JP2023061063A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動体や発光手段を用いた演出を実行可能な遊技機において、遊技興趣や演出効果を高めることができる遊技機を提供すること。【解決手段】第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出が実行されるとき、それぞれ第1特定発光パターン、第2特定発光パターン、第3特定発光パターンにより第1発光手段および第2発光手段を発光させ、第1特定演出の終了時に、第1特定発光パターンによる第1発光手段の発光制御を終了する一方、第1特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を継続し、第2特定演出の終了時に、第2特定発光パターンによる第1発光手段の発光制御を終了する一方、第2特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を継続し、第3特定演出の終了時に、第3特定発光パターンによる第1発光手段の発光制御を終了する一方、第3特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を継続する。【選択図】図8-13

Description

本発明は、可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能なパチンコ機やスロット機等の遊技機に関する。
遊技機として、遊技媒体である遊技球を発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けられている入賞口などの入賞領域に遊技球が入賞すると、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。さらに、識別情報を可変表示(「変動」ともいう。)可能な可変表示領域が設けられ、可変表示領域において識別情報の可変表示の表示結果が特定表示結果となった場合に、遊技状態(遊技機の状態。よって、具体的には、遊技機が制御されている状態。)を変更して、所定の遊技価値を遊技者に与えるように構成されたものがある(いわゆるパチンコ機)。
また、所定の遊技媒体を1ゲームに対して所定数の賭数を設定した後、遊技者がスタートレバーを操作することにより可変表示領域による識別情報の可変表示を開始し、遊技者が各可変表示領域に対応して設けられた停止ボタンを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で識別情報の可変表示を停止し、全ての可変表示領域の可変表示を停止したときに導出された表示結果に従って入賞が発生し、入賞に応じて予め定められた所定の遊技媒体が払い出され、特定入賞が発生した場合に、遊技状態を所定の遊技価値を遊技者に与える状態にするように構成されたものがある(いわゆるスロット機)。
なお、遊技価値とは、賞球の払い出しや、遊技機の遊技領域に設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとって有利な状態になるための権利を発生させたりすることや、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になることである。
パチンコ遊技機では、始動入賞口に遊技球が入賞したことにもとづいて可変表示領域において開始される演出図柄(識別情報)の可変表示の表示結果として、あらかじめ定められた特定の表示態様が導出表示された場合に、「大当り」が発生する。なお、導出表示とは、図柄(最終停止図柄)を最終的に停止表示させることである。大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そして、各開放期間において、所定個(例えば、10個)の大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そして、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば、15ラウンド)に固定されている。なお、各開放について開放時間(例えば、29秒)が決められ、入賞数が所定個に達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成する。以下、各々の大入賞口の開放期間をラウンドということがある。また、ラウンドにおける遊技をラウンド遊技ということがある。
また、可変表示領域において、最終停止図柄(例えば、左中右図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、特定の表示結果と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)において行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ状態やその様子をリーチ態様という。さらに、リーチ演出を含む可変表示をリーチ可変表示という。そして、可変表示領域に変動表示される図柄の表示結果が特定の表示結果でない場合には「はずれ」となり、変動表示状態は終了する。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽しみつつ遊技を行う。
また、可動体を用いた可動体演出や発光手段を用いた発光演出などの複数種類の予告演出を実行可能な遊技機があった(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2021-29436号公報(図10-8、図11-2、図12-3) 特開2017-221484号公報(図36、図37)
しかしながら、可動体や発光手段を用いた演出を実行可能な遊技機において、遊技興趣や演出効果を高めるために改良の余地があった。
そこで、本発明は、可動体や発光手段を用いた演出を実行可能な遊技機において、遊技興趣や演出効果を高めることができる遊技機を提供することを目的とする。
本発明による遊技機は、
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態(例えば、低ベース状態)と、該通常状態よりも有利な特別状態(例えば、高ベース状態)とのいずれかの状態に制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップS113,S117を行う部分)と、
可動体(例えば、パネル役物)と、
可動体の動作制御を行う可動体制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
発光手段(例えば、メインランプ005IW9a、枠ランプ005IW9b、特定ランプ005IW9c、バー役物ランプ005IW9d、パネルランプ、および、ボタンランプ005IW9h)と、
発光手段の発光制御を行う発光制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
有利状態に制御されることを示唆する特殊演出(例えば、特殊演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ005IWS216,S8105を行う部分)と、を備え、
演出実行手段は、通常状態と特別状態とのいずれの状態においても特殊演出を実行可能であり(例えば、低ベース状態では変動パターンPA1-6,PA1-8,PA2-4,PA2-6が選択された場合に特殊演出を実行し、高ベース状態では変動パターンPA4-1が選択された場合に特殊演出を実行する。図8-2参照。)、
特別状態において特殊演出が実行されたときに有利状態に制御される期待度の方が、通常状態において特殊演出が実行されたときに有利状態に制御される期待度よりも高く(例えば、低ベース状態で特殊演出を実行する場合は大当りおよびはずれのいずれともなり得る一方、高ベース状態で特殊演出を実行する場合は必ず大当りとなる。図8-2参照。なお、低ベース状態および高ベース状態のいずれの状態であっても特殊演出を実行する場合は大当りおよびはずれのいずれともなり得る構成とした上で、高ベース状態において特殊演出を実行した場合の方が、低ベース状態において特殊演出を実行した場合よりも、大当りに制御される信頼度が高くなるよう構成してもよい。)、
可動体制御手段は、
通常状態において特殊演出が実行される場合、該特殊演出が終了したときに可動体を特殊動作パターン(例えば、スーパーリーチ発展動作パターン)により動作させることが可能であり(例えば、低ベース状態において変動パターンPA1-8,PA2-6のいずれかが選択された場合、特殊演出の実行後にスーパーリーチ発展演出を実行可能である。図8-14、図8-48(B)参照。)、
特別状態において特殊演出が実行される場合、該特殊演出が終了したときに可動体を特別動作パターン(例えば、特別動作パターン)により動作させることが可能であり(例えば、高ベース状態において変動パターンPA4-1が選択された場合、特殊演出の実行後に大当り報知演出を実行可能である。図8-15、図8-47(B)参照。)、
通常状態において可動体を特殊動作パターンにより動作させた後に、該可動体を特別動作パターンにより動作させることが可能であり(例えば、低ベース状態において変動パターンPAPA2-6が選択された場合、スーパーリーチ発展演出の実行後に大当り報知演出を実行可能である。図8-14参照。)、
発光制御手段は、通常状態において可動体が特別動作パターンにより動作するときと、特別状態において可動体が特別動作パターンにより動作するときとで、共通に、特別発光パターンにより発光手段を発光させることが可能である(例えば、低ベース状態において大当り報知演出を行うときと、高ベース状態において大当り報知演出を行うときとで、共通に、遊技効果ランプを特別発光パターンにて発光制御可能である。図8-47(A)参照。)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、特殊演出を可動体の動作制御と発光手段の発光制御とにより印象的に魅せることができ、さらに、通常状態において特殊演出が実行されたときと特別状態において特殊演出が実行されたときとで、特殊演出後の可動体の動作パターンが異なるため、遊技興趣を高めることができる。
この実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 パチンコ遊技機に搭載された各種の制御基板などを示す構成図である。 遊技制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 遊技制御用タイマ割込み処理の一例を示すフローチャートである。 特別図柄プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御メイン処理の一例を示すフローチャートである。 演出制御プロセス処理の一例を示すフローチャートである。 本実施の形態におけるパチンコ遊技機の正面図である。 本実施の形態における、変動パターンテーブルの具体例を示す説明図である。 可変表示開始設定処理を示すフローチャートである。 本実施の形態における、予告演出設定処理を示すフローチャートである。 特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。 前段演出態様決定抽選テーブルと、所定演出実行抽選テーブルと、スーパーリーチ発展演出実行抽選テーブルと、次回予告演出実行抽選テーブルと、を示す説明図である。 演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理を示すフローチャートである。 前段演出開始処理を示すフローチャートである。 特定演出開始処理を示すフローチャートである。 特定演出終了処理を示すフローチャートである。 所定演出開始処理を示すフローチャートである。 スーパーリーチ発展演出開始処理を示すフローチャートである。 変動パターンPA2-5に対応する変動中における各演出部材の制御タイミングを示すタイミングチャートである。 変動パターンPA2-6に対応する変動中における各演出部材の制御タイミングを示すタイミングチャートである。 変動パターンPA4-1に対応する変動中における各演出部材の制御タイミングを示すタイミングチャートである。 ロングリーチの具体例を示す説明図である。 ロングリーチの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。 高ベース状態における特殊演出の具体例を示す説明図である。 高ベース状態における特殊演出の具体例を示す説明図である。 スーパーリーチCの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチCの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチCの具体例を示す説明図である。 スーパーリーチCの具体例を示す説明図である。 前段演出および第2特定演出における表示画像の変化の具体例を示す説明図である。 特定演出における示唆画像の具体例を示す説明図である。 発光エフェクト画像の原理図である。 発光エフェクト画像の原理図である。 発光エフェクト画像の原理図である。 発光エフェクト画像の原理図である。 発光エフェクト画像の原理図である。 発光エフェクト画像の原理図である。 可変表示中の演出図である。 変動演出に対応する演出内容の説明用テーブルを示す説明図である。 予告演出に対応する演出内容の説明用テーブルを示す説明図である。
(基本説明)
まず、パチンコ遊技機1の基本的な構成及び制御(一般的なパチンコ遊技機の構成及び制御でもある。)について説明する。
(パチンコ遊技機1の構成等)
図1は、パチンコ遊技機1の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(遊技機)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤(ゲージ盤)2と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、遊技領域が形成され、この遊技領域には、遊技媒体としての遊技球が、所定の打球発射装置から発射されて打ち込まれる。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の右側方)には、複数種類の特別識別情報としての特別図柄(特図ともいう)の可変表示(特図ゲームともいう)を行う第1特別図柄表示装置4A及び第2特別図柄表示装置4Bが設けられている。これらは、それぞれ、7セグメントのLEDなどからなる。特別図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。特別図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。
なお、特別図柄の「可変表示」とは、例えば、複数種類の特別図柄を変動可能に表示することである(後述の他の図柄についても同じ)。変動としては、複数の図柄の更新表示、複数の図柄のスクロール表示、1以上の図柄の変形、1以上の図柄の拡大/縮小などがある。特別図柄や後述の普通図柄の変動では、複数種類の特別図柄又は普通図柄が更新表示される。後述の飾り図柄の変動では、複数種類の飾り図柄がスクロール表示又は更新表示されたり、1以上の飾り図柄が変形や拡大/縮小されたりする。なお、変動には、ある図柄を点滅表示する態様も含まれる。可変表示の最後には、表示結果として所定の特別図柄が停止表示(導出又は導出表示などともいう)される(後述の他の図柄の可変表示についても同じ)。なお、可変表示を変動表示、変動と表現する場合がある。
なお、第1特別図柄表示装置4Aにおいて可変表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示装置4Bにおいて可変表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。また、第1特図を用いた特図ゲームを「第1特図ゲーム」といい、第2特図を用いた特図ゲームを「第2特図ゲーム」ともいう。なお、特別図柄の可変表示を行う特別図柄表示装置は1種類であってもよい。
遊技盤2における遊技領域の中央付近には画像表示装置5が設けられている。画像表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)や有機EL(Electro Luminescence)等から構成され、各種の演出画像を表示する。画像表示装置5は、プロジェクタ及びスクリーンから構成されていてもよい。画像表示装置5には、各種の演出画像が表示される。
例えば、画像表示装置5の画面上では、第1特図ゲームや第2特図ゲームと同期して、特別図柄とは異なる複数種類の装飾識別情報としての飾り図柄(数字などを示す図柄など)の可変表示が行われる。ここでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームに同期して、「左」、「中」、「右」の各飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおいて飾り図柄が可変表示(例えば上下方向のスクロール表示や更新表示)される。なお、同期して実行される特図ゲーム及び飾り図柄の可変表示を総称して単に可変表示ともいう。
画像表示装置5の画面上には、実行が保留されている可変表示に対応する保留表示や、実行中の可変表示に対応するアクティブ表示を表示するための表示エリアが設けられていてもよい。保留表示及びアクティブ表示を総称して可変表示に対応する可変表示対応表示ともいう。
保留されている可変表示の数は保留記憶数ともいう。第1特図ゲームに対応する保留記憶数を第1保留記憶数、第2特図ゲームに対応する保留記憶数を第2保留記憶数ともいう。また、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計を合計保留記憶数ともいう。
また、遊技盤2の所定位置には、複数のLEDを含んで構成された第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられ、第1保留表示器25Aは、LEDの点灯個数によって、第1保留記憶数を表示し、第2保留表示器25Bは、LEDの点灯個数によって、第2保留記憶数を表示する。
画像表示装置5の下方には、入賞球装置6Aと、可変入賞球装置6Bとが設けられている。
入賞球装置6Aは、例えば所定の玉受部材によって常に遊技球が進入可能な一定の開放状態に保たれる第1始動入賞口を形成する。第1始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第1特図ゲームが開始され得る。
可変入賞球装置6B(普通電動役物)は、ソレノイド81(図2参照)によって閉鎖状態と開放状態とに変化する第2始動入賞口を形成する。可変入賞球装置6Bは、例えば、一対の可動翼片を有する電動チューリップ型役物を備え、ソレノイド81がオフ状態であるときに可動翼片が垂直位置となることにより、当該可動翼片の先端が入賞球装置6Aに近接し、第2始動入賞口に遊技球が進入しない閉鎖状態になる(第2始動入賞口が閉鎖状態になるともいう。)。その一方で、可変入賞球装置6Bは、ソレノイド81がオン状態であるときに可動翼片が傾動位置となることにより、第2始動入賞口に遊技球が進入できる開放状態になる(第2始動入賞口が開放状態になるともいう。)。第2始動入賞口に遊技球が進入したときには、所定個(例えば3個)の賞球が払い出されるとともに、第2特図ゲームが開始され得る。なお、可変入賞球装置6Bは、閉鎖状態と開放状態とに変化するものであればよく、電動チューリップ型役物を備えるものに限定されない。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左右下方4箇所)には、所定の玉受部材によって常に一定の開放状態に保たれる一般入賞口10が設けられる。この場合には、一般入賞口10のいずれかに進入したときには、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
入賞球装置6Aと可変入賞球装置6Bの下方には、大入賞口を有する特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、ソレノイド82(図2参照)によって開閉駆動される大入賞口扉を備え、その大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。
一例として、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用(特別電動役物用)のソレノイド82がオフ状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を閉鎖状態として、遊技球が大入賞口に進入(通過)できなくなる。その一方で、特別可変入賞球装置7では、大入賞口扉用のソレノイド82がオン状態であるときに大入賞口扉が大入賞口を開放状態として、遊技球が大入賞口に進入しやすくなる。
大入賞口に遊技球が進入したときには、所定個数(例えば14個)の遊技球が賞球として払い出される。大入賞口に遊技球が進入したときには、例えば第1始動入賞口や第2始動入賞口及び一般入賞口10に遊技球が進入したときよりも多くの賞球が払い出される。
一般入賞口10を含む各入賞口に遊技球が進入することを「入賞」ともいう。特に、始動口(第1始動入賞口、第2始動入賞口始動口)への入賞を始動入賞ともいう。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域の左側方)には、普通図柄表示器20が設けられている。一例として、普通図柄表示器20は、7セグメントのLEDなどからなり、特別図柄とは異なる複数種類の普通識別情報としての普通図柄の可変表示を行う。普通図柄は、「0」~「9」を示す数字や「-」などの点灯パターンなどにより表される。普通図柄には、LEDを全て消灯したパターンが含まれてもよい。このような普通図柄の可変表示は、普図ゲームともいう。
画像表示装置5の左方には、遊技球が通過可能な通過ゲート41が設けられている。遊技球が通過ゲート41を通過したことに基づき、普図ゲームが実行される。
普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、実行が保留されている普図ゲームの数である普図保留記憶数をLEDの点灯個数により表示する。
遊技盤2の表面には、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車及び多数の障害釘が設けられている。遊技領域の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。
遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L、8Rが設けられており、さらに遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプ9が設けられている。遊技効果ランプ9は、LEDを含んで構成されている。
遊技盤2の所定位置(図1では図示略)には、演出に応じて動作する可動体32が設けられている。
遊技機用枠3の右下部位置には、遊技球を打球発射装置により遊技領域に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)30が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、打球発射装置へと供給可能に保持(貯留)する打球供給皿(上皿)が設けられている。上皿の下方には、上皿満タン時に賞球が払い出される打球供給皿(下皿)が設けられている。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が把持して傾倒操作が可能なスティックコントローラ31Aが取り付けられている。スティックコントローラ31Aには、遊技者が押下操作可能なトリガボタンが設けられている。スティックコントローラ31Aに対する操作は、コントローラセンサユニット35A(図2参照)により検出される。
遊技領域の下方における遊技機用枠3の所定位置には、遊技者が押下操作などにより所定の指示操作を可能なプッシュボタン31Bが設けられている。プッシュボタン31Bに対する操作は、プッシュセンサ35B(図2参照)により検出される。
パチンコ遊技機1では、遊技者の動作(操作等)を検出する検出手段として、スティックコントローラ31Aやプッシュボタン31Bが設けられるが、これら以外の検出手段が設けられていてもよい。
(遊技の進行の概略)
パチンコ遊技機1が備える打球操作ハンドル30への遊技者による回転操作により、遊技球が遊技領域に向けて発射される。遊技球が通過ゲート41を通過すると、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。なお、前回の普図ゲームの実行中の期間等に遊技球が通過ゲート41を通過した場合(遊技球が通過ゲート41を通過したが当該通過に基づく普図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該通過に基づく普図ゲームは所定の上限数(例えば4)まで保留される。
この普図ゲームでは、特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図当り」となる。その一方、確定普通図柄として、普図当り図柄以外の普通図柄(普図ハズレ図柄)が停止表示されれば、普通図柄の表示結果が「普図ハズレ」となる。「普図当り」となると、可変入賞球装置6Bを所定期間開放状態とする開放制御が行われる(第2始動入賞口が開放状態になる)。
入賞球装置6Aに形成された第1始動入賞口に遊技球が進入すると、第1特別図柄表示装置4Aによる第1特図ゲームが開始される。
可変入賞球装置6Bに形成された第2始動入賞口に遊技球が進入すると、第2特別図柄表示装置4Bによる第2特図ゲームが開始される。
なお、特図ゲームの実行中の期間や、後述する大当り遊技状態や小当り遊技状態に制御されている期間に、遊技球が始動入賞口へ進入(入賞)した場合(始動入賞が発生したが当該始動入賞に基づく特図ゲームを直ちに実行できない場合)には、当該進入に基づく特図ゲームは所定の上限数(例えば4)までその実行が保留される。
特図ゲームにおいて、確定特別図柄として特定の特別図柄(大当り図柄、例えば「7」、後述の大当り種別に応じて実際の図柄は異なる。)が停止表示されれば、「大当り」となり、大当り図柄とは異なる所定の特別図柄(小当り図柄、例えば「2」)が停止表示されれば、「小当り」となる。また、大当り図柄や小当り図柄とは異なる特別図柄(ハズレ図柄、例えば「-」)が停止表示されれば「ハズレ」となる。
特図ゲームでの表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利な有利状態として大当り遊技状態に制御される。特図ゲームでの表示結果が「小当り」になった後には、小当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の態様で開放状態となる。当該開放状態は、所定期間(例えば29秒間や1.8秒間)の経過タイミングと、大入賞口に進入した遊技球の数が所定個数(例えば9個)に達するまでのタイミングと、のうちのいずれか早いタイミングまで継続される。所定期間は、1ラウンドにおいて大入賞口を開放することができる上限期間であり、以下、開放上限期間ともいう。このように大入賞口が開放状態となる1のサイクルをラウンド(ラウンド遊技)という。大当り遊技状態では、当該ラウンドが所定の上限回数(15回や2回)に達するまで繰り返し実行可能となっている。
大当り遊技状態においては、遊技者は、遊技球を大入賞口に進入させることで、賞球を得ることができる。従って、大当り遊技状態は、遊技者にとって有利な状態である。大当り遊技状態におけるラウンド数が多い程、また、開放上限期間が長い程遊技者にとって有利となる。
なお、「大当り」には、大当り種別が設定されている。例えば、大入賞口の開放態様(ラウンド数や開放上限期間)や、大当り遊技状態後の遊技状態(後述の、通常状態、時短状態、確変状態など)を複数種類用意し、これらに応じて大当り種別が設定されている。大当り種別として、多くの賞球を得ることができる大当り種別や、賞球の少ない又はほとんど賞球を得ることができない大当り種別が設けられていてもよい。
小当り遊技状態では、特別可変入賞球装置7により形成される大入賞口が所定の開放態様で開放状態となる。例えば、小当り遊技状態では、一部の大当り種別のときの大当り遊技状態と同様の開放態様(大入賞口の開放回数が上記ラウンド数と同じであり、かつ、大入賞口の閉鎖タイミングも同じ等)で大入賞口が開放状態となる。なお、大当り種別と同様に、「小当り」にも小当り種別を設けてもよい。
大当り遊技状態が終了した後は、上記大当り種別に応じて、時短状態や確変状態に制御されることがある。
時短状態では、平均的な特図変動時間(特図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させる制御(時短制御)が実行される。時短状態では、平均的な普図変動時間(普図を変動させる期間)を通常状態よりも短縮させたり、普図ゲームで「普図当り」となる確率を通常状態よりも向上させる等により、第2始動入賞口に遊技球が進入しやすくなる制御(高開放制御、高ベース制御)も実行される。時短状態は、特別図柄(特に第2特別図柄)の変動効率が向上する状態であるので、遊技者にとって有利な状態である。
確変状態(確率変動状態)では、時短制御に加えて、表示結果が「大当り」となる確率が通常状態よりも高くなる確変制御が実行される。確変状態は、特別図柄の変動効率が向上することに加えて「大当り」となりやすい状態であるので、遊技者にとってさらに有利な状態である。
時短状態や確変状態は、所定回数の特図ゲームが実行されたことと、次回の大当り遊技状態が開始されたこと等といった、いずれか1つの終了条件が先に成立するまで継続する。所定回数の特図ゲームが実行されたことが終了条件となるものを、回数切り(回数切り時短、回数切り確変等)ともいう。
通常状態とは、遊技者にとって有利な大当り遊技状態等の有利状態、時短状態、確変状態等の特別状態以外の遊技状態のことであり、普図ゲームにおける表示結果が「普図当り」となる確率及び特図ゲームにおける表示結果が「大当り」となる確率などのパチンコ遊技機1が、パチンコ遊技機1の初期設定状態(例えばシステムリセットが行われた場合のように、電源投入後に所定の復帰処理を実行しなかったとき)と同一に制御される状態である。
確変制御が実行されている状態を高確状態、確変制御が実行されていない状態を低確状態ともいう。時短制御が実行されている状態を高ベース状態、時短制御が実行されていない状態を低ベース状態ともいう。これらを組み合わせて、時短状態は低確高ベース状態、確変状態は高確高ベース状態、通常状態は低確低ベース状態などともいわれる。高確状態かつ低ベース状態は高確低ベース状態ともいう。
小当り遊技状態が終了した後は、遊技状態の変更が行われず、特図ゲームの表示結果が「小当り」となる以前の遊技状態に継続して制御される(但し、「小当り」発生時の特図ゲームが、上記回数切りにおける上記所定回数目の特図ゲームである場合には、当然遊技状態が変更される)。なお、特図ゲームの表示結果として「小当り」がなくてもよい。
なお、遊技状態は、大当り遊技状態中に遊技球が特定領域(例えば、大入賞口内の特定領域)を通過したことに基づいて、変化してもよい。例えば、遊技球が特定領域を通過したとき、その大当り遊技状態後に確変状態に制御してもよい。
(演出の進行など)
パチンコ遊技機1では、遊技の進行に応じて種々の演出(遊技の進行状況を報知したり、遊技を盛り上げたりする演出)が実行される。当該演出について以下説明する。なお、当該演出は、画像表示装置5に各種の演出画像を表示することによって行われるが、当該表示に加えて又は代えて、スピーカ8L、8Rからの音声出力、及び/又は、遊技効果ランプ9の点等/消灯、可動体32の動作等により行われてもよい。
遊技の進行に応じて実行される演出として、画像表示装置5に設けられた「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rでは、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームが開始されることに対応して、飾り図柄の可変表示が開始される。第1特図ゲームや第2特図ゲームにおいて表示結果(確定特別図柄ともいう。)が停止表示されるタイミングでは、飾り図柄の可変表示の表示結果となる確定飾り図柄(3つの飾り図柄の組合せ)も停止表示(導出)される。
飾り図柄の可変表示が開始されてから終了するまでの期間では、飾り図柄の可変表示の態様が所定のリーチ態様となる(リーチが成立する)ことがある。ここで、リーチ態様とは、画像表示装置5の画面上にて停止表示された飾り図柄が後述の大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない飾り図柄については可変表示が継続している態様などのことである。
また、飾り図柄の可変表示中に上記リーチ態様となったことに対応してリーチ演出が実行される。パチンコ遊技機1では、演出態様に応じて表示結果(特図ゲームの表示結果や飾り図柄の可変表示の表示結果)が「大当り」となる割合(大当り信頼度、大当り期待度とも呼ばれる。)が異なる複数種類のリーチ演出が実行される。リーチ演出には、例えば、ノーマルリーチと、ノーマルリーチよりも大当り信頼度の高いスーパーリーチと、がある。
特図ゲームの表示結果が「大当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた大当り組合せとなる確定飾り図柄が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「大当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上に同一の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示される。
大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御される「確変大当り」である場合には、奇数の飾り図柄(例えば、「7」等)が揃って停止表示され、大当り遊技状態の終了後に確変状態に制御されない「非確変大当り(通常大当り)」である場合には、偶数の飾り図柄(例えば、「6」等)が揃って停止表示されるようにしてもよい。この場合、奇数の飾り図柄を確変図柄、偶数の飾り図柄を非確変図柄(通常図柄)ともいう。非確変図柄でリーチ態様となった後に、最終的に「確変大当り」となる昇格演出を実行するようにしてもよい。
特図ゲームの表示結果が「小当り」となるときには、画像表示装置5の画面上において、飾り図柄の可変表示の表示結果として、予め定められた小当り組合せとなる確定飾り図柄(例えば、「1 3 5」等)が導出される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「小当り」となる)。一例として、「左」、「中」、「右」の飾り図柄表示エリア5L、5C、5Rにおける所定の有効ライン上にチャンス目を構成する飾り図柄が停止表示される。なお、特図ゲームの表示結果が、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別)の「大当り」となるときと、「小当り」となるときとで、共通の確定飾り図柄が導出表示されてもよい。
特図ゲームの表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様とならずに、飾り図柄の可変表示の表示結果として、非リーチ組合せの確定飾り図柄(「非リーチハズレ」ともいう。)が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「非リーチハズレ」となる)ことがある。また、表示結果が「ハズレ」となる場合には、飾り図柄の可変表示の態様がリーチ態様となった後に、飾り図柄の可変表示の表示結果として、大当り組合せでない所定のリーチ組合せ(「リーチハズレ」ともいう)の確定飾り図柄が停止表示される(飾り図柄の可変表示の表示結果が「リーチハズレ」となる)こともある。
パチンコ遊技機1が実行可能な演出には、上記の可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)を表示することも含まれる。また、他の演出として、例えば、大当り信頼度を予告する予告演出等が飾り図柄の可変表示中に実行される。予告演出には、実行中の可変表示における大当り信頼度を予告する予告演出や、実行前の可変表示(実行が保留されている可変表示)における大当り信頼度を予告する先読み予告演出がある。先読み予告演出として、可変表示対応表示(保留表示やアクティブ表示)の表示態様を通常とは異なる態様に変化させる演出が実行されるようにしてもよい。
また、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示中に飾り図柄を一旦仮停止させた後に可変表示を再開させることで、1回の可変表示を擬似的に複数回の可変表示のように見せる擬似連演出を実行するようにしてもよい。
大当り遊技状態中にも、大当り遊技状態を報知する大当り中演出が実行される。大当り中演出としては、ラウンド数を報知する演出や、大当り遊技状態の価値が向上することを示す昇格演出が実行されてもよい。また、小当り遊技状態中にも、小当り遊技状態を報知する小当り中演出が実行される。なお、小当り遊技状態中と、一部の大当り種別(小当り遊技状態と同様の態様の大当り遊技状態の大当り種別で、例えばその後の遊技状態を高確状態とする大当り種別)での大当り遊技状態とで、共通の演出を実行することで、現在が小当り遊技状態中であるか、大当り遊技状態中であるかを遊技者に分からないようにしてもよい。そのような場合であれば、小当り遊技状態の終了後と大当り遊技状態の終了後とで共通の演出を実行することで、高確状態であるか低確状態であるかを識別できないようにしてもよい。
また、例えば特図ゲーム等が実行されていないときには、画像表示装置5にデモ(デモンストレーション)画像が表示される(客待ちデモ演出が実行される)。
(基板構成)
パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14、中継基板15などが搭載されている。その他にも、パチンコ遊技機1の背面には、例えば払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、電源基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における上記遊技の進行(特図ゲームの実行(保留の管理を含む)、普図ゲームの実行(保留の管理を含む)、大当り遊技状態、小当り遊技状態、遊技状態など)を制御する機能を有する。主基板11は、遊技制御用マイクロコンピュータ100、スイッチ回路110、ソレノイド回路111などを有する。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、ROM(Read Only Memory)101と、RAM(Random Access Memory)102と、CPU(Central Processing Unit)103と、乱数回路104と、I/O(Input/Output port)105とを備える。
CPU103は、ROM101に記憶されたプログラムを実行することにより、遊技の進行を制御する処理(主基板11の機能を実現する処理)を行う。このとき、ROM101が記憶する各種データ(後述の変動パターン、後述の演出制御コマンド、後述の各種決定を行う際に参照される各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM102がメインメモリとして使用される。RAM102は、その一部または全部がパチンコ遊技機1に対する電力供給が停止しても、所定期間記憶内容が保存されるバックアップRAMとなっている。なお、ROM101に記憶されたプログラムの全部又は一部をRAM102に展開して、RAM102上で実行するようにしてもよい。
乱数回路104は、遊技の進行を制御するときに使用される各種の乱数値(遊技用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。遊技用乱数は、CPU103が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
I/O105は、例えば各種信号(後述の検出信号)が入力される入力ポートと、各種信号(第1特別図柄表示装置4A、第2特別図柄表示装置4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどを制御(駆動)する信号、ソレノイド駆動信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
スイッチ回路110は、遊技球検出用の各種スイッチ(ゲートスイッチ21、始動口スイッチ(第1始動口スイッチ22Aおよび第2始動口スイッチ22B)、カウントスイッチ23)からの検出信号(遊技球が通過又は進入してスイッチがオンになったことを示す検出信号など)を取り込んで遊技制御用マイクロコンピュータ100に伝送する。検出信号の伝送により、遊技球の通過又は進入が検出されたことになる。
ソレノイド回路111は、遊技制御用マイクロコンピュータ100からのソレノイド駆動信号(例えば、ソレノイド81やソレノイド82をオンする信号など)を、普通電動役物用のソレノイド81や大入賞口扉用のソレノイド82に伝送する。
主基板11(遊技制御用マイクロコンピュータ100)は、遊技の進行の制御の一部として、遊技の進行に応じて演出制御コマンド(遊技の進行状況等を指定(通知)するコマンド)を演出制御基板12に供給する。主基板11から出力された演出制御コマンドは、中継基板15により中継され、演出制御基板12に供給される。当該演出制御コマンドには、例えば主基板11における各種の決定結果(例えば、特図ゲームの表示結果(大当り種別を含む。)、特図ゲームを実行する際に使用される変動パターン(詳しくは後述))、遊技の状況(例えば、可変表示の開始や終了、大入賞口の開放状況、入賞の発生、保留記憶数、遊技状態)、エラーの発生等を指定するコマンド等が含まれる。
演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、演出制御コマンドを受信し、受信した演出制御コマンドに基づいて演出(遊技の進行に応じた種々の演出であり、可動体32の駆動、エラー報知、電断復旧の報知等の各種報知を含む)を実行する機能を有する。
演出制御基板12には、演出制御用CPU120と、ROM121と、RAM122と、表示制御部123と、乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。
演出制御用CPU120は、ROM121に記憶されたプログラムを実行することにより、表示制御部123とともに演出を実行するための処理(演出制御基板12の上記機能を実現するための処理であり、実行する演出の決定等を含む)を行う。このとき、ROM121が記憶する各種データ(各種テーブルなどのデータ)が用いられ、RAM122がメインメモリとして使用される。
演出制御用CPU120は、コントローラセンサユニット35Aやプッシュセンサ35Bからの検出信号(遊技者による操作を検出したときに出力される信号であり、操作内容を適宜示す信号)に基づいて演出の実行を表示制御部123に指示することもある。
表示制御部123は、VDP(Video Display Processor)、CGROM(Character Generator ROM)、VRAM(Video RAM)などを備え、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、演出を実行する。
表示制御部123は、演出制御用CPU120からの演出の実行指示に基づき、実行する演出に応じた映像信号を画像表示装置5に供給することで、演出画像を画像表示装置5に表示させる。表示制御部123は、さらに、演出画像の表示に同期した音声出力や、遊技効果ランプ9の点灯/消灯を行うため、音指定信号(出力する音声を指定する信号)を音声制御基板13に供給したり、ランプ信号(ランプの点灯/消灯態様を指定する信号)をランプ制御基板14に供給したりする。また、表示制御部123は、可動体32を動作させる信号を当該可動体32又は当該可動体32を駆動する駆動回路に供給する。
音声制御基板13は、スピーカ8L、8Rを駆動する各種回路を搭載しており、当該音指定信号に基づきスピーカ8L、8Rを駆動し、当該音指定信号が指定する音声をスピーカ8L、8Rから出力させる。
ランプ制御基板14は、遊技効果ランプ9を駆動する各種回路を搭載しており、当該ランプ信号に基づき遊技効果ランプ9を駆動し、当該ランプ信号が指定する態様で遊技効果ランプ9を点灯/消灯する。このようにして、表示制御部123は、音声出力、ランプの点灯/消灯を制御する。
なお、音声出力、ランプの点灯/消灯の制御(音指定信号やランプ信号の供給等)、可動体32の制御(可動体32を動作させる信号の供給等)は、演出制御用CPU120が実行するようにしてもよい。
乱数回路124は、各種演出を実行するために使用される各種の乱数値(演出用乱数)を示す数値データを更新可能にカウントする。演出用乱数は、演出制御用CPU120が所定のコンピュータプログラムを実行することで更新されるもの(ソフトウェアで更新されるもの)であってもよい。
演出制御基板12に搭載されたI/O125は、例えば主基板11などから伝送された演出制御コマンドを取り込むための入力ポートと、各種信号(映像信号、音指定信号、ランプ信号)を伝送するための出力ポートとを含んで構成される。
演出制御基板12、音声制御基板13、ランプ制御基板14といった、主基板11以外の基板をサブ基板ともいう。パチンコ遊技機1のようにサブ基板が機能別に複数設けられていてもよいし、1のサブ基板が複数の機能を有するように構成してもよい。
(動作)
次に、パチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。
(主基板11の主要な動作)
まず、主基板11における主要な動作を説明する。パチンコ遊技機1に対して電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理が実行される。図3は、主基板11におけるCPU103が実行する遊技制御メイン処理を示すフローチャートである。
図3に示す遊技制御メイン処理では、CPU103は、まず、割込禁止に設定する(ステップS1)。続いて、必要な初期設定を行う(ステップS2)。初期設定には、スタックポインタの設定、内蔵デバイス(CTC(カウンタ/タイマ回路)、パラレル入出力ポート等)のレジスタ設定、RAM102をアクセス可能状態にする設定等が含まれる。
次いで、クリアスイッチからの出力信号がオンであるか否かを判定する(ステップS3)。クリアスイッチは、例えば電源基板に搭載されている。クリアスイッチがオンの状態で電源が投入されると、出力信号(クリア信号)が入力ポートを介して遊技制御用マイクロコンピュータ100に入力される。クリアスイッチからの出力信号がオンである場合(ステップS3;Yes)、初期化処理(ステップS8)を実行する。初期化処理では、CPU103は、RAM102に記憶されるフラグ、カウンタ、バッファをクリアするRAMクリア処理を行い、作業領域に初期値を設定する。
また、CPU103は、初期化を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS9)。演出制御用CPU120は、当該演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、遊技機の制御の初期化がなされたことを報知するための画面表示を行う。
クリアスイッチからの出力信号がオンでない場合には(ステップS3;No)、RAM102(バックアップRAM)にバックアップデータが保存されているか否かを判定する(ステップS4)。不測の停電等(電断)によりパチンコ遊技機1への電力供給が停止したときには、CPU103は、当該電力供給の停止によって動作できなくなる直前に、電源供給停止時処理を実行する。この電源供給停止時処理では、RAM102にデータをバックアップすることを示すバックアップフラグをオンする処理、RAM102のデータ保護処理等が実行される。データ保護処理には、誤り検出符号(チェックサム、パリティビット等)の付加、各種データをバックアップする処理が含まれる。バックアップされるデータには、遊技を進行するための各種データ(各種フラグ、各種タイマの状態等を含む)の他、バックアップフラグの状態や誤り検出符号も含まれる。ステップS4では、バックアップフラグがオンであるか否かを判定する。バックアップフラグがオフでRAM102にバックアップデータが記憶されていない場合(ステップS4;No)、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102にバックアップデータが記憶されている場合(ステップS4;Yes)、CPU103は、バックアップしたデータのデータチェックを行い(誤り検出符号を用いて行われる)、データが正常か否かを判定する(ステップS5)。ステップS5では、例えば、パリティビットやチェックサムにより、RAM102のデータが、電力供給停止時のデータと一致するか否かを判定する。これらが一致すると判定された場合、RAM102のデータが正常であると判定する。
RAM102のデータが正常でないと判定された場合(ステップS5;No)、内部状態を電力供給停止時の状態に戻すことができないので、初期化処理(ステップS8)を実行する。
RAM102のデータが正常であると判定された場合(ステップS5;Yes)、CPU103は、主基板11の内部状態を電力供給停止時の状態に戻すための復旧処理(ステップS6)を行う。復旧処理では、CPU103は、RAM102の記憶内容(バックアップしたデータの内容)に基づいて作業領域の設定を行う。これにより、電力供給停止時の遊技状態に復旧し、特別図柄の変動中であった場合には、後述の遊技制御用タイマ割込み処理の実行によって、復旧前の状態から特別図柄の変動が再開されることになる。
そして、CPU103は、電断からの復旧を指示する演出制御コマンドを演出制御基板12に送信する(ステップS7)。これに合わせて、バックアップされている電断前の遊技状態を指定する演出制御コマンドや、特図ゲームの実行中であった場合には当該実行中の特図ゲームの表示結果を指定する演出制御コマンドを送信するようにしてもよい。これらコマンドは、後述の特別図柄プロセス処理で送信設定されるコマンドと同じコマンドを使用できる。演出制御用CPU120は、電断からの復旧時を特定する演出制御コマンドを受信すると、例えば画像表示装置5において、電断からの復旧がなされたこと又は電断からの復旧中であることを報知するための画面表示を行う。演出制御用CPU120は、演出制御コマンドに基づいて、適宜の画面表示を行うようにしてもよい。
復旧処理または初期化処理を終了して演出制御基板12に演出制御コマンドを送信した後には、CPU103は、乱数回路104を初期設定する乱数回路設定処理を実行する(ステップS10)。そして、所定時間(例えば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかるように遊技制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されているCTCのレジスタの設定を行い(ステップS11)、割込みを許可する(ステップS12)。その後、ループ処理に入る。以後、所定時間(例えば2ms)ごとにCTCから割込み要求信号がCPU103へ送出され、CPU103は定期的にタイマ割込み処理を実行することができる。
こうした遊技制御メイン処理を実行したCPU103は、CTCからの割込み要求信号を受信して割込み要求を受け付けると、図4のフローチャートに示す遊技制御用タイマ割込み処理を実行する。図4に示す遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、CPU103は、まず、所定のスイッチ処理を実行することにより、スイッチ回路110を介してゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23といった各種スイッチからの検出信号の受信の有無を判定する(ステップS21)。続いて、所定のメイン側エラー処理を実行することにより、パチンコ遊技機1の異常診断を行い、その診断結果に応じて必要ならば警告を発生可能とする(ステップS22)。この後、所定の情報出力処理を実行することにより、例えばパチンコ遊技機1の外部に設置されたホール管理用コンピュータに供給される大当り情報(大当りの発生回数等を示す情報)、始動情報(始動入賞の回数等を示す情報)、確率変動情報(確変状態となった回数等を示す情報)などのデータを出力する(ステップS23)。
情報出力処理に続いて、主基板11の側で用いられる遊技用乱数の少なくとも一部をソフトウェアにより更新するための遊技用乱数更新処理を実行する(ステップS24)。この後、CPU103は、特別図柄プロセス処理を実行する(ステップS25)。CPU103がタイマ割込み毎に特別図柄プロセス処理を実行することにより、特図ゲームの実行及び保留の管理や、大当り遊技状態や小当り遊技状態の制御、遊技状態の制御などが実現される(詳しくは後述)。
特別図柄プロセス処理に続いて、普通図柄プロセス処理が実行される(ステップS26)。CPU103がタイマ割込み毎に普通図柄プロセス処理を実行することにより、ゲートスイッチ21からの検出信号に基づく(通過ゲート41に遊技球が通過したことに基づく)普図ゲームの実行及び保留の管理や、「普図当り」に基づく可変入賞球装置6Bの開放制御などを可能にする。普図ゲームの実行は、普通図柄表示器20を駆動することにより行われ、普図保留表示器25Cを点灯させることにより普図保留数を表示する。
普通図柄プロセス処理を実行した後、遊技制御用タイマ割込み処理の一部として、電断が発生したときの処理、賞球を払い出すための処理等などが行われてもよい。その後、CPU103は、コマンド制御処理を実行する(ステップS27)。CPU103は、上記各処理にて演出制御コマンドを送信設定することがある。ステップS27のコマンド制御処理では、送信設定された演出制御コマンドを演出制御基板12などのサブ側の制御基板に対して伝送させる処理が行われる。コマンド制御処理を実行した後には、割込みを許可してから、遊技制御用タイマ割込み処理を終了する。
図5は、特別図柄プロセス処理として、図4に示すステップS25にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。この特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、始動入賞判定処理を実行する(ステップS101)。
始動入賞判定処理では、始動入賞の発生を検出し、RAM102の所定領域に保留情報を格納し保留記憶数を更新する処理が実行される。始動入賞が発生すると、表示結果(大当り種別を含む)や変動パターンを決定するための乱数値が抽出され、保留情報として記憶される。また、抽出した乱数値に基づいて、表示結果や変動パターンを先読み判定する処理が実行されてもよい。保留情報や保留記憶数を記憶した後には、演出制御基板12に始動入賞の発生、保留記憶数、先読み判定等の判定結果を指定するための演出制御コマンドを送信するための送信設定が行われる。こうして送信設定された始動入賞時の演出制御コマンドは、例えば特別図柄プロセス処理が終了した後、図4に示すステップS27のコマンド制御処理が実行されることなどにより、主基板11から演出制御基板12に対して伝送される。
S101にて始動入賞判定処理を実行した後、CPU103は、RAM102に設けられた特図プロセスフラグの値に応じて、ステップS110~S120の処理のいずれかを選択して実行する。なお、特別図柄プロセス処理の各処理(ステップS110~S120)では、各処理に対応した演出制御コマンドを演出制御基板12に送信するための送信設定が行われる。
ステップS110の特別図柄通常処理は、特図プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される。この特別図柄通常処理では、保留情報の有無などに基づいて、第1特図ゲーム又は第2特図ゲームを開始するか否かの判定が行われる。また、特別図柄通常処理では、表示結果決定用の乱数値に基づき、特別図柄や飾り図柄の表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かや「大当り」とする場合の大当り種別を、その表示結果が導出表示される以前に決定(事前決定)する。さらに、特別図柄通常処理では、決定された表示結果に対応して、特図ゲームにおいて停止表示させる確定特別図柄(大当り図柄や小当り図柄、ハズレ図柄のいずれか)が設定される。その後、特図プロセスフラグの値が“1”に更新され、特別図柄通常処理は終了する。なお、第2特図を用いた特図ゲームが第1特図を用いた特図ゲームよりも優先して実行されるようにしてもよい(特図2優先消化ともいう)。また、第1始動入賞口及び第2始動入賞口への遊技球の入賞順序を記憶し、入賞順に特図ゲームの開始条件を成立させるようにしてもよい(入賞順消化ともいう)。
乱数値に基づき各種の決定を行う場合には、ROM101に格納されている各種のテーブル(乱数値と比較される決定値が決定結果に割り当てられているテーブル)が参照される。主基板11における他の決定、演出制御基板12における各種の決定についても同じである。演出制御基板12においては、各種のテーブルがROM121に格納されている。
ステップS111の変動パターン設定処理は、特図プロセスフラグの値が“1”のときに実行される。この変動パターン設定処理には、表示結果を「大当り」または「小当り」とするか否かの事前決定結果等に基づき、変動パターン決定用の乱数値を用いて変動パターンを複数種類のいずれかに決定する処理などが含まれている。変動パターン設定処理では、変動パターンを決定したときに、特図プロセスフラグの値が“2”に更新され、変動パターン設定処理は終了する。
変動パターンは、特図ゲームの実行時間(特図変動時間)(飾り図柄の可変表示の実行時間でもある)や、飾り図柄の可変表示の態様(リーチの有無等)、飾り図柄の可変表示中の演出内容(リーチ演出の種類等)を指定するものであり、可変表示パターンとも呼ばれる。
ステップS112の特別図柄変動処理は、特図プロセスフラグの値が“2”のときに実行される。この特別図柄変動処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにおいて特別図柄を変動させるための設定を行う処理や、その特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理などが含まれている。また、計測された経過時間が変動パターンに対応する特図変動時間に達したか否かの判定も行われる。そして、特別図柄の変動を開始してからの経過時間が特図変動時間に達したときには、特図プロセスフラグの値が“3”に更新され、特別図柄変動処理は終了する。
ステップS113の特別図柄停止処理は、特図プロセスフラグの値が“3”のときに実行される。この特別図柄停止処理には、第1特別図柄表示装置4Aや第2特別図柄表示装置4Bにて特別図柄の変動を停止させ、特別図柄の表示結果となる確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う処理が含まれている。そして、表示結果が「大当り」である場合には特図プロセスフラグの値が“4”に更新される。その一方で、大当りフラグがオフであり、表示結果が「小当り」である場合には、特図プロセスフラグの値が“8”に更新される。また、表示結果が「ハズレ」である場合には、特図プロセスフラグの値が“0”に更新される。表示結果が「小当り」又は「ハズレ」である場合、時短状態や確変状態に制御されているときであって、回数切りの終了成立する場合には、遊技状態も更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、特別図柄停止処理は終了する。
ステップS114の大当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“4”のときに実行される。この大当り開放前処理には、表示結果が「大当り」となったことなどに基づき、大当り遊技状態においてラウンドの実行を開始して大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。大入賞口を開放状態とするときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対してソレノイド駆動信号を供給する処理が実行される。このときには、例えば大当り種別がいずれであるかに対応して、大入賞口を開放状態とする開放上限期間や、ラウンドの上限実行回数を設定する。これらの設定が終了すると、特図プロセスフラグの値が“5”に更新され、大当り開放前処理は終了する。
ステップS115の大当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“5”のときに実行される。この大当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間やカウントスイッチ23によって検出された遊技球の個数などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。そして、大入賞口を閉鎖状態に戻すときには、大入賞口扉用のソレノイド82に対するソレノイド駆動信号の供給を停止させる処理などを実行した後、特図プロセスフラグの値が“6”に更新し、大当り開放中処理を終了する。
ステップS116の大当り開放後処理は、特図プロセスフラグの値が“6”のときに実行される。この大当り開放後処理には、大入賞口を開放状態とするラウンドの実行回数が設定された上限実行回数に達したか否かを判定する処理や、上限実行回数に達した場合に大当り遊技状態を終了させるための設定を行う処理などが含まれている。そして、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達していないときには、特図プロセスフラグの値が“5”に更新される一方、ラウンドの実行回数が上限実行回数に達したときには、特図プロセスフラグの値が“7”に更新される。特図プロセスフラグの値が更新されると、大当り解放後処理は終了する。
ステップS117の大当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“7”のときに実行される。この大当り終了処理には、大当り遊技状態の終了を報知する演出動作としてのエンディング演出が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理や、大当り遊技状態の終了に対応して確変制御や時短制御を開始するための各種の設定を行う処理などが含まれている。こうした設定が行われたときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、大当り終了処理は終了する。
ステップS118の小当り開放前処理は、特図プロセスフラグの値が“8”のときに実行される。この小当り開放前処理には、表示結果が「小当り」となったことに基づき、小当り遊技状態において大入賞口を開放状態とするための設定を行う処理などが含まれている。このときには、特図プロセスフラグの値が“9”に更新され、小当り開放前処理は終了する。
ステップS119の小当り開放中処理は、特図プロセスフラグの値が“9”のときに実行される。この小当り開放中処理には、大入賞口を開放状態としてからの経過時間を計測する処理や、その計測した経過時間などに基づいて、大入賞口を開放状態から閉鎖状態に戻すタイミングとなったか否かを判定する処理などが含まれている。大入賞口を閉鎖状態に戻して小当り遊技状態の終了タイミングとなったときには、特図プロセスフラグの値が“10”に更新され、小当り開放中処理は終了する。
ステップS120の小当り終了処理は、特図プロセスフラグの値が“10”のときに実行される。この小当り終了処理には、小当り遊技状態の終了を報知する演出動作が実行される期間に対応した待ち時間が経過するまで待機する処理などが含まれている。ここで、小当り遊技状態が終了するときには、小当り遊技状態となる以前のパチンコ遊技機1における遊技状態を継続させる。小当り遊技状態の終了時における待ち時間が経過したときには、特図プロセスフラグの値が“0”に更新され、小当り終了処理は終了する。
(演出制御基板12の主要な動作)
次に、演出制御基板12における主要な動作を説明する。演出制御基板12では、電源基板等から電源電圧の供給を受けると、演出制御用CPU120が起動して、図6のフローチャートに示すような演出制御メイン処理を実行する。図6に示す演出制御メイン処理を開始すると、演出制御用CPU120は、まず、所定の初期化処理を実行して(ステップS71)、RAM122のクリアや各種初期値の設定、また演出制御基板12に搭載されたCTC(カウンタ/タイマ回路)のレジスタ設定等を行う。また、初期動作制御処理を実行する(ステップS72)。初期動作制御処理では、可動体32を駆動して初期位置に戻す制御、所定の動作確認を行う制御といった可動体32の初期動作を行う制御が実行される。
その後、タイマ割込みフラグがオンとなっているか否かの判定を行う(ステップS73)。タイマ割込みフラグは、例えばCTCのレジスタ設定に基づき、所定時間(例えば2ミリ秒)が経過するごとにオン状態にセットされる。このとき、タイマ割込みフラグがオフであれば(ステップS73;No)、ステップS73の処理を繰り返し実行して待機する。
また、演出制御基板12の側では、所定時間が経過するごとに発生するタイマ割込みとは別に、主基板11からの演出制御コマンドを受信するための割込みが発生する。この割込みは、例えば主基板11からの演出制御INT信号がオン状態となることにより発生する割込みである。演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みが発生すると、演出制御用CPU120は、自動的に割込み禁止に設定するが、自動的に割込み禁止状態にならないCPUを用いている場合には、割込み禁止命令(DI命令)を発行することが望ましい。演出制御用CPU120は、演出制御INT信号がオン状態となることによる割込みに対応して、例えば所定のコマンド受信割込み処理を実行する。このコマンド受信割込み処理では、I/O125に含まれる入力ポートのうちで、中継基板15を介して主基板11から送信された制御信号を受信する所定の入力ポートより、演出制御コマンドを取り込む。このとき取り込まれた演出制御コマンドは、例えばRAM122に設けられた演出制御コマンド受信用バッファに格納する。その後、演出制御用CPU120は、割込み許可に設定してから、コマンド受信割込み処理を終了する。
ステップS73にてタイマ割込みフラグがオンである場合には(ステップS73;Yes)、タイマ割込みフラグをクリアしてオフ状態にするとともに(ステップS74)、コマンド解析処理を実行する(ステップS75)。コマンド解析処理では、例えば主基板11の遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信されて演出制御コマンド受信用バッファに格納されている各種の演出制御コマンドを読み出した後に、その読み出された演出制御コマンドに対応した設定や制御などが行われる。例えば、どの演出制御コマンドを受信したかや演出制御コマンドが特定する内容等を演出制御プロセス処理等で確認できるように、読み出された演出制御コマンドをRAM122の所定領域に格納したり、RAM122に設けられた受信フラグをオンしたりする。また、演出制御コマンドが遊技状態を特定する場合、遊技状態に応じた背景の表示を表示制御部123に指示してもよい。
ステップS75にてコマンド解析処理を実行した後には、演出制御プロセス処理を実行する(ステップS76)。演出制御プロセス処理では、例えば画像表示装置5の表示領域における演出画像の表示動作、スピーカ8L、8Rからの音声出力動作、遊技効果ランプ9及び装飾用LEDといった装飾発光体における点灯動作、可動体32の駆動動作といった、各種の演出装置を動作させる制御が行われる。また、各種の演出装置を用いた演出動作の制御内容について、主基板11から送信された演出制御コマンド等に応じた判定や決定、設定などが行われる。
ステップS76の演出制御プロセス処理に続いて、演出用乱数更新処理が実行され(ステップS77)、演出制御基板12の側で用いられる演出用乱数の少なくとも一部がソフトウェアにより更新される。その後、ステップS73の処理に戻る。ステップS73の処理に戻る前に、他の処理が実行されてもよい。
図7は、演出制御プロセス処理として、図6のステップS76にて実行される処理の一例を示すフローチャートである。図7に示す演出制御プロセス処理において、演出制御用CPU120は、まず、先読予告設定処理を実行する(ステップS161)。先読予告設定処理では、例えば、主基板11から送信された始動入賞時の演出制御コマンドに基づいて、先読み予告演出を実行するための判定や決定、設定などが行われる。また、当該演出制御コマンドから特定される保留記憶数に基づき保留表示を表示するための処理が実行される。
ステップS161の処理を実行した後、演出制御用CPU120は、例えばRAM122に設けられた演出プロセスフラグの値に応じて、以下のようなステップS170~S177の処理のいずれかを選択して実行する。
ステップS170の可変表示開始待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“0”(初期値)のときに実行される処理である。この可変表示開始待ち処理は、主基板11から可変表示の開始を指定するコマンドなどを受信したか否かに基づき、画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始するか否かを判定する処理などを含んでいる。画像表示装置5における飾り図柄の可変表示を開始すると判定された場合、演出プロセスフラグの値を“1”に更新し、可変表示開始待ち処理を終了する。
ステップS171の可変表示開始設定処理は、演出プロセスフラグの値が“1”のときに実行される処理である。この可変表示開始設定処理では、演出制御コマンドにより特定される表示結果や変動パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の表示結果(確定飾り図柄)、飾り図柄の可変表示の態様、リーチ演出や各種予告演出などの各種演出の実行の有無やその態様や実行開始タイミングなどを決定する。そして、その決定結果等を反映した演出制御パターン(表示制御部123に演出の実行を指示するための制御データの集まり)を設定する。その後、設定した演出制御パターンに基づいて、飾り図柄の可変表示の実行開始を表示制御部123に指示し、演出プロセスフラグの値を“2”に更新し、可変表示開始設定処理を終了する。表示制御部123は、飾り図柄の可変表示の実行開始の指示により、画像表示装置5において、飾り図柄の可変表示を開始させる。
ステップS172の可変表示中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“2”のときに実行される処理である。この可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、表示制御部123を指示することで、ステップS171にて設定された演出制御パターンに基づく演出画像を画像表示装置5の表示画面に表示させることや、可動体32を駆動させること、音声制御基板13に対する指令(効果音信号)の出力によりスピーカ8L、8Rから音声や効果音を出力させること、ランプ制御基板14に対する指令(電飾信号)の出力により遊技効果ランプ9や装飾用LEDを点灯/消灯/点滅させることといった、飾り図柄の可変表示中における各種の演出制御を実行する。こうした演出制御を行った後、例えば演出制御パターンから飾り図柄の可変表示終了を示す終了コードが読み出されたこと、あるいは、主基板11から確定飾り図柄を停止表示させることを指定するコマンドを受信したことなどに対応して、飾り図柄の表示結果となる確定飾り図柄を停止表示させる。確定飾り図柄を停止表示したときには、演出プロセスフラグの値が“3”に更新され、可変表示中演出処理は終了する。
ステップS173の特図当り待ち処理は、演出プロセスフラグの値が“3”のときに実行される処理である。この特図当り待ち処理において、演出制御用CPU120は、主基板11から大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドの受信があったか否かを判定する。そして、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定する演出制御コマンドを受信したきに、そのコマンドが大当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を“6”に更新する。これに対して、そのコマンドが小当り遊技状態の開始を指定するものであれば、演出プロセスフラグの値を小当り中演出処理に対応した値である“4”に更新する。また、大当り遊技状態又は小当り遊技状態を開始することを指定するコマンドを受信せずに、当該コマンドの受信待ち時間が経過したときには、特図ゲームにおける表示結果が「ハズレ」であったと判定して、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新する。演出プロセスフラグの値を更新すると、特図当り待ち処理を終了する。
ステップS174の小当り中演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“4”のときに実行される処理である。この小当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、小当り中演出処理では、例えば主基板11から小当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出プロセスフラグの値を小当り終了演出に対応した値である“5”に更新し、小当り中演出処理を終了する。
ステップS175の小当り終了演出処理は、演出制御プロセスフラグの値が“5”のときに実行される処理である。この小当り終了演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば小当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく小当り遊技状態の終了時における各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、小当り終了演出処理を終了する。
ステップS176の大当り中演出処理は、演出プロセスフラグの値が“6”のときに実行される処理である。この大当り中演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態における演出内容に対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態における各種の演出制御を実行する。また、大当り中演出処理では、例えば主基板11から大当り遊技状態を終了することを指定するコマンドを受信したことに対応して、演出制御プロセスフラグの値をエンディング演出処理に対応した値である“7”に更新し、大当り中演出処理を終了する。
ステップS177のエンディング演出処理は、演出プロセスフラグの値が“7”のときに実行される処理である。このエンディング演出処理において、演出制御用CPU120は、例えば大当り遊技状態の終了などに対応した演出制御パターン等を設定し、その設定内容に基づく大当り遊技状態の終了時におけるエンディング演出の各種の演出制御を実行する。その後、演出プロセスフラグの値を初期値である“0”に更新し、エンディング演出処理を終了する。
(基本説明の変形例)
この発明は、上記基本説明で説明したパチンコ遊技機1に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、様々な変形及び応用が可能である。
上記基本説明のパチンコ遊技機1は、入賞の発生に基づいて所定数の遊技媒体を景品として払い出す払出式遊技機であったが、遊技媒体を封入し入賞の発生に基づいて得点を付与する封入式遊技機であってもよい。
特別図柄の可変表示中に表示されるものは1種類の図柄(例えば、「-」を示す記号)だけで、当該図柄の表示と消灯とを繰り返すことによって可変表示を行うようにしてもよい。さらに可変表示中に当該図柄が表示されるものも、可変表示の停止時には、当該図柄が表示されなくてもよい(表示結果としては「-」を示す記号が表示されなくてもよい)。
上記基本説明では、遊技機としてパチンコ遊技機1を示したが、メダルが投入されて所定の賭け数が設定され、遊技者による操作レバーの操作に応じて複数種類の図柄を回転させ、遊技者によるストップボタンの操作に応じて図柄を停止させたときに停止図柄の組合せが特定の図柄の組み合わせになると、所定数のメダルが遊技者に払い出されるゲームを実行可能なスロット機(例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、RT、AT、ART、CZ(以下、ボーナス等)のうち1以上を搭載するスロット機)にも本発明を適用可能である。
本発明を実現するためのプログラム及びデータは、パチンコ遊技機1に含まれるコンピュータ装置などに対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置などの有する記憶装置にインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。
そして、ゲームの実行形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行うことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
なお、本明細書において、演出の実行割合などの各種割合の比較の表現(「高い」、「低い」、「異ならせる」などの表現)は、一方が「0%」の割合であることを含んでもよい。例えば、一方が「0%」の割合で、他方が「100%」の割合又は「100%」未満の割合であることも含む。
(特徴部005IWに関する説明)
次に、特徴部005IWの実施の形態について説明する。
本実施の形態では、CPU103は、図5のステップS117において、当選した大当り種別に応じて、高ベース状態または低ベース状態に制御可能である。
また本実施の形態では、CPU103は、図5のステップS113において、実行した変動回数に応じて、高ベース状態または低ベース状態を終了(高ベース状態から低ベース状態に制御、低ベース状態から高ベース状態に制御)可能である。
図8-1は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機1の正面図である。
遊技盤2の所定位置には、演出に応じて動作する可動体として、バー役物005IW32およびパネル役物が設けられている。パネル役物としては、ブドウの形状を模した第1パネル役物005IW33、バナナの形状を模した第2パネル役物005IW34、および、スイカの形状を模した第1パネル役物005IW35が設けられている。
バー役物005IW32は、図示する位置(画像表示装置5の上部であって、画像表示装置5の表示領域に重複していない位置)を退避位置として、画像表示装置5の略中央である第1進出位置と、画像表示装置5の最下部である第2進出位置と、に対して上下方向に駆動可能に備えられている。バー役物005IW32が退避位置から画像表示装置5の表示領域に重複する位置まで移動するには所定時間を要するものである。また、バー役物005IW32が退避位置(原点位置)に位置していることを検出する原点センサが設けられている。
第1パネル役物005IW33は、図示する位置(画像表示装置5の左側領域に一部が重複する位置)を退避位置として、全容が画像表示装置5と重複する進出位置に対して左右方向に駆動可能に備えられている。
第2パネル役物005IW34は、図示する位置(画像表示装置5の右側領域に一部が重複する位置)を退避位置として、全容が画像表示装置5と重複する進出位置に対して左右方向に駆動可能に備えられている。
第3パネル役物005IW35は、図示する位置(画像表示装置5の下側であって、画像表示装置5に重複していない位置)を退避位置として、全容が画像表示装置5と重複する進出位置に対して上下方向に駆動可能に備えられている。
各可動体は、変動中に実行される予告演出等の演出により駆動制御される。
また、遊技領域周辺部には、遊技効果用の遊技効果ランプとして、メインランプ005IW9a、枠ランプ005IW9b、特定ランプ005IW9c、バー役物005IW32に設置されたバー役物ランプ005IW9d、第1パネル役物005IW33に設置された第1パネルランプ005IW9e、第2パネル役物005IW34に設置された第2パネルランプ005IW9f、第3パネル役物005IW35に設置された第3パネルランプ005IW9g、および、プッシュボタン31Bに設置されたボタンランプ005IW9hが設けられている。以下、第1パネルランプ005IW9e、第2パネルランプ005IW9f、および第3パネルランプ005IW9gを「パネルランプ」と総称することがある。
各遊技効果ランプは、BGMや背景演出、変動中に実行される予告演出等の演出、エラーに対応する発光パターンにより発光制御される。尚、これらメインランプ005IW9a、枠ランプ005IW9b、特定ランプ005IW9c、バー役物ランプ005IW9d、第1パネルランプ005IW9e、第2パネルランプ005IW9f、第3パネルランプ005IW9g、ボタンランプ005IW9hは、LEDを含んで構成されている。
枠ランプ005IW9bにおける発光領域は上側の第1発光領域と下側の第2発光領域とに区分され、発光領域毎に発光制御が可能に構成されている。例えば、第1発光領域のみ発光制御を行うことと、第2発光領域のみ発光制御を行うことと、第1発光領域および第2発光領域の両方の発光制御を行うことと、が可能なよう構成されている。
また、プッシュボタン31Bの内部には、振動用モータ005IW31cが設けられている。振動用モータ005IW31cによる振動は、遊技機用枠3などにも伝達されるため、パチンコ遊技機1全体が振動可能とされている。また、打球操作ハンドル30を介して遊技者にも振動が伝達可能とされている。振動用モータ005IW31cは、変動中に実行される予告演出等の演出に応じた振動パターンにより振動制御される。振動用モータ005IW31cの振動パターンとして、第1振動パターンと、該第1振動パターンよりも振動時間が短い第2振動パターンと、第3振動パターンと、第4振動パターンと、が設けられている。
第1振動パターンは、後述する特殊演出において行われる振動用モータ005IW31cの振動パターンである。第2振動パターンは、後述する大当り報知演出において行われる振動用モータ005IW31cの振動パターンである。第3振動パターンおよび第4振動パターンは、大当りに制御することに対する信頼度を示唆する振動示唆演出において行われる振動用モータ005IW31cの振動パターンである。
第1振動パターンおよび第2振動パターンは、あくまで特殊演出や大当り報知演出における演出制御の一環として、演出効果を高めるために行われる振動パターンであって、大当りに制御することに対する信頼度を示唆するために行われる振動パターンではない。一方、第3振動パターンおよび第4振動パターンは、振動示唆演出においてはいずれの振動パターンが選択されるかによって大当りに制御することに対する信頼度が異なる構成であることから、大当りに制御することに対する信頼度を示唆するために行われる振動パターンといえる。
例えば、大当り変動である場合、20%の割合で振動示唆演出を実行しないことを決定し、30%の割合で第3振動パターンを伴う振動示唆演出(以下、第1振動示唆演出ということがある)を実行することを決定し、50%の割合で第4振動パターンを伴う振動示唆演出(以下、第2振動示唆演出ということがある)を実行することを決定する一方、はずれ変動である場合、60%の割合で振動示唆演出を実行しないことを決定し、30%の割合で第1振動示唆演出を実行することを決定し、10%の割合で第2振動示唆演出を実行することを決定することとすれば、大当りに制御することに対する信頼度は、第1振動示唆演出<第2振動示唆演出(つまり、第3振動パターン<第4振動パターン)となる。
また、第1振動示唆演出の実行に対応して遊技効果ランプを第1振動示唆発光パターンにて発光制御し、第2振動示唆演出の実行に対応して遊技効果ランプを第2振動示唆発光パターンにて発光制御する。なお、第1振動示唆発光パターンおよび第2振動示唆発光パターンは、それぞれ異なる発光態様にて遊技効果ランプを発光させる発光制御パターンである。また、第1振動示唆発光パターンおよび第2振動示唆発光パターンは、後述する特殊発光パターンおよび後述する特別発光パターンとは異なる発光態様にて遊技効果ランプを発光させる発光制御パターンである。
また、第1振動パターンおよび第2振動パターンは、特殊演出や大当り報知演出における画像表示の動き、出力される効果音やBGMに対応した振動を行うパターンである一方、第3振動パターンおよび第4振動パターンは、何らかの演出における画像表示の動き、出力される効果音やBGMに対応した振動を行うパターンではない。具体的に、変動開始時に突然に、第3振動パターンまたは第4振動パターンにおける振動用モータ005IW31cの振動を伴う振動示唆演出が行われる。
また、第1振動パターン~第4振動パターンはいずれも振動用モータ005IW31cの振動時間が異なり、振動用モータ005IW31cの振動時間は、第1振動パターン>第2振動パターン>第4振動パターン>第3振動パターンとなっている。なお、各振動パターンにおける振動用モータ005IW31cの振動時間はこれに限られるものではなく、例えば、振動用モータ005IW31cの振動時間は、第1振動パターン<第2振動パターンとなっていてもよい。これにより、大当りに制御されるか否かが判明するよりも前(特殊演出の実行中)に過度に期待感を煽ってしまうことを抑制できるとともに、大当りに制御することをより強調することができ、遊技興趣を高めることができる。
(変動パターンテーブル)
本実施の形態では、図8-2に示す変動パターンが設けられている。図8-2に示すように、低ベース状態における可変表示結果がはずれである場合の変動パターンとして、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が10秒間である変動パターンPA1-1と、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が1.5秒間と短い変動パターンPA1-2と、演出内容がノーマルリーチはずれであって変動時間が15秒間である変動パターンPA1-3と、演出内容がノーマルリーチを経たロングリーチはずれであって変動時間が45秒間である変動パターンPA1-4と、演出内容がノーマルリーチおよびロングリーチを経たスーパーリーチAはずれであって変動時間が75秒間である変動パターンPA1-5と、演出内容がノーマルリーチおよび特殊演出を経たスーパーリーチAはずれであって変動時間が50秒間である変動パターンPA1-6と、演出内容がノーマルリーチおよびロングリーチを経たスーパーリーチBはずれであって変動時間が80秒間である変動パターンPA1-7と、演出内容がノーマルリーチおよび特殊演出を経たスーパーリーチBはずれであって変動時間が55秒間である変動パターンPA1-8と、が設けられている。
また、図8-2に示すように、低ベース状態における可変表示結果が大当りである場合の変動パターンとして、演出内容がノーマルリーチ大当りであって変動時間が20秒間である変動パターンPA2-1と、演出内容がノーマルリーチを経たロングリーチ大当りであって変動時間が50秒間である変動パターンPA2-2と、演出内容がノーマルリーチおよびロングリーチを経たスーパーリーチA大当りであって変動時間が80秒間である変動パターンPA2-3と、演出内容がノーマルリーチおよび特殊演出を経たスーパーリーチA大当りであって変動時間が55秒間である変動パターンPA2-4と、演出内容がノーマルリーチおよびロングリーチを経たスーパーリーチB大当りであって変動時間が85秒間である変動パターンPA2-5と、演出内容がノーマルリーチおよび特殊演出を経たスーパーリーチB大当りであって変動時間が60秒間である変動パターンPA2-6と、が設けられている。大当り変動パターンとはずれ変動パターンとで演出内容が共通している場合、大当り変動パターンの変動時間の方がはずれ変動パターンの変動時間よりも5秒だけ長い構成であるが、この5秒の間に大当りであることを報知する大当り報知演出を行うよう構成されている。
また、図8-2に示すように、高ベース状態における可変表示結果がはずれである場合の変動パターンとして、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が10秒間である変動パターンPA3-1と、演出内容が非リーチはずれ(通常変動はずれ)であって変動時間が1.5秒間と短い変動パターンPA3-2と、演出内容がノーマルリーチを経たスーパーリーチCはずれであって変動時間が50秒間である変動パターンPA3-3と、が設けられている。
また、図8-2に示すように、高ベース状態における可変表示結果が大当りである場合の変動パターンとして、演出内容がノーマルリーチを経た特殊演出大当りであって変動時間が20秒間である変動パターンPA4-1と、演出内容がノーマルリーチを経たスーパーリーチC大当りであって変動時間が55秒間である変動パターンPA4-2と、が設けられている。大当り変動パターンとはずれ変動パターンとで演出内容が共通している場合、大当り変動パターンの変動時間の方がはずれ変動パターンの変動時間よりも5秒だけ長い構成であるが、この5秒の間に大当りであることを報知する大当り報知演出を行うよう構成されている。
ここで、変動演出(通常変動、ノーマルリーチ、ロングリーチ、ロングリーチ発展演出、特殊演出、スーパーリーチ演出、大当り/はずれ報知演出)の演出内容について説明する。図8-47は、変動演出に対応する演出内容の説明用テーブルを示す説明図である。
リーチ状態となる前の通常変動およびノーマルリーチでは、遊技状態に応じた演出制御が行われる。例えば、低ベース状態では、画像表示装置5には低ベース状態に応じた背景画像が表示されるとともに、低ベース状態に応じた背景画像の色味に合わせて遊技効果ランプが発光制御される。また、高ベース状態では、画像表示装置5には高ベース状態に応じた背景画像が表示されるとともに、スピーカ8L,8Rから高ベース状態に応じたBGMが出力され、高ベース状態に応じたBGMに合わせたリズムにて遊技効果ランプが発光制御される。
ロングリーチでは、画像表示装置5にロングリーチ画像が表示され、遊技効果ランプがロングリーチの進行に合わせて発光される。
ロングリーチに発展する際、ロングリーチに発展したことを遊技者に示すためのロングリーチ発展演出が行われる。ロングリーチ発展演出では、画像表示装置5にキャラクタ画像を含むロングリーチ発展演出画像が表示され、遊技効果ランプが、表示されたキャラクタの色味であってキャラクタの動きに合わせたリズムにて、中速の周期で点滅制御される。
スーパーリーチAでは、画像表示装置5にスーパーリーチA画像が表示され、遊技効果ランプがスーパーリーチAの進行に合わせて発光される。
スーパーリーチBでは、画像表示装置5にスーパーリーチB画像が表示され、遊技効果ランプがスーパーリーチBの進行に合わせて発光される。
スーパーリーチCでは、画像表示装置5にスーパーリーチC画像が表示され、遊技効果ランプがスーパーリーチCの進行に合わせて発光される。
特殊演出では、画像表示装置5に特殊演出画像が表示され、遊技効果ランプが特殊発光パターンにて発光される。具体的に、枠ランプ005IW9bの全発光領域とパネルランプとボタンランプ005IW9hとが、特殊演出の進行に応じて発光制御される。また、特殊演出では、振動用モータ005IW31cの第1振動パターンによる振動制御が行われる。なお、特殊演出はリーチ状態となった後に実行される演出である。また、特殊演出中は、飾り図柄が表示される場合と、表示されない場合とがある。
また、はずれ変動においてはずれであることを報知する際にはずれ報知演出が行われる。はずれ報知演出では、画像表示装置5にはずれ報知画像が表示され、枠ランプ005IW9bの全発光領域とパネルランプとが、暗め(低輝度)の白色にて発光制御される。
また、大当り変動において大当りであることを報知する際に大当り報知演出が行われる。大当り報知演出では、画像表示装置5に大当り報知画像が表示され、遊技効果ランプが特別発光パターンにて発光される。具体的に、枠ランプ005IW9bの全発光領域とパネルランプとが、レインボーカラーにて発光制御される。更に、大当り報知演出では、全てのパネル役物が退避位置から進出位置まで移動してから再び退避位置に復帰するよう動作制御される。また、大当り報知演出では、振動用モータ005IW31cの第2振動パターンによる振動制御が行われる。
図示するように、可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個未満である場合には、71%の割合で変動パターンPA1-1が選択され、10%の割合で変動パターンPA1-3が選択され、6%の割合で変動パターンPA1-4が選択され、5%の割合で変動パターンPA1-5が選択され、4%の割合で変動パターンPA1-6が選択され、3%の割合で変動パターンPA1-7が選択され、1%の割合で変動パターンPA1-8が選択される。可変表示結果がはずれとなる変動において、低ベース状態であって保留記憶数が3個以上である場合には、71%の割合で変動パターンPA1-2が選択され、10%の割合で変動パターンPA1-3が選択され、6%の割合で変動パターンPA1-4が選択され、5%の割合で変動パターンPA1-5が選択され、4%の割合で変動パターンPA1-6が選択され、3%の割合で変動パターンPA1-7が選択され、1%の割合で変動パターンPA1-8が選択される。
また、図示するように、低ベース状態であって可変表示結果が大当りとなる変動において、3%の割合で変動パターンPA2-1が選択され、5%の割合で変動パターンPA2-2が選択され、7%の割合で変動パターンPA2-3が選択され、15%の割合で変動パターンPA2-4が選択され、30%の割合で変動パターンPA2-5が選択され、40%の割合で変動パターンPA2-6が選択される。
また、図示するように、可変表示結果がはずれとなる変動において、高ベース状態であって保留記憶数が3個未満である場合には、71%の割合で変動パターンPA3-1が選択され、29%の割合で変動パターンPA3-3が選択される。可変表示結果がはずれとなる変動において、高ベース状態であって保留記憶数が3個以上である場合には、71%の割合で変動パターンPA3-2が選択され、29%の割合で変動パターンPA3-3が選択される。
また、図示するように、高ベース状態であって可変表示結果が大当りとなる変動において、20%の割合で変動パターンPA4-1が選択され、80%の割合で変動パターンPA4-2が選択される。
このような選択割合にて各変動パターンが選択されることにより、特殊演出は、はずれ変動における5%の割合で行われる一方、大当り変動における55%の割合で行われる演出となっており、大当りに対する信頼度の高い演出であるといえる。
また、高ベース状態において、特殊演出を伴う変動パターンは大当り変動に対応する変動パターンとして設けられている一方で、はずれ変動に対応する変動パターンとして設けられていないことから、高ベース状態において特殊演出が行われた変動においては必ず大当りとなるよう構成されている。
図8-2で示した変動パターンのうちいずれかが、上述した変動パターン設定処理(ステップS111)にて選択されるようになっている。
(可変表示開始設定処理)
図8-3は、図7に示された演出制御プロセス処理における可変表示開始設定処理(ステップS171)を示すフローチャートである。可変表示開始設定処理において、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンド格納領域から変動パターンコマンドを読み出す(ステップ005IWS201)。次いで、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS201で読み出した変動パターンコマンド、および表示結果指定コマンド格納領域に格納されているデータ(すなわち、受信した表示結果指定コマンド)に応じて飾り図柄の表示結果(停止図柄)を決定する(ステップ005IWS202)。すなわち、演出制御用CPU120によってステップ005IWS202の処理が実行されることによって、可変表示パターン決定手段が決定した可変表示パターン(変動パターン)に応じて、識別情報の可変表示の表示結果(飾り図柄の停止図柄)を決定する表示結果決定手段が実現される。なお、変動パターンコマンドで擬似連が指定されている場合には、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS202において、擬似連中の仮停止図柄としてチャンス目図柄(例えば、「223」や「445」のように、リーチとならないものの大当り図柄と1つ図柄がずれている図柄の組み合わせ)も決定する。なお、演出制御用CPU120は、決定した飾り図柄の停止図柄を示すデータを飾り図柄表示結果格納領域に格納する。なお、ステップ005IWS202において、演出制御用CPU120は、受信した変動パターンコマンドにもとづいて大当りであるか否かを判定し、変動パターンコマンドのみにもとづいて飾り図柄の停止図柄を決定するようにしてもよい。
ステップ005IWS202では、演出制御用CPU120は、受信した表示結果指定コマンドが「大当り」を示している場合には、演出制御用CPU120は、停止図柄として3図柄が同じ図柄で揃った飾り図柄の組合せ(大当り図柄)を決定する。そして、「はずれ」の場合には、上記以外の飾り図柄の組み合わせを決定する。ただし、リーチ演出を伴う場合には、左右の2図柄が揃った飾り図柄の組み合わせを決定する。また、画像表示装置5に導出表示される3図柄の組合せが飾り図柄の「停止図柄」である。
演出制御用CPU120は、例えば、停止図柄を決定するための乱数を抽出し、飾り図柄の組合せを示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルを用いて、飾り図柄の停止図柄を決定する。すなわち、抽出した乱数に一致する数値に対応する飾り図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。
なお、飾り図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄(左中右が全て同じ図柄で揃った図柄の組み合わせ)を大当り図柄という。また、はずれを想起させるような停止図柄をはずれ図柄という。
次いで、演出制御用CPU120は、変動中に行う予告演出の設定を行うための予告演出設定処理を行う(ステップ005IWS203)。
演出制御用CPU120は、変動パターンとに応じたプロセステーブルを選択し(ステップ005IWS214)、ステップ005IWS215に移行する。
その後、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS214で選択したプロセステーブルのプロセスデータ1におけるプロセスタイマをスタートさせる(ステップ005IWS215)。
プロセステーブルとは、演出制御用CPU120が演出装置の制御を実行する際に参照するプロセスデータが設定されたテーブルである。すなわち、演出制御用CPU120は、プロセステーブルに設定されているプロセスデータに従って画像表示装置5等の演出装置(演出用部品)の制御を行う。プロセステーブルは、プロセスタイマ設定値と表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データの組み合わせが複数集まったデータで構成されている。表示制御実行データには、飾り図柄の可変表示の可変表示時間(変動時間)中の変動態様を構成する各変動の態様を示すデータ等が記載されている。具体的には、画像表示装置5の表示画面の変更に関わるデータが記載されている。また、プロセスタイマ設定値には、その変動の態様での変動時間が設定されている。演出制御用CPU120は、プロセステーブルを参照し、プロセスタイマ設定値に設定されている時間だけ表示制御実行データに設定されている変動の態様で飾り図柄を表示させる制御を行う。また、プロセステーブルは、演出制御基板80におけるROMに格納されている。また、プロセステーブルは、各変動パターンに応じて用意されている。
なお、リーチ演出を伴う変動パターンについて演出制御を実行する場合に用いられるプロセステーブルには、変動開始から所定時間が経過したときに左図柄を停止表示させ、さらに所定時間が経過すると右図柄を停止表示させることを示すプロセスデータが設定されている。なお、停止表示させる図柄をプロセステーブルに設定するのではなく、決定された停止図柄、擬似連や滑り演出における仮停止図柄に応じて、図柄を表示するための画像を合成して生成するようにしてもよい。
また、演出制御用CPU120は、プロセスデータ1の内容(表示制御実行データ1、ランプ制御実行データ1、音番号データ1)に従って演出装置(演出用部品としての画像表示装置5、演出用部品としての各種ランプおよび演出用部品としてのスピーカ8L,8R)の制御を実行する(ステップ005IWS216)。例えば、画像表示装置5において変動パターンに応じた画像を表示させるために、表示制御部123に指令を出力する。また、各種ランプを点灯/消灯制御を行わせるために、ランプ制御基板14に対して制御信号(ランプ制御実行データ)を出力する。また、スピーカ8L,8Rからの音声出力を行わせるために、音声制御基板13に対して制御信号(音番号データ)を出力する。
なお、この実施の形態では、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに1対1に対応する変動パターンによる飾り図柄の可変表示が行われるように制御するが、演出制御用CPU120は、変動パターンコマンドに対応する複数種類の変動パターンから、使用する変動パターンを選択するようにしてもよい。
次いで、演出制御用CPU120は、変動時間タイマに、変動パターンコマンドで特定される変動時間に相当する値を設定する(ステップ005IWS217)。
そして、演出制御用CPU120は、演出制御プロセスフラグの値を可変表示中演出処理(ステップS172)に対応した値にする(ステップ005IWS218)。
(予告演出設定処理)
図8-4は、本実施の形態における予告演出設定処理(ステップ005IWS204)を示すフローチャートである。本実施例における予告演出設定処理では主に、特定演出と、所定演出と、次回予告演出と、スーパーリーチ発展演出と、に関する設定を行う。特定演出として、リーチ状態となるよりも前に行われる第1特定演出および第2特定演出と、ロングリーチ中に行われる第3特定演出と、が設けられている。また、第3特定演出は、第1特定演出および第2特定演出のうち少なくとも一方が行われた場合に限り行われることがある。
ここで、予告演出(特定演出、所定演出、次回予告演出、スーパーリーチ発展演出)の演出内容について説明する。図8-48は、予告演出に対応する演出内容の説明用テーブルを示す説明図である。
第1特定演出では、枠ランプ005IW9bとパネルランプとが第1特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、枠ランプ005IW9bの第1発光領域と第1パネルランプ005IW9eとが中速の周期で点滅するよう発光制御される。また、第1特定演出では、バー役物005IW32が第1特定動作パターンにて動作制御される。具体的に、バー役物005IW32が退避位置から第1進出位置まで移動してから再び退避位置まで移動するよう動作制御される。また、第1特定演出では、画像表示装置5に第1特定演出画像が表示される。具体的に、発光制御される第1パネルランプ005IW9eの近傍の表示領域にて単一の示唆画像が表示されるとともに、バー役物005IW32の動作に対応するバーエフェクト画像が表示される。
第2特定演出では、枠ランプ005IW9bとパネルランプとが第2特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、枠ランプ005IW9bの第1発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fとが中速の周期で点滅するよう発光制御される。また、第2特定演出では、バー役物005IW32が第1特定動作パターンにて動作制御される。具体的に、バー役物005IW32が退避位置から第1進出位置まで移動してから再び退避位置まで移動するよう動作制御される。また、第2特定演出では、画像表示装置5に第2特定演出画像が表示される。具体的に、発光制御される第1パネルランプ005IW9eの近傍の表示領域と、第2パネルランプ005IW9fの近傍の表示領域にて、2つの示唆画像が表示されるとともに、バー役物005IW32の動作に対応するバーエフェクト画像が表示される。
第3特定演出では、枠ランプ005IW9bとパネルランプとが第3特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、枠ランプ005IW9bの第1発光領域および第2発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fと第3パネルランプ005IW9gとが高速の周期で点滅するよう発光制御される。また、第3特定演出では、バー役物005IW32が第2特定動作パターンにて動作制御される。具体的に、バー役物005IW32が退避位置から第2進出位置まで移動してから再び退避位置まで移動するよう動作制御される。また、第3特定演出では、画像表示装置5に第3特定演出画像が表示される。具体的に、発光制御される第1パネルランプ005IW9eの近傍の表示領域と、第2パネルランプ005IW9fの近傍の表示領域と、第3パネルランプ005IW9gの近傍の表示領域にて、3つの示唆画像が表示されるとともに、バー役物005IW32の動作に対応するバーエフェクト画像が表示される。
このように、第1特定演出におけるバー役物005IW32の動作と第2特定演出におけるバー役物005IW32の動作とは共通した態様(第1特定動作パターン)である一方、第3特定演出におけるバー役物005IW32の動作は第1特定演出および第2特定演出におけるバー役物005IW32の動作異なる態様(第2特定動作パターン)である。これに伴い、バー役物005IW32の第1特定動作パターンによる動作に対応するバーエフェクト画像を第1バーエフェクト画像、バー役物005IW32の第2特定動作パターンによる動作に対応するバーエフェクト画像を第2バーエフェクト画像、ということがある。
第1特定演出および第2特定演出の実行期間Taよりも、第3特定演出の実行期間Tbの方が長くなるよう構成されている。
所定演出では、画像表示装置5に所定演出画像が表示される。具体的に、「CHANCE」の文字を含む画像が表示される。また、所定演出では、枠ランプ005IW9bとパネルランプとが所定発光パターンにて発光制御される。具体的に、枠ランプ005IW9bの第1発光領域および第2発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fと第3パネルランプ005IW9gとが所定演出画像の表示に合わせて発光するよう発光制御される。また、所定演出では、パネル役物が所定動作パターンにて動作制御される。具体的に、全パネル役物が退避位置から進出位置まで移動してから再び退避位置まで移動するよう動作制御される。
次回予告演出では、画像表示装置5に次回予告演出画像が表示される。なお、次回予告演出が行われた後に特殊演出が行われる場合、該特殊演出中はリーチ図柄の飾り図柄は非表示とされる。次回予告演出実行中は、次回予告演出画像を際立たせるために敢えて飾り図柄を非表示とする。また次回予告演出を行った後に特殊演出を実行する場合、次回予告演出が終了して特殊演出を開始したタイミングで飾り図柄が表示されたのでは、次回予告演出において飾り図柄を非表示としたことによる演出効果が低下してしまうため、次回予告演出の後に特殊演出を行う場合には特殊演出においても飾り図柄を非表示とするものである。
スーパーリーチ発展演出では、画像表示装置5にスーパーリーチ発展演出画像が表示される。具体的に、ガラスが割れて破片が飛散する画像が表示される。また、スーパーリーチ発展演出では、枠ランプ005IW9bとパネルランプとがスーパーリーチ発展発光パターンにて発光制御される。具体的に、枠ランプ005IW9bの第1発光領域および第2発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fと第3パネルランプ005IW9gとがスーパーリーチ発展演出画像において飛散するガラスの動きに合わせて高速の周期で点滅するよう発光制御される。また、スーパーリーチ発展演出では、パネルランプがスーパーリーチ発展動作パターンにて動作制御される。具体的に、全パネルランプが退避位置から進出位置まで移動してから再び退避位置まで移動するよう動作制御される。
また、各特定演出の直前には前段演出が行われる。前段演出では、画像表示装置5に前段演出画像が表示される。具体的に、キャラクタ画像が表示される。前段演出の演出態様としては、赤色のキャラクタが表示される第1前段態様と、金色のキャラクタが表示される第2前段態様と、を含む複数の演出態様が設けられている。大当りに対する信頼度は第1前段態様<第2前段態様となるよう構成されている。また、前段演出では、枠ランプ005IW9bとパネルランプとが前段発光パターンにて発光制御される。具体的に、枠ランプ005IW9bの第1発光領域および第2発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fと第3パネルランプ005IW9gとが、表示されるキャラクタの動きに合わせて発光するよう発光制御される。また、前段発光パターンとして、枠ランプ005IW9bの第1発光領域および第2発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fと第3パネルランプ005IW9gとが赤色にて発光される第1前段発光パターンと、枠ランプ005IW9bの第1発光領域および第2発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fと第3パネルランプ005IW9gとが金色にて発光される第2前段発光パターンが設けられており、第1前段態様の前段演出が行われるときは第1前段発光パターンによる発光制御が行われ、第2前段態様の前段演出が行われるときは第1前段発光パターンによる発光制御が行われる。
なお、前段演出、特定演出、所定演出、次回予告演出、およびスーパーリーチ発展演出による演出部材の制御については、変動パターンに対応付けられた変動演出(通常変動、ノーマルリーチ、ロングリーチ、スーパーリーチ演出、大当り/はずれ報知演出)における演出部材の制御よりも優先的に行われるものである。
また、複数の演出においてパネル役物の駆動制御が行われるものであるが、パネル役物の動作時間や動作距離が演出毎に異なることとしてもよい。例えば、パネル役物の動作時間や動作距離は、特別動作パターン(大当り報知演出における動作パターン)>スーパーリーチ発展動作パターン(スーパーリーチ発展演出における動作パターン)>所定動作パターン(所定演出における動作パターン)としてもよい。これにより、パネル役物の動作時間や動作距離によって演出の区別がつきやすくすることができるとともに、大当り信頼度の高い演出に対応する動作パターンである程、パネル役物の動作時間や動作距離が長いよう構成することにより、遊技興趣を向上させることができる。
予告演出設定処理において、演出制御用CPU120は、まず、第1特定演出および第2特定演出の実行の有無を決定するための第1/第2特定演出実行抽選を行う(ステップ005IWS251)。具体的に、図8-5(A)~(D)に示す特定演出実行抽選テーブルを用いて第1特定演出および第2特定演出の実行の有無を決定する。
図8-5(A)~(D)は、特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(A)~(D)に示す特定演出実行抽選テーブルでは、変動パターン毎に各特定演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
図8-5(A)は、低ベース状態において可変表示結果がはずれである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA1-1である場合、94%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、6%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、95%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、5%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA1-3である場合、93%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、7%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、94%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、6%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA1-4である場合、92%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、8%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、93%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、7%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA1-5である場合、91%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、9%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、92%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、8%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA1-6である場合、90%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、10%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、91%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、9%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA1-7である場合、89%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、11%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、90%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、10%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA1-8である場合、88%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、12%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、89%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、11%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
なお、変動パターンPA1-2である場合の選択割合について図示は省略するが、いずれの特定演出においても100%の割合で実行しないことを決定するものである。
図8-5(B)は、低ベース状態において可変表示結果が大当りである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA2-1である場合、90%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、10%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、85%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、15%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA2-2である場合、85%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、15%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、80%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、20%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA2-3である場合、80%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、20%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、75%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、25%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA2-4である場合、75%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、25%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、70%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、30%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA2-5である場合、70%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、30%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、65%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、35%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA2-6である場合、65%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、35%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、60%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、40%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
図8-5(C)は、高ベース状態において可変表示結果がはずれである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA3-1である場合、92%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、8%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、95%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、5%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA3-3である場合、90%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、10%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、92%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、8%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA3-4である場合、85%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、15%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、90%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、10%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
なお、変動パターンPA3-2である場合の選択割合について図示は省略するが、いずれの特定演出においても100%の割合で実行しないことを決定するものである。
図8-5(D)は、高ベース状態において可変表示結果が大当りである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA4-1である場合、90%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、10%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、85%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、15%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA4-2である場合、85%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、15%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、80%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、20%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA4-3である場合、80%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、20%の割合で第2特定演出を実行することを決定するとともに、75%の割合で第1特定演出を実行しないことを決定し、25%の割合で第2特定演出を実行することを決定する。
このように、はずれである場合の方が大当りである場合よりも第1特定演出の実行割合が高く、大当りである場合の方がはずれである場合よりも第2特定演出の実行割合が高くなるよう構成されている。これにより、大当りに制御されることに対する信頼度は、第1特定演出<第2特定演出となっている。
また、図8-5(A)~(D)に示す選択割合にて特定演出の実行の有無が決定されることにより、特定演出は、はずれ変動における5%よりも高い割合(5%~15%)で行われる一方、大当り変動における55%よりも低い割合(10%~40%)で行われる演出となっている。上記したように、特殊演出は、はずれ変動における5%の割合で行われる一方、大当り変動における55%の割合で行われる演出となっていることから、大当り変動においては特殊演出の方が特定演出よりも実行割合が高く、はずれ変動においては特定演出の方が特殊演出よりも実行割合が高くなっている。従って、大当りに対する信頼度は、特殊演出>特定演出となっている。
なお、本例では、第1特定演出の実行の有無と、第2特定演出の実行の有無と、第3特定演出の実行の有無と、をそれぞれ独立した抽選によって決定することとしたが、これに限るものではない。例えば、実行する特定演出の組み合わせをパターン化し、いずれのパターンに応じた特定演出を実行するかを決定する構成としてもよい。例えば、第1特定演出の後に第2特定演出を行う特定演出パターン1と、第2特定演出のみを行う特定演出パターン2と、第1特定演出および第2特定演出の後に第3特定演出を行う特定演出パターン3と、第1特定演出の後に第3特定演出を行う特定演出パターン4と、第2特定演出の後に第3特定演出を行う特定演出パターン5と、第3特定演出のみを行う特定演出パターン6と、が設けられており、いずれの特定演出パターンに応じて特定演出を行うかを決定するための抽選を行うこととしてもよい。また、選択される特定演出パターンによって大当りに制御することに対する信頼度が異なることとしてもよい。例えば、大当り信頼度は、特定演出パターン1<特定演出パターン2<特定演出パターン3<特定演出パターン4<特定演出パターン5<特定演出パターン6となっていてもよい。
その後、演出制御用CPU120は、第1特定演出および第2特定演出のうち一方または両方を実行することが決定されたか否かを判定し(ステップ005IWS252)、いずれの特定演出の実行も決定されていなければステップ005IWS255へ移行する。いずれかの特定演出を実行することが決定された場合、第3特定演出の実行の有無を決定するための第3特定演出実行抽選を行う(ステップ005IWS253)。具体的に、図8-5(A)~(D)に示す特定演出実行抽選テーブルを用いて第3特定演出の実行の有無を決定する。
図8-5(A)は、低ベース状態において可変表示結果がはずれである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA1-1,PA1-3,PA1-4,PA1-6,PA1-8のいずれかである場合、100%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定する。
例えば、変動パターンPA1-5である場合、93%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定し、7%の割合で第3特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA1-7である場合、91%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定し、9%の割合で第3特定演出を実行することを決定する。
図8-5(B)は、低ベース状態において可変表示結果が大当りである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA2-1,PA2-2,PA2-4,PA2-6のいずれかである場合、100%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定する。
例えば、変動パターンPA2-3である場合、70%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定し、30%の割合で第3特定演出を実行することを決定する。
例えば、変動パターンPA2-5である場合、60%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定し、40%の割合で第3特定演出を実行することを決定する。
図8-5(C)は、高ベース状態において可変表示結果がはずれである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA3-1,PA3-3,PA3-4のいずれである場合も、100%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定する。
図8-5(D)は、高ベース状態において可変表示結果が大当りである場合に用いられる特定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。
例えば、変動パターンPA4-1,PA4-2,PA4-3のいずれである場合も、100%の割合で第3特定演出を実行しないことを決定する。
このように、スーパーリーチを伴う変動パターンである場合に限り第3特定演出を実行可能であるよう構成されている。これにより、第3特定演出が行われた場合にはスーパーリーチ演出に発展することが確定することとなる。
そして、演出制御用CPU120は、実行することが決定された特定演出に対応する前段演出の演出態様を決定するための前段演出態様決定抽選を行う(ステップ005IWS254)。具体的に、図8-6(A)に示す前段演出態様決定抽選テーブルを用いて前段演出の演出態様を決定する。
図8-6(A)は、前段演出態様決定抽選テーブルを示す説明図である。図8-6(A)に示す前段演出態様決定抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎に前段演出の演出態様(第1前段態様、第2前段態様)に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、30%の割合で第1前段態様を、70%の割合で第2前段態様を、前段演出の演出態様として決定する。例えば、可変表示結果がはずれである場合、60%の割合で第1前段態様を、40%の割合で第2前段態様を、前段演出の演出態様として決定する。
このように、大当りである場合の方がはずれである場合よりも前段演出の演出態様として第2前段態様を決定しやすい構成となっている。これにより、前段演出の演出態様における大当り信頼度は、第1前段態様<第2前段態様となっている。
前段演出態様決定抽選は、実行が決定されている特定演出の分だけ行われる。つまり、第1特定演出~第3特定演出のうちいずれか1の特定演出の実行が決定されている場合は前段演出態様決定抽選が1回だけ行われ、第1特定演出~第3特定演出のうちいずれか2の特定演出の実行が決定されている場合は前段演出態様決定抽選が2回行われ、第1特定演出~第3特定演出のうち全ての特定演出の実行が決定されている場合は前段演出態様決定抽選が3回行われる。
なお、本実施の形態では、実行が決定されている特定演出の種類にかかわらず共通のテーブルを用いて前段演出の演出態様を決定することとしたが、これに限るものではない。例えば、実行が決定されている特定演出の種類に応じて異なるテーブルを用いて前段演出の演出態様を決定することにより、第1特定演出が行われる場合よりも第2特定演出が行われる場合の方が第2前段態様の選択割合が高く、第2特定演出が行われる場合よりも第3特定演出が行われる場合の方が第2前段態様の選択割合が高くなるよう構成してもよい。
また、例えば、実行が決定されている特定演出の数に応じて異なるテーブルを用いて前段演出の演出態様を決定することにより、特定演出が行われる回数が多いほど第2前段態様の選択割合が高くなるよう構成してもよい。
また、複数回の特定演出を実行することが決定された場合、所定の態様にて前段演出が行われてから特定演出が行われた後、該所定の態様よりも大当りに制御することに対する信頼度の低い態様では前段演出を行わず、該所定の態様以上の大当り信頼度を有する態様にて前段演出を行うこととしてもよい。例えば、第1特定演出、第2特定演出および第3特定演出を行うことが決定され、第1特定演出の前段演出の演出態様として第2前段態様が選択された場合、第2特定演出および第3特定演出の前段演出の演出態様として第1前段態様は選択されず、第2前段態様のみが選択され得ることとしてもよい。これにより、大当りに制御することに対する期待感を一旦遊技者に与えた後に落胆させてしまうこと(成り下がり)を防止でき、遊技興趣の低下を防止することができる。
次いで、演出制御用CPU120は、所定演出の実行の有無を決定するための所定演出実行抽選を行う(ステップ005IWS255)。具体的に、図8-6(B)に示す所定演出実行抽選テーブルを用いて所定演出の実行の有無を決定する。
図8-6(B)は、所定演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(A)に示す所定演出実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎に所定演出の実行の有無、および実行する場合における所定演出種別(第1所定演出、第2所定演出)に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、20%の割合で所定演出を実行しないことを決定し、30%の割合で第1所定演出を実行することを決定し、50%の割合で第2所定演出を実行することを決定する。
例えば、可変表示結果がはずれである場合、50%の割合で所定演出を実行しないことを決定し、30%の割合で第1所定演出を実行することを決定し、20%の割合で第2所定演出を実行することを決定する。
次いで、演出制御用CPU120は、スーパーリーチBを伴う変動パターンである場合、スーパーリーチ発展演出の実行の有無を決定するためのスーパーリーチ発展演出実行抽選を行う(ステップ005IWS256)。具体的に、図8-6(C)に示すスーパーリーチ発展演出実行抽選テーブルを用いてスーパーリーチ発展演出の実行の有無を決定する。なお、スーパーリーチBを伴う変動パターンでない場合、ステップ005IWS256の処理は行わない。
図8-6(C)は、スーパーリーチ発展演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(B)に示すスーパーリーチ発展演出実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、はずれ)毎にスーパーリーチ発展演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、30%の割合でスーパーリーチ発展演出を実行しないことを決定し、70%の割合でスーパーリーチ発展演出を実行することを決定する。
例えば、可変表示結果がはずれである場合、60%の割合でスーパーリーチ発展演出を実行しないことを決定し、40%の割合でスーパーリーチ発展演出を実行することを決定する。
次いで、演出制御用CPU120は、次回予告演出の実行の有無を決定するための次回予告演出実行抽選を行う(ステップ005IWS257)。具体的に、図8-6(D)に示す次回予告演出実行抽選テーブルを用いて次回予告演出の実行の有無を決定する。
図8-6(D)は、次回予告演出実行抽選テーブルを示す説明図である。図8-5(C)に示す次回予告演出実行抽選テーブルでは、可変表示結果(大当り、リーチはずれ、非リーチはずれ)毎に次回予告演出の実行の有無に対する判定値が割り振られている。
例えば、可変表示結果が大当りである場合、40%の割合で次回予告演出を実行しないことを決定し、60%の割合で次回予告演出を実行することを決定する。
例えば、可変表示結果がリーチはずれである場合、97%の割合で次回予告演出を実行しないことを決定し、3%の割合で次回予告演出を実行することを決定する。
例えば、可変表示結果が非リーチはずれである場合、100%の割合で次回予告演出を実行しないことを決定する。
そして、演出制御用CPU120は、各抽選結果を設定する(ステップ005IWS258)。
図8-7は、演出制御プロセス処理における可変表示中演出処理(ステップS172)を示すフローチャートである。可変表示中演出処理において、演出制御用CPU120は、プロセスタイマの値を1減算するとともに(ステップ005IWS8101)、変動時間タイマの値を1減算する(ステップ005IWS8102)。プロセスタイマがタイムアウトしたら(ステップ005IWS8103)、プロセスデータの切替を行う。すなわち、プロセステーブルにおける次に設定されているプロセスタイマ設定値をプロセスタイマに設定する(ステップ005IWS8104)。また、その次に設定されている表示制御実行データ、ランプ制御実行データおよび音番号データにもとづいて演出装置に対する制御状態を変更する(ステップ005IWS8105)。
演出制御用CPU120は、前段演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4801)。ここで前段演出の開始タイミングとは、前段演出の実行が設定されていることを前提としたタイミングである。つまり、予告演出設定処理(図8-4)において前段演出の実行が設定された上で、設定された前段演出(第1特定演出に対する前段演出、第2特定演出に対する前段演出、第3特定演出に対する前段演出)の開始タイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4801において判定するものである。前段演出の開始タイミングである場合、演出制御用CPU120は、前段演出開始処理を行う(ステップ005IWS4802)。前段演出開始処理の詳細については図8-8を用いて後述する。
演出制御用CPU120は、特定演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4803)。ここで特定演出の開始タイミングとは、特定演出の実行が設定されていることを前提としたタイミングである。つまり、予告演出設定処理(図8-4)において特定演出の実行が設定された上で、設定された特定演出(第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出)の開始タイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4803において判定するものである。特定演出の開始タイミングである場合、演出制御用CPU120は、特定演出開始処理を行う(ステップ005IWS4804)。特定演出開始処理の詳細については図8-9を用いて後述する。
演出制御用CPU120は、特定演出の終了タイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4805)。ここで特定演出の終了タイミングとは、特定演出の実行が設定されていることを前提としたタイミングである。つまり、予告演出設定処理(図8-4)において特定演出の実行が設定された上で、設定された特定演出(第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出)の終了タイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4805において判定するものである。特定演出の終了タイミングである場合、演出制御用CPU120は、特定演出終了処理を行う(ステップ005IWS4806)。特定演出終了処理の詳細については図8-10を用いて後述する。
演出制御用CPU120は、所定演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4807)。ここで所定演出の開始タイミングとは、所定演出の実行が設定されていることを前提としたタイミングである。つまり、予告演出設定処理(図8-4)において所定演出の実行が設定された上で、設定された所定演出(第1所定演出、第2所定演出)の開始タイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4807において判定するものである。所定演出の開始タイミングである場合、演出制御用CPU120は、所定演出開始処理を行う(ステップ005IWS4808)。所定演出開始処理の詳細については図8-11を用いて後述する。
演出制御用CPU120は、スーパーリーチ発展タイミングおよび特殊演出の実行タイミングのいずれかであるか否かを判定する(ステップ005IWS4809A)。スーパーリーチ発展タイミングまたは特殊演出の実行タイミングである場合、演出制御用CPU120は、継続して実行されていれば特定発光パターンによるパネルランプの発光制御を終了する(ステップ005IWS4809B)。詳しくは後述するが、特定発光パターンによるパネルランプの発光制御については、特定発光パターンによる枠ランプ005IW9bの発光制御や特定演出画像の表示が終了した後も継続して行われることがある。この継続して行われた特定発光パターンによるパネルランプの発光制御は、ステップ005IWS4809Bを行うことにより、特殊演出の実行タイミングまたはスーパーリーチ発展タイミングにて終了されることとなる。他にも、新たな特定演出の実行タイミングや、変動終了タイミングや、大当り報知タイミングなどに終了することがある。
そして、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ発展演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4809C)。ここでスーパーリーチ発展演出の開始タイミングとは、スーパーリーチ発展演出の実行が設定されていることを前提としたタイミングである。つまり、予告演出設定処理(図8-4)においてスーパーリーチ発展演出の実行が設定された上で、スーパーリーチ発展演出の開始タイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4809Cにおいて判定するものである。スーパーリーチ発展演出の開始タイミングである場合、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ発展演出開始処理を行う(ステップ005IWS4810)。スーパーリーチ発展演出開始処理の詳細については図8-12を用いて後述する。
演出制御用CPU120は、次回予告演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4811)。ここで次回予告演出の開始タイミングとは、次回予告演出の実行が設定されていることを前提としたタイミングである。つまり、予告演出設定処理(図8-4)において次回予告演出の実行が設定された上で、次回予告演出の開始タイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4811において判定するものである。次回予告演出の開始タイミングである場合、演出制御用CPU120は、次回予告演出を開始する(ステップ005IWS4812)。具体的に、次回予告演出画像の表示を開始する。
演出制御用CPU120は、特殊演出の開始タイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4813)。ここで特殊演出の開始タイミングとは、特殊演出を伴う変動パターンが選択されていることを前提としたタイミングである。つまり、可変表示開始設定処理(図8-3)において特殊演出を伴う変動パターンに応じたプロセステーブルが選択された上で、特殊演出の開始タイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4813において判定するものである。特殊演出の開始タイミングである場合、演出制御用CPU120は、同一変動にて次回予告演出を実行していればリーチ態様の飾り図柄を消去し、同一変動にて次回予告演出を実行していなければリーチ態様の飾り図柄を継続する(ステップ005IWS4814)。
演出制御用CPU120は、リーチタイミングであるか否かを判定する(ステップ005IWS4815)。ここでリーチタイミングとは、リーチを伴う変動パターンが選択されていることを前提としたタイミングである。つまり、可変表示開始設定処理(図8-3)においてリーチを伴う変動パターンに応じたプロセステーブルが選択された上で、リーチタイミングに達したか否かを、ステップ005IWS4815において判定するものである。リーチタイミングである場合、演出制御用CPU120は、低ベース状態に制御されていればアクティブ表示の表示を継続する一方、高ベース状態に制御されていればアクティブ表示を消去する。
そして、演出制御用CPU120は、変動時間タイマがタイムアウトしていれば(ステップ005IWS8111)、演出制御プロセスフラグの値を特図当り待ち処理(ステップS173)に応じた値に更新する(ステップ005IWS8112)。
図8-8は、前段演出開始処理(ステップ005IWS4802)を示すフローチャートである。前段演出開始処理において、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に対する前段演出画像の表示を開始し(ステップ005IWS4901)、枠ランプ005IW9bを前段発光パターンにて発光制御する(ステップ005IWS4902)。
次いで、演出制御用CPU120は、パネルランプの特定発光パターンにおける発光制御が行われていない場合、パネルランプの前段発光パターンにおける発光制御を開始する(ステップ005IWS4902)。また演出制御用CPU120は、パネルランプの特定発光パターンにおける発光制御が行われている場合にはステップ005IWS4902の処理を行わないことにより、パネルランプの前段発光パターンにおける発光制御を制限するよう構成されている。
図8-9は、特定演出開始処理(ステップ005IWS4804)を示すフローチャートである。特定演出開始処理において、演出制御用CPU120は、開始する特定演出の種別(第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出)に応じた特定発光パターンにて枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御を行う(ステップ005IWS4921)。具体的に、第1特定演出を開始する場合、枠ランプ005IW9bの第1発光領域と第1パネルランプ005IW9eを中速の周期で点滅させる。第2特定演出を開始する場合、枠ランプ005IW9bの第1発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fとを中速の周期で点滅させる。第3特定演出を開始する場合、枠ランプ005IW9bの全発光領域と第1パネルランプ005IW9eと第2パネルランプ005IW9fと第3パネルランプ005IW9gとを高速の周期で点滅させる
次いで、演出制御用CPU120は、開始する特定演出の種別(第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出)に応じた特定動作パターンにてバー役物005IW32の動作制御を行う(ステップ005IWS4922)。具体的に、第1特定演出または第2特定演出を開始する場合、バー役物005IW32を退避位置から第1進出位置まで移動させ、再び退避位置に復帰するよう移動させる。第3特定演出を開始する場合、バー役物005IW32を退避位置から第2進出位置まで移動させ、再び退避位置に復帰するよう移動させる。
また、演出制御用CPU120は、開始する特定演出の種別(第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出)に応じた数の示唆画像を画像表示装置5に表示制御する(ステップ005IWS4923)。具体的に、第1特定演出を開始する場合、第1パネル役物005IW33の近傍の表示領域に単一の示唆画像を表示する。第2特定演出を開始する場合、第1パネル役物005IW33の近傍の表示領域と第2パネル役物005IW34の近傍の表示領域に2つの示唆画像を表示する。第3特定演出を開始する場合、第1パネル役物005IW33の近傍の表示領域と第2パネル役物005IW34の近傍の表示領域と第3パネル役物005IW35の近傍の表示領域に3つの示唆画像を表示する。
演出制御用CPU120は、バー役物005IW32の原点センサがONであるか否かを判定し(ステップ005IWS4924)、バー役物005IW32の原点センサがOFFになるまで待機する。バー役物005IW32の原点センサがOFFになった場合、開始する特定演出の種別(第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出)に応じたバーエフェクト画像の画像表示装置5における表示を開始する(ステップ005IWS4925)。
このように、本例では、バー役物005IW32の原点センサがOFFになったことを契機にバーエフェクト画像の表示を行うよう構成されている。バー役物005IW32は、画像表示装置5の上部であって、画像表示装置5の表示領域と重複しない位置を退避位置として設けられているため、バー役物005IW32の動作制御が開始されてから画像表示装置5の表示領域(バーエフェクト画像を表示する表示領域)に重複する位置まで移動するまでに所定時間を要するよう構成されている。従って、バー役物005IW32の原点センサがOFFになった際に直ちにバーエフェクト画像の表示を行うことにより、バー役物005IW32がまだ画像表示装置5の表示領域と重複するよりも前のタイミングからバーエフェクト画像を表示するよう構成されている。
その後、演出制御用CPU120は、所定期間経過後に前段演出画像を消去する(ステップ005IWS4926)。これにより、前段演出画像の表示期間と特定演出画像の表示期間とが一部で重複するよう構成されている。
図8-10は、特定演出終了処理(ステップ005IWS4806)を示すフローチャートである。特定演出終了処理において、演出制御用CPU120は、枠ランプ005IW9bの特定発光パターンによる発光制御を終了する(ステップ005IWS4841)。このとき、パネルランプの特定発光パターンによる発光制御については継続する。
次いで、演出制御用CPU120は、示唆画像の表示を終了し(ステップ005IWS4942)、バー役物005IW32の原点センサがONであるか否かを判定し(ステップ005IWS4943)、バー役物005IW32の原点センサがONになるまで待機する。バー役物005IW32の原点センサがONになった場合、バーエフェクト画像の表示を終了する(ステップ005IWS4944)。
このように、本例では、バー役物005IW32の原点センサがONになったことを契機にバーエフェクト画像の表示を終了するよう構成されている。バー役物005IW32は、画像表示装置5の上部であって、画像表示装置5の表示領域と重複しない位置を退避位置として設けられているため、バー役物005IW32の原点センサがONになることを待機してからバーエフェクト画像の表示を終了することにより、バー役物005IW32が画像表示装置5の表示領域と重複していないタイミングまで待機してからバーエフェクト画像の表示を終了するよう構成されている。
図8-11は、所定演出開始処理(ステップ005IWS4808)を示すフローチャートである。所定演出開始処理において、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に対する所定演出画像の表示を開始し(ステップ005IWS4961)、枠ランプ005IW9bを所定発光パターンにて発光制御する(ステップ005IWS4962)。
次いで、演出制御用CPU120は、パネル役物の所定動作パターンにて動作制御し(ステップ005IWS4963)、特定発光パターンにてパネルランプの発光制御が行われているか否かを判定する(ステップ005IWS4964)。特定発光パターンにてパネルランプの発光制御が行われていない場合、パネルランプを所定発光パターンにて発光制御する(ステップ005IWS4965)。また、特定発光パターンにてパネルランプの発光制御が行われている場合、ステップ005IWS4965の処理を行わない。このように、特定発光パターンにてパネルランプの発光制御が行われているときに所定演出を行う場合、所定演出に対応する所定発光パターンによるパネルランプの発光制御を制限するよう構成されている。
図8-12は、スーパーリーチ発展演出開始処理(ステップ005IWS4810)を示すフローチャートである。スーパーリーチ発展演出開始処理において、演出制御用CPU120は、画像表示装置5に対するスーパーリーチ発展演出画像の表示を開始し(ステップ005IWS4981)、スーパーリーチ発展発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御を行う(ステップ005IWS4982)。
次いで、演出制御用CPU120は、スーパーリーチ発展動作パターンによるパネル役物の動作制御を行う(ステップ005IWS4983)。
次に、変動中における各演出部材の制御タイミングについて説明する。図8-13~図8-15は、変動中における各演出部材の制御タイミングを示すタイミングチャートである。なお、図8-13~図8-15に示すタイミングチャートにおいては各遊技効果ランプの発光パターンを図示していない期間があるが、この期間中は、実行中の変動演出(遊技状態毎の通常変動およびノーマルリーチ、ロングリーチ、スーパーリーチ)に対応した発光パターン(図8-47(A)参照)による発光制御が行われているものである。
図8-13は、変動パターンPA2-5(低ベース状態におけるロングリーチおよびスーパーリーチB経由大当り)に対応する変動中における各演出部材の制御タイミングを示すタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、第1特定演出~第3特定演出、所定演出、およびスーパーリーチ発展演出の実行が決定された場合について説明する。
まず、タイミングT1から変動が開始され、タイミングT2にて第1特定演出に対する前段演出が開始される。このとき、画像表示装置5における前段演出画像の表示制御と、前段発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御とが行われる。
次いで、タイミングT3から第1特定演出が開始される。このとき、画像表示装置5におけるバーエフェクト画像および1つの示唆画像の表示制御と、第1特定発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、バー役物005IW32の第1特定動作パターンの動作制御とが行われる。
そして、タイミングT3からTaが経過したタイミングT4において、画像表示装置5におけるバーエフェクト画像および1つの示唆画像の表示制御と、第1特定発光パターンによる枠ランプ005IW9bの発光制御と、バー役物005IW32の第1特定動作パターンの動作制御とが終了される。一方で、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御は継続して行われる。
第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続して行われているタイミングT5にて、第2特定演出に対する前段演出が開始される。このとき、画像表示装置5における前段演出画像の表示制御と、前段発光パターンによる枠ランプ005IW9bの発光制御とが行われる。一方で、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続して行われていることから、前段発光パターンによるパネルランプの発光制御は制限される。
次いで、タイミングT6から第2特定演出が開始される。このとき、画像表示装置5におけるバーエフェクト画像および2つの示唆画像の表示制御と、第2特定発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、バー役物005IW32の第1特定動作パターンの動作制御とが行われる。
そして、タイミングT6からTaが経過したタイミングT7において、画像表示装置5におけるバーエフェクト画像および2つの示唆画像の表示制御と、第2特定発光パターンによる枠ランプ005IW9bの発光制御と、バー役物005IW32の第1特定動作パターンの動作制御とが終了される。一方で、第2特定発光パターンによるパネルランプの発光制御は継続して行われる。
第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続して行われているタイミングT8にて、所定演出が開始される。このとき、画像表示装置5における所定演出画像の表示制御と、所定発光パターンによる枠ランプ005IW9bの発光制御と、所定動作パターンによるパネル役物の動作制御とが行われる。一方で、第2特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続して行われていることから、所定発光パターンによるパネルランプの発光制御は制限される。
そして、タイミングT10からノーマルリーチ演出が行われ、タイミングT11からロングリーチ演出に発展する。このとき、ロングリーチ発展演出が行われるが、図示は省略する。この間も、第2特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続して行われる。
ロングリーチ演出中のタイミングT12にて第3特定演出に対する前段演出が開始される。このとき、画像表示装置5における前段演出画像の表示制御と、前段発光パターンによる枠ランプ005IW9b発光制御とが行われる。一方で、第2特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続して行われていることから、前段発光パターンによるパネルランプの発光制御は制限される。
次いで、タイミングT13から第3特定演出が開始される。このとき、画像表示装置5におけるバーエフェクト画像および3つの示唆画像の表示制御と、第3特定発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、バー役物005IW32の第2特定動作パターンの動作制御とが行われる。
そして、タイミングT13からTb(>Ta)が経過したタイミングT14において、画像表示装置5におけるバーエフェクト画像および3つの示唆画像の表示制御と、第3特定発光パターンによる枠ランプ005IW9bの発光制御と、バー役物005IW32の第2特定動作パターンの動作制御とが終了される。一方で、第3特定発光パターンによるパネルランプの発光制御は継続して行われる。
スーパーリーチBに発展するタイミングT15にて、継続して実行されていた特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が終了されるとともに、スーパーリーチ発展演出が開始される。このとき、画像表示装置5におけるスーパーリーチ発展演出画像の表示制御と、スーパーリーチ発展発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、スーパーリーチ発展動作パターンによるパネル役物の動作制御とが行われる。
そして大当り変動であるため、スーパーリーチBが終了するタイミングT17にて大当り報知演出が開始される。このとき、画像表示装置5における大当り報知画像の表示制御と、特別発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、特別動作パターンによるパネル役物の動作制御とが行われる。変動が終了するタイミングT18にて大当り報知演出が終了する。
図8-14は、変動パターンPA2-6(低ベース状態における特殊演出経由大当り)に対応する変動中における各演出部材の制御タイミングを示すタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、次回予告演出およびスーパーリーチ発展演出の実行が決定された場合について説明する。
まず、タイミングP1から変動が開始され、タイミングP2からノーマルリーチ演出が行われ、該ノーマルリーチ中のタイミングP3から次回予告演出が行われる。そして、タイミングP1からTx経過後のタイミングP4から特殊演出に発展する。このとき、特殊発光パターンによる枠ランプ005IW9b、パネルランプおよびボタンランプ005IW9hの発光制御と、振動用モータ005IW31cの第1振動パターンの振動制御とが行われる。また、次回予告演出が行われたため、特殊演出の実行中はリーチ図柄の飾り図柄は非表示となる。
タイミングP4からTc経過後のタイミングP5に特殊演出を終了し、スーパーリーチBに発展する。このタイミングP5にて、実行されていた特殊発光パターンによる遊技効果ランプの発光制御が終了されるとともに、スーパーリーチ発展演出が開始される。このとき、スーパーリーチ発展発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、スーパーリーチ発展動作パターンによるパネル役物の動作制御とが行われる。
そして大当り変動であるため、スーパーリーチBが終了するタイミングP7にて大当り報知演出が開始される。このとき、特別発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、特別動作パターンによるパネル役物の動作制御と、振動用モータ005IW31cの第2振動パターンの振動制御とが行われる。タイミングP7からTd(<Tc)経過後のタイミングP8にて大当り報知演出が終了し、変動が終了する。
図8-15は、変動パターンPA4-1(高ベース状態における特殊演出経由大当り)に対応する変動中における各演出部材の制御タイミングを示すタイミングチャートである。このタイミングチャートでは、次回予告演出の実行が決定された場合について説明する。
まず、タイミングQ1から変動が開始され、タイミングQ2からノーマルリーチ演出が行われ、該ノーマルリーチ中のタイミングQ3から次回予告演出が行われる。そして、タイミングQ1からTy(<Tx)経過後のタイミングQ4から特殊演出に発展する。このとき、特殊発光パターンによる枠ランプ005IW9b、パネルランプおよびボタンランプ005IW9hの発光制御と、振動用モータ005IW31cの第1振動パターンの振動制御とが行われる。また、次回予告演出が行われたため、特殊演出の実行中はリーチ図柄の飾り図柄は非表示となる。
タイミングQ4からTc経過後のタイミングQ5に特殊演出が終了され、大当り報知演出が開始される。このとき、特別発光パターンによる枠ランプ005IW9bおよびパネルランプの発光制御と、特別動作パターンによるパネル役物の動作制御と、振動用モータ005IW31cの第2振動パターンの振動制御とが行われる。タイミングQ5からTd(<Tc)経過後のタイミングQ6にて大当り報知演出が終了し、変動が終了する。
図8-14および図8-15に示したように、低ベース状態において特殊演出が実行される場合(図8-14)と、高ベース状態において特殊演出が実行される場合(図8-15)と、を比較すると、特殊演出の実行期間は同じである一方、特殊演出が終了してから大当り図柄が停止表示されるまでの時間が異なる(低ベース状態では特殊演出の後にスーパーリーチBおよび大当り報知演出を経てから大当り図柄を停止表示する一方、高ベース状態では特殊演出の後に大当り報知演出のみを経てから大当り図柄を停止表示する。つまり、高ベース状態である方が低ベース状態である場合よりも、特殊演出が終了してから大当り図柄が停止表示されるまでの時間が短い。)よう構成されている。
また、図8-14および図8-15に示したように、低ベース状態において特殊演出が実行される場合(図8-14)と、高ベース状態において特殊演出が実行される場合(図8-15)と、を比較すると、特殊演出の実行期間は同じである一方、変動開始から特殊演出が開始するまでの時間が異なる(低ベース状態では変動開始からTx経過後に特殊演出を実行する一方、高ベース状態では変動開始からTy(<Tx)経過後に特殊演出を実行する。つまり、高ベース状態である方が低ベース状態である場合よりも、変動開始から特殊演出が開始するまでの時間が短い。)よう構成されている。
なお、上述したように、通常変動、ノーマルリーチ、ロングリーチおよびスーパーリーチ演出においても、各変動演出に応じて画像表示装置5の表示制御、遊技効果ランプの発光制御、および可動体の動作制御が行われ得るが、図8-13~図8-15に示したタイミングチャートでは、大当り報知演出を除く変動演出における演出部材の制御についての説明を省略している。
(演出例)
次に、各変動演出の具体例について図8-16~図8-37を参照して説明する。なおいずれの図も(1)(2)(3)の昇順に画面が遷移するものとする。
(ロングリーチ)
図8-16および図8-17は、ロングリーチの具体例を示す説明図である。図8-16および図8-17は、変動パターンPA1-4(低ベース状態におけるノーマルリーチおよびロングリーチを伴うはずれ変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。
図8-16および図8-17に示す例では、画像表示装置5において前回変動表示の表示結果としてはずれ図柄(「327」)が表示された後(図8-16(1))、変動パターンPA1-4(低ベース状態におけるノーマルリーチおよびロングリーチを伴うはずれ変動)にもとづく変動表示が開始される(図8-16(2))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプは低ベース状態の背景に応じた色味にて発光制御される。この変動では所定演出の実行が決定されているものとする。
そして、所定演出が開始される(図8-16(3))。このとき、図示するように、画像表示装置5に所定演出画像が表示され、パネル役物が進出位置まで駆動制御され、パネルランプを含む遊技効果ランプが所定発光パターンにて発光制御される。
次いで、左右の飾り図柄が「2」でリーチ状態になると(図8-16(4)。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプは低ベース状態の背景に応じた色味にて発光制御される。)、そのまま中飾り図柄が低速でスクロールするノーマルリーチ演出が実行された後、画像表示装置5がホワイトアウトし、ロングリーチ発展演出が開始される(図8-16(5))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプはロングリーチ発展演出におけるキャラクタの色味にて、該キャラクタの動きに応じた発光制御がなされる。
ロングリーチ発展演出では、まず第1味方キャラクタが登場し(図8-16(5))、続いて第2味方キャラクタが登場する演出表示が行われる(図8-16(6))。次いで、第1味方キャラクタおよび第2味方キャラクタに重畳して「発展」の文字表示が表示される演出表示が行われる(図8-16(7))。
ロングリーチが開始されると、第1味方キャラクタが表示されるとともに、複数の選択肢が表示される(図8-16(8))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプはロングリーチの進行に応じて発光制御される。複数の選択肢には、はずれとなる中飾り図柄が停止することを示唆する敵キャラクタを模した複数の選択肢と、大当りとなる中飾り図柄「2」が停止することを示唆する選択肢と、スーパーリーチに発展することを示唆する「発展」の選択肢とが含まれる。
次いで、複数の選択肢が回転する演出表示が行われる(図8-17(9))。そして、第1味方キャラクタが目から出力した光線で選択肢を撃つと(図8-17(10))、撃たれた選択肢がTARGETと称して設けられた枠内に表示される(図8-17(11))。このとき、パネルランプの発光態様は、低ベース状態の背景に対応した発光態様に切り替えられる。図8-17(12)に示す例では、敵キャラクタを模した選択肢が撃たれてTARGET枠内に表示されているため、はずれとなる中飾り図柄が停止することが示唆されている。
その後、画像表示装置5がブラックアウトし、ロングリーチが終了する。ロングリーチが終了すると、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様の背景画像が表示されるとともに、はずれ図柄「212」が停止表示される(図8-17(13))。
(スーパーリーチA)
図8-18~図8-24は、スーパーリーチAの具体例を示す説明図である。図8-18~図8-24のうち図8-18~図8-23は、変動パターンPA2-3(低ベース状態におけるノーマルリーチ、ロングリーチおよびスーパーリーチAを伴う大当り変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。図8-18~図8-24のうち図8-18~図8-21,図8-24は、変動パターンPA1-5(低ベース状態におけるノーマルリーチ、ロングリーチおよびスーパーリーチAを伴うはずれ変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。
図8-18~図8-24に示す例では、画像表示装置5において前回変動表示の表示結果としてはずれ図柄(「327」)が表示された後(図8-18(1))、変動パターンPA1-5(低ベース状態におけるノーマルリーチ、ロングリーチおよびスーパーリーチAを伴うはずれ変動)または変動パターンPA2-3(低ベース状態におけるノーマルリーチ、ロングリーチおよびスーパーリーチAを伴う大当り変動)にもとづく変動表示が開始される(図8-18(2))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプは低ベース状態の背景に応じた色味にて発光制御される。この変動では第1特定演出、第2特定演出、第3特定演出、所定演出の実行が決定されているものとする。
変動が開始されると、前段演出が開始される(図8-18(3))。このとき、図示するように、画像表示装置5に前段演出画像(中図柄に重畳表示されるキャラクタ画像)が表示され、パネルランプを含む遊技効果ランプが前段発光パターンにて発光制御される。その後、第1特定演出が開始される(図8-18(4))。このとき、図示するように、バー役物005IW32が第1進出位置まで駆動制御され、該バー役物005IW32の移動に応じた第1バーエフェクト画像(バー役物005IW32の上部に示すミニキャラクタの群画像)が画像表示装置5に表示され、パネルランプを含む遊技効果ランプが第1特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、第1パネルランプ005IW9eが中速の周期で発光され、第2パネルランプ005IW9fおよび第3パネルランプ005IW9gが消灯される。
バーエフェクト画像は、画像表示装置5の左端と、右端と、上端と、該上端に平行であって該左端と該右端とを結ぶ直線(下端直線)とに囲まれる表示範囲に表示される。該直線の位置が上下に移動することにより、バーエフェクト画像の表示範囲が変化するよう構成されている。具体的に、バーエフェクト画像の表示が開始されると、下端直線が画像表示装置5の上端近傍から下方向に移動することで表示範囲が徐々に拡張するように表示され、所定のタイミングからは下端直線が画像表示装置5の上端近傍へ向けて上方向に移動することで表示範囲が徐々に縮小するように表示される。また、バーエフェクト画像の表示範囲が拡張する際、背景画像や飾り図柄は下方向に押し出されるようにスライド移動して表示され、バーエフェクト画像の表示範囲が縮小する際、押し出されるようにスライド移動して表示されていた背景画像や飾り図柄は上方向にスライド移動して表示される。
第1バーエフェクト画像は、下端直線が画像表示装置5の上端から画像表示装置5の表示領域の中腹まで下降してから、画像表示装置5の上端へ上昇するよう表示される。第2バーエフェクト画像は、下端直線が画像表示装置5の上端から画像表示装置5の下端まで下降してから、画像表示装置5の上端へ上昇するよう表示される。
第1特定演出が終了すると、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続する(図8-18(5))。
そして、所定演出が開始される(図8-18(6))。このとき、図示するように、画像表示装置5に所定演出画像が表示され、パネル役物が進出位置まで駆動制御される。ここでは、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続されていることから、所定発光パターンによるパネルランプの発光制御は制限される。
その後、前段演出が開始される(図8-18(7))。このとき、図示するように、画像表示装置5に前段演出画像(中図柄に重畳表示されるキャラクタ画像)が表示される。ここでは、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続されていることから、前段発光パターンによるパネルランプの発光制御は制限される。
その後、第2特定演出が開始される(図8-18(8))。このとき、図示するように、バー役物005IW32が第1進出位置まで駆動制御され、該バー役物005IW32の移動に応じた第1バーエフェクト画像(バー役物005IW32の上部に表示されるミニキャラクタの群画像)が画像表示装置5に表示され、パネルランプを含む遊技効果ランプが第2特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、第1パネルランプ005IW9eおよび第2パネルランプ005IW9fが中速の周期で発光され、第3パネルランプ005IW9gが消灯される。また、バーエフェクト画像の表示範囲が画像表示装置5の上端から下方へ拡張する際、背景画像や飾り図柄は下方向に押し出されるようにスライド移動して表示される。
第2特定演出が終了すると、第2特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続する。次いで、左右の飾り図柄が「2」でリーチ状態になると(図8-19(9))、そのまま中飾り図柄が低速でスクロールするノーマルリーチ演出が実行された後、画像表示装置5がホワイトアウトし、ロングリーチ発展演出が開始される(図8-19(10))。このとき、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続されていることから、パネルランプを含む遊技効果ランプにおけるロングリーチ発展演出に応じた発光制御は制限される。
ロングリーチ発展演出では、まず第1味方キャラクタが登場し(図8-19(10))、続いて第2味方キャラクタが登場する演出表示が行われる(図8-19(11))。次いで、第1味方キャラクタおよび第2味方キャラクタに重畳して「発展」の文字表示が表示される演出表示が行われる(図8-19(12))。
ロングリーチが開始されると、第1味方キャラクタが表示されるとともに、複数の選択肢が表示される(図8-19(13))。複数の選択肢には、はずれとなる中飾り図柄が停止することを示唆する敵キャラクタを模した複数の選択肢と、大当りとなる中飾り図柄「2」が停止することを示唆する選択肢と、スーパーリーチに発展することを示唆する「発展」の選択肢とが含まれる。
次いで、複数の選択肢が回転する演出表示が行われる(図8-19(14))。そして、前段演出が開始される(図8-19(15))。このとき、図示するように、画像表示装置5に前段演出画像(回転する複数の選択肢の右側に表示されるキャラクタ画像)が表示される。ここでは、第2特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続されていることから、前段発光パターンによるパネルランプの発光制御は制限される。
その後、第3特定演出が開始される(図8-19(16))。このとき、図示するように、バー役物005IW32が第2進出位置まで駆動制御され、該バー役物005IW32の移動に応じた第2バーエフェクト画像(バー役物005IW32の上部に表示されるミニキャラクタの群画像)が画像表示装置5に表示され、パネルランプを含む遊技効果ランプが第3特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、第1パネルランプ005IW9e、第2パネルランプ005IW9fおよび第3パネルランプ005IW9gが中速の周期で発光される。また、バーエフェクト画像の表示範囲が画像表示装置5の上端から下方へ拡張する際、背景画像や飾り図柄は下方向に押し出されるようにスライド移動して表示される。
なお、本例は省略するが、第3特定演出において、図8-19(16)に示した演出制御の後に、バー役物005IW32を第2進出位置から退避位置に向けて駆動(上昇)する際、画像表示装置5に「激熱」等の文字を表示することで、第3特定演出が実行されたことによる特別感と、今後の展開に対する期待感を遊技者に与えることができる。
そして、第1味方キャラクタが目から出力した光線で選択肢を撃つと(図8-20(17))、撃たれた選択肢がTARGETと称して設けられた枠内に表示される(図8-20(18))。図8-20(18)に示す例では、「発展」の選択肢が撃たれてTARGET枠内に表示されているため、スーパーリーチに発展することが示唆されている。
その後、画像表示装置5がホワイトアウトし、スーパーリーチAに発展する(図8-20(19))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプがスーパーリーチAに対応する発光パターンにて発光制御される。
次いで、第2味方キャラクタが地面に着地するような演出表示が行われ(図8-20(20))、第2味方キャラクタの上半身が拡大表示されるとともに第2味方キャラクタに対応する複数の星形を含む背景画像が表示される(図8-20(21))。
次いで、第2味方キャラクタと第2敵キャラクタとが相対し、バトルが開始されることを示唆する「VS」の文字表示が行われる(図8-20(22))。
次いで、第2敵キャラクタが第2味方キャラクタに対して攻撃する(具体的には指先から光線を出力する)演出表示が行われる(図8-20(23))。このとき第2味方キャラクタは、中飾り図柄「9」(または中飾り図柄「9」に対応する図柄画像)を盾にして攻撃を防ぐような状態となる(図8-20(23))。
なお、図8-18~図8-24に示す例では、左右の飾り図柄が「2」でリーチ態様となっているため、図8-20(23)で表示される中飾り図柄「9」は、大当り図柄の組み合わせ「222」となる中飾り図柄「2」の二つ前に表示される中飾り図柄である。
次いで、第2敵キャラクタから第2味方キャラクタへの攻撃(具体的には指先から出力された光線)が、盾となっていた中飾り図柄「9」を破壊する演出表示が行われる。このとき中飾り図柄「9」は、破壊された態様となる(図8-20(24))。すると、第2味方キャラクタが拡大表示されるとともに第2味方キャラクタに対応する複数の星形を含む背景画像が表示される(図8-21(25))。
次いで、第2味方キャラクタが第2敵キャラクタに対する攻撃を開始する(具体的には殴りかかる)演出表示が行われる(図8-21(26))。すると、相対する第2敵キャラクタが正面から表示され(図8-21(27))、第2敵キャラクタの目前に中飾り図柄「1」が出現する演出表示が行われる(図8-21(28))。そして、この中飾り図柄「1」が第2味方キャラクタから第2敵キャラクタに対する攻撃を防ぐ盾となる、すなわちこの中飾り図柄「1」に第2味方キャラクタが攻撃する(具体的には殴りかかる)演出表示が行われる(図8-21(29))。
なお、図8-21(28)で表示される中飾り図柄「1」は、大当り図柄の組み合わせ「222」となる中飾り図柄「2」の一つ前に表示される中飾り図柄である。したがって、図8-21(28)で表示される中飾り図柄「1」が破壊されて次の中飾り図柄「2」が表示されることで大当りとなることが報知される。
第2味方キャラクタによる攻撃が中飾り図柄「1」に達する(具体的には拳が当たる)と、中飾り図柄「1」は、ひびが入った態様となり(図8-21(29))、さらにひび割れた態様となる(図8-21(30))。
図8-21(30)に示すように中飾り図柄「1」がひび割れた態様となると、次いで、直前まで表示されていた演出画像が明度や彩度を低下した態様で表示されるとともに、味方キャラクタと複数の星形が描かれた画像(明度や彩度が通常または高い態様)が重畳して表示されるカットイン演出が実行される(図8-21(31))。そしてカットイン演出により表示された画像が消去されると、カットイン演出の直前(図8-21(30))と同様の演出表示が再び行われる(図8-21(32))。
そして、図8-21(32)に示す演出表示が3秒間(カットイン演出の直前(図8-21(30))までに比べて遅い速度で)継続される。このとき、演出の進行速度が通常速度から通常速度よりも遅い速度となるスローモーション演出が実行される。具体的には、立体視で表示されている中飾り図柄の破片画像aやキャラクタの動作速度が遅くなる演出表示が行われる。なお、スローモーション演出により中飾り図柄の破片画像aやキャラクタの動作速度が遅くなる一方、画面右上に表示されているリーチ態様の飾り図柄の揺れ動作速度やアクティブ表示の動作(回転等)速度は遅くならない(すなわちスローモーション演出の作用対象とならない)。このスローモーション演出は、スーパーリーチの最終煽り部に相当し、演出の進行速度を低下させることにより、演出がどのように進展するか、すなわち大当りを報知する演出に進展するか否かに注目させることができる。
変動パターンPA2-3(低ベース状態におけるノーマルリーチ、ロングリーチおよびスーパーリーチAを伴う大当り変動)の場合には、図8-21(32)の後に、第2味方キャラクタから第2敵キャラクタへの攻撃が有効となり、盾となっていた中飾り図柄「1」が破壊される演出表示が行われる(図8-22(33))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプは虹色に発光されることにより特別発光パターンにて発光制御される。また攻撃を受けた第2敵キャラクタが吹き飛ばされる演出表示が行われる(図8-22(34))。本例では、図8-22(33)に示す場面からパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色に発光する発光制御が開始される。例えば、図8-22(33),(39)に示す場面おいてパネルランプが虹色で高速点滅(フラッシュ)し、図8-22(34)~(38),図8-22(40)~図8-23(43)に示す場面においてパネルランプが虹色でゆっくりと発光する制御が行われる。
次いで、次の中飾り図柄「2」が通常態様で正面向きに表示されるとともに、歓喜する第2味方キャラクタが表示される(図8-22(34))。次いで、第2味方キャラクタや第2敵キャラクタを含む直前の演出表示(図8-22(34))に重畳して光のエフェクト画像が表示され(図8-22(35))、光のエフェクト画像が拡大されて第2味方キャラクタや第2敵キャラクタを覆い隠す演出表示が行われる(図8-22(36))。このとき光のエフェクト画像は非透過であるため、覆い隠された第2味方キャラクタや第2敵キャラクタは視認できない状態となる。
次いで、光のエフェクト画像が画面全体を覆った後、通常態様で表示された中飾り図柄「2」を含む大当り図柄「222」が出現する演出表示が行われる(図8-22(37))。そして大当り図柄「222」は徐々に拡大表示され(図8-22(38))、画面全体を覆うほどに拡大表示される(図8-22(39))。その後、大当り図柄「222」は、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様のサイズで表示され、4回揺れるように表示される(図8-22(40))。
次いで、大当り図柄「222」が一旦非表示となって「完全決着」の文字表示が表示される演出表示が行われる(図8-23(41))。そして、画像表示装置5がホワイトアウトしてスーパーリーチAが終了し、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様の背景画像が表示されるとともに大当り図柄「222」が仮停止表示される(図8-23(42))。その後、大当り図柄「222」が停止表示される(図8-23(43))。
変動パターンPA1-5(低ベース状態におけるノーマルリーチ、ロングリーチおよびスーパーリーチAを伴うはずれ変動)の場合には、図8-21(32)の後に、第2味方キャラクタから第2敵キャラクタへの攻撃が有効とならず、盾となっていた中飾り図柄「1」が破壊されることなくひび割れ態様から再度通常態様に変化する演出表示が行われる(図8-24(44))。なお本例では、図8-24(44)に示す場面からパネルランプを含む遊技効果ランプが低輝度の白色に発光する発光制御が開始される。
次いで、両手を斜めに上げるポーズの第2敵キャラクタが表示され(図8-24(45))、さらに中飾り図柄「3」が第2敵キャラクタに重畳して表示される(図8-24(46))。そして、はずれ組み合わせとなる中飾り図柄「3」が4回揺れるように表示された後、画像表示装置5がブラックアウトし(図8-24(47))、スーパーリーチAが終了する。
スーパーリーチAが終了すると、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様の背景画像が表示されるとともに、はずれ図柄「212」が仮停止表示される(図8-24(48))。その後、はずれ図柄「212」が停止表示される(図8-24(49))。
(スーパーリーチB)
図8-25~図8-31は、スーパーリーチBの具体例を示す説明図である。図8-25~図8-31のうち図8-25~図8-30は、変動パターンPA2-6(低ベース状態におけるノーマルリーチ、特殊演出およびスーパーリーチBを伴う大当り変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。図8-25~図8-31のうち図8-25~図8-28,図8-31は、PA1-8(低ベース状態におけるノーマルリーチ、特殊演出およびスーパーリーチBを伴うはずれ変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。
図8-25~図8-31に示す例では、画像表示装置5において前回変動表示の表示結果としてはずれ図柄(「327」)が表示された後(図8-25(1))、変動パターンPA1-8(低ベース状態におけるノーマルリーチ、特殊演出およびスーパーリーチBを伴うはずれ変動)または変動パターンPA2-6(低ベース状態におけるノーマルリーチ、特殊演出およびスーパーリーチBを伴う大当り変動)にもとづく変動表示が開始される(図8-25(2))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプは低ベース状態の背景に応じた色味にて発光制御される。この変動では第1特定演出および第2特定演出の実行が決定されているものとする。
変動が開始されると、前段演出が開始される(図8-25(3))。このとき、図示するように、画像表示装置5に前段演出画像が表示され、パネルランプを含む遊技効果ランプが前段発光パターンにて発光制御される。その後、第1特定演出が開始される(図8-25(4))。このとき、図示するように、バー役物005IW32が第1進出位置まで駆動制御され、該バー役物005IW32の移動に応じたバーエフェクト画像(バー役物005IW32の上部に表示されるミニキャラクタの群画像)が画像表示装置5に表示され、パネルランプを含む遊技効果ランプが第1特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、第1パネルランプ005IW9eが中速の周期で発光され、第2パネルランプ005IW9fおよび第3パネルランプ005IW9gが消灯される。また、バーエフェクト画像の表示範囲が画像表示装置5の上端から下方へ拡張する際、背景画像や飾り図柄は下方向に押し出されるようにスライド移動して表示される。
第1特定演出が終了すると、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続する(図8-25(5))。
その後、前段演出が開始される(図8-25(6))。このとき、図示するように、画像表示装置5に前段演出画像が表示される。ここでは、第1特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続されていることから、前段発光パターンによるパネルランプの発光制御は制限される。
その後、第2特定演出が開始される(図8-25(7))。このとき、図示するように、バー役物005IW32が第1進出位置まで駆動制御され、該バー役物005IW32の移動に応じたバーエフェクト画像(バー役物005IW32の上部に表示されるミニキャラクタの群画像)が画像表示装置5に表示され、パネルランプを含む遊技効果ランプが第2特定発光パターンにて発光制御される。具体的に、第1パネルランプ005IW9eおよび第2パネルランプ005IW9fが中速の周期で発光され、第3パネルランプ005IW9gが消灯される。また、バーエフェクト画像の表示範囲が画像表示装置5の上端から下方へ拡張する際、背景画像や飾り図柄は下方向に押し出されるようにスライド移動して表示される。
第2特定演出が終了すると、第2特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が継続する。次いで、左右の飾り図柄が「2」でリーチ状態になると(図8-25(8))、そのまま中飾り図柄が低速でスクロールするノーマルリーチ演出が実行された後、特殊演出が開始される(図8-26(9))。特殊演出では、槍画像がガラス画像を貫通する演出表示が行われる。このときガラス画像が割れることにより、複数のガラスの破片画像aと、画面隅に残った割れ残りガラス画像bとが表示される(図8-26(9))。
次いで、ガラス画像を貫通した槍画像が、ガラス画像の奥側に存在する第2のガラス画像に衝突する演出表示が行われる(図8-26(9))。そして、第2のガラス画像が割れることにより複数の第2ガラスの破片画像aが表示される(図8-26(10))。
また、図8-26(9)~(10)では、パネルランプを含む遊技効果ランプが特殊発光パターンにて発光制御されている。
特殊演出が終了すると、スーパーリーチ発展演出が行われる(図8-26(11))。スーパーリーチ発展演出では、第2のガラス画像が割れることにより複数の第2ガラスの破片画像aが表示される(図8-26(11))。また、図8-26(11)では、パネルランプを含む遊技効果ランプがスーパーリーチ発展発光パターンにて発光制御されている。
その後、画像表示装置5がホワイトアウトし、スーパーリーチBに発展する(図8-26(12))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプがスーパーリーチBに対応する発光パターンにて発光制御される。
次いで、第3敵キャラクタが地面に着地するような演出表示が行われ(図8-26(13))、その後、白い背景画像に切り替えられ、画面中央に「決戦」の文字表示が表示される(図8-26(14))。なお、図8-26(14)で表示された「決戦」の文字表示は、図8-26(16)のタイミングまで最前面に表示される。
次いで、画面中央の「決戦」の文字表示を含む平行四辺形の領域を挟んで、左側に第2味方キャラクタと複数の星形が描かれた第1重畳画像が表示され、右側に第3敵キャラクタと複数の割れたハートが描かれた第2重畳画像が表示される(図8-26(15))。
次いで、左側の第1重畳画像と右側の第2重畳画像とがそれぞれ中央に移動して接着し、それらの画像に「決戦」の文字表示が重畳表示される(図8-26(16))。その後、左側の第1重畳画像と右側の第2重畳画像とがそれぞれ元の位置に移動し、両画像の間に形成された当初と同様の平行四辺形の領域にスーパーリーチB用の背景画像が表示される。そしてスーパーリーチB用の背景画像には「決戦」の文字表示が重畳表示される(不図示)。
次いで、左側の第1重畳画像と右側の第2重畳画像とが消去され、それらが表示されていた領域にスーパーリーチB用の背景画像が表示される。また、第2味方キャラクタと第3敵キャラクタとが相対する演出表示が行われる(図8-27(17))。
次いで、第3敵キャラクタから第2味方キャラクタに対する攻撃を開始する演出表示が行われる(図8-27(18))。第3敵キャラクタの周囲に炎のエフェクト画像が表示され(図8-27(19))、第3敵キャラクタの頭上に巨大な球体状のエネルギー弾が形成される演出表示が行われる(図8-27(20))。
次いで、第2味方キャラクタから第3敵キャラクタに対する攻撃を開始する演出表示が行われる(図8-27(21))。第2味方キャラクタの周囲に炎のエフェクト画像が表示され(図8-27(22))、第2味方キャラクタの頭上から巨大なエネルギー弾が出力される演出表示が行われる(図8-27(23))。
次いで、第3敵キャラクタにより形成された球体状のエネルギー弾と、第2味方キャラクタから出力されたエネルギー弾とが衝突する演出表示が行われる(図8-27(24))。次いで、画面中央のエネルギー弾が衝突する演出表示が継続されたまま、画面左下の三角形の領域に第2味方キャラクタと複数の星形が描かれた第1重畳画像が表示され、画面右上の三角形の領域に第3敵キャラクタと複数の割れたハートが描かれた第2重畳画像が表示される(図8-28(25))。
そして、図8-28(25)に示す演出表示が4秒間(直前までに比べて遅い速度で)継続される。このとき、演出の進行速度が通常速度から通常速度よりも遅い速度となるスローモーション演出が実行される。具体的には、エネルギー弾やキャラクタの動作速度が遅くなる演出表示が行われる。なお、スローモーション演出によりエネルギー弾やキャラクタの動作速度が遅くなる一方、画面右上に表示されているリーチ態様の飾り図柄の揺れ動作速度やアクティブ表示の動作(回転等)速度は遅くならない(すなわちスローモーション演出の作用対象とならない)。このスローモーション演出は、スーパーリーチの最終煽り部に相当し、演出の進行速度を低下させることにより、演出がどのように進展するか、すなわち大当りを報知する演出に進展するか否かに注目させることができる。
変動パターンPA2-6(低ベース状態におけるノーマルリーチ、特殊演出およびスーパーリーチBを伴う大当り変動)の場合には、図8-28(25)の後に、第2味方キャラクタと複数の星形が描かれた背景画像が表示される(図8-29(26))。本例では、図8-29(26)に示す場面からパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色に発光する発光制御(特別発光パターンによる発光制御)が開始される。例えば、図8-29(26),図8-30(37)に示す場面おいてパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色で高速点滅(フラッシュ)し、図8-29(27)~図8-30(36),図8-30(38)~(40)に示す場面においてパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色でゆっくりと発光する制御が行われる。
次いで、第2味方キャラクタがピースサインをする演出表示が行われ(図8-29(27))、その後、画面左上に「完」の文字表示(図8-29(28))、画面右上に「全」の文字表示(図8-29(29))、画面左下に「決」の文字表示(図8-29(30))、画面右下に「着」の文字表示(図8-29(31))が順次表示される。また「完全決着」の文字表示が全て表示されると、大当り組み合わせとなる中飾り図柄「2」が表示される(図8-29(31))。
次いで、第2味方キャラクタや中飾り図柄「2」を含む直前の演出表示(図8-29(31))に重畳して虹色の光のエフェクト画像が表示され(図8-29(32))、光のエフェクト画像が拡大されて第2味方キャラクタや中飾り図柄「2」を覆い隠す演出表示が行われる(図8-29(33))。このとき光のエフェクト画像は非透過であるため、覆い隠された第2味方キャラクタや中飾り図柄「2」は視認できない状態となる。
次いで、光のエフェクト画像が画面全体を覆った後、中飾り図柄「2」を含む大当り図柄「222」が出現する演出表示が行われる(図8-30(34))。そして大当り図柄「222」は徐々に拡大表示され(図8-30(35))、画面全体を覆うほどに拡大表示される(図8-30(36))。その後、大当り図柄「222」は、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様のサイズで表示され、4回揺れるように表示される(図8-30(37))。
そして、画像表示装置5がホワイトアウトしてスーパーリーチBが終了し、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様の背景画像が表示されるとともに大当り図柄「222」が仮停止表示される(図8-30(38))。その後、大当り図柄「222」が停止表示される(図8-30(39))。
変動パターンPA1-8(低ベース状態におけるノーマルリーチ、特殊演出およびスーパーリーチBを伴うはずれ変動)の場合には、図8-28(25)の後に、第3敵キャラクタと複数の割れたハートが描かれた背景画像が表示される(図8-31(40))。なお本例では、図8-31(40)に示す場面からパネルランプを含む遊技効果ランプが低輝度の白色に発光する発光制御が開始される。
次いで、第3敵キャラクタが万歳をする演出表示が行われ(図8-31(41))、さらに中飾り図柄「2」が第3敵キャラクタに重畳して表示される(図8-31(42))。そして、はずれ組み合わせとなる中飾り図柄「1」が5回揺れるように表示された後、画像表示装置5がブラックアウトし(図8-31(43))、スーパーリーチBが終了する。
スーパーリーチBが終了すると、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様の背景画像が表示されるとともに、はずれ図柄「212」が仮停止表示される(図8-31(44))。その後、はずれ図柄「212」が停止表示される(図8-31(45))。
(特殊演出)
図8-32および図8-33は、高ベース状態における特殊演出の具体例を示す説明図である。図8-32および図8-33は、変動パターンPB4-1(ノーマルリーチおよび特殊演出経由大当り変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。
図8-32および図8-33に示す例では、画像表示装置5において前回変動表示の表示結果としてはずれ図柄(「327」)が表示された後(図8-32(1))、変動パターンPB4-1(ノーマルリーチおよび特殊演出経由大当り変動)にもとづく変動表示が開始される(図8-32(2))。なお高ベース状態においては、低ベース状態とは異なる背景画像が用いられるとともに、右打ちを指示する表示や、高ベース状態に制御される残り変動回数を示す表示が行われる。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプは高ベース状態のBGMに応じたリズムにて発光制御される。
次いで、左右の飾り図柄が「2」でリーチ状態になると(図8-32(3))、そのまま中飾り図柄が低速でスクロールするノーマルリーチ演出が実行された後、特殊演出が開始される。特殊演出では、槍画像の表示が開始され(図8-32(4))、槍画像がガラス画像を貫通する演出表示が行われる。このときガラス画像が割れることにより、複数のガラスの破片画像aと、画面隅に残った割れ残りガラス画像bとが表示される(図8-32(5))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプが特殊発光パターンにて発光制御される。
次いで、ガラス画像を貫通した槍画像が、ガラス画像の奥側に存在する第2のガラス画像に衝突する演出表示が行われる(図8-32(6))。そして、第2のガラス画像が割れることにより複数の第2ガラスの破片画像aが表示される(図8-32(7))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプが特別発光パターンにて発光制御される。
次いで、放射模様の背景画像が表示されるとともに、パネル役物が進出するよう駆動制御される(図8-33(8))。本例では、図8-33(8)に示す場面からパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色に発光する発光制御(特別発光パターンによる発光制御)が行われる。例えば、図8-33(8),(11)に示す場面おいてパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色で高速点滅(フラッシュ)し、図8-33(9)~(10),(12)~(13)に示す場面においてパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色でゆっくりと発光する制御が行われる。
次いで、可動体32が演出位置から初期位置に戻る制御が行われるとともに、放射模様の背景画像が割れて背景画像のさらに背面に大当り図柄「222」が出現する演出表示が行われる(図8-33(9))。なお放射模様の背景画像が割れると複数の破片画像が表示されるが、これらの破片画像は透過性が低いため、遊技者は破片画像よりも下位レイヤに表示される画像を破片画像越しに視認できない。
次いで、出現した大当り図柄「222」が画面奥側(すなわち放射模様の背景画像の背面)から手前側に移動するように演出表示が行われ(図8-33(10))、やがて放射模様の背景画像を突き破った大当り図柄「222」が画面全体を覆うほどに拡大表示される(図8-33(11))。
次いで、大当り図柄「222」は、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様のサイズで表示され、2回揺れるように表示される(図8-33(12))。その後、大当り図柄「222」が停止表示される(図8-33(13))。本例では、大当り図柄「222」を拡大表示するときには、放射模様の背景画像の破片画像とともに表示することで、突き破っている様子を表現して臨場感を高めているが、一方で大当り図柄「222」がリーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様のサイズで表示されるときには、破片画像を完全にフェードアウトさせることで、大当り図柄の視認性を低下させないようにしている。
(スーパーリーチC)
図8-34~図8-37は、スーパーリーチCの具体例を示す説明図である。図8-34~図8-37のうち図8-34~図8-36は、変動パターンPB4-2(ノーマルリーチおよびスーパーリーチC経由大当り変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。図8-34~図8-37のうち図8-34,図8-35,図8-37は、変動パターンPB3-3(ノーマルリーチおよびスーパーリーチC経由はずれ変動)にもとづいて演出が実行される場合の具体例である。
図8-34~図8-37に示す例では、画像表示装置5において前回変動表示の表示結果としてはずれ図柄(「327」)が表示された後(図8-34(1))、変動パターンPB4-2(ノーマルリーチおよびスーパーリーチC経由大当り変動)または変動パターンPB3-3(ノーマルリーチおよびスーパーリーチC経由はずれ変動)にもとづく変動表示が開始される(図8-34(2))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプは高ベース状態のBGMに応じたリズムにて発光制御される。なおスーパーリーチCが実行される高ベース状態においては、低ベース状態とは異なる背景画像が用いられるとともに、右打ちを指示する表示や、高ベース状態に制御される残り変動回数を示す表示が行われる。
次いで、左右の飾り図柄が「2」でリーチ状態になると(図8-34(3))、そのまま中飾り図柄が低速でスクロールするノーマルリーチ演出が実行された後、スーパーリーチCが開始される。スーパーリーチCが開始されると、第2味方キャラクタと第1敵キャラクタとが相対し、バトルが開始されることを示唆する「VS」の文字表示が行われる(図8-34(4))。このとき、パネルランプを含む遊技効果ランプがスーパーリーチCに対応する発光パターンにて発光制御される。
次いで、第2味方キャラクタが第1敵キャラクタに対して攻撃する(具体的には殴りかかる)演出表示が行われる(図8-34(5))。また第1敵キャラクタが第2味方キャラクタに対して攻撃する(具体的には体当たりをする)演出表示が行われる(図8-34(6))。すると、第2味方キャラクタの攻撃(具体的には殴りかかる拳)と第1敵キャラクタの攻撃(具体的には体当たりする肩)とが衝突する演出表示が行われる(図8-34(7))。
ここで決めボタン演出が開始され、直前まで表示されていた演出表示から、味方キャラクタとプッシュボタン31Bを模したプッシュボタン画像とが薄く表示される画面に切り替えられる(図8-34(8))。すなわちプッシュボタン31Bの操作を促す演出表示が開始される。そして味方キャラクタとプッシュボタン画像とが徐々に濃く表示され(図8-35(9))、「押せ!」の文字表示と、操作有効期間を示す表示とが追加で表示される(図8-35(10))。
変動パターンPB4-2(ノーマルリーチおよびスーパーリーチC経由大当り変動)の場合には、プッシュボタン31Bの操作が検出されると、放射模様の背景画像が表示される(図8-36(11))。本例では、図8-36(11)に示す場面からパネルランプを含む遊技効果ランプが虹色に発光する発光制御が開始される。例えば、図8-36(11),(14)に示す場面おいてパネルランプが虹色で高速点滅(フラッシュ)し、図8-36(12)~(13),(15)~(16)に示す場面においてパネルランプが虹色でゆっくりと発光する制御が行われる。
次いで、可動体32が演出位置から初期位置に戻る制御が行われるとともに、放射模様の背景画像が割れて背景画像のさらに背面に大当り図柄「222」が出現する演出表示が行われる(図8-36(12))。なお放射模様の背景画像が割れると複数の破片画像が表示されるが、これらの破片画像は透過性が低いため、遊技者は破片画像よりも下位レイヤに表示される画像を破片画像越しに視認できない。
次いで、出現した大当り図柄「222」が画面奥側(すなわち放射模様の背景画像の背面)から手前側に移動するように演出表示が行われ(図8-36(13))、やがて放射模様の背景画像を突き破った大当り図柄「222」が画面全体を覆うほどに拡大表示される(図8-36(14))。
次いで、大当り図柄「222」は、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様のサイズで表示され、2回揺れるように表示される(図8-36(15))。その後、大当り図柄「222」が停止表示される(図8-36(16))。本例では、大当り図柄「222」を拡大表示するときには、放射模様の背景画像の破片画像とともに表示することで、突き破っている様子を表現して臨場感を高めているが、一方で大当り図柄「222」がリーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様のサイズで表示されるときには、破片画像を完全にフェードアウトさせることで、大当り図柄の視認性を低下させないようにしている。
変動パターンPB3-3(ノーマルリーチおよびスーパーリーチC経由はずれ変動)の場合には、プッシュボタン31Bの操作が検出されると、割れたガラスの背景画像とともにガラスの破片画像が表示される(図8-37(17))。ここで表示されるガラスの破片画像は、図8-36(12)に示す放射模様の背景画像が割れたときの破片画像よりも小さく、数も少ない。次いで、ガラスの破片画像がフェードアウトし終わった後(すなわち全て消去された後)に、中飾り図柄「3」が背景画像に重畳して表示される(図8-37(18))。そして、はずれ組み合わせとなる中飾り図柄「3」が2回揺れるように表示された後、画像表示装置5がブラックアウトし、スーパーリーチCが終了する。なお本例では、図8-37(17)に示す場面からパネルランプを含む遊技効果ランプが低輝度の白色に発光する発光制御が開始される。
スーパーリーチCが終了すると、リーチ成立前の通常変動が行われていたときと同様の背景画像が表示されるとともに、はずれ図柄「232」が仮停止表示される(図8-37(19))。その後、はずれ図柄「232」が停止表示される(図8-37(20))。
ここで、図8-25(6)~(8)の詳細について図8-38を参照して説明する。図8-38は、前段演出および第2特定演出における表示画像の変化の具体例を示す説明図である。前段演出が開始されると、中飾り図柄に重複する位置に前段演出画像としてのキャラクタ画像が表示される(図8-38(1))。次いで第2特定演出が開始される。第2特定演出では、バー役物005IW32の駆動制御が開始され、バー役物005IW32が退避位置(原点位置)から移動したこと(原点センサ:OFF)を契機に、バーエフェクト画像が画像表示装置5の上端から下方に向けて拡張表示される(図8-38(2))。このとき、前段演出画像の表示は終了していない。
そして、前段演出画像の表示が終了し、バー役物005IW32がバーエフェクト画像の下端直線を追い抜くように移動する(図8-38(3))。更に、バー役物005IW32が第1進出位置まで移動するとともに、該第1進出位置に位置するバー役物005IW32とバーエフェクト画像における下端直線とが重複する位置まで該バーエフェクト画像が拡張表示される(図8-38(4))。
その後、バー役物005IW32が第1進出位置から退避位置へ向けた移動が開始され(図8-38(5))、下端直線が上昇することでバーエフェクト画像が縮小表示される(図8-38(6))。そして、バー役物005IW32が退避位置に位置してから(原点センサ:ON)、バーエフェクト画像の表示が終了する(図8-38(7))。
ここで、特定演出において画像表示装置5に表示される示唆画像の詳細について図8-39を参照して説明する。図8-39は、特定演出における示唆画像の具体例を示す説明図である。
第1特定演出が行われると、第1パネルランプ005IW9eが発光されるとともに、第2パネルランプ005IW9fおよび第3パネルランプ005IW9gが消灯され、画像表示装置5の表示領域のうち第1パネルランプ005IW9e近傍の表示領域にて、計1つの示唆画像が表示される(図8-39(A))。これにより、第1パネルランプ005IW9eが発光されていることを強調し、演出効果を高めることができる。
第2特定演出が行われると、第1パネルランプ005IW9eおよび第2パネルランプ005IW9fが発光されるとともに、第3パネルランプ005IW9gが消灯され、画像表示装置5の表示領域のうち第1パネルランプ005IW9e近傍の表示領域および第2パネルランプ005IW9f近傍の表示領域にて、計2つの示唆画像が表示される(図8-39(B))。これにより、第1パネルランプ005IW9eおよび第2パネルランプ005IW9fが発光されていることを強調し、演出効果を高めることができる。
第3特定演出が行われると、第1パネルランプ005IW9e、第2パネルランプ005IW9fおよび第3パネルランプ005IW9gが発光され、画像表示装置5の表示領域のうち第1パネルランプ005IW9e近傍の表示領域、第2パネルランプ005IW9f近傍の表示領域および第3パネルランプ005IW9g近傍の表示領域にて、計3つの示唆画像が表示される(図8-39(C))。これにより、第1パネルランプ005IW9e、第2パネルランプ005IW9fおよび第3パネルランプ005IW9gが発光されていることを強調し、演出効果を高めることができる。
上述したように特定演出の実行に際して示唆画像を表示するが、該示唆画像の表示の終了タイミングは、パネルランプの特定発光パターンによる発光制御が終了するタイミングであってもよいし、特定演出におけるパネルランプ以外の演出部材の演出制御が終了するタイミング(例えばバーエフェクト画像の表示を終了するタイミング)であってもよい。また、スーパーリーチ発展演出を伴う変動である場合(変動パターン1-7,PA2-5の変動において特定演出およびスーパーリーチ発展演出の実行が決定されている場合)、スーパーリーチ発展演出の開始タイミングにて示唆画像の表示を終了するものであってもよい。また、スーパーリーチAを伴う変動である場合(変動パターン1-5,PA2-3の変動において特定演出の実行が決定されている場合)、スーパーリーチAの開始タイミングにて示唆画像の表示を終了するものであってもよい。
また、示唆画像の表示を終了する際、そのまま示唆画像を消去するものに限らず、表示していた示唆画像を用いた演出を行った上で該示唆画像を消去することとしてもよい。例えば、スーパーリーチAを伴う変動パターンにおいて特定演出を行うことが決定された場合、特定演出の実行に応じて示唆画像を表示し、スーパーリーチAに発展するタイミングにて示唆画像を用いた示唆画像演出を行うこととしてもよい。具体的に、変動パターン1-5,PA2-3の変動において第3特定演出の実行が決定されている場合、図8-18(1)~(2)および図8-19~図8-24に示した演出制御を行うものであるが、図8-19(16)から示唆画像が表示され、図8-20(18)で画像表示装置5がホワイトアウトした際も該示唆画像が継続して表示され、図8-20(19)に示すタイミングで示唆画像の表示範囲が拡張され、画像表示装置5の全表示領域の縁を示唆画像がなぞるように移動する示唆画像演出が行われ、示唆画像の表示が終了することとしてもよい。
また、第1前段態様の前段演出が行われた場合と、第2前段態様の前段演出が行われた場合とで、それぞれ異なる態様にて示唆画像が表示される(例えば、第1前段態様の前段演出が行われた場合は黄色の示唆画像が表示され、第2前段態様の前段演出が行われた場合は赤色の示唆画像が表示される)こととしてもよく、これに伴い、第1前段態様の前段演出が行われた場合と、第2前段態様の前段演出が行われた場合とで、示唆画像演出の演出態様が異なる(例えば、第1前段態様の前段演出が行われた場合は黄色の示唆画像が用いられる示唆画像演出、第2前段態様の前段演出が行われた場合は赤色の示唆画像が用いられる示唆画像演出)こととしてもよい。これにより興趣の向上を図ることができる。
ここで、図8-16(5)、図8-19(10)、図8-20(19)、図8-23(42)、図8-26(12)、30(38)において言及した画像表示装置5におけるホワイトアウトを含む、発光エフェクト描画機能について、図8-40~図8-46の原理図にもとづいて説明する。
先ず、表示制御部123は、図8-40(A)に示すように、右の飾り図柄037SG105Rと左の飾り図柄037SG105Lとが描画される第1飾り図柄描画面(仮想平面)と、中央の飾り図柄037SG105Cが描画される第2飾り図柄描画面(仮想平面)とを仮想空間に有しており、第1飾り図柄描画面上または第2飾り図柄描画面上において飾り図柄の描画位置が縦方向(Y方向)に下方に向けて順次変化することで、飾り図柄の変動表示画像が描画される。
尚、第1飾り図柄描画面と第2飾り図柄描画面とは、図8-40(A)に示すように、第2飾り図柄描画面の方が第1飾り図柄描画面よりも仮想深度Z0の仮想距離だけ前方に位置している。よって、仮に、中央の飾り図柄037SG105Cと右の飾り図柄037SG105Rまたは左の飾り図柄037SG105Lとが重複表示される場合には、中央の飾り図柄037SG105Cによって右の飾り図柄037SG105Rまたは左の飾り図柄037SG105Lの視認が遮られる画像が生成される。また、右の飾り図柄037SG105Rと左の飾り図柄037SG105Lと同じ大きさの飾り図柄を第2飾り図柄描画面に描画した場合には、中央の飾り図柄037SG105Cだけが大きくなって3つの飾り図柄が揃ったときに不自然な表示となってしまうが、本例においては、これら不自然は表示となってしまうことを防ぐために、3つの飾り図柄の大きさがほぼ同一となるように、第2飾り図柄描画面に描画される中央の飾り図柄037SG105Cの画像の大きさが調整されて描画される。
よって、表示制御部123は、各飾り図柄の仮想空間における位置を、第1飾り図柄描画面または第2飾り図柄描画面とこれら各描画画面における各飾り図柄の描画位置とから算出することができる。
よって、発光エフェクト描画機能を実際に使用する場合には、例えば、図8-40に示すように、仮想空間における単光源037SG105Kの座標(X1、Y1、Z1)を指定することで、該指定座標(X1、Y1、Z1)に単光源037SG105Kが位置している場合の発光エフェクト画像がシミュレートにより表示制御部123によって自動描画されて表示される。
尚、X座標は、画像表示装置5の左右方向の位置に該当し、Y座標は、画像表示装置5の上下方向の位置に該当し、Z方向は、仮想空間における前後方向(奥行き方向)の位置に該当する(図8-40参照)。
具体的には、例えば、図8-40(A)に示すように、3つの飾り図柄が画像表示装置5の中央位置に並んでいる状態において、単光源037SG105Kの座標として、中央の飾り図柄037SG105Cの真後ろの位置であって、第1飾り図柄描画面から後方にZ1離れた位置の座標(X1、Y1、Z1)を指定した場合には、仮想空間における指定座標(X1、Y1、Z1)に単光源を配置した状況において、該単光源037SG105Kの位置と第1飾り図柄描画面上または第2飾り図柄描画面上に描画された各飾り図柄との位置関係にもとづいて、単光源037SG105Kから発射した光が各飾り図柄によってどのように遮られるかとともに各飾り図柄の前面側にどのように回り込む状況となるかが、図8-40(A)において破線にて示すようにシミュレートされることにより、図8-40(B)に示すように、中央の飾り図柄037SG105Cの周囲から僅かに放射状の光が見えている発光エフェクト画像037SG105Eが描画されて表示される。
また、単光源037SG105Kの座標として、図8-41(A)に示すように、左の飾り図柄037SG105Lの真後ろの位置であって、第1飾り図柄描画面から後方にZ1離れた位置の座標(X2、Y1、Z1)、つまり、前述した座標(X1、Y1、Z1)から左に水平移動した座標を指定した場合には、図8-41(B)に示すように、第1飾り図柄描画面の距離が図8-40に示す場合と同じくZ1であることにより、図8-40と同様に、左の飾り図柄037SG105Lの周囲から僅かに放射状の光が見えている発光エフェクト画像037SG105Eが描画されて表示される。尚、発光エフェクト画像037SG105Eは、その中心部に近いほど輝度が高く端縁に近づくほど輝度が低下する発光エフェクト画像037SG105Eであるとともに、画像全体の大きさ(エフェクト中心からエフェクト外縁までの距離)については、第1飾り図柄描画面から後方にZ1だけ離れている図8-40の発光エフェクト画像037SG105Eとほぼ同じ大きさとなっている。
また、単光源037SG105Kの座標として、図8-42(A)に示すように、中央の飾り図柄037SG105Cの真上の位置であって、第1飾り図柄描画面から後方にZ1離れた位置の座標(X1、Y2、Z1)、つまり、前述した座標(X1、Y1、Z1)から真上に垂直移動した座標を指定した場合には、図8-42(B)に示すように、中央の飾り図柄037SG105Cに遮られることなく単光源037SG105Kから放射された光が視認可能な状態を示す発光エフェクト画像037SG105Eが描画されて表示される。尚、発光エフェクト画像037SG105Eは、その中心部に近いほど輝度が高く端縁に近づくほど輝度が低下する発光エフェクト画像037SG105Eであるとともに、画像全体の大きさ(エフェクト中心からエフェクト外縁までの距離)については、第1飾り図柄描画面から後方にZ1だけ離れている図8-40の発光エフェクト画像037SG105Eとほぼ同じ大きさとなっている。
また、単光源037SG105Kの座標として、図8-43(A)に示すように、第1飾り図柄描画面に近づいた位置であって、第1飾り図柄描画面から後方にZ2離れた位置の座標(X1、Y1、Z2)、つまり、前述した座標(X1、Y1、Z1)から上下左右の位置を変更せずに中央の飾り図柄037SG105Cに近づくように移動した座標を指定した場合には、図8-43(B)に示すように、第1飾り図柄描画面からの距離がZ1であった場合よりも画像全体が大きな発光エフェクト画像037SG105Eであって、単光源037SG105Kが左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rとに近づいたことによって、左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rの前方にも光が回り込んで輪郭が不明瞭化している一方、単光源037SG105Kが真後ろに位置していて、左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rに比較して単光源037SG105Kとの距離が大きい中央の飾り図柄037SG105Cについては、前方への回り込みが少なく輪郭が明瞭となっている発光エフェクト画像037SG105Eが描画されて表示される。尚、発光エフェクト画像037SG105Eの全体の輝度も、単光源037SG105Kが近づいたことによって、前述したZ座標がZ1である場合の発光エフェクト画像037SG105Eよりも高い。
また、単光源037SG105Kの座標として、図8-44(A)に示すように、第1飾り図柄描画面並びに第2飾り図柄描画面よりも前方の位置であって、第1飾り図柄描画面から前方にZ3離れた位置の座標(X1、Y1、-Z3)を指定した場合には、図8-44(B)に示すように、左、中、右の飾り図柄によって単光源037SG105Kから放射された強い光が遮られることのない発光エフェクト画像037SG105Eであって、画像全体の大きさが大きいとともに輝度が非常に高い発光エフェクト画像037SG105Eが描画されて画像表示装置5の表示領域の略全域に表示される。このとき、単光源037SG105Kよりも後方に配置されている左、中、右の飾り図柄は、いずれも該発光エフェクト画像によって視認不能となる。
上記のように、本例では、単光源037SG105Kの座標を指定することで、該指定した座標に応じた発光エフェクト画像037SG105Eが、表示制御部123が有する発光エフェクト描画機能によって自動的に描画されて表示されるようになっており、これら指定する座標を時系列に順次変化(移動)させることで、単光源が移動することに対応した発光エフェクト画像037SG105Eが描画されて表示されるようになっているが、これら発光エフェクト描画機能は、指定した座標が同一の座標であっても、図8-45(A)に示すように、例えば、第2飾り図柄描画面に描画される中央の飾り図柄037SG105Cが変動表示によって下方に向けてスクロール移動することに応じた発光エフェクト画像037SG105Eを描画して表示可能である。
具体的には、スクロール移動する中央の飾り図柄037SG105Cが単光源に重なる位置に描画される場合には、図8-45(B)に示すように、単光源の光が中央の飾り図柄037SG105Cに遮られる発光エフェクト画像(図8-40(B)と同様)が描画されて表示され、スクロール移動する中央の飾り図柄037SG105Cが単光源037SG105Kに重ならない位置に描画される場合には、図8-45(C)に示すように、単光源の光が中央の飾り図柄037SG105Cに遮られることなく単光源から放射される光を視認できる発光エフェクト画像が描画されて表示される。尚、図8-45においては、中央の飾り図柄037SG105Cを例に説明したが、右の飾り図柄037SG105Rと左の飾り図柄037SG105Lとにおいても同様である。
以上のように、本例に用いた高機能の表示制御部123においては、仮想空間における単光源の座標を指定することによって、該指定した座標に単光源037SG105Kが位置した場合の発光エフェクト画像037SG105Eが自動的に生成されて表示されることから、実際の演出においては、演出を実行するための時系列に記述されたプロセスデータに、該プロセスデータが実行される時点の単光源037SG105Kの座標を記述しておくことによって、該プロセスデータに記述されている単光源037SG105Kの座標に応じた発光エフェクト画像037SG105Eが自動的に生成されて、他の演出画像と合成されて画像表示装置5に表示されることになる。
次に、本例における可変表示及び発光エフェクト画像037SG105Eの表示態様について図8-46に基づいて説明する。
先ず、スーパーリーチの変動パターン等にて可変表示が実行された場合、図8-46(A)及び図8-46(B)に示すように、飾り図柄の可変表示が所定期間実行されると、画像表示装置5の表示画面上において、通常の背景画像5aが表示されている状態において同一の数字を示す左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rとが停止してリーチとなる。すると、未だ可変表示が実行されている中央の飾り図柄037SG105Cの後方において発光エフェクト画像037SG105Eの表示が開始される。そして、該発光エフェクト画像037SG105Eは、可変表示の進行とともに漸次画像表示装置5の表示画面における表示面積が拡大されていくとともに輝度が増加していく。
このとき、図8-46(C)及び図8-46(D)に示すように、可変表示が実行されている複数の中央の飾り図柄037SG105C間において、発光エフェクト画像037SG105Eの一部は、これら中央の飾り図柄037SG105Cが上方から下方に向けて移動表示(可変表示)されることにより、可変表示の進行に応じて表示態様が変化する。
更には、発光エフェクト画像037SG105Eの一部は、これら複数の中央の飾り図柄037SG105C間と、左の飾り図柄037SG105Lと中央の飾り図柄037SG105Cとの間、右の飾り図柄037SG105Rと中央の飾り図柄037SG105Cとの間で回折することや、中央の飾り図柄037SG105Cの背面で反射しているように、各中央の飾り図柄037SG105Cの上部と下部、左の飾り図柄037SG105Lの右部、右の飾り図柄037SG105Rの左部に重複して表示される。
また可変表示が進行して発光エフェクト画像037SG105Eの画像表示装置5における表示面積が拡大されていくとともに輝度が増加していくと、各飾り図柄037SG105L、037SG105C、037SG105Rにおける台座部037SG105Dの明度が発光エフェクト画像037SG105Eによる逆光によって低下していき、次いで、各飾り図柄037SG105L、037SG105C、037SG105Rにおける数字表示部037SG105Sの明度が低下していく。そして、図8-46(E)に示すように、更に画像表示装置5の表示画面における発光エフェクト画像037SG105Eが拡大されていくと、最終的に各飾り図柄037SG105L、037SG105SGC、037SG105Rの全体が黒色に変化して台座部037SG105Dや数字表示部037SG105Sの区分が遊技者から視認不能な状態となる。
より正確には、画像表示装置5の表示画面における発光エフェクト画像037SG105Eが左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rの後方位置まで拡大表示されると、先ず、左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rの台座部037SG105D明度が低下していくとともに、これら左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rの輪郭が発光エフェクト画像037SG105Eによって強調された状態となる。更に、発光エフェクト画像037SG105Eが左の飾り図柄037SG105Lの左側方と右の飾り図柄037SG105Rの右側方まで拡大表示されると、左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105Rの数字表示部037SG105Sの明度が低下していき、左の飾り図柄037SG105Lと右の飾り図柄037SG105R全体が黒色に変化するともに、中央の飾り図柄037SG105Cの台座部037SG105D明度が低下していき、中央の飾り図柄037SG105Cの輪郭が発光エフェクト画像037SG105Eによって強調された状態となる。そして、発光エフェクト画像037SG105Eが更に拡大されて表示領域の略全体にて表示されるようになると、中央の飾り図柄037SG105Cの数字表示部037SG105Sの明度が低下していき、中央の飾り図柄037SG105C全体が黒色に変化する。
そして、図8-46(F)に示すように、可変表示の進行に応じて発光エフェクト画像037SG105Eが画像表示装置5の表示画面の略全面にて表示されると、それまで表示されていた各飾り図柄037SG105L、037SG105C、037SG105R及び背景画像5aが遊技者から一時的に視認不能な状態となる。
本例では、複数の演出を重複して実行するとき、優先度が高い演出に応じた遊技効果ランプの発光制御を行うものであり、該優先度は主に演出の信頼度に応じた順序となっている。つまり、主に大当りに対する信頼度が高い演出に応じた遊技効果ランプの発光制御を優先的に実行するようになっている。しかし、特定演出に応じた遊技効果ランプの発光制御に関しては、特手演出よりも大当りに対する信頼度の高い演出よりも優先的に行われるよう構成されている。
例えば、次回予告演出は遊技効果ランプの発光制御を伴う演出であることとした場合、大当りに対する信頼度は次回予告演出>特定演出であるが(特定演出は、はずれ変動における3%よりも高い割合(5%~15%)で行われる一方、大当り変動における60%よりも低い割合(10%~40%)で行われる演出となっている。上記したように、次回予告演出は、はずれ変動における3%の割合で行われる一方、大当り変動における60%の割合で行われる演出となっていることから、大当り変動においては次回予告演出の方が特定演出よりも実行割合が高く、はずれ変動においては特定演出の方が次回予告演出よりも実行割合が高くなっている。従って、大当りに対する信頼度は、次回予告演出>特定演出となっている。)、特定発光パターンによる遊技効果ランプの発光制御の実行中に次回予告演出が実行された場合にも、次回予告演出に伴う遊技効果ランプの発光制御を行わず、特定発光パターンによる遊技効果ランプの発光制御を継続して行うこととしてもよい。
また、本例では説明を省略したが、前段演出の演出態様と特定演出の演出態様が関連づけられていることとしてもよい。例えば、第1前段態様の前段演出を実行した場合には該第1前段態様の前段演出に対応した態様の特定演出(例えば、第1前段態様の前段演出にて表示する前段演出画像の色である赤色にて、特定演出における特定演出画像(示唆画像を含む)を表示する特定演出)を実行する一方、第2前段態様の前段演出を実行した場合には該第2前段態様の前段演出に対応した態様の特定演出(例えば、第2前段態様の前段演出にて表示する前段演出画像の色である金色にて、特定演出における特定演出画像(示唆画像を含む)を表示する特定演出)を実行することとしてもよい。
また、本例では説明を省略したが、リーチ前の予告演出として、所定の表示範囲に吹き出し画像を表示するとともに該吹き出し画像内に会話テロップを表示する会話演出を実行可能であることとしてもよい。その場合、会話演出と前段演出とを組み合わせた演出を実行可能であることとしてもよい。例えば、前段演出画像を会話演出における吹き出し画像内に表示し、該前段演出画像に対して会話テロップを表示する複合的な演出を行い、その後に特定演出に発展するようなこととしてもよい。また、該複合的な演出を実行する場合の方が、該複合的な演出を実行しない場合(すなわち、図8-18(3)に示した前段演出を行う場合)よりも、有利状態に制御することに対する信頼度が高い演出態様(例えば、特定演出画像(示唆画像を含む)を金色にて表示する)にて特定演出が実行されやすいよう構成することとしてもよい。
また、本例では説明を省略したが、通常状態におけるスーパーリーチ種別として、スーパーリーチBよりも更に大当りに制御することに対する信頼度が高いスーパーリーチDを実行可能な構成としてもよい。その場合、スーパーリーチBを伴う変動パターンとスーパーリーチDを伴う変動パターンとで、特殊演出を伴う割合が異なることとしてもよい。例えば、スーパーリーチBを伴う変動パターンである場合よりも、スーパーリーチDを伴う変動パターンの方が、特殊演出を伴う割合が高いこととしてもよい。
また、本例では、スーパーリーチ種別に応じて特殊演出の実行割合が異なる構成(特殊演出およびスーパーリーチAを伴う変動パターンと、特殊演出およびスーパーリーチBを伴う変動パターンと、の選択割合が異なる(図8-4参照))としたが、これに限るものではない。例えば、スーパーリーチ種別に応じて、特殊演出および第3特定演出の実行割合が異なることとしてもよい。例えば、スーパーリーチAを実行する場合は特殊演出よりも第3特定演出が実行されやすく、スーパーリーチBを実行する場合は第3特定演出よりも特殊演出が実行されやすいこととしてもよい。
また、スーパーリーチAの実行後にスーパーリーチBに発展する変動パターンが設けられていることとしてもよい。その場合、スーパーリーチAよりも前に第3特定演出を実行し、スーパーリーチBよりも前に特殊演出を実行可能であることとしてもよい。つまり、第3特定演出、スーパーリーチA、特殊演出、スーパーリーチBの順に演出を実行かのうであることとしてもよい。
また、本例では説明を省略したが、パネルランプの特定発光パターンによる発光制御が特定演出終了後も継続している場合、示唆画像の表示についても継続して行うこととしてもよい。その場合、パネルランプの特定発光パターンによる発光制御が終了するタイミングにて示唆画像の表示についても終了することが望ましい。
また、本例では、パネルランプの特定発光パターンによる発光制御が特定演出終了後も継続している場合、スーパーリーチに発展する際にパネルランプの特定発光パターンによる発光制御が終了し、スーパーリーチに応じたパネルランプの発光制御に切り替えられるものであるが、示唆画像の表示についても継続して行うこととした場合、実行するスーパーリーチ種別に応じて示唆画像の表示を終了させる態様が異なることとしてもよい。例えば、特定演出の後にスーパーリーチAに発展する場合、消去される示唆画像がスーパーリーチAの演出態様に反映される(例えば、複数の示唆画像が集合してスーパーリーチAの表示画像に衝突するよう表示し、スーパーリーチAにおける演出態様が低信頼度態様から高信頼度態様に変化する(例えば文字色が白から赤に変化する)一方、特定演出の後にスーパーリーチBに発展する場合、スーパーリーチ発展演出の開始タイミングにて示唆画像が消去されることとしてもよい。また、特定演出の後にスーパーリーチAに発展する場合に、消去される示唆画像がスーパーリーチAの演出態様に反映される割合が、表示されていた示唆画像の数に応じて異なることとしてもよい。例えば、示唆画像の数が多いほど、消去される示唆画像がスーパーリーチAの演出態様に反映される割合高いこととしてもよい。
なお、図8-25~図8-31で示した例では、特殊演出(図8-26(9)~(10))とスーパーリーチ発展演出(図8-26(11))とで一連の映像を画像表示装置5に表示することとしたが、特殊演出を行わずにスーパーリーチ発展演出を実行する場合については、図8-26(11)に示した画像とは異なる画像を画像表示装置5に表示するスーパーリーチ発展演出を行うものである。例えば、特殊演出を行わずにスーパーリーチ発展演出を実行する場合とは、変動パターンPA1-7,PA2-5が選択され、スーパーリーチ発展演出を実行することが決定された場合である。その場合、図8-25(1)~(7)(第1特定演出も第2特定演出も行わない場合は図8-25(1)~(2)、第1特定演出を行って第2特定演出を行わない場合は図8-25(1)~(5)、第1特定演出を行わずに第2特定演出を行う場合は図8-25(1)~(2),(6)~(7))に示した演出制御を行った後、図8-19(9)~(14)に示した演出制御に遷移し、更に図8-20(17)~(18)に示した演出制御に遷移し、スーパーリーチ発展演出に遷移する。このスーパーリーチ発展演出では、図8-26(11)に示した画像表示とは異なるエフェクト画像の表示(例えば、図8-30(34)のエフェクト画像の色違い画像。図8-30(34)が虹色のエフェクト画像であるのに対し、ここでは赤色のエフェクト画像)と、図8-26(11)に示した可動体の駆動制御および遊技効果ランプの発光制御とを行う。
以上に説明したように、本特徴部005IWには、以下に示す発明が含まれている。
従来、特開2021-29436号公報や特開2017-221484号公報に記載されているように、可動体を用いた可動体演出や発光手段を用いた発光演出などの複数種類の予告演出を実行可能な遊技機があった。しかしながら、そのような遊技機にあっては、可動体や発光手段を用いた演出を実行可能な遊技機において、遊技興趣や演出効果を高めるために改良の余地があった。そこで、本特徴部005IWには、以下(手段1-1)~(手段5-4)の遊技機が記載されている。
(手段1-1)可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
特定可動体(例えば、バー役物005IW32)と、
特定可動体の動作制御を行う可動体制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
発光手段(例えば、メインランプ005IW9a、枠ランプ005IW9b、特定ランプ005IW9c、バー役物ランプ005IW9d、パネルランプ、および、ボタンランプ005IW9h)と、
発光手段の発光制御を行う発光制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
特定可動体と発光手段とを用いた特定演出(例えば、バー役物005IW32の駆動制御とパネルランプの発光制御を伴う特定演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ005IWS4804を行う部分)と、を備え、
演出実行手段は、特定演出として、第1特定演出(例えば、第1特定演出)と、第2特定演出(例えば、第2特定演出)と、第3特定演出(例えば、第3特定演出)と、を実行可能であり、
可動体制御手段は、
第1特定演出が実行されるときに、第1特定動作パターン(例えば、第1特定動作パターン)により特定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
第2特定演出が実行されるときに、第1特定動作パターン(例えば、第1特定動作パターン)により特定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
第3特定演出が実行されるときに、第2特定動作パターン(例えば、第2特定動作パターン)により特定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
発光手段は、第1発光手段(例えば、枠ランプ005IW9b)と第2発光手段(例えば、パネルランプ)とを含み、
発光制御手段は、
第1特定演出が実行されるときに、第1特定発光パターン(例えば、第1特定発光パターン)により第1発光手段および第2発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
第2特定演出が実行されるときに、第2特定発光パターン(例えば、第2特定発光パターン)により第1発光手段および第2発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
第3特定演出が実行されるときに、第3特定発光パターン(例えば、第3特定発光パターン)により第1発光手段および第2発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
第1特定演出が終了したときに、第1特定発光パターンによる第1発光手段の発光制御を終了する一方、第1特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を継続し(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4941を行う。図8-13参照。)、
第2特定演出が終了したときに、第2特定発光パターンによる第1発光手段の発光制御を終了する一方、第2特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を継続し(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4941を行う。図8-13参照。)、
第3特定演出が終了したときに、第3特定発光パターンによる第1発光手段の発光制御を終了する一方、第3特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を継続する(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4941を行う。図8-13参照。)
ことを特徴とする。
そのような構成によれば、特定演出を特定可動体の動作制御と発光手段の発光制御とにより印象的に魅せることができ、さらに、特定演出の実行に伴い特定可動体が第1特定動作パターンにより動作した際に発光手段が第1特定発光パターンにより発光するときと第2特定発光パターンにより発光するときとがあるため、同じ動作であっても異なる印象を与えることができ、さらに、特定演出の終了後も発光手段の一部は該特定演出実行時の発光パターンが継続するため、遊技者に特定演出を実行したことを好適に印象付けることができる。
(手段1-2)手段1-1記載の遊技機において、
演出実行手段は、第1特定演出、第2特定演出または第3特定演出を実行する場合、該第1特定演出、該第2特定演出または該第3特定演出の実行前に、前段演出(例えば、前段演出)を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4802を行う)、
発光制御手段は、
前段演出が実行されるときに、前段演出対応発光パターン(例えば、前段発光パターン)により第1発光手段および第2発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
第1特定発光パターンまたは第2特定発光パターンにより第2発光手段の発光制御を行っている場合、前段演出が実行されるときに、前段演出対応発光パターンにより第2発光手段が発光することを制限し、前段演出対応発光パターンにより第1発光手段を発光させる(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4903を行う。図8-38参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第1特定発光パターンまたは第2特定発光パターンにより発光制御されている第2発光手段が中断されないため、特定演出の演出効果の低下を防ぐことができる。
(手段1-3)手段1-1または手段1-2記載の遊技機において、
演出実行手段は、第1特定演出または第2特定演出の実行後に第3特定演出を実行可能であり(図8-13参照)、
発光制御手段は、第1特定演出または第2特定演出の実行後に第3特定演出が実行されるときに、第1特定発光パターンまたは第2特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を終了し、第3特定発光パターンによる発光制御を開始する(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4921を行う。図8-13、図8-19(16)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第3特定発光パターンによる第2発光手段の発光制御を好適に行うことができる。
(手段1-4)手段1-1から手段1-3のうちいずれか記載の遊技機において、
第3特定発光パターンは、第1特定発光パターンおよび第2特定発光パターンに含まれない発光制御であって、第1発光手段および第2発光手段を特殊態様で発光させる発光制御(例えば、高速周期にて点滅させる発光制御。発光色が特定の色(例えば、赤、金、虹)であることなどであってもよい。)が含まれる発光パターンであり(図8-48(A)参照)、
第3特定演出の実行に伴い第1発光手段の第3特定発光パターンによる発光が開始されてから該第3特定発光パターンによる発光が終了するまでの時間(例えば、Tb)は、第1特定演出または第2特定演出の実行に伴い第1発光手段の第1特定発光パターンまたは第2特定発光パターンによる発光が開始されてから該第1特定発光パターンまたは該第2特定発光パターンによる発光が終了するまでの時間(例えば、Ta)よりも長い(図8-13参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、第3特定発光パターンによる第1発光手段の発光を、第1特定発光パターンまたは第2特定発光パターンによる第1発光手段の発光よりも印象付けることができる。
(手段2-1)
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
所定可動体(例えば、パネル役物)と、
特定可動体(例えば、バー役物005IW32)と、
所定可動体と特定可動体との動作制御を行う可動体制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
発光手段(例えば、メインランプ005IW9a、枠ランプ005IW9b、特定ランプ005IW9c、バー役物ランプ005IW9d、パネルランプ、および、ボタンランプ005IW9h)と、
発光手段の発光制御を行う発光制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
所定可動体と発光手段を用いた所定演出(例えば、パネル役物の駆動制御とパネルランプの発光制御を伴う所定演出)と、特定可動体と発光手段とを用いた特定演出(例えば、バー役物005IW32の駆動制御とパネルランプの発光制御を伴う特定演出)と、を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ005IWS4804,S4808を行う部分)と、を備え、
可動体制御手段は、
所定演出が実行されるときに、所定動作パターンにより所定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
特定演出が実行されるときに、特定動作パターンにより特定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
発光制御手段は、
所定演出が実行されるときに、所定発光パターンにより発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
特定演出が実行されるときに、特定発光パターンにより発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
所定発光パターンによる発光手段の発光制御よりも高い優先度で特定発光パターンによる発光手段の発光制御を行い(例えば、演出制御用CPU120は、特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が行われているときに所定演出を開始する場合、ステップ005IWS4964を行うことによりパネルランプの発光パターンを特定発光パターンから所定発光パターンに切り替えない。所定演出中に特定演出を開始可能な構成であれば、所定演出中に特定演出を開始する場合、パネルランプの発光パターンを所定発光パターンから特定発光パターンに切り替えることとしてもよい。)、
演出実行手段は、所定演出を実行するよりも前のタイミングにおいて特定演出を実行可能であり(図8-13参照)、
可動体制御手段は、特定演出が実行された後、所定演出が実行されたときに、所定動作パターンにより所定可動体を動作させる動作制御を行い(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4963を行う)、
発光制御手段は、特定演出が実行された後、所定演出が実行されたときに、特定発光パターンにより発光手段を発光させる発光制御を行い(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4964のYである場合、ステップ005IWS4965を行わないことにより、特定発光パターンによるパネルランプの発光制御を継続して行う)、
特定発光パターンにより発光手段が発光しているときに所定演出が実行されたときの方が、特定発光パターンにより発光手段が発光していないときに所定演出が実行されたときよりも有利状態に制御される期待度が高い(例えば、特定演出は大当りに制御することに対する信頼度の高い演出であることから(図8-5参照)、特定発光パターンによりパネルランプが発光しているときに所定演出が実行されたときの方が、特定発光パターンによりパネルランプが発光していないときに所定演出が実行されたときよりも、大当りに制御することに対する信頼度が高い)
ことを特徴とする遊技機。
そのような構成によれば、所定演出および特定演出を所定可動体または特定可動体の動作制御と発光手段の発光制御とにより印象的に魅せることができ、さらに、所定演出の実行に伴い所定可動体が動作する際の発光手段の発光制御が所定発光パターンにより行われるときと特定発光パターンにより行われるときとがあるため、同じ動作であっても異なる印象を与えることができ、さらに、所定演出が実行されるよりも前に特定演出が実行されることへの期待感を高めることができる。
(手段2-2)手段2-1記載の遊技機において、
発光手段は、第1発光手段(例えば、枠ランプ005IW9b)と第2発光手段(例えば、パネルランプ)とを含み、
発光制御手段は、特定演出が実行された後、所定演出が実行されたときに、所定発光パターンにより第1発光手段の発光制御を行い(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4962を行う)、所定発光パターンにより第2発光手段の発光制御を行うことを制限する(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4964のYである場合はステップ005IWS4965を行わない。図8-13参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出と所定演出との両方の演出効果が著しく低下してしまうことを防ぐことができる。
(手段2-3)手段2-1または手段2-2記載の遊技機において、
演出実行手段は、特定演出として、第1特定演出(例えば、第1特定演出)と第2特定演出(例えば、第2特定演出)とを実行可能であり、
発光制御手段は、
第1特定演出が実行されるときに、第1特定発光パターンにより発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
第2特定演出が実行されるときに、第2特定発光パターンにより発光手段を発光させることが可能であり(図8-48(A)参照)、
第2特定発光パターンにより発光手段が発光しているときに所定演出が実行されたときの方が、第1特定発光パターンにより発光手段が発光しているときに所定演出が実行されたときよりも有利状態に制御される期待度が高い(例えば、第1特定演出よりも第2特定演出の方が大当りに制御することに対する信頼度の高い演出であることから(図8-5参照)、第2特定発光パターンによりパネルランプが発光しているときに所定演出が実行されたときの方が、第1特定発光パターンによりパネルランプが発光しているときに所定演出が実行されたときよりも、大当りに制御することに対する信頼度が高い)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、所定演出が実行されたときの発光手段の発光パターンに注目させ、遊技興趣を高めることができる。
(手段2-4)手段2-1から手段2-3のうちいずれか記載の遊技機において、
可動体制御手段は、特殊動作パターン(例えば、スーパーリーチ発展動作パターン)により所定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
所定可動体が特殊動作パターンにより動作するときの方が、動作しないときよりも遊技者にとって有利であり(例えば、スーパーリーチ発展演出を実行する場合とは、大当りに制御することの信頼度が高いスーパーリーチBに発展する場合(図8-2参照)であって、且つ、スーパーリーチ発展演出の実行が決定された場合(図8-6(C)参照)あることから、スーパーリーチ発展動作パターンによるパネル役物の動作が行われた場合の方が、スーパーリーチ発展動作パターンによるパネル役物の動作が行われない場合よりも、大当りに制御することに対する信頼度が高い)、
発光制御手段は、
可動体制御手段により所定可動体の特殊動作パターンによる動作制御が行われるときに、特殊発光パターン(例えば、スーパーリーチ発展発光パターン)により発光手段を発光させることが可能であり(図8-13、図8-48(A),(B)参照)、
特定発光パターンによる発光手段の発光制御よりも高い優先度で特殊発光パターンによる発光手段の発光制御を行う(例えば、演出制御用CPU120は、特定発光パターンによるパネルランプの発光制御が行われているときにスーパーリーチ発展演出を開始する場合、ステップ005IWS4982を行うことによりパネルランプの発光パターンを特定発光パターンからスーパーリーチ発展発光パターンに切り替える)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、発光手段の特殊発光パターンによる発光制御の優先度を高く設定し、特殊動作パターンにより動作する所定可動体を印象付けて、遊技興趣を高めることができる。
(手段3-1)
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
特定可動体(例えば、バー役物005IW32)と、
特定可動体の動作制御を行う可動体制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
表示手段(例えば、画像表示装置5)と、
表示手段の表示制御を行う表示制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
特定可動体と表示手段を用いた特定演出を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ005IWS4804を行う部分)と、を備え、
演出実行手段は、特定演出として、第1特定演出(例えば、第1特定演出)と、第2特定演出(例えば、第2特定演出)と、第3特定演出(例えば、第3特定演出)と、を実行可能であり、
可動体制御手段は、
第1特定演出が実行されるときに、第1特定動作パターン(例えば、第1特定動作パターン)により特定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
第2特定演出が実行されるときに、第1特定動作パターン(例えば、第1特定動作パターン)により特定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
第3特定演出が実行されるときに、第2特定動作パターン(例えば、第2特定動作パターン)により特定可動体を動作させることが可能であり(図8-48(B)参照)、
表示制御手段は、
第1特定演出、第2特定演出または第3特定演出が実行されるときに、表示手段における所定表示領域(例えば、画像表示装置5における全表示領域。画像表示装置5における一部の表示領域であってもよい。)に特定画像(例えば、バーエフェクト画像)を表示することが可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4925を行う)、
第1特定動作パターンまたは第2特定動作パターンにより動作する特定可動体が表示手段における所定表示領域と重なる位置に動作するよりも前に特定画像の表示制御を開始し(例えば、出制御用CPU120は、ステップ005IWS4924のYである場合にステップ005IWS4925を行うことにより、バー役物005IW32が画像表示装置5におけるバーエフェクト画像の表示領域と重複する位置まで移動するよりも前にバーエフェクト画像の表示を開始する。図8-38参照。)、
第1特定動作パターンまたは第2特定動作パターンにより動作する特定可動体が表示手段における所定表示領域と重ならない位置に動作した後に特定画像の表示制御を終了する(例えば、出制御用CPU120は、ステップ005IWS4943のYである場合にステップ005IWS4944を行うことにより、バー役物005IW32が画像表示装置5におけるバーエフェクト画像の表示領域と重複しない位置まで移動した後にバーエフェクト画像の表示を終了する。図8-38参照。)
ことを特徴とする遊技機。
そのような構成によれば、特定画像が表示されることにより特定可動体が表示手段における所定表示領域と重なる位置に動作するよりも前から該特定可動体の動作に注目させることができ、さらに、特定可動体が表示手段における所定表示領域と重ならない位置に動作した後に特定画像を非表示とすることで、特定可動体の動作が終了した後も特定演出の余韻を残し、遊技興趣を高めることができる。
(手段3-2)手段3-1記載の遊技機において、
表示制御手段は、
特定画像として、第1特定画像(例えば、第1バーエフェクト画像。図8-18(4),(8)参照。)と第2特定画像(例えば、第2バーエフェクト画像。図8-19(16)参照。)とを表示可能であり、
第1特定演出または第2特定演出が実行されるときに第1特定画像を表示可能であり、第3特定演出が実行されるときに第2特定画像を表示可能であり(例えば、第1特定演出または第2特定演出が実行されるときに第1バーエフェクト画像を表示し、第3特定演出が実行されるときに第2バーエフェクト画像を表示する)、
第1特定画像と第2特定画像とで、表示手段に表示される位置が異なり(図8-18(4),(8)および図8-19(16)参照)、
第1特定画像は、特定可動体の第1特定動作パターンによる動作に対応して移動表示される画像であり(図8-18(4),(8)参照)、
第2特定画像は、特定可動体の第2特定動作パターンによる動作に対応して移動表示される画像である(図8-19(16)参照)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定可動体の動作制御と表示手段の表示制御とに一体感が生まれ、演出効果を高めることができる。
(手段3-3)手段3-1または手段3-2記載の遊技機において、
表示制御手段は、
特定画像として、第1特定画像(例えば、第1バーエフェクト画像。図8-18(4),(8)参照。)と第2特定画像(例えば、第2バーエフェクト画像。図8-19(16)参照。)とを表示可能であり、
第1特定演出、第2特定演出または第3特定演出が実行されるときに、該第1特定演出、該第2特定演出または該第3特定演出が実行されたことを示す示唆画像(例えば、示唆画像)を表示可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4923を行う)、
第1特定演出が実行されるときに、第1特定画像とともに、第1数(例えば、1つ)の示唆画像を表示可能であり(例えば、第1特定演出が実行されるときに、第1バーエフェクト画像とともに、1つの示唆画像を表示する。図8-18(4)、図8-39(A)参照。)、
第2特定演出が実行されるときに、第1特定画像とともに、第1数よりも多い第2数(例えば、2つ)の示唆画像を表示可能であり(例えば、第2特定演出が実行されるときに、第1バーエフェクト画像とともに、1つの示唆画像を表示する。図8-18(8)、図8-39(B)参照。)、
第3特定演出が実行されるときに、第2特定画像とともに、第2数よりも多い第3数(例えば、3つ)の示唆画像を表示可能である(例えば、第3特定演出が実行されるときに、第2バーエフェクト画像とともに、1つの示唆画像を表示する。図8-19(16)、図8-39(C)参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、実行された特定演出の種類に応じて表示される示唆画像の数が異なるため、いずれの特定演出が実行されたかを特定することが容易となり、特定演出を実行したことを好適に印象付けることができる。
(手段3-4)手段3-1から手段3-3のうちいずれか記載の遊技機において、
演出実行手段は、第1特定演出、第2特定演出または第3特定演出を実行する場合、該第1特定演出、該第2特定演出または該第3特定演出の実行前に、前段演出(例えば、前段演出)を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4802を行う)、
表示制御手段は、
前段演出が実行されるときに、前段演出画像(例えば、前段演出画像(中図柄に重畳表示されるキャラクタ画像、または回転する複数の選択肢の右側に表示されるキャラクタ画像)を表示可能であり(図8-18(3),(7),図8-19(15))、
前段演出画像の表示制御中に特定画像の表示制御を開始し、該特定画像の表示制御が開始された後に該前段演出画像の表示制御を終了する(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4926を行う。図8-13、図8-18(7)、図8-19(15)、図8-25(6)参照) こととしてもよい。
そのような構成によれば、前段演出画像と特定画像との表示制御により、前段演出と特定演出とに一体感が生まれ、演出効果を高めることができる。
(手段4-1)
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
通常状態(例えば、低ベース状態)と、該通常状態よりも有利な特別状態(例えば、高ベース状態)とのいずれかの状態に制御可能な状態制御手段(例えば、遊技制御用マイクロコンピュータ100における、ステップS113,S117を行う部分)と、
可動体(例えば、パネル役物)と、
可動体の動作制御を行う可動体制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
発光手段(例えば、メインランプ005IW9a、枠ランプ005IW9b、特定ランプ005IW9c、バー役物ランプ005IW9d、パネルランプ、および、ボタンランプ005IW9h)と、
発光手段の発光制御を行う発光制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
有利状態に制御されることを示唆する特殊演出(例えば、特殊演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ005IWS216,S8105を行う部分)と、を備え、
演出実行手段は、通常状態と特別状態とのいずれの状態においても特殊演出を実行可能であり(例えば、低ベース状態では変動パターンPA1-6,PA1-8,PA2-4,PA2-6が選択された場合に特殊演出を実行し、高ベース状態では変動パターンPA4-1が選択された場合に特殊演出を実行する。図8-2参照。)、
特別状態において特殊演出が実行されたときに有利状態に制御される期待度の方が、通常状態において特殊演出が実行されたときに有利状態に制御される期待度よりも高く(例えば、低ベース状態で特殊演出を実行する場合は大当りおよびはずれのいずれともなり得る一方、高ベース状態で特殊演出を実行する場合は必ず大当りとなる。図8-2参照。なお、低ベース状態および高ベース状態のいずれの状態であっても特殊演出を実行する場合は大当りおよびはずれのいずれともなり得る構成とした上で、高ベース状態において特殊演出を実行した場合の方が、低ベース状態において特殊演出を実行した場合よりも、大当りに制御される信頼度が高くなるよう構成してもよい。)、
可動体制御手段は、
通常状態において特殊演出が実行される場合、該特殊演出が終了したときに可動体を特殊動作パターン(例えば、スーパーリーチ発展動作パターン)により動作させることが可能であり(例えば、低ベース状態において変動パターンPA1-8,PA2-6のいずれかが選択された場合、特殊演出の実行後にスーパーリーチ発展演出を実行可能である。図8-14、図8-48(B)参照。)、
特別状態において特殊演出が実行される場合、該特殊演出が終了したときに可動体を特別動作パターン(例えば、特別動作パターン)により動作させることが可能であり(例えば、高ベース状態において変動パターンPA4-1が選択された場合、特殊演出の実行後に大当り報知演出を実行可能である。図8-15、図8-47(B)参照。)、
通常状態において可動体を特殊動作パターンにより動作させた後に、該可動体を特別動作パターンにより動作させることが可能であり(例えば、低ベース状態において変動パターンPAPA2-6が選択された場合、スーパーリーチ発展演出の実行後に大当り報知演出を実行可能である。図8-14参照。)、
発光制御手段は、通常状態において可動体が特別動作パターンにより動作するときと、特別状態において可動体が特別動作パターンにより動作するときとで、共通に、特別発光パターンにより発光手段を発光させることが可能である(例えば、低ベース状態において大当り報知演出を行うときと、高ベース状態において大当り報知演出を行うときとで、共通に、遊技効果ランプを特別発光パターンにて発光制御可能である。図8-47(A)参照。)
ことを特徴とする遊技機。
そのような構成によれば、特殊演出を可動体の動作制御と発光手段の発光制御とにより印象的に魅せることができ、さらに、通常状態において特殊演出が実行されたときと特別状態において特殊演出が実行されたときとで、特殊演出後の可動体の動作パターンが異なるため、遊技興趣を高めることができる。
(手段4-2)手段4-1記載の遊技機において、
演出実行手段は、通常状態と特別状態とで、共通に、装飾識別情報がリーチ態様となった後に特殊演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、遊技状態にかかわらず、リーチ状態となった後に特殊演出を実行可能である。図8-2、図8-14および図8-15参照。)、
通常状態と特別状態とで、共通に、特殊演出の実行中にリーチ態様の装飾識別情報を表示可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、特殊演出中に飾り図柄を表示可能である)、
通常状態において特殊演出の実行中に、リーチ態様の装飾識別情報が表示されるときと表示されないときとがあり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4814を行うことで、次回予告演出が実行されなかった場合は特殊演出中に飾り図柄を表示し、次回予告演出が実行された場合は特殊演出中に飾り図柄を表示しない。図8-14および図8-15参照。)、
通常状態において特殊演出の実行中に、リーチ態様の装飾識別情報が表示されないときの方が、リーチ態様の装飾識別情報が表示されるときよりも有利状態に制御される期待度が高い(例えば、次回予告演出は大当りに対する信頼度が高い演出であるため(図8-6(D)参照)、次回予告演出が実行されずに特殊演出中に飾り図柄を表示した場合の方が、次回予告演出が実行されて特殊演出中に飾り図柄を表示しない場合よりも、大当りに制御することに対する信頼度が高い)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、通常状態において特殊演出の実行中にリーチ態様の装飾識別情報が表示されるか否かに注目させ、遊技興趣を高めることができる。
(手段4-3)手段4-1または手段4-2記載の遊技機において、
特殊演出が実行される可変表示において、該特殊演出が開始される前から該可変表示に対応した特別表示(例えば、アクティブ表示)を表示可能であり、
通常状態と特別状態とで、共通に、特別表示を表示可能であり、
通常状態において、特別表示は特殊演出が開始された後も継続して表示され(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4816を行う。図8-14参照。)、
特別状態において、特別表示は特殊演出が実行されるよりも前のタイミングで非表示となる(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4816を行う。図8-15参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、通常状態と特別状態とで、特殊演出の魅せ方を異ならせ、遊技興趣を高めることができる。
(手段4-4)手段4-1から手段4-3のうちいずれか記載の遊技機において、
遊技者の動作(例えば、プッシュボタン31Bに対する操作)を検出可能な動作検出手段(例えば、プッシュセンサ35B)をさらに備え、
演出実行手段は、
動作検出手段を振動させる振動演出(例えば、振動用モータ005IW31cを振動させる演出)を実行可能であり、
通常状態と特別状態とで、共通に、特殊演出の実行中である第1期間(例えば、特殊演出の全実行期間。特殊演出の実行期間のうち一部の期間であってもよい。)において振動演出を実行可能であり(図8-14および図8-15参照)、
可動体が特別動作パターンにより動作している第2期間(例えば、大当り報知演出の全実行期間。大当り報知演出の実行期間のうち一部の期間であってもよい。)において振動演出を実行可能であり(図8-14および図8-15参照)、
第1期間において実行される振動演出と第2期間において実行される振動演出とで、演出態様が異なる(例えば、振動用モータ005IW31cの振動が行われる期間の長さが異なる。振動するタイミングやリズムが異なることとしてもよい。例えば、第1期間と第2期間とで画像表示装置5にて異なる動画像を表示し、それぞれの期間における動画像に合わせたタイミングやリズムで振動が行われることとしてもよい。また、一方の期間では映像に合わせたタイミングやリズムで振動が行われ、他方の期間では音声に合わせたタイミングやリズムで振動が行われることとしてもよい。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特殊演出の実行中に行なわれる振動演出と可動体の特別動作パターンによる動作中に行なわれる振動演出とで、演出態様を異ならせることにより、各期間を容易に特定(識別)することが可能となり、各期間の演出効果を高めることができる。
(手段5-1)
可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(例えば、大当り遊技状態)に制御可能な遊技機であって、
発光手段(例えば、メインランプ005IW9a、枠ランプ005IW9b、特定ランプ005IW9c、バー役物ランプ005IW9d、パネルランプ、および、ボタンランプ005IW9h)と、
発光手段の発光制御を行う発光制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、
有利状態に制御されるか否かを報知する報知演出(例えば、スーパーリーチ演出)と、該報知演出が実行されることを示唆する特定演出(例えば、特定演出)と、有利状態に制御されることを示唆する特殊演出(例えば、特殊演出)を実行可能な演出実行手段(例えば、演出制御用CPU120における、ステップ005IWS216,S8105を行うことで変動パターンに応じたスーパーリーチ演出および特殊演出を実行し。ステップ005IWS4804を行うことで特定演出を実行する部分)と、を備え、
特殊演出が実行されたときの方が、特定演出が実行されたときよりも有利状態に制御される期待度が高く(例えば、特殊演出は、はずれ変動における5%の割合で行われる一方、大当り変動における55%の割合で行われる一方、特定演出は、はずれ変動における5%よりも高い割合(5%~40%)で行われる一方、大当り変動における55%よりも低い割合(5%~25%)で行われることから、大当りに対する信頼度は、特殊演出>特定演出となっている。図8-2および図8-5参照。)、
演出実行手段は、
特定演出として、第1特定演出(例えば、第1特定演出)と、第2特定演出(例えば、第2特定演出)と、第3特定演出(例えば、第3特定演出)と、を実行可能であり、
第1特定演出または第2特定演出の実行後に第3特定演出を実行可能であり(例えば、第1特定演出および第2特定演出の実行タイミングはリーチ状態となるよりも前であり、第3特定演出の実行タイミングはロングリーチ中である。図8-13参照。)、
第3特定演出の実行後に報知演出を実行可能であり(例えば、第3特定演出の実行後にスーパーリーチ演出に発展可能である。図8-13参照。)、
第1特定演出または第2特定演出の実行後に第3特定演出を実行せずに特殊演出を実行可能であり(例えば、特殊演出を伴う変動パターンが選択された場合、第1特定演出または第2特定演出の実行後に第3特定演出を実行しない場合がある)、
特殊演出の実行後に報知演出を実行可能であり(例えば、特殊演出の実行後にスーパーリーチ演出に発展可能である。図8-14参照。)、
第3特定演出は、第1特定演出または第2特定演出が実行されない場合に実行されず(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS252のYである場合に限りステップ005IWS253を実行する)、
特殊演出は、第1特定演出または第2特定演出が実行されない場合であっても実行され(例えば、特殊演出を伴う変動パターンが選択された場合、第1特定演出または第2特定演出を実行しない場合がある)、
特殊演出が実行された後、報知演出が実行されたときの方が、第3特定演出が実行された後、報知演出が実行されたときよりも有利状態に制御される期待度が高く(例えば、特殊演出>特定演出となっていることから、特殊演出の後にスーパーリーチ演出を行う場合の方が、第3特定演出の後にスーパーリーチ演出を行う場合よりも大当りに制御することに対する信頼度が高い)、
発光制御手段は、第3特定演出が実行された後、報知演出が実行されるときと、特殊演出が実行された後、報知演出が実行されるときとで、共通に、特殊発光パターン(例えば、スーパーリーチ発展発光パターン)により発光手段を発光させることが可能である(例えば、いずれの演出が行われた後であるかにかかわらず、スーパーリーチ発展演出に応じたスーパーリーチ発展発光パターンにて遊技効果ランプの発光制御が可能である。図48(A)参照。)
ことを特徴とする遊技機。
そのような構成によれば、第1特定演出または第2特定演出が実行された後に、第3特定演出または特殊演出が実行されることに期待させることができ、さらに、第3特定演出よりも特殊演出が実行されることに注目させ、遊技興趣を高めることができる。
(手段5-2)手段5-1記載の遊技機において、
特定可動体(例えば、バー役物005IW32)をさらに備え、
発光手段は、第1発光手段(例えば、枠ランプ005IW9b)と、第2発光手段(例えば、パネルランプ)と、第3発光手段(例えば、ボタンランプ005IW9h)とを含み、
第1特定演出、第2特定演出および第3特定演出は、特定可動体を用いた演出(例えば、特定演出はバー役物005IW32を特定動作パターンにて駆動させる演出である。図8-48(B)参照。)であり、
特殊演出は、特定可動体を用いない演出であり(例えば、特殊演出はバー役物005IW32を駆動させない演出である。図8-47(B)参照。)、
第1特定演出、第2特定演出および第3特定演出は、第1発光手段および第2発光手段を用いた演出であり(例えば、特定演出は枠ランプ005IW9bおよびパネルランプを特定発光パターンにて駆動させる演出である。図8-48(A)参照。)、
特殊演出は、第1発光手段、第2発光手段および第3発光手段を用いた演出である(例えば、特殊演出は枠ランプ005IW9b、パネルランプおよびボタンランプ005IW9hを特殊発光パターンにて駆動させる演出である。図8-47(A)参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、特定演出と特殊演出とで、特定可動体の動作の有無や使用する発光手段の数を異なるため、共通の発光手段を用いる演出同士であっても異なる印象を与え、遊技興趣を高めることができる。
(手段5-3)手段5-1または手段5-2記載の遊技機において、
演出実行手段は、装飾識別情報がリーチ態様となった後に特殊演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、リーチ状態となった後に特殊演出を実行可能である。図8-2、図8-14および図8-15参照。)、
特殊演出の実行中にリーチ態様の装飾識別情報を表示可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、特殊演出中に飾り図柄を表示可能である)、
特殊演出の実行中に、リーチ態様の装飾識別情報が表示されるときと表示されないときとがあり(例えば、演出制御用CPU120は、ステップ005IWS4814を行うことで、次回予告演出が実行されなかった場合は特殊演出中に飾り図柄を表示し、次回予告演出が実行された場合は特殊演出中に飾り図柄を表示しない。図8-14および図8-15参照。)、
特殊演出の実行中に、リーチ態様の装飾識別情報が表示されないときの方が、リーチ態様の装飾識別情報が表示されるときよりも有利状態に制御される期待度が高い(例えば、次回予告演出は大当りに対する信頼度が高い演出であるため(図8-6(D)参照)、次回予告演出が実行されずに特殊演出中に飾り図柄を表示した場合の方が、次回予告演出が実行されて特殊演出中に飾り図柄を表示しない場合よりも、大当りに制御することに対する信頼度が高い)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、通常状態において特殊演出の実行中にリーチ態様の装飾識別情報が表示されるか否かに注目させ、遊技興趣を高めることができる。
(手段5-4)手段5-1から手段5-3のうちいずれか記載の遊技機において、
所定可動体(例えば、パネル役物)と、
所定可動体の動作制御を行う可動体制御手段(例えば、演出制御用CPU120)と、をさらに備え、
演出実行手段は、
第3特定演出を実行した後、報知演出を実行する場合、報知演出が実行されるときに所定可動体を用いた発展演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、第3特定演出の後にスーパーリーチに発展する場合、ステップ005IWS4810を行うことで、パネル役物のスーパーリーチ発展動作パターンによる発光制御を伴うスーパーリーチ発展演出を実行可能である)、
特殊演出を実行した後、報知演出を実行する場合、発展演出を実行可能であり(例えば、演出制御用CPU120は、特殊演出の後にスーパーリーチに発展する場合、ステップ005IWS4810を行うことでスーパーリーチ発展演出を実行可能である)、
可動体制御手段は、第3特定演出が実行された後、報知演出が実行されるときと、特殊演出が実行された後、報知演出が実行されるときとで、共通に、特殊動作パターン(例えば、スーパーリーチ発展動作パターン)により所定可動体を動作させることが可能である(例えば、演出制御用CPU120は、いずれの演出が行われたかにかかわらず、スーパーリーチ演出を実行するときに、スーパーリーチ発展動作パターンによりパネル役物を動作させるスーパーリーチ発展演出を実行可能である。図8-48(B)参照。)
こととしてもよい。
そのような構成によれば、共通の特殊動作パターンによる可動体の動作制御によりデータ容量を抑えることができ、さらに、第3特定演出が実行されたときと特殊演出が実行されたときとで、発展演出の魅せ方に差異を持たせないため、報知演出が実行されることを容易に特定可能とすることができる。
1 … パチンコ遊技機
2 … 遊技盤
3 … 遊技機用枠
4A、4B … 特別図柄表示装置
5 … 画像表示装置
6A … 入賞球装置
6B … 可変入賞球装置
7 … 特別可変入賞球装置
8L、8R … スピーカ
9 … 遊技効果ランプ
10 … 一般入賞口
11 … 主基板
12 … 演出制御基板
13 … 音声制御基板
14 … ランプ制御基板
15 … 中継基板
20 … 普通図柄表示器
21 … ゲートスイッチ
22A、22B … 始動口スイッチ
23 … カウントスイッチ
30 … 打球操作ハンドル
31A … スティックコントローラ
31B … プッシュボタン
32 … 可動体
100 … 遊技制御用マイクロコンピュータ
101、121 … ROM
102、122 … RAM
103 … CPU
104、124 … 乱数回路
105、125 … I/O
120 … 演出制御用CPU
123 … 表示制御部

Claims (1)

  1. 可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であって、
    通常状態と、該通常状態よりも有利な特別状態とのいずれかの状態に制御可能な状態制御手段と、
    可動体と、
    前記可動体の動作制御を行う可動体制御手段と、
    発光手段と、
    前記発光手段の発光制御を行う発光制御手段と、
    前記有利状態に制御されることを示唆する特殊演出を実行可能な演出実行手段と、を備え、
    前記演出実行手段は、前記通常状態と前記特別状態とのいずれの状態においても前記特殊演出を実行可能であり、
    前記特別状態において前記特殊演出が実行されたときに前記有利状態に制御される期待度の方が、前記通常状態において前記特殊演出が実行されたときに前記有利状態に制御される期待度よりも高く、
    前記可動体制御手段は、
    前記通常状態において前記特殊演出が実行される場合、該特殊演出が終了したときに前記可動体を特殊動作パターンにより動作させることが可能であり、
    前記特別状態において前記特殊演出が実行される場合、該特殊演出が終了したときに前記可動体を特別動作パターンにより動作させることが可能であり、
    前記通常状態において前記可動体を前記特殊動作パターンにより動作させた後に、該可動体を前記特別動作パターンにより動作させることが可能であり、
    前記発光制御手段は、前記通常状態において前記可動体が前記特別動作パターンにより動作するときと、前記特別状態において前記可動体が前記特別動作パターンにより動作するときとで、共通に、特別発光パターンにより前記発光手段を発光させることが可能である
    ことを特徴とする遊技機。
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