JP2023051425A - Image acquisition device, inspection device, and image acquisition method - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、画像取得装置、検査装置および画像取得方法に関する。 The present invention relates to an image acquisition device, an inspection device, and an image acquisition method.
従来、包装材に食品等の物品が封入され、シールして出来る包装体について、そのシール部分が正しく封止されているか否かを検査する包装体の検査装置がある。 2. Description of the Related Art Conventionally, there is a package inspection apparatus for inspecting whether or not a sealed portion of a package formed by sealing an article such as food enclosed in a packaging material is properly sealed.
特許文献1には、包装体の検査装置として、検査時において包装体を常時照明し、包装体の所定地点への進入を検知してから所定時間後に照射状態の包装体を撮像する技術が開示されている。
しかしながら、従来の技術によれば、露光時間中に包装体が動くためにブレを生じたり、順次読み出し方式(ローリングシャッター方式)における読み出し時間差により画像に歪みを生じたりすることにより、高精度な検査が難しい、という問題があった。 However, according to the conventional technology, the movement of the package during the exposure time causes blurring, and the image is distorted due to the readout time difference in the sequential readout method (rolling shutter method). was difficult.
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ブレや歪みの無い、良好なエリア画像を取得することを目的とする。 SUMMARY OF THE INVENTION It is an object of the present invention to obtain a good area image free from blurring and distortion.
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、対象物の搬送および停止を行う第1搬送部と、前記第1搬送部に連設され、前記対象物の搬送および停止を行う第2搬送部と、前記対象物が停止している状態で、前記対象物に光を照射する発光部と、前記対象物からの熱輻射を受光する受光部と、前記受光部で受光した情報から、前記対象物の温度情報を2次元画像として取得する2次元画像取得部と、前記第1搬送部に設けられ、前記対象物の搬送方向に直交する方向の位置および傾きを規制するための位置傾き規制部と、を備え、前記第1搬送部における前記対象物を搬送する速度をVとしたとき、前記第2搬送部における前記対象物を搬送する速度は0~Vまで可変可能であり、前記第1搬送部の摩擦係数は、前記第2搬送部の摩擦係数より小さい、ことを特徴とする。 In order to solve the above-described problems and achieve the object, the present invention provides a first conveying section for conveying and stopping an object, and a first conveying section connected to the first conveying section for conveying and stopping the object. a light-emitting unit that irradiates the object with light while the object is stationary; a light-receiving unit that receives thermal radiation from the object; A two-dimensional image acquisition unit that acquires temperature information of the object from information as a two-dimensional image; and a position/tilt regulating portion, wherein the speed of conveying the object in the second conveying portion is variable from 0 to V, where V is the speed of conveying the object in the first conveying portion. There is, and the coefficient of friction of the first conveying portion is smaller than the coefficient of friction of the second conveying portion.
本発明によれば、ブレや歪みの無い、良好なエリア画像を取得することができる、という効果を奏する。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it is effective in the ability to acquire a favorable area image without blurring and distortion.
以下に添付図面を参照して、画像取得装置、検査装置および画像取得方法の実施の形態を詳細に説明する。 Embodiments of an image acquisition device, an inspection device, and an image acquisition method will be described in detail below with reference to the accompanying drawings.
ここで、図1は実施の形態にかかる検査装置1の構成例を示す概略図、図2は検査装置1により検査される包装体50の一例を示す図である。検査装置1は、検査の対象物である包装体50について適正にシールされているかについての検査を行い、異常のある包装体50を生産ラインから排除するものである。
Here, FIG. 1 is a schematic diagram showing a configuration example of the
まず、包装体50について説明する。
First, the
図2に示すように、包装体50は、袋状の包装材51の内部に、物品(例えば、カレーやスープなどの食品など)を収容したものである。図2に示す包装体50は、包装材51同士の接着により、袋状の開口部を封止する。
As shown in FIG. 2, the
包装体50の包装材51には、単層プラスチックフィルム、表面加工が施された単層プラスチックフィルム、または、それらを複数積層したプラスチックフィルムなどが用いられている。表面加工には、防湿性を付与するためのコーティングや、ガスバリア性を付与するためのアルミニウム、シリカ、アルミナ等の蒸着などがある。
As the
さらには、包装体50の包装材51としては、上述のフィルムに対してアルミニウム箔51b(図3参照)をラミネートしたフィルムが用いられている。アルミニウム箔51bをラミネートした包装材51は、高いガスバリア性、防湿性が要求される用途に用いられる。特に、アルミニウム箔51bをラミネートした包装材51は、レトルト食品の包装容器であって、いわゆるレトルトパウチと呼ばれるものである。
Furthermore, as the
図3は、包装材51の構成例を示す図である。図3に示す包装材51は、レトルトパウチ用の包装材51の構成例を示すものである。図3に示す包装材51は、表面からポリエステル(PET)フィルム51a、アルミニウム箔51b、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム51cの順に積層されている。図3に示す包装材51のようにアルミニウム箔やアルミニウム蒸着フィルムなどをラミネートしたフィルムは、目視による透過性が悪く、包装材51の内部に収容した物品の目視での確認は困難である。
FIG. 3 is a diagram showing a configuration example of the
図2に示す包装体50において、包装材51同士を接着して袋状の開口部を封止した部分をシール部52と呼ぶ。シール部52は、加熱したバーを封止したい部分に押し当てることで熱圧着するヒートシールや、封止したい部分を超音波振動と加圧により溶融して接合する超音波シールなどによって形成する。
In the
ここで、包装体50の製造工程を簡単に説明する。包装体50は、図示しない充填手段(充填機)により、物品(例えば、カレーやスープなどの食品など)などが袋状の包装材51に充填された後、シール部52で封止されて製造される。
Here, the manufacturing process of the
このような製造工程において、検査装置1は、シール部52で封止された包装体50に対し、しっかり密封されて物品の漏洩が起きないことを確認するため、シール検査を実施する。シール検査では、シール部52が良好な状態か、不良な状態かを判定する。不良な状態には、例えば、噛み込み、ピンホール、シワ、貫通などと呼ばれる状態がある。具体的には、噛み込みはシール部52に物品を噛み込んでいる不良、ピンホールはシール部52に穴が開いている不良、シワはシール部52に折りシワや重なりシワが発生している不良、貫通はシール部52に物品が外部へ漏洩してしまうような通り道ができている不良、などである。
In such a manufacturing process, the
次に、検査装置1について詳述する。
Next, the
図1に示すように、検査装置1は、搬送ユニット2と、画像取得装置3と、制御装置4と、を備えている。
As shown in FIG. 1, the
画像取得装置3は、搬送ユニット2に対して下方に配置された発光部31と、搬送ユニット2に対して上方に配置された受光部32と、を備える。
The
搬送ユニット2は、第1搬送部21と第2搬送部22とを連設して備える。第1搬送部21および第2搬送部22は、無端状のベルトを回転駆動することで、ベルト上の包装体50を搬送する。第1搬送部21は、画像取得装置3の配置位置に対して、包装体50の搬送方向Xの上流側に配置される。第2搬送部22は、画像取得装置3の配置位置に対して、包装体50の搬送方向Xの下流側に配置される。搬送ユニット2は、第1搬送部21と第2搬送部22との間に、発光部31と受光部32との間の空間となる隙間Oを形成する。隙間Oである第1搬送部21と第2搬送部22との間の距離は、第1搬送部21から第2搬送部22への受け渡しに影響を与えない距離である。このような構成により、搬送ユニット2は、発光部31と受光部32との間の空間に、包装体50を搬送する。
The
画像取得装置3は、搬送ユニット2により搬送された包装体50のシール部52の2次元温度情報を、画像として取得する。
The
発光部31は、搬送ユニット2により搬送された包装体50のシール部52全体に対し、2次元的に光を照射する。なお、発光部31は、第1搬送部21と第2搬送部22との隙間Oにおいて、搬送ユニット2により搬送されている包装体50に対して光を照射してもよいし、搬送ユニット2上で一旦停止した状態の包装体50に対して光を照射してもよい。
The light-emitting
なお、本実施形態においては、包装体50の後端であるシール部52が第1搬送部21と第2搬送部22との隙間Oに位置する時に光を照射するようにしたが、これに限るものではない。例えば、包装体50のシール部52が包装体50の中央付近にあるような場合には、包装体50の中央付近にあるシール部52が第1搬送部21と第2搬送部22との隙間Oに位置する時に光を照射するようにしてもよい。
In this embodiment, the light is irradiated when the sealing
受光部32は、発光部31からの光照射に伴い、包装体50のシール部52全体からの熱輻射を2次元的に受光する。
The light-receiving
次に、制御装置4について説明する。制御装置4は、検査装置1の全体を制御する。ここで、図4は制御装置4のハードウェア構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御装置4は、CPU41(Central Processing Unit)41や、ROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、HDD44等を備えている。制御装置4は、ROM42やHDD44に予め記憶されているプログラムに従って、RAM43をワークメモリとして用いて、搬送ユニット2、画像取得装置3の各部を駆動制御する。制御装置4として、例えば、パーソナルコンピュータ(ディスクトップ、ノートパソコン)を用いることができる。
Next, the
本実施形態の制御装置4で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
The program executed by the
さらに、本実施形態の制御装置4で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の制御装置4で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
Further, the program executed by the
制御装置4は、画像取得装置3で撮影した2次元画像に基づいて、包装体50のシール部52が良好か不良かの判定を行う。
The
次に、制御装置4の機能について説明する。
Next, functions of the
図5は、制御装置4の機能を示す機能ブロック図である。図5に示すように、制御装置4は、CPU41がプログラムに従って動作することにより、制御部401、2次元画像取得部402、良否判定部403として機能する。
FIG. 5 is a functional block diagram showing functions of the
制御部401は、画像取得装置3の発光部31の発光および受光部32の受光を制御する。また、制御部401は、搬送ユニット2の第1搬送部21および第2搬送部22の駆動を制御する。
The control unit 401 controls light emission by the
2次元画像取得部402は、受光部32により2次元的に受光した熱輻射情報から、包装体50のシール部52の2次元温度情報を画像として取得する。つまり、2次元画像取得部402は、光情報を温度情報に変換し、温度画像を取得する。サーモグラフィー(熱画像)とも言う。なお、2次元画像取得部402は、受光部32を非冷却型マイクロボロメータとした赤外線カメラに備えられるものであってもよい。
The two-dimensional
次に、発光部31および受光部32について詳述する。
Next, the
上述したように、包装体50の包装材51には、アルミニウム蒸着フィルムやアルミニウム箔をラミネートしたフィルムが用いられており、少なくともアルミニウムが含まれている。そこで、本実施形態の検査装置1の発光部31は、包装体50のシール部52の一方側に、少なくともアルミニウムが光吸収する波長を持つ光を照射する。包装材51のアルミニウム箔51b(図3参照)は、発光部31が照射した光を吸収し、光エネルギーを熱エネルギーに変換する。包装材51のアルミニウム箔51bで発生した熱は、各層の表面間および各層中を伝わり、包装材51の表面に到達する。そして、包装材51は、表面から熱輻射による光を放射する。この光放射は、いわゆるプランク放射則に基づくスペクトルで放射され、受光部32で受光される。受光部32は、熱輻射情報を2次元的に受光する。
As described above, the
図6は、アルミニウムの吸収率を示すグラフである。アルミニウムは、図6に示す吸収スペクトルを持つ。図6に示すように、アルミニウムは、0.78μm~1.0μmの近赤外線の吸収率のピークにおいて、効果的に光吸収を生じる。また、アルミニウムは、紫外線(0.38μm以下)や可視光線(0.38μm~0.78μm)においても高い吸収率を持つ。なお、アルミニウムは、1μm以上の波長では吸収率が低下する。したがって、発光部31は、少なくとも紫外線、可視光線、近赤外線のいずれかの光を照射することが望ましい。そこで、本実施形態の発光部31は、少なくとも紫外線、可視光線、近赤外線を含む光を照射することができるハロゲンランプを適用する。ハロゲンランプは、一般的に、可視光線より長い波長の光を照射でき、非常にブロードな発光スペクトルを有する。ハロゲンランプは、ランプの温度に依存するが、特に近赤外線より長い波長を持つ光を多く含んでいる(例えば、50%以上含む)。
FIG. 6 is a graph showing the absorption rate of aluminum. Aluminum has an absorption spectrum shown in FIG. As shown in FIG. 6, aluminum effectively absorbs light at the near-infrared absorption peak of 0.78 μm to 1.0 μm. Aluminum also has a high absorption rate for ultraviolet rays (0.38 μm or less) and visible rays (0.38 μm to 0.78 μm). It should be noted that the absorptance of aluminum decreases at wavelengths of 1 μm or more. Therefore, it is desirable that the
なお、発光部31は、ハロゲンランプに限るものではなく、紫外線、可視光線、近赤外線の光を照射することができるキセノンランプを適用してもよい。一般的に、キセノンランプは、紫外線、可視光線、近赤外線に渡りブロードな発光スペクトルを持ち、かつ、近赤外線に複数のシャープな発光スペクトルを有する。キセノンランプは、近赤外線より長い波長をほとんど含んでいない(例えば、5%以下)。このような近赤外線より長い波長の光は熱線とも呼ばれ、周囲の部材を温めてしまうため、装置の小型化や構成部品の選定に影響を及ぼす。そのため、近赤外線より長い波長の光を含まないことが実用上好ましい。
The
また、発光部31は、近赤外線にピーク波長を持つ近赤外LEDまたは近赤外レーザを適用するようにしてもよい。近赤外LEDまたは近赤外レーザは、アルミニウムの吸収スペクトルのピークとほぼ同じ波長帯域に発光スペクトルのピークを持つため、高い効率で光エネルギーを熱エネルギーに変換することができる。また、近赤外LEDまたは近赤外レーザは、一般的にハロゲンランプやキセノンランプよりも寿命が長く、連続稼働する検査装置1での使用において、交換周期を長くすることができるという利点もある。
Also, the
さらに、発光部31は、連続点灯(DC発光)でもよいし、間欠点灯(パルス発光)でもよい。ただし、寿命の観点から、1Hz~2Hz程度で間欠点灯可能であることが好ましい。具体的には、レーザ、LED、キセノンランプが該当する。
Further, the
さらにまた、発光部31は、連続点灯(DC発光)である場合に、包装体50に対し間欠点灯となるような間欠照射手段(シャッター)を、包装体50との間に備えるようにしてもよい。
Furthermore, the light-emitting
本実施形態においては、シール部52の表面温度上昇は数℃~10℃程度でよい。それ以上に温度を上げてもよいが、ハイパワーの光源が必要となり、光源のコストや大きさの面から実用的ではない。検査装置1の雰囲気温度が20~30℃程度であるとすると、273℃+20~30℃+数℃~10℃=295~315K程度となる。また、300Kに相当する熱輻射は、プランクの法則により、約3μm以上の波長を持つことが分かっている。これにより、包装体50のシール部52から熱輻射により放射される光は、プランクの法則により約3μm以上の波長の光となる。すなわち、受光部32は、3μm以上の波長を持つ光を受光する。
In this embodiment, the surface temperature rise of the
このように発光部31が照射する光の波長と受光部32が受光する熱輻射の波長とを異ならせることにより、発光部31の光は受光部32で受光されず、受光部32のノイズとなることがないので、良好な受光信号の取得が可能になる。
By making the wavelength of the light emitted by the
大気の透過スペクトルには大気の窓と呼ばれる、大気の透過率が高い波長帯域がある。大気中で測定する場合にはこの帯域を用いることが好ましい。例えば、3~6μmの波長帯域であるMWIR(Middle Wavelength Infrared Radiation)、8~14μmの波長帯域であるLWIR(Long Wavelength Infrared Radiation)が挙げられる。 The atmospheric transmission spectrum has a wavelength band in which the atmospheric transmittance is high, called the atmospheric window. It is preferable to use this band when measuring in air. For example, MWIR (Middle Wavelength Infrared Radiation), which is a wavelength band of 3 to 6 μm, and LWIR (Long Wavelength Infrared Radiation), which is a wavelength band of 8 to 14 μm.
また、300K程度の熱輻射スペクトルは、約10μmにピークを持つため、より感度の高い測定をするためにLWIRの大気の窓を利用することが好ましい。 Also, since the thermal radiation spectrum of about 300 K has a peak at about 10 μm, it is preferable to use the LWIR atmospheric window for more sensitive measurements.
そこで、本実施形態においては、受光部32は、LWIRを受光する赤外線受光素子を用いる。なお、赤外線受光素子は、極低温に冷却する必要があり高感度な冷却型と、室温で動作可能な非冷却型と、がある。本実施形態においては、受光部32は、実用的には低コストである非冷却型赤外線受光素子を用いる。
Therefore, in the present embodiment, the
発光部31は、シール部52全体を2次元的に照射するものであれば、ポイント型発光源、ライン型発光源、エリア型発光源のいずれの発光源でも構わない。
The light-emitting
次に、受光部32の信号出力について詳述する。
Next, the signal output of the
上述したように、受光部32は、光照射に伴ったシール部52全体からの熱輻射を2次元的に受光するエリア型受光素子である。ここで、図7は受光部32の構成例を示す図である。図7に示すように、受光部32は、長方形状であって、多数の画素を備える。受光部32は、各画素から信号出力する読み出し方向を短手方向(画素数が少ない方)とする。読み出し方向に順に並ぶ画素列は、ラインと呼ばれる。
As described above, the
ここで、図8は一般的な順次読み出し方式について説明する図である。一般に、エリア型受光素子である受光部32には、CMOS読み出し回路が内蔵されている。ここでは、一般的な順次読み出し方式について簡単に説明する。なお、記述に限定されるものではない。
Here, FIG. 8 is a diagram for explaining a general sequential reading method. In general, the
図8の縦軸は各ラインを示し、読み出し方向は1ライン目からNライン目である。図8の横軸は時間である。ラインは、所望の露光時間と読み出し時間とを有している。ここで、図8に示すPフレーム目に注目すると、ライン毎に露光時間差があり、順次、2ライン目、3ライン目、・・・と進んでいく。全Nラインの読み出しが完了すると、次のフレームである(P+1)フレーム目に進む。 The vertical axis in FIG. 8 indicates each line, and the reading direction is from the 1st line to the Nth line. The horizontal axis of FIG. 8 is time. A line has the desired exposure time and readout time. Here, focusing on the P-th frame shown in FIG. 8, there is an exposure time difference for each line, and the exposure proceeds to the second line, the third line, and so on. When reading of all N lines is completed, the process advances to the next frame (P+1).
ここで、図9は従来の問題を例示的に示す図である。図9に示す例は、Pフレーム目の中心付近の時間に、10ms程度で光を照射したものである(画像の露光時間内に光を照射した)。その結果、取得したPフレーム目の2次元画像は、その下半分が明るくなる露光ムラ画像であった。つまり、このPフレームは良好な画像として用いることができないので、光を照射する前の画像としては(P-1)フレーム、光を照射する後の画像としては(P+1)フレームを用いざるを得ない。そして、時間変化がある対象物の画像を取得する場合に、1フレームが抜けてしまうことは問題である。 Here, FIG. 9 is a diagram exemplifying the conventional problem. In the example shown in FIG. 9, light is applied for about 10 ms near the center of the Pth frame (light is applied within the exposure time of the image). As a result, the obtained two-dimensional image of the P-th frame was an uneven exposure image in which the lower half was bright. In other words, since this P frame cannot be used as a good image, the (P−1) frame must be used as the image before light irradiation, and the (P+1) frame must be used as the image after light irradiation. do not have. In addition, when acquiring an image of an object that changes with time, it is a problem that one frame is omitted.
図9に示すように、Pフレーム目の露光時間内に光を照射する場合、ライン毎に見ると、露光時間内に光が照射されるラインと光が照射されないラインとが発生し、いわゆる露光ムラ画像となる。そこで、本実施形態においては、図7に示すように、受光部32において2次元画像として取得する画像領域を限定領域として限定する。つまり、本実施形態においては、受光部32において2次元画像として取得する画像領域を順次読み出しされる方向に限定し、露光時間内に光が照射されないラインのみを取得する。なお、受光部32は、全ライン(全画素)で信号出力しているが、2次元画像取得部402が取得する情報として限定する。したがって、限定されない領域は、後々情報として取得しないので、この露光時間内に光を照射しても問題にならないということになる。なお、受光部32における限定領域は、レンズの光学性能を考慮すると、受光部32の中央部分が好ましい。
As shown in FIG. 9, when light is irradiated within the exposure time of the P-th frame, when looking at each line, there are lines irradiated with light and lines not irradiated with light within the exposure time. This results in an uneven image. Therefore, in the present embodiment, as shown in FIG. 7, the image area acquired as a two-dimensional image in the
なお、受光部32は、前述したように長方形状であり、各画素から信号出力する読み出し方向は短手方向(画素数が少ない方)である。さらに、本実施形態においては、読み出し方向に受光する情報を限定する。したがって、取得する2次元画像の空間分解能を出来るだけ高くするためには、受光部32はシール部52の短手方向と一致させることが好ましい。
The light-receiving
図10は、受光部32の限定領域外の露光時間内に光を照射した場合の一例を示す図である。図10に示すように、受光部32の限定領域を1~nラインとしたとき、光を照射開始するタイミングを、Pフレーム目の限定領域の露光時間が終了した後、かつ(P+1)フレーム目の限定領域の露光時間が開始する前とすることができる。このとき、Pフレーム目の限定領域から、光を照射する前の画像を取得することができ、(P+1)フレーム目の限定領域は、光を照射した後の画像を取得することができる。したがって、1フレームもムダにすることがなく、良好な画像を取得することができる。
FIG. 10 is a diagram showing an example of a case in which light is irradiated within the exposure time outside the limited area of the
図11は、受光部32の限定領域外の露光時間内に光を照射した場合の別の一例を示す図である。図11に示すように、Pフレーム目の限定領域から、光を照射する前の画像を取得することができ、(P+q)フレーム目の限定領域は、光を照射した後の画像として取得することもできる。Pフレーム目のみで照射する前の画像取得と光の照射開始が完結でき、検査時間をムダにすることなく、良好な画像を取得することができる。
11A and 11B are diagrams showing another example when light is irradiated within the exposure time outside the limited area of the
もちろん、限定領域は1~nラインに限るものではなく、たとえば、m~Nラインとすることができる。この場合であっても同様に、光を照射開始するタイミングをPフレーム目の限定領域の露光時間が終了した後、かつ(P+1)フレーム目の限定領域の露光時間が開始する前とすることができる。 Of course, the limited area is not limited to 1 to n lines, but may be m to N lines, for example. Even in this case, similarly, the timing for starting light irradiation can be after the exposure time for the Pth frame limited region ends and before the start of the exposure time for the (P+1)th frame limited region. can.
次に、発光部31における光照射時間について詳述する。
Next, the light irradiation time in the
図12は、発光部31が光を照射する時間の一例を示す図である。図12に示すように、発光部31は、光を照射する光照射時間を、Pフレーム目の限定領域の露光時間が終了した後から、(P+1)フレーム目の限定領域の露光時間が開始する前までの間とする。
FIG. 12 is a diagram showing an example of the time during which the
図13は、発光部31が光を照射する時間の別の一例を示す図である。図13に示すように、発光部31は、光を照射する光照射時間を、Pフレーム目の限定領域の露光時間が終了した後から、(P+1)フレーム目以降までの間としても良い。
FIG. 13 is a diagram showing another example of the time during which the
上述したように、露光時間差があるライン毎に順次読み出しを行う受光部32を用いて、搬送ユニット2により搬送されている包装体50を撮像する場合には、画像が歪むことになる。したがって、搬送ユニット2により搬送されている包装体50を一旦停止させている間に、発光部31による光の照射の開始、および、受光部32によるPフレームと(P+1)フレームとの受光を行うことが好ましい。
As described above, the image is distorted when the
次に、検査装置1の搬送ユニット2における包装体50の停止機構について説明する。搬送ユニット2は、以下のような構成にすることにより、包装体50を停止させることができる。
Next, a mechanism for stopping the
第1搬送部21は、制御装置4の制御部401(図5参照)に制御され、速度V1で包装体50を移動する。速度V1は、一定速度Vである。第2搬送部22は、制御装置4の制御部401(図5参照)に制御され、速度V2で包装体50を移動する。速度V2は、0~Vまで可変可能である。また、第1搬送部21のベルトの包装体50を搬送する面の摩擦係数μ1と、第2搬送部22のベルトの包装体50を搬送する面の摩擦係数μ2とは、互いに異なり、μ1<μ2となるように構成される。
The first conveying
図1に示すように、搬送ユニット2は、位置傾き規制部23を第1搬送部21に備える。ここで、図14は位置傾き規制部23の構成を例示的に示す図である。簡単な例として、図14に示すように、位置傾き規制部23は、簡単な例として、アルミニウム材で形成されたハの字形状のガイド機構で構成される。
As shown in FIG. 1 , the
第1搬送部21上を搬送される包装体50は、搬送方向に直交する方向Yの位置に対し、ある程度のばらつきを持って搬送される。位置傾き規制部23は、第1搬送部21上を搬送される包装体50の搬送方向に直交する方向Yの位置を、所定の位置に規制するためのガイド機構である。また、第1搬送部21上を搬送される包装体50は、搬送方向に直交する方向Yの傾きに対しても、同様にある程度のばらつきを持って搬送される。位置傾き規制部23は、第1搬送部21上を搬送される包装体50の搬送方向に直交する方向Yの傾きを同時に規制するためのガイド機構である。なお、位置傾き規制部23は、図示する形態だけに限るものではなく、既存の方法を用いることができる。
The
包装体50は第1搬送部21を一定速度Vで搬送され、位置傾き規制部23で搬送方向に直交する方向Yの位置および傾きを規制される。位置傾き規制部23は、包装体50を搬送方向および搬送方向に直交する方向Yにほぼ平行に規制する。なお、第1搬送部21のベルトの摩擦係数μ1は、包装体50が第1搬送部21のベルト上を搬送方向に搬送されつつ、位置傾き規制部23に従って、搬送方向に直交する方向Yには滑るような状態に設定されている。
The
位置傾き規制部23によって位置および傾きを規制された包装体50は、第1搬送部21から第2搬送部22へ搬送される。なお、第1搬送部21と第2搬送部22は、所定の隙間Oをもって配置されている。包装体50が第2搬送部22に移動すると、第2搬送部22は速度Vから0へ減速し、停止する。包装体50は、第2搬送部22のベルト上をほとんど滑ることなく、第2搬送部22の速度に従い、停止する。第2搬送部22のベルトの摩擦係数μ2は、減速による滑りが発生しにくい状態に設定されている。
The
よって、位置傾き規制部23で包装体50の搬送方向に直交する方向Yの位置や傾きの状態を整え、次に摩擦係数が大きい第2搬送部22のベルトの速度を減速、停止(V→0)させることで、包装体50を停止させる。このように搬送中の包装体50を一旦停止させ、停止している間に受光部32で撮像することにより、撮影時に発生するブレや画像歪みは発生しない。さらに、移動時の対流による温度変化の影響を低減できる。
Therefore, the position and inclination of the
ここで、包装体50の搬送方向に直交する方向Yの位置は、既に位置傾き規制部23にて規制されている。また、包装体50の搬送方向の停止位置は、第2搬送部22の減速から停止の制御により、規制することができる。包装体50が第2搬送部22のベルトの上を慣性によって滑る場合には、制御装置4の制御部401(図5参照)は、その滑り量も含めて第2搬送部22の減速制御を行う。したがって、搬送ユニット2は、シール部52を搬送方向および搬送方向に直交する方向Yに受光部32の視野の中に納めることが可能になる。精度よく位置決めができると、受光部32で受光した情報から、温度情報として取得する2次元画像の領域を絞り、画像サイズを小さくすることができるというメリットがある。
Here, the position of the
なお、包装体50が略直方形状の対象物であれば、受光部32と各辺がほぼ平行な状態で2次元画像を取得することができる。この場合には受光部32から、包装体50の一部を切り出す処理も容易になる。
If the
その後、第2搬送部22は速度0からVへ加速し、包装体50を一定速度Vにて搬送する。
After that, the second conveying
加えて、図1に示すように、搬送ユニット2は、搬送方向への包装体50の搬送を規制するための搬送規制部24を第2搬送部22に備える。ここで、図15は搬送規制部24の構成を例示的に示す図である。図15(a)は搬送規制部24を上面視した図であり、図15(b)は搬送規制部24を側面視した図である。図15に示すように、搬送規制部24は、アルミニウム材で形成された板状部材を上昇および下降する。
In addition, as shown in FIG. 1 , the
上述したように、包装体50が第2搬送部22に移動すると、第2搬送部22は速度Vから0へ減速し、停止する。搬送規制部24を配置し、包装体50の搬送方向先端を突き当てることにより、搬送ユニット2は、包装体50の停止位置を精度高く位置決めすることができる。
As described above, when the
位置傾き規制部23により包装体50の搬送方向に直交する方向Yの位置は規制されており、また、傾きも規制されているため、略直方形状の包装体50は、その先端の一辺を搬送方向に垂直な搬送規制部24にほぼ平行に突き当てて停止する。
The position of the
より詳細には、搬送規制部24は、制御装置4の制御部401(図5参照)の制御により、第2搬送部22が減速および停止するタイミングに合わせて第2搬送部22のベルト上に板状部材を下降して、第2搬送部22のベルトに突き当てる。搬送規制部24は、制御装置4の制御部401(図5参照)の制御により、発光部31による発光および受光部32による受光が終わった後に第2搬送部22のベルトから板状部材を上昇して、包装体50の搬送を許容する。
More specifically, the
なお、搬送規制部24は、包装体50が円形状であれば、包装体50の形状に合わせた円弧状のストッパ機構を用いることができる。搬送規制部24は、図15に図示する形態だけに限るものではなく、既存の方法を用いることができる。
If the
なお、本実施形態においては、包装体50の後端であるシール部52が第1搬送部21と第2搬送部22との隙間Oに位置する時に、包装体50を停止するようにしたが、これに限るものではない。例えば、包装体50のシール部52が包装体50の中央付近にあるような場合には、包装体50の中央付近にあるシール部52が第1搬送部21と第2搬送部22との隙間Oに位置する時に、包装体50を停止するようにしてもよい。
In this embodiment, the
なお、搬送ユニット2は、第2搬送部22のベルト面に垂直な方向の振動を抑制するための振動抑制部25を備えるようにしてもよい。ここで、図16は振動抑制部25の構成を例示的に示す図である。図15に示したように搬送規制部24に突き当てられた包装体50は、包装体50の速度や材質などの特性により振動する場合がある。包装体50が停止してから受光するまでの時間が長ければ、振動は次第に収束する。しかしながら、包装体50の停止から受光までの時間が短い場合には、振動、つまり上下動が撮影のフォーカス方向の移動になり、取得する画像の劣化につながる。
Note that the
振動抑制部25は、一定の硬さを持つ押圧部材を備える。振動抑制部25は、包装体50の上方から下方に移動し、包装体50を押圧する。
The
より詳細には、振動抑制部25は、制御装置4の制御部401(図5参照)の制御により、第2搬送部22が減速および停止するタイミング、もしくは停止する前後のタイミングで第2搬送部22のベルト上に押圧部材を下降して、包装体50を押圧する。振動抑制部25は、制御装置4の制御部401(図5参照)の制御により、発光部31による発光および受光部32による受光が終わった後に包装体50から押圧部材を上昇して、包装体50の搬送を許容する。これにより、包装体50の振動が収束する時間を短縮することが可能になる。したがって、フォーカス方向の画像劣化を低減することができる。
More specifically, the
加えて、搬送ユニット2は、順次搬送される包装体50の間隔を一定に保つための間隔調整部26を第1搬送部21に備えるようにしてもよい。ここで、図17は間隔調整部26の構成を例示的に示す図である。図17に示すように、間隔調整部26は、アルミニウム材で形成された板状部材を上昇および下降する。より詳細には、間隔調整部26は、制御装置4の制御部401(図5参照)の制御により、所定時間間隔で板状部材を上昇または下降させて搬送経路を開閉する。
In addition, the conveying
搬送ユニット2は、上述のように間隔調整部26によって所定時間間隔で包装体50を排出することにより、包装体50の搬送および停止などの搬送動作を安定して継続することができる。なお、包装体50がランダムに搬送される場合には、検査装置1の停止制御はその搬送タイミングに対応して複雑になるが、一定間隔で搬送されれば、検査装置1の停止制御は固定した1条件で済ませることができる。
The
なお、第1搬送部21の搬送速度Vを、前工程のベルトコンベア(図示しない)の搬送速度より早くすることで、間隔調整部26で複数の包装体50が滞留することを防止することができる。
By making the conveying speed V of the first conveying
次に、発光部31の発光例について説明する。
Next, an example of light emission of the
図18は停止している包装体50を照射する場合のポイント型発光源の例を示す図である。図18に示すように、ポイント型発光源は、ポイント状にシール部52を照射する。図18に示すように、発光部31は、停止している包装体50を照射する場合には、シール部52を2次元走査する光学系を介してポイント型発光源を2次元的に照射する。
FIG. 18 is a diagram showing an example of a point-type light source for irradiating a
図19は停止している包装体50を照射する場合のライン型発光源の例を示す図である。図19に示すように、ライン型発光源は、ライン状にシール部52を照射する。ライン型発光源は、ポイント型発光源を一列もしくは複数列に並べてライン型とするものでもよいし、ポイント型発光源を用いて光学系を介してライン状の照射パターンを作るものでもよい。図19に示すように、発光部31は、停止している包装体50を照射する場合には、シール部52を1次元走査する光学系を介してシール部52の短手幅より若干長いライン型発光源で2次元的に照射する。
FIG. 19 is a diagram showing an example of a line-type light source for irradiating a
図20は停止している包装体50を照射する場合のエリア型発光源の例を示す図である。図20に示すように、エリア型発光源は、エリア状にシール部52を一括に照射する。エリア型発光源は、ポイント型発光源を縦横に並べてエリア型とするものでもよいし、ライン型発光源を複数列並べてエリア型とするものでもよいし、これらと光学系を組み合わせてエリア状の照射パターンを作るものでもよい。図20に示すように、発光部31は、停止している包装体50を照射する場合には、エリア型発光源で一括に照射する。
FIG. 20 is a diagram showing an example of an area-type light source for irradiating a
次に、受光部32の受光例について説明する。
Next, an example of light reception by the
一方、受光部32は、光照射に伴ったシール部52全体からの熱輻射を2次元的に受光するエリア型受光素子である。エリア型受光素子には、マイクロボロメータなどが適用される。
On the other hand, the
図21は停止している包装体50からの熱輻射を受光する場合のエリア型受光素子の例を示す図である。図21に示すように、受光部32は、停止している包装体50からの熱輻射を受光する場合には、シール部52を一括にエリア型受光素子で受光する。
FIG. 21 is a diagram showing an example of an area-type light receiving element for receiving thermal radiation from a
上述したように、シール部52全体を光照射する発光部31や、シール部52全体からの熱輻射を受光する受光部32には様々な態様がある。本実施形態においては、発光部31はエリア型発光源であり、受光部32はエリア型受光素子とする。このようにエリア型発光源とエリア型受光素子との組み合わせにすることにより、包装体50が搬送されていても停止していても、その搬送状態の制約を受けずに、シール部52全体を一括に、照射および受光が可能である。さらに、ポイント型発光源(具体的にはLED)を縦横に並べたエリア型発光源、エリア型受光素子であれば、1次元もしくは2次元走査する光学系、すなわち可動部品が不要であり、振動影響を受けず高品質な画像の取得が可能である。
As described above, there are various modes for the
次に、発光部31と受光部32との位置関係について詳述する。
Next, the positional relationship between the
上述したように、受光部32は、発光部31から照射されて包装材51のシール部52を透過する光や、シール部52から反射する光を直接受光するのではない。受光部32は、発光部31から照射された光による包装材51の表面からの熱輻射によって放出された光を受光するものである。つまり、発光部31と受光部32とは、光の透過または正反射に基づく配置に制約されるものではない。そのため、発光部31と受光部32とのレイアウト自由度は、大きくなる。
As described above, the
図22は、発光部31と受光部32との第1のレイアウト例を示す図である。図22に示す例では、受光部32は、搬送方向Xに対して略平行な面である包装材51のシール部52および発光部31に対して、光軸を傾けて設置している。このように受光部32の光軸を包装材51のシール部52に対して傾けて設置することにより、受光部32自身の映り込みを防止することができる。
FIG. 22 is a diagram showing a first layout example of the
より詳細には、図22に示すように、包装体50は包装材51の内部に物品を収容するため、包装体50のシール部52の近傍は膨らみを持っている。そのため、シール部52が搬送方向Xに対して略平行であるのに対し、シール部52の近傍は搬送方向Xに対して傾いている。したがって、図22に示す例では、受光部32は、包装材51のシール部52の近傍の傾きに直交する傾きでなく、包装材51のシール部52の近傍の傾きと同方向に光軸を傾けて設置されている。
More specifically, as shown in FIG. 22, since the
ここで、図23は発光部31と受光部32との第2のレイアウト例を示す図である。図23に示す例では、受光部32自身の映り込みの影響がないことを条件として、受光部32は、搬送方向Xに対して略平行な面であるシール部52に対して、傾けずに直交する位置に配置するようにしてもよい。
Here, FIG. 23 is a diagram showing a second layout example of the
ここで、図24は発光部31と受光部32との第3のレイアウト例を示す図である。図24に示す例では、図23の第2のレイアウト例に加えて、発光部31を、搬送方向Xに対して略平行な面である包装材51のシール部52および受光部32に対して光軸を傾けて設置している。
Here, FIG. 24 is a diagram showing a third layout example of the
最後に、良否判定部403について説明する。 Finally, the quality determination unit 403 will be described.
良否判定部403は、温度情報を持つ2次元画像に基づき、包装体50のシール部52が良好な状態か、不良な状態か、すなわち良否を判定する。良否判定部403は、不良な状態を顕在化するため、2次元画像に既知の様々な画像処理を施す。
The quality determination unit 403 determines whether the
前述したように、包装体50のシール部52に不良な状態があると、良好な状態に対し、シール部52の熱容量が変化する。例えば、噛み込みはシール部52に物品を噛み込んでいる不良であり、包装材51と包装材51との間に物品が挟み込んだ状態で封止されている。したがって、その物品による層が新たにでき、熱の伝わりが遅くなる。貫通はシール部52に物品が外部へ漏洩してしまうような通り道ができている不良であり、包装材51と包装材51との間に空気層があることにより、空気の高い熱抵抗のため、熱の伝わりが遅くなる。このように包装体50のシール部52に不良な状態があると、熱がシール部52の表面に到達する時間が遅れるため、表面に温度分布が生じることになる。そこで、良否判定部403は、温度情報を持つ2次元画像において発生する温度分布に基づき、不良な状態である、すなわち否であると判定することができる。
As described above, when the
次に、良否判定部403におけるシール部52の良否判定について説明する。
Next, the quality determination of the
ここで、図25は良好な状態の位置と不良な状態の位置とにおける表面温度の変化例を示すグラフ、図26はシール部52の良否判定にかかる2次元画像の具体例を示す図である。図26に示す例は、不良な状態として、シール部52に空気層がある場合を示している。これは、貫通、または、空気を含む内容物の噛み込みなどに見られる状況を模擬している。
Here, FIG. 25 is a graph showing an example of changes in surface temperature between a position in a good state and a position in a bad state, and FIG. . The example shown in FIG. 26 shows the case where there is an air layer in the
図25に示す例は、アルミニウムを含むシール部52において良好な状態と不良な状態とがある場合について、時刻0で一方側から発光部31によって光を照射し、ある時刻tで他方側の表面の温度分布を取得したものである。
In the example shown in FIG. 25, when there is a good state and a bad state in the
図26に示す2次元画像は、図25に示す時刻Aに取得した画像である。図26に示す画像は、白は温度が高く、黒は温度が低いことを示すモノクロ画像である。図26に示すように、シール部52に空気層があることによって不良な状態となる位置は、周囲に比べ黒っぽくなっていることが分かる。
The two-dimensional image shown in FIG. 26 is an image acquired at time A shown in FIG. The image shown in FIG. 26 is a monochrome image in which white indicates high temperature and black indicates low temperature. As shown in FIG. 26, it can be seen that the position where the
図25に示す例では、良好な状態の位置は時刻Tで、ピーク温度に到達している。この時間は包装材51の種類や厚みにより異なるが、およそ数100msから1s以下である。一方、図25に示すように、不良な状態の位置は、時刻Tより後にピーク温度に到達しており、良好な状態と不良な状態との両者のピーク温度はほとんど同じである。そして、図25により、0<t<Tにおいて、良好な状態では、不良な状態に対して温度が高いことが分かる。なお、良好な状態と不良な状態とは、時間が経つとほぼ同じピーク温度になり、ピーク以降ではその温度差は小さくなっている。
In the example shown in FIG. 25, the good position is at time T, when the peak temperature is reached. Although this time varies depending on the type and thickness of the
以上により、図26に示すようにシール部52に空気層がある場合には、空気層がある部分のシール部52の熱抵抗が大きくなるので熱の伝わりに遅れが生じることがわかる。すなわち、良好な状態と不良な状態とで、シール部52の表面温度の時間変化が異なり、ある時刻においては検出可能な大きな温度差が生じる。良否判定部403は、この時刻の2次元画像を捉えることにより、不良な状態を検出することができる。
From the above, it can be understood that when there is an air layer in the sealing
ただし、不良な状態によっては熱抵抗が小さくなり周囲よりも温度が上がることもある。このような場合でも、良好な状態と不良な状態との違いをみることで、シール部52の不良な状態の検出ができる。
However, depending on the defective condition, the thermal resistance may become smaller and the temperature may rise above the surroundings. Even in such a case, the defective state of the
検査装置1は、以上のようにして包装体50のシール部52が良好か不良かの判定を行う。さらに、検査装置1は、包装体50を搬送ユニット2の第2搬送部22により搬送した後、不良と判定した包装体50を、図示しない選別手段(リジェクタ)により第2搬送部22から排除する。一方、良好と判定された包装体50は第2搬送部22によって搬送され、図示しない梱包手段(ケーサー)や人手により箱詰めされる。
The
このように本実施形態によれば、位置傾き規制部23で包装体50の搬送方向に直交する方向Yの位置や傾きの状態を整え(第1搬送部21の摩擦係数が小さいため、包装体50は第1搬送部21上を滑りながら規制されて状態が整う。第1搬送部21は一定速度で動いている)、次に摩擦係数が大きい第2搬送部22の速度を減速および停止させることで、包装体50を停止させる。このように搬送中の包装体50を一旦停止させ、停止している間に受光部32で受光することにより、包装体50の撮影時に発生するブレや画像歪みは発生しない。これにより、ブレや歪みの無い、良好なエリア画像を取得することができる。さらに、良好な画像を用いることができるため、高精度な良否判定が可能な検査装置を実現することができる。
As described above, according to the present embodiment, the position and inclination of the
さらに、赤外線カメラを用いた温度計測においては、包装体が停止していても周囲の空気の対流による温度変化が生じるが、本実施形態によれば、対流による温度変化の影響を低減できるので、包装体が動く場合には対流による温度変化の影響が大きくなる、という問題を回避することができる。 Furthermore, in temperature measurement using an infrared camera, temperature changes occur due to convection of the surrounding air even when the package is stopped. It is possible to avoid the problem that temperature changes due to convection increase when the package moves.
なお、本実施形態においては、搬送ユニット2は、第1搬送部21と第2搬送部22との間に、発光部31と受光部32との間の空間となる隙間Oを形成するようにしたが、これに限るものではない。ここで、図27は検査装置1の構成の変形例を示す概略図である。図27に示すように、検査装置1の搬送ユニット2は、第1搬送部21と第2搬送部22との間に隙間Oを形成しない構成としてもよい。この場合、画像取得装置3は、搬送ユニット2に対して上方に発光部31と受光部32とを配置する。
In this embodiment, the
なお、本実施形態においては、光エネルギーを吸収する物質としてアルミニウムを適用したが、これに限るものではなく、光エネルギーを吸収して光エネルギーを熱エネルギーに変換する物質であれば、他の金属、樹脂などを適用可能である。 In the present embodiment, aluminum is used as a substance that absorbs light energy, but the material is not limited to aluminum. , resin, etc. can be applied.
なお、本実施形態においては、包装体50の包装材51としていわゆるレトルトパウチと呼ばれるものを適用したが、これに限るものではなく、物品を収容して開口部を封止する各種の包装材51に適用可能である。例えば、包装体50の包装材51としては、ヨーグルト容器の蓋、薬の錠剤を封入する容器などが挙げられる。
In this embodiment, a so-called retort pouch is used as the
なお、本実施形態の検査装置1は、インライン検査に用いることができる。大量生産を行う生産方式として、ベルトコンベア上を順次複数の製品を搬送し、複数の工程を経て生産する方式がある。そして、生産された製品を順次検査するために、検査工程がベルトコンベアに組み込みまれる。このような検査をインライン検査という。通常の検査機では対象物を搬送しながらエリア撮影するのに対し、検査装置1は、一旦停止してエリア撮影するため、高画質な撮影が可能であり、検査精度を高めることができる。検査装置1は、インライン検査に好適である。
Note that the
以上、本発明の実施形態を図面により詳述してきたが、上記各実施形態は本発明の例示にしか過ぎないものであり、本発明は上記各実施形態の構成にのみ限定されるものではない。本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、本発明に含まれる。 Although the embodiments of the present invention have been described in detail with reference to the drawings, the above embodiments are merely examples of the present invention, and the present invention is not limited only to the configurations of the above embodiments. . Even if there is a change in design without departing from the scope of the present invention, it is included in the present invention.
1 検査装置、画像取得装置
21 第1搬送部
22 第2搬送部
23 位置傾き規制部
24 搬送規制部
25 振動抑制部
26 間隔調整部
31 発光部
32 受光部
50 対象物
402 2次元画像取得部
403 良否判定部
1 Inspection Device,
Claims (10)
前記第1搬送部に連設され、前記対象物の搬送および停止を行う第2搬送部と、
前記対象物が停止している状態で、前記対象物に光を照射する発光部と、
前記対象物からの熱輻射を受光する受光部と、
前記受光部で受光した情報から、前記対象物の温度情報を2次元画像として取得する2次元画像取得部と、
前記第1搬送部に設けられ、前記対象物の搬送方向に直交する方向の位置および傾きを規制するための位置傾き規制部と、
を備え、
前記第1搬送部における前記対象物を搬送する速度をVとしたとき、前記第2搬送部における前記対象物を搬送する速度は0~Vまで可変可能であり、
前記第1搬送部の摩擦係数は、前記第2搬送部の摩擦係数より小さい、
ことを特徴とする画像取得装置。 a first transport unit that transports and stops an object;
a second conveying unit connected to the first conveying unit for conveying and stopping the object;
a light emitting unit that emits light to the object while the object is stationary;
a light receiving unit that receives thermal radiation from the object;
a two-dimensional image acquisition unit that acquires temperature information of the object as a two-dimensional image from information received by the light receiving unit;
a position/tilt regulating portion provided in the first transport portion for regulating the position and tilt of the object in a direction orthogonal to the transport direction of the object;
with
When the speed of conveying the object in the first conveying unit is V, the speed of conveying the object in the second conveying unit is variable from 0 to V,
The coefficient of friction of the first conveying unit is smaller than the coefficient of friction of the second conveying unit,
An image acquisition device characterized by:
前記対象物の一部が、前記間隙の上方で停止する、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像取得装置。 The first conveying section and the second conveying section are continuously provided with a predetermined gap in the conveying direction,
a portion of the object stops above the gap;
2. The image acquisition device according to claim 1, characterized in that:
ことを特徴とする請求項2に記載の画像取得装置。 The light emitting unit emits light through the gap while the object is stationary.
3. The image acquisition device according to claim 2, characterized in that:
ことを特徴とする請求項2に記載の画像取得装置。 The light receiving unit receives thermal radiation through the gap while the object is stationary.
3. The image acquisition device according to claim 2, characterized in that:
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の画像取得装置。 The second transport unit includes a transport regulation unit for regulating transport of the object in the transport direction.
5. The image acquisition device according to any one of claims 1 to 4, characterized in that:
ことを特徴とする請求項5に記載の画像取得装置。 The second transport unit includes a vibration suppression unit for suppressing vibration of the object,
6. The image acquisition device according to claim 5, characterized in that:
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一項に記載の画像取得装置。 The first conveying unit includes an interval adjusting unit for maintaining a constant interval between the objects that are sequentially conveyed.
7. The image acquisition device according to any one of claims 1 to 6, characterized in that:
前記画像取得装置が取得した2次元画像から対象物の良否を判定する良否判定部と、
を備えることを特徴とする検査装置。 an image acquisition device according to any one of claims 1 to 7;
a quality determination unit that determines quality of an object from the two-dimensional image acquired by the image acquisition device;
An inspection device comprising:
前記良否判定部は、前記包装体の前記シール部の良否を判定する、
ことを特徴とする請求項8に記載の検査装置。 The object is a package including a sealed portion in which at least a portion of the packaging material is sealed,
The quality judgment unit judges the quality of the seal part of the package,
The inspection apparatus according to claim 8, characterized in that:
前記第1搬送工程に続き、前記対象物の搬送および停止を行う第2搬送工程と、
前記対象物が停止している状態で、前記対象物に光を照射する発光工程と、
前記対象物からの熱輻射を受光する受光工程と、
前記受光工程で受光した情報から、前記対象物の温度情報を2次元画像として取得する2次元画像取得工程と、
前記第1搬送工程において、前記対象物の搬送方向に直交する方向の位置および傾きを規制するための位置傾き規制工程と、
を含み、
前記第1搬送工程における前記対象物を搬送する速度をVとしたとき、前記第2搬送工程における前記対象物を搬送する速度は0~Vまで可変可能であり、
前記第1搬送工程における前記対象物を搬送するベルトの摩擦係数は、前記第2搬送工程における前記対象物を搬送するベルトの摩擦係数より小さい、
ことを特徴とする画像取得方法。 a first conveying step for conveying and stopping the object;
a second transporting step of transporting and stopping the object following the first transporting step;
A light emitting step of irradiating the object with light while the object is stationary;
a light receiving step of receiving thermal radiation from the object;
a two-dimensional image acquiring step of acquiring temperature information of the object as a two-dimensional image from the information received in the light receiving step;
a position/tilt regulating step for regulating the position and tilt of the object in a direction orthogonal to the transport direction of the object in the first transporting step;
including
When the speed of conveying the object in the first conveying step is V, the speed of conveying the object in the second conveying step is variable from 0 to V,
The friction coefficient of the belt that conveys the object in the first conveying step is smaller than the friction coefficient of the belt that conveys the object in the second conveying step,
An image acquisition method characterized by:
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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