JP2023057949A - センサ付き作業爪および作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ付きの作業爪において、作業中におけるセンサの脱落や破損を防ぐこと。【解決手段】2つの装着孔を有し、前記2つの装着孔の間に凹部を有する爪本体と、前記凹部に取り付けられたセンサユニットと、を備える、センサ付き作業爪。フランジに固定されたセンサ付き作業爪を含む作業ロータを備える作業機であって、前記センサ付き作業爪は、2つの装着孔を有し、前記2つの装着孔の間に第1凹部を有する爪本体と、前記第1凹部に取り付けられたセンサユニットと、前記2つの装着孔に挿入される2つのボルトと、前記2つのボルトを連結するボルトプレートと、前記2つのボルトと螺合する2つのナットと、を含み、前記フランジに前記爪本体を固定する固定部材と、を備える、作業機。【選択図】図2

Description

本発明は、センサ付き作業爪および作業機に関する。
従来、畑や田んぼなどの圃場に対する耕耘作業を行う作業機として、ロータリ作業機や代掻き機が知られている。これらの作業機は、圃場の耕起、砕土などを行う作業ロータを備える。作業ロータとは、回転軸となる爪軸に、複数の作業爪が取り付けられた装置であり、爪軸の回転に伴い作業爪を直接的に圃場に作用させる。そのため、耕耘作業の継続により、次第に作業爪が摩耗して耕耘性能が低下するという問題がある。このような問題に鑑み、近年では、作業爪にセンサを設けて摩耗の程度を予測する試みがなされている。例えば、特許文献1には、作業爪に取り付けられたセンサを用いて作業爪の摩耗の度合いを評価するための技術が開示されている。
特開2020-005535号公報
耕耘作業中において、作業爪は、直接的に土壌に作用するため、センサに土塊が衝突することによりセンサが脱落又は破損する可能性がある。また、耕耘作業中の作業爪は、土壌への衝突を繰り返すため激しく振動する。したがって、作業爪へのセンサの取り付け方が不十分であると、耕耘作業中にセンサが脱落してしまうおそれがある。このように、センサ付きの作業爪を用いて耕耘作業を行う場合、センサの脱落や破損を防ぐことが重要な課題となっている。
本発明の課題の一つは、センサ付き作業爪を用いた作業中におけるセンサの脱落や破損を防ぐことにある。
本発明の一実施形態におけるセンサ付き作業爪は、2つの装着孔を有し、前記2つの装着孔の間に凹部を有する爪本体と、前記凹部に取り付けられたセンサユニットと、を備える。
上述のセンサ付き作業爪において、前記凹部は前記爪本体を貫通していてもよい。
本発明の一実施形態における作業機は、フランジに固定されたセンサ付き作業爪を含む作業ロータを備える作業機であって、前記センサ付き作業爪は、2つの装着孔を有し、前記2つの装着孔の間に第1凹部を有する爪本体と、前記第1凹部に取り付けられたセンサユニットと、前記2つの装着孔に挿入される2つのボルトと、前記2つのボルトを連結するボルトプレートと、前記2つのボルトと螺合する2つのナットと、を含み、前記フランジに前記爪本体を固定する固定部材と、を備える。
上述の作業機において、前記ボルトプレートは前記第1凹部の少なくとも一部を覆ってもよい。
上述の作業機において、前記センサユニットは、アンテナを含み、前記ボルトプレートは、前記アンテナに対応する位置に開口部又は切り欠きを有してもよい。
上述の作業機において、前記開口部は、ガラス又は樹脂で構成される材料によって塞がれていてもよい。
上述の作業機において、前記第1凹部は前記爪本体を貫通していてもよい。
上述の作業機において、前記フランジは、前記第1凹部と対応する位置に第2凹部を有していてもよい。
上述の作業機において、前記センサユニットは、前記第1凹部と前記第2凹部の内側に配置されていてもよい。
本発明の一実施形態によれば、センサ付き作業爪を用いた作業中におけるセンサの脱落や破損を防ぐことができる。
第1実施形態の作業機の構成を示す側面図である。 第1実施形態のセンサ付き作業爪の構成を説明する図であり、(A)は、作業機のセンサ付き作業爪を拡大した側面図であり、(B)は、(A)の側面図をA-A’で切断した断面図である。 第1実施形態のセンサユニットの構成を示すブロック図である。 第1実施形態の変形例における作業機のセンサ付き作業爪の構成を示す断面図である。 第2実施形態のセンサ付き作業爪の構成を説明する図であり、(A)は、作業機のセンサ付き作業爪を拡大した側面図であり、(B)は、(A)の側面図をB-B’で切断した断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態であるセンサ付き作業爪及びそのセンサ付き作業爪を含む作業ロータを備える作業機について説明する。但し、ここで説明するセンサ付き作業爪及び作業機は、多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
〈第1実施形態〉
[農作業機の構成]
図1は、第1実施形態における作業機100の構成を示す側面図である。具体的には、図1は、作業機100として、複数の作業爪を含む作業ロータを備えたロータリ作業機を進行方向に対して左側側面から見た図を示している。本実施形態の作業機100は、大別して、フレーム110、シールドカバー120、エプロン130、サイドプレート(図示せず)、作業ロータ150、及び制御装置170等を含む。
フレーム110は、トラクタ等の走行機体(図示せず)に対し、トップリンク連結部135及びロアリンク連結部136により接続される。フレーム110は、例えば円筒形であり、チェーンケース(図示せず)に通じる内部には、動力伝達軸(図示せず)を有する。この動力伝達軸は、トラクタ等の走行機体が有するPTO軸からPIC(Power Input Connection)シャフト137を経て伝達される回転動力の向きを、進行方向に対して左右方向へと切り替える役割を果たす。フレーム110内の動力伝達軸は、作業機100の側部に配置されたチェーンケースに接続され、このチェーンケース内のチェーン伝達機構によって、作業ロータ150の爪軸152に動力が伝達される。
作業ロータ150は、作業機100の幅方向(作業機100の進行方向に対して垂直の方向)に延びる爪軸152と、この爪軸152にフランジ153を介して装着された複数の作業爪154とを含む。複数の作業爪154は、進行方向に対して左方向に湾曲した作業爪(以下「L爪154L」と記す)と、右方向に湾曲した作業爪(以下「R爪154R」と記す)とを含み、爪軸152の軸方向に所定の間隔で取り付けられる。本実施形態の作業機100において、作業ロータ150は、矢印Rで示す方向に回転する。
本実施形態では、1つのフランジ153につき、複数本の作業爪154が固定部材155を介して取り付けられる。図1では、1つのフランジ153に対して、2本のL爪154L及び2本のR爪154Rが装着されているが、装着される作業爪の種類や本数はこれに限られるものではない。また、本実施形態では、固定部材155として、ボルト157、ボルトプレート158及びナット156を組み合わせた組ボルトを用いる。
本実施形態において、少なくとも1つの作業爪154には、センサユニット210が取り付けられている。具体的には、少なくとも1つの作業爪154には、加速度や圧力などの情報を検知するためのセンサユニット210が両面テープや硬化性樹脂等を含む接着剤などにより取り付けられるとともに、固定部材155によりセンサユニット210が保護されている。そのため、耕耘作業中に土塊等がセンサユニット210に直接当たることがなく、センサユニット210が脱落したり破損したりしないような構造となっている。
以下の説明において、センサユニットが取り付けられた作業爪を、「センサ付き作業爪」と呼ぶ。ただし、本明細書において「センサ付き作業爪」という用語は、作業爪及びセンサユニット以外の構成を排除するものではない。
本実施形態では、R爪154Rにセンサユニット210が取り付けられた例を示し、R爪154Rを爪本体と呼ぶ場合がある。また、爪本体であるR爪154Rにセンサユニット210が取り付けられた作業爪は、センサ付き作業爪200と呼び、センサユニット210が取り付けられていない他の作業爪と区別する。なお、本実施形態では、R爪154Rにセンサユニット210が取り付けられた例を示したが、この例に限られるものではない。例えば、センサ付き作業爪200は、L爪154Lを爪本体として構成してもよいし、L爪154L及びR爪154Rの両方を爪本体として構成してもよい。センサ付き作業爪200の詳細な構成については後述する。
シールドカバー120は、作業ロータ150の上方を被覆するように配置される。図示は省略するが、シールドカバー120の側面には、左右一対のサイドプレートが設けられ、サイドプレートによって作業ロータ150の爪軸152が軸支される。なお、サイドプレートは、チェーンケースプレート、サイドフレーム等とも呼ばれる。
エプロン130は、作業ロータ150の後方に配置され、シールドカバー120に対して接続部160を軸として上下方向に回動可能となっている。エプロン130の重心は、接続部160よりも後方にあるため、エプロン130は自重により下降しようとする。エプロン130の先端にはステンレス製の整地板132が取り付けられている。整地板132はエプロン130の内側から外側に向かってループを描くように構成されている。この整地板132が作業ロータ150によって掘り起こされた圃場を均平化する。
制御装置170は、外部から受信した信号(例えば、リモコン信号)を処理したり、内部で生成した信号(例えば、駆動部の制御信号)を外部に送信したりする機能を有する。例えば、制御装置170は、作業者がリモコンを操作した際の操作信号に応じて作業機100が備えるアクチュエータ等の駆動部の動作を制御する。さらに、本実施形態の制御装置170は、センサユニット210から検知データ(センシングデータ)を受信する機能を有する。制御装置170は、センサユニット210から受信した検知データをサーバや携帯端末等の他の情報処理装置に送信してもよいし、検知データに基づいて演算処理を行い、その演算結果を他の情報処理装置に送信してもよい。
以上説明した本実施形態の作業機100は、センサ付き作業爪200のセンサユニット210により、センサの種類に応じた様々な情報(検知データ)を取得することができる。さらに、爪本体に取り付けられたセンサユニット210は、固定部材155によって保護されているため、耕耘作業中に土塊等がセンサユニット210に直接当たることによってセンサユニット210が脱落したり破損したりすることを防ぐことができる。作業機100が備えるセンサ付き作業爪200の具体的な構成について、以下に説明する。
[センサ付き作業爪の構成]
図2は、本発明の第1実施形態におけるセンサ付き作業爪200の構成を説明する図である。具体的には、図2(A)は、作業機100のセンサ付き作業爪200を拡大した側面図であり、図2(B)は、図2(A)の側面図をA-A’で切断した断面図である。図2では、作業機100のフランジ153に、センサ付き作業爪200としてR爪154R(爪本体)およびセンサユニット210を、固定部材155を用いて取り付けた例を示す。L爪154Lを爪本体とした例についての詳細な説明は省略するが、湾曲する方向が異なる点を除いては、R爪154Rを爪本体とした場合と同様の構成を有する。また、図2(A)に示したR爪154Rの形状は一例に過ぎず、この形状に限定されるものではない。
図2(A)に示すように、R爪154Rは、取付基部154Ra及び取付基部154Raから連続して延びる刃部154Rbを有する。また、R爪154Rは、刃部154Rbの一方の縁に刃付部11を有する。刃付部11は、徐々に厚さが薄くなるように加工された部分であり、土壌を砕土する機能を有する。刃付部11とは反対側の縁には、峰部12を有する。また、刃部154Rbの先端には、刃付部11と峰部12を曲線状に滑らかに結ぶ頭頂部13を有する。
図示は省略するが、刃部154Rbは、取付基部154Raに近い側の縦刃部と、取付基部154Raから遠い側の横刃部とに区別される場合もある。本実施形態において、刃部154Rbは、取付基部154Raに近い側から遠い側にかけて緩やかに湾曲した形状となっている。具体的には、図2(A)に示すR爪154Rの刃部154Rbは、図面の手前側から奥側に向かって緩やかに湾曲している。
図2(A)に示すR爪154Rにおいて、取付基部154Raは、フランジ153にR爪154Rを装着するための2箇所の装着孔14及び15を含む部分であり、その他の部分が刃部154Rbである。フランジ153は、R爪154Rを装着するための2箇所の装着孔16及び17を含む。R爪154Rは、固定部材155としてボルト157、ナット156及びボルトプレート158を組み合わせた組ボルトを用いてフランジ153に装着されている。つまり、フランジ153の2箇所の装着孔16及び17と、取付基部154Raの2箇所の装着孔14及び15との位置を合わせた状態(重畳させた状態)で、それぞれの装着孔にボルトプレート158と組み合わせた2つのボルト157が取付基部154Ra側から挿入されている。2つのボルト157には、それぞれ2つのナット156がフランジ153側から螺合されることで、センサ付き作業爪200をフランジ153に装着する。
2つのボルト157の間には、ボルトプレート158が配置される。すなわち、2箇所の装着孔14及び15の間は、ボルトプレート158で覆われる。また、耕耘作業中、作業ロータ150の回転に伴い、R爪154Rは、刃部154Rbの刃付部11を先頭にして土壌に作用し、圃場の耕耘作業を行う。取付基部154Raは、直接的には土壌に作用しない。また、取付基部154Raは、十分な厚さを有する。そのため、本実施形態では、センサユニット210の脱落や破損を防ぐため、取付基部154Raにセンサユニット210を配置している。具体的には、図2に示す例では、取付基部154Raの凹部18の内側にセンサユニット210が配置されている。センサユニット210は、取付基部154Raの凹部18の内側に、図示しない硬化性樹脂等を含む接着剤や面テープ等により取り付けられる。センサユニット210と凹部18との隙間は、図示しない硬化性樹脂等によって充填してもよい。取付基部154Raの凹部18は、2箇所の装着孔14及び15の間に配置される。凹部18は、有底孔であり、ボルトプレート158と接する面(フランジ153と接する面とは反対側)に開口を有する。
ボルトプレート158は、凹部18の一部を覆う。センサユニット210は、ボルトプレート158と部分的に重畳し、ボルトプレート158によって保護される。センサユニット210は、ボルトプレート158と一部重畳しない位置に配置される。凹部18の深さは、センサユニット210の高さよりも深いことが望ましいが、これに限られるものではなく、凹部18からセンサユニット210が突出していてもよい。この場合、ボルトプレート158は、センサユニット210と干渉しないように2つのボルト157の間が凸型に突出していてもよい。
センサユニット210は、後述するように無線通信を行うためのアンテナ211を含む。アンテナ211から電波を効率よく放出するためには、アンテナ211の周囲に存在する金属製の遮蔽物を極力減らすことが望ましい。このため、アンテナ211は、ボルトプレート158から露出される。この場合、センサユニット210は、センサユニット210の破損や爪本体からの脱落を防止するため、アンテナ211以外のなるべく広い範囲をボルトプレート158で被覆する、すなわち、できるだけ装着孔14及び15の間の領域にセンサユニット210を配置することが好ましい。このように、センサユニット210は、少なくともその一部がボルトプレート158で被覆可能である範囲において、どこに配置されていてもよい。
図2(A)及び図2(B)に示すように、本実施形態のセンサ付き作業爪200は、センサユニット210が爪本体の一部(具体的には、装着孔14及び15の間の領域)とともにボルトプレート158によって被覆される。本実施形態では、ボルトプレート158は、金属材料により構成されている。
以上のとおり、本実施形態のセンサ付き作業爪200は、爪本体(図2に示す例では、R爪154R)と、爪本体に取り付けられたセンサユニット210と、センサユニット210及び爪本体の一部(装着孔14及び15の間の領域)を被覆するボルトプレート158を含む固定部材155と、を備える。このような構造とすることにより、センサユニット210を土塊や衝撃から保護することができ、耕耘作業中におけるセンサユニット210の脱落や破損を防ぐことができる。
[センサユニットの構成]
図3は、本発明の第1実施形態におけるセンサユニット210の構成を示すブロック図である。センサユニット210は、センサ部31、制御部32、記憶部33、通信部34、及び電源部35を含む。ただし、この例に限らず、センサユニット210は、他の回路要素を含んでいてもよい。
センサ部31は、作業ロータ150の回転によりセンサ付き作業爪200が土壌に衝突する際の加速度を検知する機能を有する。具体的には、センサ部31は、加速度センサを含む。加速度センサは、1軸加速度センサであっても3軸加速度センサであってもよい。また、センサ部31は、加速度センサに加えて、ジャイロセンサや磁気センサを含んでいてもよい。さらに、センサ部31は、用途に応じて、圧力センサ(歪センサや応力センサ等)や光センサなどの物理量センサ、及び/又は、土壌の温度、水分量、塩分量、pH(水素イオン指数)などを測定するための土壌センサを含んでいてもよい。
センサ部31は、固有の識別子を有していてもよい。すなわち、個々のセンサ部31は、識別子を用いて互いに識別できるように構成されていてもよい。識別子は、記憶部33に記憶されていてもよいし、識別子を記憶するためのメモリがセンサ部31に別途設けられていてもよい。識別子は、センサ部31で取得された検知データ(例えば加速度データ)と共に、制御装置170に送信される。これにより、制御装置170は、どのセンサ付き作業爪200から送信された検知データであるのかを特定することが可能となる。
制御部32は、記憶部33から読み出したプログラムを実行することにより、センサユニット210の各要素を制御する機能を有している。制御部32としては、例えば、CPUを含むマイクロコンピュータを用いることができる。制御部32は、例えば、センサ部31に対してセンシングを指示したり、通信部34に対して検知データの送信を指示したりすることができる。
さらに、制御部32は、電源部35の蓄電量の残量をモニタリングし、残量が閾値を下回るとその旨を報知するよう指示したり、電源部35に対してスリープモードへの切り替えを指示したりすることも可能である。ただし、これらの制御は一例であり、制御部32に対して他の制御を実行させることも可能である。例えば、センサ部31で取得された検知データ用いて演算処理等の情報処理を行ってもよい。
記憶部33は、制御部32が実行する各種制御のためのプログラムの記憶、センサ部31で取得された検知データの記憶等を行うことができる。前述した識別子は、記憶部33に記憶することができる。
通信部34は、センサ部31で取得された検知データや記憶部33に記憶された識別子を制御装置170に送信する送信部として機能を有する。通信部34としては、例えば、ブルートゥース(登録商標)などの近距離無線通信を行うことが可能な無線通信モジュールを用いることができる。通信部34は、アンテナ211を含み、アンテナ211を介してデータの送受信を行う。具体的には、通信部34は、アンテナ211を用いて外部に電波を放出し、当該電波に乗せて検知データを無線出力することができる。なお、通信部34は、検知データを送信する送信部としての機能だけでなく、センサユニット210を制御するための制御データを外部から受信する受信部としての機能を有していてもよい。
電源部35は、センサユニット210の各要素を動作させるための電源として機能する。電源部35は、電池であってもよいし、充電可能なバッテリであってもよい。電源部35として充電可能なバッテリを用いる場合、電源部35は、ワイヤレス給電のための給電回路を有していてもよい。例えば、給電回路は、高周波信号を受信するアンテナ及び受信した高周波信号に基づいて電力を生成する整流回路等を有していてもよい。
図4は、第1実施形態の変形例における作業機のセンサ付き作業爪の構成を示す断面図である。本変形例における作業機のセンサ付き作業爪は、凹部の形状以外、第1実施形態における作業機のセンサ付き作業爪と同じである。第1実施形態と同じである説明は省略し、ここでは第1実施形態におけるセンサ付き作業爪の構成と相違する部分について説明する。本変形例におけるセンサ付き作業爪を拡大した側面図は、第1実施形態のセンサ付き作業爪を拡大した側面図と同じであることからここでは省略する。図4において、図2に示したセンサ付き作業爪200と同じ部分については、同じ符号を用いて示す。
(変形例1)
第1実施形態のセンサ付き作業爪200では、凹部18が有底孔である構成を示した。しかしながらこれに限定されず、図4(A)に示すように、凹部18aはR爪154Rの取付基部154Raを貫通していてもよい。本変形例における凹部18aは、貫通孔であり、ボルトプレート158と接する面およびフランジ153と接する面の両方に開口を有する。センサユニット210aは、凹部18aの内側に配置される。
ボルトプレート158は、凹部18aの一部を覆う。センサユニット210aは、ボルトプレート158と部分的に重畳し、ボルトプレート158によって保護される。フランジ153は、ボルトプレート158とは反対側から凹部18aを覆う。センサユニット210aは、フランジ153と重畳し、フランジ153によって保護される。凹部18aの深さは、センサユニット210aの高さよりも深いことが望ましいが、これに限られるものではなく、凹部18aからセンサユニット210aが突出していてもよい。この場合、ボルトプレート158は、センサユニット210aと干渉しないように2つのボルト157の間が凸型に突出していてもよい。
本変形例1によれば、凹部18aの深さが深くなることによって、より厚みのあるセンサユニット210aを配置することができる。
(変形例2)
図4(B)に示すように、取付基部154Raの凹部18aは、さらにフランジ153の凹部19と接続していてもよい。フランジ153の凹部19は、取付基部154Raの凹部18aと対応する位置(凹部18aに重畳する位置)に設けられる。本変形例における凹部19は、凹部18aと対向する有底孔であり、取付基部154Raと接する面に開口を有する。センサユニット210bは、凹部18aおよび凹部19の内側に配置される。
ボルトプレート158は、凹部18aの一部を覆う。センサユニット210bは、ボルトプレート158と部分的に重畳し、ボルトプレート158によって保護される。連続する凹部18aおよび凹部19の深さは、センサユニット210bの高さよりも深いことが望ましいが、これに限られるものではなく、凹部18aからセンサユニット210bが突出していてもよい。この場合、ボルトプレート158は、センサユニット210bと干渉しないように2つのボルト157の間が凸型に突出していてもよい。
本変形例2によれば、凹部18aおよび凹部19の深さがさらに深くなることによって、より厚みのあるセンサユニット210bを配置することができる。
〈第2実施形態〉
第1実施形態におけるセンサ付き作業爪では、アンテナ211がボルトプレート158の横から露出される構成を示した。第2実施形態におけるセンサ付き作業爪は、アンテナ211がボルトプレート158cの開口部26から露出される構成を示す。第2実施形態におけるセンサ付き作業爪は、センサユニット210の配置およびボルトプレート158cの開口部26以外、第1実施形態における作業機のセンサ付き作業爪と同じである。第1実施形態と同じである説明は省略し、ここでは第1実施形態におけるセンサ付き作業爪の構成と相違する部分について説明する。図5において、図2に示したセンサ付き作業爪200と同じ部分については、同じ符号を用いて示す。
図5は、本発明の第2実施形態におけるセンサ付き作業爪300の構成を説明する図である。具体的には、図5(A)は、センサ付き作業爪300を拡大した側面図であり、図5(B)は、図5(A)の側面図をB-B’で切断した断面図である。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、取付基部154Raにセンサユニット210を配置している。具体的には、図5に示す例では、取付基部154Raの凹部18cの内側にセンサユニット210が配置されている。取付基部154Raの凹部18cは、2箇所の装着孔14及び15の間に配置される。凹部18cは、有底孔であり、ボルトプレート158cと接する面(フランジ153と接する面とは反対側)に開口を有する。
ボルトプレート158cは、後述の開口部26の部分を除き、凹部18cを完全に覆う。センサユニット210は、ボルトプレート158cと重畳し、ボルトプレート158cによって保護される。凹部18cの深さは、センサユニット210の高さよりも深いことが望ましいが、これに限られるものではなく、凹部18cからセンサユニット210が突出していてもよい。この場合、ボルトプレート158cは、センサユニット210と干渉しないように2つのボルト157の間が凸型に突出していてもよい。
センサユニット210は、無線通信を行うためのアンテナ211を含む。アンテナ211から電波を効率よく放出するために、ボルトプレート158cは、センサユニット210の一部を露出するように開口部26を有する。具体的には、開口部26は、ボルトプレート158cにおけるセンサユニット210のアンテナ211に対応する位置(アンテナ211に重畳する位置)に設けられている。アンテナ211は、ボルトプレート158cの開口部26から露出される。このように、センサユニット210は、ボルトプレート158cで被覆可能である範囲において、どこに配置されていてもよい。
本実施形態によれば、アンテナ211から放出された電波が開口部26を介して外部に放出されるため、センサユニット210の無線通信性能を向上させることができる。開口部26の大きさについて特に限定はないが、開口部26が大き過ぎるとボルトプレート158cの強度が低下したり、水分や土が開口部26を介して侵入しやすくなったりするため、アンテナ211のほぼ全体が露出する程度の大きさとすることが好ましい。
図5(A)及び図5(B)に示す例では、ボルトプレート158cに開口部26を設ける例を示したが、この例に限らず、アンテナ211に対応する位置に切り欠きを設けてもよい。また、ボルトプレート158cに開口部26を設ける場合、ガラス、樹脂、又はゴムで構成される材料によって開口部26を塞いでもよい。例えば、開口部26の内側に樹脂(例えばエポキシ樹脂)を充填し、その後、充填した樹脂を硬化させてもよい。また、開口部26の形状に合わせて成形したガラス板、樹脂、ゴム等を開口部26に嵌め込み、接着剤等により固着させてもよい。
図5(A)及び図5(B)に示すように、本実施形態のセンサ付き作業爪300は、センサユニット210が爪本体の一部(具体的には、装着孔14及び15の間の領域)とともにボルトプレート158cによって覆われる。具体的には、図5(A)に示すようにセンサユニット210は、ボルトプレート158cと重畳する位置に配置され、アンテナ211に対応する位置に開口部26を有する。
以上のとおり、本実施形態のセンサ付き作業爪300は、爪本体(図5に示す例では、R爪154R)と、爪本体に取り付けられたセンサユニット210と、センサユニット210及び爪本体の一部(装着孔14及び15の間の領域)を被覆するボルトプレート158cを含む固定部材155と、を備える。このような構造とすることにより、センサユニット210を土塊や衝撃から保護することができ、耕耘作業中におけるセンサユニット210の脱落や破損を防ぐことができる。
なお、本実施形態においても、第1実施形態の変形例と同様に、取付基部154Raの凹部18cは貫通孔であってもよく、さらにフランジ153の凹部19と接続していてもよい。
以上、本発明について図面を参照しながら説明したが、本発明は前述の各実施形態(以下、変形例も含む)に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。例えば、各実施形態を基にして、当業者が適宜構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。さらに、前述した各実施形態は、相互に矛盾がない限り適宜組み合わせが可能であり、各実施形態に共通する技術事項については、明示の記載がなくても各実施形態に含まれる。
前述した各実施形態の態様によりもたらされる作用効果とは異なる他の作用効果であっても、本明細書の記載から明らかなもの、又は、当業者において容易に予測し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
11…刃付部、12…峰部、13…頭頂部、14、15、16、17…装着孔、18、18a、18c、19…凹部、26…開口部、31…センサ部、32…制御部、33…記憶部、34…通信部、35…電源部、100…作業機、110…フレーム、120…シールドカバー、130…エプロン、132…整地板、135…トップリンク連結部、136…ロアリンク連結部、137…(Power Input Connection)シャフト、150…作業ロータ、152…爪軸、153…フランジ、154…作業爪、154L…L爪、154R…R爪、154Ra…取付基部、154Rb…刃部、155…固定部材、156…ナット、157…ボルト、158、158c…ボルトプレート、160…接続部、170…制御装置、200、300…作業爪、210、210a、210b…センサユニット、211…アンテナ

Claims (9)

  1. 2つの装着孔を有し、前記2つの装着孔の間に凹部を有する爪本体と、
    前記凹部に取り付けられたセンサユニットと、
    を備える、センサ付き作業爪。
  2. 前記凹部は前記爪本体を貫通している、請求項1に記載のセンサ付き作業爪。
  3. フランジに固定されたセンサ付き作業爪を含む作業ロータを備える作業機であって、
    前記センサ付き作業爪は、
    2つの装着孔を有し、前記2つの装着孔の間に第1凹部を有する爪本体と、
    前記第1凹部に取り付けられたセンサユニットと、
    前記2つの装着孔に挿入される2つのボルトと、前記2つのボルトを連結するボルトプレートと、前記2つのボルトと螺合する2つのナットと、を含み、前記フランジに前記爪本体を固定する固定部材と、
    を備える、作業機。
  4. 前記ボルトプレートは前記第1凹部の少なくとも一部を覆う、請求項3に記載の作業機。
  5. 前記センサユニットは、アンテナを含み、
    前記ボルトプレートは、前記アンテナに対応する位置に開口部又は切り欠きを有する、請求項3又は4に記載の作業機。
  6. 前記開口部は、ガラス、樹脂、及びゴムのいずれかで構成される材料によって塞がれている、請求項5に記載の作業機。
  7. 前記第1凹部は前記爪本体を貫通している、請求項3乃至6のいずれか1項に記載の作業機。
  8. 前記フランジは、前記第1凹部と対応する位置に第2凹部を有する、請求項7に記載の作業機。
  9. 前記センサユニットは、前記第1凹部と前記第2凹部の内側に配置される、請求項8に記載の作業機。
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