JP2023042324A - 効率的な負荷分散制御を実行するための制御方法、装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】効率的に負荷調整制御を行うこと。【解決手段】O-RAN(Open-Radio Access Network)のNon-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)は、O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、複数のE2ノードを制御するNear-RT RICへ提供する。【選択図】 図6
Description
本発明は、無線通信における負荷調整制御技術に関する。
無線アクセスネットワーク(RAN)をオープン化/インテリジェント化するO-RAN(Open-RAN)の標準化が進められている。O-RANでは、端末装置と接続する複数のE2ノードをRANインテリジェントコントローラ(RIC)によって制御することにより、RANのインテリジェント化を実現する。なお、RICは、概ねリアルタイム(RT)の制御を行うNear-RT RICと、非リアルタイムの制御を行うNon-RT RICを含む。Non-RT RICは、RANの分析やポリシ管理などを行い、Near-RT RICは、Non-RT RICが定めたポリシに従ってE2ノードを制御する。なお、Near-RT RICによる制御には、E2ノードが提供するセル間での負荷分散制御が含まれる。これにより、一部のE2ノードにトラフィックが集中することを防ぎ、通信の効率を向上させることができる。
Near-RT RICは、多数のE2ノードの制御を行う。このため、Near-RT RICは、多数のE2ノードに関する情報を集約して負荷分散制御などの調整制御を実行することとなり、その処理負荷の増大により、処理効率が劣化してしまう。
本発明は、効率的な負荷調整制御技術を提供する。
本発明の一態様による制御方法は、O-RAN(Open-Radio Access Network)のNon-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)によって実行される制御方法であって、前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、前記複数のE2ノードを制御するNear-RT RICへ提供することを含む。
本発明の別の一態様による制御方法は、O-RAN(Open-Radio Access Network)のNear-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)によって実行される制御方法であって、前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、Non-RT RICから取得することと、前記ポリシ情報に基づいて、前記複数のE2ノードの少なくとも一部において前記第2の情報で示された対象に対する前記負荷分散制御を実行することと、を含む。
本発明によれば、効率的に負荷調整制御を行うことができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(無線通信システムの構成)
図1に、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。本実施形態の無線通信システムは、例えば、O-RAN(Open-Radio Access Network)のアーキテクチャを採用して構成される。なお、図1は、説明を簡単にするため、O-RANの一部の機能として、Non-RT RIC101、Near-RT RIC102、及びE2ノード103のみを概略的に示しているが、本無線通信システムは、一般的なO-RANのアーキテクチャとして規定される全ての機能を当然に有しうる。なお、RTはReal Timeの頭字語であり、RICは、RAN Intelligent Controllerの頭字語である。E2ノードは、端末装置との無線接続を確立して、その端末装置に対して実際に無線通信サービスを提供する機能を有する。Near-RT RICは、複数のE2ノードを制御する制御装置であり、例えば1秒未満の短い周期の短い周期でRAN(E2ノード)の状態を監視し、その監視の結果に基づいて、E2ノードの動作を制御する。Non-RT RICは、例えば、1秒以上の長い周期でRANの状態を分析し、ポリシを決定する。なお、Non-RT RICとNear-RT RICとの間には、A1インタフェースと呼ばれるインタフェースが確立され、このA1インタフェースを介してこれらの要素間での制御メッセージの送受信が行われる。また、Near-RT RICとE2ノードとの間には、E2インタフェースと呼ばれるインタフェースが確立され、このE2インタフェースを介してこれらの要素間での制御メッセージの送受信が行われる。なお、図1には示していないが、Non-RT RICとNear-RT RIC及びE2ノードとの間には、O1インタフェースが確立され、このO1インタフェースを介してこれらの要素間での制御メッセージの送受信が行われうる。
図1に、本実施形態に係る無線通信システムの構成例を示す。本実施形態の無線通信システムは、例えば、O-RAN(Open-Radio Access Network)のアーキテクチャを採用して構成される。なお、図1は、説明を簡単にするため、O-RANの一部の機能として、Non-RT RIC101、Near-RT RIC102、及びE2ノード103のみを概略的に示しているが、本無線通信システムは、一般的なO-RANのアーキテクチャとして規定される全ての機能を当然に有しうる。なお、RTはReal Timeの頭字語であり、RICは、RAN Intelligent Controllerの頭字語である。E2ノードは、端末装置との無線接続を確立して、その端末装置に対して実際に無線通信サービスを提供する機能を有する。Near-RT RICは、複数のE2ノードを制御する制御装置であり、例えば1秒未満の短い周期の短い周期でRAN(E2ノード)の状態を監視し、その監視の結果に基づいて、E2ノードの動作を制御する。Non-RT RICは、例えば、1秒以上の長い周期でRANの状態を分析し、ポリシを決定する。なお、Non-RT RICとNear-RT RICとの間には、A1インタフェースと呼ばれるインタフェースが確立され、このA1インタフェースを介してこれらの要素間での制御メッセージの送受信が行われる。また、Near-RT RICとE2ノードとの間には、E2インタフェースと呼ばれるインタフェースが確立され、このE2インタフェースを介してこれらの要素間での制御メッセージの送受信が行われる。なお、図1には示していないが、Non-RT RICとNear-RT RIC及びE2ノードとの間には、O1インタフェースが確立され、このO1インタフェースを介してこれらの要素間での制御メッセージの送受信が行われうる。
本実施形態では、図1のような構成において、E2ノードの負荷分散制御を行う。例えば、Non-RT RICは、E2ノードが展開するセルにおける混雑状況などに基づいて、負荷分散制御を実行すべきことを決定する。そして、Non-RT RICは、負荷分散を実行すべきことを示す情報をポリシ情報(A1 policy)として、Near―RT RICへ通知する。Near―RT RICは、そのポリシ情報を受信すると、自装置の制御下に置かれているE2ノードにおける負荷を監視し、必要に応じて負荷分散制御を実行する。例えば、Near―RT RICは、あるE2ノードの負荷が所定値より大きいと判定した場合に、そのE2ノードに接続中の端末装置(UE)を、他のE2ノードに接続させるための指示(E2 Policy/Control)を、関連するE2ノードへ送信する。
なお、Non-RT RICは、Near-RT RICに対して、非混雑時の第1のポリシ情報と混雑時の第2のポリシ情報とを通知してもよい。この場合、第2のポリシ情報が、上述の負荷分散を実行すべきことを示す情報でありうる。なお、第1のポリシ情報は、例えば、ネットワークスライスにおけるQoS(Quality of Service)フローごとに満たされるべき通信の要件(QoS)を含み、Near-RT RICは、そのQoSが満たされるように、UEの接続制御を実行する。そして、Near-RT RICは、E2ノードを監視して、特定のセルが混雑状態となったことに応じて、負荷分散制御を実行しうる。
このように、Non-RT RICによる長期的な負荷の分析に基づいて大まかに負荷分散がなされるべきことが決定され、Near-RT RICによって、その決定に従って、実際の負荷の状況に応じた負荷分散制御が行われる。このように、UEに対して無線接続を直接提供する複数のE2ノードを統括的に制御するNon-RT RIC及びNear-RT RICによって負荷分散制御が制御されることにより、複数のE2ノード間で直接負荷分散する場合と比して高度な負荷分散制御を行うことができる。
一方、Near-RT RICが、制御対象のE2ノードにおける通信の全てを監視して負荷分散制御を行うと、その制御のための処理負荷が過大になってしまい、効率の劣化や、制御の精度の劣化などが生じうる。本実施形態では、このような事情に鑑みて、Non-RT RICがNear-RT RICにおける制御の対象を限定するようなポリシ情報を通知するようにする。
例えば、Non-RT RICは、所定のセル(E2ノード)のみを、負荷分散制御の対象とすることをNear-RT RICへ通知しうる。例えば、Non-RT RICは、混雑時に負荷分散を実行すべきことを示すポリシ情報に、処理対象とするセルの識別情報のリスト(cell ID List)を含めてNear-RT RICへ通知しうる。すなわち、Non-RT RICは、上述の第2のポリシ情報として、混雑時に負荷分散制御をすべきことを示す情報とセル識別情報のリストとが関連付けて格納されたA1 policyを、Near-RT RICへ提供する。そして、Near-RT RICは、この情報に基づいて、処理対象のセルを監視して、負荷が所定値を超える場合に、そのセルに接続中のUEを他のセルにハンドオーバさせることにより、負荷を分散させる。なお、Near-RT RICは、ポリシ情報においてリストアップされているセルの範囲内でハンドオーバが実行されるようにE2ノードを制御してもよいし、そのリストアップされているセルからリストアップされていないセルへのハンドオーバが実行されるようにE2ノードを制御してもよい。すなわち、ポリシ情報においてリストアップされるセルは、負荷のオフロード先のセルを含んでもよいし、含まなくてもよい。このように、負荷分散の対象とするセルを限定することにより、Near-RT RICは、通知されたE2ノードのみを対象として負荷の監視を行い、そのE2ノードにおいて負荷分散制御を実行することができる。このため、Near-RT RICは、配下の全てのE2ノードを監視する必要がなくなり、低い処理負荷で、適切に負荷分散を実行することが可能となる。
なお、Non-RT RICは、例えば、O1インタフェースで複数のE2ノードのそれぞれを監視し、例えば人工知能(AI)を用いて、そのトラフィック量の変動の傾向から、以降の所定の期間内に負荷が高くなると想定されるエリアを検出する。そして、Non-RT RICは、その検出結果に応じて、負荷が高くなると想定されるエリアに対応するE2ノードをリストアップし、そのリストアップしたE2ノードを負荷分散制御の対象とすべきことをNear-RT RICへ通知しうる。また、Non-RT RICは、過去のトラフィック量の履歴から、曜日や時間帯ごとに混雑するエリアを特定し、その曜日や時間帯において特定されたエリアに対応するE2ノードを、負荷分散制御の対象とすべきことをNear-RT RICへ通知してもよい。また、Non-RT RICは、例えばコンサートやスポーツイベントなどの多数のUEが特定のエリアに集まることが予測される事前情報を取得した場合に、その事前情報に基づいて、混雑する時間及びエリアを特定しうる。そして、Non-RT RICは、その特定された時間において特定されたエリアに対応するE2ノードを負荷分散制御の対象とすべきことをNear-RT RICへ通知してもよい。なお、そのような事前に混雑する時間及びエリアを特定可能な情報は、ネットワーク事業者等からNon-RT RICに直接入力されることによって取得されてもよいし、Non-RT RICや他のノードによるインターネット等を介した検索によって取得されてもよい。また、そのような情報を蓄積するサーバが用意され、Non-RT RICは、そのサーバを定期的に参照することによって、その情報を取得してもよい。
また、負荷分散制御の対象は、セル以外の観点で限定されてもよい。例えば、特定のネットワークスライスのみを、負荷分散制御の対象とするようにしてもよい。この場合、Near-RT RICは、特定のネットワークスライスでの通信を行うUEの通信を監視して、その通信による負荷が特定のセルに集中している場合に、そのUEの一部又は全部を他のセルにハンドオーバさせるようにE2ノードを制御しうる。一例として、UEが移動しない又は移動量が少ないことが想定されるネットワークスライスが存在しうる。このような場合、このネットワークスライスについては負荷分散制御の対象外として、ハンドオーバの対象となりにくいUEを事前に除いて、負荷分散制御のための監視などの処理負荷を軽減することができる。例えば、Non-RT RICは、混雑時に負荷分散を実行すべきことを示すポリシ情報に、処理対象とするネットワークスライスの識別情報(slice ID)を含めてNear-RT RICへ通知しうる。なお、slice IDは、一例において、S-NSSAI(Single-Network Slice Selection Assistance Information)である。すなわち、Non-RT RICは、上述の第2のポリシ情報として、混雑時に負荷分散制御をすべきことを示す情報とネットワークスライスの識別情報とが関連付けて格納されたA1 policyを、Near-RT RICへ提供する。なお、ネットワークスライス単位ではなく、QoSクラス単位で、負荷分散制御の対象とするか否かが指定されてもよい。例えば、ネットワークスライスの識別情報に代えて、ネットワークスライス内に含まれる1つ以上のQoSフローの少なくともいずれかの識別情報(QoS ID)を用いて、負荷分散制御の対象とするUEを限定してもよい。QoS IDは、例えば、5QI(5G QoS Indicator)や、QCI(QoS Class Identifier)である。また、特定の1つ以上のUEを指定して負荷分散制御の対象を限定してもよい。例えば、UEを識別する識別情報(UE ID)のリストや、UEのグループを識別する識別情報(group ID)を用いて、負荷分散制御の対象とするUEが限定されてもよい。すなわち、QoS ID、UE ID、group IDなどの各種識別情報と、混雑時には負荷分散制御を実行すべき情報とが関連付けられたA1 policyがNear-RT RICへ通知されてもよい。
なお、Non-RT RICは、負荷分散制御に関するポリシ情報を取り消す場合、負荷分散制御を行わないことを示すポリシ情報をNear-RT RICへ送信してもよいし、負荷分散制御を実行することを示し、先に提供されたポリシ情報を無効とすべきことを示すポリシ情報をNear-RT RICへ送信してもよい。また、ポリシ情報には有効期限が設けられ、有効期限の経過によって、ポリシ情報が無効化されてもよい。
Near-RT RICは、Non-RT RICから取得したポリシ情報に基づいて、負荷分散制御の対象となるE2ノードや、制御下にあるE2ノードに接続中のUEの通信を監視する。そして、Near-RT RICは、負荷分散制御の対象として指定されたセルや、負荷分散制御の対象となるネットワークスライス又はQoSクラスの通信を行っているUEが属するセルの、負荷を示す値が所定値を超えた場合に、負荷分散制御を実行すると判定する。また、Near-RT RICは、例えば、負荷分散制御の対象となるE2ノードにおいてSLA(Service Level Agreement)を満たすことができないネットワークスライスが存在する場合に、負荷分散制御を実行すると判定してもよい。また、Near-RT RICは、全E2ノードを通じて、負荷分散制御の対象として指定されていない(すなわち、ハンドオーバ等の対象としない)UEの通信においてSLAを満たすことができないネットワークスライスが存在する場合に、負荷分散制御を実行すると判定してもよい。
Near-RT RICは、負荷分散制御を実行すると判定した場合に、制御対象のセルで通信中のUEを他のセルへハンドオーバさせるように、E2ノードを制御する。なお、本実施形態でのハンドオーバは、同じ周波数帯のセルへのハンドオーバであってもよいし、異なる周波数帯のセルへのハンドオーバであってもよい。Near-RT RICは、例えば、混雑しているセルに属するUEの中からどのUEを他のセルに移動させるかを決定する。Near-RT RICは、例えば混雑しているセルにおける各UEによる負荷の大きさ(例えば、そのUEの通信に使用される物理リソースブロック(PRB)の数)を特定し、その特定結果に基づいて、各UEが別のセルにハンドオーバした場合の、ハンドオーバ元及びハンドオーバ先のセルの負荷をそれぞれ推定する。そして、Near-RT RICは、例えば、いずれのUEをハンドオーバさせることにより、ハンドオーバ元及びハンドオーバ先のセルにおけるそれぞれの負荷が所定値を超えないようにすることができるかを判定することにより、ハンドオーバの対象とするUEを選択する。そして、Near-RT RICは、ハンドオーバの対象として選択したUEをハンドオーバさせるための指示を、そのUEが接続中のE2ノード及びハンドオーバ先のE2ノードへ送信しうる。
なお、Near-RT RICは、ポリシ情報や制御情報(E2 policy/control)をE2ノードへ送信することなどによって、E2ノードを制御する。このポリシ情報や制御情報は、例えば、UEごとのハンドオーバ制御、UEごとのキャリアアグリゲーション(CA)のセカンダリセルのオン/オフなどの、UEを特定のE2ノードに接続させて通信させるための情報を含みうる。また、ポリシ情報や制御情報は、例えば、セルごと及びUEごとのハンドオーバやセル再選択の基準となるパラメータ(例えば、特定のUEを特定のセルへハンドオーバさせる又は特定のセルを選択させるためのパラメータ)を含んでもよい。なお、Near-RT RICは、非混雑時においては、Non-RT RICから取得した、非混雑時(通常時)用のA1 polocyに従って、各ネットワークスライスについての要求品質(SLA)を満たすべきこと等を示すポリシ情報や制御情報をE2ノードへ送信することなどによって、E2ノードを制御する。
Near-RT RICは、例えば、上述のようにハンドオーバ元及びハンドオーバ先のセルにおける負荷がそれぞれ所定値を超えないようにするという基準でハンドオーバを実行させるUEを選択しうるが、これに限られない。Near-RT RICは、これに加えて又はこれに代えて、例えば、負荷分散制御の対象のセル(ハンドオーバ前後のセル)におけるネットワークスライスのSLAの達成率がハンドオーバ後に改善する(少なくとも劣化しない)という基準によりハンドオーバを実行させるUEを選択してもよい。また、Near-RT RICは、複数のネットワークスライスについての複数のSLAの達成率の値の加重加算値又は単純加算値などの所定の評価関数を用いて、その評価関数の出力値が改善する(少なくとも劣化しない)ように、ハンドオーバを実行させるUEを選択してもよい。なお、ここで評価の対象とするネットワークスライスは、負荷分散制御の対象とするネットワークスライスでありうる。また、セルやネットワークスライスの全体のSLAの達成率を、ハンドオーバを実行させるUEの選択に使用してもよいし、特定のUEにおけるSLA達成率を代替的に使用してもよい。すなわち、特定のUEにおけるSLA達成率の劣化が生じないように(一方で、それ以外のUEにおけるSLA達成率の劣化は許容して)、ハンドオーバの対象とするUEを選択してもよい。また、これらの場合に、SLA達成率ではなくスループット、誤り率、遅延量等の通信品質が劣化しないことを条件に、ハンドオーバの対象とするUEの選択が行われてもよい。また、QoSフローごとの要求品質やその充足率に基づいて、又は、充足率等の値を引数とする評価関数の出力値に基づいて、ハンドオーバを実行させるUEの選択が行われてもよい。
なお、Near-RT RICは、ハンドオーバの対象の候補として、混雑しているセルにおいて無線品質が良好でなく、通信に必要なリソースの量が多いUEを特定し、そのUEの中から、上述のように、ハンドオーバをさせた場合に関与するセルにおける負荷、SLA達成率、通信品質等の指標が劣化しないようなUEを選択しうる。なお、Near-RT RICは、このハンドオーバの結果として得られた上述の指標の変化に関するフィードバックをE2ノードから取得し、評価の基準を更新してもよい。一例において、上述の加重加算値における重み係数が更新されうる。また、上述の評価関数は、機械学習によって取得されてもよく、ハンドオーバの結果として得られた指標の値と、事前に推定した指標の値とに基づいて、その評価関数が更新されるようにしてもよい。
E2ノードは、上述のような、ハンドオーバ要否やハンドオーバの対象となるUEの決定のための情報を、Near-RT RICへ通知しうる。例えば、E2ノードは、セルごとのPDU(Protocol Data Unit)セッションの数、セルごとのUEの数、セルごとのPDCP(Packet Data Convergence Protocol)トラフィックの量、セルごとのPRBの使用率、セルごとのCCE(Control Channel Element)の使用率等の情報をNear-RT RICへ送信する。例えばこれらの情報に基づいて、セルの負荷が特定されうる。また、E2ノードは、上述の各情報をネットワークスライスごと、QoSクラスごとに詳細化した情報を、Near-RT RICへ通知してもよい。例えばこれらの情報に基づいて、セルごとのハンドオーバの受け入れの可否が特定されうる。一例において、優先順位の低いネットワークスライスの通信が多数である場合、その通信に関する通信品質を落とすことによって、SLAが満たされるべきネットワークスライスの通信を受け入れることができるか否かが判定されうる。なお、これらの情報は、長期的な分析のために、O1インタフェースを介して、E2ノードからNon-RT RICへ通知されてもよい。また、E2ノードは、QoSクラスごと、スライスごとの、スループット、パケット遅延、パケットエラーレートの平均値、最小値、及び/又は、分散などの値を、Non-RT RICやNear-RT RICへ報告してもよい。この情報に基づき、ネットワークスライスのSLA達成率が計算されうる。Non-RT RICやNear-RT RICは、これらの情報に基づいて、ポリシを決定し、又は、E2ノードの制御を行う。
なお、Near-RT RICは、Non-RT RICから通知されたポリシ情報に基づいて負荷分散制御を実行しても、要求品質が満たされるべき所定の通信(例えば優先順位の高いQoSフローの通信や所定の契約をしたUEによる通信)について、その要求品質を満たすことができない場合、例えば、他の通信の通信品質を低下させてその所定の通信が要求品質を満たすことができるように制御しうる。例えば、要求品質が満たされるべき対象でないQoSフローのQoSの優先順位を下げることにより、所定の通信が要求品質を満たすことができるようにし得る。一例において、要求品質が満たされるべき対象でないQoSフローの通信を、通信速度等が保証されないベストエフォートの通信に変更しうる。なお、この変更は、Near-RT RICの指示によって行われてもよいし、E2ノードが独自に実行してもよい。また、この変更の際に、通信品質の低下が予定されているUEに対して、通信品質の低下を受け入れるか否かの問い合わせを行ってもよい。なお、通信品質の低下が受け入れられない場合、Near-RT RIC又はE2ノードは、その通信を切断してもよい。なお、通信品質の低下制御の際には、ネットワークスライスを維持しながら、そのネットワークスライスに属する少なくとも一部のQoSフローの通信品質を低下させるようにしてもよいし、ネットワークスライス全体の通信品質を低下させてもよい。
また、Near-RT RIC又はE2ノードは、所定の通信が要求品質を満たすことができない状況において、例えば、UEから所定の通信ではない(例えば優先されるべき所定のネットワークスライスが指定されていない)通信の要求が受信された場合に、例えばベストエフォートなどの、UEによる要求よりも低い品質の通信として受け付けるようにしてもよい。なお、この場合にも、新規の通信を要求したUEに対して、要求された品質が満たされない通信であれば受け入れ可能であること(要求通信品質が担保されないこと)を提示し、その通信を行うか否かを問い合わせてもよい。そして、Near-RT RIC又はE2ノードは、UEから、要求された品質が満たされない通信を拒否された場合は、その通信を実行しないようにしうる。なお、上述の説明におけるベストエフォートの通信は一例であり、E2ノードにおける負荷の状態に基づいて受け付け可能と想定される任意のネットワークスライスやQoSクラスで、要求品質が満たされるべき所定の通信以外の通信が実行されるように制御されうる。
なお、Near-RT RIC又はE2ノードは、通信の要求品質を低下させる制御を実行後に、所定の通信を実行するUEが他の位置へ移動した場合や通信が終了した場合など、リソースに十分な空きが生じた場合などに、低下させた要求品質を元に戻す(要求より低い品質で通信が開始された場合には、品質を要求された品質まで向上させる)、要求品質の再変更制御を行ってもよい。なお、この場合に、UEに対して、通信品質が改善することが通知されてもよい。
要求品質の変更および再変更の処理は、例えば、QoSの変更があることを示す情報と、QoSの変更対象のネットワークスライス/QoSフロー/UE及び変更後のQoSを示す情報とを関連付けて含んだポリシ情報/制御情報がNear-RT RICからE2ノードへ送信されることを含む。一例において、QoSフローを優先順位の低い別のQoSクラスに変更することを示す情報がメッセージに含められうる。また、一例において、特定のUEの通信に用いるネットワークスライスを、別のネットワークスライス(例えばベストエフォートのネットワークスライス)へ移すべきことを示す情報がメッセージに含められうる。さらに、新規のQoSフローのQoSクラスを、より低い優先順位のQoSクラスへと(場合によってはベストエフォート型へと)変更すべきことを示す情報や、新規に接続されるUEの通信に用いるネットワークスライスを、別のネットワークスライス(例えばベストエフォートのネットワークスライス)へ移すべきことを示す情報を含んでもよい。
なお、Non-RT RICが、ポリシ情報をNear-RT RICへ送信することによって、要求品質の変更および再変更が行われるようにしてもよい。例えば、ネットワークスライス、QoSクラス、セル、UE、及びQoSフローの少なくともいずれかを指定する識別情報によって要求品質の変更および再変更の対象を指定し、既存の通信や新規の通信をどのように扱うべきかを示す情報を含んだA1 policyがNear-RT RICへ提供されてもよい。例えば、新規の通信をベストエフォートなどの所定の要求品質で受け入れるべきことや要求品質の低い所定のネットワークスライスで受け入れるべきことが、新規の通信をどのように扱うべきかを示す情報としてA1 policyに含まれうる。同様に、既存の通信の要求品質をベストエフォートなどの所定の要求品質に変更すべきことや要求品質の低い所定のネットワークスライスに遷移させるべきことが、既存の通信をどのように扱うべきかを示す情報としてA1 policyに含まれうる。Near-RT RICは、このA1 policyに従って、ポリシ情報/制御情報を生成して、E2ノードへ提供しうる。E2ノードは、そのポリシ情報/制御情報に基づいて、新規の通信や既存の通信の要求品質の変更処理を行いうる。
なお、E2ノードは、UEのQoSフローごとのトラフィック量や、UEごとのPRB使用数などのUEごとの負荷、セル単位でのネットワークスライスごとのトラフィック量やPRB使用数などのネットワークスライスごとの負荷、及び、UEごとの、サービングセル及び隣接セルにおける参照信号受信電力(RSRP)や参照信号受信品質(RSRQ)、CQIなどの受信信号品質の情報を、Non-RT RICやNear-RT RICへ報告しうる。これにより、Non-RT RICやNear-RT RICは、UEごとやネットワークスライスごとの無線通信環境を認識することができ、どのUEの/どのネットワークスライスの、通信の要求品質を低下させるかを決定することができる。すなわち、Non-RT RICやNear-RT RICは、どのUEの/どのネットワークスライスの要求品質を低下させることによって、要求品質が満たされるべき所定の通信において品質を担保するかを、これらの情報に基づいて判定しうる。Non-RT RICやNear-RT RICは、例えば、事前の契約により通信品質を低下させることが許容されるユーザに関連付けられたUEによる通信のうち、要求品質を満たさないことによるE2ノードの負荷軽減効果が大きい通信を特定し、その通信の要求品質を低下させうる。また、Non-RT RICやNear-RT RICは、例えば、優先順位の低いネットワークスライスやQoSフローの通信について、要求品質を低下させた場合の負荷低減効果の大きさを特定し、その効果の大きい通信の要求品質を低下させるように決定しうる。なお、Near-RT RICは、要求品質を低下させるUEやネットワークスライス/QoSフローの決定を、要求品質が満たされるべき全ての所定の通信についての通信品質を満たすことができるようになるまで繰り返し実行しうる。また、Non-RT RICやNear-RT RICは、例えば、要求品質が満たされるべき全ての所定の通信についての通信品質を満たした上で、それ以外のUEやネットワークスライス/QoSフローのうちのいずれの要求品質を満たすかを上述の情報に基づいて決定してもよい。また、Near-RT RICは、要求品質が満たされるべき全ての所定の通信に関して負荷分散制御を実行し、実行中の通信の要求品質の低下制御や通信要求の新規受け付け時の要求品質の低下制御は、E2ノードによって実行されてもよい。
なお、要求品質の変更及び再変更制御は、ハンドオーバ等による負荷分散制御と独立して行われてもよい。すなわち、例えば優先順位の高い所定の通信の要求品質が満たされない場合に、要求品質の変更及び再変更制御のみが行われ、ハンドオーバ等による負荷分散制御が行われなくてもよい。また、要求品質の変更および再変更処理は、既存の通信と新規の通信とのいずれかに対してのみ実行されるようにしてもよい。すなわち、既存の通信については要求品質を維持し、新規の通信については要求品質を低下させて受け入れる、又は、既存の通信については要求品質を低下させ、新規の通信については要求された品質で受け入れる、などの制御が行われてもよい。また、上述の説明では、要求品質を低下させると説明したが、少なくとも一部の通信が切断又は拒否されてもよい。
(装置構成)
続いて、上述のNon-RT RIC、Near-RT RIC、及びE2ノードの構成について説明する。これらの装置は、通信機能を有する汎用のコンピュータやサーバによって実現されうる。なお、Non-RT RIC、Near-RT RIC、及びE2ノードは、論理的に分離されていれば足り、これらのうちの2つ以上が1つの装置に含まれて構成されてもよい。これらの装置は、例えば、図2のようなハードウェア構成の通信装置として構成されうる。通信装置は、一例において、プロセッサ201、ROM202、RAM203、記憶装置204、及び通信回路205を含んで構成される。プロセッサ201は、汎用のCPU(中央演算装置)や、ASIC(特定用途向け集積回路)等の、1つ以上の処理回路を含んで構成されるコンピュータであり、ROM202や記憶装置204に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、装置の全体の処理や、上述の各処理を実行する。ROM202は、装置が実行する処理に関するプログラムや各種パラメータ等の情報を記憶する読み出し専用メモリである。RAM203は、プロセッサ501がプログラムを実行する際のワークスペースとして機能し、また、一時的な情報を記憶するランダムアクセスメモリである。記憶装置204は、例えば着脱可能な外部記憶装置等によって構成される。通信回路205は、例えば、無線通信又は有線通信を実行するための通信回路や必要に応じてアンテナを含んで構成される。例えば、E2ノードの通信回路205は、セルラ通信規格に準拠した無線通信用の回路を含む。また、Non-RT RIC、Near-RT RICおよびE2ノードは、互いの間の通信のための通信回路205を含みうる。
続いて、上述のNon-RT RIC、Near-RT RIC、及びE2ノードの構成について説明する。これらの装置は、通信機能を有する汎用のコンピュータやサーバによって実現されうる。なお、Non-RT RIC、Near-RT RIC、及びE2ノードは、論理的に分離されていれば足り、これらのうちの2つ以上が1つの装置に含まれて構成されてもよい。これらの装置は、例えば、図2のようなハードウェア構成の通信装置として構成されうる。通信装置は、一例において、プロセッサ201、ROM202、RAM203、記憶装置204、及び通信回路205を含んで構成される。プロセッサ201は、汎用のCPU(中央演算装置)や、ASIC(特定用途向け集積回路)等の、1つ以上の処理回路を含んで構成されるコンピュータであり、ROM202や記憶装置204に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、装置の全体の処理や、上述の各処理を実行する。ROM202は、装置が実行する処理に関するプログラムや各種パラメータ等の情報を記憶する読み出し専用メモリである。RAM203は、プロセッサ501がプログラムを実行する際のワークスペースとして機能し、また、一時的な情報を記憶するランダムアクセスメモリである。記憶装置204は、例えば着脱可能な外部記憶装置等によって構成される。通信回路205は、例えば、無線通信又は有線通信を実行するための通信回路や必要に応じてアンテナを含んで構成される。例えば、E2ノードの通信回路205は、セルラ通信規格に準拠した無線通信用の回路を含む。また、Non-RT RIC、Near-RT RICおよびE2ノードは、互いの間の通信のための通信回路205を含みうる。
図3に、Non-RT RICの機能構成例を示す。Non-RT RICは、その機能として、例えば、A1通信部301、O1通信部302、情報分析部303、及びポリシ情報設定部304を含んで構成される。A1通信部301は、Near-RT RICとの間でA1インタフェースを設定して通信を行う。O1通信部302は、E2ノード及びNear-RT RICとの間でO1インタフェースを設定して通信を行う。情報分析部303は、E2ノードから、上述のような情報を取得して、例えば、セルの負荷や、ネットワークスライスのSLAの達成率、UEのハンドオーバを受け入れ可能であるか否かを推定し、混雑することが想定されるセルを特定するなど、各種分析を実行する。
ポリシ情報設定部304は、情報分析部303による分析の結果に基づいて、Near-RT RICに対して設定されるべきポリシを決定し、そのポリシを示すポリシ情報をA1 policyとしてA1通信部301を介してNear-RT RICへ通知する。ポリシ情報設定部304は、例えば、情報分析部303による分析により、負荷が所定値以上であり、SLAの達成率が所定の閾値以下のネットワークスライスが存在すると判定した場合に、そのセルを対象として負荷分散制御を実行すべきことを示すA1 policyをNear-RT RICへ送信する。また、ポリシ情報設定部304は、非混雑時の通信のために、QoSフローごとの品質要件を通知するポリシ情報をも設定して、A1 policyとしてNear-RT RICへ送信しうる。すなわち、ポリシ情報設定部304は、例えば、非混雑時のQoSフローごとの品質管理のためのA1 policyと、混雑時の負荷分散制御のためのA1 policyを、Near-RT RICへ送信しうる。
例えば、非混雑時のA1 policyには、そのポリシ情報が適用されるスライス識別情報及びQoS IDとセルのリストと、それらの情報によって指定される制御の対象のセルやネットワークスライス及びQoSクラスと関連付けられた、保証フロービットレート、パケット遅延量、パケット誤り率などの要求品質を示す情報が含まれる。一方、混雑時のA1 policyには、負荷分散制御を実行すべきことを示す情報と、その制御の対象を特定するための情報(例えば、スライス識別情報、QoS ID、セルのリストのいずれか又はその組み合わせなど)とが関連付けられて含められる。なお、本実施形態では、負荷分散制御を対象として説明しているが、Near-RT RICに実行させるべき制御を示す情報が、負荷分散制御を実行すべきことを示す情報に代えて、A1 policyに含められてNear-RT RICへ通知されてもよい。
図4に、Near-RT RICの機能構成例を示す。Near-RT RICは、その機能として、例えば、A1通信部401、E2通信部402、O1通信部403、ポリシ情報取得部404、及び負荷分散制御部405を含んで構成される。A1通信部401は、Non-RT RICとの間でA1インタフェースを設定して通信を行う。E2通信部402は、E2ノードとの間で、E2インタフェースを設定して通信を行う。O1通信部403は、Non-RT RICとの間でO1インタフェースを設定して通信を行う。ポリシ情報取得部404は、Non-RT RICからポリシ情報(A1 policy)を取得する。
負荷分散制御部405は、E2通信部402を介して、配下の多数のE2ノードから負荷を特定可能な情報を取得して、その情報に基づいて、負荷分散制御を実行すべきか否かを判定する。例えば、負荷分散制御部405は、A1 policyによって負荷分散制御を実行すべき対象として指定されたセルやネットワークスライス/QoSクラスにおける負荷が所定の閾値を超えた場合に、負荷分散制御を実行すると判定しうる。なお、負荷分散制御部405は、例えば、A1 policyによって負荷分散制御を実行すべき対象として指定されていないセルやネットワークスライス/QoSクラスについては、情報収集や負荷の値の算出などの処理を行わないでもよい。なお、このような対象外のセルやネットワークスライス/QoSクラスにおいても、その通信を提供するE2ノードが、周囲のE2ノードとの間で負荷分散制御を実行しうる。これにより、局所的に負荷分散を行うことができる。一方で、Near-RT RICがこの負荷分散制御を実行することにより、E2ノードが局所的に負荷分散制御を実行する場合と比して、広範囲のE2ノードを考慮した負荷分散制御を行うことができるため、より効率的な負荷分散を行うことができる。負荷分散制御部405は、負荷分散制御の対象のセルやネットワークスライス/QoSクラスにおいて負荷分散制御が必要であると判定した場合に、上述のようにして、どのUEをどのセルにハンドオーバさせるかを決定して、E2ノードへその決定の結果を通知する。なお、この通知は、ポリシ情報又は制御情報として、E2インタフェースを介して、E2通信部402によってE2ノードへ送信される。
負荷分散制御部405は、オプションとして、負荷分散制御を実行しても満たされるべき通信品質を得られない場合(各ネットワークスライスにおいてSLA達成率が不十分な値となる場合)、一部のネットワークスライス/QoSフローの通信の通信品質を低下させる制御を実行しうる。例えば、負荷分散制御部405は、あるネットワークスライスに含まれるQoSフローについて、より要求品質の低いQoSで通信するようにE2ノードを制御しうる。また、負荷分散制御部405は、新規の通信の要求について、その通信をUEによって要求された品質より低い要求品質で実行するようにE2ノードを制御しうる。一例において、負荷分散制御部405は、要求品質を下げるべき通信をベストエフォートで行うように、E2ノードを制御しうる。なお、この制御の詳細や変形例は上述の通りであるため、ここでは繰り返さない。
図5に、E2ノードの機能構成例を示す。E2ノードは、その機能として、例えば、E2通信部501、O1通信部502、通信状態情報提供部503、及び負荷分散処理部504を含んで構成される。E2通信部501は、Near-RT RICとの間でE2インタフェースを設定して通信を行う。O1通信部502は、Non-RT RICとの間でO1インタフェースを設定して通信を行う。通信状態情報提供部503は、自装置における通信の状態を示す情報を、O1インタフェースを介してNon-RT RICへ、また、E2インタフェースを介してNear-RT RICへ提供する。なお、Non-RT RICへ提供される情報は、1秒以上などの長期的な分析のための情報であり、Near-RT RICへ提供される情報は、1秒未満などの短期的な分析のための情報である。なお、情報の例については上述の通りであるため、ここでは繰り返さない。負荷分散処理部504は、Near-RT RICによる制御を受けて、指定されたUEを指定された他のセルへハンドオーバさせるための処理を実行する。また、負荷分散処理部504は、Near-RT RICによる制御を受けない場合であっても、周囲の他のE2ノードとの間で情報を交換して、局所的な負荷分散処理を実行してもよい。また、負荷分散処理部504は、オプションとして、負荷分散制御を実行しても満たされるべき通信品質を得られない場合(各ネットワークスライスにおいてSLA達成率が不十分な値となる場合)、一部のネットワークスライス/QoSフローの通信の通信品質を低下させる制御を実行しうる。また、負荷分散処理部504は、新規の通信の要求について、その通信をUEによって要求された品質より低い要求品質で実行するようにE2ノードを制御しうる。これらの制御は、例えば、上述のNear-RT RICの負荷分散制御部405とE2ノードの負荷分散処理部504との少なくともいずれかが実行しうる。
なお、E2ノードは、一般的な基地局装置としての機能を有し、UEへの物理リソースブロックの割り当て等の処理はE2ノードにおいて行われる。すなわち、E2ノードでは、Near-RT RICの制御に応じて負荷分散制御が実行されるが、Near-RT RICによる制御は指示を出すにとどまり、各UEとの接続制御やリソース割り当ての処理はE2ノードが独自に実行しうる。
(処理の流れ)
図6に、Non-RT RICが実行する処理の流れの例を示す。Non-RT RICは、E2ノードから、通信の状態を示す情報(セルごと、UEごと、スライスごとの負荷の状態、ネットワークスライスごとのSLAの達成率を特定可能な情報、UEにおける受信信号品質の情報など)を取得し、また、例えばネットワーク事業者等からイベントや通信の履歴に基づく混雑予想情報などの情報を取得し、その情報に基づいて、負荷分散制御の対象とするセル/ネットワークスライス/QoSクラスを決定する(S601)。なお、Near-RT RICにおける負荷分散制御の対象を制限することができれば足り、必ずしも、セル/ネットワークスライス/QoSクラスにより、その制限がなされなければならないわけではない。また、ここではNear-RT RIC及びE2ノードにおいて実行される処理が負荷分散制御である場合について説明しているが、他の処理に関して、その処理の対象が決定されてもよい。そして、Non-RT RICは、S601で決定した制御の対象を示す情報と、負荷分散制御を実行すべきことを示す情報とを含んだポリシ情報(A1 policy)を生成して、Near-RT RICへ通知する(S602)。なお、Non-RT RICは、この処理を周期的に実行し、制御対象や実行すべき処理の更新が必要となるたびに、その情報をNear-RT RICへ通知してもよい。なお、A1 policyは、有効期限が設定されてもよく、Non-RT RICは、有効期限が経過する前にA1 policyを更新するようにしてもよい。
図6に、Non-RT RICが実行する処理の流れの例を示す。Non-RT RICは、E2ノードから、通信の状態を示す情報(セルごと、UEごと、スライスごとの負荷の状態、ネットワークスライスごとのSLAの達成率を特定可能な情報、UEにおける受信信号品質の情報など)を取得し、また、例えばネットワーク事業者等からイベントや通信の履歴に基づく混雑予想情報などの情報を取得し、その情報に基づいて、負荷分散制御の対象とするセル/ネットワークスライス/QoSクラスを決定する(S601)。なお、Near-RT RICにおける負荷分散制御の対象を制限することができれば足り、必ずしも、セル/ネットワークスライス/QoSクラスにより、その制限がなされなければならないわけではない。また、ここではNear-RT RIC及びE2ノードにおいて実行される処理が負荷分散制御である場合について説明しているが、他の処理に関して、その処理の対象が決定されてもよい。そして、Non-RT RICは、S601で決定した制御の対象を示す情報と、負荷分散制御を実行すべきことを示す情報とを含んだポリシ情報(A1 policy)を生成して、Near-RT RICへ通知する(S602)。なお、Non-RT RICは、この処理を周期的に実行し、制御対象や実行すべき処理の更新が必要となるたびに、その情報をNear-RT RICへ通知してもよい。なお、A1 policyは、有効期限が設定されてもよく、Non-RT RICは、有効期限が経過する前にA1 policyを更新するようにしてもよい。
図7に、Near-RT RICが実行する処理の流れの例を示す。Near-RT RICは、Non-RT RICからA1 policyを取得すると、そのA1 Policyに基づいて、配下のE2ノードの制御を行う。本実施形態では、Near-RT RICは、混雑時のためのA1 policyに従って、負荷分散制御の対象として指定された対象(セル/ネットワークスライス/QoSクラス)を監視する(S701)。Near-RT RICは、その監視の結果に基づいて、負荷分散制御を実行することを決定する(S702)と、例えば配下のE2ノードから取得した情報に基づいて、混雑しているセルから他のセルへハンドオーバさせるUEを決定し、そのUEのハンドオーバ処理を実行するようにE2ノードへ指示(ポリシ情報/制御情報)を送信する(S703)。なお、Near-RT RICは、その後の配下のE2ノードにおける混雑状況の変化やSLAの達成率の改善状況などを監視して、以後に図7の処理を再度実行する際のS703におけるハンドオーバの対象のUEの決定の基準(例えば評価関数の重み係数など)の更新を行ってもよい。
また、Near-RT RICは、S703で決定したUEをハンドオーバさせても、負荷分散制御の対象に関して高負荷状態が継続している場合(例えば、高負荷状態のセルの負荷が十分に低下しなかった場合)、現在通信中のネットワークスライス/QoSフロー/UEの少なくとも一部について、その要求品質を低下させる(受け入れ可能な別のネットワークスライス/QoSクラスに変更する)処理を実行する(S704)。上述のように、例えば、一部のネットワークスライス/QoSフロー/UEの通信を、ベストエフォートで行うような制御が行われる。このとき、Near-RT RICは、要求品質を低下させる前に、その要求品質の低下の対象となるUEとの間で、ネゴシエーションを実行し、要求品質の低下が受け入れられたことに応じて要求品質の低下制御を行ってもよい。なお、一例において、要求品質の低下が受け入れられない場合には通信を切断する処理が行われてもよい。また、Near-RT RICは、高負荷状態が継続している間に新規の通信が要求された場合に、その通信の要求品質を、UEから要求された品質より低く設定しうる。この場合も、要求品質の低下処理が実際に行われる前に、低い品質での接続になることについてのネゴシエーションが行われてもよい。なお、高負荷状態が継続しているか否かは、例えば、ハンドオーバ処理が完了した後に、優先順位の高い1つ以上の所定のネットワークスライス/QoSフローの通信における要求品質の充足確率が所定値以上であるか否かによって判定されうる。その後、Near-RT RICは、負荷が低減し、高負荷状態が改善されたことに応じて、要求品質が変更されていた通信の要求品質を再変更する(S705)。すなわち、Near-RT RICは、要求品質を低下させた通信について、要求品質を元に戻す(又は、受け入れ可能な範囲かつ元の要求品質を超えない範囲で要求品質を上昇させる)制御を実行する。これにより、例えば優先順位の低いネットワークスライス/QoSフローの通信が要求品質を低下させて継続されると共に、負荷状態の改善に伴い、その通信が本来の要求品質に沿って提供されるようにすることができる。
図8に、E2ノードが実行する処理の流れの例を示す。E2ノードは、自装置とUEとの間の通信の状態を示す情報を、Non-RT RIC及びNear-RT RICへ通知する(S801)。なお、E2ノードは、Non-RT RICへは、長期的なトラフィックの変動などの分析が可能となるような情報を提供し、Near-RT RICへは、短期的な負荷分散制御を実行可能とするための情報を提供しうる。提供される情報の例は上述のようなものであるため、ここでは繰り返さない。その後、E2ノードは、Near-RT RICによる制御に基づいて、負荷分散処理を実行する(S802)。例えば、E2ノードは、Near-RT RICから、接続中のUEを他のセルにハンドオーバさせるべきことを指示するポリシ情報/制御情報を受信した場合、その情報に基づいて、そのUEを指定されたセルにハンドオーバさせる処理を実行する。また、E2ノードは、Near-RT RICから受信したポリシ情報/制御情報に基づいて、他のセルからハンドオーバしてくるUEの接続処理を実行しうる。また、E2ノードは、UEをハンドオーバさせた後に高負荷状態が継続している場合に、Near-RT RICから受信したポリシ情報/制御情報に基づいて、特定のネットワークスライス/QoSフロー/UEの要求品質を低下させうる(S803)。なお、E2ノードは、自装置に接続中のUEについて、Near-RT RICの指示によらずに、例えば特定のネットワークスライス/QoSフローの通信の要求品質を自律的に低下させる処理を実行してもよい。その後、E2ノードは、高負荷状態が改善されたことに応じて、Near-RT RICから受信したポリシ情報/制御情報に基づいて、要求品質が変更されていた通信の要求品質を再変更する(S804)。この処理も、E2ノードが自律的に実行してもよい。
以上のようにして、Non-RT RICによるポリシの設定により、Near-RT RICが多数のE2ノードの通信の状況を考慮して負荷分散制御を実行することができる。このときに、Non-RT RICは、Near-RT RICにおいて負荷分散制御の対象とするセルやネットワークスライス/QoSクラスを指定して、限定的な範囲での負荷分散を行うようにしうる。これにより、Near-RT RICの制御の負荷を抑制しながら、多数のE2ノードの状況を考慮した負荷分散制御を実行することができる。また、UEのハンドオーバによる負荷分散制御に加えて、又はこれに代えて、優先順位の低い通信(例えばサービス停止を許容可能なネットワークスライスでの通信)について、要求品質を下げて通信サービスを提供する制御を行うことにより、その通信のための通信機会を確保しながら、優先順位の高い通信については要求品質を満たした通信サービスを提供することが可能となる。
なお、これにより、例えば移動通信システムにおける総合的なサービス品質の向上を実現することができることから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「レジリエントなインフラを整備し、持続可能な産業化を推進するとともに、イノベーションの拡大を図る」に貢献することが可能となる。
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
Claims (12)
- O-RAN(Open-Radio Access Network)のNon-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)によって実行される制御方法であって、
前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、前記複数のE2ノードを制御するNear-RT RICへ提供することを含む、
ことを特徴とする制御方法。 - 前記第2の情報は、どのセルを前記負荷分散制御の対象とするかを示すセルの識別情報のリストを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の制御方法。
- 前記第2の情報は、どのネットワークスライスの通信を前記負荷分散制御の対象とするかを示すネットワークスライスの識別情報を含む、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の制御方法。
- 前記第2の情報は、どのQoS(Quality of Service)クラスの通信を前記負荷分散制御の対象とするかを示すQoSクラスの識別情報を含む、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の制御方法。
- O-RAN(Open-Radio Access Network)のNear-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)によって実行される制御方法であって、
前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、Non-RT RICから取得することと、
前記ポリシ情報に基づいて、前記複数のE2ノードの少なくとも一部において前記第2の情報で示された対象に対する前記負荷分散制御を実行することと、
を含むことを特徴とする制御方法。 - 前記第2の情報は、どのセルを前記負荷分散制御の対象とするかを示すセルの識別情報のリストを含み、
前記複数のE2ノードのうち、前記リストに含まれる識別情報に対応するセルを提供しているE2ノードに接続中の端末装置を他のE2ノードにハンドオーバさせるべきことを当該E2ノードへ指示することにより前記負荷分散制御を実行する、
ことを特徴とする請求項5に記載の制御方法。 - 前記第2の情報は、どのネットワークスライスの通信を前記負荷分散制御の対象とするかを示すネットワークスライスの識別情報を含み、
前記複数のE2ノードにおいて実行される通信のうち、前記ネットワークスライスの識別情報によって特定されるネットワークスライスの通信を行っている端末装置をハンドオーバさせるべきことを当該端末装置が接続中のE2ノードへ指示することにより前記負荷分散制御を実行する、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の制御方法。 - 前記第2の情報は、どのQoS(Quality of Service)クラスの通信を前記負荷分散制御の対象とするかを示すQoSクラスの識別情報を含み、
前記複数のE2ノードにおいて実行される通信のうち、前記QoSクラスの識別情報によって特定されるQoSクラスの通信を行っている端末装置をハンドオーバさせるべきことを当該端末装置が接続中のE2ノードへ指示することにより前記負荷分散制御を実行する、
ことを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の制御方法。 - O-RAN(Open-Radio Access Network)のNon-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)として機能する装置であって、
前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、前記複数のE2ノードを制御するNear-RT RICへ提供する提供手段を有する、
ことを特徴とする装置。 - O-RAN(Open-Radio Access Network)のNear-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)として機能する装置であって、
前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、Non-RT RICから取得する取得手段と、
前記ポリシ情報に基づいて、前記複数のE2ノードの少なくとも一部において前記第2の情報で示された対象に対する前記負荷分散制御を実行する実行手段と、
を有することを特徴とする装置。 - O-RAN(Open-Radio Access Network)のNon-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)として機能する装置に備えられたコンピュータに、
前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、前記複数のE2ノードを制御するNear-RT RICへ提供させるためのプログラム。 - O-RAN(Open-Radio Access Network)のNear-RT(Real Time) RIC(RAN Intelligent Controller)として機能する装置に備えられたコンピュータに、
前記O-RANにおいて端末装置へ無線通信を提供する複数のE2ノードの間で負荷分散制御を実行するべきことを示す第1の情報と、当該負荷分散制御の対象を限定する第2の情報とを含んだポリシ情報を、Non-RT RICから取得させ、
前記ポリシ情報に基づいて、前記複数のE2ノードの少なくとも一部において前記第2の情報で示された対象に対する前記負荷分散制御を実行させる、
ためのプログラム。
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