JP2023043176A - 高度送信アーキテクチャにおける複数の結合器の配置 - Google Patents

高度送信アーキテクチャにおける複数の結合器の配置 Download PDF

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Abstract

Figure 2023043176000001
【課題】PAのまさに出力におけるDPDおよび放射補正に対する一組のニーズ全体に必要な最適測定値、ならびに、電力精度およびアンテナチューニングなどのためのアンテナにより近い測定値へのアクセスを提供する。
【解決手段】フロントエンドモジュールは、電力増幅器と、第1および第2の結合器と、アンテナスイッチと、スイッチサブアセンブリとを含む。電力増幅器は、無線周波数信号を受信するための入力と、増幅された無線周波数信号を提供するための出力とを有する。第1の結合器は、電力増幅器の出力に結合された入力ポートと、アンテナスイッチの入力に結合された出力ポートと、結合ポートと、分離ポートとを有する。第2の結合器は、アンテナスイッチの出力に結合された入力ポートと、アンテナポートに結合された出力ポートと、結合ポートと、分離ポートとを有する。
【選択図】図3

Description

背景
ワイヤレスデバイスは、典型的には、通信を目的として他のワイヤレスデバイスに伝搬することが可能な電磁スペクトル内の無線周波数(RF)の電磁(EM)信号を生成する。ソースによって生成された電磁信号がアンテナ等の負荷に与えられた場合、この信号の一部が負荷から反射されて戻ることがある。電磁結合器をソースと負荷との間の信号経路内に含めることにより、ソースから負荷に進む電磁信号の順方向電力の表示および/または負荷から反射されて戻る逆方向電力の表示を提供することができる。電磁結合器は、たとえば方向性結合器、双方向性結合器、マルチバンド結合器(たとえばデュアルバンド結合器)などを含む。
EM結合器は、典型的には、入力ポートと、出力ポートと、結合ポートと、分離ポートとを有する。終端インピーダンスが分離ポートに与えられると、入力ポートから出力ポートに進む順方向EM電力の表示が結合ポートにおいて提供される。終端インピーダンスが結合ポートに与えられると、出力ポートから入力ポートに進む逆方向EM電力の表示が分離ポートにおいて提供される。終端インピーダンスは、典型的には、多様な従来のEM結合器において50オームのシャント抵抗器として実現される。
EM結合器は、入力ポートにおけるEM信号の電力に対してどれだけの電力がEM結合器の結合ポートに与えられるかを表す結合係数を有する。EM結合器は、典型的には、EM信号経路に挿入損失を引き起こす。そのため、EM結合器の入力ポートで受信されたEM信号の電力は、一般的に、EM結合器の出力ポートで提供されるときにはより低くなる。挿入損失の原因は、結合ポートに(または分離ポートに)提供されるEM信号の一部、および/またはEM結合器の主伝送線路に関連付けられる損失である可能性がある。加えて、従来のEM結合器は、使用されないときでさえも信号経路に挿入損失を追加する。このことは、EM結合器が電力の検出のために使用されていない場合であってもEM信号を劣化させる可能性がある。
発明の概要
少なくとも1つの実施形態に従い、フロントエンドモジュールが提供され、フロントエンドモジュールは、無線周波数信号を増幅するように構成された電力増幅器を備え、電力増幅器は、無線周波数信号を受信するように構成された入力と、増幅された無線周波数信号を提供するように構成された出力とを有し、さらに、入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートを有する第1の結合器を備え、入力ポートは電力増幅器の出力に結合され、さらに、第1の結合器の出力ポートに結合された入力と、出力とを有する、アンテナスイッチモジュールと、入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第2の結合器とを備え、第2の結合器の入力ポートはアンテナスイッチモジュールの出力に結合され、さらに、アンテナに結合されるように構成されたアンテナポートを備え、アンテナポートは第2の結合器の出力ポートに結合され、さらに、第1のスイッチサブアセンブリを備え、第1のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、第2の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの一方を第1のスイッチアセンブリの出力に接続し、第2の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの他方を第1の終端インピーダンスに接続する。
一例において、第1の結合器の分離ポートは第2の終端インピーダンスに接続される。
別の例において、フロントエンドモジュールは第2のスイッチサブアセンブリをさらに備え、第2のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、第1の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの一方を第2のスイッチアセンブリの出力に接続し、第1の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの他方を第2の終端インピーダンスに接続する。
一例において、フロントエンドモジュールは、第1の結合器の出力ポートとアンテナスイッチモジュールの入力との間に接続されたフィルタをさらに備える。
別の例において、フロントエンドモジュールはコントローラをさらに備え、コントローラは、第1のスイッチサブアセンブリおよび第2のスイッチサブアセンブリに結合され、第1の結合器の結合ポートを第2のスイッチアセンブリの出力に接続するとともに第1の結合器の分離ポートを第2の終端インピーダンスに接続することにより、第2のスイッチアセンブリの出力から第1の測定値を取得するように構成され、第1の測定値は電力増幅器が提供する順方向電力の表示を提供する。
一例において、コントローラはさらに、第2の結合器の結合ポートを第1のスイッチアセンブリの出力に接続するとともに第2の結合器の分離ポートを第1の終端インピーダンスに接続することにより、第1のスイッチアセンブリの出力から第2の測定値を取得するように構成され、第2の測定値はアンテナ上に存在する順方向電力の表示を提供する。
別の例において、コントローラはさらに、第2の結合器の分離ポートを第1のスイッチアセンブリの出力に接続するとともに第2の結合器の結合ポートを第1の終端インピーダンスに接続することにより、第1のスイッチアセンブリの出力から第2の測定値を取得するように構成され、第2の測定値はアンテナから反射された電力の表示を提供する。
一例において、コントローラはさらに、アンテナから反射された電力の表示に基づいてアンテナのインピーダンスを調整するように構成される。
別の例において、コントローラはさらに、第1の結合器の出力ポートからの第1の測定値と第2の結合器の出力ポートからの第2の測定値とを取得するように構成される。
一例において、コントローラはさらに、第1の測定値と第2の測定値とに基づいて、電力増幅器が受信した無線周波数信号を修正することにより、増幅された無線周波数信号を線形化するように構成される。
別の例において、コントローラはさらに、第1の測定値と第2の測定値とに基づいて、電力増幅器とアンテナとの間の増幅された無線周波数信号の電力の変化を記述する伝達関数の振幅および位相を求めるように構成される。
一例において、コントローラはさらに、スイッチアセンブリを操作して、アンテナに提供される順方向電力の測定値を取得し、スイッチアセンブリを操作して、アンテナからの反射電力の測定値を取得し、順方向電力の測定値と前記反射電力の測定値との間の比率を計算し、計算した比率に基づいて、電力増幅器が提供する電力の量を調整するように、構成される。
別の例において、フロントエンドモジュールは、第2の無線周波数信号を増幅するように構成された第2の電力増幅器をさらに備え、第2の電力増幅器は、第2の無線周波数信号を受信するように構成された入力と、第2の増幅された無線周波数信号を提供するように構成された出力とを有し、さらに、入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートを有する第3の結合器を備え、第3の結合器の入力ポートは第2の電力増幅器の出力に結合され、第3の結合器の出力ポートはアンテナスイッチモジュールの第2の入力に結合され、さらに、入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第4の結合器を備え、第4の結合器の入力ポートはアンテナスイッチモジュールの第2の出力に結合され、さらに、第2のアンテナに結合されるように構成された第2のアンテナポートを備え、第2のアンテナポートは第2の結合器の第2の出力に結合される。
一例において、電力増幅器、第1の結合器、第2の結合器、およびアンテナポートは、第1のチェーンを形成し、第2の電力増幅器、第3の結合器、第4の結合器、および第2のアンテナポートは、第2のチェーンを形成し、第1のチェーンの増幅された無線周波数信号は、第2のチェーンの第2の増幅された無線周波数信号とは異なる周波数帯域内にある。
別の例において、増幅された無線周波数信号および第2の増幅された無線周波数信号は、同時に送信される。
一例において、電力増幅器の入力で受信される無線周波数信号は、約600MHzから約2.5GHzの範囲、約450MHzから約6GHzの範囲、および約24GHzから52GHzの範囲、のうちの1つの中の周波数を有する。
別の例において、第1の結合器は単方向性結合器であり、第2の結合器は双方向性結合器である。
少なくとも1つの実施形態に従い、フロントエンドモジュールが提供され、フロントエンドモジュールは、無線周波数信号を増幅するように構成された電力増幅器を備え、電力増幅器は、無線周波数信号を受信するように構成された入力と、増幅された無線周波数信号を提供するように構成された出力とを有し、さらに、入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第1の結合器を備え、入力ポートは電力増幅器の出力に結合され、さらに、第1の結合器の出力ポートに結合された入力と、出力とを有する、アンテナスイッチモジュールと、入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第2の結合器とを備え、第2の結合器の入力ポートはアンテナスイッチモジュールの出力に結合され、さらに、アンテナに結合されるように構成されたアンテナポートを備え、アンテナポートは第2の結合器の出力ポートに結合され、さらに、第1のスイッチサブアセンブリを備え、第1のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、第2の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの一方を第2のスイッチアセンブリの出力に接続し、第2の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの他方を第2の終端インピーダンスに接続する、または、第2の結合器の結合ポートおよび分離ポートの各々を第2の終端インピーダンスに接続する。
一例において、第1の結合器の分離ポートは第2の終端インピーダンスに接続される。
別の例において、フロントエンドモジュールは第2のスイッチサブアセンブリをさらに備え、第2のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、第1の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの一方を第2のスイッチアセンブリの出力に接続し、第1の結合器の結合ポートおよび分離ポートのうちの他方を第2の終端インピーダンスに接続する。
一例において、フロントエンドモジュールは、第1の結合器の出力ポートとアンテナスイッチモジュールの入力との間に接続されたフィルタをさらに備える。
別の例において、フロントエンドモジュールはコントローラをさらに備え、コントローラは、第1のスイッチサブアセンブリおよび第2のスイッチサブアセンブリに結合され、第1の結合器の結合ポートを第2のスイッチアセンブリの出力に接続するとともに第1の結合器の分離ポートを第2の終端インピーダンスに接続することにより、第2のスイッチアセンブリの出力から第1の測定値を取得するように構成され、第1の測定値は電力増幅器が提供する順方向電力の表示を提供する。
さらに他の局面、実施形態、ならびにこれらの具体例としての局面および実施形態の利点を、以下で詳しく述べる。本明細書に開示される実施形態は、本明細書に開示される原理の少なくとも1つと整合する任意の態様で他の実施形態と組み合わされてもよく、「ある実施形態」、「いくつかの実施形態」、「代替実施形態」、「各種実施形態」、「一実施形態」などに言及する場合、それは、必ずしも相互排他的なものではなく、記載されている具体的な特徴、構造または特性が少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意図している。本明細書におけるそのような用語の出現は、必ずしもすべて同一の実施形態を指している訳ではない。
少なくとも1つの実施形態のさまざまな局面について、以下で添付の図面を参照しながら説明するが、図面は正しい縮尺を意図していない。図面は、さまざまな局面および実施形態の例示を提供しさらなる理解を得るために含まれ、本明細書に組み込まれてその一部を構成するが、本発明の限定を定義することを意図していない。図面では、さまざまな図面に示される同一またはほぼ同一の各構成要素が同様の数字で表される。明確にするため、どの図面においてもすべての構成要素に符号が付されている訳ではない。
電力増幅器とフィルタとの間に配置された結合器を含む電子システムの一例のブロック図である。 アンテナスイッチモジュールとアンテナポートとの間に配置された結合器を含む電子システムの一例のブロック図である。 本発明の局面に係る、第1の結合器と第2の結合器とを含む電子システムの一例のブロック図である。 本発明の局面に係るスイッチアセンブリの一例の回路図である。 本発明の局面に係るスイッチアセンブリの一例の回路図である。 本発明の局面に係る、各々が第1の結合器と第2の結合器とを含む複数の送信線路を含む電子システムの一例のブロック図である。 本発明の局面に係る、各々が第1の結合器と第2の結合器とを含む複数の送信線路を含む電子システムの一例のブロック図である。 本発明の局面に係る、2つの異なる帯域で送信する電子システムの一例の回路図である。 本発明の局面に係る、2つの異なる帯域で送信する電子システムの一例の回路図である。 本発明の局面に係る、2つの異なる帯域で送信する電子システムの一例の回路図である。
詳細な説明
無線周波数(RF)結合器または電磁(EM)結合器は、現代のセルラーおよび接続性送信アーキテクチャにおいて、1)正確な順方向電力を測定してアップリンク送信放射電力(TRP:transmit radiated power)、信号対雑音比(SNR:signal-to-noise-ratio)、DC効率、および線形性を最適化するために使用することができ、2)既知のおよび/または一定の電力レベルを維持するように適応的に補正する閉ループ電力制御システムの一部として使用することができ、3)送信アンテナ上の不整合負荷変動の指標としての反射電力を測定するために使用することができ、4)負荷インピーダンスを改善すべく調整および再チューニングしようとしてアンテナの複素インピーダンスを求める手段として順方向電力および反射電力の双方を測定するために使用することができ、かつ、5)アナログ刺激変化の技術および/またはデジタルプリディストーション(DPD:digital pre-distortion)技術を通して線形性を適応的に補正するために、電力増幅器のチャネル外放射を測定するために使用することができる。
いくつかの例において、結合器は、1)閉ループ/DPDを考慮して電力増幅器の線形性/放射/インピーダンス環境の画像をできるだけ正確にするために、電力増幅器(PA:power amplifier)の直後かつ音響フィルタリングの前に配置することができる、または、2)アンテナ上に存在する正確な順方向/反射電力にできるだけ近付けるために、アンテナの近くに配置することができる。結合器の従来の実装形態は、挿入損失およびサイズ/コストを送信経路全体に導入する。
指向性および周波数依存性を著しく改善することができる未使用のポート上の複素インピーダンス終端で結合器の結合係数が一層制御されるようになると、結合器の挿入損失およびサイズを最適化することができる。帯域選択スイッチまたはアンテナスイッチモジュール(ASM:antenna switch module)のシリコンオンインシュレータ(SOI:silicon on insulator)チップ内の切り替えおよび終端制御を伴ったラミネート/FR4 PCB金属トレースに組み込まれようと、帯域選択スイッチまたはASMのSOIチップ内に全体が組み込まれようと、結合器は、さらにサイズを低減し品質係数(Q)および挿入損失を改善するために、小さくして積層および/または3次元パッケージング技術で組み込むことができる。本明細書において提示される実施形態で説明するように、2つの結合器(1つは、最適DPDおよび電力増幅器(PA)線形性調整/帯域外放射補正のためにPAの直後、もう1つは、電力精度のための負荷アンテナへの近接度を改善するためにASMの後ろ)からなる多重配置アーキテクチャが提供される。挿入損失が小さくなると、これらの異なる用途のための結合器の双方を使用することが可能になり、本明細書で提供される解決策を用いて同時測定さえも可能になる。これらの結合器の各々は、PAのまさに出力におけるDPDおよび放射補正に対する一組のニーズ全体に必要な最適測定値、ならびに、電力精度およびアンテナチューニングなどのためのアンテナにより近い測定値へのアクセスを提供する。
2つの結合器の設計のさらに他の利点は、PAの出力からアンテナまでの送信経路を記述する伝達関数の完全な理解を容易にすることである。そうすると、伝達関数は既知なので、DPDを確実に追加することが可能になる。入力信号が遭遇する送信経路に沿ったすべての成分は、何らかの方法で信号に影響を与えるまたは信号を歪ませる。それ故に、信号が成分によって如何に変化させられるかを記述する伝達関数が成分ごとに存在する。第1の結合器および第2の結合器における送信経路内の信号の電力を知ることにより、送信経路全体の伝達関数を、第1の結合器と第2の結合器との間の電力の変化を記述する伝達関数を求めて推定することができる。
双方の結合器を同時に使用することにより、1)電力増幅器と集積モジュールのアンテナピンとの間の正確な複素伝達関数を測定し、帯域内送信(Tx)フィルタ輪郭の正確な測定と、各帯域における各Tx経路ごとのS21+ASM挿入損失特性とを提供することができ(従来技術の単一結合器モジュールは内部ノード上のこの信号またはこれらの信号へのアクセスを提供しない)、2)Tx経路の帯域外減衰および高調波特性を測定することができ、3)RFの開発およびチューニングのための結合器間のブロック全体の複素伝達関数特性を測定することができ、かつ、4)フィルタ輪郭/不整合挿入損失および帯域外減衰を改善/調整し得るシャントインダクタおよびLPF/ノッチに対するプログラム可能な調整を可能にする。これらは、フィードバック受信機およびモデムベースバンドによる組み合わされたデータ分析のために、1度に1つずつ順番に、または同時に使用することができ、最終的には、ブロックが一層プログラム可能かつチューニング可能となりチューニング可能な送信成分の最適設定に測定が必要とされるのに伴って、より動的な調整を可能にする。
本明細書に記載の方法および装置の実施形態は、以下の説明に記載されるまたは添付の図面に示される構成要素の構造および配置の詳細に、用途が限定されないことを、理解されたい。上記方法および装置は、他の実施形態においても実現可能であり、さまざまな方法で実施または実行することができる。特定の実装形態の例は、本明細書において例示のみを目的として提供され、限定を意図していない。また、本明細書で使用される表現および用語は、説明が目的であって、限定するものとみなされてはならない。本明細書における「含む(including)」、「備える/含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(containing)」、「伴う(involving)」およびそれらの変形の使用は、それに続いて列挙されるアイテムおよびその均等物ならびにさらに他のアイテムを包含することを意味する。「または」の記載は、「または」を用いて記述されるどの用語も、記述されている用語のうちの1つ、2つ以上、およびすべてのうちのいずれかを示し得るよう、包括的なものとして解釈できるものである。
図1は電子システム2の一例の概略ブロック図であり、このシステムにおいて、EM結合器10が、トランシーバ4とアンテナ22との間で伝送されるEM信号の電力の一部を抽出するように構成されている。電子システム2はフロントエンドモジュールに含まれていてもよい。この例において、EM結合器10は双方向性結合器である。示されているように、順方向または送信方向において、電力増幅器8が、トランシーバ4からEM信号6を受信し、増幅されたEM信号を、順方向モードで動作する、EM結合器10、フィルタ12、アンテナスイッチモジュール(ASM)14、およびアンテナポート18を介して、アンテナ22に提供する。いくつかの例において、フィルタ12は弾性表面波フィルタである。当業者であれば、図1の電子システムに追加の要素(図示せず)を含めることができること、および/または示されている要素の二次的な組み合わせを実現できることを理解するであろう。さらに、システム2の構成要素は図1に示される順序とは異なる順序で配置されてもよい。電子システム2は、フィルタ12とアンテナ22との間の伝送経路内の構成要素に起因する、アンテナポート18とアンテナ22との間の損失20を含む。損失20のいくつかの例は、アンテナポート18およびアンテナ22に接続される抵抗性および誘導性(または容量性)シャントを含む。
引続き図1を参照すると、EM結合器10は、典型的には、電力入力ポート9(RF_IN)と、電力出力ポート11(RF_OUT)と、結合ポート13(COUPLED)と、分離ポート15(ISOLATED)とを有する。誘導性結合または容量性結合を含み得る電磁結合機構は、典型的には、マイクロストリップ、ストリップ線路、コプレーナ線路等の、2つの平行なまたは重なり合う伝送線路によって提供される。主伝送線路が、電力入力ポート9と電力出力ポート11との間に延在し、信号の大部分を電力入力ポート9から電力出力ポート11に提供する。結合線路が、結合ポート13と分離ポート15との間に延在し、さまざまな測定を含むさまざまな目的のために、電力入力ポート9と電力出力ポート11との間で伝送される電力の一部を抽出することができる。終端インピーダンスが分離ポート15に与えられると、電力入力ポート9から電力出力ポート11に伝送される順方向RF電力の表示が結合ポート13に提供される。
アンテナスイッチモジュール14は、選択された送信経路Txまたは選択された受信経路Rx16にアンテナ22を選択的に電気的に接続することができる。アンテナスイッチモジュール14は、いくつかのスイッチング機能を提供することができる。アンテナスイッチモジュール14は、たとえば、送信モードと受信モードとの間の切り替え、異なる周波数帯に関連付けられる送信または受信経路間の切り替え、異なる動作モードに関連付けられる送信または受信経路間の切り替え、またはそれらの任意の組み合わせに関連付けられる機能を提供するように構成された多投スイッチ(multi throw switch)を含み得る。
電力増幅器8は、トランシーバから受信したEM信号6を増幅する。電力増幅器8は、任意の適切なEM電力増幅器とすることができる。たとえば、電力増幅器8は、単段電力増幅器、多段電力増幅器、1つ以上のバイポーラトランジスタによって実現される電力増幅器、または1つ以上の電界効果トランジスタによって実現される電力増幅器のうちの、1つ以上を含み得る。電力増幅器8は、たとえばGaAsチップ、CMOSチップ、またはSiGeチップ上に実装することができる。
アンテナ22は、増幅されたEM信号を送信することおよびEM信号を受信することができる。たとえば、電子システム2が携帯電話に含まれている場合、アンテナ2は、EM信号を携帯電話から基地局に送信することができ、同様に基地局からのEM信号を受信することができる。
図1に示される電子システムが送信モードで動作しているとき、EM結合器10は、電力増幅器8とアンテナ22との間で伝送されるRF信号電力の一部を抽出することができる。EM結合器10は、電力増幅器8からアンテナ22に伝送される順方向RF電力の表示を生成すること、および/またはアンテナ22から電力増幅器8に伝送される反射(逆方向)電力の表示を生成することができる。出力30における順方向または反射電力の表示は電力検出器(図示せず)に提供することができる。EM結合器10は、4つのポートを、すなわち入力ポート9(RF_IN)と出力ポート11(RF_OUT)と結合ポート13と分離ポート15とを有する。図1に示されるシステム2の構成において、入力ポート9は、電力増幅器8から増幅されたEM信号を受信することができ、出力ポート11は、増幅されたEM信号をアンテナ22に提供することができる。終端インピーダンスを、分離ポート15に(順方向動作のため)または結合ポート13に(逆方向動作のため)接続することができる。終端インピーダンスが分離ポート15に接続されると、結合ポート13は、入力ポート9から出力ポート11に伝送されるEM信号の電力の一部を提供することができる。よって、結合ポート13は、順方向EM電力の表示を提供することができる。終端インピーダンスが結合ポート13に接続されると、分離ポート15は、出力ポート11から入力ポート9に伝送されるEM信号の電力の一部を提供することができる。よって、分離ポート15は、逆方向EM電力の表示を提供することができる。
電力増幅器8の直後にEM結合器10を配置することで、Rx信号経路に影響を及ぼすことなく、電力増幅器8から与えられる電力の最適な測定値を提供する。たとえば、図1には示されていないが、Rx経路は、アンテナポート18に結合され低雑音増幅器(LNA:low noise amplifier)を含み任意でその間に受信フィルタが設けられた別個の受信経路であってもよく、またはASMの第2のポートに結合された独立した受信経路であってもよい。EM結合器10をこの位置に配置することによってその他の利点がもたらされる。たとえば、この配置により、正確な隣接チャネル漏洩電力比(ACLR:adjacent channel leakage ratio)が容易になる。この比率は、隣接するチャネル(複数チャネル)における受信機フィルタの後の測定電力に対する送信電力の比である。
順方向電力の表示の生成と反射(逆方向)電力の表示の生成とを切り替えるために、コントローラ24が、制御線路28を通してスイッチアセンブリ26内の複数のスイッチを操作するように構成される。いくつかの例において、コントローラ24は汎用プロセッサである。他の例において、コントローラ24はカスタマイズされたマイクロコントローラである。コントローラ24の他の適切な例が本明細書では意図されている。スイッチアセンブリ26は、図1に示されるように、ノードと接地との間に直列接続された抵抗17およびインダクタ19を含む終端インピーダンスを含む。ノードは、第1の単極双投(SPDT:single pole double throw)スイッチ21および第2の単極双投(SPDT)スイッチ23の各々の一方の切替可能端子に接続される。各SPDTスイッチの他方の切替可能端子は、出力30に結合される。逆方向電力の表示を生成するために、コントローラ24は、結合ポート13を終端インピーダンスに接続するために1つ以上の制御線路28を通して第1のスイッチ21を操作し、分離ポートを出力30に接続するために1つ以上の制御線路28を通して第2のスイッチ23を操作する。いくつかの例において、出力30は、コントローラ24に結合され、逆方向電力の表示をコントローラに提供する。他の例において、出力30は、出力30から得たデータを処理するための別個の電子デバイス(図示せず)に結合される。順方向電力の表示を生成するために、コントローラ24は、制御線路28を通して第1のスイッチ21を操作することにより結合ポート13を出力30に接続し、制御線路28を通して第2のスイッチ23を操作することにより分離ポート15を終端インピーダンスに接続する。図1では固定値を有するものとして示されているが、接地に直列接続された可変抵抗器、可変インダクタ、および/または可変キャパシタを、示されている終端インピーダンスの代わりに使用することで、可変終端インピーダンスを提供し得ることが理解される。その結果、抵抗、容量、インダクタンス、および/またはその組み合わせを調整するように終端インピーダンスを同調させることで、それぞれのポートに所望の終端インピーダンスを提供することができる。そのような可同調性は、設計後の構成、補償、および/または最適化に有利となり得る。
図2は、EM結合器10がアンテナ22に近くになるように結合された電子システム32の一例の概略ブロック図である。電子システム32はフロントエンドモジュールに含まれていてもよい。この図1との違いを除いて、システム32の残りの特徴は、図1に示され先に説明されたものと同一であるので、簡潔にするために同じ要素の重複する説明は省略される。図2に示されるように、EM結合器10の入力ポート9はアンテナスイッチモジュール14の出力に結合され、EM結合器の出力ポート11はアンテナスイッチポート18に結合される。
EM結合器10をアンテナスイッチモジュール14の後ろかつアンテナ22の近くに配置することで、アンテナ22に提供される電力の正確な測定を提供し、このことは、インピーダンス整合および電圧定在比(VSWR:voltage standing ratio)の計算に役立つ。VSWRは、無線周波数電力が如何に効率的に電源から伝送線路を通して負荷(たとえばアンテナ)に伝送されるかの尺度である。
示されているように、順方向または送信方向において、電力増幅器8は、トランシーバ4からEM信号6を受信し、増幅されたEM信号を、順方向モードで動作する、フィルタ12、アンテナスイッチモジュール14、EM結合器10、およびアンテナポート18を介して、アンテナ22に提供する。同様に、受信方向において、受信したEM信号Rxが、アンテナ22から、(逆方向モードで動作する)EM結合器10およびアンテナスイッチモジュール14を介して、トランシーバ4に提供される。当業者であれば、図2の電子システム32に追加の要素(図示せず)を含めることができること、および/または示されている要素の二次的な組み合わせを実現できることを理解するであろう。さらに、このシステムの構成要素は図2に示される順序とは異なる順序で配置されてもよい。
図3は電子システム34の一例のブロック図であり、この電子システムは、図1に示されるEM結合器10と同様のやり方で電力増幅器4の出力とフィルタ12との間またはその近くに結合された第1のEM結合器36と、図2に示されるEM結合器10と同様のやり方でアンテナスイッチモジュール14とアンテナポート18との間に配置された第2のEM結合器38とを含む。電子システム34はフロントエンドモジュールに含まれていてもよい。図3に示されるように、第1のEM結合器36および第2のEM結合器38は双方向性結合器である。しかしながら、他の実施形態において、第1のEM結合器36および第2のEM結合器38のうちの一方または双方が、単方向または順方向のみの結合器であってもよい。単方向性結合器は、順方向のみの結合器の一例であり、3つのポートとして、入力ポート、出力ポート、および結合ポートを有する。
図1~図2に示されるEM結合器の実施形態を組み合わせて単一の電子システム34にすることにより、システム34が、EM結合器を電力増幅器のより近くに配置することおよびEM結合器をアンテナ22の近くに配置することの利点のすべてを含むだけでなく、この組み合わせによってシステム34に固有の利点も得られる。
第1のEM結合器36は、入力ポート(RF_IN)35と、出力ポート(RF_OUT)37と、結合ポート39と、分離ポート41とを含む。第2のEM結合器38は、入力ポート(RF_IN)41と、出力ポート(RF_OUT)43と、結合ポート45と、分離ポート47とを含む。第1のEM結合器36および第2のEM結合器38の各々の結合方向を制御するために、コントローラ48が、1つ以上の制御線路50を通してスイッチアセンブリ52に接続される。いくつかの例において、コントローラ48は汎用プロセッサである。他の例において、コントローラ48はカスタマイズされたマイクロコントローラである。コントローラ48の他の適切な例が本明細書では意図されている。スイッチアセンブリ52は、4つの端子を含む、すなわち、第1のEM結合器36の結合ポート39に結合されるように構成された第1の端子40と、第1のEM結合器36の分離ポート41に結合されるように構成された第2の端子42と、第2のEM結合器38の結合ポート45に結合されるように構成された第3の端子44と、第2のEM結合器38の分離ポート47に結合されるように構成された第4の端子46とを含む。
図4Aは、スイッチアセンブリ54の一例の回路図である。いくつかの例において、スイッチアセンブリ54はスイッチアセンブリ52と同一である。スイッチアセンブリ54は、第1の端子40と、第2の端子42と、第3の端子44と、第4の端子46とを含む。図4Aに示されるように、スイッチアセンブリ54は、第1のスイッチサブアセンブリ56および第2のスイッチサブアセンブリ58を含み、これらは上記スイッチアセンブリ26と同じやり方で個別に動作する。出力30のように、スイッチサブアセンブリの各々は、それぞれのEM結合器の結合ポートまたは分離ポートのいずれかを出力に結合するように構成される。第1のスイッチサブアセンブリ56は、結合ポート39および分離ポート41のうちの一方のポートを出力60に結合し他方のポートを終端インピーダンス57に結合するように構成される。第2のスイッチサブアセンブリ58は、結合ポート45および分離ポート47のうちの一方のポートを出力62に結合し他方のポートを終端インピーダンス59に結合するように構成される。図4Aに示されるSPDTスイッチの各々は、コントローラ(たとえばコントローラ48)に接続される1つ以上の制御線路50を通して操作されるように構成される。
第1のEM結合器36または第2のEM結合器38のうちの一方が3ポートの単方向性結合器(図示せず)である例において、対応するスイッチサブアセンブリ56、58は、コントローラによって操作される3ポート結合器のための1つのSPDTスイッチのみを必要とするであろう。製造コストを節約するために、一例において、第1のEM結合器36は、第1の端子40および第2の端子42の単一の端子を通してスイッチアセンブリ52に接続された結合ポートを有する単方向性結合器であってもよい。いくつかの例において、第1のEM結合器36および第2のEM結合器38のうちの一方または双方が、単方向性でありスイッチを有しない。一例において、第1のEM結合器のみがスイッチなしの単方向性(順方向のみ)であり、第2のEM結合器38が少なくとも1つのスイッチを有する双方向性である。第2の結合器38は双方向性結合器であってもよい。結果として、第1のスイッチサブアセンブリ56は、出力60と終端インピーダンス57との間での切り替えのために制御線路50を介して制御されるように構成された1つのSPDTスイッチ(図示せず)のみを必要とするであろう。
図4Bは、スイッチアセンブリ54と共通のいくつかの構成要素を共有するスイッチアセンブリ55の一例の回路図であり、したがって、簡潔にするために同一のコメントの詳細な説明は繰り返さない。スイッチアセンブリ55は、第1の端子40が出力60に直接結合され第2の端子42が終端インピーダンス57に直接結合される点で、スイッチアセンブリ54とは異なる。第1のEM結合器36が単方向性となるように配線接続されしたがってスイッチを有しない単方向性結合器である例において、スイッチアセンブリ55は、単方向性の第1の結合器36および双方向性の第2の結合器38とともに使用されてもよい。
図5Aは、複数の送信チェーンを含む電子システム64の一例のブロック図であり、各送信チェーン68’、70’は、単一のアンテナスイッチモジュール66およびスイッチアセンブリ76を共有する複数のEM結合器を含む。スイッチアセンブリ76は、電子システム64内の電磁(EM)結合器のすべてまたはサブセットに選択的に結合される複数の内部スイッチを含む。内部スイッチはコントローラによって操作される。電子システム64はフロントエンドモジュールに含まれていてもよい。図5Aに示される複数の送信チェーンは、第1のアンテナスイッチモジュール入力72においてアンテナスイッチモジュール66に接続された第1の送信チェーン68’と、第2のアンテナスイッチモジュール入力74においてアンテナスイッチモジュール66に接続された第2の送信チェーン70’とを含む。各送信チェーンは、2つのEM結合器を含み、それにより、第1の送信チェーン68’において第1のEM結合器78および第2のEM結合器80を提供し、第2の送信チェーン70’において第3のEM結合器82および第4のEM結合器84を提供する。第2のEM結合器80は、フィルタリング損失20Aを介して第1のアンテナ22Aに結合される第1のアンテナポート18Aに結合される。第4のEM結合器84は、フィルタリング損失20Bを介して第2のアンテナ22Bに結合される第2のアンテナポート18Bに結合される。第1のEM結合器78および第3のEM結合器82は、それぞれの電力増幅器の出力に結合され、それぞれの電力増幅器の前に結合器を配置するのとは対照的に、各送信チェーンの伝送経路に対する影響を比較的少なくする。しかしながら、以下でより詳細に述べるように、電力増幅器の前に結合器を配置することにも利点がある。いくつかの実施形態において、第1の送信チェーン68’および第2の送信チェーン70’のうちの1つ以上が、トランシーバ4、電力増幅器8、第1のEM結合器36、フィルタ12、第2のEM結合器38、アンテナポート18、およびアンテナ22と同一の構成要素を含み、アンテナスイッチモジュール66は、各送信チェーンごとに追加のポートを含む。図5Aに示される2つの送信チェーン68’、70’は、電子システムの一例にすぎず、本明細書に記載の実施形態は3つ以上の送信チェーンを有する電子システムを含み得ることが理解される。
図5Bは、複数の送信チェーンを含む電子システム65の一例のブロック図であり、これらの送信チェーンは、アンテナスイッチモジュール66およびスイッチアセンブリ76を共有する複数のEM結合器を含む。電子システム65と図5Aに示される電子システム64との違いは、電子システム65が第1の送信チェーン68’’および第2の送信チェーン70’’を含み、第1の送信チェーン68’’は、第1の送信チェーン68’’のトランシーバと電力増幅器との間に結合された第1のEM結合器78を含み、第2の送信チェーン70’’は、第2の送信チェーン70’’のトランシーバと電力増幅器との間に結合された第3のEM結合器82を含む点である。EM結合器をトランシーバのより近くに配置する1つの理由は、トランシーバ(および任意の他の上流機器)によってRF信号の伝送経路に導入される非線形性の影響を回避または少なくとも軽減し、それにより、増幅、フィルタリング、および処理される際に信号に追加のノイズが加えられることを防止することにある。
電子システム64および電子システム65の双方において、第1のEM結合器78は、アンテナスイッチモジュール66の前、かつ、第1の送信チェーン68’、68’’内の電力増幅器によって生成された信号がフィルタ12Aによってフィルタリングされる前の、第1の送信チェーン68’、68’’内に配置される。同様に、第3のEM結合器82は、アンテナスイッチモジュール66の前、かつ第2の送信チェーン70’、70’’内の電力増幅器によって生成された信号がフィルタ12Bによってフィルタリングされる前の、第2の送信チェーン70’、70’’内に配置される。結合器をこのように配置することにより、フィルタおよび/または電力増幅器に入る順方向電力をより正確に検出することができる。送信チェーンのアンテナが負荷となりRF信号との相互作用により離調すると、送信チェーンの電力増幅器に変化が生じる。これらの変化は、フィルタに提供される信号の電力の増加を含む。各フィルタは、最大入力電力を含む指定された動作範囲を有し得る。フィルタに供給される電力の量を監視することができなければ、フィルタは、その指定された動作範囲を超え、結果として損傷を受ける可能性がある。したがって、順方向電力が、フィルタに損傷を与えるまたは最大温度限界を超えるレベルに達しないことを保証するために、たとえば、電子システム64、65は、(図5Aに示されるように)フィルタリングの前に配置されたEM結合器78、82を介して順方向電力を監視し、各送信チェーンの送信経路において帯域の切り替えが生じる。順方向電力は、送信チェーンのアンテナのより近くに配置されたEM結合器を使用して推定することができるが、EM結合器をトランシーバおよび電力増幅器のより近くに配置することで、比較的より正確な電力精度およびより速い応答時間を与えてフィルタに損傷を与えるのを防ぐ。(図5Bに示されるように)電力増幅器の直前にEM結合器78、82を配置することにより、電力増幅器に提供されている電力を測定することができ、電力が安全でないレベルに達した場合は電力増幅器または送信チェーン全体をシャットダウンして損傷を防ぐことができる。
アンテナスイッチモジュールASM66の前に配置されたEM結合器78、82と組み合わせて、アンテナスイッチモジュールASM66の後にEM結合器80、84を含めることは、いくつかの利益をもたらす。たとえば、Rx信号が、第1の送信チェーン68’’内のアンテナによってピックアップされると、このRx信号は、第1のアンテナポート18A、第2のEM結合器80、アンテナスイッチモジュール66、およびトランシーバを通って進む。アンテナスイッチモジュール66の後にEM結合器80、84を配置すると、アンテナスイッチモジュール66の前において電力増幅器のより近くに配置した場合よりも、アンテナによって提供されるTx電力のより正確な測定値が得られる。なぜなら、Tx信号が送信チェーンのさまざまな構成要素を通過した後のサンプリングポイントがアンテナのより近くに配置されるからである。理想的には、アンテナによって受信されたRx信号は、トランシーバによってEM結合器78、電力増幅器などに送信されるTx信号に干渉しない。しかしながら、実際、Rx信号は、Rx信号とTx経路に沿う構成要素との間の結合に起因してTx経路に漏洩する可能性がある。電力増幅器に続くフィルタ(たとえば図5Aおよび5Bのフィルタ12Aおよび12B)は、Tx経路においてRx信号を遮断するための少なくともいくらかの拒絶能力を提供する。しかしながら、図5Bに示される位置で第2のEM結合器80を使用することにより、アンテナからのまたは反射された送出Rx信号/Tx信号は、電力増幅器に到達し場合によっては電力増幅器を損傷させるまたは電力増幅器に干渉する前に、Rx経路において「スニッフィング(sniffed)」される可能性がある。いくつかの例において、第2のEM結合器80(および同様に第4のEM結合器84)は、特定の周波数を搬送する信号を接地にシャントするためのRx固有の終端インピーダンスを有するように構成されることにより、PAに対する損傷を防止する。少なくとも1つの例において、第2のEM結合器80および/または第4のEM結合器84は、順方向電力を測定し、それらの逆方向結合ポートにおいて終端インピーダンスを有するように構成される。固定終端インピーダンスを用いて、各EM結合器80、84は、特定のRF周波数を遮断するように構成される。制御することができる可変インピーダンスにより、遮断される特定の周波数を選択または変更することができ、これは、Tx経路に干渉する信号を有する環境に電子システム65が位置する場合に望ましい。
複数の送信チェーンは、5G通信を必要とするものを含む多くの用途にとって有益である。たとえば、5Gモバイルネットワークは、さまざまな周波数で動作することができ、異なる周波数帯域に対して異なるアンテナを必要とする可能性がある。したがって、電子システム64の5G用途の場合、第1の送信チェーン68’、68’’は、第1の5G周波数帯域で動作することができ、第2の送信チェーン70’、70’’は、第1の周波数帯域とは異なる第2の5G周波数帯域で動作することができる。4G通信と5G通信の双方を必要とする用途において、少なくとも3つの送信チェーンを使用する電子システムが使用されてもよく、この場合、先に述べたように、2つのチェーンは5Gのために動作し、第3のチェーンは4G通信のために動作する。
スイッチアセンブリ76は、EM結合器78、80、82、84の各々から出力を受信するように構成される。いくつかの実施形態において、各EM結合器78、80、82、84の結合ポートまたは分離ポートのうちの、一方のポートはサンプリングのためにスイッチアセンブリ76によって選択され、他方のポートはスイッチアセンブリ76によって接地にシャントされ、それにより、各EM結合器78、80、82、84からの順方向電力または逆方向電力のいずれかをサンプリングする。ある実施形態において、スイッチアセンブリ76は、各EM結合器ごとにスイッチアセンブリ26と同様または同一の個別のスイッチサブアセンブリを含み、それにより、各EM結合器78、80、82、84ごとに終端インピーダンスおよび出力を提供する。
図6は、アンテナスイッチモジュール96Aと、第1のB3(帯域3)結合器89と、第2のB3結合器91と、第3のB41(帯域41)結合器93と、第4のB41結合器95とを含む、電子システム86Aを示す。帯域3結合器は、帯域3、4、および66でデータを送信するために使用されてもよく、これらの帯域の各々は、約1710MHと1785MHとの間の同様の周波数帯域を占有する。いくつかの実施形態において、電子システム86Aはフロントエンドモジュールの一部である。いくつかのフロントエンドモジュールアプリケーションは、少なくとも2つの異なる周波数帯域を同時に送信および/または受信することを必要とするかまたはそうすることが可能である。たとえば、いくつかのスマートフォンは、4G周波数帯域と5G周波数帯域の双方で送信することを必要とする。一例によると、4Gおよび5G周波数帯域の双方は異なっており重複しない。図6において、B3およびB41は、異なっており重複しない周波数帯域の例である。帯域2、3および4は、周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplexing)チャネルまたは帯域の例であり、帯域41等の帯域は、時分割複信(TDD:Time Division Duplexing)チャネルまたは帯域の例である。周波数分割複信(FDD)モードで動作する周波数帯域は、異なる周波数を介して同時送信(Tx)および受信(Rx)動作を行う。たとえば、帯域3は、約2500MHz~約2570MHzの周波数を有する送信信号で動作し、約2620MHz~約2690MHzの周波数を有する受信信号で動作する。これは、典型的には、Tx経路およびRx経路を共通の端子に結合するデュプレクサの使用によって実現される。対照的に、時分割複信(TDD)モードで動作する周波数帯域は、Tx動作とRx動作の双方に利用される単一の周波数帯域を有する。たとえば、帯域40および41は、それぞれ、帯域40については約2300MHz~約2400MHz、帯域41については約2496MHz~約2690MHzの単一周波数帯域で動作する。本開示の局面は、時分割複信であろうと周波数分割複信であろうと任意の特定の周波数帯域に限定される訳ではなく、実際には、キャリアアグリゲーションを使用できる、双方を伴う任意の状況に適用可能であることが、理解されるはずである。
現在、5G展開の大部分は、非スタンドアロン(NSA:non-standalone)アーキテクチャを利用する。NSA 5G展開において、たとえばスマートフォン等のいくつかの5Gモバイルデバイスは、データ転送が4G LTEおよび5Gで同時に行われるように、依然として4G LTEに接続されている。このデュアルLTE/5G機能を実現する1つの無線規格は、E-UTRAN New Radio-Dual Connectivity(ENDC)である。電子システム64、65、86Aは、5Gおよび4G LTEネットワークの双方に同時にアクセスするために使用されるワイヤレスデバイスにおいてENDCアーキテクチャとして実現されることにより、スタンドアロン(SA)5Gネットワークと比較して、追加の全体的な帯域幅を与えることができる。
システム86Aは、有限アンテナ分離(典型的には約12dB)を通してB41信号90の信号経路に漏洩するB3 Tx信号88を含む。破線97は、漏洩経路101に起因してB41信号経路に漏洩している不要B3信号を示す。同様に、破線98は、漏洩経路103に起因してB3信号経路に漏洩している不要B41信号を示す。帯域選択スイッチ108および110は、さまざまな周波数帯域について、結合器89および93とASM87との間にどの帯域固有帯域通過フィルタを接続するかを選択するために使用される。たとえば、帯域選択スイッチ108は、結合器89とASM87との間で、帯域2送信(Tx)、帯域3/4/および66送信(Tx)、帯域1送信(Tx)、および帯域40送信(Tx)のためのフィルタを結合する。帯域2、帯域1、4、および66、ならびに帯域40のための受信帯域フィルタは、帯域選択スイッチ108に提供され、1つ以上の受信低雑音増幅器(LNA、図示せず)に適切にルーティングされることができる。帯域選択スイッチ110は、結合器93とASM87との間に帯域7のための送信フィルタおよび受信フィルタと帯域41、34、および39とを結合し、これらのフィルタの各々を適切なLNA(図示せず)に結合することができる。
図6に鑑みて理解されるように、第1のB3結合器89および第3のB41結合器93が各チェーンの電力増幅器の後ろに存在しない場合、結合された出力信号は、必然的に、それぞれ第2のB3結合器91および第4のB41結合器95の結合出力によって提供されている。2つのアンテナ間の適度な絶縁(約12dB)を考慮すると、第2のB3結合器91からの結合されたB3信号は、B41からの有意なエネルギを含み、第4のB41結合器95からの結合されたB41信号は、B3からの有意なエネルギを含む。その結果、電力検出器の各々における検知精度が著しく損なわれる。
破線97によって示される信号のような、B41信号経路に漏洩しているいずれかの不要B3信号は、B41電力検出器94に結合される前に、ASM87を通過し次にB41送信フィルタ105(B41信号を除くすべてを効果的にフィルタ処理するはずである)を通過することができる。同様に、破線98によって示される信号のような、B3信号経路に漏洩しているいずれかの不要B41信号は、B3電力検出器92に結合される前に、ASM87を通過し次にB3/4/66送信フィルタ104(B3信号を除くすべてを効果的にフィルタリングするはずである)を通過することができる。その結果、順方向電力検出は、第2のB3結合器91および第4のB41結合器95を介して検出される場合よりも、大幅に正確になる。
スイッチアセンブリ96Aは、B3スイッチ96A1と、B41スイッチ96A2とを含む。B3スイッチ96A1は、B3電力検出器92に結合され、B41スイッチ96A2は、B41電力検出器94に結合される。加えて、B3スイッチ96A1は、第1のB3結合器89の結合ポートから提供される電力と第2のB3結合器91の結合ポートから提供される電力との間で切り替えるように構成され、B41スイッチ96A2は、第3のB41結合器93の結合ポートから提供される電力と第4のB41結合器95の結合ポートから提供される電力との間で切り替えるように構成される。ある実施形態において、スイッチアセンブリ96Aは、追加の入力、出力、および/またはスイッチを含むことが理解される。スイッチアセンブリ96Aはまた、B3電力検出器92とB41電力検出器94とのいずれかを選択するように構成されたCPL_INスイッチ96A3を含む。
B41フィルタ105は、B41の外側で有意な拒絶を提供しB3信号88を有意に減衰させる。同様に、B3/4/66フィルタ104は、B3/4/66の外側で有意な拒絶を提供しB41信号90を有意に減衰させる。しかしながら、B41電力検出器94によって取得された電力測定値におけるB3信号88をさらに減衰させるため、かつ、B3電力検出器92によって取得された電力測定値におけるB41信号90をさらに減衰させるために、1つ以上のノッチフィルタを第2のB3結合器91および第4のB41結合器95の分離ポートに結合することができる。1つ以上のノッチフィルタもスイッチアセンブリに含まれてもよく、または1つ以上のノッチフィルタが代わりにスイッチアセンブリに含まれてもよい。
図7は、スイッチアセンブリ96Bを含み第1のB3結合器89および第3のB41結合器93を含まない電子システム86Bを示す。第2のB3結合器91および第4のB41結合器95の分離ポートの各々は、接地とそれぞれの分離ポートに結合されたスイッチとの間に並列に配置された一対のノッチフィルタのうちの一方のノッチフィルタに選択的に結合される。ノッチフィルタは抵抗と並列に配置されている。少なくとも1つの例において、抵抗器は50オーム抵抗器である。第2のB3結合器91の分離ポートは、スイッチ91Cを介して第1のノッチフィルタ91Aおよび第2のノッチフィルタ91Bを含む一対のノッチフィルタの一方に選択的に結合される。同様に、第4のB41結合器95の分離ポートは、スイッチ95Cを介して、第3のノッチフィルタ95Aおよび第4のノッチフィルタ95Bを含む一対のノッチフィルタの一方に選択的に結合される。ノッチフィルタの各対について、対の2つのノッチフィルタのうちの一方はB3にノッチを提供し、他方のノッチフィルタはB41にノッチを提供する。電子システム86BはいずれかのアンテナからB3およびB41をサポートするので、結合器91、95の各々に対して2つのノッチフィルタが設けられる。ある例において、第1のノッチフィルタ91Aおよび第3のノッチフィルタ95Aは、B3においてノッチを提供し、第2のノッチフィルタ91Bおよび第4のノッチフィルタ95Bは、B41においてノッチを提供する。特定のノッチフィルタを選択することにより、不要信号(たとえば破線97または破線98)がスイッチアセンブリ96B(したがって電力検出器92、94のうちの一方)に到達しないように分離する、または不要信号を少なくとも有意に減少させる。各ノッチフィルタは、20dB以上の挿入損失を有し得る。本明細書に記載のノッチフィルタの配置は帯域B3およびB41に限定される訳ではなく、他の帯域に適用されてもよく、ノッチフィルタは必要に応じて適切な帯域を排除または減少させるように適切に修正されることが、理解される。
スイッチアセンブリ96Bは、B3スイッチ96B1と、B41スイッチ96B2とを含む。B3スイッチ96B1は、B3電力検出器92に結合され、B41スイッチ96B2は、B41電力検出器94に結合される。B3スイッチ96B1は、第2のB3結合器91の結合ポートを選択するように構成され、B41スイッチ96B2は、第4のB41結合器95の結合ポートを選択するように構成される。スイッチアセンブリ96Bはまた、B3電力検出器92とB41電力検出器94とのいずれかを選択するように構成されたCPL_INスイッチ96B3を含む。
別の実施形態において、特定の帯域を拒絶するためにいずれかのノッチフィルタを選択する代わりに、スイッチが開放接続に結合されるときに分離ポートと接地との間に結合される唯一の構成要素が抵抗器となるように、ノッチフィルタの各対に関連付けられるスイッチ(たとえばスイッチ91Cまたはスイッチ95C)のために選択可能な開放接続が提供される。B3またはB41フィルタリングされた終端のいずれかではなく抵抗器終端を選択することは、複数の帯域上でではなく単一の帯域上でのみ送信する場合に望ましいものとなり得る。
図8は、スイッチアセンブリ96Cを含み第1のB3結合器89および第3のB41結合器93を含まない電子システム86Cを示す。スイッチアセンブリ96Cは、第5のノッチフィルタ96Eと、第6のノッチフィルタ96Fとを含む。一例において、第5のノッチフィルタ96Eは、不要B3信号がB41電力検出器94に到達することを排除または減少させるように構成され、第6のノッチフィルタ96Fは、不要B41信号がB3電力検出器92に到達することを排除または減少させるように構成される。スイッチアセンブリ96Cに選択可能なノッチフィルタを設けることは、各電力検出器にトレードオフを提供し、(i)損失の追加という犠牲を払って不要信号を低減するようにそれぞれのノッチフィルタを選択すること、または(ii)電力検出器によって検出される不要信号という犠牲を払ってそれぞれのノッチフィルタをバイパスすることの、いずれかを行う。
特定のノッチフィルタを選択またはバイパスするために、スイッチアセンブリ96Cは、B3フィルタ選択スイッチ96C1およびB41フィルタ選択スイッチ96C2を含む。B3フィルタ選択スイッチ96C1は、第6のノッチフィルタ96Fを含む経路と、第5のノッチフィルタ96Eおよび第6のノッチフィルタ96Fをバイパスするバイパス経路96Gとのいずれかを選択するように構成される。B41フィルタ選択スイッチ96C2は、第5のノッチフィルタ96Eを含む経路とバイパス経路96Gとのいずれかを選択する。スイッチアセンブリ96Cは、B3電力検出器92とB41電力検出器94とのいずれかを選択するように構成されたCPL_INスイッチ96C3を含む。スイッチアセンブリ96Cはまた、B41電力検出器94に結合され第5のノッチフィルタ96Eとバイパス経路96Gとのいずれかを選択するように構成されたB41電力検出器スイッチ96C4と、B3電力検出器92に結合され第6のノッチフィルタ96Fとバイパス経路96Gとのいずれかを選択するように構成されたB3電力検出器スイッチ96C5とを含む。
電子システム86Cの動作の一例において、SA/単一帯域動作中に、第2のB3結合器91の出力および第4のB41結合器95の出力は、結合器からバイパス経路96Gに、およびそれぞれの電力検出器にルーティングされる。NSA(ENDC)動作中、各EM結合器は、必要なフィルタにルーティングされ、次に選択された電力検出器にルーティングされることになる。
上述の構成にノッチフィルタを組み込むことにより、異なる電力測定値における異なる周波数帯域の相互汚染が著しく低減される一方で、本明細書で提供される実施形態について説明されたように電力増幅器の直後およびアンテナスイッチモジュールの直後の双方に結合器を配置する利点が引続き維持される。たとえば、図5Aに示されるチェーン68’、70’からの電力測定値は、上述のノッチフィルタの追加により、信号損失および/または破損が少ない。本明細書に記載の概念および技術は他の帯域および他のENDCの組み合わせに拡張可能であることが理解される。
上記実施形態のうちの一部は電力増幅器および/またはモバイルデバイスに関する例を提供している。具体的には、本明細書に記載の電子システム2、32、34、64、65、86A、86B、86Cの各々は、スマートフォン等のモバイルデバイスのフロントエンドモジュールに含まれ得る。しかしながら、実施形態の原理および利点は、本明細書に記載の回路のいずれかから利益を得ることができる任意のアップリンクセルラーデバイス等の、任意の他のシステムまたは装置に使用することができる。本明細書に記述された原理および利点のいずれも、順方向EM電力および/または逆方向EM電力等のEM信号に関連付けられる電力レベルを検出および/または監視する必要性を伴う電子システムにおいて実現することができる。本明細書に記述されたスイッチネットワークおよび/またはスイッチ回路のいずれも、代替的にまたは追加として、任意の他の好適な論理的に等価および/または機能的に等価のスイッチネットワークによって実現することができる。本明細書の教示は、たとえばマルチバンドおよび/またはマルチモード電力増幅器システムを含む、複数の電力増幅器を有するシステムを含む多様な電力増幅器システムに適用可能である。本願明細書に記述された電力増幅器トランジスタは、たとえばガリウムヒ素(GaAs)、相補型金属酸化物半導体(CMOS)、またはシリコンゲルマニウム(SiGe)トランジスタであってもよい。さらに、本願明細書に記述された電力増幅器は、FETおよび/またはヘテロ接合バイポーラトランジスタ等のバイポーラトランジスタによって実現することができる。
本開示の局面は、さまざまな電子デバイスにおいて実現することができる。電子デバイスの例は、コンシューマ電子製品、コンシューマ電子製品の部品、電子試験機器、基地局等のセルラー通信インフラストラクチャなどを含み得るが、これらに限定されない。電子デバイスの例は、スマートフォン等の携帯電話、電話、テレビ、コンピュータモニタ、コンピュータ、モデム、ハンドヘルドコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、電子ブックリーダ、スマートウォッチ等のウェアラブルコンピュータ、携帯情報端末(PDA)、電子レンジ、冷蔵庫、自動車、ステレオシステム、DVDプレーヤ、CDプレーヤ、MP3プレーヤ等のデジタル音楽プレーヤ、ラジオ、カムコーダ、カメラ、デジタルカメラ、ポータブルメモリチップ、医療監視装置、自動車用電子システムやアビオニクス用電子システム等の車両用電子システム、洗濯機、乾燥機、洗濯機/乾燥機、周辺機器、腕時計、時計などを含み得るが、これらに限定されない。さらに、電子デバイスは未完成の製品を含み得る。
少なくとも1つの実施形態のいくつかの局面について説明したが、当業者はさまざまな変更、修正、および改良に容易に想到するであろうことを理解されたい。そのような変更、修正、および改良は、本開示の一部であることが意図され、本発明の範囲内であることが意図される。したがって、これまでの説明および図面は単なる例示であり、本発明の範囲は、添付の請求項およびその均等物の適切な構成から決定されるべきものである。

Claims (22)

  1. フロントエンドモジュールであって、前記フロントエンドモジュールは、
    無線周波数信号を増幅するように構成された電力増幅器を備え、前記電力増幅器は、前記無線周波数信号を受信するように構成された入力と、増幅された無線周波数信号を提供するように構成された出力とを有し、さらに、
    入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第1の結合器を備え、前記入力ポートは前記電力増幅器の前記出力に結合され、さらに、
    前記第1の結合器の前記出力ポートに結合された入力と、出力とを有する、アンテナスイッチモジュールと、
    入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第2の結合器とを備え、前記第2の結合器の前記入力ポートは前記アンテナスイッチモジュールの前記出力に結合され、さらに、
    アンテナに結合されるように構成されたアンテナポートを備え、前記アンテナポートは前記第2の結合器の前記出力ポートに結合され、さらに、
    第1のスイッチサブアセンブリを備え、前記第1のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、前記第2の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの一方を前記第1のスイッチアセンブリの出力に接続し、前記第2の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの他方を第1の終端インピーダンスに接続する、フロントエンドモジュール。
  2. 前記第1の結合器の前記分離ポートは第2の終端インピーダンスに接続される、請求項1に記載のフロントエンドモジュール。
  3. 第2のスイッチサブアセンブリをさらに備え、前記第2のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、前記第1の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの一方を前記第2のスイッチアセンブリの出力に接続し、前記第1の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの他方を第2の終端インピーダンスに接続する、請求項1に記載のフロントエンドモジュール。
  4. 前記第1の結合器の前記出力ポートと前記アンテナスイッチモジュールの前記入力との間に接続されたフィルタをさらに備える、請求項3に記載のフロントエンドモジュール。
  5. コントローラをさらに備え、前記コントローラは、前記第1のスイッチサブアセンブリおよび前記第2のスイッチサブアセンブリに結合され、前記第1の結合器の前記結合ポートを前記第2のスイッチアセンブリの前記出力に接続するとともに前記第1の結合器の前記分離ポートを前記第2の終端インピーダンスに接続することにより、前記第2のスイッチアセンブリの前記出力から第1の測定値を取得するように構成され、前記第1の測定値は前記電力増幅器が提供する順方向電力の表示を提供する、請求項4に記載のフロントエンドモジュール。
  6. 前記コントローラはさらに、前記第2の結合器の前記結合ポートを前記第1のスイッチアセンブリの前記出力に接続するとともに前記第2の結合器の前記分離ポートを前記第1の終端インピーダンスに接続することにより、前記第1のスイッチアセンブリの前記出力から第2の測定値を取得するように構成され、前記第2の測定値は前記アンテナ上に存在する順方向電力の表示を提供する、請求項5に記載のフロントエンドモジュール。
  7. 前記コントローラはさらに、前記第2の結合器の前記分離ポートを前記第1のスイッチアセンブリの前記出力に接続するとともに前記第2の結合器の前記結合ポートを前記第1の終端インピーダンスに接続することにより、前記第1のスイッチアセンブリの前記出力から第2の測定値を取得するように構成され、前記第2の測定値は前記アンテナから反射された電力の表示を提供する、請求項5に記載のフロントエンドモジュール。
  8. 前記コントローラはさらに、前記アンテナから反射された電力の前記表示に基づいて前記アンテナのインピーダンスを調整するように構成される、請求項7に記載のフロントエンドモジュール。
  9. 前記コントローラはさらに、前記第1の結合器の前記出力ポートからの第1の測定値と前記第2の結合器の前記出力ポートからの第2の測定値とを取得するように構成される、請求項5に記載のフロントエンドモジュール。
  10. 前記コントローラはさらに、前記第1の測定値と前記第2の測定値とに基づいて、前記電力増幅器が受信した前記無線周波数信号を修正することにより、前記増幅された無線周波数信号を線形化するように構成される、請求項9に記載のフロントエンドモジュール。
  11. 前記コントローラはさらに、前記第1の測定値と前記第2の測定値とに基づいて、前記電力増幅器と前記アンテナとの間の前記増幅された無線周波数信号の電力の変化を記述する伝達関数の振幅および位相を求めるように構成される、請求項9に記載のフロントエンドモジュール。
  12. 前記コントローラはさらに、
    前記スイッチアセンブリを操作して、前記アンテナに提供される順方向電力の測定値を取得し、
    前記スイッチアセンブリを操作して、前記アンテナからの反射電力の測定値を取得し、
    前記順方向電力の測定値と前記反射電力の測定値との間の比率を計算し、
    前記計算した比率に基づいて、前記電力増幅器が提供する電力の量を調整する
    ように、構成される、請求項5に記載のフロントエンドモジュール。
  13. 第2の無線周波数信号を増幅するように構成された第2の電力増幅器をさらに備え、前記第2の電力増幅器は、前記第2の無線周波数信号を受信するように構成された入力と、第2の増幅された無線周波数信号を提供するように構成された出力とを有し、さらに、
    入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第3の結合器を備え、前記第3の結合器の前記入力ポートは前記第2の電力増幅器の前記出力に結合され、前記第3の結合器の前記出力ポートは前記アンテナスイッチモジュールの第2の入力に結合され、さらに、
    入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第4の結合器を備え、前記第4の結合器の前記入力ポートは前記アンテナスイッチモジュールの第2の出力に結合され、さらに、
    第2のアンテナに結合されるように構成された第2のアンテナポートを備え、前記第2のアンテナポートは前記第2の結合器の前記第2の出力に結合される、請求項1に記載のフロントエンドモジュール。
  14. 前記電力増幅器、前記第1の結合器、前記第2の結合器、および前記アンテナポートは、第1のチェーンを形成し、
    前記第2の電力増幅器、前記第3の結合器、前記第4の結合器、および前記第2のアンテナポートは、第2のチェーンを形成し、
    前記第1のチェーンの前記増幅された無線周波数信号は、前記第2のチェーンの前記第2の増幅された無線周波数信号とは異なる周波数帯域内にある、請求項13に記載のフロントエンドモジュール。
  15. 前記増幅された無線周波数信号および前記第2の増幅された無線周波数信号は、同時に送信される、請求項14に記載のフロントエンドモジュール。
  16. 前記電力増幅器の前記入力で受信される前記無線周波数信号は、約600MHzから約2.5GHzの範囲、約450MHzから約6GHzの範囲、および約24GHzから52GHzの範囲、のうちの1つの中の周波数を有する、請求項1に記載のフロントエンドモジュール。
  17. 前記第1の結合器は単方向性結合器であり、前記第2の結合器は双方向性結合器である、請求項1に記載のフロントエンドモジュール。
  18. フロントエンドモジュールであって、前記フロントエンドモジュールは、
    無線周波数信号を増幅するように構成された電力増幅器を備え、前記電力増幅器は、前記無線周波数信号を受信するように構成された入力と、増幅された無線周波数信号を提供するように構成された出力とを有し、さらに、
    入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第1の結合器を備え、前記入力ポートは前記電力増幅器の前記出力に結合され、さらに、
    前記第1の結合器の前記出力ポートに結合された入力と、出力とを有する、アンテナスイッチモジュールと、
    入力ポートと出力ポートと結合ポートと分離ポートとを有する第2の結合器とを備え、前記第2の結合器の前記入力ポートは前記アンテナスイッチモジュールの前記出力に結合され、さらに、
    前記アンテナに結合されるように構成されたアンテナポートを備え、前記アンテナポートは前記第2の結合器の前記出力ポートに結合され、さらに、
    第1のスイッチサブアセンブリを備え、前記第1のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、前記第2の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの一方を前記第2のスイッチアセンブリの出力に接続し、前記第2の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの他方を第2の終端インピーダンスに接続する、または、前記第2の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートの各々を前記第2の終端インピーダンスに接続する、フロントエンドモジュール。
  19. 前記第1の結合器の前記分離ポートは第2の終端インピーダンスに接続される、請求項18に記載のフロントエンドモジュール。
  20. 第2のスイッチサブアセンブリをさらに備え、前記第2のスイッチサブアセンブリは、切り替え可能に、前記第1の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの一方を前記第2のスイッチアセンブリの出力に接続し、前記第1の結合器の前記結合ポートおよび前記分離ポートのうちの他方を第2の終端インピーダンスに接続する、請求項18に記載のフロントエンドモジュール。
  21. 前記第1の結合器の前記出力ポートと前記アンテナスイッチモジュールの前記入力との間に接続されたフィルタをさらに備える、請求項20に記載のフロントエンドモジュール。
  22. コントローラをさらに備え、前記コントローラは、前記第1のスイッチサブアセンブリおよび前記第2のスイッチサブアセンブリに結合され、前記第1の結合器の前記結合ポートを前記第2のスイッチアセンブリの前記出力に接続するとともに前記第1の結合器の前記分離ポートを前記第2の終端インピーダンスに接続することにより、前記第2のスイッチアセンブリの前記出力から第1の測定値を取得するように構成され、前記第1の測定値は前記電力増幅器が提供する順方向電力の表示を提供する、請求項21に記載のフロントエンドモジュール。
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