JP2023056389A - 販売システム、販売システムによって実行される方法、およびプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】不正流通を防ぐために、正規ルートでの専用品の販売に対するインセンティブを中間流通業者に与える販売システムを提供する。【解決手段】販売システムは、商品についてのユーザ注文を受信して格納する。販売システムは、格納されているユーザ注文に含まれるサロンコードに関連付けられるヘアサロンの口座および代理店識別子を読み出し、読み出した代理店識別子に関連付けられる代理店の口座を読み出す。販売システムは、格納されているユーザ注文に含まれる販売手数料決定情報に基づいて、ヘアサロンの口座に対する第１の販売手数料および代理店の口座に対する第２の販売手数料を決定する。販売システムは、ヘアサロンの口座のための振込依頼電文と、代理店の口座のための振込依頼電文を生成し、金融機関システムに送信する。【選択図】図６

Description

本発明は、販売システム、販売システムによって実行される方法、およびプログラムに関する。より詳細に言えば、本発明は、中間流通段階における不正流通を防止するための販売システム、販売システムによって実行される方法、およびプログラムに関する。

特定のサービスを業として行う施設（例えば、ヘアサロン）において使用される専用品（例えば、業務用のヘアケア製品）が知られている。このような専用品は、メーカーから代理店を経由してヘアサロンに届けられ、使用あるいは販売されている。ヘアサロンの利用者は、美容師に薦められ、または展示されている専用品を見た上で、ヘアサロンにて専用品を購入している。

ヘアサロンでは、施設内での使用状況および利用者の購入状況を見ながら、代理店に専用品を注文し、代理店は、ヘアサロンから受けた注文に基づいてメーカーに対して発注する。ヘアサロンや代理店は、顧客の注文に応じたり、ヘアサロンでの急ぎの商品補充ニーズに応えたりするために手元に適正量の在庫を持つこともある。

株式会社ミルボン、"ABOUT MILBON:ID ミルボンiDについて"、［online］、株式会社ミルボンホームページ、［令和3年9月10日検索］、インターネット（URL：https://salon.milbon.co.jp/shop/pages/about.aspx）

近年、在庫の適正量よりもはるかに多くの注文が中間流通業者によって行われ、既存のＥＣサイトを介してそれらの商品が販売される、いわゆる、不正流通がメーカーに無断で行われている。このような不正流通は、中間流通業者が収入を得るために行っていると考えられている。不正流通の存在に影響を受けた第三者が、専用品の模倣品（不良品を含む）をメーカーに無断で製造し、ＥＣサイトで販売する例も出始めている。

一般の消費者がこのような不正流通による商品や模倣品などを既存のＥＣサイトで購入したとしても、必ずしも個々人の頭皮などの状態に適した商品を購入できるわけではなく、結果的に消費者の評判の低下につながる恐れがある。また、不正流通の存在は、メーカーの需給計画にも悪い影響を与えかねず、中間流通業者にもデメリットとなる。

ヘアサロンの利用者は、ヘアサロンで専用品を購入したいと思っても、お店から自宅まで持ち帰るのは手間であり、購入に二の足を踏むこともあった。また、サロンへの来店頻度と専用品の購入サイクルは必ずしも一致しないため、ヘアサロンの利用者は、商品購入のチャンスを逃すことも多い。さらに、ヘアサロンでも利用者に専用品の購入を積極的に薦める店舗とそうでない店舗が混在していた。持ち帰りの手間を省くためのシステムが非特許文献１に開示されている。

非特許文献１には、ヘアサロンの利用者がメーカー直販ＥＣサイトから専用品を購入するシステムが開示されている。しかしながら、非特許文献１のようなシステムでは、中間流通業者による不正流通を減らすことはできない。

本発明は、不正流通を防ぐために、正規ルートでの専用品の販売に対するインセンティブを中間流通業者に与える販売システム、販売システムによって実行される方法、およびプログラムを提供することを目的とする。

本発明の一態様である販売システムは、
商品についてのユーザ注文を受信し、格納することと、
格納されている前記ユーザ注文に含まれるサロンコードに関連付けられる第１の口座および代理店識別子を読み出すことと、
読み出した前記代理店識別子に関連付けられる第２の口座を読み出すことと、
格納されている前記ユーザ注文に含まれる販売手数料決定情報を読み出し、前記販売手数料決定情報に基づいて、前記第１の口座に対する第１の販売手数料および前記第２の口座に対する第２の販売手数料を決定することと
を実行するように構成される。

本発明によれば、中間流通業者による不正流通を防止することができ、メーカーが適切な需給計画を立てられるようになる。また、インセンティブにより、中間流通業者が正規ルートでの専用品の販売に注力しやすくなる。さらに、ヘアサロンの利用者は、不正流通された専用品や模倣品を購入しなくても済むようになり、また、店舗で購入せずとも自宅で専用品を受け取ることができるようになる。

本明細書において開示される実施形態の詳細な理解は、添付図面に関連して例示される以下の説明から得ることができる。
本発明の実施形態に係る販売システム１０、ユーザ端末１１、店舗端末１２、代理店端末１３、および金融機関システム１４を含むシステム全体の構成図である。 本発明の実施形態に係る販売システム１０のシステム構成図である。 マスターテーブルのデータ構造の一例を示す図である。 トランザクションファイルのデータ構造の一例を示す図である。 ＥＣサイトの利用者情報の登録および更新処理を説明するフロー図である。 ヘアサロンの利用者がＥＣサイトを介して専用品を購入し、流通業者に対する手数料が算出される処理を説明するフロー図である。 ヘアサロンおよび代理店によって行われる専用品の発注処理を説明するフロー図である。

（全体構成）
図１は、本発明の実施形態に係る販売システム１０、ユーザ端末１１、店舗端末１２、代理店端末１３、および金融機関システム１４を含むシステム全体の構成図である。図１では、各要素は１つずつしか示されていないが、これらは複数存在し得る。

図１に示されるように、販売システム１０は、ユーザ端末１１、店舗端末１２、代理店端末１３、および金融機関システム１４と相互に通信可能に接続される。

販売システム１０は、ユーザ端末１１からの操作指示に応答して、ユーザ情報を登録し、および変更する。販売システム１０は、メーカーに関連付けられるＥＣサイトをユーザ端末１１に提供し、ユーザ端末１１によって選択された専用品の注文を受信する。販売システム１０は、受信した注文に応答して、対象となる専用品をユーザに発送する処理を行う。販売システム１０は、予め定められた期間内に専用品を購入したユーザに関連付けられるヘアサロン、および当該ヘアサロンに関連付けられる代理店を識別して、ヘアサロンおよび代理店に対する販売手数料を算出する。販売システム１０は、算出した販売手数料をヘアサロンおよび代理店の口座に対する振込依頼電文を金融機関システム１４に送信する。

販売システム１０は、店舗端末１２および代理店端末１３に対して商品発注機能、情報登録・変更・削除機能などを提供する。販売システム１０は、専用品の情報、代理店およびヘアサロンの情報を登録し、変更し、および削除することができる。

ユーザ端末１１は、メーカーに関連付けられるＥＣサイトを介して、ユーザ情報を登録し、および変更することができる。ユーザ情報は、特定のヘアサロン（例えば、利用頻度の高いヘアサロン）の情報を含むことができる。ユーザ端末１１は、二段階認証や多要素認証などの相対的にセキュリティの高い仕組みでユーザ情報を登録し、かつシステム利用時の認証処理をすることができる。

ユーザ端末１１は、ＥＣサイトを介して専用品を購入することができる。専用品は、販売システム１０による発送処理の後、メーカーからユーザが指定した場所に配送される。

店舗端末１２は、販売システム１０にアクセス可能な端末であり、ヘアサロンによる専用品発注、注文履歴検索および店舗情報登録などの操作を行うことができる端末である。

代理店端末１３は、販売システム１０にアクセス可能な端末であり、ヘアサロンから受信した注文情報および注文履歴情報の検索、代理店情報登録、並びにメーカーへの発注などの操作を行うことができる端末である。

ユーザ端末１１、店舗端末１２、および代理店端末１３は、例えば、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）、スマートフォンやタブレット端末などの通信機能を備えたコンピュータとすることができるが、特定のデバイスに限定されない。

金融機関システム１４は、販売システム１０から受信した振込依頼に応答して、指定された代理店および店舗の口座に対する振込処理を行う。

（システム構成）
図２は、本発明の実施形態に係る販売システム１０のシステム構成図である。図２に示すように、販売システム１０は、一般的なコンピュータと同様に、バス１２０などによって相互に接続された制御部１０１、主記憶部１０２、補助記憶部１０３、ＩＦ部１０４、および出力部１０５を備える。販売システム１０は、ファイル／データベースなどの形式で、顧客ＤＢ１０６、流通業者ＤＢ１０７、商品ＤＢ１０８、顧客注文１０９、および店舗注文１１０を備える。

制御部１０１は、中央処理装置（ＣＰＵ）とも呼ばれ、販売システム１０の各構成要素の制御やデータの演算を行い、また、補助記憶部１０３に格納されている各種プログラムを主記憶部１０２に読み出して実行する。主記憶部１０２は、メインメモリとも呼ばれ、受信した各種データ、コンピュータ実行可能な命令および当該命令による演算処理後のデータなどを記憶する。補助記憶部１０３は、ハードディスク（ＨＤＤ）などに代表される記憶装置であり、データやプログラムを長期的に保存する。

図２の実施形態は、制御部１０１、主記憶部１０２および補助記憶部１０３を同一のコンピュータの内部に設ける実施形態について説明するが、他の実施形態として、販売システム１０は、制御部１０１、主記憶部１０２および補助記憶部１０３を複数個使用することにより、複数のコンピュータによる並列分散処理を実現するように構成することもできる。また、他の実施形態として、販売システム１０のための複数のサーバを設置し、複数サーバが一つの補助記憶部１０３を共有する実施形態にすることも可能である。

ＩＦ部１０４は、他のシステムや装置との間でデータを送受信する際のインターフェース（ＩＦ）の役割を果たし、また、システムオペレータから各種コマンドや入力データ（各種マスタ、テーブルなど）を受け付けるインターフェースを提供する。出力部１０５は、処理されたデータを表示する表示画面や当該データを印刷するための印刷手段などを提供する。

顧客ＤＢ１０６、流通業者ＤＢ１０７および商品ＤＢ１０８は、それぞれ、ＥＣサイトの利用者、ヘアサロンや代理店などの流通業者、および専用品の情報を格納するマスターテーブルである。図３は、顧客ＤＢ１０６、流通業者ＤＢ１０７および商品ＤＢ１０８のデータ構造の一例を示す図である。

顧客ＤＢ１０６は、ＥＣサイトの利用者に関連付けられる情報を格納する。図３（ａ）に示すように、顧客ＤＢ１０６は、ユーザＩＤ３０１、ＰＷ３０２、ユーザ情報３０３、およびサロンコード３０４を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。

ユーザＩＤ３０１は、ＥＣサイトの利用者を識別する識別子である。ＰＷ３０２は、利用者がＥＣサイトを利用する際のパスワードである。ユーザ情報３０３は、利用者の氏名、住所、連絡先、メールアドレス、認証情報（例えば、パスワードを忘れた際に使用する「秘密の質問と答え」）などの情報を含む。ユーザ情報３０３の情報は、専用品の発送処理の際や多段階認証および／または多要素認証の際に利用される。サロンコード３０４は、利用者に関連付けられるヘアサロンを識別する識別子である。サロンコード３０４は、利用者が頻繁に利用するヘアサロンを示してもよい。

流通業者ＤＢ１０７は、ヘアサロンや代理店などの流通業者に関連付けられる情報を格納する。図３（ｂ）に示すように、流通業者ＤＢ１０７は、流通業者ＩＤ３１１、区分３１２、流通業者情報３１３、口座情報３１４、関連代理店３１５、およびサロンコード３０４を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。

流通業者ＩＤ３１１は、流通業者を識別する識別子である。区分３１２は、流通業者が代理店なのかヘアサロンなのかを識別する区分である。流通業者情報３１３は、流通業者の名称、住所、連絡先などの情報を含む。口座情報３１４は、流通業者の振込用口座の情報を示す。関連代理店３１５は、区分３１２がヘアサロンを示す場合に、ヘアサロンに関連付けられる代理店を示す。すなわち、関連代理店３１５は、ヘアサロンが専用品を発注する代理店の流通業者ＩＤ３０１を示す。なお、代理店とヘアサロンの関係は変更可能であり、関連代理店３１５の情報を更新することにより、関係の変化を登録することができる。サロンコード３０４は、ＥＣサイトの利用者向けに公開される各ヘアサロンを識別する識別子を示す。

商品ＤＢ１０８は、専用品の情報を格納する。図３（ｃ）に示すように、商品ＤＢ１０８は、商品ＩＤ３２１、ブランド３２２、商品カテゴリ３２３、商品名３２４、第１の値段３２５、第２の値段３２６、および在庫数３２７を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。

商品ＩＤ３２１は、専用品を識別する識別子である。ブランド３２２は、専用品のブランドを示し、商品カテゴリ３２３は、専用品のカテゴリ（例えば、シャンプー、オイルなど）を示す。商品名３２４は、専用品の商品名を示す。第１の値段３２５および第２の値段３２６は、それぞれ、ＥＣサイトの利用者向けの専用品の値段および流通業者向けの専用品の値段を示す。第１の値段３２５および第２の値段３２６は、さらに条件を含むことができ、例えば、キャンペーン期間中などの条件別の値段を含むこともできる。在庫数３２７は、専用品のメーカー在庫数を示す。

顧客注文１０９および店舗注文１１０は、それぞれ、顧客によるＥＣサイトでの注文情報およびヘアサロンによる専用品の注文情報のトランザクションデータを格納するトランザクションファイルである。図４は、顧客注文１０９および店舗注文１１０のデータ構造の一例を示す図である。

図４（ａ）に示すように、顧客注文１０９は、ユーザＩＤ３０１、サロンコード３０４、商品ＩＤ３２１、ブランド３２２、商品カテゴリ３２３、商品名３２４、数量４０１、購入額４０２、および購入日４０３を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。

ユーザＩＤ３０１、サロンコード３０４、商品ＩＤ３２１、ブランド３２２、商品カテゴリ３２３、および商品名３２４は、上述した通りなので詳細な説明は省略する。数量４０１は、顧客が注文した商品の数量を示す。購入額４０２は、顧客が注文した商品の購入額を示す。購入日４０３は、顧客が注文した商品の購入日を示す。

図４（ｂ）に示すように、店舗注文１１０は、流通業者ＩＤ３１１、関連代理店３１５、商品ＩＤ３２１、ブランド３２２、商品カテゴリ３２３、商品名３２４、発注数量４１１、発注金額４１２、および発注日４１３を含むことができるが、これらのデータ項目に限定されることはなく他のデータ項目も含むことができる。

流通業者ＩＤ３１１、関連代理店３１５、商品ＩＤ３２１、ブランド３２２、商品カテゴリ３２３、商品名３２４は、上述した通りなので詳細な説明は省略する。発注数量４１１は、ヘアサロンが発注した商品の数量を示す。発注金額４１２は、ヘアサロンが発注した商品の発注金額を示す。発注日４１３は、ヘアサロンが発注した日付を示す。

（処理フロー：ユーザ情報登録および更新処理）
図５は、ＥＣサイトの利用者情報の登録および更新処理を説明するフロー図である。ＥＣサイトの利用者は、ユーザ端末１１を操作して販売システム１０にアクセスすると、販売システム１０は、ユーザ端末１１に対してＥＣサイトの情報登録画面および認証画面を提供する。

Ｓ５０１にて、販売システム１０は、利用者が新規登録であるかどうかを判定する。新規登録であれば、利用者はユーザＩＤやパスワードを有していないのでＳ５０２に処理が進み、既存ユーザのシステム利用であれば、Ｓ５０５に処理が進む。

Ｓ５０２にて、ユーザ端末１１は、情報登録画面を介して利用者によって入力されたユーザ情報（例えば、氏名、住所、連絡先、メールアドレス、認証情報など）およびサロンコードを販売システム１０に送信する。販売システム１０は、ユーザ情報およびサロンコードを受信する。

サロンコードは、利用者が頻繁に利用するヘアサロンを識別する識別子であってよい。利用者は、販売システム１０が提供する画面から自身が利用するヘアサロンを検索して入力してもよいし、ヘアサロンから渡されたアクセスコード（例えば、二次元コードを含む）を介して販売システム１０にアクセスすることにより、情報登録画面に自動的にサロンコードが設定されてもよい。

Ｓ５０３にて、販売システム１０は、受信したユーザ情報に含まれるメールアドレスに基づいて利用者に対して認証要素（例えば、都度発行されるパスコード）を送信する。認証要素は、ユーザ端末１１で受信されてもよいし、あるいは利用者の別のデバイス（例えば、別のスマートフォン、ＰＣなど）で受信されてもよい。

利用者は、ユーザ端末１１を操作して情報登録画面を介して認証要素を入力し、ユーザ端末１１は認証要素を販売システム１０に送信する。販売システム１０は、受信した認証要素が利用者に対して送信した認証要素と一致するかどうかを判定し、一致した場合にはＳ５０４に処理が進む。一方、一致しなかった場合、図５の処理フローは終了する。

Ｓ５０４にて、販売システム１０は、Ｓ５０３において認証要素が一致したと判定した場合には、ユーザＩＤおよびパスワードを発行し、ユーザ端末１１に送信する。ユーザＩＤおよびパスワードは、情報登録画面に表示されてもよいし、メール送信されてもよい。Ｓ５０４の処理が成功裏に完了すると、販売システム１０は、利用者のユーザ登録を完了する。利用者は、その後、図６の処理フローにしたがってＥＣサイトで商品を購入したり、あるいはＳ５０５以降の処理を通して商品情報の閲覧やユーザ情報の閲覧、更新をしたりすることができる。

Ｓ５０５にて、ユーザ端末１１は、ユーザＩＤおよびパスワードを販売システム１０に送信し、販売システム１０は、受信したユーザＩＤおよびパスワードに基づいて顧客ＤＢ１０６に問い合わせを行い、第１の認証処理を実行する。第１の認証処理が成功裏に行われたら、Ｓ５０６に処理が進み、成功しなかったら図５の処理フローは終了する。

Ｓ５０６にて、販売システム１０は、顧客ＤＢ１０６からログインユーザに関連付けられるメールアドレスを読み出し、ユーザＩＤとは異なる別の認証要素（例えば、都度発行されるパスコード）をメールアドレスに基づいて送信する。利用者は、ユーザ端末１１または別のデバイスにて受信した認証要素をユーザ端末１１を介して認証画面に入力する。ユーザ端末１１は、認証要素を販売システム１０に送信する。販売システム１０は、ユーザ端末１１から受信した認証要素が利用者に対して送信した認証要素と一致するかどうかを判定し、一致した場合にはＳ５０７に処理が進む。一方、一致しなかった場合、図５の処理フローは終了する。

Ｓ５０７にて、利用者は、ユーザ端末１１を操作して商品情報を閲覧したり、あるいはユーザ情報の閲覧、更新をしたりすることができる。例えば、利用者は、利用するヘアサロンを変えたことに伴い、サロンコード３０４を更新することができる。

（処理フロー：専用品購入処理および手数料算出処理）
図６は、ヘアサロンの利用者がＥＣサイトを介して専用品を購入し、流通業者に対する手数料が算出される処理を説明するフロー図である。本処理フローの前提として、図５のＳ５０５、Ｓ５０６で説明した二段階の認証処理が成功裏に完了しているものとする。

Ｓ６０１にて、利用者がユーザ端末１１を介して販売システム１０にアクセスすると、販売システム１０は、商品ＤＢ１０８から専用品の情報を読み出して商品購入画面に表示する。ユーザ端末１１によって商品購入画面上で購入希望商品、数量が指定されると、ユーザ端末１１は、ユーザ注文を販売システム１０に送信する。販売システム１０は、ユーザ端末１１からユーザ注文を受信し、ユーザ注文に含まれる情報に基づいて顧客注文１０９にデータを格納する。販売システム１０は、決済処理については外部企業が提供するシステムを利用してもよい。決済処理は、前払方式、即時払方式および後払方式のいずれであってもよく、特に限定されない。

Ｓ６０２にて、販売システム１０は、顧客注文１０９からデータを読み出し、注文された商品についての発送処理を行う。発送処理の後、専用品は、メーカーからユーザが指定した場所に配送される。

Ｓ６０３にて、販売システム１０は、顧客注文１０９からサロンコード３０４を読み出し、読み出したサロンコード３０４に基づいて流通業者ＤＢ１０７に問い合わせを行う。販売システム１０は、サロンコード３０４に関連付けられるヘアサロンの口座情報３１４および関連代理店３１５を読み出すとともに、読み出した関連代理店３１５に基づいて再度、流通業者ＤＢ１０７に問い合わせを行う。販売システム１０は、関連代理店３１５に関連付けられる代理店の口座情報３１４を読み出す。

販売システム１０は、顧客注文１０９から読み出した商品ＩＤ３２１、数量４０１、購入額４０２、および購入日４０３のうちの１つまたは複数に基づいて代理店およびヘアサロンそれぞれに対する販売手数料の金額を決定する。販売システム１０は、それぞれの販売手数料の金額、ヘアサロンの口座情報３１４および代理店の口座情報３１４に基づいて、ヘアサロンに対する振込依頼電文および代理店に対する振込依頼電文をそれぞれ生成し、金融機関システム１４に送信する。金融機関システム１４は、受信した振込依頼電文に従って、各口座に対する振込処理を行う。

販売システム１０は、任意に設定されるキャンペーンなどの情報に基づいて、特定の商品ＩＤの購入に対して、所定数量以上の購入に対して、所定金額以上の購入に対して、および／または所定の期間内の購入に対して、所定の割増率の販売手数料の金額を決定することができる。

販売システム１０は、ヘアサロンの美容師による営業活動情報に基づいて販売手数料の金額決定を行うこともできる。例えば、販売システム１０は、サロンコード３０４以外にヘアサロンの美容師から直接手渡されることで入力可能な第２のサロンコードを設定可能なように構成されることができる。このようにすることで、ヘアサロンの美容師は、サロンコード３０４以外に第２のサロンコードを利用者に伝えるようになり、ヘアサロンの利用者が２つのサロンコードを利用して専用品を購入することに応じて、販売システム１０は、通常よりも増額した販売手数料をヘアサロンに支払うことができるようになる。なお、第２のサロンコードは、使用期限を設定可能である。

（処理フロー：発注処理）
図７は、ヘアサロンおよび代理店によって行われる専用品の発注処理フローである。

Ｓ７０１にて、販売システム１０は、店舗端末１２からのアクセスに応答して、商品ＤＢ１０８から専用品の情報を読み出し、発注画面を介して店舗端末１２に提供する。ヘアサロンは、店舗端末１２を操作して注文したい専用品に対する注文数量を発注画面に入力し、店舗端末１２は注文情報を販売システム１０に送信する。販売システム１０は、店舗端末１２から注文情報を受信し、受信した注文情報に含まれるデータを店舗注文１１０にセットする。

Ｓ７０２にて、代理店は、代理店端末１３を操作して販売システム１０にアクセスし、各ヘアサロンから受けた注文をまとめてメーカーに注文する。代理店端末１３は、画面上に表示されている、店舗注文１１０から読み出された集約された発注情報を承認する。販売システム１０は、承認された発注情報を代理店端末１３から受信する。受信された発注情報に基づいて、メーカーはそれぞれの商品について各代理店への発送処理を行う。

以上、例示的な実施形態を参照しながら本発明の原理を説明したが、本発明の要旨を逸脱することなく、構成および細部において変更する様々な実施形態を実現可能であることを当業者は理解するだろう。すなわち、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記憶媒体等としての実施態様をとることが可能である。

１０ 販売システム
１１ ユーザ端末
１２ 店舗端末
１３ 代理店端末
１４ 金融機関システム
１０１ 制御部
１０２ 主記憶部
１０３ 補助記憶部
１０４ ＩＦ部
１０５ 出力部
１０６ 顧客ＤＢ
１０７ 流通業者ＤＢ
１０８ 商品ＤＢ
１０９ 顧客注文
１１０ 店舗注文

Claims (7)

1. 商品についてのユーザ注文を受信し、格納することと、
   格納されている前記ユーザ注文に含まれるサロンコードに関連付けられる第１の口座および代理店識別子を読み出すことと、
   読み出した前記代理店識別子に関連付けられる第２の口座を読み出すことと、
   格納されている前記ユーザ注文に含まれる販売手数料決定情報を読み出し、前記販売手数料決定情報に基づいて、前記第１の口座に対する第１の販売手数料および前記第２の口座に対する第２の販売手数料を決定することと
   を実行するように構成された販売システム。
2. 前記第１の口座に対して前記第１の販売手数料を振り込むための第１の振込依頼電文と、前記第２の口座に対して前記第２の販売手数料を振り込むための第２の振込依頼電文を生成することをさらに実行するように構成された、請求項１の販売システム。
3. 前記販売手数料決定情報は、前記ユーザ注文に関連付けられる商品識別子、購入数量、購入額、および購入日のうちの１つまたは複数の情報を含む、請求項１の販売システム。
4. 予め定められた販促情報にさらに基づいて、増額した前記第１の販売手数料および前記第２の販売手数料を決定することを実行するように構成された、請求項１の販売システム。
5. 前記ユーザ注文は、第２のサロンコードをさらに含み、
   前記第２のサロンコードにさらに基づいて、増額した前記第１の販売手数料を決定することを実行するように構成された、請求項１の販売システム。
6. 販売システムによって実行される方法であって、前記方法は、
   前記販売システムが、商品についてのユーザ注文を受信し、格納することと、
   前記販売システムが、格納されている前記ユーザ注文に含まれるサロンコードに関連付けられる第１の口座および代理店識別子を読み出すことと、
   前記販売システムが、読み出した前記代理店識別子に関連付けられる第２の口座を読み出すことと、
   前記販売システムが、格納されている前記ユーザ注文に含まれる販売手数料決定情報を読み出し、前記販売手数料決定情報に基づいて、前記第１の口座に対する第１の販売手数料および前記第２の口座に対する第２の販売手数料を決定することと
   を備える方法。
7. 請求項６に記載の方法をコンピュータに実行させるプログラム。

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