JP2023064048A - ディストーション補正に使用されるアクチュエータ力を最適化する装置および方法 - Google Patents

ディストーション補正に使用されるアクチュエータ力を最適化する装置および方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ナノインプリント・リソグラフィ・プロセス中にアクチュエータに適用される力を最適化するための方法およびシステムが提供される。【解決手段】第1セットの力限界内の第1セットの力が、テンプレートのエッジに印加されるために選択される。第1セットの力がテンプレートのエッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第1予測オーバーレイ誤差を表す第1残留ディストーションが推定される。第2セットの力が、テンプレートのエッジに適用される第2セットの力限界内から選択される。第2セットの力がテンプレートのエッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第2予測オーバーレイ誤差を表す第2残留ディストーションが推定される。第1セットの力および第2セットの力の中から、力限界が最も狭いセットと、閾値許容を下回る残留ディストーションとを有する初期セットの力が選択される。【選択図】図1

Description

本開示は、ナノインプリント・リソグラフィにおける制御システムに関し、より具体的には、インプリント・リソグラフィ・プロセス中にアクチュエータによって印加される力を制御するシステムに関する。
ナノインプリント・リソグラフィでは、インプリント・テンプレートのパターンを基板上の対応するフィールドに転写することが目標である。これを達成するために、硬化性液体レジストが基板上にディスペンス(分配)され、テンプレートが基板に接触させられ、その結果、硬化プロセスの後に、テンプレート上のパターンが基板上の特定フィールドに転写される。このプロセスを容易にするために、テンプレートと基板との形状の差を低減するのに役立つテンプレート形状を修正するために、アクチュエータによってテンプレートに力が印加される。
このディストーション(歪み)は、テンプレートのエッジに力を加える複数のアクチュエータを使用して生じる。各アクチュエータに加えられる力は、閉ループアライメント補正処理中にディストーションパラメータのセットを補正するために使用される第1セットのディストーション誤差と、残留オーバーレイ誤差と呼ばれる第1セットのディストーションパラメータとは異なる第2ディストーションパラメータとを補正するために同時に使用される。結果として、任意の所与の時刻において、アクチュエータの各々によって及ぼされる力は、アライメント補正に必要な力と、残留誤差補正に必要な力との合計となる。
残留オーバーレイ誤差を補正するために使用することができる各アクチュエータのための力を決定する1つの方法は、残留誤差を補正するために各アクチュエータによって印加されるべき力の量を最小化することを目的として、制約付き線形最小二乗最適化を使用する。しかしながら、計算された残留力量がアライメント(位置合わせ)制御・補正の間に印加されるべき力の量と組み合わされる場合に、このアプローチに関連する欠点がある。より具体的には、この組合せでは、それぞれのアクチュエータが飽和されることがよくあり、これは、それぞれのアクチュエータに適用される力が、その最大許容力または最小許容力の限界に達したことを意味する。飽和の結果は、アライメント制御・補正プロセスに悪影響を及ぼし、オーバーレイ処理の低下をもたらし、また、インプリント・リソグラフィ処理の他の態様に影響を及ぼしうるインプリント・テンプレートのスリップをもたらす。したがって、残留誤差補正に使用される力を最適化する必要がある。
本開示によれば、テンプレートのエッジに印加される第1セットの力限界内の第1セットの力を選択することと;前記第1セットの力が前記テンプレートの前記エッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第1予測オーバーレイ誤差を表す第1残留ディストーションを推定することと;前記テンプレートの前記エッジに印加される第2セットの力限界内の第2セットの力を選択することと;前記第2セットの力が前記テンプレートの前記エッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第2予測オーバーレイ誤差を表す第2残留ディストーションを推定することと;前記第1セットの力および前記第2セットの力の中から、最も狭い力限界のセットと閾値許容を下回る残留ディストーションとを有する初期セットの力を選択することと、によりナノインプリント・リソグラフィ・プロセス中にアクチュエータに適用される力を最適化するための方法およびシステムが提供される。
一実施形態において、前記残留ディストーションは、予測オーバーレイ誤差値のセットの統計的指標であり、前記統計的指標は、標準偏差、範囲、最大値、平均および中央値のうちの1つである。
別の実施形態において、前記第2力限界は前記第1力限界内にあり、前記第2残留ディストーションは前記第1残留ディストーションよりも高く、前記第2残留ディストーションは前記残留閾値より小さく、前記初期セットの力は前記第2セットの力である。
更なる実施形態において、前記第2セットの力は、前記第2残留ディストーションが前記第1残留ディストーションの再現性の許容範囲内である場合、または、前記第1残留ディストーションよりも高い場合に、前記初期セットの力として選択される。
別の実施形態において、前記初期セットの力を用いて前記フィールド上に膜がインプリントされ、これは、前記膜をインプリントしている間に受信されたアライメント信号に応じて、前記第1セットの力限界および前記第2セットの力限界のうち最も広い範囲内で前記初期セットの力を調整することを含む。
別の実施形態において、前記残留ディストーションは、前記テンプレートによってインプリントされる基板における測定された又は予測された基板ディストーションに基づく前記テンプレートの所望のディストーションに関連する。
更なる別の実施形態において、前記第1セットの力限界は、インプリント中に使用されうる最も広いセットの力限界であり、前記残留閾値は、前記第1残留ディストーションと許容閾値との合計であり、前記初期セットの力は、前記第2残留ディストーションが前記残留閾値よりも小さいときの前記第2セットの力である。
更なる実施形態において、前記第1セットの力限界は、前記第2セットの力限界よりも広く、前記残留閾値は、前記第1残留ディストーションと許容閾値との合計であり、前記初期セットの力は、前記第2残留ディストーションが前記残留閾値よりも小さいときの前記第2セットの力である。
本明細書に記載される主題の1つまたは複数の実装形態の詳細は、添付の図面および以下の説明に記載される。主題の他の潜在的な特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになるのであろう。
図1は、ナノインプリント・リソグラフィ・システムの側面図を示す。
図2は、図1の基板の側面図を示す。
図3は、変形機構の構成を示す。
図4Aおよび4Bは、力最適化アルゴリズムのフロー図である。
図5Aおよび5Bは、それぞれの変形機構によって加えられる力値のグラフ表示である。
図6は、本開示の最適化アルゴリズムに基づく特定の変形機構についての力の低減のグラフである。
図7Aおよび7Bは、本開示の力最適化アルゴリズムによって提供される改善を図示する。
図1は、基板102上にレリーフパターンを形成するインプリント・リソグラフィ装置100を示す。基板102は、基板チャック104に結合されうる。いくつかの例では、基板チャック104は、真空チャック、ピン型チャック、溝型チャック、電磁チャック、または他の適切なチャックを含む。例示的なチャックは、参照により本明細書に組み込まれる米国特許第6,873,087号に記載されている。基板102および基板チャック104は、ステージ106によって更に支持されうる。ステージ106は、x軸、y軸およびz軸に関する動作、ならびにz軸の周りの回転(例えば、θ)を提供する。この点に関して、ステージ106は、XYθステージを指しうる。ステージ106、基板102、および基板チャック104は、ベース(図示せず)上に位置決めされてもよい。
インプリント・リソグラフィ・システム100は、基板102から離間して配置されたインプリント・リソグラフィ・テンプレート108を含む。いくつかの例では、テンプレート108は、テンプレート108から基板102に向かって延びるメサ110(モールド110)を含む。いくつかの例では、モールド110は、パターニング面112を含む。テンプレート108および/またはモールド110は、限定されないが、溶融シリカ、石英、シリコン、有機ポリマー、シロキサンポリマー、ホウケイ酸ガラス、フルオロカーボンポリマー、金属、硬化サファイア、または他の適切な材料を含む、そのような材料から形成されうる。図示の例では、パターニング面112は、離間した凹部(リセス)124および凸部(突起)126によって画定される複数のフィーチャを含む。上述のように形成されるパターンは、例示のみを目的とするものであり、任意のタイプのパターンをパターニング面112上に表してもよい。したがって、パターニング面112は、インプリント処理を介して、基板102上に形成されるパターンの基礎を形成する任意のパターンを画定しうる。
テンプレート108は、テンプレートチャック128に結合されうる。いくつかの例では、テンプレートチャック128は、真空チャック、ピン型チャック、溝型チャック、電磁チャック、または任意の適切なチャックを含む。例示的なチャックは、米国特許第6,873,087号に記載されている。いくつかの実施形態では、テンプレートチャック128は、基板チャック104と同じタイプであってもよい。他の実施形態では、テンプレートチャック128と基板チャックとは、異なるタイプのチャックであってもよい。さらに、テンプレートチャック128は、テンプレートチャック128、インプリントヘッド130、または両方がテンプレート108の移動を容易にするように構成されるように、インプリントヘッド130に結合されうる。テンプレート108の移動は、テンプレートの面内の移動(面内移動)と、テンプレートに対するテンプレートの面外の移動(面外移動)とを含む。面内移動は、テンプレートの面内(例えば、図1に示されるようなX-Y面内)でのテンプレート108の並進、およびテンプレートの面内(例えば、X-Y面内、およびZ軸周り)でのテンプレートの回転を含む。基板102に対するテンプレート108の並進または回転は、基板の並進または回転によっても達成されうる。テンプレート108の面内移動はまた、テンプレートのX-Y平面におけるテンプレートの寸法を増加または減少させるために、(例えば、倍率アクチュエータを用いて)テンプレートの両側で圧縮力を増減することを含む。力を印加および調整するための機構および制御は、図3~10に関して以下に説明される。テンプレート108の面外移動は、(例えば、テンプレートと基板との間の距離を増加または減少させることによってテンプレートを介して基板に印加される力を増加または減少させるための)Z軸に沿ったテンプレートの並進と、テンプレートのX-Y平面内の軸の周りのテンプレートの回転とを含む。テンプレートのX-Y平面内の軸の周りのテンプレート108の回転は、テンプレート108のX-Y平面と基板102のX-Y平面との間の角度を変更させ、本明細書では基板に対してテンプレートを「チルト(傾斜)させる」、または基板に対するテンプレートの「チルト(傾斜)」もしくは「チルト角度(傾斜角度)」を変更させることと呼ばれる。米国特許第8,387,482号は、インプリント・リソグラフィ・システムにおけるインプリントヘッドを介したテンプレートの移動を開示しており、参照により本明細書に組み込まれる。
インプリント・リソグラフィ装置100は、流体ディスペンスシステム132を更に含みうる。流体ディスペンスシステム132は、重合性材料134を基板102上に堆積させるために使用されうる。重合性材料134は、液滴ディスペンス、スピンコーティング、ディップコーティング、化学蒸着(CVD)、物理蒸着(PVD)、薄膜堆積、厚膜堆積、または他の適切な方法などの技術を使用して、基板102上に配置されうる。いくつかの例では、重合性材料134は、型110と基板102との間に所望の体積が画定される前または後に、基板102上に配置される。重合性材料134は、両方とも参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,157,036号および米国特許出願公開第2005/0187339号に記載されているようなモノマーを含むことができる。いくつかの例では、重合性材料134は、複数の液滴136として基板102上に配置される。
図1および図2を参照すると、インプリント・リソグラフィ・システム100は、経路142に沿ってエネルギ140を導くように結合されたエネルギ源138を更に含みうる。いくつかの例では、インプリントヘッド130およびステージ106は、テンプレート108および基板102を経路142と重ね合わせて配置するように構成される。インプリント・リソグラフィ装置100は、ステージ106、インプリントヘッド130、流体ディスペンスシステム132、エネルギ源138、またはそれらの任意の組合せと通信するコントローラ144によって調整され、メモリ146に記憶されたコンピュータ可読プログラム上で動作しうる。
いくつかの例では、インプリントヘッド130、ステージ106、またはその両方は、モールド110と基板102との間の距離を変化させて、重合性材料134によって充填される所望の体積をそれらの間に画定する。例えば、インプリントヘッド130は、モールド110が重合性材料134に接触するように、テンプレート108に力を加えうる。所望の体積が重合性材料134によって充填された後、エネルギ源138は、広帯域紫外線放射などのエネルギ140を生成し、重合性材料134を重合させ、基板102の表面148とパターニング面112との形状を適合させ、基板102上にポリマーパターン化層150を画定する。いくつかの例では、パターン化層150は、残留レイヤ152と、凸部(突起)154および凹部(リセス)156として示される複数のフィーチャとを含み、凸部154は厚さt1を有し、残留レイヤ152は厚さt2を有する。
上述のシステムおよびプロセスは、米国特許第6,932,934号、米国特許出願公開第2004/0124566号、米国特許出願公開第2004/0188381号、および米国特許出願公開第2004/0211754号に参照されるインプリント・リソグラフィ・プロセスおよびシステムにおいて更に実装されてもよく、これらのすべてが参照により本明細書に組み込まれる。
インプリント・リソグラフィ基板およびテンプレートは、テンプレートおよび基板のリアルタイムなアライメント(位置合わせ)を可能にするアライメントマークの対応する対を含みうる。パターン化されたテンプレートが基板上に位置決めされた後(例えば、基板上に重ね合わされた後)、基板アライメントマークに対するテンプレートアライメントマークのアライメントが決定される。アライメント方式は、すべてが参照により本明細書に組み込まれる米国特許番号6,916,585、7,170,589、7,298,456、および7,420,654に開示されているように、対応するアライメントマークの対に関連するアライメント誤差の「メサを通る」(TTM)計測と、それに続く、テンプレートと基板上の所望のインプリント位置との正確なアライメントを達成するための当該誤差の補償とを含みうる。アライメント誤差は、基板とテンプレートとの相対的な位置決め、基板またはテンプレートの変形、またはそれらの組合せによって引き起こされうる。アライメント誤差はまた、インプリント・リソグラフィ・プロセスおよびインプリント・リソグラフィ・プロセスを実行する機械の1以上の動作によって引き起こされる振動の導入によっても引き起こされうる。
図3は、例示的な変形機構310と、複数の変形機構のそれぞれの変形機構310に送信され、通信され、または他の方法で送信される制御値を選択的に決定して適用する制御システムとを示す。これらの制御信号は、それぞれの変形機構310に、インプリントパターン112が基板102とより良好な一致を形成してインプリントパターン112をそこに転写することができるように、図1に示されるテンプレート108に印加される圧縮力を適用させて修正させる。変形機構310は、テンプレート108の4つの側面302a~302dに力を加えることによって、テンプレート108のパターン領域112を変形することができる。本明細書に示されるように、この例示的な実施形態は、16個の変形機構310を含む。各変形機構310は、接触部分314に接続されたアクチュエータ312を含み、接触部分314は、それに隣接するテンプレート側面302a~302dの少なくとも一部に接触する。各変形機構310は、(破線によって示される)コントローラ144に接続されている。コントローラ144は、テンプレート108の側面302a~302dにその形状を修正するために個々の変形機構310の各々によって印加される力の量を選択的に決定する少なくとも1つの制御アルゴリズムを実行する。
図1に示されるように、コントローラ(制御部)144は、少なくとも1つの中央処理装置(CPU)およびメモリを含み、メモリに記憶された命令を実行して、説明された動作および/または機能のうちの1つまたは複数を実行することができる。コントローラ144は、1以上のメモリ(例えば、RAMおよび/またはROM)と通信し、いくつかの例では、記憶された命令を実行して1以上の制御動作を実行する。他の例では、コントローラ144は、以下で説明する様々な信号の演算および生成に使用されるデータを1以上のメモリに一時的に記憶しうる。したがって、コントローラ144は、コンピュータプログラム(CPUによって実行可能な1以上の一連の記憶された命令)と、RAMおよび/またはROMに記憶されたデータとを使用することによって、図1のシステム100を制御する。ここで、コントローラ144は、CPUとは異なる1以上の専用ハードウェア又はGPU(graphics processing unit)を含んでもよく(または通信してもよく)、GPUまたは専用ハードウェアは、CPUによる処理の一部を実行してもよい。専用ハードウェアの一例としては、ASIC(application specific integrated circuit)、FPGA(field-programmable gate array)、DSP(digitalsignal processor)などがある。いくつかの実施形態では、コントローラ144は、専用コントローラであってもよい。他の実施形態では、制御システム100は、本明細書に記載の動作を実施するために、制御システム100のに他の構成要素と通信する複数のコントローラを含んでもよい。
コントローラ144と各変形機構310との間の接続は、各接触部分314を介して側面302a~302dに様々なレベルの力を印加するようにアクチュエータ312を制御する各変形機構310に1以上の制御信号(時系列の制御値)が伝達(通信)されることを可能にする。これらの制御信号は、有線または無線通信経路を介して、変形機構310の各々に送信、伝達、または他の方法で通信されうる。アクチュエータ312は、接触部分314を駆動して、それに隣接するテンプレート108の側部の一部に印加する力を引き起こす。本明細書では2つの別個の構成要素として示されているが、アクチュエータ312および接触部分314は互いに一体に形成されてもよい。変形機構310のアクチュエータ312の部分は、空気圧コイル、圧電コイル、磁歪コイル、およびボイスコイルを含むが、これらに限定されない任意の作動機構でありうる。一実施形態では、変形機構310は、フレームに取り付けられ、リンクシステムを介して互いにリンクされ、それにより、変形機構310の移動および動作を制御するための制御信号がリンクシステムに提供されうる。
例示的な制御アルゴリズムは、テンプレート108の側面302a~302dから外力を印加することによってテンプレート108を物理的に変形する補正機構として、変形機構310を動作させるものを含む。これらの力を印加することにより、基板に形成されたパターン(ショット領域)の形状とパターン領域112の形状との差を低減することができるように、パターン領域112の形状が補正される。これにより、基板に形成されたパターンと基板に新たに形成されるインプリント材のパターンとのオーバーレイ精度(重ね合わせ精度)を向上させることができる。変形機構310によって制御可能なパターン領域112の形状(サイズを含む)の例示的な成分は、例えば、倍率成分およびディストーション成分(例えば、菱形、台形等の成分や、より高次の成分)が挙げられる。
図3に示されるような16個の変形機構の例は、例示のみを目的として行われ、1つの可能な実施形態を示しているだけであることに留意されたい。他の実施形態では、N個の変形機構310があってもよく、Nは少なくとも2である。使用される変形機構の個数は、テンプレートのサイズと、テンプレートの様々な側面に加える必要のある力の量とに基づいて決定されうる。一実施形態では、テンプレート108の各側面302a~302dに同数の変形機構310がある。
インプリントプロセス中、各変形機構310によって印加される力は、第1制御・補正処理および第2制御・補正処理のために使用される。第1制御・補正処理は、上述のように、テンプレートが基板と適切にアライメント(位置合わせ)されて、テンプレート上のパターンがリソグラフィ・インプリントによって基板に適用されることを可能にするためのアライメントおよび制御処理を含む。第2制御・補正処理は、第1制御・補正処理によって補正されない残留オーバーレイ誤差を補正するために、各変形機構310によって印加される更なる力を決定することを含む。各変形機構について決定された力は、集約され、テンプレートを変形して基板に対するテンプレートの位置および適合を向上させるために使用される。
第1制御・補正処理と第2制御・補正処理とによってx,y方向に補正されるディストーション成分(歪み成分)は、一般的に以下の式(1)によってで表される。
Figure 2023064048000002
ここで、eはX方向のオーバーレイ誤差であり、eはY方向のオーバーレイ誤差である。k1xはX方向のシフトであり、k2xはX方向の倍率であり、k3xはX方向のスキューであり、k4xはX方向の台形補正である。k1yはY方向のシフトであり、k2yはY方向の倍率であり、k3yはY方向のスキューであり、k4yはY方向の台形補正である。kfは最終のインプリント力の値であり、ktiltxはX方向のチルトであり、ktiltyはY方向のチルトである。これらは、低次ディストーション成分としても知られている第1セットのディストーション成分を含む。上記の式において、高次ディストーション成分としても知られている第2セットのディストーション成分があり、それらは、X方向の残留誤差を表す
Figure 2023064048000003
、および、Y方向の残留誤差を表す
Figure 2023064048000004
である。一実施形態では、第2セットのディストーションは、高次ディストーション成分に加えて、倍率、スキュー、および台形誤差などの、オーバーレイの低次成分の一部を含むこともできる。
典型的には、第1制御・補正処理は、リアルタイムなフィードバックおよびフィードフォワード閉ループ処理の組合せを使用して第1セットのディストーション成分を補正し、第2制御・補正処理は、第2セットのディストーション成分を補正するために使用される。典型的には、これらの第2セットのディストーション成分は、リアルタイムで計測されず且つ能動的に補正されず、これらのオーバーレイ・ディストーションの推定は、第2セットのディストーションが補正されない事前のテスト実験で得られる。次いで、これらの歪みの推定は、Archer(商標)ツール(KLA Corporation, Mulpitas, CA)などの計測ツールを使用して、これらのテスト基板上で計測されたオーバーレイデータから得られる。また、推定が事前のテストウェハから得られるので、これらの補正力は、デバイス基板上にインプリントする前に決定されることができ、基板上の各インプリントフィールド(領域)のためのフィードフォワードとして適用される。別の実施形態では、基板上の多数のフィールドを計測することができる十分な数の測定ツールの追加で、上述の推定値をリアルタイムでも計測することができる。例示的なアライメント処理アルゴリズムは、すべてが参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,828,984、8,845,317、9,579,843および9,573,319に記載されており、閉ループ制御処理は、すべてが参照により本明細書に組み込まれる米国特許番号10,635,072および10,216,104に記載されている。
本明細書に記載されたアルゴリズムは、インプリント・リソグラフィ・プロセス中に実行されると、第2セットのディストーションパラメータ(残留誤差)を補正するために使用される各変形機構での力の大きさを有利に最適化し、それによって、第1セットのディストーションパラメータを補正するための使用に利用可能な力の範囲を増加させる。これは、変形機構310の各々がそれらの力飽和点(最大力または最小力レベルのいずれか)にそれぞれ達することにつながりうる残留オーバーレイ誤差を補正するために必要とされる比較的高い大きさの力に起因して、残留オーバーレイを補正することに関連する問題が発生するために有利である。これは、第1セットのディストーションパラメータ(例えば、低次ディストーション成分)を補正するために提供されるアライメント補正・制御に使用することができる力のより小さい範囲をもたらす。
残留オーバーレイ誤差を補正するために使用されるべき力を最適化して、閉ループアライメント・補正制御処理の一部として使用される追加の力を利用可能にするために、本明細書に記載の最適化アルゴリズムは、各変形機構310のための力の所定範囲内の利用可能な力の範囲を通して反復(または掃引)する。この反復はフィールドごとに行われ、フィールドは、インプリントが行われる基板上の領域である。残留オーバーレイ誤差を補正するために各変形機構310が使用することができる力の所定範囲外には、アライメント・制御処理のために使用される下側力範囲および上側力範囲がある。下側力範囲は、力の所定範囲の最小の力値で始まってゼロに近づくのに対し、上側力範囲は、所定の力範囲の最大の力値で始まる。それぞれの変形機構に利用可能なトータル力範囲は、下側力範囲における最低の力値で始まり、上側力範囲における最大の力値で終わり、それによって、下側力範囲、所定の力範囲、および上側力範囲を含む。力最適化アルゴリズムは、有利には、特定のインプリントフィールドに適用される各ディストーション機構についての力範囲を反復して、目標の第2セットのディストーションを補正し、各力限界における残留値(残差値)を計算して、所定の許容値内にある残留値を達成する最適な最小-最大力範囲を識別して選択する。一実施形態では、最適な最小-最大力範囲を使用する残留値は、初期の最小-最大力範囲内で得られる残留値の許容閾値内にある。本明細書で使用される場合、残留値を比較すること、または残留値の差を閾値と比較することは、残差誤差分布の統計的指標を指す。一実施形態では、統計指標は、標準偏差(または標準偏差の3倍)であるが、分散、範囲、平均、中央値、最大値などの他の統計的指標であってもよい。各インプリントフィールドについて、外れ値のセットが計測され、外れ値のセットを形成する各外れ残差が計算され、次いで、外れ値のセットの統計的指標が計算される。統計的指標は、統計的指標、あるいは、平均に標準偏差の3倍を加えたものなどの1以上の統計的指標の関数であってもよい。オーバーレイ補正に必要な力を最小限に抑えることによって、第1セットのディストーションの補正のための特定のフィールド上のアライメント制御・補正処理中に利用および適用することができる利用可能な力の拡張がある。
本明細書に記載された最適化アルゴリズムは、図1および図3に示されるコントローラ144によって実行される。各コントローラ144は、説明された機能を実行するためにコントローラ144のCPUによって実行される一連の記憶された命令を備えうる。他の実施形態では、本明細書で説明される各コントローラは、それぞれがそれ自体のCPUおよびメモリを有する個々の集積回路として具現化され得、それに関連する処理を実行することに専用である。他の実施形態では、本明細書に記載されたコントローラの1以上は、単一の集積回路として実施されうる。さらに、いくつかの実施形態では、説明するコントローラのいくつかは、専用の処理ユニットであってもよく、本明細書に記載された機能動作を完了するために記憶された命令を実行しているコントローラのCPUと通信してもよい。
ステップS400では、最適化処理が開始され、リソグラフィ・インプリント・プロセス中にインプリントされる基板上の個々のフィールドの各々について、それぞれの変形機構310の各々について実行される。ステップS402では、初期最適化法を用いて、初期の最大および最小の力値に基づいて、残留オーバーレイ値εxおよびεyを算出する。この初期の最小-最大力範囲は、各変形機構310上で利用可能な力範囲の全体に及ぶことができる。より一般的には、初期の最小-最大力範囲は、各変形機構310上で利用可能な力範囲の大部分にわたって及ぶ。一実施形態では、初期最適化方法は、S402で計算された残留オーバーレイ値が以下の式(2)に基づいて実行されるように実施される。
Figure 2023064048000005
ここで、TxおよびTy(nm)は、所定の個数の計測点mにおけるx方向およびy方向におけるオーバーレイの高次ディストーション成分(第2セットのディストーション)である。AMagXおよびAMagY(nm/N)は、変形機構アクチュエータ力Cmag(N)をX軸およびY軸に沿ったテンプレートディストーション(nm)にそれぞれ変換する変換行列である。AheatXおよびAheatYは、加熱電力密度Cheat(W/m)をウェハ/基板オーバレイディストーション(nm)に変換する変換行列である。目標ディストーションTxおよびTy(nm)は、第2セットのディストーションが補正されていない事前のテスト基板上で計測されたオーバーレイから得られる第2セットのディストーションである。別の実施形態では、追加の計測ツールを使用して、これらの計測をリアルタイムで行うことができる。これらの目標ディストーションは、インプリント基板上のフィールドごとに異なりうるため、フィールドごとに異なる解決策が計算される。上記の回帰/最適化の目的は、Fmin~FmaxおよびCheat min~Cheat maxの制約内で、各フィールドにおける残留値εxおよびεyを最小化するエフォート(effort)ベクトルCMag(N)およびCheat(W/m)を見つけることである。ここで、εxおよびεyは、この高次ディストーション補正機構によって補正されていないままであるオーバーレイ誤差を表す。本開示の目的のために、本明細書に記載の最適化アルゴリズムによって使用される関連値は、Fmin~Fmaxであり、これらの値は第2セットのディストーションが補正されていない事前のテストランにおける各変形機構310の最後の最終力値に基づいて取得される。
図5Aおよび5Bは、ステップS402における演算の態様を図式的に示し、図5Aは、x軸上の16個の各変形機構のそれぞれと、y軸上に示されるように高次ディストーションが補正されない(力範囲に正規化される)実行中において各変形機構のそれぞれによって基板に印加されるそれぞれの最終力とを図示する。このことから、図5Bに示すプロットを計算することができ、これは、高次ディストーションなどの他のディストーションを補正するために利用可能なそれぞれの変形機構の各々に利用可能な力の範囲を示す。最適化のための各フィンガの初期の最小および最大力限界FminおよびFmaxは、各補正機構に利用可能な最小および最大力範囲から、図5Aの対応するフィンガの力を差し引くことによって計算される。これは、一般に、初期の最小-最大力範囲がプロセスにおける第2セットのディストーションを補正するために使用することができる最も広い力範囲であることを意味する。これらの力限界を使用して、式(2)が解かれ、残留値(εx、εy)が決定される。これは、最小二乗残差推定値を表すが、アクチュエータ力利用の観点から最も効率的ではなく、なぜなら、入力エフォート利用は可能な限り効率的ではないからである。これは、上述のように、ハードウェア(例えば、変形機構)が高次ディストーション補正と動的アライメント制御・補正機能(例えば、低次誤差の閉ループ制御)との間で共有されるので、重要である。
S402の結果として、オーバーレイ残留値は、アクチュエータに利用可能な全力範囲にわたる初期の最大および最小の力値を使用して計算され、次いで、S406~S416によって力限界範囲が更に最適化されて、オーバーレイ補正と力利用とのバランスをとる効率的な力範囲が見つけられる。ステップS404では、S402で使用される最大力限界が、所定のステップサイズだけ低減される。一実施形態では、所定のステップサイズは、1N~5Nの範囲の力値である。例えば、S404では、S402で算出された初期のFmax値が5Nの所定の大きさだけ減少され、オーバーレイ残留値εxおよびεyが再計算されて、再計算された残留値がS402におけるオーバーレイ残留値の所定の許容閾値内にあるかどうかが決定される。換言すると、より広い初期の力範囲を有する残留値とより狭い力範囲を有する残留値との間の差が計算され、差分値の3標準偏差などの統計的指標が当該差から得られ、次いで、当該差が所定の許容閾値と比較される。所定の許容閾値は、オーバーレイ誤差として許容可能であるナノメートル単位の距離であり、最大力を低減することにより、結果として生じる補正は、アライメント制御・補正などの他の補正機構に利用可能な力の量を増加させながら、許容可能なオーバーレイ誤差を依然として許容する。別の実施形態では、再計算された残留値が、絶対的なオーバーレイ残留値を表す所定の許容閾値内にあると決定される。
一実施形態では、所定の許容度は、ナノリソグラフィ・インプリント・プロセスにおけるオーバーレイの再現性に基づいている。許容閾値(Δ)は、以下に従って決定(または設定)されうる。
Figure 2023064048000006
例示的な一実施形態では、許容閾値は、0.05nm、0.1nm、0.2nmの許容残留値を表す。別の実施形態では、許容閾値は、目標オーバーレイバジェットのパーセンテージに基づきうる。例えば、許容閾値は、全オーバーレイ誤差分散(variance)の10%以下でありうる。オーバーレイ誤差バジェットが3σ=2nm(デバイスにおけるオーバーレイ誤差の3標準偏差)であり、この最適化のための許容閾値がオーバーレイ誤差分散の10%として設定される例示的な実施形態では、閾値は、それに応じて以下のように決定される。
Figure 2023064048000007
したがって、ステップS404は、更新後の残留値を計算し、ステップS406に示されるように、更新後の残留値と元の残留値との差が所定の閾値許容値未満であるかどうかを判定する。S404からの更新後の残留値とS402における元の残留値との差は、許容閾値より小さい(または等しい)場合(例えば、TRUE)、Fmaxの値は、S408におけるように、低減された力の値に更新されて、以下で説明されるS410に進む。S406における判定が、S404からの更新後の残留値とS402における元の残留値との差が許容閾値より小さくないことを示す場合(例えば、FALSE)、アルゴリズムはS407に進み、ここで、以前の反復におけるステップ412からのオーバーレイ残留値差が許容閾値より小さいかどうかについてのさらなる判定がなされる。S407において、判定の対象となる値は、以前の反復(フローチャートではi-1と表記)におけるS410の出力から取られたS412からのオーバーレイ残留値差である。S407における判定が否定である場合、アルゴリズムはS416に進み、Fmax値を以前の最大力値に等しく設定し、Fminを以前の最小力値に設定する。S407における判定が肯定的である場合、S409において、Fmaxの値は、判定された以前のFmax値(これは第1の反復についてS402で判定された値であってもよい)に維持され、次いでS410に進む。
S410では、アルゴリズムは、S402で計算された最小力値Fminを取得し、最小力値を所定のステップサイズだけインクリメントさせる。一実施形態では、所定のステップサイズは、1N~5Nの範囲の力値である。例えば、S410では、S402で計算された初期のFmin値が5Nの所定のサイズだけ増加され、残留値εxおよびεyが再計算されて、再計算された残留値が、S402で計算された元の残留値の所定の許容閾値内にあるかどうかが判定される。S410で実行される残留値の再計算は、S408で設定された更新後のFmax値に基づいてもよいし、S409で設定された以前のFmax値を使用してもよい。
ステップS412では、S410において計算された更新後の残留値の更なる比較が、S406で説明されたように、許容閾値と比較される。S410からの更新後の残留値とS402における元の残留値との差が許容閾値よりも小さい(または等しい)場合(例えば、TRUE)、Fminの値は、S413におけるように、増加した力値に更新され、別の最適化反復を実行してFmaxおよびFminの値がそれぞれ更に減少および増加されうるかどうかを調べるためにS404に戻る。S412における判定は、S410からの更新後の残留値とS402における元の残留値との差が許容閾値よりも大きいことを示す場合(例えば、FALSE)、S414において、更なる判定が、同じ反復におけるステップ406からのオーバーレイ残留差が許容閾値よりも小さいかどうかを判定するために行われる(例えば、S406からの質問)。S414での質問が肯定的である場合(例えば、TRUE)、アルゴリズムはS415に進み、Fminの値は、(第1の反復についてS402で決定された値でありうる)以前のFmin値に保たれ、次いで、別の最適化反復を実行するためにS406に戻る。S414での判定が否定である場合、アルゴリズムはS416に進み、Fminを以前の最小力値に設定し、Fmax値を以前の最大力値に等しく設定する。
Fmax値を増加させ且つFmin値を減少させると残留差が許容閾値を上回るという判定が得られた時点で、次いで、S416において、特定のインプリントフィールドについて現在のFmax値およびFmin値が設定され、図4のアルゴリズムが、基板上の後続のインプリントフィールドについて繰り返される。換言すると、S412およびS406の両方について、オーバーレイ残留値がS402における元のオーバーレイ残留値の許容閾値外になるとすぐに、最適化が停止され、以前の最小および最大力限界値がフィールドに対して選択される。このルーチンは、第2セットのディストーションを補正するためにアクチュエータによって最小力範囲が使用されることを可能にする。したがって、本最適化アルゴリズムは、高次ディストーション(第1セットのディストーション)以外のディストーションのリアルタイム・フィードフォワード補正のために、変形機構の各々に利用可能にすることができる利用可能な力範囲を有利に改善する。
図4のアルゴリズムの実行によって提供される改善は、図6のグラフを見ると可視化できる。ここでは、複数の変形部材について決定された(各変形部材が利用可能な最大力範囲を使い果たすことができるように決定された)Fmaxに基づく残留ディストーションの例示的なプロットである。本明細書に示されるように、602とラベル付けされた点は、ステップS402に従ってアクチュエータの最大力限界までの力を利用するFmax値で計算されたオーバーレイ残留値の3標準偏差を示す。元の残留値(602)の許容閾値を下回るオーバーレイ残留値を保ちながら、Fmaxレベルをステップダウンすることによって最適化処理を更に改善することで、結果として生じるFmax値は、604とラベル付けされたポイントによって示されるように低減されうる。このようにして高次ディストーション補正(第2セットのディストーションの補正)を実行するのに必要な力を低減することにより、リアルタイムなフィードバックアライメント制御・処理中に低次ディストーション補正(第1セットのディストーション)に使用されうる利用可能な力を解放する。この利点は、単一フィールドのオーバレイ・ディストーションデータについて説明される。しかしながら、各フィールドについての最適な上側力限界および下側力限界の決定は、ナノメートル単位の所定の許容閾値内のディストーション性能を提供できることを理解されたい。
図4Aは、S404~S408において初期最適化により決定された最大力レベルをステップダウンし、S410~S414において初期最適化により決定された最小力レベルをステップアップするように反復するアルゴリズムを説明する。別の実施形態では、最適化アルゴリズムは、S404~S408で実行される動作またはS410~S414で実行される動作のいずれかを含むことができる。これらの実施形態のいずれにおいても、アクチュエータ/変形機構に利用可能な最大力範囲(許容される最高Fmax、最低Fmin)を有する残留値を計算するためのステップS402は、S402において最大力のみが初期最大力限界から反復的にステップダウンされるように、またはS402において最小力が初期最小力限界から反復的に増加されるように、上記基準ブロックに先行する。
最適化アルゴリズムが最大力限界値(Fmax)の最適化を追求する実施形態において、アルゴリズムは、S400~S408およびS416を含む。この反復において、初期Fmax値はS402で計算され、次いで、Fmax値が、所定の力(N)を表す所定のステップ値だけステップダウンされ、更新後の残留値がS404において計算される。S406では、更新後の残留値と元の残留値との差が許容閾値と比較される。残留値の差が所定の許容閾値より小さい場合、Fmaxのステップダウン値が新規のFmax値として設定される。このプロセスは、S406での比較が、最新(条件S406がtrueである最後のFmax)のFmaxがFmax値として設定される時点での閾値許容範囲より大きい残留値の差をもたらし、且つ、アルゴリズムが次のインプリントフィールドに適用されるまで繰り返される。
最適化アルゴリズムが最小力限界値(Fmin)の最適化を追求する実施形態において、アルゴリズムは、S400~S402およびS410~S413およびS416を含む。初期Fmin値はS402で計算され、次いで、Fmin値は、所定の力(N)を表す所定のステップ値だけ増加され、更新後の残留値がS410で計算される。S412において、更新後の残留値と元の残留値との差が許容閾値と比較される。残留値の差が所定の許容閾値より小さい場合、S413において、Fminの増加値が新規のFmin値として設定される。このプロセスは、S412での比較が、最新(条件S412がtrueである最後のFmin)のFminがFmin値として設定される時点での閾値許容範囲より大きい残留値の差をもたらし、且つ、アルゴリズムが次のインプリントフィールドに適用されるまで繰り返される。
図4Bに示される最適化アルゴリズムの別の実施形態では、ステップS404~S408がステップS410~S414と同時に実行される。この実施形態では、初期最適化処理がS450で開始し、S452で残留値が計算され、これはS402で上述した動作を反映する。S452において、オーバーレイ残留値は、初期の最大および最小力限界値(アクチュエータ/変形機構のための全使用可能力範囲にわたる)を使用して取得される。取得されると、S454において、推定処理が、更新後の最大力値および更新後の最小力値を推定するために行われる。これは、最大力値から所定のステップサイズを減算し、最小力値に所定のステップサイズを加算することによって行う。一実施形態では、減算および加算されるステップサイズは同じ値である。しかしながら、これらのステップサイズ値は同じである必要はない。続いて、S456において、更新後の残留値がこれらの力限界を用いて計算され、(S452における)更新後の残留値と元の残留値との差が、ナノメートル単位で予め定義された値によって表される閾値許容より小さい場合、アルゴリズムはS454に戻り続け、最大力限界値を減少させることと最小力限界値を増加させることとの反復を単一のステップで行う。S456での質問が、更新後の残留値と元の残留値との差が許容閾値よりも大きいことを示す場合、更なる最適化が、第1の更なる残留値を生成するためにS458において実行される。第1の更なる最適化では、ステップサイズを現在の最大力値に加算し(これの目的は以前の最大力限界に進むことである)、現在の最小力値を維持することによって、更新後の最大力限界値が計算される。これは、第1の更なる残留値を計算するために使用される。同時に、S459において、第2の更なる最適化が、第2の更なる残留内を得るために実行される。第2の更なる残差値を得るために、現在の最大力限界値が維持され、ステップサイズが現在の最小力値から減算される。ステップ460では、第1の更なる残留値と(初期の最小および最大力限界値で計算された)元の残留値との間、並びに、第2の更なる残留値と元の残留値との間で比較が行われる。S462において、力の最大値および最小値が、以下の結果に基づいて設定される。第1の更なる残留値と元の残留値との差だけが許容閾値より小さい場合、第1の更なる残留値を生成するために使用される最大力値および最小力値の力が保持され、処理は更なるインプリントフィールド上で継続する。この比較が閾値より小さい残留差をもたらさない場合、更なる処理が実行される。第2の更なる残留値と元の残留値との差だけが許容閾値より小さい場合、第2の更なる残留値を計算するために使用される最大力値および最小力値が保持され、処理は更なるインプリントフィールド上で継続する。しかしながら、上記でもたらされた残留差の両方が許容閾値より小さい場合、許容閾値から最小の差を生じさせた最大力値および最小力値が保持され、処理は更なるインプリントフィールド上で継続する。
別の実施形態では、上記の最適化は、粗い最適化が最初に実行されるように修正され得、許容閾値より小さい更新後の残留値と元の残留値との差を粗い最適化がもたらさない場合、第1の更なる残留値と第2の更なる残留値とを生成するために使用される上記の更なる最適化が、使用される元のステップサイズとは異なるステップサイズを使用して行われる。初期最適化のためのステップサイズを、より微細なステップサイズを有する後の最適化よりも粗くすることによって、変形機構のための効率的かつ許容可能な最大および最小の力値を得るように、最大および最小レベルの両方での力値を通して反復が減少する可能性がある。
最適化アルゴリズムの改善された結果は、図7Aおよび図7Bのグラフを見ると分かりうる。図7Aは、上述のS402で実行された初期最適化のみを使用するときに、変形機構によって異なる力値が印加される頻度(frequency)(インスタンス数)を示す。これらは、ウェハ上の全てのインプリントフィールドについての頻度である。図7Bは、図4の全体最適化アルゴリズム(および任意の追加の記載された実施形態)が実施されたときの結果を示す。図7Bにおいて最上限および最下限の力値が適用される頻度を図7Aのものと比較すると、最上限および最下限の力値における頻度の有意な低下が見られるが、残留差が許容閾値(この例では許容閾値は0.1nmに設定された)内にあるように、基板上に実質的に同じオーバーレイをもたらした。力の上側および下側の範囲における低減は、有利には閉ループアライメント制御・補正処理、即ち、第1セットのディストーションを補正するための利用可能な範囲を増加させる。
現行の方法によるこの新しい方法の統計的性能評価のために、図6、図7Aおよび図7Bに示される改善を見るために、ウェハ全体にわたる性能を評価することができる。所定の閾値許容(例えば0.05nm)内にあるディストーション補正のトレードオフを提供することにより、最小限のディストーション補正をもたらすが、高次ディストーション補正が改善された後に異なる力範囲で観測される変形機構の個数の分布が改善される。アライメントのための閉ループ制御が開始するとき、これらの変形機構について飽和の可能性が増加するにつれて、より少ない変形機構が、最大力範囲により近いより高い力範囲にあることが望ましい。図7Aに戻ると、最適化アルゴリズムなしでは、変形機構の450(339+77+20+14)個のインスタンスが、正規化された力の69%よりも大きい力範囲にあり、したがって、これらの変形機構のより高い飽和確率を有する。図7Bを参照すると、上述の効率的な力限界最適化アルゴリズムが実行されたときの結果を示しており、正規化された力の69%よりも大きい変形機構のインスタンスの数は、450から61(49+3+5+4)に低下する。概して、図7Bは、上側および下側の力範囲に入る変形機構のインスタンスの数が著しく低減されていることを示す。
その結果、本明細書に記載のアルゴリズムは、高次ディストーション補正のオーバーレイ補正ポテンシャルを犠牲にすることなく、変形機構の力の効率的なセットを決定する。そうすることで、特定のテンプレートのエッジに印加される力のセットは、新しい力のセットが従来の最適化方法で使用される力のセットと等しいかまたはそれより狭い範囲にあるように、計算において再分配され且つ緩和され、オーバーレイ残留値は、インプリントプロセスおよびツールの再現性に依存するように決定される公差使用内にとどまる。したがって、新しいオーバーレイ残留値は、以前のオーバーレイ残留値と実質的に同じままである。
いくつかの実施態様を説明してきた。とはいうもの、本開示の精神および範囲から逸脱することなく、種々の改変がなされてもよいということを理解されたい。従って、他の実施態様は添付の特許請求の範囲の内にある。
本開示の一実施形態は、上述した実施形態の1以上の機能を実行するプログラムを、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムまたは装置に提供し、そのシステムまたは装置のコンピュータにおける1以上のプロセッサで当該プログラムを読み出して実行することにより、実現することができる。また、本開示の一実施形態は、1以上の機能を実行する回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))により実現することができる。
本開示の実施形態は、上述の実施形態のうち1以上の機能を実行するために記憶媒体(「非一時的コンピュータ可読記憶媒体」ともより完全に呼ばれうる)に記録されたコンピュータ実行可能命令(たとえば、1つまたは複数のプログラム)を読み出して実行し、および/または、上述の実施形態のうち1以上の機能を実行するための1以上の回路(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC))を含むシステムまたは装置のコンピュータによって、ならびに、例えば、上述の実施形態のうち1以上の機能を実行するためのコンピュータ実行可能命令を記憶媒体から読み出して実行すること、および/または、上述の実施形態のうち1以上の機能を実行するための1以上の回路を制御することによって、システムまたは装置のコンピュータによって実行される方法によって実現されうる。コンピュータは、1以上のプロセッサ(例えば、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサユニット(MPU))を備えることができ、コンピュータ実行可能命令を読み出して実行するための別個のコンピュータまたは別個のプロセッサのネットワークを含むことができる。コンピュータ実行可能命令は、例えば、ネットワークまたは記憶媒体からコンピュータに提供されうる。記憶媒体は、例えば、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、分散コンピューティングシステムの記憶装置、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、またはブルーレイディスク(BD)(商標))、フラッシュメモリデバイス、メモリカードなどのうち1以上を含みうる。
説明を参照する際に、開示される実施例の完全な理解を提供するために、具体的な詳細が記載される。他の例では、周知の方法、手順、構成要素、および回路は、本開示を不必要に長くしないように詳細には説明されていない。
要素または部分が、別の要素または部分「の上(on)」、「に対して(against)」、「に接続されて(connected to)」、または「に結合されて(coupled to)」いると本明細書で言及される場合、それは、直接的に他の要素または部分の上に、に対して、に接続されて、または、に結合されてもよく、あるいは、介在する要素または部分が存在してもよいことを理解されたい。対照的に、ある要素が、別の要素または部品の「直接上に(directly on)」、「直接接続されて(directly connected to)」、または「直接結合されて(directly coupled to)」と言及される場合、介在する要素または部品は存在しない。使用される場合、用語「および/または」は、そのように提供される場合、関連する列挙された項目のうち1以上の任意のおよびすべての組合せを含む。
「下に(under)」、「真下に(beneath)」、「下方に(below)」、「上方に(above)」、「上側に(upper)」、「近位に(proximal)」、「遠位に(distal)」などの空間的な相対用語は、様々な図に示されるように、1つの要素または特徴と別の要素または特徴との関係を説明するために、説明を容易にするために本明細書で使用されうる。しかしながら、空間的な相対用語は、図に示される向きに加えて、使用または動作中のデバイスの異なる向きを包含することが意図されることを理解されたい。例えば、図中のデバイスがひっくり返された場合、他の要素または特徴の「下方に(below)」または「真下に(beneath)」として説明される要素は、他の要素または特徴の「上方に(above)」配向される。したがって、「下方に(below)」などの空間的な相対用語は、上方および下方の配向の両方を包含することができる。デバイスは、他の向き(90°または他の向き)であってもよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、それに従って解釈されるべきである。同様に、空間的な相対用語「近位に(proximal)」および「遠位に(distal)」も、適用可能な場合、交換可能であり得る。
本明細書で使用される「約(about)」という用語は例えば、10%以内、5%以内、またはそれ未満を意味する。いくつかの実施形態では、用語「約(about)」が測定誤差内を意味しうる。
第1、第2、第3などの用語は、様々な要素、構成要素、領域、部分、および/またはセクションを説明するために本明細書で使用されうる。これらの要素、構成要素、領域、部分、および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、部分、またはセクションを、別の領域、部分、またはセクションと区別するためにのみ使用されている。したがって、以下で説明する第1の要素、構成要素、領域、部分、またはセクションは、本明細書の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、部分、またはセクションと呼ぶことができる。
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明らかに沿わないことを示さない限り、複数形も含むことが意図される。用語「含む(includes)」および/または「含んでいる(including)」は、本明細書で使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を特定するが、明示的に述べられていない1以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことをさらに理解されたい。
上記は、単に本開示の原理を例示するものである。記載された例示的な実施形態に対する様々な修正および変更は、本明細書の教示を考慮すれば当業者には明らかであろう。
図面に示される例示的な実施形態を説明する際に、明確にするために特定の用語が使用される。しかしながら、本特許明細書の開示は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、各特定の要素は、同様に動作するすべての技術的均等物を含むことを理解されたい。

Claims (20)

  1. テンプレートのエッジに印加される第1セットの力限界内の第1セットの力を選択することと、
    前記第1セットの力が前記テンプレートの前記エッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第1予測オーバーレイ誤差を表す第1残留ディストーションを推定することと、
    前記テンプレートの前記エッジに印加される第2セットの力限界内の第2セットの力を選択することと、
    前記第2セットの力が前記テンプレートの前記エッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第2予測オーバーレイ誤差を表す第2残留ディストーションを推定することと、
    前記第1セットの力および前記第2セットの力の中から、最も狭い力限界のセットと閾値許容を下回る残留ディストーションとを有する初期セットの力を選択することと、
    を含む、ことを特徴とする方法。
  2. 残留ディストーションは、予測オーバーレイ誤差値のセットの統計的指標である、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記統計的指標は、標準偏差、範囲、最大値、平均および中央値のうちの1つである、ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2力限界は、前記第1力限界内にあり、
    前記第2残留ディストーションは、前記第1残留ディストーションよりも高く、
    前記第2残留ディストーションは、前記残留閾値より小さく、
    前記初期セットの力は、前記第2セットの力である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2セットの力は、前記第2残留ディストーションが
    前記第1残留ディストーションの再現性の許容範囲内である場合、または、
    前記第1残留ディストーションよりも高い場合に、
    前記初期セットの力として選択される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記初期セットの力を用いて前記フィールド上に膜をインプリントすることを更に含み、
    前記インプリントすることは、前記膜をインプリントしている間に受信されたアライメント信号に応じて、前記第1セットの力限界および前記第2セットの力限界のうち最も広い範囲内で前記初期セットの力を調整することを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記残留ディストーションは、前記テンプレートによってインプリントされる基板における測定された又は予測された基板ディストーションに基づく前記テンプレートの所望のディストーションに関連する、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記第1セットの力限界は、インプリント中に使用されうる最も広いセットの力限界であり、
    前記残留閾値は、前記第1残留ディストーションと許容閾値との合計であり、
    前記初期セットの力は、前記第2残留ディストーションが前記残留閾値よりも小さいときの前記第2セットの力である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 前記第1セットの力限界は、前記第2セットの力限界よりも広く、
    前記残留閾値は、前記第1残留ディストーションと許容閾値との合計であり、
    前記初期セットの力は、前記第2残留ディストーションが前記残留閾値よりも小さいときの前記第2セットの力である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  10. 2以上の力アクチュエータと、
    前記2以上の力アクチュエータの各々に結合されたコントローラと、
    を備え、
    前記2以上の力アクチュエータの各々は、確定された力値を有し、
    前記コントローラは、
    テンプレートのエッジに印加される第1セットの力限界内の第1セットの力を選択し、
    前記第1セットの力が前記テンプレートの前記エッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第1予測オーバーレイ誤差を表す第1残留ディストーションを推定し、
    前記テンプレートの前記エッジに印加される第2セットの力限界内の第2セットの力を選択し、
    前記第2セットの力が前記テンプレートの前記エッジに印加されるとシミュレートされたインプリント方法に関連する第2予測オーバーレイ誤差を表す第2残留ディストーションを推定し、
    前記第1セットの力および前記第2セットの力の中から、最も狭い力限界のセットと閾値許容を下回る残留ディストーションとを有する初期セットの力を選択する、
    ことを特徴とする装置。
  11. 残留ディストーションは、予測オーバーレイ誤差値のセットの統計的指標である、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  12. 前記統計的指標は、標準偏差、範囲、最大値、平均および中央値のうちの1つである、ことを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 前記第2力限界は、前記第1力限界内にあり、
    前記第2残留ディストーションは、前記第1残留ディストーションよりも高く、
    前記第2残留ディストーションは、前記残留閾値より小さく、
    前記初期セットの力は、前記第2セットの力である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  14. 前記第2セットの力は、前記第2残留ディストーションが
    前記第1残留ディストーションの再現性の許容範囲内である場合、または、
    前記第1残留ディストーションよりも高い場合に、
    前記初期セットの力として選択される、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  15. 前記コントローラは、前記初期セットの力を用いて前記フィールド上に膜をインプリントするように前記装置を構成し、
    前記インプリントすることは、前記膜をインプリントしている間に受信されたアライメント信号に応じて、前記第1セットの力限界および前記第2セットの力限界のうち最も広い範囲内で前記初期セットの力を調整することを含む、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  16. 前記残留ディストーションは、前記テンプレートによってインプリントされる基板における測定された又は予測された基板ディストーションに基づく前記テンプレートの所望のディストーションに関連する、ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  17. 前記第1セットの力限界は、インプリント中に使用されうる最も広いセットの力限界であり、
    前記残留閾値は、前記第1残留ディストーションと許容閾値との合計であり、
    前記初期セットの力は、前記第2残留ディストーションが前記残留閾値よりも小さいときの前記第2セットの力である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  18. 前記第1セットの力限界は、前記第2セットの力限界よりも広く、
    前記残留閾値は、前記第1残留ディストーションと許容閾値との合計であり、
    前記初期セットの力は、前記第2残留ディストーションが前記残留閾値よりも小さいときの前記第2セットの力である、
    ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
  19. 請求項1に記載の方法を使用することを含む物品製造方法であって、
    液体であるインプリントレジストを基板上にディスペンスすることと、
    前記インプリントレジストに接触するパターンを有する物体を、前記インプリントレジストに接触させることと、
    物品を製造するように、前記インプリントレジストがディスペンスされた前記基板を加工することと、
    を更に含む、ことを特徴とする物品製造方法。
  20. 前記基板を加工することは、前記基板にエネルギを印加して前記インプリントレジストを硬化し、前記物体上の前記パターンに対応するパターンを前記基板上に形成することを更に含み、
    前記方法は、前記エネルギの印加によって前記インプリントレジストが硬化される前に前記物品と基板とがアライメントされるように、前記インプリントレジストに前記物体が接触している間に繰り返し実行される、
    ことを特徴とする請求項19に記載の物品製造方法。
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