JP2023034054A - 吐出器 - Google Patents

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Kazuhito Kuwabara
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Abstract

【課題】廃棄時やリサイクル時の分別を不要にすることができる吐出器を提供する。【解決手段】本発明に係る態様の吐出器は、第1ポンプ部と、第1吐出ヘッドと、第2ポンプ部と、第2吐出ヘッドと、第1吐出ヘッド及び第2吐出ヘッド間に設けられ、第1吐出ヘッド及び第2吐出ヘッドのうち、一方の吐出ヘッドの下方移動に伴い、他方の吐出ヘッドを上方移動させる連係機構と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるように、内容液が収容された容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に設けられたステムを有するポンプ部と、ステムの上端部に装着されるとともに、吐出口が形成された吐出ヘッドと、ポンプ部を口部に装着する装着キャップと、を備えた吐出器が知られている。この種の吐出器では、口部に装着した状態で、吐出ヘッドを押下してステムを下方に移動させポンプ部を作動させることにより、ステム内を通過した内容物が吐出口から吐出される。
一般に、ステムを上方付勢する付勢部材は、金属材料で形成されるとともに、ポンプ部のシリンダ内に収容されている。
特開2018-34838号公報
しかしながら、従来の吐出器では、付勢部材として金属材料からなるスプリングが使用され、スプリングレスの吐出器を採用することが困難であった。
本発明は、使用性のよいスプリングレスの吐出器を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係る吐出器は、第1シリンダ及び前記第1シリンダに対して上下動可能に設けられた第1ピストンを有し、前記第1シリンダに対する前記第1ピストンの下方移動に伴い前記第1シリンダ内の液体を送り出す第1ポンプ部と、前記第1ポンプ部により送り出される液体を吐出する第1吐出口を有し、前記第1ピストンを上下動させる第1吐出ヘッドと、第2シリンダ及び前記第2シリンダに対して上下動可能に設けられた第2ピストンを有し、前記第2シリンダに対する前記第2ピストンの下方移動に伴い前記第2シリンダ内の液体を送り出す第2ポンプ部と、前記第2ポンプ部により送り出される液体を吐出する第2吐出口を有し、前記第2ピストンを上下動させる第2吐出ヘッドと、前記第1吐出ヘッド及び前記第2吐出ヘッド間に設けられ、前記第1吐出ヘッド及び前記第2吐出ヘッドのうち、一方の吐出ヘッドの下方移動に伴い、他方の吐出ヘッドを上方移動させる連係機構と、を備えている。
本態様によれば、一方の吐出ヘッドの下方移動に伴い、他方の吐出ヘッドを上方移動させることで、一方のポンプ部から送り出される液体を吐出できるとともに、他方のポンプ部によって液体を吸い上げることができる。これにより、従来のように吐出ヘッドを上方付勢する金属製のスプリングを用いることなく、ポンプ部を繰り返し動作させることができる。その結果、使用性のよいスプリングレスの吐出器を提供できるとともに、廃棄時やリサイクル時の分別を不要にすることができる。
しかも、一方の吐出ヘッドの上下動により他方の吐出ヘッドを上下動させるので、例えば合成樹脂材料により形成された付勢部材を弾性変形させて吐出ヘッドを上下動させる構成に比べ、耐久性を向上させることができる。
上記態様の吐出器において、前記連係機構は、前記第1吐出ヘッドに設けられた上下方向に延びる第1ラックと、前記第2吐出ヘッドに設けられた上下方向に延びる第2ラックと、前記第1ラック及び前記第2ラックの間に第1軸線回りに回転可能に設けられ、前記第1ラック及び前記第2ラックがそれぞれ噛み合うピニオンと、を備えていることが好ましい。
本態様によれば、一方の吐出ヘッドに設けられた一方のラックの直線運動がピニオンによって回転運動に変換されることで、他方の吐出ヘッドに設けられた他方のラックを一方のラックの移動方向とは逆方向の直線運動に変換することができる。
上記態様の吐出器において、前記連係機構は、上下方向に交差する交差方向に沿う第2軸線回りに揺動可能に設けられたリンクと、前記リンクのうち前記第2軸線に対する一方側において、前記リンクと前記第1吐出ヘッドとの上下方向の相対移動を規制しつつ、前記第1吐出ヘッドを支持する第1支持部と、前記リンクのうち前記第2軸線に対する他方側において、前記リンクと前記第2吐出ヘッドとの上下方向の相対移動を規制しつつ、前記第2吐出ヘッドを支持する第2支持部と、を備えていることが好ましい。
本態様によれば、リンクの揺動によって一方側端部が下降すると、他方側端部が上昇する。これにより、リンクの一方側端部を介して一方の吐出ヘッドを下降させることで、リンクの他方側端部を介して他方の吐出ヘッドを上昇させることができる。
本発明の態様によれば、スプリングを使用しない機構で吐出させることができる。
第1実施形態に係る吐出容器の断面図である。 第2実施形態に係る吐出容器の断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する実施形態や変形例において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図1に示されるように、本実施形態の吐出容器1は、液体が収容される容器体Aと、容器体Aに組み付けられた吐出器10と、を備えている。吐出器10は、装着キャップ11と、吐出器本体12と、を備えている。本実施形態において、吐出器1を構成する全ての部品は、合成樹脂材料により形成されている。
装着キャップ11は、上端開口縁に内フランジ部11aを有する筒状に形成されている。装着キャップ11は、容器体Aの口部A1に対して着脱可能に螺着されている。なお、装着キャップ11は、アンダーカット嵌合等、螺着以外の方法により口部A1に装着されていてもよい。以下の説明において、装着キャップ11の中心軸線Oに沿う方向を上下方向という。吐出容器1において、上下方向に沿う容器体Aの底部側を下側とし、容器体Aの底部側と反対側を上側とする。また、上下方向から見て中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という場合がある。
吐出器本体12は、シリンダ本体21と、閉塞部22と、第1ヘッドモジュール23と、第2ヘッドモジュール24と、連係機構25と、を備えている。
シリンダ本体21は、全体として有底筒状に形成されている。シリンダ本体21は、頂板部31と、第1シリンダ32と、第2シリンダ33と、集合筒34と、を備えている。
頂板部31は、中心軸線Oと同軸に配置された円板状に形成されている。頂板部31は、口部A1の上端開口縁との間にパッキンを挟んだ状態で、口部A1の上端開口縁と内フランジ部11aとの間に上下方向で挟み込まれている。
第1シリンダ32及び第2シリンダ33は、径方向のうち第1方向(以下、左右方向L1という。)に並んで設けられている。
第1シリンダ32は、中心軸線Oに対して左右方向L1の一方側に設けられている。第1シリンダ32は、中心軸線Oに対して平行な第1軸線O1に沿って延びる有底筒状に形成されている。第1シリンダ32の周壁部は、頂板部31を上下方向に貫通している。第1シリンダ32の底部のうち左右方向L1の内側(中心軸線O寄り)に位置する部分には、第1連通口32aが形成されている。第1連通口32aは、中心軸線Oと第1軸線O1との間において下方に向けて延びている。第1連通口32a内には、第1下部弁体41が収容されている。第1下部弁体41は、第1連通口32a内を上下動可能に構成されている。第1下部弁体41は、第1シリンダ32内の加圧時に第1連通口32aの下端開口部を閉状態に保持し、第1シリンダ32内の減圧時に第1連通口32aの下端開口部を開放する逆止弁である。すなわち、第1シリンダ32は、第1シリンダ32の減圧時に、第1連通口32aを通じて容器体A内に連通可能に構成されている。
第2シリンダ33は、中心軸線Oに対して左右方向L1の他方側に設けられている。第2シリンダ33は、中心軸線Oに対して平行な第2軸線O2に沿って延びる有底筒状に形成されている。第2シリンダ33の周壁部は、頂板部31を上下方向に貫通している。第2シリンダ33の底部のうち左右方向L1の内側に位置する部分には、第2連通口33aが形成されている。第2連通口33aは、中心軸線Oと第1軸線O1との間において下方に向けて延びている。第2連通口33a内には、第2下部弁体42が収容されている。第2下部弁体42は、第2連通口33a内を上下動可能に構成されている。第2下部弁体42は、第2シリンダ33内の加圧時に第2連通口33aの下端開口部を閉状態に保持し、第2シリンダ33内の減圧時に第2連通口33aの下端開口部を開放する逆止弁である。すなわち、第2シリンダ33は、第2シリンダ33の減圧時に、第2連通口33aの下端開口部を通じて容器体A内に連通可能に構成されている。
集合筒34は、第1シリンダ32及び第2シリンダ33から下方に延びている。集合筒34は、第1連通口32a及び第2連通口33aに跨った状態で中心軸線Oに沿って設けられている。集合筒34には、第1連通口32a及び第2連通口33aそれぞれの下端開口部が開口している。集合筒34には、集合筒34の下方から吸上筒45が嵌め込まれている。吸上筒34は、容器体Aの底部に近接する位置まで延びている。第1シリンダ32及び第2シリンダ33は、集合筒34及び吸上筒45を通じて容器体A内に連通している。
閉塞部22は、第1シリンダ32及び第2シリンダ33それぞれの上端開口部をまとめて閉塞している。具体的に、閉塞部22は、第1シール筒51と、第2シール筒52と、天壁部53と、外嵌部54と、を備えている。
第1シール筒51は、第1軸線O1と同軸に設けられている。第1シール筒51は、第1シリンダ32(周壁部)内に第1シリンダ32の上方から嵌め込まれている。
第2シール筒52は、第2軸線O2と同軸に設けられている。第2シール筒52は、第2シリンダ33(周壁部)内に第2シリンダ33の上方から嵌め込まれている。
天壁部53は、第1シール筒51及び第2シール筒52それぞれの上端開口縁同士を接続している。天壁部53は、第1シール筒51及び第2シール筒52に対して径方向の外側に張り出している。
外嵌部54は、天壁部53の外周縁から下方に延びている。外嵌部54内には、第1シリンダ32及び第2シリンダ33の上端部が外嵌部54の下方から嵌め込まれている。
第1ヘッドモジュール23は、第1シリンダ32に対して上下動可能に設けられている。第1ヘッドモジュール23は、第1ピストン61と、第1吐出ヘッド62と、第1弁保持筒63と、を備えている。
第1ピストン61は、第1シリンダ32内を上下方向に移動することで、第1シリンダ32内を加圧又は減圧させる。第1ピストン61は、基筒部65と、摺動部66と、を備えている。
基筒部65は、第1軸線O1と同軸に設けられている。本実施形態において、基筒部65は、下方に位置するものほど外径が拡大する多段筒状に形成されている。
摺動部66は、基筒部65の下端部から第1軸線O1の径方向に張り出している。摺動部66は、第1シリンダ32(周壁部)の内周面に密接している。摺動部66は、第1ヘッドモジュール23の上下動に伴い、第1シリンダ32の内周面上を上下方向に摺動する。
第1吐出ヘッド62は、第1ピストン61を押下操作するためのものである。第1吐出ヘッド62は、延設筒67と、操作部68と、ノズル69と、を備えている。
延設筒67は、第1軸線O1と同軸に設けられている。延設筒67の下端開口部には、基筒部65の上端部が延設筒67の下方から嵌め込まれている。延設筒67は、第1シール筒51の内側を通じて閉塞部22よりも上方に突出している。
操作部68は、延設筒67を上方から閉塞している。操作部68は、平面視において延設筒67よりも大きく形成されている。
ノズル69は、延設筒67の上端部から側方に突出している。図示の例において、ノズル69は、径方向のうち、左右方向L1に交差する方向(以下、前後方向L2という。)の一方側に突出している。ノズル69の基端側開口部は、延設筒67内に連通している。ノズル69の先端側開口部は、液体を吐出する吐出口(第1吐出口)69aを構成している。
第1弁保持筒63は、基筒部65の下端開口部を通じて基筒部65内に嵌め込まれている。第1弁保持筒63は、第1軸線O1と同軸に設けられている。第1弁保持筒63内には、第1上部弁体71が収容されている。第1上部弁体71は、第1弁保持筒63内を上下動可能に構成されている。第1上部弁体71は、第1シリンダ32内の加圧時に第1弁保持筒63の下端開口部を開放し、第1シリンダ32内の減圧時に第1弁保持筒63の下端開口部を閉状態に維持する逆止弁である。すなわち、第1弁保持筒63は、第1シリンダ32内の加圧時において、基筒部65及び延設筒67を通じて第1シリンダ32内と吐出口69aとの間を連通させる。
第2ヘッドモジュール24は、第2シリンダ33に対して上下動可能に設けられている。第2ヘッドモジュール24は、第2ピストン72と、第2吐出ヘッド73と、第2弁保持筒74と、を備えている。第2ヘッドモジュール24は、第1ヘッドモジュール23と同様の構成である。したがって、第2ヘッドモジュール24のうち、第1ヘッドモジュール23に対応する構成については、第1ヘッドモジュール23と同一の符号を付して適宜説明を省略する。
第2弁保持筒74内には、第2上部弁体75が収容されている。第2上部弁体75は、第2弁保持筒74内を上下動可能に構成されている。第2上部弁体75は、第2シリンダ33内の加圧時に第2弁保持筒74の下端開口部を開放し、第2シリンダ33内の減圧時に第2弁保持筒74の下端開口部を閉状態に維持する逆止弁である。すなわち、第2弁保持筒74は、第2シリンダ33内の加圧時において、基筒部65及び延設筒67を通じて第2シリンダ33内と吐出口69aとの間を連通させる。
第1ヘッドモジュール23及び第1シリンダ32は、第1吐出ユニット81を構成している。一方、第2ヘッドモジュール24及び第2シリンダ33は、第2吐出ユニット82を構成している。第1吐出ユニット81において、第1シリンダ32及び第1ピストン61は、第1吐出ヘッド62に向けて液体を送り出す第1ポンプ部83を構成している。第2吐出ユニット82において、第2シリンダ33及び第2ピストン72は、第2吐出ヘッド73に向けて液体を送り出す第2ポンプ部84を構成している。第1ヘッドモジュール23及び第2ヘッドモジュール24は、中心軸線Oに対して左右方向L1の両側に、互いの軸線O1,O2を平行に配置した状態で並んでいる。
連係機構25は、第1吐出ヘッド62及び第2吐出ヘッド73間に設けられている。連係機構25は、いわゆるラック&ピニオン機構によって、第1ヘッドモジュール23及び第2ヘッドモジュール24の何れか一方のヘッドモジュール23の下方移動に伴い、他方のヘッドモジュール24を上方移動させる。連係機構25は、支柱91と、ピニオン92と、第1ラック93と、第2ラック94と、を備えている。
支柱91は、天壁部53のうち左右方向L1で第1吐出ヘッド62及び第2吐出ヘッド73間に位置する部分であって、第1吐出ヘッド62及び第2吐出ヘッド73に対して前後方向L2の他方側に位置する部分から上方に向けて突出している。
ピニオン92は、前後方向L2に沿う軸線(第1軸線)P1回りに回転可能に支柱91の上端部に設けられている。前後方向L2から見て、ピニオン92の外周部分は、第1吐出ヘッド62及び第2吐出ヘッド73に重なり合っている。
第1ラック93は、第1吐出ヘッド62の延設筒67における前後方向L2の他方側を向く面に、上下方向に亘って設けられている。第1ラック93は、ピニオン92に対して左右方向L1の一方側からピニオン92に噛み合っている。
第2ラック94は、第2吐出ヘッド63の延設筒67における前後方向L2の他方側を向く面に、上下方向に亘って設けられている。すなわち、第2ラック94は、ピニオン92(軸線P1)を間に挟んで左右方向L1に向かい合っている。第2ラック94は、ピニオン92に対して左右方向L1の他方側からピニオン92に噛み合っている。
次に、上述した吐出容器1の動作について説明する。以下の説明では、第1ヘッドモジュール23が最上端位置にあり、第2ヘッドモジュール24が最下端位置にある状態を初期状態として説明する。
初期状態の吐出容器1について、操作部68を介して第1ヘッドモジュール23を押し下げる。すると、第1ヘッドモジュール23は、摺動部66が第1シリンダ32の内周面上を摺動しながら、第1シリンダ32に対して下降する。これにより、第1シリンダ32内が加圧される。すると、第1下部弁体41は、第1連通口32aの下端開口縁に押し付けられることで、容器体A内と第1シリンダ32内との連通が遮断される。一方、第1上部弁体71は、第1弁保持筒63の下端開口部を通じて液体により押し上げられる。これにより、第1弁保持筒63を通じて第1シリンダ32内と吐出口69aとが連通する。第1シリンダ32内の液体は、第1弁保持筒63を通じて基筒部65内に流入し、延設筒67を通じてノズル69まで到達する。その後、液体は、吐出口69aを通じて吐出される。
ここで、第1ヘッドモジュール23の下降に伴い、第1ラック93が第1ヘッドモジュール23とともに下降することで、ピニオン92が軸線P1回りの一方側に回転する。これにより、ピニオン92の回転力が第2ラック94に伝達されることで、第2ラック94が第2ヘッドモジュール24とともに上方に移動する。
第2ヘッドモジュール24は、摺動部66が第2シリンダ33の内周面上を摺動しながら第2シリンダ33に対して上昇する。これにより、第2シリンダ33内が減圧される。すると、第2上部弁体75は、第2弁保持筒74の下端開口縁に押し付けられることで、第2シリンダ33内と吐出口69aとの連通を遮断する。一方、第2下部弁体42は、上方に引き上げられることで、第2連通口33aの下端開口部を開放する。これにより、容器体A内と第2シリンダ33内とが連通する。その結果、容器体A内の液体が吸上筒45及び集合筒34を通じて第2シリンダ33内に流入する。
そして、第1ヘッドモジュール23が最下降端位置に到達した際には、第2ヘッドモジュール24が最上端位置に到達する。すなわち、次回の吐出操作の際には、第2ヘッドモジュール24を押下することで、第2ヘッドモジュール24の吐出口(第2吐出口)69aから液体が吐出される。一方、第2ヘッドモジュール24の下降に伴い、第2ラック94が第2ヘッドモジュール24とともに下降することで、ピニオン92が軸線P1回りの他方側に回転する。これにより、ピニオン92の回転力が第1ラック93に伝達されることで、第1ラック93が第1ヘッドモジュール23とともに上方に移動する。その結果、第2ヘッドモジュール24の下降に伴い第1ヘッドモジュール23が上昇することで、第1シリンダ32内に液体が充填される。
このように、本実施形態では、第1吐出ヘッド62及び第2吐出ヘッド73のうち、一方の吐出ヘッドの下方移動に伴い、他方の吐出ヘッドを上方移動させる連係機構65を備える構成とした。
この構成によれば、一方の吐出ヘッドの下方移動に伴い、他方の吐出ヘッドを上方移動させることで、一方のポンプ部から送り出される液体を一方の吐出ヘッドから吐出できるとともに、他方のポンプ部によって液体を吸い上げることができる。これにより、従来のように吐出ヘッドを上方付勢する金属製のスプリングを用いることなく、ポンプ部を繰り返し動作させることができる。その結果、使用性のよいスプリングレスの吐出器10を提供できるとともに、廃棄時やリサイクル時の分別を不要にすることができる。また、全ての部材を単一に素材(ポリプロピレン等)にすることでリサイクルへの対応も期待できる。
しかも、一方の吐出ヘッドの上下動により他方の吐出ヘッドを上下動させるので、例えば合成樹脂材料により形成された付勢部材を弾性変形させて吐出ヘッドを上下動させる構成に比べ、耐久性を向上させることができる。
本実施形態において、連係機構65は、第1吐出ヘッド62に設けられた第1ラック93と、第2吐出ヘッド73に設けられた第2ラック94と、前後方向L2に沿う軸線(第1軸線)P1回りに回転可能に設けられるとともに、第1ラック93及び第2ラック94が軸線P1に対して向かい合う位置でそれぞれ噛み合うピニオンと、を備えている構成とした。
この構成によれば、一方の吐出ヘッドに設けられた一方のラックの直線運動がピニオン92によって回転運動に変換されることで、他方の吐出ヘッドに設けられた他方のラックを一方のラックの移動方向とは逆方向の直線運動に変換することができる。
(第2実施形態)
本実施形態では、連係機構100としてリンク機構を採用する点で上述した実施形態と相違している。
図2に示す連係機構100は、支柱の上端部において、前後方向(交差方向)L2に沿う軸線(第2軸線)P2回りに揺動可能に設けられたリンク101を備えている。リンクは、第1ヘッドモジュール23及び第2ヘッドモジュール24を左右方向L1に跨る板状に形成されている。
リンク101のうち、軸線P2に対して左右方向L1の一方側には、第1支持部102が設けられている。第1支持部102は、第1吐出ヘッド62に設けられた第1ピン110を、リンク101と第1ヘッドモジュール23との上下方向の相対移動を規制しつつ、前後方向L2に沿う軸線回りに回動可能に支持している。具体的に、第1ピン110は、第1吐出ヘッド62から上方に突出するとともに、第1吐出ヘッド62に対して前後方向L2の両側に突出している。第1支持部102は、リンク101において下方に向けて開口する凹部である。第1支持部102には、第1吐出ヘッド62に対して前後方向L2の両側において、第1ピン110が嵌まり込んでいる。
リンク101のうち、軸線P2に対して左右方向L1の他方側には、第2支持部103が設けられている。第2支持部103は、第2吐出ヘッド73に設けられた第2ピン111を、リンク101と第2ヘッドモジュール24との上下方向の相対移動を規制しつつ、前後方向L2に沿う軸線回りに回動可能に支持している。具体的に、第2ピン111は、第2吐出ヘッド73から上方に突出するとともに、第2吐出ヘッド73に対して前後方向L2の両側に突出している。第2支持部103は、リンク101において下方に向けて開口する凹部である。第2支持部103には、第2吐出ヘッド73に対して前後方向L2の両側において、第2ピン111が嵌まり込んでいる。
本実施形態の吐出容器1において、液体を吐出するには、リンク101のうち左右方向L1の一方側端部を介して第1ヘッドモジュール23を押し下げる。すると、第1ヘッドモジュール23の下降に伴い、第1ポンプ部83から液体が送り出されることで、第1ヘッドモジュール23の吐出口69aを通じて液体が吐出される。
一方、第1ヘッドモジュール23の下降に伴い、リンク101が軸線P1回りに揺動すると、第2ピン111がリンク101の第2支持部103によって引き上げられることで、第2ヘッドモジュール24が上昇する。これにより、第2シリンダ33内に液体が流入する。
そして、第1ヘッドモジュール23が最下降端位置に到達した際には、第2ヘッドモジュール24が最上端位置に到達する。すなわち、次回の吐出操作の際には、第2ヘッドモジュール24を押下することで、第2ヘッドモジュール24の吐出口69aから液体が吐出される一方、第2ヘッドモジュール24の下降に伴い第1ヘッドモジュール23が上昇することで、第1シリンダ32内に液体が充填される。
本実施形態では、連係機構100としてリンク機構を用いる構成とした。
この構成によれば、リンク101の揺動によって一方側端部が下降すると、他方側端部が上昇する。これにより、リンク101の一方側端部を介して一方の吐出ヘッドを下降させることで、リンク101の他方側端部を介して他方の吐出ヘッドを上昇させることができる。これにより、付勢部材を用いて吐出ヘッドを上下動させる構成に比べ、耐久性を向上させることができる。なお、本実施形態では、リンク101及び第1ヘッドモジュール23同士、並びにリンク101及び第2ヘッドモジュール24同士が回転可能に連結された構成について説明したが、この構成に限られない。リンク101及び第1ヘッドモジュール23同士、並びにリンク101及び第2ヘッドモジュール24同士は、スライド可能に連結されていてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
上述した実施形態では、各シリンダ32,33が同形同大に形成された構成について説明したが、各シリンダ32,33の容積等を異ならせてもよい。
上述した実施形態では、各シリンダ32,33が集合筒34を介して容器体A内に連通する構成について説明したが、この構成に限られない。各シリンダ32,33は、別々に容器体A内に連通していてもよい。
上述した実施形態では、各シリンダ32,33が同一の容器体Aに取り付けられる構成について説明したが、この構成に限られない。各シリンダ32,33は、別々の容器体に取り付けられる構成であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1:吐出器
10:吐出器
25:連係機構
32:第1シリンダ
33:第2シリンダ
61:第1ピストン
62:第1吐出ヘッド
63:第2吐出ヘッド
65:連係機構
69a:吐出口(第1吐出口、第2吐出口)
72:第2ピストン
73:第2吐出ヘッド
83:第1ポンプ部
84:第2ポンプ部
92:ピニオン
93:第1ラック
94:第2ラック
100:連係機構
101:リンク
102:第1支持部
103:第2支持部
P1:軸線(第1軸線)
P2:軸線(第2軸線)

Claims (3)

  1. 第1シリンダ及び前記第1シリンダに対して上下動可能に設けられた第1ピストンを有し、前記第1シリンダに対する前記第1ピストンの下方移動に伴い前記第1シリンダ内の液体を送り出す第1ポンプ部と、
    前記第1ポンプ部により送り出される液体を吐出する第1吐出口を有し、前記第1ピストンを上下動させる第1吐出ヘッドと、
    第2シリンダ及び前記第2シリンダに対して上下動可能に設けられた第2ピストンを有し、前記第2シリンダに対する前記第2ピストンの下方移動に伴い前記第2シリンダ内の液体を送り出す第2ポンプ部と、
    前記第2ポンプ部により送り出される液体を吐出する第2吐出口を有し、前記第2ピストンを上下動させる第2吐出ヘッドと、
    前記第1吐出ヘッド及び前記第2吐出ヘッド間に設けられ、前記第1吐出ヘッド及び前記第2吐出ヘッドのうち、一方の吐出ヘッドの下方移動に伴い、他方の吐出ヘッドを上方移動させる連係機構と、を備えている吐出器。
  2. 前記連係機構は、
    前記第1吐出ヘッドに設けられた上下方向に延びる第1ラックと、
    前記第2吐出ヘッドに設けられた上下方向に延びる第2ラックと、
    前記第1ラック及び前記第2ラックの間に第1軸線回りに回転可能に設けられ、前記第1ラック及び前記第2ラックがそれぞれ噛み合うピニオンと、を備えている請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記連係機構は、
    上下方向に交差する交差方向に沿う第2軸線回りに揺動可能に設けられたリンクと、
    前記リンクのうち前記第2軸線に対する一方側において、前記リンクと前記第1吐出ヘッドとの上下方向の相対移動を規制しつつ、前記第1吐出ヘッドを支持する第1支持部と、
    前記リンクのうち前記第2軸線に対する他方側において、前記リンクと前記第2吐出ヘッドとの上下方向の相対移動を規制しつつ、前記第2吐出ヘッドを支持する第2支持部と、を備えている請求項1に記載の吐出器。
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