JP2023063110A - ピッキングシステム、ピッキング装置、制御装置、プログラム、及び方法 - Google Patents

ピッキングシステム、ピッキング装置、制御装置、プログラム、及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ピッキング操作の効率性を向上させることができるピッキングシステム、ピッキング装置、制御装置、プログラム、及び方法を提供する。【解決手段】実施形態のピッキングシステムは、保持部、制御部、及びセンサを持つ。保持部は、物品を保持する。制御部は、保持部の動作を制御する。センサは、物品の情報を取得する。制御部の失敗検知部は、保持操作計画の生成における失敗又は保持部による物品の保持操作における失敗を検知する。制御部の判定部は、失敗検知部が保持操作計画の生成における失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第1リトライ判定を行い、失敗検知部が保持部による物品のピックアップにおける失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第2リトライ判定であって第1リトライ判定と異なる第2リトライ判定を行う。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ピッキングシステム、ピッキング装置、制御装置、プログラム、及び方法に関する。
物流現場などにおいて、指定された物品のオーダに従って、1以上の物品を収納場所からピックアップし、別の領域に搬送するピッキング作業が行われる。ピッキング操作を実行するピッキング装置が知られている。
特許第5196156号公報 特開2020-124800号公報 特開2019-188516号公報 特開2021-091036号公報
本発明が解決しようとする課題は、ピッキング操作の効率性を向上させることができるピッキングシステム、ピッキング装置、制御装置、プログラム、及び方法を提供することである。
実施形態のピッキングシステムは、第1領域に配置された物品のピッキングを行うピッキングシステムである。ピッキングシステムは、保持部、制御部、及びセンサを持つ。保持部は、物品を保持する。制御部は、保持部の動作を制御する。センサは、物品の情報を取得する。制御部は、取得部と、計画部と、動作制御部と、失敗検知部と、判定部と、を持つ。取得部は、センサから情報を取得する。計画部は、情報に基づいて、保持部により物品を保持する保持操作計画を生成する。動作制御部は、保持操作計画に基づいて、保持部が物品のピックアップ操作及び搬送操作を行うように保持部の動作を制御する。失敗検知部は、保持操作計画の生成における失敗又は保持部による物品の保持操作における失敗を検知する。判定部は、失敗検知部が保持操作計画の生成における失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第1リトライ判定を行う。判定部は、失敗検知部が保持部による物品のピックアップにおける失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第2リトライ判定であって第1リトライ判定と異なる第2リトライ判定を行う。
本実施形態に係るピッキングシステムを示す概略図。 本実施形態に係るピッキングシステムのシステム構成を示すブロック図。 本実施形態に係るピッキングシステムにおける位置姿勢テーブルを示す図。 本実施形態に係るピッキングシステムによるピッキング処理における経路情報の一例を示す概略図。 本実施形態に係るピッキングシステムによるオーダ処理を示すフローチャート。 本実施形態に係るピッキングシステムによるピッキング処理を示すフローチャート。 本実施形態に係るピッキングシステムによるピッキング処理の計画段階を示すフローチャート。 本実施形態に係るピッキングシステムによるピッキング処理のピックアップ段階を示すフローチャート。 本実施形態に係るピッキングシステムによる第2リトライ判定における動作の一例を示す概略図。 本実施形態に係るピッキングシステムによるピッキング処理の搬送段階を示すフローチャート。 本実施形態に係るピッキングシステムによる第3リトライ判定における動作の一例を示す概略図。 変形例に係るピッキングシステムによる第2リトライ判定における動作の一例を示す概略図。 変形例に係るピッキングシステムによる第2リトライ判定における動作の一例を示す概略図。
以下、実施形態のピッキングシステム、ピッキング装置、制御装置、プログラム、及び方法を、図面を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照して、ピッキングシステム1の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るピッキングシステム1を示す概略図である。図2は、本実施形態に係るピッキングシステム1のシステム構成を示すブロック図である。
ピッキングシステム1は、例えば倉庫などの物流現場において、与えられたオーダに従って、物品Pが収納された第1容器10A(「第1領域」の一例)から1以上の物品Pをピックアップし、第2容器10B(「第2領域」の一例)に搬送するピッキング操作を行う。本明細書において、「ピッキング」とは、対象の物品Pを保持した状態で持ち上げるピックアップ操作と、持ち上げた物品Pを保持した状態で目的地まで運ぶ搬送操作と、を含む操作を意味する。「オーダ」は、ピッキングを行うべき物品Pのリストを含む。
なお、ピッキングシステム1は、物流用のシステムに限定されず、産業用ロボットシステムやその他のシステムなどにも広く適用可能である。本明細書における「ピッキングシステム」及び「ピッキング装置」は、物体の搬送を主目的としたシステムや装置に限定されず、製品の組立など別の目的の一部として物体の搬送(移動)を伴うシステムや装置も含む。
図1及び図2に示すように、ピッキングシステム1は、ピッキング装置100、第1領域センサ200、第2領域センサ210、通過センサ220、制御装置300(「制御部」の一例)、及び管理装置400を含む。ピッキングシステム1は、第1容器10A(移動元)に収納された物品Pを、第2容器10B(移動先)に移載する。第1容器10A及び第2容器10Bは、物品Pを収納可能な任意の容器であり、特に限定されない。
ピッキング装置100は、物品Pのピッキング操作を実行する。ピッキング装置100は、図1に示すようなロボット装置であってもよく、回転翼により保持部を持ち上げて移動させるドローンなどの飛行体であってもよく、特に限定されない。ピッキング装置100は、有線又は無線で制御装置300と通信可能である。図1に示すように、ピッキング装置100は、基体110、アーム120、関節部130、及び保持部140を含む。
基体110は、ピッキング装置100の本体であり、図1のように可動式であってもよく、床面に固定されてもよい。アーム120は、一端が基体110の上面から延在し、他端に保持部140が設けられた可動式アームである。アーム120は、複数のアーム部材が関節部130を介して連結された構造であり、人間の腕や手と同様に、物品Pを保持するための様々な位置姿勢を取ることができる。例えば、アーム120は、6軸の垂直多関節ロボットアームである。
保持部140は、第1容器10Aに収納された物品Pを保持する保持機構(エンドエフェクタ)である。図1に示す例では、保持部140は、吸着式の保持機構であり、吸着部142、吸引装置144、接触センサ146、及び保持状態センサ148を含む。
吸着部142は、保持部140の先端に設けられ、物品Pの表面に吸着するように構成される。例えば、1つ又は複数の吸着部142が設けられてよい。好ましくは、吸着部142の吸着面積は、第1容器10Aに収納された最小の物品Pよりも小さい。吸着部142は、保持部140の内部に設けられた吸引装置144に連通する。
吸引装置144は、例えば真空ポンプである。保持部140は、吸着部142を保持対象の物品Pの表面に接触させて吸引装置144を駆動することにより、保持部140内部の圧力を大気圧よりも低くして、吸着部142により物品Pを吸着保持することができる。
接触センサ146は、保持部140が対象物に物理的に接触したことを検出するセンサである。接触センサ146は、例えば吸着部142に取り付けられる。接触センサ146としては、物体との接触を検知可能な任意のセンサが使用可能である。
保持状態センサ148は、保持部140が物品Pを保持している場合に、保持状態の変化を検出するセンサである。例えば、保持状態センサ148は、吸着部142と吸引装置144とを連結する保持部140の内部空間の圧力を検出することにより、吸引装置の吸引力の変化を検出する圧力センサである。保持状態センサ148は、例えば、保持部140内部の圧力が急激に減少した場合に、吸着部142により吸着されていた物品Pが離脱し、保持部140が物品Pを保持している状態から物品Pを保持していない状態に変化したと判定することができる。また、保持状態センサ148は、例えば、保持部140内部の圧力が急激に上昇した場合に、吸着部142による物品Pの吸着が行われ、保持部140が物品Pを保持していない状態から物品Pを保持している状態に変化したと判定することができる。
なお、保持部140の構成は上記例に限定されない。例えば、保持部140は、2以上の指で物品Pを把持する挟持ハンドであってもよい。あるいは、保持部140は、吸着機構と挟持機構とを併せ持つハイブリッド型ハンドであってもよい。例えば、保持部140は、挟持ハンドの指の先端に設けられた吸着機構を有する構成であってもよく、保持部140の一端に吸着部が設けられ、他端に挟持部が設けられる構成であってもよい。あるいは、保持部140は、磁力やジャミング現象など他の機構を利用して物品Pを保持する構成であってもよい。また、ピッキング装置100は、2以上の保持部140を有してもよい。その場合、各保持部140は、同一の保持機構を有してもよく、保持原理、構造、形状、寸法、配置などが互いに異なる保持機構を有してもよい。
第1領域センサ200(「センサ」の一例)は、第1容器10A及び第1容器10A内の物品Pの情報を取得する。例えば、第1領域センサ200は、第1容器10Aの画像を取得する画像センサである。図1に示す例では、第1領域センサ200は、第1容器10Aの上方に設けられたカメラであり、第1容器10Aを上方から撮影する。第1領域センサ200は、例えば、2次元画像データ、距離画像データ、形状データなどを取得することができる。「2次元画像データ」とは、通常のカメラで撮影されるような、平面上に表現できる画像データである。「距離画像データ」とは、1つ以上の方向の距離情報(例えば、第1容器10Aの上方に設定された任意の基準面からの深さ情報)を持つ画像データである。「形状データ」とは、物品Pなどの対象物の外形形状を示すデータである。深さ方向の距離情報を含む距離画像データから、第1容器10A及び第1容器10Aに収納された物品Pの3次元形状の情報を取得することができる。なお、形状データは、例えば距離画像データに基づいて後述の認識部310により生成されてもよい。第1領域センサ200は、有線又は無線で制御装置300に接続される。第1領域センサ200により検出された情報は、制御装置300に出力される。
第2領域センサ210(「センサ」の一例)は、第2容器10B及び第2容器10B内の物品Pの情報を取得する。例えば、第2領域センサ210は、第2容器10Bの画像を取得する画像センサである。図1に示す例では、第2領域センサ210は、第2容器10Bの上方に設けられたカメラであり、第2容器10Bを上方から撮影する。第2領域センサ210は、例えば、2次元画像データ、距離画像データ、形状データなどを取得することができる。第2領域センサ210は、有線又は無線で制御装置300に接続される。第2領域センサ210により検出された情報は、制御装置300に出力される。
通過センサ220は、第1容器10Aの上方に設けられ、物体が第1容器10Aの上方を通過したことを検出する。例えば、通過センサ220は、光を照射する発光部と光を検出する受光部とを含むライトセンサである。この場合、通過センサ220の発光部は、第1容器10Aの上方を横切るように赤外光や可視光などの光を受光部に向けて常時照射する。通過センサ220は、受光部において発光部からの光の途切れを検出することにより、物体が第1容器10Aの上方を通過したことを検出する。これにより、通過センサ220は、例えば、保持部140が上方から第1容器10A内に進入したこと、保持部140が第1容器10A内から上方に脱出したこと、物品Pが上方から第1容器10A内に落下したことなどを検出することができる。通過センサ220は、有線又は無線で制御装置300に接続される。通過センサ220により検出された情報は、制御装置300に出力される。なお、通過センサ220は上記例に限定されず、通常のカメラや磁気センサなど任意の構成であってよい。また、通過センサ220は、単に物体の通過の有無を検知するだけでなく、通過した物体の形状を含む情報を(例えば、画像データや形状データとして)取得してもよい。
なお、第1領域センサ200、第2領域センサ210、及び通過センサ220は、必ずしも別個のセンサとして設けられる必要はなく、特定のセンサが単独で第1領域センサ200、第2領域センサ210、及び通過センサ220のうち2以上のセンサの機能を果たしてもよい。また、第1領域センサ200、第2領域センサ210、及び通過センサ220のうち1以上は、ピッキング装置100の一部として設けられてもよい。
制御装置300は、ピッキングシステム1全体の制御を行う。制御装置300は、第1領域センサ200、第2領域センサ210、及び通過センサ220により検出された情報を取得し、取得した情報に基づいて、ピッキング装置100を制御する。制御装置300は、例えば、プロセッサ、メモリ、ストレージなどを備えたプログラム実行可能な情報処理装置(コンピュータ)である。制御装置300は、ピッキング装置100など任意の装置に組み込まれてもよい。
図2に示すように、制御装置300は、入力部302、処理部304、記憶部306、及び出力部308を含む。
入力部302(「取得部」の一例)は、入出力インタフェースを含んで構成され、制御装置300への入力を受け付ける。例えば、入力部302は、操作者やシステムから保持対象の物品Pに関するオーダ情報を受け付ける。また、入力部302は、第1領域センサ200、第2領域センサ210、通過センサ220などの各種センサにより取得された情報を受け付ける。
処理部304は、入力部302が受け付けた入力に対して所定の演算処理を行う。処理部304は、認識部310、計画部312、動作制御部314、失敗検知部316、判定部318、画像比較部320、及び位置推定部322を含む。
認識部310は、第1領域センサ200及び第2領域センサ210により取得された情報を処理する。例えば、認識部310は、第1領域センサ200により取得された距離画像データ360や2次元画像データ362に基づいて、第1容器10Aの位置、形状などを判定するとともに、第1容器10A内の物品Pの位置、姿勢、形状、特性などを判定する。また、認識部310は、第2領域センサ210により取得された距離画像データ360や2次元画像データ362に基づいて、第2容器10Bの位置、形状などを判定するとともに、第2容器10B内の物品Pの位置、姿勢、形状、特性などを判定する。例えば、認識部310は、距離画像データ360や2次元画像データ362から、第1容器10A、第2容器10B、及び各物品Pの形状データ364を生成することができる。また、認識部310は、距離画像データ360や形状データ364に基づいて、各物品Pについて、保持部140によって保持可能な領域(保持領域)を認識することができる。例えば、吸着部142により吸着可能な2つの平面領域を有する物品Pについては、認識部310は、2つの平面領域をそれぞれ別々の保持領域として認識する。
計画部312は、認識部310の認識結果などに基づいて、ピッキング装置100の保持部140が物品Pのピッキング処理を行う保持操作計画を生成する。保持操作計画は、保持部140による物品Pの保持操作の計画である。保持操作は、ピックアップ操作及び搬送操作を含む。例えば、保持操作計画は、保持部140が第1容器10A内の物品Pをピックアップする位置まで移動する経路の情報、物品Pをピックアップする際の保持部140の位置姿勢の情報、物品Pをピックアップしてから第2容器10Bまで物品Pを搬送する経路の情報などを含む。計画部312は、位置姿勢計算部324、位置姿勢選択部326、及び経路計算部328を含む。
位置姿勢計算部324は、第1容器10A内の各物品Pに対して、当該物品Pをピックアップするための保持部140の位置姿勢を計算し、位置姿勢情報として取得する。例えば、位置姿勢計算部324は、第1領域センサ200により取得された距離画像データ360や2次元画像データ362、認識部310が判定した第1容器10A内の各物品Pの位置、姿勢、形状などを示す形状データ364、予め入力された第1容器10Aの情報などに基づいて、保持部140の位置姿勢を計算する。位置姿勢計算部324は、物品Pが保持部140によって保持可能な2以上の保持領域を有する場合には、それぞれの保持領域に対して、保持部140の位置姿勢を計算することができる。位置姿勢計算部324は、計算した各位置姿勢についてスコアを計算することができる。位置姿勢計算部324は、各位置姿勢のスコアを任意の基準により計算してよい。例えば、位置姿勢計算部324は、保持部140の現在の位置から計算された位置までの距離、保持部140の現在の姿勢と計算された姿勢との相違、計算された姿勢における保持部140の傾きなどに基づいて、各位置姿勢のスコアを計算する。
位置姿勢計算部324は、取得した位置姿勢情報を、記憶部306に記憶された位置姿勢テーブル366に書き込む。図3は、位置姿勢テーブル366を示す図である。位置姿勢テーブル366は、「位置姿勢情報No.」、「位置姿勢情報」、「状態」、及び「スコア」の列を含む。「位置姿勢情報No.」の列には、位置姿勢計算部324により生成された位置姿勢情報の識別番号が記載される。「位置姿勢情報」の列には、位置姿勢計算部324により生成された位置姿勢情報の内容が記載される。「状態」の列には、対応する位置姿勢情報に基づく保持操作の実行状態が記載される。例えば、対応する位置姿勢情報に基づく保持操作が成功した場合には「成功」と記載され、保持操作が失敗した場合には「失敗」と記載され、保持操作がまだ実行されていない場合には「未判定」と記載される。「スコア」の列には、位置姿勢計算部324により計算された各位置姿勢のスコアが記載される。
同様に、位置姿勢計算部324は、第2容器10Bへ搬送した物品Pを解放するための保持部140の第2容器10Bにおける位置姿勢を計算し、位置姿勢情報として取得することができる。例えば、位置姿勢計算部324は、第2領域センサ210により取得された第2容器10Bの距離画像データ360や2次元画像データ362、認識部310により生成された形状データ364、予め入力された第2容器10Bの情報などに基づいて、第2容器10Bにおいて物品Pを解放するための保持部140の位置姿勢を計算する。例えば、位置姿勢計算部324は、第2容器10Bに既に配置された物品Pと干渉しないように、物品Pを解放するための位置姿勢を計算する。
位置姿勢選択部326は、位置姿勢計算部324により計算された各位置姿勢のうち、保持操作計画を生成するための位置姿勢を選択する。位置姿勢選択部326による位置姿勢の選択基準は特に限定されない。例えば、位置姿勢選択部326は、位置姿勢テーブル366に列挙された位置姿勢のうち、「状態」の列が「未判定」であって、「スコア」の列が最も大きい位置姿勢を選択することができる。すなわち、位置姿勢選択部326は、既に保持操作に成功又は失敗した位置姿勢(「状態」が「成功」又は「失敗」のもの)を選択対象から除外した上で、「スコア」が大きい順に位置姿勢の優先順位を設定することができる。
経路計算部328は、位置姿勢選択部326により選択された位置姿勢に基づいて、保持部140が物品Pのピックアップ及び搬送を実行するための移動経路を計算し、経路情報368として取得する。経路情報368の形式は特に限定されず、例えば、経路に沿って実質的に連続した多数の空間座標の組で表されてもよく、経路の代表的な経由点のみを示す少数の空間座標の組で表されてもよい。
図4は、ピッキングシステム1によるピッキング処理における経路情報の一例を示す概略図である。図4に示す例では、経路情報368が11個の経由点の空間座標の組で表されている。保持部140の移動経路は、例えば、11個の経由点を順番に直線で結んだ経路である。保持部140の初期位置をGAP0とすると、図4では、保持部140は、GAP0→GAP1→GAP2→GP’→GAP3→GAP4→RAP0→RAP1→RAP2→RP’→RAP3→GAP0→……という経路に沿って移動する。
動作制御部314は、保持部140の位置姿勢情報や経路情報368に基づいて、ピッキング装置100の動作を制御する。例えば、動作制御部314は、ピッキング装置100に設けられたモータなどの動力源を駆動することにより、基体110、アーム120、関節部130、及び保持部140の動作を制御する。これにより、動作制御部314は、経路情報368に従って保持部140を移動させ、物品Pのピックアップ及び搬送を実行させることができる。また、動作制御部314は、第1容器10A内の物品Pをピックアップする際に吸引装置144を駆動し、搬送した物品Pを第2容器10B内で解放する際に吸引装置144の駆動を停止することができる。
失敗検知部316は、ピッキング装置100によるピッキング処理における種々の失敗を検知する。例えば、失敗検知部316は、計画部312による保持操作計画の生成における失敗を検知することができる。また、失敗検知部316は、動作制御部314による保持操作(すなわち、物品Pのピックアップ操作や搬送操作)の実行における失敗を検知することができる。失敗検知部316は、計画判定部330、ピックアップ判定部332、及び保持状態監視部334を含む。
計画判定部330は、計画部312による保持操作計画の生成が成功したか否かを判定する。例えば、計画判定部330は、経路計算部328により生成された経路情報368と、第1容器10Aの形状データ364とを比較して、経路に干渉があるか否かを判定する。例えば、保持部140が計算された経路に沿って移動すると第1容器10Aの壁などに接触すると予想される場合には、計画判定部330は、経路に干渉があると判定し、計画部312による保持操作計画の生成が失敗したと判定する。保持部140が計算された経路に沿って移動しても第1容器10Aに接触しないと予想される場合には、計画判定部330は、経路に干渉がないと判定し、計画部312による保持操作計画の生成が成功したと判定する。
ピックアップ判定部332は、保持部140による物品Pのピックアップ操作が成功したか否かを判定する。例えば、ピックアップ判定部332は、動作制御部314が保持部140に物品Pのピックアップ操作を実行させた際に、保持部140に設けられた保持状態センサ148の出力結果を参照して、保持部140が物品Pをピックアップできたか否かを判定する。例えば、ピックアップ操作の前後で保持状態センサ148から出力される保持部140内部の圧力に変化が見られない場合には、ピックアップ判定部332は、保持部140が物品Pを吸着することができず、ピックアップ操作に失敗したと判定する。また、ピックアップ操作時に保持部140内部の圧力が減少した後すぐにピックアップ操作前の圧力に戻った場合には、ピックアップ判定部332は、保持部140が物品Pを一瞬吸着したものの、すぐに物品Pが落下してしまい、ピックアップ操作に失敗したと判定する。ピックアップ操作の前後で保持部140内部の圧力が減少し、その後も減少した圧力値が保たれた場合には、ピックアップ判定部332は、保持部140が物品Pを適切に吸着できており、ピックアップ操作に成功したと判定する。
保持状態監視部334は、保持部140による物品Pの保持状態を監視することにより、物品Pの搬送操作の失敗を検知する。例えば、保持状態監視部334は、ピックアップ操作後、動作制御部314が保持部140に物品Pの搬送操作を実行させている間、保持状態センサ148の出力結果を定期的に参照して、保持部140内部の圧力を監視する。例えば、搬送操作の実行中に、保持状態監視部334が保持部140内部の圧力の上昇を検知した場合には、保持状態監視部334は、保持部140による物品Pの保持状態が変化したと判定し、搬送される物品Pが保持部140から離脱して落下したと推定する。
判定部318は、ピッキング処理における種々の判定を行う。例えば、判定部318は、失敗検知部316により保持操作計画の生成、ピックアップ操作の実行、又は搬送操作の実行における失敗が検知された場合に、リトライが可能か否かを判定するとともに、リトライのために必要な操作を判定することができる。本明細書では、このようにピッキング処理中に何らかの失敗が起こった場合におけるリトライのための判定処理を「リトライ判定」という。特に、保持操作計画の生成が失敗した場合のリトライ判定を「第1リトライ判定」といい、ピックアップ操作の実行が失敗した場合のリトライ判定を「第2リトライ判定」といい、搬送操作の実行が失敗した場合のリトライ判定を「第3リトライ判定」という。
画像比較部320は、複数の画像データを比較する。画像比較部320は、複数の画像データの間の一致点及び相違点を抽出することができる。
位置推定部322は、保持部140から物品Pが落下した場合における落下位置を推定する。例えば、位置推定部322は、保持部140が経路情報368における経由点を通過したタイミングの情報を動作制御部314から受け付けるとともに、経時的な保持状態の監視結果の情報を保持状態監視部334から受け付ける。位置推定部322は、これらの情報を照らし合わせることにより、物品Pが保持部140から落下した落下位置を推定することができる。
記憶部306は、メモリやストレージを含んで構成され、任意の情報を記憶する。例えば、記憶部306は、制御装置300のプロセッサに所定の命令を実行させるプログラム350、保持対象の物品Pに関するオーダ情報352、ピッキングリスト354、収納部情報356、物品情報358、距離画像データ360、2次元画像データ362、形状データ364、位置姿勢テーブル366、経路情報368などを記憶する。ピッキングリスト354は、オーダ情報352に基づいて生成される、ピッキング処理の対象物品Pのリストである。例えば、ピッキングリスト354は、オーダ情報352に複数種類の物品Pが含まれる場合において、物品Pの種類ごとにオーダ情報352を分割したものである。収納部情報356は、物品Pが収納される第1容器10Aなどの収納部の情報である。例えば、収納部情報356は、どの種類の物品Pがどの収納部に収納されているかを示す情報である。物品情報358は、収納部に収納された各物品Pの種類、個数などを示す情報である。
出力部308は、入出力インタフェースを含んで構成され、処理部304における演算処理の結果などを出力する。例えば、出力部308は、動作制御部314によるピッキング装置100の制御信号やモータ駆動信号などを出力する。出力部308は、テキスト、画像、音声などを用いてユーザへの報知を行ってもよい。
管理装置400は、ピッキング装置100の動作状況、オーダ情報352、物品Pの在庫状況などを管理する。例えば、管理装置400は、ユーザからオーダ情報352を受け付けて、当該オーダ情報352をピッキング装置100や制御装置300に送信することができる。管理装置400は、オーダ情報352に基づいて、ピッキング装置100のための1以上のピッキングリスト354を生成してもよい。制御装置300は、管理装置400にピッキング処理における種々の失敗の状況をフィードバックすることができる。管理装置400は、制御装置300からのフィードバック情報に基づいて、ピッキング装置100によるピッキング処理の成功率が上昇するように、又はピッキング処理の所要時間が短くなるように、次のオーダ情報352を生成することができる。
次いで、図5~図9を参照して、ピッキングシステム1によるピッキング処理の流れを説明する。図5は、本実施形態に係るピッキングシステム1によるオーダ処理を示すフローチャートである。図6は、本実施形態に係るピッキングシステム1によるピッキング処理を示すフローチャートである。図7は、本実施形態に係るピッキングシステム1によるピッキング処理の計画段階を示すフローチャートである。図8は、本実施形態に係るピッキングシステム1によるピッキング処理のピックアップ段階を示すフローチャートである。図9は、本実施形態に係るピッキングシステム1によるピッキング処理の搬送段階を示すフローチャートである。
まず、図5を参照して、ピッキングシステム1がオーダを受け付けてから当該オーダを完了するまでの全体的な流れを説明する。ステップS0501において、入力部302は、管理装置400又はユーザからオーダ情報352を受け付ける。なお、管理装置400がユーザからオーダ情報352を受け付けてもよい。ステップS0502において、制御装置300又は管理装置400は、オーダ情報352に基づいてピッキングリスト354を生成する。管理装置400がピッキングリスト354を生成した場合、管理装置400は、制御装置300に当該ピッキングリスト354を送信する。ステップS0503において、制御装置300は、取得したピッキングリスト354に基づいて、ピッキング処理を行うようにピッキング装置100を制御する。ステップS0504において、制御装置300の判定部318は、ピッキング装置100によるピッキング処理が成功したか否かを判定する。ピッキング処理が成功したと判定された場合(S0504:Yes)、ステップS0505において、判定部318は、ピッキングリスト354に次のピッキング対象物品Pが存在するかを判定する。次の物品Pが存在すると判定された場合(S0505:Yes)、制御装置300は、次の物品Pのピッキング処理を行うようにピッキング装置100を制御する(S0503)。一方、次の物品Pが存在しないと判定された場合(S0505:No)、すなわちピッキングリスト354の全物品Pのピッキング処理が完了した場合には、ステップS0506において、判定部318は、オーダ情報352を参照して、残っているオーダがあるか否かを判定する。オーダが残っていると判定された場合(S0506:Yes)、制御装置300又は管理装置400は、次のピッキングリスト354を生成する(S0502)。一方、残っているオーダがないと判定された場合(S0506:No)、出力部308がオーダ完了を報知する(S0507)。
一方、ステップS0504において、ピッキング処理が失敗したと判定された場合(S0504:No)、ステップS0508において、判定部318は、ピッキング処理が継続可能か否かを判定する。例えば、物品Pが第1容器10A及び第2容器10Bの外部に落下したことが推定される場合のように、物品Pの在庫数にずれが生じる可能性がある場合や、保持部140が動作不能な状態に陥った場合には、判定部318は、ピッキング処理の継続が不可能であると判定する(S0508:No)。この場合には、出力部308が警告を出力し、制御装置300がピッキング装置100の動作制御を中断する(S0510)。一方、ピッキング処理が継続可能と判定された場合には(S0508:Yes)、ピッキング装置100の移動速度、保持部140による保持力(例えば、吸引装置144の吸引力や挟持ハンドを使用した場合の挟持力)など、ピッキング装置100の各種パラメータを調整することによって物品Pが保持できるようになる可能性がある。そこで、ステップS0509において、制御装置300又は管理装置400は、更新されたパラメータ情報を生成し、ステップS0502に戻って、ピッキング処理が未完了の個数だけ物品Pをピッキングするための新たなピッキングリスト354を生成する。
このようにして、ピッキングシステム1は、オーダが完了するか、ピッキング処理が継続不可能と判定されるまで、ピッキング処理を繰り返す。
次いで、図6を参照して、ピッキング処理(S0503)及びその成功判定(S0504)の詳細な流れを説明する。図6に示すように、ステップS0502で制御装置300がピッキングリスト354を取得した後、ステップS0601において、第1領域センサ200が、第1容器10A内の物品Pの情報を取得する。例えば、第1領域センサ200は、第1容器10Aを含む領域を様々な深度で撮影することにより、第1容器10Aの距離画像データ360を取得する。距離画像データ360は、第1容器10A内の物品Pの情報を含む。同様に、第2領域センサ210は、第2容器10B内の物品Pの情報を、例えば距離画像データ360として、取得する。
次いで、フローは計画段階に進む。ステップS0602では、計画部312が、距離画像データ360に基づいて、保持部140が物品Pのピックアップ及び搬送を行うための保持操作計画を生成する。ステップS0603では、失敗検知部316の計画判定部330が、保持操作計画の生成に成功したか否かを判定する。保持操作計画の生成に失敗したと判定された場合には(S0603:No)、ステップS0604において、判定部318が、リトライが可能か否か、及びリトライのための操作を決定するための第1リトライ判定を行う。第1リトライ判定の結果、リトライが不可能であると判定された場合には(S0605:No)、判定部318は、ピッキング失敗と判定して、ステップS0508(図5)に進む。一方、第1リトライ判定の結果、リトライが可能であると判定された場合には(S0605:Yes)、ステップS0606において、判定部318が、第1容器10A内の物品Pの情報を取得することが必要か否かを判定する。物品Pの情報の取得が必要でないと判定された場合には(S0606:No)、ステップS0602に戻り、保持操作計画の再生成を行う。一方、物品Pの情報の取得が必要であると判定された場合には(S0606:Yes)、ステップS0601に戻り、第1領域センサ200が第1容器10A内の物品Pの情報を再取得する。一方、保持操作計画の生成に成功したと判定された場合には(S0603:Yes)、フローはピックアップ段階に進む。このようにして、ピッキングシステム1は、保持操作計画の生成に成功するか、リトライが不可能であると判定されるまで、物品Pの情報取得及び/又は保持操作計画の生成を繰り返す。
ピックアップ段階では、ステップS0607において、動作制御部314が、生成された保持操作計画に基づいて、ピッキング装置100の制御情報を生成し、物品Pのピックアップ操作を行うように保持部140を制御する。ステップS0608では、失敗検知部316のピックアップ判定部332が、保持部140がピックアップ操作に成功したか否かを判定する。ピックアップ操作に失敗したと判定された場合には(S0608:No)、ステップS0609において、判定部318が、リトライが可能か否か、及びリトライのための操作を決定するための第2リトライ判定を行う。第2リトライ判定の結果、リトライが不可能であると判定された場合には(S0610:No)、判定部318は、ピッキング失敗と判定して、ステップS0508(図5)に進む。一方、第2リトライ判定の結果、リトライが可能であると判定された場合には(S0610:Yes)、ステップS0611において、判定部318が、第1容器10A内の物品Pの情報を取得することが必要か否かを判定する。物品Pの情報の取得が必要でないと判定された場合には(S0611:No)、ステップS0602に戻り、保持操作計画の再生成を行う。一方、物品Pの情報の取得が必要であると判定された場合には(S0611:Yes)、ステップS0601に戻り、第1領域センサ200が第1容器10A内の物品Pの情報を再取得する。一方、ピックアップ操作に成功したと判定された場合には(S0608:Yes)、フローは搬送段階に進む。このようにして、ピッキングシステム1は、ピックアップ操作に成功するか、リトライが不可能であると判定されるまで、物品Pの情報取得及び/又は保持操作計画の生成を繰り返す。
搬送段階では、ステップS0612において、動作制御部314が、保持操作計画に基づいて、物品Pの搬送操作を行うように保持部140を制御する。ステップS0613では、失敗検知部316の保持状態監視部334が、保持部140による搬送操作の失敗を検知する。搬送操作に失敗したと判定された場合には(S0613:No)、ステップS0614において、判定部318が、リトライが可能か否か、及びリトライのための操作を決定するための第3リトライ判定を行う。第3リトライ判定の結果、リトライが不可能であると判定された場合には(S0615:No)、判定部318は、ピッキング失敗として、ステップS0508(図5)に進む。一方、第3リトライ判定の結果、リトライが可能であると判定された場合には(S0615:Yes)、ステップS0616において、判定部318が、第1容器10A内の物品Pの情報を取得することが必要か否かを判定する。物品Pの情報の取得が必要でないと判定された場合には(S0616:No)、ステップS0602に戻り、保持操作計画の再生成を行う。一方、物品Pの情報の取得が必要であると判定された場合には(S0616:Yes)、ステップS0601に戻り、第1領域センサ200が第1容器10A内の物品Pの情報を再取得する。一方、搬送操作の失敗が検出されなかった場合には(S0613:Yes)、判定部318は、ピッキング成功と判定して、ステップS0505(図5)に進む。
このように、ピッキングシステム1は、失敗検知部316により検知された失敗の種類に応じて第1リトライ判定~第3リトライ判定を行い、リトライが可能か否か、及びリトライのための操作を決定する。リトライのための操作を決定するために、判定部318は、物品Pの情報取得が必要か否かを判定する。第1領域センサ200による物品Pの情報取得が必要と判定された場合において、ピッキング装置100が第1領域センサ200の撮影領域内に位置する場合(例えば、保持部140が第1容器10A内又は第1容器10Aの上方に位置する場合)、ピッキング装置100が第1領域センサ200による第1容器10Aの撮影の邪魔になる可能性がある。そのため、このような場合には、動作制御部314が、保持部140が第1領域センサ200による第1容器10Aの情報取得を阻害しない位置(領域情報取得位置)に移動(すなわち退避)するようにピッキング装置100を制御することができる。
次いで、図7を参照して、計画段階における処理をさらに詳細に説明する。図7に示すように、ステップS0601で第1領域センサ200が第1容器10A内の物品Pの情報(例えば、第1容器10Aの距離画像データ360)を取得し、第2領域センサ210が第2容器10B内の物品Pの情報(例えば、第2容器10Bの距離画像データ360)を取得した後、ステップS0701において、認識部310は、第1容器10A内の物品Pの保持領域を認識する。ステップS0702では、位置姿勢計算部324が、認識された各保持領域について、当該保持領域を保持するための保持部140の位置姿勢を計算し、位置姿勢情報として位置姿勢テーブル366(図3参照)に記憶する。ステップS0703では、位置姿勢選択部326が、生成された位置姿勢情報のうち実行する位置姿勢情報を選択する。ステップS0704では、経路計算部328が、保持部140の現在位置及び選択された位置姿勢情報に基づいて、保持部140が物品Pをピックアップして第2容器10Bに搬送するための経路を計算し、経路情報368として取得する。ステップS0705では、計画判定部330が、計算された経路に干渉があるか否かを判定する。例えば、計画判定部330は、経路情報368と第1容器10Aの形状データ364とを比較して、計算された経路が第1容器10Aと物理的に干渉するか否かを判定する。経路に干渉がないと判定された場合には(S0705:Yes)、判定部318が、保持操作計画の生成が成功したと判定し、図6のステップS0607(すなわち、図8のステップS0801)に進む。
一方、経路に干渉があると判定された場合には(S0705:No)、判定部318は、第1リトライ判定を行う。具体的には、ステップS0706において、判定部318は、経路計算部328によって別の経路が生成可能か否かを判定する。別の経路が生成可能であると判定された場合には(S0706:Yes)、ステップS0704に戻り、経路計算部328が別の経路情報368を生成する。一方、別の経路が生成不可能であると判定された場合には(S0706:No)、ステップS0707において、判定部318が、位置姿勢テーブル366(図3参照)において、現在選択されている位置姿勢情報の状態を「失敗」と判定する。また、判定部318は、位置姿勢選択部326により選択可能な位置姿勢が存在するか否かを判定する。選択可能な位置姿勢が存在すると判定された場合には(S0707:Yes)、ステップS0703に戻り、位置姿勢選択部326が位置姿勢情報を選択する。一方、選択可能な位置姿勢が存在しないと判定された場合には(S0707:No)、ステップS0708において、判定部318は、リトライ回数が所定の基準値を超えたか否かを判定する。リトライ回数とは、失敗検知部316により検知された同種の失敗に対して実行されたリトライ操作の実行回数である。基準値は、任意に設定可能であり、例えば3回、5回、10回などであってよい。リトライ回数が基準値以下であると判定された場合には(S0708:No)、第1領域センサ200が第1容器10Aの物品Pの情報を再取得するステップS0601からリトライが実行される。一方、リトライ回数が基準値を超えていると判定された場合には(S0708:Yes)、ステップS0709において、判定部318は、リトライ不可能であると判定し、ピッキング失敗と判定して、ステップS0508(図5)に進む。
このようにして、保持操作計画段階では、ピッキングシステム1は、保持操作を実行可能な経路情報368が生成されるか、リトライ回数が基準値を超えるまで計画生成のリトライを繰り返す。計画生成の失敗に応答した第1リトライ判定では、複数の判定ステップS0706、S0707、S0708によって、状況に応じて具体的なリトライ操作が選択される。例えば、第1リトライ判定において、判定部318は、選択された位置姿勢に基づく別の経路を計算するリトライを行い、別の経路が計算可能でない場合には、選択された位置姿勢とは別の位置姿勢を選択するリトライを行い、別の位置姿勢が選択可能でない場合には、物品Pの情報を再取得するリトライを行う。
次いで、図8を参照して、ピックアップ段階における処理をさらに詳細に説明する。図8に示すように、ステップS0603で経路情報368を含む保持操作計画の生成に成功した後、ステップS0801において、動作制御部314が、当該保持操作計画に基づく制御情報を生成し、当該制御情報に基づいて、保持部140が第1容器10A内の物品Pのピックアップ操作を行うようにピッキング装置100を制御する。ステップS0802では、ピックアップ判定部332が、ピックアップ操作が成功したか否かを判定する。例えば、ピックアップ判定部332は、保持状態センサ148によりピックアップ操作後に保持部140内部の圧力が減少し、圧力が減少した状態が維持されていることが検出された場合に、保持部140が物品Pをピックアップして適切に保持しているとみなし、ピックアップ操作が成功したと判定する。また、ピックアップ判定部332は、保持状態センサ148により保持部140内部の圧力減少が検出されなかった場合、又は圧力減少が検出された後に基準値を超える圧力の増加が検出された場合には、保持部140による物品Pのピックアップ操作が失敗したと判定する。ピックアップに成功したと判定された場合(S0802:Yes)、判定部318は、ピックアップ成功として、図6のステップS0612(すなわち、図9のステップS0901)に進む。
一方、ピックアップに失敗したと判定された場合には(S0802:No)、判定部318が、ピックアップ操作にリトライするための第2リトライ判定を行う。ステップS0803では、判定部318が、保持部140が物品Pに接触したか否かを判定する。例えば、判定部318は、接触センサ146からの出力に基づいて、保持部140と物品Pとの接触の有無を判定する。なお、接触センサ146の出力による判定が難しい場合は、安全性の観点から、接触ありと判定することが好ましい。保持部140が物品Pに接触したと判定された場合(S0803:Yes)、ステップS0804において、動作制御部314が、保持部140が第1領域センサ200による第1容器10A内の物品Pの情報の取得を阻害しない位置に移動するように、ピッキング装置100を制御する。例えば、動作制御部314は、ピッキング装置100に指示して、保持部140が第1領域センサ200による第1容器10Aの撮影領域内に位置しないように、保持部140を撮影領域の外部に移動させる。ステップS0805では、第1領域センサ200が、第1容器10Aを含む領域を撮影することにより、第1容器10A及び第1容器10A内の物品Pの2次元画像データ362を取得する。ステップS0806では、画像比較部320が、取得した2次元画像データ362と、ピックアップ操作前に撮影した画像データとを比較する。ピックアップ操作前に撮影した画像データは、ステップS0601で取得した距離画像データ360から生成した2次元画像データ362であってもよく、ステップS0601において第1領域センサ200が距離画像データ360とは別途取得した2次元画像データ362であってもよい。あるいは、ステップS0801の前に第1領域センサ200が第1容器10Aの2次元画像データ362を取得してもよい。画像比較部320は、ピックアップ操作の前後の2次元画像データ362を比較した結果として、ステップS0807において、第1容器10A内で物品Pの位置が変化した領域(以下、「崩れ領域C」という。)があるか否かを判定し、崩れ領域Cが存在する場合には当該崩れ領域Cを特定する。崩れ領域Cが存在すると判定された場合には(S0807:Yes)、ステップS0808において、判定部318が、位置姿勢テーブル366(図3参照)において、崩れ領域C内の物品Pについての位置姿勢情報の状態を「失敗」と判定する。崩れ領域Cが存在しないと判定された場合には(S0807:No)、このような「失敗」判定は行われない。次いで、ステップS0809において、判定部318が、選択可能な位置姿勢が存在するか否かを判定する。選択可能な位置姿勢が存在すると判定された場合には(S0809:Yes)、ステップS0703に戻って、位置姿勢選択部326が、位置姿勢情報を再選択する。一方、選択可能な位置姿勢が存在しないと判定された場合には(S0809:No)、ステップS0810において、判定部318は、リトライ回数が所定の基準値を超えたか否かを判定する。リトライ回数が基準値以下であると判定された場合には(S0810:No)、ステップS0811において、入力部302が、第1領域センサ200や保持部140に設けられた位置センサなどから保持部140の現在位置を取得する。ステップS0812では、動作制御部314が、保持部140の位置情報に基づいて、保持部140が第1領域センサ200の情報取得を阻害しない領域情報取得位置に移動するように、ピッキング装置100を制御する。その後、第1領域センサ200が第1容器10Aの物品Pの情報を再取得するステップS0601からリトライが実行される。一方、リトライ回数が基準値を超えていると判定された場合には(S0810:Yes)、ステップS0813において、判定部318は、リトライ不可能であると判定し、ピッキング失敗と判定して、ステップS0508(図5)に進む。
一方、保持部140が物品Pに接触しなかったと判定された場合(S0803:No)、判定部318は、第1容器10A内の物品Pの位置がピックアップ操作の前後で変わらなかったと判定する。この場合、崩れ領域Cの判定ステップを実行せずにステップS0809に進み、選択可能な位置姿勢が存在すれば当該位置姿勢を選択して保持操作計画を再生成する。このように、ピッキングシステム1は、保持部140が物品Pに接触したか否かによって、ピックアップ操作の前後で第1容器10A内の物品Pの位置が変化したかを判定することができる。接触ありと判定された場合には、位置が変化した物品Pについて計算された位置姿勢情報は無効となるので、判定部318は、例えば上記の崩れ領域Cの判定により、既に計算した位置姿勢情報のうち利用可能なものがあるか否かを判定する。位置が変化していない物品Pについては、既に計算した位置姿勢情報が流用できるので、改めて物品Pの情報取得及び位置姿勢情報の計算を行う必要がなく、別の物品Pに対してピックアップ操作のリトライを行うことができる。
このようにして、ピックアップ段階では、ピッキングシステム1は、ピックアップ操作が成功するか、リトライ回数が基準値を超えるまでピックアップ操作のリトライを繰り返す。ピックアップ操作の失敗に応答した第2リトライ判定では、複数の判定ステップS0802、S0803、S0807、S0809、S0810によって、状況に応じて具体的なリトライ操作が選択される。
ここで、図10を参照して、ステップS0804~S0808の崩れ領域Cの判定について説明する。図10は、本実施形態に係るピッキングシステム1による第2リトライ判定における動作の一例を示す概略図である。図10は、ピックアップ操作が失敗した場合の崩れ領域Cの判定の流れを5つの段階(a)~(e)に分けて示す。第1段階(a)では、第1領域センサ200が、上方から見た第1容器10Aの2次元画像データ362を取得する。取得された2次元画像データ362の概略図を図の下段に示す。第2段階(b)では、保持部140が物品Pのピックアップ操作を実行する。第3段階(c)では、ピックアップ操作が失敗し、物品Pが保持部140から離脱する。第4段階(d)では、保持部140が領域情報取得位置に退避した後、第1領域センサ200が、上方から見た第1容器10Aの2次元画像データ362を取得する。取得された2次元画像データ362の概略図を図の下段に示す。画像比較部320は、第1段階(a)で取得された2次元画像データ362と、第4段階(d)で取得された2次元画像データ362とを比較して、物品Pの位置が変化した領域を崩れ領域Cとして特定する。判定部318は、崩れ領域C内に位置する物品Pについての位置姿勢情報の状態を「失敗」と判定するので、位置姿勢選択部326が選択可能な位置姿勢情報は、右側の物品Pについての位置姿勢情報のみとなる。したがって、第5段階(e)では、ピックアップ操作のリトライとして、保持部140が右側の物品Pのピックアップを行う。このような崩れ領域Cを特定する判定処理によれば、位置姿勢情報を再計算するために必要な距離画像データ360に比べて取得に要する時間が短い2次元画像データ362が利用される。したがって、リトライ処理の時間を短縮することができる。なお、第1容器10A内の物品Pの数が少ない場合など、明らかに崩れが発生していると判定可能な場合には、ピッキングシステム1は、崩れ判定処理を省略して、物品Pの情報を取得するステップS0601に戻ってもよい。
次いで、図9を参照して、搬送段階における処理をさらに詳細に説明する。図9に示すように、ステップS0607で物品Pのピックアップ操作に成功した後、ステップS0901において、動作制御部314が、経路情報368を含む保持操作計画に基づいて、保持部140がピックアップした物品Pを第2容器10Bまで搬送するようにピッキング装置100を制御する。搬送操作の間、保持状態監視部334が、保持部140による物品Pの保持状態を監視する(S0902)。保持状態監視部334が物品Pの落下を検知しないまま、第2容器10Bへの物品Pの搬送が完了したと判定された場合には(S0903:Yes)、判定部318は、位置姿勢テーブル366(図3参照)において、現在選択されている位置姿勢情報の状態を「成功」と判定し、ステップS0505へ進む。搬送の完了は、例えば、第2領域センサ210により取得された第2容器10Bの画像、保持部140に設けられた位置センサからの情報、保持状態センサ148により検知された吸着部142の吸着状態の変化などに基づいて判定されてよい。
一方、保持状態監視部334が物品Pの落下を検知した(すなわち、搬送に失敗した)場合には(S0902:Yes)、判定部318が、搬送操作にリトライするための第3リトライ判定を行う。ステップS0904では、判定部318が、通過センサ220が第1容器10A内への物品Pの落下を検知したか否かを判定する。通過センサ220は、第1容器10Aの上方で物体の通過を検知することができる。したがって、保持部140が通過センサ220の検出領域を通過した後に何らかの物体の通過が検知された場合や、保持部140が通過センサ220の検出領域を通過した際に保持部140が何も保持していないことが検知された場合(例えば、通過センサ220が保持部140の先端において吸着部142の形状のみを検知し、物品Pの形状を検知しなかった場合など)には、位置推定部322は、保持部140が保持する物品Pが保持部140から第1容器10Aに落下したと推定することができる。ここで、物品Pが第1容器10Aに落下した場合には、落下の衝撃によって第1容器10A内の各物品Pの位置が変化すると予想される。そこで、通過センサ220により物品Pの落下が検知された場合(S0904:Yes)、動作制御部314は、保持部140の動作を停止し(S0905)、保持部140の現在位置を取得する(S0906)。保持部140が第1領域センサ200の撮影領域内に位置する場合には、動作制御部314は、第1領域センサ200による第1容器10Aの上方の再取得のために、保持部140が領域情報取得位置に退避するようにピッキング装置100を制御する。その後、第1領域センサ200が第1容器10Aの物品Pの情報を再取得するステップS0601からリトライが実行される。なお、ピッキングシステム1は、ステップS0601に戻る前に、ピックアップ段階と同様に、2次元画像データ362を取得して崩れ領域Cを特定し、第1容器10A内の位置が変わっていない物品Pが存在する場合には、当該物品Pの位置姿勢情報を利用してリトライを行ってもよい。
通過センサ220が物品Pの落下を検知していない場合には(S0904:No)、ステップS0908において、位置推定部322が、動作制御部314から保持部140の経由点通過情報を取得する。例えば、経路情報368が、図4に示すような11個の経由点により特定されている場合において、動作制御部314は、保持部140が順次経由点を通過して移動するようにピッキング装置100を制御する。位置推定部322は、動作制御部314の制御履歴や保持部140に設けられた位置センサなどから、保持部140が各経由点を通過したタイミングを、経由点通過情報として取得する。ステップS0909において、この経由点通過情報と、保持状態監視部334が物品Pの落下を検知したタイミングとを比較することにより、位置推定部322は、物品Pが落下した位置を推定する。
ここで、図11を参照して、位置推定部322による落下位置の推定処理について説明する。図11は、本実施形態に係るピッキングシステム1による第3リトライ判定における動作の一例を示す概略図である。図11には、経路情報368に含まれる経由点GP’、GAP3、GAP4、RAP0と、物品Pが保持部140から落下した位置DPとが示されている。経由点通過情報は、保持部140が経由点GP’、GAP3、GAP4を通過したタイミングtGP’、tGAP3、tGAP4の情報を含む。なお、物品Pの落下後に保持部140がそのまま移動を続けた場合には、経由点通過情報は、保持部140が経由点RAP0を通過したタイミングtRAP0の情報も含み得る。一方、保持状態監視部334は、物品Pが落下したと推定されるタイミングtDPの情報を出力する。位置推定部322は、これらのタイミングを比較することにより、経路情報368から、落下位置DPの直前の経由点GAP4及び直後の経由点RAP0を取得する。これにより、位置推定部322は、物品Pが2つの経由点GAP4、RAP0の間で保持部140から落下したと推定する。位置推定部322は、物品Pの落下位置をさらに詳細に推定することができる。例えば、位置推定部322は、動作制御部314による制御情報などに基づいて、保持部140の移動速度を取得する。位置推定部322は、保持部140の移動速度vと、落下位置DPの直前の経由点GAP4から経路上の第1容器10Aの縁までの距離lとに基づいて、許容時間t=l/vを計算する。例えば、位置推定部322は、許容時間tと、落下位置DPの直前の経由点GAP4を通過したタイミングtGAP4と、保持状態監視部334が物品Pの落下を検知したタイミングtDPと、に基づいて、物品Pの落下位置を次のとおり推定することができる。
(1)tDP<tGAP4+tの場合:落下位置を第1容器10A内と推定する
(2)tGAP4+t≦tDP<tRAP1の場合:落下位置を第1容器10A及び第2容器10Bの外と推定する
(3)tRAP1≦tDPの場合:落下位置を第2容器10B内と推定する
なお、位置推定部322による落下位置の推定方法は上記例に限定されない。例えば、図4の例では、位置推定部322は、保持状態監視部334が落下を検知した落下検知タイミングが経由点GAP4の通過前であれば、物品Pが第1容器10A内に落下したと推定し、落下検知タイミングが経由点GAP4の通過後であって経由点RAP1の通過前であれば、物品Pが第1容器10A及び第2容器10Bの外に落下したと推定し、落下検知タイミングが経由点RAP1の通過後であれば、物品Pが第2容器10B内に落下したと推定してもよい。また、経路計算部328が、経路情報368の生成時に、図4の11個の経由点に加えて、第1容器10A内外の境界及び第2容器10B内外の境界となる境界経由点を設定し、位置推定部322は、この境界経由点を基準として落下位置を推定してもよい。また、位置推定部322は、許容時間tを計算することに代えて、経由点GAP4からの移動距離を計算し、図11の距離lとの大小関係を比較してもよい。
図9のフローに戻ると、ピッキングシステム1は、位置推定部322による推定結果に基づいてリトライ操作を選択することができる。具体的には、位置推定部322が物品Pの落下位置を第1容器10A内と推定した場合には(S0909:Yes)、通過センサ220が第1容器10A内への落下を検知した場合と同様に、ステップS0905に進む。位置推定部322が物品Pの落下位置を第2容器10B内と推定した場合には(S0910:Yes)、判定部318は、物品Pが搬送先の第2容器10Bに搬送されたので搬送が完了したと判定し、ステップS0505に進む。位置推定部322が物品Pの落下位置を第1容器10A及び第2容器10Bの外であると推定した場合には(S0911)、ステップS0912において、判定部318は、リトライ不可能と判定し、ピッキング失敗と判定して、ステップS0508(図5)に進む。
このようにして、搬送段階では、ピッキングシステム1は、搬送操作が成功するか、物品Pが第1容器10A及び第2容器10Bの外に落下したと推定されるまで、搬送操作のリトライを繰り返す。搬送操作の失敗に応答した第3リトライ判定では、複数の判定ステップS0904、S0909、S0910によって、状況に応じて具体的なリトライ操作が選択される。例えば、判定部318は、位置推定部322により推定された物品Pの落下位置が第1容器10A内か、第2容器10B内か、第1容器10A及び第2容器10Bの外かに応じて状況を判定し、次のアクションを決定することができる。
以上説明した実施形態によれば、ピッキングシステム1は、計画段階、ピックアップ段階、及び搬送段階のそれぞれにおいて、失敗検知部316により失敗を検知するとともに、段階に応じて異なるリトライ判定を行い、失敗発生時の状態に応じて適切なリトライ操作を決定することができる。ピッキングシステム1は、エラーが発生した場合に、ピッキング装置100の状態やセンサからの情報を用いて適切な状態へ遷移することにより、無駄なリトライ動作を削減し、ピッキング処理を高速化するとともに、物体の破損といった強制停止の発生を抑え、生産性を向上させることができる。
また、ピッキングシステム1は、距離画像データ360の再取得、位置姿勢情報の再計算といった時間のかかる処理を行う前に、既に計算された位置姿勢情報を利用して実行可能なリトライ操作が存在するか否かを判定することができる。そのようなリトライ操作が存在する場合には、ピッキングシステム1は、距離画像データ360の再取得や位置姿勢情報の再計算に優先して当該リトライ操作を実行する。例えば、ピッキングシステム1は、判定部318により、第1容器10A内の物品Pのうち前回の情報取得時から位置が変化していない物品Pが存在しているか否かを判定することができる。位置が変化していない物品Pが存在する場合には、ピッキングシステム1は、既に計算された位置姿勢情報を利用して、当該物品Pのピッキング処理を優先的に実行することができる。これにより、効率的なピッキング操作が可能となる。
一実施形態によれば、第2リトライ判定において、判定部318は、ピックアップ操作の前後で第1容器10A(第1領域)内の物品Pの位置が変化したか否かを判定する。このような構成によれば、位置が変化していない物品Pへのリトライを優先的に試みることにより、ピッキング操作の効率性が向上する。
一実施形態によれば、第2リトライ判定において、判定部318は、保持部140が物品Pに接触したか否かを判定し、保持部140が物品Pに接触しなかったと判定した場合には、ピックアップ操作の前後で第1容器10A(第1領域)内の物品Pの位置が変化しなかったと判定する。このような構成によれば、接触センサ146からの検出結果によって簡便に位置変化の有無を判定することができるので、ピッキング操作の効率性がさらに向上する。
一実施形態によれば、第2リトライ判定において、判定部318が、ピックアップ操作の前後で第1容器10A(第1領域)内の物品Pの位置が変化したと判定した場合に、入力部302(取得部)は、第1容器10A(第1領域)内の物品Pの画像を取得する。一実施形態によれば、画像は、第1容器10A(第1領域)を少なくとも部分的に含む2次元画像であり、第2リトライ判定において、判定部318は、2次元画像に基づいて、ピックアップ操作の前後で第1容器10A(第1領域)において物品Pの位置が変化した領域Cを特定する。このような構成によれば、位置姿勢計算のために必要な距離画像データ360よりも簡便に取得できる2次元画像データ362によって、位置が変化した物品Pと位置が変化しなかった物品Pとを簡便に識別することができる。
一実施形態によれば、計画部312は、情報に基づいて、物品Pをピックアップするための保持部140の1以上の位置姿勢を計算する位置姿勢計算部324と、1以上の位置姿勢から、保持操作計画を生成するための位置姿勢を選択する位置姿勢選択部326と、を備え、第2リトライ判定において、位置姿勢選択部326は、特定された領域内の物品Pをピックアップするための位置姿勢を選択対象から除外する。このような構成によれば、ピックアップ操作により位置が変化しなかった物品Pへのリトライを優先的に試みることにより、ピッキング操作の効率性がさらに向上する。
一実施形態によれば、第2リトライ判定において、位置姿勢選択部326が選択可能な位置姿勢が存在しない場合に、入力部302(取得部)は、第1容器10A(第1領域)を少なくとも部分的に含む距離画像データ360を取得し、位置姿勢計算部324は、距離画像データ360に基づいて、物品Pをピックアップするための保持部140の1以上の位置姿勢を再計算する。このような構成によれば、距離画像データ360の取得及び位置姿勢の再計算よりも既に計算された位置姿勢情報を利用したリトライを優先することにより、ピッキング操作の効率性がさらに向上する。
一実施形態によれば、計画部312は、情報に基づいて、物品Pをピックアップするための保持部140の1以上の位置姿勢を計算する位置姿勢計算部324と、1以上の位置姿勢から、保持操作計画を生成するための位置姿勢を選択する位置姿勢選択部326と、位置姿勢選択部326により選択された位置姿勢に基づいて、保持部140が移動する経路を計算する経路計算部328と、を備える。一実施形態によれば、失敗検知部316が、経路計算部328による経路の計算における失敗を検知した場合に、第1リトライ判定において、判定部318は、位置姿勢選択部326により選択された位置姿勢に基づいて、経路とは別の経路が計算可能か否かを判定する。一実施形態によれば、第1リトライ判定において、判定部318が経路とは別の経路が計算可能でないと判定した場合に、判定部318は、選択された位置姿勢とは別の位置姿勢が選択可能か否かを判定する。このような構成によれば、位置姿勢を変えずに別の経路が計算できないか、経路が計算できない場合には、位置姿勢を新たに計算せずに別の位置姿勢が選択できないか、といった優先順位でリトライ判定を行うことができる。これにより、ピッキング操作の効率性がさらに向上する。
一実施形態によれば、判定部318は、失敗検知部316が保持部140による物品Pの搬送操作における失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第3リトライ判定であって第1リトライ判定及び第2リトライ判定と異なる第3リトライ判定を行う。一実施形態によれば、制御部は、物品Pの搬送中に物品Pが落下した場合に落下位置を推定する位置推定部322をさらに備える。一実施形態によれば、第3リトライ判定において、位置推定部322が落下位置が第1容器10A(第1領域)内であると推定した場合に、入力部302(取得部)は、第1容器10A(第1領域)内の物品Pの情報を取得する。一実施形態によれば、第3リトライ判定において、位置推定部322が落下位置が物品Pの搬送先である第2容器10B(第2領域)内であると推定した場合に、判定部318は、ピッキングを継続すると決定する。このような構成によれば、位置推定部322により推定された物品Pの落下位置に応じて、最適なリトライ操作を選択することができる。これにより、ピッキング操作の効率性がさらに向上する。
一実施形態によれば、入力部302(取得部)は、第1容器10A(第1領域)の上方で物体が所定の高さを通過したことを検知する通過センサ220からの出力を取得し、第3リトライ判定において、位置推定部322は、少なくとも通過センサ220からの出力に基づいて、物品Pが第1容器10A(第1領域)内に落下したと推定する。このような構成によれば、複雑な推定を行うことなく、物品Pの落下位置を簡便に推定することができる。
一実施形態によれば、判定部318は、計画部312が保持操作計画を生成できなくなった場合に、保持部140の動作パラメータの変更によりピッキングが継続可能か否かを判定する。このような構成によれば、ピッキング装置100の動作パラメータの調整を含む幅広いリトライ操作が可能となる。
次いで、図12及び図13を参照して、上記実施形態の変形例を説明する。図12及び図13は、変形例に係るピッキングシステム1による第2リトライ判定における動作の一例を示す概略図である。
図12では、保持部140が2次元画像センサ230(「センサ」の一例)を有する。2次元画像センサ230は、2次元画像データ362を取得する画像センサである。例えば、2次元画像センサ230は、保持部140の位置から撮影した第1容器10A、第2容器10B、物品Pなどの2次元画像データ362を取得することができる。例えば、2次元画像センサ230は、上記の崩れ領域Cを判定するための2次元画像データ362を取得することができる。2次元画像センサ230を用いて2次元画像データ362が取得される場合には、第1領域センサ200による情報取得を行わないので、保持部140が第1領域センサ200の撮影領域外に退避する必要がない。したがって、本変形例によれば、上記実施形態におけるステップS0804(図8参照)を省略することができ、崩れ領域Cの判定を簡便に行うことができる。これにより、ピッキングシステム1の効率性がさらに向上する。
図13では、2次元画像センサ230(「センサ」の一例)が第1容器10Aの外壁の上端に設けられている。2次元画像センサ230は、第1容器10A内の物品Pの2次元画像データ362を取得する。好ましくは、2次元画像センサ230は、第1容器10Aの底面全体を撮影することができる。2次元画像センサ230を用いて2次元画像データ362が取得される場合には、第1領域センサ200による情報取得を行わないので、保持部140は、2次元画像センサ230の撮影領域外に退避すればよい。2次元画像センサ230が第1容器10Aの外壁上端から斜め方向に第1容器10A内部を撮影するので、保持部140は上方に移動するだけで2次元画像センサ230の撮影領域から退避することができる。これに対し、第1容器10Aの上方に位置する第1領域センサ200が撮影を行う場合には、保持部140はさらに水平方向においても第1容器10Aと位置が重ならないように移動する必要がある。したがって、本変形例によれば、上記実施形態におけるステップS0804(図8参照)を簡便にすることができ、崩れ領域Cの判定を簡便に行うことができる。これにより、ピッキングシステム1の効率性がさらに向上する。
上記では、通過センサ220が第1容器10Aのみに設けられた例を説明したが、第2容器10Bにも通過センサ220が設けられてよい。この場合、位置推定部322は、保持状態監視部334が物品Pの落下を検知した場合において、第1容器10Aの通過センサ220が落下を検知した場合には第1容器10Aに落下したと推定し、第2容器10Bの通過センサ220が落下を検知した場合には第2容器10Bに落下したと推定し、いずれの通過センサ220も落下を検知しなかった場合には第1容器10A及び第2容器10Bの外に落下したと推定してもよい。
上記の制御装置300の機能部は、必ずしも単独の制御装置300により実現される必要はなく、機能部の一部が別の制御装置により実現されてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、状況に応じて異なるリトライ判定を行うことにより、ピッキング操作の効率性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…ピッキングシステム、10A…第1容器(第1領域)、10B…第2容器(第2領域)、100…ピッキング装置、140…保持部、142…吸着部、144…吸引装置、146…接触センサ、148…保持状態センサ、200…第1領域センサ(センサ)、210…第2領域センサ(センサ)、220…通過センサ、230…2次元画像センサ(センサ)、300…制御装置(制御部)、302…入力部(取得部)、304…処理部、306…記憶部、308…出力部、310…認識部、312…計画部、314…動作制御部、316…失敗検知部、318…判定部、320…画像比較部、322…位置推定部、324…位置姿勢計算部、326…位置姿勢選択部、328…経路計算部、330…計画判定部、332…ピックアップ判定部、334…保持状態監視部、400…管理装置。

Claims (20)

  1. 第1領域に配置された物品のピッキングを行うピッキングシステムであって、
    前記物品を保持する保持部と、
    前記保持部の動作を制御する制御部と、
    前記物品の情報を取得するセンサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記センサから前記情報を取得する取得部と、
    前記情報に基づいて、前記保持部により前記物品を保持する保持操作計画を生成する計画部と、
    前記保持操作計画に基づいて、前記保持部が前記物品のピックアップ操作及び搬送操作を行うように前記保持部の動作を制御する動作制御部と、
    前記保持操作計画の生成における失敗又は前記保持部による前記物品の保持操作における失敗を検知する失敗検知部と、
    前記失敗検知部が前記保持操作計画の生成における失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第1リトライ判定を行い、前記失敗検知部が前記保持部による前記物品のピックアップ操作における失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第2リトライ判定であって前記第1リトライ判定と異なる第2リトライ判定を行う判定部と、
    を備える、
    ピッキングシステム。
  2. 前記第2リトライ判定において、前記判定部は、ピックアップ操作の前後で前記第1領域内の物品の位置が変化したか否かを判定する、
    請求項1に記載のピッキングシステム。
  3. 前記第2リトライ判定において、前記判定部は、前記保持部が前記物品に接触したか否かを判定し、前記保持部が前記物品に接触しなかったと判定した場合には、ピックアップ操作の前後で前記第1領域内の物品の位置が変化しなかったと判定する、
    請求項2に記載のピッキングシステム。
  4. 前記第2リトライ判定において、前記判定部が、ピックアップ操作の前後で前記第1領域内の物品の位置が変化したと判定した場合に、前記取得部は、前記第1領域内の前記物品の画像を取得する、
    請求項2又は3に記載のピッキングシステム。
  5. 前記画像は、前記第1領域を少なくとも部分的に含む2次元画像であり、
    前記第2リトライ判定において、前記判定部は、前記2次元画像に基づいて、ピックアップ操作の前後で前記第1領域において物品の位置が変化した領域を特定する、
    請求項4に記載のピッキングシステム。
  6. 前記計画部は、
    前記情報に基づいて、前記物品をピックアップするための前記保持部の1以上の位置姿勢を計算する位置姿勢計算部と、
    前記1以上の位置姿勢から、前記保持操作計画を生成するための位置姿勢を選択する位置姿勢選択部と、
    を備え、
    前記第2リトライ判定において、前記位置姿勢選択部は、前記特定された領域内の物品をピックアップするための位置姿勢を選択対象から除外する、
    請求項5に記載のピッキングシステム。
  7. 前記第2リトライ判定において、前記位置姿勢選択部が選択可能な位置姿勢が存在しない場合に、前記取得部は、前記第1領域を少なくとも部分的に含む距離画像データを取得し、
    前記位置姿勢計算部は、前記距離画像データに基づいて、前記物品をピックアップするための前記保持部の1以上の位置姿勢を再計算する、
    請求項6に記載のピッキングシステム。
  8. 前記計画部は、
    前記情報に基づいて、前記物品をピックアップするための前記保持部の1以上の位置姿勢を計算する位置姿勢計算部と、
    前記1以上の位置姿勢から、前記保持操作計画を生成するための位置姿勢を選択する位置姿勢選択部と、
    前記位置姿勢選択部により選択された前記位置姿勢に基づいて、前記保持部が移動する経路を計算する経路計算部と、
    を備える、
    請求項1~5のいずれか一項に記載のピッキングシステム。
  9. 前記失敗検知部が、前記経路計算部による前記経路の計算における失敗を検知した場合に、前記第1リトライ判定において、前記判定部は、前記位置姿勢選択部により選択された位置姿勢に基づいて、前記経路とは別の経路が計算可能か否かを判定する、
    請求項8に記載のピッキングシステム。
  10. 前記第1リトライ判定において、前記判定部が前記経路とは別の経路が計算可能でないと判定した場合に、前記判定部は、前記選択された位置姿勢とは別の位置姿勢が選択可能か否かを判定する、
    請求項9に記載のピッキングシステム。
  11. 前記判定部は、前記失敗検知部が前記保持部による前記物品の搬送操作における失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第3リトライ判定であって前記第1リトライ判定及び前記第2リトライ判定と異なる第3リトライ判定を行う、
    請求項1~10のいずれか一項に記載のピッキングシステム。
  12. 前記制御部は、前記物品の搬送中に前記物品が落下した場合に落下位置を推定する位置推定部をさらに備える、
    請求項11に記載のピッキングシステム。
  13. 前記第3リトライ判定において、前記位置推定部が前記落下位置が前記第1領域内であると推定した場合に、前記取得部は、前記第1領域内の前記物品の情報を取得する、
    請求項12に記載のピッキングシステム。
  14. 前記第3リトライ判定において、前記位置推定部が前記落下位置が前記物品の搬送先である第2領域内であると推定した場合に、前記判定部は、ピッキングを継続すると決定する、
    請求項12又は13に記載のピッキングシステム。
  15. 前記取得部は、前記第1領域の上方で物体が所定の高さを通過したことを検知する通過センサからの出力を取得し、
    前記第3リトライ判定において、前記位置推定部は、少なくとも前記通過センサからの出力に基づいて、前記物品が前記第1領域内に落下したと推定する、
    請求項12~14のいずれか一項に記載のピッキングシステム。
  16. 前記判定部は、前記計画部が保持操作計画を生成できなくなった場合に、前記保持部の動作パラメータの変更によりピッキングが継続可能か否かを判定する、
    請求項1~15のいずれか一項に記載のピッキングシステム。
  17. 物品のピッキングを行うピッキング装置であって、
    前記物品を保持する保持部と、
    前記保持部の動作を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記物品の情報を取得する取得部と、
    前記情報に基づいて、前記保持部により前記物品を保持する保持操作計画を生成する計画部と、
    前記保持操作計画に基づいて、前記保持部が前記物品のピックアップ操作及び搬送操作を行うように前記保持部の動作を制御する動作制御部と、
    前記保持操作計画の生成における失敗又は前記保持部による前記物品の保持操作における失敗を検知する失敗検知部と、
    前記失敗検知部が前記保持操作計画の生成における失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第1リトライ判定を行い、前記失敗検知部が前記保持部による前記物品のピックアップにおける失敗を検知した場合に、リトライのための操作を決定する第2リトライ判定であって前記第1リトライ判定と異なる第2リトライ判定を行う判定部と、
    を備える、
    ピッキング装置。
  18. 物品を保持する保持部によって物品のピッキングを行うピッキング装置を制御する制御装置であって、
    前記物品の情報を取得する取得部と、
    前記情報に基づいて、前記保持部により前記物品を保持する保持操作計画を生成する計画部と、
    前記保持操作計画に基づいて、前記保持部が前記物品のピックアップ操作及び搬送操作を行うように前記保持部の動作を制御する動作制御部と、
    前記保持操作計画の生成における失敗が検知された場合に、リトライのための操作を決定する第1リトライ判定を行い、前記保持部による前記物品のピックアップ操作における失敗が検知された場合に、リトライのための操作を決定する第2リトライ判定であって前記第1リトライ判定と異なる第2リトライ判定を行う判定部と、
    を備える、
    制御装置。
  19. 物品を保持する保持部によって物品のピッキングを行うピッキング装置を制御するためのプログラムであって、
    コンピュータのプロセッサに、
    前記物品の情報を取得することと、
    前記情報に基づいて、前記保持部により前記物品を保持する保持操作計画を生成することと、
    前記保持操作計画に基づいて、前記保持部が前記物品のピックアップ操作及び搬送操作を行うように前記保持部の動作を制御することと、
    前記保持操作計画の生成における失敗が検知された場合に、リトライのための操作を決定する第1リトライ判定を行い、前記保持部による前記物品のピックアップ操作における失敗が検知された場合に、リトライのための操作を決定する第2リトライ判定であって前記第1リトライ判定と異なる第2リトライ判定を行うことと、
    を実行させる、
    プログラム。
  20. 物品を保持する保持部によって物品のピッキングを行う方法であって、
    コンピュータのプロセッサが、
    前記物品の情報を取得することと、
    前記情報に基づいて、前記保持部により前記物品を保持する保持操作計画を生成することと、
    前記保持操作計画に基づいて、前記保持部が前記物品のピックアップ操作及び搬送操作を行うように前記保持部の動作を制御することと、
    前記保持操作計画の生成における失敗が検知された場合に、リトライのための操作を決定する第1リトライ判定を行い、前記保持部による前記物品のピックアップ操作における失敗が検知された場合に、リトライのための操作を決定する第2リトライ判定であって前記第1リトライ判定と異なる第2リトライ判定を行うことと、
    を実行する、
    方法。
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