JP2023054486A - 情報処理装置、インストール方法及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】インストールされたプリンタードライバーに対応付けられたプリンターキューを生成することができる情報処理装置、インストール方法及びプログラムを提供する。【解決手段】情報処理装置１は、プリンタードライバーをインストールする第１処理部７３と、プリンタードライバーが情報処理装置１にインストールされると、プリンター１００に処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成する第２処理部７５と、を備え、第１処理部７３は、プリンター１００とのＵＳＢ接続のときに第２処理部７５が生成したプリンターキューが、インストールされたプリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合、生成したプリンターキューを、インストールされたプリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更する。【選択図】図１

Description

本発明は、情報処理装置、インストール方法及びプログラムに関する。

従来、ＵＳＢ接続時に、プラグ＆プレイを実行してプリンタードライバーをインストールし、プリンターキューを生成する方法が知られている。
例えば、特許文献１に開示の情報処理装置は、プリンタードライバーをインストールさせる手段と、インストールされたプリンタードライバーがカスタムプリンタードライバーである場合に、カスタム設定情報をデフォルトの設定情報として登録する手段とを備える情報処理装置を開示する。

特開２０１９－８６７３号公報

しかしながら、情報処理装置にプリンタードライバーがインストールされても、インストールされたプリンタードライバーとは異なるプリンタードライバーのプリンターキューが生成されたとき、プリンターベンダー独自の機能による印刷が実現できないことがあった。

上記課題を解決する一態様は、情報処理装置であって、プリンターを制御するプリンタードライバーを取得する取得部と、前記取得部が取得した前記プリンタードライバーを前記情報処理装置にインストールする第１処理部と、前記プリンターとのＵＳＢ接続が検出されると、前記プリンターに処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成する第２処理部と、を備え、前記第１処理部は、前記第２処理部が生成した前記プリンターキューが、インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合に、生成した前記プリンターキューを、前記インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更する、情報処理装置である。

上記課題を解決する一態様は、情報処理装置にプリンタードライバーをインストールするインストール方法であって、プリンターを制御するプリンタードライバーを取得することと、取得した前記プリンタードライバーを前記情報処理装置にインストールすることと、前記プリンターとのＵＳＢ接続が検出されると、前記プリンターに処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成することと、生成した前記プリンターキューが、インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合に、生成した前記プリンターキューを、前記インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更することと、を有する、インストール方法である。

上記課題を解決する一態様は、情報処理装置に搭載されたコンピューターに、プリンターを制御するプリンタードライバーを取得することと、取得した前記プリンタードライバーを前記情報処理装置にインストールすることと、前記プリンターとのＵＳＢ接続が検出されると、前記プリンターに処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成することと、生成した前記プリンターキューが、インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合に、生成した前記プリンターキューを、前記インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更することと、を実行させる、プログラムである。

情報処理装置及びプリンターの構成を示すブロック図。 従来の情報処理装置の動作を示すフローチャート。 情報処理装置の動作を示すフローチャート。

図１は、情報処理装置１及びプリンター１００の構成を示すブロック図である。
情報処理装置１は、ネットワークインターフェイス１０、出力インターフェイス２１、表示部２３、ＵＳＢインターフェイス３１、キーボード３３、マウス３５、補助記憶装置４０及び制御部５０を備える。以下、インターフェイスをＩ／Ｆと略記する。
ネットワークＩ／Ｆ１０、出力Ｉ／Ｆ２１、ＵＳＢＩ／Ｆ３１、補助記憶装置４０及び制御部５０は、システムバス５に接続される。

ネットワークＩ／Ｆ１０は、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）等のネットワークを介して、外部の装置と相互にデータ通信を行うネットワーク通信用のインターフェイスである。

出力Ｉ／Ｆ２１には、表示部２３が接続される。出力Ｉ／Ｆ２１は、接続端子を備え、制御部５０から入力される描画データを表示部２３に出力する。接続端子は、例えば、ＤＶＩ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｉｓｕａｌ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）や、ＨＤＭＩ（Ｈｉｇｈ－Ｄｅｆｉｎｉｔｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｍｅｄｉａ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）、ＤｉｓｐｌａｙＰｏｒｔ等の規格に対応する。ＨＤＭＩは、登録商標である。

表示部２３は、表示パネル２５を備える。表示パネル２５には、例えば、液晶パネルや有機ＥＬ（Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｌｕｍｉｎｅｓｃｅｎｃｅ）パネルが用いられる。表示部２３は、出力Ｉ／Ｆ２１を介して制御部５０から入力される描画データに基づく画像を表示パネル２５に表示させる。

ＵＳＢＩ／Ｆ３１には、キーボード３３及びマウス３５が接続される。また、ＵＳＢＩ／Ｆ３１には、プリンター１００や、不図示の読取装置を接続可能である。読取装置は、可搬型の記録媒体に記録されたデータを読み取り、読み取ったデータを制御部５０に出力する。記録媒体には、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリーなどが含まれる。
ＵＳＢＩ／Ｆ３１は、ＵＳＢの規格に対応した接続端子を備え、この接続端子に接続されたキーボード３３や、マウス３５、プリンター１００と相互にデータ通信を行う。

キーボード３３及びマウス３５は、ユーザーの操作を受け付ける入力デバイスである。

プリンター１００は、コントローラー１１０と、画像形成部１３０とを備え、情報処理装置１にＵＳＢ接続される。
コントローラー１１０は、プリンター１００を制御する制御装置である。
画像形成部１３０は、コントローラー１１０により制御され、コントローラー１１０から入力されたプリントデータに基づく画像を、記録紙に印刷する。

補助記憶装置４０は、例えば、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）や、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等の不揮発性の記憶装置である。
補助記憶装置４０は、オペレーティングシステム４１や、アプリケーションプログラム４３を記憶する。オペレーティングシステム４１や、アプリケーションプログラム４３は、プロセッサー７０により実行される制御プログラムである。オペレーティングシステム４１を、以下、ＯＳ４１と表記する。

制御部５０は、主記憶装置６０と、プロセッサー７０とを備える。制御部５０は、主記憶装置６０や補助記憶装置４０に記憶された制御プログラムをプロセッサー７０が実行することで、情報処理装置１の各部を統括制御する。

主記憶装置６０は、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ）６１と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）６３とを備える。

ＲＯＭ６１は、情報処理装置１を起動させるためのＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムを記憶する。
ＲＡＭ６３は、制御プログラムを実行するプロセッサー７０が演算に使用するデータやプログラムを記憶する。

プロセッサー７０は、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）やＭＰＵ（Ｍｉｃｒｏ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）により構成される演算処理装置である。プロセッサー７０は、単一のプロセッサーにより構成してもよいし、複数のプロセッサーにより構成することも可能である。また、プロセッサー７０は、主記憶装置６０の一部又は全部や、その他の回路と統合されたＳｏＣ（Ｓｙｓｔｅｍ－ｏｎ－ａ－ｃｈｉｐ）により構成してもよい。また、プロセッサー７０は、プログラムを実行するＣＰＵと、所定の演算処理を実行するＤＳＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｓｉｇｎａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ）との組合せにより構成してもよい。さらに、プロセッサー７０の機能の全てをハードウェアに実装した構成としてもよく、プログラマブルデバイスを用いて構成してもよい。

制御部５０は、機能ブロックとして、取得部７１、第１処理部７３及び第２処理部７５を備える。機能ブロックは、プロセッサー７０が制御プログラムを実行することにより実現される機能をブロックにより示したものである。

取得部７１は、プリンターを制御するプリンタードライバーを取得する。例えば、取得部７１は、ＵＳＢＩ／Ｆ３１に接続された読取装置にＣＤ－ＲＯＭに記録された情報を読み取らせることで、ＣＤ－ＲＯＭに記録されたインストールパッケージを取得する。
また、取得部７１は、プリンターベンダーのサーバー装置に、ネットワークＩ／Ｆ１０介して接続し、接続したサーバー装置からインストールパッケージをダウンロードする。

インストールパッケージには、インストールプログラム及びプリンタードライバーが含まれる。以下、インストールプログラムを、インストーラーという。インストールパッケージは、プリンター１００を提供するプリンターベンダーにより提供されるパッケージである。プリンター１００は、情報処理装置１のユーザーが、情報処理装置１に接続して使用するプリンターである。

第１処理部７３は、プロセッサー７０がインストーラーを実行することで実現される機能である。インストーラーは、プリンタードライバーを情報処理装置１にインストールし、プリンタードライバーを起動できるように構成するコンピュータープログラムである。インストーラーは、実行可能なファイル形式のファイルとして提供され、実行されるとプリンタードライバーのファイルや設定ファイル等を情報処理装置１の補助記憶装置４０に複製する。

プリンタードライバーは、アプリケーションプログラム４３から画像データを受け取り、プリンター１００が解釈できる形式のプリントデータに変換し、変換したプリントデータをプリンター１００に出力する制御を行うプログラムである。プリンタードライバーは、アプリケーションプログラム４３から受け取った画像データをプリントデータに変換するときに、例えば、解像度変換処理、色変換処理、ハーフトーン処理、ラスターライズ処理、コマンド付加処理などを行う。

第２処理部７５は、プロセッサー７０がＯＳ４１を実行することで実現される機能である。第２処理部７５は、プリンター１００がＵＳＢＩ／Ｆ３１に接続されたことを検出すると、プラグ＆プレイにより補助記憶装置４０にプリンターキューを生成する。
第２処理部７５は、フォルダーであるプリンターキューを生成し、生成したプリンターキューを補助記憶装置４０のレジストリーに登録する。第２処理部７５は、レジストリーに登録したプリンターキューに、プリンター１００の機種名や、ポートＩＤ、印刷設定等を格納する。レジストリーは、ＯＳ４１にて使用される設定に関する情報を格納するデータベースである。

また、第２処理部７５は、生成したプリンターキューを関連づけるプリンタードライバーを、ＯＳ４１に予め設定されたプリンタードライバーの優先順位に従って判定する。ＯＳ４１には、プリンタードライバーの優先順位を示す識別子であるドライバーランクが設定されている。ドライバーランクは、プリンターキューを関連づけるプリンタードライバーの優先順位を示す情報である。ドライバーランクに含まれるプリンタードライバーには、ＨａｒｄＷａｒｅＩＤが一致するプリンタードライバー、ＣｏｍｐａｔｉｂｌｅＩＤが一致するプリンタードライバー、ＩＰＰクラスドライバーが含まれる。以下、ＨａｒｄＷａｒｅＩＤをＨＩＤと略記し、ＣｏｍｐａｔｉｂｌｅＩＤをＣＩＤと略記する。

ＨＩＤは、プリンターベンダーにより定義された識別情報であり、プリンター１００の機種ごとに設定される識別情報である。
ＣＩＤもプリンターベンダーにより定義された識別情報であり、互換性のあるプリンターの機種に共通して設定される識別情報である。ＣＩＤは、互換性ＩＤとも呼ばれる。ＣＩＤが一致するプリンタードライバーには、一例としてユニバーサルプリンタードライバーがある。つまり、互換性のあるプリンターの機種に、対応するＣＩＤのドライバーをインストールすることで、プリンターを動作させることができる。
ＩＰＰクラスドライバーは、ＯＳ４１が備えるドライバーである。

従来、ドライバーランクは、ＨＩＤが一致するプリンターのプリンタードライバーが最も高く、以下、ＣＩＤが一致するプリンターのプリンタードライバー、ＩＰＰクラスドライバーの順に優先順位が設定されている。

このドライバーランクの設定が、ＯＳ４１の仕様変更により、ＩＰＰクラスドライバーの優先順位が、ＣＩＤが一致するプリンターのプリンタードライバーの優先順位よりも高く変更されたと仮定する。また、取得部７１が取得したドライバーが、ＣＩＤが一致するプリンタードライバーであり、このＣＩＤが一致するプリンタードライバーを情報処理装置１にインストールしたと仮定する。この場合、ＯＳ４１を実行する第２処理部７５は、生成したプリンターキューを、優先順位が高いＩＰＰクラスドライバーに関連づけてしまう。つまり、第２処理部７５は、補助記憶装置４０にＣＩＤが一致するプリンタードライバーの複製が生成されているにも関わらず、生成したプリンターキューを、ＩＰＰクラスドライバーに関連づけてしまう。

また、ドライバーランクの設定が、ＯＳ４１の仕様変更により、ＩＰＰクラスドライバーの優先順位が、ＨＩＤが一致するプリンターのプリンタードライバーの優先順位よりも高く変更されたと仮定する。また、取得部７１が取得したドライバーが、ＨＩＤが一致するプリンタードライバーであり、このＨＩＤが一致するプリンタードライバーを情報処理装置１にインストールしたと仮定する。この場合、ＯＳ４１を実行する第２処理部７５は、生成したプリンターキューを、優先順位が高いＩＰＰクラスドライバーに関連づけてしまう。

第１処理部７３は、プリンタードライバーの複製を補助記憶装置４０に生成すると、ＯＳ４１により生成されたプリンターキューを検知する。第１処理部７３は、プリンターキューの検知を、プリンタードライバーの複製を補助記憶装置４０に生成した後、プリンター１００のＵＳＢ接続が検出される前に行う。プリンターキューの検知は、ＯＳ４１によって提供されるＡＰＩ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍｍｉｎｇ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅ）を使用して行う。例えば、ＯＳ４１がＷｉｎｄｏｗｓの場合、ＷｉｎｄｏｗｓＡＰＩのＥｎｕｍＰｒｉｎｔｅｒｓを使用して行う。Ｗｉｎｄｏｗｓは、登録商標である。第１処理部７３は、ＯＳ４１からプリンターキューの一覧を取得する。このプリンターキューの一覧をキュー生成前の一覧という。

また、第１処理部７３は、第２処理部７５がプラグ＆プレイを実行して、補助記憶装置４０にプリンターキューを生成すると、ＯＳ４１により生成されたプリンターキューを再度検知する。第１処理部７３は、プリンター１００のＵＳＢ接続が検出され、第２処理部７５がプラグ＆プレイを実行した後に、プリンターキューの再検知を実行させる。このときのプリンターキューの検知もＯＳ４１により提供されるＡＰＩを使用して行う。第１処理部７３は、ＯＳ４１からプリンターキューの一覧を取得する。ここで取得したプリンターキューの一覧をキュー生成後の一覧という。

第１処理部７３は、キュー生成前の一覧とキュー生成後の一覧とを取得すると、取得したキュー生成前の一覧とキュー生成後の一覧とを比較して、プラグ＆プレイにより生成されたプリンターキューを検出する。
第１処理部７３は、プラグ＆プレイにより生成されたプリンターキューを検出すると、検出したプリンターキューが関連づけられたプリンタードライバーの情報を取得する。例えば、第１処理部７３は、プリンターキューに格納されたプリンター１００の機種名に基づいてプリンターキューが関連づけられたプリンタードライバーの情報を取得する。例えば、第１処理部７３は、プリンターキューが関連づけられたプリンタードライバーの情報をＯＳ４１によって提供されるＡＰＩを使用して行う。例えば、ＯＳ４１がＷｉｎｄｏｗｓの場合、第１処理部７３は、ＷｉｎｄｏｗｓＡＰＩのＧｅｔＰｒｉｎｔｅｒを使用してプリンターキューが関連づけられたプリンタードライバーの情報を取得する。

第１処理部７３は、取得したプリンターキューが関連づけられたプリンタードライバーの情報により、ＯＳ４１により生成されたプリンターキューが、補助記憶装置４０に複製を生成したプリンタードライバーに関連付けられているか否かを判定する。第１処理部７３は、ＯＳ４１により生成されたプリンターキューが、プリンタードライバーに関連づけられていないと判定すると、生成されたプリンターキューを、第１処理部７３がインストールしたプリンタードライバーに関連づける。

図２は、情報処理装置１の従来の動作を示すフローチャートである。
図２に示すフローチャートを参照しながら情報処理装置１の従来の動作についてまず説明する。
制御部５０は、ユーザーの操作をキーボード３３又はマウス３５により受け付けたか否かを判定する（ステップＳ１）。制御部５０は、ユーザーの操作をキーボード３３又はマウス３５により受け付けていない場合（ステップＳ１／ＮＯ）、操作を受け付けるまで待機する。

制御部５０は、ユーザーの操作をキーボード３３又はマウス３５により受け付けると（ステップＳ１／ＹＥＳ）、受け付けた操作が、インストールパッケージに含まれるインストーラーの実行を指示する操作であるか否かを判定する（ステップＳ２）。

制御部５０は、受け付けた操作が、インストーラーの実行を指示する操作ではなかった場合（ステップＳ２／ＮＯ）、ステップＳ１で受け付けた操作に対応した処理を実行し（ステップＳ３）、この処理フローを終了させる。

また、制御部５０は、受け付けた操作が、インストーラーの実行を指示する操作である場合（ステップＳ２／ＹＥＳ）、インストーラーを実行する。これによりインストールパッケージに含まれるプリンタードライバーの複製が、情報処理装置１の補助記憶装置４０に生成され、プリンタードライバーが情報処理装置１にインストールされる（ステップＳ４）。

次に、制御部５０は、プリンター１００をＵＳＢ接続してくださいとの案内を表示部２３に表示させる（ステップＳ５）。

次に、制御部５０は、プラグ＆プレイによりプリンター１００のＵＳＢ接続を検出したか否かを判定する（ステップＳ５）。制御部５０は、プリンター１００のＵＳＢ接続が検出されない場合（ステップＳ６／ＮＯ）、プリンター１００の接続が検出されるまで待機する。

制御部５０は、プリンター１００のＵＳＢ接続が検出されると（ステップＳ６／ＹＥＳ）、プラグ＆プレイを実行し、補助記憶装置４０のレジストリーにプリンターキューを生成し（ステップＳ７）、この処理フローを終了する。

図３は、本実施形態の情報処理装置１の動作を示すフローチャートである。
図３に示すフローチャートを参照しながら本実施形態の情報処理装置１の動作についてまず説明する。
なお、図３に示すステップＳ１１～ステップＳ１４までの情報処理装置１動作は、図２に示す従来の情報処理装置１の動作と同一であるため、説明を省略する。

制御部５０は、プリンタードライバーが情報処理装置１にインストールされると（ステップＳ１４）、情報処理装置１に生成済みのプリンターキューの一覧を検出する。制御部５０は、ＯＳ４１が提供するＡＰＩを使用して、情報処理装置１に生成済みのプリンターキューの一覧をキュー生成前の一覧として生成する（ステップＳ１５）。

次に、制御部５０は、プリンター１００をＵＳＢ接続してくださいとの案内を表示部２３に表示させる（ステップＳ１６）。

次に、制御部５０は、プラグ＆プレイによりプリンター１００のＵＳＢ接続を検出したか否かを判定する（ステップＳ１７）。制御部５０は、プリンター１００のＵＳＢ接続が検出されない場合（ステップＳ１７／ＮＯ）、プリンター１００のＵＳＢ接続が検出されるまで待機する。

制御部５０は、プリンター１００のＵＳＢ接続が検出されると（ステップＳ１７／ＹＥＳ）、プラグ＆プレイを実行し、補助記憶装置４０のレジストリーにプリンターキューを生成する（ステップＳ１８）。

次に、制御部５０は、情報処理装置１に生成済みのプリンターキューの一覧を検出する。ここでも制御部５０は、ＯＳ４１が提供するＡＰＩを使用して、情報処理装置１に生成済みのプリンターキューの一覧をキュー生成後の一覧として生成する（ステップＳ１９）。

次に、制御部５０は、キュー生成前一覧と、キュー生成後一覧とを比較して、プラグ＆プレイの実行後に生成されたプリンターキューを検出する（ステップＳ２０）。

次に、制御部５０は、検出したプリンターキューが関連づけられたプリンタードライバーを判定する（ステップＳ２１）。制御部５０は、判定したプリンターキューが関連付けられたプリンタードライバーが、ステップＳ３で実行したインストーラーによりインストールしたプリンタードライバーであるか否かを判定する（ステップＳ２２）。

制御部５０は、プリンターキューが関連付けられたプリンタードライバーが、ステップＳ３でインストールしたプリンタードライバーではない場合（ステップＳ２２／ＮＯ）、次の処理を行う。制御部５０は、ステップＳ２０で検出したプリンターキューを、Ｓ３でインストールしたプリンタードライバーに関連づけ（ステップＳ２３）、この処理フローを終了させる。

また、制御部５０は、プリンターキューが関連付けられたプリンタードライバーが、ステップＳ３でインストールしたプリンタードライバーである場合（ステップＳ２２／ＹＥＳ）、この処理フローを終了させる。

以上説明したように本実施形態の情報処理装置１は、取得部７１と、第１処理部７３と、第２処理部７５とを備える。
取得部７１は、プリンター１００を制御するプリンタードライバーを取得する。
第１処理部７３は、取得部７１が取得したプリンタードライバーを情報処理装置１にインストールする。
第２処理部７５は、プリンタードライバーが情報処理装置１にインストールされると、プリンター１００に処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成する。
第１処理部７３は、プリンター１００とのＵＳＢ接続のときに第２処理部７５が生成したプリンターキューが、インストールされたプリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合、生成したプリンターキューを、インストールされたプリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更する。

従って、第２処理部７５が生成したプリンターキューが、インストールされたプリンタードライバーに対応していなくても、第１処理部７３が生成したプリンターキューを、インストールされたプリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更される。
このため、インストールしたプリンタードライバーによって対応するプリンター１００に、プリントデータを出力し、プリントを実行させることができる。

第２処理部７５が生成するプリンターキューは、ＯＳ４１を実行する第１処理部７３により生成されるＩＰＰクラスドライバーのプリンターキューである。
取得部７１が取得したプリンタードライバーは、ユニバーサルプリンタードライバーであり、ＨＩＤがプリンターに一致せず、ＣＩＤがプリンターに一致するプリンタードライバーである。
ユニバーサルプリンタードライバーであり、ＣＩＤがプリンターに一致するプリンタードライバーを情報処理装置１にインストールした場合、ＩＰＰクラスドライバーに対応したプリンターキューが生成される場合がある。これは、プリンタードライバーの優先順位によりＩＰＰクラスドライバーの優先順位が、ユニバーサルプリンタードライバーや、ＣＩＤがプリンターに一致するプリンタードライバーよりも高い場合に起こる。ＩＰＰクラスドライバーに対応したプリンターキューが生成された場合であっても、生成されたプリンターキューを、ＣＩＤがプリンターに一致するプリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更することができ、ＣＩＤがプリンターに一致するプリンタードライバーによりプリンターにプリントを実行させることができる。

第２処理部７５は、ＯＳ４１におけるプリンタードライバーの優先順位に基づいて、生成するプリンターキューを対応づけるプリンタードライバーを決定する。

従って、ＯＳ４１におけるプリンタードライバーの優先順位に従って、プリンターキューを対応づけるプリンタードライバーが決定される。

ＯＳ４１において優先順位が規定されたプリンタードライバーには、ＨＩＤが一致するプリンタードライバー、ＩＰＰクラスドライバー、及びＣＩＤが一致するプリンタードライバーが含まれる。

従って、情報処理装置１に、ＨＩＤが一致するプリンタードライバー、ＩＰＰクラスドライバー、及びＣＩＤが一致するプリンタードライバーのいずれがインストールされても、インストールされたプリンタードライバーに対応したプリンターキューを生成することができる。

第１処理部７３は、プリンタードライバーの情報処理装置１へのインストールが終了すると、ＯＳ４１に、情報処理装置１に生成されたプリンターキューの情報を複数回、検出させ、複数回検出したプリンターキューの情報に基づき、第２処理部７５が生成したプリンターキューを検出する。

従って、第２処理部７５が生成したプリンターキューを精度よく検出することができる。

第１処理部７３は、使用可能なプリンターを列挙するＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍｍｉｎｇ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅｓを実行するＯＳ４１により情報処理装置１に生成されたプリンターキューの情報を複数回、検出させる。

従って、Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍｍｉｎｇ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅｓによりプリンターキューの情報を検出することができる。

第１処理部７３は、プリンター１００がＵＳＢ接続される前と、プリンター１００がＵＳＢ接続された後とで、ＯＳ４１に、情報処理装置１に生成されたプリンターキューの情報を複数回、検出させ、第２処理部７５が生成したプリンターキューを検出する。

従って、第２処理部７５が生成したプリンターキューを精度よく検出することができる。

上述した実施形態は、一態様を示すものであり、任意に変形及び応用が可能である。
例えば、図１に示した各部は一例であって、特に限定されない。必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。ソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、情報処理装置１の各装置の他の各部の具体的な細部構成について、任意に変更可能である。

インストール方法、又はプログラムを、情報処理装置１に搭載されたコンピューターを用いて実現する場合、コンピューターに実行させるプログラムを記録媒体、又はプログラムを伝送する伝送媒体の態様で構成することも可能である。記録媒体には、磁気的、光学的記録媒体又は半導体メモリーデバイスを用いることができる。フレキシブルディスク、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）、ＣＤ－ＲＯＭ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ－ｒａｙ Ｄｉｓｃ、光磁気ディスク、フラッシュメモリー、カード型記録媒体等の可搬型、或いは固定式の記録媒体が挙げられる。上記記録媒体は、サーバー装置が備える内部記憶装置であるＲＡＭ、ＲＯＭ、ＨＤＤ等の不揮発性記憶装置であってもよい。Ｂｌｕ－ｒａｙは、登録商標である。

図２及び図３のフローチャートに示す動作のステップ単位は、情報処理装置１の各装置の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。１つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。そのステップの順番は、適宜に入れ替えてもよい。

１…情報処理装置、５…システムバス、１０…ネットワークＩ／Ｆ、１３…第１通信Ｉ／Ｆ、２１…出力Ｉ／Ｆ、２３…表示部、２５…表示パネル、３０…第１制御部、３１…ＵＳＢＩ／Ｆ、３３…キーボード、３５…マウス、４０…補助記憶装置、４１…オペレーティングシステム、４３…アプリケーションプログラム、５０…制御部、６０…主記憶装置、６１…ＲＯＭ、６３…ＲＡＭ、７０…プロセッサー、７１…取得部、７３…第１処理部、７５…第２処理部、１００…プリンター、１１０…コントローラー、１３０…画像形成部、２００…ネットワーク。

Claims (11)

1. 情報処理装置であって、
   プリンターを制御するプリンタードライバーを取得する取得部と、
   前記取得部が取得した前記プリンタードライバーを前記情報処理装置にインストールする第１処理部と、
   前記プリンターとのＵＳＢ接続が検出されると、前記プリンターに処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成する第２処理部と、
   を備え、
   前記第１処理部は、前記第２処理部が生成した前記プリンターキューが、インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合に、生成した前記プリンターキューを、前記インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更する、情報処理装置。
2. 前記第２処理部は、オペレーティングシステムを実行して、ＩＰＰクラスドライバーのプリンターキューを生成する、請求項１記載の情報処理装置。
3. 前記取得部が取得した前記プリンタードライバーは、ユニバーサルプリンタードライバーである、請求項１又は２記載の情報処理装置。
4. 前記取得部が取得した前記プリンタードライバーは、前記プリンタードライバーのＣｏｍｐａｔｉｂｌｅ ＩＤが、前記プリンターに設定されたＣｏｍｐａｔｉｂｌｅ ＩＤと一致するプリンタードライバーである、請求項１から３のいずれか一項に記載の情報処理装置。
5. 前記第２処理部は、オペレーティングシステムに設定されたプリンタードライバーの優先順位に基づき、生成するプリンターキューを対応づけるプリンタードライバーを決定する、請求項１から４のいずれか一項に記載の情報処理装置。
6. 前記オペレーティングシステムにおいて優先順位が規定されたプリンタードライバーには、ハードウェアＩＤが一致するプリンタードライバー、ＩＰＰクラスドライバー、及びＣｏｍｐａｔｉｂｌｅ ＩＤが一致するプリンタードライバーが含まれる、請求項５記載の情報処理装置。
7. 前記第１処理部は、前記プリンタードライバーが前記情報処理装置にインストールされると、オペレーティングシステムに、前記情報処理装置に生成されたプリンターキューの情報を複数回、検出させ、
   複数回検出したプリンターキューの情報に基づき、前記第２処理部が生成したプリンターキューを検出する、請求項１から６のいずれか一項に記載の情報処理装置。
8. 前記第１処理部は、使用可能なプリンターを列挙するＡｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐｒｏｇｒａｍｍｉｎｇ Ｉｎｔｅｒｆａｃｅｓを実行するオペレーティングシステムにより前記情報処理装置に生成されたプリンターキューの情報を複数回、検出させる、請求項７記載の情報処理装置。
9. 前記第１処理部は、前記プリンターがＵＳＢ接続される前と、前記プリンターがＵＳＢ接続された後とで、前記オペレーティングシステムに、前記情報処理装置に生成されたプリンターキューの情報を検出させ、
   前記プリンターがＵＳＢ接続される前に検出された前記プリンターキューと、前記プリンターがＵＳＢ接続された後に検出された前記プリンターキューとに基づいて、前記第２処理部が生成した前記プリンターキューを検出する、請求項７又は８記載の情報処理装置。
10. 情報処理装置にプリンタードライバーをインストールするインストール方法であって、
    プリンターを制御するプリンタードライバーを取得することと、
    取得した前記プリンタードライバーを前記情報処理装置にインストールすることと、
    前記プリンターとのＵＳＢ接続が検出されると、前記プリンターに処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成することと、
    生成した前記プリンターキューが、インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合に、生成した前記プリンターキューを、前記インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更することと、
    を有する、インストール方法。
11. 情報処理装置に搭載されたコンピューターに、
    プリンターを制御するプリンタードライバーを取得することと、
    取得した前記プリンタードライバーを前記情報処理装置にインストールすることと、
    前記プリンターとのＵＳＢ接続が検出されると、前記プリンターに処理させるプリントデータを記憶するプリンターキューを生成することと、
    生成した前記プリンターキューが、インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューではないことを検出した場合に、生成した前記プリンターキューを、前記インストールされた前記プリンタードライバーに対応するプリンターキューに変更することと、
    を実行させる、プログラム。

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