JP2023047166A - 生理用品収容容器、および生理用品収容容器セット - Google Patents

生理用品収容容器、および生理用品収容容器セット Download PDF

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Abstract

【課題】衛生的に一つずつ生理用品を容易に引き出すことができる生理用品収容容器を提供する。【解決手段】生理用品収容容器(1)は、生理用品を積み重ねて収容し、上側に投入口(12,22)が形成され、下側に取出口(13,23)が形成された収容部材(11,21)と、生理用品を取出口へ案内する傾斜部(142,243)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、生理用品収容容器、および生理用品収容容器セットに関する。
従来、家庭のトイレ等に設置され、生理用品を一つずつ取り出すことができる家庭用の生理用品収容箱が知られている。
最近、経済的な理由から生理用品を購入するのが困難な女性が急増しており、いわゆる「生理の貧困」問題が生じている。このため、学校や公共施設などのトイレに生理用品を配置し、無償で提供する取り組みが各地で行われている。また、近年、地球温暖化に伴う気候変動による大型災害が頻発しており、避難所のトイレに無償の生理用品を配置することが提案されている。
学校や避難所等の公共のトイレに生理用品を配置する場合、生理用品を詰めた空き袋等を壁に掛けたり、従来の家庭用の生理用品収容箱が使用されている。しかし、このような空き袋から生理用品を取り出すときは、どうしても複数の生理用品に触れてしまうため、他人が触れた生理用品を使用しなければならす、衛生面の問題が生じていた。また、家庭用の生理用品収容箱であっても、他人が使用することは想定されていないため、生理用品を取り出すときに複数の生理用品に触れてしまうという構造上の問題があった。
例えば、下記の特許文献1から8には、トイレ等で使用される各種の生理用品収容箱が開示されている。
実公昭52-109397号公報 実公昭59-16626号公報 特開2020-23340号公報 特開2017-74948号公報 特開2011-136079号公報 特開2009-126555号公報 特開2004-315078号公報 実公昭55-37694号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、上述したように、生理用品を取り出すときに複数の生理用品に触れてしまうという問題が生じていた。
例えば、上記特許文献1に記載の技術では、家庭のトイレで使用される家庭用の生理用品収納器が開示されている。この生理用品収納器は、生理用ナプキンが載置される底面内面が略水平に形成されており、かつ、一番下に載置されるナプキンに、その上部に積み重なった全ナプキンの荷重がかかる構造になっている。このため、複数のナプキンに触れずに一つのナプキンを引き出すことは容易ではなかった。
本発明の一態様は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、衛生的に一つずつ生理用品を容易に引き出すことができる生理用品収容容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る生理用品収容容器は、生理用品を積み重ねて収容する収容部材であって、積重ね方向における上側に前記生理用品を投入する投入口が形成され、下側に前記生理用品を前方へスライドさせて取り出すための取出口が形成された収容部材と、前記収容部材の内側に位置し、前記生理用品を前記取出口へ案内する傾斜部と、を備える。
上記の構成によれば、生理用品が傾斜部に沿って移動することにより、生理用品が収容部材の角部等に引っ掛かって詰まってしまうのを防止し、取出口までスムーズに案内することができる。ユーザは、取出口まで案内された生理用品を、取出口から前方にスライドさせて一つずつ引き出すことができる。このとき、ユーザは、ほとんど他の生理用品に触れないで、生理用品を衛生的に引き出すことができる。
前記傾斜部は、前記収容部材に内挿される内挿部材の少なくとも一部によって構成される。
前記生理用品は生理用タンポンを内包した棒状包装物であり、前記取出口は、前記収容部材の前面の片側に偏在して形成され、前記棒状包装物をその長手方向に通過させる形状であり、前記傾斜部は、前記取出口の形成されていない側から形成されている側に向かって傾斜する傾斜面を形成している。
上記の構成によれば、棒状包装物が傾斜面に沿って移動することにより、棒状包装物が収容部材の角部等に引っ掛かって詰まってしまうのを防止し、取出口までスムーズに案内することができる。ユーザは、取出口まで案内された棒状包装物の端部をつまみ、取出口から前方にスライドさせて一つずつ引き出すことができる。このとき、ユーザは、ほとんど他の棒状包装物に触れないで、棒状包装物を衛生的に引き出すことができる。
また、取出口が、前記収容部材の前面の片側に偏在して形成され、前記棒状包装物をその長手方向に通過させる形状であることから、ユーザは、棒状包装物の長手方向の端部を指でつまみ、取出口から引き出すことができる。棒状包装物の胴部をつまむ場合と比較して、ユーザが棒状包装物に触れる部分が少なく衛生的に取り出すことができる。
前記内挿部材は、前記収容部材の内側の一部を、前記取出口に連なるタンポン収容部として仕切る仕切板と、前記仕切板に対して傾斜する前記傾斜面をなす前記傾斜部とを備え、前記仕切板は、前記タンポン収容部が前記仕切板と前記傾斜面との境界付近よりも前記投入口付近の方が広くなる形状を有している。
上記の構成によれば、投入口が広く形成されるため、手を入れやすく、形状・大きさの異なる棒状包装物を、略水平に寝かせた状態に整えながら、収容空間に収容することができる。また、仮に、棒状包装物が収容空間内で詰まってしまった場合でも、手を入れて棒状包装物の詰まりを解消することができる。
前記傾斜部は、前記仕切板とは反対側に部分的に突出したベロ部を備えている。
上記の構成によれば、ベロ部は、取出口まで案内された棒状包装物を載置し、収容部材の底面から浮かせて保持する。これにより、棒状包装物が底面の角や凹凸に引っ掛かって詰まってしまうのを防止することができる。
前記取出口は、前記収容部材の前面から当該前面と隣り合う側面にかけて形成されている。
上記の構成によれば、取出口から棒状包装物を取り出すときに、指を入れるスペースが広くなり、スムーズに棒状包装物を取り出すことができる。
前記取出口は前記積重ね方向がより長くなる縦長形状であり、前記取出口の上側を部分的に覆うように取り付けられ前記棒状包装物を保護する可撓性の保護部材を備える。
上記の構成によれば、棒状包装物が詰まってしまった場合、取出口から指を挿入して取り出すことができるように、取出口が大きく形成される。このため、一番下の棒状包装物の上に配置される、まだ使用されない棒状包装物の端部も取出口から露出する。保護カバーが取出口の上側のみに取付けられることにより、まだ使用されない棒状包装物とユーザの指との接触を回避することができる。また、収容空間への埃等の侵入を防ぐことができ、棒状包装物を衛生的に収容することができる。また、保護カバーは一番下の棒状包装物を覆わないため、取り出すときに妨げにならない。
前記生理用品は生理用ナプキンを内包した扁平包装物であり、前記内挿部材は、前記収容部材の背面に沿う背面板と、前記収容部材の両側面にそれぞれ沿う一対の側面板と、前記一対の側面板の間に位置する前記傾斜部とを備え、前記傾斜部は、前記収容部材の背面側から前面側に向かって傾斜する傾斜面を形成する。
上記の構成によれば、投入口から投入された扁平包装物は、傾斜面に沿って前側へ移動し、取出口まで案内される。これにより、扁平包装物は途中で引っ掛かることなく、スムーズに取出口に導かれる。ユーザは、取出口まで案内された扁平包装物を、前方にスライドさせて一つずつ引き出すことができる。このとき、ユーザはほとんど他の扁平包装物に触れないで、扁平包装物を衛生的に引き出すことができる。
前記内挿部材は、前記背面板と前記一対の側面板との間に一対のテーパ部を備える。
上記の構成によれば、テーパ部は、収容部材の内部に投入された扁平包装物を、テーパ部の傾斜に沿って、前面側に押し出す。これにより、扁平包装物は、より確実に取出口が形成される前面側に押し出され、取出口から容易に一つずつ引き出すことができる。
前記一対の側面板の少なくとも一方は、前記傾斜面の傾斜角の変化を規制するように前記傾斜部と係合する。
上記の構成によれば、内挿部材を挿入するときに、傾斜部と収容部材の内面とが摺動することによって傾斜部が角変位し、傾斜面の角度が変わってしまうのを防止することができる。
前記取出口は、前記収容部材の前面に形成され、前記扁平包装物の厚みが通過することができるスリット形状である。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る生理用品収容容器セットは、前記生理用品収容容器を複数備えるとともに、前記複数の生理用品収容容器を収容する外箱を備え、前記外箱は、前記複数の生理用品収容容器をそれぞれの取出口を露出させて保持する保持部と、前記複数の生理用品収容容器それぞれの投入口側に覆い被さる開閉可能なカバーとを備える。
上記の構成によれば、複数の生理用品収容容器を収容することにより、生理用品を大量にストックすることができるため、生理用品を補充する間隔を長くすることができる。また、取出口が露出しているので、ユーザは、外箱から生理用品収容容器を取り出さなくても、取出口から生理用品を取り出すことができる。
前記生理用品(棒状包装物)収容容器と、前記生理用品(扁平包装物)収容容器とを備えるとともに、前記各生理用品収容容器を収容する外箱を備え、前記外箱は、前記各生理用品収容容器をそれぞれの取出口を露出させて保持する保持部と、前記各生理用品収容容器それぞれの投入口側に覆い被さる開閉可能なカバーとを備える。
上記の構成によれば、各人の用途・好みに適合する生理用品を選択して使用することができる。また、取出口が露出しているので、ユーザは、外箱から生理用品収容容器を取り出さなくても、取出口から生理用品を取り出すことができる。
前記収容部材、前記内挿部材および前記外箱は、それぞれ個別のシート状部材を折り曲げて組み立てることにより構成される。
上記の構成によれば、フラットな状態で、学校、避難所などに搬送することが可能となり、搬送が容易となり、保管スペースを削減することができる。特に、避難所の備蓄品として、場所を取らずに保管することができる。
前記収容部材および前記内挿部材は、それぞれ個別のシート状部材を折り曲げて組み立てることにより構成される。
本発明の一態様によれば、衛生的に一つずつ生理用品を容易に引き出すことができる生理用品収容容器を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る生理用タンポン収容容器の一例を示す斜視図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の一例を示す正面図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の一例を示す左側面図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の一例を示す右側面図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の一例を示す平面図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の一例を示す底面図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の一例を示す背面図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の一例を示す断面図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の取出口の一例を示す図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器の内挿部材の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る生理用ナプキン収容容器の一例を示す斜視図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の一例を示す正面図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の一例を示す左側面図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の一例を示す右側面図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の一例を示す平面図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の一例を示す底面図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の一例を示す背面図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の一例を示す断面図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の取出口の一例を示す図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器の内挿部材の一例を示す図である。 図20に示す内挿部材の傾斜部の一例を示す図である。 図20に示す内挿部材のテーパ部の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る外箱の一例を示す斜視図である。 図20に示す外箱を使用した生理用品収容容器セットの一例を示す斜視図である。 図24に示す生理用品収容容器セットの一例を示す正面図である。 図24に示す生理用品収容容器セットの一例を示す左側面図である。 図24に示す生理用品収容容器セットの一例を示す右側面図である。 図24に示す生理用品収容容器セットの一例を示す平面図である。 図24に示す生理用品収容容器セットの一例を示す底面図である。 図24に示す生理用品収容容器セットの一例を示す背面図である。 図24に示す生理用品収容容器セットのロック機構の一例を示す図である。 図24に示す生理用品収容容器セットと各収容容器との大きさの違いを説明する図である。 図1に示す生理用タンポン収容容器を構成するシート状部材の一例を示す図である。 図11に示す生理用ナプキン収容容器を構成するシート状部材の一例を示す図である。 図23に示す外箱を構成するシート状部材の一例を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施形態1について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では、本発明を公共のトイレ等に設置される無償提供用の生理用品収容容器1とした例に基づいて説明する。この生理用品収容容器1は、生理用品を一つずつ取り出すことのできるディスペンサーとしても機能する。ただし、本発明はこれに限らず、例えば、販売を目的とした生理用品収容容器、家庭用の生理用品収容容器についても適用することができる。実施形態1以降の実施形態についても同様である。
<タンポン収容容器>
実施形態1の生理用品収容容器1は、具体的には、生理用タンポンを収容する生理用タンポン収容容器(以下「タンポン収容容器」という)10として実現される。なお、生理用タンポンは、剥き出し状態でタンポン収容容器10に収容されるのではなく、包装袋に内包された状態の棒状包装物として収容される。以下では説明の便宜上、上記棒状包装物のことを「タンポン」81と称する。
図1は、タンポン収容容器10の一例を示す斜視図、図2は正面図、図3は左側面図、図4は右側面図、図5は平面図、図6は底面図、図7は背面図、図8は断面図である。
図1から図8に示すように、タンポン収容容器10は、大略的に縦長の直方体形状を有し、投入口12および取出口13が形成される収容部材11、内挿部材14(図8参照)を備える。
図8に示すように、収容部材11は、その内部に複数のタンポン81を略水平に寝かせた状態で、縦方向に積み重ねて収容することができる収容空間111が形成される。
(投入口)
収容部材11の上側には、タンポン81を投入する投入口12が形成され、投入口12には、開閉可能に蓋部121が設けられる。タンポン81を補充する際には、蓋部121を開いて、投入口12からタンポン81を補充する。なお、タンポン81を頻繁に補充する場合でも、蓋部121を開閉しやすいように、蓋部121の差込口を広めに形成してもよい。投入口12は、これに限定されず、例えば、蓋部121を備えない構成であってもよい。
投入口12は、補充者の手を挿入できる程度に、充分大きく形成される。例えば、投入口12は、上方から見て、横方向の長さ約55mmから90mm程度、縦方向の長さ約125mmから135mm程度に形成される。
これにより、補充者がタンポン81を補充するときに、手を収容空間111の中に入れ、タンポン81を略水平に寝かせた状態に整えながら、縦方向に積み重ねて収容することができる。仮に、収容空間111の中に手を入れずに、タンポン81を投入口12から投げ入れた場合、タンポン81は、それぞれ異なる方向に傾いた状態で収容され得る。この場合、タンポン81は収容空間111の中で互いに干渉しあい、容易に、タンポン81を一つずつ取出口13から取り出すことができなくなる。
特に、避難所においては、製造メーカーの異なる種々の形状・大きさを有するタンポン81を補充することが想定される。このような場合であっても、手を挿入できる程度に、投入口12を大きく形成することにより、形状・大きさの異なるタンポン81を、略水平に寝かせた状態に整えながら、収容空間111に収容することができる。また、仮に、タンポン81が収容空間111内で詰まってしまった場合でも、手を入れてタンポン81の詰まりを解消することができる。
(取出口)
図1および図2に示すように、収容部材11の前面112の下側には、タンポン81を取り出すための取出口13が形成される。取出口13は、前面112の片側、本実施形態では、正面から見て右側に偏在して形成される。取出口13は、これに限らず、前面112の左側に形成されてもよいし、中央の一部に形成されてもよい。
図9は、取出口13の一例を示す図である。図9に示すように、タンポン81は、略水平に寝かせた状態で収容空間111内に収容され、タンポン81の長手方向の一方の端部81Aが、前面112側を向くように配置される。取出口13は、タンポン81の一方の端部81Aが露出するように形成される。
また、取出口13は、タンポン81を、その長手方向に通過させることができる形状に形成される。ユーザは、タンポン81の露出した一方の端部81Aを指でつまみ、タンポン81を、取出口13から前方にスライドさせて引き出す。これにより、タンポン81の胴部をつまむ場合と比較して、ユーザがタンポン81に触れる部分が少なく、衛生的にタンポン81を取り出すことができる。
また、取出口13は、タンポン81を一つずつ取り出すことができる大きさより大きく、縦長に形成される。これにより、タンポン81が詰まってしまった場合に、取出口13から指を挿入して取り出すことができる。
タンポン81は、一般的に、直径約8mmから15mm程度、長手方向の長さは、挿入具付きのタイプで約80mmから147mm程度に形成される。
取出口13のサイズは、横方向の長さが、約20mmから40mm程度、好ましくは約20mmから30mm程度に形成される。また、縦方向の長さは、少なくとも20mm以上あればよく、好ましくは約20mmから70mm程度に形成される。
取出口13のサイズを上記にすることによって、市販されている一般的なタンポンを、1個ずつ無理なく引き出すことができる。また、短いサイズのタンポンが奥に押し込まれてしまった場合でも、取出口13に指を入れて、タンポンを取り出すことができる。
ここで、取出口13の形状について、さらに詳細に説明する。取出口13は、収容部材11の前面112から、前面112と隣接する右側面113、および底面114にわたって形成される。つまり、取出口13は、前面112に形成される切欠き112Aの他、切欠き113A,114Aを含んで構成される。切欠き113Aは、切欠き112Aと連なるように、右側面113に円弧状に形成される。切欠き114Aは、切欠き112Aと切欠き113Aとを連結するように、底面114に形成される。
言い換えると、取出口13は、収容部材11の前面112、右側面113、底面114とが交わる交点である角部115を切欠いて形成される。
これにより、タンポン81を取り出すときに、指を入れるスペースが広くなり、角部115が妨げにならず、スムーズにタンポン81を取り出すことができる。
なお、取出口13は、上記の例に限らず、収容部材11の前面112のみに形成されてもよいし、前面112および右側面113にわたって形成されてもよい。また、前面112および底面114にわたって形成されてもよい。
(保護カバー)
上述したように、タンポン81が詰まってしまった場合、取出口13から指を挿入して取り出すことができるように、取出口13は、タンポン81を一つずつ取り出すことができる大きさよりも大きく形成される。このため、一番下のタンポン82の上に配置されるタンポン83の端部83Aは、タンポン82の端部82Aとともに、取出口13から露出する。なお、以降の説明において、タンポン81、タンポン82、タンポン83などを互いに区別せず、総称する目的で記載するときは、タンポン81と記載する。
タンポン83の端部83Aを覆うように、保護カバー131が取出口13の上側のみに取付けられる。これにより、まだ使用されないタンポン83とユーザの指との接触を回避することができる。また、収容空間111への埃等の侵入を防ぐことができ、タンポン81を衛生的に収容することができる。また、保護カバー131はタンポン82を覆わないため、タンポン82を取り出すときに妨げにならない。さらに、保護カバー131によって、タンポン81が取出口13から飛び出してしまうのを防ぐことができる。
保護カバー131は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタラート:polyethylene terephthalate)等の可撓制を有する透明なシート材で形成される。保護カバー131は、これに限らず、例えば、不透明であってもよいし、布製等であっても構わない。
(仕切板)
次に、収容部材11の内部に挿入して取付けられる内挿部材14について説明する。
図10は、タンポン収容容器10の内挿部材14の一例を示す図である。図8および図10に示すように、内挿部材14は、仕切板141、傾斜部142を備えて構成される。
仕切板141は、収容部材11の内部空間を、正面から見て右側部分と左側部分に分割する。そして、右側部分を、取出口13に連なる収容空間(タンポン収容部)111として区画する。収容空間111には、上述したように、タンポン81が収容される。
仕切板141は、上部傾斜板1411、中間板1412、一対の位置決め板1413を備える。
上部傾斜板1411は、正面から見て、左側から取出口13の形成される右側に向かって傾斜して形成される。これにより、収容空間111は、投入口12近傍において最も広く、中間板1412に向かうにつれて、徐々に狭くなるように形成される。これによって、タンポン81の補充者の手を挿入できる程度に、投入口12を大きく形成するとともに、投入されたタンポン81を、下方に向かうにつれて、取出口13が形成される右側部分へ案内することができる。
内挿部材14は、一対の位置決め板1413の各遊端部が、収容部材11の左側面の内側にそれぞれ当接するように、投入口12から収容部材11の内部に挿入される。これにより、仕切板141および傾斜部142は、タンポン81を取出口13に導くために位置決めされ、適切な位置に配置される。
なお、内挿部材14は、上部傾斜板1411および一対の位置決め板1413を備えない構成であってもよい。
(傾斜部)
傾斜部142は、中間板1412の下部に連なるように形成され、正面から見て、左側から取出口13の形成される右側に向かって傾斜する傾斜面1421を備える。傾斜面1421は、取出口13に向かうにつれ、収容空間111が徐々に狭くなるように形成される。タンポン81が傾斜面1421に沿って移動することにより、タンポン81が収容部材11の角部等に引っ掛かって詰まってしまうのを防止し、取出口13までスムーズに案内することができる。ユーザは、取出口13まで案内されたタンポン81の端部81Aをつまみ、取出口13から前方にスライドさせて一つずつ引き出すことができる。このとき、ユーザは、ほとんど他のタンポン81に触れないで、タンポン81を衛生的に引き出すことができる。
なお、傾斜部142は、上記の態様に限定されない。例えば、傾斜部142は、収容部材11と一体的に構成されてもよいし、収容部材11に接着剤等により接合して構成されてもよい。
(ベロ部)
傾斜部142は、傾斜面1421の先端から突出する、ベロ部1422をさらに備えて構成される。ベロ部1422は、仕切板141とは反対方向に、部分的に突出して形成される。
ベロ部1422は、取出口13まで案内されたタンポン81を載置し、これにより、タンポン81が底面114の角や凹凸に引っ掛かって詰まってしまうのを防止することができる。また、ベロ部1422によって、内挿部材14が右側にスライドして取出口13を塞いでしまうのを防止することができる。
なお、ベロ部はこれに限らず、傾斜面1421の先端全体にわたって形成されてもよい。
なお、上述した例では、取出口13が、正面から見て前面112の右側に形成される例について説明したが、取出口13は左側、または中央の一部に形成されてもよい。この場合、仕切板141の上部傾斜板1411、および傾斜面1421は、右側から取出口13の形成される左側へ、または両側から取出口13の形成される中央へ向かって傾斜して形成される。
(観察窓)
再び、図1および図2に戻って、収容部材11の前面112に形成される観察窓15について説明する。図1および図2に示すように、外側からタンポン収容容器10の内部を見ることができるように、観察窓15が形成される。補充者やユーザは、観察窓15を通して、タンポン81のストックの有無を確認することができる。
観察窓15には、埃等の侵入を防止するために、前面112の裏側から透明な保護シート151が貼着される。保護シートは、通常、保護する部分の面積より少し大きく形成される。しかし、本実施形態の保護シート151は、観察窓15より非常に大きく形成され、ほぼ前面112の裏側全体にわたって貼着される。これにより、タンポン81が保護シート151の端部の厚み部分等にひっかかって詰まってしまうのを防止することができる。
なお、タンポン収容容器10は、両面テープ等の接着部材によって、トイレ等の壁面に取付けて使用することができる。また、これに限らず、タンポン収容容器10に取付片等を設け、取付片等をビス等でトイレの壁面に固定することによって、タンポン収容容器10をトイレに取付けてもよい。
なお、上記では、タンポン収容容器10について、タンポン81を収容する収容容器とした例に基づいて説明した。しかし、これに限らず、タンポン収容容器10は、タンポンと似た形状の、棒状の製品を収容する収容容器として使用されるものであってもよい。
〔実施形態2〕
次に、本発明の実施形態2について、図面に基づいて詳細に説明する。実施形態2の生理用品収容容器1は、具体的には、生理用ナプキンを収容する生理用ナプキン収容容器(以下「ナプキン収容容器」という)20として実現される。なお、生理用ナプキンは、剥き出し状態でナプキン収容容器20に収容されるのではなく、包装袋に内包された状態の扁平包装物として収容される。以下では説明の便宜上、上記扁平包装物のことを「ナプキン」91と称する。
<ナプキン収容容器>
図11は、ナプキン収容容器20の一例を示す斜視図、図12は正面図、図13は左側面図、図14は右側面図、図15は平面図、図16は底面図、図17は背面図、図18は断面図である。
図11から図18に示すように、ナプキン収容容器20は、大略的に縦長の直方体形状を有し、投入口22および取出口23が形成される収容部材21、内挿部材24(図18参照)を備える。
図18に示すように、収容部材21は、その内部に複数のナプキン91を、例えば、ナプキン91を横向きにした状態(上面911を上にした状態)で、縦方向に積層して収容することができる収容空間211が形成される。
詳しくは後述するが、収容空間211の下方に収容されたナプキン91は、収容空間211の内部に位置する傾斜面2431に沿って、前面922が下方に傾くように傾斜した状態で収容される。
(投入口)
収容部材21の上側には、ナプキン91を投入する投入口22が形成され、投入口22には開閉可能に蓋部221が設けられる。ナプキン91を補充する際には、蓋部221を開いて、投入口22からナプキン91を補充する。なお、ナプキン91を頻繁に補充する場合でも、蓋部221を開閉しやすいように、蓋部221の差込口を広めに形成してもよい。投入口22は、これに限定されず、例えば、蓋部221を備えない構成であってもよい。
投入口22は、ナプキン91の補充者の手を挿入できる程度に充分大きく形成される。例えば、投入口22は、上方から見て、横方向の長さ約90mmから105mm程度、縦方向の長さ約120mmから140mm程度に形成される。
これにより、補充者がナプキン91を補充するときに、手を収容空間211の中に入れ、ナプキン91を横向きに整えながら、縦方向に積み重なるように収容することができる。
仮に、収容空間211の中に手を入れずに、ナプキン91を投入口22から投げ入れた場合、ナプキン91が縦向き等になるなど、それぞれ異なる方向に収容され得る。この場合、ナプキン91は収容空間211の中で互いに干渉しあい、容易に、ナプキン91を一つずつ取出口23から取り出すことができなくなる。
特に避難所においては、製造メーカーの異なる種々の形状・大きさを有するナプキン91を補充することが想定される。このような場合であっても、手を挿入できる程度に、投入口22を大きく形成することにより、形状・大きさの異なるナプキン91の位置を整えながら、容易に収容空間211に収容することができる。また、仮に、ナプキン91が収容空間211内で詰まってしまった場合でも、手を入れてナプキン91の詰まりを解消することができる。
(取出口)
図11および図12に示すように、収容部材21の前面212の下側には、ナプキン91を取り出すための取出口23が形成される。
図19は、取出口23の一例を示す図である。図19に示すように、ナプキン91は、ナプキン91を横向きにした状態で、縦方向に積層して収容空間211内に収容される。このとき、一番下に配置されるナプキン92は、後述する傾斜面2431上に傾斜して載置される。取出口23は、ナプキン92の厚みが通過することができるスリット形状に形成される。なお、以降の説明において、ナプキン91、ナプキン92などを互いに区別せず、総称する目的で記載するときは、ナプキン91と記載する。
ここで、ナプキン91はピロー包装によって包装されており、薄い合成樹脂のフィルムを筒状にしたものに生理用ナプキンを挿入し、筒の軸方向両端部を圧着して封止することにより、生理用ナプキンが包装される。このため、軸方向両端部に位置する各圧着部93は、生理用ナプキンが挿入されている部分と比較して厚みが薄くなっている。
ナプキン91は、圧着部93が取出口23から露出するように、ナプキン収容容器20に収容されてもよい。これにより、ユーザは、露出したナプキン92の圧着部93を指でつまみ、ナプキン92を取出口23から前方にスライドさせて、容易に引き出すことができる。このとき、ユーザはほとんど他のナプキン91に触れないで、ナプキン92を衛生的に引き出すことができる。
ナプキン91は、一般的に、上面911の横幅約90mmから145mm程度、縦幅約90mmから127mm程度、厚さ約8mmから16mm程度に形成される。これらのナプキン91の厚みが通過することができるように、取出口23の高さは、約15mmから30mm程度、より好ましくは約15mmから20mm程度に形成される。
ナプキン91は、縦方向に積み重ねて収容空間211内に収容されるため、一番下に配置されるナプキン92を引き出そうとするときに、その上に積み重ねられたナプキン91およびナプキン収容容器20の内壁面との間に摩擦が生じる。
取出口23の高さが約15mmより小さくなると、厚みが大きいナプキン92を取出しにくくなる。また、30mmより大きくなると、上記摩擦が生じても、複数のナプキン91、92がまとめて出てきてしまったり、引き出した勢いでナプキン91、92が床に落ちてしまったりする。
取出口23の高さを、上記の範囲内に形成することより、様々な厚みのナプキン91が収容されても、ナプキン91を一つずつ容易に引き出すことができる。
ここで、取出口23の形状について、詳細に説明する。取出口23は、収容部材21の前面212から、前面212と隣接する底面214にわたって形成される。
具体的に説明すると、取出口23は、前面212に直線状に形成される切欠き212Aの他、切欠き212B、214Aを含んで構成される。切欠き212Bは切欠き212Aの略中央部に、切欠き214Aは底面214の前側端部の略中央部に、それぞれ指の形に沿うように略円弧状に形成される。
切欠き212Bおよび214Aによって、ナプキン92を引き出すときに指を入れるスペースが広くなるとともに、切欠き214Aからナプキン92の前面923が露出するため、ナプキン92を指でつまみ、取り出すのが容易になる。
なお、取出口23は、上記の例に限らず、収容部材21の前面212のみに形成されてもよいし、切欠き212Bを備えなくてもよい。
(傾斜部)
次に、収容部材21の内部に挿入して取付けられる内挿部材24について説明する。
図20は、ナプキン収容容器20の内挿部材24の一例を示す図である。図18および図20に示すように、内挿部材24は、収容部材21の両側面にそれぞれ沿う一対の側面板241、収容部材21の背面に沿う背面板242、および一対の側面板241の間に位置する傾斜部243を備える。
傾斜部243は、背面板242に連なって形成され、収容部材21の背面側から前面側に向かって傾斜する傾斜面2431を備える。
投入口22から投入されたナプキン91は、傾斜面2431に沿って前側へ移動し、取出口23まで案内される。これにより、ナプキン91は途中で引っ掛かることなく、スムーズに取出口23に導かれる。ユーザは、取出口23まで案内されたナプキン91を、前方にスライドさせて一つずつ引き出すことができる。このとき、ユーザはほとんど他のナプキン91に触れないで、ナプキン91を衛生的に引き出すことができる。
傾斜面2431の傾斜角は約30から40度、より好ましくは、約35度に形成される。傾斜面2431の角度は、40度以上になると、傾斜が急すぎるため、ナプキン91が縦向きになってしまい、取出口23から取り出しにくくなってしまう。また、傾斜が緩くなりすぎると、ナプキン91が傾斜面2431に沿って取出口23まで移動しなくなり、取出口23から取り出しにくくなってしまう。
内挿部材24は、一対の側面板241が収容部材21の両側面に沿い、背面板242が収容部材21の背面に沿うように、投入口22から挿入される。
図21は、内挿部材24の傾斜部243の一例を示す図である。図21に示すように、一対の側面板241の片側または両側に、傾斜部243に設けられる係合片2432と互いに係合する、係合切欠き部2411が形成される。係合片2432は、傾斜部243の底面から延伸し横方向に突出して形成され、係合切欠き部2411は、側面板241の下端部を切欠いて形成される。
内挿部材24を収容部材21の内部に挿入する間、係合切欠き部2411は係合片2432と係合し、係合片2432を下方へ押下げる。これにより、傾斜部243と収容部材21の内面とが摺動することによって傾斜部243が角変位し、傾斜面2431の角度が変わってしまうのを防止することができる。
なお、上記の例では、傾斜部242は、内挿部材24の一部として構成されるが、上記の態様に限定されない。例えば、傾斜部242は、収容部材21と一体的に構成されてもよいし、収容部材21に接着剤等により接合して構成されてもよい。
(テーパ部)
図22は、内挿部材24のテーパ部244の一例を示す図である。図22に示すように、内挿部材24は、背面板242と一対の側面板241との間に、背面側から前面側に向かって傾斜する一対のテーパ部244を備える。
テーパ部244は、収容部材21の内部に投入されたナプキン91を、テーパ部244の傾斜に沿って、前面側に押し出す。これにより、ナプキン91は、より確実に取出口23が形成される前面側に押し出され、取出口23から容易に一つずつ引き出すことができる。
(観察窓)
再び、図11および図12に戻って、収容部材21の前面212に形成される観察窓25について説明する。図11および図12に示すように、外側からナプキン収容容器20の内部を見ることができるように、観察窓25が形成される。補充者やユーザは、観察窓25を通して、ナプキン91のストックの有無を確認することができる。
観察窓25には、埃等の侵入を防止するために、前面212の裏側から透明な保護シート251が貼着される。保護シート251は、観察窓25より非常に大きく形成され、ほぼ前面2112の裏側全体にわたって貼着される。これにより、ナプキン91が保護シート251の端部の厚み部分にひっかかって詰まってしまうのを防止することができる。
なお、ナプキン収容容器20は、両面テープ等の接着部材によって、トイレ等の壁面に取付けて使用することができる。また、これに限らず、ナプキン収容容器20に取付片等を設け、取付片等をビス等でトイレの壁面に固定することによって、ナプキン収容容器20をトイレに取付けてもよい。
なお、以下では、ナプキン収容容器20について、ナプキン91を収容する収容容器とした例に基づいて説明した。しかし、これに限らず、ナプキン91と似た形状の、例えば、パンティライナー、尿漏れ用パッド、ティッシュ等の小袋を収容する収容容器であってもよい。
〔実施形態3〕
次に、本発明の実施形態3について、図面に基づいて詳細に説明する。実施形態3は、タンポン収容容器10、ナプキン収容容器20を複数備え、これらを連結して収容する外箱30をさらに備える、生理用品収容容器セット(以下「収容容器セット」という)40として実現される。収容容器セット40とすることによって、多種多様な生理用品がある中で、各人の好みに合った生理用品を選択し、使用することができる。
<収容容器セット>
実施形態3に係る収容容器セット40について、図面に基づいて説明する。図23は、生理用品収容容器1を収容することができる外箱31の斜視図である。
図23に示すように、外箱31は、複数の生理用品収容容器1の各取出口13,23を露出させた状態で保持することができる保持部311を備える。また、外箱31は保持している複数の生理用品収容容器1の各投入口12,22を覆う開閉可能なカバーである蓋部312を備える。
外箱31は、例えば、タンポン収容容器10を1個、ナプキン収容容器20を2個収容することができる。この場合、各ナプキン収容容器20は、それぞれ、異なる種類のナプキン91(例えば、昼用ナプキンと夜用ナプキン、安価なナプキンと高価なナプキン等)を収容してもよいし、同種のナプキン91を収容してもよい。
それぞれ異なる種類のナプキン91を収容した場合、各人の用途・好みに適合するナプキンを選択して使用することができる。また、同種のナプキン91を収容した場合、ナプキン91を大量にストックすることができるため、ナプキン91を補充する間隔を長くすることができる。
外箱31は、上記の例に限らず、例えば、ナプキン収容容器20を3個収容してもよいし、タンポン収容容器10を3個収容してもよい。また、ナプキン収容容器20を1個、タンポン収容容器10を2個収容してもよい。また、外箱31が、生理用品収容容器1を3個収容する例について説明したが、これに限らず、2個であってもよいし、4個以上であってもよい。
以下では、外箱31に、タンポン収容容器10を1個、ナプキン収容容器20を2個収容した、収容容器セット40について説明する。
図24は外箱を使用した収容容器セット40の一例を示す斜視図、図25は正面図、図26は左側面図、図27は右面図、図28は平面図、図29は底面図、図30は背面図である。
(取出口が露出)
図24から図30に示すように、タンポン収容容器10およびナプキン収容容器20(以下「収容容器10,20」という)は、それぞれ取出口13、23を露出させた状態で、外箱31に収容される。これにより、ユーザは、外箱31を開いて収容容器10,20を取り出さなくても、取出口13、23からタンポン81およびナプキン91を取り出すことができる。
(ロック機構)
収容容器10,20は、蓋部312を閉じることによって、収容容器10,20の外面と、蓋部312の内面とが嵌合し、外箱31に収容された状態でロックされる。また、蓋部312を開くことによってロックが解除され、収容容器10,20に、タンポン81およびナプキン91を補充したり、外箱31から取り出すことができる。
また、外箱31は、一対の側面板313、背面板314、底面板315を備える。一対の側面板313および背面板314は、複数の脚部316が形成される。これによって、外箱31を床面に置いた場合でも、外箱31の底面板315を床面から浮かせることができ、床面との接触によって、外箱31が汚れるのを防止することができる。
図32は、外箱31と収容容器10,20との大きさの違いを説明する図である。図32に示すように、外箱31の一対の側面板313、底面板315は、収容容器10,20の右側面113、底面114、214より、それぞれ小さくなるように形成される。
そのため、収容容器10,20を外箱31に収容すると、収容容器10,20は、前方に幅W、突出して収容される。これにより、収容容器10,20を外箱31から取り出しやすくなる。また、取出口13、23が、外箱31から突出しているため、取出口13、23からタンポン81およびナプキン91を取り出し易くなる。
なお、収容容器セット40は、両面テープ等の接着部材によって、トイレ等の壁面に取付けて使用することができる。また、これに限らず、外箱31に取付片等を設け、取付片等をビス等でトイレの壁面に固定することによって、収容容器セット40をトイレに取付けてもよい。
〔組み立て式〕
タンポン収容容器10の収容部材11、内挿部材14、ナプキン収容容器20の収容部材21、内挿部材24、外箱31は、それぞれ個別のシート状部材を折り曲げて組み立てることにより、構成される。これによって、フラットな状態で、学校、避難所などに搬送することが可能となり、搬送が容易となり、保管スペースを削減することができる。特に、避難所の備蓄品として、場所を取らずに保管することができる。
(タンポン収容容器)
図33はタンポン収容容器10を構成するシート状部材の一例を示す図である。
収容部材11は、図33に破線で示される部分を山折りし、貼着部P11を被貼着部P12に接着剤等で貼付ける。
ここまでの工程では、収容部材11は未だフラットな状態なので、このフラットな状態で市場に流通させてもよい。これにより、場所を取らずに搬送・保管ができ、ユーザは、残りの組立を容易に行うことができる。なお、誰にでも容易に組み立てができるるように、組立説明書を添付してもよい。
次に、差し込み片Q11,Q12を、互いに係合するように差し込むことによって、収容部材11を箱状に形成する。
内挿部材14は、破線で示される部分を山折り、一点鎖線で示される部分を谷折りし、差し込み片R11を差込口R12に嵌め込むことによって、傾斜部142を形成する。組み立てた内挿部材14を、収容部材11の内部に挿入して、タンポン収容容器10を組み立てることができる。
(ナプキン収容容器)
図34はナプキン収容容器20を構成するシート状部材の一例を示す図である。
収容部材21は、図34に破線で示される部分を山折りし、貼着部P21を被貼着部P22に接着剤等で貼付ける。ここまでの組立工程では、収容部材21は未だフラットな状態なので、このフラットな状態で市場に流通させてもよい。次に、差し込み片Q21,Q22を、互いに係合するように差し込むことによって、収容部材21を箱状に形成する。
内挿部材24は、破線で示される部分を山折り、一点鎖線で示される部分を谷折りし、差し込み片R21を差込口R22に嵌め込むことによって、傾斜部243を形成する。組み立てた内挿部材24を、収容部材21の内部に挿入して、ナプキン収容容器20を組み立てることができる。
(外箱)
図35は外箱31を構成するシート状部材の一例を示す図である。
外箱31は、図35に一点鎖線で示される部分を谷折りし、側面板313、底面板315、蓋部312を組み立て、外箱31を箱状に形成する。
一対の側面板313に形成される、一対の折り線S1,S2には、互いの距離が短いため、折りやすくするために、短い切欠きT1が、折り線S1,S2の全長にわたって連続して形成されている。
(シート状部材)
上述したように、タンポン収容容器10、ナプキン収容容器20、外箱31は、シート状部材を折り曲げて組み立てることにより構成される。
シート状部材は、例えば、厚さ約1.5mmの薄型段ボールで実現される。薄型段ボールは安価であり、軽量でありながら強度も高い。設置場所から落下したとしても、軽量であるため、人や物を破損させる可能性は低い。また、これに限らす、例えば、厚紙や合成樹脂製のシートによって構成されてもよい。
また、シート状部材は、不要になった場合、資源ごみとして廃棄することができる。特に、避難所において不要になった紙製のパーテーションや、段ボール製のベッドとともに、廃棄することができる。
このような本発明の構成によれば、「貧困」、「ジェンダー平等」、「つくる責任、つかう責任」問題等に取り組む、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献できる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 生理用品収容容器
11、21 収容部材
12、22 投入口
13、23 取出口
14、24 内挿部材
31 外箱
40、収容容器セット(生理用品収容容器セット)
81 タンポン(棒状包装物)
91 ナプキン(扁平包装物)
111 収容空間(タンポン収容部)
141 仕切板
142、243 傾斜部
1421、2431 傾斜面
1422 ベロ部
151 保護シート
211 収容空間
241 側面板
242 背面板
311 保持部
312 蓋部(カバー)

Claims (15)

  1. 生理用品を積み重ねて収容する収容部材であって、積重ね方向における上側に前記生理用品を投入する投入口が形成され、下側に前記生理用品を前方へスライドさせて取り出すための取出口が形成された収容部材と、
    前記収容部材の内側に位置し、前記生理用品を前記取出口へ案内する傾斜部と、を備える生理用品収容容器。
  2. 前記傾斜部は、前記収容部材に内挿される内挿部材の少なくとも一部によって構成される、請求項1に記載の生理用品収容容器。
  3. 前記生理用品は生理用タンポンを内包した棒状包装物であり、
    前記取出口は、前記収容部材の前面の片側に偏在して形成され、前記棒状包装物をその長手方向に通過させる形状であり、
    前記傾斜部は、前記取出口の形成されていない側から形成されている側に向かって傾斜する傾斜面を形成している、請求項2に記載の生理用品収容容器。
  4. 前記内挿部材は、前記収容部材の内側の一部を、前記取出口に連なるタンポン収容部として仕切る仕切板と、前記仕切板に対して傾斜する前記傾斜面をなす前記傾斜部とを備え、
    前記仕切板は、前記タンポン収容部が前記仕切板と前記傾斜面との境界付近よりも前記投入口付近の方が広くなる形状を有している、請求項3に記載の生理用品収容容器。
  5. 前記傾斜部は、前記仕切板とは反対側に部分的に突出したベロ部を備えている、請求項4に記載の生理用品収容容器。
  6. 前記取出口は、前記収容部材の前面から当該前面と隣り合う側面にかけて形成されている、請求項3から5のいずれか1項に記載の生理用品収容容器。
  7. 前記取出口は前記積重ね方向がより長くなる縦長形状であり、
    前記取出口の上側を部分的に覆うように取り付けられ前記棒状包装物を保護する可撓性の保護部材を備える、請求項3から6のいずれか1項に生理用品収容容器。
  8. 前記生理用品は生理用ナプキンを内包した扁平包装物であり、
    前記内挿部材は、前記収容部材の背面に沿う背面板と、前記収容部材の両側面にそれぞれ沿う一対の側面板と、前記一対の側面板の間に位置する前記傾斜部とを備え、
    前記傾斜部は、前記収容部材の背面側から前面側に向かって傾斜する傾斜面を形成する請求項2に記載の生理用品収容容器。
  9. 前記内挿部材は、前記背面板と前記一対の側面板との間に一対のテーパ部を備える、請求項8に記載の生理用品収容容器。
  10. 前記一対の側面板の少なくとも一方は、前記傾斜面の傾斜角の変化を規制するように前記傾斜部と係合する、請求項8または9に記載の生理用品収容容器。
  11. 前記取出口は、前記収容部材の前面に形成され、前記扁平包装物の厚みが通過することができるスリット形状である、請求項8から10のいずれか1項に記載の生理用品収容容器。
  12. 請求項2から11のいずれか1項に記載の生理用品収容容器を複数備えるとともに、
    前記複数の生理用品収容容器を収容する外箱を備え、
    前記外箱は、前記複数の生理用品収容容器をそれぞれの取出口を露出させて保持する保持部と、前記複数の生理用品収容容器それぞれの投入口側に覆い被さる開閉可能なカバーとを備える、生理用品収容容器セット。
  13. 請求項3から7のいずれか1項に記載の生理用品収容容器と、
    請求項6から11のいずれか1項に記載の生理用品収容容器とを備えるとともに、
    前記各生理用品収容容器を収容する外箱を備え、
    前記外箱は、前記各生理用品収容容器をそれぞれの取出口を露出させて保持する保持部と、前記各生理用品収容容器それぞれの投入口側に覆い被さる開閉可能なカバーとを備える、生理用品収容容器セット。
  14. 前記収容部材、前記内挿部材および前記外箱は、それぞれ個別のシート状部材を折り曲げて組み立てることにより構成される、請求項12または13に記載の生理用品収容容器セット。
  15. 前記収容部材および前記内挿部材は、それぞれ個別のシート状部材を折り曲げて組み立てることにより構成される、請求項2から11のいずれか1項に記載の生理用品収容容器。
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