JP2023064528A - ウエア及びその製造方法 - Google Patents

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智香子 鈴木
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【課題】ニット生地と透湿膜からなる積層体を有するウエアにおいて、透湿膜に汚れの付着や色移りが発生しにくいウエアを提供する。【解決手段】少なくとも第1ニット組織領域と第2ニット組織領域を有し、かつ、表面側と裏面側を有するニット生地と、前記ニット生地の裏面側に積層されている透湿膜からなる積層体を有するウエアであって、前記ニット生地は、表面側において前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部に第1段差を有しており、裏面側においては、前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部には段差がないか、若しくは前記第1段差よりも高低差の少ない第2段差を有しているウエア。【選択図】図2

Description

本発明は、ウエア及びその製造方法に関する。
アウトドアウェアやレインコート等のウエアには、着用時の蒸れ感を軽減するため透湿性の高いウエアが用いられている。例えば、特許文献1では、透湿性を高めるために織物の片面の全面に樹脂層(透湿膜)が設けられている。
特開2021-041550号公報
ところで、本発明者らは、透湿性を高めるために様々なニット生地(編物)の片面に透湿膜を設けたウエアを作製すると、ウエアの着用時に透湿膜に汚れの付着や色移りが発生することに気付いた。
本発明の目的は、ニット生地と透湿膜からなる積層体を有するウエアにおいて、透湿膜に汚れの付着や色移りが発生しにくいウエアを提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決するため種々のニット生地を試作の上、各々のニット生地に透湿膜を設ける試験を行い透湿膜への汚れの付着や色移りの程度を比較検討した。その結果、表面側と裏面側とを有するニット生地において、第1ニット組織領域と第2ニット組織領域とを有するニット生地とし、表面側では第1ニット組織領域と第2ニット組織領域との境界部に段差を有する一方で、裏面側では第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部には段差がないか表面側より高低差の少ない段差を有するニット生地とし、該ニット生地の裏面側に透湿膜を備えると、ウエアの着用時に透湿膜に汚れの付着や色移りを抑制できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
[1]少なくとも第1ニット組織領域と第2ニット組織領域を有し、かつ、表面側と裏面側を有するニット生地と、前記ニット生地の裏面側に積層されている透湿膜からなる積層体を有するウエアであって、前記ニット生地は、表面側において前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部に第1段差を有しており、裏面側においては、前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部には段差がないか、若しくは前記第1段差よりも高低差の少ない第2段差を有しているウエア。
[2]前記ニット生地の5cm×5cmの領域内に存在している前記第1段差の延在方向の長さが延べ10cm以上である領域を含む前記[1]に記載のウエア。
[3]前記ニット生地の表面側の前記第1段差において、前記第1ニット組織領域が段上を構成し、前記第2ニット組織領域が段下を構成しており、前記第1ニット組織領域および前記第2ニット組織領域は帯状に形成されており、前記第2ニット組織領域の幅は前記第1ニット組織領域の幅よりも広い前記[1]または[2]に記載のウエア。
[4]前記第1ニット組織領域の幅が1mm以上30mm以下である前記[3]に記載のウエア。
[5]前記第2ニット組織領域の幅が3mm以上60mm以下である前記[3]または前記[4]に記載のウエア。
[6]前記ニット生地が袖部を構成している前記[1]~[5]のいずれかに記載のウエア。
[7]身頃部にメッシュ編組織が用いられており、該メッシュ編組織の領域、前記第1ニット組織領域、および前記第2ニット組織領域のいずれもがシングルラッセル生地である前記[6]に記載のウエア。
[8]第1ニット組織領域と第2ニット組織領域を有し表面側と裏面側を有するニット生地であって、表面側において前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部に第1段差を有しており、裏面側においては、前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部には段差がないか、若しくは前記第1段差よりも高低差の少ない第2段差を有しているニット生地を準備する準備ステップと、前記ニット生地の裏面側に透湿膜を積層する積層ステップと、前記ニット生地と前記透湿膜からなる積層体を加熱圧縮する加熱圧縮ステップとを含むウエアの製造方法。
表面側では第1ニット組織領域と第2ニット組織領域との境界部に段差を有する一方で、裏面側では第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部には段差がないか表面側より高低差の少ない段差を有するニット生地とし、該ニット生地の裏面側に透湿膜を備えた積層体とすることによって、ウエアの着用時に透湿膜への汚れの付着や色移りを抑制することができ、スキーウエアやレインウエアなど広く適用できる。
本発明の実施の形態に係るウエアを構成する積層体の表面側から見た平面図である。 図1に示した積層体のY-Y断面図である。 本発明の実施の形態に係るウエアを構成する積層体の変形例について表面側から見た平面図である。 本発明の実施の形態に係るウエアを構成する積層体のさらなる変形例について表面側から見た平面図である。 本発明の実施の形態に係るウエアを構成する積層体のさらに他の変形例について表面側から見た平面図である。 本発明の実施の形態に係るウエアを着用した後の写真である。 本発明の比較例に係るウエアを着用した後の写真である。
以下、本発明に係るウエアに関して、図面を参照しつつ具体的に説明するが、本発明はもとより図示例に限定される訳ではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
本発明のウエアはニット生地と透湿膜からなる積層体を有する。図1には、ウエアを構成する積層体の表面側から見た平面図を示し、図2には、ウエアを構成する積層体の断面図であり、図1に示した積層体のY-Y断面図である。図2に示した積層体1は、上述の通り、ニット生地2と透湿膜3とを有する。ニット生地2とは、糸を編むことで作製された生地の総称であり、ニット生地2は、表面側4と裏面側5とを有している。
図2に示すように、第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7との境界部に第1段差8を有しており、第1段差8において、第1ニット組織領域6が段上を構成し、第2ニット組織領域7が段下を構成している。また、裏面側5においては、第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7との境界部に第1段差8よりも高低差の少ない第2段差9を有している。
ニット生地2は、少なくとも第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7を有している。第1ニット組織領域6および第2ニット組織領域7の少なくとも一方は積層体1の表面側から見て帯状、波状、矩形状、網状、又はシグザグ状に形成することができるが、第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7共に帯状に形成されていることがより好ましい。図1では、第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7共に帯状に形成されているが、図3では本発明の実施の形態に係るウエアを構成する積層体の変形例について積層体の表面側から見た平面図を示しており、積層体1の表面側から見て第1ニット組織領域6が矩形状であり、第1ニット組織領域6が形成されていない領域が第2ニット組織領域7となっている。また、図4は本発明の実施の形態に係るウエアを構成する積層体の平面的形状のさらなる変形例を示したものである。図4は積層体の表面側4から見た平面図を示しており、第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7共に波状に形成されている。
本発明のウエアはニット生地2の5cm×5cmの領域内に存在している第1段差8の延在方向の長さが10cm以上である領域を含むことが好ましい。より好ましくは15cm以上、さらに好ましくは20cm以上である。5cm×5cmの領域内に複数の第1段差8が存在する場合、第1段差8の延在方向の長さを合計して延べ長さとする。例えば、幅が5cm・長さが5cmである領域内に幅が2cm・長さが5cmである第2ニット組織領域7、幅が1cm・長さが5cmである第1ニット組織領域6、及び幅が2cm・長さが5cmである第2ニット組織領域7が順に並んでいる場合、第1段差8の延在方向の長さは10cmとなる。
第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7との境界部に第1段差8を有していれば、第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7の組織の種類は特に限定されず、ニット生地となる編み方であればよい。例えば、第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7としては、各々、ラッセル組織、トリコット組織、天竺組織、ガーター組織、スムース組織、リブ組織、フラット組織等が挙げられる。第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7とが同じ組織であってもよく異なる組織であってもよいが、異なる組織である方が好ましく、第1ニット組織領域6がラッセル組織であり、第2ニット組織領域7がフラット組織であることがより好ましい。
第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7において、コース方向の編み密度には制限はないが例えば、30~200本/inch(2.54センチ)、ウェール方向の編み密度には制限はないが例えば20~60本/inch(2.54センチ)とすることができる。
第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7と境界部にある段差の大きさは、第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7の密度差にも起因する。例えば、第1ニット組織領域6において、コース方向の編み密度を例えば100~200本/inch(2.54センチ)、ウェール方向の編み密度を例えば40~60本/inch(2.54センチ)とし、他方、第2ニット組織領域7において、コース方向の編み密度を例えば30~80本/inch(2.54センチ)、ウェール方向の編み密度を例えば20~35本/inch(2.54センチ)して、第1ニット組織領域6を密に、第2ニット組織領域7を疎にすると、第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7とが同じ組織であっても第1段差8が形成される。また、ジャカード編みとした場合、第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7においてコース方向及びウェール方向の編み密度を同じとしても高伸度部である第1ニット組織領域6では編目が緩んで大きくなる結果、第1段差8が形成される。
なお、図2では、第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7はいずれも平坦であるように図示しているが、実際には第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7ともに編物であるため、糸の一針分に起因する凹凸が数多く存在しているが、本明細書では、糸の一針分に起因する凹凸については段差とはみなさないものとする。
第1ニット組織領域6および第2ニット組織領域7が帯状に形成されている場合、段下である第2ニット組織領域7の幅が第1ニット組織領域6の幅よりも広いときに、ニット生地2の表面側4に透湿膜3を配置すると帯状の汚れ形状がくっきり現れてしまうため、ニット生地2の裏面側5に透湿膜3を配置することの意義がいっそう大きい。第2ニット組織領域7の幅が第1ニット組織領域6の幅よりも広いときに帯状の汚れ形状がくっきり現れてしまう理由については必ずしも明らかではないが、第2ニット組織領域7の幅が第1ニット組織領域6の幅よりも狭い場合に比べて、透湿膜3の表面(ニット生地2とは反対側)に下地であるニット生地2の段差形状が反映されて大きな段差が出来やすいためと考えられる。なお、第2ニット組織領域7の幅が第1ニット組織領域6の幅と同程度かそれよりも狭いときは、帯状の汚れ形状がくっきりせず全体的にぼんやりとした色移りや汚れが付着した状態となる。
第1ニット組織領域6の幅を例えば1mm以上30mm以下にすることができる。2mm以上25mm以下、さらに3mm以上20mm以下にすることもできる。第2ニット組織領域7が帯状に形成されている場合、第2ニット組織領域7の幅を第1ニット組織領域6の幅よりも広い値、例えば3mm以上60mm以下にすることができる。4mm以上50mm以下、さらに5mm以上40mm以下にすることができる。第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7の幅が上記範囲内である場合は特に、ニット生地2の表面側4に透湿膜3を形成するか裏面側5に透湿膜3を形成するかによって、透湿膜3に汚れや色移りが発生する程度が顕著に異なるためである。
図2では、裏面側5においては、第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7との境界部に第1段差8よりも高低差の少ない第2段差9を有しているが、透湿膜3への汚れの付着や色移りを避けるという観点からは、第2段差9は極力小さいことが好ましく、第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7との境界部には段差がない(第2段差9を有していない)ことがより好ましい。
ニット生地2は、第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7以外の組織領域を有していてもよく、例えば、図5では本発明の実施の形態に係るウエアを構成する積層体のさらに他の変形例について積層体1の表面側4から見た平面図を示しており、第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7の他に第3ニット組織領域10を備えている。図5では積層体1の表面側4から見て、第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7、第3ニット組織領域10を1セットとして、このセットが繰り返して並んだニット生地2であり、第1ニット組織領域6、第2ニット組織領域7、及び第3ニット組織領域10はいずれも帯状に形成されていてもよい。
第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7以外の組織領域としては、特に限定されず、例えば、ラッセル組織、トリコット組織、天竺組織、ガーター組織、スムース組織、リブ組織、フラット組織等が挙げられる。第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7以外の組織領域は、裏面側5における第1ニット組織領域6との段差や第2ニット組織領域7との段差は第2段差9と同じ又は第2段差9より小さいことが好ましい。一方、第1ニット組織領域6及び第2ニット組織領域7以外の組織領域は、表面側4における第1ニット組織領域6との段差や第2ニット組織領域7との段差は特に限定されず、第1段差8よりも大きくてもよく、第1段差8と同じでもよく、第1段差8よりも小さくてもよい。
ニット生地2の裏面側5に透湿膜3が積層されている。透湿膜3は、特に限定されず、多孔質樹脂膜であってもよく透湿性無孔樹脂膜であってもよく、ウエアのストレッチ性を高める観点からは透湿性無孔質膜であることが好ましい。第1ニット組織領域6と第2ニット組織領域7との境界部に第2段差9を有している場合、透湿膜3にも段差が生じるが、ニット生地2と透湿膜3からなる積層体を加熱圧縮して透湿膜3をニット生地2の裏面側5に接着するため、透湿膜3に形成される段差は第2段差9よりも段差は小さくなる。
多孔質樹脂膜は、水蒸気が透過できる細孔を多数設けられた膜であり、細孔を設ける方法としては、例えば、延伸、ニードルパンチ、レーザー穿孔、機械発泡、化学発泡、湿式凝固等の方法が挙げられる。多孔質樹脂膜を構成する樹脂としては、特に限定されず、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル、EPDM、ウレタン樹脂、ポリビニルアルコール、トリアセチルセルロース等が挙げられる。
透湿性無孔樹脂膜を構成する樹脂としては、樹脂自体が透湿性を有する樹脂であれば特に限定されず、例えば、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール、トリアセチルセルロース、ポリエステル等が挙げられるが、中でも親水性ポリウレタン樹脂であることが好ましい。
本発明のウエアでは、透湿膜3のニット生地2が積層されていない側の面にインナー生地として布帛(図示せず)を設けてもよい。透湿膜3に形成される段差は第2段差9よりも段差は小さく、第1段差8より非常に小さい段差である又は透湿膜3には段差が存在しないため、布帛の色が透湿膜3に色移りすることを防ぐことができる。
透湿膜3の上にインナー生地として黒い布帛を積層した場合の色移りについて図6~図7を用いて説明する。図6では、本発明の実施の形態に係るウエアを着用した後の写真を示しており、図7では、本発明の比較例に係るウエアを着用した後の写真を示している。図6に記載の写真では、ニット生地の裏面側に透湿膜を設け、さらに黒い生地を積層した本発明のウエアを着用した場合、色移りが発生していないことを示している。一方、図7に記載の写真では、第1段差を有する表面側に透湿膜を設け、さらに黒い生地を積層したウエアであるため、ウエアを着用することにより色移りが発生している状態である。
本発明のウエアは、前記積層体が袖部を構成していることが好ましい。袖部は脱ぎ着する際に着用者から見える箇所であるが、前記積層体が袖部を構成するウエアは、袖部に汚れの付着や色移りが発生しにくくなるため外観上好ましい。
本発明のウエアは、身頃部がメッシュ編組織であることが好ましい。身頃部をメッシュ編組織とすることによって、身頃部においても透湿性を高めることができる。
以下、ニット生地と透湿膜からなる積層体の製造方法及びウエアの製造方法を説明する。
ニット生地と透湿膜からなる積層体の製造方法は、ニット生地を準備する準備ステップと、ニット生地の裏面側に透湿膜を積層する積層ステップと、ニット生地と透湿膜からなる積層体を加熱圧縮する加熱圧縮ステップとを含む。ニット生地としては、図2で示したように、第1ニット組織領域と第2ニット組織領域を有し、表面側と裏面側を有するニット生地であり、表面側において第1ニット組織領域と第2ニット組織領域との境界部に第1段差を有しており、裏面側においては、第1ニット組織領域と第2ニット組織領域との境界部には段差がないか、若しくは前記第1段差よりも高低差の少ない第2段差を有している。
前記準備ステップにおいて、第1ニット組織領域および第2ニット組織領域はシングルラッセル機を用いてシングルラッセル生地を製造することが好ましい。シングルラッセル機を用いてシングルラッセル生地を製造することによって1枚の生地の中に異なる組織領域を編み分けることができる。
前記積層ステップでは、布帛状またはシート状の樹脂膜をニット生地の裏面側に積層することが好ましい。樹脂膜を構成する樹脂は、熱可塑性樹脂でも熱硬化性樹脂でもよいが、前記加熱圧縮ステップにおいて、硬化反応を伴うことなく樹脂を加熱し溶融した後、加圧・圧縮して賦形すればよく、成形時間を短くできるという観点から、熱可塑性樹脂であることが好ましい。なお、加熱圧縮ステップにおいては、樹脂膜を構成する樹脂の溶融温度以上となるように加熱すればよく、溶融した樹脂がニット生地に接着する程度の加圧を行えばよい。
ニット生地と透湿膜からなる積層体が袖部を構成しており、身頃部にメッシュ編組織が用いられているウエアである場合、該メッシュ編組織の領域、前記第1ニット組織領域、および前記第2ニット組織領域のいずれもがシングルラッセル生地であることが好ましい。シングルラッセル機を用いてシングルラッセル生地を製造することによって1枚の生地の中に異なる組織領域を編み分けることができるため、無縫製のウエアを構成でき、伸縮性に優れたウエアを提供することができる。
1 積層体
2 ニット生地
3 透湿膜
4 表面側
5 裏面側
6 第1ニット組織領域
7 第2ニット組織領域
8 第1段差
9 第2段差
10 第3ニット組織領域

Claims (8)

  1. 少なくとも第1ニット組織領域と第2ニット組織領域を有し、かつ、表面側と裏面側を有するニット生地と、
    前記ニット生地の裏面側に積層されている透湿膜からなる積層体を有するウエアであって、
    前記ニット生地は、表面側において前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部に第1段差を有しており、裏面側においては、前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部には段差がないか、若しくは前記第1段差よりも高低差の少ない第2段差を有しているウエア。
  2. 前記ニット生地の5cm×5cmの領域内に存在している前記第1段差の延在方向の長さが延べ10cm以上である領域を含む請求項1に記載のウエア。
  3. 前記ニット生地の表面側の前記第1段差において、前記第1ニット組織領域が段上を構成し、前記第2ニット組織領域が段下を構成しており、前記第1ニット組織領域および前記第2ニット組織領域は帯状に形成されており、前記第2ニット組織領域の幅は前記第1ニット組織領域の幅よりも広い請求項1または2に記載のウエア。
  4. 前記第1ニット組織領域の幅が1mm以上30mm以下である請求項3に記載のウエア。
  5. 前記第2ニット組織領域の幅が3mm以上60mm以下である請求項3または4に記載のウエア。
  6. 前記ニット生地が袖部を構成している請求項1~5のいずれか一項に記載のウエア。
  7. 身頃部にメッシュ編組織が用いられており、該メッシュ編組織の領域、前記第1ニット組織領域、および前記第2ニット組織領域のいずれもがシングルラッセル生地である請求項6に記載のウエア。
  8. 第1ニット組織領域と第2ニット組織領域を有し表面側と裏面側を有するニット生地であって、表面側において前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部に第1段差を有しており、裏面側においては、前記第1ニット組織領域と前記第2ニット組織領域との境界部には段差がないか、若しくは前記第1段差よりも高低差の少ない第2段差を有しているニット生地を準備する準備ステップと、
    前記ニット生地の裏面側に透湿膜を積層する積層ステップと、
    前記ニット生地と前記透湿膜からなる積層体を加熱圧縮する加熱圧縮ステップとを含むウエアの製造方法。
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