JP2023037698A - ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法 - Google Patents

ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2023037698A
JP2023037698A JP2021144437A JP2021144437A JP2023037698A JP 2023037698 A JP2023037698 A JP 2023037698A JP 2021144437 A JP2021144437 A JP 2021144437A JP 2021144437 A JP2021144437 A JP 2021144437A JP 2023037698 A JP2023037698 A JP 2023037698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
welded
roller bearing
retainer
welded portion
base material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021144437A
Other languages
English (en)
Inventor
将 土屋
Masashi Tsuchiya
和之 山本
Kazuyuki Yamamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2021144437A priority Critical patent/JP2023037698A/ja
Priority to PCT/JP2021/034272 priority patent/WO2022065223A1/ja
Priority to CN202180063694.1A priority patent/CN116171206A/zh
Publication of JP2023037698A publication Critical patent/JP2023037698A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

Figure 2023037698000001
【課題】溶接保持器の疲労強度を高め、溶接保持器の品質管理を可能にする。
【解決手段】周方向に延びる母材15と、母材の一端および他端が溶接によって互いに接合されてなる溶接箇所13を備え、母材に周方向に間隔をあけて複数形成されるポケットでころを保持する溶接保持器であって、溶接箇所は径方向一方側の溶融接合部13aおよび径方向他方側の拡散接合部13bを含み、溶融接合部の径方向寸法が溶接箇所の径方向寸法の70%以上95%以下である。
【選択図】図7

Description

本発明は、予めポケットを形成された帯状の母材を準備し、当該母材を丸め、母材の両端を溶接によって接合することによってリング状に作製される溶接保持器に関する。
ころ軸受に組み込まれ、ころ同士の間隔を保持する保持器として、溶接保持器が知られ
ている。溶接保持器は、帯状鋼板等の金属素材を保持器一周分の長さで準備し、これを丸
めて両端を溶接により接合する(以下、溶接部、あるいは溶接箇所ともいう)。かかる溶
接保持器として従来、特開2013-160263号公報(特許文献1)、特開2007-270967号公報(
特許文献2)、および特開2013-108587号公報(特許文献3)がある。
特許文献1では、溶接箇所に荷重が集中しない様、1対の環状部に切り欠きを設け、溶接箇所で分断し難くする。特許文献2では、保持器の外周側の表面が、溶接箇所を含む周方向位置で平坦面に形成される。特許文献3では、一方の環状部と他方の環状部の溶接箇所を異なる周方向位置とし、柱部にも溶接箇所を設けるというものである。
特開2013-160263号公報 特開2007-270967号公報 特開2013-108587号公報
しかし、上記従来のような溶接保持器にあっては、以下に説明するような問題を生ずる。つまり従来技術では、溶接箇所における溶融金属の量を規定していない。溶融金属の量は溶接箇所の強度に影響するため、従来技術では溶接箇所の強度を管理することができない。
例えば溶融金属がはみ出して盛り上がりが形成されると、盛り上がり近傍で溶接箇所に応力集中が生じる。そうすると溶接箇所の強度が低下してしまう。
また従来技術では、溶接箇所の強度に影響する指標、例えば表面硬さや溶融状態、について定義していないので、溶接箇所の強度を管理することができない。
特に内燃機関および自動変速機を搭載する車両にあっては、自動変速機内部の遊星歯車機構の遊星ギヤや、内燃機関内部のコンロッド等、公転する部材にころ軸受が設けられるところ、これらのころ軸受には遠心力が作用する。このため、ころ軸受に組み込まれる保持器には、溶接箇所で疲労破壊が生じないよう所定の疲労強度が要求される。
本発明の課題は、上述の実情に鑑み、溶接箇所の疲労強度を高めることである。また、本発明の課題は、溶接箇所の疲労強度の管理である。本発明は、溶接箇所の品質管理が可能な溶接保持器を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるころ軸受用溶接保持器は、周方向に延びる母材と、かかる母材の一端および他端が溶接によって互いに接合されてなる溶接箇所を備え、母材に周方向に間隔をあけて複数形成されるポケットでころを保持する溶接保持器であって、溶接保持器の溶接箇所は、径方向一方側の溶融接合部および径方向他方側の拡散接合部を含み、溶融接合部の径方向寸法が溶接箇所の径方向寸法の70%以上95%以下である。
溶融接合部の径方向寸法を溶接箇所の径方向寸法で除した値を溶融長さ率という。かかる本発明によれば、溶融長さ率を70%以上にすることから、溶接箇所における溶融接合部の割合が大きくなり、溶接箇所の引張強さが大きくなって、溶接保持器の疲労限度を確保することができる。また溶融長さ率を95%以下にすることから、溶接箇所の溶融金属量を過度に多くならないようにして、溶接箇所がリング部の内径面あるいは外径面から0.3mm以上盛り上がることを防止できる。したがって応力集中を抑制ないし防止することができる。なお、溶接箇所の径方向寸法は、溶接接合後かつ研磨加工前の径方向寸法であるが、あるいは溶接接合後かつ研磨加工後の径方向寸法であってもよい。研磨加工は任意である。
本発明の一局面として、溶融接合部は溶接箇所の外径面に沿って位置し、拡散接合部は溶接箇所の内径面に沿って位置する。他の局面として、溶融接合部は溶接箇所の内径面に沿って位置し、拡散接合部は溶接箇所の外径面に沿って位置する。
母材の両端同士を溶接して接合する際、当該溶接箇所の表面に径方向の盛り上がりが形成されることが多い。かかる溶接箇所の盛り上がりの高さ(盛り上がり量)は低いほうが好ましい。溶接箇所の盛り上がりが顕著になると、保持器が公転して遠心力を受ける際、盛り上がり箇所の近傍で応力集中が生じるためである。本発明の好ましい局面として、溶接箇所の内径面の盛り上がり量が、母材の内径面を基準として0.3mm以下である。かかる局面によれば、溶接箇所の応力集中が緩和され、公転による遠心力によって本発明が楕円形に歪む作用を受けても耐久性が向上する。ここで附言すると、本発明の溶融接合部の径方向寸法は、溶融接合部の盛り上がり量を含むよう測定されたものであってもよいし、あるいは研削加工によって溶融接合部の盛り上がりを除去した後に測定されたものであってもよい。
本発明のさらに好ましい局面として、溶接箇所の外径面に研磨加工が施され、溶接箇所の外径面は母材の外径面と同一の曲率を有する。かかる局面によれば、保持器を外径案内することができる。さらに好ましい局面として、溶融接合部が溶接保持器の外径側に配置されて、当該溶融接合部が研磨加工される。かかる局面によれば、溶接箇所の外周面に盛り上がりを有する場合に、金属の溶融量が多く盛り上がりが大きい溶融接合部の盛り上がりを、溶接保持器の外径研磨加工で除去でき、溶接保持器の外径案内面の確保とともに、応力集中の抑制を内径研磨加工よりも低コストで実施できる。他の局面として、溶接箇所の内径面に盛り上がりを有する。
溶接接合後、溶接保持器は好ましくは浸炭焼入焼戻処理等の熱処理を施される。本発明の一局面として溶接箇所は、浸炭焼入焼戻処理を施されることにより、表面硬さが600Hv以上であり、引張強さが1100MPa以上である。
本発明の保持器付きころは、上述したころ軸受用溶接保持器と、ころ軸受用溶接保持器のポケットに保持されるころとを具備する。
本発明の溶融接合部の判別方法は、ころ軸受用溶接保持器に対し研磨加工等を施すことによってころ軸受用溶接保持器の溶接箇所に断面を作成し、かかる断面を硝酸アルコール溶液で腐食させた後にデジタル画像を撮影し、かかるデジタル画像を、デジタル画像処理して、溶融接合部とそれ以外の部分との境界を判別する。この断面は、保持器の軸線と平行な平面であってもよいが、好ましくは軸線と交差する平坦な断面であり、溶接箇所の外径面および内径面と交差する。デジタル画像処理は、例えば、グレースケール変換、ヒストグラム平坦化処理、ローパスフィルタ処理、2値化、の順序で、画像処理することを含むが、これに限定されない。
本発明のころ軸受用溶接保持器の品質確認方法は、上述したころ軸受用溶接保持器に対し熱処理を施し、当該熱処理の後に溶接箇所を破断させる引張試験を実行し、引張試験によって測定される溶接箇所の引張強さが所定範囲以内かどうかを確認する。熱処理は例えば浸炭焼入焼戻であるが、これに限定されない。
このように本発明によれば、溶接箇所に占める溶融接合部の割合を大きくしつつ溶接箇所表面の盛り上がりを低くして、溶接箇所の疲労強度を高めることができる。また溶接箇所の強度に影響する指標として、表面硬さや溶融状態について定義して、溶接箇所の強度を管理することができる。
本発明の一実施形態になるころ軸受用溶接保持器を示す全体斜視図である。 同実施形態の溶接箇所を示す拡大斜視図である。 同実施形態の溶接箇所を示す拡大斜視図である。 同実施形態の溶接箇所をさらに拡大して示す斜視図である。 ころ軸受用溶接保持器の製造工程のうち代表的な工程を表す概略図である。 リング部素材のスラント端部同士を近づけた状態を示す拡大側面図である。 同実施形態(実施例1)の溶接箇所を示すデジタル画像である。 対比例1の溶接箇所を示すデジタル画像である。 対比例2の溶接箇所を示すデジタル画像である。 本発明の実施例2の溶接箇所を示すデジタル画像である。 図10の画像をデジタル処理した画像である。 図11の画像をデジタル処理した画像である。 図12の画像をデジタル処理した画像である。 図13の画像をデジタル処理した画像である。 図14の画像をデジタル処理した画像である。 図15の画像をデジタル処理した画像である。 本発明の実施例3の溶接箇所を示すデジタル画像である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるころ軸受用溶接保持器を示す全体斜視図である。図2は同実施形態のリング部を示す拡大斜視図であり、図1中の丸囲みIIを表す。図3および図4は同実施形態のリング部を示す拡大斜視図であり、図3は図1中の丸囲みIIIを表し、図4は図3の中央部を取り出してさらに拡大したものである。本実施形態のころ軸受用溶接保持器(以下、単に保持器10ともいう)は、1対のリング部11,11と、1対のリング部11,11同士を結合する複数の柱部16とを備える。
以下の説明において、保持器10の中心を軸線Oという。保持器10はM型保持器である。図1を参照してM型保持器の多数の柱部16に関し、柱部16の中央領域が内径側に位置して軸線Oと平行に延び、柱部16の両端部が外径側に位置して軸線Oと平行に延び、柱部16のうち中央領域と端部を結合する途中領域が軸線Oに対して斜めに延びている。リング部11は柱部16の両端部から内径側に張り出している。このようにリング部11は内向きフランジであることから、鍔部ともいう。つまり、軸線Oを含む平面で保持器10を切断すると、柱部16および1対のリング部11,11の断面はM字形状である。本実施形態のリング部11の内径面は、柱部16の中央領域よりも内径側に位置する。
1対のリング部11,11と、周方向で隣り合う柱部16,16の間には、ポケット19が区画される。各ポケット19には、図示されないころが配置される。ころは、形状を特に限定されないが、例えば針状ころである。
各柱部16のうちポケット19を区画するポケット面16mには、内径側ころ止め部17および外径側ころ止め部18が形成される。内径側ころ止め部17は、柱部16の中央領域に配列される。外径側ころ止め部18は柱部16の両端部に配列される。1つのポケット19を挟んで対向する2つのポケット面16m,16mにそれぞれ形成される内径側および外径側ころ止め部17,18は、ポケット19から脱落しないよう、ころ(図略)を保持する。本実施形態は、1個のころ軸受用溶接保持器10に複数のころを組み込んだ保持器付きころであってもよい。
ころ軸受用溶接保持器10は、例えば、サンギヤ、プラネタリギヤ、リングギヤ、およびキャリアを具備する遊星歯車機構(図略)に組み込まれる。具体的にはころ軸受用溶接保持器10を備えるころ軸受が、キャリアによって回転自在に支持されるプラネタリギヤの中心部に組み込まれる。キャリアが自転するに伴い、プラネタリギヤおよびころ軸受用溶接保持器10は公転する。あるいはころ軸受用溶接保持器10は、内燃機関のコンロッドの枢軸(図略)に組み込まれ、コンロッドの動作に伴い枢軸とともに公転する。
次に本実施形態の製造工程につき説明する。
図5は、ころ軸受用溶接保持器の製造工程のうち代表的な工程を表す概略図である。 まず図5(a)に示すように溶接保持器10の素材となる帯状の鋼板(以下、帯鋼、帯板、あるいは母材という)を準備する。帯鋼の材質は、JIS-SPC、JIS-SCM415、JIS-SCM420等の冷間圧延鋼板が挙げられる。あるいはJIS-S15Cなどの低炭素鋼や、JIS-S45Cなどの中炭素鋼を使用してもよい。
次に図5(b)に示すように帯鋼に対し、断面形状がM字状となるようにM型フォーム成型工程を行う。ここで、M字状とは、後述のように円筒状に丸められたときに、帯鋼の幅方向中央部と、帯鋼の両側縁とが、径方向に段差が設けられるように塑性変形させることをいう。M型フォーム成型工程は、中央部が凸状の上金型と、中央部が凹状の下金型とからなる成型ロールの間に帯鋼を挟みこみ、押圧することにより行う。このとき、帯鋼の幅方向両縁部が角を丸められ、面取部12が形成される。
次に図5(c)に示すように、断面M字形状の帯鋼に対し、ころを保持するポケットを形成するためのポケット抜き工程を行う。ポケット抜き工程は、打ち抜き刃を有するポンチを準備し、帯鋼の厚み方向にポンチの刃先を押し当てて当該帯鋼を打ち抜くことにより行われる。隣り合うポケット同士の間に残存する帯鋼部分は、保持器の柱部16を構成する。またポケットよりも幅方向外側に残存する帯鋼部分は、保持器のリング部素材11sを構成する。
次に、柱部16の端部に、爪状の、外径側ころ止め部18を形成する爪形成工程を行う。爪形成工程は、柱部16の端部を固定し、内径側からプレスによって押圧することにより、柱部16の端部の外径側の周方向の幅寸法を広げるように成型し、形成する。
その後、所定の長さとして保持器10の円周長さとなるように、帯鋼を切断する切断工程を行う。切断は、ポケット19を横断するように行われ、結果的に残る両側(リング部素材11s)が切断される。リング部素材11sの端部は、帯鋼厚み方向に対して斜めに切断され、帯鋼幅方向にみてスラント形状(図6参照)にされる。これを以下、スラント端部13sという。切断工程により梯子状の保持器素材が切り出される。
次に図5(d)に示すように、1周分の長さに切断された帯鋼を丸めるよう、円筒状に折り曲げる曲げ工程を行う。丸められることにより、帯鋼の長手方向は保持器の周方向になり、帯鋼の厚み方向は保持器の径方向になり、帯鋼の幅方向は保持器の軸線方向になり、面取部12は外径側にされる。また曲げ工程により、互いに対向するポケット面16m, 16mの間隔は、柱部16の中央領域で狭くなる。結果的に柱部16の中央領域の内径側は、内径側ころ止め部17を構成する。ここで附言すると、図6に示すように、スラントカットされた先端同士が、外径側で互いに対向する。切断面の傾斜角は、帯鋼の長手方向あるいは保持器10の周方向に対し30°以上80°以下の範囲に含まれる所定値である。周方向に連なっていない各柱部16の端部の外径面は、研削され、共通の円筒に属する曲面を構成する。
次に図5(e)に示すように、折り曲げられた鋼板の両端部(スラント端部13s,13s)を互いに接合する溶接工程を行う。これによりリング部素材の端部同士が溶接され
、リング部11が作成される。
次に、必要に応じて、溶接で接合された円筒状の溶接保持器10の外径面を研削する第一研削工程を行う。ここで周方向に連なっているリング部11、11の外径面においては、滑らかな円筒状の曲面を呈する。第一研削工程は省略可能である。
その後、好ましくは、熱処理工程として、浸炭焼入焼戻し処理を行ってもよい。この熱処理工程により、溶接保持器の強度を向上させる。保持器に焼入を施す場合、焼入時の急冷により結晶粒が微細化する。炭素の含有量が多い鋼の場合は、窒化処理、ズブ焼入れ処理等、他の熱処理工程を行ってもよい。低炭素鋼の場合は浸炭焼入や浸炭窒化焼入が好ましい。本実施形態のように、遠心力による加速度を受ける保持器の場合、保持器の軽量化は疲労強度の向上に寄与する。この場合、JIS-SCM415やJIS-SCr415、高張力鋼などの帯板を用い、浸炭焼入焼戻または浸炭窒化焼入焼戻を施すことが望ましい。
このようにして、図1に示す溶接保持器10が製造される。次に、溶接保持器10の各
ポケット19にころ(図略)を組み込んで、ころ軸受が製造される。
前述した溶接工程につき詳細に説明する。
図6は、1周分のリング部素材11sを丸め、金属からなるリング部素材11sのうちのスラント端部13s,13s同士を近づけた状態を示す拡大側面図である。リング部素材は前述した帯鋼の幅方向側縁である。本実施形態では、スラントカットされた端部の外径側同士が互いに近づき、端部の内径側同士が互いに遠くなるよう、向き合わされる。次に、互いに向き合った端部を接触させ圧力を掛けて互いに押し付け合わせて帯鋼に大電流を流すアプセット溶接により、帯鋼の両端部を溶融させて接合し、円形の保持器を作成する。本実施形態の溶接箇所13は、帯鋼を母材とする。
なお図6中、スラント端部13s,13sのうち、先細形成される先端部分同士が互いに近い端部外径側で、スラント端部13sの溶融領域が大きい。これに対し、先端部から離れたスラント端部13s,13sの内径側では、スラント端部13sの溶融領域が小さい。
図7は本実施形態の溶接箇所13をデジタル撮像装置で撮像した画像(以下、実施例1ともいう)であり、図4中、軸線Oに直角な断面VIIでリング部11を切断し、この切断面を下記の手順で硝酸アルコール溶液に浸漬して変色させ、撮影したものである。溶接箇所13は、前述した図6に示す溶接方法によって作製され、径方向一方側に白系の溶融接合部13aを含み、径方向他方側にグレー系の拡散接合部13bを含む。そして一方端部と他方端部が接合されることから、溶接箇所13の周方向中心面を便宜上接合面13cという。また溶接によって母材15は加熱される。溶接箇所13の周方向両側に隣接する母材を熱影響部14という。
図7に示す切断面を作成する手順について説明する。まず硝酸およびアルコールを含む検査液を準備する。検査液はナイタールであり、具体的には例えば、市販される硝酸濃度3体積%の濃硝酸エタノール溶液である。あるいは検査液は、濃度60~62重量%の範囲に含まれる所定濃度の濃硝酸を、濃度99.5重量%または体積%のエタノールで希釈して作成される。あるいは検査液は、全体に対する濃硝酸の比率が3~10体積%の範囲に含まれる所定濃度の硝酸エタノール溶液である。なお検査液中のアルコールはメタノールであってもよい。あるいは検査液は、ピクリン酸アルコール溶液であってもよい。
次に、室温のナイタールを検査液として用いる場合、検査液に保持器10の断面VII(図4)を漬け、3秒以上5秒以下の時間経過後に検査液から断面VIIを取り出し、断面VIIの色変化により溶接部の形状を判断する。なお、室温のピクリン酸アルコール溶液を使用する場合、保持器10の断面VIIを30分浸漬することが望ましい。
溶融接合部13aは、溶接接合の際、母材が完全に溶融し溶け込みによって接合したものである。溶融接合部13aでは母材の炭化物がマトリクス相に溶け込む。このため溶融接合の断面を硝酸アルコール溶液で腐食すると、拡散接合部13bや熱影響部14等の不完全溶融部と比較して白色を呈する。かかる溶融接合は大きな接合強度を発揮するが、溶融金属がはみ出してしまい、溶接箇所の表面が大きく盛り上がる傾向にある。そうすると、盛り上がりの近傍で応力集中が生じて疲労強度が低下する。
拡散接合部13bは、溶接接合の際、母材が溶融することなく突き合わせによって接合したものである。拡散接合部13bでは、母材の炭化物がマトリクス相に溶け込まず、金属原子同士が拡散して接合する。このため拡散接合の断面を硝酸アルコール溶液で腐食すると、熱影響部と同色相になるので、溶融金属と比較して判別できる。かかる拡散接合は、溶融接合と対比して、接合強度が小さいものの、金属が溶融しないためはみ出し難く、溶接箇所の表面の盛り上がりが小さい傾向にある。
熱影響部14は溶接接合の加熱によって母材の組成が変化したものである。
なお図示しない変形例として、図6とは逆に、端部の外径側同士が互いに遠くなり、端部の内径側同士が互いに近づくよう向き合わされるスラントカットの場合、溶接箇所は図7とは逆形状にされる。すなわち、白系の溶融接合部13aが内径側に配置され、グレー系の拡散接合部13bが外径側に配置される。
説明を図7に戻すと、本実施形態では、白系の溶融接合部13aが外径側に配置され、グレー系の拡散接合部13bが内径側に配置される。溶融接合部13aはリング部11の外径面11dに近い程、周方向寸法が大きくなる二等辺三角形である。この二等辺三角形の中心線は接合面13cに一致する。溶接箇所13の径方向寸法Lr、すなわち外径面11dから内径面11cまでの寸法Lr、を100%とすると、接合面13cにおける拡散接合部13bの径方向寸法Laは、70%以上95%以下の範囲に含まれる。また接合面13cにおける拡散接合部13bの径方向寸法Lr―Laは、30%以下5%以上の範囲に含まれる。
本実施形態の溶接箇所13は、溶融長さ率La/Lrが70%以上95%以下の範囲に含まれることから、溶接箇所13で盛り上がりが少なくなり、応力集中が生じず、疲労強度を確保することができる。またこの範囲に含まれることにより本実施形態は溶融金属を十分に含み、必要な接合強度を確保することができる。
上述した実施例1の理解を容易にするため、対比例を説明する。
図8は対比例1の溶接箇所を示すデジタル画像である。対比例1のリング部111では、拡散接合部13bが接合面13cの全体を占め、外径面11dから内径面11cまで及ぶ。つまり溶接箇所13は溶融接合部を含まない(溶融長さ率La/Lr=0%)。また拡散接合部13bは外径面11dで盛り上がるが内径面11cで盛り上がらない。
図9は対比例2の溶接箇所を示すデジタル画像である。対比例1のリング部112では、溶融接合部13aが接合面13cの全体を占め、外径面11dから内径面11cまで及ぶ。溶接箇所13は拡散接合部を含まない(溶融長さ率La/Lr=100%)。溶融接合部13aの周方向寸法は、外径側ほど大きくなることから、軸線方向からみた形状が当脚台形になる。また溶融接合部13aは外径面11dおよび内径面11cで盛り上がる。
実施例1の試験体の溶接箇所13と、対比例1の試験体の溶接箇所13と、対比例2の試験体の溶接箇所13で疲労強度試験を行った。なお盛り上がりによる応力集中が生じないよう、リング部内径を構成する円弧に対して内径面11cの盛り上がりを0.3mm以下になるように各試験体を作成した。またこれらの母材についても疲労強度試験を行い、疲労限度を測定した。疲労限度とは、1000万回以上の繰り返し荷重(本試験では片振り曲げ荷重)を試験体に付与しても破損しない応力をいい、繰り返し荷重から求められる。疲労強度の指標を疲労限度とした。これら試験体として、外径22mm、内径14mm、幅14mmのM形溶接保持器を準備した。リング部の軸方向寸法(母材板厚)は0.7mmである。材質はJIS-SCM415とし、溶接後に浸炭焼入焼戻を施した。浸炭焼入焼戻後、硬さが513Hvになる表面からの深さ(有効硬化層深さ)は0.06mmであり、表面硬さは約600Hvである。リング部の測定結果を表1に示す。
Figure 2023037698000002
実施例1では、溶融長さ率La/Lrが70%であり、疲労限度は879MPaであった。対比例1では、溶融長さ率La/Lrが0%であり、疲労限度は401MPaであった。対比例2では、溶融長さ率La/Lrが100%であり、疲労限度は823MPaであった。なお母材の疲労限度は837MPaであった。以上より、実施例1によれば、母材と同等以上の疲労限度を得ることができることがわかった。
次に、溶接箇所13のデジタル画像を画像処理して溶接箇所13の溶融長さ率La/Lrを求める方法につき説明する。
図10は、本実施形態の実施例2に関し、実施例2の溶接箇所13を示すデジタル画像であり、図4中、軸線Oに直角な断面VIIでリング部11を切断し、この切断面を所定の条件で硝酸アルコール溶液に浸漬して変色させ、撮影したものである。
図10中、溶融接合部をデジタル画像処理により判別するため、画像処理ソフトウェアImageJを用いて画像処理を行った。図11は、図10の画像を8ビットグレースケールに変換した画像である。図12は、図11の画像中央部を切り抜いた拡大画像である。図13は、図12の画像にヒストグラム平坦化処理を施した画像である。図14は、図13の画像の空間周波数においてローパスフィルタを掛け、高周波ノイズをカットした画像である。このローパスフィルタは、ImageJのバンドパスフィルタにおいて低周波成分を1000ピクセル、高周波成分を20ピクセルの範囲に設定したものである。図15は、図14の画像にヒストグラム平坦化処理を施した画像である。図16は、図15の画像に2値化処理を施した画像であり、ImageJのThreshold設定において、黒側閾値20、白側閾値180とした。このようにして溶融接合部13aおよびリング部11以外の空間を白、それ以外を黒とする画像(図16)を得た。そして溶融接合部13aの径方向寸法Laと、溶接箇所13の径方向寸法Lrを計測した。
上述した手順により、別な実施例3の画像(図17)を得た。そして溶融接合部13aの径方向寸法Laと、溶接箇所13の径方向寸法Lrを計測した。別な実施例3では、リング部11の外径面を研削してリング部外径面に倣うよう円弧形状に整えてある。これに対し実施例2では、図16に示すように、リング部11の外径面に対し溶接箇所の外周面が盛り上がっている。
なお実施例2および実施例3には、溶接接合後に浸炭焼入焼戻を施してある。リング部11表面に沿う浸炭部が黒色を呈するため、図16および図17中、白色の溶融接合部13aが見かけ上減少するが、実施例2および実施例3で外径面から溶融を開始するので黒色の外径面浸炭部は溶融領域である。このため図16および図17において、溶融接合部13aの径方向寸法Laは、リング部11の外径面を始点として計測してよい。
次に溶接不良の検出方法について説明する。
試験体として、溶融長さ率La/Lr=0%の溶接保持器を、浸炭焼入焼戻なし、浸炭焼入焼戻あり、で準備し、表面硬さ、引張強さ、および両振り疲労限度を溶接箇所とそれ以外の母材においてそれぞれ測定した。また試験体として、溶融長さ率La/Lr=70%の溶接保持器を、浸炭焼入焼戻あり、で準備し、表面硬さ、引張強さ、および両振り疲労限度を溶接箇所において測定した。また試験体として、溶融長さ率La/Lr=100%の溶接保持器を、浸炭焼入焼戻あり、で準備し、表面硬さ、引張強さ、および両振り疲労限度を溶接箇所において測定した。これらの測定結果を表2に示す。
Figure 2023037698000003
表2を参照して、溶接後かつ浸炭焼入焼戻前の表面硬さは、溶接箇所(413Hv)が母材(180Hv)の2.3倍である。この理由として、母材の端部同士を溶接して空気中に放置すると、溶接箇所の表面が冷却されて硬化するためである。次に浸炭焼入焼戻を施すと、溶接箇所(605Hv)が母材(603Hv)と同等になる。
溶接箇所の溶融状態(溶融長さ率La/Lrが0%、70%、100%、および熱影響を受けていない母材)に関する引張強さ、および浸炭焼入焼戻前後に関する引張強さについて説明する。引張試験は、図7を参照して、リング部11から溶接箇所13および周方向両側の母材15を含む領域を切り出し、接合面13cに垂直な方向の引張荷重を切り出した試験片に付与して、溶接箇所の引張荷重を計測した。また母材15のみを切り出し、母材15の引張荷重を計測した。引張強さは、試験片が破断するまでの最大引張荷重を、リング部の非溶接箇所(つまり母材)の断面積で除した値とした。断面積は、リング部11の周方向に直交する平坦な切断面の面積である。
溶接後かつ浸炭焼入焼戻前で、溶融長さ率La/Lr=0%の試験片では、溶接箇所の引張強さ(555MPa)が母材の引張強さ(466MPa)よりも大きい。この理由として、溶接箇所の表面硬さ(413Hv)が母材の表面硬さ(180Hv)よりも大きいからと考えられる。
- 一方、浸炭焼入焼戻後の溶融長さ率La/Lr=0%の試験片では、溶接箇所の表面硬さ(605Hv)が母材の表面硬さ(603Hv)と同等となるが、引張強さは溶接箇所(893MPa)のほうが母材(1185MPa)よりも小さい。したがって浸炭焼入焼戻前の試験片で引張試験を行っても、溶融長さ率La/Lr=0%の溶接保持器の疲労限度の低下を検出することはできない。
表2より、浸炭焼入焼戻後の溶融長さ率La/Lr=0%の試験片では、溶接箇所の表面硬さ(605Hv)が母材の表面硬さ(603Hv)と同等となる。引張強さに関し、溶融長さ率La/Lr=0%の溶接箇所は母材よりも小さく、溶融長さ率La/Lr=100%の溶接箇所は母材よりも大きい。両振り疲労限度は引張強さと同様の傾向を示す。
表2より、引張試験によって疲労限度の低下を検出するには、溶接箇所の表面硬さ(ビッカース硬さ)が母材の表面硬さ(ビッカース硬さ)の90%以上110%以下であることが好ましい。
熱処理について説明すると、熱処理には、例えば、ズブ焼入、浸炭焼入、浸炭窒化、高周波焼入、レーザ焼入、等がある。本実施形態の溶接保持器には浸炭焼入以外の熱処理が施されてもよい。曲げ疲労強度を大きくするためには、浸炭焼入や浸炭窒化を施すとよく、溶接保持器の表面硬さは600Hv以上が望ましい。
溶接箇所でリング部の内径面11c(あるいは外径面11d)が盛り上がることを抑制する観点から、溶融金属量が過度に大きくなることを抑制すべきである。このため本実施形態では、溶融長さ率La/Lr=95%以下であることが望ましい。
溶接箇所の疲労限度を母材同等に高めるためには、溶接箇所の引張強さが母材のそれと同等であることが望ましく、より好ましくは1100MPa以上であることが望ましい。また浸炭焼入焼戻といった熱処理を溶接保持器に施して溶接保持器(溶接箇所および母材)の表面硬さを600Hv以上とすることが望ましい。
特に、溶融長さ率La/Lr=70%の溶接箇所は母材と同等であり、両振り疲労限度は0%および100%の溶接箇所よりも大きい。これにより溶融長さ率La/Lr=70%は0%および100%よりも疲労限度に優れていることが理解される。
以上、図面を参照して本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、本発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。例えば上述した1の実施形態から一部の構成を抜き出し、上述した他の実施形態から他の一部の構成を抜き出し、これら抜き出された構成を組み合わせてもよい。
本発明は、自転しながら公転する転がり軸受の自転中心において有利に利用される。
10 ころ軸受用溶接保持器、 11,111,112 リング部、
11c 内径面、 11d 外径面、 11s リング部素材、
13 溶接箇所、 13a 溶融接合部、 13b 拡散接合部、
13c 接合面、 13s スラント端部、 14 熱影響部、
15 母材、 16 柱部、 16m ポケット面、
17,18 ころ止め部、 19 ポケット、
La 溶融接合部の径方向寸法、 Lr 溶接箇所の径方向寸法、
La/Lr 溶融長さ率、 O 軸線。

Claims (8)

  1. 周方向に延びる母材と、前記母材の一端および他端が溶接によって互いに接合されてなる溶接箇所を備え、前記母材に周方向に間隔をあけて複数形成されるポケットでころを保持する溶接保持器であって、
    前記溶接箇所は、径方向一方側の溶融接合部および径方向他方側の拡散接合部を含み、
    前記溶融接合部の径方向寸法が前記溶接箇所の径方向寸法の70%以上95%以下である、ころ軸受用溶接保持器。
  2. 前記溶融接合部は前記溶接箇所の外径面に沿って位置し、前記拡散接合部は前記溶接箇所の内径面に沿って位置する、請求項1に記載のころ軸受用溶接保持器。
  3. 前記溶接箇所の内径面の盛り上がり量が、前記母材の内径面を基準として0.3mm以下である、請求項1または2に記載のころ軸受用溶接保持器。
  4. 前記溶接箇所の外径面に研磨加工が施され、前記溶接箇所の外径面は前記母材の外径面と同一の曲率を有する、請求項1~3のいずれかに記載のころ軸受用溶接保持器。
  5. 前記溶接箇所は、浸炭焼入焼戻処理を施されることにより、表面硬さが600Hv以上であり、引張強さが1100MPa以上である、請求項1~4のいずれかに記載のころ軸受用溶接保持器。
  6. 請求項1~5のいずれかに記載のころ軸受用溶接保持器と、前記ポケットに保持されるころとを具備する、保持器付きころ。
  7. 請求項1~4のいずれかに記載のころ軸受用溶接保持器に対し研磨加工を施すことによって前記溶接箇所に断面を作成し、
    前記断面を硝酸アルコール溶液で腐食させた後にデジタル画像を撮影し、
    前記デジタル画像を、デジタル画像処理して、前記溶融接合部とそれ以外の部分との境界を判別する、溶融接合部の判別方法。
  8. 請求項1~4のいずれかに記載のころ軸受用溶接保持器に対し熱処理を施し、
    前記熱処理の後に前記溶接箇所を破断させる引張試験を実行し、前記引張試験によって測定される前記溶接箇所の引張強さが所定範囲以内かどうかを確認する、ころ軸受用溶接保持器の品質確認方法。
JP2021144437A 2020-09-24 2021-09-06 ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法 Pending JP2023037698A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021144437A JP2023037698A (ja) 2021-09-06 2021-09-06 ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法
PCT/JP2021/034272 WO2022065223A1 (ja) 2020-09-24 2021-09-17 ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法
CN202180063694.1A CN116171206A (zh) 2020-09-24 2021-09-17 滚子轴承用焊接保持架、带保持架的滚子、熔融接合部的辨别方法及滚子轴承用焊接保持架的品质确认方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021144437A JP2023037698A (ja) 2021-09-06 2021-09-06 ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023037698A true JP2023037698A (ja) 2023-03-16

Family

ID=85514035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021144437A Pending JP2023037698A (ja) 2020-09-24 2021-09-06 ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023037698A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4397631B2 (ja) 圧入接合構造及びその接合部品
US20110091144A1 (en) Roller bearing cage, roller bearing, and method for producing roller bearing cage
JP2007321901A (ja) 転動部材の製造方法、転がり軸受の製造方法、転がり軸受の軌道部材および転がり軸受
US20100278472A1 (en) Roller bearing retainer, needle roller bearing, and production method of roller bearing retainer
JP2015183706A (ja) 軌道輪および該軌道輪を有する転がり軸受
JP2023037698A (ja) ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法
JP3822853B2 (ja) 圧入接合方法
WO2022065223A1 (ja) ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、溶融接合部の判別方法、およびころ軸受用溶接保持器の品質確認方法
US8034201B2 (en) Induction hardening method and jig used in induction hardening process
CN110892165A (zh) 轮毂单元轴承及其制造方法、和汽车及其制造方法
JP2007071344A (ja) 船外機エンジンのクランク軸支持構造および船外機エンジン
JP2014091125A (ja) 炭素含有量の異なる鋼材部品およびその製造方法
JP2009108995A (ja) 二つ割り軸受用外輪の製造方法
JP2007064305A (ja) 遊星歯車機構およびオートマチックトランスミッション
JP2020079630A (ja) 等速自在継手用ケージ及び等速自在継手
JP2010242917A (ja) 分割型転がり軸受及びその製造方法
WO2022064982A1 (ja) ころ軸受用溶接保持器、保持器付きころ、および軸受用溶接保持器の検査方法
US20160303682A1 (en) Bearing component part and a method to form a bearing component
JP5171755B2 (ja) 圧入接合方法
JP2007071343A (ja) 汎用エンジンのクランク軸支持構造および汎用エンジン
JP2007064302A (ja) 溶接保持器およびころ軸受
JP4128926B2 (ja) 無段変速機用プーリの可動フランジの製造方法
JP2007064304A (ja) エンジンのクランク軸支持構造および2サイクルエンジン
EP4019180A1 (en) Coupling joint, automobile member, and method for manufacturing coupling joint
CN111373168B (zh) 滚动部件、轴承及它们的制造方法