JP2023063324A - 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】検出対象の画像に解像度等の情報を設定する操作の負担を軽減する。【解決手段】画像処理装置は、検査対象の変状を検出するための画像を保存するフォルダの作成及び設定を行うフォルダ管理手段と、フォルダに保存されている画像の設定を行う画像管理手段と、を有し、フォルダ管理手段は、フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、画像管理手段は、フォルダ管理手段により設定された解像度をフォルダに保存されている画像に適用する。【選択図】図2

Description

本発明は、検査対象を撮影した画像から変状を検出する画像処理技術に関する。
コンクリート構造物の壁面等の検査対象を撮影した画像に対して、コンピュータ装置が機械学習を行うことでひび割れ等の変状を検出したり、ひび割れの幅等の変状の属性を画像解析により検出したりする方法がある。
特許文献1では、ユーザ端末からサーバ装置に対して、検査対象を撮影した複数の画像を送信し、サーバ装置において複数の画像を合成した合成画像に対して画像解析を行って変状を検出するシステムが記載されている。特許文献1のシステムでは、解析結果(ひび割れ)を修正したり、解析結果(ひび割れ)に対して属性情報(ひび割れの幅)を追加したりすることができ、これらの情報が関連付けてデータベースに蓄積される。また、ユーザ端末に、ひび割れと実寸を示すスケール画像を重ねて表示することができる。
特開2020-38227号公報
変状を撮影した画像には変状の実寸情報が含まれておらず、精度よく判定するためには画像の画素あたりの実寸値を表す画像解像度等の情報を正確に指定する必要がある。しかしながら、現場で撮影される画像の枚数は多く、撮影対象に応じて撮影状況が異なるため、それぞれの画像に対して手動で画像解像度等の情報を入力する必要がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、検出対象の画像に解像度等の情報を設定する操作の負担を軽減することを目的としている。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、検査対象の変状を検出するための画像を保存するフォルダの作成及び設定を行うフォルダ管理手段と、前記フォルダに保存されている画像の設定を行う画像管理手段と、を有し、前記フォルダ管理手段は、前記フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、前記画像管理手段は、前記フォルダ管理手段により設定された解像度を前記フォルダに保存されている画像に適用する。
本発明によれば、検出対象の画像に解像度等の情報を設定する操作の負担を軽減できる。
実施形態1の画像処理装置のハードウェア構成を示すブロック図。 実施形態1の画像処理装置の機能ブロック図。 実施形態1の画像一覧画面を例示する図。 実施形態1のフォルダ作成画面を例示する図。 実施形態1の解析結果一覧画面を例示する図。 実施形態1の解析結果閲覧画面を例示する図。 実施形態1の実寸情報の計算方法を説明する図。 実施形態1の画像解析を実行する処理を示すフローチャート。 実施形態3の画像解析方法選択画面を例示する図。 実施形態4のフォルダ構造を例示する図。 実施形態4のサブフォルダ作成画面を例示する図。 実施形態4のフォルダ編集画面を例示する図。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
[実施形態1]
実施形態1では、コンピュータ装置が画像処理装置として動作し、検査対象を撮影した画像から変状を検出するための複数の画像をフォルダで管理する場合に、フォルダで管理する画像に対して、ユーザが設定した画像の解像度を適用することにより、ユーザが個々の画像に設定する手間を軽減する例について説明する。
なお、変状とは、自動車専用道路、橋梁、トンネル、ダム等のコンクリート構造物の損傷、劣化、その他の要因によりコンクリート面に生じるひび割れ等であり、ひび割れとは、経年劣化や地震の衝撃等により構造物の壁面等に生じる始点、終点、長さ及び幅を持つ線状の損傷である。
<ハードウェア構成>
まず、図1を参照して、実施形態1の画像処理装置のハードウェア構成について説明する。
図1は、実施形態1の画像処理装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
以下に説明する実施形態1では、コンピュータ装置が画像処理装置100として動作する。なお、本実施形態の画像処理装置の処理は単一のコンピュータ装置で実現してもよいし、必要に応じて複数のコンピュータ装置に各機能を分散して実現してもよい。複数のコンピュータ装置は、互いに通信可能に接続されている。
画像処理装置100は、制御部101、不揮発性メモリ102、ワークメモリ103、記憶デバイス104、入力デバイス105、出力デバイス106、ネットワークインターフェース107、システムバス108を備える。
制御部101は、画像処理装置100の全体を統括して制御するCPU、MPU等の演算処理プロセッサを含む。不揮発性メモリ102は、制御部101のプロセッサが実行するプログラムやパラメータを格納するROMである。ここで、プログラムとは、後述する実施形態1、2の処理を実行するためのプログラムのことである。ワークメモリ103は、外部装置等から供給されるプログラムやデータを一時記憶するRAMである。記憶デバイス104は、画像処理装置100に内蔵されたハードディスクやメモリカード等の内部機器又は画像処理装置100に着脱可能に接続されたハードディスクやメモリカード等の外部機器である。記憶デバイス104は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成されるメモリカードやハードディスク等を含む。また、記憶デバイス104は、DVD、Blu-ray(登録商標) Disc等の光ディスクに対してデータの読み出し/書き込みを行うディスクドライブから構成される記憶媒体を含む。
入力デバイス105は、ユーザ操作を受け付けるマウス、キーボード、タッチパネル等の操作部材であり、操作指示を制御部101に出力する。出力デバイス106は、LCDや有機ELから構成されるディスプレイやモニタ等の表示装置であり、画像処理装置100が保有するデータや外部機器から供給されたデータを表示する。ネットワークインターフェース107は、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークに通信可能に接続する。システムバス108は、画像処理装置100の各構成要素101~107をデータの授受が可能に接続するアドレスバス、データバス及び制御バスを含む。
不揮発性メモリ102には、制御部101が実行する基本的なソフトウェアであるOS(オペレーティングシステム)や、このOSと協働して応用的な機能を実現するアプリケーションが記録されている。また、本実施形態では、不揮発性メモリ102には、画像処理装置100が、後述する検査対象を撮影した画像から変状を検出する画像解析処理を実現するアプリケーションが格納されている。
本実施形態の画像処理装置100の処理は、アプリケーションにより提供されるソフトウェアを読み込むことにより実現される。なお、アプリケーションは画像処理装置100にインストールされたOSの基本的な機能を利用するためのソフトウェアを有しているものとする。なお、画像処理装置100のOSが本実施形態における処理を実現するためのソフトウェアを有していてもよい。
<機能構成>
次に、図2を参照して、実施形態1の画像処理装置の機能ブロックについて説明する。
図2は、実施形態1の画像処理装置200の機能ブロック図である。
画像処理装置200は、フォルダ管理部211、フォルダ設定保存部212、画像管理部213、画像保存部214、画像解析部215、解析結果管理部216及び解析結果保存部217を有する。画像処理装置200の各機能は、ハードウェア及びソフトウェアにより構成される。なお、各機能部が、1つまたは複数のコンピュータ装置やサーバ装置で構成され、ネットワークにより接続されたシステムとして構成されてもよい。
フォルダ管理部211は、フォルダの作成、設定、削除および一覧表示の少なくともいずれかを行う機能を有する。フォルダ設定保存部212は、フォルダの設定を保存する機能を有する。フォルダ管理部211は、図3で後述する画像一覧画面、図4で後述するフォルダ作成画面、図9で後述する画像解析方法選択画面をユーザに提示する。フォルダ作成時に、ユーザは、フォルダ作成画面にフォルダ名と画像解像度等のフォルダの設定を入力する。フォルダの設定には、フォルダ名や画像解像度が含まれるが、それらに加えて、フォルダ作成時に入力された実行時メモ、フォルダ管理用の作成日時やアクセス日時等の情報が含まれてもよい。画像解像度は、画像の画素あたりの実寸情報、詳しくは、画像の1画素あたりの実寸値(例えば、mm)を表す換算値であり、画素と実寸値との比率を表す画像実寸比(mm/pixel)である。実寸情報は、画像実寸比以外に、画像の実寸換算、解像度、画素実寸値、画像実寸値等とも呼ばれる。画像は実寸情報を含まないため、ユーザが手動で実寸情報を入力する方法、画像の実寸情報が明らかな変状の大きさから推定する方法、他の測距機器を用いて撮影と同時に実寸情報を取得する方法等がある。本実施形態では、後述するように、ユーザが手動で実寸情報を入力する方法を説明する。
画像管理部213は、画像の保存、フォルダへの画像の登録、削除、一覧表示および閲覧、画像解像度の変更、並びにファイル名の変更の少なくともいずれかを行う機能を有する。画像保存部214は、画像のデータと設定を保存する。画像管理部213は、複数の画像をフォルダに登録することにより管理する。ユーザは、画像保存時に、画像を登録するフォルダを1つ指定する。画像管理部213は、ユーザが指定したフォルダに登録された画像に対して、ユーザが設定した画像解像度を適用する設定を行う。画像保存部214は、フォルダに登録された画像の設定を保存する。
画像解析部215は、フォルダに管理された、検査対象を撮影した画像から変状の検出を行うために、AI(人工知能)の機械学習・深層学習により作成された学習モデルを用いて画像解析を実行する。解析結果保存部217は、画像解析結果を保存する。
解析結果管理部216は、解析結果保存部217に保存された画像解析結果の閲覧、取得等を行う機能を有する。解析結果管理部216は、図5で後述する解析結果一覧画面、図6で後述する解析結果閲覧画面をユーザに提示する。
<変状を検出するワークフロー>
以下に、本実施形態の前提として、検査対象を撮影した画像から変状の検出を行うときのワークフローの一例について説明する。本実施形態では、コンクリート構造物の壁面をカメラで撮影した画像に対して学習モデルを用いた画像解析を行い変状を検出する。
現場で検査対象を撮影する場合、変状の検出が可能な程度に十分な画像解像度であって、検査対象の全ての範囲を1枚の画像に写し込めることはあまりないため、通常は、検査対象範囲の一部を大写し(クローズアップ)で撮影する作業を、徐々に撮影範囲を移動しながら繰り返し行う。そして、このようにして撮影された複数の画像に、拡大、縮小、回転、射影変換、色調整、ノイズ除去等の画像処理を施した後、画像処理済みの複数の画像を繋ぎ合わせて1枚の合成画像を生成する。
このような作業を検査対象の図面の構成点数に合わせて繰り返し行う、例えば、橋梁を構成する断面が四角い橋脚であれば、4つの側面について繰り返し行うことで「○○大橋 橋脚1」の4枚1組の画像を準備する。検査対象によって図面の標準的な画像解像度(例えば、橋梁では0.5mm/pixel、トンネルでは2.0mm/pixel)が決められており、この条件を満たすように撮影が行われるが、重点的に点検を行う場合は高精細な画像に撮影する場合もある。その後、図面の解像度と位置を合わせるように合成画像を生成することで、画像解析するための画像の準備が完了する。
なお、画像を目視しながら手作業で変状を記録していく方法とは異なり、後述する画像解析によって検出された変状には誤検出や検出漏れが含まれている可能性がある。このため、画像処理装置又は外部サーバにより目視確認と修正を行う。例えば、変状がひび割れである場合は、図面や画像にひび割れを重ね、ひび割れの長さと幅を付記した解析結果が作成される。
<画像一覧画面とフォルダ作成画面>
次に、図3と図4を参照して、本実施形態の画像一覧画面とフォルダ作成画面について説明する。
図3は画像一覧画面を例示する図である。図3に示す画像一覧画面301は、フォルダ一覧エリア302と画像一覧エリア303とを含む。
フォルダ一覧エリア302には、作成済のフォルダのフォルダ名が所定の順番(例えば、フォルダ名や作成日時の順)で並べて表示されると共に、フォルダ作成ボタン312が表示される。ユーザが、フォルダ一覧311から所望のフォルダを選択すると、画像一覧エリア303に選択されたフォルダに登録された画像一覧322が表示される。画像一覧エリア303には、フォルダ一覧エリア302に表示されているフォルダ一覧311からユーザが任意に選択した所望のフォルダに登録されている画像ファイルが所定の順番(例えば、ファイル名や作成日時の順)で並べて表示される。また、画像一覧エリア303には、画像一覧タブ321a及び解析結果一覧タブ321b、画像登録ボタン323、解析開始ボタン324が表示される。画像一覧タブ321aは、フォルダ一覧エリア302から選択されたフォルダに登録された画像ファイルを画像一覧エリア303に表示するためのボタンである。解析結果一覧タブ321bは、フォルダ一覧エリア302から選択されたフォルダに登録された画像ファイルの解析結果を画像一覧エリア303に表示するためのボタンである。
ユーザは、フォルダを新規に作成する場合は、フォルダ作成ボタン312を操作する。また、ユーザは、画像ファイルをフォルダに登録する場合は、画像登録ボタン323を操作する。また、画像解析を実行する場合は、解析開始ボタン324を操作する。
また、ユーザは、画像ファイルをフォルダに登録する場合に、フォルダ一覧311に所望のフォルダが存在しない場合は、フォルダ作成ボタン312を操作して新規にフォルダを作成できる。
フォルダ作成ボタン312が操作されると、図4に示すフォルダ作成画面401が表示される。
図4はフォルダ作成画面を例示する図である。フォルダ作成画面401は、フォルダ名入力欄411と画像解像度入力欄412とOKボタン421とキャンセルボタン422とを含む。
ユーザは、フォルダ名入力欄411に、検査対象の名前等の検査対象の判別が容易となる名称を入力し、画像解像度入力欄412に、フォルダに登録された画像に適用される画像解像度を入力する。OKボタン421は、フォルダ名入力欄411に入力したフォルダ名と画像解像度入力欄412に入力した画像解像度を確定しフォルダの設定を保存するためのボタンである。キャンセルボタン422は、フォルダ名入力欄411に入力したフォルダ名と画像解像度入力欄412に入力した画像解像度を取消し、画像一覧画面301に戻るためのボタンである。
図3の画像一覧画面301における画像一覧エリア303の画像登録ボタン323が操作されると、フォルダに登録する画像を選択することをユーザに促す画面が表示される。ユーザは、画像を登録するフォルダに画像に適用する画像解像度を設定しておくことで、画像登録時にフォルダに設定された画像解像度を、フォルダに登録されている全画像に適用できるようになる。画像一覧322に表示されている画像ファイルには、適用中の画像解像度又は変更後の画像解像度が付記される。
また、画像一覧322に表示されている画像ファイルには編集ボタン325が表示され、該当する画像ファイルのファイル名や画像解像度を編集することができる。また、画像一覧322に表示されている画像ファイルにはチェックボックス326が表示され、ユーザは、所望の画像ファイルのチェックを入れた後、解析開始ボタン324を操作すると、実行時メモの入力を受け付けて、チェックされた画像ファイルに対して画像解析が実行される。実行時メモは、例えば、画像解析を実行した日時情報、検査箇所、検査対象の注意レベル等のユーザが任意に入力可能な付記情報である。
図3の画像一覧画面301における画像一覧エリア303の解析結果一覧タブ321bが操作されると、図5に示す解析結果一覧画面501が表示される。画像解析に用いる学習モデルに画像解像度をパラメータの1つとして与えることで、変状の実寸情報に応じた画像解析が実行され、画像解像度を与えない場合に比べて検出精度の向上が期待できる。
<解析結果一覧画面と解析結果閲覧画面>
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態の解析結果一覧画面と解析結果閲覧画面について説明する。
図5は解析結果一覧画面を例示する図である。解析結果一覧画面501は、フォルダ一覧エリア502と解析結果一覧エリア503とを含む。フォルダ一覧エリア502は、図3の画像一覧画面301におけるフォルダ一覧エリア302と同様である。フォルダ一覧エリア502のフォルダ作成ボタン512は、図3の画像一覧画面302におけるフォルダ作成ボタン312と同様である。
解析結果一覧エリア503には、画像一覧322においてチェックを入れた画像ファイルに対して画像解析を実行した結果である解析結果一覧522と画像一覧タブ521aと解析結果一覧タブ521bが表示される。ユーザは、画像一覧タブ521aを操作すると、図3の画像一覧画面301を表示することができる。
解析結果一覧522には、画像解析のステータスとして、解析完了、解析中、解析失敗のいずれかが実行時メモと共に表示され、各解析結果には閲覧ボタン523とダウンロードボタン524が表示される。解析結果一覧522の所望の解析結果について、閲覧ボタン523が操作されると、図6に示す解析結果閲覧画面601が表示され、ダウンロードボタン524が操作されると、画像解析により検出された変状のデータファイルが外部サーバからダウンロードされる。
図6は、解析結果閲覧画面を例示する図である。解析結果閲覧画面601には、フォルダ名611aと実行時メモ611b、解析結果表示欄612、凡例表示欄613、戻るボタン614が表示される。フォルダ名611aと実行時メモ611bには、画像解析を実行した画像ファイルが登録されているフォルダ名と実行時メモが表示される。解析結果表示欄612には、画像解析により検出された変状としてひび割れ等の解析結果621が検出対象の画像に重ね合わせて表示される。ひび割れは、長さや太さ(幅)の実寸情報を含み、ひび割れの長さや太さ(幅)に応じて異なる表示形態(例えば、色や線種)で識別可能に表示される。凡例表示欄613には、ひび割れの長さや太さ(幅)の実寸情報と表示形態との対応が表示される。ひび割れの長さや太さ(幅)の実寸情報は、画像解像度と画像の画素数から計算できる。また、ひび割れの実寸情報を図面のデータと照らし合わせることで、解析結果の座標を図面の座標系に合わせた数値に変換し、画像処理装置又は外部サーバにおける閲覧や編集が可能となる。
図7は、ひび割れの実寸情報を画像解像度と画像の画素数から計算する方法を説明する図である。図7(a)はひび割れを直線で近似する計算方法を説明する図である。図7(b)はひび割れを折れ線で近似する計算方法を説明する図である。
図7(a)に示すひび割れ701において、ひび割れの太さ(幅)711が求めたい実寸情報である。検査対象の画像では、ひび割れの太さ(幅)711は斜め方向に面積を持つため、水平と垂直の長さから計算する。ひび割れの太さ(幅)711に対応する画像の画像解像度をk、水平方向の画素数をa、垂直方向の画素数をbとすると、以下の直線による近似式1から実寸情報を算出できる。
(式1)
k×√(a×a+b×b)
ひび割れの長さ712も同様に、式1において、ひび割れの太さ(幅)711に対応する水平方向の画素数aと垂直方向の画素数bを、ひび割れの長さ712に対応する水平方向の画素数c、垂直方向の画素数dに置き換えることで計算できる。なお、直線による近似には適さない曲線形状のひび割れの場合は、図7(b)に示すように、ひび割れ701を折れ線713のように複数の直線で近似し、折れ線713の各直線の長さの合計から計算することもできる。
ユーザは、解析結果閲覧画面601の戻るボタン614を操作することで、図5に示す解析結果一覧画面501を表示することができる。
<画像解析を実行する処理>
図8は、本実施形態の画像処理装置により画像解析を実行する処理を示すフローチャートである。
図8の処理は、図1に示す画像処理装置100の制御部101が不揮発性メモリ102に格納されているプログラムをワークメモリ103に展開して実行して各構成要素を制御し、図2に示す機能を実行することにより実現される。
S801では、制御部101は、検出対象の画像が登録されたフォルダが作成済みであるか否かを判定する。制御部101は、フォルダが作成済みであると判定した場合は、処理をS804に進める。制御部101は、フォルダが作成されていないと判定した場合は、処理をS802に進める。
S802では、制御部101は、フォルダ管理部211が図3に示す画像一覧画面301を出力デバイス106に表示し、フォルダ作成ボタン312の操作を受け付ける。
S803では、制御部101は、フォルダ管理部211が図4に示すフォルダ作成画面401を出力デバイス106に表示し、フォルダ名入力欄411と画像解像度入力欄412への入力を受け付ける。また、制御部101は、OKボタン421の操作を受け付けると、フォルダ管理部211がフォルダを新規に作成し、新規に作成されるフォルダのフォルダ名と画像解像度の設定をフォルダ設定保存部212に保存する。このように画像を登録するフォルダに画像に適用する画像解像度を設定しておくことで、画像登録時にフォルダに設定された画像解像度を、フォルダに登録されている全画像に適用できるようになる。
S804では、制御部101は、フォルダ管理部211が図3に示す画像一覧画面301を出力デバイス106に表示し、画像登録ボタン323の操作を受け付けると、S803においてフォルダ設定保存部212に保存したフォルダの設定における画像解像度を登録する画像に適用するように、画像管理部213が登録する画像の設定を行い、画像保存部214が画像の設定を保存する。このように画像を登録するフォルダに画像に適用する画像解像度を設定しておくことで、画像登録時にフォルダに設定された画像解像度を、フォルダに登録されている全画像に適用できる。
S805では、制御部101は、フォルダ管理部211により図3に示す画像一覧画面301を出力デバイス106に表示し、所望の画像ファイルにチェックを入れる操作と、解析開始ボタン324の操作を受け付ける。
S806では、制御部101は、画像解析部215がチェックされた画像ファイルに対して画像解析を実行する。
S807では、制御部101は、画像解析部215による画像解析が完了したか否かを判定する。制御部101は、画像解析が完了したと判定した場合は、処理をS808に進める。制御部101は、画像解析が完了していないと判定した場合は、処理をS806に戻す。
S808では、制御部101は、解析結果保存部217により画像解析結果を保存する。また、制御部101は、図3に示す画像一覧画面301における解析結果一覧タブ321bの操作を受け付けると、解析結果管理部216により図5に示す解析結果一覧画面501を出力デバイス106に表示する。
以上のように、実施形態1によれば、検出対象の画像を登録するフォルダに画像に適用する画像解像度を設定しておくことで、画像登録時にフォルダに設定された画像解像度を、フォルダに登録されている全画像に適用できる。よって、検出対象の個々の画像に画像解像度を手動で設定する必要がないので、検出対象の画像に画像解像度を設定する操作の負担を軽減できる。また、設定された画像解像度に応じた画像解析が実行されるので、画像解像度を与えない画像解析に比べて変状を検出する精度の向上が期待できる。
[実施形態2]
実施形態1では、フォルダ作成時に図4に示すフォルダ作成画面401にフォルダ名と画像解像度を入力する例を説明した。これに対して、実施形態2では、フォルダ作成画面401に入力した画像解像度が標準値又は推奨値から逸脱している場合にユーザに警告を表示する、もしくは自動的に適正な値を設定する例を説明する。
<フォルダ作成時の画像解像度>
図4に示すフォルダ作成画面401では、フォルダ名入力欄411に画像解像度よりも先にフォルダ名を入力することを活用し、事前に登録した検査対象の名称(橋梁やトンネル等)に合わせて設定した単語に合致した場合に画像解像度の推奨値に応じた処理を行うことができる。
画像解像度は、検査対象に応じて標準値又は推奨値が試験等により事前に設定されている。例えば、橋梁の「橋脚」に対する画像解像度の標準値又は推奨値は「0.5」である。本実施形態では、ユーザが誤って画像解像度入力欄412に「5.0」と入力した場合、標準値又は推奨値から逸脱しているため警告を表示する。詳しくは、画像解像度が標準値又は推奨値から上下に50%を超えている場合、この例では所定の範囲0.25~1.0から逸脱している場合に、フォルダ作成画面401か、OKボタン421が操作された時のポップアップ画面等でユーザに警告を表示する。これにより、ユーザに修正を促すことができる。
あるいは、画像解像度が所定の範囲から逸脱している場合に、自動的に画像解像度入力欄412に標準値又は推奨値である「0.5」を入力してもよい。自動で入力される値は、ユーザにより変更可能であってもよい。
[実施形態3]
実施形態1では、画像解析を実行するときに実行時メモを設定してから実行する例を説明した。実施形態3では、ユーザに映像解析方法を選択する、もしくは自動的に設定する例を説明する。
<画像解析方法選択画面>
図9は画像解析方法選択画面を例示する図である。
図3に示す画像一覧画面301において、画像登録ボタン323が操作されると、図9に示す画像解析方法選択画面901が表示される。
画像解析方法選択画面901は、実行時メモ入力欄911、学習モデル選択欄912、パラメータ入力欄913、OKボタン921、キャンセルボタン922を含む。
実行時メモ入力欄911には、実施形態1と同様の実行時メモが入力される。学習モデル選択欄912は、複数の学習モデルが選択可能である。ユーザは、学習モデル選択欄912に登録されている複数の学習モデルからから検査対象に適した学習モデルを選択することができる。パラメータ入力欄913は、学習モデルに与える画像解像度等のパラメータを入力することができる。また、学習モデル選択欄912で選択可能な学習モデルごとに、複数(例えば、3種類)のパラメータを入力することができる。OKボタン921は、実行時メモ入力欄911に入力した実行時メモ、学習モデル選択欄912から選択された学習モデル、パラメータ入力欄913に入力した1つ以上のパラメータを確定し画像解析方法の設定を保存するためのボタンである。キャンセルボタン922は、実行時メモ入力欄911に入力した実行時メモ、学習モデル選択欄912から選択された学習モデル、パラメータ入力欄913に入力した1つ以上のパラメータを取消し、入力をやり直すためのボタンである。
学習モデルは事前に特定の検出対象の画像を用いて学習を行っているため、検査対象に適した学習モデルをユーザが選択することで精度の向上が期待できる。また、同じ学習モデルでパラメータを変更し解析結果を比較したり、ユーザの環境に合わせた学習モデルを用意して導入したりすることで改善することも可能となる。
本実施形態では、ユーザが画像解析方法選択画面901において手動で画像解析方法を選択する例を説明したが、画像処理装置が自動的に選択すると作業の手間が削減できる。例えば画像解析方法選択画面901に学習モデルの選択よりも先に実行時メモを入力することを活用し、「橋脚」、「橋梁」等の単語が含まれる場合、推奨選択肢として自動的に「橋脚用学習モデル」を選択済みにし、ユーザが後から変更可能にしておくことも可能である。
[実施形態4]
実施形態1から3では、フォルダに画像解像度を設定することで画像登録時にフォルダの画像解像度が画像に適用される例を説明した。これに対して、実施形態4では、フォルダを階層構造として作成可能とし、上位のフォルダの解像度や任意の解像度を上位のフォルダより下の階層である下位のフォルダや画像に適用する例を説明する。
<サブフォルダの概念>
図10は、実施形態4のフォルダ構造1001を説明する模式図である。
実施形態1から3で説明したフォルダと画像の関係は、フォルダ1011に登録された2枚の画像1012のように、フォルダの直下に画像が登録されることが前提であった。実施形態4では、少なくとも1つのフォルダが階層的に登録できる機能が追加される。
フォルダ1021には、フォルダ1021の下位にサブフォルダ1022とサブフォルダ1023が登録され、サブフォルダ1022の下位に2枚の画像1024、サブフォルダ1023の下位に画像1025が登録されている。フォルダ1031には、フォルダ1031の下位に2枚の画像1032とサブフォルダ1033が登録され、サブフォルダ1033の下位に2枚の画像1034が登録されている。このように、フォルダの下位に少なくとも1つのサブフォルダまたは画像を登録できる。ここで、フォルダとサブフォルダを総称してフォルダと呼び、フォルダと画像を要素と総称すると、上位のフォルダに少なくとも1つの要素を登録できることで、フォルダと画像の階層構造を実現できる。例えば、最上位のフォルダ1041の下位に、任意の数のフォルダと画像が登録された複数の階層構造を実現できる。
この機能によって、「○○大橋橋脚1」「○○大橋橋脚2」の各フォルダを作成する代わりに、「○○大橋」フォルダの下位に「橋脚1」「橋脚2」とサブフォルダを作成することでフォルダや画像をさらに効率よく管理できる。
図10では、複数の最上位フォルダを作成する例を示しているが、最上位フォルダを1つに限定し、下位に全ての要素が登録される構造としてもよい。
<2階層のフォルダ構造の説明>
以下では、説明の容易化のため、2階層のフォルダとサブフォルダの例を説明するが、これに限らず、任意の数のフォルダと画像が登録された複数の階層構造であってもよい。
実施形態4では、フォルダ管理部211は、実施形態1で説明した機能に加え、サブフォルダの作成、設定、削除、一覧表示などを行う機能をさらに有する。さらに、図11で後述するサブフォルダ作成画面と、図12で後述するフォルダ編集画面をユーザに提示する。サブフォルダ作成時に、ユーザは、上位のフォルダを指定してサブフォルダ作成画面を表示し、サブフォルダ作成画面にサブフォルダの設定情報としてサブフォルダ名と画像解像度を入力する。サブフォルダの設定情報は、サブフォルダ名や画像解像度に加えて、サブフォルダ作成時に入力された実行時メモ、サブフォルダ管理用の作成日時やアクセス日時等の情報が含まれてもよい。
次に、図11を参照して、実施形態4のサブフォルダ作成画面について説明する。サブフォルダ作成画面1101は、フォルダ名表示欄1131、サブフォルダ名入力欄1111、画像解像度入力欄111、OKボタン1121およびキャンセルボタン1122を含む。
ユーザは、サブフォルダ名入力欄1111に、検査対象の名前等の検査対象の判別が容易となる名称を入力し、画像解像度入力欄1112に、サブフォルダに登録されている画像に適用される画像解像度を入力する。画像解像度入力欄1112には、ユーザにより指定され、フォルダ名表示欄1131に表示された上位フォルダで設定されている画像解像度が初期値として自動的に入力済みであり、ユーザは初期値を変更することができる。OKボタン1121は、サブフォルダ名入力欄1111に入力したサブフォルダ名と画像解像度入力欄1112に入力された画像解像度を確定し保存するためのボタンである。キャンセルボタン1122は、サブフォルダ名入力欄1111に入力されたサブフォルダ名と画像解像度入力欄1112に入力した画像解像度を取消し、画像一覧画面301に戻るためのボタンである。
次に、図12を参照して、作成済みのフォルダの編集を行うフォルダ編集画面について説明する。フォルダ編集画面1201は、フォルダ名入力欄1211、画像解像度入力欄1212、画像解像度の下位要素に反映するチェックボックス1213、OKボタン1221およびキャンセルボタン1222を含む。
ユーザは、フォルダ作成時に入力したフォルダの設定情報が反映されているフォルダ名入力欄1211と画像解像度入力欄1212を確認し、必要に応じて変更できる。さらに、ユーザは、変更した画像解像度をサブフォルダに反映させるチェックボックス1213により、画像解像度入力欄1212に入力した画像解像度を下位のフォルダに反映させるか否かを設定することができる。チェックボックス1213にチェックを入れた場合は編集中のフォルダの下位のフォルダと画像の全てに、画像解像度入力欄1212に入力した画像解像度を自動的に反映し、チェックを入れなかった場合は画像解像度入力欄1212に入力した画像解像度を反映せず、編集中のフォルダ以下に新たに登録されるフォルダや画像に反映する。OKボタン1221は、チェックボックス1213の設定を確定し、画像解像度入力欄1212に入力された画像解像度をサブフォルダに反映し保存するためのボタンである。キャンセルボタン1222は、チェックボックス1213の設定を取り消し、フォルダ名入力欄1211に入力された画像解像度更をサブフォルダに反映せずに、図3の画像一覧画面301に戻るためのボタンである。
[変形例]
上述した実施形態では、画像解像度は単一の値を受け付ける例を説明したが、縦方向と横方向の別々の値を受け付けてもよい。
また、上述した実施形態では、フォルダに登録する画像は合成後の画像の例を説明したが、合成前の個別の画像をそのまま登録してもよい。
また、上述した実施形態では、画像をフォルダに登録するときに、当該フォルダに設定された画像解像度を画像に適用する例を説明した。これに対して、画像を登録するときに画像解像度の入力画面を表示し、編集可能な入力欄に画像解像度の初期値が入力された状態とし、ユーザに編集と承諾を求めるようにしてもよい。
[他の実施形態]
本発明は、各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワークや記憶媒体を介してシステムや装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータの1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
本明細書の開示は、以下の画像処理装置、画像処理方法およびプログラムを含む。
[構成1]
検査対象の変状を検出するための画像を保存するフォルダの作成及び設定を行うフォルダ管理手段と、
前記フォルダに保存されている画像の設定を行う画像管理手段と、を有し、
前記フォルダ管理手段は、前記フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、
前記画像管理手段は、前記フォルダ管理手段により設定された解像度を前記フォルダに保存されている画像に適用することを特徴とする画像処理装置。
[構成2]
前記画像に対して画像解析を実行する画像解析手段を有することを特徴とする構成1に記載の画像処理装置。
[構成3]
前記フォルダ管理手段は、前記フォルダの作成、設定、削除および一覧表示の少なくともいずれかを行うことを特徴とする構成1または2に記載の画像処理装置。
[構成4]
前記画像管理手段は、画像の保存、前記フォルダへの画像の登録、削除、一覧表示および閲覧、画像の解像度の変更、並びにファイル名の変更の少なくともいずれかを行うことを特徴とする構成1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
[構成5]
前記フォルダの設定を保存するフォルダ設定保存手段と、
前記画像の設定を保存する画像保存手段と、
前記画像解析の結果を保存する解析結果保存手段と、を有することを特徴とする構成2に記載の画像処理装置。
[構成6]
前記フォルダ管理手段は、ユーザ操作に応じて前記フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、
前記画像管理手段は、前記解像度を前記フォルダに保存されている画像に適用し、
前記画像解析手段は、前記画像を入力することで画像解析を実行する学習モデルと前記画像に適用されている解像度とを用いて前記画像解析を実行することを特徴とする構成2または5に記載の画像処理装置。
[構成7]
前記画像解析手段は、前記画像解析に用いる学習モデルに前記画像の解像度をパラメータの1つとして与えることで、前記検査対象の変状の実寸情報に応じた画像解析を実行することを特徴とする構成2、5、6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
[構成8]
前記フォルダ管理手段は、前記フォルダに保存されている画像の一覧を表示し、
前記画像解析手段は、前記画像に関する画像解析結果を表示することを特徴とする構成2、5、6、7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
[構成9]
前記フォルダ管理手段は、前記フォルダの設定としてフォルダ名と解像度を入力するための画面を表示することを特徴とする構成1から8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
[構成10]
前記フォルダ管理手段は、前記フォルダの設定として前記画像解析手段による画像解析方法を選択するための画面を表示し、
前記画像解析方法は、前記画像を入力することで前記画像解析を実行する学習モデルと、前記学習モデルに与える解像度を含むことを特徴とする構成2、5、6、7、8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
[構成11]
前記フォルダ管理手段は、検査対象の名称から前記画像解析方法を選択して前記画面に表示することを特徴とする構成10に記載の画像処理装置。
[構成12]
前記フォルダ管理手段は、前記画面に入力された解像度が標準値又は推奨値から逸脱している場合に警告を表示する、又は、前記画面に標準値又は推奨値を入力することを特徴とする構成9に記載の画像処理装置。
[構成13]
前記画像解析手段は、前記検査対象の図面のデータに基づいて、解析結果の座標を図面の座標系に合わせた数値に変換することを特徴とする構成2、5、6、7、8、11のいずれか1項に記載の画像処理装置。
[構成14]
前記フォルダ管理手段は、前記変状を検出するための画像を保存するフォルダを複数の階層構造で作成及び設定を行うことを特徴とする構成1から13のいずれか1項に記載の画像処理装置。
[構成15]
前記フォルダ管理手段は、上位のフォルダよりも下の階層である下位のフォルダを作成する画面に、前記上位のフォルダで設定されている画像の解像度を自動的に入力済みとすることを特徴とする構成14に記載の画像処理装置。
[構成16]
前記フォルダ管理手段は、上位のフォルダで設定されている画像の解像度が編集された場合、前記上位のフォルダよりも下の階層である下位のフォルダに対して編集された解像度を適用する指示に応じて、下位のフォルダの全てに対して編集された解像度を自動的に反映することを特徴とする構成14または15に記載の画像処理装置。
[構成17]
フォルダ管理手段が、検査対象の変状を検出するための画像を保存するフォルダの作成及び設定を行う第1のステップと、
画像管理手段が、前記フォルダに保存されている画像の設定を行う第2のステップと、を有し、
前記第1のステップでは、前記フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、
前記第2のステップでは、前記第1のステップで設定された解像度を前記フォルダに保存されている画像に適用することを特徴とする画像処理方法。
[構成18]
コンピュータを、構成1から16のいずれか1項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
100、200…画像処理装置、101…制御部、211…フォルダ管理部、212…フォルダ設定保存部、213…画像管理部、214…画像保存部、215…画像解析部、216…解析結果管理部、217…解析結果保存部

Claims (18)

  1. 検査対象の変状を検出するための画像を保存するフォルダの作成及び設定を行うフォルダ管理手段と、
    前記フォルダに保存されている画像の設定を行う画像管理手段と、を有し、
    前記フォルダ管理手段は、前記フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、
    前記画像管理手段は、前記フォルダ管理手段により設定された解像度を前記フォルダに保存されている画像に適用することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記画像に対して画像解析を実行する画像解析手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記フォルダ管理手段は、前記フォルダの作成、設定、削除および一覧表示の少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像管理手段は、画像の保存、前記フォルダへの画像の登録、削除、一覧表示および閲覧、画像の解像度の変更、並びにファイル名の変更の少なくともいずれかを行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記フォルダの設定を保存するフォルダ設定保存手段と、
    前記画像の設定を保存する画像保存手段と、
    前記画像解析の結果を保存する解析結果保存手段と、を有することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記フォルダ管理手段は、ユーザ操作に応じて前記フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、
    前記画像管理手段は、前記解像度を前記フォルダに保存されている画像に適用し、
    前記画像解析手段は、前記画像を入力することで画像解析を実行する学習モデルと前記画像に適用されている解像度とを用いて前記画像解析を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像解析手段は、前記画像解析に用いる学習モデルに前記画像の解像度をパラメータの1つとして与えることで、前記検査対象の変状の実寸情報に応じた画像解析を実行することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 前記フォルダ管理手段は、前記フォルダに保存されている画像の一覧を表示し、
    前記画像解析手段は、前記画像に関する画像解析結果を表示することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 前記フォルダ管理手段は、前記フォルダの設定としてフォルダ名と解像度を入力するための画面を表示することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記フォルダ管理手段は、前記フォルダの設定として前記画像解析手段による画像解析方法を選択するための画面を表示し、
    前記画像解析方法は、前記画像を入力することで前記画像解析を実行する学習モデルと、前記学習モデルに与える解像度を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  11. 前記フォルダ管理手段は、検査対象の名称から前記画像解析方法を選択して前記画面に表示することを特徴とする請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記フォルダ管理手段は、前記画面に入力された解像度が標準値又は推奨値から逸脱している場合に警告を表示する、又は、前記画面に標準値又は推奨値を入力することを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像解析手段は、前記検査対象の図面のデータに基づいて、解析結果の座標を図面の座標系に合わせた数値に変換することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  14. 前記フォルダ管理手段は、前記変状を検出するための画像を保存するフォルダを複数の階層構造で作成及び設定を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 前記フォルダ管理手段は、上位のフォルダよりも下の階層である下位のフォルダを作成する画面に、前記上位のフォルダで設定されている画像の解像度を自動的に入力済みとすることを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記フォルダ管理手段は、上位のフォルダで設定されている画像の解像度が編集された場合、前記上位のフォルダよりも下の階層である下位のフォルダに対して編集された解像度を適用する指示に応じて、下位のフォルダの全てに対して編集された解像度を自動的に反映することを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
  17. フォルダ管理手段が、検査対象の変状を検出するための画像を保存するフォルダの作成及び設定を行う第1のステップと、
    画像管理手段が、前記フォルダに保存されている画像の設定を行う第2のステップと、を有し、
    前記第1のステップでは、前記フォルダに保存されている画像の解像度を設定し、
    前記第2のステップでは、前記第1のステップで設定された解像度を前記フォルダに保存されている画像に適用することを特徴とする画像処理方法。
  18. コンピュータを、請求項1から16のいずれか1項に記載された画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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