JP2023063866A - 熱風発生用ヒータ及びその碍子 - Google Patents

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Abstract

【課題】500℃から1200℃程度の熱風を連続吐出できるヒータ及び碍子を提供する。【解決手段】ハウジング内に複数の碍子を20配列し、これらの碍子20に設けた複数の気体流通孔25に螺旋状に巻回した電熱線15を挿通し、ハウジングの供給口からエアーを供給してその吐出口から高温熱風を吐出する熱風発生用ヒータである。気体流通孔25の形状を、正面視左右の長さよりも上下の長さを大きく形成する。気体流通孔25の天井部及び底面部にはそれぞれ前後方向突条部23を気体流通方向に形成し、気体流通孔25の左右の両側面部にはそれぞれ1又は2以上の上下方向突条部24を上下方向に形成する。これにより天井部及び底面部に設けた前後方向突条部23が電熱線15の上縁部と下縁部を支持し、且つ、左右の両側面部に設けた上下方向突条部24が電熱線15の螺旋のピッチ間に配置される。これら碍子を気体流通方向に所定間隔を維持して略平行に配列した。【選択図】図2

Description

本発明は、送風機等に接続して約1200℃の高温熱風を連続的に吐出することのできる熱風発生用ヒータ及びこれに用いる碍子に関するものである。
従来のこの種の熱風発生用ヒータ及びこのヒータ内で使用する碍子の初歩的なものを添付の図10及び図11に図示している。図10はその碍子の斜視説明図、図11は熱風発生用ヒータの概念説明図である。
図10に示した碍子70は、円柱形状を有するいわゆるレンコン碍子と呼ばれるものであって、その軸方向に多数の気体流通孔75、75、…が設けられ、該気体流通孔75のそれぞれに抵抗加熱合金から成る螺旋状に巻回された電熱線が配線されるものである。
送風気体は軸方向(気体流通方向)Dに流れ、前記各気体流通孔75内を通過し、加熱される。それぞれの気体流通孔75の内壁面には電熱線を支持するための突条又は突起等は設けられていない。
この碍子70は、その適数個を軸方向に配列し、それぞれの気体流通孔75の位置を合致させて重ね合わせ、熱風発生用ヒータ内に配備される。
図11は、上記碍子70が内部に配備された熱風発生用ヒータ80を示している。
図中右端側の気体の供給口81と、図中左端側の熱風の吐出口82を有するヒータ収納体83の内部には上記碍子70が4個軸方向(気体流通方向D)に直列に配列され、固定されている。
碍子70の配列個数は、ヒータの容量に応じて適宜決定される。碍子70の配列に際しては、それぞれの気体流通孔75の位置を同一位置に配置する。そして、図中二点鎖線で示した通り、これらの気体流通孔75内に電熱線を供給口81の側から吐出口82に向けて配線し、次に吐出口82の側から供給口81の側に向けてジグザグ状に順次配線して行く。碍子70の気体流通孔75の数を偶数とすることにより電熱線の両端子を供給口側に配置させることができる。
それぞれの碍子70は、長軸ボルト86とナット87により固定される。これらのボルト・ナットは、碍子70に設けられている何れかの気体流通孔75の2乃至4箇所を利用して固定される。
異常過熱防止用の熱伝対等の温度センサは、図示はしていないが、中央部分に位置する何れかの気体流通孔75に配設することができる。この場合には螺旋状に巻回された電熱線の中心部分に挿通させて配置することとなる。
吐出温度を感知する吐出温度感知センサTは、ヒータ収納体83内の最も吐出口側に位置する碍子の前方にヒータ収納体83の外部から配設される。
上記従来例の問題点を列挙すると、次のようになる。
碍子に配線される電熱線が、送風気体の急激増加(気体流通孔を通過する風速の変化)、或は重力により、力の負荷される方向へ伸びてしまい(螺旋状に巻回された電熱線の隣接する線と線の間の距離(ピッチ)にムラが出る)、これによる異常過熱によって各気体流通孔内を通過する風量が変わってしまうため、高温熱風を安全に長期にわたり吐出することが出来ない。
800℃以上の高温熱風を吐出させる場合、電熱線の表面温度は約900℃以上になるが、送風気体の風圧によって電熱線が碍子の吐出口側へ伸長する現象が発生する。
この電熱線の伸長の問題は、電熱線に電流を流すと磁界が発生し、この磁界による電熱線の振動によっても促進される可能性がある。
電熱線の振動は、磁界ばかりでなく、機械的振動によっても発生するが、かかる振動の発生により、電熱線と気体流通孔とが摩擦接触し、電熱線の酸化皮膜が削られ(研磨され)或いは碍子の内壁面の方が研磨されてしまい、粉塵となって外部に飛び出して環境に悪影響を及ぼし、気体流通孔内にそれが溜まった場合には、電熱線の断線の原因にもなる。
碍子による電熱線の保持が不十分で、機械的振動又は磁界的振動に弱い。電熱線は碍子の気体流通孔に挿通されて配線されているだけなので、碍子によって電熱線は保持されていない。
上記諸問題を解決すべく本願発明者は先に下記特許文献1に記載の発明を提案した。
下記特許文献1に記載の発明は、碍子と電熱線との組み合わせを工夫することにより、碍子自体が電熱線を保持せずとも、800℃から1000℃程度の高温熱風を連続吐出させることができる熱風発生用ヒータを提供することがその課題であり、更にその軽量化、省資源化、コンパクト化、及びコスト低減化をも図り、尚且つ従来のヒータよりも性能を向上させること、即ち、その送風気体への熱交換効率を向上させ、従来のもの以上の連続吐出気体温度を得ることができるようにすることがその課題であった。
その構成は、一方端部分に気体の供給口を設け、他方端部分には吐出口を設けた略筒形状のヒータ収納体の内部に碍子を配備し、碍子に設けた多数の気体流通孔には電熱線を配設したものから成り、送風機等から供給口を介して供給された送風気体を前記碍子の気体流通孔に流通させて加熱し、吐出口から高温熱風を吐出する熱風発生用ヒータにおいて、碍子を所定厚の複数の円板形状のものから形成し、気体流通孔はその軸方向に設け、これら複数の碍子を1個ずつ略平行に間隔を置いて送風方向に1列に配置し、その間隔を碍子の厚みの約1/2から約2個分の距離としたことを特徴とする熱風発生用ヒータであった。
ここで発熱体(電熱線)とその寿命に関して簡単に説明すると、空気を加熱する場合、一般にオーステナイト系抵抗合金が使用される。この発熱体としては各メーカにより色々な物が販売されているが、なかでも工業用として販売されている材料には、過酷な使用条件として、発熱体の最高連続使用温度が明記されている。
ところが、温度に対して発熱体の寿命予想は難しい場合が多く、これにはいろいろな要素、例えば発熱体の支持方法、雰囲気温度の変動、電圧のオン・オフによる発熱体の温度変化と振動、碍子の電気的絶縁値及び良質の耐火碍子(アルミナ系40%以上含む)等々が影響を及ぼしており、これらを理解せずに選択し、設計すると、すべて発熱体の寿命を短くすることとなる。
また、発熱体(抵抗加熱合金)は表面に酸化被膜を形成し、その被膜によって発熱体の寿命を延ばすのに役立っているのであるが、その被膜は薄く、碍子の気体流通孔を通過する送風気体による振動などで剥離しないようにすることも必要となる。
碍子の気体流通孔に挿通する発熱体は、碍子と点接触しないように注意する必要もある。点接触をすると摩耗限界を超える擦れが発生して、その部分は酸化被膜が摩耗し又は消滅し、更には発熱体表面も擦り削られて、その部分の電気抵抗値も変わり寿命に大変な悪影響を与えることとなるのである。
以上のように発熱体の寿命の観点からも、当該発熱体と碍子とは非常に密接な関係を有しており、これを考慮しつつ碍子及び熱風発生用ヒータの構成及び構造を考慮する必要があることとなる。
そこで、本願発明者は、上記従来例にあるような比較的小型な高温熱風発生用ヒータばかりでなく、小さい容量のものからより大きな容量のものへと容易にグレードアップできる高温熱風(500℃から1100℃程度)を連続吐出できる熱風発生用ヒータ及びその碍子を提供すること、そして、上記従来の熱風発生用ヒータや碍子が有していた諸問題を解決することを目的として、令和2年6月30日付にて特願2020-112236号の下に特許出願を実行した。
しかしながら、上記出願発明に係るヒータにおいても、実験室においては1000℃以上の吐出熱風を得ることができるものの、当該高温の熱風を連続吐出すると、発熱体の溶解や碍子のクラック発生等各種の問題が生じ、営業用としては最高吐出温度900℃が限界であった。
特開2012-57892号公報
そこで、本願発明においては、上記特許出願発明と同様に、従来例にあるような比較的小型な高温熱風発生用ヒータばかりでなく、小さい容量のものからより大きな容量のものへと容易にグレードアップできる高温熱風(500℃から1200℃程度)を連続吐出(営業運転)できる熱風発生用ヒータ及びその碍子を提供すること、そして、上記従来の熱風発生用ヒータや碍子が有していた諸問題を解決することをその課題としている。
尚、実験室では高温熱風は約1300℃程度吐出することができるのであるが、本願においては、営業運転が可能な、即ち何ら支障なく連続運転可能な上記温度範囲の熱風の吐出ができるものを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、ハウジング内に複数の碍子を配列し、これらの碍子に設けられた複数の気体流通孔に螺旋状に巻回した電熱線を挿通し、ハウジングの供給口からエアーを供給してその吐出口から高温熱風を吐出させることができる熱風発生用ヒータにおいて、前記気体流通孔の形状を、正面視左右の長さよりも上下の長さを大きく形成し、この気体流通孔の上下の天井部及び底面部にはそれぞれ前後方向突条部を気体流通方向に形成し、この気体流通孔の左右の両側面部にはそれぞれ1又は2以上の上下方向突条部を上下方向に形成し、これにより、天井部及び底面部に設けた前後方向突条部が前記電熱線の上縁部と下縁部を支持することができ、且つ、左右の両側面部に設けた上下方向突条部が螺旋状に巻回された電熱線のピッチ間に配置され、これら碍子を気体流通方向に所定間隔を維持して略平行に配列したことを特徴とする熱風発生用ヒータである。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記碍子の正面視外形形状を略矩形形状とし、前記気体流通孔を正面視縦長の略矩形形状とし且つ正面視縦横に複数整列させて設け、
当該一つの碍子において、横に整列された気体流通孔同士の上下の中央部を横方向に分割して略同一形状の構成分割碍子としてこれらを重ね合わせることによって前記一つの碍子が形成され、
更に、それぞれの構成分割碍子の中央部を横方向に分割して単位分割碍子とし、
これら単位分割碍子を上下に重ね合わせることにより前記一つの碍子が形成されることを特徴とする熱風発生用ヒータである。
本発明の第3のものは、上記第2の発明において、前記碍子の構成分割碍子の上面部及び下面部に凹所を設け、更に、前記構成分割碍子の下面と上面とが接合する両端部分を除く中間部分に隙間を形成し、且つ、上記単位分割碍子同士の気体流通孔側の接合部分でその両端部分を除く中間部分に隙間を設けたことを特徴とする熱風発生用ヒータである。
本発明の第4のものは、上記第1乃至第3の発明において、前記気体流通孔の上下の長さを前記発熱体の外径の2倍以上3倍以下としたことを特徴とする熱風発生用ヒータである。
本発明の第5のものは、上記第1乃至第4の発明において、前記一つの碍子を上下方向及び/又は横方向に並列させてヒータ容量を変更できることを特徴とする熱風発生用ヒータである。
本発明の第6のものは、上記それぞれの発明において、気体流通方向に配列された前記碍子の間隔を吐出口に向かうにしたがって狭く設定したことを特徴とする熱風発生用ヒータである。
本発明の第7のものは、上記第2乃至第6の発明において、前記構成分割碍子同士が接合する接合面に熱電対等の温度センサを挿通するためのセンサ挿通孔を気体流通方向に複数設けたことを特徴とする熱風発生用ヒータである。
本発明の第8のものは、ハウジング内に複数の碍子を配列し、これらの碍子に設けられた複数の気体流通孔に螺旋状に巻回した電熱線を挿通し、ハウジングの供給口からエアーを供給してその吐出口から高温熱風を吐出させることができる熱風発生用ヒータ内で用いられる碍子において、当該碍子の気体流通孔の形状を、正面視左右の長さよりも上下の長さを大きく形成し、この気体流通孔の上下の天井部及び底面部にはそれぞれ前後方向突条部を気体流通方向に形成し、この気体流通孔の左右の両側面部にはそれぞれ1又は2以上の上下方向突条部を上下方向に形成し、これにより、天井部及び底面部に設けた前後方向突条部が前記電熱線の上縁部と下縁部を支持することができ、且つ、左右の両側面部に設けた上下方向突条部が螺旋状に巻回された電熱線のピッチ間に配置され、この碍子の正面視外形形状を略矩形形状とし、前記気体流通孔を正面視縦長の略矩形形状とし且つ正面視縦横に複数整列させて設け、この一つの碍子において、横に整列された気体流通孔同士の上下の中央部を横方向に分割して略同一形状の構成分割碍子としてこれらを重ね合わせることによって前記一つの碍子が形成され、更に、それぞれの構成分割碍子の中央部を横方向に分割して単位分割碍子とし、これら単位分割碍子を上下に重ね合わせることによりこの一つの碍子が形成されることを特徴とする熱風発生用ヒータの碍子である。
本発明の第9のものは、上記第8の発明において、前記碍子の構成分割碍子の上面部及び下面部に凹所を設け、更に、前記構成分割碍子同士の下面と上面とが接合する正面側と背面側の両端部分を除く中間部分に隙間を形成し、且つ、上記単位分割碍子同士の接合部分でその正面側と背面側の両端部分を除く中間部分に隙間を設けたことを特徴とする熱風発生用ヒータの碍子である。
本発明の第10のものは、上記第8又は第9の発明において、前記気体流通孔の上下の長さを前記発熱体の外径の2倍以上3倍以下としたことを特徴とする請求項8又は9に記載の熱風発生用ヒータの碍子である。
本発明の第11のものは、上記第8乃至第10の発明において、前記構成分割碍子同士が接合する接合面に熱電対等の温度センサを挿通するためのセンサ挿通孔を気体流通方向に複数設けたことを特徴とする熱風発生用ヒータの碍子である。
本発明の第12のものは、上記第8の発明に記載した熱風発生用ヒータの碍子を構成するところの構成分割碍子自体を発明の対象とした。
本発明の第13のものは、上記第8の発明に記載した熱風発生用ヒータの碍子を構成するところの単位分割碍子自体を発明の対象とした。
本発明の第1のものにおいては、碍子の気体流通孔の形状を、正面視左右の長さよりも上下の長さを大きく形成し、この気体流通孔の上下の天井部及び底面部にはそれぞれ前後方向突条部を気体流通方向に形成し、この気体流通孔の左右の両側面部にはそれぞれ1又は2以上の上下方向突条部を上下方向に形成しているため、天井部及び底面部に設けた前後方向突条部が前記電熱線の上縁部と下縁部を適切に支持することができ、且つ、左右の両側面部に設けた上下方向突条部が螺旋状に巻回された電熱線のピッチ間に配置され、電熱線の前方(吐出口方向)への伸びを防止できる。
また、気体流通孔の上下の長さを左右の長さよりも大きく形成することにより、電熱線からの送風気体への熱交換効率が極限にまで向上する。
これは、従来、電熱線の外側表面(巻回された電熱線の外縁の面)と碍子内壁面との間隔を狭め、その間隔内に強制的に気体を流通させることにより熱交換効率を向上させるという概念を覆すもので、後の実験結果によってそれが判明する。
更に、気体流通方向に配列された碍子同士の間に所定間隔を開けているために、それぞれの碍子の気体流通孔内で加熱された送風気体が、碍子と碍子の間で一度混合・混和される。
この碍子間での送風気体の混合・混和によって、送風気体のそれぞれの気体流通孔内での温度むら(温度相違)が解消され、一定の昇温が実現される。これが各碍子間の空間で繰り返し行われることとなり、その結果送風気体への熱交換効率がより向上する。
更に、この碍子間の間隔によって各気体流通孔内を通過する風量をほぼ同じ量にすることもでき、電熱線から送風気体への熱変換効率をより向上させることができる。
送風機から送られた空気は、ダクトなどを使用して熱風発生用ヒータに接続される。その送風気体は、碍子の複数の気体流通孔を流通するが、各々の気体流通孔を通過する風速(風量・温度)は一定とは限らず、特にバランスが崩れると、ある気体流通孔を通過した熱風は700℃、他は660℃と温度差が生じる場合がある。この際に、碍子間の次の空間で送風気体は混ざり合って均一になる。これを2、3回又はそれ以上繰り返すことにより、ほぼ完全にすべての気体流通孔内の温度(風量・風速)がほぼ同一になるのである。
本発明の第2のものにおいては、上記第1の発明における碍子をより限定したものである。
即ち、前記碍子の正面視外形形状を略矩形形状とし、前記気体流通孔を正面視縦長の略矩形形状とし且つ正面視縦横に複数整列させて設け、当該一つの碍子において、横に整列された気体流通孔同士の上下の中央部を横方向に分割して略同一形状の構成分割碍子としてこれらを重ね合わせることによって前記一つの碍子が形成され、更に、それぞれの構成分割碍子の中央部を横方向に分割して単位分割碍子とし、これら単位分割碍子を上下に重ね合わせることにより前記一つの碍子が形成されるように構成した。
これにより、電熱線の碍子への配線が容易となり、ヒータの組付けが容易となる。
本発明の第3のものにおいては、構成分割碍子及び単位分割碍子の形状をより限定したものである。
即ち、前記構成分割碍子の上面部及び下面部に凹所を設け、更に、前記構成分割碍子の下面と上面とが接合する両端部分を除く中間部分に隙間を形成し、且つ、上記単位分割碍子同士の気体流通孔側の接合部分でその両端部分を除く中間部分に隙間を設け、これにより碍子の肉厚を薄くすることができ、且つ、その熱膨張等を考慮した形態とした。
本発明の第4のものにおいても、碍子の気体流通孔の形態を限定したものであって、即ち、前記気体流通孔の上下の長さを前記発熱体の外径の2倍以上3倍以下の範囲に限定した。この範囲を超えて気体流通孔の縦方向長さを大きくすると送風気体への熱交換効率が下がり、逆に小さくすると従来例のような問題が生じるし、熱交換効率も下がるのである。
本発明の第5のものにおいては、前記1組の碍子の複数を正面視縦方向及び/又は横方向に複数並列させて固定することによって、容易にヒータの容量を変更することができることを特定したものである。
本発明の第6のものにおいては、気体流通方向に配列された前記碍子の間隔を吐出口に向かうにしたがって狭く設定したことを特定したものであり、より高温熱風を発生させるヒータにおいて適用できるようにしたものである。
本発明の第7のものにおいては、前記構成分割碍子同士が接合する接合面に熱電対等の温度センサを挿通するためのセンサ挿通孔を気体流通方向に複数設けたことを特定したものであり、これにより所望位置でのより正確な温度測定が可能となる。
本発明の第8のものは、上記第1及び第2の発明で特定したヒータ内で使用される碍子自体を権利請求したものであり、その効果は上記第1及び第2の発明の効果と同じである。
本発明の第9のものは、上記第3の発明で特定したヒータ内で使用される構成分割碍子及び単位分割碍子自体を権利請求したものであり、その効果は上記第3の発明と同じである。
本発明の第10のものは、前記碍子の気体流通孔の上下の長さを内部に挿通される発熱体の外径の2倍以上3倍以下としたことを特定したものであり、最も熱交換効率が良い碍子の形態を特定したものである。
本発明の第11のものは、前記構成分割碍子同士が接合する接合面に熱電対等の温度センサを挿通するためのセンサ挿通孔を気体流通方向に複数設けたこと特定したものであり、その効果は上記第7の発明と同じである。
本発明の第12のものは、上記第8の発明に係る碍子を構成する構成分割碍子について権利請求をしたものである。
本発明の第13のものは、上記第8の発明に係る碍子を構成する単位分割碍子について権利請求をしたものである。
本発明に係る熱風発生用ヒータの一実施形態の外観を示し、その吐出口部分を取り除いた状態を図示している。 上記実施形態に係るヒータに装備されている碍子を示し、その(A)が横断面図(単位分割碍子の平面図)、その(B)が正面図、その(C)が一部縦断面図である。 上記碍子を構成する単位分割碍子を示し、その(A)が正面図、その(B)が平面図、その(C)が底面図、その(D)が右側面図、その(E)が(A)図のE-E断面図である。 上記単位分割碍子の別態様を示し、その(A)が正面図、その(B)が底面図である。 試作機1に係る熱風発生用ヒータ及び碍子を示し、その(A)がヒータの吐出口側から見た正面概念説明図(吐出口部分を分離した状態)、その(B)が側面概念説明図、その(C)が碍子の平面図、その(D)が碍子の正面図である。 試作機2に使用した碍子を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が側面図(左右側面図同一)、その(C)が平面図(底面図と同一)である。 試作機1の実験結果を示すグラフである。 試作機2の実験結果を示すグラフである。 本発明の上記実施形態に係る試作機3の実験結果を示すグラフである。 従来の碍子の斜視説明図である。 図10に図示した碍子を内部に配備した従来の熱風発生用ヒータを示す概念説明図である。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
まず、本発明に至る開発の経緯について実験方法も含めて概説する。
試作機1は、上記特願2020-112236号の発明に係るもの(図5で後に説明する。)である。
試作機2は、上記試作機1に用いた碍子の気体流通孔の断面形状を変更し(電熱線の外縁表面と気体流通孔壁面との空間を狭くし)、水平方向に6分割した形状を有する碍子(図6で後に説明する。)を用いたものである。
試作機3が本発明に係る碍子を用いた熱風発生用ヒータである。
これら3種類の試作機において使用した碍子と、碍子を取り囲む性能の異なる断熱材を用いて性能試験を行った。その結果は後に示す。
使用する発熱体(ヒータ線/電熱線)の材料に関しては、寿命に関する設計要因を考慮し、発熱体の最高共用温度として安全率を加味して1300℃から1350℃の耐熱効果を有する発熱体材料を用いた。
碍子の材料としては、各種の物理的な特性に優れたものを選び、発熱体を碍子によって固定保持するため、碍子の壁面負荷を考慮し、その周りを通過する気体の風速と圧力損失をも考慮した形状としている。
<試作機3(本発明)について>
(販売する製品に関する性能について)
実験を繰り返し行う途中で、吐出口の温度は、ユーザーの要望も色々とあり、また碍子を通過する風量も変更できるようにして、それら条件が変わっても、吐出口の最高吐出熱風温度は変化なく使用できるような製品が要求される。
例えば、運転するとほぼ同時に高温熱風を吐出させたい場合、また運転途中で風量を極端に少なくしても、初めに設定した吐出温度はキープしたい、というような場合があるため、製品本体には、発熱体の近くに、数か所、温度センサを取り付けて、あらかじめ各部分の温度を個別制御することにより、オーバーヒート又は発熱体の断線事故などの問題を解決する必要がある。
<試作機1,2で解った問題点>
試作機1について
熱風発生機用の碍子製作において、考慮することは熱的特性(最高使用温度)、電気的特性(絶縁耐力)、機械的特性(圧縮・曲げ強度)、通気性を考えての断面積の形状(エアーの流れを左右する)、発熱体の保持方法、発熱体と気体(エアー)との熱交換効率、生産性コストなどを考えて設計するが、この試作機1の碍子では、試験運転を行うと、碍子の表面温度が900℃を超えると、碍子の機械的特性の限界値を超えて碍子にクラック(ヒビ割れ)が発生した。
当然、そのクラック防止策として、問題の場所にスリット(1ミリ幅)加工を施したが、熱風発生温度800℃までの製品に搭載することとした。
試作機2について
次に、試作機2においては、上記試作機1の問題点を取り除いた碍子形状とした。碍子材料の特性もアルミナ系材料を50%ほどブレンドした。
試作機1と比較して、発熱体の周囲(外側表面)を通過する碍子の断面積を10%ほど少なくなる形状にした。これによる発熱体を通過する気体の風速アップで熱交換効率が上がることを期待したが、試験運転の結果判明したことは、1000℃の熱風を発生した場合、発熱体の一番温度の高い部位で約1300℃以上となることが分かった。
原因は発熱体から発した赤外線が碍子に伝播し、碍子の温度が異常に上昇し、肝心な発熱体と気体との熱交換効率が下がる傾向を示した。
試作機2では、発熱体を保持又は支持するための形状工夫の限界が見えて来たので、新たな碍子を設計し、創案し、本発明に係る試作機3を完成させた。
試作機3について
一般的には、無風状態で、発熱体の両端に電圧を加えると、発熱体表面は加熱され温度が上昇し、同時に赤外線を放射し、更に電圧を上げると発熱体自身の温度が高くなり、発熱体から赤外線の量もウナギ上りに上昇する。
この赤外線だけで空気を直接加熱するのは、ほぼ無理なため、一つの工夫として赤外線を碍子表面で取り込み碍子を加熱して、そこで空気との熱交換をすればとの考えもあるが、上記試作機2の碍子形状で試験運転をした結果、その形状では発熱体の外側表面と碍子との距離が少ないことが原因で、発熱体の外側表面の温度が上がり過ぎて、発熱体が溶断線した。当然碍子全体も赤外線により高温になり、試験の結果は、吐出口側の熱風温度は1050℃が限界であった。
そこで、更に改良して試作機3を製作したのであるが、ここで用いた碍子の形状は、本願発明者が着想したもので、この形状にした理由は単なる「思いつき」ではあるが、本願発明者が電気ヒータの製作と販売を約50年以上に渡り経験した賜物である。
この試作機3は、上記試作機1及び2の問題点を改良した設計で、まず発熱体が発する熱が碍子に籠らないように、碍子の気体流通孔の上下の寸法を長く変更した。
更に、碍子は出来るだけその肉厚を薄くすることにより質量を軽減して、生産コストを考慮した形状にした、と同時に大型機種にも使用できるようにヒータ容量(発熱体を装填する量)も1.4倍にした。
高温熱風発生中に、加熱される気体(空気)が碍子内に流れ込み、発熱体に触れ、当該発熱体を気体が押すこととなるが、この気体を押す力(風圧)が、高温になり軟化した発熱体を押し出さないように(動かないように)、発熱体が装填された気体流通孔の壁面に複数の上下方向突条部を設けた。またこれらの上下方向突条部によって、発熱体は必ずしも水平方向ばかりでなく、あらゆる使用方向で使用できるように改善した。
即ち、試作機3では、発熱体を支持するための気体流通孔の形状を改良し、発熱体を保持するその形状は、縦長の長方形とし、横幅は発熱体の外径より少しゆとりを持たせた。ゆとりがあるので、発熱体が風圧で押されないように(動かないように)碍子の通路には上記した通り4ヶ所(数は任意)の突条部を設けた。
発熱体と碍子の上下の隙間には、できるだけ大きい空間を設けたが、過去の試験により、この空間を空け過ぎると、発熱体と空気との熱交換効率は低くなってしまう。他方、この空間が狭すぎると、試作機2での実験結果が示す通り問題が生じてしまうのである。
以上の構成により、試作機3の試験運転の結果は、素晴らしい性能を発揮したのである。
試作機3等の試験運転結果は後に示す。
以下、本発明に係る熱風発生用ヒータの実施形態(試作機3)について詳説する。
図1は、本発明に係る熱風発生用ヒータの一実施形態の外観を示し、その吐出口部分を取り除いた状態を図示している。
図2が上記実施形態に係るヒータに装備されている碍子を示し、その(A)が横断面図(単位分割碍子の平面図)、その(B)が正面図、その(C)が一部縦断面図である。
本発明に係る熱風発生用ヒータは、前後に長い直方体形状のハウジング10内に図2に示す碍子20が気体流通方向に所定距離を置いて略平行に並列され、配設されたものから成る。
図1において、ハウジング10の手前側(左下側)が吐出口側で、その反対側の向こう側が気体供給口側である。
ハウジング10の内部には、図2に示す1組(「1ブロック」とも言う。)の碍子20が加熱される気体の流通方向に所定間隔を置いて略平行に複数並列されて配列されている。
即ち、碍子20の気体流通孔25の前後方向(気体流通方向)をハウジング10の気体流通方向に合致させるように複数個所定間隔を置いて配列されている。
螺旋状に巻回された電熱線15は、上記気体流通孔25内に配線される。(図1では図示省略している。)
碍子20には、図2から解る通り、横方向に6個、縦方向に3個の気体流通孔25が設けられ、横方向に並んだ気体流通孔25の上下の中間部を横方向(水平方向)に分割して、構成分割碍子22とし、更に、この構成分割碍子22の中間部の略中央部を横方向(水平方向)に2分割して単位分割碍子21としている。
即ち、単位分割碍子21の2個をその気体流通孔25の側を相互に合致させることにより構成分割碍子22が形成され、この構成分割碍子22の3個を上下に重ね合わせることにより1組(1ブロック)の碍子20が構成される。
このように6個の単位分割碍子21を利用して1ブロックの碍子を形成するようにしたのは、気体流通孔25内に電熱線15を配線し易く、組み付け容易とするためであり、且つ、電熱線15を支持する碍子21の壁の厚みを薄くするためである。
試作機1で使用した碍子では、1ブロックが1個の単一のものからなり、後に説明するように横方向に並んだ気体流通孔の上下の間に空間部を設けることが出来なかったのである。
本発明においては、上記気体流通孔25の形状が従来のものと相違する。
即ち、その正面視形状を縦長の略矩形形状とし、その天井部と底面部の略中央部の前後方向(気体流通方向)には気体流通孔25の中心部に向かって突出する前後方向突条部23がそれぞれ設けられている。
これらの前後方向突条部23、23が螺旋状に巻回された電熱線15の上縁部及び下縁部を支持する。
他方、気体流通孔25の両側側面部のそれぞれには上下に延長し、気体流通孔25の中央に向かって突出する上下方向突条部24がそれぞれ2本ずつ設けられている。
これら両側側面部に設けた上下方向突条部24、24は、螺旋状に巻回された発熱体15のピッチ間に適合して、電熱線15の吐出口側への動きを防止する。
更に、図2(B)から良く解る通り、気体流通孔25は、縦長の略矩形形状を有し、電熱線15の上下に大きな空間を形成している。この実施形態では、この気体流通孔25の上下の距離は巻回された電熱線15の外径の約2倍程度に設定している。
以上の通り、本発明に係る熱風発生用ヒータは、略直方体のハウジング10内に上記1ブロックの碍子20が気体流通方向に略平行に複数並列され装備されたものから成る。
各ブロックの間には適宜間隔を空けて配置するのであるが、そのブロック間の間隔は同一間隔であってもよいが、吐出口に向かって徐々にその間隔を狭く設定することが好ましい。
図3は、上記碍子を構成する単位分割碍子を示し、その(A)が正面図、その(B)が平面図、その(C)が底面図、その(D)が右側面図、その(E)が(A)図のE-E断面図である。
この図から単位分割碍子21の形態を良く見て取ることができる。
この図に示した単位分割碍子21の2個を上下対称に重ね合わせて、即ち、その気体流通孔25の開口部同士を合体させるようにして、更に換言すると、一方の単位分割碍子21を180度回転させて合体させるようにして上記構成分割碍子22が完成し、この構成分割碍子22を3個分上下に重ね合わせて1ブロックの碍子20が完成する。
図3(A)の正面図から良く解る通り、それぞれの気体流通孔25の底面部中央にはその前後方向(気体流通方向)に長条の前後方向突条部23が適宜高さをもって設けられている。
電熱線の上下の間隔をより大きく保つためである。
図3(B)の平面図から良く解る通り、気体流通口25の両側側面には上下方向にそれぞれ2本の上下方向突条部24、24が形成されている。
これらの上下方向突条部24、24は、気体流通孔25内に配線される電熱線の螺旋のピッチ間に適合するように形成されたものである。
図3(C)の底面図等から良く解る通り、単位分割碍子21の底面には凹所26が設けられ、碍子の厚みをより薄くすることが出来ることとなる。
この凹所26を形成することにより、1ブロックの碍子20の構成分割碍子22同士の間に空間を形成することができることなり、碍子の壁を薄くすることができ、その製造コストの低減化も図ることができる。
平面図及び底面図に良く現れている両端部の上下方向の一対の突条部27、27間の縦方向の窪み28は、この窪み28を利用してハウジング内でこれら単位分割碍子21を上下に重ね合わせて固定する際に使用する。
ここで、ヒータの温度制御を行うための温度センサの配設について説明すると、良い製品(高温熱風1000℃以上)を開発するためには、各パーツの温度測定が大切となる。
ヒータの性能に影響する大切な測定ポイントは3点あり、この3点の計測が不確実の場合、販売した製品は致命的なトラブルに見舞われる。
温度測定ポイントの場所は、以下の3箇所となる。
1.吐出口の熱風温度(顧客が求める熱風温度)
2.電熱線の先端(吐出口部位)温度(発熱体が一番高温になっている場所)
3.先端の電熱線を支持している碍子の一番高温になっている場所
試験結果は後に示すが、本発明に係る試作機3では、上記1~3の各部分の測定結果で温度差が、試作機1及び2に比較して大変少ないことが分かる。碍子の効率が非常に良いということである。
また、発熱体に関しては、一般に市販されている、工業用発熱体(フエライト系抵抗合金)を使用して、それを高温度(1000℃)以上の高温熱風発生用に用いるための、技術資料はこれまで一切なかった。
発熱体の使用に関する、基本設計は、発熱体メーカが述べている、電気炉設計の要点として、加熱する気体の雰囲気、使用する炉温度、炉電力、炉電圧、壁面負荷(炉面積)、炉温度に対しての発熱体の表面負荷、発熱体の形状(巻き線の場合、線径に対しての芯径など)は発表している。しかし巷間では、熱風発生機に応用するデータは皆無である。
世間には簡単な資料として、従来からある発熱体と碍子を使用して、その碍子に発熱体を挿入して、それに気体(一般の室内空気)を送風機で送り込むと、簡単に出口側からは熱風となり、その目的は達成される。
<試作機3(本発明)の碍子の優れた点>
しかし、工業熱風発生機を製造している者としては、ユーザーの要求が高度に変化しつつ、それは、碍子と発熱体に気体を送る場合の圧力損失の改善、高温熱風温度の要求800℃次に900℃、それから1000℃、現在では1100℃以上と要求する吐出温度が高くなってきている。
そして、大切な効率、寿命、安全性などの要求が求められる。
上記試作機1で約2年間、従来からの碍子も実験に使用して、高温熱風を吐出した場合、短い実験時間内では1000℃以上の高温熱風は出るのであるが、結果はコージライト系の碍子(耐熱温度1250℃以上)が一部溶けてしまうという結果であった。
上記試作機2では、アルミナ系(耐熱温度1500℃)を使用して、1100℃以上の高温熱風を得ることができたが、この時点で碍子の温度は1250℃前後となるが、発熱体の一部が溶けてしまった(最高許容発熱体温度1400℃)。つまり発熱体の内部の熱エネルギーがうまく発散できずに溶断したと考えられる。
普通に考えると、発熱体の持つエネルギーを気体が取り込む方法として、発熱体に接触する気体の風速を早くすると、発熱体の温度が下がった分、気体の温度が上がるが、従来の碍子の形状(試作機1及び試作機2の碍子)では、発熱体に接触する気体の風速を早くしても高温熱風発生に無理があったと思われる。
そこで、後に示す実験結果から分かる通り、碍子の形状を大幅に変更することにしたのであるが、熱風発生用ヒータの碍子においては、上記した通り、(1) 吐出口の熱風温度、(2)その時の発熱体の表面温度とその場所での(3)碍子の表面温度を計測して判断するのであるが、当然(1)から(3)の各温度の差が少ないほど高温熱風に使用する碍子の形状が適切なものとなる。
発熱体に通電すると、発熱体の表面温度は上昇し、さらにその表面温度は1000℃以上になり、さらに発熱体の表面が無風状態の場合には、熱と強烈な赤外線が出る。赤外線が碍子を加熱し、碍子の温度は発熱体温度より高くなる。
そこで、本発明に係る試作機3においては、上記図2及び図3に示した通り、気体流通孔を縦長の長方形としたのである。
その中に、コイル状に巻回した発熱体を置き、発熱体を中央において、それを安定支持するために、細い縦長の柱で発熱体を受け、他方、左右のすき間にも若干の余裕を持たせたが、このままでは発熱体が風圧を受けると、コイルは風圧で押されて移動するので2か所に上下方向突条部の出っ張りを設けた。電熱線のコイルが移動と脈動を繰り返すと、コイルと碍子が擦れて、その結果コイルの寿命に関わる酸化被膜を傷つけることになるからである。
実験で使用した発熱体は、線径が3.5ミリ、これをスパイラル巻にして、発熱体の内径17ミリ、外径24ミリにした、発熱体のピッチは3.9ミリ、ワット密度3.1W/㎟、使用電圧200V、ヒータ容量28Kwの試作機3で実験をした。
図面からも解るように、高温熱風発生用碍子としての理想の形状は、発熱体のスパイラルコイルの中側断面積に対して外側の断面積は2倍ぐらいにする(図2(B)斜線部参照)。
次に、スパイラルコイルの外側断面積に対して、縦長長方形の断面積は2.5倍から3倍ぐらいが理想であることが判明した。
他方、4倍以上にすると、今度は発熱体が異常加熱し溶断してしまうのである。
以下、試作機1、試作機2、及び本発明に係る試作機3についての実験結果について説明する。
図5は、試作機1に係る熱風発生用ヒータ及び碍子を示し、その(A)がヒータの吐出口側から見た正面概念説明図(吐出口部分を分離した状態)、その(B)が側面概念説明図、その(C)が碍子の平面図、その(D)が碍子の正面図である。
試作機1に係る碍子50は、正面視略矩形形状を有しており、その両側部の縦方向に固定用の凹所51、51を設け、その材質はコージライト等のセラミックス製のものからなる。
この碍子50の紙面表裏方向(気体流通方向/図5(A)(D)参照)には送風気体が流通する気体流通孔55を縦に3個横に4個、合計12個、縦横に整列させて設けている。
それぞれの気体流通孔55は横断面略円形である。
図5(D)から解る通り、この気体流通孔55の内壁面には、周方向に同じ間隔で突条部53を気体流通方向に8個設けており、これらの突条部53同士の間には、溝条部54が同じく8個形成されることとなる。
これらの突条部53が電熱線20を支持する支持面は、ほぼ平面に形成しており、電熱線20に面接触としている。
図示はしていないが、電熱線としてはオーステナイト系抵抗加熱合金を利用している。
上記突条部53同士の間の溝条部54の存在により、送風気体は、気体流通孔55内に強制的に送り込まれ、電熱線の内周部及び外周部と強制的に接触して電熱線から熱を奪い、同時に上記碍子50の突条部53からもより有効に熱を奪うことが可能となる。
図5(D)において、4個の気体流通孔55によって囲まれた部位には、それぞれ2個ずつの貫通する孔部56、56を設け、全部で合計12個設けているが、これらの孔部56は、熱電対等の温度センサを配設するための孔であって、これらの孔部56の何れかを利用して最高温度や吐出エアーの温度等を検知するための温度センサを適宜配設することができる。
上記碍子50は、図5(B)から解る通り、気体流通方向Dに5個、略平行にハウジング内に配列される。
上記5個の碍子50のそれぞれの間隔k1からk4は、供給口5側の間隔が一番広く、吐出口側に向かって順次狭く配列し、一番吐出口側の間隔k4を一番狭く配列している。
以上の構成からなる試作機1においては、送風機等からの送風気体が配管やダクトを介して供給口58から供給され、碍子50に設けられた複数の気体流通孔55に強制的に送り込まれ、加熱され、図中左端側の吐出口(図示省略)から矢印Dの方向に吐出される。
図6は、試作機2に使用した碍子を図示しており、その(A)が正面図、その(B)
が側面図(左右側面図同一)、その(C)が平面図(底面図と同一)である。
この試作機2では、本発明に係る碍子と同様に、その全体形状を略矩形形状とし、横方向に4個、上下に3個の気体流通孔65を、縦横に整列させて設けている。
気体流通孔65の形状は、その正面図から解る通り、上下に2つずつの前後方向突条63、63を設け、左右側面にも低い高さの前後方向突条64、64を設け、これらの前後方向突条部63と前後方向突条部64の間に凹条部66が形成されている。
これらの凹条部66に送風気体が流通して、電熱線の外周部から熱を奪うこととなる。
この巻回された電熱線の外周面と上記凹条部66との空間は、上記試作機1よりも横断面積にして10%程小さく設計した。
これによって電熱線から送風気体へ或いは碍子への熱交換効率を向上させることが目的であったが、既に述べたようにその効率は却って悪くなってしまった。
更に、この試作機2においては、本発明と同様に、上記碍子60を水平方向に6分割して単位分割碍子61とし、この単位分割碍子61を2個、その気体流通孔65の開口を合致させるように重ね合わせて構成分割碍子62とし、この構成分割碍子62の3個を上下に重ね合わせて1組の碍子60としている。
これにより、各単位分割碍子61の底面又は上面には凹所68が形成される。
構成分割碍子62同士の上下の接合部(前端部と後端部)には、その正面図に表れているように、その両端部を除き、小さな隙間70を設けている。
同様に、単位分割碍子61同士が合体する接合面であって、その前端部と後端部で、その両端部分を除き隙間69を設けている。
これらの隙間69、及び、隙間70を本発明の上記碍子20に設けても良いことは勿論である。
また、上記隙間69の正面視中央部分には、熱電対等の温度センサ用のセンサ用貫通孔71が2個設けられている。
尚、この試作機2は、本発明を完成させる途上で製作されたもので、製品化は行っていないし、本発明が完成したことにより製品化の予定も消滅したものである。
上記図2及び図3に開示した本発明に係る碍子のおいても、上記隙間69、70及び熱電対等の温度センサ用貫通孔71を必要に応じて必須の構成要素としている。
そこで、上記センサ用貫通孔71等を設けた本発明に係る試作機3の単位分割碍子を図4に示した。
図4は、本発明に係る碍子の単位分割碍子を示し、その(A)が正面図、その(B)が底面図である。
この図4では、上記試作機2に設けた隙間69、70は図示省略しているが、当然設けることが可能である。
この単位分割碍子21において、センサ用貫通孔71は、単位分割碍子21の成型後のレーザー加工により形成する。
この部分は、碍子の肉厚が薄いため、レーザー加工機により一瞬に形成できる。
同様に単位分割碍子21の底面に設けた検温穴72も碍子の肉厚が薄いために一瞬に加工できるのである。
従来、大型熱風発生機の電熱線表面の温度測定方法においては、熱電対線の絶縁のための小径の二つ穴絶縁管にリード線を装填し、それを螺旋状に巻回した電熱線の中心部に気体供給口側から直接挿入していた。
この方法のメリットは、確実に電熱線の温度が測定できるという点である。
他方、そのデメリットは、熱電対のリード線と二つ穴絶縁管が共に高温に晒されるために寿命が短くなる点である。
リード線の線径を太くすれば、絶縁管の外径も大きくなり、送風気体の流通断面積が小さくなり、送風気体への熱伝導効率も悪くなり、アンバランスとなる。
試作機2及び本発明に係る試作機3においては、温度センサ用貫通孔71を、気体流通孔25とは別に設けている。
試作機1の碍子では、汎用品でもあり、熱電対はどこにでもセットできるように、1個の碍子にセンサ用貫通孔を12個設けている。
本発明に係る試作機3においては、すべての単位分割碍子21に上記センサ用挿通孔71を設ける必要はなく、発熱体の表面温度を正確に捉えるための必要な個所にのみ検温穴72をレーザー加工により後加工することができるのである。
このような検温穴72を設けて、温度測定を行うことが極めて理想的であることも判明した。
ホットスタート運転というのは、無風の状態で発熱体に僅かな電流を流してヒータ内に熱を蓄積するものである。
例えば、600℃の熱を蓄熱してから、送風スタートすれば、約500℃位の熱風をほぼ瞬時に吐出できる。
温度の立ち上がり時間が短くなり、非常に省エネとなる。
顧客からの要望としては、ホットスタート800℃或いは950℃というような場合もあり、このような場合には、安全回路として発熱体内部には温度センサを個別に顧客の要望に合致するように数本の熱電対を組み込む必要が出て来る。
従って、本発明に係る碍子においては、その全てに温度センサ用挿通孔71を設ける必要がないのである。
図4には、4つのセンサ用挿通孔71を4個設け、検温穴72を1個設けたものを図示しているが、これらは必要に応じてセンサの数に応じてレーザー加工できる。
図4(B)に検温穴72を図示しているが、この検温穴72のすぐ下方には電熱線15が配線されており、熱電対を配線する部分には送風気体は流通せず、センサを設置するには最適の場所となる。
このようなセンサの配設方法は業界初のものである。
熱電対の線径が太い場合には、その挿通孔71や検温穴72の大きさも適宜所望のサイズに設計変更して容易に加工することも可能となるのである。
試験運転に用いた上記試作機1から3までの概要を纏め、その試験結果を以下の表1に纏めた。
Figure 2023063866000002
図6は、試作機1の実験結果を示すグラフである。
図7は、試作機2の実験結果を示すグラフである。
図8は、本発明の上記実施形態に係る試作機3の実験結果を示すグラフである。
図中、イが吐出口熱風温度を示し、ロが電熱線表面温度(吐出口部)を示し、ハが碍子温度(吐出口部分)を示している。
上記3つのグラフから良く解る通り、本発明に係る試作機3においては、吐出口熱風温度イ、発熱体表面温度ロ、及び、碍子温度ハとがほぼ近接する温度となっており、試作機1及び2と比較して、電熱線からの送風気体への熱交換効率が極めて良いことが判明した。
上記表1には示していないが、上記試作機3の碍子による最終の実験結果は以下のとおりであった。
(イ) 吐出口熱風温度は1277℃、その時点での(ハ)碍子周辺温度が1350℃、(ロ)ヒータ(電熱線コイル)温度が1293℃であった。
即ち、(ハ)-(ロ)/1350-1293=57で、碍子と電熱線の温度差がたったの57℃であり、素晴らしい結果を得ることができたのである。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明については以下の通り種々設計変更が可能である。
上記実施形態においては、1ブロックの碍子において横方向に6個、縦方向に3個の気体流通孔を設けたが、これらの気体流通孔の縦横の数は適宜変更可能である。
需要なことは、上記1ブロックの碍子を横方向に同じ高さで等分することであり、縦方向に3個の気体流通孔を設けた場合には、6等分し、縦方向に気体流通孔を4個設けた場合には8等分というように分割し、各段の気体流通孔の中央部が横に分割されるようにすることである。
これにより、電熱線の碍子への配線が容易となり、ヒータのアッセンブリが容易となる。
更には、上下に位置する単位分割碍子同士(又は構成分割碍子同士)の間に空間も設けることができ、碍子の肉厚も薄くすることができる。
碍子の気体流通孔を縦長のものとし、その天井部と底面部に設けた前後方向突条部により電熱線を保持することにより、電熱線の外側表面の上下の空間を大きく設けることができ、電熱線から送風気体への熱交換効率を極限にまで高めることができるのであるが、上記前後方向突条部の高さ又は長さは、気体流通孔の上下の長さ及び配線される電熱線の外径により適宜決定されるが、これらの寸法についても自由に設定することができる。
図1乃至図3に示した本発明に係る碍子では、図5に示した試作機2にある温度センサ用孔部が図示されていないが、この試作機2にある温度センサ用の孔部を本発明に係る単位分割碍子に設けることは当然可能である。
これにより、稼働中のヒータにおける所望の位置での温度測定が可能となり、適宜装置の温度制御を行うことができることとなる。
この温度センサ用挿通孔は、レーザー加工により後加工することができ、図4に示した通り、センサ用挿通孔及び検温穴を設けることができる。
以上、本発明においては、単位分割碍子を重ね合わせた1組の碍子を用い、その気体流通孔の形状を改良して電熱線からの送風気体及び碍子への熱交換効率を極限にまで高め、そのヒータ容量も容易に変更することができる熱風発生用ヒータ及び碍子を提供することができたものである。
10 ハウジング
15 電熱線
20 碍子
21 単位分割碍子
22 構成分割碍子
23 前後方向突条部
24 上下方向突条部
25 気体流通孔
26 凹所
27 突条部
28 窪み
50、60 碍子
51 凹所
53 突条部
54 溝条部
55、65 気体流通孔
56 孔部
58 供給口
61 単位分割碍子
62 構成分割碍子
63、64 前後方向突条部
66 凹条部
68 凹所
69、70 隙間
71 センサ用貫通孔
72 検温穴

Claims (13)

  1. ハウジング内に複数の碍子を配列し、これらの碍子に設けられた複数の気体流通孔に螺旋状に巻回した電熱線を挿通し、ハウジングの供給口からエアーを供給してその吐出口から高温熱風を吐出させることができる熱風発生用ヒータにおいて、
    前記気体流通孔の形状を、正面視左右の長さよりも上下の長さを大きく形成し、
    この気体流通孔の上下の天井部及び底面部にはそれぞれ前後方向突条部を気体流通方向に形成し、
    この気体流通孔の左右の両側面部にはそれぞれ1又は2以上の上下方向突条部を上下方向に形成し、
    これにより、天井部及び底面部に設けた前後方向突条部が前記電熱線の上縁部と下縁部を支持することができ、
    且つ、左右の両側面部に設けた上下方向突条部が螺旋状に巻回された電熱線のピッチ間に配置され、
    これら碍子を気体流通方向に所定間隔を維持して略平行に配列したことを特徴とする熱風発生用ヒータ。
  2. 前記碍子の正面視外形形状を略矩形形状とし、前記気体流通孔を正面視縦長の略矩形形状とし且つ正面視縦横に複数整列させて設け、
    当該一つの碍子において、横に整列された気体流通孔同士の上下の中央部を横方向に分割して略同一形状の構成分割碍子としてこれらを重ね合わせることによって前記一つの碍子が形成され、
    更に、それぞれの構成分割碍子の中央部を横方向に分割して単位分割碍子とし、
    これら単位分割碍子を上下に重ね合わせることにより前記一つの碍子が形成されることを特徴とする請求項1に記載の熱風発生用ヒータ。
  3. 前記碍子の構成分割碍子の上面部及び下面部に凹所を設け、更に、前記構成分割碍子の下面と上面とが接合する両端部分を除く中間部分に隙間を形成し、且つ、上記単位分割碍子同士の気体流通孔側の接合部分でその両端部分を除く中間部分に隙間を設けたことを特徴とする請求項2に記載の熱風発生用ヒータ。
  4. 前記気体流通孔の上下の長さを前記発熱体の外径の2倍以上3倍以下としたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータ。
  5. 前記一つの碍子を上下方向及び/又は横方向に並列させてヒータ容量を変更できることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータ。
  6. 気体流通方向に配列された前記碍子の間隔を吐出口に向かうにしたがって狭く設定したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータ。
  7. 前記構成分割碍子同士が接合する接合面に熱電対等の温度センサを挿通するためのセンサ挿通孔を気体流通方向に複数設けたことを特徴とする請求項2乃至6の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータ。
  8. ハウジング内に複数の碍子を配列し、これらの碍子に設けられた複数の気体流通孔に螺旋状に巻回した電熱線を挿通し、ハウジングの供給口からエアーを供給してその吐出口から高温熱風を吐出させることができる熱風発生用ヒータ内で用いられる碍子において、
    当該碍子の気体流通孔の形状を、正面視左右の長さよりも上下の長さを大きく形成し、
    この気体流通孔の上下の天井部及び底面部にはそれぞれ前後方向突条部を気体流通方向に形成し、
    この気体流通孔の左右の両側面部にはそれぞれ1又は2以上の上下方向突条部を上下方向に形成し、
    これにより、天井部及び底面部に設けた前後方向突条部が前記電熱線の上縁部と下縁部を支持することができ、
    且つ、左右の両側面部に設けた上下方向突条部が螺旋状に巻回された電熱線のピッチ間に配置され、
    この碍子の正面視外形形状を略矩形形状とし、前記気体流通孔を正面視縦長の略矩形形状とし且つ正面視縦横に複数整列させて設け、
    この一つの碍子において、横に整列された気体流通孔同士の上下の中央部を横方向に分割して略同一形状の構成分割碍子としてこれらを重ね合わせることによって前記一つの碍子が形成され、
    更に、それぞれの構成分割碍子の中央部を横方向に分割して単位分割碍子とし、
    これら単位分割碍子を上下に重ね合わせることによりこの一つの碍子が形成されることを特徴とする熱風発生用ヒータの碍子。
  9. 前記碍子の構成分割碍子の上面部及び下面部に凹所を設け、更に、前記構成分割碍子同士の下面と上面とが接合する正面側と背面側の両端部分を除く中間部分に隙間を形成し、且つ、上記単位分割碍子同士の接合部分でその正面側と背面側の両端部分を除く中間部分に隙間を設けたことを特徴とする請求項8に記載の熱風発生用ヒータの碍子。
  10. 前記気体流通孔の上下の長さを前記発熱体の外径の2倍以上3倍以下としたことを特徴とする請求項8又は9に記載の熱風発生用ヒータの碍子。
  11. 前記構成分割碍子同士が接合する接合面に熱電対等の温度センサを挿通するためのセンサ挿通孔を気体流通方向に複数設けたことを特徴とする請求項8乃至10の何れか1項に記載の熱風発生用ヒータの碍子。
  12. 請求項8に記載した熱風発生用ヒータの碍子を構成するところの構成分割碍子。
  13. 請求項8に記載した熱風発生用ヒータの碍子を構成するところの単位分割碍子。
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