JP2023044246A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の負荷回路でそれぞれ使用される互いに異なる電圧を、充電池から効率良く供給する。
【解決手段】電子機器100において、充電池ユニット13は、単セルまたは並列接続された複数セルの充電池を収納し、各セルの残留容量に応じて最低電圧値から最高電圧値までの間の電圧を出力する。第1のDC/DCコンバータ23は、充電池ユニット13の出力電圧を、最低電圧値よりも高い第1電圧に変換する。第2のDC/DCコンバータ20は、充電池ユニット13の出力電圧を、最高電圧値よりも高くかつ第1電圧よりも高い第2電圧に変換する。第2のDC/DCコンバータ20の駆動制御回路67のバイアス電圧Vbiasとして、第1のDC/DCコンバータ23の出力電圧が供給される。
【選択図】図1
【解決手段】電子機器100において、充電池ユニット13は、単セルまたは並列接続された複数セルの充電池を収納し、各セルの残留容量に応じて最低電圧値から最高電圧値までの間の電圧を出力する。第1のDC/DCコンバータ23は、充電池ユニット13の出力電圧を、最低電圧値よりも高い第1電圧に変換する。第2のDC/DCコンバータ20は、充電池ユニット13の出力電圧を、最高電圧値よりも高くかつ第1電圧よりも高い第2電圧に変換する。第2のDC/DCコンバータ20の駆動制御回路67のバイアス電圧Vbiasとして、第1のDC/DCコンバータ23の出力電圧が供給される。
【選択図】図1
Description
本開示は、電子機器に関し、より特定的には充電池(二次電池とも称する)から供給された電力で動作する負荷回路を備えた電子機器に関する。
電子機器は、マイクロコンピュータ、通信回路、液晶ディスプレイ、センサ回路など、さまざまな負荷回路を備えている。これらの負荷回路は、アナログ回路およびロジック回路などの回路の種類に応じて、たとえば3.3Vまたは5.0Vなどの規定の値の電源電圧を必要とする。
近年、電子機器用の充電池の主流として用いられるリチウムイオン電池の出力電圧は、電池残量に応じて単セルの場合に2.7V~4.2Vの間で変化する。したがって、リチウムイオン電池を用いて上記の駆動電圧を生成するには、DC/DCコンバータを用いてリチウムイオン電池の出力電圧を適切な電圧値に変換する必要がある。
特開2006-81369号公報(特許文献1)は、ロジック回路に供給する電池の電源効率を高める方法を開示する。具体的に、電圧検出器によって充電池の出力電圧を検出し、充電池の出力電圧が所定電圧以上である場合には、昇圧回路を介さずにレギュレータに電池の出力電圧が供給され、充電池の出力が所定電圧未満である場合には、昇圧回路によって昇圧された電圧がレギュレータに供給される。
たとえば、シリンジポンプまたは輸液ポンプと称する医療機器では、ポンプを駆動するためのモータの電源電圧として18~24Vの電圧を必要とする。したがって、リチウムイオン電池の電池残量が少ない場合には、単一のDC/DCコンバータによって電池の出力電圧を18~24Vまで昇圧するのは困難である。
上記の対応策として、直列接続された2個のDC/DCコンバータのうち初段のDC/DCコンバータで電池の出力電圧を中間電圧まで昇圧し、二段目のDC/DCコンバータで中間電圧を18~24Vまで昇圧する方法が考えられる。しかしながら、DC/DCコンバータを2個直列するために損失が大きくなるという問題がある。他の対応策として、リチウムイオン電池を複数個直列に接続する方法が考えられる。しかしながら、電池の電源効率を高めるために単一セルの場合と直列接続された複数セルの場合とを併用しようとすると、ハードウェアが複雑になり、コストアップにつながる。
本開示は、上記の問題点を考慮してなされたものであって、その目的の一つは、複数の負荷回路でそれぞれ使用される互いに異なる電圧を、充電池の出力電圧から効率良く生成する電子機器を提供することである。その他の課題および特徴は、以下の実施の形態において説明する。
一実施形態の電子機器は、充電池ユニットと、第1の負荷回路と、第2の負荷回路と、第1のDC/DCコンバータと、第2のDC/DCコンバータとを備える。充電池ユニットは、単セルまたは並列接続された複数セルの充電池を収納し、各セルの残留容量に応じて最低電圧値から最高電圧値までの間の電圧を出力する。第1のDC/DCコンバータは、充電池ユニットの出力電圧を、最低電圧値よりも高い第1電圧に変換し、第1電圧を第1の負荷回路に出力する。第2のDC/DCコンバータは、充電池ユニットの出力電圧を、最高電圧値よりも高くかつ第1電圧よりも高い第2電圧に変換し、第2電圧を第2の負荷回路に出力する。第2のDC/DCコンバータは、半導体スイッチング素子と、半導体スイッチング素子のオンオフに応じて蓄積エネルギーが増減するインダクタと、半導体スイッチング素子の制御電極に供給する駆動電圧を、上記の第1電圧に基づいて生成する駆動制御回路とを含む。
一態様において、第1電圧は、最高電圧値よりも低い。
一態様において、第1の負荷回路は、マイクロコントローラユニットを含む。マイクロコントローラユニットは、第2のDC/DCコンバータに変換動作を開始させるイネーブル信号を出力する。
一態様において、電子機器は、電源ユニットと、第1のダイオードと、第2のダイオードをさらに備える。電源ユニットは、商用交流電源からの交流電圧を最高電圧値よりも高くかつ第2電圧よりも低い第3電圧の直流電圧に変換する。第1のダイオードは、第1のDC/DCコンバータの入力ノードおよび第2のDC/DCコンバータの入力ノードが共通に接続された接続ノードにカソードが接続され、電源ユニットの出力ノードにアノードが接続される。第2のダイオードは、充電池ユニットの放電電流がアノードに入力され、接続ノードにカソードが接続される。
一態様において、電子機器は、充電池ユニットの充放電を制御する充放電回路をさらに備える。充放電回路は、マイクロコントローラユニットからの充電開始指令に従って、第1のダイオードのアノード側から充電池ユニットに充電電流を取り込む。
一態様において、第2の負荷回路は、モータ駆動回路を含む。
上記の実施形態によれば、第1のDC/DCコンバータから出力された第1電圧に基づいて、第2のDC/DCコンバータの半導体スイッチング素子の制御電極に供給する駆動電圧が生成される。これにより、第2のDC/DCコンバータの半導体スイッチング素子を十分に駆動できるので、複数の負荷回路でそれぞれ使用される互いに異なる電圧を、充電池から効率良く供給できる。
以下、実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、同一または相当する部分には同一の参照符号を付して、その説明を繰り返さない場合がある。
[電子機器の電源系統]
図1は、一実施形態の電子機器の電源系統図である。図1を参照して、電子機器100は、AC(交流)100Vの商用交流電源10に接続されている場合には、商用交流電源10から電源電圧の供給を受け、商用交流電源10に接続されていない場合には内蔵の充電池ユニット13から電源電圧の供給を受ける。このような電源電圧の供給元の切り替えを実現するために、電子機器100は、電源ユニット11と、充放電回路12と、充電池ユニット13と、ダイオード17,18とを備える。
図1は、一実施形態の電子機器の電源系統図である。図1を参照して、電子機器100は、AC(交流)100Vの商用交流電源10に接続されている場合には、商用交流電源10から電源電圧の供給を受け、商用交流電源10に接続されていない場合には内蔵の充電池ユニット13から電源電圧の供給を受ける。このような電源電圧の供給元の切り替えを実現するために、電子機器100は、電源ユニット11と、充放電回路12と、充電池ユニット13と、ダイオード17,18とを備える。
電源ユニット11は、商用交流電源10から供給されたAC100VをDC(直流)5Vに変換して出力する。一例として、電源ユニット11は、AC100Vをより低振幅の交流電圧に変換する変圧器と、変圧器の2次電圧を整流する整流回路と、平滑化のためのコンデンサとを含む。他の一例として、電源ユニット11は、AC100Vを直流電圧に整流する整流回路と、整流回路の出力電圧が入力される降圧型の力率改善回路とを含む。電源ユニット11の出力端子(DC5Vを出力する)は、ダイオード17を介して接続ノード(node)14に接続される。電源ユニット11から接続ノード14の方向が、ダイオード17の順方向である。
充電池ユニット13は、図2(A)および(B)に示すように、単セルまたは並列接続された複数セルのリチウムイオン電池が収納される。したがって、単セルの場合も複数セルの場合も充電池ユニット13の出力電圧Vbは、電池の残留容量に応じて最低電圧(たとえば、2.5V)から最高電圧(たとえば、4.1V)までの間で変化する。よって、充電池ユニット13の出力電圧Vbは、電源ユニット11の出力電圧である5Vよりも小さい。充電池ユニット13に搭載するセル数は変更可能である。充電池ユニット13に搭載された電池のセル数が多いほど、長時間充電無しで電子機器を使用できる。
充放電回路12は、充電時の電流電圧制御を行うともに、過充電、過放電、過電流に対する保護を行う。充放電回路12は、ダイオード17のアノード側から充電電流を取り込み、ダイオード17のカソード側にダイオード18を介して放電電流を出力する。ダイオード18は、充放電回路12からダイオード17のカソードの方向が順方向である。なお、充電池の電源効率を高めるために、ダイオード18として理想ダイオードIC(Integrated Circuit)を用いるのが望ましい。
上記のダイオード17,18の接続によれば、商用交流電源10が電源ユニット11に接続されていないときには、ダイオード17が逆バイアスになり、ダイオード18が順バイアスになるので、充電池ユニット13から電源電圧が供給される。一方、商用交流電源10が電源ユニット11に接続されているときには、ダイオード17が順バイアスになり、ダイオード18が逆バイアスになるので、商用交流電源10から電源ユニット11を介して電源電圧が供給される。
電子機器100は、さらに、電源ユニット11または充放電回路12から接続ノード14を介して供給された直流電圧を、内蔵の各負荷回路31~40の動作に必要な電圧値に変換するために複数のDC/DCコンバータ(すなわち、昇圧回路20,21および昇降圧回路22,23)を備える。
具体的に、昇圧回路20は、電源ユニット11の出力電圧(DC5V)または充放電回路12の出力電圧(DC2.5~4.1V)を、24Vの直流電圧に昇圧する。昇圧回路20は、非絶縁型の昇圧チョッパであってもよいし、絶縁型のフライバックコンバータまたはフォワードコンバータなどであってもよい。昇圧回路20の出力電圧(24V)は、モータ本体およびインバータなどのモータ駆動回路31にスイッチ33を介して供給される。スイッチ33のオン/オフは制御用MCU(Micro Controller Unit)37によって制御される。昇圧回路20の出力電圧(24V)は、さらに、24Vで動作する各種ユニット32などに供給される。各種ユニット32の例として、比較的大きなサイズの液晶ディスプレイ用のバックライトが挙げられる。昇圧回路20のより詳細な構成例については、図3を参照して後述する。
昇圧回路21は、電源ユニット11の出力電圧(DC5V)または充放電回路12の出力電圧(DC2.5~4.1V)を、5Vの直流電圧に昇圧する。昇圧回路21は、非絶縁型の昇圧チョッパであってもよいし、絶縁型のフライバックコンバータまたはフォワードコンバータなどであってもよい。昇圧回路21の出力電圧(DC5V)は、モータ制御回路34ならびに5Vで動作する各種センサ35および各種ユニット36などに供給される。
昇降圧回路22,23の各々は、電源ユニット11の出力電圧(DC5V)を3.3Vに降圧するか、または充放電回路12の出力電圧(DC2.5~4.1V)を3.3Vに昇圧もしくは降圧する。昇降圧回路22,23の各々は、非絶縁型の昇降圧チョッパであってもよいし、絶縁型のフライバックコンバータまたはフォワードコンバータなどであってもよい。昇降圧回路22の出力電圧(DC3.3V)は、制御用MCU37および3.3Vで動作する各種ユニット38などに供給される。昇降圧回路23の出力電圧(DC3.3V)は、監視用MCU39および3.3Vで動作する各種センサ40などに供給される。さらに、図3を参照して詳述するように、昇降圧回路23の出力電圧(DC3.3V)は、昇圧回路20の駆動制御回路67に供給される電源電圧(バイアス電圧Vbiasとも称する)に用いられる。
制御用MCU37および監視用MCU39の各々は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、不揮発性メモリ、インタフェース回路などを含むマイクロコンピュータとして構成される。制御用MCU37は、主として電子機器100の制御に用いられ、監視用MCU39は、主として内蔵された回路の監視に用いられる。たとえば、監視用MCU39は、充放電回路12の動作状態および充電池ユニット13の動作状態を監視する。さらに、監視用MCU39は、昇圧回路20に昇圧動作を開始させるイネーブル信号ENを出力する。
また、制御用MCU37と監視用MCU39とは連係して動作する。たとえば、充放電回路12に充電動作を実行させるために、制御用MCU37および監視用MCU39の両方からのオン指令が必要である。図1に示すように、制御用MCU37および監視用MCU39からのオン指令は、AND回路15を介して充放電回路12に与えられる。
電子機器100は、さらに、ADC(Analog to Digital Converter)16,19,30を備える。ADC16は、充電池ユニット13の出力電圧をデジタル値に変換する。ADC19は、接続ノード14の電圧をデジタル値に変換する。ADC30は、昇圧回路20の出力電圧をデジタル値に変換する。デジタルの電圧値は、制御用MCU37および監視用MCU39によって参照される。
[昇圧回路20の構成例]
図3は、図1においてDC24Vを生成する昇圧回路の構成例を示す回路図である。図3に示す昇圧回路20は、非絶縁型の昇圧チョッパである。
図3は、図1においてDC24Vを生成する昇圧回路の構成例を示す回路図である。図3に示す昇圧回路20は、非絶縁型の昇圧チョッパである。
図3を参照して、昇圧回路20は、入力端子50と、出力端子51と、入力端子50と出力端子51との間の中間ノード52と、インダクタ53と、ダイオード55と、キャパシタ54,56と、抵抗体57,58と、制御IC(Integrated Circuit)60とを備える。制御IC60は、NチャネルMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタ61と、増幅回路62と、制御回路63と、電圧レギュレータ64と、電流センサ65とを備える。
以下、昇圧回路20を構成する各要素の接続関係について説明する。インダクタ53は、入力端子50と中間ノード52との間に接続される。ダイオード55は、中間ノード52と出力端子51との間に接続される。出力端子51がダイオード55のカソード側であり、中間ノード52がダイオード55のアノード側である。キャパシタ54は、入力端子50とグランドGNDとの間に接続される。キャパシタ56は、出力端子51とグランドGNDとの間に接続される。抵抗体57,58は、出力端子51とGNDとの間に互いに直列かつキャパシタ56と並列に接続される。抵抗体57,58の接続ノード59からフィードバック電圧Vfbが取り出される。
制御IC60に含まれるMOSトランジスタ61は、中間ノード52とグランドGNDとの間に接続される。電圧レギュレータ64は、図1の昇降圧回路23から出力された3.3Vの直流電圧をバイアス電圧Vbiasとして受ける。電圧レギュレータ64は、バイアス電圧Vbiasを安定化して、増幅回路62および制御回路63に駆動電圧として出力する。電圧レギュレータ64は、監視用MCU39から受信したイネーブル信号ENが活性化しているときに動作する。電流センサ65は、MOSトランジスタ61を流れる主電流(コレクタソース電流)Icsを検出する。制御回路63は、フィードバック電圧Vfbと基準電圧との差分電圧を、スロープ電圧と比較することによって、PWM(Pulse Width Modulation)制御信号66のパルス幅を決定する。スロープ電圧は、電流センサ65によって検出された主電流Icsに基づいて生成される。制御回路63は、決定されたパルス幅のPWM制御信号66を、増幅回路62を介してMOSトランジスタ61のゲートに供給する。増幅回路62は、たとえば、プッシュプル回路(トーテムポール回路)である。上記の増幅回路62、制御回路63、および電圧レギュレータ64によって、バイアス電圧Vbiasに基づいてMOSトランジスタ61のゲート電極に供給する駆動電圧を生成する駆動制御回路67が構成される。
上記構成の昇圧回路20によれば、MOSトランジスタ61がオン状態のとき、入力端子50から入力された電流がインダクタ53およびMOSトランジスタ61を流れることによって、インダクタ53にエネルギーが蓄積される。MOSトランジスタ61がオフ状態のとき、インダクタ53に蓄積されたエネルギーは出力端子51を介して負荷に出力されるとともに、入力端子50からの入力電流がインダクタ53に流れることによって、インダクタ53へのエネルギー蓄積も行われる。MOSトランジスタ61の駆動電圧として3.3Vのバイアス電圧Vbiasを用いることによって、MOSトランジスタ61を十分に駆動できる。これにより、入力電圧Vinを効率良く昇圧して出力電圧Voutを生成できる。
[まとめ]
以下、上記で説明した電子機器100の電源系統の特徴についてまとめる。
以下、上記で説明した電子機器100の電源系統の特徴についてまとめる。
(1)電子機器100は、充電池ユニット13を備える。充電池ユニット13は、単セルまたは並列接続された複数セルの充電池を収納し、各セルの残留容量に応じて最低電圧値(2.5V)から最高電圧値(4.1V)までの間の電圧を出力する。したがって、並列接続するセル数を増やして電池の容量を増やすことにより、充電までの時間を延ばすことができる。また、充電池ユニット13の出力電圧は、セル数によらないので、電源供給回路の構成を簡単化できる。
(2)電子機器100は、さらに、第1の負荷回路と、第2の負荷回路と、第1のDC/DCコンバータ(昇降圧回路23)と、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)とを備える。第2の負荷回路は、モータ駆動回路31を含む。第1のDC/DCコンバータ(昇降圧回路23)は、充電池ユニット13の出力電圧(2.5~4.1V)を、最低電圧値(2.5V)よりも高い第1電圧(3.3V)に変換し、変換後の第1電圧(3.3V)を第1の負荷回路に出力する。本実施形態の場合、第1電圧(3.3V)は、最高電圧値(4.1V)よりも低い。第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)は、充電池ユニット13の出力電圧(2.5~4.1V)を、最高電圧値(4.1V)よりも高くかつ第1電圧(3.3V)よりも高い第2電圧(24V)に変換し、変換後の第2電圧(24V)を第2の負荷回路に出力する。
より詳細には、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)は、半導体スイッチング素子(MOSトランジスタ61)と、半導体スイッチング素子61のオンオフに応じて蓄積エネルギーが増減するインダクタ53と、半導体スイッチング素子61の制御電極に供給する駆動電圧を、上記の第1電圧(3.3V)に基づいて生成する駆動制御回路67とを含む。
仮に上記の構成と異なり、駆動制御回路67は、半導体スイッチング素子61の制御電極に供給する駆動電圧を、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)に入力される充電池ユニット13の出力電圧(2.5~4.1V)に基づいて生成したとする。この場合に、充電池ユニット13の出力電圧が最低電圧値(2.5V)に近いと、駆動制御回路67は、半導体スイッチング素子61を十分に駆動できない。この結果、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)の出力電圧は、モータ駆動回路31に必要な第2電圧(24V)にまで到達できなくなる。一方、本実施の形態の場合には、駆動制御回路67は、第1のDC/DCコンバータ(昇降圧回路23)の出力電圧(3.3V)に基づいて、半導体スイッチング素子61の制御電極に供給する駆動電圧を生成するので、半導体スイッチング素子61を十分に駆動できる。この結果、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)の出力電圧は、モータ駆動回路31に必要な第2電圧(24V)にまで到達できる。
(3)第1の負荷回路は、マイクロコントローラユニット(監視用MCU39)を含む。マイクロコントローラユニット(監視用MCU39)は、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)に変換動作を開始させるイネーブル信号(EN)を出力する。この構成によれば、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)の半導体スイッチング素子61を駆動するための電圧(バイアス電圧Vbias)と、マイクロコントローラユニット(監視用MCU39)の駆動電圧とは、いずれも第1のDC/DCコンバータ(昇降圧回路23)によって生成される。したがって、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)の駆動電圧(バイアス電圧Vbias)が確実に供給されている状態でイネーブル信号ENを出力することによって、第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)の昇圧動作を開始させることができる。
(4)電子機器100は、さらに、電源ユニット11と、第1のダイオード17と、第2のダイオード18と、充放電回路12とを備える。電源ユニット11は、商用交流電源10からの交流電圧(AC100V)を最高電圧値(2.6V)よりも高くかつ第2電圧(24V)よりも低い第3電圧(DC5V)の直流電圧に変換する。第1のダイオード17は、第1のDC/DCコンバータ(昇降圧回路23)の入力ノードおよび第2のDC/DCコンバータ(昇圧回路20)の入力ノードが共通に接続された接続ノード14にカソードが接続され、電源ユニット11の出力ノードにアノードが接続される。第2のダイオード18は、充電池ユニット13の放電電流がアノードに入力され、接続ノード14にカソードが接続される。充放電回路12は、充電池ユニット13の充放電を制御する。充放電回路12、マイクロコントローラユニット(監視用MCU39)からの充電開始指令に従って、第1のダイオード17のアノード側から充電池ユニット13に充電電流を取り込む。
上記の構成によれば、商用交流電源10が電源ユニット11に接続されていないときには、ダイオード17が逆バイアスになり、ダイオード18が順バイアスになるので、充電池ユニット13から電源電圧が供給される。一方、商用交流電源10が電源ユニット11に接続されているときには、ダイオード17が順バイアスになり、ダイオード18が逆バイアスになるので、商用交流電源10から電源ユニット11を介して電源電圧が供給される。このように、商用交流電源10が電源ユニット11に接続されているか否かによって、電源電圧の供給元を自動的に切り替えることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この出願の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 商用交流電源、11 電源ユニット、12 充放電回路、13 充電池ユニット、14,59 接続ノード、17 第1のダイオード、18 第2のダイオード、20,21 昇圧回路、22,23 昇降圧回路、31 モータ駆動回路、34 モータ制御回路、37 制御用MCU、39 監視用MCU、50 入力端子、51 出力端子、52 中間ノード、53 インダクタ、54,56 キャパシタ、57,58 抵抗体、60 制御IC、61 半導体スイッチング素子(MOSトランジスタ)、62 増幅回路、63 制御回路、64 電圧レギュレータ、65 電流センサ、66 PWM制御信号、100 電子機器、EN イネーブル信号、GND グランド、Vbias バイアス電圧。
Claims (6)
- 単セルまたは並列接続された複数セルの充電池を収納し、各セルの残留容量に応じて最低電圧値から最高電圧値までの間の電圧を出力する充電池ユニットと、
第1の負荷回路および第2の負荷回路と、
前記充電池ユニットの出力電圧を、前記最低電圧値よりも高い第1電圧に変換し、前記第1電圧を前記第1の負荷回路に出力する第1のDC/DCコンバータと、
前記充電池ユニットの出力電圧を、前記最高電圧値よりも高くかつ前記第1電圧よりも高い第2電圧に変換し、前記第2電圧を前記第2の負荷回路に出力する第2のDC/DCコンバータとを備え、
前記第2のDC/DCコンバータは、
半導体スイッチング素子と、
前記半導体スイッチング素子のオンオフに応じて蓄積エネルギーが増減するインダクタと、
前記半導体スイッチング素子の制御電極に供給する駆動電圧を、前記第1電圧に基づいて生成する駆動制御回路とを含む、電子機器。 - 前記第1電圧は、前記最高電圧値よりも低い、請求項1に記載の電子機器。
- 前記第1の負荷回路は、マイクロコントローラユニットを含み、
前記マイクロコントローラユニットは、前記第2のDC/DCコンバータに変換動作を開始させるイネーブル信号を出力する、請求項1または2に記載の電子機器。 - 前記電子機器は、
商用交流電源からの交流電圧を前記最高電圧値よりも高くかつ前記第2電圧よりも低い第3電圧の直流電圧に変換する電源ユニットと、
前記第1のDC/DCコンバータの入力ノードおよび前記第2のDC/DCコンバータの入力ノードが共通に接続された接続ノードにカソードが接続され、前記電源ユニットの出力ノードにアノードが接続された第1のダイオードと、
前記充電池ユニットの放電電流がアノードに入力され、前記接続ノードにカソードが接続された第2のダイオードとをさらに備える、請求項3に記載の電子機器。 - 前記充電池ユニットの充放電を制御する充放電回路をさらに備え、
前記充放電回路は、前記マイクロコントローラユニットからの充電開始指令に従って、前記第1のダイオードのアノード側から前記充電池ユニットに充電電流を取り込む、請求項4に記載の電子機器。 - 前記第2の負荷回路は、モータ駆動回路を含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
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JP2021152175A JP2023044246A (ja) | 2021-09-17 | 2021-09-17 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021152175A JP2023044246A (ja) | 2021-09-17 | 2021-09-17 | 電子機器 |
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2021
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