JP2023057260A - ビス打ち機 - Google Patents

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幸康 大河内
Yukiyasu Okochi
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Abstract

【課題】ねじをねじ軸方向に打撃するとともにねじ軸回りに回転させて締め付けるビス打ち機において、六角棒形のドライバビットの平坦外面にビット回転部の各ローラが線当たりで摺接されてドライバビットがねじ軸方向に移動するとともにねじ軸回りに回転される構成である場合に、ドライバビットがねじ軸方向の移動によりローラの摺接状態に滑らかに案内されることでビット交換の便宜が図られるようにする。【解決手段】ドライバ31の先端に複数の案内面Cを設ける。ドライバ31の先端面の外接円が、3つのローラ23の内接円よりも小径となるよう案内面Cを中心軸J回りに不均一に設ける。不均一な案内面Cにローラ23が当たることで、ドライバ31に中心軸J回りのモーメントMが発生してドライバ31の平坦外面Fにローラ23が線当たりで摺接される状態に案内される。【選択図】図2

Description

本開示は、ビス(ねじ)をねじ軸方向に打撃するとともにねじ軸回りに回転させて締め付けるビス打ち機に関する。
特許文献1に、圧縮エアを動力源とするビス打ち機が開示されている。ビス打ち機は、圧縮エアにより動作するピストンと、ピストンにねじ結合したドライバビットと、ドライバビットをねじ締め付け方向に回転させるエアモータを備えている。このビス打ち機では、外部からピストンのねじ軸回りの回転をロックしてドライバビットを緩め方向に回転できるようにすることで、打ち込みノーズ部を分解することなくドライバビットの交換を可能としている。
特開2003-236766号公報
特許文献1のビス打ち機では、エアモータが本体部の上部にドライバビットと同軸に配置されて、ピストン側にエアモータの回転トルクが伝達されることでドライバビットがねじ締め方向に回転される。このため、ドライバビットは断面円形の丸棒形で足り、エアモータから直接ねじ締め方向の回転トルクを受けるための特別な部位は設けられていない。
このエアモータ同軸形とは別に、本体部の側方に分離してエアモータを配置したエアモータ分離形のビス打ち機が提供されている。エアモータ分離形のビス打ち機では、断面六角形の六角棒形のドライバビットにローラを摺接させて、打撃方向の変位を許容しつつエアモータによりローラをねじ軸回りに公転させることで、ドライバビットにねじ締め方向の回転トルクを直接伝達する構成を有する。
後者のエアモータ分離形のビス打ち機では、ローラがドライバビットの外面(六面の平坦面)に線当たり状態で精確に摺接される必要がある。ドライバビットがねじ軸回りに位置ずれして稜線(六角形の角部)がローラに点当たりされると、ドライバの下動動作がロックされるおそれがある。本開示では、エアモータ分離形のビス打ち機においてドライバの平坦外面にローラが確実に線当たり状態で摺接されるようにすることを目的とする。
本開示の1つの局面によれば、ビス打ち機は、例えばねじをねじ軸方向に打撃するとともにねじ軸回りに回転させて締め付ける。ビス打ち機は、例えばねじ軸方向に移動するピストンと、断面多角形の棒形を有してピストンに結合されたドライバを有する。ビス打ち機は、例えばドライバの先端に脱着可能に結合されてねじが係合されるビットを有する。ビス打ち機は、例えばドライバの平坦外面に摺接されて、ドライバのねじ軸方向の移動を案内する複数のローラを有する。ビス打ち機は、例えば複数のローラをねじ軸回りに公転させて、ドライバをねじ軸回りに回転させるモータを有する。例えばドライバの先端に、ドライバの先端を先細り状にする複数の案内面が形成されて、ドライバの先端面の外接円が、複数のローラの内接円よりも小径とされる。
従って、ドライバが下動して複数のローラ間に進入する際に、複数の案内面によりドライバの進入動作が案内される。これにより、ドライバが、複数のローラ間にスムーズに進入されつつ軸回りに案内されることで、複数のローラがドライバの平坦外面に線当たりで摺接される状態に案内される。これにより、ドライバの下動動作がローラによりロックされる問題が解消される。
ビス打ち機の縦断面図である。 ドライバ回転機構の斜視図である。 ドライバとビットの結合部付近を図2中矢印III方向から見た斜視図である。 図3中IV-IV線断面矢視図であって、ドライバとビットの結合部の縦断面図である。 図4中V-V線断面矢視図であって、ドライバとビットの結合部の横断面図である。 図5中VI方向から見たドライバの先端部の斜視図である。 図5中VII方向から見たドライバの先端部の斜視図である。 ドライバ先端部の展開図である。 図7中IX矢視図であって、ドライバの先端面図である。 ドライバ先端部の側面図である。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えばドライバの先端は、複数の稜線を有する。例えばドライバの先端が複数のローラの間を通過する際に、複数の稜線の何れか1つが複数のローラの1つに当たった場合に、ドライバにねじ軸回りのモーメントを発生させるように案内面が形成されている。
従って、案内面によりドライバが軸回りに案内されて、各ローラが稜線ではなく平坦外面に摺接される状態に案内される。これによりローラを経てドライバにねじ軸回りの回転トルクが効率よく伝達される。
1つ又はそれ以上の実施態様において、ドライバは、例えば6つの稜線を備える六角棒形を有する。ドライバの先端は、例えば6つの稜線から延出する6つの案内面と、6つの案内面によって形成される12の先端稜線を有する。例えばドライバの先端が複数のローラの間を通過する際に、12の先端稜線のうちの3つの先端稜線が複数のローラに当たった場合に、当たった3つの点が不等辺三角形の頂点である関係になるように6つの案内面が形成されている。これにより、3つの点から受ける反力の作用方向がドライバの中心を外れた方向となり、且つ3方向の反力が相互に釣り合わない状態となる。このため、3方向の反力が全て中心軸回りのモーメントとしてドライバに作用する。3つの点が正三角形の頂点となる場合には、反力の作用方向は全てドライバの中心に向かう力として作用してモーメントは発生しない。また、2つの点が二等辺三角形の頂点となる場合には、2方向の反力が釣り合って十分なモーメントが発生しない。3つの点が不等辺三角形の頂点となることで、ドライバに対してねじ軸回りのモーメントが効率よく発生して、ドライバがねじ軸回りの適切な位置に案内される。これにより、各平坦外面にローラが線当たり状態で摺接される状態に案内される。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えばドライバの中心軸回りの半周側に位置する複数の案内面は、ねじ軸回りに相互に異なる角度で配置されている。これにより、ドライバがねじ軸回りの適切な位置により確実に案内される。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えばドライバの中心軸回りの半周側に位置する複数の案内面は、ねじ軸に直交する断面における幅が相互に異なっている。これにより、ドライバがねじ軸回りの適切な位置により確実に案内される。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えば複数の案内面は、ドライバの中心軸回りの角度についてドライバの中心軸に対して反対側の案内面と相互に平行である。これによりドライバがねじ軸回りの適切な位置に効率よく案内される。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えば複数の案内面が、ねじ軸方向に相互に同じ角度で配置されている。これによりドライバのねじ軸方向の進入動作に伴ってドライバのねじ軸回りの案内動作が滑らかになされる。
1つ又はそれ以上の実施態様において、例えばビットが断面円形の丸棒形を有する。この場合、ビットのねじ軸回りの回転は、複数のローラの公転により伝達される回転トルクでドライバがねじ軸回りに回転することでなされる。このことから丸棒形のビットはねじ軸回りの位置を考慮することなくドライバに結合できることから、ビットの交換作業の容易化が一層図られる。
図1は本実施例に係る圧縮エア駆動式のビス打ち機1を示す。ビス打ち機1は、ねじ(ビス)2を石こうボードや木材等の被締め込み材3に締め込む作業に用いられる。ビス打ち機1は、工具本体部10と、使用者が把持するグリップ部4と、多数本のねじ2を収容するマガジン5を備える。
工具本体部10は円筒形の本体ハウジング11を有する。本体ハウジング11に円筒形のシリンダ12が内装されている。シリンダ12にピストン13が内装されている。ピストン13に長尺棒形のドライバビット30が結合されている。ドライバビット30によりねじ2がねじ軸S方向に打撃されるとともに、ねじ軸S回りに回転されて締め込まれる。以下の説明では、ビス打ち機1が縦向き姿勢に保持されて、ねじ2の打ち込み方向(締め込み方向)を下方とする。
工具本体部10の下部に、ドライバビット30を上下に往復動可能に案内するドライバガイド6が設けられている。ドライバガイド6は工具本体部10から下方へ延在されている。ドライバガイド6の内側が、上下に貫通する射出通路6aとされる。射出通路6a内をドライバビット30が上下に往復動可能に案内される。
ドライバガイド6の下部にはコンタクトアーム7が上下に相対変位可能に設けられている。コンタクトアーム7を被締め込み材3に当接させた状態で工具本体部10を下方へ押し下げ操作することで、コンタクトアーム7がドライバガイド6に対して相対的に上方へ変位してオン操作される。コンタクトアーム7のオン操作と後述するスイッチレバー8の引き操作の双方がなされることで打ち込み動作及び締め付け動作がなされる。
工具本体部10の側部に使用者が把持するグリップ部4が設けられている。グリップ部4は工具本体部10から側方に延びている。グリップ部4の先端に圧縮エア供給用のエアホースを接続するためのホース接続部4aが設けられている。グリップ部4の内部が蓄圧室4bとされている。蓄圧室4bに圧縮エアが蓄圧される。蓄圧室4bのエア圧は調圧弁4cにより適正圧に保持される。蓄圧室4bの圧縮エアが工具本体部10に供給される。グリップ部4の基部側下方に、使用者が指先で引き操作するトリガ形式のスイッチレバー8が設けられている。
ドライバガイド6とグリップ部4との間に跨って円筒形のマガジン5が設けられている。マガジン5に、多数本のねじ2が収容される。多数本のねじ2は、樹脂製の連結材を介して相互に並列に仮止めされた連結ねじ帯の状態で収容される。連結ねじ帯はコイル状に巻かれた状態でマガジン5に装填される。図では連結ねじ帯の図示が省略されている。
マガジン5は送り機構9を介してドライバガイド6の射出通路6aに接続されている。送り機構9により打ち込み動作に連動して射出通路6a内にねじ2が1本ずつ供給される。射出通路6a内に供給された1本のねじ2がドライバビット30でねじ軸S方向に打撃され、且つねじ軸S回りに回転される。
マガジン5の上方にエアモータ15が配置されている。エアモータ15は、蓄圧室4bから工具本体部10に供給された圧縮エアの一部が分岐された圧縮エアにより起動する。エアモータ15の回転出力はギヤ列16を介してビット回転部20に伝達される。ビット回転部20は、工具本体部10とドライバガイド6との間に介装されている。ビット回転部20は、ドライバビット30の中心軸J回りに回転可能に支持されている。
ビット回転部20がエアモータ15により回転することでドライバビット30がその中心軸J回りに回転する。ドライバビット30の中心軸Jは、ねじ2の締め込み方向に相当するねじ軸Sに一致する。
ビット回転部20は、円環形のローラ保持体21を備えている。ローラ保持体21の上面側は蓋部22で閉じられている。図2に示すようにローラ保持体21の外周面にギヤ21aが設けられている。ギヤ21aは全周にわたって設けられている。ギヤ21aにギヤ列16が噛み合わされている。ギヤ21aとギヤ列16の噛み合いを経てエアモータ15の回転トルクがローラ保持体21に伝達される。これによりローラ保持体21がドライバビット30の中心軸J回りに回転する。
ビット回転部20の中心に、ドライバビット30が上下に往復動可能に挿通されている。ドライバビット30は、ローラ保持体21の中心と蓋部22の中心を貫通して上下に往復動可能に設けられている。
図2に示すようにローラ保持体21の内部に3つのローラ23が保持されている。3つのローラ23はそれぞれ両側に突き出す支軸23aを介して支軸23aの軸回りに回転自在に配置されている。3つのローラ23は、ドライバビット30の中心軸J回りの3等分位置(120°間隔)に配置されている。3つのローラ23の中心にドライバビット30が挿通されて、3つのローラ23がドライバビット30の平坦な外面(平坦外面F)に線当たり状態で摺接される。これによりドライバビット30が3つのローラ23により上下に移動可能に案内される。3つのローラ23が、ドライバビット30の平坦外面Fに線当たりで摺接された状態でビット回転部20が回転することにより、ドライバビット30に中心軸J回りの回転トルクが伝達される。これにより、ドライバビット30が中心軸J回り(ねじ軸S回り)に回転される。
図3,4に示すようにドライバビット30は、ピストン13の下面中心に一体に結合されたドライバ31と、ドライバ31の下部に結合されたビット32を有する。ビット32は、ドライバ31の下部に脱着可能(交換可能)に結合されている。ドライバ31は断面正六角形の長尺六角棒形を有している。ドライバ31の6つの平坦な外面が平坦外面Fに相当する。
ビット32は、ドライバ31に比して短尺で、ドライバビット30の先端側のごく短い範囲を構成している。ビット32は断面円形の丸棒形を有している。ビット32の先端がねじ2の頭部の凹部(リセス、recess)に係合されるビット先端部32aとされている。
ビット32の上部には細径部32bを介してねじ軸部32cが一体に設けられている。ドライバ31の下面中心に取付孔31aが中心軸Jと同軸に設けられている。取付孔31aの奥部に雌ねじ部31bが設けられている。雌ねじ部31bにねじ軸部32cが締め込まれることで、ビット32がドライバ31に同軸に結合される。
ビット32の細径部32bはねじ軸部32cのねじ径よりも小径に形成されている。このため、細径部32bは、ビット32をドライバ31に対して中心軸J回りの弾性変位(捩り)を許容するトーションバーとして機能する。細径部32bがトーションバーとして機能することで、ねじ締め作業時におけるいわゆるカムアウトが抑制されて、ビット32の耐久性が高められる。
ビット32は、細径部32bと反対方向にねじ軸部32cから延出する着座部32dを有する。ビット32のねじ軸部32cは、着座部32dがドライバ31の取付孔31aの底部31cに突き当てられるまで締め込まれる。このため、ビット32の段付き面32eとドライバ31の先端面との間に僅かな隙間30aが発生する。これにより細径部32bのトーションバーとしての機能が確実に発揮される。
ドライバ31の取付孔31aのねじ軸S方向の長さ(深さ)は、細径部32bのほぼ全長を覆う程度に長い。このため、細径部32bの周囲は取付孔31aの壁部で囲まれた状態となっている。これにより、細径部32bの周囲においてもドライバ31の平坦外面Fにローラ23が線当たり状態で摺接されるようにできる。また、ドライバビット30が上動端付近に戻される段階で、ピストン13の下面側(ピストン下室)に供給された圧縮エア(いわゆるリターンエア)が細径部32bの周囲から洩れ出ることが抑制される。これにより、ピストン13とドライバ31が十分な量のリターンエアにより確実に上動端位置に戻される。
ドライバビット30が上動端位置若しくは上動端付近に至った状態では、図2~4に示すようにビット32のビット先端部32aがローラ23の下側に位置し、ビット32のねじ軸部32cがローラ23の上側に位置する。従って、短いビットがドライバに対して強固にねじ結合される。
ビット32は、ドライバ31とは異なる素材で形成されている。ビット32はドライバ31よりも耐久性の高い素材で形成されている。また、ビット32に対してドライバ31とは異なる表面処理、又は異なる熱処理若しくはその双方が施されている。ビット32にはドライバ31よりも耐摩耗性の高い表面処理が施され、また硬度等が高められる熱処理が施されている。これにより、ドライバ31の低コスト化を図りつつ、必要な部位(ビット32)について耐久性が高められている。
図4に示すようにドライバ31は回り止め用のロックピン35が挿入されるロック孔31dを有する。ロック孔31dは、取付孔31aの上方に設けられている。図1に示すようにロック孔31dに対応してドライバガイド6には挿通孔6bが設けられている。ビット交換時には、ドライバビット30を下動させて、ロック孔31dを挿通孔6bに位置合わせする。この状態でロックピン35を挿通孔6bを経てロック孔31dに差し込むことでドライバビット30が回り止めされる。これによりドライバ31に対してビット32を回転させて行うビット交換作業の利便性が高められる。図4に示すようにビット交換時には、ビット32をドライバ31に対して回転させるためのビット交換治具36を用いることができる。ビット交換治具36の凹部36aにビット先端部32aを係合させてねじ軸S回りに回転操作することで、ねじ軸部32cが雌ねじ部31bに対して締め付けられ、また緩められる。ロックピン35とビット交換治具36を用いることで、ビット32の交換作業を迅速且つ楽に行うことができる。
3つのローラ23は、ドライバ31の3つの平坦外面Fに精確に線当たり状態で摺接される必要がある。これを実現するために、ドライバ31の先端には6つの案内面C(C1~C6)が設けられている。図8にドライバ31の先端が平坦外面F6で中心軸J回りに展開されて示され、図9にドライバ31の先端面の詳細が示されている。図8,9では、6つの平坦外面FにF1~F6の符合が付せられ、6つの稜線RにR1~R6の符合が付せられている。6つの稜線R1~R6は、中心軸J回りに60°間隔で位置する。
ドライバ31の中心軸J回りに120°間隔で配置された3つのローラ23が、平坦外面F1,F3,F5に摺接される状態、若しくは平坦外面F2,F4,F6に摺接される状態とされることで、ドライバ31に対してビット回転部20の回転トルクが効率よく伝達される適切な状態となる。
各稜線R1~R6の先端からそれぞれ三角形の案内面Cが延在されている。稜線R1の先端に案内面C1が設けられている。稜線R2の先端に案内面C2が設けられている。稜線R3の先端に案内面C3が設けられている。稜線R4の先端に案内面C4が設けられている。稜線R5の先端に案内面C5が設けられている。稜線R6の先端に案内面C6が設けられている。6つの案内面C1~C6は、先端先細り方向に傾斜して設けられている。これにより、ドライバ31の先端は先細り状に形成されている。6つの案内面C1~C6は、各稜線R1~R6の先端を先細り方向(テーパ形)に欠落させたC面取りに相当する。
6つの案内面C1~C6の底辺C1a~C6aを含むドライバ31の先端面の外接円D2は、3つのローラ23の内接円D1よりも小径になっている。これにより、ドライバ31の中心軸J回りの相対位置に関わらず、ドライバ31の先端部が3つのローラ23間に確実に進入される。
中心軸J回りに隣接する3つの案内面C1,C2,C3は、中心軸J回りの一方の半周の範囲(第1軸回り範囲H1)に配置され、残り3つの案内面C4,C5,C6は他方の半周の範囲(第2軸回り範囲H2)に配置されている。第1軸回り範囲H1に位置する3つの案内面C1,C2,C3は相互に異なる形状と異なる大きなの不等辺三角形を有している。第2軸回り範囲H2に位置する3つの案内面C4,C5,C6は相互に異なる形状を異なる大きさの不等辺三角形を有している。
このため、第1軸回り範囲H1の3つの案内面C1,C2,C3は、中心軸J(ねじ軸S、以下同じ)回りに相互に異なる角度で配置されている。第2軸回り範囲H2の3つの案内面C4,C5,C6は、中心軸J回りに相互に異なる角度で配置されている。第1軸回り範囲H1の3つの案内面C1,C2,C3は、中心軸Jに直交する断面における幅が相互に異なっている。例えば案内面C1,C2,C3の各底辺C1a,C2a,C3aは相互に異なる長さを有する。また、第2軸回り範囲H2の3つの案内面C4,C5,C6も、中心軸Jに直交する断面における幅が相互に異なっている。例えば案内面C4,C5,C6の各底辺C4a,C5a,C6aは相互に異なる長さを有する。
第1軸回り範囲H1の案内面C1,C2,C3と第2軸回り範囲H2の案内面C4,C5,C6は、中心軸Jに対して点対称に配置されている。このため、第1軸回り範囲H1の案内面C1と、第2軸回り範囲H2の案内面C4は同じ形状と同じ大きさの三角形を有している。また、第1軸回り範囲H1の案内面C2と、第2軸回り範囲H2の案内面C5は、同じ形状と同じ大きさの三角形を有している。また、第1軸回り範囲H1の案内面C3と、第2軸回り範囲H2の案内面C6は、同じ形状と同じ大きさの三角形を有している。さらに、中心軸J回りの傾斜角度について、案内面C1と案内面C4が相互に平行に配置され、案内面C2と案内面C5が相互に平行に配置され、案内面C3と案内面C6が相互に平行に配置されている。
案内面C1,C2,C3と案内面C4,C5,C6が点対称に配置されていることで、中心軸Jに対して180°反対側の案内面Cの底辺は相互に平行に配置されている。案内面C1の底辺C1aと案内面C4の底辺C4aは平行に配置されている。案内面C2の底辺C2aと案内面C5の底辺C5aは平行に配置されている。案内面C3の底辺C3aと案内面C6の底辺C6aは平行に配置されている。
6つの案内面C1~C6は、中心軸Jに対する先細り方向の傾斜角度は相互に同じ傾斜角度αで配置されている。図10では、案内面C1が中心軸Jに対して角度αで傾斜する状態が示されている。これにより、ドライバ31の3つのローラ23間への進入動作が軸ブレを抑制しつつスムーズに案内される。
6つの案内面C1~C6は、それぞれ底辺C1a~C6aを除いた2辺に相当する2つの先端稜線(C1b,C1c)、(C2b,C2c)、(C3b,C3c)、(C4b,C4c)、(C5b,C5c)、(C6b,C6c)を有する。このため、ドライバ31の先端には、合計12の先端稜線(C1b,C1c)、(C2b,C2c)、(C3b,C3c)、(C4b,C4c)、(C5b,C5c)、(C6b,C6c)が設けられている。
図9に示すようにドライバ31の先端が3つのローラ23の間を通過する際に、12の先端稜線(C1b,C1c)、(C2b,C2c)、(C3b,C3c)、(C4b,C4c)、(C5b,C5c)、(C6b,C6c)のうちの3つの先端稜線(C1b,C3b,C5b)がローラ23に当たった場合に、当たった3つの点23A,23B,23Cが不等辺三角形の頂点である関係になるように6つの案内面C1~C6が形成されている。3つの先端稜線の組み合わせは、(C1b,C3b,C5b)の他、(C1c,C3c,C5c)、(C2b,C4b,C6b)、(C2c,C4c,C6c)の合計4パターンが想定される。各パターンの3つの先端稜線に対するローラ23の当接点23A,23B,23Cを結ぶ三角形が不等辺三角形になるよう6つの案内面C1~C6の大きさと中心軸J回りの傾斜角度が適切に設定されている。
先端稜線に対するローラ23の当接点23A,23B,23Cが不等辺三角形の頂点となることで、3つの当接点23A,23B,23Cから受ける反力の作用方向がドライバ31の中心軸Jを外れた方向となり、且つ3方向の反力が相互に釣り合わない状態となる。このため、3方向の反力が全て中心軸J回りのモーメントとしてドライバ31に作用する。3つの当接点23A,23B,23Cが正三角形の頂点となる場合には、反力の作用方向は全てドライバ31の中心軸Jに向かう力として作用する結果モーメントMは発生しない。また、3つの当接点23A,23B,23Cが二等辺三角形の頂点となる場合には、2方向の反力が釣り合って十分なモーメントが発生しない。3つの当接点23A,23B,23Cが不等辺三角形の頂点となることで、ドライバに対してねじ軸回りのモーメントMが効率よく発生する。これにより、ドライバ31の中心軸J回りの位置決めが迅速かつ確実になされて、各平坦外面Fにローラ23が線当たり状態で摺接される状態に案内される。
以上例示した実施例によれば、ドライバ31の先端に6つの案内面C1~C6が設けられている。6つの案内面C1~C6は、ドライバ31の稜線R1~R6の先端に設けられている。これによりドライバ31の先端が先細り形状(テーパ形)に形成されて、先端の最小径の外接円D2は3つのローラ23の内接円D1よりも小径となっている。これによりドライバ31の先端が3つのローラ23間を通過する際に、3つのローラ23が各案内面Cに確実に接触されて、ドライバ31の先端部が3つのローラ23の間にスムーズに案内される。これにより、ドライバ31の下動動作がローラ23によりロックされることがない。
しかも、第1軸回り範囲H1の案内面C1,C2,C3は相互に異なる大きさと中心軸Jに対して異なる傾きで設けられ、第2軸回り範囲H2の案内面C4,C5,C6も相互に異なる大きさと中心軸Jに対して異なる傾きで設けられている。また、第1軸回り範囲H1の案内面C1,C2,C3と第2軸回り範囲H2の案内面C4,C5,C6は、中心軸Jに対して点対称に配置されている。
これにより、例えばドライバ31の先端が3つのローラ23の間を通過する際に、12の先端稜線(C1b,C1c)、(C2b,C2c)、(C3b,C3c)、(C4b,C4c)、(C5b,C5c)、(C6b,C6c)のうちの3つの先端稜線がローラ23に当たった場合に、当たった3つの点23A,23B,23Cが不等辺三角形の頂点である関係となる。これにより、ドライバ31に対してねじ軸回りのモーメントMが効率よく発生する。
発生するモーメントMにより、ドライバ31が中心軸J回りの適切な位置に案内されることで、3つのローラ23が平坦外面F1,F3,F5、若しくは平坦外面F2,F4,F6に線当たりで摺接される状態に案内される。これにより、ビット回転部20からドライバ31に対してねじ軸S回りの回転トルクが効率よく伝達される。
例示した実施例によれば、第1軸回り範囲H1の案内面C1,C2,C3と第2軸回り範囲H2の案内面C4,C5,C6は、中心軸Jに対して点対称に配置されている。これにより、ドライバ31が中心軸J回り(ねじ軸S回り)に効率よく案内されて、その平坦外面Fに3つのローラ23が線当たりで摺接される適切な状態が迅速且つ確実に実現される。
6つの案内面C1~C6は、ねじ軸S方向に相互に同じ傾斜角度αで配置されている。これによりドライバ31のねじ軸S方向の進入動作に伴ってドライバ31のねじ軸S回りの案内動作が迅速且つ滑らかになされる。
例示した実施例によれば、ビット32が断面円形の丸棒形を有する。このため、ビット32はねじ軸S回りの位置を考慮することなくドライバ31に結合できる。これにより、ビット32の交換作業の容易化が一層図られる。
例示した実施例には種々変更を加えることができる。例えば、断面六角形で六角棒形のドライバ31を例示したが、平坦外面Fを3つ以上有する断面多角形の棒形を有するドライバの各稜線Rについて例示した案内面Cを適用することができる。
ビット交換作業時にドライバ31の回り止めをするためにロック孔31dにロックピン35を差し込む構成を例示したが、これに代えてビット回転部20若しくはギヤ列16にロックピンを差し込む等してこれらを回転ロックすることによってもドライバ31の回り止めを行うことができる。
実施例のビス打ち機1が本開示の1つの局面におけるビス打ち機の一例である。実施例のピストン13が本開示の1つの局面におけるピストンの一例である。実施例のドライバ31が本開示の1つの局面におけるドライバの一例である。実施例のビット32が本開示の1つの局面におけるビットの一例である。実施例のローラ23が本開示の1つの局面におけるローラの一例である。実施例のエアモータ15が本開示の1つの局面におけるモータの一例である。
実施例の案内面C(C1~C6)が本開示における案内面の一例である。実施例の外接円D2が本開示におけるドライバの先端面の外接円の一例である。実施例の内接円D1が本開示におけるローラの内接円の一例である。
1…ビス打ち機
2…ねじ(ビス)
S…ねじ軸(ドライバ31の中心軸J)
3…被締め込み材
4…グリップ部
4a…ホース接続部、4b…蓄圧室、4c…調圧弁
5…マガジン
6…ドライバガイド
6a…射出通路、6b…挿通孔
7…コンタクトアーム
8…スイッチレバー
9…送り機構
10…工具本体部
11…本体ハウジング
12…シリンダ
13…ピストン
15…エアモータ
16…ギヤ列
20…ビット回転部
21…ローラ保持体
21a…ギヤ
22…蓋部
23…ローラ
23a…支軸
D1…3つのローラ23の内接円
30…ドライバビット
30a…隙間
31…ドライバ
31a…取付孔、31b…雌ねじ部、31c…底部、31d…ロック孔
32…ビット
32a…ビット先端部、32b…細径部、32c…ねじ軸部、32d…着座部、32e…段付き面
D2…ドライバ31の先端面の外接円
H1…第1軸回り範囲
H2…第2軸回り範囲
F(F1~F6)…平坦外面
R(R1~R6)…稜線
C(C1~C6)…案内面
C1a…案内面C1の底辺
C2a…案内面C2の底辺
C3a…案内面C3の底辺
C4a…案内面C4の底辺
C5a…案内面C5の底辺
C6a…案内面C6の底辺
C1b,C1c…案内面C1の先端稜線
C2b,C2c…案内面C2の先端稜線
C3b,C3c…案内面C3の先端稜線
C4b,C4c…案内面C4の先端稜線
C5b,C5c…案内面C5の先端稜線
C6b,C6c…案内面C6の先端稜線
α…案内面Cの中心軸Jに対する傾斜角度
35…ロックピン
36…ビット交換治具
36a…凹部

Claims (8)

  1. ねじをねじ軸方向に打撃するとともにねじ軸回りに回転させて締め付けるビス打ち機であって、
    前記ねじ軸方向に移動するピストンと、
    断面多角形の棒形を有して前記ピストンに結合されたドライバと、
    前記ドライバの先端に脱着可能に結合されて前記ねじが係合されるビットと、
    前記ドライバの平坦外面に摺接されて、前記ドライバの前記ねじ軸方向の移動を案内する複数のローラと、
    前記複数のローラを前記ねじ軸回りに公転させて、前記ドライバを前記ねじ軸回りに回転させるモータと、
    前記ドライバの先端に形成されて前記ドライバの前記先端を先細り状にする複数の案内面と、を有し、
    前記ドライバの先端面の外接円が、前記複数のローラの内接円よりも小径であるビス打ち機。
  2. 請求項1記載のビス打ち機であって、
    前記ドライバの前記先端は、複数の稜線を有し、
    前記ドライバの前記先端が前記複数のローラの間を通過する際に、前記複数の稜線の何れか1つが前記複数のローラの1つに当たった場合に、前記ドライバに前記ねじ軸回りのモーメントを発生させるように前記案内面が形成されているビス打ち機。
  3. 請求項1又は2記載のビス打ち機であって、
    前記ドライバは、6つの稜線を備える六角棒形を有し、
    前記ドライバの前記先端は、前記6つの稜線から延出する6つの前記案内面と、前記6つの前記案内面によって形成される12の先端稜線を有し、
    前記ドライバの前記先端が前記複数のローラの間を通過する際に、前記12の先端稜線のうちの3つの先端稜線が前記複数のローラに当たった場合に、当たった3つの点が不等辺三角形の頂点である関係になるように前記6つの前記案内面が形成されているビス打ち機。
  4. 請求項1~3の何れか1つに記載のビス打ち機であって、
    前記ドライバの中心軸回りの半周側に位置する前記複数の前記案内面は、前記ねじ軸回りに相互に異なる角度で配置されているビス打ち機。
  5. 請求項1~4の何れか1つに記載のビス打ち機であって、
    前記ドライバの中心軸回りの半周側に位置する前記複数の前記案内面は、前記ねじ軸に直交する断面における幅が相互に異なっているビス打ち機。
  6. 請求項1~5の何れか1つに記載のビス打ち機であって、
    前記複数の前記案内面は、前記ドライバの中心軸回りの角度について前記ドライバの中心軸に対して反対側の案内面と相互に平行であるビス打ち機。
  7. 請求項1~6の何れか1つに記載のビス打ち機であって、
    前記複数の前記案内面が、前記ねじ軸方向に相互に同じ角度で配置されているビス打ち機。
  8. 請求項1~7の何れか1つに記載のビス打ち機であって、
    前記ビットが断面円形の丸棒形を有するビス打ち機。
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