JP2023059614A - コンピュータプログラム、およびコンピュータ装置 - Google Patents

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幹樹 奥山
Motoki Okuyama
一成 津原
Kazunari Tsuhara
智司 川上
Satoshi Kawakami
文子 三嶋
Fumiko Mishima
大将 田中
Hiromasa Tanaka
哲 木村
Satoshi Kimura
里英 北口
Satohide Kitaguchi
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Abstract

【課題】ゲーム要素を融合させつつ登山を含む様々なアクティビティのユーザ(アウトドアユーザ)を支援することのできるコンピュータプログラムを提供すること。【解決手段】本発明は、つぎの各ステップを実行させるコンピュータプログラムであって、関連づけステップにおいて、ユーザが現実空間上の所定ルートに沿って移動した場合に、ユーザに所定の特典を関連づけ、判定ステップにおいて、ユーザへの特典の関連づけの状況に基づいて、ユーザがルートを逸脱したか否かの脱ルート判定を行う。【選択図】図3

Description

本開示は、コンピュータプログラム、およびコンピュータ装置に関する。
近年、アウトドアブームの一環として「登山」を楽しむ人が増加しており、登山用アプリケーションなどが提供されている(例えば、非特許文献1参照)。
このアプリケーションは、携帯電話の電波の届かない山の中でもユーザの現在位置がわかる登山地図GPSアプリケーションである。また、このアプリケーションでは、ユーザは、自身の登山ルートおよび登山履歴を登録することができる。
"YAMAP/ヤマップ|シェアNo.1登山GPSアプリ"、[online]、[令和3年9月15日検索]、インターネット<URL:https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.yamap&hl=ja&gl=US
しかしながら、前述の登山用アプリケーションでは、単に、ユーザ自身の現在位置および登山ルートなどを把握することができる、あるいは、登山履歴を登録することができるにすぎない。そのため、登山の役立つ要素および登山以外の面白い要素などの別の要素も、登山しているユーザに提供することが求められる。
本開示は、ゲーム要素を融合させつつ登山を含む様々なアクティビティのユーザ(アウトドアユーザ)を支援することのできるコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
第1の開示は、
コンピュータに、次の各ステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
関連づけステップにおいて、ユーザが現実空間上の所定のルートに沿って移動した場合に、前記ユーザに所定の特典を関連づけ、
判定ステップにおいて、前記ユーザへの前記特典の関連づけ状況に基づいて、前記ユーザが前記ルートを逸脱したか否かの脱ルート判定を行う、
コンピュータプログラムである。
また、第1の開示において、
前記特典は、所定のゲームにおける所定のゲーム媒体に関する特典である、
ことができる。
また、第1の開示において、
前記関連づけステップにおいて、前記自端末装置と、前記ユーザから所定範囲内の前記ルート上を移動する他ユーザが操作する他端末装置と、の通信履歴に基づいて、前記ユーザに前記特典を関連づける、
ことができる。
また、第1の開示において、
前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
計測ステップにおいて、前記ルートの始点から終点までの前記ユーザの所要時間を取得し、
前記関連づけステップにおいて、前記ルートに設定されている目安時間内に前記ユーザが前記終点に到達した場合に、前記ユーザに前記特典を関連づける、
ことができる。
また、第1の開示において、
前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
環境取得ステップにおいて、前記ルートの環境情報を取得し、
前記関連づけステップにおいて、前記環境情報に基づいて、前記ユーザに前記特典を関連づける、
ことができる。
また、第1の開示において、
前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
受付ステップにおいて、前記ユーザの操作に基づいて、前記ユーザが移動するための少なくとも1つの現実空間上のルートのうちの1つの選択ルートを受けつけ、
前記少なくとも1つのルートは、前記ユーザの能力情報に基づいて複数のルートの中から決定され、
表示ステップにおいて、前記選択ルートを、前記ユーザが操作する自端末装置を介して視認するための情報を生成する、
ことができる。
また、第1の開示において、
前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
活動取得ステップにおいて、前記ルートの始点から終点までのユーザの活動結果を取得し、
生成ステップにおいて、前記活動結果に基づいて、所定のゲームの前記ユーザのプレイに影響を与える活動情報を生成する、
ことができる。
また、第1の開示において、
前記影響は、前記ゲームに関する難易度、前記ゲームに関するアドバイス、および、前記ゲームに関する推奨メニュー、の少なくともいずれか1つに関する、
ことができる。
第2の開示は、
第1の開示のコンピュータプログラムを記憶する記憶部と、
前記コンピュータプログラムを実行する制御部と、
を備える、
コンピュータ装置である。
本開示によれば、登山を含む様々なアクティビティのユーザ(アウトドアユーザ)を支援することのできるコンピュータプログラムを提供することができる。
本実施形態における、ゲームシステムの構成を示す図である。 本実施形態における、ゲームシステムで実行されるゲームのゲーム画面の一例を示す図である。 本実施形態における、ゲームシステムで実行されるゲームのゲーム画面の一例を示す図である。 本実施形態における、ルートデータの一例を示す図である。 本実施形態における、ユーザデータの一例を示す図である。 本実施形態における、プレイデータの一例を示す図である。 本実施形態における、特典付与および判定処理を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
本開示の実施形態にかかるゲームシステム1について、図1~図7を参照して説明する。ゲームシステム1は、図1のとおり、サーバ装置2とユーザ端末装置3とを備える。なお、ゲームシステム1および後述の処理手順は一例であり、本開示の実施形態はこれらには限られない。ゲームシステム1および処理手順は、本開示の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更をすることができる。
<ゲームの説明>
ゲームシステム1により、ユーザ端末装置3で、現実空間での登山にゲーム要素を融合させた登山ゲームが実行される。この登山ゲームにおいては、登山ルート(所定のルートの一例)に沿ってユーザ(登山者)が現実空間で登山をすることにより、仮想空間にてユーザに特典が付与される。
ユーザは、より多くの特典を獲得しようとするために、できる限り登山ルートに沿って移動しようとする。
この登山ゲームでは、特典の付与状況(獲得状況)に応じて、ユーザが登山ルートを逸脱したか否かの脱ルート判定が行われる。脱ルートがあったと判定された場合には、ユーザ端末装置3から音声(警告音)が出力される。
特典は、例えば、登山ゲームにおいてユーザが仮想のアイテム(ゲーム媒体)を使用する権利である。すなわち、特典が付与されることによって、アイテムを使用する権利がユーザに関連づけられる。仮想のアイテムとしては、例えば、後述の特典付与ポイントで付与される特典の数を増加させることのできるアイテム、あるいは、登山ゲームの途中でミニゲームを実行するためのチケットなどである。
さらに、登山ゲームでは、現実空間においてユーザの移動中に出会った他の登山者(他ユーザ)と情報交換が行われる。出会った他ユーザは、例えば、ユーザを追い越した他ユーザ、ユーザとすれ違った他ユーザなどである。
情報交換は、ユーザのユーザ端末装置3と、出会った他ユーザのユーザ端末装置3との近距離無線通信によって行われる。交換される情報(すれ違い情報)は、ユーザID、ユーザ名、個人レベル(登山レベル)、登山中のルート(山ID、登山ルートID、遭遇位置など)、遭遇日時などである。
さらに、登山ゲームでは、ユーザが登山を終了(下山)した場合には、登山履歴などが記録(更新)される。
ユーザが登山ゲームを開始する場合には、ユーザは、最初に、登る山と登山ルート(ユーザが選択することができるルート)とを選択する。
本実施形態では、登山ゲームが開始される場合には、ユーザの能力情報に基づいて、推奨の山および推奨の登山ルートがユーザ端末装置3の液晶画面340に表示される。
本実施形態では、後述の個人レベル、得意、不得意の情報が能力情報として参照されることにより、推奨の山および推奨の登山ルートが提示される。
ユーザは、タッチパッド350をタップすることで、登る対象の山を選択することができる。
登る対象の山が選択されると、その山に登録されている1以上の登山ルートが登山地図に重ねて表示された画像がゲーム画面として液晶画面340に表示される。
以下では、ユーザが、A山を選択した場合について説明する。なお、図2、図3の登山地図では、等高線の一部が省略されている。
A山が選択された場合には、図2のとおり、ユーザの能力情報に基づいて、A山の登山地図上に、ユーザが登山ルートR1、R3を選択することができるように重ねて表示される。
A山では、登山ルートR1、R2、R3があらかじめ設定されているが、図2の例では、2つの登山ルートR1、R3のみが推奨された登山ルートとして表示される(図2では、実線で表示されている)。一方、登山ルートR2は、非推奨の登山ルート(ユーザが選択することができないルート)として表示される(図2では、波線で表示されている)。
登山ルートR1、R3は、ユーザが、登山口(登山ルートの始点)からA山の山頂(折り返し地点)に登り、再び登山口(登山ルートの終点)まで戻ってくるルートである。登山ルートR1の始点(終点)、および、折り返し地点は、それぞれ、登山ルートR3の始点(終点)、および、折り返し地点と同じである。
また、図2のとおり、登山ルートR1、R3上には星型アイコンPPが複数表示されている。星型アイコンPPは、特典が付与される位置(特典付与ポイント)である。
ついで、ユーザは、タッチパッド350をタップすることで、1の登山ルートを選択することができる。以下では、選択された登山ルートを、「選択ルート」と称することがある。
例えば登山ルートR3が選択された場合には、図3のとおり、A山の登山地図上に登山ルートR3(選択ルート)のみが重ねて表示される。
ついで、ユーザがA山の登山口(登山ルートR3の始点)で登山開始ボタン(図示略)をタップすることで、登山ゲームが開始される。
ゲームが実行されている間は、図3と同様に、登山地図上に選択ルート(登山ルートR3)が重ねて表示される。
また、ゲームが実行されている間のゲーム画面には、図3のとおり、ユーザの現在位置を示す四角型アイコンUも表示される。
ユーザは、ゲーム画面を参照しつつ、選択ルートに沿って目的地(山頂:折り返し地点)に向かい、その後にルートを折り返して登山口に戻る。
ついで、ユーザが登山口(登山ルートR3の終点)で登山終了ボタン(図示略)をタップすることで、登山ゲームが終了する。
また、登山ゲームが開始されてから終了するまでの間に、ユーザが選択ルート上の特典付与ポイントに到達するたびに、ユーザに特典が付与される。
特典が付与されると、そのタイミングで、特典が付与されたことを報知する音声がスピーカ330から出力される。
一方、ユーザが選択ルートに沿って移動していない場合には、特典は付与されず、脱ルートがあったと判定される。脱ルートがあったと判定されたタイミングで、ルートから外れていることを報知する音声(警告音)がスピーカ330から出力される。
<ハードウェア構成>
図1を参照して、サーバ装置2のハードウェア構成および機能的構成、ならびに前記登山ゲームが実行されるユーザ端末装置3のハードウェア構成および機能的構成について説明する。
なお、ユーザ端末装置3には、そのユーザ端末装置3に対応づけてゲーム用のユーザアカウント(ユーザID)が付与される。このユーザアカウントはユーザアカウント情報(ユーザの識別情報)として管理される。
ユーザ端末装置3が通信ネットワーク4を介してサーバ装置2と通信を行う場合には、そのユーザ端末装置3からユーザIDが送信される。送信されたユーザIDは、サーバ装置2において所定の認証がなされる。これにより、サーバ装置2とユーザ端末装置3との通信が可能となる。
<サーバ装置のハードウェア構成>
サーバ装置2は、図1のとおり、制御部20、記憶部21、およびネットワークインターフェース22を備える。
記憶部21およびネットワークインターフェース22は、バス29を介してゲームサーバ装置2の制御部20に接続される。
制御部20は、CPU、メモリ(RAM)、各種入出力インターフェースなどで構成されており、サーバ装置2の動作を制御する。詳細は後述する。
記憶部21は、主にHDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)などで構成される。
記憶部21には、例えば、本開示のコンピュータプログラム、ならびに、ユーザ端末装置3にてプレイされる登山ゲームを実行するためのゲームプログラムを配信するための配信プログラムおよびデータが記憶される。
また、記憶部21には、登山地図のデータが記憶される。例えば、日本全国の山に対応する登山地図のデータが記憶される。
さらに、記憶部21には、ルートDB211、ユーザDB212が記憶される。
ルートDB211は、各山の登山に関する情報が蓄積されたデータベースである。例えば、ルートDB211には、図4のように、日本全国の各山のルートデータが記憶されている。
ルートデータには、山ID、名称、山レベル、登山ルートID、個人レベル、目安時間、ルート情報、登山者数カウントなどが1レコードとして記憶される。
山IDは、山の識別情報であり、登山地図のデータとリンクされている。
名称は、山の名称(例えば、テキストデータ)である。
山レベルは、その山を登るにあたっての難易度の指標である。山レベルは、全国各地にある山それぞれに対する登山の難易度が絶対的もしくは相対的に評価された場合の指標であり、あらかじめ定められていることが好ましい。また、山崩れあるいは火山活動状況などにより、山の状況は変化することがある。そのため、山の状況に応じて、ルートデータ上の山レベルは適宜更新(変化)される。
登山ルートIDは、登山ルートの識別情報である。例えば、登山ルートIDは、登山地図のデータとリンクされている。登山地図上での登山ルートは、山IDおよび登山ルートIDを用いて特定される。1つの山について登山ルートが複数設けられている場合には、各登山ルートに固有の識別情報(登山ルートID)が付与される。
登山ルートIDのそれぞれに、個人レベル、目安時間、ルート情報、登山者数カウント、特典内容が対応づけられている。
「個人レベル」は、登山ルートに対して推奨される登山者の個人レベルである。個人レベルは、ユーザ個人の登山レベル(登山に対する熟練度)である。例えば、個人レベル:入門の登山ルートは、登山しやすいルートであって、入門レベル(初心者レベル)の登山者が推奨される。
個人レベルは、例えば、入門レベル、初級レベル、中級レベル、上級レベルなど、2以上の段階に分類されている。個人レベルが入門レベルから上級レベルに向かって高くなるほど、対応する登山ルートは、高い熟練度が必要とされ、難易度が高くなる。
「目安時間」は、登山ルートが選択された場合に登山に要する時間(登山が開始されてから終了するまでにかかる時間)の標準時間である。
「ルート情報」は、登山ルートに対する説明、注意事項、現在のルート状況などの情報(例えば、テキストデータ)である。登山ルートは、例えば土砂災害が発生すると、その影響を受けて一部分の足場が崩れて危険度が増したり、または整備作業が行われると、危険度が低くなったりする。このように、登山ルートの最新状況が変化した場合には、それに合わせてルートデータ上のルート情報が適宜更新される。
「登山者数カウント」は、登山ルートに対する現在までの合計登山者数である。具体的には、本開示の登山ゲームを起動して登山したユーザの合計数である。登山者数は、最新情報に適宜更新される。
「特典内容」は、この登山ルート上で、仮想空間内にて付与される特典に関する情報である。特典内容には、例えば、特典付与ポイントと特典種別(アイテムの識別情報)とが対応づけられている。
本実施形態では、特典付与ポイントは、特典が付与される地点であり、登山ルート上での間隔(ユーザの移動距離ベースあるいは移動時間ベース)が互いにほぼ等しくなるように設定される。特に、ユーザの移動距離ベースが互いにほぼ等しくなるように各特典付与ポイントが設定されることにより、特典が付与された旨の報知タイミング同士の時間間隔から、ユーザは登山のペース配分を推測することができる。したがって、特典付与ポイントは、ユーザのペース配分の管理に役立てることもできる。
ユーザDB212は、ユーザのゲームに関する情報を蓄積したデータベースである。例えば、ユーザDB212には、図5のとおり、各ユーザのユーザデータが記憶されている。
ユーザデータには、ユーザID、ユーザ名、個人レベル、得意(得意地形)、不得意(不得意地形)、登山履歴、登山累積時間、特典、友達、登山状況、本日の履歴などが1レコードとして記憶されている。
「ユーザID」は、ゲーム用のユーザのアカウント情報(ユーザID)である。
「ユーザ名」は、ユーザの名称(例えば、テキストデータ)である。
「個人レベル」は、前述したようにユーザ個人の登山レベル(登山に対する熟練度)を示す値である。この個人レベルは、ユーザに推奨する登山ルートが決定される際に参照される。
「個人レベル」は、例えば、登山履歴および登山累積時間などに基づいて更新される。具体的には、個人レベルは、登山ゲームに登録した直後は、初期レベルである「入門」が設定されるが、登山した回数あるいは登山累積時間が所定条件(例えば、登山した回数が1回以上20回未満、登山累積時間が50時間を超えた等)を満たすと上昇する。なお、個人レベルが上昇するための所定条件は、比較的高いレベルへと上昇する条件ほど上がりにくくなるように設定されていてもよい。
また、前回登山を行ってから時間が所定時間以上経過している場合、あるいは、1年あたりの登山回数が所定回数を下回ったなどのように近時の登山履歴が更新される回数が鈍化している場合には、個人レベルは降下する。これは、ユーザが登山から遠ざかっていると、ユーザの体力が低下している場合あるいは登山時に働く感が鈍っている場合があり、そのような場合にも、個々人の現状に即した登山ルートを推奨するためである。
「得意」および「不得意」は、登山におけるユーザの得意な地形および不得意な地形であり、例えば、ユーザによって入力される。例えば、沢上りが得意で岩上りが苦手なユーザであれば、“沢上り”が「得意」に入力され、“岩場”が「不得意」に入力される。
「登山履歴」には、ユーザが登山ゲームで過去に登山した山(山ID)および登山ルート(登山ルートID)がユーザごとに累積的に記憶される。
「登山累積時間」は、ユーザが登山ゲームを実行して過去に登山した登山時間の累積時間である。
「特典」は、登山ゲームにおいてユーザが獲得した特典であって、仮想空間上にて使用することができるものが含まれうる。本実施形態では、ユーザが獲得したアイテムの識別情報およびその個数が設定される。ユーザには、この特典に設定されている「アイテムを使用する権利」が付与される。ユーザがアイテムを使用した場合には、特典に設定されているアイテムのデータは消去される。
「友達」には、ユーザとフレンド関係が設定されている他ユーザ(ユーザID)が記憶されている。友達は、例えば、登山中に出会った他ユーザのうち、ユーザから友達申請をして承認された他ユーザ、または、友達申請がなされてユーザが承認した他ユーザである。
他ユーザとフレンド関係となることで、登山仲間として現実での交流に加え、登山ゲーム内でつながることができる。
なお、友達申請は、登山ゲームの実行中になされてもよく、また、登山ゲームの実行中以外のタイミング(例えば、メニュー画面が表示されているとき)になされてもよい。友達申請は、ユーザがユーザ端末装置3のタッチパッド350を操作することで行うことができる。
「登山状況」には、ユーザが登山中であるか否か(登山ゲームが実行されているか否か)の情報である。
「本日の履歴」には、登山当日の登山の情報が記憶される。具体的には、当日、ユーザが登山ゲームを実行しつつ登った山(山ID)、選択ルート(登山ルートID)、登山時間、消費カロリー、および、すれ違い情報などが記憶される。
登山時間は、ユーザが選択ルートの始点から終点までを移動するために要した時間(所要時間)である。
消費カロリーは、当日の登山でユーザが消費したカロリーである。
ネットワークインターフェース22は、サーバ装置2とユーザ端末装置3との間でデータを送受信するために、通信ネットワーク4に接続される。
<サーバ装置2の制御部20の機能の説明>
サーバ装置2の制御部20は、本開示のコンピュータプログラムを実行することにより、以下の各手段として機能し、以下の各ステップを実行する。
<推奨ルート決定ステップの説明>
制御部20は、推奨ルート決定手段として機能することで推奨ルート決定ステップを実行する。以下では、推奨ルート決定手段としての制御部20が実行する処理を説明する。
制御部20は、ユーザに推奨する少なくとも1つの現実空間上の登山ルートを、ユーザの能力情報に基づいて複数の登山ルートの中から決定する。
具体的には、制御部20は、ルートデータの山レベルおよび個人レベル、ユーザデータの個人レベル、ならびに、得意および不得意の情報に基づいて、推奨する山および登山ルートを抽出する。
ついで、制御部20は、推奨する山および推奨する登山ルートの情報を液晶画面340に表示させるための情報を生成する。
より具体的には、制御部20は、登山ゲームをプレイしているユーザの個人レベルをユーザデータから抽出すると、抽出した個人レベルに適した山レベルおよび個人レベルの登山ルートIDを、ルートデータから抽出する。
さらに、制御部20は、抽出したルートIDのうち、ルート情報に、そのユーザの得意な情報が含まれている割合の多いルートIDを、そのユーザの不得意な情報が含まれる割合の多いルートIDよりも優先的に、登山ルートとして決定する。優先的に決定された山の登山ルートは、推奨する登山ルートとして液晶画面340に順に表示される。
<受付ステップの説明>
制御部20は、受付手段として機能することで受付ステップを実行する。以下では、受付手段としての制御部20が実行する処理を説明する。
制御部20は、ユーザの操作に基づいて、ユーザが移動するための少なくとも1つの現実空間上の登山ルートのうちの1つの選択ルートの選択を受けつける。本実施形態では、推奨する登山ルートの中から1つのルートが選択される。
<表示ステップの説明>
制御部20は、表示手段として機能することで表示ステップを実行する。以下では、表示手段としての制御部20が実行する処理を説明する。
制御部20は、ユーザが、自身が操作するユーザ端末装置3を介して視認するための情報(画像生成情報)を生成する。具体的には、制御部20は、図3のとおり、ユーザが登山地図上で選択ルートを視認することができる画像を表示するための情報を生成する。
また、制御部20は、推奨する山および推奨する登山ルートのゲーム画面、登山ゲーム実行中のゲーム画面などの各種の画面を、ユーザがユーザ端末装置3を介して視認するための画像生成情報も生成する。
<活動取得ステップの説明>
制御部20は、活動取得手段として機能することで活動取得ステップを実行する。以下では、活動取得手段としての制御部20が実行する処理を説明する。
制御部20は、選択ルートの始点から終点までのユーザの活動結果を取得する。活動結果は、本日のユーザの登山に関連する結果である。例えば、ユーザデータの本日の履歴の情報が活動結果に該当する。
また、制御部20は、取得したユーザの活動結果に関連する情報を用いて演算を行う。制御部20は、例えば、ユーザが実際に移動した距離を算出したり、選択ルートおよび登山の所要時間に基づく消費カロリーを演算したりする。
制御部20は、ユーザ端末装置3から登山終了(登山ゲームの実行終了)の情報とともに、登山ゲームの各種情報を受信した場合には、ユーザデータの本日の履歴を更新する。また、制御部20は、前述の演算を行った場合は、その演算結果に基づき、ユーザデータの本日の履歴を更新する。
<進行ステップの説明>
制御部20は、ゲーム進行管理手段として機能することで進行ステップを実行する。以下では、ゲーム進行管理手段としての制御部20が実行する処理を説明する。
制御部20は、ユーザの操作に基づいてゲームを進行させる。制御部20は、例えば、ユーザの個人レベル、獲得した特典、プレイ状況などを管理し、ユーザデータを更新する。
<通信ステップの説明>
制御部20は、通信手段として機能することで通信ステップを実行する。以下では、通信手段としての制御部20が実行する処理を説明する。
制御部20は、ユーザから1つの選択ルートの選択を受けつけた場合には、その選択ルートに関係するデータを、ユーザのユーザ端末装置3に送信する。
選択ルートに関係するデータは、ユーザ端末装置3が、選択ルートで登山ゲームを実行するために用いられるデータである。例えば、登山地図の一部のデータ、選択ルートの特典付与ポイントの位置情報および特典種別などがある。
登山地図の一部のデータは、登山地図のデータのうち、少なくとも選択ルートが含まれる領域のデータである。選択ルートが含まれる領域は、例えば、図3のような画面の領域である。
登山ゲームが開始されるにあたって、前記のような各種データがあらかじめユーザ端末装置3に送信される。これは、山間部において、サーバ装置20とユーザ端末装置3とが通信することができない場合もあり、ユーザ端末装置3がその機能単独で登山ゲームを実行することができるようにするためである。
また、制御部20は、ゲームプログラムなどのゲームデータ、ゲームの進行状況に関する情報(画像生成情報など)などをユーザ端末装置3へ送信する。
また、制御部20は、ユーザによる操作信号(操作情報を含む)などをユーザ端末装置3から受信する。
<ユーザ端末装置3のハードウェア構成>
ユーザ端末装置3は、図1のとおり、スピーカ330、マイク331、液晶画面340、タッチパッド350、カメラ360が内蔵される、例えば、スマートフォンなどの端末装置である。このユーザ端末装置3において、サーバ装置2から配信されたゲームに関するゲームプログラムおよびデータに基づいてゲームが進行する。
ユーザ端末装置3は、サーバ装置2との間で、インターネットあるいはLANなどの通信ネットワーク4を介して互いにデータ通信をすることができる。
ユーザ端末装置3は、また、他のユーザ端末装置3との間で、近距離無線通信によって互いにデータ通信をすることができる。
ユーザ端末装置3は、制御部30、記憶部31、ネットワークインターフェース32、オーディオ処理部33、グラフィック処理部34、操作部35、撮像部36、衛星受信機37、および無線通信部38を備える。
記憶部31、ネットワークインターフェース32、オーディオ処理部33、グラフィック処理部34、操作部35、撮像部36、衛星受信機37、および無線通信部38は、バス39を介して、制御部30に接続される。
制御部30は、CPU、メモリ(RAM)、各種入出力インターフェースなどで構成されており、ユーザ端末装置3の動作を制御する。
記憶部31は、主にHDD、RAM、ROM、SSDなどで構成される。記憶部31には、ゲームを実行するためのゲームプログラムおよびデータが記憶される。
例えば、記憶部31は、サーバ装置2から受信した選択ルートに関係するデータを記憶する。
また、記憶部31は、プレイデータを記憶する。
プレイデータは、図6のとおり、登山ゲームの開始から終了までの間の登山ゲームに関するユーザのプレイに関係するデータである。
プレイデータには、選択ルートID、現在位置、付与特典、経過時間A、経過時間B、通信履歴などが記憶される。
「選択ルートID」には、選択ルートに対応する山IDおよび登山ルートIDが記憶される。
「現在位置」は、現実空間におけるユーザの現在位置である。現在位置としては、例えば、ユーザ端末装置3の現在位置が用いられる。現在位置には、例えば、緯度、経度、高度等が記憶される。
「付与特典」には、登山ゲームが開始されてから終了するまでの間にユーザが獲得した特典(アイテムなど)の識別情報およびその個数が記憶される。
「経過時間A」は、登山開始(登山ゲーム開始)からの経過時間が記憶される。登山終了時には、経過時間Aの更新は終了されて、そのときの経過時間Aが登山時間(所要時間)として設定される。
「経過時間B」には、最後に特典を獲得した時点からの経過時間が記憶される。経過時間Bは、ユーザが選択ルートを逸脱したか否かの脱ルート判定において参照される。
「通信履歴」には、登山中にユーザが出会った他ユーザとの通信履歴が記憶される。具体的には、出会った他ユーザ(他のユーザ端末装置3)から受信した他ユーザのすれ違い情報が記憶される。
また、記憶部31には、サーバ装置2で使用されるユーザIDが格納されている。
ネットワークインターフェース32は、ユーザ端末装置3とサーバ装置2との間でデータを送受信するために、通信ネットワーク4に接続される。これにより、ユーザ端末装置3にゲームプログラムおよびゲームデータ、配信用アプリケーションプログラムなどがダウンロードされる。
オーディオ処理部33は、制御部30の指示に従ってデジタルのゲーム音声を再生および合成する。また、オーディオ処理部33には、スピーカ330が接続される。ゲーム音声は、スピーカ330から出力される。
また、オーディオ処理部33は、マイク331が検出(収音)したアナログ音声信号からデジタル音声データ(音声データ)を生成する。例えば、オーディオ処理部33は、ユーザが発話したときの音声データを生成する。
グラフィック処理部34は、制御部30の指示に従って登山地図などを含む画像を動画形式で描画する。グラフィック処理部34にて動画形式で描画された画像は、ゲーム画面として液晶画面340に表示される。
操作部35には、ユーザからの操作信号が入力される。本実施形態において操作部35には、入力位置検出装置であるタッチパッド350を介してユーザからの操作信号が入力される。例えば、ユーザはタッチパッド350をタッチすることによって、アイテムを使用することができる。
撮像部36には、光学レンズ、CCDイメージセンサ(CCD)、撮像信号処理部等を備えるカメラ360が接続されており、撮影された画像データを生成する。撮像部36は、生成した画像データを制御部30に送信する。
衛星受信機37は、GPS衛星から電波信号を受信する。電波信号は、ユーザ(ユーザ端末装置3)の現在位置を特定するために用いられる。
無線通信部38は、Bluetooth(登録商標)の技術を用いて、ユーザ端末装置3から所定範囲にいる他のユーザ端末装置3と近距離無線通信を行う。
<ユーザ端末装置3の制御部30の機能の説明>
制御部30は、サーバ装置2からダウンロードされたゲームプログラムを実行することで、以下の各手段として機能し、以下の各ステップを実行する。
<位置特定ステップの説明>
制御部30は、位置特定手段として機能することで位置特定ステップを実行する。以下では、位置特定手段としての制御部30が実行する処理を説明する。
制御部30は、衛星受信機37を用いてユーザ端末装置3の現在位置を特定する。制御部30は、例えば、GPS衛星から受信した電波信号の情報(GPS情報)などを用いて現在位置(例えば、緯度、経度、高度)を特定する。なお、GPSを利用した現在位置の特定は、一般的な構成であるので詳細な説明は省略する。
制御部30は、プレイデータの現在位置を、新たに取得した現在位置に更新する。
<関連づけステップの説明>
制御部30は、関連づけ手段として機能することで関連づけステップを実行する。以下では、関連づけ手段としての制御部30が実行する処理を説明する。
制御部30は、ユーザが現実空間上の所定ルート(選択ルート)に沿って移動した場合に、ユーザに所定の特典を関連づける。具体的には、制御部30は、プレイデータの経過時間Bが所定時間を超えるまでにユーザが選択ルート上の特典付与ポイントに到達するたびに、ユーザに特典を付与する。
制御部30は、付与するアイテムの識別情報をプレイデータの付与特典に追加することで、ユーザに特典を関連づける。
<計測ステップの説明>
制御部30は、計測手段として機能することで計測ステップを実行する。以下では、計測手段としての制御部30が実行する処理を説明する。
制御部30は、選択ルートの始点から終点までのユーザの所要時間(登山時間)を取得する。具体的には、制御部30は、プレイデータの経過時間Aを計測する。
また、制御部30は、プレイデータの経過時間Bも計測する。制御部30は、ユーザに特典が付与された場合には、プレイデータの経過時間Bをリセット(経過時間:0に設定)し、再計測を開始する。
<判定ステップの説明>
制御部30は、判定手段として機能することで判定ステップを実行する。以下では、判定手段としての制御部30が実行する処理を説明する。
制御部30は、ユーザへの特典の関連づけ状況に基づいて、ユーザが選択ルートを逸脱したか否かの脱ルート判定を行う。
具体的には、制御部30は、プレイデータの経過時間Bが所定時間を超えるまでに、ユーザが次の特典付与ポイントに到達していない場合には、特典が付与されなかったと判定し、ユーザが選択ルートから逸れて移動していると判定する。
特典付与ポイントは、前述のとおり、登山ルート上において互いにほぼ等しい間隔で複数設けられている。そのため、ユーザが選択ルートから逸れずに移動していくことにより、定期的にユーザに特典が付与される。
すなわち、ユーザが選択ルートを逸脱することなく移動することで、経過時間Bは所定時間以上とはならないようになっている。
なお、所定時間は、特典付与ポイントの配置間隔などを考慮して設定することができる。この配置間隔が短ければ、ユーザが選択ルートを逸脱することをより一層防止して、登山を無事に完了させることができる。
<要求ステップの説明>
制御部30は、要求手段として機能することで要求ステップを実行する。以下では、要求手段としての制御部30が実行する処理を説明する。
制御部30は、タッチパッド350上の登山ルートがタップされた場合には、選択ルートに関係するデータの送信要求を、サーバ装置2に送信する。
<ゲーム実行ステップの説明>
制御部30は、ゲーム実行手段として機能することで実行ステップを実行する。以下では、ゲーム実行手段としての制御部30が実行する処理を説明する。
制御部30は、ユーザの操作およびサーバ装置2の制御部20から送信される情報(画像生成情報など)などに基づいてゲームを進行させる。
また、本実施形態では、タッチパッド350上の登山開始ボタンがタップされた場合には、制御部30は、サーバ装置2を介さずに登山ゲームを実行する。
例えば、制御部30は、登山ゲーム実行中には、他ユーザのユーザ端末装置3と近距離無線通信によって取得した他ユーザのすれ違い情報を、プレイデータの通信履歴に追加する。
また、制御部30は、登山ゲームを開始する場合には、登山ゲームを開始した旨の情報をサーバ装置20に送信する。サーバ装置20は、その情報に基づいて、ユーザデータの登山状況を「登山中」に設定する。
<通信ステップの説明>
制御部30は、通信手段として機能することで通信ステップを実行する。以下では、通信手段としての制御部30が実行する処理を説明する。
制御部30は、例えば、サーバ装置2からゲームに関するゲームプログラムなどの情報を受信する。
また、制御部30は、例えば、ユーザの操作に基づいて、ユーザの識別情報、新たなゲームデータのダウンロード要求情報、アイテムの使用要求情報などをサーバ装置2へ送信する。
<特典付与および判定処理の説明>
以下、図7を参照して、本開示の特典付与および判定処理について説明する。
まず、ユーザの操作に基づいて登山ゲームの実行の要求が受けつけられたときに、サーバ装置20の制御部20が、推奨する山および登山ルートを提示する(ステップS1)。
このとき、サーバ装置2の制御部20は、ユーザデータの個人レベル、得意および不得意の情報などを参照して、推奨する山および登山ルートを決定する。
また、制御部20は、推奨する山などを含むゲーム画面を表示させる指示を行う。これにより、サーバ装置2から送信された画像生成情報などが用いられて、図2などの画面がユーザ端末装置3の液晶画面340に表示される。
ついで、ユーザの操作に基づいて選択ルートの選択が受けつけられたときに、サーバ装置2の制御部20が、選択内容表示およびダウンロードを実行する(ステップS2)。
この場合には、サーバ装置2の制御部20が、登山地図上に選択ルートを重ね合わせたゲーム画面を表示するための情報を生成する。これにより、図3のような画像がユーザ端末装置3の液晶画面340に表示される。
また、ステップS2において、サーバ装置2の制御部20が、選択ルートに関係するデータを、ユーザ端末装置3に送信する。これにより、登山ゲームに必要なデータがユーザ端末装置3にダウンロードされる。
ついで、ユーザ端末装置3の制御部30が、ユーザの操作に基づいて登山ゲームが開始されたか否かを判定する(ステップS3)。
登山ゲームが開始されたとき(S3:YES)、ユーザ端末装置3の制御部30は、ユーザの現在位置の取得、経過時間A、Bの計測などを開始するとともに、登山地図、選択ルートおよびユーザの現在位置が含まれる画面を液晶画面340に表示させる(ステップS4)。
また、ステップS4において、ユーザ端末装置3の制御部30は、ユーザが他ユーザを追い越したとき、あるいは、他ユーザとすれ違ったときに、情報交換を行う。すなわち、制御部30は、出会った他ユーザ(近距離無線通をすることができる他のユーザ端末装置3)に、ユーザのすれ違い情報を送信する。また、制御部30は、出会った他ユーザ(近距離無線通信をすることができる他のユーザ端末装置3)から、他ユーザのすれ違い情報を受信し、プレイデータの通信履歴に追加する。
ついで、ユーザ端末装置3の制御部30が、経過時間Bが所定時間を超えるまでに、ユーザの現在位置が特典付与ポイントの位置(または、その位置を含む所定範囲内)に到達しなかったか否かを判定する(ステップS5)。
所定時間内にユーザの現在位置が特典付与ポイントの位置などに到達したと判定された場合(S5:NO)には、ユーザ端末装置3の制御部30は、プレイデータの付与特典に特典の識別情報およびその個数を追加する(ステップS7)。また、その際に、ユーザ端末装置3の制御部30は、経過時間Bをリセットするとともに、特典が付与された旨をユーザに報知する。
一方、所定時間内にユーザの現在位置が特典付与ポイントの位置などに到達しなかったと判定された場合(S5:YES)には、ユーザ端末装置3の制御部30が、ユーザに特典が付与されていないと判定し、ユーザが選択ルートを逸脱したと判定する(ステップS6)。また、制御部30は、ユーザが選択ルートを逸脱したと判定された場合には、ユーザ端末装置3(スピーカ330)から脱ルートがあった旨をユーザに報知する音声(警告音)の出力を行う。この際に出力される音声は、ステップS7における報知とは態様が異なる。
ついで、ユーザ端末装置3の制御部30が、ユーザの操作に基づいて登山ゲームが終了されたか(登山終了ボタンが押されたか)否かを判定する(ステップS8)。
ついで、ユーザ端末装置3の制御部30が、登山ゲームが終了された場合(S8:YES)には、登山ゲームを終了する(ステップS9)。
このとき、制御部30は、経過時間Aが目安時間内であった場合には、ユーザが獲得した特典を増加させるべく、プレイデータの付与特典を更新する。その後、制御部30は、経過時間Aの計測を終了する。
これにより、目安時間内に下山することを、ユーザに促すことができる。すなわち、ユーザが特典の獲得に固執しすぎるなどにより、下山時刻が遅くなり、ユーザが危険な状況に陥ることなどを防止することができる。
また、ステップS9において、ユーザ端末装置3の制御部30は、プレイデータの選択ルートID、付与特典、経過時間A(登山時間)、通信履歴などの情報をサーバ装置2に送信する。
これにより、サーバ装置2の制御部20は、受信した選択ルートIDなどの情報に基づいて、ユーザのユーザデータを更新する。制御部20は、例えば、個人レベル、登山履歴、登山累積時間、特典、登山状況、本日の履歴などを更新する。ユーザデータが更新されることで、今回の登山ゲームで獲得した特典などの実績が確定される。
なお、本日の履歴に含まれる消費カロリーは、サーバ装置2の制御部20が、選択ルートおよび所要時間から算出する。
以上をまとめると、本開示は、
コンピュータに、次の各ステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
関連づけステップにおいて、ユーザが現実空間上の所定のルートに沿って移動した場合に、ユーザに所定の特典を付与し、
判定ステップにおいて、ユーザへの特典の付与状況に基づいて、ユーザがルートを逸脱したか否かの脱ルート判定を行う、
コンピュータプログラムである。
<効果>
本実施形態のコンピュータプログラムによれば、ユーザに、多くの特典を獲得しようとするゲーム感覚を与え、選択ルートに沿って移動しようと意識させることができる。これにより、ゲーム要素を融合させつつアクティビティユーザ(登山者)を支援することができる。
[他の実施形態]
前記実施形態では、現実空間の所定のルートが登山ルートである例が記載されているが、現実空間に形成されるルートであれば、登山に限らず、本開示を適用することができる。例えば、所定のルートとしては、商業施設における複数の店舗をユーザが順に訪問することができるように設定されたルートとすることができる。
前記実施形態では、ユーザ端末装置のみで登山ゲームが実行される例が記載されているが、本開示はこれに限られない。サーバ装置とユーザ端末装置とが協働することで、登山ゲームを実行することもできる。
例えば、前記実施形態でユーザ端末装置の制御部の機能であった関連づけステップ、判定ステップ、計測ステップなどを、サーバ装置の制御部の機能とすることができる。そして、サーバ装置がユーザ端末装置からユーザの位置情報を取得することで、本開示の登山ゲームが実行される。
なお、前記の場合において、サーバ装置とユーザ端末装置とが通信することができる場合には、サーバ装置が主として機能することで登山ゲームが実行される。一方、サーバ装置とユーザ端末装置とが通信することができない場合には、機能が切り換わって、前記実施形態のようにあらかじめ必要なデータが取得されているユーザ端末装置のみが機能することで登山ゲームが実行されることが好ましい。
また、前記実施形態では、ユーザが登山の途中で長時間休憩した場合には、ユーザが選択ルートを逸脱したわけでもないにもかかわらず、脱ルートがあったと判定されてしまう。そこで、所定時間、ユーザの現在位置が変化しない場合、あるいは、休憩に入る際にユーザが休憩中ボタンを押した場合には、脱ルートがあったとは判定されないようにすることもできる。
前記実施形態においては、GPS機能を利用してユーザの現在位置を特定している例が記載されているが、ユーザの現在位置はGPS機能などで特定されなくてもよい。
例えば、QRコードでユーザの現在位置が特定され、それに基づいて特典が付与されてもよい。この場合には、特典付与ポイントに該当する現実空間の位置に、QRコードが表示された板などが設置されればよい。このQRコードには、例えば、現実空間の所定位置(特典付与ポイント)を特定する情報が含まれる。
選択ルート上を移動してきたユーザが、ユーザ端末装置のカメラを使用してQRコードを読み取ることで、ユーザがQRコードの所定位置(特典付与ポイント)にいることを特定することができる。これにより、ユーザに特典が付与される。
あるいは、ユーザ端末装置に内蔵されている加速度センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサなどを使用して、ユーザ端末装置がユーザ(ユーザ端末装置)の移動方向を特定することで、ユーザが特典付与ポイントに到達したことを特定することもできる。
前記実施形態では、特典は登山ゲームで使用される仮想のアイテムであったが、特典は登山ゲーム以外のゲームで使用されるアイテムであってもよい。
前記実施形態においては、ユーザの能力情報に基づいて推奨する登山ルートなどが提示される例が記載されているが、推奨する登山ルートなどの決定方法は、前記実施形態に限られない。
例えば、登山者数カウントが多い人気の登山ルートを、推奨する登山ルートとすることもできる。
また、推奨する登山ルートは提示されなくてもよく、また、ユーザが選択することのできるすべての登山ルートが提示されてもよい。
また、例えば、ユーザの希望(条件)に合致する登山ルートが検索されて、そのルートが提示されてもよい。
その際には、ユーザの位置(自宅または現在位置)から近い登山ルートが検索されて、ユーザに近い順から検索結果が提示されてもよく、また、ユーザが希望する目安時間の登山ルートが検索されて、希望する目安時間に近い順に検索結果が提示されてもよい。
また、カテゴリ別に登山ルートが提示されてもよい。例えば、ユーザが登山済のグループと、未登山グループとに分けられて、グループごとに登山ルートが提示されてもよい。
前記実施形態では、特典付与の報知が音声で出力されるが、特にこれに限られるものではない。例えば、特典が付与されたことがユーザ端末装置の液晶画面に表示されてもよい。
また、特典付与ポイントにユーザが到達した時点で特典が付与されるのではなく、ユーザが下山したあと(登山ゲーム終了時点以降)に特典が付与されてもよい。
この場合には、例えば、登山ゲームが実行されている間は、ユーザが通過した特典付与ポイントの情報(ユーザが特典を獲得することができる権利)のみが記憶されればよい。そして、ユーザが下山したあとに、ユーザが通過した特典付与ポイントの情報に基づいて、ユーザに特典が付与される。
前記実施形態では、登山ルート上に等間隔(ユーザの移動距離ベース、あるいは、移動時間ベース)に特典付与ポイントが配置されているが、特典付与ポイントは等間隔に配置されていなくてもよい。
例えば、ユーザの個人レベルが上級である場合には配置間隔が長くなり、ユーザの個人レベルが入門である場合には配置間隔が短くなってもよい。
また、付与される特典の種類および個数も、特典付与ポイントごとに異なっていてもよい。また、特典付与ポイントは、登山ルート上にランダムに配置されてもよい。
前記実施形態では、ゲーム媒体である仮想のアイテムを使用する権利が特典として付与される例が記載されているが、本開示はこれに限られない。
例えば、特典として、ゲーム媒体以外の特典が付与されてもよい。具体的には、登山グッズを販売する現実の店舗でユーザが使用することのできる電子クーポンを使用する権利が特典として付与されてもよい。
また、特典は、アイテム以外のゲーム媒体を使用する権利であってもよい。アイテム以外のゲーム媒体としては、例えば、抽選ゲーム(いわゆる、ガチャ)を実行する権利(ガチャチケット)、仮想のキャラクタなどがある。
また、特典は、ゲーム媒体を使用する権利に限られず、ゲーム媒体に関する特典であってもよい。
例えば、特典は、ユーザの現在位置の高度に応じてキャラクタの筋力が増加するなど、キャラクタのパラメータ(属性、ステータス、レア度など)を変化させることができる権利であってもよい。あるいは、特典は、ユーザがキャラクタの見た目などの表示態様を変化させることができる権利であってもよい。
また、特典付与の効果には、有効期間が設定されていてもよい。この場合には、例えば、ユーザは、アイテムが付与されてから一か月間のみ、付与されたアイテムを使用することができる。
また、特典は、前記実施形態に限られず、ユーザがゲーム内で使用しても消去されない特典であってもよい。この場合の特典は、例えば、仮想のキャラクタ、あるいは、このキャラクタに装備させる武器および防具などの装備アイテムとすることができる。
また、特典としての仮想のアイテムは、登山ゲーム内のゲーム媒体であるが、登山ゲームとは異なる別のビデオゲームにおけるゲーム媒体が特典であってもよい。
この場合には、ユーザは、ゲーム媒体を使用することのできる権利などの特典情報を許可コードとして取得する。そして、ユーザが登山ゲームとは異なるビデオゲームをプレイする際にその許可コードを入力することで、ユーザは、前記ビデオゲームにおいて、ゲーム媒体を使用することができるようになる。
なお、ユーザの入力を要することなく、自動的に、別のビデオゲームでユーザに特典が付与されてもよい。例えば、登山ゲームのアカウント(ユーザID)と他のビデオゲームとのアカウント(ユーザID)とが連携されている場合には、ユーザが特典を獲得したことを条件として、登山ゲームのサーバ装置から他のビデオゲームのサーバ装置に許可コードを送信することもできる。
また、特典は、ユーザの個人レベルと選択ルートとに応じて変更されてもよい。例えば、選択ルートの個人レベルとユーザの個人レベルとが同一である場合には、より多くの特典が付与されてもよい。
これにより、個人レベルの低いユーザが難しい登山ルートに挑戦することを抑制し(遭難などの危険を回避し)、ユーザの身の丈にあった登山を提供することができる。
また、特典は、登山ゲームが実行されているときの環境(または予測された環境)によって内容、個数などが変更されてもよい。環境は、例えば、選択ルート上の天候などである。
例えば、予測された天候が晴れである場合には、ユーザに付与される特典の個数が増加する。一方、予測された天候が雨である場合には、ユーザに付与される特典の個数が減少する。
これにより、悪天候である場合にはユーザは登山を中止する可能性が高くなり、遭難などの危険を回避することができる。
この場合には、ユーザ端末装置の制御部が、環境取得手段として機能することで環境取得ステップを実行し、選択ルートの環境情報を取得することができる。具体的には、ユーザ端末装置の制御部が、登山ゲームを実行している間、天気の情報を提供するサーバ装置等から環境情報を取得することができる。
また、登山ゲームの実行中の環境(または予測された環境)の変化によって、ユーザに特典が付与されてもよい。
例えば、下記2つの条件を満たした場合には、特典が付与される。
条件1:晴れなどの良好な天候から、曇天・嵐・雷雨などの悪天候に変化したこと
条件2:登山ゲームの実行中に、ユーザが登山を中止して下山していると推測することができたこと
なお、ユーザが登山を中止して下山していることは、ユーザの現在位置の変化に基づいて推測することができる。
これにより、天候が悪天候に変化した場合にはユーザは登山を中止する可能性が高くなり、遭難などの危険を回避することができる。
前記環境変化の例の場合には、ユーザ端末装置の制御部が、定期的に環境情報を取得すればよい。また、ユーザ端末装置の制御部が、ユーザが登山を中止したことを判定すればよい。
また、登山ゲームの実行中のユーザの体調の変化、および/または、ユーザの現実での今後のスケジュール(予定)に応じて、ユーザに特典が付与されてもよい。
例えば、ユーザの体調が良くないことが検知された場合には、選択ルートに設定されている特典付与ポイントが下山方向に設定変更(再設定)される。
ユーザの体調は、ユーザが装着しているウェアラブルデバイスによって検知された心拍数、脈拍、血圧、体温などの生体情報に基づいて判定される。ユーザ端末装置の制御部は、ウェアラブルデバイスから近距離通信により生体情報を取得し、生体情報が所定範囲内(正常範囲内)にあるか否かを判定する。
取得された生体情報が正常範囲内でない場合には、ユーザ端末装置の制御部は、登山ルートに設定されている特典付与ポイントを下山方向に設定変更し、ユーザに下山を促す。
また、例えば、ユーザの登山の進行状況からユーザの次のスケジュールにユーザが間に合わない可能性があると判断された場合には、選択ルートに設定されている特典付与ポイントが下山方向に設定変更される。この機能は、例えば、ユーザにとって、想定よりも選択ルートが険しかったなどのために、ユーザが登山ゲームを終了させるまでにかかる時間が目安時間よりも大幅に延びた場合などに有効である。
なお、個人スケジュールは、ユーザによってあらかじめ入力され、ユーザ端末装置(記憶部)に記憶されていればよい。ユーザ端末装置の制御部は、次のスケジュールの場所および予定時刻、現時点から登山ゲームが終了するまでにかかる予測時間などを参照し、次のスケジュールにユーザが間に合うか否かを判定する。
この予測時間は、現時点までのユーザの平均移動速度、残りの登山ルート(選択ルート)の距離から算出される。
次のスケジュールにユーザが間に合いそうにないと判断された場合には、ユーザ端末装置の制御部は、登山ルートに設定されている特典付与ポイントを下山方向に設定変更し、ユーザに下山を促す。
なお、次のスケジュールがユーザにとって重要性が低い場合のために、ユーザが次のスケジュールを無視することができるように「スケジュールを無視する」のボタンが設けられてもよい。そのボタンが登山の途中でタップされた場合には、下山方向に設定変更された特典付与ポイントは、変更前のもとの位置に戻され、ユーザは下山を促されない。
また、特典は、ユーザが他ユーザと出会った場合に付与されてもよい。あるいは、ユーザが他ユーザと出会った場合には、特典の内容、個数が変更されてもよい。これは、ユーザが他ユーザと出会うことは、概して、ユーザが登山ルート上を正しく移動していると考えられるためである。
この場合には、例えば、ユーザが出会った他ユーザの人数、および/または、出会った他ユーザの情報に応じて、特典が付与される。
具体的には、ユーザが出会った他ユーザの人数が多いほど、または、少ないほど、付与される特典が増加する。なお、ユーザが出会った他ユーザの人数が少ない場合に特典が増加することは、人が多すぎて蜜となることが回避されることによる。
また、ユーザが出会った他ユーザの情報としては、例えば、他ユーザの個人レベルなどがある。
ユーザが出会った他ユーザの人数などは、すれ違い情報が参照されて算出される。また、他ユーザの情報(個人レベル)は、すれ違い情報に含まれる情報が参照される。
さらに、他ユーザから受信した情報が、登山での遭難者を救助(捜索)するために活用されてもよい。具体的には、他ユーザから受信した情報は、遭難者の足取りをたどるための情報として活用されてもよい。
例えば、サーバ装置が、遭難者の家族などのユーザ端末装置から遭難者の問い合わせを受信した場合には、ユーザデータの本日の履歴に含まれる「すれ違い情報」の少なくとも一部がサーバ装置に送信される。この場合には、遭難者のユーザID、登山していた山、登山ルートなどに合致する「すれ違い情報」が検索される。なお、遭難者が登っていた山、登山ルートは、「すれ違い情報」に含まれる。
例えば、遭難者が登山中に複数の他ユーザと出会っていれば、複数の他ユーザから取得した「すれ違い情報」の遭遇位置および遭遇日時などから、遭難者の足取りをたどることができる。
また、登山ゲームのアプリケーションを備えていない端末装置からサーバ装置へ、遭難者の問い合わせをすることができてもよい。例えば、WEBブラウザで表示することのできる、遭難者の問い合わせのWEBサイトが設けられ、前記端末装置がそのWEBサイト経由でサーバ装置に対して問い合わせをすることができる。
さらに、遭難あるいは負傷などにより救助が必要なユーザ(要救助者)から、他ユーザに救難信号を送信することができてもよい。
例えば、要救助者が、自身のユーザ端末装置を操作して救難信号の出力設定を行うことができる。これにより、ユーザ端末装置が、近距離無線通信によって、要救助者の近くにいる他ユーザのユーザ端末装置に救難信号を送信(転送)することができる。
さらに、救難信号を受信したユーザ端末装置は、近距離無線通信によって、さらに別の他ユーザのユーザ端末装置に救難信号を送信する。
これにより、救難信号を受信したユーザ端末装置のうち、携帯電話の電波が届く位置にいるなど、緊急連絡をすることのできるユーザ端末装置のユーザから、警察などに緊急連絡をすることができるようになる。
なお、救難信号には、要救助者の位置情報などが含まれていればよい。
これにより、要救助者が携帯電話の電波が届かない位置にいるなど、ユーザ端末装置から直接に緊急連絡することができない場合の遭難者等を救助するときに役立てることができる。
さらに、前記実施形態での登山結果などは、登山ゲームとは異なる別のビデオゲームに利用されてもよい。
例えば、本日の登山終了後(登山ゲーム終了後)に、登山結果が、ユーザによる別のビデオゲームのプレイに影響を及ぼしてもよい。具体的には、前記別のビデオゲームが実行されるときに、登山結果に基づく処理が実施される。
例えば、下記1~3の処理が前記別のビデオゲームで実施される。
1.本日の登山時間(所要時間)および消費カロリーに応じて、その後に実行される前記ビデオゲームの難易度が下がる。
2.本日の登山時間(所要時間)および消費カロリーに応じて、「ゲームはこの程度にしましょう」などのアドバイスがユーザに提示される。
3.本日の登山時間(所要時間)および消費カロリーに応じて、本日のおすすめプレイメニューがユーザに提示される。
一般的に、登山終了後は、ユーザには疲労が蓄積されている。そのため、その疲労度合をもとに、疲労していてもゲームを楽しくプレイすることのできる程度に前記1の処理が実施されたり、前記ビデオゲームをやりすぎないようにセーブする目的で前記2、3の処理が実施されたりする。
この場合には、サーバ装置は、生成手段として機能することで生成取得ステップを実行し、このユーザの本日の履歴(活動結果)から活動情報を生成する。
活動情報は、前記別のビデオゲームを実行するゲーム端末装置に送信する情報であって、活動結果から生成された前記別のビデオゲームでのユーザのプレイに影響を与える情報である。この情報には、例えば、本日の履歴に含まれる登山時間、消費カロリーが含まれる。
そして登山の終了後に、ユーザがゲーム端末装置で前記別のビデオゲームを実行した場合には、ゲーム端末装置は、登山ゲームのサーバ装置に活動情報の送信要求を行う。この場合には、ゲーム端末装置は、登山ゲームでのユーザIDとともに活動情報の送信要求を行う。
サーバ装置は、ユーザIDに対応するユーザデータの本日の履歴に基づいて活動情報を生成し、ゲーム端末装置に送信する。なお、本日の履歴がない場合(その日に登山していない場合)には、サーバ装置は、「活動情報なし」との情報を送信する。
ゲーム端末装置は、受信した活動情報に応じて、前述のプレイに影響を及ぼす処理を実行する。
なお、前記実施形態では消費カロリーは選択ルートに基づいて算出されているが、GPSによるユーザ端末装置の位置から実際の移動距離が演算された値が用いられて消費カロリーが算出されてもよい。これにより、途中で引き返したことによりユーザはそれほど疲れていないような場合において、より正確な消費カロリーが算出される。
前述のビデオゲームがプレイされる場合には、消費カロリーに基づいて影響が与えられるため、実際の移動距離に基づいて算出された消費カロリーが用いられることは有効である。
なお、前記別のビデオゲームではなく、登山ゲーム内で実行することのできる別のゲームのプレイに影響を及ぼす処理が実行されてもよい。この場合には、ユーザ端末装置において、登山ゲーム内で実行することのできる別のゲームが実行される場合に、活動情報がサーバ装置から取得されればよい。
なお、ゲーム端末装置は、例えば、登山ゲームでのユーザIDと前記ビデオゲームでのユーザIDとを対応づけて記憶することができる。
前記1の処理では、強制的に(自動で)難易度が下げられてもよく(この場合には、ユーザに、難易度が下がったことの告知がなされる)、また、難易度が下がっているモードをユーザが選択することができてもよい。
また、前記1~3の処理のうち、いずれか1つの処理が実施されてよいし、3つの処理が同時に実施されてもよい。
例えば、前記1、3の処理が実施される場合には、登山時間あるいは消費カロリーに応じて、難易度がいくつか下がったメニューが提示され、ユーザは、その中から1つを選択してプレイすることができるようになっていてもよい。
なお、ゲーム端末装置は、所定時間が経過するまで前記処理を継続して実行すればよい。所定時間は、例えば、登山終了(登山ゲーム実行終了)してから24時間の間、下山した日(登山終了した日)の日付が変わる時間などである。
また、ゲーム端末装置は、所定時間の経過後も前記処理を実行してもよいが、この処理は「疲労度合を考慮した処理」であることから、有限であることが好ましい。
コンピュータに、次の各ステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
関連づけステップにおいて、ユーザが所定行動(例えば、連続50回の二重跳び)を行った場合に、前記ユーザに所定の特典を関連づけ、
判定ステップにおいて、前記ユーザへの前記特典の関連づけ状況に基づいて、前記ユーザが前記所定行動を実行したか否かの実行判定を行う、
コンピュータプログラム。
この場合には、前記登山結果に限られず、様々なアクティビティ(アウトドアアクティビティに限られず、室内での運動などのインドアアクティビティを含む)を介してユーザが運動した結果が、その後の別のビデオゲームでのユーザのプレイに影響を及ぼすことになる。
例えば、ユーザがランニングあるいは遠足などを行うときに実行したアプリケーションにおいて計測した走行距離、消費カロリーなどが活動情報(例えば、加速度センサなどから算出された情報)として記憶される。そして、この活動情報は、通信ネットワークを介してユーザ端末装置からゲーム端末装置に送信される。これにより、別のビデオゲームでのユーザのプレイに影響が与えられる。
なお、登山ゲームとは別のビデオゲームには、複数種類のゲームが用意されていてもよい。さらに、活動結果が影響を及ぼすビデオゲームは、そのうちの一部の種類のビデオゲームに限られていてもよい。
例えば、ロールプレイングゲーム(RPG)のようなゲームは、活動結果が影響を及ぼすゲームの対象外であってもよい。これは、RPGではユーザ(操作)の俊敏性は必要とされないため、ユーザが疲れていてもプレイすることができるためである。
また、例えば、シューティングゲーム、アクションゲーム、またユーザが体を動かすことを目的としたようなゲームは、活動結果が影響を及ぼすゲームの対象とすることができる。これらのゲームではユーザの俊敏性が必要であり、ユーザが疲れている場合にはプレイに影響するためである。
また、前記実施形態においては、ゲーム装置はスマートフォンなどの端末装置である例が記載されているが、本発明は、これには限られない。ゲーム装置は、例えば、ディスプレイおよびコントローラが外部接続される据え置き型のゲーム装置、あるいは、パーソナルコンピュータであってもよい。
1 ゲームシステム
2 サーバ装置
3 ユーザ端末装置
4 通信ネットワーク

Claims (9)

  1. コンピュータに、次の各ステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
    関連づけステップにおいて、ユーザが現実空間上の所定のルートに沿って移動した場合に、前記ユーザに所定の特典を関連づけ、
    判定ステップにおいて、前記ユーザへの前記特典の関連づけ状況に基づいて、前記ユーザが前記ルートを逸脱したか否かの脱ルート判定を行う、
    コンピュータプログラム。
  2. 前記特典は、所定のゲームにおける所定のゲーム媒体に関する特典である、
    請求項1に記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記関連づけステップにおいて、前記自端末装置と、前記ユーザから所定範囲内の前記ルート上を移動する他ユーザが操作する他端末装置と、の通信履歴に基づいて、前記ユーザに前記特典を関連づける、
    請求項1または2に記載のコンピュータプログラム。
  4. 前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
    計測ステップにおいて、前記ルートの始点から終点までの前記ユーザの所要時間を取得し、
    前記関連づけステップにおいて、前記ルートに設定されている目安時間内に前記ユーザが前記終点に到達した場合に、前記ユーザに前記特典を関連づける、
    請求項1~3のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  5. 前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
    環境取得ステップにおいて、前記ルートの環境情報を取得し、
    前記関連づけステップにおいて、前記環境情報に基づいて、前記ユーザに前記特典を関連づける、
    請求項1~4のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
    受付ステップにおいて、前記ユーザの操作に基づいて、前記ユーザが移動するための少なくとも1つの現実空間上のルートのうちの1つの選択ルートを受けつけ、
    前記少なくとも1つのルートは、前記ユーザの能力情報に基づいて複数のルートの中から決定され、
    表示ステップにおいて、前記選択ルートを、前記ユーザが操作する自端末装置を介して視認するための情報を生成する、
    請求項1~5のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  7. 前記コンピュータに、さらに次のステップを実行させるコンピュータプログラムであって、
    活動取得ステップにおいて、前記ルートの始点から終点までのユーザの活動結果を取得し、
    生成ステップにおいて、前記活動結果に基づいて、所定のゲームの前記ユーザのプレイに影響を与える活動情報を生成する、
    請求項1~6のいずれか1項に記載のコンピュータプログラム。
  8. 前記影響は、前記ゲームに関する難易度、前記ゲームに関するアドバイス、および、前記ゲームに関する推奨メニュー、の少なくともいずれか1つに関する、
    請求項7に記載のコンピュータプログラム。
  9. 請求項1~8のいずれか1項に記載のコンピュータプログラムを記憶する記憶部と、
    前記コンピュータプログラムを実行する制御部と、
    を備える、
    コンピュータ装置。

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