JP2023040804A - ポートコントローラ、電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】デッドバッテリ状態において、初期ネゴシエーションを実行可能なポートコントローラを提供する。【解決手段】ポートコントローラ300は、USB(UniversalSerialBus)Type-C規格に対応し、シンクデバイスとして動作可能な機器に使用可能である。インタフェース回路330は、外部のメインコントローラ210と通信可能である。トランシーバ320は、レセプタクルのCC(ConfigurationChannel)ピンを介してソースデバイス400と通信可能である。制御部340は、トランシーバ320を介してソースデバイス400とネゴシエーションを実行可能である。ピン制御回路310は、CCピンの状態を制御するとともに、CCピンの状態を監視する。電源回路は、ソースデバイス400から供給されるバス電圧を受け、メインコントローラ210の電源電圧VDD2を生成する。【選択図】図2

Description

本開示は、電子機器への給電技術に関する。
携帯電話端末、スマートホン、タブレット端末、ノート型コンピュータ、ポータブルオーディオプレイヤをはじめとする電池駆動デバイス(電子機器)は、再充電可能な二次電池とともに、それを充電するための充電回路を内蔵する。充電回路には、外部からUSBケーブルを介して供給されたDC電圧(バス電圧VBUS)や、外部のACアダプタからのDC電圧にもとづいて二次電池を充電するものが存在する。
USBを利用した給電装置および給電システムとして、USB Power Delivery規格(以下、USB PD規格という)が策定されている。USB PD規格では、最大100Wまで給電をサポートしている。USB PD規格は、USB type-C規格にも採用されている。
USB Type-Cでは、給電する側をソース、給電を受ける側をシンクと称する。ソース機能(ソースロール)を有する機器はプロバイダあるいはソースデバイス、シンク機能(シンクロール)を有する機器はコンシューマあるいはシンクデバイスとも称される。
USB PDおよびType-Cの機能を提供するために、USB PDおよびType-Cに関連する制御を担うポートコントローラIC(Integrated Circuit)が利用される。
ポートコントローラICは、USB-TypeCの物理層および論理層の機能を提供する。ポートコントローラICは、CC(Configuration Channel)ポートの状態にもとづいてソースデバイスを検出し、CCピンを介してネゴシエーションを実行する機能を備える。
ポートコントローラICには、電子機器のメインコントローラの制御下で動作するものと、完全にスタンドアロンで動作するものが存在する。
メインコントローラの制御下で動作するポートコントローラICは、メインコントローラから、電子機器200が要求する電力などに関する情報を取得する。したがって電子機器のバッテリが放電し、メインコントローラが動作不能な状態では、ポートコントローラICは、初期ネゴシエーション(パワーネゴシエーション)を行うことができない。
特許第6604863号公報
USB PD規格では、CCピンをプルダウン抵抗Rdによってプルダウンすることにより、シンクデバイスとみなされる。したがってバッテリが完全に放電した状態(デッドバッテリ状態)であるときには、CCピンをプルダウンした状態で待機しておくことにより、ソースデバイスを接続したときに給電を受けることができ、デッドバッテリ状態から起動させることができる。
ここで、シンクデバイスは、VBUSピンから内部回路に至るライン上に設けられたバススイッチを備える。このバススイッチがオフの間は、バス電圧VBUSは、内部回路に供給されない。つまり内部のメインコントローラが起動しないため、ポートコントローラは、初期ネゴシエーションに必要な初期情報を取得することができない。
本開示はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、デッドバッテリ状態において、初期ネゴシエーションを実行可能なポートコントローラの提供にある。
本開示のある態様は、USB(Universal Serial Bus) Type-C規格に対応し、シンクデバイスとして動作可能な機器に使用可能なポートコントローラに関する。ポートコントローラは、外部のメインコントローラと通信可能なインタフェース回路と、CC(Configuration Channel)ピンを介してソースデバイスと通信可能なトランシーバと、トランシーバを介してソースデバイスとネゴシエーションを実行可能な制御部と、CCピンの状態を制御するとともに、CCピンの状態を監視するピン制御回路と、ソースデバイスから供給されるバス電圧を受け、メインコントローラの電源電圧を生成する電源回路と、を備える。
なお、以上の構成要素を任意に組み合わせたもの、あるいは本開示の表現を、方法、装置などの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本開示のある態様によれば、デッドバッテリ動作が可能となる。
実施形態に係るポートコントローラを備える電子機器のブロック図である。 実施形態に係るポートコントローラのブロック図である。 図2のポートコントローラの動作を示すタイムチャートである。 比較技術に係るポートコントローラの動作を示すタイムチャートである。
(実施形態の概要)
本開示のいくつかの例示的な実施形態の概要を説明する。この概要は、後述する詳細な説明の前置きとして、実施形態の基本的な理解を目的として、1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を簡略化して説明するものであり、発明あるいは開示の広さを限定するものではない。この概要は、考えられるすべての実施形態の包括的な概要ではなく、すべての実施形態の重要な要素を特定することも、一部またはすべての態様の範囲を線引きすることも意図していない。便宜上、「一実施形態」は、本明細書に開示するひとつの実施形態(実施例や変形例)または複数の実施形態(実施例や変形例)を指すものとして用いる場合がある。
一実施形態に係るポートコントローラは、USB Type-C規格に対応し、シンクデバイスとして動作可能な機器に使用可能である。ポートコントローラは、外部のメインコントローラと通信可能なインタフェース回路と、CC(Configuration Channel)ピンを介してソースデバイスと通信可能なトランシーバと、CCピンの状態を制御するとともに、CCピンの状態を監視するピン制御回路と、ソースデバイスから供給されるバス電圧を受け、メインコントローラの電源電圧を生成する電源回路と、を備える。
デッドバッテリ状態において、バススイッチがオフであっても、メインコントローラには、ポートコントローラの電源回路が生成する電源電圧が供給され、メインコントローラは起動することができる。そしてメインコントローラが起動した後に、ポートコントローラは、メインコントローラから、ネゴシエーションに必要な情報を受け、相手機器(ソースデバイス)と初期ネゴシエーションを実行することができる。
一実施形態において、ポートコントローラは、レセプタクルのVBUSピンに接続されるバススイッチを制御するスイッチドライバをさらに備えてもよい。スイッチドライバは、メインコントローラからの指示に応答してバススイッチをオンしてもよい。初期ネゴシエーションによって適切な電圧レベルのバス電圧VBUSが供給された後にメインコントローラが、内部回路が正常であることを条件としてポートコントローラに対して、バススイッチをオンするように指示することで、システムを安全に動作させることができる。
一実施形態において、ポートコントローラは、レセプタクルのVBUSピンに接続されるバススイッチを制御するスイッチドライバをさらに備えてもよい。制御部は、初期ネゴシエーションの完了後に、スイッチドライバにバススイッチのオンを指示してもよい。この場合も、内部回路が正常であることを条件として、メインコントローラが初期ネゴシエーションの開示を指示するようにすれば、システムを安全に動作させることができる。
(実施形態)
以下、好適な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、開示および発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも開示および発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に接続された(設けられた)状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
図1は、実施形態に係るポートコントローラ300を備える電子機器200のブロック図である。電子機器200は、ポートコントローラ300、レセプタクル202、バススイッチ204、メインコントローラ210、メイン電源220、バッテリ222を備える。なお、電子機器200はここで示すブロック以外にも、それに固有機能に応じたブロックを含みうる。
電子機器200のレセプタクル202には、USBケーブル402を介してソースデバイス(相手機器ともいう)400が接続可能である。電子機器200は、USB Type-C規格において、コンシューマとなることができ、ソースデバイス400から給電可能である。メイン電源220は、ソースデバイス400からの電力によってバッテリ222を充電する充電回路を含むことができる。
レセプタクル202は、VBUSピン、CC1ピン、CC2ピン、GNDピンを含む。レセプタクル202には、USBケーブル402を介して、ソースデバイス400が接続される。
バススイッチ204は、VBUSピンと、メイン電源220の間に挿入される。電子機器200と相手機器400との間で初期ネゴシエーションが完了すると、バススイッチ204がオンとなり、メイン電源220にバス電圧VBUSが供給される。たとえばポートコントローラ300は、メインコントローラ210からの指示に応答して、バススイッチ204をオン、オフを切りかえる。
メインコントローラ210は、電子機器200を統合的に制御するプロセッサを含んでおり、たとえばマイクロコントローラやSoC(System on Chip)で構成される。
ポートコントローラ300は、電源ピンVDD、CCピンCC1,CC2、接地ピンGND、スイッチ制御ピンSWCNTピン、インタフェースピンIFを備えた機能IC(Integrated Circuit)である。電源ピンVDD、接地ピンGND、CC1ピン、CC2ピンは、レセプタクルの対応するピンと接続されている。インタフェースピンIFは、メインコントローラ210と接続される。SWCNTピンは、バススイッチ204の制御端子と接続される。
ポートコントローラ300には、相手機器400との通信に必要な物理層および論理層(プロトコル)が実装されている。ポートコントローラ300は、メインコントローラ210から受信した情報にもとづいて、相手機器400とネゴシエーションを行う。この情報には、電子機器200に固有の要求電力などが含まれる。
またポートコントローラ300は電源出力ピンVOUTを備える。この電源出力ピンVOUTピンからは、電源電圧VDD2が出力される。メインコントローラ210は、メイン電源220が動作しているときには、メイン電源220が生成する電源電圧VDD1にもとづいて動作することができ、メイン電源220が動作していないときには、ポートコントローラ300が生成する電源電圧VDD2にもとづいて動作することができる。メインコントローラ210の電源端子には、たとえばダイオードOR回路によって2つの電源電圧VDD1,VDD2が供給されてもよいし、セレクタ(スイッチ)によって、2つの電源電圧VDD1,VDD2の一方を選択するようにしてもよい。
以上が電子機器200全体の構成である。続いてポートコントローラ300の構成を説明する。
図2は、実施形態に係るポートコントローラ300のブロック図である。ポートコントローラ300は、USB(Universal Serial Bus) Type-C規格に対応している。このポートコントローラ300は、図1に示したように、シンクデバイスとして動作可能な電子機器200に使用可能であり、物理層および論理層が実装されている。
ポートコントローラ300は、ピン制御回路310、トランシーバ320、インタフェース回路330、制御部340、スイッチドライバ350、外部用電源360、内部電源370を備える。
ピン制御回路310は、CC1ピン、CC2ピンと接続されるフロントエンドのブロックであり、CC1,CC2ピンの状態を制御するとともに、CCピンの状態を監視する。
電子機器200のロール(ソース/シンク)は、CC1ピンおよびCC2ピンの状態(プルアップ、プルダウン)に応じて規定される。ピン制御回路310は、電子機器200のロールを規定するためのハードウェア(プルダウン抵抗Rdなど)や、相手機器のロールを判定するためのハードウェア(たとえば電圧コンパレータなど)を含む。ピン制御回路310の内部構成は公知技術を用いればよいため説明を省略する。
トランシーバ320は、SOP(Start Of Packet)通信に準拠しており、トランスミッタ322、レシーバ324、エンコーダ326、デコーダ328を備える。エンコーダ326およびデコーダ328は、BMC(Biphase Mark Coding)方式に対応する。エンコーダ326は、制御部340が生成したデータを符号化し、トランスミッタ(ラインドライバ)122は、符号化された信号を送信する。またレシーバ324が受信した信号は、デコーダ328によって復号され、制御部340に受け渡される。
制御部340は、ポートコントローラ300を統合的に制御する。制御部340の主たる機能は、トランシーバ320を利用して、ソースデバイス400とネゴシエーションである。制御部340は、たとえばソフトウェアプログラムとプロセッサの組み合わせで実装される。なお、制御部340は、ネゴシエーションに必要な情報のうち、電子機器200に固有の情報は、メインコントローラ210から取得する。メインコントローラ210から取得する情報を、外部情報という。別の見方をすると、ポートコントローラ300は、メインコントローラ210からの外部情報を初期値として初期化される。
この外部情報は、具体的には電子機器200が要求する電力データを含みうる。この電力データの形式は特に限定されず、後述する複数のPDOの中からひとつを選択できるようなものであればよく、一例として、要求するバス電圧VBUSと電流のリストを含んでもよい。
インタフェース回路330は、メインコントローラ210と通信可能である。インタフェース回路330は、制御部340とメインコントローラ210の間のデータ通信を提供する。
インタフェース回路330の種類はとくに限定されないが、たとえばIC(Inter IC)やSPI(Serial Peripheral Interface)などを用いることができる。図2において、IFピンを1個で示しているが、このIFピンは、ICインタフェースにおいては、クロック端子SCLとデータ端子SDAを簡略化して示したものであり、SPIにおいては、チップセレクト端子CS、クロック端子SCLK、データ入力端子SDI、データ出力端子SDOを簡略化して示したものである。
インタフェース回路330は、レジスタ332を含むことができる。メインコントローラ210は、インタフェース回路330と通信を行い、レジスタ332に外部情報をはじめとするデータを書き込む。制御部340は、レジスタ332にメインコントローラ210が書き込んだデータを読み出し、ネゴシエーションに利用する。
図2では、トランシーバ320と制御部340が直接的に接続されるように示されるがそれは便宜的なものである。トランシーバ320と制御部340の間のデータのやりとりは、インタフェース回路330(レジスタ332)を利用して行ってもよい。すなわちトランシーバ320は受信したデータをレジスタ332に書き込み、制御部340は、レジスタ332からそのデータを読み出すことができる。反対に、制御部340は、ソースデバイス400に送信すべきデータをレジスタ332に書き込み、トランシーバ320はレジスタ332に書き込まれたデータを、ソースデバイス400に送信することができる。
メインコントローラ210がレジスタ332に書き込むデータは、バススイッチ204のオン、オフの制御信号を含んでもよい。メインコントローラ210は、電子機器200が安全に動作可能な状態となると、バススイッチ204をオンするようにポートコントローラ300に指示する。制御部340は、この指示に応答してスイッチドライバ350を制御し、スイッチドライバ350にバススイッチ204をオンさせる。
またトランシーバ320がソースデバイスから受信したデータは、レジスタ332に書き込まれる。メインコントローラ210は、レジスタ332にアクセスすることにより、トランシーバ320がソースデバイスから受信したデータを読み出すことができる。
ポートコントローラ300は、その他、エラー情報などをレジスタ332に格納してもよい。メインコントローラ210はレジスタ332にアクセスし、エラー情報を取得する。
内部電源370は、VDDピンと接続され、バス電圧VBUSを受ける。内部電源370は安定化された電源電圧VREGを生成し、ポートコントローラ300の内部の少なくとも一つのブロックに供給する。
外部用電源360も、VDDピンと接続され、バス電圧VBUSを受ける。外部用電源360は、安定化された外部用電源電圧VDD2を生成し、電源出力ピンVOUTから出力する。外部用電源電圧VDD2の電圧レベルは、メインコントローラ210の仕様に応じて決定される。
以上がポートコントローラ300の構成である。
続いてその動作を説明する。図3は、図2のポートコントローラ300の動作を示すタイムチャートである。
1. 初期状態
初期状態(tより前)において、バッテリ222は完全に放電しており、電子機器200は動作不能である。この状態で、ソース機能を有する機器が、USBケーブルを介してレセプタクル202と接続される。
2.ソース-シンク(Source-to-Sink)の関係の確立
ソースデバイスとなるべき相手機器は、CC1,CC2ピンの状態にもとづいて、シンクデバイスとの接続を確立する(t~t)。具体的には、相手機器は、電子機器200が備えるプルダウン抵抗Rdの有無によって、電子機器200がシンクデバイスであるか否かを判定する。相手機器は、プルダウン抵抗Rdを検出し、電子機器200がシンクデバイスであると判定すると、接続が確立したものとして、デフォルトの5Vのバス電圧VBUSを出力する。
相手機器が出力したバス電圧VBUSは、ポートコントローラ300の電源ピンVDDに供給され、ポートコントローラ300が動作可能となる。電子機器200のポートコントローラ300は、CC1,CC2ピンの状態にもとづいて、相手機器がソースデバイスであることを判定する。具体的には、ポートコントローラ300のピン制御回路310が、CC1ピンとCC2ピンの電圧にもとづいて、相手方のプルアップ抵抗Rpを検出する。ピン制御回路310は、バス電圧VBUSが供給されたこと、相手機器のプルアップ抵抗Rpを検出したこと、を条件として、相手方との接続を確立する。相手機器(ソースデバイス)のプルアップ抵抗Rpは、電流値(3A,1.5A,500mA)に応じて異なっている。CCピンには、RpとRdで分圧された電圧が発生するから、ピン制御回路310は、CCピンの電圧に応じて、プルアップ抵抗Rpの抵抗値、すなわち電流値を検出できる。
この段階では、メインコントローラ210は動作しておらず、ポートコントローラ300はバススイッチ204をオンする指令を受けることもできないから、バススイッチ204はオフである。つまりバス電圧VBUSはメイン電源220には供給されず、電源電圧VDD1は生成されない。
バス電圧VBUSを電源ピンVDDに受けたポートコントローラ300は、電源電圧VDD2を生成し、メインコントローラ210に供給する(時刻t)。具体的にはポートコントローラ300の外部用電源360は、5Vのバス電圧VBUSを受けて、電源電圧VDD2を生成する。この電源電圧VDD2によってメインコントローラ210が起動する。
メインコントローラ210はその起動シーケンスに含まれる(あるいは含まれない)初期化シーケンスにおいて、ポートコントローラ300のレジスタ332に、ネゴシエーションに必要な外部情報を書き込み、ポートコントローラ300のレジスタ332に格納されるデータを初期化する。
ここまでの処理には、CCピンを介した通信は使用されない。
3. 初期ネゴシエーション(パワーネゴシエーション)
続いて、初期ネゴシエーションが行われる(t~t)。この段階では、メインコントローラ210の起動は完了しており、電子機器200は、初期ネゴシエーションに必要な電力データを持っている。
相手機器は、電子機器200がUSB PDに対応しているか否かを判定する。相手機器は、CCラインを使用した通信によって、自身が対応しているPDO(Power Data Object)を含むパケット(Source_Capabilitiesメッセージ)を電子機器200に送信する。PDOは、自身が供給可能な電圧と電流の組み合わせを規定するものである。電子機器200がUSB PDに対応している場合、電子機器200は、相手機器からのPDOに応答を返す。電子機器200がUSB PDに対応していない場合、PDOに対する応答が返らないため、相手機器は、電子機器200がUSB PDに非対応であると判定することができる。
電子機器200のトランシーバ320は、PDOを含むパケットを受信する。このパケットは制御部340によって参照される。レジスタ332には、メインコントローラ210が書き込んだ外部情報、すなわち電子機器200が要求する電力(電圧、電流)を規定する電力データが格納されている。
制御部340は、レジスタ332に格納される電力データにもとづいて、複数のPDOの中からひとつを選択する。そして、選択したPDOを示す識別子(番号)を、トランシーバ320に返す。トランシーバ320は、PDOの識別子を含むパケット(Requestメッセージ)を、相手機器であるソースデバイス400に送信する。
相手機器は、Requestメッセージを受信すると、それに含まれるデータにもとづいて、供給する電圧および電流を決定する。そしてバス電圧VBUSの電圧レベルを、ネゴシエーションにより決まった電圧レベルに設定する。
4. バススイッチ204の制御
初期ネゴシエーションの完了後、ネゴシエーションで決まった電圧レベルのバス電圧VBUSが安定された状態で、メインコントローラ210は、ポートコントローラ300に対してバススイッチ204をオンするように指示する(時刻t)。これに応答してポートコントローラ300はバススイッチ204をオンする(時刻t)。その結果、ネゴシエーションで決まった電圧レベルのバス電圧VBUSが、メイン電源220に供給される。メイン電源220は、バス電圧VBUSを受け、バッテリ222を充電するとともに、電源電圧VDD1を生成して、メインコントローラ210やその他の回路ブロックに供給する。これにより、電子機器200全体が起動することになり、デッドバッテリ状態からの起動が完了する。
5. その後のネゴシエーション
メインコントローラ210が起動した後においても、いくつかのネゴシーションが発生しうるが、それらのネゴシエーションについても、ポートコントローラ300がメインコントローラ210から得た情報にもとづいて実行する。
たとえば、電子機器200が、シンク、ソースが切りかえ可能なデュアルロールである場合、パワーロールスワップのプロトコルに対応する必要がある。パワーロールスワップに関するネゴシエーションの機能は、ポートコントローラ300の制御部340に実装される。ポートコントローラ300は、ソースデバイス400からパワーロールスワップの要求を受けると、それをメインコントローラ210に通知し、その可否の判断をメインコントローラ210に委ねる。メインコントローラ210は、可否を示すフラグをレジスタ332に書き込む。ポートコントローラ300は、レジスタ332に書き込まれたフラグにもとづいて、ソースデバイス400とネゴシエーションを行う。
また、USB PD3.0のオプションでは、PPS(Programmable Power Supply)と呼ばれる規格が規定される。電子機器200がPPSに対応する場合、PPSに関連する通信に関する機能も、ポートコントローラ300に実装される。メインコントローラ210は、バッテリ222の電圧や電子機器200の動作状態に適応して、要求するバス電圧VBUSの電圧レベルを時々刻々と変化させる。メインコントローラ210は、要求するバス電圧VBUSの電圧レベルが変化すると、レジスタ332に要求する電圧情報を書き込む。ポートコントローラ300は、レジスタ332に書き込まれた電圧情報にもとづいてソースデバイス400とネゴシエーションを行う。
以上がポートコントローラ300および電子機器200の動作である。
ポートコントローラ300の利点は、比較技術との対比によって明確となる。図4は、比較技術に係るポートコントローラの動作を示すタイムチャートである。比較技術に係るポートコントローラは、外部用電源360を備えておらず、その代わりに、バス電圧VBUSが供給されると、メイン電源220からの制御とは無関係に、バススイッチをオンする機能を備える。
1. 初期状態
時刻tより前は初期状態であり、バッテリ222は完全に放電しており、電子機器200は動作不能である。この状態で、ソース機能を有する機器が、USBケーブルを介してレセプタクル202と接続される。
2.ソース-シンク(Source-to-Sink)の関係の確立
ソースデバイスとなるべき相手機器は、CC1,CC2ピンの状態にもとづいて、シンクデバイスとの接続を確立する(t~t)。具体的には、相手機器は、電子機器200が備えるプルダウン抵抗Rdの有無によって、電子機器200がシンクデバイスであるか否かを判定する。相手機器は、プルダウン抵抗Rdを検出し、電子機器200がシンクデバイスであると判定すると、接続が確立したものとして、デフォルトの5Vのバス電圧VBUSを出力する。
バス電圧VBUSを電源ピンVDDに受けたポートコントローラは、時刻tにバススイッチを自動的にオンする。これにより、メイン電源220に5Vのバス電圧VBUSが供給される。
時刻tに、メイン電源220によって電源電圧VDD1が生成され、メインコントローラ210に供給される。これによりメインコントローラ210が起動する。メインコントローラ210はその起動シーケンスに含まれる(あるいは含まれない)初期化シーケンスにおいて、ポートコントローラ300のレジスタ332に、ネゴシエーションに必要な外部情報を書き込み、ポートコントローラ300のレジスタ332に格納されるデータを初期化する。
3. 初期ネゴシエーション(パワーネゴシエーション)
続いて、初期ネゴシエーションが行われる(t~t)。この段階では、メインコントローラ210の起動は完了しており、電子機器200は、初期ネゴシエーションに必要な電力データを持っている。ポートコントローラは、この電力データにもとづいてソースデバイス400とネゴシエーションを行う。その結果、時刻tにソースデバイス400がネゴシエーションで決定した電圧レベルのバス電圧VBUSの供給を開始する。
比較技術では、メインコントローラとの指示とは無関係に、つまり電子機器200の内部回路の状態にかかわらずバススイッチ204を自動的にオンするため、信頼性の観点では問題があるといえる。
また初期ネゴシエーションの前の、デフォルトの5Vのバス電圧VBUSによって、メインコントローラ210を含む内部システムを動作させることになるため、効率が低下する。すなわち、最適でない5Vのバス電圧VBUSの状態でバススイッチ204がオンすると、メイン電源220が効率が低い状態で動作することとなり、電子機器200の消費電力が増大する。また同じ電力を受ける場合、バス電圧VBUSが低い方が、バスラインに流れる電流が大きくなるため、バススイッチ204やバスラインの寄生抵抗での発熱および電力損失が大きくなる。
これに対して実施形態に係るポートコントローラ300では、最適なバス電圧VBUSが供給された状態でバススイッチ204をオンすることとなるため、比較技術に比べて高効率動作が可能である。また、メインコントローラ210の指令にもとづいて、バススイッチ204がオンされる。メインコントローラ210は、電子機器200の内部回路が安全な状態であることを条件として、バススイッチ204のオンの指令を発生することで、比較技術に比べて信頼性を高めることができる。
上述した実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なことが当業者に理解される。以下、こうした変形例について説明する。
(変形例1)
実施形態では、制御部340をプロセッサとソフトウェアプログラムで実装するとしたが、ハードウェアロジックで構成してもよい。
(変形例2)
実施形態では、ポートコントローラ300について、ソースの機能に着目して説明したが、ポートコントローラ300は、デュアルロールに対応することができ、この場合、主に、ピン制御回路310に、シンクに関連する素子(プルアップ抵抗Rp)やコンパレータ、VCONN電圧の生成回路などが追加される。
(変形例3)
実施形態では、スイッチドライバ350は、メインコントローラ210からの指示に応答してバススイッチ204をオンすることとしたが本発明はそれに限定されない。スイッチドライバ350は、初期ネゴシエーションが完了すると自動的にバススイッチ204をオンしてもよい。この場合、メインコントローラ210は、起動シーケンス中に電子機器200の内部回路の状態を監視し、異常がない場合にのみ、ポートコントローラ300に初期ネゴシエーションを実行するように指示を与えてもよい。これにより、異常がある場合には、初期ネゴシエーションは行われず、したがってバススイッチ204がオンすることもないため、信頼性は損なわれない。
実施形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにさまざまな変形例が存在すること、またそうした変形例も本開示または本発明の範囲に含まれることは当業者に理解されるところである。
200 電子機器
202 レセプタクル
204 バススイッチ
210 メインコントローラ
220 メイン電源
222 バッテリ
300 ポートコントローラ
310 ピン制御回路
320 トランシーバ
330 インタフェース回路
332 レジスタ
340 制御部
350 スイッチドライバ
360 外部用電源
370 内部電源
400 ソースデバイス
402 USBケーブル

Claims (4)

  1. USB(Universal Serial Bus) Type-C規格に対応し、シンクデバイスとして動作可能な機器に使用可能なポートコントローラであって、
    外部のメインコントローラと通信可能なインタフェース回路と、
    レセプタクルのCC(Configuration Channel)ピンを介してソースデバイスと通信可能なトランシーバと、
    前記トランシーバを介して前記ソースデバイスとネゴシエーションを実行可能な制御部と、
    前記CCピンの状態を制御するとともに、前記CCピンの状態を監視するピン制御回路と、
    前記ソースデバイスから供給されるバス電圧を受け、前記メインコントローラの電源電圧を生成する電源回路と、
    を備える、ポートコントローラ。
  2. 前記レセプタクルのVBUSピンに接続されるバススイッチを制御するスイッチドライバをさらに備え、
    前記スイッチドライバは、前記メインコントローラからの指示に応答して前記バススイッチをオンする、請求項1に記載のポートコントローラ。
  3. 前記レセプタクルのVBUSピンに接続されるバススイッチを制御するスイッチドライバをさらに備え、
    前記制御部は、初期ネゴシエーションの完了後に、前記スイッチドライバに前記バススイッチのオンを指示する、請求項1に記載のポートコントローラ。
  4. USB(Universal Serial Bus) Type-C規格に対応し、シンクデバイスとして動作可能な電子機器であって、
    レセプタクルと、
    メインコントローラと、
    前記レセプタクルと前記メインコントローラに接続された、請求項1から3のいずれかに記載のポートコントローラと、
    を備える、電子機器。
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