JP2023063848A - ガスタービン - Google Patents

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Abstract

【課題】燃焼振動をより効果的に抑制することができるガスタービンを提供する。【解決手段】ガスタービンは、軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、前記車室ケーシング内の前記空間を前記ロータの周方向に分割する仕切板と、前記車室ケーシングの内周面とで画定され、前記車室ケーシング内の前記圧縮空気を前記燃焼器に導入する空気導入路と、を備える。【選択図】図5

Description

本開示は、ガスタービンに関する。
ガスタービンは、空気を圧縮する圧縮機と、圧縮機で圧縮された空気で燃料を燃焼させて燃焼ガスを生成する燃焼器と、燃焼器からの燃焼ガスで駆動するタービンと、を主な構成要素としている。
燃焼器は、外筒と、外筒内部に設けられる内筒とを有しており、外筒の内周面と内筒の外周面との間に、圧縮機で圧縮された圧縮空気が流通する空気流路が形成される。内筒の内部には、燃焼器の中心軸の周囲に等間隔に配置され、予混合燃焼用の燃料を噴射する複数のメインバーナと、燃焼器の中心軸位置に配置されたパイロットバーナとが設けられる。
このような予混合燃焼を行う燃焼器では、燃焼振動が生じる場合がある。燃焼振動を低減させる技術として、例えば特許文献1には、燃焼器、燃焼器に接続されたダクト部、及び車室部の少なくとも何れか一つに設けられた穴と、当該穴を塞ぐように配置された音響インピーダンスが低く流体インピーダンスが高い充填部材と、穴の開口度を制御する弁からなる燃焼振動低減装置が記載されている。穴の開口度を変えると燃焼器の音響特性(特に周波数)が変わる。一般的には、穴を開けると周波数が高くなる。特許文献1に記載の燃焼振動低減装置は、弁を調整して穴の開口度を制御することにより、周波数、モード、及びダンピングを変えて燃焼振動を低減している。
また、特許文献2には、燃焼器の後端の外側(燃焼器が設けられた車室の外部)に配設された環状管体と、環状管体と燃焼器とを連通させるスロートと、スロートの燃焼器側の端部に設けられた多数の貫通孔を有する抵抗体とからなる燃焼振動低減装置(音響減衰器)が記載されている。特許文献2に記載の燃焼振動低減装置において、燃焼器内の燃焼領域で生じた燃焼振動の振動要素である流体粒子は、スロートで連結された管状管体内の空気と共鳴して、抵抗体付近で振動する。この振動により、燃焼器における流体粒子の振動が減衰され、燃焼振動が低減される。
特許第3233798号公報 特許第3999645号公報
燃焼器内の燃焼振動、圧力変動の発振条件は、圧力変動をΔp、発熱変動をΔqで表わすと、次のレイリーインデックスRの式(1)で表わされる。ここに、Tは変動の周期である。
Figure 2023063848000002
式(1)の左辺の大きさは圧力モードと熱源の位置および時間遅れ(音響系の固有振動数と供給系および燃焼系の時間遅れ)に依存する。燃焼振動低減装置は取付穴の大きさや、取付場所、体積などを調整することにより圧力モードと音響系の固有振動数を調整し、左辺の値を小さくして振動の発生を抑制することができる。また穴をあけることにより、右辺の場の減衰を増すため、燃焼振動の抑制を図ることができる。
式(1)から、レイリーインデックスRは圧力と発熱の共分散であることは明らかだから、式(2)のように表される。
Figure 2023063848000003
安定であるためには、Δpを事前情報としたときのΔq、すなわち、式(3)のΔq|ΔpがΔpと異符号でなければならない。
Figure 2023063848000004
すなわち、発熱qの圧力依存性を式(4)で表すと、kq<0がレイリーインデックスRによる安定の条件である。
Figure 2023063848000005
しかしながら、レイリーインデックスRには空気(圧縮空気)の流れに関する項がなく、発熱qしか考慮していない。このため、燃焼振動に空気の流れの変動も考慮して、より効果的に燃焼振動を抑制する技術が求められていた。
本開示は、このような課題に鑑みてなされたものであって、燃焼振動をより効果的に抑制することができるガスタービンを提供する。
本開示の一態様によれば、ガスタービンは、軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、前記車室ケーシング内の前記空間を前記ロータの周方向に分割する仕切板と、前記車室ケーシングの内周面とで画定され、前記車室ケーシング内の前記圧縮空気を前記燃焼器に導入する空気導入路と、を備える。
本開示の一態様によれば、ガスタービンは、軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、前記燃焼器を囲う第1筒部と、前記第1筒部を囲う第2筒部とで画定され、前記車室ケーシング内の前記圧縮空気を前記燃焼器に導入する円環状の空気導入路と、を備える。
本開示の一態様によれば、ガスタービンは、軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、前記車室ケーシング内の前記圧縮空気を前記燃焼器に導入する空気導入路と、を備える。前記空気導入路は、前記燃焼器の外周面から延出する第1板部と、前記第1板部から前記ロータの軸方向下流側に延出する第2板部と、からなる断面L字状の第1壁部と、前記車室ケーシングの内周面から前記ロータの軸方向下流側に延出する第3板部と、前記第3板部から前記燃焼器の外周面に向かって延出する第4板部と、前記第4板部から前記ロータの軸方向上流側に延出する第5板部と、からなる断面U字状の第2壁部と、により画定される。前記第1壁部の前記第2板部は、前記第2壁部の前記第3板部及び前記第5板部の間に配置される。
本開示の一態様によれば、ガスタービンは、軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、前記燃焼器の入口に接続される第1開口部と、前記車室ケーシング内の前記空間において前記ロータの軸方向下流側に開口する第2開口部と、を有する複数の案内管により画定される空気導入路と、を備える。
本開示に係るガスタービンによれば、燃焼振動をより効果的に抑制することができる。
本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの構成を示す模式図である。 本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。 本開示の第1の実施形態に係る燃焼器のモデルを表す図である。 本開示の第1の実施形態に係る燃焼器の安定条件の一例を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線方向から見た断面図である。 本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。 本開示の第1の実施形態の変形例1に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。 本開示の第1の実施形態の変形例2に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。 本開示の第1の実施形態の変形例3に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線方向から見た断面図である。 本開示の第1の実施形態の変形例3に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。 本開示の第1の実施形態の変形例4に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。 本開示の第2の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。 本開示の第3の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。 本開示の第4の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。 本開示の第5の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。 本開示の第5の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線方向から見た断面図である。 本開示の第5の実施形態の変形例に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。 本開示の第6の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。 本開示の第7の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。 本開示の第7の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線方向から見た断面図である。
<第1の実施形態>
以下、本開示の第1の実施形態に係るガスタービンについて、図を参照しながら説明する。
(全体構成)
図1は、本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係るガスタービン1は、ロータ4と、車室ケーシング5と、圧縮機2と、複数の燃焼器10と、タービン3とを備えている。
ロータ4は、ロータ軸線Arを中心として回転し、圧縮機2とタービン3とを連結している。ここで、ロータ軸線Arが延びる方向をロータ軸線方向Da、ロータ軸線方向Daの両端のうち一方側を軸線上流側Dau、他方側を軸線下流側Dadとする。ロータ軸線Arに対する周方向をロータ周方向Dcrとする。また、ロータ軸線Arに対し垂直な方向をロータ径方向Drrとする。ロータ軸線Arに近付く側をロータ径方向内側Drriとし、ロータ軸線Arから遠ざかる側をロータ径方向Drroとする。
車室ケーシング5は、ロータ4を周方向Dcrに覆い、内部に円環状の空間を有する。
圧縮機2は、外部空気を作動流体として取り込んで圧縮空気(空気)Aを生成して、車室ケーシング5内に送出する。
複数の燃焼器10は、図1に示すように、車室ケーシング5内において、ロータ4の周方向に等間隔に配置される。各燃焼器10は、圧縮機2の出口に連通しており、圧縮機2から供給された圧縮空気Aに燃料を混合すると共に燃焼させて高温且つ高圧の燃焼ガスGを発生させる。
タービン3は、燃焼器10から送り出された燃焼ガスGの熱エネルギをロータ4の回転エネルギに変換する。そして、この回転エネルギがロータ4に連結された発電機(不図示)に伝達される。
なお、各燃焼器10は、それぞれの燃焼器軸線Acを、ガスタービン1におけるロータ4の回転軸線Arに対して、燃焼器10の入口側が出口側よりも径方向に離れる側に傾けた状態で放射状に配設されている。
図2は、本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。
図2に示すように、各燃焼器10は、外筒11と、内筒12と、複数のバーナ13と、尾筒15とを備えている。
外筒11、内筒12、及び尾筒15は、ロータ4と同心の二重円環状の閉空間である車室ケーシング5内の空間に配置される。また、外筒11、内筒12、及び尾筒15は、いずれも燃焼器軸線Ac回りに筒状をなしている。
ここで、燃焼器軸線Acが延びる方向を軸線方向Dcとし、軸線方向Dcの両端のうち一方側を先端側Dct、他方側を基端側Dcbとする。図1及び図2に示すように、先端側Dctは、ロータ軸線方向Daにおいて軸線下流側Dadであり、基端側Dcbはロータ軸線方向Daにおいて軸線上流側Dauである。なお、燃焼器軸線Acは、先端側Dctに向かうにつれてロータ軸線Arに近付くよう、ロータ軸線Arに対して傾いている。また、燃焼器軸線Acに対する周方向を周方向Dccとする。また、燃焼器軸線Acに対し垂直な方向を径方向Drcとする。燃焼器軸線Acに近付く側を内周側又は径方向内側Drciとし、燃焼器軸線Acから遠ざかる側を外周側又は径方向外側Drcoとする。
外筒11は、燃焼器軸線Acから径方向外側Drcoに広がるフランジ11fを有している。フランジ11fは、車室ケーシング5に設けられた燃焼器取付孔を塞ぐように、車室ケーシング5にボルトで取り付けられる。
内筒12は、外筒11の内周側に、フランジ11fとの間に隙間をあけて取り付けられている。この内筒12の内周側には、複数のバーナ13が配置されている。尾筒15は、内筒12の先端側Dctに接続されている。
複数のバーナ13(13a、13b)は、それぞれ軸線方向Dcに延びており、燃料を噴射する孔が形成されている。複数のバーナ13は、いずれも外筒11に固定されている。複数のバーナ13は、パイロットバーナ13a及びメインバーナ13bからなる。パイロットバーナ13aは、燃焼器軸線Ac上に配置される。複数のメインバーナ13bは、それぞれパイロットバーナ13aの周りで、周方向Dccに等間隔に並べて配置される。
(燃焼振動について)
図3は、本開示の第1の実施形態に係る燃焼器のモデルを表す図である。
図3に示すモデルは、燃焼器10を空気(圧縮空気A)の流れを陽にして集中化したものである。図3において、点Aは燃焼器10の入口側境界点(圧縮機2側の境界点)、点Bは燃焼器10の空間的な広がりを一点で代表したもの、点Cは燃焼器10の出口側境界点(タービン3側の境界点)を示す。点Bには、入口側境界点Aから流入する空気g(kg/s)と、出口側境界点Bに流出する空気g(kg/s)がある。流入と流出の空気の比エンタルピはh(J/kg)とh(J/kg)である。燃焼器10の体積はV(m)、燃焼器10の空気の質量はm(kg)である。
燃焼器10の質量収支は次式(5)で表される。記号の上の・は時間微分を表す。例えば、m^・は質量m(kg)の時間変化率(kg/s)である。
Figure 2023063848000006
燃焼器のエネルギ収支は次式(6)で表される。説明を簡単にするために、燃料は発熱qのみを考え、燃料の質量は考えない。
Figure 2023063848000007
燃焼器内の空気の比容積はv(p,h)と表されることから、圧力と比エンタルピは次の式(7)で表す関係がある。
Figure 2023063848000008
体積Vは時間変化しないから、Vを時間微分値したものは零である。したがって、燃焼器の圧力について次式(8)を得る。
Figure 2023063848000009
ここで、燃焼器の整定状態を流入空気の流量gA,e、比エンタルピhA,e、及び発熱qeで表し、燃焼器10の状態の変動を、以下の式(9)のように燃焼器の圧力変動Δpで表す。
Figure 2023063848000010
これを圧力の式に代入すると、圧力の動特性ついて、次式(10)の線形近似モデルが得られる。
Figure 2023063848000011
この線形近似モデルの解を式(11)と表して、上式(10)に代入すると、式(12)で表す特性方程式が得られる。
Figure 2023063848000012
Figure 2023063848000013
そして特性根λは式(13)のように表される。
Figure 2023063848000014
特性根が正であれば圧力の動特性は不安定、負であれば安定である。特性根の正負をケースに分けて説明する。
ケース1は空気の流量が仮に一定であるとしてモデル化する場合である。流量が一定であるなら、上式(13)でkgAとkgBはゼロである。その場合、特性根は次式(14)となる。
Figure 2023063848000015
圧力を上げると気体は収縮するので(dv/dp)は負、温めると気体は膨張するので(dv/dh)は正、である。しかしながら、両者の荷重和である分母は(dv/dp)の項が支配的であるので、最終的に分母の符号は正である。したがって特性根が負となる条件、即ち安定条件は、式(15)で表され、先に述べたレイリーインデックスと同じ結果となる。
Figure 2023063848000016
ケース1から、レイリーインデックスは空気の流量が変化せず、発熱だけが変化するときの安定条件を表すものであると推察される。
ケース2は、より現実的に、空気の流量が燃焼器10の圧力に依存して変化する場合である。本実施形態では、このケース2に着目する。ケース2では、特性根の式(16)の分子(即ち、kgAとkgBそしてkqの荷重和)が正であることが安定の条件である。
Figure 2023063848000017
gBの荷重係数は(-vB,e)であり、この値は負だから、kgBが大きいほど燃焼振動を防ぐ効果がある。すなわち、空気が出口側に流れやすい方が良い。kgAの荷重係数は(vB,e-(dv/dh)/gA,e)である。最近のガスタービンでは、高効率化のために燃焼器の出口温度が高温化し、燃焼器出入口に対する絶対温度は3倍近い値であるので、kgAの荷重係数は、(1/3)×vB,e程度である。すなわち、燃焼器の出口の絶対温度Tが入口の絶対温度Tの3倍程度にもなる最近のガスタービンでは、特性方程式は式(17)のように表される。特性根の正負が、空気の流量を表すkgAとkgBにも依存するところは重要である。
Figure 2023063848000018
最初に予想した通り、現実的にモデル化すると、燃焼振動には空気の流量も係っていることが分かった。この結果を基に、燃焼振動の回避策を検討する。
流入空気gと流出空気gの運動量の保存は次式(18)で表される。簡単のために空気の摩擦は無視する。
Figure 2023063848000019
説明の簡単化のために、質点系の運動が重心の運動と相対運動に分けられるように、gとgが同時に増減する流量のベースラインと、両者がシーソー状に互い違いに増減する相対的な流量とに分ける。ベースラインの流量をgA,e、相対的な流量をξ,ξとしてgとgを次式(19)のように表す。
Figure 2023063848000020
ベースラインの流量についての全運動量は、gとgの運動量の式にgA,eを代入して足し合わせることにより次式(20)で表される。ベースラインの流量は燃焼器の圧力pには依存しないので、ベースラインの流量は燃焼振動とは無関係である。次式(20)の積分計算部分は、慣性についての流路の等価長さを表している。
Figure 2023063848000021
一方、燃焼振動に起因するgとgの相対運動の全運動量は、それぞれが逆向きに動くので、次式(21)のようにξの運動量とξの運動量の差で表される。相対運動による流量は、燃焼器の気体の圧縮及び膨張を反映したものなので、これが燃焼振動を表している。
Figure 2023063848000022
燃焼振動では、燃焼器の流入と流出の二つの流路でローカルに運動量が交換されるだけだから、式(22)で表すように、両者の運動量の和はゼロである。
Figure 2023063848000023
表記の簡単化のため、式(23)のように、流入と流出の流路の等価長さの比をRABと記す。
Figure 2023063848000024
流入と流出の両者の運動量の和がゼロになることから、相対運動による流量は次式(24)で表される。
Figure 2023063848000025
ξとξの比率は、kgBとkgAの比率に等しいから、次式(25)が導かれる。
Figure 2023063848000026
これを式(17)に代入すると、特性根は式(26)で表される。
Figure 2023063848000027
式(26)の分母の値は正であるので、安定条件は次式(27)で示される。
Figure 2023063848000028
燃焼器の流体を理想気体で近似すると、上式(27)は次式(28)のように表される。
Figure 2023063848000029
この式(28)から、安定性が流入と流出の流路の等価長さの比RABに依存していることが分る。
図4は、本開示の第1の実施形態に係る燃焼器の安定条件の一例を示す図である。
流入の流量係数kgAの値は負であるので、kgA<0の領域について、図4に示すような安定条件が得られる。図4の破線L1は、RAB=0のときの安定範囲を示す。実線L2はRAB=1のときの安定範囲を示す。流入と流出の流路の等価長さの比RABが増加すると安定範囲が広がることが分る。このような知見から、本実施形態では、流路の等価長さの比RABの観点で燃焼振動を回避する構成を備えたガスタービン1について説明する。
(圧縮空気の流れについて)
図2には、車室ケーシング5内の空間の圧縮空気Aがロータ軸線Arと燃焼器軸線Acを含む子午面を流れる様子が示されている。車室ケーシング5には、ロータ4の径方向内側Drriに圧縮機出口流路F1が接続されている。圧縮機2で圧縮された圧縮空気Aは、圧縮機出口流路F1から車室ケーシング5内に流入する。流入した圧縮空気Aはロータ軸線方向Daの流れの向きを反転して、燃焼器10の入口(基端側Dcb)に向かう。外筒11の内周面11aと内筒12の外周面12aとの間の環状の空間は、車室ケーシング5内の圧縮空気Aを内筒12の内部に導入する空気導入路F2の一部を形成する。また、内筒12は外筒11のフランジ11fとの間に隙間を有して配置されている。空気導入路F2内の圧縮空気Aは、内筒12とフランジ11fとの間の隙間から内筒12内に流入する。内筒12内に流入した圧縮空気Aは、尾筒15内に流出する。尾筒15内には、バーナ13から燃料が噴射される。この燃料は、圧縮空気Aと混合されて尾筒15内で燃焼して、燃焼ガスGを発生させる。燃焼ガスGは、尾筒15よりタービン3内に導かれる。
従来のガスタービンにおいて、車室ケーシング内の空間は、複数の燃焼器に共通であり、内部には仕切りがない。このため、圧縮空気は車室ケーシング内でロータの周方向に、即ち子午面に垂直な方向にも自由に流動する。
複数の燃焼器がある場合、一つ一つの燃焼器の燃焼室の圧力に違いが出ることは避けられない。複数の燃焼器に共通である車室ケーシング内の空間(以下では、「空気導入路」とも記載する。)から、各燃焼器に圧縮空気を分配する場合には、一部の燃焼器の内圧が上昇すると、当該燃焼器への圧縮空気の供給は減少し、その減少分は他の燃焼器に迂回してバランスする。
上式(26)で説明したように、燃焼器圧力が上昇したときに、吸入空気流量が減る程度が大きいほど燃焼振動しやすくなることを考えると、一部の燃焼器の内圧が上昇したとき、それまでその燃焼器に供給されていた圧縮空気が他の燃焼器に迂回するのは燃焼振動の観点では好ましくない。
(燃焼振動を抑制する構成について)
従来技術では、燃焼振動を抑制するために、燃焼器本体に音響的な減衰器を取り付けていた。これに対し、本実施形態では、上記したような知見を踏まえて、燃焼器10への空気導入路に着目する。着眼点の中心は、燃焼器圧力が上昇したときに、吸入空気流量が減るほど燃焼振動しやすくなるというレイリーインデックスに基づく前記ケース2の検討の結果にある。つまり、本実施形態に係るガスタービン1は、複数の燃焼器10のうち、一の燃焼器10において圧力が上昇しても、この燃焼器10の吸入空気流量が減ることを抑制する。あるいは、一の燃焼器の圧力が下降したときに、この燃焼器10の吸入空気流量が増えることを抑制する。このため、本実施形態では、燃焼器10への空気導入路の慣性についての等価長さを長くする。なお、慣性についての等価長さを長くする以外に、空気導入路の差圧を大きくしてもよいが、差圧を大きくすると、熱機関としての効率が低下する可能性がある。
図5は、本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線方向から見た断面図である。
図6は、本開示の第1の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。
図5及び図6に示すように、本実施形態に係るガスタービン1は、車室ケーシング5内の空間をロータ4の周方向Dcrに分割する仕切板20と、車室ケーシング5の内周面5a、5bとで画定され、車室ケーシング5内の圧縮空気Aを燃焼器10に導入する空気導入路F2を更に備えている。
仕切板20は、ロータ径方向Drrにおいて、車室ケーシング5のロータ径方向外側Drroの内周面5aから、ロータ径方向内側Drriの内周面5bまで延出する。また、仕切板20は、ロータ軸線方向Daにおいて、内筒12の入口(基端側Dcb)から尾筒の出口(先端側Dct)まで延出する。
空気導入路F2は、圧縮機出口流路F1から流入した圧縮空気Aを燃焼器10の基端側Dcbに流通させて、燃焼器10(内筒12)の内部に導入する。
なお、本実施形態では、仕切板20は、複数の燃焼器10それぞれの中間に設けられることにより、車室ケーシング5内の空間を燃焼器10毎に独立した空気導入路F2に画成している。このように、燃焼器10毎に空気導入路F2を独立させると、ある燃焼器10の内圧が上昇したときに、圧縮空気Aがこの燃焼器10を迂回して他の燃焼器10に流入することを抑制できる。これにより、燃焼振動を抑制することができる。
また、従来技術では、燃焼器の内圧が上昇してこの燃焼器への圧縮空気の供給流量が低下すると、当該の圧縮空気では火炎が遡上する逆火と呼ばれる異常燃焼が発生する可能性がある。しかしながら、本実施形態に係るガスタービン1は、ある燃焼器10において内圧が上昇した場合であっても、圧縮空気Aの迂回を軽減して、この燃焼器10への供給流量の低下を抑制している。これにより、本実施形態に係るガスタービン1は、燃焼器10における逆火の発生を抑制することが可能である。
なお、図5及び図6には、仕切板20を燃焼器10に干渉させないように配置する例が示されているが、これに限られることはない。他の実施形態では、仕切板20を子午面に対して傾斜させ、燃焼器10を横切るように配置してもよい。
また、図5及び図6には、隣接する燃焼器10の間にそれぞれ仕切板20を設けて、燃焼器10毎に独立した空気導入路F2を形成する例が示されているが、これに限られることはない。他の実施形態では、仕切板20を間引いてもよい。例えば、隣接する2つの燃焼器10を一つの組として、各組の間に仕切板20を設け、組毎に独立した空気導入路F2を形成してもよい。これにより、空気導入路F2をより簡易な構成で形成することができる。
(作用効果)
以上のように、本実施形態に係るガスタービン1は、軸線Arを中心として回転可能なロータ4と、ロータ4を周方向Dcrに覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシング5と、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気Aを生成して車室ケーシング5内に送出する圧縮機2と、車室ケーシング5内にロータ4の周方向Dcrに等間隔に配置され、車室ケーシング5から取り込んだ圧縮空気Aと燃料とを燃焼させて燃焼ガスGを生成する複数の燃焼器10と、燃焼ガスGによって駆動するタービン3と、車室ケーシング5内の空間をロータ4の周方向Dcrに分割する仕切板20と、車室ケーシング5の内周面5aとで画定され、車室ケーシング5内の圧縮空気Aを燃焼器10に導入する空気導入路F2と、を備える。
このような構成を有していることにより、ガスタービン1は、複数の燃焼器10のうち、ある燃焼器10の内圧が上昇したときに、車室ケーシング5内の圧縮空気Aがこの燃焼器10から他の燃焼器10に迂回してしまうことを抑制することができる。これにより、燃焼器圧力の変動によって各燃焼器10への圧縮空気Aの供給流量が増減することを抑制することができる。また、内圧が上昇した燃焼器10へ供給される圧縮空気Aが低減することを抑制できるので、この燃焼器10における燃焼振動、及び逆火の発生を抑制することが可能となる。
また、仕切板20は、複数の燃焼器それぞれの中間に設けられる。
これにより、ガスタービン1は、燃焼器10毎に独立した空気導入路F2を有することができるので、各燃焼器10の内圧が異なっていても、各燃焼器10に供給される圧縮空気Aの流量に差が生じてしまうことを抑制することができる。これにより、より確実に、燃焼振動を抑制することが可能となる。
<第1の実施形態の変形例1>
次に、第1の実施形態の変形例1に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図7は、本開示の第1の実施形態の変形例1に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。
図7に示すように、本実施形態に係るガスタービン1において、空気導入路F2の内部には、圧縮空気Aを迂回させる邪魔板21が設けられている。
邪魔板21は、空気導入路F2内に少なくとも1つ設けられる。邪魔板21の数は任意に増減させてもよい。図7の例では、空気導入路F2の上流側(すなわち、軸線下流側Dad)から順に、邪魔板21a、21b、21cの3つが設けられている。
邪魔板21a及び21cは、車室ケーシング5のロータ径方向内側Drriの内周面5bからロータ径方向外側Drroに向かって延出し、車室ケーシング5のロータ径方向外側Drroの内周面5aとの間に隙間を有している。
邪魔板21bは、車室ケーシング5のロータ径方向外側Drroの内周面5aからロータ径方向内側Drriに向かって延出し、車室ケーシング5のロータ径方向内側Drriの内周面5bとの間に隙間を有している。
また、燃焼器10の内筒12及び尾筒15は、邪魔板21a~21cを貫通して配置される。
圧縮機出口流路F1から車室ケーシング5内に流入した圧縮空気Aは、邪魔板21aに衝突した後、邪魔板21aに沿ってロータ径方向外側Drroに向かって流れる。また、邪魔板21aと内周面5aとの隙間を通過した圧縮空気Aは、邪魔板21bに衝突した後、邪魔板21bに沿ってロータ径方向内側Drriに向かって流れる。更に、邪魔板21bと内周面5bとの隙間を通過した圧縮空気Aは、邪魔板21cに衝突した後、邪魔板21cに沿ってロータ径方向外側Drroに向かって流れる。邪魔板21cと内周面5aとの隙間を通過した圧縮空気Aは、外筒11の内周面11aと内筒12の外周面12aとの隙間を通って燃焼器10(内筒12)の内部に流入する。このように、空気導入路F2を流れる圧縮空気Aは、邪魔板21によって方向を変えながら、燃焼器10の内部に導入される。すなわち、邪魔板21により、空気導入路F2の流路長さが延長されることとなる。
このように、空気導入路F2の内部に圧縮空気Aを迂回させる邪魔板21が設けられていることにより、空気導入路F2の流路長さを長くする(慣性についての等価長さを長くする)ことができる。これにより、燃焼器10の内圧の上昇により、圧縮空気Aの供給流量が低減することを抑制し、燃焼振動を抑制することができる。
<第1の実施形態の変形例2>
次に、本開示の第1の実施形態の変形例2に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図8は、本開示の第1の実施形態の変形例2に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。
図8に示すように、本実施形態に係るガスタービン1において、仕切板20には、ロータ周方向Dcrに隣接する空気導入路F2を連通する連絡孔22が設けられている。連絡孔22には、例えばパンチングメタルのような流動抵抗となる材料を仕切板20に取り付けたものである。
このように、仕切板20に連絡孔22を設けることにより、ある燃焼器10の圧力が他の燃焼器10より高くなった場合に、連絡孔22には圧縮空気Aの迂回に伴う流れが発生する。
従来技術では、車室ケーシング内において流動抵抗がないので、圧縮空気が隣の燃焼器に迂回しても、減衰効果を得ることができない。これに対し、本変形例に係るガスタービン1は、連絡孔22に流動抵抗を付けることにより、圧縮空気Aの迂回の流れが減衰力として作用するので、圧力変動を抑制することができる。
<第1の実施形態の変形例3>
次に、第1の実施形態の変形例3に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図9は、本開示の第1の実施形態の変形例3に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線方向から見た断面図である。
図10は、本開示の第1の実施形態の変形例3に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。
図9及び図10に示すように、本変形例に係るガスタービン1において、仕切板20は、ロータ径方向Drrにおいて圧縮機出口流路F1まで延伸されて、圧縮機出口流路F1をロータ周方向Dcrに複数の区画に分割する。
このように、仕切板20により圧縮機出口流路F1を燃焼器10毎に独立した流路に区分することにより、各燃焼器10の空気導入路F2の長さを、圧縮機出口流路F1の長さ分、延長することができる。これにより、燃焼器10の内圧の上昇により、圧縮空気Aの供給流量が低減することを抑制し、燃焼振動を抑制する効果をより高めることができる。
<第1の実施形態の変形例4>
次に、本開示の第1の実施形態の変形例4に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
上述の実施形態及び変形例において、車室ケーシング5内の空間に、円筒形の燃焼器10をロータ周方向Dcrに複数、並列に配置する環状筒型(cannular)と呼ばれる燃焼器タイプを例に説明したが、これに限られることはない。上述の実施形態及び変形例は、環状型(annular)の燃焼器タイプに適用してもよい。
図11は、本開示の第1の実施形態の変形例4に係るガスタービンの燃焼器周りの模式図である。
図11に示すように、環状型の燃焼器10は、内筒12及び尾筒15はロータ周方向Dcrに連結しており、各燃焼器10で共通の燃焼室となっている。また、環状型の燃焼器10では、環状の共通の燃焼室に複数のバーナ13が個別に配置されている。個々のバーナ13の圧縮空気Aの供給流量は、バーナの上流圧と下流圧の差に従い、下流圧が低い程、バーナの圧縮空気Aの流量が大きくなる。環状型の燃焼器10では、燃焼室が共通であるので、バーナ13の下流圧の整定値は全バーナ13で共通である。しかし、過渡的にはバーナ13毎に発生する膨張の仕事が変動するので、隣り合うバーナの下流圧も過渡的に差が生じる。このため、環状筒型の燃焼器10の場合と同様に、図11のように車室ケーシング5内に仕切板20を配置して、バーナ13毎に圧縮空気Aが流通する空気導入路F2を独立させる。なお、仕切板20は円環状の燃焼器10の子午面に対し傾斜させても良い。
これにより、環状型の燃焼器10を有するガスタービン1においても、圧縮空気Aの供給量の偏りを抑制し、燃焼振動を抑制することができる。
<第2の実施形態>
次に、本開示の第2の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
従来技術において、燃焼器の冷却の目的で、燃焼器の外周を覆う筒状の冷却流路カバーを配置する場合がある。冷却流路カバーと燃焼器の外周面との隙間(冷却流路)を通る空気の一部は、燃焼器の内筒に設けられた冷却空気入口を通過して、燃焼器(内筒)の内部に流入する。このように構成した場合、燃焼振動が発生すると、冷却空気入口による燃焼振動の圧力が空気導入路に伝播し燃焼振動を拡大する可能性がある。冷却空気入口のサイズは空気導入路の流路面積に比べて小さいことから、100Hz程度の低周波数の燃焼振動は伝播し難く、燃焼振動の拡大は、キロヘルツのオーダの高い周波数領域で高くなることが想定される。高い周波数の燃焼振動を抑制するために、冷却空気入口は、空気導入路と隔離することが望ましい。
また、慣性について流路の長さを大きくするためには、空気導入路の流路面積を小さくしたい。しかし、流路面積を小さくすると、流速が増加し、圧力損失が大きくなり、最終的に燃焼器の効率が下がる可能性がある。また、従来技術における冷却流路は、内部構造物(燃焼器の外周面に設けられた構造物等)があるので流動抵抗が大きい。そこで、本実施形態では、既存の冷却流路と隔離して空気導入路を設けて、圧力損失を抑制する。
図12は、本開示の第2の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。
図12に示すように、本実施形態に係るガスタービン1は、第1の実施形態に係る空気導入路F2に代えて、燃焼器10を囲う第1筒部30と、第1筒部30を囲う第2筒部31とで画定され、車室ケーシング5内の圧縮空気Aを燃焼器10に導入する円環状の空気導入路F3を備えている。
また、第1筒部30と燃焼器10(内筒12及び尾筒15)の外周面との隙間は、圧縮空気Aの一部が流通し、燃焼器10の外周面を冷却する冷却流路32として機能する。冷却流路32の下流側(燃焼器10の基端側Dcb)には、内筒12の内部に連通する冷却空気入口33が設けられており、冷却流路32を通った圧縮空気Aは冷却空気入口33から燃焼器10(内筒12)の内部に流入する。
以上のように、本実施形態に係るガスタービン1は、燃焼器10を囲う第1筒部30と、第1筒部30を囲う第2筒部31とで画定され、車室ケーシング5内の圧縮空気Aを燃焼器10に導入する円環状の空気導入路F3を備えている。
このように、第1筒部30によって燃焼器10の外周面が覆われているため、空気導入路F3内には、圧縮空気Aの流れを阻害する内部構造物が存在しない。これにより、空気導入路F3内において圧縮空気Aをスムーズに流通させることができる。
また、空気導入路F3は、第1筒部30により冷却流路32と隔離されている。これにより、冷却流路32の冷却空気入口33によって燃焼振動が拡大されることを抑制することができる。
<第3の実施形態>
次に、本開示の第3の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図13は、本開示の第3の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。
図13に示すように、本実施形態に係るガスタービン1は、燃焼器10を断面L字状の第1壁部40と、断面U字状の第2壁部41とで画定された空気導入路F4を備えている。
第1壁部40は、燃焼器10の外周面から延出する第1板部40aと、第1板部40aから燃焼器10の外周面に沿ってロータ4の軸線下流側Dadに延出する第2板部40bからなる。
第2壁部41は、車室ケーシング5の内周面5a、5bから燃焼器10の外周面に沿ってロータ4の軸方向下流側Dadに延出する第3板部41aと、第3板部41aから燃焼器10の外周面に向かって延出する第4板部41bと、第4板部41bから燃焼器10の外周面に沿ってロータ4の軸線上流側Dauに延出する第5板部41cからなる。
また、第1壁部40の第2板部40bは、第2壁部41の第3板部41a及び第5板部41cの間に間隔をあけて配置される。
車室ケーシング5内の圧縮空気Aは、燃焼器10の外周面と、第2壁部41の第5板部41cとの間から空気導入路F4内に流入して、軸線方向上流側Dauに流れる。空気導入路F4内に流入した圧縮空気Aは、第1壁部40の第1板部40aに衝突すると、方向を変えて、第1壁部40の第2板部40bと第2壁部41の第5板部41cとの間の流路を軸方向下流側Dadに流れる。また、圧縮空気Aは、第2壁部41の第4板部41bに衝突すると、方向を変えて、第1壁部40の第2板部40bと第2壁部41の第4板部41bとの間の流路を軸方向上流側Dauに流れる。このように、圧縮空気Aは、空気導入路F4の内部で方向を変えながら、燃焼器10の内部に導入される。
以上のように、本実施形態に係るガスタービン1は、第1壁部40及び第2壁部41により、内部で圧縮空気Aの流通方向が変更される空気導入路F4を備えている。このような構成を有することにより、空気導入路F4の流路長さを長くすることができる。これにより、燃焼器10の内圧の上昇により、圧縮空気Aの供給流量が低減することを抑制し、燃焼振動を抑制することができる。
<第4の実施形態>
次に、本開示の第4の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図14は、本開示の第4の実施形態に係るガスタービンの燃焼器周りの概略構成を示す、ロータ軸線に沿った断面図である。
図14に示すように、本実施形態に係るガスタービン1は、複数の案内管50を備えている。案内管50の内部は、圧縮空気Aを燃焼器10に導入する空気導入路F5として機能する。また、案内管50は、燃焼器10の周方向Dccに間隔をあけて設けられる。
案内管50は、燃焼器10の入口(外筒11及び内筒12の間の通路)に接続される第1開口部51と、車室ケーシング5内の空間においてロータ4の軸方向下流側Dadに開口する第2開口部52と、を有する。
このように、空気導入路F5を複数の案内管50に分割して備えることにより、車室ケーシング5内における配置の自由度を増すことができる。
また、複数の案内管50は、それぞれ長さを異ならせてもよい。これにより、案内管50の共鳴の強度を弱めることができる。
<第5の実施形態>
次に、本開示の第5の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
上述の実施形態では、燃焼器10を単位として燃焼振動を抑制する技術について説明した。本実施形態では、燃焼器10の中のバーナ13を単位として発生する燃焼振動を抑制する技術について説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態の構成に、バーナ13単位の燃焼振動を抑制する構成を適用する例について説明するが、これに限られることはない。他の実施形態では、第1の実施形態の各変形例、第2~第4の変形例に対し、本実施形態の構成を適用してもよい。
図15は、本開示の第5の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。
図16は、本開示の第5の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線方向から見た断面図である。
図15に示すように、一つの燃焼器10は複数のバーナ13を有する。複数のバーナ13は、それぞれ燃焼器軸線Acに沿って配置されている。各バーナ13は、燃料Fを供給する燃料供給部131と、先端から燃料を噴出するノズル132と、ノズル132を同心状に囲むノズル筒133からなる。
また、本実施形態に係る燃焼器10は、隣接するバーナ13同士の間で燃焼器10の軸線方向Dcに沿って延出し、内筒12内の空気導入路F2の出口空間12bを複数のバーナ13毎に独立した区画に分割するバーナ仕切板60を更に有している。
図16に示すように、バーナ仕切板60は、周方向Dccに並ぶメインバーナ13bそれぞれの間に設けられる。また、バーナ仕切板60は、パイロットバーナ13aとメインバーナ13bとの間において、パイロットバーナ13aを囲うように設けられる。
燃焼器10を単位とする燃焼振動の周波数は百Hzのオーダである。これに対し、バーナ13を単位とする燃焼振動の周波数はkHzのオーダである。これは、両者の寸法の違いに依存する。
このようにバーナ仕切板60を設けて、一つの燃焼器10に属する複数のバーナ13の圧縮空気Aの導入路を独立させると、個々のバーナ13は圧縮空気の慣性を独立して持つこととなる。そうすると、あるバーナ13の圧力が過渡的に上昇したとき、バーナ13それぞれの圧縮空気の慣性により、圧縮空気が他のバーナ13に迂回する程度を軽減することができる。
上記したように、圧縮空気Aが減ると逆火と呼ばれる異常燃焼が発生することが知られている。逆火は圧縮空気Aの流量が少ないバーナ13から先に起きるので、バーナ13の圧縮空気Aをバーナ13の圧力のバラツキに対し独立させることは、逆火の防止に効果がある。
<第5の実施形態の変形例1>
次に、本開示の第5の実施形態の変形例1に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図17は、本開示の第5の実施形態の変形例に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。
図17に示すように、本変形例に係る燃焼器10において、バーナ仕切板60には、出口空間12bの隣接する区画を連通するバーナ連絡孔61が設けられている。
バーナ連絡孔61は、例えばパンチングメタルのような流動抵抗となる材料をバーナ仕切板60に取り付けたものである。
あるバーナ13の圧力が他のバーナ13より高くなった場合に、バーナ連絡孔61には圧縮空気の迂回に伴う流れが発生する。バーナ連絡孔61に流動抵抗を付けると迂回の流れが減衰力として作用するので、圧力変動を抑制することができる。一つの燃焼器10に属する全てのバーナ13の圧力が同位相かつ同振幅で振動すると、バーナ仕切板60に差圧は発生しない。したがって減衰力も得られない。このときは、燃焼器10を単位とする振動が発生しているので、第1~第4の実施形態の構成で対策することになる。本変形例は、一つの燃焼器10の内部にある複数のバーナ13間での燃焼振動に対して有効であり、それを低減するものである。
<第6の実施形態>
次に、本開示の第6の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図18は、本開示の第6の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。
図18に示すように、本実施形態に係る燃焼器10は、複数のバーナ13それぞれと連通し、各バーナ13に燃料Fを分配して供給する燃料供給配管134を有している。
上述の第1から第5の実施形態では、燃焼器10への圧縮空気Aの供給流量を一定にして燃焼振動を抑制する技術について説明した。本実施形態では、同様の技術を燃料供給に適用して、燃焼振動を抑制する構成について説明する。
燃焼器圧力pは、燃料供給管にとっての下流圧だから、燃焼器圧力pが増えると燃料供給流量は減る。本実施形態では、その程度を圧縮空気Aの供給が減るより大きくすることにより燃焼振動を抑制する。そのために、燃料供給管の慣性についての流路の等価長さを空気導入路F2の流路の等価長さよりも短くする。具体的には、図18に示すように、複数のバーナ13に共通の燃料供給配管134を設け、燃料供給配管134から各バーナ13に燃料Fを分配することにより、外径あたりの流路面積を大きくする。
このように、複数のバーナ13に共通の燃料供給配管134を有していることにより、燃焼器10の圧力が上昇すればバーナ13への燃料供給が遅滞なく減り、圧力上昇が解消されるので、燃焼振動を抑制することができる。
<第7の実施形態>
次に、本開示の第7の実施形態に係るガスタービン1について説明する。
上述の実施形態と共通の構成要素には同一の符号を付して詳細説明を省略する。
図19は、本開示の第7の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線に沿った断面図である。
図20は、本開示の第7の実施形態に係る燃焼器の概略構成を示す、燃焼器軸線方向から見た断面図である。
図19及び図20に示すように、本実施形態に係る燃焼器10は、複数のバーナ13それぞれと連通し、複数あるバーナ13が燃料Fを相互に流通させる燃料流通配管135を有している。
上述の第1から第5の実施形態では、燃焼器10への圧縮空気Aの供給流量を一定にして燃焼振動を抑制する技術について説明した。本実施形態では、同様の技術を燃料供給に適用して、燃焼振動を抑制する構成について説明する。
燃焼器圧力pは、燃料供給管にとっての下流圧だから、燃焼器圧力pが増えると燃料供給流量は減る。本実施形態では、その程度を圧縮空気Aの供給が減るより大きくすることにより燃焼振動を抑制する。そのために、燃焼器圧力pから見たときの燃料供給管の慣性についての流路の等価長さを空気導入路F2の流路の等価長さよりも短くする。具体的には、図19及び図20に示すように、複数のバーナ13の燃料供給管を燃料流通配管135で連絡し、燃焼器圧力pが高いバーナ13から燃焼器圧力pが低いバーナ13に燃料Fを遅滞なく分配することにより、燃焼器圧力pが高いバーナ13の燃焼を減らし、燃焼器圧力pが低いバーナ13の燃焼を増やして複数あるバーナ13の燃焼を均一化する。
このように、複数のバーナ13に共通の燃料流通配管135を有していることにより、燃焼器10の圧力に偏りが生じたとしても遅滞なく解消されるので、燃焼振動を抑制することができる。
以上のとおり、本発明に係るいくつかの実施形態を説明したが、これら全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態及びその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
<付記>
上述の実施形態に記載のガスタービンは、例えば以下のように把握される。
(1)本開示の第1の態様によれば、ガスタービン(1)は、軸線を中心として回転可能なロータ(4)と、ロータ(4)を周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシング(5)と、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して車室ケーシング(5)内に送出する圧縮機(2)と、車室ケーシング(5)内にロータ(4)の周方向に等間隔に配置され、車室ケーシング(5)から取り込んだ圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器(10)と、燃焼ガスによって駆動するタービン(3)と、車室ケーシング(5)内の空間をロータ(4)の周方向に分割する仕切板(20)と、車室ケーシング(5)の内周面(5a、5b)とで画定され、車室ケーシング(5)内の圧縮空気を燃焼器(10)に導入する空気導入路(F2)と、を備える。
このような構成を有していることにより、ガスタービンは、複数の燃焼器のうち、ある燃焼器の内圧が上昇したときに、車室ケーシング内の圧縮空気がこの燃焼器から他の燃焼器に迂回してしまうことを抑制することができる。これにより、燃焼器圧力の変動によって各燃焼器への圧縮空気の供給流量が増減することを抑制することができる。また、内圧が上昇した燃焼器へ供給される圧縮空気が低減することを抑制できるので、この燃焼器における燃焼振動、及び逆火の発生を抑制することが可能となる。
(2)本開示の第2の態様によれば、第1の態様に係るガスタービン(1)において、仕切板(20)は、複数の燃焼器(10)それぞれの中間に設けられる。
これにより、ガスタービンは、燃焼器毎に独立した空気導入路を有することができるので、各燃焼器の内圧が異なっていても、各燃焼器に供給される圧縮空気の流量に差が生じてしまうことを抑制することができる。これにより、より確実に、燃焼振動を抑制することが可能となる。
(3)本開示の第3の態様によれば、第1又は第2の態様に係るガスタービン(1)において、空気導入路(F2)の内部には、圧縮空気を迂回させる邪魔板(21)が設けられている。
このような構成を有していることにより、空気導入路の流路長さを長くする(慣性についての等価長さを長くする)ことができる。これにより、燃焼器の内圧の上昇により、圧縮空気の供給流量が低減することを抑制し、燃焼振動を抑制することができる。
(4)本開示の第4の態様によれば、第2又は第3の態様に係るガスタービン(1)において、仕切板(20)には、周方向に隣接する空気導入路(F2)を連通する連絡孔(22)が設けられている。
このような構成を有していることにより、圧縮空気の迂回の流れが減衰力として作用するので、圧力変動を抑制することができる。
(5)本開示の第5の態様によれば、第2から第4の何れか一の態様に係るガスタービン(1)において、車室ケーシング(5)には、ロータ(4)の径方向内側に圧縮機出口流路(F1)が接続され、仕切板(20)は、ロータ(4)の径方向において圧縮機出口流路(F1)まで延伸されて、圧縮機出口流路(F1)をロータ(4)の周方向に複数の区画に分割する。
このような構成を有していることにより、各燃焼器の空気流通路の長さを、圧縮機出口流路の長さ分、延長することができる。これにより、燃焼器の内圧の上昇により、圧縮空気の供給流量が低減することを抑制し、燃焼振動を抑制する効果をより高めることができる。
(6)本開示の第6の態様によれば、ガスタービン(1)は、軸線を中心として回転可能なロータ(4)と、ロータ(4)を周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシング(5)と、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して車室ケーシング(5)内に送出する圧縮機(2)と、車室ケーシング(5)内にロータ(4)の周方向に等間隔に配置され、車室ケーシング(5)から取り込んだ圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器(10)と、燃焼ガスによって駆動するタービン(3)と、燃焼器(10)を囲う第1筒部(30)と、第1筒部(30)を囲う第2筒部(31)とで画定され、車室ケーシング(5)内の圧縮空気を燃焼器(10)に導入する円環状の空気導入路(F3)と、を備える。
このように、第1筒部によって燃焼器の外周面が覆われているため、空気導入路内には、圧縮空気の流れを阻害する内部構造物が存在しない。これにより、空気導入路内において圧縮空気をスムーズに流通させることができる。
(7)本開示の第7の態様によれば、ガスタービン(1)は、軸線を中心として回転可能なロータ(4)と、ロータ(4)を周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシング(5)と、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して車室ケーシング(5)内に送出する圧縮機(2)と、車室ケーシング(5)内にロータ(4)の周方向に等間隔に配置され、車室ケーシング(5)から取り込んだ圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器(10)と、燃焼ガスによって駆動するタービン(3)と、車室ケーシング(5)内の圧縮空気を燃焼器に導入する空気導入路(F4)と、を備える。空気導入路(F4)は、燃焼器(10)の外周面から延出する第1板部(40a)と、第1板部(40a)からロータ(4)の軸方向下流側に延出する第2板部(40b)と、からなる断面L字状の第1壁部(40)と、車室ケーシング(5)の内周面(5a、5b)からロータ(4)の軸方向下流側に延出する第3板部(41a)と、第3板部(41a)から燃焼器(10)の外周面に向かって延出する第4板部(41b)と、第4板部(41b)からロータ(4)の軸方向上流側に延出する第5板部(41c)と、からなる断面U字状の第2壁部(41)と、により画定される。第1壁部(40)の第2板部(40b)は、第2壁部(41)の第3板部(41a)及び第5板部(41c)の間に配置される。
このような構成を有していることにより、空気導入路の流路長さを長くすることができる。これにより、燃焼器の内圧の上昇により、圧縮空気の供給流量が低減することを抑制し、燃焼振動を抑制することができる。
(8)本開示の第8の態様によれば、ガスタービン(1)は、軸線を中心として回転可能なロータ(4)と、ロータ(4)を周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシング(5)と、外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して車室ケーシング(5)内に送出する圧縮機(2)と、車室ケーシング(5)内にロータ(4)の周方向に等間隔に配置され、車室ケーシング(5)から取り込んだ圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器(10)と、燃焼ガスによって駆動するタービン(3)と、燃焼器(10)の入口に接続される第1開口部(51)と、車室ケーシング(5)内の空間においてロータ(4)の軸方向下流側に開口する第2開口部(52)と、を有する複数の案内管(50)により画定される空気導入路(F5)と、を備える。
このように、空気導入路を複数の案内管に分割して備えることにより、車室ケーシング内における配置の自由度を増すことができる。
(9)本開示の第9の態様によれば、第1から第8の何れか一の態様に係るガスタービン(1)において、燃焼器(10)は、車室ケーシング(5)から空気導入路を通じて圧縮空気が供給される内筒(12)と、燃焼器(10)の軸方向に延在し、内筒(12)の内周に沿って間隔をあけて複数設けられ、先端から燃料を噴出するノズル(132)と、ノズル(132)を同心状に囲むノズル筒(133)とを有するバーナ(13)と、隣接するバーナ(13)同士の間で燃焼器(10)の軸線方向に沿って延出し、内筒(12)内の空気導入路の出口空間(12b)を複数のバーナ(13)毎に独立した区画に分割するバーナ仕切板(60)と、を有する。
このようにバーナ仕切板を設けて、一つの燃焼器に属する複数のバーナの圧縮空気の導入路を独立させると、個々のバーナは圧縮空気の慣性を独立して持つこととなる。そうすると、あるバーナの圧力が過渡的に上昇したとき、バーナそれぞれの圧縮空気の慣性により、圧縮空気が他のバーナに迂回する程度を軽減することができる。
(10)本開示の第10の態様によれば、第9の態様に係るガスタービン(1)において、バーナ仕切板(60)には、隣接する区画を連通するバーナ連絡孔(61)が設けられている。
あるバーナの圧力が他のバーナより高くなった場合に、バーナ連絡孔には圧縮空気の迂回に伴う流れが発生する。バーナ連絡孔に流動抵抗を付けると迂回の流れが減衰力として作用するので、圧力変動を抑制することができる。
(11)本開示の第11の態様によれば、第1から第8の何れか一の態様に係るガスタービン(1)において、燃焼器(10)は、車室ケーシング(5)から空気導入路を通じて圧縮空気が供給される内筒(12)と、燃焼器(10)の軸方向に延在し、内筒(12)の内周に沿って間隔をあけて複数設けられ、先端から燃料を噴出するノズル(132)と、ノズル(132)を同心状に囲むノズル筒(133)とを有するバーナ(13)と、複数のバーナ(13)それぞれに接続され、バーナ(13)に燃料を分配して供給する燃料供給配管(134)と、を有する。
このように、複数のバーナに共通の燃料供給配管を有していることにより、燃焼器の圧力に偏りが生じた場合であっても、燃焼振動を抑制することができる。
(12)本開示の第12の態様によれば、第1から第8の何れか一の態様に係るガスタービン(1)において、燃焼器(10)は、車室ケーシング(5)から空気導入路を通じて圧縮空気が供給される内筒(12)と、燃焼器(10)の軸方向に延在し、内筒(12)の内周に沿って間隔をあけて複数設けられ、先端から燃料を噴出するノズル(132)と、ノズル(132)を同心状に囲むノズル筒(133)とを有するバーナ(13)と、複数のバーナ(13)に連通し、バーナ(13)それぞれに供給された燃料をバーナ(13)間で相互に流通させる燃料流通配管(135)と、を有する。
このように、複数のバーナに共通の燃料流通配管を有していることにより、燃焼器の圧力に偏りが生じたとしても遅滞なく解消されるので、燃焼振動を抑制することができる。
1 ガスタービン
2 圧縮機
3 タービン
4 ロータ
5 車室ケーシング
10 燃焼器
11 外筒
12 内筒
13 バーナ
15 尾筒
20 仕切板
21、21a、21b、21c 邪魔板
22 連絡孔
30 第1筒部
31 第2筒部
32 冷却流路
33 冷却空気入口
40 第1壁部
41 第2壁部
50 案内管
60 バーナ仕切板
61 バーナ連絡孔
131 燃料供給部
132 ノズル
133 ノズル筒
134 燃料供給配管
135 燃料流通配管
F1 圧縮機出口流路
F2、F3、F4、F5 空気導入路

Claims (12)

  1. 軸線を中心として回転可能なロータと、
    前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、
    外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、
    前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、
    前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、
    前記車室ケーシング内の前記空間を前記ロータの周方向に分割する仕切板と、前記車室ケーシングの内周面とで画定され、前記車室ケーシング内の前記圧縮空気を前記燃焼器に導入する空気導入路と、
    を備えるガスタービン。
  2. 前記仕切板は、複数の前記燃焼器それぞれの中間に設けられる、
    請求項1に記載のガスタービン。
  3. 前記空気導入路の内部には、前記圧縮空気を迂回させる邪魔板が設けられている、
    請求項1又は2に記載のガスタービン。
  4. 前記仕切板には、前記周方向に隣接する前記空気導入路を連通する連絡孔が設けられている、
    請求項2又は3に記載のガスタービン。
  5. 前記車室ケーシングには、前記ロータの径方向内側に圧縮機出口流路が接続され、
    前記仕切板は、前記ロータの径方向において前記圧縮機出口流路まで延伸されて、前記圧縮機出口流路を前記ロータの周方向に複数の区画に分割する、
    請求項2から4の何れか一項に記載のガスタービン。
  6. 軸線を中心として回転可能なロータと、
    前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、
    外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、
    前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、
    前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、
    前記燃焼器を囲う第1筒部と、前記第1筒部を囲う第2筒部とで画定され、前記車室ケーシング内の前記圧縮空気を前記燃焼器に導入する円環状の空気導入路と、
    を備えるガスタービン。
  7. 軸線を中心として回転可能なロータと、
    前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、
    外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、
    前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、
    前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、
    前記車室ケーシング内の前記圧縮空気を前記燃焼器に導入する空気導入路と、
    を備え、
    前記空気導入路は、
    前記燃焼器の外周面から延出する第1板部と、前記第1板部から前記ロータの軸方向下流側に延出する第2板部と、からなる断面L字状の第1壁部と、
    前記車室ケーシングの内周面から前記ロータの軸方向下流側に延出する第3板部と、前記第3板部から前記燃焼器の外周面に向かって延出する第4板部と、前記第4板部から前記ロータの軸方向上流側に延出する第5板部と、からなる断面U字状の第2壁部と、
    により画定され、
    前記第1壁部の前記第2板部は、前記第2壁部の前記第3板部及び前記第5板部の間に配置される、
    ガスタービン。
  8. 軸線を中心として回転可能なロータと、
    前記ロータを周方向に覆い、内部に円環状の空間を有する車室ケーシングと、
    外部空気を圧縮した高圧の圧縮空気を生成して前記車室ケーシング内に送出する圧縮機と、
    前記車室ケーシング内に前記ロータの周方向に等間隔に配置され、前記車室ケーシングから取り込んだ前記圧縮空気と燃料とを燃焼させて燃焼ガスを生成する複数の燃焼器と、
    前記燃焼ガスによって駆動するタービンと、
    前記燃焼器の入口に接続される第1開口部と、前記車室ケーシング内の前記空間において前記ロータの軸方向下流側に開口する第2開口部と、を有する複数の案内管により画定される空気導入路と、
    を備えるガスタービン。
  9. 前記燃焼器は、
    前記車室ケーシングから前記空気導入路を通じて前記圧縮空気が供給される内筒と、
    前記燃焼器の軸方向に延在し、前記内筒の内周に沿って間隔をあけて複数設けられ、先端から燃料を噴出するノズルと、前記ノズルを同心状に囲むノズル筒とを有するバーナと、
    隣接する前記バーナ同士の間で前記燃焼器の軸線方向に沿って延出し、前記内筒内の前記空気導入路の出口空間を複数の前記バーナ毎に独立した区画に分割するバーナ仕切板と、
    を有する、
    請求項1から8の何れか一項に記載のガスタービン。
  10. 前記バーナ仕切板には、隣接する前記区画を連通するバーナ連絡孔が設けられている、
    請求項9に記載のガスタービン。
  11. 前記燃焼器は、
    前記車室ケーシングから前記空気導入路を通じて前記圧縮空気が供給される内筒と、
    前記燃焼器の軸方向に延在し、前記内筒の内周に沿って間隔をあけて複数設けられ、先端から燃料を噴出するノズルと、前記ノズルを同心状に囲むノズル筒とを有するバーナと、
    複数の前記バーナそれぞれに接続され、前記バーナに前記燃料を分配して供給する燃料供給配管と、
    を有する、
    請求項1から8の何れか一項に記載のガスタービン。
  12. 前記燃焼器は、
    前記車室ケーシングから前記空気導入路を通じて前記圧縮空気が供給される内筒と、
    前記燃焼器の軸方向に延在し、前記内筒の内周に沿って間隔をあけて複数設けられ、先端から燃料を噴出するノズルと、前記ノズルを同心状に囲むノズル筒とを有するバーナと、
    複数の前記バーナに連通し、前記バーナそれぞれに供給された燃料を前記バーナ間で相互に流通させる燃料流通配管と、
    を有する、
    請求項1から8の何れか一項に記載のガスタービン。
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