JP2023036562A - バンドクランプインプラント及び張力付与器具を使用する外科手術のためのシステム及び方法 - Google Patents

バンドクランプインプラント及び張力付与器具を使用する外科手術のためのシステム及び方法 Download PDF

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Abstract

【課題】可撓性バンドを固定することにより、脊椎に所望の矯正する、インプラント、システム、及び方法を提供する。【解決手段】インプラントは、椎弓根ねじ又は脊椎ロッドを使用せずに、可撓性バンド6102を患者の解剖学的構造に固定することができる。インプラントは、バンドを固定するように構成された係止部材を含んでもよい。脊椎変形手術中に、椎弓根ねじ及び脊椎ロッドの代替として、バンドは、骨解剖学的構造の周りにループを形成し張力を加えて、矯正を実現し固定することができる。【選択図】図66

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月16日に出願された米国特許出願第17/072,192号の一部継続出願である。本出願はまた、2020年10月7日に出願された米国特許出願第17/064,833号の一部継続出願である。これら出願の各々の全体が、あらゆる目的でその全体が参照として本明細書に組み込まれている。
本出願は、全般的には外科用デバイス及びシステムに関し、特に脊椎手術のためのバンドクランプインプラント及び張力付与器具に関する。
多くのタイプの脊椎不規則性は、疼痛を生じさせ、動きの範囲を限定させ、又は脊柱内の神経系を損傷させる。これらの不規則性は、限定されるものではないが、外傷、腫瘍、椎間板変性、及び疾患から生じる場合がある。多くの場合、これらの不規則性は、脊椎の一部を固定することにより処置される。この処置は、典型的には、ねじ、フック、及び/又はクランプを1つ以上の椎骨に固定し、ねじ、フック、及び/又はクランプを、脊椎の部材を安定化させる細長い脊椎ロッドに接続することを伴う。
加えて、第1及び第2の椎骨の不安定性は、外傷により引き起こされる一般的な病状である。頸椎の後方固定術は、最も一般的には、ねじ固定を使用して実施されているが、骨ミネラル密度が低い患者又は解剖学的構造を骨折した患者を含めて、非ねじベースの技術を使用して頸椎後方固定術を行うことが有利な場合がある。このような場合、矯正を実現し固定を提供するために、可撓性バンドを使用することができる。バンドは、骨解剖学的構造に巻き付けられ、次いで張力が加えられて、固定され治癒が促進される。同じ技術は、一般に、C1-C2において金属ワイヤと共に使用される。しかしながら、金属ワイヤは、骨に通すと摩耗し、又は経時的に緩んで、神経系の損傷をもたらす可能性がある。
可撓性バンドは、脊椎変形手術中に、椎弓根ねじに対する代替及び/又は補足として、矯正を実現し固定を提供するために使用することができる。バンドは、骨解剖学的構造に巻き付けられてもよく、次いで、力が加えられて脊椎が脊椎ロッドへと並進移動されてもよい。脊椎変形の矯正は、可撓性バンドに張力を加えることにより実現し保持することができる。バンドは、例えば、脆弱な骨及び異形椎骨の有病率が高くて、椎弓根ねじの配置が困難であるか又は不可能であることに起因して、小児及び神経筋変形の場合に有利な場合がある。バンドを骨に固定するための改善されたバンドクランプインプラントが必要である。
本明細書に記載される概念のいくつかの実施例によれば、バンドクランプインプラントアセンブリを提供することができる。バンドクランプアセンブリは、本体と、係止部材と、バンドスロットと、アンカースロットと、を有するバンドクランプを含んでもよい。本体は、嵌合凹部を更に含んでもよい。バンドクランプアセンブリはまた、第1の端部、第2の端部、及びそれらの間の中間部分を有する可撓性バンドを含んでもよい。リーダーが、第1の端部に取り付けられてもよく、アンカーが、第2の端部に取り付けられてもよく、中間部分は、骨に接触するように構成されてもよい。アンカーは、嵌合凹部と係合するように構成されている。リーダーは、患者の解剖学的構造の周りにループを形成し、バンドスロットを通過するように構成され、ねじ付き係止部材は、可撓性バンドをバンドクランプに係止するように構成されている。
本明細書に記載される概念の他の実施例によれば、隣接する椎体を固定するためのシステムを提供することができる。システムは、本体と、係止部材と、バンドスロットと、アンカースロットとを有するバンドクランプを含んでもよい。本体は、嵌合凹部を含んでもよい。システムはまた、第1の端部と、第2の端部と、それらの間の中間部分とを有する可撓性バンドを含んでもよい。リーダーが、第1の端部に取り付けられてもよく、アンカーが、第2の端部に取り付けられてもよく、中間部分は、骨に接触するように構成されてもよい。アンカーは、嵌合凹部と係合するように構成されてもよい。リーダーは、患者の解剖学的構造の周りにループを形成し、バンドスロットを通過するように構成されてもよい。ねじ付き係止部材は、可撓性バンドをバンドクランプ内に係止するように構成されてもよい。システムは、可撓性バンドをバンドクランプ内に係止する前に、可撓性バンドに張力を加えるための張力付与器具を更に含んでもよい。
また、様々なタイプ及びサイズのインプラント、ロッド、張力付与器具、挿入ツール、及び処置を実施するための他の構成要素、を含むキットも提供される。
本発明のより完全な理解、並びにその付随する利点及び特徴は、添付の図面と併せて考慮される場合、以下の詳細な説明を参照することによってより容易に理解されるであろう。
一実施形態による、可撓性バンド及び脊椎ロッドを固定するバンドクランプインプラントを有するバンドクランプアセンブリの斜視図を示す。 図1に示すバンドクランプインプラントの斜視図である。 バンドクランプインプラントの分解図である。 バンドクランプインプラント内に固定された可撓性バンドの断面図を示す。 可撓性バンドの一実施形態、及び可撓性バンドの端部にあるアンカーの拡大図を示す。 可撓性バンドの一実施形態、及び可撓性バンドの端部にあるアンカーの拡大図を示す。 バンドクランプインプラントの側面断面図である。 バンドクランプインプラントに係合したアンカーの上部断面図である。 アンカーを用いてバンドクランプインプラントを通過した可撓性バンドを示す。 アンカーにおいてバンドクランプに取り付けられた可撓性バンドを示す。 一実施形態によるバンドクランプアセンブリの斜視図を示す。 図10に示すバンドクランプインプラントの斜視図である。 一実施形態による、バンドクランプインプラント、椎弓根ねじ、可撓性バンド、及び脊椎ロッドを有する、バンドクランプアセンブリの斜視図を示す。 図12のバンドクランプインプラントの分解図である。 椎弓根ねじをバンドクランプインプラントに固定するための係止キャップポストの斜視図を示す。 椎弓根ねじをバンドクランプインプラントに固定するための係止キャップポストの上面図を示す。 椎弓根ねじをバンドクランプインプラントに固定するための係止キャップポストの断面図を示す。 椎弓根ねじ内に脊椎ロッドを固定する係止キャップポストの斜視図である。 バンドクランプインプラント内に固定された可撓性バンドの斜視図を示す。 バンドを固定するように構成された止めねじ及びサドルを有するバンドクランプインプラントの分解図を示す。 バンドを固定するように構成された止めねじ及びサドルを有するバンドクランプインプラントの断面図を示す。 インプラントハウジングを椎弓根ねじに固定するための、椎弓根ねじ及び係止ナットと係合するバンドクランプインプラントの斜視図を示す。 インプラントハウジングを椎弓根ねじに固定するための、椎弓根ねじ及び係止ナットと係合するバンドクランプインプラントの斜視図を示す。 一実施形態による、可撓性バンド及び脊椎ロッドを椎弓根ねじに固定するように構成されたバンドクランプインプラントの斜視図を示す。 図19のバンドクランプインプラントの斜視図である。 図20のバンドクランプインプラントの分解図である。 それぞれ、サドルが装填位置及び係止位置にある一体型ねじ頭の断面図を示す。 それぞれ、サドルが装填位置及び係止位置にある一体型ねじ頭の断面図を示す。 リーダーを有する可撓性バンドの実施形態を示す。 バックルの拡大図を示す。 バックルを収容するための凹部を示す、バンドクランプインプラントの背面の斜視図である。 凹部内のバックルの断面図である。 バンドを固定するように構成された止めねじ及びサドルを示すバンドクランプインプラントの断面図である。 可撓性バンドが取り付けられたバンドクランプインプラントの斜視図である。 ねじシャンクに取り付けられたバンドクランプインプラントを示す。 インプラントに固定されたロッドを示す。 インプラントに固定されてループを形成しているバンドを示す。 一実施形態による、可撓性バンド及び脊椎ロッドを椎弓根ねじに固定するように構成された一体型バンドクランプインプラントの斜視図を示す。 図29のバンドクランプインプラントの斜視図である。 図30のバンドクランプインプラントの分解図である。 ねじシャンクに取り付けられたバンドクランプインプラントの斜視図である。 インプラントの2つのバンドクランプ部分内の止めねじ及びサドルを示すインプラントの断面図である。 一実施形態による、可撓性バンドを固定するように構成されたフリーバンドクランプの斜視図を示す。 一実施形態による、可撓性バンドを固定するように構成されたフリーバンドクランプの斜視図を示す。 一実施形態による、可撓性バンドを固定するように構成されたフリーバンドクランプの断面図を示す。 一実施形態による、可撓性バンド及び脊椎ロッドを固定するように構成されたバンドクランプインプラントの斜視図を示す。 図35のバンドクランプインプラントの斜視図である。 バックル及びバンドが取り付けられていないバンドクランプインプラントの断面図を示す。 バックル及びバンドが取り付けられたバンドクランプインプラントの断面図を示す。 インプラント及びバンドアセンブリの斜視図を示し、バンドは、インプラントを通ってループを形成し、インプラントアセンブリは脊椎ロッドに係止されている。 インプラント及びバンドアセンブリの斜視図を示し、バンドは、インプラントを通ってループを形成し、インプラントアセンブリは脊椎ロッドに係止されている。 インプラント及びバンドアセンブリの斜視図を示し、バンドは、インプラントを通ってループを形成し、インプラントアセンブリは脊椎ロッドに係止されている。 一実施形態による、可撓性バンドを脊椎ロッドに固定するように構成されたインプラントシステムの斜視図を示す。 脊椎ロッドに取り付けられた図39のインプラントの斜視図を示す。 図40のインプラントの分解図を示す。 図40のインプラントの組み立て図を示す。 インプラントの断面図を示す。 インプラントの断面図を示す。 インプラントの断面図を示す。 インプラントの断面図を示す。 バンドをインプラント内に固定するためのクランプを示す。 インプラント内の打ち込みねじの部分断面図を示す。 インプラント内の打ち込みねじの部分断面図を示す。 クランプが非係止位置にある状態でインプラントにねじ込まれたバンドの断面図を示す。 クランプが係止位置にある状態でインプラントにねじ込まれたバンドの断面図を示す。 一実施形態による、脊椎ロッドの存在なしで可撓性バンドを張力付与状態で係止するように構成されたインプラントシステムの斜視図を示す。 一実施形態による、脊椎ロッドの存在なしで可撓性バンドを張力付与状態で係止するように構成されたインプラントシステムの分解図を示す。 図46A~図46Bのインプラントの斜視図を示す。 図46A~図46Bのインプラントの断面図を示す。 インプラントのクランプアセンブリのキャリッジ及びクランプの斜視図である。 ロックアセンブリが非係止位置にあるインプラントの断面図を示す。 ロックアセンブリが係止位置にあるインプラントの断面図を示す。 バンドが非係止位置にあるインプラントの断面図を示す。 バンドが係止位置にあるインプラントの断面図を示す。 バンドを受け入れるための単一の貫通穴を有するインプラントの実施形態を示す。 バンドを受け入れるための単一の貫通穴を有するインプラントの実施形態を示す。 バンドを受け入れるための単一の貫通穴を有するインプラントの実施形態を示す。 一実施形態によるカムロックを有するインプラントの分解図である。 非係止位置にあるカムロックの断面図を示す。 係止位置にあるカムロックの断面図を示す。 カムロックが非係止位置にあるインプラントの底面図を示す。 カムロックが係止位置にあるインプラントの底面図を示す。 カムロックが係止位置にあってバンドを固定しているインプラントの断面図である。 バンドを固定するためのハウジング及び2つのばねブロックを含むインプラントの一実施形態を示す。 バンドを固定するためのハウジング及び2つのばねブロックを含むインプラントの一実施形態を示す。 バンドを固定するためのハウジング及び2つのばねブロックを含むインプラントの一実施形態を示す。 2つの可撓性バンドを固定するように構成されたクロスコネクタインプラントの一実施形態を示す。 2つの可撓性バンドを固定するように構成されたクロスコネクタインプラントの一実施形態を示す。 2つの可撓性バンドを固定するように構成されたクロスコネクタインプラントの一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する係止機構の例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する係止機構の例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する可撓性バンドの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するアンカーの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステム又はアセンブリの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するアンカースロット内に配置されたアンカーの例示的な一実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステム又はアセンブリの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステム又はアセンブリの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステム又はアセンブリ、及び張力付与器具の例示的な実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステム又はアセンブリの例示的な一実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステム又は装置の例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステムの例示的な一実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステムの例示的な一実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステムの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合するバンドクランプシステムの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する挿入器フォークの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する外側スリーブの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する張力インジケータの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する器具アセンブリの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する張力インジケータの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する張力インジケータの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する器具アセンブリの例示的な一実施形態を示す。 本開示の原理と整合する器具アセンブリの例示的な実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合する器具アセンブリの例示的な実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合する器具アセンブリの例示的な実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合する器具アセンブリの例示的な実施形態の断面図を示す。 本開示の原理と整合する器具アセンブリを含む張力付与器具の例示的な実施形態を示す。
本開示の実施形態は、全般的には、可撓性バンドを骨に固定するためのインプラント、システム、及び方法に関する。具体的には、実施形態は、脊椎変形手術中に、椎弓根ねじに対する代替及び/又は補足として、矯正を実現し固定を提供するように構成されたインプラント及びシステムを対象とする。
本発明の例示的な実施形態の追加の態様、利点、及び/又は他の特徴は、以下の詳細な説明を考慮して明らかになるであろう。本明細書で提供される記載された実施形態は、単に例示的かつ例示的であり、限定的ではないことが当業者には明らかであろう。その修正形態の多数の実施形態が、本開示の範囲及びそれに対する均等物に該当するものとして企図される。
ここで図1~図9を参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム10が示される。インプラントシステム10は、細長い部材、ケーブル、テザー、コード、又はバンド12を脊椎ロッド14に固定するように構成されている。バンド12は、骨解剖学的構造、又は、例えば椎弓板若しくは横突起などの脊椎の一部分の周りに巻き付けられるように構成された可撓性部材であってもよい。インプラントアセンブリ10は、脊椎ロッド14などの細長い部材に係合して、椎骨間での固定を提供することができる。可撓性バンド12は、椎弓根ねじの配置が困難又は不可能な場合に、特定の脊椎レベルにおいて1次固定点として使用することができる。代わりに、可撓性バンド12は、特定のレベルにおいて、椎弓根ねじと併せて使用して、追加の固定を提供することができる。脊椎を参照して説明してきたが、本明細書に記載されるインプラント及びシステムは、外傷などの他の整形外科の場所及び用途に適用できることが理解されるであろう。
可撓性バンド12は、重度の脊椎変形などの複雑な解剖学的構造に適合することが可能であり得る。アセンブリ10は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定することにより、外科医が脊椎変形の矯正及び固定を実現することを可能にする。この技術は、脆弱な骨又は異形椎骨の存在に起因して従来の椎弓根ねじ固定が損なわれるか又は不可能な小児及び神経筋変形の場合に有利な場合がある。バンド12を骨解剖学的構造の周りでループ状にすることによりインプラントアセンブリ10が骨に取り付けられる及び/又は骨に固定される前又は後に、可撓性バンド12に張力を加えることにより、脊椎変形の矯正を実現し保持することができる。
バンド12は、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレン(例えば、超高分子量ポリエチレン又はUHMWPE)、ポリプロピレン、シルク、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリル、シルクコットン、これらの組み合わせ、又は他の好適な生体適合性材料から構成されてもよい。バンド12は、概ね、丸みを帯びた形状、楕円形形状、又は平坦/テープ形状であってもよい。バンド12は、ある形状から別の形状に移行してもよい(例えば、丸みを帯びた形状から平坦な形状に、又はその逆に)。必要に応じて、バンド12は、完全に放射線透過性であってもよく、又は蛍光透視法で見えるように設計された1つ以上のマーカーストランドを有してもよい。
図1及び図2に注目すると、インプラントアセンブリ10は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定することが可能なバンドクランプインプラント20を含む。バンドクランプインプラント20は本体22を有し、本体は、上面24、下面26、第1及び第2の対向する側面28、30、ノーズ面又は前面32、並びに背面又は後面34を含む。例えば、上面24及び側面28、30は、概ね平坦又は平面であってもよく、下面26及び背面34は、概ね丸みを帯びていてもよく又は凸状であってもよい。
図3及び図4に示すように、バンドクランプインプラント20は、本体22と、ロッド14を固定するように構成された第1の係止部材38と、バンド12を固定するように構成されたサドル64を有する第2の係止部材40とを含む。図6に注目すると、クランプ20の本体22は、脊椎ロッド14を受け入れるようにサイズ決めされ寸法設定された第1の開口部、凹部、又はロッドスロット44、及び可撓性バンド12を受け入れるように構成された別個の第2の開口部又はバンドスロット46を画定する。ロッドスロット44は、インプラント20の前面32の内側に凹んでいてもよく、ロッド14を収容するようにサイズ決めされ寸法設定された概ねc字形の凹部を画定してもよい。バンドスロット46は、インプラント20の下面26から後面34まで延びていてもよい。バンドスロット46は、第1の部分が下面26から上昇し、第2の部分がその上を進んで背面34に至るように階段状であってもよい。バンドスロット46は、ロッドスロット44の下方に位置し、脊椎ロッド12の長軸Aに対して垂直に向いている。
本体22は、ロッドスロット44と流体連通する第1の穴48を有する。第1の穴48は、穴48の内周の周りにねじ付き部分50を含んでもよい。第1の係止部材38は、第1の穴48内に位置付け可能であり、下方位置にあるとき、係止部材38の底面はインプラント20の本体22内で脊椎ロッド14に接触し固定するように構成されている。第1の係止部材30は、第1の穴48にねじ式に嵌合するように構成されたねじ付き部分52を外面の周りに含んでもよい。第1の係止部材30は、第1の係止部材30の上面に器具凹部54を画定することができ、器具凹部は、係止部材38を係止位置に回転させるために、ドライバなどの器具により係合されるように構成されている。
本体22は、バンドスロット46と流体連通する第2の穴58を有する。第2の穴58の穴の軸線は、第1の穴48の穴の軸線に略平行であってもよい。第2の穴58は、穴58の内周の周りにねじ付き部分60を含んでもよい。図4に示すように、第2の係止部材40は、第2の穴58内に位置付けられて、可撓性バンド12をバンドスロット46内に固定することができる。第2の係止部材40は、締結具又は止めねじ62、及びサドル64を含んでもよい。止めねじ62及びサドル64は、互いに取り付けることが可能であってもよい。止めねじ62は、サドル64とは独立して回転することが可能である。サドル64は、リング又は円筒形本体を画定してもよく、サドル64の上面は、上向き及び/又は外向きに延びる1つ以上のタブ又は突起66を含んでもよい。突起66は、止めねじ62の下面内の対応する凹部又は溝と嵌合することにより、サドル64を止めねじ62に接続することができる。サドル64上の突起66は、止めねじ62内へと押し込まれたときに内側に撓むことができ、止めねじ62内の溝に到達するとその元の形状にスナップ式に戻ることができる。止めねじ62は、第2の穴58にねじ式に嵌合するように構成されたねじ付き部分68を外面の周りに含んでもよい。止めねじ62は、上面に器具凹部70を画定することができ、器具凹部は、止めねじ62を回転させ、係止部材40を係止位置に移動させるために、ドライバなどの器具により係合されるように構成されている。
第2の係止部材40が下方位置にあるとき、サドル64の底面は、インプラント20の本体22内でバンド12に接触し固定するように構成されている。止めねじ62及びサドル64は、第2のねじ付き穴58内で上下に移動することが可能である。止めねじ62の移動は、サドル64がバンドスロット46と可逆的に干渉することができるような移動である。下方位置では、サドル64は、バンド12を押し付けるように構成され、それによりバンド12は所定位置に係止される。例えば、止めねじ62を締め付けてサドル64の底部を可撓性バンド12に接触させることにより、可撓性バンド12の自由な部分がバンドクランプ20に係止されてもよい。そのとき、可撓性バンド12は、サドル64と本体22との間に係止される。
バンドクランプ20の本体22は、挿入及び/又は張力付与器具と係合するための1つ以上の係合凹部72を含んでもよい。例えば、2つの反対側にある係合凹部72は、インプラント20の後部34の近くの側面28、30内で画定されてもよい。係合凹部72の各々は、例えば、円形ディボットを終端とするスロットを含んでもよい。他の好適な係合機構を使用して、インプラント20を挿入器及び/又は張力付与器などの器具に一時的に結合させてもよいことが理解されるであろう。
図5Aに注目すると、可撓性バンド12は、当初は第1の自由端80から反対側の自由端82まで延び、その間に中間部分84を有してもよい。可撓性バンド12の中間部分84は、骨に接触し、かつ/又は骨の周りにループを形成するように構成されている。可撓性バンド12の第1の自由端80は、リーダー86に取り付けられてもよい。リーダー86は、解剖学的構造の周りに送り込まれて、固定されるべき解剖学的構造の周りに可撓性バンド12を巻き付けるように構成された可鍛性リーダーであってもよい。可撓性バンド12の第2の自由端82は、アンカー88に取り付けられてもよい。アンカー88は、アンカー88がバンドクランプ20の本体22内の嵌合凹部90と係合することができるような形状を有してもよい。図6に示すように、嵌合凹部90は、バンドスロット46の下方に位置してもよい。嵌合凹部90の入口は、インプラント20の後部34の近くにあってもよく、嵌合凹部90の出口は、インプラント20の底部26の近くのバンドスロット46内にあってもよい。嵌合凹部90の形状は、アンカー88が凹部90内に収容可能及び固定可能となるようにサイズ決めされ寸法設定されている。
図5Bに示すように、アンカー88は、中央貫通口94を有する分割リング本体92を含んでもよい。アンカー88は、バンド12の端部82に取り付けられるように構成されたノーズ96と、インプラント20の本体22内に収容可能なテール98とを有してもよい。テール98は、一対の対向する突出部102を含んでもよい。突出部102は、突出部102の離隔距離がテール端98においてより大きくなるように、アンカー88の中央長手方向軸線Bから離れるように角度付けされてもよい。突出部102はまた、ノーズ96よりも大きな厚さを有してもよい。中央開口部94は、切れ目104と流体連通していてもよい。この切れ目104は、アンカー88が撓み圧縮されて本体22内の嵌合凹部90内に入ることを可能にすることができる。いったん完全に嵌合凹部90内に配置されると、アンカー88は跳ね戻って開き、分解を防止することができる。アンカー88はまた、嵌合器具と係合するように構成された1つ以上の開口部106を有して、分解を可能にすることができる。
図8に示すように、可撓性バンド12は、可鍛性リーダー86を先にして、本体22の凹部90を通して挿入される。図9に示すように、バンド12は、アンカー88がインプラント20の凹部90内で係合して着座するまで引っ張られる。アンカー88と凹部90との間の係合により、可撓性バンド12はインプラント20の本体22に確実に取り付けられる。可鍛性リーダー86を有する、可撓性バンド12の第1の自由端80、及びバンド12の中間部分84は、患者の解剖学的構造の周りに位置付けられるように遊離状態のままである。図1に示すように、バンド12の中間部分84は骨の周りにループを形成してもよく、バンド12の自由端80は、バンド開口46を通してインプラント20内にねじ込まれてもよい。図4に示すように、自由端80は、インプラント20の後部34を通して引っ張られてもよい。バンド12に張力を加えた後、第2の係止部材40を締め付け、それによりバンド12をインプラント20内に固定し、骨の周りに所望の張力を維持することができる。
ここで図10及び図11を参照すると、別の実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ110が示される。バンドクランプインプラントアセンブリ110は、インプラント112の構成が異なることを除いて、インプラントアセンブリ10と同様である。インプラント20と同様に、インプラント112は、ロッド14を固定するための第1の係止部材38と、バンド12を固定するための第2の係止部材40とを含む。この実施形態では、バンド開口部114は、ロッドスロット116に隣接して位置し、バンド開口部114は、脊椎ロッド14の長軸Aに平行に向いている。
インプラント112は、脊椎ロッド14を受け入れるための第1の開口部又はロッドスロット116と、可撓性バンド12を受け入れるための第2の開口部又はバンド開口部114とを有する。ロッドスロット116は、インプラント20の前面及び底面32、26の内側に凹んでいてもよい。ロッドスロット116は、ロッド14を収容するようにサイズ決め及び寸法設定された略c字形の凹部を画定してもよい。バンド開口部114は、第1の側面28と第2の側面30との間の本体を通って延びていてもよい。バンド開口部114は、略円筒形の開口部を画定してもよい。インプラント112は、第1の開口部116と流体連通する第1のねじ穴48を有する。第1のねじ付き係止部材38は、第1のねじ穴48内に位置付けられて、脊椎ロッド14をインプラント112に固定してもよい。インプラント112は、第2の開口114と流体連通する第2のねじ穴58を有する。第2のねじ穴58の穴の軸線は、バンド開口部114の穴の軸線に略垂直であってもよい。
インプラント112は、可撓性バンド12上のアンカー88と嵌合するようにサイズ決め及び寸法設定された別個の嵌合凹部118を有する。嵌合凹部118は、バンド開口部114の下方で、ロッドスロット116に隣接して位置付けられてもよい。凹部118は、第1の側面28と第2の側面30との間の本体を通って延びていてもよい。凹部118は、凹部118がその高さよりも大きい幅を有するように、略矩形の開口部を画定してもよい。可撓性バンド12は、アンカー88がインプラント112に係合するように、凹部118を通って挿入されてもよい。このようにして、アンカー88は、バンド12の自由端82において可撓性バンド12をインプラント112に固定する。可撓性バンド12は、患者の解剖学的構造の周りに位置付けられ、反対側の自由端80は、インプラント112内のバンドスロット114を通して再び送り込まれ、それによりループを作製することができる。第2のねじ付き係止部材40は、第2のねじ付き穴58内に位置付けられ、下方に移動されて、可撓性バンド12をインプラント112に固定してもよい。
インプラント112は、挿入及び/又は張力付与器具と係合するための1つ以上の係合ノッチ120を画定してもよい。例えば、2つの反対側にある係合ノッチ120は、インプラント112の上部24の近くの側面28、30内で画定されてもよい。係合ノッチ120の各々は、例えば、本体の長さに沿って延びるスロットを含んでもよい。他の好適な係合機構を使用して、インプラント112を挿入器及び/又は張力付与器などの器具に一時的に結合させてもよいことが理解されるであろう。
一実施形態によれば、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定する方法は、以下のステップのうちの1つ以上を任意の好適な順序で伴ってもよい。(1)可鍛性リーダー86を有する、可撓性バンド12の第1の自由端80を、バンドクランプインプラント20、112の本体22を通して凹部90、118内へと供給し、それにより、可撓性バンド12の第1の自由端80及び中間部分84は本体22を自由に通過する一方で、アンカー88を有する可撓性バンド12の第2の自由端82は凹部90、118と係合し、可撓性バンド12は自由端82においてバンドクランプ20、112に固定されるステップ。(2)可撓性バンド12の第1の自由端80を後脊椎の骨解剖学的構造の周りに通して、可撓性バンド12の中間部分84が骨に接触するようにループを形成するステップ。(3)可撓性バンド12の第1の自由端80をバンドクランプ20、112のバンドスロット46、114に再び通すステップ。(4)脊椎ロッド14がバンドクランプ20、112のロッドスロット44、116内に受け入れられるように、バンドクランプ20、112を脊椎ロッド14に沿って位置付けるステップ。(5)バンドクランプ20、112内の第1のねじ付き係止構成要素38を締め付けて、ロッドスロット44、116内の脊椎ロッド14をバンドクランプ20、112に固定するステップ。(6)可撓性バンド12の第1の自由端80に引張力を加えることにより可撓性バンド12に張力を加え、それにより骨解剖学的構造の周りにループを締め付けるステップ。(7)バンドクランプ20、112内の第2のねじ付き係止構成要素40を締め付けて、サドル64をバンドスロット46、114内の可撓性バンド12に接触させて、可撓性バンド12をバンドクランプ20、112に固定するステップ。(8)バンドクランプ20、112の近くの、可撓性バンド12のあらゆる余分な長さを切断及び除去するステップ。この方法は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定することにより、外科医が脊椎変形の矯正及び固定を実現することを可能にする。
ここで図12~図18Bを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム130が示されている。インプラントシステム10、110と同様に、インプラント132は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定するように構成されている。加えて、脊椎への追加の固定を提供するために、インプラント132は、可撓性バンド12を、椎弓根ねじ200などの締結具に接続する。インプラント132は、追加のロッドコネクタを必要とすることなく、可撓性バンド12を椎弓根ねじ200に直接固定することが可能であり、これにより、構造体上で空間が節約され、他のハードウェア及び/又は解剖学的構造との干渉に関する懸念が軽減される。本明細書では椎弓根ねじが例示されているが、締結具は、骨に取り付けるように構成された任意の好適なねじ、アンカー、又は他のデバイスを含んでもよいことが理解されるであろう。
図12及び図13に注目すると、インプラントシステム130は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定することが可能なバンドクランプインプラント132を含む。バンドクランプ132は、バンド12を固定するように構成された第1の部分136と、ロッド14及び椎弓根ねじ200を取り付けるように構成された第2の部分138とを有する、インプラントハウジング134を有する。第2の部分138は、上方に階段状になっていてもよく、第1の部分138から離れるように延びていてもよい。バンドクランプ部分136の内側オフセットにより、可撓性バンド12の最適な配置のために、クランプを椎弓板の上に直接配置することが可能になる。インプラントハウジング134は、上面140、下面142、反対側にある第1及び第2の側面144、146、ノーズ又は前面148、及び背面又は後面150を含む。
インプラントシステム130は、インプラントハウジング132、係止キャップポスト152、及び係止ナット154を含む。図14A~図14Cに示すように、係止キャップポスト152は、2つの別個のねじ付き部分、すなわち、上部ねじ付き部分156及び下部ねじ付き部分158、を有する。上部ねじ付き部分156は、係止ナット154内の雌ねじ160と嵌合するように構成されている。下部ねじ付き部分158は、椎弓根ねじ200のヘッド202内の雌ねじと嵌合するように構成されている。下部ねじ付き部分158は、円周方向溝166により上部ねじ付き部分156から分離されていてもよい。下部ねじ付き部分158は、上部ねじ付き部分156の主要外径よりも大きい主要外径を有してもよい。上部156のねじ山(例えば、利き手、形状、角度、ピッチなど)は、下部分158のねじ山と同じであっても異なっていてもよい。上部ねじ付き部分156は、ドライブ器具と係合するように構成された内部ドライブ凹部162を含んでもよい。上部ねじ付き部分156はまた、挿入器具と係合する内部溝164を含んでもよい。脊椎ロッド14は、係止キャップポスト152がインプラントハウジング134内の開口部190を通して下向きにねじ込まれたときに、椎弓根ねじ200のヘッド202内で固定されてもよく、係止キャップポスト152は、係止ナット154を用いて固定されてよい。
図17A~図17Bを参照すると、インプラントハウジング134の第1の部分136は、可撓性バンド12を固定するように構成されている。インプラントハウジング134の第1の部分136は、可撓性バンド12を受け入れるように構成されたバンドスロット170を画定している。バンドスロット170は、円筒形又は好適な形状であってもよい。バンドスロット170は、穴172と交差する。穴172は、バンドスロット170と流体連通していてもよい。穴172は、穴172の内周の周りにねじ付き部分174を含んでもよい。係止部材176が、穴172内に位置付けられて、可撓性バンド12をバンドスロット170内に固定することができる。係止部材176は、締結具又は止めねじ178、及びサドル180を含んでもよい。止めねじ178及びサドル180は、互いに取り付けることが可能であってもよい。サドル180は、滑らかでねじ切りされていないリング又は円筒形本体を画定してもよく、サドル180の上面は、上向きに延びる1つ以上の突起182を含んでもよい。突起182は、止めねじ178の下面内の対応する凹部と嵌合することにより、サドル180を止めねじ178に接続することができる。止めねじ178は、穴174にねじ式に嵌合するように構成されたねじ付き部分184を外面の周りに含んでもよい。
止めねじ178は、上面に器具凹部186を画定することができ、器具凹部は、止めねじ178を回転させ係止部材176を係止位置に移動させるために、ドライバなどの器具により係合されるように構成されている。止めねじ178及びサドル180は互いに取り付けられ、ねじ付き穴174内で上下に移動することが可能である。止めねじ178の移動は、サドル180が、可撓性バンド12を受け入れるバンドスロット170と可逆的に干渉することができるような移動である。図17Bに示すように、止めねじ178を締め付けてサドル180を可撓性バンド12に接触させることにより、可撓性バンド12をインプラントハウジング134に係止させることができる。そのとき、可撓性バンド12は、サドル180とインプラントハウジング134との間に係止される。
インプラントハウジング134の第2の部分138は、椎弓根ねじ200のヘッド202と係合するように構成されている。インプラントハウジング134の第2の部分138は、係止キャップポスト152の上部156を受け入れるように構成された貫通穴190を画定している。貫通穴190は、ねじ付きでなくてもよい。ハウジング134の第2の部分138は、1つ以上のタブ192を含んでもよい。例えば、第2の部分138は、貫通穴190の対向する側部上で下向きに延びる2つの対向するタブ192を含んでもよい。タブ192は、椎弓根ねじ200のロッドスロット206と係合するように構成されてもよい。インプラントハウジング134の形状は、それが椎弓根ねじ200のヘッド202の周りにきつく嵌まるような形状である。
図15に示すように、椎弓根ねじ200は、ヘッド202及びシャフト204を含む。ヘッド202は、脊椎ロッド14を収容するように構成されたスロット206により離隔された2つの対向する側部を有するチューリップの形態であってもよい。ロッド14は、チューリップ本体内へと上部から装填されてもよい。チューリップヘッド202は、挿入器などの器具と嵌合するように構成された1つ以上の凹部又は係合機構を画定してもよい。チューリップヘッド202の対向する側部は、係止キャップポスト152の下部158にある雄ねじと嵌合するように構成された雌ねじを画定してもよい。シャフト204は、骨と係合するように構成されたねじ付きシャンクを含んでもよい。椎弓根ねじ200は、多軸、一軸、一平面、又は他の好適な設計であってもよい。
図18A~図18Bに注目すると、インプラントハウジング134は、係止キャップポスト152及び係止ナット154を用いて椎弓根ねじ200に固定されている。図18Aでは、係止キャップポスト152は、開口部190を通ってインプラントハウジング134内に位置付けられ、椎弓根ねじ200のヘッド202内のスロット206内に位置付けられたロッド14に接触している。図18Bでは、係止ナット154は、係止キャップポスト152の上部156に固定されている。係止ナット154は、係止キャップポスト152の上部ねじ付き部分156と係合するための雌ねじ160を有する。ナット154の外部形状は、ナット154が器具により駆動されることができるようなものである。係止ナット154の底面は、インプラントハウジング134の上面140に接触して、インプラントハウジング134を椎弓根ねじ200に固定する。インプラントハウジング134は、係止ナット154により加えられる力を介して椎弓根ねじ134に固定される。インプラントハウジング134上のタブ182は、インプラントハウジング134の回転を防止することにより、締め付けしている間に、インプラントハウジング134が捻られた状態で安定したままであることを可能にする。
一実施形態によれば、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定する方法は、以下のステップのうちの1つ以上を任意の好適な順序で伴ってもよい。(1)椎弓根ねじ200を椎骨の椎弓根に固定するステップ、(2)ロッド14を椎弓根ねじ200のチューリップヘッド202内に位置付けるステップ、(3)下部ねじ付き部分158をチューリップヘッド202内の嵌合するねじにねじ込むことにより、係止キャップポスト152を用いて、インプラント132を椎弓根ねじ200のチューリップヘッド202に取り付けるステップ、(4)係止ナット154を係止キャップポスト152の上部ねじ付き部分156に接続して、ロッド14をチューリップヘッド202内に係止するステップ、(5)可撓性バンド12の自由端をバンドスロット170内へと供給するステップ、(6)可撓性バンド12の他の自由端を、骨解剖学的構造の周りに通して、骨に接触するループを形成するステップ、(7)可撓性バンド12の他の自由端を、バンドクランプ132のバンドスロット170に再び通すステップ、(8)可撓性バンド12の自由端に引張力を加えることにより可撓性バンド12に張力を加え、それにより骨解剖学的構造の周りにループを締め付けるステップ、(9)係止部材176をバンドクランプ132内で締め付けて、サドル180をバンドスロット170内の可撓性バンド12と接触させて、可撓性バンド12をバンドクランプ132に固定すること、及び(10)バンドクランプ132の近くの、可撓性バンド12のあらゆる余分な長さを切断及び除去するステップ。この方法は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定することにより、外科医が脊椎変形の矯正及び固定を実現することを可能にする。
ここで図19~図28Cを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム210が示される。インプラントシステム130と同様に、インプラント212は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定するように構成されている。加えて、脊椎への追加の固定を提供するために、インプラント210は、可撓性バンド12を、椎弓根ねじなどの骨締結具214に接続する。本明細書では椎弓根ねじが例示されているが、締結具は、骨に取り付けるように構成された任意の好適なねじ、アンカー、又は他のデバイスを含んでもよいことが理解されるであろう。
図19及び図20に注目すると、インプラントシステム210は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定することが可能なバンドクランプインプラント212を含む。インプラント212は、一体型ねじ頭220及びバンドクランプ218を含む。本体216は、バンド12を固定するように構成された第1の部分又はバンドクランプ部分218と、ロッド14、及び骨締結具又は椎弓根ねじ214を取り付けるように構成された第2の部分又はねじ頭部分220とを含む。第1の部分218は、インプラント212の第2の部分220から横方向に、そして背後にオフセットされていてもよい。バンドクランプ部分218の内側オフセットにより、可撓性バンド12の最適な配置のために、クランプを椎弓板の上に直接配置することが可能になる。
バンドクランプ部分218は、可撓性バンド12を受け入れるように構成されたバンドスロット222を有する。バンドクランプ部分218は、バンドスロット222と交差し流体連通する貫通穴224を有する。穴224は、穴224の内周の周りに1つ以上のねじ山226を含んでもよい。係止部材228は、穴224内に位置付けられて、可撓性バンド12をバンドスロット222内に固定することができる。図21に示すように、係止部材228は、締結具又は止めねじ230、及びサドル232を含んでもよい。止めねじ230及びサドル232は、互いに取り付けることが可能であってもよい。サドル232は、リング又は円筒形本体を画定してもよく、サドル232の上面は、上向きに延びる1つ以上の突起234を含んでもよい。突起234は、止めねじ230の下面内の対応する凹部と嵌合することにより、サドル232を止めねじ230に接続することができる。止めねじ230は、外面の周りに1つ以上の雄ねじ236を含んでもよく、これは、穴224の雌ねじ226にねじ式に嵌合するように構成されている。止めねじ236は、上面に器具凹部238を画定することができ、器具凹部は、止めねじ230を回転させ係止部材228を係止位置に移動させるために、ドライバなどの器具により係合されるように構成されている。
止めねじ230及びサドル232は、止めねじ230及びサドル232がねじ穴224内で上下に移動することが可能なように、互いに取り付けられてもよい。止めねじ230の移動は、サドル232が、可撓性バンド12を受け入れるバンドスロット222と可逆的に干渉することができるような移動である。止めねじ230を締め付けてサドル232を可撓性バンド12に接触させることにより、可撓性バンド12をインプラント212のバンドクランプ部分218に係止させることができる。可撓性バンド12は、サドル232とインプラント212のバンドクランプ部分218との間に係止される。
ねじ頭部分220は、脊椎ロッド14を収容するように構成されたスロット240により離隔された2つの対向する側部を有するチューリップの形態であってもよい。ロッド14は、チューリップ本体内へと上部から装填されてもよい。チューリップヘッド220の対向する側部は、係止キャップ244上の雄ねじ246と嵌合するように構成された雌ねじ242を画定してもよい。チューリップヘッド220は、挿入器などの器具と嵌合するように構成された1つ以上の凹部又は係合機構を画定してもよい。インプラント212のねじ頭部分220は、骨締結具214に可逆的に取り付けられるように構成されている。骨締結具214は、チューリップ本体の底部開口部内へと底部から装填されてもよい。骨締結具214は、ヘッド及びシャフト部分250を含んでもよい。シャフト250は、骨と係合するように構成されたねじ付きシャンクを含んでもよい。
図21に注目すると、ねじ頭部分220は、クランプ252及びねじシャンク250に可逆的に取り付けられるように構成されたねじ頭サドル254を保持することができる。クランプ252は、骨締結具214のヘッドの周りにカラーを提供するための1つ以上のクランプ部分を含んでもよい。クランプ252は、クランプ252に力が加えられると、骨締結具214を把持するように構成されている。クランプ252は、その中に形成された少なくとも1つのスリット256を画定してもよい。例えば、一対のスリット256が、クランプ252を2つのクランプ部分に分離することができる。(複数の)スリット256は、階段状、線形、湾曲状、又は他の形態で構成されてもよい。(複数の)スリット256は、第1及び第2のクランプ部分が収縮して、骨締結具214のヘッドに確実に係合することを可能にできる。クランプ252の外面の一部分が、先細りになっていてもよく、上部が、サドル254と嵌合するように構成された外部リップ258を画定していてもよい。クランプ252の外面は、完全に設置され、所定位置に係止されたときに、チューリップヘッド220の内面に当接し、内面を係合してもよい。完全に設置され、所定位置に係止されると、クランプ252の内面は、骨締結具214のヘッドに当接し、ヘッドを係合してもよい。クランプ252の内面は、骨締結具214のヘッドとの係合を改善するように構成された、粗面仕上げされた、テクスチャ加工された、又はねじ付きの表面を含んでもよい。
サドル254は、チューリップヘッド220の上部から下向きに導入されて、クランプ252の上部に着座してもよい。サドル254は貫通ボア260を含んでもよい。ボア260の下部は、クランプ252の外部リップ258を含むクランプ252の上部を収容するようにサイズ決めされてもよい。サドル254は、凹部又は溝262を画定する概ね丸みを帯びた外面を含んでもよい。サドル254の上面は、チューリップ220の上部から装填されたときにロッド14を収容する凸状座面264を画定してもよい。サドル254は、チューリップヘッド220の内面と係合して、クランプ252の上方への移動を防止し、それによりクランプ252が係止されて、骨締結具214のヘッドと係合することができる。
図22A~図22Bに注目すると、ヘッド部分220内の形状は、クランプ252及びサドル254が、モジュラーバンプ266の上方又は下方に位置付けられることを可能にする。図22Aに示す装填位置では、サドル254及びクランプ252は、上側の位置にある。クランプ252及びサドル254は、モジュラーバンプ266の上方に位置付けられ、クランプ252は、撓んで開いて、ねじシャンク250のヘッドを受け入れることが可能である。図22Bに示す係止位置では、サドル254及びクランプ252は、下側の位置にある。クランプ252及びサドル254は、モジュラーバンプ266の下方に位置付けられ、クランプ252は開くことができず、ねじシャンク250のヘッドが解放されることを防止している。脊椎ロッド14がロッドスロット240内に、そしてサドル254のシート264上に着座すると、ねじ付き係止キャップ244は下向きに回転して、脊椎ロッド14及び骨締結具214を構造体内に固定する。
ここで、図23A~図23Bを参照すると、可撓性バンド12は、第1の自由端270から反対側の第2の自由端272まで延び、その間に中間部分274を有してもよい。可撓性バンド12の中間部分274は、骨に接触する及び/又は骨の周りにループを形成するように構成されている。可撓性バンド12の第1の自由端270は、リーダー276に取り付けられてもよい。リーダー276は、器具、kワイヤ、縫合糸などを用いてバンド12を導くための開口部を画定することができる。リーダー276は、解剖学的構造の周りに送り込まれて、固定されるべき解剖学的構造の周りに可撓性バンド12を巻き付けるように構成された可鍛性リーダーであってもよい。可撓性バンド12の第2の自由端272は、アンカー又はバックル278に取り付けられてもよい。バックル278は、バックル278がインプラント212内の嵌合凹部280と係合できるような形状を有してもよい。図19に示すように、嵌合凹部280は、バンドスロット222とは別個であり、バンドスロット222の下方に位置してもよい。嵌合凹部280の穴の軸線は、バンドスロット222の穴の軸線に対してオフセットされ、バンドスロット222の穴の軸線に対して直角をなしてもよい。嵌合凹部280の形状は、バックル278が凹部280内に収容可能及び固定可能となるようにサイズ決めされ寸法設定されている。
バックル278は、インプラント212内の嵌合凹部280内の対応する溝288と係合する1つ以上の溝282を有する円錐形の形状であってもよい。例えば、バックル278は、バックル278の基部の幅が最も広い部分から延びる複数の円周溝282を含んでもよい。バックル278は、少なくとも1つの屈曲切れ目284を有して、バックル278の外部形状が圧縮されて嵌合凹部280内に入ることが可能である。屈曲切れ目284は、溝282のうちの1つ以上を貫通して切られていてもよい。バックル上の溝282が凹部280内の溝288と整列すると、屈曲切れ目284により、バックル278がその元の形状に跳ね戻ることが可能であり、したがって分解が防止される。バックル278はループ286を含み、その周りに可撓性バンド12が取り付けられてもよい。図23Aに示すように、バンド12の自由端272をバックル278のループ286の周りで繰り返しループ状にして、バンド12をバックル278に固定することができる。ノッティング、締結具、接着剤などの他の好適な取り付け機構を使用して、バンド12をバックル278に固定できることが理解されるであろう。
図24~図27に示すように、インプラント212は、可撓性バンド12及びバックル278を受け入れるように構成された内部凹部280を画定している。内部凹部280は、バックル278上の溝282と嵌合する複数の溝288を画定している。可撓性バンド12が凹部280を後面から前面に通されると、バックル278はスナップ式に嵌合溝288内に入る。組み立て後、可撓性バンド12は、バンド12の自由端272におけるバックル278により、インプラント212に確実に取り付けられる。
図28A~図28Cに示すように、可撓性バンド12が凹部280を通った後、バックル278はスナップ式に所定位置に入り、それにより可撓性バンド12はインプラント212に固定される。図28Aに示すように、チューリップ本体220は、ねじ214をチューリップ220に底部から装填することにより、ねじシャンク250に取り付けられる。図28Bに示すように、脊椎ロッド14を、チューリップ220の上部からロッドスロット240内に配置し、ロックキャップ244で固定することができる。ロックキャップ244はまた、ねじ頭サドル254及びクランプ252への下向きの力を介して、多軸ねじ214を固定する。図28Cに示すように、可撓性バンド12の自由端270は、骨解剖学的構造の周りを通り、バンドスロット222を通ってインプラント212のバンドクランプ部分218に再び入って、ループが形成される。ループには張力が加えられて、骨への固定が提供され、次いで、係止部材228の止めねじ230が下向きに締め付けられて、可撓性バンド12はインプラント212に係止される。
ここで図29~図33を参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム300が示される。インプラントシステム210と同様に、インプラント302は、可撓性バンド12、脊椎ロッド14、及び骨締結具214を固定するように構成されている。この実施形態では、システム300は、単一チューリップ型ヘッド304に一体式に接続されたバンド12を収容及び固定するように構成された2つのバンドクランプ部分306、308を含む。
インプラント302は、2つのバンドクランプ306、308を有する一体型ねじ頭304を含む。図31の分解図に示すように、一体型ねじ頭部分304は、一体型チューリップ型ねじ頭220と同じであり、ねじシャンク250に可逆的に取り付けられるクランプ252及びサドル254を含む。ヘッド部分220内の形状は、クランプ252及びサドル254が、モジュラーバンプ266の上方又は下方に位置付けられることを可能にする。クランプ252及びサドル254がモジュラーバンプ266の上方に位置付けられたときの装填位置では、クランプ252は、撓んで開いて、ねじシャンク250のヘッドを受け入れることが可能である。クランプ252及びサドル254がモジュラーバンプ266の下方に位置付けられた係止位置では、クランプ252は開くことができず、ねじシャンク250のヘッドが解放されることを防止している。ねじ頭部分304は、脊椎ロッド14を受け入れるためのロッドスロット240を含み、ねじ付きロックキャップ244を受け入れて脊椎ロッド14を固定する。
インプラント302は、別個で互いに異なる2つのバンドクランプ306、308を含む。第1のバンドクランプ306は、インプラント302の前方に位置し、第2のバンドクランプ308は、インプラント302の後方に位置する。両方のクランプ306、308は、椎弓根ねじ214に対して内側にオフセットされてもよく、これにより、可撓性バンド12の最適な配置のために、クランプ306、308を椎弓板の直上に位置させることが可能になる。
バンドクランプ306、308は、バンドクランプ218と同様であってもよい。各バンドクランプ部分306、308は、可撓性バンド12を受け入れるためのバンドスロット310、312と、対応するバンドスロット310、312と交差するねじ穴314、316とを有する。前方のバンドスロット310は、後方のバンドスロット312と整列されてもよい。例えば、図33に示すように、前方のバンドスロット310の中心穴の軸線が、軸Cに沿って後方のバンドスロット312の中心穴の軸線と同軸であってもよい。ねじ穴314、316は、軸Cに対して略垂直に整列されてもよい。前方のねじ穴314は、後方のねじ穴316に対して略平行に位置付けられてもよい。
インプラント302は、対応する穴314、316内に収容可能な2つの係止部材318、320を含む。係止部材228と同様に、係止部材318、320の各々は、それぞれ、サドル326、328と係合する止めねじ322、324を含んでもよい。止めねじ322、324、及びサドル326、328は、サドル326、328がバンドスロット310、312に可逆的に干渉することができるように、対応するねじ穴314、316内を移動する。各バンドスロット310、312は、可撓性バンド12の1つの自由端を受け入れることにより、それらの間にループを形成することができる。止めねじ322、324は、下向きねじ切りされ、これがサドル326、328をバンド12に接触させる。ねじ山によって加えられる力は、可撓性バンド12をサドル326、328とクランプ306、308の本体との間に係止する。
一実施形態によれば、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定する方法は、以下のステップのうちの1つ以上を任意の好適な順序で伴ってもよい。(1)椎弓根ねじ214を椎骨の椎弓根に固定するステップ、(2)椎弓根ねじ214をインプラント302のチューリップヘッド304内に底部から装填するステップ、(3)ロッド14をインプラント302のチューリップヘッド304内に上部から装填するステップ、(4)ロックキャップ244をチューリップヘッド304の上部に接続して、ロッド14と椎弓根ねじ214の位置とを係止するステップ、(5)可撓性バンド12の自由端を前部バンドクランプ306のバンドスロット310内へと供給するステップ、(6)可撓性バンド12の他の自由端を、骨解剖学的構造の周りに通して、骨に接触するループを形成するステップ、(7)可撓性バンド12の他の自由端を、後部バンドクランプ308のバンドスロット312内に通すステップ、(8)可撓性バンド12の(複数の)自由端に引張力を加えることにより可撓性バンド12に張力を加え、それにより骨解剖学的構造の周りにループを締め付けるステップ、(9)係止部材318、320をバンドクランプ306、308内で締め付けて、対応するサドル326、328をバンドスロット310、312内の可撓性バンド12に接触させて、可撓性バンド12をバンドクランプ306、308に固定するステップ、及び(10)バンドクランプ306、308の近くの、可撓性バンド12のあらゆる余分な長さを切断及び除去するステップ。この方法により、外科医は、脊椎変形の矯正及び固定を実現することが可能になる。
ここで図34A~図34Cを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム340が示される。インプラントシステム340は、可撓性バンド12を椎弓根ねじ又は脊椎ロッドに固定することを意図していないフリーバンドクランプインプラント342を含む。フリーバンドクランプ342は、内部を通してバンド12を収容するためのバンドスロット344を画定する本体を有する。バンドスロット344は、インプラント342の前部から後部までクランプ342の本体を通って延びていてもよい。本体は、バンドスロット344と交差するねじ穴346を更に画定する。
インプラント342は、止めねじ350及びサドル352を含む係止部材348を保持するように構成されている。止めねじ350及びサドル352は互いに取り付けられ、ねじ付き穴346内で並進移動することが可能である。止めねじ350は、サドル352上の1つ以上のタブ又は突起356と嵌合する溝354を下側の内側部分に有してもよい。サドル352上のタブ又は突起356は、止めねじ350内へと押し込まれたときに内側に撓み、溝354に到達するとその元の形状にスナップ式に戻ることができる。止めねじ350は、サドル352とは独立して回転することが可能である。
バンドスロット344は、可撓性バンド12の一方又は両方の端部を受け入れることが可能である。止めねじ350が下向きにねじ込まれると、サドル352は可撓性バンド12に接触させられる。止めねじ350のねじ山によって加えられる力は、可撓性バンド12を、バンドスロット344内でサドル352とインプラント342の下面との間に固定する。インプラント342は、挿入及び/又は張力付与器具と係合するための、1つ以上の凹部358又は他の好適な機構を含んでもよい。インプラント342は、可撓性バンド12が骨解剖学的構造の周りに巻き付けられた後に、可撓性バンド12を張力付与状態で係止して、固定を提供するように構成されている。具体的には、バンド12は、バンドスロット344を通してねじ込まれ、骨の周りにループを形成し、再び同じバンドスロット344を通してねじ込まれてもよい。次いで、単一係止部材348は、バンド12の両端を係止し、それによりバンド12への張力が維持される。
ここで図35~図38Cを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム360が示されている。インプラントシステム10と同様に、インプラント362は、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に接続するように構成され、可撓性バンド12は、例えば、椎弓根ねじに補足的な固定を提供することができる。インプラント362は、骨質が劣る患者及び/又は椎弓根ねじ固定が不十分な患者に追加の固定を提供するのに有用であり得る。
図35及び図36に示すように、インプラント362は、本体364と、インプラント362内に脊椎ロッド14を保持するように構成された、止めねじ366などの固定部材とを含む。本体364は、脊椎ロッド14を受け入れるように構成されたロッドスロット368と、ロッドスロット368と交差するねじ穴370とを画定している。ねじ穴370は、ロッドスロット368に対してオフセットされていてもよい。止めねじ366は、ロッドスロット368に対して可逆的に干渉するために、ねじ穴370内で上下にねじ式移動することが可能である。止めねじ366の下面は、ロッド14を押し付けるために角度付けされていてもよい。係止位置では、止めねじ366の下面はロッド14に接触し、それによりロッド14はロッドスロット368内に固定される。
図37Aに注目すると、本体364は、脊椎ロッド14の軸に垂直な方向にバンドスロット372を画定している。バンドスロット374は、インプラント362の後部からロッドスロット368に向かって傾斜していてもよい。バンドスロット372は、インプラント362の上面から延びて、ロッドスロット368と流体連通していてもよい。バンドスロット372は、ロッドスロット368の下方のインプラント362の底部の近くで末端をなしてもよい。インプラント362の本体364は、アンカー又はバックル380を収容するように構成された内部凹部374を更に画定している。内部凹部374は、バンドスロット372及びロッドスロット368と交差している。内部凹部374は、本体364の後部から延び、下向きに角度付けされ又は傾斜し、そしてロッドスロット368内へと至る。内部凹部374は、バックル380をインプラント362内に固定するように構成された1つ以上の溝376を含む。
バンドクランプ362の本体364は、挿入及び/又は張力付与器具と係合するための1つ以上の係合凹部378を含んでもよい。例えば、2つの対向する係合凹部378は、インプラント362の後部の近くの側面内で画定されてもよい。係合凹部378の各々は、例えば、円形ディボットを終端とするスロットを含んでもよい。他の好適な係合機構を使用して、インプラント362を挿入器及び/又は張力付与器などの器具に一時的に結合させることができることが理解されるであろう。
図23Aについて前述したように、可撓性バンドは2つの自由端270、272を有し、それらの間に中間部分274を有してもよい。可撓性バンド12の中間部分274は、骨に接触することが意図されている。可撓性バンド12の1つの自由端270が、任意選択で展性リーダー276に取り付けられてもよく、可鍛性リーダー276は、解剖学的構造の周りに送り込まれて、解剖学的構造の周りに可撓性バンド12を巻き付けることができる。可撓性バンド12の第2の自由端272は、バックル380に取り付けられている。
バックル278と同様に、バックル380は、インプラント362の本体364内の嵌合凹部374内の溝376と係合する溝382を有する円錐の形状であってもよい。バックル380は、外側形状が圧縮されて嵌合凹部374内に入ることを可能にするように構成された屈曲切れ目を含んでもよい。バックル380上の溝382が凹部374内の溝376と整列すると、屈曲により、バックル380がその元の形状に跳ね戻ることが可能であり、したがって分解が防止される。バックル380はまたループを含んでもよく、その周りに可撓性バンド12が取り付けられてもよい。本体364内の内部凹部374は、可撓性バンド12を受け入れることができる。内部凹部374は、バックル380上の溝382と嵌合する溝376を有する。可撓性バンド12は、凹部374を通過し、バックル380は、スナップ式に嵌合溝376内に入る。組み立て後、可撓性バンド12は、一端が本体364に確実に取り付けられている。
図38A~図38Cに示すように、可撓性バンド12は、バックル380がスナップ式に所定位置に入り、可撓性バンド12が本体364に固定されるまで、本体364内の凹部374を通過する。図38Aに示すように、バンド12は、ロッドスロット368の下方を移動し、可撓性バンド12の自由端274は、骨解剖学的構造の周りを通される。図38Bに示すように、自由端274は、再び本体364内に入り、ロッドスロット368の下方を通り、バンドスロット372を上向きに通って、ループが形成される。図38Cに示すように、インプラント362が脊椎ロッド14上に配置され、止めねじ366が部分的に締め付けられて、脊椎ロッド14がインプラント362のロッドスロット368内に仮固定される。部分的な締め付けは、可撓性バンド12がバンドスロット372を通って自由に摺動することを可能にしている。張力付与デバイスを使用して、バンド12の自由端272に張力を加えることができる。ループは張力が加えられて、骨への固定が提供される。次いで、止めねじ366が最終的に締め付けられる。止めねじ366の最終的な締め付けにより、ロッド14は可撓性バンド12に接触し、ループにおける張力が係止され、並びにインプラント362が脊椎ロッド14に固定される。
ここで図39~図45Bを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム400が示される。インプラントシステム362と同様に、インプラント402は、脊椎への固定を提供するために、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に接続するように構成されている。バンド12は、椎弓板又は横突起などの骨解剖学的構造の周りに巻き付けられ、次いで、引張力が加えられて脊椎が脊椎ロッド14へと並進移動される。変形を矯正するために十分な並進移動が実現された後、張力が加えられたバンド12は、バンドクランプ402により脊椎ロッド14に係止される。バンド12は、脆弱な骨及び異形椎骨の有病率が高くて、椎弓根ねじの配置が困難であるか又は不可能な場合があることに起因して、小児及び神経筋変形の場合に有利な場合がある。
図41A~図41Bに示すように、インプラント402は、インプラントハウジング404、打ち込みねじ406、クランプ408、及び係止キャップ410を含む。インプラントハウジング404は、脊椎ロッド14を受け入れるように構成されたロッドスロット412と、ロッドスロット368と交差するねじ穴414とを有する。ロッド14は、ロッドスロット412内へと側部から装填されてもよい。穴414は、穴414の穴の軸線がロッド14の長軸に略垂直になるように、ロッドスロット412と大略的に整列していてもよい。穴414は、その内側にねじ山を画定していてもよい。係止キャップ410は、ロッドスロット412内に位置するロッド14と係合して、ロッド14をインプラントハウジング404に対して固定するように構成されている。係止キャップ410は、ドライバ器具を収容するように構成された、係止キャップ410の上面に凹部416を有する、ねじ付き止めねじの形態であってもよい。係止キャップ410は、回転されると、ロッドスロット412に対して可逆的に干渉するために、ねじ穴414内で上下にねじ式移動することが可能である。係止キャップ410の下面は、ロッド14を押し付けるために略平面状であってもよい。係止位置では、係止キャップ410の下面はロッド14に接触し、それによりロッド14はロッドスロット412内に固定される。
図42A~図42Dに示すように、インプラントハウジング404は、細長いチャネル418、ポケット420、及び溝422を有する。チャネル418は、クランプ408を受け入れるように構成され、ポケット420は、打ち込みねじ406を受け入れるように構成されている。ポケット420は、ハウジング404の上面から延び、チャネル418と流体連通していてもよい。チャネル418は、ポケット420から延びて、ハウジング404の下面まで通っていてもよい。チャネル418及びポケット420は、軸Dに沿って同軸であってもよい。係止キャップ410の穴414の穴の軸線は、軸Dに略平行であってもよい。インプラントハウジング404内の溝422は、可撓性バンド12を収容するように構成されている。溝422は、ロッドスロット412の下方に位置する。インプラントハウジング404内の溝422は、溝422がクランプ408内のインプラント経路436と交差するように位置付けられている。
バンドクランプ402のハウジング404は、挿入及び/又は張力付与器具と係合するための1つ以上の係合又は保持凹部424を含んでもよい。例えば、2つの対向する係合凹部424は、インプラント402の後部の近くの側面内で画定されてもよい。係合凹部424の各々は、上面から延びて、例えば円形ディボットを終端とする、スロットを含んでもよい。他の好適な係合機構を使用して、インプラント402を挿入器及び/又は張力付与器などの器具に一時的に結合させてもよいことが理解されるであろう。
打ち込みねじ406は、拡大ヘッド426及びシャフト428を含む。ヘッド426は、上面に、ドライバなどの器具に係合するように構成された器具凹部430を画定してもよい。打ち込みねじ406内の器具凹部430は、係止キャップ410内の器具凹部416とは異なっていてもよい。シャフト428は、その長さに沿ってねじ切りされていてもよい。図42C~図42Dに示すように、クランプ408が、インプラントハウジング404内において、第1の位置と第2の位置との間でチャネル418内で並進移動することが可能なように、打ち込みねじ406はクランプ408と係合することができる。
図43に示すように、クランプ408は、打ち込みねじ406のシャフト428を受け入れるように構成されたボア434と、可撓性バンド12を受け入れるように構成された交差するインプラント通路436とを含む。ボア434は、クランプ408の上面から延び、通路436と流体連通していてもよい。ボア434は、打ち込みねじ406のシャフト428の雄ねじに係合するように、少なくとも部分的にねじ切りされていてもよい。通路436は、クランプ480の本体を通って延びている。
図44A~図44Bに注目すると、インプラントハウジング404のポケット420及び打ち込みねじ406のヘッド426はそれぞれ、第1の保持リング440を受け入れるように構成された溝を含む。第1の保持リング440は、打ち込みねじ406をインプラントハウジング404内の所定位置に保持する。打ち込みねじ406は、その長軸を中心として自由に回転することが可能であるが、インプラントハウジング404内で並進移動しなくてもよい。インプラント402は、任意選択で、打ち込みねじ406のヘッド426とインプラントハウジング404内のポケット420の底部との間に位置するスラストワッシャ442を含んでもよい。インプラント402はまた、任意選択で、インプラントハウジング404のポケット420内で、打ち込みねじ406のヘッド426の周りに位置するドラッグリング444を含んでもよい。ドラッグリング444は、保持リング440とスラストワッシャ442との間に位置付けられてもよい。クランプ408は、カウンターボアを画定してもよく、打ち込みねじ406の遠位端は、第2の保持リング446を受け入れるように構成された溝を画定してもよい。第2の保持リング446は、組み立て後に、クランプ408が打ち込みねじ406から係合解除されることを防止する。
図45A~図45Bに注目すると、インプラントハウジング404及びクランプ408はそれぞれ、可撓性バンド12に接触するように構成された表面を有する。インプラントハウジング402は、クランプ408がインプラントハウジング404内のチャネル418内のどこに位置するかに応じて、これらの表面間の距離が変化するような形状を有する。図45Aに示すように、クランプ408がインプラントハウジング404内のチャネル418内の第1の非係止位置に位置する場合、表面間の距離は、可撓性バンド12がクランプ408内のインプラント通路436を通過するのに十分な空間を有する。図45Bに示すように、クランプ408がインプラントハウジング404内のチャネル418内の第2の係止位置に位置する場合、表面間の距離は、表面が可撓性バンド12に接触し、可撓性バンド12を挟むことにより、バンド12をインプラント402内に固定するように減少している。
一実施形態によれば、可撓性バンド12を固定する方法は、以下のステップのうちの1つ以上を任意の好適な順序で伴ってもよい。(1)可撓性バンド12の自由端を、バンドスロット422を通してインプラントハウジング404の後部に入れ、インプラントハウジング404の前部を通して出すステップ、(2)可撓性バンド12の自由端を、骨解剖学的構造の周りに通して、骨に接触するループを形成するステップ、(3)可撓性バンド12の自由端を、ロッドスロット412の下方のハウジング404の前方において、同じバンドスロット422内に再び入れ、ハウジング404の背面まで通すステップ、(4)可撓性バンド12の(複数の)自由端に引張力を加えることにより可撓性バンド12に張力を加え、それにより骨解剖学的構造の周りにループを締め付けるステップ、(5)打ち込みねじ406を回転させて、クランプ408を係止位置に移動させ、それにより可撓性バンド12をクランプ408内に固定するステップ、及び(6)ハウジング404の後部近くの可撓性バンド12のあらゆる余分な長さを切断及び除去するステップ。この方法により、外科医は、脊椎変形の矯正及び固定を実現することが可能になる。この技術は、脆弱な骨又は異形椎骨の存在に起因して従来の椎弓根ねじ固定が損なわれるか又は不可能な小児及び/又は神経筋変形の場合に有利な場合がある。
ここで図46~図50Bを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム460が示される。インプラント462は、脊椎ロッドの存在なしで可撓性バンド12を張力付与状態で係止するように構成されている。椎弓板下バンド12を使用して、椎弓根ねじ器具の代替又は補足として、脊椎の後方固定を提供することができる。インプラント462は、骨とインプラントとの間のインターフェースが損なわれている、骨質が劣る患者又は困難な解剖学的構造を有する患者において、有用な場合がある。例えば、小児変形を有する患者は、椎弓根ねじの使用を制限する異形椎骨を呈する場合がある。骨粗鬆症を有する患者では、骨とインプラントとの間の脆弱な接続に起因して、ねじ抜けのリスクが増加する場合がある。加えて、患者が解剖学的構造の骨折を呈する場合、椎弓板下バンド12が使用される場合がある。バンド12は、歯状突起のC2骨折などの骨折部位の周りに巻き付けられ張力が加えられて、固定を提供し治癒を促進させることができる。これらの臨床シナリオでは、椎弓板下バンド12を張力付与状態で係止するインプラント462を有することが有利な場合がある。
図46A~図46Bに示すように、インプラント462は、外側本体464、打ち込みねじ466、及びクランプアセンブリ468を含んでもよい。図47Aに注目すると、外側本体464は、可撓性バンド12を受け入れるように構成された第1及び第2のバンドスロット470、472を画定している。バンドスロット470、472は各々、本体464の上面から下面まで延びていてもよい。バンドスロット470、472は、バンド12の平坦なプロファイルに対応するために幅が細長くてもよい。図47Bに注目すると、外側本体464は、本体464の上面から下面まで延びる凹部474を画定する。凹部474は、ポケット476と、打ち込みねじ466が静止する貫通穴478とを含む。バンドスロット470、472、及び凹部474は、本体464の下部に向かう傾斜面480を形成してもよい。傾斜面480は、本体464の上部の方に狭い幅を有し、本体464の底部に向かってより大きい幅を有するように、角度付けされていてもよい。
外側本体464は、係止前に可撓性バンド12に張力を提供するための器具と嵌合するように構成された1つ以上の係合凹部482を画定している。例えば、インプラント462の上部の近くの側面内で、2つの対向する係合凹部482が画定されていてもよい。他の好適な係合機構を使用して、インプラント462を挿入器及び/又は張力付与器などの器具に一時的に結合させてもよいことが理解されるであろう。
打ち込みねじ466は、拡大ヘッド484及びシャフト486を含む。ヘッド484は、上面に、ドライバなどの器具に係合するように構成された器具凹部488を画定してもよい。シャフト486は、その長さに沿ってねじ切りされていてもよい。打ち込みねじ466は、第1の保持リング490により外側本体464内に保持される。打ち込みねじ保持リング490は、分割リングの形態であってもよい。分割リング490は、打ち込みねじ466のヘッド484の溝492内に位置していてもよい。
図48に注目すると、クランプアセンブリ468は、キャリッジ500及びクランプ502を含む。クランプ502は、両半分に分割されて、キャリッジ500を収容するための円筒形開口部504が画定される。クランプ502の両半分は、キャリッジ500と共に組み立てられると、ギャップ506により分離されてもよい。クランプ502の側面は、インプラント462の本体464内の傾斜面480を模倣する角度付き表面508であってもよい。開口部504は、キャリッジ500に係合するように構成された内部溝510を画定する。キャリッジ500は、略円筒形の本体を画定し、キャリッジ500上面から下面まで中央穴512が延びている。クランプアセンブリ468を打ち込みねじ466にねじ込むことができるように、中央穴512はねじ切りされていてもよい。打ち込みねじ466の遠位端は、第2の保持リング496が置かれる溝494を有する。第2の保持リング496は、クランプアセンブリ468が打ち込みねじ466から、ねじがほどけて抜けることを防止する分割リングの形態であってもよい。キャリッジ500は、キャリッジ500の中心の周りに中間バンドを形成する外部円環518を画定してもよい。円環518は、クランプ502内の溝510内に収容することができ、それによりクランプ502はキャリッジ500に接続される。
インプラント462は、任意選択で、本体464のポケット476内で、打ち込みねじ466のヘッド484の周りに位置するドラッグリング514を含んでもよい。ドラッグリング514は、分割リングの形態であってもよい。インプラント462はまた、任意選択で、打ち込みねじ466に摩擦を付与するための摩擦リング516を含んでもよい。摩擦リング516は、打ち込みねじ466のヘッド484とインプラント462の本体464内のポケット476の底部との間に位置するワッシャの形態であってもよい。
図49A~図49Bに注目すると、打ち込みねじ466が作動されると、クランプアセンブリ468は、上下に並進移動することができる。図49Aに示すように、外側本体464の内面及びクランプ502の外面は、クランプアセンブリ468が第1の開位置にあるときに、可撓性バンド12がインプラント462を通過するための隙間が存在するように、嵌合する傾斜形状480、508を有する。クランプアセンブリ468は、開位置では下方位置にあって、バンド12がバンドスロット470、472を通過することを可能にしている。図49Bに示すように、打ち込みねじ466を作動させると、クランプアセンブリ468は係止された第2の位置に並進移動し、その位置では、クランプアセンブリ468は外側本体464の内面に抗して可撓性バンド12に接触し、したがってバンド12を係止する。係止位置では、クランプアセンブリ468は上方位置にあり、バンド12はクランプ502とインプラント462の本体464との間に挟まれている。
一実施形態によれば、可撓性バンド12を脊椎ロッド14に固定する方法は、以下のステップのうちの1つ以上を任意の好適な順序で伴ってもよい。(1)クランプアセンブリ468が図50Aに示すような下側の開位置にある間に、可撓性バンド12の自由端を第1のバンドスロット470を通して送り込むステップ、(2)可撓性バンド12の他の自由端を、骨解剖学的構造の周りに通して、骨に接触するループを形成するステップ、(3)可撓性バンド12の他の自由端を第2のバンドスロット472に通すステップ、(4)可撓性バンド12の(複数の)自由端に引張力を加えることにより可撓性バンド12に張力を加え、それにより骨解剖学的構造の周りにループを締め付けるステップ、(5)打ち込みねじ466を回転させて、図50Bに示すようにクランプ502を上向きに移動させて係止位置にし、それにより可撓性バンド12をインプラント462内で固定するステップ、及び(6)可撓性バンド12のあらゆる余分な長さを切断及び除去するステップ。
ここで、図51A~図51Cを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム520が示される。インプラント522は、バンド12の両端を受け入れる単一のバンドスロット524だけが提供されることを除いて、インプラント462と同様である。単一のバンドスロット524は、インプラント522の上部から底部まで延びている。打ち込みねじ466を作動させると、クランプアセンブリ468はインプラント522内で上下に並進移動する。図51Cでは、クランプアセンブリ468は、クランプ502が本体464内で下側に位置付けられた開構成で示されている。バンド12は、単一のバンドスロット524を通してねじ込まれ、骨の周りに巻き付けられ、次いで再び同じバンドスロット524を通してねじ込まれてもよい。バンド12に張力を加えた後、クランプアセンブリ468を上向きに移動させてバンド12を係止することができる。クランプ502の傾斜形状508は、バンド12に接触し、バンド12を外側本体464の傾斜形状480に対して固定する。クランプ502及び凹部474の反対側には第2のバンドスロットが存在しないので、嵌合形状は、略平面又は他の好適な構成であってもよい。
ここで図52~図55を参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム530が示される。インプラント522と同様に、インプラント532は、バンド12の両端を受け入れる単一のバンドスロット538を含む。この実施形態では、回転可能なカムロック536を使用して、バンド12をインプラント532内に固定する。
図52に注目すると、インプラント532は、外側本体534及びカムロック536を含む。外側本体534は、可撓性バンド12を受け入れるように構成されたバンドスロット538を有する。バンドスロット538は、本体534の上面から下面まで延びていてもよい。バンドスロット538は、バンド12の平坦なプロファイルに対応するために幅が細長くてもよい。外側本体534は、本体534の上面から下面まで延びる凹部540を画定する。凹部540は、ポケット542と、カムロック536が静止する貫通穴544とを含む。外側本体534は、係止前に可撓性バンド12に張力を提供するための器具と嵌合するように構成された1つ以上の係合凹部546を含んでもよい。
カムロック536は、カム本体552を有するヘッド550を含んでもよい。ヘッド550は、上面に、ドライバなどの器具に係合するように構成された器具凹部554を画定してもよい。カム本体552は、カム係合面556が横方向外向きに突出するように、ヘッド550の長手方向軸線に対してオフセットされている。カムロック536は、保持リング558により外側本体534内に保持される。カムロック保持リング558は、分割リングの形態であってもよい。分割リング558は、カムロック536のヘッド550の上部の近くの溝560内に位置していてもよい。
インプラント532は、任意選択で、カムロック536のヘッド550の周りで本体534のポケット542内に位置するドラッグリング562を含んでもよい。ドラッグリング562は、保持リング558の下方に位置する分割リングの形態であってもよい。インプラント532はまた、任意選択で、カムロック536に摩擦を付与するための摩擦リング564を含んでもよい。摩擦リング564は、カムロック536のヘッド550とインプラント532の本体534内のポケット542の底部との間に位置する分割リングの形態であってもよい。
図53A~図53Bに注目すると、カムロック536は、バンド12をバンドスロット538内に固定するために、回転してバンドスロット538と係合し、かつバンドスロット538から係合解除してもよい。図53Aに示すように、カムロック536は、カムロック536が第1の開位置にあるとき、外側本体534内のスロット538を通して可撓性バンド12を通過させる空間が存在するように、外側本体534内で回転してもよい。図53Bに示すように、カムロック536が作動されると、カム面556は、外側本体534の内面に抗して可撓性バンド12に接触し、それにより、バンド12をインプラント532内で係止するように構成されている。図54Aは、カムロック536が非係止位置にあり、それによりバンド12がスロット538を通って自由に通過することが可能なインプラント532の底面図を示す。図54Bは、カムロック536が係止位置にあり、それによりバンド12がインプラント532内で係止されるインプラント532を示す。
一実施形態によれば、可撓性バンド12を骨に固定する方法は、以下のステップのうちの1つ以上を任意の好適な順序で伴ってもよい。(1)カム本体552がその開位置にある間に、可撓性バンド12の自由端をバンドスロット538を通して送り込むステップ、(2)可撓性バンド12の自由端を、骨解剖学的構造の周りに通して、骨に接触するループを形成するステップ、(3)可撓性バンド12の自由端を、同じバンドスロット538に再び通すステップ、(4)可撓性バンド12の(複数の)自由端に引張力を加えることにより可撓性バンド12に張力を加え、それにより骨解剖学的構造の周りにループを締め付けるステップ、(5)カムロック536を回転させて、図55に示すようにカム本体552を係止位置に移動させ、それにより可撓性バンド12をインプラント532内で固定するステップ、及び(6)可撓性バンド12のあらゆる余分な長さを切断及び除去するステップ。
ここで図56A~図56Cを参照すると、一実施形態によるバンドクランプインプラントアセンブリ又はシステム570が示される。インプラント532と同様に、インプラント572は、バンド12の両端を受け入れる単一のバンドスロット578を含む。この実施形態では、1つ以上のばねブロック576を使用して、バンド12をインプラント572内に固定する。
インプラント572は、ハウジング574及び一対のばねブロック576を含む。ハウジング574内のバンドスロット578は、可撓性バンド12を受け入れるように構成されている。バンドスロット578は、ハウジング574の上面から下面まで延びていてもよい。ハウジング574は、上面に沿って湾曲していてもよく又は凸状であってもよい。一対の平行な開口部580が、バンドスロット578の両側において、ハウジング574の前部から後部まで延びていてもよい。開口部580は、バンドスロット574と流体連通していてもよい。開口部580は、バンドスロット578に対して略垂直に向いていてもよい。
ばねブロック576は、複数の切れ目若しくはスリットを含んでもよく、又はブロック576を変形させることを可能にするように構成された、例えば形状記憶材料を含んでもよい。ブロック576は、変形後に、その元の形状に戻ることができる。ばねブロック576の各々は、略四辺形の直方体の本体を画定してもよい。例えば、ばねブロック576は、その幅及び高さよりも大きい長さを有する略長方形の直方体の本体を有してもよい。1つ以上のスリットが、その長さに沿って延びていてもよい。ばねブロック576は、バンドスロット578の両側のハウジング574の内側に位置し、その結果、ばねブロック576はバンドスロット578内に突出する。
ばねブロック576は、弾性的に圧縮されて、可撓性バンド12がスロット578を通過することを可能にしてもよい。ばねブロック576は、前縁部に面取り部582を画定して、器具との係合が、ばねブロック576を圧縮してスロット578から出し、したがって可撓性バンド12の通過が可能になる。次いで、可撓性バンド12は張力が付与されて解剖学的構造に固定を提供する。器具がインプラント572から取り外されると、ばねブロック576は、その静止位置に戻り、バンド12に接触する。ばねブロック576と可撓性バンド12との間の接触により、バンド12における張力を確保する。
ここで、図57A~図57Cを参照すると、一実施形態によるクロスコネクタアセンブリ又はシステム600が示される。インプラント602は、2つのロッド14に接続し、骨の周りに2つの別個の可撓性バンド12を固定する、クロスコネクタである。図57Aを参照すると、インプラント602は、互いに向かって及び互いから離れるように並進移動するように構成された第1及び第2のアーム604、606を含む。第1のアーム604は、第1のロッド14を収容するように構成された第1の開放クランプ608を含み、第2のアーム606は、第2のロッド14を収容するように構成された第2の開放クランプ610を含む。第1及び第2のロッド14は、互いに略平行に延びていてもよい。
図57Cに示すように、第1のアーム604は、第2のアーム614の延長部614を受け入れるようにサイズ決め及び寸法設定された中央長手方向ボア612を画定してもよく、中央長手方向ボア612は、アーム604、606が互いに対して並進移動することを可能にする。このようにして、インプラント602の全長は、第1のロッド14と第2のロッド14との間の距離に基づいて調整することができる。第1の締結具又は止めねじ616が、第1のアーム604の内側端部に位置していてもよい。止めねじ616は、下向きにねじ切りされて、2つのアーム604、606の並進移動及び距離を係止することができる。ボア612及び延長部614の構成は、反対にしてもよく、又は2つのアーム604、606間の並進移動を可能にするように他の方法で構成されてもよいことが理解されるであろう。
各アーム604、606は、それぞれの脊椎ロッド14を受け入れるための開放クランプ608、610と、インプラント602を脊椎ロッド14に固定するための止めねじ624、628とを有する。第1のクランプ608は、脊椎ロッド14を受け入れるようにサイズ決め及び寸法設定された第1の開口部、凹部、又はロッドスロット618を画定する。ロッドスロット618は、第1のロッド14がインプラント602に底部から装填されるときに、第1のロッド14を収容するようにサイズ決め及び寸法設定された略c字形の凹部を画定してもよい。クランプ608のフックは、インプラント602の中心に向かって内向きに面していてもよい。第2のクランプ610は、脊椎ロッド14を受け入れるようにサイズ決め及び寸法設定された第2の開口部、凹部、又はロッドスロット620を画定する。ロッドスロット620は、第2のロッド14がインプラント602に底部から装填されるときに、第2のロッド14を収容するようにサイズ決め及び寸法設定された略c字形の凹部を画定してもよい。クランプ610のフックは、インプラント602の中心から離れるように外向きに面していてもよい。スロット618、620は、ロッド14に取り付けるための任意の好適な方向に面していてもよいことが理解されるであろう。
第1のアーム604は、ロッドスロット618と流体連通する第1のねじ穴622を画定する。第2の係止部材又は止めねじ624は、第1のねじ穴622内に位置付け可能であり、下方位置にあるとき、止めねじ624の底面は、クランプ608内で脊椎ロッド14に接触し固定するように構成されている。同様に、第2のアーム606は、ロッドスロット620と流体連通する第2のねじ穴626を画定する。第3の係止部材又は止めねじ628は、第2のねじ穴626内に位置付け可能であり、下方位置にあるとき、止めねじ626の底面はクランプ610内で脊椎ロッド14に接触し固定するように構成されている。
アーム604、606の各々は、可撓性バンド12を受け入れるように構成された貫通スロット又はバンドスロット630、632を画定する。バンドスロット630、632は、互いに略平行に位置していてもよい。バンドスロット630、632は、スロット630、632が椎弓板の上方に位置付けられるように位置していてもよい。ねじ穴634、636は、ねじ付き止めねじ638、640を受け入れるために、各バンドスロット630、632の上方に位置し各バンドスロットと流体連通している。ねじ付き止めねじ638、640の各々は、可撓性バンド12を固定するために下向きにねじ切りされていてもよい。止めねじ616、624、626、638、640の各々は、器具凹部を画定してもよく、器具凹部は、止めねじ616、624、626、638、640を回転させて下側の係止位置にするために、ドライバなどの器具によって係合されるように構成されている。
ここで、図58~図81を参照すると、本開示の原理と整合する代替実施形態が示される。これらの実施形態は、脊椎ロッドの存在なしで張力付与状態で可撓性バンドを係止することを可能にしている。
図58A及び図58Bを参照すると、バンドクランプ5800が示される。バンドクランプ5800は、可撓性バンドを張力付与状態で固定することができる。バンドクランプ5800は、バンドスロット5804と呼ばれ得る、可撓性バンドを受け入れるための第1の開口部5804と、アンカースロット5806と呼ばれ得る、第1の開口部5804の下に位置する第2の開口部5806と、を有する本体5802を有する。本体5802は、バンドスロット5804と連通するねじ穴5808を有する。ねじ付き係止部材5810は、ねじ穴内に位置付けられて、可撓性バンドに接触し、可撓性バンドを本体5802に固定することができる。
ねじ付き係止部材5810は、サドル5904に結合されたねじ付き止めねじ5902を含んでもよい。止めねじ5902は、サドル5904の上部分5908を受け入れるためのスロット5906を有してもよい。サドル5904の上部5908が止めねじ5902内のスロット5906内に位置付けられたとき、止めねじ5902の長軸を通る穴5910が、サドル5904の長軸に沿って、対応する穴5912と整列されてもよい。止めねじ5902及びサドル5904の整列された位置にある穴5910及び5912の中にピン5914が押し込まれて、サドル5904が止めねじから抜け出ることを防止できる。
図60Aに示す1つの例示的な実施形態では、止めねじ5902及びサドル5904は、組み立て後に本体5802に恒久的に係合されていてもよい。本体5802は、止めねじ5902が上部から本体5802内にねじ込まれ、サドル5904がバンドスロット5804から止めねじ5902内のスロット5906内へと挿入されるような形状を有する。サドル5904は、本体5802内のねじ山の短径を通過することができないようにサイズ決めされ、したがって、止めねじ5902が上向きにねじ込まれたときに分解を防止する。本体5802は、サドル5904が本体5802内で回転することはできないが、止めねじ5902の動作により上下に並進移動することができるような形状を有する。本体5802はまた、バンドスロット5906の上方に逃げ空間を有し、それにより、止めねじ5902が上向きにねじ込まれたとき、サドル5904がバンドスロット5804の上方に位置付けられて、可撓性バンドがバンドスロット5906を自由に通過することが可能になる。
図60Bに示す例示的な実施形態では、止めねじ5902及びサドル5904は、ねじ式に本体5802の中に入れられ、かつ外に出すことができる。本体5802は、サドル5904上で嵌合バンプ6004を受け入れるための溝6002を、ねじ山を貫通して有し、これは、止めねじ5902が本体5802内で上下にねじ式に移動するときにサドル5904の回転を防止する。
図61に示すように、本開示の原理と整合する例示的な可撓性バンド6102が示されている。可撓性バンド6102は、第1の端部6104、第2の端部6106、及びこれらの間の中間部分6108を有する。中間部分6108は、骨に接触することが意図されている。第1の端部6102は、リーダー6110に取り付けられている。リーダー6110は、解剖学的構造の周りに送り込まれて、固定されるべき解剖学的構造の周りに可撓性バンド6102を巻き付けることができる。リーダー6110は、展性又は剛性であってもよい。可撓性バンド6102の第2の端部6106は、アンカー6112に取り付けられている。アンカー6112は、バンドクランプの本体内の嵌合凹部と係合することができるような形状を有する。図62に示すように、アンカー6112は切れ目6202を有し、この切れ目は、アンカー6112が最初にアンカースロット5806内に入るときに収縮し、次いで本体5802内のアンカースロット5806内の嵌合凹部内で拡張することを可能にする。いったん完全に嵌合凹部内に配置されると、アンカー6112は跳ね戻って開き、分解を防止することができる。アンカー6112はまた、分解を可能にするための嵌合器具と係合する機構を有してもよい。
図63は、バンドクランプ5800、可撓性バンド6102、リーダー6110、及びアンカー6112を含む、バンドクランプシステム又はアセンブリ6300を示す。本体5802は、バンドスロット5804の下方に位置するアンカースロット5806を有する。アンカースロット5806の形状は、可撓性バンド6102のアンカー6112と係合することができるような形状である。図63に示すように、可撓性バンド6102が、リーダー6110の端部を先にして本体5802内のアンカースロット5806を通して挿入され、アンカー6112が嵌合凹部6402に係合するまで引っ張られる。図64に示すように、アンカー6112と嵌合凹部との間の係合により、可撓性バンド6102は本体5802に確実に取り付けられる。図65は、バンドクランプ5800の本体5802と係合する可撓性バンドを示す。
図66に示すように、次いで、可撓性バンド6102の自由端は、固定されるべき患者の解剖学的構造の周りに巻き付けられて、再びバンドスロット5806を通して送られてループが形成される。図67に示すように、ループは、張力付与器具又はラチェット式張力付与器6702を用いて、可撓性バンド6102の自由端を引っ張ることにより張力が加えられる。固定を実現するための所望の量の張力が可撓性バンド6102に加えられると、止めねじ5902は下方にねじ込まれ、図68に示すように、サドルがバンドクランプ5800内の可撓性バンド6102に接触し可撓性バンドを固定する。
図69~図72は、バンドクランプ6902、可撓性バンド6904、及びリーダー先端部6906を含むバンドクランプシステム6900を示す。バンドクランプシステム6900は、可撓性バンド6904に接続されたバンドクランプ6902である。バンドクランプ6902は、止めねじ構成要素6910と、図58A~図68に関して前述したものと同様の、可撓性バンド6904を固定するためのサドル構成要素6912とを有する。可撓性バンド6904は、第1の端部に、骨解剖学的構造の周りに通すためのリーダー先端部6906を有する。リーダー先端部6906は、解剖学的構造の周りをより容易に通過させるように成形するために展性であってもよい。
図70A~図70Bに示すように、バンドクランプ6902は2つのスロットを有する。1つのスロット6914は、可撓性バンド6904がループ状にされ、縫合部分6908において所定位置に縫合されて、第2の端部に1つのアセンブリが形成される場所である。第2のスロット6916は、可撓性バンド6904の反対側の端部が再びバンドクランプ6902を通して送り込まれてループが形成される場所である。バンドクランプ6902は、上部バンドスロットと交差するねじ穴及び逃げ空間を有する(図70B)。止めねじ及びサドル構成要素は一緒に結合され、止めねじが常にねじ穴に係合し、サドルが逃げ空間内に位置付けられるように、上下に移動する。逃げ空間は、サドルが並進移動中に回転することができないように成形されている。
図71Aに示すように、サドルがバンドスロットの上方の逃げ空間内に位置しバンドスロットが可撓性バンドを自由に受け入れることができるような上側位置に、止めねじを位置付けることができる。止めねじが下方にねじ込まれると、サドルは、図71Bに示すように、バンドスロット内で可撓性バンドに接触することにより可撓性バンドを固定することができる。バンドクランプ6902はまた、挿入及び張力付与器具と係合するための機構を有してもよい。図72は、再びバンドクランプ6902を通してループ状にされた可撓性バンド6904を示す。
図73は、本開示の原理と整合するバンドクランプアセンブリ7300の例示的な一実施形態を示す。ここで、バンドクランプ7302は、前述したバンドクランプと同様であるが、バンドクランプ7302は、可撓性ロッドの一部分を縫合するための1つのスロットを有し、可撓性ロッドは次いで、再び同じスロットに入ってループを形成する。
ここで、図74A~図80を参照すると、本開示の原理と整合する、挿入器フォーク7402、外側スリーブ7404、及び張力インジケータ7406を含み得る、張力付与器具の器具アセンブリ7400が示される。アセンブリ7400は、バンドクランプアセンブリ5800、6300、6900、及び7300のうちの1つに張力を加えるための張力付与器具(例えば、張力付与器具6702など)と共に使用されてよい(図67を参照)。図74Aは、挿入器フォーク7402を示し、図74Bは、外側スリーブ7404を示し、図74Cは、張力インジケータ7406を示す。
挿入器フォーク7402及び外側スリーブ7404は、ねじ山を介して一緒に結合している。挿入器フォーク7402の遠位端は、前述のバンドクランプと係合するための形状、例えば、アセンブリ5800、6300、6900、及び7300を有するバンドクランプを有する。
挿入器フォーク7402の遠位端は、バンドクランプを受け入れるために、静止状態では広げられている。外側スリーブ7404は、遠位がねじ切りされていてもよく、これにより、図74Dに示すように、挿入器フォークは圧縮されて係止位置に入り、バンドクランプが確実に保持される。
張力インジケータ7406は、バレル7504の内側に位置するピストン7502を有する。ピストン7502は、ピストン7502を移動させるのに必要な力とピストンが移動した距離とが直接相関するように、ばね7506に接触する。張力インジケータ7406は、バレル内のスロットを通るピンを介してピストン7502に結合されたハンドルアタッチメント7508を有する。ハンドルアタッチメント7508が、バレル7504上を摺動してもよく、これが、ピストン7502を並進移動させ、ばね7506を圧縮する。バレル7504は、図76に示すように、ハンドルアタッチメント7508の位置がばね7506に加えられる力の量を示すように、バレル上にエッチング7602を有してもよい。ハンドルアタッチメント7508は、張力付与器具6702などのラチェット式張力付与器と係合するための形状7604を有する。
図77~図78に示すように、張力インジケータ7406は、挿入器フォーク7402を受け入れるための貫通穴7802と、挿入器フォーク7402と係合するためのボタンアセンブリ7702とを有する。ボタン7702は、バレル7504内のスロット7704内に位置付けられ、ピンを介して結合される。ピンは、ボタンがバレル7504内のスロット内で上下に摺動することができるように、ボタン内のスロット内に位置付けられる。2つの圧縮ばね7902が、ボタン7702とバレル7504との間に捕捉されて、ボタン7702は、静止状態において上昇位置に留まっている。挿入器フォーク7402は、張力インジケータ7406上のボタンアセンブリ7702と嵌合するスロットを有する。ボタン7702は、ボタン7702が押し込まれて図79Aに示すような下降位置にあるときに、挿入器フォーク7402がボタン7702を通って自由に摺動することができるような形状を有する。挿入器フォーク7402及びバレル7504は、図80に示すように、係合中の2つの部品間の回転を防止する嵌合形状を有する。
張力インジケータ7406のハンドルアタッチメント7508が、ラチェット式張力付与器6702と係合する機構を有する。ラチェット式張力付与器6702が、可撓性バンドに張力を加えて、張力インジケータ7406内のばね7506に力を加えることができる。したがって、器具アセンブリは、ばねがどの程度まで圧縮されているかに基づいて、バンドにどの程度の張力が加えられているかをユーザに示すことができる。これは、バレル上のエッチングによって示される。適切な固定を達成するために、ユーザがバンドにどれだけの張力があるかを知ることが有利である。
バンドクランプアセンブリ6300、器具アセンブリ7400、及びラチェット式張力付与器6702を使用して脊椎を固定する例示的な方法が、以下のステップで説明される。
1.可撓性バンド6102上のリーダー6110を使用して、固定されるべき骨構造の周りに可撓性バンド6102を巻き付ける。
2.バンドクランプ5800上のバンドスロット5804を通して可撓性バンド6102の端部を通過させる。
3.外側スリーブ7404を挿入器フォーク7402にねじ込む。
4.挿入器フォーク7402に張力インジケータ7406を係合させる。
5.ラチェット式張力付与器6702を張力インジケータ7406に係合させる。
6.挿入器フォーク7402を本体5802に係合させ、外側スリーブ7404を下方にねじ込んで、本体5802を挿入器フォーク7402に確実に捕捉させる。
7.本体5802を脊椎上の所望の位置に配置する。
8.可撓性バンド6102の端部をラチェット式張力付与器6702上のスプールを通して送り込む。
9.ラチェット式張力付与器6702のハンドルを作動させて、可撓性バンド6102をスプールの周りに巻き付けることにより、可撓性バンド6102に張力を加える。
10.張力インジケータ7406が所望の張力を示すときに、可撓性バンド6102の張力を停止する。
11.最終的な締め付けドライバシャフトを、挿入器フォーク7402を通して、そしてバンドクランプ5800上の止めねじ5902の中へと挿入する。
12.止めねじ5902を締め付けて、可撓性バンド6102を本体5802に係止する。
13.本体5802の近くで可撓性バンド6102の余分な長さを切断する。
14.器具アセンブリをインプラントから係合解除する。
様々なインプラントは、椎弓板下バンドを脊椎ロッド構築物に固定することによって、又は2つの椎骨レベルを互いに固定することによって、外科医が脊椎を固定することを可能にする。椎弓板下バンドは、従来の椎弓根ねじ固定が損なわれるか、又は不可能である場合、例えば、異形椎骨、骨粗鬆症、及び/又は椎弓根骨折を有する患者の場合に有用な場合がある。インプラントは、これらのタイプの臨床シナリオの椎弓板下バンド(複数可)を使用して脊椎を固定するのに役立ち得る。
本発明は、詳細に、かつ特定の実施形態を参照して記載されているが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な変更及び修正を行うことができることは、当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲及びそれらの等価物の範囲内にある提供される本発明の修正及び変形を網羅することが意図されている。例えば、上で開示される様々なデバイスのすべての構成要素が、任意の好適な構成で組み合わされ得るか、又は修正され得ることが明確に意図されている。

Claims (20)

  1. 本体と、係止部材と、バンドスロットと、アンカースロットと、を含むバンドクランプであって、前記本体は嵌合凹部を含む、バンドクランプと、
    第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間の中間部分と、を有する可撓性バンドであって、前記第1の端部にはリーダーが取り付けられ、前記第2の端部にはアンカーが取り付けられ、前記中間部分は骨に接触するように構成され、前記アンカーは、前記嵌合凹部に係合するように構成され、前記リーダーは、患者の解剖学的構造の周りにループを形成し、前記バンドスロットを通過するように構成され、ねじ付きの前記係止部材は、前記可撓性バンドを前記バンドクランプ内に係止するように構成されている、可撓性バンドと、を備える、バンドクランプインプラントアセンブリ。
  2. 前記リーダーは、前記アンカーが前記嵌合凹部と係合するまで、前記アンカースロットを通過するように構成され、前記リーダーは、患者の解剖学的構造の周りに巻き付けられ、次いで前記バンドスロット内へと挿入されて、前記可撓性バンドの前記中間部分により前記患者の解剖学的構造の周りにループを形成するように更に構成されている、請求項1に記載のアセンブリ。
  3. 前記リーダーが前記バンドスロットを通過した後、前記係止部材が前記可撓性バンドを前記バンドクランプの前記本体に係止する、請求項2に記載のアセンブリ。
  4. 前記係止部材が前記可撓性バンドを前記バンドクランプに係止する前に、前記可撓性バンドに張力が提供される、請求項3に記載のアセンブリ。
  5. 前記係止部材は、前記バンドクランプの前記本体内にねじ込まれる、請求項1に記載のアセンブリ。
  6. 前記係止部材は、ねじ付き止めねじ及びサドルを含む、請求項5に記載のアセンブリ。
  7. 前記ねじ付き止めねじは、前記ねじ付き止めねじにおけるスロットを介して前記サドルを収容するように構成されている、請求項6に記載のアセンブリ。
  8. 前記サドルは、前記可撓性バンドに係合して、前記可撓性バンドを前記バンドクランプ内に係止する、請求項7に記載のアセンブリ。
  9. 前記アンカーは、前記アンカーが接触して前記アンカースロットに入り、次いで拡張して前記嵌合凹部内に収容されることを可能にする切れ目を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
  10. 前記アンカースロットは、前記バンドスロットの下に配設されている、請求項1に記載のアセンブリ。
  11. 隣接する椎体を固定するためのシステムであって、前記システムは、
    本体と、係止部材と、バンドスロットと、アンカースロットと、を含むバンドクランプであって、前記本体は、嵌合凹部を含む、バンドクランプと、
    第1の端部と、第2の端部と、前記第1の端部と前記第2の端部との間の中間部分と、を有する可撓性バンドであって、前記第1の端部にはリーダーが取り付けられ、前記第2の端部にはアンカーが取り付けられ、前記中間部分は骨に接触するように構成され、前記アンカーは、前記嵌合凹部に係合するように構成され、前記リーダーは、患者の解剖学的構造の周りにループを形成し、前記バンドスロットを通過するように構成され、前記ねじ付き係止部材は、前記可撓性バンドをバンドクランプ内に係止するように構成されている、可撓性バンドと、
    前記可撓性バンドを前記バンドクランプ内に係止する前に、前記可撓性バンドに張力を提供するように構成された張力付与器具と、を備える、システム。
  12. 前記リーダーは、前記アンカーが前記嵌合凹部と係合するまで、前記アンカースロットを通過するように構成され、前記リーダーは、患者の解剖学的構造の周りに巻き付けられ、次いで前記バンドスロット内へと挿入されて、前記可撓性バンドの前記中間部分により前記患者の解剖学的構造の周りにループを形成するように更に構成されている、請求項11に記載のアセンブリ。
  13. 前記リーダーが前記バンドスロットを通過した後、前記係止部材は、前記可撓性バンドを前記バンドクランプの前記本体に係止する、請求項12に記載のアセンブリ。
  14. 前記張力付与器具は、器具アセンブリに接続されたラチェット式張力付与器である、請求項13に記載のアセンブリ。
  15. 前記係止部材は、前記バンドクランプの前記本体内にねじ込まれる、請求項11に記載のアセンブリ。
  16. 前記係止部材は、ねじ付き止めねじ及びサドルを含む、請求項15に記載のアセンブリ。
  17. 前記ねじ付き止めねじは、前記ねじ付き止めねじにおけるスロットを介して前記サドルを収容するように構成されている、請求項16に記載のアセンブリ。
  18. 前記サドルは、前記可撓性バンドに係合して、前記可撓性バンドを前記バンドクランプ内に係止する、請求項17に記載のアセンブリ。
  19. 前記アンカーは、前記アンカーが接触して前記アンカースロットに入り、次いで拡張して前記嵌合凹部内に収容されることを可能にする切れ目を有する、請求項11に記載のアセンブリ。
  20. 前記アンカースロットは、前記バンドスロットの下に配設されている、請求項19に記載のアセンブリ。

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