JP2023048029A - 検出機構 - Google Patents
検出機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2023048029A JP2023048029A JP2021157279A JP2021157279A JP2023048029A JP 2023048029 A JP2023048029 A JP 2023048029A JP 2021157279 A JP2021157279 A JP 2021157279A JP 2021157279 A JP2021157279 A JP 2021157279A JP 2023048029 A JP2023048029 A JP 2023048029A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dense
- threads
- sparse
- yarns
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000001514 detection method Methods 0.000 title claims abstract description 53
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 39
- 239000012212 insulator Substances 0.000 claims description 24
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 abstract description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 16
- 230000001965 increasing effect Effects 0.000 description 11
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 10
- 239000010985 leather Substances 0.000 description 4
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 4
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000009941 weaving Methods 0.000 description 3
- 230000006837 decompression Effects 0.000 description 2
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 2
- 230000003071 parasitic effect Effects 0.000 description 2
- 230000007797 corrosion Effects 0.000 description 1
- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 1
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
- Steering Controls (AREA)
Abstract
【課題】検出部の伸張性能を高くする。【解決手段】ステアリングホイール10のセンサ22では、センサ電極24において、第1疎糸24Aの配置間隔が第1密糸24Bの配置間隔に比し大きくされると共に、キャンセル電極30において、第2疎糸30Aの配置間隔が第2密糸30Bの配置間隔に比し大きくされる。このため、センサ電極24及びキャンセル電極30の長手方向への伸張量を大きくでき、センサ22の長手方向への伸張量を大きくできて、センサ22の長手方向への伸張性能を高くできる。【選択図】図5
Description
本発明は、接触体への人の接触を検出する検出機構に関する。
下記特許文献1に記載の静電容量センサは、車両のステアリングホイールのリムに設けられており、発泡シートの表側にセンサ電極が接着されると共に、発泡シートの裏側に接地電極が縫製される。
ここで、この静電容量センサでは、センサ電極が導電布(布の表面に金属メッキが形成されたもの)にされると共に、接地電極が金属線にされている。
本発明は、上記事実を考慮し、検出部の伸張性能を高くできる検出機構を得ることが目的である。
本発明の第1態様の検出機構は、接触体に設けられ、前記接触体への人の接触を検出する検出部と、前記検出部に設けられると共に、第1疎糸の配置間隔が第1密糸の配置間隔に比し大きくされる状態で前記第1疎糸と前記第1密糸とが織られて布状にされ、かつ、導電性を有し、前記検出部の伸張方向が前記第1疎糸の延在方向及び前記第1密糸の延在方向と非平行にされる第1導電布と、前記検出部に前記第1導電布より前記接触体内側において設けられると共に、第2疎糸の配置間隔が第2密糸の配置間隔に比し大きくされる状態で前記第2疎糸と前記第2密糸とが織られて布状にされ、かつ、導電性を有し、前記検出部の伸張方向が前記第2疎糸の延在方向及び前記第2密糸の延在方向と非平行にされる第2導電布と、を備える。
本発明の第2態様の検出機構は、本発明の第1態様の検出機構において、前記第1疎糸の延在方向と前記第2疎糸の延在方向とが平行及び前記第1密糸の延在方向と前記第2密糸の延在方向とが平行の少なくとも一方にされる。
本発明の第3態様の検出機構は、本発明の第1態様又は第2態様の検出機構において、前記第1疎糸と前記第1密糸とが交点において結合及び前記第2疎糸と前記第2密糸とが交点において結合の少なくとも一方にされる。
本発明の第4態様の検出機構は、本発明の第1態様~第3態様の何れか1つの検出機構において、前記第1疎糸と前記第1密糸とが形成する開口の対角線及び前記第2疎糸と前記第2密糸とが形成する開口の対角線の少なくとも一方が前記検出部の伸張方向に対し傾斜される。
本発明の第5態様の検出機構は、本発明の第1態様~第4態様の何れか1つの検出機構において、前記検出部に前記第1導電布と前記第2導電布との間において設けられる絶縁体と、前記絶縁体に設けられ、前記第1導電布の前記接触体外側から視認可能にされると共に、前記接触体における前記検出部の位置が合わせられる位置合わせ部と、を備える。
本発明の第1態様の検出機構では、接触体の検出部が接触体への人の接触を検出する。
また、検出部の第1導電布が、第1疎糸と第1密糸とが織られて布状にされると共に、導電性を有しており、検出部の伸張方向が第1疎糸の延在方向及び第1密糸の延在方向と非平行にされる。このため、検出部が伸張されて、第1疎糸及び第1密糸が傾動される。
さらに、検出部の第1導電布より接触体内側における第2導電布が、第2疎糸と第2密糸とが織られて布状にされると共に、導電性を有しており、検出部の伸張方向が第2疎糸の延在方向及び第2密糸の延在方向と非平行にされる。このため、検出部が伸張されて、第2疎糸及び第2密糸が傾動される。
ここで、第1疎糸の配置間隔が第1密糸の配置間隔に比し大きくされる。このため、第1疎糸の配置間隔が第1密糸の配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第1密糸の傾動により第1導電布の伸張量を大きくできる。
さらに、第2疎糸の配置間隔が第2密糸の配置間隔に比し大きくされる。このため、第2疎糸の配置間隔が第2密糸の配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第2密糸の傾動により第2導電布の伸張量を大きくできる。
これにより、検出部の伸張性能を高くできる。
本発明の第2態様の検出機構では、第1疎糸の延在方向と第2疎糸の延在方向とが平行及び第1密糸の延在方向と第2密糸の延在方向とが平行の少なくとも一方にされる。このため、第1導電布の伸張態様と第2導電布の伸張態様とを近似させることができ、検出部の伸張性能を効果的に高くできる。
本発明の第3態様の検出機構では、第1疎糸と第1密糸とが交点において結合及び第2疎糸と第2密糸とが交点において結合の少なくとも一方にされる。
このため、第1疎糸と第1密糸とが交点において結合される場合に、第1導電布が伸張される際には、第1疎糸の配置間隔が第1密糸の配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第1密糸が容易に変形できて、第1疎糸と第1密糸との交点における結合部分に作用される荷重を低減でき、第1疎糸と第1密糸との交点における結合が破断されることを抑制できる。
さらに、第2疎糸と第2密糸とが交点において結合される場合に、第2導電布が伸張される際には、第2疎糸の配置間隔が第2密糸の配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第2密糸が容易に変形できて、第2疎糸と第2密糸との交点における結合部分に作用される荷重を低減でき、第2疎糸と第2密糸との交点における結合が破断されることを抑制できる。
本発明の第4態様の検出機構では、第1疎糸と第1密糸とが形成する開口の対角線及び第2疎糸と第2密糸とが形成する開口の対角線の少なくとも一方が検出部の伸張方向に対し傾斜される。
このため、第1疎糸と第1密糸とが形成する開口の対角線が検出部の伸張方向に対し傾斜される場合に、第1導電布が伸張される際には、当該対角線が検出部の伸張方向に平行にされる場合とは異なり、第1密糸の傾動角度を大きくできて、第1導電布の伸張量を大きくできる。
さらに、第2疎糸と第2密糸とが形成する開口の対角線が検出部の伸張方向に対し傾斜される場合に、第2導電布が伸張される際には、当該対角線が検出部の伸張方向に平行にされる場合とは異なり、第2密糸の傾動角度を大きくできて、第2導電布の伸張量を大きくできる。
本発明の第5態様の検出機構では、検出部の第1導電布と第2導電布との間における絶縁体に位置合わせ部が設けられており、位置合わせ部により接触体における検出部の位置が合わせられる。
ここで、位置合わせ部が第1導電布の接触体外側から視認可能にされる。このため、接触体における検出部の位置を適切に合わせることができる。
[第1実施形態]
図1には、本発明の第1実施形態に係る接触体としてのステアリングホイール10が前側から見た正面図にて示されている。なお、図面では、ステアリングホイール10の前側を矢印FRで示し、ステアリングホイール10の右側を矢印RHで示し、ステアリングホイール10の上側を矢印UPで示している。
図1には、本発明の第1実施形態に係る接触体としてのステアリングホイール10が前側から見た正面図にて示されている。なお、図面では、ステアリングホイール10の前側を矢印FRで示し、ステアリングホイール10の右側を矢印RHで示し、ステアリングホイール10の上側を矢印UPで示している。
本実施形態に係るステアリングホイール10は、車両後側において車両の運転席に対向されており、ステアリングホイール10は、運転席に着座する乗員(運転者、接触者)の車両前側に配置されている。また、ステアリングホイール10の前側、右側及び上側は、それぞれ車両の後側、右側及び上側に向けられている。
図1に示す如く、ステアリングホイール10の中央部分には、固定部としてのボス部10Aが設けられており、ステアリングホイール10の外周部分には、接触部としての正面視円環状のリム部10Bが設けられている。ボス部10Aとリム部10Bとの間には、接続部としてのスポーク部10Cが3個設けられており、スポーク部10Cは、ボス部10Aから左側、右側及び下側に延出されて、ボス部10Aとリム部10Bとを接続している。
ステアリングホイール10には、骨格部材としての金属製の芯金12が設けられている。
芯金12の中央部分には、板状のボス芯金12Aが設けられており、ボス芯金12Aは、ボス部10Aを構成している。ボス芯金12Aは、車両における支持軸としての円柱状のステアリングシャフト14の車両後側端(車両上側端)に固定されており、ステアリングシャフト14は、リム部10Bと同軸上に配置されている。ステアリングホイール10(芯金12)は、ステアリングシャフト14に一体回転可能に支持されており、乗員がリム部10Bを把持してステアリングホイール10を周方向に回転操作することで、ステアリングシャフト14が中心軸線周りに回転されて、車両が操舵される。
芯金12の外周部分には、正面視円環状のリム芯金12Bが設けられており、リム芯金12Bは、リム部10Bを構成している。ボス芯金12Aとリム芯金12Bとの間には、長尺板状のスポーク芯金12Cが3個設けられており、スポーク芯金12Cは、ボス芯金12Aから左側、右側及び下側(ステアリングホイール10の径方向外側)に延出されて、ボス芯金12Aとリム芯金12Bとを一体に接続すると共に、スポーク部10Cを構成している。
ボス部10A及びスポーク部10Cには、被覆部材としての板状のパッド16が設けられており、パッド16は、ボス芯金12A及びスポーク芯金12Cの前側に取付けられて、ボス芯金12A及びスポーク芯金12Cの前側を被覆している。
リム部10Bの長手方向(ステアリングホイール10の周方向)及び周方向(長手方向周りの方向)における全体には、設置部材としての正面視円環状の内部材18(図3参照)が設けられており、内部材18は、軟質樹脂製(例えばポリウレタン製)にされると共に、長手方向に垂直な断面の外形が円状にされている。内部材18内には、リム芯金12Bが収容されており、内部材18は、リム芯金12Bに固定されている。
リム部10Bの左側部分及び右側部分には、それぞれ検出機構20を構成する検出部としての略長尺矩形シート状のセンサ22(図2の(A)及び(B)、図3、図4参照)が設けられており、センサ22は、内部材18の外周に貼付けられている。センサ22の長手方向は、リム部10Bの長手方向に沿って湾曲されて配置されており、センサ22の長手方向一側(図4の矢印Lの方向)は、リム部10Bの長手方向下側に向けられている。センサ22の幅方向は、リム部10Bの周方向に沿って湾曲されて配置されており、センサ22の幅方向一側(図4の矢印Wの方向)は、リム部10Bの周方向後側に向けられている。センサ22の幅方向中央側は、リム部10Bのステアリングホイール10径方向外側に配置されており、センサ22の幅方向両端は、リム部10Bのステアリングホイール10径方向内側に配置されている。
センサ22の表側部分(リム部10Bの径方向外側部分)には、第1導電布(センサ部)としての略長尺矩形布状のセンサ電極24が設けられており、センサ電極24の長手方向一側及び幅方向一側は、それぞれセンサ22の長手方向一側及び幅方向一側に向けられている。
センサ電極24(図5(A)参照)は、樹脂製の第1疎糸24A(縦糸及び横糸の一方)と樹脂製の第1密糸24B(縦糸及び横糸の他方)とが織られて、布状にされており、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとは、同一の撚糸にされている。第1疎糸24Aは、センサ電極24の長手方向一側へ向かうに従いセンサ電極24の幅方向一側へ向かう方向に傾斜されると共に、第1密糸24Bは、センサ電極24の長手方向他側へ向かうに従いセンサ電極24の幅方向一側へ向かう方向に傾斜されており、第1疎糸24A及び第1密糸24Bは、例えばセンサ電極24の長手方向及び幅方向に対して45°傾斜している。第1疎糸24Aの配置間隔は、第1密糸24Bの配置間隔に比し大きくされており、例えば、第1密糸24Bの配置間隔方向における密度(例えば90本/inch以下)が第1疎糸24Aの配置間隔方向における密度(例えば70本/inch以下)に対し1.2倍以上にされている。
センサ電極24では、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとが織られた後に、第1疎糸24A及び第1密糸24Bの外周全体に2層構造の金属メッキ26が形成されている(図6参照)。このため、センサ電極24は、金属メッキ26によって導電性を有しており、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとは、交点において、金属メッキ26によって結合されて導通されている。第1疎糸24A及び第1密糸24B(金属メッキ26を含む)は、正面視矩形状の開口28(図5(A)参照)を形成しており、開口28は、隣設される一対の第1疎糸24Aと隣設される一対の第1密糸24Bとによって囲まれている。また、開口28の対角線28Aは、センサ電極24の長手方向に対し傾斜されている。
センサ電極24は、第1疎糸24Aの延在方向及び第1密糸24Bの延在方向に伸張不能にされると共に、第1疎糸24Aの延在方向及び第1密糸24Bの延在方向とは異なる方向に伸張可能にされており、センサ電極24は、リム部10Bに組付けられる際に、長手方向に伸張される。このため、第1疎糸24A及び第1密糸24Bが傾動されて、センサ電極24の長手方向に対する第1疎糸24A及び第1密糸24Bの傾斜角度が小さくされると共に、センサ電極24が幅方向に縮小される。
センサ22の裏側部分(リム部10Bの径方向内側部分)には、第2導電布(キャンセル部)としての略長尺矩形布状のキャンセル電極30が設けられており、キャンセル電極30は、センサ電極24と略同一の構成にされている。キャンセル電極30(図5(B)参照)は、センサ電極24の第1疎糸24Aと同一の第2疎糸30Aとセンサ電極24の第1密糸24Bと同一の第2密糸30Bとが第1疎糸24A及び第1密糸24Bと同様に織られて、布状にされており、第2疎糸30A及び第2密糸30B(金属メッキ26を含む)は、センサ電極24の開口28と同一の開口28を形成している。また、第1疎糸24A及び第1密糸24Bの位置と第2疎糸30A及び第2密糸30Bの位置とは、それぞれ、センサ22の長手方向及び幅方向において一致されている。
センサ電極24の長手方向一側かつ幅方向一側の端部とキャンセル電極30の長手方向一側かつ幅方向一側の端部とは、それぞれ車両の制御装置32(ECU、図4参照)に電気的に接続されている。
センサ電極24とキャンセル電極30との間には、絶縁部としての略長尺矩形シート状の絶縁体34が設けられており、絶縁体34の長手方向一側及び幅方向一側は、それぞれセンサ22の長手方向一側及び幅方向一側に向けられている。絶縁体34は、樹脂製にされると共に、センサ電極24及びキャンセル電極30が固定されており、絶縁体34は、センサ電極24とキャンセル電極30とを電気的に絶縁している。絶縁体34は、全方向において弾性伸張可能にされており、絶縁体34は、リム部10Bに組付けられる際に、センサ電極24及びキャンセル電極30と共に、長手方向において伸張されて、幅方向において縮小される。
絶縁体34の表側面(リム部10Bの径方向外側面)には、位置合わせ部としての直線状の第1ケガキ線36Aが記載されており、第1ケガキ線36Aは、絶縁体34の幅方向中央部の長手方向全体において絶縁体34の長手方向に平行に配置されている。絶縁体34の表側面には、位置合わせ部としての直線状の第2ケガキ線36Bが2本記載されており、第2ケガキ線36Bは、絶縁体34の長手方向中間部の幅方向全体において絶縁体34の幅方向に平行に配置されている。絶縁体34の表側面には、位置合わせ部としての直線状の第3ケガキ線36Cが3本記載されており、第3ケガキ線36Cは、絶縁体34の長手方向中間部の第1ケガキ線36Aより幅方向一側全体において絶縁体34の幅方向に平行に配置されている。
第1ケガキ線36Aは、リム部10Bのステアリングホイール10径方向外側端においてリム部10Bの長手方向に沿って配置されており、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cは、リム部10Bの周方向に沿って配置されている。
第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cのセンサ22表側は、センサ電極24が被覆しており、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cは、センサ電極24の開口28を介してセンサ22の表側から視認可能にされている(図4の拡大図参照)。また、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cの長手方向は、第1疎糸24Aの延在方向及び第1密糸24Bの延在方向とは異なる方向にされると共に、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cの幅寸法は、センサ電極24の第1疎糸24A及び第1密糸24B(金属メッキ26を含む)の径寸法に対し相違されている。
リム部10Bの外周全体には、検出機構20を構成する外周部材としての皮革38が設けられており、皮革38は、センサ22を被覆すると共に、リム部10Bの表側面(径方向外側面)を構成している。
次に、本実施形態の作用を説明する。
以上の構成のステアリングホイール10では、リム部10Bを乗員が把持して、乗員の手がリム部10Bの皮革38の表側面に接触した際には、制御装置32において、乗員の手とセンサ22のセンサ電極24との間に発生する静電容量が検出されて、乗員のリム部10Bの把持(手の皮革38への接触)が検出される。また、制御装置32によりセンサ22のセンサ電極24とキャンセル電極30とが同電位に制御されている。これにより、センサ電極24とリム芯金12Bとの間に寄生容量が発生することがキャンセル電極30により制限されることで、乗員の手とセンサ電極24との間に発生する静電容量が当該寄生容量により変化することが抑制されて、乗員のリム部10Bの把持の検出精度が低下することが抑制される。
また、リム部10B(内部材18の外周)にセンサ22が組付けられる際には、センサ22(センサ電極24、キャンセル電極30及び絶縁体34)が、長手方向において伸張される。このため、センサ電極24において第1疎糸24A及び第1密糸24Bが傾動されると共に、キャンセル電極30において第2疎糸30A及び第2密糸30Bが傾動される。
ここで、センサ電極24では、第1疎糸24Aの配置間隔が第1密糸24Bの配置間隔に比し大きくされている。このため、第1疎糸24Aの配置間隔が第1密糸24Bの配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第1密糸24Bの傾動によりセンサ電極24の長手方向への伸張量を大きくできる。
さらに、キャンセル電極30では、第2疎糸30Aの配置間隔が第2密糸30Bの配置間隔に比し大きくされている。このため、第2疎糸30Aの配置間隔が第2密糸30Bの配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第2密糸30Bの傾動によりキャンセル電極30の長手方向への伸張量を大きくできる。
このように、センサ電極24及びキャンセル電極30の長手方向への伸張量を大きくできることで、センサ22の長手方向への伸張量を大きくでき、センサ22の長手方向への伸張性能を高くできる。
また、センサ電極24では、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとが形成する開口28の対角線28Aがセンサ22の長手方向(伸張方向)に対し傾斜されると共に、キャンセル電極30では、第2疎糸30Aと第2密糸30Bとが形成する開口28の対角線28Aがセンサ22の長手方向に対し傾斜されている。このため、センサ電極24が長手方向に伸張される際には、センサ電極24の対角線28Aがセンサ22の長手方向に平行にされる場合とは異なり、第1密糸24Bの傾動角度を大きくできて、センサ電極24の長手方向への伸張量を一層大きくできる。さらに、キャンセル電極30が長手方向に伸張される際には、キャンセル電極30の対角線28Aがセンサ22の長手方向に平行にされる場合とは異なり、第2密糸30Bの傾動角度を大きくできて、キャンセル電極30の長手方向への伸張量を一層大きくできる。これにより、センサ22の長手方向への伸張量を一層大きくでき、センサ22の長手方向への伸張性能を一層高くできる。
さらに、第1疎糸24Aの延在方向と第2疎糸30Aの延在方向とが平行にされると共に、第1密糸24Bの延在方向と第2密糸30Bの延在方向とが平行にされている。このため、センサ電極24の長手方向への伸張態様とキャンセル電極30の長手方向への伸張態様とを近似でき、センサ22の長手方向への伸張性能を効果的に高くできる。
しかも、第1疎糸24A及び第1密糸24Bの位置と第2疎糸30A及び第2密糸30Bの位置とがそれぞれセンサ22の長手方向及び幅方向において一致されている。このため、センサ電極24の長手方向への伸張態様とキャンセル電極30の長手方向への伸張態様とを同一にでき、センサ22の長手方向への伸張性能を一層効果的に高くできる。
さらに、センサ電極24では、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとが交点において金属メッキ26により結合されると共に、キャンセル電極30では、第2疎糸30Aと第2密糸30Bとが交点において金属メッキ26により結合されている。このため、センサ電極24が長手方向に伸張される際には、第1疎糸24Aの配置間隔が第1密糸24Bの配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第1密糸24Bが容易に変形できて、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとの交点における結合部分に作用される荷重を低減でき、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとの交点における結合が破断されることを抑制できて、第1疎糸24Aと第1密糸24Bとの交点における導通不良が発生することを抑制できる。さらに、センサ電極24が長手方向に伸張される際には、第2疎糸30Aの配置間隔が第2密糸30Bの配置間隔と同一にされる場合とは異なり、第2密糸30Bが容易に変形できて、第2疎糸30Aと第2密糸30Bとの交点における結合部分に作用される荷重を低減でき、第2疎糸30Aと第2密糸30Bとの交点における結合が破断されることを抑制できて、第2疎糸30Aと第2密糸30Bとの交点における導通不良が発生することを抑制できる。
また、センサ22では、絶縁体34の第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cのセンサ22表側をセンサ電極24が被覆しており、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cは、センサ電極24の開口28を介してセンサ22の表側から視認可能にされている。このため、絶縁体34に第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cが記載される場合でも、リム部10B(内部材18の外周)にセンサ22が組付けられる際に、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cをセンサ電極24の開口28を介してセンサ22の表側から視認できることで、第1ケガキ線36Aをリム部10Bのステアリングホイール10径方向外側端に容易に沿わせることができると共に、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cをリム部10Bの周方向に容易に沿わせることができる。これにより、リム部10Bにおけるセンサ22の位置を適切に合わせることができる。しかも、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cがセンサ電極24に記載されないことで、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cによってセンサ電極24(例えば金属メッキ26)が劣化(腐食等)することを抑制できると共に、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cをセンサ22(絶縁体34)に容易に記載できる。
さらに、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cの長手方向が第1疎糸24Aの延在方向及び第1密糸24Bの延在方向とは異なる方向にされている。このため、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cをセンサ電極24の開口28を介してセンサ22の表側から良好に視認できる。
しかも、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cの幅寸法がセンサ電極24の第1疎糸24A及び第1密糸24B(金属メッキ26を含む)の径寸法に対し相違されている。このため、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cをセンサ電極24の開口28を介してセンサ22の表側から良好に視認できる。
さらに、絶縁体34にセンサ電極24が固定されることで、センサ電極24が絶縁体34の変形を抑制できて、第1ケガキ線36A、第2ケガキ線36B及び第3ケガキ線36Cの変形を抑制できる。
なお、本実施形態では、センサ電極24の第1疎糸24A及び第1密糸24Bの位置とキャンセル電極30の第2疎糸30A及び第2密糸30Bの位置とがそれぞれセンサ22の長手方向及び幅方向において一致される。しかしながら、センサ電極24の第1疎糸24Aの位置とキャンセル電極30の第2疎糸30Aの位置とがセンサ22の長手方向及び幅方向において一致されなくてもよく、センサ電極24の第1密糸24Bの位置とキャンセル電極30の第2密糸30Bの位置とがセンサ22の長手方向及び幅方向において一致されなくてもよい。
さらに、本実施形態では、第1疎糸24Aの延在方向と第2疎糸30Aの延在方向とが平行にされると共に、第1密糸24Bの延在方向と第2密糸30Bの延在方向とが平行にされる。しかしながら、第1疎糸24Aの延在方向と第2疎糸30Aの延在方向とが平行にされなくてもよく、第1密糸24Bの延在方向と第2密糸30Bの延在方向とが平行にされなくてもよい。
[第2実施形態]
図7(A)には、本発明の第2実施形態に係る接触体としてのステアリングホイール50のセンサ電極24がセンサ22表側から見た拡大展開図にて示されており、図7(B)には、ステアリングホイール50のキャンセル電極30がセンサ22表側から見た拡大展開図にて示されている。
図7(A)には、本発明の第2実施形態に係る接触体としてのステアリングホイール50のセンサ電極24がセンサ22表側から見た拡大展開図にて示されており、図7(B)には、ステアリングホイール50のキャンセル電極30がセンサ22表側から見た拡大展開図にて示されている。
本実施形態に係るステアリングホイール50は、上記第1実施形態と、ほぼ同様の構成であるが、以下の点で異なる。
図7の(A)及び(B)に示す如く、本実施形態に係るステアリングホイール50では、センサ22において、センサ電極24が上記第1実施形態と同一にされる一方、キャンセル電極30が上記第1実施形態と相違されている。
キャンセル電極30では、第2疎糸30Aがキャンセル電極30の長手方向他側へ向かうに従いキャンセル電極30の幅方向一側へ向かう方向に傾斜されると共に、第2密糸30Bがキャンセル電極30の長手方向一側へ向かうに従いキャンセル電極30の幅方向一側へ向かう方向に傾斜されており、第2疎糸30A及び第2密糸30Bは、例えばキャンセル電極30の長手方向及び幅方向に対して45°傾斜している。
ここで、本実施形態に係るステアリングホイール50でも、第1疎糸24Aの延在方向と第2疎糸30Aの延在方向とが平行にされると共に第1密糸24Bの延在方向と第2密糸30Bの延在方向とが平行にされることによる作用及び効果と、第1疎糸24A及び第1密糸24Bの位置と第2疎糸30A及び第2密糸30Bの位置とがそれぞれセンサ22の長手方向及び幅方向において一致されることによる作用及び効果と、を除き、上記第1実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
なお、上記第1実施形態及び第2実施形態では、センサ電極24の開口28の対角線28A及びキャンセル電極30の開口28の対角線28Aがセンサ22の伸張方向に対し傾斜される。しかしながら、センサ電極24の開口28の対角線28Aがセンサ22の伸張方向に平行にされてもよく、キャンセル電極30の開口28の対角線28Aがセンサ22の伸張方向に平行にされてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、センサ電極24の第1疎糸24Aと第1密糸24Bとが交点において結合されると共に、キャンセル電極30の第2疎糸30Aと第2密糸30Bとが交点において結合される。しかしながら、センサ電極24の第1疎糸24Aと第1密糸24Bとが交点において結合されなくてもよく、キャンセル電極30の第2疎糸30Aと第2密糸30Bとが交点において結合されなくてもよい。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態では、センサ22がステアリングホイール10、50(接触体)に設けられる。しかしながら、センサ22がステアリングホイール10、50以外の接触体(例えば車両のシート)に設けられてもよい。
10・・・ステアリングホイール(接触体)、20・・・検出機構、22・・・センサ(検出部)、24・・・センサ電極(第1導電布)、24A・・・第1疎糸、24B・・・第1密糸、28・・・開口、28A・・・対角線、30・・・キャンセル電極(第2導電布)、30A・・・第2疎糸、30B・・・第2密糸、34・・・絶縁体、36A・・・第1ケガキ線(位置合わせ部)、36B・・・第2ケガキ線(位置合わせ部)、36C・・・第3ケガキ線(位置合わせ部)、50・・・ステアリングホイール(接触体)
Claims (5)
- 接触体に設けられ、前記接触体への人の接触を検出する検出部と、
前記検出部に設けられると共に、第1疎糸の配置間隔が第1密糸の配置間隔に比し大きくされる状態で前記第1疎糸と前記第1密糸とが織られて布状にされ、かつ、導電性を有し、前記検出部の伸張方向が前記第1疎糸の延在方向及び前記第1密糸の延在方向と非平行にされる第1導電布と、
前記検出部に前記第1導電布より前記接触体内側において設けられると共に、第2疎糸の配置間隔が第2密糸の配置間隔に比し大きくされる状態で前記第2疎糸と前記第2密糸とが織られて布状にされ、かつ、導電性を有し、前記検出部の伸張方向が前記第2疎糸の延在方向及び前記第2密糸の延在方向と非平行にされる第2導電布と、
を備える検出機構。 - 前記第1疎糸の延在方向と前記第2疎糸の延在方向とが平行及び前記第1密糸の延在方向と前記第2密糸の延在方向とが平行の少なくとも一方にされる請求項1記載の検出機構。
- 前記第1疎糸と前記第1密糸とが交点において結合及び前記第2疎糸と前記第2密糸とが交点において結合の少なくとも一方にされる請求項1又は請求項2記載の検出機構。
- 前記第1疎糸と前記第1密糸とが形成する開口の対角線及び前記第2疎糸と前記第2密糸とが形成する開口の対角線の少なくとも一方が前記検出部の伸張方向に対し傾斜される請求項1~請求項3の何れか1項記載の検出機構。
- 前記検出部に前記第1導電布と前記第2導電布との間において設けられる絶縁体と、
前記絶縁体に設けられ、前記第1導電布の前記接触体外側から視認可能にされると共に、前記接触体における前記検出部の位置が合わせられる位置合わせ部と、
を備える請求項1~請求項4の何れか1項記載の検出機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021157279A JP2023048029A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 検出機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021157279A JP2023048029A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 検出機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023048029A true JP2023048029A (ja) | 2023-04-06 |
Family
ID=85779247
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021157279A Pending JP2023048029A (ja) | 2021-09-27 | 2021-09-27 | 検出機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023048029A (ja) |
-
2021
- 2021-09-27 JP JP2021157279A patent/JP2023048029A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2015119285A1 (ja) | 静電容量センサ及び把持検出装置 | |
JP5947919B2 (ja) | 静電容量センサ及びステアリング | |
US20180354543A1 (en) | Electrostatic sensor | |
JP6642703B2 (ja) | ステアリングホイールの製造方法 | |
JP6655825B2 (ja) | グリップセンサ、ステアリングホイールおよび車両 | |
JP2023048029A (ja) | 検出機構 | |
JP2007283856A (ja) | 乗車検知装置 | |
JP2018155717A (ja) | グリップセンサ、ステアリングホイールおよび車両 | |
JP2017024603A (ja) | 把持検出装置及び静電容量センサ | |
US20230104284A1 (en) | Steering apparatus | |
JP2023048028A (ja) | 検出機構 | |
US20210276604A1 (en) | Sensing Mechanism | |
US20210300454A1 (en) | Steering wheel | |
JP3233030B2 (ja) | 乗員検知センサ | |
JP2019213663A (ja) | ステアリング装置 | |
JP2022148332A (ja) | 車両のステアリング装置 | |
US11654953B2 (en) | Steering device of vehicle | |
US20230119523A1 (en) | Decorative body | |
US20240044672A1 (en) | Detection mechanism | |
JP6351801B2 (ja) | 把持状態検出センサ | |
JP2019095229A (ja) | 静電容量センサ及びステアリング | |
JP2023105693A (ja) | ステアリング | |
JP2020073360A (ja) | グリップセンサ、ステアリングホイールおよび車両 | |
WO2020075461A1 (ja) | タッチ検出装置 | |
JP2023060699A (ja) | ステアリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240228 |