JP2023063839A - 車両用灯具 - Google Patents

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Takashi Muto
達也 星
Tatsuya Hoshi
英治 鈴木
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Abstract

【課題】光ムラのない配光パターンを形成することのできる車両用灯具を提供する。【解決手段】光源11と、光源11から出射した光を前方に向けて反射するリフレクタ部材13と、リフレクタ部材13で反射された光を前方に向けて投影する投影レンズ14と、を備える車両用灯具10である。リフレクタ部材13は、光源11からの光を投影レンズ14に向けて反射する主反射面18と、主反射面18の投影レンズ14側の縁部18aの少なくとも一部で内側に向けて突出する遮蔽リブ31と、を有する。【選択図】図2

Description

本開示は、車両用灯具に関する。
車両用灯具は、リフレクタを用いて光を照射させるものがある(例えば、特許文献1参照)。この車両用灯具は、リフレクタが光源を覆うように湾曲されて形成され、そのリフレクタが光源から出射された光を投影レンズへ向けて反射し、その投影レンズから出射させることにより、所望の配光パターンを形成する。
特許2015-82339号公報
ところで、上記の車両用灯具は、形成する配光パターンに意図しない光ムラが形成されることがある。この光ムラは、様々な原因が考えられるが、その一つとしてリフレクタ(その反射面)にヒケ等のような意図しない凹凸が形成されていることがあげられる。すると、車両用灯具は、リフレクタ(反射面)において凹凸が部分的に意図しない方向へと光を反射することにより、形成する配光パターンに部分的に意図しない明るい箇所や暗い箇所等の光ムラを形成し得る。このため、車両用灯具は、光ムラのない配光パターンを形成する観点から改良の余地がある。
本開示は、上記の事情に鑑みて為されたもので、光ムラのない配光パターンを形成することのできる車両用灯具を提供することを目的とする。
本開示の車両用灯具は、光源と、前記光源から出射した光を前方に向けて反射するリフレクタ部材と、前記リフレクタ部材で反射された光を前方に向けて投影する投影レンズと、を備え、前記リフレクタ部材は、前記光源からの光を前記投影レンズに向けて反射する主反射面と、前記主反射面の前記投影レンズ側の縁部の少なくとも一部で内側に向けて突出する遮蔽リブと、を有することを特徴とする。
本開示の車両用灯具によれば、光ムラのない配光パターンを形成することができる。
本開示に係る一実施形態としての車両用灯具を示す説明図である。 図1のI-I線に沿って得られた断面図である。 図1のII-II線に沿って得られた断面図である。 車両用灯具が形成するロービーム配光パターンを示す説明図である。 リフレクタ部材において遮蔽リブが設けられた様子を示す説明図である。 図2における遮蔽リブの周辺を部分的に拡大して示す説明図である。 ロービーム配光パターンに形成される一例としての光ムラを示す説明図である。 光ムラのないロービーム配光パターンを示す説明図である。 リフレクタ部材に設けられる他の例の遮蔽リブを示す説明図である。
以下に、本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10の実施例1について図面を参照しつつ説明する。なお、図5、図9は、車両用灯具10のリフレクタ部材13における遮蔽リブ31の構成の理解を容易とするために、上下方向の上側から見た車両用灯具10の外観形状およびリフレクタ部材13を破線で示している。その図5、図9では、主反射面18を隠れ線としつつドットを付して示し、その中の縁部領域27を二点鎖線で囲んで示し、上側付加反射面19を隠れ線としつつ主反射面18とは異なるドットを付して示し、遮蔽リブ31、31Aを隠れ線としつつ斜線を付して示している。また、比較のために、図4は、遮蔽リブ31を設けていない場合のロービーム配光パターンLPを示し、図8は、遮蔽リブ31を設けた場合のロービーム配光パターンLP2を示す。
本開示に係る車両用灯具の一実施形態に係る実施例1の車両用灯具10を、図1から図9を用いて説明する。実施例1の車両用灯具10は、自動車等の車両の前照灯装置として用いられる。その前照灯装置は、車両の前部の左右両側にそれぞれ搭載され、開放された前端がアウターレンズで覆われたランプハウジングにより形成される灯室に車両用灯具10が設けられて構成される。車両用灯具10は、上下方向用光軸調整機構や左右方向用光軸調整機構を介して灯室に設けられ、車両の前方を適宜照射する。
実施例1の車両用灯具10は、図1、図2に示すように、光源11とヒートシンク部材12とリフレクタ部材13と投影レンズ14とレンズホルダ15とシェードユニット16とを備え、プロジェクタタイプの灯具ユニットを構成する。以下の説明では、車両用灯具10において、リフレクタ部材13や投影レンズ14の光軸に沿う方向を光軸方向(投影レンズ14側を前側とする(図面ではZとする))とし、車両に搭載された状態での鉛直方向を上下方向(図面ではYとする)とし、光軸方向および上下方向に直交する方向(水平方向)を左右方向(図面ではXとする)とする。
光源11は、発光ダイオードである発光素子11aが基板11bに搭載されている。その基板11bは、ヒートシンク部材12の台座部12aに配置されかつその上から給電ホルダ17が取り付けられ、給電ホルダ17に設けられた端子に基板11bの端子が接続されて台座部12aに固定される。これにより、光源11は、点灯制御回路から電力が給電ホルダ17を介して発光素子11aに供給されて適宜点灯される。
ヒートシンク部材12は、台座部12aに設けられた光源11で発生する熱を外部に逃がす放熱部材であり、複数の放熱フィンから外部に放熱する。このヒートシンク部材12は、図示しないブラケットを介して、ランプハウジングに固定される。ヒートシンク部材12では、冷却効率を高めるために適宜冷却ファンユニットが設けられる。
リフレクタ部材13は、樹脂材料からなる成形品とされており、図2等に示すように光源11を覆うように湾曲された形状とされ、光源11から出射された光を投影レンズ14側へと反射する主反射面18を有する。主反射面18は、光源11(その中心位置)を第1焦点とし、後述するロービーム位置とされたシェード21の上縁の近傍を第2焦点とする楕円を基本とした自由曲面とされている。リフレクタ部材13は、光源11に対して位置決めされて、ヒートシンク部材12に固定される。
また、実施例1のリフレクタ部材13は、上側付加反射面19を有する。上側付加反射面19は、主反射面18の光軸方向の前側に設けられており、光源11から出射されて入射された光を、上側からシェード21(その後述する下側付加反射面部26)側へ向けて反射する。この上側付加反射面19は、光源11(その中心位置)を第1焦点とし、下側付加反射面部26(その中心)近傍に第2焦点を有する楕円を基本とする自由曲面とされている。実施例1の上側付加反射面19は、シェード21に対応する領域に設けられており、左右方向の中心の近傍の所定の範囲とされつつ主反射面18の前側に位置されている。このため、実施例1の上側付加反射面19は、リフレクタ部材13において、主反射面18よりも投影レンズ14側の一部に設けられている。
投影レンズ14は、リフレクタ部材13(その主反射面18)や後述する下側付加反射面部26で反射された光を車両の前方へ投影し、それらと協働して所定の配光パターンを形成する。この投影レンズ14は、レンズホルダ15に支持されることで、光源11やリフレクタ部材13に対して位置決めされる。
シェードユニット16は、シェード21をロービーム位置(図2参照)とハイビーム位置との間で変位可能としており、その位置に応じて投影レンズ14によって投影される投影光の配光を切り換える。シェード21は、上縁がカットオフラインCLを形成するために、高さの異なる2つの水平エッジが傾斜エッジで繋ぎ合わされた形状とされている。シェード21は、ロービーム位置とされると、上縁(各エッジ)がリフレクタ部材13および投影レンズ14の焦点位置またはその近傍に位置される。
このシェードユニット16は、回転軸22を中心として変位可能にブラケット板23にシェード21を設けており、ブラケット板23を介してヒートシンク部材12に取り付けられて、投影レンズ14やリフレクタ部材13や光源11との位置関係が決められている。そのブラケット板23には、ソレノイド24を設けている。ソレノイド24は、通電に応じてプランジャ25を進退させることができ、そのプランジャ25が伝達機構を介してシェード21に繋がれている。シェードユニット16は、プランジャ25の進退に伴う駆動力(動作)を、伝達機構を介してシェード21に伝達することにより、回転軸22を中心としてシェード21を変位させる。シェードユニット16は、シェード21をロービーム位置とすると第1配光パターンとしてのロービーム配光パターンLP(すれ違い配光パターン(図4参照))を形成させ、シェード21をハイビーム位置とすると第2配光パターンとしてのハイビーム配光パターン(走行配光パターン)を形成させる。
シェード21は、投影レンズ14側(前側)の面が下側付加反射面部26とされている。下側付加反射面部26は、光源11から出射されて主反射面18へと向かわない光を有効利用するもので、中心位置が上側付加反射面19の第2焦点と略一致され、上側付加反射面19で反射された光を投影レンズ14へと反射させる。この下側付加反射面部26は、上側付加反射面19からの光を反射して投影レンズ14から出射させることにより、形成する配光パターンに付加する付加配光パターンを形成する。この付加配光パターンは、例えば、オーバーヘッドサイン(頭上標識)を照射するオーバーヘッド配光パターンや、配光パターンの少なくとも一部に重ねて明るさ分布の形成を補助する補助配光パターンや、配光パターンを部分的に広げる拡張配光パターン等があげられる。なお、付加配光パターンは、光源11から出射されて主反射面18へと向かわない光を有効利用して形成されるものであれば、適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
この車両用灯具10では、図6等に示すように、リフレクタ部材13に遮蔽リブ31(図2等参照)を設けている。遮蔽リブ31は、ロービーム配光パターンLPにおける下側の外形である下縁部LE(図4において二点鎖線で囲んだ位置)へと向かう光の進行を遮る。遮蔽リブ31は、リフレクタ部材13において内側(光源11から投影レンズ14に至る光路側)へ向けて突出する板状とされており、主反射面18の光軸方向の前側の縁部18aに沿ってのびて設けられている(図5参照)。その主反射面18は、リフレクタ部材13において、光源11からの光を投影レンズ14に向けて反射するように設定された光学的に有効な領域であるので、遮蔽リブ31は、その光学的に有効な領域の光軸方向の前側の縁部に沿っていることとなる。実施例1の遮蔽リブ31は、主反射面18の縁部18aの全域、すなわち光軸を中心とする回転方向で見て上半分の全域に亘って設けられている。そして、実施例1の遮蔽リブ31は、上下方向の上側からの上面視において、光軸の近傍が光軸方向の後側に凹むように湾曲されつつ左右方向に伸びている(図5参照)。
この遮蔽リブ31は、図6に示すように、その伸びる方向(長尺方向)に直交する断面で見て、突出端31aに向かうに連れて幅寸法が小さくされている。また、遮蔽リブ31は、光源11側すなわち投影レンズ14とは反対側に面するリブ裏面32が、突出端31a側に向かうに連れて投影レンズ14側に近付くように傾斜されており、光軸に直交する面に対して傾斜されている。そして、遮蔽リブ31は、突出端31aが角を落として丸められており、長尺方向に直交する断面で見て半円状の湾曲面とされている。
車両用灯具10は、電力が供給されて光源11から出射された光を、リフレクタ部材13の主反射面18で前方へ反射し、投影レンズ14により前方へ投影する。そして、車両用灯具10は、シェードユニット16によりシェード21をハイビーム位置とすると、前方へ投影する投影光でハイビーム配光パターンを形成する。また、車両用灯具10は、シェードユニット16によりシェード21をロービーム位置(図2参照)とすると、リフレクタ部材13で反射された光の一部を遮蔽して、前方へ投影する投影光でカットオフラインCLを有するロービーム配光パターンLP(図4参照)を形成する。なお、図4に示すロービーム配光パターンLPは、後述する遮蔽リブ31の作用を明確とするために、その遮蔽リブ31により光源11からの光が遮られていない状態のものを示している。また、車両用灯具10は、ロービーム配光パターンLPを形成する際、光源11から出射されて使用していない光の一部を、上側付加反射面19で反射して下側付加反射面部26へと進行させ、下側付加反射面部26で反射し投影レンズ14から出射させる。これにより、車両用灯具10は、ロービーム配光パターンLPに付加する付加配光パターンを形成できる。
ここで、従来の車両用灯具の技術の課題について説明する。従来の車両用灯具は、図7に示すように、形成するロービーム配光パターンLP1に光ムラPUが形成される場合がある。この光ムラPUは、図7では一例として、下縁部LEの右側が部分的に少し内側が暗くなるとともに、その外側が明るくなっている様子を示す。この光ムラPUは、様々な原因が考えられるが、本発明では、主反射面に形成された意図しない凹凸が原因となることに着目した。このような凹凸は、リフレクタ部材を成形する際に生じるヒケ等により形成されるものがある。また、このような凹凸は、主反射面を蒸着により形成する際に発生する蒸着溜まりにより形成されるものがある。なお、これらのような光ムラPUの原因となる凹凸は、主反射面として設計された面に対して、凹部と凸部との双方が単数または複数形成される場合と、大きな単一の凹部または凸部として形成される場合と、がある。このような凹凸は、成形品であるリフレクタ部材の縁部にでき易く主反射面においては光軸方向の前側の縁部の近傍(図5、図6における縁部領域27参照)にでき易い。この縁部領域27で反射された光は、主に、ロービーム配光パターンLP1における下側の外形である下縁部LE(図4において二点鎖線で囲んだ位置)を形成する。このため、ロービーム配光パターンLP1では、縁部領域27に凹凸が形成されると、下縁部LEに光ムラPUが生じ得ることとなる。
ここで、ロービーム配光パターンLP1では、カットオフラインCLの明確さと、その傾斜箇所の近傍の最も明るい箇所の明るさと、そこを中心とする明るさの分布と、が重要である。そして、ロービーム配光パターンLP1では、下縁部LEに関しては照射する範囲を決めるものであって、運転者等の視界を確保する観点からの重要度は低い。しかしながら、ロービーム配光パターンLP1は、明るさの中心から外側に向かうに連れて徐々に暗くなるグラデーションが形成されているのに対して、光ムラPUが形成されるとそのグラデーションを部分的に崩すこととなり、その光ムラPUが目立ってしまうとともに違和感を与え得る。このため、従来の車両用灯具は、配光パターンにおいて、リフレクタ部材の凹凸に起因する光ムラPUが形成され得る観点から改良の余地がある。
これに対し、本開示の車両用灯具10は、リフレクタ部材13において、主反射面18の光軸方向の前側の縁部18aに沿って遮蔽リブ31を設けている。この遮蔽リブ31は、内側へ向けて突出する板状とされており、縁部領域27で反射された光源11からの光、すなわちロービーム配光パターンLPの下縁部LEへと向かう光の進行を遮る。このため、車両用灯具10は、主反射面18で反射された光の一部を遮蔽リブ31で遮りつつ投影レンズ14から前方へと投影することにより、図8に示すロービーム配光パターンLP2を形成する。このロービーム配光パターンLP2は、図5に示すロービーム配光パターンLPと比較して、その下縁部LEに相当する箇所が除かれた形状となっており、その除かれた箇所を破線で示している。この除かれた箇所は、主に縁部領域27から反射された光で形成される場所であるので、縁部領域27に上記のような凹凸が形成されていたとしても、その凹凸に起因して光ムラPUが形成されることを防止できる。ここで、ロービーム配光パターンLP2は、上述したように、下縁部LEに関しては照射する範囲を決めるものであって、運転者等の視界を確保する観点からの重要度は低く、少なくとも光ムラPUが形成されるよりは運転者等が違和感を覚える可能性は低い。このため、車両用灯具10は、光ムラPUのないロービーム配光パターンLP2を形成することができ、運転者等に与える違和感を抑制できる。
また、車両用灯具10は、光ムラPUを形成し得る光が投影レンズ14から照射されることを、リフレクタ部材13に設けた遮蔽リブ31で遮っているので、小さく簡易な構成で適切に光ムラPUのないロービーム配光パターンLP2を形成することができる。これは、以下のことによる。光ムラPUを形成し得る光は、縁部領域27から遠ざかるにつれて広がるので、当該光を遮る部材を投影レンズ14との間に設けると、大掛かりなものとなってしまう。また、光ムラPUを形成し得る光は、縁部領域27に至る前に遮る部材を設けることも考えられるが、主反射面18を経る有効な光を阻害しないように当該部材を設けることは複雑な構成となってしまい困難である。これに対して、車両用灯具10は、縁部領域27に隣接して遮蔽リブ31を設けているので、縁部領域27で反射された直後であって広がる前の光に対応させることができ、小さく簡易な構成で適切に当該光を遮ることができる。
また、車両用灯具10は、遮蔽リブ31のリブ裏面32を、突出端31a側に向かうに連れて投影レンズ14側に近付くように傾斜させている。このため、車両用灯具10は、リブ裏面32で遮った光を反射しても、その反射された光が主反射面18へと向かうことを防ぐことができる。すなわち、リブ裏面32では、自らへと向かう光の殆どが縁部領域27で反射された光であるので、上記のように傾斜されることにより、その光を反射すると光源11と投影レンズ14との間で下方へと向かわせることとなる。このため、車両用灯具10は、縁部領域27で反射された光をリブ裏面32で反射しても、その光が主反射面18を経てまたは直接に投影レンズ14へと向かうことを抑制でき、意図しない光(所謂迷光)として照射されることを抑制できる。加えて、車両用灯具10は、リブ裏面32を傾斜させるとともに、遮蔽リブ31を突出端31aに向かうに連れて幅寸法が小さくなるものとしているので、リフレクタ部材13を成形する際の成形金型からの型抜きを容易なものにできる。なお、リブ裏面32は、例えば、ブラスト加工や塗料の塗布等の反射防止の加工を施しても良く、実施例1の構成に限定されない。
加えて、車両用灯具10は、遮蔽リブ31の突出端31aが角を落として丸められて断面で見て半円状の湾曲面とされているので、光源11からの光を突出端31aで反射しても、様々な方向に分散できる。ここで、遮蔽リブ31は、突出端31aが平坦面とされていると、光源11からの光を所定の方向に反射してしまい、投影レンズ14から意図しない光(迷光)として照射される虞がある。これに対して、車両用灯具10は、突出端31aが光源11からの光を分散するため、突出端31aで反射した光が投影レンズ14から照射された場合であっても、分散されて極めて弱い光とされているので、認識されることはない。このため、車両用灯具10は、遮蔽リブ31を設けたことに起因して新たな意図しない光が照射されることを防ぎつつ、光ムラPUのないロービーム配光パターンLP2を形成できる。
ここで、車両用灯具10では、主反射面18の縁部領域27(図5参照)と下縁部LE(図4参照)とにおいて、縁部領域27における左右方向で見た中央近傍27aが下端近傍LEaに、一側縁近傍27bが一端近傍LEbに、他側縁近傍27cが他端近傍LEcに、それぞれ主に影響を及ぼす。このように、車両用灯具10では、主反射面18の縁部領域27における位置と、ロービーム配光パターンLPの下縁部LEにおける位置と、が対応している。このため、車両用灯具10では、主反射面18の縁部領域27において光ムラPUの原因となる凹凸が形成されそうな位置を想定し、その位置に合わせて部分的に遮蔽リブ31を設けるものとしてもよい。このような遮蔽リブ31は、例えば、リフレクタ部材13のための成形金型において、遮蔽リブ31を形成するための入れ子の位置や種類を変更することにより、特定した位置に合わせて設けることができる。このような構造の車両用灯具10では、最低限必要な場所だけに遮蔽リブ31を設けることができ、光源11からの光の利用効率を高めつつ光ムラPUのないロービーム配光パターンLP2を形成できる。この場合、遮蔽リブ31は、リフレクタ部材13からの突出量を徐々に変化させるものとすることにより、ロービーム配光パターンにおける下縁部LEの外形(その変化)を円滑なものにできる。
本開示に係る車両用灯具の一例としての車両用灯具10は、以下の各作用効果を得ることができる。
車両用灯具10は、光源11とリフレクタ部材13と投影レンズ14とを備え、リフレクタ部材13が、光源11からの光を投影レンズ14に向けて反射する主反射面18と、主反射面18の投影レンズ14側の縁部18aの少なくとも一部で内側に向けて突出する遮蔽リブ31と、を有する。このため、車両用灯具10は、主反射面18の縁部18aの近傍に光ムラPUの原因となり得る凹凸が形成された場合であっても、その凹凸で反射された光を遮蔽リブ31で遮ることができる。これにより、車両用灯具10は、凹凸の影響を受けた光を投影レンズ14から前方へと投影することがないので、凹凸に起因する光ムラPUを有していないロービーム配光パターンLP2を形成できる。
また、車両用灯具10は、遮蔽リブ31を縁部18aに沿ってのばしている。このため、車両用灯具10は、配光パターンで形成され得る光ムラに適切に対応させて遮蔽リブ31を設けることができ、凹凸の影響を受けた光を適切に遮ることができる。
さらに、車両用灯具10は、遮蔽リブ31のリブ裏面32を、突出端31a側に向かうに連れて投影レンズ14側に近付くように傾斜させている。このため、車両用灯具10は、縁部領域27で反射された光をリブ裏面32で反射したとしても、主反射面18を経てまたは直接に投影レンズ14へと向かうことを抑制でき、意図しない光として照射されることを抑制できる。
車両用灯具10は、遮蔽リブ31の突出端31aを湾曲面としている。このため、車両用灯具10は、光源11からの光を突出端31aで反射しても分散することができ、その光が投影レンズ14から照射された場合であっても極めて弱い光にできる。このため、車両用灯具10は、遮蔽リブ31を設けたことに起因して新たな意図しない光が照射されることを防ぎつつ、光ムラPUのないロービーム配光パターンLP2を形成できる。
車両用灯具10は、遮蔽リブ31を、主反射面18における縁部18aの近傍の縁部領域27に沿って設けている。このため、車両用灯具10は、縁部領域27がリフレクタ部材13(主反射面18)において光ムラPUの原因となり得る凹凸が形成され易い箇所となるので、その縁部領域27に適切に対応させて遮蔽リブ31を設けることができ、その凹凸の影響を受けた光をより適切に遮ることができる。
したがって、本開示に係る車両用灯具としての実施例1の車両用灯具10は、駆動機構としてのソレノイド24からの駆動力によりシェード21を効率良く変位させることができる
以上、本開示の車両用灯具を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
なお、上記した実施例1では、遮蔽リブ31を、主反射面18の縁部18aの全域に設けるまたは光ムラPUの原因となる凹凸が想定される位置に合わせて部分的に設けるものとしていたが、設ける場所や態様は適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。この一例としての車両用灯具10Aを図9に示す。この車両用灯具10Aでは、遮蔽リブ31Aが、縁部領域27(縁部18a)に沿う位置において、主反射面18と上側付加反射面19とに挟まれている位置には設けられておらず、それ以外の全域に亘って設けられている。このため、車両用灯具10Aは、光源11から上側付加反射面19に至る光が遮蔽リブ31Aにより遮られることを防止しつつ、その他の縁部18aでは縁部領域27で反射された光を遮蔽リブ31Aで遮ることができる。これにより、車両用灯具10Aは、上側付加反射面19により適切な付加配光パターンを形成しつつ、光ムラのないロービーム配光パターンを形成できる。なお、図9の車両用灯具10Aでは、上側付加反射面19を左右方向の中心の近傍に設けているが、上側付加反射面19の位置や大きさは適宜設定すればよく、図9の例に限定されない。
また、上記した実施例1では、リフレクタ部材13と投影レンズ14とで光を制御して所定の配光パターンを形成しているが、リフレクタ部材のみで制御してもよく、投影レンズのみで制御してもよく、他の構成でもよく、上記した実施例1の構成に限定されない。
さらに、上記した実施例1では、ロービーム配光パターンLP2を形成する場面で説明したが、光ムラPUが、主反射面18の上記のような凹凸に起因して形成されるので、シェード21が光を遮光しないハイビーム位置とされて形成したハイビーム配光パターンでも同様に生じ得る。そして、車両用灯具10、10Aでは、リフレクタ部材13に遮蔽リブ31、31Aを設けているので、シェード21の位置に拘らず、縁部領域27の凹凸に起因する光ムラPUのない配光パターンを形成できる。このため、車両用灯具は、リフレクタ部材に遮蔽リブを設けたものであれば、シェード21(シェードユニット16)が設けられていなくてもよく、形成する配光パターンも適宜設定すればよく、実施例1の構成に限定されない。
10 車両用灯具 11 光源 13 リフレクタ部材 14 投影レンズ 18 主反射面 18a 縁部 19 (リフレクタ部材に設けられた付加反射面の一例としての)上側付加反射面 27 縁部領域 31 遮蔽リブ 31a 突出端 32 リブ裏面

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源から出射した光を前方に向けて反射するリフレクタ部材と、
    前記リフレクタ部材で反射された光を前方に向けて投影する投影レンズと、を備え、
    前記リフレクタ部材は、前記光源からの光を前記投影レンズに向けて反射する主反射面と、前記主反射面の前記投影レンズ側の縁部の少なくとも一部で内側に向けて突出する遮蔽リブと、を有することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記遮蔽リブは、前記縁部に沿ってのびていることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記遮蔽リブは、前記投影レンズとは反対側のリブ裏面が、突出端側に向かうに連れて前記投影レンズ側に近付くように傾斜されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記遮蔽リブは、その突出端が湾曲面とされていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
  5. 前記遮蔽リブは、前記主反射面における前記縁部の近傍の縁部領域に沿って設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の車両用灯具。
  6. 前記リフレクタ部材は、前記主反射面よりも前記投影レンズ側の一部に付加反射面が設けられ、
    前記遮蔽リブは、前記主反射面と前記付加反射面とに挟まれている位置には設けられていないことを特徴とする請求項5に記載の車両用灯具。
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