処理(Registration procedure)]
UE10は、5GC/NGC30を介したサービスの提供を受けるために、5GSへの初期登録(Initial Registration)、トラッキングエリア(TA : Tracking Area)の変更に伴うMobility Registration Update、周期的な登録更新、緊急時の登録のいずれかの目的に従って、ネットワーク(RAN、AN又はコアネットワーク等)に登録する必要がある。UE10は、例えば5GC/NGC30に対応するPLMNを選択して、登録処理を実行する。
図3は、登録処理(Registration Procedure)の一例を示す図である。図3に示すように、RM-DEREGISTERED状態、つまり、5GC/NGC30に未登録状態のUE10は、初期登録(Initial Registration)を実行するために、RAN/AN20に登録要求(Registration Request)メッセージを送信する(ステップS401)。このとき、UE10は、登録要求メッセージにUE identityを含めて送信する。
UE identityは、有効なEPS GUTI(Global Unique Temporary Identifier)を持つ場合は、EPS GUTIからマッピングされる5G-GUTIである。ここで、EPS(Evolved Packet System)は、LTE(Long Term Evolution)に相当する4Gシステムを指し、EUTRAN(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network)とEPC(Evolved Packet Core)から構成される。EPS GUTIは、セキュリティの観点から、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)やIMEI(International Mobile Equipment Identity)といった各UEに固有に割り当てられたIDの代わりに、EPS内でUE10を識別するために用いられるテンポラリーなIDである。
或いは、UE identityは、利用可能であるならば、UE10が登録を試みているPLMNによって割り当てられたPLMN固有の5G-GUTIである。
或いは、UE identityは、利用可能であるならば、UE10が登録を試みているPLMNに対して、equivalent PLMNとして扱われるPLMMによって割り当てられたPLMN固有の5G-GUTIである。
或いは、UE identityは、利用可能であるならば、いずれかのPLMNによって割り当てられたPLMN固有の5G-GUTIである。
さもなければ、UE10は、登録要求メッセージにSUCI(Subscription Concealed Identifier)を含める。ここで、SUCIは、各UE10に固有に割り当てられるIDであるSUPI(Subscription Permanent Identifier)を暗号化したIDである。
UE10が任意のPLMNの5GSに登録する際、このPLMN向けのConfigured NSSAI、若しくはAllowed NSSAIを所有しているならば、上述のRequested NSSAIをネットワークに提供しなければならない。よって、UE10は、Requested NSSAIを登録要求メッセージに含めるか、或いは、Requested NSSAIのそれぞれのS-NSSAIとHPLMNのS-NSSAIsとのマッピングを登録要求メッセージに含める。これにより、Requested NSSAIに含まれるS-NSSAI(s)がSubscribed S-NSSAIsに基づいて許可できるか否かがネットワーク側で確認され得る。
また、UE10は、Default Configured NSSAIを利用しているならば、Default Configured NSSAI Indicationを登録要求メッセージに含める。
RAN/AN20は、UE10から登録要求メッセージを受信すると、AMF Selectionを実行する(ステップS402)。RAN/AN20は、もし、登録要求メッセージに5G-S-TMSI(5G S-Temporary Mobile Subscription Identifier)、若しくは、GUAMI(Globally Unique AMF Identifier)が含まれてない場合は、(R)AT(Radio Access Technology)、及び、利用可能ならば、Requested NSSAIに基づいてAMF301を選択する。或いは、RAN/AN20は、もし、登録要求メッセージに含まれている5G-S-TMSI、若しくは、GUAMIが、有効なAMF301を示していない場合、(R)AT(Radio Access Technology)、及び、利用可能ならば、Requested NSSAIに基づいてAMF301を選択する。
RAN/AN20がNG-RANである場合には、選択されたPLMN IDを含めた登録要求、若しくは、SNPN(Standalone Non-Public Network)を識別するPLMN IDとNID(Network Identifier)との組を含めた登録要求をAMF209に転送する(ステップS403)。
もし、UE10がAMF301にSUCIを提供していない場合には、AMF301はIdentity Request処理を起動し、UE10にIdentity Requestメッセージを送信して、SUCIを要求する(ステップS404)。
UE10は、ステップS404でIdentity Requestメッセージを受信した場合、SUCIを含んだIdentity Responseメッセージを送信する(ステップS405)。ここで、UE10は、HPLMNの公開鍵(Public Key)を使ってSUCIを取得し得る。
AMF301は、SUPI、或いは、SUCIに基づいて、AUSF Selectionを実行して(ステップS406)、UE10の認証を起動する。
AUSF309は、AMF301から認証(Authentication)の要求を受信すると、UE10の認証を実行しなくてはならない。
AUSF309は、認証(Authentication)処理として、UDM307を選択し、UDM307から認証データを取得する。
UE10が認証されると、AUSF309は、AMF301にセキュリティに関する情報を提供する。
UE10の認証に成功すると、AMF301は、NGAP(NG Application Protocol)処理を起動して、RAN/AN23にsecurity contextを提供する。
RAN/AN20は、security contextを保持して、AMF301に応答を送信する。
RAN/AN20は、以降、UE10との間で交換するメッセージを保護するために、このsecurity contextを用いる。
AMF301は、SUPIに基づいてUDM Selectionを実行し、UDM307を選択する(ステップS407)。
AMF301は、Nudm_UECM_Registrationを使って、UDM307に登録される(ステップS408)。
AMF301がUE10の契約者情報(Subscription Data)を持っていない場合には、Nudm_SDM_Getを使って(ステップS409)、Access and Mobility Subscription data、SMF Selection Subscription data等のSubscription DataをUDM307から取得する(ステップS410)。
AMF301は、UDM307からAccess and Mobility Subscription dataを取得した後、UE contextを生成する。Access and Mobility Subscription dataは、3GPP AccessでのRRC Connection EstablishmentにNSSAIを平文で含んでよいか否かを示す情報を含む。
AMF301は、UE10に登録許可(Registration Accept)メッセージを送信する(ステップS411)。登録許可メッセージは、5G-GUTIとRegistration Areaを含んでいる。登録許可メッセージを含むN2 messageには、Allowed NSSAIが含まれる。
Allowed NSSAIには、下記のいずれか一方のみが含まれる。
・契約者情報に基づく、Network Slice-Specific AuthenticationとAuthorizationを要求しないS-NSSAI(s)
・AMF301のUE contextに基づく、Network Slice-Specific AuthenticationとAuthorizationに成功したS-NSSAI(s)
また、AMF301は、PLMNに登録されるUE10に対して、equivalent PLMNsのリストを提供してもよいが、SNPNに登録されるUE10に対しては、AMF301はequivalent PLMNsのリストを提供してはいけない。
UE10は、新たな5G-GUTIが割り当てられたことを通知するために、登録完了(Registration Complete)メッセージをAMF301に送信する(ステップS412)。
以上の登録処理に従って、UE10は5GC/NGC30に対して登録状態、つまり、RM(Registration Management)-REGISTERED状態となる。
[4.セル選択(Cell Selection)/再選択(Reselection)処理]
RM-DEREGISTEREDからRM-REGISTERED、CM(Connection Management)-IDLEからCM-CONNECTED、そしてCM-CONNECTEDからCM-IDLEに遷移するセル選択処理が必要となる。
UE10のNAS(Non-Access Stratum)レイヤは、selected PLMNとequivalent PLMN(s)を特定する。続いて、UE10はNR周波数バンドをサーチし、それぞれのキャリア周波数に対してSynchronization rasterに配置されたCD-SSB(Cell-Defining SSB(Synchronization Signal/PBCH Block))毎に受信強度の最も高いセルを特定する。ここで、Synchronization rasterは、Synchronization blockの周波数位置を示すものである。UE10は、特定したセルのPLMNを識別するためにセルシステム情報を読む。UE10は、順番通りにそれぞれのキャリア周波数をサーチしてもよいし、サーチ時間を短縮するために保持された情報を使ってサーチ(stored information cell selection)してもよい。
UE10は、適切なセル(suitable cell)の特定を試みるが、適切なセルを特定できない場合には、受付可能なセル(acceptable cell)の特定を試みる。適切なセルが見つかった、或いは受付可能なセルが見つかった時のみ、UE10はそのセルにキャンプオン(camp on)し、セル再選択処理を開始する。
ここで、適切なセルとは、測定したセルの中でセル選択クライテリア(cell selection criteria)或いは閾値を満たしたセルの1つであり、そのセルのPLMNは、selected PLMN、registered PLMN、或いはequivalent PLMNのいずれかである。そのセルはアクセスが禁止されたセル、及びリザーブされたセルではなく、ローミングが禁止されたトラッキングエリアのリストに含まれるトラッキングエリアの一部ではないセルである。
受付可能なセルとは、測定したセルの中でセル選択クライテリアを満たしたセルの1つであり、そのセルはアクセスが禁止されたセルではないセルである。
RRC_IDLEのUE10は、キャンプオンすべきセルを特定するためのセル再選択処理を実行する。セル再選択処理は、セル選択処理同様、Synchronization rasterに配置されたCD-SSBに基づいて行われ、UE10は、再選択のために、サービングセルと隣接セルの品質を測定する。同一周波数のセル再選択処理(Intra-frequency reselection)は、セルのランキングに基づいて行われる。異なる周波数のセル再選択処理(Inter-frequency reselection)は、優先度に基づいて行われ、UE10は、可能なセルの中で最も優先度の高いセルにキャンプオンする。ここで、周波数の異なる隣接セルのサーチ及び測定のためにキャリア周波数のみが通知され、システム情報、或いはRRCReleaseメッセージを使って、異なる周波数間の絶対優先度がUE10に提供される。サービングセルは、同一周波数、或いは、異なる周波数の隣接セルに対する特別なケースを扱うための隣接セルリスト(NCL : Neighboring Cell List)を提供することができる。UE10が同一周波数、或いは、異なる周波数の特定の隣接セルを再選択することを避けるために禁止リスト(forbidden list)を提供してもよい。同一周波数、或いは、異なる周波数の特定の隣接セルだけをUEに再選択させるように許可リスト(allow list)を提供してもよい。セル再選択は、移動速度に依存してもよい。また、サービス固有の優先度を付加してもよい。
[5.ネットワークスライスに基づいたセル選択/再選択処理]
RRC_IDLEモードのUE10にとって重要な処理の1つはページングを受信することである。よって、RRC_IDLEモードのUE10がカバレージを失わないことが重要となる。また、RRC_IDLEモードのUE10にとってセル再選択処理における消費電力を低減することも重要となる。図2に示したネットワークスライスの展開シナリオの一例を参照するならば、セル再選択処理における消費電力を低減し、カバレージを失わないためには、eMBB_1をサポートするベーシックカバレージセルをUE10にモニターさせることが効率的であると考えられる。
そこで、ネットワークは、上述の登録処理において、UE10にAllowed NSSAIに加えて、Allowed NSSAIに含まれる1つ以上のS-NSSAIの中からデフォルトとなるS-NSSAI(Default S-NSSAI)、例えば、eMBB_1に対応するS-NSSAIを通知して、ベーシックカバレージセルの再選択処理を実行させることができる。RRC_IDLEモードのUE10は、Default S-NSSAIに基づいてセル再選択処理を実行する。
また、ネットワークは、このDefault S-NSSAIをSST(Slice/Service Type)毎に設定するようにしてもよい。例えば、eMBB_1、eMBB_2、eMBB_3の中からeMBBに対するDefault S-NSSAIをeMBB_1に設定する。また、URLLC_1、URLLC_2、URLLC_3の中からURLLCに対するDefault S-NSSAIをURLLC_1に設定する。また、mMTC_1、mMTC_2、mMTC_3の中からmMTCに対するDefault S-NSSAIをmMTC_1に設定する。また、V2X_1、V2X_2、V2X_3の中からV2Xに対するDefault S-NSSAIをV2X_1に設定する。
RRC_IDLEモードのUE10は、いずれかのeMBBサービスを利用するつもりであるならば、eMBBに対するDefault S-NSSAIに基づいてセル再選択処理を実行する。RRC_IDLEモードのUE10は、いずれかのURLLCサービスを利用するつもりであるならば、URLLCに対するDefault S-NSSAIに基づいてセル再選択処理を実行する。RRC_IDLEモードのUE10は、いずれかのmMTCサービスを利用するつもりであるならば、mMTCに対するDefault S-NSSAIに基づいてセル再選択処理を実行する。RRC_IDLEモードのUE10は、いずれかのV2X(Vehicle to Everything)サービスを利用するつもりであるならば、V2Xに対するDefault S-NSSAIに基づいてセル再選択処理を実行する。
なお、ネットワークは、Default S-NSSAIを設定する代わりに、或いはDefault S-NSSAIの設定に加えて、Allowed NSSAIに含まれる1つ以上のS-NSSAIに相対的な優先度を付与するようにしてもよい。例えば、ネットワークは、eMBB_1に対応するS-NSSAIに最も高い優先度を付与して、UE10にベーシックカバレージセルの再選択処理を実行させるようにしてもよい。
また、ネットワークは、この優先度をSST(Slice/Service Type)毎に設定するようにしてもよい。例えば、eMBB_1、eMBB_2、eMBB_3のそれぞれに高、中、低、或いは1、2、3の優先度を設定し、URLLC_1、URLLC_2、URLLC_3のそれぞれに高、中、低、或いは1、2、3の優先度を設定し、mMTC_1、mMTC_2、mMTC_3のそれぞれに高、中、低、或いは1、2、3の優先度を設定し、V2X_1、V2X_2、V2X_3のそれぞれに高、中、低、或いは1、2、3の優先度を設定する。RRC_IDLEモードのUE10は、いずれかのeMBBサービスを利用するつもりであるならば、eMBBに対する優先度に基づいて最も高い優先度を付与されたeMBB_1に対するセル再選択処理を実行し、いずれかのURLLCサービスを利用するつもりであるならば、URLLCに対する優先度に基づいて最も高い優先度を付与されたURLLC_1に対するセル再選択処理を実行し、いずれかのmMTCサービスを利用するつもりであるならば、mMTCに対する優先度に基づいて最も高い優先度を付与されたmMTC_1に対するセル再選択処理を実行し、いずれかのV2Xサービスを利用するつもりであるならば、V2Xに対する優先度に基づいて最も高い優先度を付与されたV2X_1に対するセル再選択処理を実行する。ここで、UE10は、最も高い優先度を付与されたS-NSSAIをDefault S-NSSAIとして処理するようにしてもよい。
或いは、ネットワークは、Allowed NSSAIに含まれる1つ以上のS-NSSAIを1つ以上のグループに分類して、各グループ内でDefault S-NSSAIを設定、或いは優先度を付与するようにしてもよい。ネットワークは、Allowed NSSAIに加えて、このグループの情報と、グループ毎のDefault S-NSSAI、或いはグループ毎の優先度の情報をUE10に通知する。上述のSST毎にDefault S-NSSAIを設定、或いは優先度を付与する例は、このグループ毎にDefault S-NSSAIを設定、或いは優先度を付与する実施形態の1つの例である。
[6.RRC_IDLEモードからネットワークスライスを利用するための接続処理1]
図4Aは、S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の一例を示す図である。図4Bは図4Aに続く処理の一例を示す図である。
RRC_IDLE、かつCM-IDLEの状態のUE10(S501)は、上述したように、例えばDefault S-NSSAIに基づき、ベーシックカバレージセル(gNB20-11、gNB20-12、gNB20-13)のセル再選択処理を行い、例えば、gNB20-11にキャンプオンしているものとする(S502)。ここで、UE10がS-NSSAI(eMBB_3)の利用を決定する(S503)と、キャンプオンしているgNB20-11にRRCSetup Requestメッセージを送信する(S504)。
gNB20-11からRRCSetupメッセージを受信すると(S505)、UE10は、RRC_CONNECTED、かつCM-IDLEの状態に遷移し(S506)、RRCSetup CompleteメッセージをgNB20-11に応答して、RRCの設定を完了する(S507)。
UE10がNASメッセージであるPDU(Protocol Data Unit) SESSION ESTABLISHMENT REQUESTメッセージをAMF301に送信する(S508)と、UE10とDN340との間に、gNB20-11とUPF330とを介したPDUセッションの確立処理が実行される(S509)。UE10は、RRC_CONNECTED、かつCM-CONNECTEDの状態となる(S510)。
AMF310は、PDU session context、 Security Key、UE Radio CapabilityとUE Security Capabilities等を含むUE context dataを生成する。AMF310は、INITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージを使ってgNB20-11にUE context dataを送信し(S511)、gNB20-11は、UE10のUE Contextを設定する。このINITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージには、Allowed NSSAIが含まれ、さらに、PDUセッション毎のS-NSSAIを含めることができる。
gNB20-11は、UE10にSecurityModeCommandメッセージを送信し(S512)、このメッセージを使って、選択したインテグリティアルゴリズム(integrity algorithm)をUE10に通知する。UE10は、受信したメッセージのインテグリティを検証することによって、このメッセージの有効性を確認し、SecurityModeCompleteメッセージを応答する(S513)。
gNB20-11は、SRB(Signaling Radio Bearer)2とDRB(Data Radio Bearer)を設定するために、UE10にRRCReconfigurationメッセージを送信する(S514)。gNB20-11は、UE10からRRCReconfigurationCompleteメッセージを受信すると(S515)、UE10とgNB20-11との間にSRB2とDRBとが確立される。また、gNB20-11は、RRCReconfigurationメッセージを使って、RRC_CONNECTEDモードのUE10が実行する測定の設定を行う、すなわち、測定の設定情報をUE10に送信する。測定の設定情報は、1つ又は複数のネットワークスライスのうち使用することを決定したネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数について測定(第1の測定)を行うための情報、キャンプオンするためのセルを選択するため、セルの再選択のため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを選択するための測定(第2の測定)を行うための情報の少なくとも1つを含み得る。
ここで、ネットワークがUE10に設定することができる測定の種類は、NR測定、E-UTRA(Evolved Universal Mobile Telecommunications System (UMTS) Terrestrial Radio Access)周波数のInter-RAT測定、UTRA-FDD(Frequency Division Duplex)周波数のInter-RAT測定である。
ネットワークが、UE10に報告するように設定できるSS(Synchronization Signal)/PBCH(Physical Broadcast CHannel)ブロックに基づいた測定情報は、SS/PBCHブロック毎の測定結果、SS/PBCHブロックに基づいたセル毎の測定結果、SS/PBCHブロックのインデックス値である。
ネットワークが、UE10に報告するように設定できるCSI-RS(Channel State Information Reference Signal)に基づいた測定情報は、CSI-RSリソース毎の測定結果、CSI-RSリソースに基づいたセル毎の測定結果、CSI-RSリソース毎の測定結果のインデックス値である。
設定される測定のためのパラメータは、Measurement objects、Reporting configurations、Measurement identities、Quantity configurations、Measurement gapsである。
Measurement objectsとして、異周波数間測定(inter-frequency measurements)と同一周波数間測定(intra-frequency measurements)のための周波数/時間の位置(frequency/time location)、リファレンス信号のサブキャリア間隔(subcarrier spacing)が指示される。Inter-RAT E-UTRA測定のためのMeasurement objectは、E-UTRAキャリア周波数である。Inter-RAT E-UTRA-FDD測定のためのMeasurement objectは、E-UTRA-FDDキャリア周波数セルのセットである。
Reporting configurationsとして、Measurement object毎の1、若しくは複数のレポーティングが設定される。Reporting criterionとして、UE10による測定レポートの送信をトリガする指標が設定される。この指標は、周期的、或いはトリガの各イベントを示したものである。RS typeとして、UEがビームとセルの測定に用いるリファレンス信号、つまり、SS/PBCH、或いはCSI-RSが設定される。Reporting formatには、UEが測定レポートに含めるセル毎、及びビーム毎の測定値の種類、例えば、RSRP(Reference Signal Received Power)や、セルの最大数、報告するセル毎のビームの最大数等の関連する情報が含まれる。
Measurement identitiesは、1つのMeasurement objectに1つのReporting configurationを対応付けたMeasurement identityから構成される測定レポートのためのリストである。
Quantity configurationsは、全てのイベント評価と関連するレポート、及び周期的なレポートのために使用される測定におけるフィルタリングの設定を定義するものである。
Measurement gapsは、UE10が測定を実行する期間を設定するものである。
gNB20-11は、UE Contextの設定処理が完了したことを通知するために、AMF301にINITIAL CONTEXT SETUP RESPONSEメッセージを送信する(S516)。
gNB20-11は、ステップS514において、NITIAL CONTEXT SETUP REQUESTメッセージに含まれるPDUセッションのS-NSSAI(eMBB_3)に基づいて、gNB20-31からgNB20-42の測定のための設定をUE10に対して行う。ここで、測定のための設定として、SCG(Secondary Cell Group)、或いはSCell(Secondary Cell)の候補周波数としてgNB20-31からgNB20-42のキャリア周波数を含むMeasurement objectsと、SCG、或いはSCellの測定結果の測定レポートの送信をトリガする指標を含むReporting configurationsとが設定される。
UE10は、ベーシックカバレージセルであるgNB20-11からgNB20-13のキャリア周波数の測定に加えて、Measurement gapを使ってSCG、或いはSCellの候補周波数の測定を行う(S517)。
ここで、gNB20-11は、周波数帯の分類に応じて、ベーシックカバレージセルの測定用の候補周波数に設定するか、キャパシティブーストセルとして動作するSCG、或いはSCellの候補周波数に設定するかを決定するようにしてもよい。例えば、周波数帯は、FR1(410 MHz - 7125 MHz)、若しくはFR2(24250 MHz - 52600 MHz)に分類され、FR1に含まれるキャリア周波数をベーシックカバレージセルの測定用の候補周波数に設定し、FR2に含まれるキャリア周波数をSCG、或いはSCellの候補周波数に設定する。なお、この周波数帯の分類は、ネットワークスライス毎、例えば、SST(Slice/Service Type)毎に設定されてもよい。さらに、gNB20-11は、FR1に含まれるより低いキャリア周波数をベーシックカバレージセルの測定用の候補周波数に設定し、FR1に含まれる他のキャリア周波数をSCG、或いはSCellの候補周波数に設定するようにしてもよい。
UE10は、SCG、或いはSCellの測定結果、例えば、gNB20-32の測定結果がクライテリア或いは閾値を満たす場合に、測定レポートをgNB20-11に送信する(S518)。MN(Master Node)であるgNB20-11は、受信した測定レポートに基づいてSN(Secondary Node) additionの実行を決定し(S519)、gNB20-32にSN Addition Requestメッセージを送信する(S520)。
SN Addition Requestを受け付けると、gNB20-32は、SN Addition Request AcknowledgeメッセージをgNB20-11に送信する(S521)。SN Addition Request Acknowledgeメッセージを受信したgNB20-11は、SN Additionを指示するRRCReconfigurationメッセージをUE10に送信する(S522)。SN Additionに必要な設定を完了すると、UE10は、RRCReconfigurationCompleteメッセージをgNB20-11に送信する(S523)。gNB20-11は、UE10がSN Additionに必要な設定を完了したことを通知するために、SN Reconfiguration CompleteメッセージをgNB20-32に転送する(S524)。
UE10は、SNであるgNB20-32に対してRandom Access Procedureを実行すると(S525)、gNB20-32は、AMF301にPDU Session Modification Indicationを通知する(S526)。AMF301は、UPF330との間でベアラ変更に必要な処理を行い(S527)、gNB20-32にPDU Session Modification Confirmationを送信し(S528)、UE10とDN340との間で確立されているPDUセッションの変更処理が完了する。このgNB20-32を含めたPDUセッションの変更処理が完了すると、gNB20-32を介したeMBB_3のサービスの利用が可能となる。
図5Aは、PDU SESSION ESTABLISHMENT REQUESTメッセージで起動される図4AのステップS509のPDUセッション確立処理の一例を示す図である。図5Bは、図5Aに続く処理の一例を示す図である。
UE10から送信されるPDU Session Establishment Requestメッセージを受信する(S508)と、AMF301はSMF Selectionを実行する(S601)。ここで、PDU Session Establishment Requestメッセージは、Allowed NSSAIの内、要求するサービス(eMBB_3)に対応するS-NSSAI(eMBB_3)と、UE Requested DNN(Data NetworkName)を含んでいる。PDU Session Establishment RequestメッセージがS-NSSAI(eMBB_3)を含んでいて、DNNを含んでいない場合には、このS-NSSAI(eMBB_3)に対するdefault DNNをDNNとして選択する。
AMF301は、選択したSMF306にS-NSSAI(eMBB_3)を含むNsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestを送信する(S602)。ここで、Nsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestは、SUPI、S-NSSAI(eMBB_3)、UE Requested DNN、若しくはDNNを含んでいる。
もし、SUPI、DNNとS-NSSAI(eMBB_3)に対応するSession Management Subscription dataが利用可能でないならば、SMF306は、Nudm_SDM_Getを使ってUDM307からSession Management Subscription dataを取得する。また、SMF306は、SessionManagement Subscription dataが更新された時には通知してもらうようにNudm_SDM_Subscribeを使って登録しておく。
Nsmf_PDUSession_CreateSMContext Requestを受信したSMF306は、PDU Session Establishment Requestを処理することができるならば、SM contextを生成する。そして、SMF306は、AMF301にNsmf_PDUSession_CreateSMContext Responseの送信によりSM Context IDを提供する(S603)。
もし、PDUセッションの確立の間にDN-AAAサーバによる第2の認証、承諾処理を実行する必要がある場合には、SMF306は、PDU Session establishment authentication/authorization処理を起動する(S604)。
確立するPDUセッションにdynamic PCC(Policy and Charging Control)が適用される場合には、SMF306は、PCF Selectionを実行する(S605)。さもなければ、SMF306は、ローカルなポリシーを適用してもよい。
また、SMF306は、PCF305との間でSM Policy Associationを確立して、PDUセッションのためのdefault PCC Rulesを取得するために、SM Policy Association Establishment procedureを実行してもよい(S606)。これにより、UPF330を選択する前にPCC Rulesを取得することができる。
SMF306は、UPF Selectionを実行して、1つ以上のUPF330を選択する(S607)。SMF306は、選択されたUPF330にN4 Session Establishment Requestメッセージを送信する(S608)。
UPF330は、N4 Session Establishment Responseメッセージを送信することにより、SMF306に応答する(S609)。
もし、PDUセッションのために複数のUPF330が選択された場合には、このN4セッション確立処理は、それぞれのUPF330に対して起動される。
SMF306は、AMF301にNamf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージを送信する(S610)。ここで、Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージは、PDU Session ID、N2 SM information、CN Tunnel Info、S-NSSAI(eMBB_3)、N1 SM containerを含む。ここで、N2 SM informationには、PDU Session ID、QFI(s)、QoS Profile(s)等を含む。また、PDUセッションのために複数のUPF330が使われる場合には、CN Tunnel Infoは、N3を終端するこれら複数のUPF330に関連するトンネリング情報(tunnel information)を含んでいる。N1 SM containerは、AMF301がUE10に供給しなければならないPDU Session Establishment Acceptを含んでいる。また、PDU Session Establishment Acceptは、S-NSSAI(eMBB_3)を含んでいる。Namf_Communication_N1N2MessageTransferメッセージは、AMF301がUE10に対してどのアクセスを使うかがわかるように、PDU Session IDを含んでいる。
AMF301は、N2 PDU Session RequestメッセージをgNB20-11に送信する(S611)。ここで、AMF301は、N2 PDU Session Requestメッセージを介して、UE10を送り先とするPDU Session IDとPDU Session Establishment Acceptとを含むNAS(Non-Access-Stratum)メッセージと、SMF306から受信したN2 SM informationとをgNB20-11に送信する。
gNB20-11は、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するPDUセッションをPDU Session IDによって特定する。さらに、gNB20-11は、特定したPDUセッションにおいて、N2 SM informationに含まれるQFI(s)によってQoSフローを識別し、各QFIに対応するQoSプロファイルに従ってQoSフロー毎のQoS制御を行う。
gNB20-11は、PDU Session IDとN1 SM containerとを含むNASメッセージをUE10に転送する(S612)。ここで、N1 SM containerは、PDU Session Establishment Acceptを含んでいる。
gNB20-11は、N2 PDU Session ResponseメッセージをAMF301に送信する(S613)。
AMF301は、SM Context IDとN2 SM informationとを含むNsmf_PDUSession_UpdateSMContext Requestメッセージを介して、gNB20-11から受信したN2 SM informationをSMF306に転送する(S614)。
SMF306は、UPF330との間でN4 Session Modification procedureを起動して、N4 Session Modification RequestメッセージをUPF330に送信する(S615)。SMF306は、UPF330に転送ルールに加え、AN Tunnel Infoを提供する。
UPF330は、SMF306にN4 Session Modification Responseメッセージを送信する(S616)。PDUセッションで複数のUPF330が用いられている場合には、上記のN4 Session Modification procedureが行われる対象は、N3を終端する全てのUPF330となる。
以上の処理に従って、図4AのステップS509のPDUセッションが確立される。
なお、図4BのステップS517において、UE10はいつgNB20-32のカバレージ内に在圏できるかわからないため、ネットワークはgNB20-11を介したPDUセッションを使ってeMBB_3のサービスを開始してしまうかもしれない。gNB20-11はeMBB_1のサービスには十分なスループットを提供することができるが、eMBB_3のサービスには必ずしも十分なスループットを提供できないため、品質の悪い状況でサービスを受ける可能性がある。また、AMF301は、gNB20-32を含めたPDUセッションの変更処理が完了するまでeMBB_3のサービスの利用を開始しないかもしれない。つまり、サービス開始まで非常に待たされる可能性がある。gNB20-11は、例えば、図4AのステップS515において、RRC_CONNECTEDモードのUE10が実行する測定の設定に合わせて、タイマーを設定するようにしてもよい。gNB20-11は、タイマーの有効期限が満了するまでにSN additionの実行を決定できない場合には、PDUセッションの解放の処理を起動してもよい。
また、UE10はeMBB_3のサービスの利用の開始を待っている間に、サービスの利用を諦めてしまうかもしれない。この場合、gNB20-11を介したPDUセッションの確立自体が無駄になってしまうことが懸念される。
[7.RRC_IDLEモードからネットワークスライスを利用するための接続処理2]
図6Aは、S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図である。図6Bは、図6Aに続く処理の例を示す図である。
RRC_IDLE、かつCM-IDLEの状態のUE10(S501)は、上述したように、ベーシックカバレージセル(gNB20-11、gNB20-12、gNB20-13)のセル再選択処理を行い、例えば、gNB20-11にキャンプオンしているものとする(S502)。ここで、UE10は、図3に示した登録処理を完了しているものとする。なお、AMF301は、登録処理のステップS411において、Allowed NSSAIに加えて、Allowed NSSAIの補足情報(assistance information)をUE10に提供する。このAllowed NSSAIの補足情報は、例えば、Allowed NSSAIに含まれる各S-NSSAIと、そのS-NSSAIを提供するセルのキャリア周波数との対応を特定するための補足情報である。各S-NSSAIに対して複数のキャリア周波数が使用される場合には、その複数のキャリア周波数間で優先度を設定してもよい。この補足情報は、各ネットワークスライス(例えばeMBB_1、eMBB_2、eMBB_3)に使用される1又は複数の周波数についての測定(第1の測定)を設定するための情報(第1情報)を含む設定情報として機能する。第1情報又は設定情報は、各ネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数に関する情報、すなわち、各ネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数を特定するための情報を含む。
UE10がS-NSSAI(eMBB_3)の利用を決定する(S503)と、UE10は、Allowed NSSAIの補足情報を参照して、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数を特定する。UE10は、ベーシックカバレージセルであるgNB20-11からgNB20-13のキャリア周波数におけるセル再選択処理に加えて、CA(Carrier Aggregation)/DC(Dual Connectivity)の候補周波数として、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定を開始する(S530)。
UE10は、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定に基づいて、設定されたクライテリア或いは閾値を満たした場合に、キャンプオンしているgNB20-11にRRCSetup Requestメッセージを送信する(S504)。gNB20-11からRRCSetupメッセージを受信すると(S505)、UE10は、RRC_CONNECTED、かつCM-IDLEの状態に遷移し(S506)、RRCSetup CompleteメッセージをgNB20-11に送信して、RRCの設定を完了する(S507)。なお、UE10は、RRCSetup CompleteメッセージにS-NSSAI(eMBB_3)に対応するセルの測定結果を含めるようにする。
gNB20-11がS-NSSAI(eMBB_3)に対応するセルの測定結果を含むPDU SESSION ESTABLISHMENT REQUESTメッセージをAMF301に送信する(S508)。AMF301は、測定結果に基づいてPDUセッションの確立処理の実行を決定し(S531)、UE10とDN340との間には、gNB20-11とUPF330を介したPDUセッションが確立される(S509)。UE10は、RRC_CONNECTED、かつCM-CONNECTEDの状態となる(S510)。ステップS511以降の処理は図4A及び図4Bと同一であるため、ここでは説明を割愛する。
以上、図6A及び図6Bで示した処理によれば、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するセルのカバレージ内で、S-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのPDUセッション確立処理を開始することができる。よって、図6BのステップS517においてgNB20-11を介した品質の悪い状況でeMBB_3のサービスを受け得る問題、或いはgNB20-32を介したサービス開始まで非常に待たされ得る課題を解決することができる。
[8.RRC_CONNECTEDモードからネットワークスライスを利用するための接続処理1]
UE10は、例えば、gNB20-11を介したS-NSSAI(eMBB_1)のサービスの利用をしている状態で、S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理を開始することも考えられる。この場合、UE10は、図4AのS501からS516の処理に従って、UE10とDN340との間にはgNB20-11とUPF330を介したPDUセッションが確立されている。
図7は、S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図である。RRC_CONNECTED、かつCM-CONNECTEDの状態であるUE10(S510)は、S-NSSAI(eMBB_3)の利用を決定する(S503)と、S-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのService Requestを含むNASメッセージをgNB20-11に送信する(S532)。NASメッセージを受信したgNB20-11は、NASメッセージに含まれるService RequestをAMF301に転送する(S533)。
AMF301は、Service Requestに含まれるS-NSSAI(eMBB_3)に基づいて、ネットワークスライスの補足情報(assistance information)を生成する(S534)。このネットワークスライスの補足情報は、S-NSSAI(eMBB_3)とこのS-NSSAIを提供するセルのキャリア周波数との対応を特定するための補足情報である。
AMF301は、ネットワークスライスの補足情報をgNB20-11に提供すると(S535)、gNB20-11は、RRCReconfigurationメッセージを使って、UE10にCA/DCの候補周波数としてS-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定を設定する(S536)。UE10は、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定の設定を行うと、RRCReconfigurationCompleteメッセージを応答する(S537)。
UE10は、ベーシックカバレージセルであるgNB20-11からgNB20-13のキャリア周波数の測定に加えて、Measurement gapを使ってS-NSSAI(eMBB_3)に基づいたSCG、或いはSCellの候補周波数の測定を行う(S538)。
ここで、ベーシックカバレージセルであるgNB20-11からgNB20-13のキャリア周波数の測定は、RRC_CONNECTED、かつCM-CONNECTEDの状態であるUE10が接続しているベーシックカバレージセル(例えば、gNB20-11)のハンドオーバーの必要性を判定するために行われる。UE10は、例えば、gNB20-11のキャリア周波数の測定結果がクライテリア(或いは、イベントの条件)を満たすと、ソースセルであるgNB20-11への測定レポートの送信を開始し、ソースセルは、測定レポートに含まれる測定結果に基づいてターゲットセル(例えば、gNB20-12)へのUE10のハンドオーバーを決定する。
ステップS518からS528までの処理は、図4Bの処理と同じであるため、ここでは説明を割愛する。
AMF301は、gNB20-32を含めたPDUセッションの変更処理が完了すると(S528)、gNB20-11にサービス許可を応答し(S539)、gNB20-11は、UE10にサービス許可を含むNASメッセージを応答する(S540)。
また、AMF301は、ステップS534においてネットワークスライスの補足情報を生成せずに、ステップS535の代わりとして、gNB20-11にService Requestに含まれるS-NSSAI(eMBB_3)を通知して、CA/DCの候補周波数としてS-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定の追加を指示するようにしてもよい。
ステップS538において、図4Bの処理と同様、UE10はいつgNB20-32のカバレージ内に在圏できるかわからないため、ネットワークはgNB20-11を介したPDUセッションを使ってeMBB_3のサービスを開始してしまうかもしれない。gNB20-11はeMBB_1のサービスには十分なスループットを提供することができるが、eMBB_3のサービスには必ずしも十分なスループットを提供できないため、品質の悪い状況でサービスを受ける可能性がある。また、AMF301は、gNB20-32を含めたPDUセッションの変更処理が完了するまでeMBB_3のサービスの利用を開始しないかもしれない。つまり、サービス開始まで非常に待たされる可能性がある。そこで、gNB20-11は、例えば、ステップS536において、UE10にCA/DCの候補周波数としてS-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定を設定するのに合わせて、タイマーを設定するようにしてもよい。gNB20-11は、タイマーの有効期限が満了するまでにSN additionの実行を決定できない場合には、S-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのService Requestを拒否する処理を起動してもよい。
[9.RRC_CONNECTEDモードからネットワークスライスを利用するための接続処理2]
図8は、S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図である。ここで、UE10は、図3に示した登録処理を完了しているものとする。さらに、UE10は、図4AのステップS501からS516の処理に従って、UE10とDN340との間に、gNB20-11とUPF330を介したPDUセッションの確立を完了している。なお、AMF301は、図3の登録処理のステップS411において、Allowed NSSAIに加えて、Allowed NSSAIの補足情報(assistance information)をUE10に提供する。このAllowed NSSAIの補足情報は、例えば、Allowed NSSAIに含まれる各S-NSSAIと、そのS-NSSAIを提供するセルのキャリア周波数との対応を特定するための補足情報である。各S-NSSAIに対して複数のキャリア周波数が使用される場合には、その複数のキャリア周波数間で優先度を設定してもよい。
また、このAllowed NSSAIの補足情報は、gNB20-11を介したPDUセッションを確立する際に、gNB20-11が保持するUE Contextの一部としてAMF301からgNB20-11に提供されてもよい。そして、gNB20-11は、所有するUE10のUE Contextから、このAllowed NSSAIの補足情報をUE10に提供するようにしてもよい。
或いは、gNB20-11は、所有するUE10のUE Contextに基づいて、Allowed NSSAIの補足情報を生成して、UE10に提供するようにしてもよい。ここで、UE Contextには、Allowed NSSAI、及びPDUセッション毎のS-NSSAIの情報が保持されている。
RRC_CONNECTED、かつCM-CONNECTEDの状態であるUE10(S510)は、S-NSSAI(eMBB_3)の利用を決定する(S503)。UE10は、Allowed NSSAIの補足情報を参照して、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数を特定して(S541)、ベーシックカバレージセルであるgNB20-11からgNB20-13のキャリア周波数の測定に加えて、Measurement gapを使ってS-NSSAI(eMBB_3)に基づいたSCG、或いはSCellの候補周波数の測定を行う(S542)。
UE10は、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するSCG、或いはSCellの測定結果、例えば、gNB20-32の測定結果がクライテリアあるいは閾値を満たすと、S-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのService Requestを含むNASメッセージをgNB20-11に送信する(S532)。NASメッセージを受信したgNB20-11は、NASメッセージに含まれるService RequestをAMF301に転送する(S533)。続いて、UE10は、gNB20-32に対する測定結果を含む測定レポートをgNB20-11に送信する(S518)。MN(Master Node)であるgNB20-11は、受信した測定レポートに基づいてSN(Secondary Node) additionの実行を決定し(S519)、gNB20-32にSN Addition Requestメッセージを送信する(S520)。ステップS521以降の処理は図4Bと同一であるため、ここでは説明を割愛する。
以上、図8で示した処理によれば、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するセルのカバレージ内で、S-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのサービス要求を開始することができる。よって、gNB20-11を介した品質の悪い状況でeMBB_3のサービスを受け得る問題、或いはgNB20-32を介したサービス開始まで非常に待たされ得る課題を解決することができる。
[10.RRC_CONNECTEDモードからネットワークスライスを利用するための接続処理3]
図9は、S-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理の別の例を示す図である。ここで、UE10は、図3に示した登録処理を完了しているものとする。さらに、UE10は、図4AのステップS501からS516の処理に従って、UE10とDN340との間に、gNB20-11とUPF330を介したPDUセッションの確立を完了している。なお、AMF301は、登録処理のステップS411において、Allowed NSSAIに加えて、Allowed NSSAIの補足情報をUE10に提供する。このAllowed NSSAIの補足情報は、例えば、Allowed NSSAIに含まれる各S-NSSAIと、そのS-NSSAIを提供するセルのキャリア周波数との対応を特定するための補足情報である。各S-NSSAIに対して複数のキャリア周波数が使用される場合には、その複数のキャリア周波数間で優先度を設定してもよい。また、このAllowed NSSAIの補足情報は、gNB20-11を介したPDUセッションを確立する際に、gNB20-11が所有するUE10のUE Contextに基づいて生成して、UE10に提供するようにしてもよい。ここで、UE Contextには、Allowed NSSAI、及びPDUセッション毎のS-NSSAIの情報が保持されている。
図6Aと同様、ステップS510、S503、S541、S542の処理を実行したUE10は、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するSCG、或いはSCellの測定結果、例えば、gNB20-32の測定結果がクライテリアを満たすと、gNB20-32の測定結果とS-NSSAI(eMBB_3)とを含む測定レポートをgNB20-11に送信する(S543)。MN(Master Node)であるgNB20-11は、受信した測定レポートに基づいて、S-NSSAI(eMBB_3)利用のためのSN(Secondary Node) additionの実行を決定し(S544)、gNB20-32にS-NSSAI(eMBB_3)利用のためのSN Addition Requestメッセージを送信する(S545)。ここで、S-NSSAI(eMBB_3)利用のためのSN Addition Requestメッセージには、S-NSSAI(eMBB_3)、或いはS-NSSAI(eMBB_3)とHPLMNのS-NSSAI(eMBB_3)とのマッピングが含まれる。これにより、このSN Addition RequestがS-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのSN Addition RequestであることをgNB20-32に通知する。以降、ステップS521からS524までの処理は図4Bと同一であるため、ここでは説明を割愛する。
UE10は、SNであるgNB20-32に対してRandom Access Procedureを実行すると(S525)、gNB20-32は、AMF301にS-NSSAI(eMBB_3)利用のためのPDU Session Modification Indicationを通知する(S546)。AMF301は、UPF330との間でベアラ変更に必要な処理を行い(S527)、gNB20-32にPDU Session Modification Confirmationを送信し(S528)、UE10とDN340との間で確立されているPDUセッションの変更処理が完了する。
PDUセッションの変更処理に伴い、AMF301は、UE10のUE ContextのPDUセッション毎のS-NSSAIをS-NSSAI(eMBB_3)に変更し、gNB20-11にContext Modification Requestメッセージを送信する(S547)。Context Modification Requestメッセージを受信したgNB20-11は、UE10のUE ContextのPDUセッション毎のS-NSSAIをS-NSSAI(eMBB_3)に変更する。
以上、図9で示した処理によれば、図8で示した処理同様、S-NSSAI(eMBB_3)に対応するセルのカバレージ内で、S-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのサービス要求を開始することができる。よって、gNB20-11を介した品質の悪い状況でeMBB_3のサービスを受け得る問題、或いはgNB20-32を介したサービス開始まで非常に待たされ得る課題を解決することができる。さらに、図9で示した処理によれば、UE10からAMF301へのS-NSSAI(eMBB_3)を利用するためのService Requestを含むNASメッセージを送信することなしに、S-NSSAI(eMBB_3)を利用するために必要なPDUセッションの変更処理を実行することができる。
[11.端末装置(UE10)の構成]
図10は、本実施形態に係る無線通信装置である端末装置10(UE10)の構成の一例を示す図である。端末装置10は、通信部11(トランシーバ)と、記憶部12と、制御部13とを備える。通信部11は、受信処理部111と、送信処理部112とを備え、アンテナ113に接続されている。通信部11は、受信処理部111、送信処理部112、それぞれ複数備えていてもよい。アンテナ113は複数設けられていてもよい。制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(ハードウェアプロセッサ)により構成される。例えば、制御部13は、端末装置10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。ここで言うプロセッサは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路を含み得る。端末装置10は、通信部11、記憶部12及び制御部13以外の構成要素、例えばデータ又は情報を表示する表示部、ユーザの指示又はデータ等を入力する入力部、スピーカ、マイクロフォンなどを備えていてもよい。
受信処理部111は、アンテナ113を介して受信された下りリンク信号の受信処理を行う。受信処理部111は、無線受信部111aと、多重分離部111bと、復調部111cと、復号部111dと、を備える。
無線受信部111aは、下りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバル(サイクリックプレフィックス)の除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。多重分離部111bは、無線受信部111aから出力された信号から、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)等の下りリンクチャネル及び下りリンク参照信号を分離する。復調部111cは、下りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase shift Keying)等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復調部111cが使用する変調方式は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、又は256QAMであってもよい。この場合、コンスタレーション上の信号点は必ずしも等距離である必要はない。コンスタレーションは、不均一コンスタレーション(NUC:Non Uniform Constellation)であってもよい。復号部111dは、復調された下りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された下りリンクデータ及び下りリンク制御情報は制御部13へ出力される。
送信処理部112は、上りリンク制御情報及び上りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部112は、符号化部112aと、変調部112bと、多重部112cと、無線送信部112dと、を備える。
符号化部112aは、制御部13から入力された上りリンク制御情報及び上りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。なお、符号化部112aは、ポーラ符号(Polar code)による符号化、LDPC符号(Low Density Parity Check Code)による符号化を行ってもよい。変調部112bは、符号化部112aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。この場合、コンスタレーション上の信号点は必ずしも等距離である必要はない。コンスタレーションは、不均一コンスタレーションであってもよい。多重部112cは、各チャネルの変調シンボルと上りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部112dは、多重部112cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部112dは、高速フーリエ変換による周波数領域への変換、ガードインターバル(サイクリックプレフィックス)の付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部112で生成された信号は、アンテナ113から送信される。
記憶部12は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部12は、端末装置10の記憶手段として機能する。記憶部12は、端末装置10の動作のための各種プログラムおよび様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
制御部13は、ネットワークスライス制御部131、測定制御部132、通信制御部133を備える。
ネットワークスライス制御部131は、UDM307から取得するConfigured NSSAIを記憶部12に保存するように制御する。
ネットワークスライス制御部131は、AMF301、或いは基地局装置((R)AN20)から取得するAllowed NSSAIを記憶部12に保存するように制御する。
ネットワークスライス制御部131はRequested NSSAIを生成する。Requested NSSAIは、以下のうちの1つである。
・Default Configured NSSAI
・Configured-NSSAI或いはその一部
・Allowed-NSSAI或いはその一部
・Allowed-NSSAI或いはその一部に、Configured-NSSAIに含まれる1つ以上のS-NSSAIを加えたNSSAI
また、ネットワークスライス制御部131は、AMF301、或いは基地局装置から取得するAllowed NSSAIの補足情報を記憶部12に保存するように制御する。
測定制御部132は、RRC_IDLEモード時に実行するセル選択/再選択処理を制御する。
測定制御部132は、AMF301から取得するDefault S-NSSAIに基づいたセル再選択処理を制御する。
測定制御部132は、ネットワークスライス制御部131から通知されるネットワークスライスに係る情報、例えば、SST(Slice/Service Type)に基づいてSST毎のDefault S-NSSAIを特定する。測定制御部132は、SST毎のDefault S-NSSAIに基づいたセル再選択処理を制御する。
測定制御部132は、ネットワークから指示される測定のための設定情報の例として、Measurement objects、Reporting configurations、Measurement identities、Quantity configurations、Measurement gaps等のパラメータを設定する。この測定のためのパラメータの設定は、必要な情報を記憶部12に保存することを含み得る。設定情報は、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択のため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための情報(パラメータ)を含んでよい。また設定情報は、複数のネットワークスライスのうち使用することを決定したネットワークスライス(第1のネットワークスライス)に使用される1又は複数の周波数について測定するための情報(パラメータ)を含んでよい。Allowed NSSAIの補足情報も測定の設定情報の一部であってよい。
測定制御部132は、Allowed NSSAIの補足情報を参照して、要求するサービスであるS-NSSAI(例えば、eMBB_3)に対応するキャリア周波数を特定する。ベーシックカバレージセルのキャリア周波数におけるセル再選択処理に加えて、CA/DCの候補周波数としてS-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定を制御する。
測定制御部132は、Allowed NSSAIの補足情報を参照して、要求するサービスであるS-NSSAI(例えば、eMBB_3)に対応するキャリア周波数を特定する。測定制御部132は、MCG(Master Cell Group)、或いはPcell(Primary Cell)のキャリア周波数の測定に加えて、CA/DCの候補周波数としてS-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定を制御する。
測定制御部132は、設定されている測定のためのパラメータに従って測定結果がクライテリア或いは閾値を満たすか、否かを判断し、測定結果を含む測定レポートの送信を制御する。
図3~図9で端末装置10(UE10)が行うとして説明した各種の処理は制御部13が行う。すなわち、図3の登録処理でUE10が行うと説明した各ステップの処理は制御部13が行う。図4A及び図4BのS-NSSAI(eMBB-3)利用のための接続処理でUE10が行うとして説明した各ステップの処理は制御部13が行う。図5A及び図5BのPDUセッション確立処理で、UE10が行うとして説明した各ステップの処理は、制御部13が行う。図6A~図9のS-NSSAI(eMBB-3)利用のための接続処理で、UE10が行うとして説明した各ステップの処理は制御部13が行う。
通信制御部133は、基地局装置20との通信を制御する。また、通信制御部133は、基地局装置20を介したネットワーク装置との通信を制御する。
通信制御部133は、基地局装置20からの指示に従って、CA(Carrier Aggregation)/DC(Dual Connectivity)の設定を制御する。
[12.基地局装置((R)AN20)の構成]
図11は、本実施形態の基地局装置((R)AN20)の構成の一例を示す図である。基地局装置20は、通信部21(トランシーバ)と、記憶部22と、ネットワーク通信部23と、制御部24とを備える。通信部21は、受信処理部211と、送信処理部212とを備え、アンテナ213と接続されている。通信部21は、受信処理部211、送信処理部212をそれぞれ複数備えていてもよい。アンテナ213は複数設けられていてもよい。制御部24は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(ハードウェアプロセッサ)により構成される。例えば、制御部24は、基地局装置20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。ここで言うプロセッサは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路を含み得る。
受信処理部211は、アンテナ213を介して受信された上りリンク信号の受信処理を行う。受信処理部211は、無線受信部211aと、多重分離部211bと、復調部211cと、復号部211dと、を備える。
無線受信部211aは、上りリンク信号に対して、ダウンコンバート、不要な周波数成分の除去、増幅レベルの制御、直交復調、デジタル信号への変換、ガードインターバル(サイクリックプレフィックス)の除去、高速フーリエ変換による周波数領域信号の抽出等を行う。多重分離部211bは、無線受信部211aから出力された信号から、PUSCH(Physical Uplink Shared Channel)、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)等の上りリンクチャネル及び上りリンク参照信号を分離する。復調部211cは、上りリンクチャネルの変調シンボルに対して、BPSK(Binary Phase Shift Keying)、QPSK(Quadrature Phase shift Keying)等の変調方式を使って受信信号の復調を行う。復調部211cが使用する変調方式は、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、又は256QAMであってもよい。この場合、コンスタレーション上の信号点は必ずしも等距離である必要はない。コンスタレーションは、不均一コンスタレーション(NUC:Non Uniform Constellation)であってもよい。復号部211dは、復調された上りリンクチャネルの符号化ビットに対して、復号処理を行う。復号された上りリンクデータ及び上りリンク制御情報は制御部24へ出力される。
送信処理部212は、下りリンク制御情報及び下りリンクデータの送信処理を行う。送信処理部212は、符号化部212aと、変調部212bと、多重部212cと、無線送信部212dと、を備える。
符号化部212aは、制御部24から入力された下りリンク制御情報及び下りリンクデータを、ブロック符号化、畳み込み符号化、ターボ符号化等の符号化方式を用いて符号化を行う。なお、符号化部212aは、ポーラ符号(Polar code)による符号化、LDPC符号(Low Density Parity Check Code)による符号化を行ってもよい。変調部212bは、符号化部212aから出力された符号化ビットをBPSK、QPSK、16QAM、64QAM、256QAM等の所定の変調方式で変調する。この場合、コンスタレーション上の信号点は必ずしも等距離である必要はない。コンスタレーションは、不均一コンスタレーションであってもよい。多重部212cは、各チャネルの変調シンボルと下りリンク参照信号とを多重化し、所定のリソースエレメントに配置する。無線送信部212dは、多重部212cからの信号に対して、各種信号処理を行う。例えば、無線送信部212dは、高速フーリエ変換による周波数領域への変換、ガードインターバル(サイクリックプレフィックス)の付加、ベースバンドのデジタル信号の生成、アナログ信号への変換、直交変調、アップコンバート、余分な周波数成分の除去、電力の増幅等の処理を行う。送信処理部212で生成された信号は、アンテナ213から送信される。
記憶部22は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部22は、基地局装置20の記憶手段として機能する。記憶部22は、基地局装置20の動作のための各種プログラムおよび様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。記憶部22は、例えば、先述したQoSプロファイルやUE10のUE Contextを保持する。
ネットワーク通信部23は、ネットワーク上で上位に位置するノード(例えば、5GC/NGC30)と通信するための通信インターフェースである。例えば、ネットワーク通信部23は、NIC等のLANインターフェースである。ネットワーク通信部23は、有線インターフェースであってもよいし、無線インターフェースであってもよい。ネットワーク通信部23は、基地局装置20のネットワーク通信手段として機能する。
制御部24は、周辺セル情報管理部241、無線リソース制御部242、ネットワークスライス制御部243、及び通信制御部244を備える。
周辺セル情報管理部241は、ネットワーク通信部23を介して周辺セルと情報を交換し、周辺セルがサポートするネットワークスライスに係る情報、キャリア周波数等の情報を取得する。周辺セル情報管理部241は、取得した情報、又は取得した情報のうち必要な情報を記憶部22に保存する。
無線リソース制御部242は、端末装置10との間で実行する無線通信に係る制御を行う。例えば、無線リソース制御部242は、端末装置10がRRC_IDLEモード時に実行するセル選択/再選択処理のためのパラメータ、端末装置10がRRC_CONNECTEDモード時に実行する測定のためのパラメータを端末装置10に設定する。また、無線リソース制御部242は、端末装置10のモビリティ、例えばハンドオーバーを制御する。ここで、ハンドオーバーは、SN changeやPSCell Change等を含む。
ネットワークスライス制御部243は、端末装置10がRRC_IDLEモード時にネットワークスライスに基づいたセル選択/再選択処理を実行するために必要な情報、或いはRRC_CONNECTEDモード時にネットワークスライスに基づいた測定及びレポーティングを実行するために必要な情報を、端末装置10に提供する。例えば、ネットワークスライス制御部243は、Allowed NSSAIの補足情報を端末装置10に提供する。このAllowed NSSAIの補足情報は、端末装置10のUE Contextの一部として、ネットワーク通信部23を介して5GC/NGC30から取得される。或いはこのAllowed NSSAIの補足情報は、周辺セル情報管理部241が管理する周辺セルの情報とAllowed NSSAIとに基づいて、ネットワークスライス制御部243によって生成される。
図3~図9で基地局装置20((R)AN20)が行うとして説明した各種の処理は制御部24が行う。すなわち、図3の登録処理で(R)AN20が行うと説明した各ステップの処理は制御部24が行う。図4A及び図4BのS-NSSAI(eMBB-3)利用のための接続処理で(R)AN20(gNB20-11)が行うとして説明した各ステップの処理は制御部24が行う。図5A及び図5BのPDUセッション確立処理で、(R)AN20(gNB20-11)が行うとして説明した各ステップの処理は制御部24が行う。図6A~図9のS-NSSAI(eMBB-3)利用のための接続処理で(R)AN20(gNB20-11,gNB20-32)が行うとして説明した各ステップの処理は制御部24が行う。
通信制御部244は、端末装置10との通信を制御する。また、通信制御部244は、5GC/NGC30からのNASメッセージを端末装置10に転送する。
通信制御部244は、無線リソース制御部242が端末装置10から取得する測定結果に基づいて、CA(Carrier Aggregation)/DC(Dual Connectivity)に必要な制御、及び処理を実行する。
[13.管理装置(AMF301)の構成]
図12は、本実施形態の管理装置311の構成の一例を示す図である。管理装置311は、コアネットワーク30におけるAMF301として機能する装置である。管理装置311は、通信部31と、制御部32、記憶部33とを備えている。制御部32は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro-Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(ハードウェアプロセッサ)により構成される。例えば、制御部32は、管理装置311内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムを、プロセッサがRAM(Random Access Memory)等を作業領域として実行することにより実現される。ここで言うプロセッサは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路を含み得る。
記憶部33は、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、ハードディスク等のデータ読み書き可能な記憶装置である。記憶部33は、管理装置311(AMF301)の記憶手段として機能する。記憶部33は、管理装置311の動作のための各種プログラムおよび様々なデータを一時的に又は恒久的に記憶する。
通信部31はリファレンスポイントN1を介してUE10と通信する。通信部31は、リファレンスポイントN2を介して基地局装置20と通信する。
制御部32は、UEのモビリティ管理のための処理を行う。制御部32は、UEの登録エリア内で使用が許可される1又は複数のネットワークスライスを識別するための情報を含むネットワークスライス選択支援情報(例えばAllowed NSSAI)を生成する。制御部32は、ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数のネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数について測定の設定情報を生成する。設定情報は、例えばネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数のネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数を特定する情報(例えばAllowed NSSAIの補足情報など)を含む。制御部32は、通信部31を介して、ネットワークスライス選択支援情報と測定の設定情報とを基地局装置20に提供する。UE10においてネットワークスライス選択支援情報と測定の設定情報とに基づいてUE10で実行された測定の結果が閾値を満たす場合に、1又は複数のネットワークスライスのうち使用することが決定された第1のネットワークスライスのためのPDU Session Establishment Request又はService Requestに係る処理を実行する。上述のネットワークスライス選択支援情報と測定の設定情報とが、UE10において第1のネットワークスライスを使用することの決定がなされる前に制御部32からUE10又は基地局装置20に提供される。
制御部32は、ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライスの中からデフォルトとなる第2のネットワークスライスに関する情報を生成し、第2のネットワークスライスに関する情報を基地局装置20に提供してもよい。測定の設定情報は、第2のネットワークスライスに基づいて、キャンプオンするためのセルの選択、或いは再選択するため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための第2の周波数を特定するための情報を含んでもよい。
ネットワークスライスは、SST(Slice/Service Type)に基づいて分類され、制御部32は、SST毎にデフォルトとなる第2のネットワークスライスに関する情報を生成してもよい。制御部32は、第1のネットワークスライスを特定するための情報と、端末装置10(UE10)の位置に係る情報を取得し、端末装置10の位置に係る情報に基づいて、第1のネットワークスライスを提供するセルを特定し、特定したセルのアクティベートを指示する通知を基地局装置20に送信してもよい。
図3~図9でAMF301が行うとして説明した各種の処理は制御部32が行う。例えば、図3の登録処理でAMF301が行うとして説明した各ステップの処理は制御部32が行う。また、図4A及び図4BのS-NSSAI(eMBB-3)利用のための接続処理でAMF301が行うとして説明した各ステップの処理は制御部32が行う。図5A及び図5BのPDUセッション確立処理で、AMF301が行うとして説明した各ステップの処理は、制御部32が行う。図6A~図9のS-NSSAI(eMBB-3)利用のための接続処理で、AMF301が行うとして説明した各ステップの処理は制御部32が行う。制御部32はAMF301の機能のみでなく、コアネットワーク30における他のNFの機能の少なくとも一部をさらに実行してもよい。通信部31は、他のNFと通信を行う機能を備えていてもよい。制御部32は、AMF301以外のNFの機能を実行していてもよい。例えば制御部32がSMF306等の機能を実行してもよい。この場合、制御部32は、これまでSMF306が行うとして説明した各種の処理を制御部32が行う。
[14.キャパシティブーストセルの制御]
ミリ波帯の周波数等を活用するキャパシティブーストセルとして動作する基地局のカバレージは、その周波数帯の伝搬特性によって小セル化していくことが想定される。広いカバレージを提供しようとすれば、多くの基地局を設置しなければならない。昨今、求められているSDGs(Sustainable Development Goals)への取り組みもあって、ネットワークの低消費電力化(Energy saving)は重要な課題となっている。そこで、静的に制御されるベーシックカバレージセルに対して、キャパシティブーストセルをオンデマンドの形態で動的に制御することが考えられる。例えば、サービス要求に従って、ネットワークスライスに応じてキャパシティブーストセルをアクティベートする制御(つまり、オフの状態からオンの状態に遷移させる制御)が導入され得る。
図13は、キャパシティブーストセルの制御の一例を示す図である。
図4AのステップS508において、gNB20-11から転送されるPDU SESSION ESTABLISHMENT REQUEST(或いは、図7のステップS533におけるService Request)メッセージを受信したAMF301は、PDU SESSION ESTABLISHMENT REQUEST(或いは、Service Request)に含まれるUE10の位置に係る情報に基づいて、UE10の位置を特定する(S701)。ここで、UE10の位置に係る情報は、例えば、UE10が装備するGNSS受信機を使って検出された位置に係る情報である。
ここで、UE10は、Network-assisted GNSSの手段、つまり、NG-RANと協調して位置に係る情報を検出してもよい。UE-Based modeにおいて、UE10はLMF(Location Management Function)から補助データ(assistance data)を取得し、GNSSに関する測定と位置の計算を行う。例えば、広く知られたAssisted-GNSSと呼ばれる手法がある。
なお、GNSSからの信号を受信できない場合等、UE10はGNSS以外の手段で位置に係る情報を検出してもよい。例えば、WLAN positioning、Bluetooth positioning、或いは、TBS(Terrestrial Beacon Systems) positioningと呼ばれる手法を用いて、UE10は自身の位置に係る情報を検出する。
UE10は、WLAN positioningにおいて、各WLAN Access Pointに関するReceived Signal Strength(RSSI)を測定して、各WLAN Access Pointの既知の座標に関する情報とその測定値に基づいて位置を計算する。さらに、UE10は、WLAN Access Pointとの間のRTT(Round Trip Time)を測定して、その位置を計算するようにしてもよい。
UE10は、Bluetooth positioningにおいて、各Bluetooth beaconに関するReceived Signal Strength(RSSI)を測定して、各Bluetooth beaconの既知の座標に関する情報とその測定値に基づいて位置を計算する。
また、AMF301に提供するUE10の位置に係る情報は、UE10が検出した位置の情報を含める方法に限られない。例えば、AMF301は、LMFを介してUE10の位置に係る情報を取得してもよい。
UE10がGNSS受信機を装備している場合には、UE-Assisted modeにおいて、UE10はCode Phase、Doppler、Carrier Phase等のGNSSに関する測定を行い、これら測定値をLMFに送信し、LMFがUE10の位置を計算する。また、GNSS受信機を装備していてもGNSSからの信号を受信できない、或いは、GNSSを装備していないUE10に対して、LMFは、OTDOA(Observed Time Difference Of Arrival)、Multi-RTT(Round Trip Time)、DL AoD(Downlink Angle-of-Departure)、DL TDOA(Downlink Time Difference of Arrival)、UL TDOA(Uplink Time Difference of Arrival)、UL AoA(Angle of Arrival)と呼ばれるポジショニング技法、或いは、CID(Cell ID)を使ったポジショニング技法でUE10の位置に係る情報を取得してもよい。
例えば、OTDOAにおいては、UE10は複数のTP(Transmission Point)からダウンリンクのPRS(Positioning Reference Signal)を受信し、Physical cell ID、Global cell ID、TP ID、及び、PRSのタイミングに関する測定値をLPP(LTE Positioning Protocol)を介してLMFに報告する。LMFが、測定された各TPの既知の座標に関する情報と、報告されたPRSの相対タイミングとに基づいてUE10の位置を計算する。
例えば、CIDを使ったポジショニングでは、LMFは、ng-eNB、或いは、gNBの既知の座標に関する情報と、UE10から報告される以下の測定結果とに基づいてUE10の位置を計算する。UE10は、例えば、ECGI(Evolved Cell Global Identifier)、或いは、Physical Cell IDと、RSRP(Reference Signal Received Power)、RSRQ(Reference Signal Received Quality)、UE Rx-Tx time differenceに関する測定結果をLMFに報告する。ここで、UE Rx-Tx time differenceは、UE10が受信したタイミングと送信したタイミングとの時間差として定義されている。
さらに、AMF301は、特定したUE10の位置と、PDU SESSION ESTABLISHMENT REQUEST(或いは、Service Request)に含まれるS-NSSAI(eMBB_3)に基づいて、1つ、若しくは複数のアクティベートするキャパシティブーストセルの候補を特定する(S702)。
AMF301は、特定したキャパシティブーストセルの候補(例えば、gNB20-32)に対して、アクティベートを指示する通知を送信する(S703)。
アクティベートを指示する通知を受信すると、gNB20-32は、基地局としての動作に必要な設定を行い、RAN CONFIGURATION UPDATEメッセージをAMF301に送信する(S704)。
RAN CONFIGURATION UPDATEメッセージを受信したAMF301は、その応答として、RAN CONFIGURATION UPDATE ACKNOWLEDGEメッセージを送信する(S705)。
RAN CONFIGURATION UPDATE ACKNOWLEDGEメッセージを受信すると、gNB20-32は、基地局としての動作を開始する(S706)。
ここで、キャパシティブーストセルのオフの状態は、複数の状態が定義されてもよい。例えば、キャパシティブーストセルを提供する基地局装置のRF部のみがオフの状態である第1のオフの状態、或いはRF部に加えて、ベースバンド処理部もオフの状態である第2のオフ状態、等を含む。ネットワークは、頻繁にキャパシティブーストセルをアクティベート/ディアクティベート制御する場合には、オフ状態として第1のオフの状態を設定し、キャパシティブーストセルを比較的長い期間オフさせる場合には、オフ状態として第2のオフの状態を設定する。
なお、UE10は、図6AのステップS530におけるS-NSSAI(eMBB_3)に対応するキャリア周波数の測定において、あらかじめ設定されたタイマーの有効期限が満了した場合に、S-NSSAI(eMBB_3)とUE10の位置情報に係る情報とを含むセル設定要求をAMF301に送信するようにしてもよい。セル設定要求を受信したAMF301は、図13のステップS701以降のキャパシティブーストセルの制御の処理を起動する。タイマーの有効期限の情報は、前述した測定(第1の測定)を設定するための第1情報を含む設定情報に含まれて、登録処理(例えば図3のステップS411)においてあらかじめUE10が取得しておいてもよい。
ここで、このタイマーの有効期限は、ネットワークがUE10に設定する測定のパラメータの1つとして設定されてもよい。さらに、UE10は、セル設定要求をAMF301に送信した際に、タイマーに第2の有効期限(例えば、オフセット期間)を設定し、新たに開始させるタイマーの第2の有効期限が満了するまで期間、セル設定要求の再送を行わないように設定されてもよい。この制御により、S-NSSAI(eMBB_3)をサポートするセルの圏外で、繰り返しセル設定要求をAMF301に送信することを回避することができる。
以上、サービス要求に従って、オンデマンドの形態でネットワークスライスに応じたキャパシティブーストセルのアクティベート/ディアクティベート制御を導入することによって、ネットワーク装置の低消費電力化が実現される。特に、高い周波数をサポートするセルのカバレージは狭くなり、UE10の在圏確率が低下するため、アクティベート/ディアクティベート制御による低消費電力化の効果は大きいと期待される。さらに、図4A及び図4Bに示したS-NSSAI(eMBB_3)利用のための接続処理において、UE10がいつgNB20-32のカバレージ内に在圏できるかわからないという課題を解決することもできる。
ここで、キャパシティブーストセルのアクティベート制御は、サービス要求に従ってネットワーク(例えば、AMF301)が起動してもよいし、UE10がキャパシティブーストセルのアクティベートをネットワークに要求するようにしてもよい。
また、このアクティベート/ディアクティベート制御は、基地局装置が複数のセルを構成する場合には、セル単位で制御するようにしてもよい。ここで、各セルは、例えば、キャリア周波数の単位で構成されてもよい。また、セルという概念は、1つ以上のビームが提供するカバレージであってもよい。この1つ以上のビームのセットがセルを代用することができる。各ビームは、SS/PBCHブロック毎に識別される。つまり、セルという概念は、SS/PBCHブロックのセットを含み得る。
さらに、アクティベート/ディアクティベート制御は、セル帯域が複数のBWP(BandWidth Part)で構成される場合には、BWP単位で制御するようにしてもよい。
なお、gNB20-11は、RRC_CONNECTEDモードのUE10から報告される測定レポートに基づいて、キャパシティブーストセルのアクティベートを要求するようにしてもよい。gNB20-11は、測定レポートに含まれるS-NSSAI(eMBB_3)をサポートするセルの品質を評価し、あらかじめ設定されたクライテリアに従って、AMF301にハンドオーバーの候補セルとなるS-NSSAI(eMBB_3)をサポートするキャパシティブーストセルのアクティベートを要求する。キャパシティブーストセルのアクティベートの要求を受信したAMF301は、S701以降の処理を起動する。ここで、UE10の位置に係る情報は、測定レポートに含めるようにしてもよいし、LMFから取得するようにしてもよい。また、gNB20-11は、AMF301にキャパシティブーストセルのアクティベートの要求をする代わりに、直接、ハンドオーバーの候補セルにアクティベートを要求するようにしてもよい。AMF301、或いはgNB20-11は、UE10が現在使用しているキャパシティブーストセルの周辺セルをアクティベートするキャパシティブーストセルの候補として特定することができる。
ここで、キャパシティブーストセルは、ベーシックカバレージセルを提供する基地局を構成するCU(Central Unit)と共に構成され、DU(Distributed Unit)として構成される。また、キャパシティブーストセルは、ベーシックカバレージセルを提供する基地局を構成するCU及びDUと共に構成され、RU(Radio Unit)として構成される。ネットワークは、UE10に対して、異なるCU間でCUの切り替えを伴うベーシックカバレージセル単位のモビリティ管理と、同一CU内でDU、或いはRUを切り替えるキャパシティブーストセル単位のモビリティ管理を行う。例えば、RRC_IDLEモード時には、ベーシックカバレージセル単位のモビリティ管理のみ行い、RRC_CONNECTEDモード、或いはRRC_INACTIVEモード時には、ベーシックカバレージセル単位のモビリティ管理に加えて、キャパシティブーストセル単位のモビリティ管理を行う。例えば、キャパシティブーストセル単位のモビリティ管理は、ビームを識別するSS/PBCHブロック単位のモビリティ管理を含み得る。
以上、本実施形態によれば、複数のネットワークスライスのうち使用する第1のネットワークスライスに対応するセルのカバレージ内で、第1のネットワークスライスを利用するためのPDUセッション確立処理を開始することができるため、品質の悪い状況で第1のネットワークスライスのサービスを受け得る問題、或いは第1のネットワークスライスのサービス開始まで待たされる問題を解消することが期待できる。さらに、サービス要求に従って、オンデマンドの形態でネットワークスライスに応じたキャパシティブーストセルのアクティベート/ディアクティベート制御を導入することによって、ネットワーク装置の低消費電力化が期待できる。
なお、上述の実施形態は本開示を具現化するための一例を示したものであり、その他の様々な形態で本開示を実施することが可能である。例えば、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変形、置換、省略またはこれらの組み合わせが可能である。そのような変形、置換、省略等を行った形態も、本開示の範囲に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
また、本明細書に記載された本開示の効果は例示に過ぎず、その他の効果があってもよい。
なお、本開示は以下のような構成をとることもできる。
(1)
端末装置であって、
トランシーバと、
プロセッサと、を備え、
前記プロセッサは、
1つ又は複数のネットワークスライスのうち第1のネットワークスライスを使用することを決定し、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数について第1の測定を行い、
前記第1の測定の結果が閾値を満たす場合に、PDU Session Establishment Request又はService Request messageを、AN(Access Node)を介して管理装置へ送信するよう構成され、
前記第1の測定を設定するための第1の情報を含む設定情報を、前記第1のネットワークスライスを使用することを決定する前に前記ANから取得するように構成される、
端末装置。
(2)
前記プロセッサは、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択のため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための第2の測定をさらに行うよう構成される、(1)に記載の端末装置。
(3)
前記設定情報は、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択するための前記第2の測定を設定するための第2の情報をさらに含む、(2)に記載の端末装置。
(4)
前記設定情報は、ハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための前記第2の測定を設定するための第2の情報をさらに含む、(2)に記載の端末装置。
(5)
前記プロセッサは、さらに、前記ANから登録エリア内で使用が許可される1又は複数のネットワークスライスを識別するための情報を含むネットワークスライス選択支援情報を取得するよう構成され、
前記第1の測定を設定するための前記第1の情報は、前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれるネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数に関する情報を含む、(1)に記載の端末装置。
(6)
前記プロセッサは、前記第1の情報に含まれる前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数に関する前記情報に基づいて、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の前記周波数を特定するよう構成される、(5)に記載の端末装置。
(7)
前記ネットワークスライス選択支援情報は、1又は複数の前記ネットワークスライスの中からデフォルト(default)となる第2のネットワークスライスに関する情報を含み、
前記プロセッサは、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択のため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための周波数として、前記第2のネットワークスライスに使用される周波数を特定するように構成される、(5)に記載の端末装置。
(8)
前記ネットワークスライスは、SST(Slice/Service Type)に基づいて分類され、
前記ネットワークスライス選択支援情報は、前記SST毎にデフォルトとなる前記第2のネットワークスライスを含む、(7)に記載の端末装置。
(9)
前記設定情報は、タイマーの有効期限に係る情報を含み、
前記プロセッサは、前記タイマーの有効期限が満了すると、前記第1のネットワークスライスを提供するセルを設定するためのセル設定要求を前記管理装置へ送信するよう構成される、(1)に記載の端末装置。
(10)
前記プロセッサは、前記セル設定要求に(9)に記載の端末装置の位置に係る情報と、前記第1のネットワークスライスを特定するための情報を含めるように構成される、(9)に記載の端末装置。
(11)
前記設定情報は、タイマーの第2の有効期限に係る情報を含み、
前記プロセッサは、前記タイマーの有効期限が満了すると、前記タイマーに前記第2の有効期限を設定し、新たに開始した前記タイマーの前記第2の有効期限が満了するまでの期間、第2のセル設定要求を前記管理装置へ送信しないよう構成される、(9)に記載の端末装置。
(12)
前記プロセッサは、周波数帯の分類に応じて、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の前記周波数を前記第1の測定に含めるか、若しくは前記第2の測定に含めるかを決定するよう構成される、(2)に記載の端末装置。
(13)
前記プロセッサは、前記周波数帯の分類に係る情報を基地局装置から受信するように構成される、(12)に記載の端末装置。
(14)
前記周波数帯の分類は、FR1とFR2である、(13)に記載の端末装置。
(15)
前記ネットワークスライス選択支援情報は、1又は複数の前記ネットワークスライスの相対的な優先度を示す情報を含み、
前記プロセッサは、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択のため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための周波数として、最も高い優先度を付与された第2のネットワークスライスに使用される周波数を特定するように構成される、(5)に記載の端末装置。
(16)
前記ネットワークスライスは、グループに分類され、
前記ネットワークスライス選択支援情報は、前記グループ毎に相対的な優先度を付与した前記ネットワークスライスの相対的な前記優先度を示す情報を含む、(15)に記載の端末装置。
(17)
前記グループの各グループが、SST(Slice/Service Type)に対応する、(16)に記載の端末装置。
(18)
基地局装置であって、
トランシーバと、
プロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、
1又は複数のネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数について測定の設定情報を生成し、
前記測定の設定情報を端末装置に提供し、
前記1又は複数のネットワークスライスのうち第1のネットワークスライスを使用するための要求と、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の前記周波数についての測定の結果とを前記端末装置から取得し、
前記測定の結果が閾値を満たす場合に、前記周波数で動作するセルを含むPDUセッションの確立、若しくは更新のための処理を起動するように構成され、
前記測定の設定情報を、前記第1のネットワークスライスを使用するための前記要求を受信する前に前記端末装置に提供する、
基地局装置。
(19)
前記プロセッサは、
管理装置から登録エリア内で使用が許可される1又は複数のネットワークスライスを識別するための情報を含むネットワークスライス選択支援情報を取得するよう構成され、
前記測定の設定情報は、前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の前記周波数を特定するための情報である、(18)に記載の基地局装置。
(20)
前記プロセッサは、
管理装置から前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライスの中からdefaultとなる第2のネットワークスライスに関する情報を取得し、
前記第2のネットワークスライスに基づいて、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択するため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための第2の周波数を特定するための情報を前記測定の設定情報に含めるように構成される、(19)に記載の基地局装置。
(21)
前記ネットワークスライスは、SST(Slice/Service Type)に基づいて分類され、
前記プロセッサは、前記SST毎にデフォルトとなる前記第2のネットワークスライスに関する情報を取得するよう構成される、(20)に記載の基地局装置。
(22)
前記プロセッサは、
他の基地局装置から周辺セルに係る情報を取得し、
前記周辺セルに係る情報に基づいて、前記測定の設定情報を生成するよう構成される、(18)に記載の基地局装置。
(23)
前記プロセッサは、
前記端末装置から取得する前記測定の結果に基づいて、前記第1のネットワークスライスを提供するセルを評価し、あらかじめ設定されたクライテリアに従って、前記第1のネットワークスライスを提供する他のセルを設定するためのセル設定要求を送信するよう構成される、(18)に記載の基地局装置。
(24)
管理装置であって、
通信部と、
プロセッサと、を有し、
前記プロセッサは、
登録エリア内で使用が許可される1又は複数のネットワークスライスを識別するための情報を含むネットワークスライス選択支援情報を生成し、
前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数について測定の設定情報を生成し、
前記ネットワークスライス選択支援情報と前記測定の設定情報とを基地局装置に提供し、
前記ネットワークスライス選択支援情報と前記測定の設定情報とに基づいて実行された測定の結果が閾値を満たす場合に、前記1又は複数のネットワークスライスのうち使用することが決定された第1のネットワークスライスのためのPDU Session Establishment Request又はService Requestに係る処理を実行するよう構成され、
前記ネットワークスライス選択支援情報と前記測定の設定情報とを、前記第1のネットワークスライスを使用することの決定がなされる前に提供する、管理装置。
(25)
前記測定の設定情報は、前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の前記周波数を特定するための情報である、(24)に記載の管理装置。
(26)
前記プロセッサは、
前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライスの中からデフォルトとなる第2のネットワークスライスに関する情報を生成し、
前記第2のネットワークスライスに関する情報を前記基地局装置に提供するように構成され、
前記測定の設定情報は、前記第2のネットワークスライスに基づいて、キャンプオンするためのセルの選択、或いは再選択するため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための第2の周波数を特定するための情報を含む、(25)に記載の管理装置。
(27)
前記ネットワークスライスは、SST(Slice/Service Type)に基づいて分類され、
前記プロセッサは、前記SST毎にデフォルトとなる前記第2のネットワークスライスに関する情報を生成するよう構成される、(26)に記載の管理装置。
(28)
前記プロセッサは、
前記第1のネットワークスライスを特定するための情報と、端末装置の位置に係る情報を取得し、
前記端末装置の前記位置に係る情報に基づいて、前記第1のネットワークスライスを提供するセルを特定し、
特定した前記セルのアクティベートを指示する通知を送信するよう構成される、(24)に記載の管理装置。
(29)
前記プロセッサは、
前記端末装置の前記位置に係る情報をLMF(Location Management Function)から取得するように構成される、(28)に記載の管理装置。
(30)
1又は複数のネットワークスライスのうち第1のネットワークスライスを使用することを決定し、
前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数について測定を行い、
前記測定の結果が閾値を満たす場合に、PDU Session Establishment Request又はService Request messageを、AN(Access Node)を介して管理装置へ送信し、
前記測定の設定情報を、前記第1のネットワークスライスを使用することを決定する前に前記ANから取得する、方法。
10 : 端末装置(UE : User Equipment)
11 : 通信部
111 : 受信処理部
111a : 無線受信部
111b : 多重分離部
111c : 復調部
111d : 復号部
112 : 送信処理部
112a : 符号化部
112b : 変調部
112c : 多重部
112d : 無線送信部
113 : アンテナ
12 : 記憶部
13 : 制御部
131 : ネットワークスライス制御部
132 : 測定制御部
133 : 通信制御部
20 : 基地局装置((R)AN)
21 : 通信部
211 : 受信処理部
211a : 無線受信部
211b : 多重分離部
211c : 復調部
211d : 復号部
212 : 送信処理部
212a : 符号化部
212b : 変調部
212c : 多重部
212d : 無線送信部
213 : アンテナ
22 : 記憶部
23 : ネットワーク通信部
24 : 制御部
241 : 周辺セル情報管理部
242 : 無線リソース制御部
243 : ネットワークスライス制御部
244 : 通信制御部
30 : コアネットワーク(5GC/NGC)
301 : AMF(Access and Mobility Management Function)
302 : NEF(Network Exposure Function)
303 : NRF(Network Repository Function)
304 : NSSF(Network Slice Selection Function)
305 : PCF(Policy Control Function)
306 : SMF(Session Management Function)
307 : UDM(Unified Data Management)
308 : AF(Application Function)
309 : AUSF(Authentication Server Function)
310 : UCMF(UE radio Capability Management Function)
330 : UPF(User Plane Function)
340 : DN(Data Network)

Claims (20)

  1. 端末装置であって、
    トランシーバと、
    プロセッサと、を備え、
    前記プロセッサは、
    1つ又は複数のネットワークスライスのうち第1のネットワークスライスを使用することを決定し、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数について第1の測定を行い、
    前記第1の測定の結果が閾値を満たす場合に、PDU Session Establishment Request又はService Request messageを、AN(Access Node)を介して管理装置へ送信するよう構成され、
    前記第1の測定を設定するための第1の情報を含む設定情報を、前記第1のネットワークスライスを使用することを決定する前に前記ANから取得するように構成される、
    端末装置。
  2. 前記プロセッサは、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択のため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための第2の測定をさらに行うよう構成される、請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記設定情報は、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択するための前記第2の測定を設定するための第2の情報をさらに含む、請求項2に記載の端末装置。
  4. 前記設定情報は、ハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための前記第2の測定を設定するための第2の情報をさらに含む、請求項2に記載の端末装置。
  5. 前記プロセッサは、さらに、前記ANから登録エリア内で使用が許可される1又は複数のネットワークスライスを識別するための情報を含むネットワークスライス選択支援情報を取得するよう構成され、
    前記第1の測定を設定するための前記第1の情報は、前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれるネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数に関する情報を含む、請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記プロセッサは、前記第1の情報に含まれる前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数に関する前記情報に基づいて、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の前記周波数を特定するよう構成される、請求項5に記載の端末装置。
  7. 前記ネットワークスライス選択支援情報は、1又は複数の前記ネットワークスライスの中からデフォルト(default)となる第2のネットワークスライスに関する情報を含み、
    前記プロセッサは、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択のため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための周波数として、前記第2のネットワークスライスに使用される周波数を特定するように構成される、請求項5に記載の端末装置。
  8. 前記ネットワークスライスは、SST(Slice/Service Type)に基づいて分類され、
    前記ネットワークスライス選択支援情報は、前記SST毎にデフォルトとなる前記第2のネットワークスライスを含む、請求項7に記載の端末装置。
  9. 前記設定情報は、タイマーの有効期限に係る情報を含み、
    前記プロセッサは、前記タイマーの有効期限が満了すると、前記第1のネットワークスライスを提供するセルを設定するためのセル設定要求を前記管理装置へ送信するよう構成される、請求項1に記載の端末装置。
  10. 基地局装置であって、
    トランシーバと、
    プロセッサと、を有し、
    前記プロセッサは、
    1又は複数のネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数について測定の設定情報を生成し、
    前記測定の設定情報を端末装置に提供し、
    前記1又は複数のネットワークスライスのうち第1のネットワークスライスを使用するための要求と、前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の前記周波数についての測定の結果とを前記端末装置から取得し、
    前記測定の結果が閾値を満たす場合に、前記周波数で動作するセルを含むPDUセッションの確立、若しくは更新のための処理を起動するように構成され、
    前記測定の設定情報を、前記第1のネットワークスライスを使用するための前記要求を受信する前に前記端末装置に提供する、
    基地局装置。
  11. 前記プロセッサは、
    管理装置から登録エリア内で使用が許可される1又は複数のネットワークスライスを識別するための情報を含むネットワークスライス選択支援情報を取得するよう構成され、
    前記測定の設定情報は、前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の前記周波数を特定するための情報である、請求項10に記載の基地局装置。
  12. 前記プロセッサは、
    管理装置から前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライスの中からdefaultとなる第2のネットワークスライスに関する情報を取得し、
    前記第2のネットワークスライスに基づいて、キャンプオンするためのセルを選択、或いは再選択するため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための第2の周波数を特定するための情報を前記測定の設定情報に含めるよう構成される、請求項11に記載の基地局装置。
  13. 前記ネットワークスライスは、SST(Slice/Service Type)に基づいて分類され、
    前記プロセッサは、前記SST毎にデフォルトとなる前記第2のネットワークスライスに関する情報を取得するよう構成される、請求項12に記載の基地局装置。
  14. 前記プロセッサは、
    他の基地局装置から周辺セルに係る情報を取得し、
    前記周辺セルに係る情報に基づいて、前記測定の設定情報を生成するよう構成される、請求項11に記載の基地局装置。
  15. 管理装置であって、
    通信部と、
    プロセッサと、を有し、
    前記プロセッサは、
    登録エリア内で使用が許可される1又は複数のネットワークスライスを識別するための情報を含むネットワークスライス選択支援情報を生成し、
    前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の周波数について測定の設定情報を生成し、
    前記ネットワークスライス選択支援情報と前記測定の設定情報とを基地局装置に提供し、
    前記ネットワークスライス選択支援情報と前記測定の設定情報とに基づいて実行された測定の結果が閾値を満たす場合に、前記1又は複数のネットワークスライスのうち使用することが決定された第1のネットワークスライスのためのPDU Session Establishment Request又はService Requestに係る処理を実行するよう構成され、
    前記ネットワークスライス選択支援情報と前記測定の設定情報とを、前記第1のネットワークスライスを使用することの決定がなされる前に提供する、管理装置。
  16. 前記測定の設定情報は、前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライス毎に使用される1又は複数の前記周波数を特定するための情報である、請求項15に記載の管理装置。
  17. 前記プロセッサは、
    前記ネットワークスライス選択支援情報に含まれる1又は複数の前記ネットワークスライスの中からデフォルトとなる第2のネットワークスライスに関する情報を生成し、
    前記第2のネットワークスライスに関する情報を前記基地局装置に提供するように構成され、
    前記測定の設定情報は、前記第2のネットワークスライスに基づいて、キャンプオンするためのセルの選択、或いは再選択するため、或いはハンドオーバーのターゲットとなるセルを測定するための第2の周波数を特定するための情報を含む、請求項16に記載の管理装置。
  18. 前記ネットワークスライスは、SST(Slice/Service Type)に基づいて分類され、
    前記プロセッサは、前記SST毎にデフォルトとなる前記第2のネットワークスライスに関する情報を生成するよう構成される、請求項17に記載の管理装置。
  19. 前記プロセッサは、
    前記第1のネットワークスライスを特定するための情報と、端末装置の位置に係る情報を取得し、
    前記端末装置の前記位置に係る情報に基づいて、前記第1のネットワークスライスを提供するセルを特定し、
    特定した前記セルのアクティベートを指示する通知を送信するよう構成される、請求項15に記載の管理装置。
  20. 1又は複数のネットワークスライスのうち第1のネットワークスライスを使用することを決定し、
    前記第1のネットワークスライスに使用される1又は複数の周波数について測定を行い、
    前記測定の結果が閾値を満たす場合に、PDU Session Establishment Request又はService Request messageを、AN(Access Node)を介して管理装置へ送信し、
    前記測定の設定情報を、前記第1のネットワークスライスを使用することを決定する前に前記ANから取得する、方法。
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