JP2023055586A - 船舶および船舶係留システム - Google Patents

船舶および船舶係留システム Download PDF

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啓志 阪本
Keiji Sakamoto
憲和 増田
Norikazu Masuda
隆之 篠井
Takayuki Shinoi
雅哉 荒尾
Masaya Arao
泰範 二瓶
Yasunori Nihei
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University Public Corporation Osaka
Nippon Kaiko Co Ltd
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Abstract

【課題】安全かつ容易に係留することができる船舶および船舶係留システムを提供する。【解決手段】船舶100は、複数の船体10と、複数の船体10に支持される被支持体30と、複数の船体10と被支持体30とを接続する、船体方向変更部50と、推進装置70と、を備え、自船の前部が向く方向を船舶船首方向HDとし、各船体10の船首尾線を船首側に延ばした方向を各船体10のそれぞれの船体船首方向DFとし、船体方向変更部50は、船体10の船体船首方向DFを変更可能であり、複数の船体10のうち、一部の船体10を係留用船体10Xとし、係留用船体10Xを係留位置MPに接近させるように自船の位置を移動させる動作を係留動作として、係留動作は、係留用船体10の船体船首方向DFに対して交差する方向への移動を含む。【選択図】図11

Description

本発明は、複数の船体を備え、船体の向きを相互に変更可能である船舶、および、船舶と係留装置とを備えた船舶係留システムに関する。
本願の出願人は、複数の船体を備え、船体の向きを相互に変更可能である船舶を提案している(特許文献1参照)。この船舶は、自船の位置を移動させる航行動作と、自船の位置を定点に保持する定点保持動作とを切り換えながら、少ないエネルギー消費量で広範囲を移動することができる。
本願発明者は、特許文献1に記載の船舶を、例えば海洋や湖沼における水中環境調査に利用することを検討している。この場合、船舶は、航行動作を自動操縦によって行い、調査対象の水域を移動する。水中環境調査を行う観測点では、自動操縦によって航行動作から定点保持動作に切り替えを行い、定点保持動作を行いながら水中環境調査を実行する。
特許第6332824号公報
ところで、船舶自体や船舶に搭載された観測機器に対して充電やメンテナンスを行う場合、船舶を陸地や桟橋、他の母船等に係留した状態で行うことが便利である。また、船舶を係留する際に、船舶が自動運転によって係留位置まで移動できるようにすれば、船舶の係留作業を行う作業者の手数を減らすことができる。さらに、係留位置まで移動してきた船舶を自動的に係留できれば、船舶の係留のための手数をさらに減らすことができる。
しかしながら、船舶を係留位置である陸地や桟橋等に接近させる際、自船の位置や進路を正確に制御しなければ、船舶が陸地や桟橋等に接触することとなり、船舶や観測機器等を損傷させるおそれがある。また、船舶が受ける風等の外乱が大きくなった場合に、船舶の位置や進路を保持または変更することが困難になれば、船舶を安全に係留位置まで移動させることは困難である。
本発明の目的は、風等の外乱の中でも自船の位置や進路を保持しやすくすることにより、係留位置に対して、安全かつ正確に接近させることができる船舶を提供することである。また、本発明の他の目的は、船舶を安全かつ容易に係留することができる船舶係留システムを提供することである。
本発明の船舶は、
複数の船体と、
前記複数の船体に支持される被支持体と、
前記複数の船体と前記被支持体とを接続する、船体方向変更部と、
推進装置と、
を備え、
自船の前部が向く方向を船舶船首方向とし、
前記各船体の船首尾線を船首側に延ばした方向を前記各船体のそれぞれの船体船首方向とし、
前記船体方向変更部は、前記船体の船体船首方向を変更可能であり、
前記複数の船体のうち、一部の前記船体を係留用船体とし、前記係留用船体を係留位置に接近させるように自船の位置を移動させる動作を係留動作として、
前記係留動作は、前記係留用船体の船体船首方向に対して交差する方向への移動を含む。
本発明の船舶係留システムは、
本発明の船舶と、
前記係留動作によって係留位置に接近した前記係留用船体を係留することにより、前記船舶を係留する係留装置と、を備える。
本発明の船舶によれば、風等の外乱の中でも自船の位置や進路を保持しやすくすることにより、係留位置に対して、安全かつ正確に接近させることができる。
本発明の船舶係留システムによれば、船舶を安全かつ容易に係留することができる。
図1は、船舶が平行配置となった状態の一例を示す平面図である。 図2は、図1のA―A線における側面断面図である。 図3は、第1船体の船体船首方向の変更動作を説明する平面図である。 図4は、定点保持モードにおいて、船舶が非平行配置となった状態の一例を示す平面図である。 図5は、係留モードにおいて、船舶が係留動作を行うために係留用配置となった状態の一例を示す平面図である。 図6は、船舶制御システムの構成を示す概略図である。 図7は、係留装置の保持部が(A)開放状態(B)係留状態となった状態を示す斜視図である。 図8は、保持部が開放状態とされた係留装置に船舶が接近する状態を示す船舶係留システムの平面図である。 図9は、船舶が係留位置に到達し、係留装置の保持部が係留状態となった状態を示す船舶係留システムの平面図である。 図10は、航行モードから係留モードに切り替わり、係留モードで係留装置に接近するように係留動作を行う、船舶の動作の一例を示す平面図である。 図11は、保持部が開放状態であり、船舶が係留装置に接近する状態を示す船舶係留システムの斜視図である。 図12は、保持部が開放状態であり、船舶が係留装置に到達した状態を示す船舶係留システムの平面図である。 図13は、保持部が係留状態となり、船舶が係留装置に係留された状態を示す船舶係留システムの平面図である。 図14は、3体の船体を有する船舶を示す平面図である。
本発明の一実施形態にかかる船舶は、
複数の船体と、
前記複数の船体に支持される被支持体と、
前記複数の船体と前記被支持体とを接続する、船体方向変更部と、
推進装置と、
を備え、
自船の前部が向く方向を船舶船首方向とし、
前記各船体の船首尾線を船首側に延ばした方向を前記各船体のそれぞれの船体船首方向とし、
前記船体方向変更部は、前記船体の船体船首方向を変更可能であり、
前記複数の船体のうち、一部の前記船体を係留用船体とし、前記係留用船体を係留位置に接近させるように自船の位置を移動させる動作を係留動作として、
前記係留動作は、前記係留用船体の船体船首方向に対して交差する方向への移動を含む(第1の構成)。
上記構成によれば、係留用船体を係留位置に接近させるように自船の位置を移動させる係留動作は、係留用船体の船体船首方向に対して交差する方向への移動を含んでいる。
係留用船体の船体船首方向に対して交差する方向へ船舶が移動する場合、係留用船体による水の抵抗が大きくなり、船舶を減速または停止させる際、あるいは風流れに対してブレーキ効果が得られやすくなる。
このため、船舶が受ける風等の外乱が大きくなった場合でも、船舶の位置や進路を保持しやすくなり、係留位置に対して、安全かつ正確に接近させることができる。
上記第1の構成において、
前記係留動作は、
前記係留用船体の船体船首方向と、前記係留用船体以外の前記船体の船体船首方向とが相互に交差するように配置された状態で実行されてもよい(第2の構成)。
上記構成によれば、係留用船体の船体船首方向と、係留用船体以外の船体の船体船首方向とが相互に交差するように配置された状態で係留動作が行われる。
この場合、係留用船体および係留用船体以外の船体による水の抵抗により、船舶の前後方向および左右方向へのブレーキ効果が得られやすくなる。
このため、船舶が受ける風等の外乱が大きくなった場合でも、船舶の位置や進路を保持しやすくなり、係留位置に対して、安全かつ正確に接近させることができる。
上記第1の構成において、
前記係留動作は、
前記係留用船体の船体船首方向と、前記係留用船体以外の前記船体の船体船首方向とが相互に直交するように配置された状態で実行されてもよい(第3の構成)。
上記構成によれば、係留用船体の船体船首方向と、係留用船体以外の船体の船体船首方向とが相互に直交するように配置された状態で係留動作が行われる。
この場合、係留用船体および係留用船体以外の船体による水の抵抗をより大きくすることができ、船舶の前後方向および左右方向へのブレーキ効果が得られやすくなる。
このため、船舶が受ける風等の外乱が大きくなった場合でも、船舶の位置や進路を保持しやすくなり、係留位置に対して、安全かつ正確に接近させることができる。
上記第1から第3の構成において、
前記係留用船体は、複数の前記船体を含み、
前記係留動作は、複数の前記係留用船体のそれぞれの船体船首方向が相互に平行となるように配置された状態で実行されてもよい(第4の構成)。
上記構成によれば、係留動作は、複数の係留用船体のそれぞれの船体船首方向が相互に平行となるように配置された状態で実行される。
これにより、係留用船体の船体船首方向に対して交差する方向へ船舶が移動する場合に、係留用船体による水の抵抗を大きくすることができ、ブレーキ効果が得られやすくなる。
また、複数の係留用船体が係留されることにより、船舶を安定した状態で係留することができる。
本発明の一実施形態にかかる船舶係留システムは、
上記第1から第4のいずれかの構成の船舶と、
前記係留動作によって係留位置に接近した前記係留用船体を係留することにより、前記船舶を係留する係留装置と、を備える(第5の構成)。
上記構成によれば、係留装置は、係留動作によって係留位置に接近した係留用船体を係留することにより、船舶を係留する。
このため、船舶を係留装置に対して安全かつ正確に接近させ、係留装置により船舶を安全かつ容易に係留することができる。
上記第5の構成において、
前記係留装置は、
前記係留用船体が出入可能な状態である開放状態と、前記係留用船体を係留する状態である係留状態とに切り替え可能な保持部を有し、
前記保持部は、前記係留位置において、前記係留用船体の一方の端部と、他方の端部とを保持することにより、前記船舶を係留してもよい(第6の構成)。
上記構成によれば、係留装置の保持部は、係留位置において、係留用船体の一方の端部と、他方の端部とを保持することにより、船舶を係留する。
このため、船舶を安定した状態で係留することができる。
上記第6の構成において、
前記保持部は、
第1方向に延びる係留装置本体を有し、
前記保持部は、前記係留装置本体に対して前記第1方向に移動することにより、前記開放状態と前記係留状態とが切り替えられ、
前記係留動作は、
前記係留装置において、前記係留用船体の船体船首方向が、前記第1方向と平行になるように実行されてもよい(第7の構成)。
上記構成によれば、船舶による係留動作は、係留装置において、係留用船体の船体船首方向が、第1方向と平行になるように実行される。
このため、係留用船体のブレーキ効果により、船舶と係留装置とが衝突しにくくなる。
また、船舶が係留装置に接近した姿勢のまま、係留装置によって船舶が係留される。
このため、船舶を係留装置に対して安全かつ正確に接近させ、係留装置により船舶を安全かつ容易に係留することができる。
上記第6または第7の構成において、
前記係留装置は、
前記係留用船体が前記係留位置に接近したことを検知する検知部を有し、
前記検知部によって前記係留用船体が前記係留位置に接近したことが検知された場合、前記保持部は、前記開放状態から前記係留状態に切り替えられて、前記係留用船体を保持してもよい(第8の構成)。
上記構成によれば、係留用船体が係留位置に接近したことが検知されると、保持部は、開放状態から係留状態に切り替えられて、係留用船体を保持する。
このため、係留位置まで移動してきた船舶を自動的に係留することができ、船舶の係留のための手数を減らすことができる。
上記第5から第8のいずれかの構成において、
前記係留装置は、
浮力によって水に浮くように設置可能であるとともに、分割して運搬可能としてもよい(第9の構成)。
上記構成によれば、係留装置は、分割して運搬可能であり、任意の位置において水に浮くように設置可能である。
このため、船舶を任意の場所で係留装置に係留した状態で、船舶のメンテナンス等を行うことができる。
[実施形態1]
以下、図面を参照し、本発明の実施形態1に係る船舶100および船舶係留システム400について、詳しく説明する。図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。なお、説明を分かりやすくするために、以下で参照する図面においては、構成が簡略化または模式化して示されたり、一部の構成部材が省略されたりしている。また、各図に示された構成部材間の寸法比は、必ずしも実際の寸法比を示すものではない。
本実施形態にかかる船舶100は、自動運転を行いながら、例えば海洋や湖沼において水中環境調査等の作業を実行する船舶である。また、本実施形態にかかる船舶係留システム400は、船舶100および係留装置300を備えている。係留装置300は、係留位置MPに接近した船舶100を安全かつ容易に係留する装置である。
船舶100は、定点保持動作、航行動作、および係留動作などを行う複数の運転モードを有している。定点保持モードでは定点保持動作が実行され、自船の位置を定点に保持させる動作を行う。航行モードでは航行動作が実行され、定点保持動作させずに自船の位置を移動させる。係留モードでは係留動作が実行され、船舶100の位置や進路を保持しやすくしながら、係留位置MPに対して接近する。
船舶100は、自動運転により航行モードで複数の目標位置に順次移動し、各目標位置で定点保持モードに切り替えて水中環境調査等の作業を実行する。そして、充電やメンテナンス等のために係留する場合には、係留位置MP付近まで航行モードで移動した後、係留モードに切り替えられ、自動運転によって係留動作を行う。係留装置300は、係留動作によって係留位置MPに接近した船舶100を自動的に係留する。
[船舶]
まず、船舶100の全体構成について説明する。図1は、船舶100が平行配置PAとなった状態の一例を示す平面図である。図1に示すように、船舶100は、4体の船体10(第1船体101、第2船体102、第3船体103、第4船体104)、被支持体30、船体方向変更部50、推進装置70、および制御部180を備えている。以下の説明において、第1船体101、第2船体102、第3船体103、および第4船体104を区別せずに説明する場合には、単に船体10という場合がある。
本実施形態では、各船体10の向きは固定されておらず、運転モードに対応させて各船体10の姿勢を変更することが可能である。各船体10の姿勢が変化するため、船舶100の前後左右と、各船体10の前後左右の関係は一定ではない。そこで船舶100と各船体10のそれぞれの向きを区別するため、以下のように定義する。
船舶100の前部は、各船体10の向きに関わらず、第1船体101および第2船体102が配置されている側とし、船舶100の前方を矢印Fで示す。船舶100の後部は、第3船体103および第4船体104が配置されている側とし、船舶100の後方を矢印Bで示す。船舶100の左部は、第1船体101および第4船体104が配置されている側とし、船舶100の左方を矢印Lで示す。船舶100の右部は、第2船体102および第3船体103が配置されている側とし、船舶100の右方を矢印Rで示す。また、特に船舶100の前部が向く方向を船舶船首方向(ヘディング)HDとし、矢印HDで示す。船舶船首方向HDは、船舶100の前方Fと一致している。被支持体30には、船舶船首方向HDを示す三角形の表示30BAを付している。また、船舶100の上方を矢印U、船舶100の下方を矢印Dで示す。
船舶100の進行方向に対する前方を矢印TF、船舶100の進行方向に対する後方を矢印TB、船舶100の進行方向に対する右方を矢印TR、船舶100の進行方向に対する左方を矢印TLでそれぞれ示す。
船舶100は、運転モードによっては船舶100の前方F、後方B、右方R、左方L、斜め方向に直進および旋回が可能である。このため、船舶100の前方F、後方B、右方R、左方Lと、船舶100の進行方向の前方TF、後方TB、右方TR、左方TLは、必ずしも一致しない。
各船体10には船首尾方向を示す仮想の船首尾線CLが示されている。各船体10の船首尾線CLを船首10F側に延ばした方向を船体船首方向DFとし、船体船首方向DFと反対の方向を船体船尾方向DBとする。各船体10の船首10Fには、船首10Fの向きを示す略三角形の表示10FAを付している。
本実施形態では、各船体10は、同一の船型を有している。各船体10の船型は排水量型であり、船首尾線CLに対して対称である。船幅は、船首尾線CLの中央部Wにおいて最も広くなっている。船首尾線CLの長さは、船幅に対して長く、各船体10は平面視で長細い船型を有している。水面位置における船首尾線CL方向の長さをLWとし、水面位置における船幅方向の長さをBWとして、BW/LWは、1.0以下であればよく、0.5以下であれば好ましい。本実施形態では、BW/LWは約0.25である。船首10F側と船尾10B側の船型は、中央部Wに対して略対称であり、船幅は、中央部Wから船首10Fおよび船尾10Bに向かうにしたがって漸次細くなっている。このため、各船体10が船体船首方向DFまたは船体船尾方向DBに移動する場合に流体から受ける抵抗は、比較的小さい。一方、船首尾線CLに交差する方向(斜め方向や横方向)に移動する場合に流体から受ける抵抗は、船体船首方向DFおよび船体船尾方向DBに移動する場合に受ける抵抗よりも大きい。
被支持体30は、各船体10によって支持されている。被支持体30は、被支持体本体31およびアーム33を有している。
被支持体本体31は、被支持体30の基体をなす部分である。被支持体本体31の中央部には、上下方向に貫通する作業口32が形成されている。作業口32は、例えば、水中環境調査等で用いる機器を昇降させる場合に用いられる。被支持体本体31の内部には、収容空間が構成されている。収容空間には、制御部180、および電源装置(図示せず)等が収容されている。被支持体本体31の上面には、現在位置情報取得部190が設けられている。現在位置情報取得部190は、GNSSセンサ191および方位センサ192を有している(図6参照)。
アーム33は、各船体10に対応して設けられている。アーム33は、各船体10に設けられている支持軸51を保持して、各船体10と被支持体本体31を接続している。
船体方向変更部50は、各船体10の船体船首方向DFを、船舶船首方向HDおよび他の船体船首方向DFに対して変更可能に構成されている。各船体10はそれぞれ船体船首方向DFを水平方向に全方位(360度)に変更可能である(図3参照)。船体方向変更部50には支持軸51が上下方向に立設されている。各船体10は、支持軸51を介して被支持体30に接続されている。船舶100の前部側と後部側における各支持軸51の間隔、船舶100の右部側と左部側における各支持軸51の間隔は、各船体10の船体船首方向DFを変化させた場合に、各船体10が相互に干渉しないように設定されている。船体方向変更部50の動作は、制御部180によって制御されている。船体方向変更部50の具体的な構成については後述する。
推進装置70は、各船体10に配置されており、各船体10の推進力を発生させる。推進装置70は、プロペラ軸71、プロペラ72、およびモータ73を有している。
プロペラ72は、各船体10の船尾10Bに配置されており、プロペラ軸71の端部に取付けられている。
モータ73は、プロペラ軸71に接続されており、プロペラ72を回転させて推力を発生させる。モータ73の回転数を変化させることで、各船体10の推力の大きさを変化させる。モータ73の回転方向を正逆に変化させることで、各船体10の推力を船体船首方向DFまたは船体船尾方向DBに切り換える。各船体10のモータ73を駆動させる電力は、被支持体30に搭載された電源装置(図示せず)から供給される。推進装置70の動作は、制御部180によって制御されている。
制御部180は、船舶100の自動運転を制御する船舶制御システム200を構成する(図6参照)。制御部180は、船舶100の自動運転を制御するため、各船体10に設けられた船体方向変更部50、および推進装置70の動作を制御する。制御部180の具体的な構成については後述する。
図2は、図1のA―A線における側面断面図である。図2では、第1船体101および第4船体104の内部と、被支持体30が見えている。各船体10の内部には、主に船体方向変更部50、および推進装置70が設けられている。
船体方向変更部50は、支持軸51、軸受け部53、およびモータ55を有している。軸受け部53は、船体10の内部に固定されている。支持軸51は、下部が軸受け部53によって回転可能に支持されており、上部は被支持体30のアーム33に固定されている。このため、船体10は、支持軸51およびアーム33に対して回転可能である。
モータ55は、軸受け部53とともに船体10の内部に固定されている。モータ55の回転軸551には第1ギヤ571が取り付けられている。支持軸51の下部には、第2ギヤ572が取り付けられている。第1ギヤ571と第2ギヤ572は噛み合わされており、モータ55の回転軸551の回転力が支持軸51に伝達されるように構成されている。モータ55の回転軸551を回転させると、その回転力により、軸受け部53、モータ55および船体10が支持軸51を中心として回転する。
モータ55は、例えばサーボモータやステッピングモータであり、回転軸551の回転角度を制御可能である。回転軸551の回転角度を制御して、支持軸51回りの回転角度を制御することにより、船体10の姿勢(船体船首方向DFの方向)を制御することができる。各船体10のモータ55を駆動させる電力は、被支持体30に搭載された電源装置(図示せず)から供給される。
図3は、第1船体101の船体船首方向DFの変更動作を説明する平面図である。船体船首方向DFの変更動作について、第1船体101を例に挙げて説明する。
図3では、第1船体101が姿勢101PAから姿勢101NPAに変化する状態を示している。姿勢101PAは、図1に示した平行配置PAにおける第1船体101の姿勢である。姿勢101NPAは、図4に示した非平行配置NPAにおける第1船体101の姿勢である。変更前の状態である姿勢101PAでは、船体船首方向DFが船舶船首方向HDと平行になっている。変更後の状態である姿勢101NPAでは、船体船首方向DFが船舶100の中心(平面視で被支持体30の中心)SQC方向を向いている。
姿勢101PAから姿勢101NPAへの変更では、船体船首方向DFは、支持軸51を中心に右回りに角度θ1=135度変更されている。この船体船首方向DFの変更は、第1船体101に設けられた船体方向変更部50を制御部180で制御することによって実行される。第1船体101と同様に、第2船体102、第3船体103、および第4船体104についても各船体10に設けられた船体方向変更部50を制御部180で制御することによって船体船首方向DFの変更が実行される。なお、船体方向変更部50の動作は、図3に示した動作に限定されない。船体船首方向DFの変更角度θ1は、任意の角度に設定することが可能である。
次に、各船体10が各運転モードにおいてとりうる配置および動作について説明する。図1は、航行モードにおいて、船舶100が平行配置PAとなった状態の一例を示す平面図である。図4は、定点保持モードにおいて、船舶100が非平行配置NPAとなった状態の一例を示す平面図である。図5は、係留モードにおいて、船舶100が係留動作を行うために係留用配置PBとなった状態の一例を示す平面図である。
図1に示すように、平行配置PAは、各船体10の船体船首方向DFが相互に平行となるように配置された状態である。平行配置PAは、主に航行モードにおいて船舶100が航行動作を行う場合の姿勢である。図1の平行配置PAの状態において、船舶100が各船体10の船体船首方向DFに移動する場合には、船舶100が受ける抵抗は非平行配置NPAの状態よりも小さい。この状態で各船体10の推進装置70の推力の配分を制御することにより、船舶100の前方Fおよび後方Bへの推進力と、右方Rおよび左方Lへの操舵力(回頭モーメント)を発生させる。このため、船舶100は、前方Fおよび後方Bへの移動と、右方Rおよび左方への旋回を行うこと可能である。
図4に示すように、非平行配置NPAは、各船体10の船体船首方向DFが他の船体船首方向DFに対して非平行とされた状態である。図4では、各船体10は、船首尾線CLが平面視で略X字状となるように配置されている。各船体10の船体船首方向DFは、船舶の中心SQCを向いており、各船体10の船体船尾方向DBは、船舶の中心SQCから放射状に外方に向いている。
非平行配置NPAは、主に定点保持モードにおいて船舶100が定点保持動作を行う場合の姿勢である。非平行配置NPAの状態では、船舶100は、どの方向に移動する場合においても抵抗が大きくなっており、風による外乱がある場合でも定点から移動しにくくなるブレーキ効果を生じさせる。この状態で各船体10の推進装置70による推力の配分を制御することにより、船舶100の移動方向を船舶100の前方F、後方B、右方R、左方L、および斜め方向を含む水平方向に全方位(360度)に自在に制御すること可能である。
図5は、係留モードにおいて、船舶100が係留動作を行うために係留用配置PBとなった状態の一例を示している。係留用配置PBは、主に係留モードにおいて船舶100が係留動作を行う場合の姿勢である。係留動作は、係留装置300等の係留位置MPに接近させるように船舶100の位置を移動させる動作である。図5では、船舶100の進行方向(矢印TFで示す方向)に係留位置MPがある状態を示している(図8参照)。係留用配置PBは、係留動作を行う場合に、船舶100の位置や進路を保持しやすくするための配置である。
係留用配置PBでは、複数の船体10のうちの一部の船体10が係留用船体10Xとされる。図5では、第1船体101および第2船体102の2体が係留用船体10Xに設定されている。係留動作では、係留用船体10Xを係留位置MPに接近させるように船舶100の位置を移動させる。係留動作は、係留用船体10Xの船体船首方向DFに対して交差する方向への移動を含んでいる。例えば図5において、船舶100が矢印TFの方向に移動する場合、船舶100は、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の船体船首方向DFに対して直交する方向へ移動することとなる。係留用船体10Xの船体船首方向DFに対して交差する方向へ船舶100が移動する場合、係留用船体10Xによる水の抵抗が大きくなり、船舶100を減速または停止させる際や、風流れに対してブレーキ効果が得られやすくなる。このため、船舶100が受ける風等の外乱が大きくなった場合でも、船舶100の位置や進路を保持しやすくなり、係留位置MPに対して、安全かつ正確に接近させることができる。図5のように、船舶100が係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の船体船首方向DFに対して直交する方向へ移動する場合、係留用船体10Xによるブレーキ効果がより大きくなる。
係留用配置PBにおいて、係留用船体10Xが複数である場合には、それぞれの船体船首方向DFが相互に平行に配置されることが好ましい。図5では、第1船体101および第2船体102は、それぞれの船体船首方向DFが相互に平行になるように配置されている。特に図5では、それぞれの船体船首方向DFが同一直線上になるように配置されている。複数の係留用船体10Xをこのように配置することにより、係留用船体10Xの船体船首方向DFに対して交差する方向へ船舶100が移動する場合に、係留用船体10Xによる水の抵抗を大きくすることができ、ブレーキ効果が得られやすくなる。
係留用船体10X以外の船体10を非係留用船体10NXとすると、図5では、第3船体103および第4船体104の2体が非係留用船体10NXに設定されている。そして係留動作は、係留用船体10Xの船体船首方向DFと、非係留用船体10NXの船体船首方向DFとが相互に交差するように配置された状態で実行されることが好ましい。この場合、係留用船体10Xおよび非係留用船体10NXによる水の抵抗により、船舶100の前後方向および左右方向へのブレーキ効果が得られやすくなる。特に図5では、係留用船体10Xの船体船首方向DFと、非係留用船体10NXの船体船首方向DFとが相互に直交するように配置されている。これにより、船舶100の前後方向(矢印TF、TB)および左右方向(矢印TR、TL)へのブレーキ効果が得られやすくなる。
また、図5に示すように、係留用船体10Xの船体船首方向DFと、非係留用船体10NXの船体船首方向DFとが相互に直交するように配置されている場合には、係留動作中の移動や進路変更が容易になる。船舶100が矢印TF(矢印TB)で示す方向に移動する場合、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)を非係留用船体10NX(第3船体103および第4船体104)の推進力によって、あたかもタグボートで押す(引く)ように移動させることができる。非係留用船体10NX(第3船体103および第4船体104)の推進力のバランスを変更することによって、船舶100の進行方向を変える操舵力(回頭モーメント)を発生することもできる。また、船舶100が矢印TR(矢印TL)で示す方向に移動する場合、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の推進力によって移動させることができる。
なお、係留用配置PBは、図5の配置に限定されない。例えば、係留用船体10Xは、第1船体101および第2船体102に限定されず、いずれの船体10が係留用船体10Xとされてもよい。また、係留用船体10Xは2体に限定されず、1体であってもよい。さらに、船体の数や配置によっては、係留用船体10Xの数を任意に設定してもよい。
図6は、船舶制御システム200の構成を示す概略図である。船舶制御システム200は、船舶100の自動運転を制御するシステムである。図6では、船舶制御システム200のうち、主に船舶100の移動を制御するための構成を示している。船舶制御システム200は、制御部180、現在位置情報取得部190、各船体10に設けられている船体方向変更部50および推進装置70を備えている。
現在位置情報取得部190は、GNSSセンサ191および方位センサ192を有している。GNSSセンサ191は、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号を受信する。GNSSセンサ191で受信されたGNSS信号は、制御部180に入力される。方位センサ192は、船舶100の船舶船首方向HDの方位を検出する。方位センサ192からの検出信号は、制御部180に入力される。なお、現在位置情報取得部190は、他のセンサ、例えば風向・風速センサ、潮流センサ等を有していてもよい。
制御部180には、各船体10に設けられている船体方向変更部50および推進装置70が接続されている。制御部180は、各船体10の船体方向変更部50および推進装置70を制御することにより、船舶100の自動運転を制御する。
制御部180は、メモリ181、現在位置情報算出部182、第1運転モード判定部183、第2運転モード判定部184、船体方向制御部185、および推進装置制御部187を備えている。
メモリ181は、船舶100の自動運転に関するデータを記憶している。メモリ181には、経路データDE1、第1運転モード判定基準データDE2、第2運転モード判定基準データDE3、船体方向制御データDE4、および推力配分データDE5が保存されている。
経路データDE1には、例えば、水中環境調査等を行う複数の調査位置(目標位置)TP1~TPNに関する位置データ、および複数の目標位置TP1~TPNまで所定の順序で航行するための経路に関するデータ等が記録されている。また、経路データDE1には、係留装置300の位置など1箇所または複数個所の係留位置MPのデータ、および任意の位置から各係留位置MPまで航行するための経路に関するデータ等が記録されている。
第1運転モード判定基準データDE2には、運転モードを航行モードとするか、定点保持モードとするかを判定するための判定基準が記録されている。本実施形態では、第1運転モード判定基準データDE2には、現在位置から目標位置までの距離に基づいて、航行モードとするか定点保持モードとするかを判定するための判定基準が記録されている。
具体的には、現在位置から目標位置までの距離が所定の基準距離PD以上である場合には、運転モードを航行モードとし、現在位置から目標位置までの距離が所定の基準距離PD未満である場合には、運転モードを定点保持モードとする判定基準が記録されている。また、船舶100が目標位置に到達した場合、すなわち、現在位置から目標位置までの距離が0になった場合には、定点保持モードのままその位置を保持し続けるようにする判定基準も記録されている。
第2運転モード判定基準データDE3には、現在位置から係留位置MPに向けて移動するかどうかを判定するための判定基準、および、係留位置MPに向けて移動している状態での運転モードを航行モードから係留モードに切り替えるかどうかを判定するための判定基準が記録されている。
具体的には、予定された調査位置での調査が終了した場合や、充電量が所定の残量まで低下した場合、あるいは船舶100や観測機器等にメンテナンスが必要であることを検知した場合等には、現在位置から係留位置MPに向けて移動すると判定する判定基準が記録されている。
また、現在位置から係留位置MPまでの距離が所定の基準距離以上である場合には、運転モードを航行モードとし、現在位置から係留位置までの距離が所定の基準距離未満である場合には、運転モードを係留モードとする判定基準が記録されている。船舶100が係留モードで係留動作を行って係留位置MPに到達した場合、すなわち、現在位置から係留位置までの距離が0になった場合には、係留モードのままその位置で停止する判定基準も記録されている。
船体方向制御データDE4には、各船体10に設けられた船体方向変更部50の動作に関するデータが記録されている。具体的には、各運転モード(航行モード、定点保持モード、係留モード)に適合した各船体10の姿勢をとるための設定と、各船体10の船体船首方向DFを変化させるための船体方向変更部50の動作に関するデータが記録されている。
本実施形態では、航行モードでは各船体10が平行配置PA(図1参照)をとるように設定されている。そして、各船体10が平行配置PAをとるために、各船体船首方向DFと、船舶100の船舶船首方向HDとがなす角度が、各船体10とも0度となるように船体方向変更部50の動作データが設定されている。
定点保持モードでは各船体10が非平行配置NPA(図4参照)の状態となるように設定されている。そして、各船体10が非平行配置NPAの状態となるために、各船体10の船体船首方向DFと、船舶100の船舶船首方向HDとがなす角度が、船体10ごとに所定の角度となるように船体方向変更部50の動作データが設定されている。
係留モードでは、各船体10が係留用配置PB(図5参照)の状態となるように設定されている。そして、各船体10が係留用配置PBの状態となるために、各船体10の船体船首方向DFと、船舶100の船舶船首方向HDとがなす角度が、船体10ごとに所定の角度となるように船体方向変更部50の動作データが設定されている。
推力配分データDE5には、各運転モード(航行モード、定点保持モード、係留モード)における、推進装置70の推力の配分に関するデータが記録されている。
本実施形態では、航行モードでは船舶100は平行配置PAをとるため、平行配置PAにおける船舶100の船舶船首方向HDの方位と、現在位置から目標位置までの方位との関係に応じて、各推進装置70に出力させる推力の配分に関するデータが記録されている。各船体10の推進装置70の推力の配分を制御することにより、船舶100の前方Fおよび後方Bへの推進力と、船舶100の右方Rおよび左方Lへの操舵力(回頭モーメント)を発生させるように推進装置70の動作データが設定されている。
定点保持モードでは船舶100は、非平行配置NPAをとるため、非平行配置NPAにおける船舶100の船舶船首方向HDの方位と、現在位置から目標位置までの方位との関係に応じて、各推進装置70に出力させる推力の配分に関するデータが記録されている。各船体10の推進装置70の推力の配分を制御することにより、船舶100の移動方向を前方F、後方B、左方L、右方R、および斜め方向を含む水平方向に全方位(360度)に自在に制御するように、推進装置70の動作データが設定されている。
係留モードでは船舶100は、係留用配置PBをとるため、係留用配置PBにおける船舶100の船舶船首方向HDの方位と、現在位置から係留位置MPまでの方位との関係に応じて、各推進装置70に出力させる推力の配分に関するデータが記録されている。各船体10の推進装置70の推力の配分を制御することにより、船舶100の前方Fおよび後方Bへの推進力と、船舶100の右方Rおよび左方Lへの操舵力(回頭モーメント)を発生させるように推進装置70の動作データが設定されている。
現在位置情報算出部182は、現在位置情報取得部190からの検出信号に基づいて、現在位置における位置情報、および移動速度等に関する情報を算出する。具体的には、現在位置情報算出部182は、GNSSセンサ191からのGNSS信号に基づいて、船舶100の現在位置の座標(現在位置GNSS座標)を算出し、方位センサ192からの検出信号に基づいて、船舶100の船舶船首方向HDの方位を算出する。また、現在位置情報算出部182は、メモリ181に記憶されている経路データDE1に記録された目標位置および経路に関するデータを参照して、目標位置までの距離、および船舶100の船舶船首方向HDに対する目標位置の方位を算出する。
第1運転モード判定部183は、メモリ181に記憶されている第1運転モード判定基準データDE2を参照して、目標位置までの移動に適合した運転モード(航行モードまたは定点保持モード)を判定する。本実施形態では、第1運転モード判定基準データDE2、および、現在位置情報算出部182で算出された目標位置までの距離を参照して、現在位置から目標位置までの距離が所定の基準距離PD以上の場合には、運転モードを航行モードと判定し、現在位置から目標位置までの距離が所定の基準距離PD未満の場合には、運転モードを定点保持モードと判定する。また、現在位置から目標位置までの距離が0の場合には、船舶100が目標位置に到達しているとし、運転モードを定点保持モードとしたまま、その位置を保持し続けるように判定する。
第2運転モード判定部184は、メモリ181に記憶されている第2運転モード判定基準データDE3を参照して、現在位置から係留位置MPに向けて移動するかどうかを判定する。また、係留位置MPに向けて移動している状態での運転モードを航行モードから係留モードに切り替えるかどうかを判定する。
具体的には、予定された調査位置での調査が終了した場合や、充電量が所定の残量まで低下した場合、あるいは船舶100や観測機器等にメンテナンスが必要であることを検知した場合等には、現在位置から係留位置MPに向けて移動すると判定する。
また、現在位置から係留位置MPまでの距離が所定の基準距離以上である場合には、運転モードを航行モードとし、現在位置から係留位置までの距離が所定の基準距離未満である場合には、運転モードを係留モードにすると判定する。また、船舶100が係留モードで係留動作を行って係留位置MPに到達した場合、すなわち、現在位置から係留位置までの距離が0になった場合には、係留モードのままその位置で停止するように判定する。
船体方向制御部185は、メモリ181に記憶されている船体方向制御データDE4を参照し、第1運転モード判定部183および第2運転モード判定部184で判定された各運転モード(航行モード、定点保持モード、係留モード)に対応させて、各船体10に設けられた船体方向変更部50の動作を制御する。
推進装置制御部187は、メモリ181に記憶されている推力配分データDE5を参照し、第1運転モード判定部183および第2運転モード判定部184で判定された各運転モード(航行モード、定点保持モード、係留モード)に対応させて、各船体10に設けられた推進装置70の動作を制御する。
[係留装置]
次に、船舶係留システム400を構成する係留装置300について説明する。図7は、係留装置300の保持部320が、図7Aでは開放状態PM1、図7Bでは係留状態PM2となった状態を示す斜視図である。図8は、保持部320が開放状態PM1とされた係留装置300に船舶100が接近する状態を示す船舶係留システム400の平面図である。図9は、船舶100が係留位置MPに到達し、係留装置300の保持部320が係留状態PM2となった状態を示す船舶係留システム400の平面図である。
図8および図9に示すように、係留装置300は、係留動作によって係留位置MPに接近した船舶100の係留用船体10Xを係留することにより、船舶100を係留する装置である。図7に示すように、係留装置300は、第1係留部301および第2係留部302から構成されている。係留装置300の大きさは、船舶100の大きさに応じて設定される。本実施形態では、船舶100の各船体10の全長を約1.2mとし、係留用配置PB(図9)における2体の係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の合計の長さを約2.5mとすると、係留装置300の大きさは、長手方向の長さが約4.3mとなるように設定されている。
第1係留部301および第2係留部302は、それぞれ係留装置本体310(第1係留装置本体311、第2係留装置本体312)、および保持部320(第1保持部321、第2保持部322)を備えている。第1係留部301および第2係留部302は、それぞれ独立しており、浮力によって水に浮くように設置されている。図7では、第1係留部301および第2係留部302が陸地Gに沿った水際に浮くように設置された状態を示している。浮体に示された細線WLは、水面の線(喫水線)を示している。第1保持部321および第2保持部322で囲まれた領域が、係留用船体10Xを保持して船舶100を係留する係留位置MPとなる。なお、第1係留部301および第2係留部302は、相互に索条等(図示せず)で係留されており、第1係留部301および第2係留部302の相対的な位置関係が大きく変動しないようにされている。また、第1係留部301および第2係留部302は陸地Gに対しても索条等(図示せず)で係留されており、陸地Gに対する相対的な位置が大きく変動しないようにされている。
第1係留部301および第2係留部302は、分割されているため、移動や運搬が容易である。第1係留部301および第2係留部302は、仮想の中心線303に対して略対称に構成されている。このため、各部の構成については主に第1係留部301について説明する。
図7に示すように、第1係留部301は、第1係留装置本体311および第1保持部321を有している。第1係留装置本体311は、第1方向D1に延びており、第1保持部321が第1方向D1に移動できるようにレール(図示せず)が取り付けられている。第1係留装置本体311の下部には複数の浮体315が取り付けられており、浮力によって水に浮くように構成されている。
第1保持部321は、船舶100の係留用船体10Xを保持して船舶100を係留装置300に係留する部分である。第1保持部321は、第1係留装置本体311のレールに沿って第1方向D1に移動できるように構成されている。第1保持部321は、係留用船体10Xが出入可能な状態である開放状態PM1(図7A、図8)の位置と、係留用船体10Xを係留する状態である係留状態PM2(図7B、図9)の位置と間で移動可能である。
第1保持部321は、保持部本体325、アーム326、および浮体327を有している。保持部本体325は、アーム326によって第1係留装置本体311に対して所定の間隔をおいた位置に支持されている。保持部本体325と第1係留装置本体311の間隔は、係留状態PM2(図7B、図9)において、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の端部を保持できる間隔に設定されている。保持部本体325は、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の端部の形状に対応するように、仮想の中心線303に対する外側の端部が、第1係留装置本体311に近づくように屈曲している。このため係留状態PM2(図7B、図9)において、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の端部を確実に保持することができる。保持部本体325の下部には複数の浮体327が取り付けられており、浮力によって水に浮くように構成されている。
アーム326は、第1係留装置本体311のレールに沿って第1方向D1に移動できるように構成されている。アーム326には、第1保持部321を移動させる駆動手段が接続されており、駆動手段によって開放状態PM1(図7A、図8)の位置と、係留状態PM2(図7B、図9)の位置と間で移動可能である。駆動手段の構成は限定されるものではないが、例えばアーム326に接続されたワイヤ(図示せず)を巻取装置328で巻き取りおよび開放するようにして、第1保持部321を開放状態PM1(図7A、図8)の位置と、係留状態PM2(図7B、図9)の位置と間で移動させるようにしてもよい。その他、バネ等の弾性部材や、エアシリンダ、モータなどの駆動手段を用いてもよく、駆動力を第1保持部321に伝達する手段としてリンク機構などを用いてもよい。
第1係留部301には、係留用船体10Xが係留位置MPに接近したことを検知する検知部(図示せず)が設けられている。検知部によって係留用船体10Xが係留位置MPに接近したことが検知された場合、第1保持部321は、開放状態PM1(図7A、図8)の位置から、係留状態PM2(図7B、図9)の位置へ移動する。検知部の構成は限定されず、センサや接触スイッチによって係留用船体10Xの接近を電気的に検知してもよい。あるいは、係留用船体10Xの接近によって検知部材が機械的に作動するように構成し、それによって第1保持部321を駆動させる駆動手段を作動させてもよい。また、検知部によって係留用船体10Xが係留位置MPに接近したことが検知された場合には、第1係留部301の第1保持部321、および第2係留部302の第2保持部322が同期して開放状態PM1(図7A、図8)の位置から、係留状態PM2(図7B、図9)の位置へ移動することが好ましい。
以上説明した係留装置300の構成は一例であり、係留装置の構成は上記構成に限定されない。例えば、係留装置は、浮力によって水に浮くように設置されるのではなく、陸や水底に固定された支柱等によって設置されてもよい。また、第1係留部301および第2係留部302は分割されず一体でもよい。保持部320の構成や動作も限定されず、係留用船体10Xが出入可能な状態である開放状態と、係留用船体10Xを係留する状態である係留状態とに切り替え可能であればよい。
[動作]
次に、船舶係留システム400を構成する船舶100および係留装置300の動作について説明する。図10は、航行モードから係留モードに切り替わり、係留モードで係留装置300に接近するように係留動作を行う、船舶100の動作の一例を示す平面図である。図11は、保持部320が開放状態PM1であり、船舶100が係留装置300に接近する状態を示す船舶係留システム400の斜視図である。図12は、保持部320が開放状態PM1であり、船舶100が係留装置300に到達した状態を示す船舶係留システム400の平面図である。図13は、保持部320が係留状態PM2となり、船舶100が係留装置300に係留された状態を示す船舶係留システム400の平面図である。
図10に示すように、船舶100が係留のために自動運転によって係留装置300に接近する場合、まず船舶100は、航行モードで係留装置300(係留位置MP)付近まで移動する。船舶100から係留装置300(係留位置MP)までの距離が所定の基準距離未満となった時点で、運転モードが航行モードから係留モードに切り替えられ、航行モードにおける平行配置PAから、係留モードで係留動作を行うために係留用配置PBに切り替えられる。そして、船舶100は、係留モードで係留装置300(係留位置MP)まで移動する。以下では、船舶100の運転モードが航行モードから係留モードに切り替えられた後における、船舶100および係留装置300の動作について説明する。
図11に示す状態では、船舶100は係留モードで係留動作を行うために係留用配置PBとなっている。係留装置300の保持部320(第1保持部321、第2保持部322)は、開放状態PM1とされている。船舶100は係留位置MPに向けて移動する係留動作を実行している。係留動作は、船舶100が係留装置300(係留位置MP)に到達した状態において、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の船体船首方向DFが、係留装置300が延びる方向である第1方向D1と平行になるように実行される。
現在位置情報算出部182は、現在位置情報取得部190からの検出信号に基づいて、現在位置における位置情報(現在位置GNSS座標)等を算出する。また、現在位置情報算出部182は、メモリ181に記憶されている経路データDE1に記録された係留位置MPおよび経路に関するデータを参照して、係留位置MPまでの距離、および船舶100の船舶船首方向HDに対する係留位置MPの方位を算出する。
推進装置制御部187は、推力配分データDE5を参照して、各船体10に設けられた推進装置70の動作を制御する。図11の状態では、推進装置制御部187は、推力配分データDE5を参照して、船舶100が係留位置MPの方位に移動するように、主に非係留用船体10NX(第3船体103および第4船体104)に設けられた推進装置70の推進力のバランスを制御する。各船体10が係留用配置PBをとることにより、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)および非係留用船体10NX(第3船体103および第4船体104)による水の抵抗により、船舶100の前後方向および左右方向へのブレーキ効果が得られやすくなる。このため、船舶100が受ける風等の外乱が大きくなった場合でも、船舶100の位置や進路を保持しやすくなり、係留位置MPに対して、安全かつ正確に接近させることができる。
船舶100が受ける風等の外乱や、船舶100の船舶船首方向HDに対する係留位置MPの方位によっては、操舵力(回頭モーメント)を発生するために、非係留用船体10NX(第3船体103および第4船体104)に設けられた推進装置70だけでなく、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)に設けられた推進装置70を作動させてもよい。また、非係留用船体10NX(第3船体103および第4船体104)の船体船首方向DFを変更するように船体方向変更部50を制御して、船体10による操舵力(回頭モーメント)を発生させてもよい。
図12は、船舶100の係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)が係留装置300(係留位置MP)に到達した直後の状態を示している。係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の船体船首方向DFは、係留装置300が延びる方向である第1方向D1と平行になっている。保持部320(第1保持部321、第2保持部322)は開放状態PM1となっている。検知部(図示せず)によって係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)が係留位置MPに到達したことが検知されると、保持部320(第1保持部321、第2保持部322)を駆動する駆動手段(図示せず)が作動し、保持部320(第1保持部321、第2保持部322)は開放状態PM1から係留状態PM2に切り替えられる。
図13では、保持部320(第1保持部321、第2保持部322)が係留状態PM2に切り替えられた状態となっている。保持部320(第1保持部321、第2保持部322)は、係留位置MPにおいて、係留用船体10X(第1船体101および第2船体102)の一方の端部(第1船体101の船首10F)と、他方の端部(第2船体102の船首10F)とを保持することにより、船舶100を安定した状態で係留することができる。
船舶100の係留状態の解除は、保持部320(第1保持部321、第2保持部322)を係留状態PM2から開放状態PM1に切り替えることにより行う。係留状態PM2から開放状態PM1への切り替えは、充電完了時や設定された時刻をトリガーとして保持部320を駆動する駆動手段(図示せず)を作動させてもよく、船舶100の航行を開始させるタイミングで、保持部320を係留状態PM2から開放状態PM1に切り替えるようにしてもよい。また、作業者の操作によって保持部320が係留状態PM2から開放状態PM1に切り替えられるようにしてもよい。
本実施形態の船舶100によれば、船舶100が受ける風等の外乱が大きくなった場合でも、船舶100の位置や進路を保持しやすくなり、係留位置MPに対して、安全かつ正確に接近させることができる。また、本実施形態の船舶係留システム400によれば、船舶100を係留装置300に対して安全かつ正確に接近させ、係留装置300により船舶100を安全かつ容易に係留することができる。
[変形例]
本発明に係る船舶100および船舶係留システム400は、上記説明した本実施形態に限定されない。
本実施形態の船舶は、自動運転を行うとしたが、外部から無線通信等によって制御されてもよい。また、一部または全部の運転をオペレータによる操縦としてもよい。例えば、オペレータが係留動作の操作を行ってもよい。
本実施形態では、各船体10に船体方向変更部50を設けて船体船首方向DFを変更できるようにしたが、複数の船体のうちの一部の船体10に船体方向変更部50を設けて船体船首方向DFを変更できるようにしてもよい。例えば、4体の船体10のうち、2体の船体船首方向DFを変更可能とし、残りの2体の船体船首方向DFを固定としてもよい。
本実施形態では、船舶は4体の船体を有する構成としたが、2体、3体、または5体以上の船体10を有する構成としてもよい。図14は、3体の船体10を有する船舶100Aを示す平面図である。
図14Aおよび図14Bは、3体の船体10を有する船舶100Aが係留モードにおける係留用配置PBをとっている。図14Aでは、第1船体101のみが係留用船体10Xに設定されている状態を示している。図14Bでは、第2船体102および第3船体103の2体が係留用船体10Xに設定されている状態を示している。
また、本実施形態では、各船体10に推進装置70を設けたが、一部の船体10に推進装置70を設けるようにしてもよい。推進装置は、ポッド推進器であってもよい。また、異なる種類の推進装置を各船体10に配置してもよい。
各船体10の船型は、排水量型の船型としたが、これに限定されない。複数の船体10の船型は、全て同じでなくてもよい。たとえば、直方体や円柱状の浮体を組み合わせてもよい。
本実施形態では、被支持体30は、平面視で、各船体10に囲まれた領域(各船体10の外縁部を含める閉じた領域)の内側に配置している。安定性の面から、被支持体30は各船体10に囲まれた領域内に配置されることが好ましいが、配置される位置は限定されない。例えば、被支持体30の一部が各船体10に囲まれた領域の外部に配置されていてもよい。また、被支持体30は、全体が水面上にある場合に限定されず、一部または全部が水中にあってもよい。
本実施形態では、水中環境調査を自動運転で行う小型の船舶について説明したが、大きさは限定されるものではない。例えば、作業員が搭乗して各種作業を行うことができる大きさや設備を備えた船舶であってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
100 船舶
300 係留装置
400 船舶係留システム
10 船体
30 被支持体
50 船体方向変更部
70 推進装置
HD 船舶船首方向
DF 船体船首方向
MP 係留位置
10X 係留用船体

Claims (9)

  1. 複数の船体と、
    前記複数の船体に支持される被支持体と、
    前記複数の船体と前記被支持体とを接続する、船体方向変更部と、
    推進装置と、
    を備え、
    自船の前部が向く方向を船舶船首方向とし、
    前記各船体の船首尾線を船首側に延ばした方向を前記各船体のそれぞれの船体船首方向とし、
    前記船体方向変更部は、前記船体の船体船首方向を変更可能であり、
    前記複数の船体のうち、一部の前記船体を係留用船体とし、前記係留用船体を係留位置に接近させるように自船の位置を移動させる動作を係留動作として、
    前記係留動作は、前記係留用船体の船体船首方向に対して交差する方向への移動を含む、
    船舶。
  2. 前記係留動作は、
    前記係留用船体の船体船首方向と、前記係留用船体以外の前記船体の船体船首方向とが相互に交差するように配置された状態で実行される、
    請求項1に記載の船舶。
  3. 前記係留動作は、
    前記係留用船体の船体船首方向と、前記係留用船体以外の前記船体の船体船首方向とが相互に直交するように配置された状態で実行される、
    請求項1に記載の船舶。
  4. 前記係留用船体は、複数の前記船体を含み、
    前記係留動作は、複数の前記係留用船体のそれぞれの船体船首方向が相互に平行となるように配置された状態で実行される、
    請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の船舶。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の船舶と、
    前記係留動作によって係留位置に接近した前記係留用船体を係留することにより、前記船舶を係留する係留装置と、を備える、
    船舶係留システム。
  6. 前記係留装置は、
    前記係留用船体が出入可能な状態である開放状態と、前記係留用船体を係留する状態である係留状態とに切り替え可能な保持部を有し、
    前記保持部は、前記係留位置において、前記係留用船体の一方の端部と、他方の端部とを保持することにより、前記船舶を係留する、
    請求項5に記載の船舶係留システム。
  7. 前記保持部は、
    第1方向に延びる係留装置本体を有し、
    前記保持部は、前記係留装置本体に対して前記第1方向に移動することにより、前記開放状態と前記係留状態とが切り替えられ、
    前記係留動作は、
    前記係留装置において、前記係留用船体の船体船首方向が、前記第1方向と平行になるように実行される、
    請求項6に記載の船舶係留システム。
  8. 前記係留装置は、
    前記係留用船体が前記係留位置に接近したことを検知する検知部を有し、
    前記検知部によって前記係留用船体が前記係留位置に接近したことが検知された場合、前記保持部は、前記開放状態から前記係留状態に切り替えられて、前記係留用船体を保持する、
    請求項6または請求項7に記載の船舶係留システム。
  9. 前記係留装置は、
    浮力によって水に浮くように設置可能であるとともに、分割して運搬可能である、
    請求項5から請求項8のいずれか1項に記載の船舶係留システム。
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