以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態のスロットマシンは、所定数の遊技媒体が投入され、かつ、複数種類の図柄がそれぞれ施された複数のリールが所定の回転開始指示操作を受け付けたことで回転を開始するとともに、その回転開始指示操作を受け付けたことに基づいて複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定し、その複数のリールそれぞれが、所定の回転停止指示操作を受け付けることで回転を個別に停止し、その抽選の結果に基づく役及びその複数のリールが停止したときの図柄組み合わせによって決まる条件が所定の払出し条件に、合致していれば遊技媒体を払い出して終了となり、合致していなければ遊技媒体を払い出さずに終了となる一連の遊技を進行する遊技台である。
<全体構成>
まず、図1を用いてスロットマシン100の全体構成について説明する。図1は、スロットマシン100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。
図1に示すスロットマシン100は、本発明の遊技台の一例に相当するものであり、本体101と、本体101の正面に取付けられ、本体101に対して開閉可能な前面扉102と、を備える。なお、本願明細書においては、本体101に対して前面扉102を開放した(開いた)状態を、「扉開放」という場合があり、本体101に対して前面扉102を閉鎖した(閉めた)状態を、「扉閉鎖」という場合がある。前面扉102の開放と閉鎖は、図示しないセンサで検出することが可能である。
本体101の中央内部には、(図示省略)外周面に複数種類の図柄が配置されたリールが3個(左リール110、中リール111、右リール112)収納され、スロットマシン100の内部で回転できるように構成されている。これらのリール110~112はステッピングモータ等の駆動装置により回転駆動される。
本実施形態において、各図柄は帯状部材に等間隔で適当数印刷され、この帯状部材が所定の円形筒状の枠材に貼り付けられて各リール110~112が構成されている。リール110~112上の図柄は、遊技者から見ると、リール窓113から縦方向に概ね3つ表示され、合計9つの図柄が見えるようになっている。そして、各リール110~112を回転させることにより、遊技者から見える図柄の組み合せが変動することとなる。つまり、各リール110~112は複数種類の図柄の組合せを変動可能に表示する表示装置として機能する。なお、このような表示装置としてはリール以外にも液晶表示装置等の電子画像表示装置も採用できる。また、本実施形態では、3個のリールをスロットマシン100の中央内部に備えているが、リールの数やリールの設置位置はこれに限定されるものではない。
各々のリール110~112の背面には、リール窓113に表示される個々の図柄を照明するためのリールバックライト148(図8参照)が配置されている。バックライトは、各々の図柄ごとに遮蔽されて個々の図柄を均等に照射できるようにすることが望ましい。なお、スロットマシン100内部において各々のリール110~112の近傍には、投光部と受光部から成る光学式センサ(インデックスセンサ;図示省略)が設けられており、この光学式センサの投光部と受光部の間をリールに設けられた一定の長さの遮光片が通過するように構成されている。このセンサの検出結果に基づいてリール上の図柄の回転方向の位置を判断し、目的とする図柄が入賞ライン上に表示されるようにリール110~112を停止させる。
入賞ライン表示ランプ120は、有効となる入賞ライン114を示すランプである。有効となる入賞ライン114は、遊技媒体としてベットされたメダルの数によって予め定まっている。入賞ライン114は5ラインある。例えば、メダルが1枚ベットされた場合、中段の水平入賞ラインが有効となり、メダルが2枚ベットされた場合、上段水平入賞ラインと下段水平入賞ラインが追加された3本が有効となり、メダルが3枚ベットされた場合、右下り入賞ラインと右上り入賞ラインが追加された5ラインが入賞ラインとして有効となるようにしてもよい。なお、入賞ライン114の数については5ラインに限定されるものではなく、また、例えば、メダルが1枚ベットされた場合に、中段の水平入賞ライン、上段水平入賞ライン、下段水平入賞ライン、右下り入賞ラインおよび右上り入賞ラインの5ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよく、ベット数に関係なく、一律に同一数の入賞ラインを有効な入賞ラインとして設定してもよい。
告知ランプ123は、例えば、後述する入賞役内部抽選において特定の入賞役(具体的には、ボーナス役)に内部当選していること、または、ボーナス遊技中であることを遊技者に知らせるランプである。遊技メダル投入可能ランプ124は、遊技者が遊技メダルを投入可能であることを知らせるためのランプである。再遊技ランプ122は、前回の遊技において入賞役の一つである再遊技に入賞した場合に、今回の遊技が再遊技可能であること(メダルの投入が不要であること)を遊技者に知らせるランプである。リールパネルランプ128は演出用のランプである。
ベットボタン130~132は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダル(クレジットという)を所定の枚数分投入するためのボタンである。本実施形態においては、ベットボタン130が押下される毎に1枚ずつ最大3枚まで投入され、ベットボタン131が押下されると2枚投入され、ベットボタン132が押下されると3枚投入されるようになっている。以下、ベットボタン132はMAX(マックス)ベットボタンともいう。なお、遊技メダル投入ランプ129は、投入されたメダル数に応じた数のランプを点灯させ、規定枚数のメダルの投入があった場合、遊技の開始操作が可能な状態であることを知らせる遊技開始ランプ121が点灯する。以下、本実施形態では、3枚のメダルが投入された遊技を「3枚賭け遊技」、2枚のメダルが投入された遊技を「2枚賭け遊技」と表記する場合がある。
メダル投入口141は、遊技を開始するに当たって遊技者がメダルを投入するための投入口である。すなわち、メダルの投入は、ベットボタン130~132により電子的に投入することもできるし、メダル投入口141から実際のメダルを投入(投入操作)することもでき、投入とは両者を含む意味である。
貯留枚数表示器125は、スロットマシン100に電子的に貯留されているメダルの枚数を表示するための表示器である。遊技情報表示器126は、各種の内部情報(例えば、ボーナス遊技中のメダル払出枚数)を数値で表示するための表示器である。払出枚数表示器127は、何らかの入賞役に入賞した結果、遊技者に払出されるメダルの枚数を表示するための表示器である。本実施形態においては、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、及び払出枚数表示器127は7セグメント(SEG)表示器で構成されている。なお、本実施形態の払出枚数表示器127は、停止操作に関する情報(例えば、ストップボタン137~139の操作順序など)を報知する演出装置としても機能する。
スタートレバー135は、リール110~112の回転を開始させるためのレバー型のスイッチである。すなわち、メダル投入口141に所望するメダル枚数を投入するか、ベットボタン130~132を操作して、スタートレバー135を操作すると、リール110~112が回転を開始することとなる。スタートレバー135に対する操作を遊技の開始操作と言う。
ストップボタンユニット136には、ストップボタン137~139が設けられている。ストップボタン137~139は、スタートレバー135の操作によって回転を開始したリール110~112を個別に停止させるためのボタン型の押下スイッチであり、各リール110~112に対応づけてそれぞれ設けられている。より具体的に言えば、左ストップボタン137を操作することによって左リール110を停止させることができ、中ストップボタン138を操作することによって中リール111を停止させることができ、右ストップボタン139を操作することによって右リール112を停止させることができる。
以下、ストップボタン137~139に対する操作を停止操作と言い、最初の停止操作を第1停止操作、次の停止操作を第2停止操作、最後の停止操作を第3停止操作といい、第1停止操作の対象となるリールを第1停止リール、第2停止操作の対象となるリールを第2停止リール、第3停止操作の対象となるリールを第3停止リールという場合がある。さらに、回転中の各リール110~112を全て停止させるためのストップボタン137~139を停止操作する順序を操作順序または押し順という。第1停止リールを左リール110とする停止操作とする操作順序を「順押し操作順序」または単に「順押し」と呼び、第1停止リールを中リール111とする停止操作とする操作順序を「中押し操作順序」または単に「中押し」と呼び、第1停止リールを右リール112とする停止操作とする操作順序を「逆押し操作順序」または単に「逆押し」と呼ぶ。なお、各ストップボタン137~139の内部に発光体を設けてもよく、ストップボタン137~139の操作が可能である場合、該発光体を点灯させて遊技者に知らせることもできる。
メダル返却ボタン133は、投入されたメダルが詰まった場合に押下してメダルを取り除くためのボタンである。精算ボタン134は、スロットマシン100に電子的に貯留されたメダル、ベットされたメダルを精算し、メダル払出口155から排出するためのボタンである。ドアキー孔140は、スロットマシン100の前面扉102のロックを解除するためのキーを挿入する孔である。メダル払出口155は、メダルを払出すための払出口である。
ストップボタンユニット136の下部には、機種名の表示等を行う装飾用のタイトルパネル162が設けられている。タイトルパネル162の下部には、メダル払出口155、メダルの受皿161が設けられている。
音孔181はスロットマシン100内部に設けられているスピーカの音を外部に出力するための孔である。前面扉102の上部に設けられた上部ランプ142や、前面扉102の左右各部に設けられたサイドランプ144は、遊技を盛り上げるための装飾用のランプである。
前面扉102の上部には演出装置160が配設されており、演出装置160の上部には音孔143が設けられている。この演出装置160は、水平方向に開閉自在な2枚の右シャッタ163a、左シャッタ163bからなるシャッタ(遮蔽装置)163と、このシャッタ163の奥側に配設された液晶表示装置157(図示省略、演出画像表示装置)を備えており、右シャッタ163a、左シャッタ163bが液晶表示装置157の手前で水平方向外側に開くと液晶表示装置157の表示画面がスロットマシン100正面(遊技者側)に出現する構造となっている。
本実施形態の液晶表示装置(演出画像表示装置)157は、後述する演出を実行する演出装置としても機能する。
演出ボタン192は、所定の演出を実行する場合に操作可能なボタンである。本実施形態では、演出ボタン192の操作に基づいて特典付与を示唆する演出を実行する場合がある。
なお、液晶表示装置でなくとも、種々の演出画像や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、複数セグメントディスプレイ(7セグディスプレイ)、ドットマトリクスディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ、リール(ドラム)、或いは、プロジェクタとスクリーンとからなる表示装置等でもよい。また、表示画面は、方形をなし、その全体を遊技者が視認可能に構成されている。本実施形態の場合、表示画面は長方形であるが、正方形でもよい。また、表示画面の周縁に不図示の装飾物を設けて、表示画面の周縁の一部が該装飾物に隠れる結果、表示画面が異形に見えるようにすることもできる。表示画面は本実施形態の場合、平坦面であるが、曲面をなしていてもよい。
<制御部の回路構成>
次に、図2を用いて、スロットマシン100の制御部の回路構成について説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図である。
スロットマシン100の制御部は、大別すると、遊技の進行を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」と呼ぶ)に応じて、主な演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、によって構成されている。
<主制御部>
まず、スロットマシン100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えており、この基本回路302には、CPU304と、制御プログラムデータ、入賞役の内部抽選時に用いる抽選データ、リールの停止位置等を記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312、WDT(ウォッチドッグタイマ)314を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器315bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。さらには、CPU304は、電源が投入されるとROM306の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ312に送信し、カウンタタイマ312は受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU304に送信する。CPU304は、この割込み要求を契機に各センサ等の監視や駆動パルスの送信を実行する。例えば、水晶発振器315bが出力するクロック信号を8MHz、カウンタタイマ312の分周値を1/256、ROM306の分周用のデータを47に設定した場合、割り込みの基準時間は、256×47÷8MHz=1.504msとなる。
主制御部300は、水晶発振器315aから入力されるクロック信号に基づき0~65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路316と、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路338を備えており、CPU304は、この起動信号出力回路338から起動信号が入力された場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、センサ回路320を備えており、CPU304は、割り込み時間ごとに各種センサ318(ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、ベットボタン132センサ、メダル投入口141から投入されたメダルのメダル受付センサ、スタートレバー135センサ、ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、ストップボタン139センサ、精算ボタン134センサ、メダル払出装置180から払い出されるメダルのメダル払出センサ、リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、リール112のインデックスセンサ、演出ボタン192センサ等)の状態を監視している。
なお、センサ回路320がスタートレバーセンサのHレベルを検出した場合には、この検出を示す信号を乱数値生成回路316に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路316は、そのタイミングにおける値をラッチし、抽選に使用する乱数値を格納するレジスタに記憶する。
メダル受付センサは、メダル投入口141の内部通路に2個設置されており、メダルの通過有無を検出する。スタートレバー135センサは、スタートレバー135内部に2個設置されており、遊技者によるスタート操作を検出する。ストップボタン137センサ、ストップボタン138センサ、及び、ストップボタン139センサは、各々のストップボタン137~139に設置されており、遊技者によるストップボタンの操作を検出する。
ベットボタン130センサ、ベットボタン131センサ、及びベットボタン132センサは、メダル投入ボタン130~132のそれぞれに設置されており、RAM308に電子的に貯留されているメダルを遊技への投入メダルとして投入する場合の投入操作を検出する。精算ボタン134センサは、精算ボタン134に設けられている。精算ボタン134が一回押されると、電子的に貯留されているメダルを精算する。メダル払出センサは、メダル払出装置180が払い出すメダルを検出するためのセンサである。なお、以上の各センサは、非接触式のセンサであっても接点式のセンサであってもよい。
リール110のインデックスセンサ、リール111のインデックスセンサ、及びリール112のインデックスセンサは、各リール110~112の取付台の所定位置に設置されており、リールフレームに設けた遮光片が通過するたびにLレベルになる。CPU304は、この信号を検出すると、リールが1回転したものと判断し、リールの回転位置情報をゼロにリセットする。
主制御部300は、リール110~112に設けたステッピングモータを駆動する駆動回路322、投入されたメダルを選別するメダルセレクタ170に設けたソレノイドを駆動する駆動回路324、メダル払出装置180に設けたモータを駆動する駆動回路326、及び各種ランプ336(入賞ライン表示ランプ120、遊技メダル投入可能ランプ124、再遊技ランプ122、遊技メダル投入ランプ129、遊技開始ランプ121、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126、払出枚数表示器127)を駆動する駆動回路328をそれぞれ設けている。
また、基本回路302には、情報出力回路334が接続されており、主制御部300は、この情報出力回路334を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路652にスロットマシン100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。また、主制御部300は、主制御部1300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路330を備えており、電圧監視回路330は、電源の電圧値が所定の値(本実施形態では9v)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースを備えており、第1副制御部400との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400にコマンド等の信号を送信できるが、第1副制御部400から主制御部300にコマンド等の信号を送信できない。
<副制御部>
次に、スロットマシン100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主制御部300が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。この基本回路402は、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412を搭載している。基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第1副制御部400は、第1副制御部400の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、バックライトの点灯パターンや各種表示器を制御するためのデータ等が記憶されたROM406を設けている。
CPU404は、所定のタイミングでデータバスを介してROM406の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ412に送信する。カウンタタイマ412は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU404に送信する。CPU404は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第1副制御部400には、音源IC418が設けられ、音源IC418には出力インタフェースを介してスピーカ272、277が接続されている。音源IC418は、CPU404からの命令に応じてアンプ及びスピーカ272、277から出力する音声の制御を行う。音源IC418には音声データが記憶されたS-ROM(サウンドROM)が接続されており、このROMから取得した音声データをアンプで増幅させてスピーカ272、277から出力する。
第1副制御部400には、また、駆動回路422が設けられ、駆動回路422には入出力インタフェースを介して各種ランプ420(上部ランプ、下部ランプ、サイドランプ144、タイトルパネル162ランプ、告知ランプ123等)が接続されている。
また、第1副制御部400には、シャッタ163を駆動する駆動回路424が設けられ、駆動回路424には出力インタフェースを介してシャッタ163が接続されている。この駆動回路424は、CPU404からの命令に応じてシャッタ163に設けたステッピングモータ(図示省略)に駆動信号を出力する。
また、第1副制御部400には、センサ回路426が設けられ、センサ回路426には入力インタフェースを介してシャッタセンサ428が接続されている。CPU404は、割り込み時間ごとにシャッタセンサ428の状態を監視している。
また、CPU404は、出力インタフェースを介して第2副制御部500へ信号の送受信を行う。スロットマシン100の第2副制御部500では、液晶表示装置157などの制御を行う。
次に、スロットマシン100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを、入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えており、この基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512を搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、第2副制御部500は、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラム及びデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506を設けている。
CPU504は、所定のタイミングでデータバスを介してROM506の所定エリアに格納された分周用のデータをカウンタタイマ512に送信する。カウンタタイマ512は、受信した分周用のデータを基に割り込み時間を決定し、この割り込み時間ごとに割り込み要求をCPU504に送信する。CPU504は、この割込み要求のタイミングをもとに、各ICや各回路を制御する。
また、第2副制御部500には、VDP516(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサー)が設けられ、このVDP516には、バスを介してROM506、VRAM518が接続されている。VDP516は、CPU504からの信号に基づいてROM506に記憶された画像データ等を読み出し、VRAM518のワークエリアを使用して表示画像を生成し、演出画像表示装置157に画像を表示する。
<図柄配列>
図3(a)を用いて、上述の各リール110~112に施される図柄配列について説明する。なお、同図は、各リール(左リール110、中リール111、右リール112)に施される図柄の配列を平面的に展開して示した図である。
各リール110~112には、同図の右側に示す複数種類(本実施形態では8種類)の図柄が所定コマ数(本実施形態では、番号0~20の21コマ)だけ配置されている。また、同図の左端に示した番号0~20は、各リール110~112上の図柄の配置位置を示す番号である。例えば、本実施形態では、左リール110の番号1のコマには「リプレイ」の図柄、中リール111の番号0のコマには「ベル」の図柄、右リール112の番号2のコマには「スイカ」の図柄、がそれぞれ配置されている。
<入賞役の種類>
次に図3(b)を用いて、スロットマシン100の入賞役の種類について説明する。なお、同図は入賞役(作動役を含む)の種類、各入賞役に対応する図柄組合せ、各入賞役の作動または払出を示している。本実施形態における入賞役のうち、ビッグボーナス(BB1、BB2)および、レギュラーボーナス(RB)はボーナス遊技に移行するボーナス役として、また、再遊技(リプレイ)は新たにメダルを投入することなく再遊技が可能となる役として、それぞれ入賞役とは区別され「作動役」と呼ばれる場合があるが、本実施形態における「入賞役」には、作動役である、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技が含まれる。また、本実施形態における「入賞」には、メダルの配当を伴わない(メダルの払い出しを伴わない)作動役の図柄組合せが有効ライン上に表示される場合も含まれ、例えば、ビッグボーナス、レギュラーボーナス、再遊技への入賞が含まれる。
スロットマシン100の入賞役には、ビッグボーナス(BB1、BB2)と、レギュラーボーナス(RB)と、小役(チェリー、スイカ、ベル)と、再遊技(リプレイ)がある。なお、入賞役の種類は、これに限定されるものではなく、任意に採用できることは言うまでもない。
「ビッグボーナス(BB1、BB2)」(以下、単に、「BB」と称する場合がある)は、入賞によりビッグボーナス遊技(BB遊技)が開始される特別役(作動役)である。対応する図柄組合せは、BB1が「BB1図柄(白7ともいう)-BB1図柄-BB1図柄」、BB2が「BB2図柄(青7ともいう)-BB2図柄-BB2図柄」である。また、BB1、BB2についてはフラグ持越しを行う。すなわち、BB1、BB2に内部当選すると、これを示すフラグが立つ(主制御部300のRAM308の所定のエリア内に記憶される)が、その遊技においてBB1、BB2に入賞しなかったとしても、入賞するまで内部当選を示すフラグが立った状態が維持され、次遊技以降でもBB1、BB2に内部当選中となり、BB1に対応する図柄組み合わせ「白7-白7-白7」、BB2に対応する図柄組み合わせ「青7-青7-青7」が、揃って入賞する状態にある。
「レギュラーボーナス(RB)」(以下、単に、「RB」と称する場合がある)は、入賞によりレギュラーボーナス遊技(RB遊技)が開始される特殊役(作動役)である。対応する図柄組合せは、「RB図柄(ボーナスともいう)-RB図柄-RB図柄」である。なお、RBについても上述のBBと同様にフラグ持越しを行う。但し、ビッグボーナス遊技(BB遊技)においては、レギュラーボーナス遊技(RB遊技)が内部当選することや、図柄組み合わせが入賞ライン上に表示されること、を開始条件とせずに、ビッグボーナス遊技の開始後からレギュラーボーナス遊技を開始し、1回のレギュラーボーナス遊技を終了した場合には次のレギュラーボーナス遊技をすぐに開始するような自動的にレギュラーボーナス遊技を開始させる設定としてもよい。
「小役(チェリー、スイカ、ベル)(以下、単に、「チェリー」、「スイカ」、「ベル」と称する場合がある)は、入賞により所定数のメダルが払い出される入賞役で、対応する図柄組合せは、チェリーが「チェリー図柄-ANY図柄-ANY図柄」、スイカが「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」、ベルが「ベル図柄-ベル図柄-ベル図柄」である。また、対応する払出枚数は同図に示す通りであり、チェリーが4枚、スイカが12枚、ベルが8枚である。なお、「チェリー図柄-ANY図柄-ANY図柄」の場合、左リール110の図柄が「チェリー」図柄であればよく、中リール111と右リール112の図柄はどの図柄でもよい。
「再遊技(リプレイ)」は、入賞により次回の遊技でメダル(遊技媒体)の投入を行うことなく遊技を行うことができる入賞役(作動役)であり、メダルの払出は行われない。なお、対応する図柄組合せは、再遊技は「リプレイ図柄-リプレイ図柄-リプレイ図柄」である。
ここで、入賞役の内部当選確率について概説する。
各々の役の内部当選確率は、各々の役に対応付けされた抽選データの範囲に該当する数値データを、後述する内部抽選時に取得される乱数値の範囲の数値データ(本実施形態では65536)で除した値で求められる。抽選データは、予めいくつかの数値範囲に分割され、各数値範囲に各々の役やハズレを対応付けしている。後述する入賞役内部抽選処理では、内部抽選を実行した結果得られた乱数値が、いずれかの役に対応する抽選データに対応する値であったかを判定し、内部当選役を決定する。実際には、この抽選データは少なくとも1つの役の当選確率を異ならせた設定1~設定6が用意され、遊技店の係員等はいずれかの設定値を任意に選択し、設定することができる。
本実施形態では、スイカ及びチェリーは、それぞれ、入賞役内部抽選処理において当該役に内部当選し、かつ停止操作の操作タイミングが好適な場合に入賞する。以下、スイカ及びチェリーをチャンス役ともいう。また、ベルは、入賞役内部抽選処理において当該役に内部当選し、かつ正解の停止操作順序で停止操作を行なった場合に入賞する。以下、ベルを押順役ともいう。
AT状態は、チャンス役又は押し順役に内部当選した場合に、遊技者に有利となる情報(停止操作内容)を報知する遊技状態である。AT状態においては、演出画像表示装置157や払出枚数表示器127を用いて、入賞を手助けする停止操作内容を報知する操作ナビを実行する。具体的には、AT状態において押順役に内部当選した場合には、停止操作順序、AT状態においてチャンス役に内部当選した場合には、停止操作タイミング(内部当選した役の示唆)を報知する操作ナビを実行するので、遊技者は操作ナビの停止操作内容に従うことにより、所定の小役に入賞することが容易となる。つまり、AT状態は、操作ナビにより、遊技者に大きな利益を付与する状態である。
一方、通常状態は、チャンス役又は押し順役に内部当選しても、操作ナビが実行されない状態である。
本実施形態では、通常状態においてAT抽選に当選した場合、AT状態に移行する。AT抽選は、例えば、入賞役内部抽選の結果に基づいて当選の当否を決定するようにしてもよい。また、本実施形態では、AT状態終了後の通常状態の消化ゲーム数が所定の閾値(以下、天井ゲーム数という)に到達したときにはAT状態に移行する。つまり、通常状態においてAT抽選に当選した場合又は通常状態の消化ゲーム数が天井ゲーム数に到達した場合には、AT状態に移行し、所定のATゲーム数が付与される。なお、AT状態においては、ATゲーム数を上乗せするAT上乗せ抽選が行われ、AT上乗せ抽選に当選した場合には、所定のATゲーム数が上乗せされる。一方、AT状態において、付与されたATゲーム数をすべて消化した場合、AT状態は終了し、通常状態に移行する。
<スロットマシンの動作>
次に、主制御部300、第1副制御部400、及び第2副制御部500の処理について図面を用いて説明する。
<主制御部メイン処理>
まず、図4を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。
スロットマシン100に電源が投入されると、まず、ステップS101では、各種の初期設定処理を行う。この初期設定では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定、割込禁止の設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可及び初期値の設定等を行う。
ステップS102では、メダル投入・スタート操作受付処理を実行する。ここではベットボタン130~132による電子的なメダル投入操作、または、メダル投入口141からの直接的なメダル投入操作があったか否かをセンサ回路320による検出によって判定し、投入操作があった場合には、投入されたメダルの枚数に応じて入賞ライン表示ランプ120を点灯させる。また、第1副制御部400に対してメダルが投入されたことを示すメダル投入コマンドを送信する準備を行う。なお、前回の遊技で再遊技役に入賞した場合は、前回の遊技で投入されたメダル枚数と同じ数のメダルを投入する処理を行うので、遊技者によるメダルの投入が不要となる。
また、スタートレバー135が操作されたか否かのチェックをセンサ回路320の検出に基づいて行い、スタート操作されたと判断した場合は、投入されたメダル枚数を確定するとともに、第1副制御部400に対してスタートレバー135が操作されたことを示すスタートレバー受付コマンドを送信する準備を行う。
ステップS103では、有効な入賞ラインを確定する。
ステップS104では乱数値生成回路316で発生させた乱数を取得する。
ステップS105では、入賞役の内部抽選処理を行う。入賞役の内部抽選処理では、現在の遊技状態に応じてROM306に格納されている入賞役抽選テーブルを読み出し、これとステップS104で取得した乱数値とを用いて内部抽選を行う。内部抽選の結果、いずれかの入賞役(作動役を含む)に内部当選した場合には、内部当選した役の条件装置(フラグ)を作動させる(その入賞役のフラグがONになる)。また、このステップS105では、入賞役内部抽選の結果を示す内部当選コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。例えば、スイカに内部当選した場合には、スイカに内部当選したことを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行い、入賞役内部抽選の結果がハズレ(入賞役の非当選)の場合には、ハズレを示す内部当選コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
ステップS106では、ステップS105の入賞役内部抽選の結果等に基づき、リール停止データを選択する。停止操作順序が問われる入賞役のリール停止データについては、その操作条件も設定されており、これらに対応するリール停止データが選択されると、その操作条件も設定されたことになる。
ステップS107では、スタート操作に基づいて、全リール110~112の回転を開始させるリール回転開始処理を実行する。
ステップS108では、リール停止制御処理を行う。リール停止制御処理では、ストップボタン137~139の受け付けが可能になり、いずれかのストップボタンが押されると、押されたストップボタンに対応するリールを停止させるために、リール停止データの停止データを参照し、停止データに設定された引込みコマ数に従ってリール110~112の何れかを停止させる。全リール110~112が停止した場合は、ステップS109へ進む。なお、このステップS108では、各停止操作に対しては停止操作したストップボタン137~139に関する停止ボタン受付コマンド(詳しくは、第1停止操作に対しては、停止ボタン受付1コマンド、第2停止操作に対しては、停止ボタン受付2コマンド、第3停止操作に対しては、停止ボタン受付3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行い、各リールの停止に対しては、リールの停止位置に関するリール停止コマンド(詳しくは、第1停止リールに対しては、リール停止1コマンド、第2停止操作に対しては、リール停止2コマンド、第3停止操作に対しては、リール停止3コマンド)を第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS109では、入賞判定処理を行う。入賞判定処理では、ストップボタン137~139が押されることによって停止した図柄の入賞判定を行い、有効化された入賞ライン114上に、何らかの入賞役に対応する図柄組合せが表示された場合にその入賞役に入賞したと判定する。例えば、有効化された入賞ライン上に「スイカ図柄-スイカ図柄-スイカ図柄」が揃っていたならばスイカ入賞と判定する。また、このステップS109では、入賞判定の結果を示す表示判定コマンドを第1副制御部400に送信する準備を行う。
ステップS110では、メダル払出処理を行う。メダル払出処理では、払い出しのある何らかの入賞役に入賞していれば、その入賞役に対応する枚数のメダルを払い出す。また、ステップS110では、第1副制御部400に対してメダルの払出枚数を示すメダル払出コマンドを送信する準備を行う。
ステップS111では、遊技状態制御処理を行う。この遊技状態制御処理では、遊技状態を移行するための制御が行われ、例えば、BB入賞の場合には次回からBB遊技を開始できるように準備する。また、このステップS111では、遊技状態を示す遊技状態コマンドを第1副制御部400に対して送信する準備を行う。
以上により1ゲームが終了する。以降ステップS102へ戻って上述した処理を繰り返すことにより遊技が進行することになる。なお、上記各ステップで準備された各種コマンドは、後述する主制御部タイマ割込処理のコマンド設定送信処理(図5のステップS206)において送信される。
<主制御部タイマ割込処理>
次に図5を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。
主制御部300は、所定の周期(本実施形態では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
ステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。
ステップS202では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施形態では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDT314を定期的に(本実施形態では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、各種センサ318のセンサ回路320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ318ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。
ステップS204では、各種遊技処理が実行され、割込みステータスに応じた処理が実行される。
ステップS205では、タイマ更新処理を行う。より具体的には、各種タイマをそれぞれの時間単位により更新する。
ステップS206では、コマンド設定送信処理を行い、送信準備されていた各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS207では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路334を介してスロットマシン100とは別体の情報入力回路652に出力する。
ステップS208では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、まずはステップS203において信号状態記憶領域に記憶した各種センサ318の信号状態を読み出して、メダル投入異常及びメダル払出異常等に関するエラーの有無を監視し、エラーを検出した場合には(図示省略)エラー処理を実行させる。さらに、現在の遊技状態に応じて、メダルセレクタ170(メダルセレクタ170内に設けたソレノイドが動作するメダルブロッカ)、各種ランプ339、各種の7セグメント(SEG)表示器の設定を行う。
ステップS209では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS211に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS210に進む。
ステップS210では、タイマ割込終了処理を終了する各種処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定等行う。その後、図4に示す主制御部メイン処理に復帰する。
一方、ステップS211では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図4に示す主制御部メイン処理に復帰する。
<第1副制御部の処理>
次に、図6を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。なお、図6(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理のフローチャートである。図6(b)は、第1副制御部400のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図6(c)は、第1副制御部400のタイマ割込処理のフローチャートである。
まず、図6(a)を用いて、第1副制御部400のメイン処理について説明する。
電源投入が行われると、まずステップS301で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。この処理で、内部当選の結果を表す情報である内部当選情報を記憶させるための領域と、遊技状態を表す情報であるRT更新情報を記憶させるための領域が、それぞれRAM408に設けられる。
ステップS302では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS303の処理に移行する。ステップS303では、タイマ変数に0を代入する。ステップS304では、主制御部300から受信した各コマンドに対応する処理であるコマンド処理が実行される。
ステップS305では、演出制御処理(詳しくは後述)を行う。ここでは、RAM408内に設けられた演出予約領域内にある演出予約情報に従って、演出の準備を行う。この準備には例えば、演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS306では、ステップS305の処理結果に基づいて音制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に音源IC418への命令がある場合には、この命令を音源IC418に出力する。
ステップS307では、ステップS305の処理結果に基づいてランプ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に各種ランプ420への命令がある場合には、この命令を駆動回路422に出力する。
ステップS308では、ステップS305の処理結果に基づいてシャッタ制御処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中にシャッタ163への命令がある場合には、この命令を駆動回路424に出力する。
ステップS309では、ステップS305の処理結果に基づいて第2副制御部500にコマンドを送信する設定を行う情報出力処理を行う。例えば、ステップS305で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信するコマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行い、ステップS302へ戻る。
次に、図6(b)を用いて、第1副制御部400のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が、主制御部300が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS401では、主制御部300が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図6(c)を用いて、第1副制御部400のCPU404によって実行する第1副制御部タイマ割込処理について説明する。第1副制御部400は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS501では、図6(a)に示す第1副制御部メイン処理におけるステップS302において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS302において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS502では、ステップS309で設定された第2副制御部500へのコマンドの送信や、演出用乱数値の更新処理等を行う。
<第2副制御部の処理>
次に、図7を用いて、第2副制御部500の処理について説明する。なお、図7(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。図7(b)は、第2副制御部500のコマンド受信割込処理のフローチャートである。図7(c)は、第2副制御部500のタイマ割込処理のフローチャートである。図7(d)は、第2副制御部500の画像制御処理のフローチャートである。
まず、図7(a)のステップS3001では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS601で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポート初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理や、VRAM518内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS602では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS603の処理に移行する。
ステップS603では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS604では、コマンド処理を行う。コマンド処理では第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400のCPU404から受信した各コマンドを判別する。
ステップS605では、演出制御処理を行う。具体的には、ステップS604で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する処理を行う。例えば、背景画像に関する画像制御を行う演出データをROM506から読み出す処理を実行する。また、これ以外の演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行うことが含まれる。
ステップS606では、ステップS605の処理結果に基づいて画像制御処理(詳しくは後述)を行う。例えば、ステップS605で読み出した演出データの中に画像制御の命令がある場合には、この命令に対応する画像制御を行う。例えば、表示画像(報知画像、背景画像)に関する画像制御が実行される。この画像制御処理が終了すると、ステップS602へ戻る。
次に、図7(b)を用いて、第2副制御部500のコマンド受信割込処理について説明する。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が、第1副制御部400が出力するストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。
コマンド受信割込処理のステップS701では、第1副制御部400が出力したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
次に、図7(c)を用いて、第2副制御部500のCPU504によって実行する第2副制御部タイマ割込処理について説明する。第2副制御部500は、所定の周期(本実施形態では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。
ステップS801では、図7(a)に示す第2副制御部メイン処理におけるステップS602において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。従って、ステップS602において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS802では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
次に、図7(d)を用いて、第2副制御部500のメイン処理におけるステップS4006の画像制御処理について説明する。同図は、画像制御処理の流れを示すフローチャートを示す図である。
ステップS901では、画像データの転送指示を行う。ここでは、CPU504は、まず、VRAM536の表示領域Aと表示領域Bの描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていない表示領域に記憶された1フレームの画像が演出画像表示装置157に表示される。次に、CPU504は、VDP516のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM506の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM518の転送先アドレス)などを設定した後、ROM506からVRAM518への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP516は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM506からVRAM518に転送する。その後、VDP516は、転送終了割込信号をCPU504に対して出力する。
ステップS902では、VDP516からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS903に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS903では、演出シナリオ構成テーブル及びアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU504は、ステップS901でVRAM518に転送した画像データに基づいてVRAM518の表示領域AまたはBに表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM518の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)、透過度など)をVDP516に指示する。VDP516はアトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS904では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU504は、VDP516に画像の描画開始を指示する。VDP516は、CPU504の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS905では、画像の描画終了に基づくVDP516からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS906に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS906では、RAM508の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<動作チェック>
次に、スロットマシン100が実行可能な動作チェックについて説明する。
ここで、動作チェックとは、スロットマシン100が備える複数の演出手段のうちの或る演出手段(一つまたは複数の演出手段)を、予め定めた或る動作パターンに基づいて動作させることで、或る演出手段が、或る動作パターンに基づいて動作しているかどうか(異常が無いかどうか)をチェック(検査)する作業のことである。
<動作チェック/演出手段(表示手段)>
最初に、動作チェックの説明に先立って、図8(a)を用いて、スロットマシン100が備える演出手段について説明する。図8(a)は、スロットマシン100の主要部位を示した概略図(正面図)である。
スロットマシン100は、演出手段の一つとして、表示が可能な表示手段を備える。スロットマシン100が備える表示手段としては、例えば、図1を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126等が挙げられ、本例では、液晶表示装置やLEDで構成される。
演出手段として表示手段を採用した場合、或る動作パターンとしては、例えば、表示手段の全ての表示領域を一または複数の色で塗り潰す動作パターン、表示手段の表示と非表示を或る時間間隔で繰り返す動作パターン、LEDのセグメントを或る順番で点灯させる動作パターン、LEDを点滅させる動作パターン、表示手段の色を変化させる動作パターン、表示手段が複数ある場合に或る順番で表示させる動作パターン、表示手段が複数ある場合に一部の表示手段のみ表示させる動作パターン等が挙げられる。
<動作チェック/演出手段(音出力手段)>
スロットマシン100は、演出手段の一つとして、音の出力が可能な音出力手段を備える。スロットマシン100が備える音出力手段としては、例えば、図2を用いて説明したスピーカ272,277等が挙げられる。
演出手段として音出力手段を採用した場合、或る動作パターンとしては、例えば、音出力手段から或る音を出力させる動作パターン、音出力手段から出力する音声の音量や周波数を変化させる動作パターン、音出力手段からの音声の出力を停止させる(消音させる)動作パターン、音出力手段が複数ある場合に或る順番で音を出力させる動作パターン、音出力手段が複数ある場合に一部の音出力手段のみ音を出力させる動作パターン等が挙げられる。
なお、本願明細書においては、スピーカ272,277等の音出力手段を、総称して「スピーカ」という場合があり、これらの音出力手段の動作チェックを「スピーカチェック」という場合がある。
<動作チェック/演出手段(発光手段)>
スロットマシン100は、演出手段の一つとして、光を発光(出力)することが可能な発光手段を備える。スロットマシン100が備える発光手段としては、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、上述の操作ナビを行うためのナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等が挙げられ、本例では、いずれの発光手段もLEDで構成される。
演出手段として発光手段を採用した場合、或る動作パターンとしては、例えば、発光手段を構成するLEDを或る順番で点灯させる動作パターン、発光手段を構成するLEDを点滅させる動作パターン、発光手段の色を変化させる動作パターン、発光手段が複数ある場合に或る順番で発光させる動作パターン、発光手段が複数ある場合に一部の発光手段のみ表示させる動作パターン等が挙げられる。
なお、本発明は、パチンコ機にも適用可能であり、パチンコ機が備える発光手段としては、枠ランプ、演出ボタン、役物等が挙げられる。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/上部ランプ、サイドランプ>
上部ランプ142やサイドランプ144は、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
一方、上部ランプ142やサイドランプ144は、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が開放されている場合)に、白色で点灯し、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯する。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/ナビランプ>
ナビランプ149a~149cは、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点灯と消灯を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
一方、ナビランプ149a~149cは、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が開放されている場合)に、白色で点灯し、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯する。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/リールバックライト、タイトルパネル>
リールバックライト148やタイトルパネル162は、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点灯と消灯を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である一方で、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯し、前面扉102の開放や閉鎖は、動作チェック条件となっていない。
<動作チェック/演出手段(発光手段)/演出ボタン、ストップボタン>
演出ボタン192とストップボタン137~139は、動作チェック開始条件を満たした場合(本例では、動作チェックの対象となった場合)に、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、赤色の点灯→青色の点灯→緑色の点灯→赤色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である一方で、動作チェック開始条件を満たしていない場合(本例では、動作チェックの対象となっていない場合)に、消灯し、前面扉102の開放や閉鎖は、動作チェック開始条件となっていない。
なお、本願明細書においては、上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、ストップボタン137~139、タイトルパネル162等のLEDで構成される発光手段を、総称して「LED」という場合があり、これらの発光手段の動作チェックを「LEDチェック」という場合があるが、本発明に係る「発光手段」はLEDに限定されるものではない。
また、上部ランプ142およびサイドランプ144は、スロットマシン100の上部の領域に配置された発光手段であることから、これらの発光手段または当該発光手段を構成する一または複数のLEDを総称して、「上部領域のLED」、または、単に「上部領域」という場合がある。
また、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139は、スロットマシン100の中央部の領域に配置された発光手段であることから、これらの発光手段または当該発光手段を構成する一または複数のLEDを総称して、「中央部領域のLED」、または、単に「中央部領域」という場合がある。
また、タイトルパネル162は、スロットマシン100の下部の領域に配置された発光手段であることから、これらの発光手段または当該発光手段を構成する一または複数のLEDを総称して、「下部領域のLED」、または、単に「下部領域」という場合がある。
<動作チェック/設定変更・設定確認モード>
次に、動作チェックの説明に先立って、設定変更・設定確認モードについて説明する。
本実施形態に係る遊技台は、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源を投入した場合(または、電源の投入後、所定時間が経過する前(制御部が設定キーのオン・オフの状態を確認する前)に設定キーをオンにした場合)に、設定変更が可能な設定変更モードに移行可能である。
ここで、設定変更とは、遊技台の設定値を変更することをいい、本例では、設定値(設定1~設定6のいずれか)を払出枚数表示器127に表示しながら、操作手段(設定スイッチ)による押下操作を1回検出する毎に、現在設定されている設定値1~6に対して1ずつ加算更新し、設定値が6を超えると1に戻ることを繰り返して実行することで、設定値を変更することが可能である。
また、設定変更モードにおいて、操作手段(本例では、スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値が確定して設定変更が完了し、設定キーがオフの状態で前面扉102が閉鎖されると、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行する。
なお、操作手段(設定スイッチ)の押下操作を行わずに操作手段(スタートレバー135)の操作を実行した場合や、操作手段(設定スイッチ)の押下操作を繰り返すことにより設定値が1周(例えば、設定5→設定6→設定1→…→設定5)して操作手段(スタートレバー135)の操作を実行した場合には、前回の設定と同じ設定となる。
本実施形態に係る遊技台は、電源を投入した後に、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした場合に、設定確認が可能な設定確認モードに移行可能である。
ここで、設定確認とは、遊技台の設定値を確認することをいい、本例では、操作手段(設定スイッチ)による押下操作によって、初期設定された設定値(例えば、設定1)、または、設定変更によって設定された設定値(設定1~設定6のいずれか)を払出枚数表示器127に表示することで、設定値を確認することが可能である。
なお、本願明細書においては、設定変更が可能な設定変更モードと、設定確認が可能な設定確認モードを総称して、設定変更・設定確認モードという場合があり、設定変更・設定確認モードには、設定変更のみが可能な設定変更モードと、設定確認のみが可能な設定確認モードと、設定変更および設定確認が可能なモードが含まれる。
<動作チェック/電源投入→メニューの選択>
図8(b)は、設定変更・設定確認モードにおける液晶表示装置157のメニュー画面の表示例と、本体101内部に配設されたLED基板101aの表示例を示した図である。
設定変更・設定確認モード中に設定変更の操作が行われた場合には、払出枚数表示器127において、設定値(設定1~設定6のいずれか)が表示されるとともに、図8(b)の下方に示すように、LED基板101aにおいて、設定値が変更中(未定)であることを示す数値(本例では0)が表示される。一方、設定変更・設定確認モード中に設定確認の操作が行われた場合には、払出枚数表示器127およびLED基板101aにおいて、現在の設定値を示す数値(本例では、設定3を示す3)が表示される。
また、本例の設定変更・設定確認モードでは、液晶表示装置157において、メニュー画面(設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193a(操作手段)を操作することで、メニュー画面(設定画面)において、設定変更履歴、エラー履歴、システム音量設定、省電力モード設定、動作チェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。なお、設定変更・設定確認モードにおいて選択可能な項目は、本例に限定されないことは言うまでもない。
例えば、メニュー画面(設定画面)において、設定変更履歴の項目が選択されると、過去の設定変更や設定確認の履歴を表示することが可能であり、エラー履歴の項目が選択されると、当該遊技台において過去に発生したエラーの履歴や、前面扉102の開放閉鎖、電源投入、電断復電等の履歴を表示することが可能である。
また、メニュー画面(設定画面)において、システム音量設定の項目が選択されると、遊技店の店員等の管理者のみが設定可能な最大音量や、エラー(例えば、前面扉102の開放)の発生時に出力するエラー音(扉開放報知音)の音量の設定等が可能であり、省電力モード設定の項目が選択されると、省電力モードの設定(例えば、スピーカ272,277の音量設定やLEDの輝度等の簡易設定)等が可能である。なお、システム音量設定と省電力モード設定の詳細については、図22~図27を用いて後述する。
また、メニュー画面(設定画面)において、動作チェックの項目が選択されると、スロットマシン100が備えるLEDやスピーカ272,277の動作チェックが可能である。以下、この動作チェックについて詳細に説明する。
本例によれば、動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
<動作チェック/動作チェックの選択>
図8(c)は、メニュー画面において動作チェックMCの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(d)は、動作チェックMCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面において動作チェックMCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図8(d)に示すように、液晶表示装置157において、動作チェックメニュー画面MCMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、動作チェックメニュー画面MCMにおいて、LEDチェックLC、スピーカチェックSCのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
本例によれば、第一の或る演出手段(LED)の動作チェック中は、第二の或る演出手段の動作チェックが不可能であり、第二の或る演出手段(スピーカ)の動作チェック中は、第一の或る演出手段の動作チェックが不可能であるため、個々の演出手段の動作チェックをより確実に行うことができる。
<動作チェック/LEDチェック>
図9(a)は、図8(d)を用いて説明した動作チェックメニュー画面MCMにおいて、LEDチェックLCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
動作メニュー画面MCMにおいてLEDチェックLCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図9(a)に示すように、液晶表示装置157において、LEDチェック領域メニュー画面LEMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、LEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、LEDの動作チェックの対象領域(本例では、上部領域AE、中部領域CE、下部領域UE)のいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
LEDチェック領域メニュー画面LEMにおける上部領域とは、スロットマシン100の上部の領域に配置されたLED(本例では、上部ランプ142およびサイドランプ144)の動作チェックを示しており、これらのLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)の動作チェックを行いたい場合には、図9(b)に示すように、上部領域UEの項目を仮選択した後に、OKボタン193aを押下する。
図9(b)は、図9(a)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、上部領域AEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、上部領域AEの項目が選択されたことから、上部領域に配置されたLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、上部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「上部・サイドランプ確認中」という文字列の表示)を行うとともに、上部領域のLEDチェックが開始される。
LEDチェック領域メニュー画面LEMにおける中央部領域とは、スロットマシン100の中央部の領域に配置されたLED(本例では、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)の動作チェックを示しており、これらのLED(リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)の動作チェックを行いたい場合には、中央部領域CEの項目を仮選択した後に、OKボタン193aを押下する。
図9(c)は、図9(a)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、中央部領域CEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、中央部領域CEの項目が選択されたことから、中央部領域に配置されたLED(リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、中央部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「バックライト・リール下ランプ ボタン確認中」という文字列の表示)を行うとともに、中央部領域のLEDチェックが開始される。
LEDチェック領域メニュー画面LEMにおける下部領域とは、スロットマシン100の下部の領域に配置されたLED(本例では、タイトルパネル162)の動作チェックを示しており、これらのLED(タイトルパネル162)の動作チェックを行いたい場合には、下部領域UEの項目を仮選択した後に、OKボタン193aを押下する。
図9(d)は、図9(a)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、下部領域UEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、下部領域UEの項目が選択されたことから、下部領域に配置されたLED(タイトルパネル162)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、下部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「タイトルパネル確認中」という文字列の表示)を行うとともに、下部領域のLEDチェックが開始される。
本例によれば、動作チェックは、動作チェックを実行していない領域に配置された或る演出手段は或る動作パターンに基づいた動作を実行しないため、動作チェックの対象となっている演出手段が分かりやすくなり、動作チェックをより確実に行うことができる。
<動作チェック/スピーカチェック>
図10(a)は、図8(d)に示す動作チェックメニュー画面MCMにおいて、スピーカチェック項目SCが仮選択された状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
動作メニュー画面MCMにおいてスピーカチェックSCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図10(a)に示すように、液晶表示装置157において、スピーカチェック中であることを報知する表示(本例では、「スピーカ確認中」という文字列の表示)を行うとともに、スピーカチェックが開始される。なお、スピーカチェックの詳細については、図15等を用いて後述する。
<動作チェック/上部領域のLEDチェック(扉開放)>
図10(b),(c)および図11(a)~(c)は、設定変更・設定確認モードにおいて、扉開放の状態で、上部領域のLEDチェックが選択されるまでの流れを時系列で示した図である。
図10(b)に示す状態は、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源が投入された状態である。
当該状態では、前面扉102が開放されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯している。
続く図10(c)に示す状態は、メニュー画面において動作チェックMCの項目が仮選択された状態であり、図11(a)に示す状態は、動作チェックMCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の状態であり、図11(b)に示す状態は、LEDチェックLCの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の状態である。
本例では、いずれの状態も扉開放中であることから、扉開放報知を継続し、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯する。
図11(c)に示す状態は、図11(b)に示すLEDチェック領域メニュー画面LEMにおいて、上部領域AEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された状態である。
本例では、上部領域AEの項目が選択されたことから、上部領域に配置されたLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)が動作チェックの対象となり、液晶表示装置157において、上部領域のLEDのチェック中であることを報知する表示(本例では、「上部・サイドランプ確認中」という文字列の表示)を行うが、LEDチェックよりも扉開放報知が優先されることから、上部領域のLEDチェックを開始することなく、扉開放報知を継続し、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯する。
本例によれば、或る演出手段のうちの一部(上部ランプ142およびサイドランプ144)は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。
また、LEDチェック中であっても扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、扉開放報知とLEDチェックの態様が異なるため、扉開放報知と動作チェックの違いを分かりやすく区別することができ、利便性を高めることができる。
<動作チェック/上部領域のLEDチェック(扉閉鎖)>
図11(d)および図12(a)~(c)は、扉閉鎖の状態で、上部領域のLEDチェックが選択された後に、扉が閉鎖され、上部領域のLEDチェックが実行されるまでの流れを時系列で示した図である。
図11(d)に示す状態は、図11(c)を用いて説明した、扉閉鎖の状態で、上部領域のLEDチェックが選択された状態において、扉が閉鎖された状態である。
当該状態では、上部領域のLEDチェックが選択された状態において前面扉102が閉鎖されたことから、扉開放報知を終了する。
また、上部領域(上部ランプ142およびサイドランプ144)のLEDは、動作チェック開始条件を満たした(前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった)ことから、上部領域のLEDチェックを開始するが、中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)は、動作チェック開始条件を満たしていない(前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となっていない)ことから、消灯する。
上述の通り、上部領域のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、青色の点灯→緑色の点灯→赤色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
具体的には、上部領域のLEDチェックでは、図11(d)に示すように、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)を青色で点灯し、所定時間(例えば、3秒)の経過後に、図12(a)に示すように、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)を赤色で点灯し、所定時間(例えば、3秒)の経過後に、図12(b)に示すように、上部領域(上部ランプ142およびサイドランプ144)のLEDを緑色で点灯し、以降、この順番で点灯を繰り返し実行する。
<動作チェック/中央部領域のLEDチェック(扉閉鎖)>
図12(c),(d)および図13(a),(b)は、扉閉鎖の状態で、上部領域のLEDチェック中に中央部領域のLEDチェックが選択され、中央部領域のLEDチェックが実行されるまでの流れを時系列で示した図である。
図12(c)に示す状態は、図11(d),図12(a),(b)を用いて説明した、上部領域のLEDチェック中に、中央部領域のLEDチェックが仮選択された状態であり、図12(d)は、中央部領域CEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
図12(d)に示す状態では、中央部領域のLED(リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、およびストップボタン137~139)は、動作チェック開始条件を満たした(前面扉102が閉鎖され、かつ、動作チェックの対象となった)ことから、中央部領域のLEDチェックを開始する。
上述の通り、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点滅を行う動作パターンに基づいた発光)を実行可能であり、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、赤色の点灯→青色の点灯→緑色の点灯→赤色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
具体的には、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)のLEDチェックでは、図12(d)に示すように、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)を白色で点灯した後、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図13(a)に示すように、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)を消灯し、以降、白色の点灯と消灯を繰り返し実行する。
また、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)のLEDチェックでは、図12(d)に示すように、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)を赤色で点灯した後、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図13(a)に示すように、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)を青色で点灯し、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図13(b)に示すように、中央部領域の他の一部のLED(演出ボタン192、ストップボタン137~139)を緑色で点灯し、以降、この順番で点灯を繰り返し実行する。
本例によれば、扉が閉鎖されている状態でも動作チェックが可能であるため、利便性を高めることができる。また、動作チェックの対象となっているLED以外は消灯されるため、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
<動作チェック/中央部領域のLEDチェック(扉閉鎖→扉開放)>
図13(c)は、扉閉鎖の状態で、中央部領域のLEDチェックを実行しているときに、扉が開放された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が開放されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯している。
扉閉鎖中は、中央部領域の一部のLED(ナビランプ149a~149c、リールバックライト148)において、白色の点灯と消灯を繰り返し実行するが、LEDチェックよりも扉開放報知が優先されることから、扉開放中は、ナビランプ149a~149cのLEDチェック(白色の点灯と消灯)を中断し、扉開放報知(白色で点灯)を優先して実行する。
本例によれば、或る演出手段のうちの一部(ナビランプ149a~149c)は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。
また、LEDチェック中であっても扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、扉開放報知とLEDチェックの態様が異なるため、扉開放報知と動作チェックの違いを分かりやすく区別することができ、利便性を高めることができる。
<動作チェック/中央部領域のLEDチェック(扉開放→扉閉鎖)>
図13(d)は、扉開放の状態で、中央部領域のLEDチェックを実行しているときに、扉が閉鎖された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が閉鎖されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を終了しており、ナビランプ149a~149cの扉開放報知(白色で点灯)を終了し、LEDチェック(白色の点灯と消灯)を再開している。
なお、ナビランプ149a~149cのLEDチェックは、白色の点灯を始めから再開してもよいし、白色の消灯を始めから再開してもよいし、扉開放中は、LEDチェック(白色の点灯と消灯)をバックグランドで実行し、扉が閉鎖された場合に、バックグランドで実行中の状態(例えば、白色の点灯の途中)から再開してもよい。すなわち、扉の開放前は、ナビランプ149a~149cとリールバックライト148のLEDチェック(点灯態様)が同期するが、扉の開放後は、ナビランプ149a~149cのLEDチェックのみが中断されるため、再び扉が閉鎖された後は、ナビランプ149a~149cとリールバックライト148のLEDチェック(点灯態様)が非同期になってもよい。
<動作チェック/下部領域のLEDチェック(扉閉鎖)>
図14(a)~(c)は、中央部領域のLEDチェック(扉閉鎖)の実行中に、下部領域のLEDチェックが選択され、下部領域のLEDチェックが実行されるまでの流れを示した図である。
図14(a)に示す状態は、中央部領域のLEDチェック中に、下部領域のLEDチェックが仮選択された状態であり、図14(b)は、下部領域UEの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
図14(b)に示す状態では、下部領域のLED(タイトルパネル162)は、動作チェック開始条件を満たした(動作チェックの対象となった)ことから、下部領域のLEDチェックを開始する。
上述の通り、下部領域のLED(タイトルパネル162)のLEDチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、白色の点灯と消灯を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能である。
具体的には、下部領域のLED(タイトルパネル162)のLEDチェックでは、図12(b)に示すように、下部領域のLED(タイトルパネル162)を白色で点灯した後、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図14(c)に示すように、下部領域のLED(タイトルパネル162)を消灯し、以降、白色の点灯と消灯を繰り返し実行する。
本例によれば、扉が閉鎖されている状態でも動作チェックが可能であるため、利便性を高めることができる。また、動作チェックの対象となっているLED以外は消灯されるため、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
<動作チェック/下部領域のLEDチェック(扉閉鎖→扉開放)>
図14(d)は、扉閉鎖の状態で、下部領域のLEDチェックを実行しているときに、扉が開放された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が開放されたことから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯している。
一方、下部領域のLED(タイトルパネル162)は扉の開閉の影響を受けないことから、扉開放中もLEDチェック(白色の点灯と消灯)を継続する。
<動作チェック/スピーカチェック(扉開放)>
図15(a)は、図8(d)を用いて説明した動作チェックメニュー画面MCMにおいて、スピーカチェックSCの項目が仮選択された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が開放されていることから、扉開放を報知する扉開放報知を開始しており、本例では、扉開放報知として、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯するとともに、図示しないスピーカから、扉開放音(本例では、「扉が開いています」という音声)を出力している。
図15(b)は、動作チェックメニュー画面MCMにおいて、スピーカチェック項目SCが仮選択された状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
動作メニュー画面MCMにおいてスピーカチェックSCの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、液晶表示装置157において、スピーカチェック中であることを報知する表示(本例では、「スピーカ確認中」という文字列の表示)を行うとともに、スピーカチェックが開始される。
本例のスピーカチェックでは、或る動作パターンに基づいた動作(本例では、右下スピーカの音声出力→左下スピーカの音声出力→上部スピーカの音声出力→右下スピーカの音声出力→…を繰り返す動作パターンに基づいた音声出力)を実行可能である。
具体的には、スピーカチェックでは、図15(b)に示すように、スロットマシン100の正面右下に配置された右下スピーカから、チェック音(本例では、「右下スピーカテスト中」という音声)を出力し、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図15(c)に示すように、スロットマシン100の正面左下に配置された左下スピーカから、チェック音(本例では、「左下スピーカテスト中」という音声)を出力し、所定時間(例えば、5秒)の経過後に、図15(d)に示すように、スロットマシン100の上部に配置された上部スピーカから、チェック音(本例では、「上部スピーカテスト中」という音声)を出力し、以降、この順番で音声を繰り返し出力する。
なお、本例では、扉開放中であることから、スピーカチェックによるチェック音が各スピーカから順番に出力されるとともに、すべてのスピーカから、扉開放音が出力される。
本例によれば、第一の或る演出手段(LED)は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる部位を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段(スピーカ)は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる部位が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。
また、第一の或る演出手段(LED)の動作チェック中は、第二の或る演出手段の動作チェックが不可能であり、第二の或る演出手段(スピーカ)の動作チェック中は、第一の或る演出手段の動作チェックが不可能であるため、個々の演出手段の動作チェックをより確実に行うことができる。
また、発光手段(LED)の動作チェックは目で確認する必要があり、動作チェックの対象を手動で切り替えて確実に動作チェックを行うことができ、音出力手段(スピーカ)の動作チェックは耳で確認すればよく、動作チェックの対象を自動で切り替えて簡易に動作チェックを行うことができる。
また、動作チェックにおいて、扉開放報知音を出力しながら動作チェック音を出力可能なため、扉の開放を外部に知らせつつ動作チェックを同時に行うことができ、利便性を高めることができる。
<動作チェック/スピーカチェック(扉開放→扉閉鎖)>
図16(a)は、扉開放の状態で、スピーカチェックを実行しているときに、扉が閉鎖された状態を示した図である。
当該状態では、前面扉102が閉鎖されたことから、扉開放音の出力を終了する一方で、スピーカチェックは扉の開閉の影響を受けないことから、扉開放中に実行していたスピーカチェックを継続している。
<動作チェック/設定キーの操作>
図16(b)~(d)は、中央部領域のLEDチェック(扉開放)の実行中に、設定確定のレバー操作が実行され、設定キーを戻す前に前面扉102が閉鎖されるまでの流れを示した図である。
上述の通り、スロットマシン100では、設定変更・設定確認モードにおいて、操作手段(スタートレバー135)による押下操作を受け付けた場合に、設定値が確定して設定変更が完了し、設定キーがオフの状態(設定キーを初期位置に戻した状態)で前面扉102が閉鎖されると、通常遊技が可能な通常遊技状態に移行する。
しかしながら、本例では、図16(d)に示すように、中央部領域のLEDチェックの実行中に、設定キーがオンの状態(設定キーを初期位置に戻していない状態)で前面扉102が閉鎖されたことから、通常遊技状態に移行せず、デモ画面も表示されない。
動作チェックは設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定変更を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定変更のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
図17(a)~(c)は、中央部領域のLEDチェック(扉開放)の実行中に、設定キーを戻した後に前面扉102が閉鎖されるまでの流れを示した図である。
本例では、図17(b),(c)に示すように、中央部領域のLEDチェックの実行中に、設定キーがオフの状態(設定キーを初期位置に戻した状態)で前面扉102が閉鎖されたことから、通常遊技状態に移行し、デモ画面を表示している。
また、設定変更・設定確認モードが終了し、通常遊技状態に移行したことから、動作チェック(LEDチェックやスピーカチェック)を強制的に終了し、LEDは、LEDチェックに基づく発光から、演出用発光態様に基づく発光に変化し、スピーカは、スピーカチェックに基づく音声出力から、演出用音声態様に基づく音声出力に変化している。
本例によれば、動作チェックは、設定キーの操作に伴う設定変更中または設定確認中に実行可能であり、動作チェック中に設定キーをオンからオフにしたことに関連して該動作チェックが終了するため、動作チェックの完了を待つことなく終了させることができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記動作チェックは、設定変更中および設定確認中の少なくとも一方で実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記或る動作パターンに基づいた動作を実行しない、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、動作チェックを実行していない領域に配置された或る演出手段は或る動作パターンに基づいた動作を実行しないため、動作チェックの対象となっている演出手段が分かりやすくなり、動作チェックをより確実に行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記或る動作パターンに基づいた動作を実行せず、前記第二の或る演出手段は、前記扉が開放されている状態で、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知を実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、動作チェックを実行していない領域に配置された或る演出手段は或る動作パターンに基づいた動作を実行しないため、動作チェックの対象となっている演出手段が分かりやすくなり、動作チェックをより確実に行うことができる。また、扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作(例えば、上部ランプ142やサイドランプ144、の場合には、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターンに基づいた発光)を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが不可能であり、前記第一の或る演出手段および前記第二の或る演出手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第二の或る演出手段は、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知を実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、演出手段の動作チェックを行うことができる。
また、前記或る演出手段は、光を発光可能な複数の発光手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)であり、前記複数の発光手段は、第一の発光手段と第二の発光手段を含み、前記第一の発光手段(例えば、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記第二の発光手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c)は、前記扉が開放されている状態で、前記動作を実行せず、前記動作チェックが不可能であり、前記第二の発光手段は、前記扉が開放されている状態で、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知(例えば、図10(b)に示す扉開放報知)を実行可能であり、前記扉開放報知は、前記或る動作パターンとは異なる動作パターンに基づく動作(例えば、上部領域のLED(上部ランプ142およびサイドランプ144)と中央部領域のLEDの一部(ナビランプ149a~149c)を白色で点灯)であってもよい。
このような構成とすれば、扉開放報知を実行可能であるため、扉が開放していることを外部に知らせながら、第一の発光手段の動作チェックを行うことができる。
また、前記複数の発光手段は、前記遊技台において異なる領域に配置され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記第二の発光手段は、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックが可能であってもよい。
このような構成とすれば、扉が閉鎖されている状態でも動作チェックが可能であるため、利便性を高めることができる。
また、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記発光手段は消灯するものであってもよい。
このような構成とすれば、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
また、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第一の発光手段は、消灯し、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックを実行していない前記領域に配置された前記第二の発光手段は、前記扉開放報知を実行するものであってもよい。
このような構成とすれば、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
また、前記或る動作パターンは、一または複数の色で前記発光手段を点滅させる点滅パターン(例えば、青色の点灯→赤色の点灯→緑色の点灯→青色の点灯→…を繰り返す動作パターン)であり、前記扉開放報知は、或る色で前記第二の発光手段を点灯(例えば、白色で点灯)させる動作であってもよい。
このような構成とすれば、扉開放報知と動作チェックの違いを分かりやすく区別することができ、利便性を高めることができる。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記動作チェックの設定を実行可能な動作チェック設定画面(例えば、図8(d)等に示す動作チェックメニュー画面MCM)を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記動作チェック設定画面が消え、演出表示が開始され、前記設定変更が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記動作チェック設定画面が継続して表示されるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更の作業を忘れないようにさせることができ、遊技の公平性を担保することができる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、操作手段(例えば、十字キー193b、OKボタン193a)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段は、複数の領域で構成され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、上部領域、中央部領域、下部領域)を前記操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、スピーカ272,277等の音出力手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、右下、左下、上部)が前記操作手段による操作によらずに自動で切り替わる、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、操作手段(例えば、十字キー193b、OKボタン193a)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段は、複数の領域で構成され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、上部領域、中央部領域、下部領域)を前記操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、スピーカ272,277等の音出力手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、右下、左下、上部)が前記操作手段による操作によらずに自動で切り替わり、前記第一の或る演出手段の前記動作チェック中は、前記第二の或る演出手段の前記動作チェックが不可能であり、前記第二の或る演出手段の前記動作チェック中は、前記第一の或る演出手段の前記動作チェックが不可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。また、第一の或る演出手段の動作チェック中は、第二の或る演出手段の動作チェックが不可能であり、第二の或る演出手段の動作チェック中は、第一の或る演出手段の動作チェックが不可能であるため、個々の演出手段の動作チェックをより確実に行うことができる。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、操作手段(例えば、十字キー193b、OKボタン193a)と、演出手段(例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段、スピーカ272,277等の音出力手段、液晶表示装置157等の表示手段)と、を備えた遊技台であって、前記演出手段は、或る動作パターンに基づいた動作を実行可能な或る演出手段を含み、前記或る演出手段は、前記遊技台の前方から前記動作のチェック(以下、「動作チェック」という。)が可能な位置に配置され、前記或る演出手段は、複数の領域で構成され、該領域ごとに前記動作チェックが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第一の或る演出手段」という。例えば、上部ランプ142、サイドランプ144、ナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139等の発光手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、上部領域、中央部領域、下部領域)を前記操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、前記或る演出手段のうちの一部(以下、「第二の或る演出手段」という。例えば、スピーカ272,277等の音出力手段)は、前記動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる前記領域(例えば、右下、左下、上部)が前記操作手段による操作によらずに自動で切り替わり、前記動作チェックは、設定キーの操作に伴う設定変更中および設定確認中のうちの少なくとも一方で実行可能であり、前記動作チェックの実行中に前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して該動作チェックが終了する、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第一の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域を操作手段による操作によって切り替えることが可能であり、第二の或る演出手段は、動作チェックにおいて、該動作チェックの対象となる領域が操作手段による操作によらずに自動で切り替わるため、確実に動作チェックを行いたい演出手段と、自動で切り替えて簡易に動作チェックを行いたい演出手段を切り分けることができ、動作チェックの利便性を高めることができる。また、動作チェックは、設定キーの操作に伴う設定変更中または設定確認中に実行可能であり、動作チェック中に設定キーをオンからオフにしたことに関連して該動作チェックが終了するため、動作チェックの完了を待つことなく終了させることができる。
また、前記第一の或る演出手段は、音を出力可能な複数の音出力手段であり、前記第二の或る演出手段は、光を発光可能な複数の発光手段であってもよい。
このような構成とすれば、発光手段の動作チェックは目で確認する必要があり、動作チェックの対象を手動で切り替えて確実に動作チェックを行うことができ、音出力手段の動作チェックは耳で確認すればよく、動作チェックの対象を自動で切り替えて簡易に動作チェックを行うことができる。
また、開閉可能な扉(例えば、前面扉102)を備え、前記音出力手段は、前記扉が開放されている状態で、該扉が開放されていることを示唆する扉開放報知音(例えば、「扉が開いています」といった音声や、ピーピーといった警告音)を実行可能であり、前記或る動作パターンは、前記動作チェックの対象となる前記領域を特定することが可能な音声(例えば、図15に示す、「右下スピーカテスト中」→「左下のスピーカテスト中」→「上部スピーカテスト中」といった音声)を含む動作チェック音を、前記音出力手段から出力させる動作パターンであり、前記扉開放報知音は、前記動作チェック音とは異なる音であり、前記音出力手段は、前記扉が開放されている状態で前記動作チェックが可能であり、該動作チェックにおいて、前記扉開放報知音を出力しながら前記動作チェック音を出力可能であってもよい。
このような構成とすれば、扉の開放を外部に知らせつつ動作チェックを同時に行うことができ、利便性を高めることができる。
また、開閉可能な扉(例えば、前面扉102)を備え、前記複数の発光手段は、第一の発光手段と第二の発光手段を含み、前記第一の発光手段は、前記扉が開放されている状態で、前記動作チェックが可能であり、前記第二の発光手段は、前記扉が開放されている状態で、前記動作を実行せず、前記動作チェックが不可能であってもよい。
このような構成とすれば、第二の発光手段の動作チェックのために扉を閉鎖させることで、設定変更等の誤操作を未然に防止できる場合がある。
また、前記扉が閉鎖されている状態で、前記動作チェックの対象となっていない前記領域に配置された前記発光手段は消灯するものであってもよい。
このような構成とすれば、動作チェックの対象となっている領域を分かりやすくすることができ、動作チェックを迅速に行うことができる。
また、前記動作チェックは、設定変更中または設定確認中に実行可能であってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等のみが動作チェックを行うことができる。
また、表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記動作チェックが実行可能な動作チェック画面(例えば、図8(d)等に示す動作チェックメニュー画面MCM)を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記動作チェック画面が消え、遊技に関する演出表示が開始され、前記設定変更が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記動作チェック画面が継続して表示されるものであってもよい。
動作チェックは設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定変更を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定変更のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
また、本発明に係る「演出手段」は、液晶表示装置157等の表示手段であってもよいし、シャッタ163等の可動体であってもよい。
また、本発明に係る遊技台は、或るエラーの報知が実行可能な遊技台であって、前記或るエラーは、前記遊技台において発生し得る複数種類のエラーのうちの少なくとも一つのエラーであり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に電源を投入した際に該或るエラーが継続している場合には、設定変更操作の一部として設定キーを操作しても設定値の変更が不可能な状態(以下、「第一の状態」という。)となり、前記電源を投入した際に前記或るエラーが発生していない状態には、設定値の変更が可能な状態(以下、「第二の状態」という。)と、設定値の確認が可能な状態(以下、「第三の状態」という。)が含まれ、前記設定変更操作の一部として前記設定キーによる或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記第二の状態となり、前記電源を投入した後に前記或る操作が行われた場合には、前記第三の状態となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記第一の状態となり、該第一の状態において該或るエラーが解消された場合には、前記第三の状態に移行可能である、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、或るエラーの報知が実行可能な遊技台であって、前記或るエラーは、前記遊技台において発生し得る複数種類のエラー(例えば、メダル投入異常1~4、メダル払出異常1~3、オーバーフロー異常、RAM不良、入賞異常等)のうちの少なくとも一つのエラーであり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に電源を投入した際に該或るエラーが継続している場合には、設定変更操作の一部として設定キーを操作(例えば、設定キースイッチを回転してオンにする操作)しても設定値の変更が不可能な状態(以下、「第一の状態」という。設定変更不可能状態)となり、前記電源を投入した際に前記或るエラーが発生していない状態には、設定値の変更が可能な状態(以下、「第二の状態」という。)と、設定値の確認が可能な状態(以下、「第三の状態」という。)が含まれ、前記設定変更操作の一部として前記設定キーによる或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、前記第二の状態となり、前記電源を投入した後に前記或る操作が行われた場合には、前記第三の状態となり、前記或るエラーが発生している状態で電断し、該電断後に前記設定変更操作の一部として前記或る操作が行われた状態で前記電源を投入した場合には、設定値の変更が不可能な前記第一の状態となり、該第一の状態において該或るエラーが解消された場合には、設定値の変更が可能な状態に移行することなく、設定値の確認が可能となり、前記或るエラーの報知(例えば、或るエラーの報知)が開始された後で前記第一の状態であることの報知が開始される(例えば、設定変更不可能状態報知を行う)、ことを特徴とする遊技台であってもよい。
本実施形態に係る遊技台によれば、設定値を変更する操作が完了して遊技が開始された後に或るエラーが発生し、設定値を変更する操作が無駄になってしまうような事態を回避することができ、作業性を高めることができる。また、或るエラーの報知が開始された後で第一の状態であることを報知するため、或るエラーが発生していることと、設定値の変更が不可能であることを分かりやすく報知することができ、作業性をより高めることができる。また、エラーの解消後に、設定値の変更が可能な状態に移行することなく設定値の確認を行うことができるため、エラーの解消後も確実に設定変更ができないようにすることができるとともに、エラーによって設定値が誤った値に変更されていないかどうか(誤作動していないかどうか)を確実に確認することができ、作業性を高めることができる。
<賭数警告報知>
次に、図18~図21を用いて、賭数警告報知について説明する。なお、図18~図21の各図は、スロットマシン100の主要部位を示した概略図(正面図)である。
<賭数警告報知/報知手段、表示手段、状態報知手段>
最初に、賭数警告報知が実行可能な報知手段について説明する。本例に係るスロットマシン100は、推奨される賭数とは異なる賭数による遊技が実行された場合に、賭数警告報知(警告報知)を実行可能な報知手段を備える。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、表示が可能な表示手段を備える。スロットマシン100が備える表示手段としては、例えば、図1を用いて説明した液晶表示装置(演出画像表示装置)157、払出枚数表示器127、貯留枚数表示器125、遊技情報表示器126等が挙げられ、本例では、液晶表示装置やLEDで構成される。
報知手段として表示手段を適用した場合、例えば、液晶表示装置126において、通常背景を表示しつつ、「2枚賭け遊技!3枚賭けするのじゃ!!」といった文字列を表示することや、液晶表示装置126の全ての表示領域を用いて、「3枚賭け遊技を行ってください」といった文字列を含む画像を表示すること等が、賭数警告報知の一例に該当する。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、音の出力が可能な音出力手段を備える。スロットマシン100が備える音出力手段としては、例えば、図2を用いて説明したスピーカ272,277等が挙げられる。
報知手段として音出力手段を適用した場合、例えば、スピーカ272,277から、警告音を出力することや、ストップボタン137~139やスタートレバー135の操作に関連して警告音を出力することや、「2枚賭けです。注意してください」、「3枚賭け遊技を行ってください」といった音声を出力すること等が、賭数警告報知の一例に該当する。
スロットマシン100は、報知手段の一つとして、光を発光(出力)することが可能な発光手段を備える。スロットマシン100が備える発光手段としては、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、上述の操作ナビを行うためのナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、タイトルパネル162、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等が挙げられ、本例では、いずれの発光手段もLEDで構成される。
報知手段として発光手段を適用した場合、例えば上部ランプ142やサイドランプ144を点滅させることや、ストップボタン137~139やスタートレバー135の発光色を変化させること等が、賭数警告報知の一例に該当する。
本例のタイトルパネル162は、遊技者から視認可能な位置に設けられた状態報知手段としても機能する。詳細は後述するが、タイトルパネル162(状態報知手段)は、第一の状態であることを示唆する第一の報知と、第二の状態であることを示唆する第二の報知を実行可能である。
<賭数警告報知/遊技性>
次に、本例のスロットマシン100の遊技性について説明する。
本例に係るスロットマシン100は、2枚賭け遊技(第一の賭数)による遊技が推奨される2枚賭け推奨遊技(第一の状態)と、3枚賭け遊技(第二の賭数)による遊技が推奨される3枚賭け推奨遊技(第二の状態)と、を有して構成される。
第一の状態は、2枚賭け遊技(第一の賭数)による遊技においてボーナス(或る内部当選役)に内部当選した場合に第二の状態に移行する通常遊技である。一方、第二の状態は、3枚賭け遊技(第二の賭数)による遊技において或る内部当選役に入賞することが無いAT遊技であり、第二の状態よりも第一の状態の方が遊技者にとって不利な状態である。
図18(a)~(d),図19(a)~(d),図20(a)に示す状態は、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)であり、図20(b)~(d),図21(a)~(b)に示す状態は、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)である。
上述の通り、本例のタイトルパネル162は、第一の状態であることを示唆する第一の報知と、第二の状態であることを示唆する第二の報知を実行可能であり、本例では、図18(a)~図20(a)に示す2枚賭け推奨遊技(第一の状態)では、タイトルパネル162を消灯することで、第一の報知を実行している。
一方、図20(b)~図21(b)に示す3枚賭け推奨遊技(第二の状態)では、通常遊技と同じ報知態様でタイトルパネル162を点灯することで、第二の報知を実行している。
なお、本発明に係る「第一の報知」や「第二の報知」の報知態様は、特に限定されず、例えば、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)では、通常遊技とは異なる報知態様での報知を実行(例えば、タイトルパネル162を特別な発光パターンで点灯する)ことで、第二の報知を実行してもよい。
また、本発明に係る「状態報知手段」は、タイトルパネル162に限定されず、例えば、図1を用いて説明した上部ランプ142、サイドランプ144、上述の操作ナビを行うためのナビランプ149a~149c、各リール110~112のリールバックライト148、演出ボタン192、ストップボタン137~139、スタートレバー135等の発光手段であってもよいし、スピーカ277,277等の音出力手段であってもよい。
<賭数警告報知/実施例>
次に、賭数警告報知の実施例について説明する。
<賭数警告報知/実施例/2枚賭け推奨遊技(第一の状態)>
図18(a)~(d),図19(a)~(d),図20(a)に示す状態は、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)であり、図18(a)に示す状態は、初期出荷後のスロットマシン100において2枚賭け推奨遊技(第一の状態)が開始され、ボーナス(或る内部当選役)に内部当選していない状態(ボーナス非内当状態)である。
この2枚賭け推奨遊技(第一の状態)は、本来は遊技者が遊技をすることがない状態であるが、遊技店の店員等が3枚賭け推奨遊技(第二の状態)に移行させなかった場合等に、遊技が可能となる状態であり、AT抽選が行われないことに加えて、3枚賭け遊技でボーナスに入賞した場合であってもボーナス遊技によるメダルの払い出しが少なく、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)よりも遊技者にとって不利な状態である。
本例では、タイトルパネル162を消灯することで、現在の状態が2枚賭け推奨遊技(第一の状態)であることを示唆する第一の報知を開始している。
本例によれば、第一の状態が本来推奨される遊技状態ではないことや、第二の状態において警告報知が行われた場合には遊技者にとって不利となることを、遊技者や遊技店の店員等に示唆することができ、不利益を与えることを防止することができる。
図18(b)に示す状態は、メダル(遊技媒体)が13枚投入され、3枚が当該遊技の賭数として使用され、残りの10枚が電子的に貯留(クレジット)された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが10枚であることを示す表示(本例では、「10」の数値表示)を行っている。
図18(c)に示す状態は、3枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において3枚賭け遊技(第二の賭数による遊技)が実行された場合に、賭数警告報知(警告報知)を実行しないように構成しているため、ここでは、賭数警告報知を実行しない。
本例によれば、第二の状態において第一の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行し、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないため、本来推奨されるべき第二の状態においてのみ警告報知を行うことで、正しい打ち方を遊技者に示唆することができ、第二の状態に対して悪い印象を与えことを防止することができる。また、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないことで、第二の状態ではないことを気付かせることができる。
また、当該遊技では特定の入賞役(本例では、強チェリー)に内部当選しているが、本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)では予告表示を表示しないように構成しているため、ここでは、特定の入賞役(強チェリー)の内部当選に基づく予告演出を実行しない。
本例によれば、第一の状態では予告表示をしないことで違和感を与え、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
図18(d)に示す状態は、3枚賭け遊技においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、特定の入賞役(強チェリー)が内部当選している状態で第3停止操作が行われたことで、特定の入賞役(強チェリー)に入賞しているが、本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において3枚賭け遊技(第二の賭数による遊技)が実行された場合には、特定の入賞役に入賞した場合であっても払い出しを実行しないように構成しているため、ここでは、払い出しを実行しない。
図19(a)に示す状態は、10枚のクレジットから充当された2枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが8枚(=10-2)であることを示す表示(本例では、「8」の数値表示)を行っている。
図19(b)に示す状態は、2枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において2枚賭け遊技(第一の賭数による遊技)が実行されているため、賭数警告報知を実行しない。また、ボーナス(或る内部当選役)に内部当選していないため、ボーナス非当選状態が維持されている。
図19(c)に示す状態は、2枚賭け遊技、入賞役非当選の状態においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、入賞役に非当選であったことから、払い出しを実行していない。
図19(d)に示す状態は、8枚のクレジットから充当された2枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが6枚(=8-2)であることを示す表示(本例では、「6」の数値表示)を行っている。
図20(a)に示す状態は、2枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)において2枚賭け遊技(第一の賭数による遊技)が実行されているため、賭数警告報知を実行しないが、ボーナス(或る内部当選役)に内部当選したため、ボーナス非内当状態からボーナス内当状態に移行している。
<賭数警告報知/実施例/3枚賭け推奨遊技(第二の状態)>
図20(b)~(d),図21(a)~(b)に示す状態は、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)であり、図20(b)に示す状態は、2枚賭け遊技、ボーナス内当状態においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、レバー操作時(内部抽選時)にボーナスに内部当選したことから、当該遊技の第3停止操作を契機として、2枚賭け推奨遊技(第一の状態)から3枚賭け推奨遊技(第一の状態)に移行するとともに、タイトルパネル162を点灯することで、現在の状態が3枚賭け推奨遊技(第二の状態)であることを示唆する第二の報知を開始している。
本例によれば、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
図20(c)に示す状態は、8枚のクレジットから充当された3枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが5枚(=8-3)であることを示す表示(本例では、「5」の数値表示)を行っている。
図20(d)に示す状態は、3枚賭け遊技においてストップボタン137~139の第3停止操作が行われた状態である。
本例では、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)では予告表示を表示可能に構成しているため、ここでは、特定の入賞役(強チェリー)の内部当選に基づく予告演出を実行するとともに、特定の入賞役(強チェリー)に対応する払い出し(本例では、4枚)を行っている。
図21(a)に示す状態は、9枚のクレジットから充当された2枚が当該遊技の賭数として使用された状態である。
本例では、貯留枚数表示器125において、クレジットが7枚(=9-2)であることを示す表示(本例では、「7」の数値表示)を行っている。
図21(b)に示す状態は、3枚賭け遊技においてスタートレバー135の操作(レバー操作)が行われた状態である。
本例では、3枚賭け推奨遊技(第二の状態)において3枚賭け遊技(第二の賭数による遊技)が実行された場合に、賭数警告報知(警告報知)を実行するように構成しているため、ここでは、賭数警告報知AR(本例では、「2枚賭け遊技! 3枚賭けするのじゃ!!」といった文字列を含む画像の表示)を実行している。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)によれば、報知手段と、複数種類の状態のうちのいずれかの状態に移行させる制御手段(例えば、制御部300)と、を備えた遊技台であって、前記複数種類の状態は、第一の状態と第二の状態を含み、前記第一の状態は、第一の賭数による遊技(例えば、2枚賭け遊技)が推奨される状態であり、前記第二の状態は、第二の賭数による遊技(例えば、3枚賭け遊技)が推奨される状態であり、前記第一の賭数と前記第二の賭数は、異なる数であり、前記報知手段は、推奨される賭数とは異なる賭数による遊技が実行された場合に、該賭数に関する警告報知(例えば、図21(b)に示す賭数警告報知AR)を実行可能であり、前記報知手段は、前記第二の状態において前記第一の賭数による遊技が実行された場合に、前記警告報知を実行し、前記報知手段は、前記第一の状態において前記第二の賭数による遊技が実行された場合に、前記警告報知を実行しない、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、第二の状態において第一の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行し、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないため、本来推奨されるべき第二の状態においてのみ警告報知を行うことで、正しい打ち方を遊技者に示唆することができ、第二の状態に対して悪い印象を与えことを防止することができる。また、第一の状態において第二の賭数による遊技が実行された場合に、警告報知を実行しないことで、第二の状態ではないことを気付かせることができる。
また、前記第二の状態よりも前記第一の状態の方が遊技者にとって不利な状態であってもよい。
このような構成とすれば、第一の状態が本来推奨される遊技状態ではないことや、第二の状態において警告報知が行われた場合には遊技者にとって不利となることを、遊技者や遊技店の店員等に示唆することができ、不利益を与えることを防止することができる。
また、前記第一の状態は、前記第一の賭数による遊技において或る内部当選役(例えば、ボーナス)に内部当選した場合に前記第二の状態に移行する通常遊技であり、前記第二の状態は、前記第二の賭数による遊技において前記或る内部当選役に入賞することが無いAT遊技であってもよい。
また、遊技者から視認可能な位置に設けられた状態報知手段(例えば、図18に示すタイトルパネル162)を備え、前記状態報知手段は、前記第一の状態であることを示唆する第一の報知(例えば、タイトルパネル162を消灯)と、前記第二の状態であることを示唆する第二の報知(例えば、タイトルパネル162を点灯)を実行可能であり、前記第一の報知は、前記第一の状態における前記或る内部当選役の内部当選に関連して前記第二の報知に切り替わり、前記第二の報知の報知態様は、通常遊技における前記状態報知手段の報知態様と同じであってもよい。
このような構成とすれば、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
また、複数種類の表示が可能な表示手段(例えば、液晶表示装置157)を備え、前記複数種類の表示は、背景表示(例えば、図18、図20等に示す、殿と爺が城内の座敷に座っている様子を表す背景表示)と予告表示(例えば、図20(d)に示す、特定の入賞役(強チェリー)の内部当選に基づく予告演出)を含み、前記背景表示は、前記第一の状態と前記第二の状態で同じであり、前記予告表示は、前記第二の状態で表示可能であり、前記第一の状態では表示されないものであってもよい。
このような構成とすれば、第一の状態では予告表示をしないことで違和感を与え、遊技店の店員等が第二の状態に移行し忘れたことに気付かせることができる。また、第一の状態であることが把握可能であるため、遊技者や遊技店の店員等に、自主的に第二の状態に移行させることを促すことができる。
また、前記第一の状態では、第一の背景表示を表示し、前記第二の状態では、第一の背景表示とは異なる第二の背景表示を表示してもよいし、前記第一の背景表示は、第一の状態でのみ表示可能な背景表示(第一の状態専用の背景表示)であってもよい。また、予告表示についても同様に、前記第一の状態では、第一の予告表示を表示し、前記第二の状態では、第一の予告表示とは異なる第二の予告表示を表示してもよいし、前記第一の予告表示は、第一の状態でのみ表示可能な予告表示(第一の状態専用の予告表示)であってもよい。
<メニュー画面(設定画面)>
次に、図22~図27を用いて、メニュー画面(設定画面)について説明する。
図22(a)に示す状態は、前面扉102を開放し、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源が投入された状態である。
本例では、本体101の内部に設けられた設定キーをオンにした状態で電源が投入されたことから、設定変更・設定確認モードに移行し、液晶表示装置157において、メニュー画面(設定画面)が表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、メニュー画面(設定画面)において、設定変更履歴、エラー履歴、システム音量設定、省電力モード設定、動作チェックのいずれかの項目を任意に選択することが可能である。
本例によれば、設定変更や設定確認等の作業とともに、その他の各種設定を実行することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
<メニュー画面(設定画面)/システム音量設定>
次に、図22を用いて、システム音量設定について説明する。システム音量設定では、遊技店の店員等の管理者のみが設定可能な最大音量や、エラー(例えば、前面扉102の開放)の発生時に出力するエラー音の設定等が可能である。
図22(b)は、メニュー画面においてシステム音量設定SSの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(c)は、システム音量設定SSの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面においてシステム音量設定SSの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図22(c)に示すように、液晶表示装置157において、システム音量画面SSMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、システム音量画面SSMにおいて、音出力手段(スピーカ272,277等)から出力する音声の音量(管理者設定音量)を調整することが可能である。
本例では、十字キー193bの右ボタンを押下すると、管理者設定音量を音量1(最小音量)→音量2→音量3(最大音量かつ初期値)の順番で段階的に大きくすることが可能であり、十字キー193bの左ボタンを押下すると、管理者設定音量を音量3(最大音量かつ初期値)→音量2→音量1(最小音量)の順番で段階的に小さくすることが可能であり、OKボタン193aを押下すると、管理者設定音量を設定(記憶)することが可能である。
音量1~3の音圧は、特に限定されないが、例えば、音量1の音圧は80dBであり、音量2の音圧は90dBであり、音量3の音圧は100dBである。また、管理者設定音量の設定値は、3段階に限定されないことは言うまでもない。また、最大音量を初期値として設定する例を示したが、最小音量であってもよいし、その他の音量であってもよい。
図22(d)は、システム音量画面SSMにおいて管理者設定音量を音量2に変更し、OKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、図22(c)に示すシステム音量画面SSMにおいて、十字キー193bの左ボタンが押下されたことから、管理者設定音量の仮選択を、音量3(最大音量かつ初期値)から音量2に変更した後に、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている音量2を、管理者設定音量として設定(記憶)している。
なお、図示は省略するが、メニュー画面において、システム光量設定の項目を追加し、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144、リールバックライト148、ナビランプ149a~149c、演出ボタン192、ストップボタン137~139、タイトルパネル162等)から出力する光の光量(管理者設定光量)を調整することが可能であってもよい。
この場合、十字キー193bの右ボタンを押下すると、管理者設定光量を光量1(最小光量)→光量2→光量3(最大光量かつ初期値)の順番で段階的に大きくすることが可能であり、十字キー193bの左ボタンを押下すると、管理者設定光量を光量3(最大光量かつ初期値)→光量2→光量1(最小光量)の順番で段階的に小さくすることが可能であり、OKボタン193aを押下すると、管理者設定光量を設定(確定)することが可能であってもよい。
光量1~3の輝度は、特に限定されないが、例えば、光量1の輝度は「暗(デューティ比40%)」であり、光量2の輝度は「中(デューティ比70%)」であり、光量3の輝度は「明(デューティ比100%)」である。また、管理者設定光量の設定値は、3段階に限定されないことは言うまでもない。また、最大光量を初期値として設定する例を示したが、最小光量であってもよいし、その他の光量であってもよい。
<メニュー画面(設定画面)/省電力モード設定オフ→オン>
次に、図23を用いて、省電力モード設定について説明する。省電力モード設定では、音量および光量のうちの少なくとも一方に関する設定を実行可能であり、本例では、省電力モードをオンに設定すると、音出力手段(スピーカ272,277等)から出力する音声の音量や、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)から出力する光の光量や、表示手段(液晶表示装置157)の輝度を、省電力に適した数値に変更する(音量を下げる、ステレオ音声をモノラル音声に変更する、光量や輝度を下げる、色を単色にする、スタティック点灯をダイナミック点灯に切り替える等)ことが可能である。
なお、省電力モードの内容は、特に限定されず、例えば、省電力モードをオフからオンにした後に、非遊技状態が所定時間経過した場合に、省電力モードに移行してもよいし、精算ボタンが操作された場合に、強制的に省電力モードに移行してもよいし、或る遊技状態(例えば、AT遊技やボーナス遊技)では省電力モードに移行しないように構成してもよいし、遊技中であっても省電力モードに移行し、音出力手段の音量、発光手段の光量、表示手段の輝度等を制限してもよい。
図23(a),(b)は、システム音量設定から戻ったメニュー画面において、省電力モード設定EMの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(c)は、省電力モード設定EMの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面において省電力モード設定EMの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図23(c)に示すように、液晶表示装置157において、省電力モード設定画面EMMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、省電力モード設定画面EMMにおいて、省電力モード設定のオンとオフの切り替えが可能である。
図23(d)は、省電力モード設定画面EMMにおいて省電力モード設定オンを仮選択している状態の表示例を示した図であり、図24(a)は、省電力モード設定オンが設定された状態の表示例を示した図である。
本例では、図23(c)に示す省電力モード設定画面EMMにおいて、十字キー193bの下ボタンが押下されたことから、図23(d)に示すように、省電力モード設定の仮選択をオフからオンに変更し、省電力モード設定オンを仮選択した後に、図24(a)に示すように、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている省電力モード設定オンを省電力モードとして設定(記憶)している。
<メニュー画面(設定画面)/省電力モード設定オン→システム音量設定>
図24(b),(c)は、省電力モード設定から戻ったメニュー画面において、システム音量設定SSの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(d)は、システム音量設定SSの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、システム音量設定(第一の設定)として音量を音量2(或る音量)に設定した後に、省電力モード設定(第二の設定)として省電力モードをオフからオンに設定した場合に、図24(d)に示すように、システム音量設定(第一の設定)が無効化され、音量2(或る音量)が音量3(初期値。最大音量)に設定されるように構成している。
本例によれば、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、音量に関する設定(第一の設定)が無効化されるため、省電力モードによって設定される音量や光量を確認しつつ、音量に関する再設定を行うことができ、遊技店の店員等の利便性が高まるとともに、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
また、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、第一の設定による音量が最大音量に設定されるため、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
<メニュー画面(設定画面)/省電力モード設定オフ→システム音量設定>
図25(a)は、システム音量画面SSMにおいて管理者設定音量を音量1に変更し、OKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、図22(c)に示すシステム音量画面SSMにおいて、十字キー193bの左ボタンが押下されたことから、管理者設定音量の仮選択を、音量3(最大音量かつ初期値)から音量1に変更した後に、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている音量1を、管理者設定音量として設定(記憶)している。
図25(b),(c)は、システム音量設定から戻ったメニュー画面において、省電力モード設定EMの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、同図(d)は、省電力モード設定EMの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
メニュー画面において省電力モード設定EMの項目が仮選択され、OKボタン193aが押下されると、図25(d)に示すように、液晶表示装置157において、省電力モード設定画面EMMが表示される。遊技店の店員等は、十字キー193bやOKボタン193aを操作することで、省電力モード設定画面EMMにおいて、省電力モード設定のオンとオフの切り替えが可能である。
図26(a)は、省電力モード設定画面EMMにおいて省電力モード設定オフを仮選択している状態の表示例を示した図であり、図26(b)は、省電力モード設定オフが設定された状態の表示例を示した図である。
本例では、図25(d)に示す省電力モード設定画面EMMにおいて、十字キー193bの上ボタンが押下されたことから、図26(a)に示すように、省電力モード設定の仮選択をオンからオフに変更し、省電力モード設定オフを仮選択した後に、図26(b)に示すように、OKボタン193aが押下されたことから、仮選択されている省電力モード設定オフを省電力モードとして設定(記憶)している。
図26(c),(d)は、省電力モード設定から戻ったメニュー画面において、システム音量設定SSの項目を仮選択した場合の表示例を示した図であり、図27(a)は、システム音量設定SSの項目を仮選択した状態でOKボタン193aが押下された後の表示例を示した図である。
本例では、省電力モードがオンに設定されている状態において、システム音量設定(第一の設定)として音量を音量1(或る音量)に設定した後に、省電力モード設定(第二の設定)として該省電力モードをオンからオフに設定した場合に、システム音量設定(第一の設定)が維持されるように構成している。
省電力モードをオフに設定した場合には、音量に関する再設定の必要がないことが多いが、本例によれば、省電力モードをオンからオフに設定した場合に、音量に関する設定が維持されるため、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、遊技に関する複数の設定を実行可能な設定手段(例えば、主制御部300、液晶表示装置157、十字キー193b、OKボタン193a)と、を備えた遊技台であって、前記複数の設定は、第一の設定と第二の設定を含み、前記第一の設定は、音量(例えば、スピーカ272,277から出力される音量)に関する設定(例えば、図22(b)に示すシステム音量設定)であり、前記第二の設定は、省電力モードに関する設定(例えば、図23(b)に示す省電力モード設定)であり、前記省電力モードは、音量および光量(例えば、スピーカ272,277から出力される音量、発光手段(上部ランプ142、サイドランプ144等)から出力する光の光量や、表示手段(液晶表示装置157)の輝度)のうちの少なくとも一方に関する設定(例えば、音量と光量を下げる、音量を上げて光量を下げる、音量を下げて光量をあげる、音出力手段を消音する、発光手段を消灯する等)を実行可能であり、前記第一の設定として音量を第一の音量(例えば、初期値)に設定した後に、前記第二の設定として前記省電力モードをオフからオンに設定した場合に、該第一の音量が維持され、前記第一の設定として音量を第二の音量(例えば、初期値以外の音量)に設定した後に、前記第二の設定として前記省電力モードをオフからオンに設定した場合に、該第二の音量が異なる音量に変更される(例えば、最大音量や最小音量に初期化される)、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、音量に関する設定(第一の設定)が無効化されるため、省電力モードによって設定される音量や光量を確認しつつ、音量に関する再設定を行うことができ、遊技店の店員等の利便性が高まるとともに、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
また、前記第一の設定として音量を初期値に設定した後に、前記第二の設定として前記省電力モードをオフからオンに設定した場合に、該初期値が維持されてもよく、この場合、前記初期値は、前記第一の設定として設定可能な音量の最大音量(または、最小音量)であってもよい。
このような構成とすれば、省電力モードをオフからオンに設定した場合に、第一の設定による音量が最大音量に設定されるため、遊技店の店員等に対して、省電力モードによって設定される音量や光量とのバランスを確認させながら、音量に関する再設定の作業を促すことができる。
また、前記省電力モードがオンに設定されている状態において、前記第一の設定として音量を前記第一の音量に設定した後に、前記第二の設定として該省電力モードをオンからオフに設定した場合に、該第一の音量が維持される(第一の設定が無効化されない)ものであってもよい。
省電力モードをオフに設定した場合には、音量に関する再設定の必要がないことが多いが、このような構成とすれば、省電力モードをオンからオフに設定した場合に、音量に関する設定が維持されるため、遊技店の店員等の負担を軽減することができる。
また、前記設定手段による前記設定は、設定変更中および設定確認中のうちの少なくとも一方で実行可能となるものであってもよい。
このような構成とすれば、設定変更や設定確認等の作業とともに、その他の各種設定を実行することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、前記設定に関する表示を表示可能な表示手段(例えば、液晶表示装置157)と、を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部(例えば、設定値1~6に対して1ずつ加算更新を行う設定スイッチによる押下操作)は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記複数の設定のうちの少なくとも一つの設定が実行可能な設定画面(例えば、図22(a)に示すメニュー画面)を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に(例えば、スタートレバー135による押下操作を受け付け、設定値が確定した後に)、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記設定画面が消え、演出表示(例えば、デモ画面表示や通常演出)が開始され(例えば、図17(c)参照)、前記設定変更が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記設定画面が継続して表示される(例えば、図16(d)参照)ものであってもよい。
各種設定は設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定変更を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定変更のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
また、電源を投入した後に設定キーをオフからオンにした場合(以下、「第二の場合」という。)に設定確認が可能な状態となり、前記設定確認の操作の一部(例えば、設定値を表示させる設定スイッチによる押下操作)は、前記扉を開放した状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記複数の設定のうちの少なくとも一つの設定が実行可能な設定画面(例えば、図22(a)に示すメニュー画面)を表示可能であり、前記設定確認が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記設定画面が消え、遊技に関する演出表示(例えば、デモ画面表示や通常演出)が開始され(例えば、図17(c)参照)、前記設定確認が完了した後に、前記扉を閉鎖した場合であっても、前記設定キーがオフの状態においては、前記演出表示が開始されず、前記設定画面が継続して表示される(例えば、図16(d)参照)ものであってもよい。
各種設定は設定変更中や設定確認中に実行可能となるものであるため、本来の設定値の設定確認を忘れて扉を閉めてしまう場合があるが、このような構成とすれば、設定画面を継続表示することで通常遊技が可能でないことを報知できるため、設定確認のし忘れや、設定キーの抜き忘れ等をホールの店員に教えることができる場合がある。
また、設定変更中または設定確認中は、前記扉が開放していることを光や表示で報知する一方で、前記扉が開放していることを音で報知しないように構成してもよい。
このような構成とすれば、設定変更または設定確認の作業を静かな環境で実行することができ、遊技店の店員等の利便性を高めることができる。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に封入された球を循環使用するものである。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、本発明の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、実施例に記載した複数の構成のうち、1つの構成に記載している内容を、他の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、複数の発光手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の発光手段は、第一の発光手段(例えば、リールバックライト148)と第二の発光手段(例えば、ナビランプ149a~149c)を含み、前記第一の発光手段と前記第二の発光手段は、或る動作チェック(例えば、中央部領域のLEDのチェック)の指示を受け付けるとチェックパターンに基づいた発光動作(例えば、LEDチェック(白色の点灯と消灯))を実行可能な発光手段であり、前記扉が開放した状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記或る動作チェックの指示を受け付けた場合に、前記第一の発光手段は、前記チェックパターンに基づいた発光動作を実行し、前記第二の発光手段は、該第一の状態に関する報知パターンに基づいた発光動作(例えば、扉開放報知(白色で点灯))を実行し、前記或る動作チェックの指示を受け付けた前記第一の状態から前記扉が閉鎖した状態(以下、「第二の状態」という。)に変化した場合に、前記第一の発光手段は、前記チェックパターンに基づいた発光動作を継続し、前記第二の発光手段は、該第一の状態に関する報知パターンに基づいた発光動作から該チェックパターンに基づいた発光動作に切り替わり、前記或る動作チェックは、設定変更状態および設定確認状態のうちの少なくとも一方の状態で実行可能である、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、扉が開放した状態での或る動作チェックでは、第一の発光手段によってチェックパターンに基づいた発光動作を実行する一方で、第二の発光手段によって扉が開放した状態に関する報知パターンに基づいた発光動作を行い、扉が閉鎖した状態での或る動作チェックでは、第一、第二の発光手段の両方によってチェックパターンに基づいた発光動作を実行するため、遊技店の店員等に、第二の発光手段による発光動作によって、扉が開放状態であることを確実に知らせた上で、扉を閉鎖して筐体の正面から確実に発光手段の動作チェックを行うことを促すことができ、発光手段の不具合の発生等を未然に防止することができるとともに、「扉の閉鎖」という遊技店の店員等の操作が発光手段の発光動作の切り替わりに寄与しているため、動作チェックを確実に行うことができる。また、或る動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
なお、前記或る動作チェックとは、前記複数の発光手段の動作チェックに関して、複数のチェック領域のうちから一のチェック領域を指定して実行される動作チェックのことであってもよい。
また、前記チェックパターンは、一または複数の色で前記第一の発光手段または前記第二の発光手段を点滅させるパターンであり、前記第一の状態に関する報知パターンは、或る色で前記第二の発光手段を点灯させるパターンであってもよい。
また、表示手段を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部は、前記第一の状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記或る動作チェックの設定を実行可能な動作チェック設定画面を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記動作チェック設定画面が消え、演出表示が開始され、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーがオンの状態においては、前記第一の状態から前記第二の状態に変化しても、前記演出表示が開始されず、前記動作チェック設定画面が継続して表示されるものであってもよい。
本発明に係る遊技台は、開閉可能な扉と、複数の発光手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の発光手段は、第一の発光手段と第二の発光手段を含み、前記第一の発光手段と前記第二の発光手段は、或る動作チェックの指示を受け付けるとチェックパターンに基づいた発光動作を実行可能な発光手段であり、前記扉が開放した状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記第二の発光手段は、該第一の状態に関する報知パターンに基づいた発光動作を実行し、前記第一の状態において、前記或る動作チェックの指示を受け付けた場合に、前記第一の発光手段は、前記チェックパターンに基づいた発光動作を実行し、前記或る動作チェックの指示を受け付けた前記第一の状態から前記扉が閉鎖した状態に変化した場合に、前記第一の発光手段は、前記チェックパターンに基づいた発光動作を継続し、前記第二の発光手段は、該第一の状態に関する報知パターンに基づいた発光動作から該チェックパターンに基づいた発光動作に切り替わり、前記或る動作チェックは、設定変更状態および設定確認状態のうちの少なくとも一方の状態で実行可能であり、前記設定変更状態および前記設定確認状態のうちの少なくとも一方の状態であって、前記第一の状態である場合には、前記扉が開放していることの音声報知が実行される、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、或る演出手段のうちの一部は、扉が開放されている状態で、動作チェックが不可能であるため、遊技店の店員等に対して、扉を閉鎖して確実に演出手段の動作チェックを行うことを促すことができ、演出手段の不具合の発生等を未然に防止することができる。また、動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
また、本実施形態に係る遊技台(例えば、図1に示すスロットマシン100、パチンコ機)は、開閉可能な扉(例えば、図1に示す前面扉102)と、複数の発光手段と、を備えた遊技台であって、前記複数の発光手段は、第一の発光手段(例えば、リールバックライト148)と第二の発光手段(例えば、ナビランプ149a~149c)を含み、前記第一の発光手段と前記第二の発光手段は、或る動作チェック(例えば、中央部領域のLEDのチェック)の指示を受け付けるとチェックパターンに基づいた発光動作(例えば、LEDチェック(白色の点灯と消灯))を実行可能な発光手段であり、前記扉が開放した状態(以下、「第一の状態」という。)において、前記第二の発光手段は、該第一の状態に関する報知パターンに基づいた発光動作(例えば、扉開放報知(白色で点灯))を実行し、前記第一の状態において、前記或る動作チェックの指示を受け付けた場合に、前記第一の発光手段は、前記チェックパターンに基づいた発光動作を実行し、前記或る動作チェックの指示を受け付けた前記第一の状態から前記扉が閉鎖した状態(第二の状態)に変化した場合に、前記第一の発光手段は、前記チェックパターンに基づいた発光動作を継続し、前記第二の発光手段は、該第一の状態に関する報知パターンに基づいた発光動作から該チェックパターンに基づいた発光動作に切り替わり、前記或る動作チェックは、設定変更状態および設定確認状態のうちの少なくとも一方の状態で実行可能であり、前記設定変更状態および前記設定確認状態のうちの少なくとも一方の状態であって、前記第一の状態である場合には、前記扉が開放していることの音声報知が実行される、ことを特徴とする遊技台である。
本実施形態に係る遊技台によれば、扉が開放した状態での或る動作チェックでは、第一の発光手段によってチェックパターンに基づいた発光動作を実行する一方で、第二の発光手段によって扉が開放した状態に関する報知パターンに基づいた発光動作を行い、扉が閉鎖した状態での或る動作チェックでは、第一、第二の発光手段の両方によってチェックパターンに基づいた発光動作を実行するため、遊技店の店員等に、第二の発光手段による発光動作によって、扉が開放状態であることを確実に知らせた上で、扉を閉鎖して筐体の正面から確実に発光手段の動作チェックを行うことを促すことができ、発光手段の不具合の発生等を未然に防止することができるとともに、「扉の閉鎖」という遊技店の店員等の操作が発光手段の発光動作の切り替わりに寄与しているため、動作チェックを確実に行うことができる。また、或る動作チェックは、設定変更中または設定確認中に可能であるため、遊技店の店員等のみが動作確認を行うことができる上に、意図しない設定変更を行ってしまうような事態を防止できる場合がある。
なお、前記或る動作チェックとは、前記複数の発光手段の動作チェックに関して、複数のチェック領域のうちから一のチェック領域を指定して実行される動作チェックのことであってもよい。
また、前記チェックパターンは、一または複数の色で前記第一の発光手段または前記第二の発光手段を点滅させるパターンであり、前記第一の状態に関する報知パターンは、或る色で前記第二の発光手段を点灯させるパターンであってもよい。
また、表示手段を備え、設定キーをオフからオンにした状態で電源を投入した場合(以下、「第一の場合」という。)に設定変更が可能な状態となり、前記設定変更の操作の一部は、前記第一の状態で実行可能であり、前記第一の場合に、前記表示手段は、前記或る動作チェックの設定を実行可能な動作チェック設定画面を表示可能であり、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーをオンからオフにしたことに関連して前記動作チェック設定画面が消え、演出表示が開始され、前記設定変更が完了した後に、前記設定キーがオンの状態においては、前記第一の状態から前記第二の状態に変化しても、前記演出表示が開始されず、前記動作チェック設定画面が継続して表示されるものであってもよい。