JP2023039641A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2023039641A
JP2023039641A JP2021146868A JP2021146868A JP2023039641A JP 2023039641 A JP2023039641 A JP 2023039641A JP 2021146868 A JP2021146868 A JP 2021146868A JP 2021146868 A JP2021146868 A JP 2021146868A JP 2023039641 A JP2023039641 A JP 2023039641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
inverter
output
power
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021146868A
Other languages
English (en)
Inventor
佑介 河野
Yusuke Kono
洋一 森島
Yoichi Morishima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2021146868A priority Critical patent/JP2023039641A/ja
Priority to EP22193131.4A priority patent/EP4148946A1/en
Priority to CN202211053524.8A priority patent/CN115800784A/zh
Priority to US17/901,389 priority patent/US11923789B2/en
Publication of JP2023039641A publication Critical patent/JP2023039641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/539Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters with automatic control of output wave form or frequency
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers
    • H02J3/40Synchronising a generator for connection to a network or to another generator
    • H02J3/44Synchronising a generator for connection to a network or to another generator with means for ensuring correct phase sequence
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J2300/00Systems for supplying or distributing electric power characterised by decentralized, dispersed, or local generation
    • H02J2300/20The dispersed energy generation being of renewable origin
    • H02J2300/22The renewable source being solar energy
    • H02J2300/24The renewable source being solar energy of photovoltaic origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/56Power conversion systems, e.g. maximum power point trackers

Abstract

【課題】 負荷の耐量を超えることなく、自立運転と連系運転とを迅速に切り替えることの可能な電力変換装置を提供すること。【解決手段】 実施形態の電力変換装置は、ローカル電源から系統電力に相当する電力を生成するインバータと、切り替え部、検出部、および制御回路を具備する。切り替え部は、連系運転と自立運転とを選択的に切り替える。検出部は、インバータ出力と系統電力との周波数差および位相差を検出する。制御回路は、自立運転から連系運転への切り替え前にインバータ出力を系統電力に同期させる。制御回路は、パターン演算部と、周波数制御部とを備える。パターン演算部は、インバータ出力と系統電力の同期にかかる同期時間におけるインバータの出力周波数パターンを、周波数差および位相差に基づいて算出する。周波数制御部は、インバータ出力の周波数を出力周波数パターンに基づいて制御する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
電力変換装置は、インテリジェントビル、家庭、公共施設あるいは太陽光発電ファーム等で幅広く利用されている。PCS(Power Conditioning Subsystem)とも称して知られるこの種の装置は、電力を変換するインバータを備え、例えば、ソーラーセル等の分散電源による発電電力と系統電力とを切り替えて利用するために使用される。
分散電源用のPCSは、電力系統の停電時に自立運転を行うことにより負荷へ電力供給が可能である。自立運転を行うPCSは、電力系統が復電すると自立運転から連系運転に切り替わるが、インバータの出力電圧と系統電圧とに位相差があると、過電圧や過電流によりPCSが停止する恐れがある。そのため、電力系統が復電したときに、自立運転中のPCSを一度停止してから、電力系統との連系運転に切り替わるものが用いられている。
しかしながら、PCSが一度停止すると、負荷への電力供給が停止され、瞬間的な停電状態となり得るため、電力系統が復電時にPCSを自立運転から連系運転に無瞬断で切り替え、連続的に負荷へ電力を供給することが望まれている。自立運転時にインバータ出力電圧と系統電圧との間に位相差がある場合の対策として、固定補正値を変換回路の位相指令に加算する位相同期方法といった、連系前にインバータ出力電圧位相を系統電圧位相に同期させる技術が知られている。
特開2006-101634号公報 特開2018-152933号公報
インバータ出力電圧と系統電圧との間には、位相差だけでなく、周波数の差があったり、電圧が異なっていたりする場合もある。位相と同様に周波数も、電圧も、開閉器投入による連系前に、負荷の耐量の範囲内で、かつ迅速に合わせこむ必要がある。
そこで、目的は、負荷の耐量を超えることなく、自立運転と連系運転とを迅速に切り替えることの可能な電力変換装置を提供することにある。
実施形態の電力変換装置は、系統と負荷との間に設けられる電力変換装置である。この電力変換装置は、ローカル電源から系統電力に相当する電力を生成するインバータと、切り替え部、検出部、および制御回路を具備する。切り替え部は、系統を負荷に接続する連系運転モードと、インバータを負荷に接続する自立運転モードとを選択的に切り替える。検出部は、インバータからのインバータ出力と系統電力との周波数差および位相差を検出する。制御回路は、自立運転モードから連系運転モードへの切り替えの前に、インバータ出力の周波数および位相を系統電力に同期させる。この制御回路は、出力周波数パターン演算部と、周波数制御部とを備える。出力周波数パターン演算部は、インバータ出力と系統電力の同期にかかる同期時間におけるインバータの出力周波数パターンを、周波数差および位相差に基づいて算出する。周波数制御部は、インバータ出力の周波数を出力周波数パターンに基づいて制御する。
図1は、実施形態に係わる電力変換装置を含む受電システムの一例を示すブロック図である。 図2は、図1に示される出力周波数パターン演算部25で演算される周波数パターンの一例を示す図である。 図3は、インバータ出力を系統電力に同期させるのに2つのケースがあることを説明するための図である。 図4は、インバータ周波数を上昇させるケースについてシミュレートして得られたグラフの一例を示す図である。 図5は、インバータ周波数を下降させるケースについてシミュレートして得られたグラフの一例を示す図である。 図6は、(ケース1)、(ケース2)における初期位相差と同期時間との関係をシミュレートして得られたグラフである。 図7は、(ケース1)、(ケース2)における初期位相差と同期時間との関係をシミュレートして得られたグラフである。 図8は、インバータ周波数を上昇させるケースについてシミュレートして得られたグラフの他の例を示す図である。 図9は、インバータ周波数を下降させるケースについてシミュレートして得られたグラフの他の例を示す図である。 図10Aは、インバータ6の出力周波数の制御に係わる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図10Bは、インバータ6の出力周波数の制御に係わる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図11は、インバータ6の出力電圧の制御に係わる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図12は、系統電圧に追従するインバータ電圧の変化の一例を示すグラフである。
以下、実施形態の電力変換装置について、図面を参照して詳細に説明する。
<構成>
図1は、実施形態に係わる電力変換装置を含む受電システムの一例を示すブロック図である。図1に示される受電システムは、負荷5に接続される、複数の電力変換装置1を備える。電力変換装置は、電力変換装置(マスタ)1Mと、複数の電力変換装置(スレーブ)1Sとを備える。電力変換装置(スレーブ)1Sは、電力変換装置(マスタ)1Mからの指令に基づいて動作する。電力変換装置(マスタ)1Mは、複数の電力変換装置1が協調して動作するように電力変換装置(スレーブ)1Sに指令を出力する。
電力変換装置は、電力系統4と負荷5との間に設けられる。負荷5は、電力系統4から受電することも可能である。電力系統4は、開閉器8を有する。電力系統4に障害が発生すると開閉器8は開放され、これにより電力系統4は負荷5から切り離される。
負荷5は、電力により動作する機器である。負荷5は、例えば、種々の電子機器や、施設に設置された照明機器、エレベータ、空調設備などである。つまり、一般家庭、商業施設、工業施設、公共施設、あるいは医療施設などの種々の需要者において、プラグを介して電力が供給されるような機器を、負荷5として想定することができる。
電力変換装置1は、主回路2と、制御回路3と、開閉器9とを含む。
主回路2は、分散電源7と、インバータ6と、リアクトルFLと、トランスTRと、コンデンサFCとを備える。
ローカル電源としての分散電源7は、例えば太陽電池、燃料電池、二次電池などの直流電源を少なくとも1つ含み得る。分散電源7は、上記複数種類の直流電源を組み合わせて構成されていてもよい。分散電源7は、例えば、インバータ6へ直流電力を出力するとともに、インバータ6から供給される直流電力により充電され得る。
インバータ6は、電力系統4からの交流電力(系統電力)に代わる交流電力を、分散電源7から生成する。インバータ6は、例えば、直流電力と三相交流電力とを相互に変換可能な三相交流インバータである。インバータ6は、正側の直流端子と負側の直流端子との間に電気的に接続されたU相、V相、W相のアームを備える。各相アームは、上側のスイッチング素子と下側のスイッチング素子とを備え、上側スイッチング素子と下側スイッチング素子との間において対応する交流端子と電気的に接続される。
リアクトルFLおよびコンデンサFCは、インバータ6から出力された交流電力からノイズを除くフィルタ回路を構成し、インバータ6の各相交流端子とトランスTRとの間に介在している。リアクトルFLは、インバータ6の交流端子とトランスTRとの間に接続される交流ラインに直列接続される。
トランスTRは、インバータ6と電力系統4との間で授受される交流電力の電圧を変圧可能な絶縁変圧器である。トランスTRは、互いに絶縁された第1コイルおよび第2コイルを備える。第1コイルは、フィルタ回路を介してインバータ6の交流端子と電気的に接続される。第2コイルは、開閉器9および開閉器8を介して電力系統4と電気的に接続されるとともに、負荷5と電気的に接続される。
制御回路3は、例えば、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサにより実行されるプログラムが記録されたメモリと、を備え、以下に説明する種々の機能を実現するよう構成される。例えば制御回路3は、自立運転モードから連系運転モードへの切り替えの前に、インバータ出力の周波数および位相を系統電力に同期させるための制御を行う。
制御回路3は、インバータ6から出力される交流電力の電流値および電圧値と、電力系統4からの交流電力の電圧値(系統電圧値)と、外部から供給される指令値と、に基づいて、インバータ6のスイッチング素子の動作を制御するゲート信号を生成して出力する。
制御回路3は、電圧制御部(AVR)21と、電流制御部(ACR)22と、第1周波数演算部23と、インバータ周波数選択部26と、インバータ電圧指令値選択部27と、第1位相演算部30と、第2周波数演算部24と、自立運転判定部29と、第2位相演算部31と、変調波/ゲート信号生成部32と、出力周波数パターン演算部25と、開閉指令生成部28とを備える。
さらに制御回路3は、インバータ6からのインバータ出力と系統電力との周波数差、および位相差を検出する、検出部としての第1電圧検出器11と、第2電圧検出器12と、電流検出器13とを備える。
第1電圧検出器11は、インバータ6から出力される交流電力の電圧Vの値を検出する。第1電圧検出器11にて検出された電圧(インバータ出力電圧)Vの値は、電圧制御部21と第1周波数演算部23とに供給される。
第2電圧検出器12は、電力系統4から出力された交流電力の電圧Vgの値を検出する。第2電圧検出器12にて検出された電圧(系統電圧)Vgの値は、第2周波数演算部24と、自立運転判定部29とに供給される。
電流検出器13は、インバータ6から出力される交流電力の電流Iinvの値を検出する。なお、電流検出器13は、例えば、インバータ6から出力される三相の交流電力の少なくとも二相について電流Iinvの値を検出する。電流検出器13にて検出された電流(インバータ電流)Iinvの値は、電流制御部22へ供給される。
第1周波数演算部23は、第1電圧検出器11からインバータの出力電圧Vの値を取得し、インバータ6の出力電圧の周波数fiを演算して出力する。第1周波数演算部23から出力された周波数の値は、電圧制御部21と、電流制御部22と、インバータ周波数選択部26と、に供給される。
第2周波数演算部24は、第2電圧検出器12から系統電圧Vgの値を取得し、電力系統4の出力電圧の周波数fgの値を演算して出力する。第2周波数演算部24から出力される周波数fgの値は、自立運転判定部29と、第2位相演算部31とに供給される。
第2位相演算部31は、第2周波数演算部24から電力系統の出力電圧の周波数fgの値を取得し、周波数fgの値を積分して位相θgの値を演算する。第2位相演算部31から出力される位相θgの値は、出力周波数パターン演算部25と、自立運転判定部29とに供給される。
切り替え部としての自立運転判定部29は、第2電圧検出器12から系統電圧Vgの値を、また第2周波数演算部24から系統電圧の周波数fgの値をそれぞれ取得し、電力系統4が停電か否かを判断する。自立運転判定部29は、系統電圧Vgの値および系統周波数fgの値とのそれぞれが所定値の範囲内であるか否かにより、電力系統4が停電か否かを判断することができる。電力系統4が停電であると判断したときに、例えば停電フラグを「1」とし、電力系統4が正常であると判断したときに、例えば停電フラグを「0」とする。
また、自立運転判定部29は、第2位相演算部31から系統電圧Vgの位相値θgを、また後述する第1位相演算部30からインバータ6の出力電圧Vの位相値θをそれぞれ取得する。そして自立運転判定部29は、位相値θgと位相値θとに基づいて、電力変換装置1の運転モードを自立運転モード、または連系運転モードのいずれかに切り替える。
例えば、自立運転判定部29は、系統電圧Vgの位相値θgとインバータ6の出力電圧Vの位相値θとの差が所定の閾値よりも小さいときに、自立運転中の電力変換装置1を電力系統4との連系運転へ切り替え可能であると判断し、自立運転フラグを「1」から「0」とする。また、自立運転判定部29は、例えば電力系統4が停電すると、電力系統4と連系運転中の電力変換装置1を自立運転へ切り替えることを判断し、自立運転フラグを「0」から「1」とする。
自立運転判定部29は、停電フラグと自立運転フラグとを、インバータ周波数選択部26と、インバータ電圧指令値選択部27と、開閉指令生成部28と、出力周波数パターン演算部25と、に供給する。
開閉指令生成部28は、自立運転判定部29から供給される停電フラグと自立フラグとの値に応じて開閉器9への開閉指令を生成して出力する。開閉指令生成部28は、停電フラグが「1」であるときに、開閉器9を開くように開閉指令を生成し、停電フラグが「0」であって自立運転フラグが「0」であるときに、開閉器9を閉じるように開閉指令を生成する。
電圧制御部21は、外部から入力される電圧指令値と、インバータ6の出力電圧Vの値と、第1周波数演算部23の出力値と、を取得する。なお、電圧制御部21は、電力変換装置1の自立運転時に外部から電圧指令値を取得し、インバータ6の電圧指令値を演算することが可能である。
電圧制御部21は、取得した値を用いて、出力電圧Vの値が電圧指令値に追従するように、インバータ6の電圧指令値を演算して出力する。電圧制御部21は、例えば、出力電圧Vの値と電圧指令値との差がゼロとなるように電圧指令値を演算する比例積分(PI)制御部である。電圧制御部21から出力された電圧指令値は、インバータ電圧指令値選択部27に供給される。
電流制御部22は、外部から入力される電流指令値と、インバータ6の出力電流Iinvの値と、第1周波数演算部23の出力値と、を取得する。なお、電流制御部22は、電力変換装置1の連系運転時に外部から電流指令値を取得し、インバータ6の電圧指令値を演算することが可能である。
電流制御部22は、取得した値を用いて、出力電流Iinvの値が電流指令値に追従するように、インバータ6の電圧指令値を演算して出力する。電流制御部22は、例えば、出力電流Iinvの値と電流指令値との差がゼロとなるように電圧指令値を演算する比例積分(PI)制御部である。電流制御部22から出力された電圧指令値は、インバータ電圧指令値選択部27に供給される。
周波数制御部としてのインバータ周波数選択部26は、インバータ出力の周波数を、後述の出力周波数パターンに基づいて制御する。インバータ周波数選択部26は、自立運転判定部29から供給される停電フラグおよび自立運転フラグの値に基づいて、第1周波数演算部23の出力値と出力周波数パターン演算部25の出力値とのいずれかを選択して、インバータ6の出力電圧の周波数fの値として出力する。インバータ周波数選択部26から出力される周波数fの値は、第1位相演算部30に供給される。
電力変換装置1が電力系統4との連系運転を行っているとき、インバータ周波数選択部26は、第1周波数演算部23の出力値をインバータ6の出力電圧の周波数fの値として選択する。すなわち、停電フラグが「0」であり自立運転フラグが「0」のとき、インバータ周波数選択部26は、第1周波数演算部23の出力値をインバータ6の出力電圧の周波数fの値として選択する。
電力変換装置1が自立運転を行っているとき、インバータ周波数選択部26は、出力周波数パターン演算部25の出力値をインバータ6の出力電圧の周波数fの値として選択する。すなわち、停電フラグが「1」であり自立運転フラグが「1」のとき、インバータ周波数選択部26は、出力周波数パターン演算部25の出力値であって、予め設定された定格周波数の値をインバータ6の出力電圧の周波数fの値として選択する。
電力変換装置1が自立運転中に電力系統4が復電したとき、すなわち自立運転フラグが「1」であり、停電フラグが「1」から「0」となったときに、後述するように出力周波数パターン演算部25の出力値は出力周波数パターンに基づいて変化する値となり、インバータ周波数選択部26からインバータ6の出力電圧の周波数fの値として出力される。
第1位相演算部30は、インバータ周波数選択部26から供給された周波数fの値を積分して、インバータ6の出力電圧の位相θの値を演算する。第1位相演算部30は、演算した位相θの値を、自立運転判定部29と、出力周波数パターン演算部25と、変調波/ゲート信号生成部32とに供給する。
インバータ電圧指令値選択部27は、自立運転判定部29から供給される停電フラグおよび自立運転フラグの値に基づいて、電圧制御部21の出力値と電流制御部22の出力値との一方を選択して、インバータ6の電圧指令値として出力する。インバータ電圧指令値選択部27から出力される電圧指令値は、変調波/ゲート信号生成部32に供給される。
インバータ電圧指令値選択部27は、電力変換装置1が電力系統4と連系運転を行っているときには、電流制御部22の出力値をインバータ6の電圧指令値として出力する。すなわち、停電フラグが「0」であり自立運転フラグが「0」であるときに、インバータ電圧指令値選択部27は、電流制御部22の出力値をインバータ6の電圧指令値として出力する。
インバータ電圧指令値選択部27は、電力変換装置1が自立運転を行っているときには、電圧制御部21の出力値をインバータ6の電圧指令値として出力する。すなわち、自立運転フラグが「1」であるときに、インバータ電圧指令値選択部27は、電圧制御部21の出力値をインバータ6の電圧指令値として出力する。
変調波/ゲート信号生成部32は、第1位相演算部30から取得したインバータ6の出力電圧の位相θの値と、インバータ電圧指令値選択部27から取得した電圧指令値とに基づいて変調波を生成する。変調波/ゲート信号生成部32は、生成した変調波と、キャリア波とを比較して、インバータ6のスイッチング素子のゲート信号を生成し、インバータ6へ出力する。
出力周波数パターン演算部25は、電力変換装置1を自立運転から電力系統4との連系運転に切り替えるとき(停電フラグが「1」から「0」となったとき)に、系統電圧Vgの周波数と同期するようにインバータ6の出力電圧Vの周波数fのパターンを演算する。すなわち出力周波数パターン演算部25は、検出部により検出されたインバータ出力と系統電力との周波数差および位相差に基づいて、出力周波数パターンを算出する。出力周波数パターンは、インバータ出力と系統電力の同期にかかる同期時間における、インバータ6の出力周波数の時間に対する変化を示す。
図2は、図1に示される出力周波数パターン演算部25で演算される周波数パターンの一例を示す図である。出力周波数パターンは、周波数を予め設定された周波数変化率で変化させる期間T、Tを少なくとも含む。図2に示す例では、出力周波数パターンは、周波数上限値又は周波数下限値の一定値とする期間Tを更に含んでいる。ここでは、インバータ6の出力電圧Vの位相θに対して、系統電圧Vgの位相θgが進んでいるときに、位相θを位相θgに同期させる出力周波数パターンの例を示している。
なお、インバータ6の出力電圧Vの位相θに対して系統電圧Vgの位相θgが遅れている場合には、インバータ6の出力電圧Vの周波数fを、予め設定された周波数変化率で所定期間T下降させた後に、必要に応じて周波数下限値の一定値とする期間Tを経て、予め設定された周波数変化率で所定期間T上昇させて、定格周波数に戻す出力周波数パターンが生成される。
以下の説明において、系統電圧Vgの位相θgとインバータ6の出力電圧Vの位相θとの位相差をΔθとする。また、定格周波数をF[Hz]、周波数変動上限値をΔF[Hz]、周波数変化率(上昇方向)をΔf[Hz/s]、周波数変化率(下降方向)を-Δf[Hz/s]とする。また、上昇方向の周波数変化率で動作する期間をT[s]、周波数上限値(又は周波数下限値)の一定値で動作する期間をT[s]、下降方向の周波数変化率で動作する期間をT[s]とする。
まず、期間Tにおいて、定格周波数Fから周波数上限値F+ΔFまで周波数fを変化させるため、期間Tを式(1)により表すことができる。
Figure 2023039641000002
また、期間Tにおける位相変化量Δθを、式(2)により表すことができる。
Figure 2023039641000003
同様に、期間Tで周波数上限値F+ΔFから定格周波数Fに戻る。よって期間Tおよび位相変化量Δθを、式(3)、(4)により表すことができる。
Figure 2023039641000004
期間Tにおける位相変化量Δθと期間Tとは、式(5)、(6)で求められる。
Figure 2023039641000005
期間Tは式(1)から、Tは式(5)から、Tは式(3)からそれぞれ求められる。よって出力周波数パターン演算部25は、系統電圧Vgの位相θgとインバータ6の出力電圧Vの位相θとの位相差Δθを演算し、予め設定された値とΔθとを用いて式(1)、(3)、(6)を演算することにより、インバータ6の出力電圧Vの出力周波数パターンを決定することができる。
ただし、Δθの値によっては、インバータ6の出力電圧の周波数を周波数上限値まで上げることなしに、位相θと位相θgとを同期させることが可能な場合もある。その条件は、式(6)においてT≦0となる場合である。式(6)の右辺を0以下として変形すると、式(7)を得る。
Figure 2023039641000006
この場合、ΔθはΔθとΔθとの和であって、期間Tと期間Tとにおける周波数の変化量は等しくなる。よって式(8)、(9)が成り立つ。
Figure 2023039641000007
式(8)、(9)から、期間Tを式(10)で、期間Tを式(11)でそれぞれ表すことができる。
Figure 2023039641000008
式(10)、(11)から、期間Tがない場合の期間Tおよび期間Tが一意に決まる。従ってこの場合でも、出力周波数パターン演算部25は、系統電圧Vgの位相θgとインバータ6の出力電圧Vの位相θとの位相差Δθを求め、予め設定された値とΔθとを用いて式(10)、(11)を演算してインバータ6の出力電圧Vの出力周波数パターンを決定することができる。
出力周波数パターン演算部25は、決定した出力周波数パターンに基づいて変化する周波数の値を、インバータ周波数選択部26へ供給する。
電力系統4が正常であれば、開閉器8および開閉器9が投入されて主回路2が電力系統4に連系され、連系運転となる。この状態で制御回路3は、電流検出器13からインバータ6の出力電流Iinvを取得し、外部(上位制御装置)から与えられた電流指令値に追従するように電流制御部22にて電圧指令値を演算する。このとき、自立運転判定部29は、停電フラグを「0」にセットし、自立運転フラグを「0」にセットする。
電力系統4で異常が発生すると、開閉器8が開放されて開閉器8より下流が停電状態となる。そうすると制御回路3は、自立運転判定部29において第2電圧検出器12で検出される系統電圧Vgの周波数fgの値が所定値(正常範囲)を外れたことを検知し、停電フラグを「1」とし、自立運転フラグを「1」とする。これに応じて開閉指令生成部28は、開閉指令を開閉器9に与えて開閉器9を開放する。
電力系統4の停電時には、電圧制御部21は、外部(上位制御装置)から与えられる電圧指令に追従するように電圧指令値を演算し、インバータ電圧指令値選択部27の入力値を切り替える。また、電圧制御部21は、出力周波数パターン演算部25の出力値(予め設定された固定の定格周波数の値)を、インバータ6の出力電圧の周波数fにセットする。
電力系統4が復旧すると、第2電圧検出器12で検出される系統電圧Vgの値および系統電圧Vgの周波数fgの値が所定値(正常範囲)以内となり、自立運転判定部29は復電と判定する。これに応じて自立運転判定部29は、停電フラグを「1」から「0」にする。出力周波数パターン演算部25は、インバータ6の出力電圧の位相θと系統電圧の位相θgとの位相差Δθを演算し、上述のようにインバータ出力周波数パターンを演算する。
出力周波数パターン演算部25は、演算された出力周波数パターンに基づいて、インバータ周波数選択部26に供給する周波数の値を変化させる。インバータ周波数選択部26は、出力周波数パターン演算部25の出力値をインバータ6の周波数fとして出力する。このとき、外部から供給される電圧指令値に基づいて、インバータ6の出力電圧Vの実効値を、系統電圧Vgの実効値に所定の電圧変化率で追従させる。または、電圧指令値を系統電圧Vgの実効値に合わせて電力変換装置内で補正して制御しても良い。
インバータ6の出力電圧Vの位相θと系統電圧Vgの位相θgとの位相差が所定値以下になれば、自立運転判定部29は、連系運転(自立運転フラグ「0」)と判定する。自立運転フラグが「0」になると、開閉指令生成部28は、インバータ6側の開閉器9を投入する指令を出力する。
連系運転が開始すると、電流制御部22による制御に切り替わり、インバータ電圧指令値選択部27の入力値が、電流制御部22の出力値に切り替えられる。ここで、連系運転開始時の電流指令値を0にセットしておくことで、再連系時の過電流を軽減することが可能となる。
なお、電圧制御部21による制御と電流制御部22による制御との切り替えは、自立運転フラグの値に応じて行われてもよく、上位制御装置により入力される指令値が切り替わることにより行われてもよい。自立運転フラグの値に応じて電圧制御と電流制御とを切り替える場合には、電圧制御部21と電流制御部22とに、自立運転フラグの値が供給され得る。
<作用>
次に、上記構成における作用を説明する。
図3は、インバータ出力を系統電力に同期させるのに2つのケースがあることを説明するための図である。図中、実線が系統電力波形を示し、一点鎖線がインバータ出力波形を示す。系統復電時には、例えば図3(a)のように、インバータ出力波形の位相と系統電力波形の位相とが180°ずれていることがある。この状態から両者を同期させるには、二通りのケースが考えられる。すなわち、制御の初期においてインバータ周波数を上昇させるケース(ケース1)と、。すなわち、制御の初期においてインバータ周波数を下降させるケース(ケース2)である。
図3(b)は、(ケース1)における周波数の変化を示すもので、時間の経過とともにインバータ出力の位相が系統電力の位相に追いつき、やがて同期する。この場合、インバータ出力の位相は、系統電力の位相に周回遅れ無しで同期することになる。
図3(c)は、(ケース2)における周波数の変化を示すもので、インバータ出力の位相は、時間の経過とともに系統電力の位相に1周期遅れて同期する。つまり、インバータ出力の位相は、系統電力の位相に周回遅れ有りで同期することになる。実際の制御では、制御開始から同期完了までにかかる時間が短いケースが採用される。
次に、インバータ出力と系統電力の同期にかかる同期時間を(ケース1)と(ケース2)とに分けて計算した例を示す。以下では、系統復電時に実行される、自立運転モードから連系運転モードへの切り替えの際の電圧・周波数制御について検討する。
図4は、(ケース1)についてシミュレートして得られたグラフの一例を示す図である。図4のグラフは、インバータ出力および系統電力の周波数と、互いの位相差とを時間(横軸)に対してプロットしたものである。初期条件として、インバータ周波数は50Hzであったのに対し系統周波数が50.5Hzに変動したことを仮定する。このときの系統周波数変動:ΔF=0.5[Hz]である。また、系統-インバータ位相差:Δθ=180°とし、インバータ周波数変化率:Δf=2[Hz/s]とする。インバータ周波数変化率(Δf)が正の値であれば周波数を上昇させることになり、負の値であれば周波数を下降させることになる。インバータ周波数変化率(Δf)は、負荷5の耐量を考慮した値とすることができる。
図4において、インバータ6の周波数を上昇させる期間をTA1、下降させる期間をTC1とする。ここで、周波数の上下限値は無いとする。そうすると、TA1を式(12)で、TC1を式(13)でそれぞれ表すことができる。
Figure 2023039641000009
式(12)、(13)に、Δθ=180°、ΔF=0.5[Hz]、Δf=2[Hz/s]を代入すると、TA1=0.78[s]、TC1=0.53[s]を得る。同期時間はこれらの和であるから、TA1+TC1=1.31[s]を得る。つまり、(ケース1)においては、設定した初期条件のもとでは同期時間=1.31となった。
同様にして、(ケース2)における同期時間を計算することができる。
図5は、(ケース2)についてシミュレートして得られたグラフの一例を示す図である。初期条件として、系統周波数変動:ΔF=0.5[Hz]である。また、系統-インバータ位相差:Δθ=180°とし、インバータ周波数変化率:Δf=-2[Hz/s]とする。
図5において、インバータ6の周波数を下降させる期間をTA2、上昇させる期間をTC2とする。ここで、周波数の上下限値は無いとする。そうすると、TA2を式(14)で、TC2を式(15)でそれぞれ表すことができる。
Figure 2023039641000010
式(14)、(15)に、Δθ=180°、ΔF=0.5[Hz]、Δf=2[Hz/s]を代入すると、TA2=0.28[s]、TC2=0.53[s]を得る。同期時間はこれらの和であるから、TA2+TC2=0.81[s]を得る。つまり、(ケース2)においては、設定した初期条件のもとでは同期時間=0.81となった。
すなわち、上記シミュレーションでは TA2+TC2<TA1+TC1 との結果を得た。従ってこの例では、(ケース2)の方が同期時間が短いという結果になった。
図6は、(ケース1)、(ケース2)における初期位相差と同期時間との関係をシミュレートして得られたグラフである。図6において、系統周波数変動ΔF=+0.5[Hz]とした。この場合の同期時間は、初期位相差が88°より小さければ(ケース1)のほうが短く、初期位相差が88°より大きければ(ケース2)のほうが短くなることがわかる。
図7は、(ケース1)、(ケース2)における初期位相差と同期時間との関係をシミュレートして得られたグラフである。図7においては、系統周波数変動ΔF=-0.5[Hz]とした。この場合の同期時間は、初期位相差が272°より小さい場合に(ケース1)のほうが短く、初期位相差が272°より大きい場合に(ケース2)のほうが短くなることがわかる。
ここまで、周波数が一定である期間Tを含まないことを想定した。次に、周波数上下限値ΔFを考慮した場合について説明する。この場合、周波数パターンに期間Tが含まれることになる。
図8は、(ケース1)で期間TB1を含む場合のシミュレート結果を示すグラフである。この場合、インバータ周波数はΔFGで上昇するが、F+ΔFに達したところで一定値になる。TA1、TB1、TC1について式(16)~(18)を立式できるが、TB1が>0の場合にのみ、式(16)~(18)が成立する。
Figure 2023039641000011
図9は、(ケース2)で期間TB2を含む場合のシミュレート結果を示すグラフである。この場合、インバータ周波数はΔFGで下降するが、F-ΔFに達したところで一定値になる。TA2、TB2、TC2について式(19)~(21)を立式できるが、TB2が>0の場合にのみ、式(19)~(21)が成立する。
Figure 2023039641000012
図10Aおよび図10Bは、インバータ6の出力周波数の制御に係わる処理手順の一例を示すフローチャートである。図10Aにおいて、電力系統4が復電すると、自立運転モードから連系運転モードに切り替える前段階として、インバータ6の周波数制御が開始される。そうすると制御回路3は、最初に、Δθ(系統-インバータ位相差)、ΔF(系統周波数変動)、Δf(インバータ周波数変化率)、および、ΔF(周波数上下限値)の各値を取得する(ステップS1)。
次に制御回路3は、取得した条件のもとで式(17)を計算し、TBが現れるか否かを判定する(ステップS2)。式(17)が正の値を取るならば(Yes)、制御回路3は、式(16)~(18)を用いてTA1、TB1、TC1を計算し、(ケース1)での同期時間を算出する(ステップS3)。一方、式(17)が負になれば(No)、制御回路3は、式(12)、(13)を用いてTA1、TC1を計算し、(ケース1)での同期時間を算出する(ステップS4)。そして、処理手順は図10Bに移る。
次に制御回路3は、式(20)を計算し、TBが現れるか否かを判定する(ステップS5)。式(20)が正の値を取るならば(Yes)、制御回路3は、式(19)~(21)を用いてTA2、TB2、TC2を計算し、(ケース2)での同期時間を算出する(ステップS6)。一方、式(20)が負になれば(No)、制御回路3は、式(14)、(15)を用いてTA2、TC2を計算し、(ケース2)での同期時間を算出する(ステップS7)。
そして、制御回路3は、(ケース1)での同期時間と(ケース2)での同期時間とを比較し(ステップS8)、(ケース1)での同期時間が短いならば(Yes)、周波数を上昇させるパターンを選択する(ステップS9)。また、(ケース2)での同期時間が短いならば(No)、周波数を下降させるパターンを選択する(ステップS10)。これにより、最短の同期時間に基づく周波数制御パターンが生成される。
最後に、制御回路3は、周波数制御のパターンを決定し、そのパターンの示す周波数制御量を、インバータ周波数指令値に重畳し(ステップS11)、出力する。
図11は、インバータ6の出力電圧の制御に係わる処理手順の一例を示すフローチャートである。電力系統4が復電すると、インバータ6の周波数制御に伴って、インバータの出力電圧の制御も開始される。そうすると制御回路3は、最初に、ΔV(系統電圧変動)、および、ステップS8における短いほうの同期時間を取得する(ステップS21)。
次に制御回路3は、ΔVを同期時間で割った値を求め、電圧指令値の傾きを計算する(ステップS22)。最後に制御回路3は、電圧指令値制御のパターンを決定し、電圧制御指令値として電圧制御部21に入力する(ステップS23)。
図12は、系統電圧に追従するインバータ電圧の変化の一例を示すグラフである。図12において、電圧指定値制御が開始されると、同期時間において系統電圧に追従すべく、インバータ電圧を例えば一定の変化率で変化させる制御が行われる。これにより、インバータ出力が系統電力に同期するのと同時に、両者の電圧値も同じになる。この状態が実現されたのちに自立運転から連系運転へのモード切替を実行することで、負荷に過大な負担をかけることなく、しかも最短の時間での切り替えを実現することが可能になる。
<効果>
以上のように、実施形態では、系統の復電時の周波数変動、および、電圧変動を考慮した位相同期方法、及び電圧追従方法を実現する構成について説明した。すなわち、復電時に周波数変動がある場合、周波数を上昇させた場合の位相同期時間と、周波数を下降させた場合の位相同期時間とを求め、何れか短いほうの同期時間に基づく出力周波数パターンを採用するようにした。しかも、出力周波数パターンにおいて、インバータ周波数変化率(Δf)を負荷5の耐量を考慮した値とすることで、負荷5に過大な負担をかけることが無い。さらに、復電時に電圧変動のある場合には、上記出力周波数パターンのもとでの同期時間内で系統電圧に追従するように電圧指令値を制御するようにした。
これらのことから実施形態によれば、負荷の耐量を超えることなく、自立運転と連系運転とを迅速に切り替えることの可能な電力変換装置を提供することが可能になる。また、電力系統と円滑に連系し、負荷へと無瞬断で連続的に電力を供給することが可能になる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば図1に示される制御回路3は、ハードウェアにより構成されてもよく、ソフトウェアにより構成されてもよく、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより構成されてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電力変換装置、1M…電力変換装置、1S…電力変換装置、2…主回路、3…制御回路、4…電力系統、5…負荷、6…インバータ、7…分散電源、8…開閉器、9…開閉器、11,12…電圧検出器、13…電流検出器、21…電圧制御部、22…電流制御部、23,24…周波数演算部、25…出力周波数パターン演算部、26…インバータ周波数選択部、27…インバータ電圧指令値選択部、28…開閉指令生成部、29…自立運転判定部、30…位相演算部、31…位相演算部、32…変調波/ゲート信号生成部。

Claims (6)

  1. 系統と負荷との間に設けられる電力変換装置において、
    ローカル電源から系統電力に相当する電力を生成するインバータと、
    前記系統を前記負荷に接続する連系運転モードと、前記インバータを前記負荷に接続する自立運転モードとを選択的に切り替える切り替え部と、
    前記インバータからのインバータ出力と前記系統電力との周波数差および位相差を検出する検出部と、
    前記自立運転モードから前記連系運転モードへの切り替えの前に、前記インバータ出力の周波数および位相を前記系統電力に同期させる制御回路とを具備し、
    前記制御回路は、
    前記インバータ出力と前記系統電力の同期にかかる同期時間における前記インバータの出力周波数パターンを、前記周波数差および前記位相差に基づいて算出する出力周波数パターン演算部と、
    前記インバータ出力の周波数を前記出力周波数パターンに基づいて制御する周波数制御部とを備える、電力変換装置。
  2. 前記出力周波数パターン演算部は、前記負荷の耐量の範囲内で前記インバータ出力の周波数を変化させる出力周波数パターンを算出する、請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記出力周波数パターン演算部は、前記インバータ出力の位相を前記系統電力の位相に周回遅れ無しで同期させる第1のパターンと、前記インバータ出力の位相を前記系統電力の位相に周回遅れ有りで同期させる第2のパターンとのうち、前記同期時間の短いパターンを前記出力周波数パターンとして算出する、請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記検出部は、前記インバータ出力と前記系統電力のそれぞれの電圧の実効値を検出し、
    前記制御回路は、前記インバータ出力の電圧の実効値を前記同期時間内で前記系統電力の電圧の実効値に追従させる電圧制御部をさらに備える、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記周波数制御部は、前記インバータ出力の周波数を既定の周波数変化率で制御する、請求項1に記載の電力変換装置。
  6. 前記電圧制御部は、前記インバータ出力の電圧の実効値を既定の電圧変化率で制御する、請求項4に記載の電力変換装置。
JP2021146868A 2021-09-09 2021-09-09 電力変換装置 Pending JP2023039641A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021146868A JP2023039641A (ja) 2021-09-09 2021-09-09 電力変換装置
EP22193131.4A EP4148946A1 (en) 2021-09-09 2022-08-31 Power converter
CN202211053524.8A CN115800784A (zh) 2021-09-09 2022-08-31 电力转换装置
US17/901,389 US11923789B2 (en) 2021-09-09 2022-09-01 Power converter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021146868A JP2023039641A (ja) 2021-09-09 2021-09-09 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023039641A true JP2023039641A (ja) 2023-03-22

Family

ID=83151984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021146868A Pending JP2023039641A (ja) 2021-09-09 2021-09-09 電力変換装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US11923789B2 (ja)
EP (1) EP4148946A1 (ja)
JP (1) JP2023039641A (ja)
CN (1) CN115800784A (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU655889B2 (en) * 1992-06-24 1995-01-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Inverter protection device
US7183667B2 (en) * 2003-12-19 2007-02-27 Square D Company Method and apparatus for power inverter synchronization
JP2006101634A (ja) 2004-09-29 2006-04-13 Tokyo Electric Power Co Inc:The 分散型電源装置
US8194375B2 (en) * 2010-01-19 2012-06-05 General Electric Company Open circuit voltage protection system and method
US8310104B2 (en) * 2010-03-14 2012-11-13 Gengenbach Gary A Substantially bumpless transfer grid synchronization
DE102013102603B4 (de) * 2013-03-14 2017-02-09 Sma Solar Technology Ag Verfahren für einen Schwarzstart eines Kraftwerks mit mehreren einem Wechselstromnetz zuschaltbaren Wechselrichtern
JP7000689B2 (ja) 2017-03-10 2022-01-19 株式会社明電舎 水力発電システムにおける自立/連系運転自動切換装置
JP7387497B2 (ja) * 2020-03-11 2023-11-28 株式会社東芝 電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP4148946A1 (en) 2023-03-15
US20230074852A1 (en) 2023-03-09
CN115800784A (zh) 2023-03-14
US11923789B2 (en) 2024-03-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Arafat et al. Transition control strategy between standalone and grid-connected operations of voltage-source inverters
US9490626B2 (en) Methods for anti-islanding in distributed-source electrical power generation and distribution systems and electrical systems and apparatus using same
US20170358980A1 (en) Power converter system having active standby mode and method of controlling the same
CA3007812C (en) Electrical systems and related islanding detection methods
US9742260B2 (en) Inverter synchronization
WO2014017417A1 (ja) 分散電源システム及び運転方法
US10153688B2 (en) Power system and method of starting multiple power converters in grid forming mode
KR101646170B1 (ko) 계통연계운전 및 독립운전을 수행하는 전력시스템 제어 방법
JP6376997B2 (ja) 電力システムおよび電力システムの制御方法
KR101773237B1 (ko) 통신 기반의 계통 연계 인버터 시스템 및 제어 방법
US11527966B2 (en) Power conversion apparatus that judges system power failure based on system frequency and voltage
TWI505597B (zh) 智慧型微電網電力品質管理的操作系統
JP2023039641A (ja) 電力変換装置
US11605952B1 (en) Adaptive solar power battery storage system
JP2006101634A (ja) 分散型電源装置
Tao et al. Control of grid-interactive inverters as used in small distributed generators
KR20150005822A (ko) H-브리지 멀티 레벨 인버터의 순간정전 제어 장치 및 방법
Seo et al. DC islanding detection algorithm using injection current perturbation technique for photovoltaic converters in DC distribution
JP2011139594A (ja) 系統連系システム
JP5813028B2 (ja) 分散型電源装置
JP6415260B2 (ja) パワーコンディショナ、その制御装置および電力システム
JP2016096660A (ja) パワーコンディショナ、およびその制御装置
KR20140102997A (ko) 부분 위상 윈도우 모니터링 기법을 이용한 고립 운전 검출 장치 및 방법
Pranith et al. MAF-SOGI-PLL based single-phase multimode PV-battery system with improved power quality
WO2022074803A1 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20230105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240304