JP2023033863A - 構造体及び電磁波センサ - Google Patents

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晋治 原
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Abstract

【課題】アーム部の熱伝導を抑制し、且つ、アーム部における電磁波の吸収効率を高めることを可能とした構造体を提供する。【解決手段】電磁波検出部4と、電磁波検出部4を挟んだ両側に位置する一対のアーム部12a,12bとを備え、電磁波検出部4は、温度検知素子5と、温度検知素子5の少なくとも一部を覆う電磁波吸収体7a,7b,7cとを含み、電磁波検出部4が一対のアーム部12a,12bを介して電磁波検出部4と対向する基板2に対して吊り下げられた構造を有し、アーム部12a,12bの基板2と対向する側の面の面積が基板2と対向する側とは反対側の面の面積よりも大きい。【選択図】図5

Description

本発明は、構造体及び電磁波センサに関する。
例えば、サーミスタ素子などの電磁波検出部を用いた電磁波センサがある。サーミスタ素子が有するサーミスタ膜の電気抵抗は、サーミスタ膜の温度変化に応じて変化する。電磁波センサでは、サーミスタ膜に入射した赤外線(電磁波)がサーミスタ膜又はサーミスタ膜の周辺の材料に吸収されることによって、このサーミスタ膜の温度が変化する。これにより、サーミスタ素子は、赤外線(電磁波)を検出する。
ここで、シュテファン=ボルツマンの法則から、測定対象の温度と、この測定対象から熱輻射により放出される赤外線(輻射熱)との間には相関関係がある。したがって、測定対象から放出される赤外線をサーミスタ素子を用いて検出することで、測定対象の温度を非接触により測定することが可能である。
また、このようなサーミスタ素子は、アレイ状に複数配列されることによって、測定対象の温度分布を二次元的に検出(撮像)する赤外線撮像素子(赤外線イメージセンサ)などの電磁波センサに応用されている(例えば、下記特許文献1を参照。)。
国際公開第2019/171488号
ところで、上述した電磁波センサにおいて高精度のセンシングを行うためには、サーミスタ素子(電磁波検出部)が周囲からできるだけ断熱されていることが好ましい。一方、サーミスタ素子とその周囲との断熱性を高めるためには、サーミスタ素子と接続される一対のアーム部をなるべく細くすることで改善が可能である。しかしながら、アーム部を細くすると、アーム部における電磁波の吸収効率が低くなる。
本発明は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、アーム部の熱伝導を抑制し、且つ、アーム部における電磁波の吸収効率を高めることを可能とした構造体、並びに、そのような構造体を備える電磁波センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
〔1〕 電磁波検出部と、
前記電磁波検出部を挟んだ両側に位置する一対のアーム部とを備え、
前記電磁波検出部は、温度検知素子と、前記温度検知素子の少なくとも一部を覆う電磁波吸収体とを含み、
前記電磁波検出部が前記一対のアーム部を介して前記電磁波検出部と対向する基板に対して吊り下げられた構造又は懸架された構造を有し、
前記アーム部の前記基板と対向する側の面の面積が前記基板と対向する側とは反対側の面の面積よりも大きいことを特徴とする構造体。
〔2〕 前記アーム部の前記基板と対向する側の面の面積を前記基板と対向する側とは反対側の面の面積で除した値が、前記電磁波検出部の前記基板と対向する側の面の面積を前記基板と対向する側とは反対側の面の面積で除した値よりも大きいことを特徴とする前記〔1〕に記載の構造体。
〔3〕 前記アーム部は、その形状が線状であり、
前記アーム部の前記基板と対向する側の面の短手方向おける幅が、前記基板と対向する側とは反対側の面の短手方向における幅よりも大きいことを特徴とする前記〔1〕又は〔2〕に記載の構造体。
〔4〕 前記基板の前記アーム部と対向する面側に設けられた中間層と、
前記基板の前記電磁波検出部と対向する面側に設けられた反射防止層とを備え、
前記中間層の前記アーム部と対向する部分における波長10μmの電磁波の反射率が、前記反射防止層の前記電磁波検出部と対向する部分における波長10μmの電磁波の反射率よりも高いことを特徴とする前記〔1〕~〔3〕の何れか一項に記載の構造体。
〔5〕 前記中間層が設けられた層における前記電磁波検出部と対向する部分には、前記中間層を貫通する孔部が設けられていることを特徴とする前記〔4〕に記載の構造体。
〔6〕 前記〔1〕~〔5〕の何れか一項に記載の構造体を備える電磁波センサ。
〔7〕 前記構造体は、アレイ状に複数配列されていることを特徴とする前記〔6〕に記載の電磁波センサ。
以上のように、本発明によれば、アーム部の熱伝導を抑制し、且つ、アーム部における電磁波の吸収効率を高めることを可能とした構造体、並びに、そのような構造体を備える電磁波センサを提供することが可能である。
本発明の一実施形態に係る電磁波センサの構成を示す平面図である。 図1に示す電磁波センサの構成を示す分解斜視図である。 図1に示す電磁波センサが備える構造体の構成を示す平面図である。 図3中に示す線分A-Aによる構造体の断面図である。 図3中に示す線分B-Bによる構造体の断面図である。 図5に示す構造体が備えるアーム部を拡大した断面図である。 図6に示すアーム部の形成工程の例を説明するための断面図である。 図6に示すアーム部の形成工程の例を説明するための断面図である。 図6に示すアーム部の形成工程の例を説明するための断面図である。 図6に示すアーム部の形成工程の例を説明するための断面図である。 電磁波センサの別の構成例を示す断面図である。 電磁波センサの別の構成例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面においては、各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがあり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らないものとする。また、以下の説明において例示される材料等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
また、以下に示す図面では、XYZ直交座標系を設定し、X軸方向を電磁波センサの特定の面内における第1の方向Xとし、Y軸方向を電磁波センサの特定の面内において第1の方向Xと直交する第2の方向Yとし、Z軸方向を電磁波センサの特定の面内に対して直交する第3の方向Zとして、それぞれ示すものとする。
〔電磁波センサ〕
先ず、本発明の一実施形態として、例えば図1~図5に示す電磁波センサ1について説明する。
なお、図1は、電磁波センサ1の構成を示す平面図である。図2は、電磁波センサ1の構成を示す分解斜視図である。図3は、電磁波センサ1が備える構造体20の構成を示す平面図である。図4は、図3中に示す線分A-Aによる構造体20の断面図である。図5は、図3中に示す線分B-Bによる構造体20の断面図である。
本実施形態の電磁波センサ1は、測定対象から放出される赤外線(電磁波)を検出することによって、この測定対象の温度分布を二次元的に検出(撮像)する赤外線撮像素子(赤外線イメージセンサ)に本発明を適用したものである。
赤外線は、波長が0.75μm以上、1000μm以下である電磁波である。赤外線イメージセンサは、赤外線カメラとして屋内や屋外の暗視などに利用されるほか、非接触式の温度センサとして人や物の温度測定などに利用されている。
具体的に、この電磁波センサ1は、図1~図5に示すように、互いに対向して配置された第1の基板2及び第2の基板3と、これら第1の基板2と第2の基板3との間に配置された複数のサーミスタ素子4とを備えている。
第1の基板2及び第2の基板3は、ある特定の波長の電磁波、具体的には10μmの波長帯域を含む赤外線(本実施形態では波長8~14μmの長波長赤外線)IRに対して透過性を有するシリコン基板からなる。また、赤外線IRに対して透過性を有する基板としては、ゲルマニウム基板などを用いることができる。
第1の基板2及び第2の基板3は、互いに対向する面の周囲をシール材(図示せず。)により封止することによって、その間に密閉された内部空間Kを構成している。また、内部空間Kは、高真空に減圧されている。これにより、電磁波センサ1では、内部空間Kでの対流による熱の影響を抑制し、サーミスタ素子4に対して測定対象から放出される赤外線IR以外の熱による影響を排除している。
なお、本実施形態の電磁波センサ1は、上述した密閉された内部空間Kを減圧した構成に必ずしも限定されるものではなく、大気圧のまま密閉又は開放された内部空間Kを有する構成であってもよい。
サーミスタ素子4は、電磁波検出部として、温度検知素子としてのサーミスタ膜5と、サーミスタ膜5の一方の面に接触して設けられた一対の第1の電極6a,6bと、サーミスタ膜5の他方の面に接触して設けられた第2の電極6cと、サーミスタ膜5の少なくとも一部(本実施形態では全部)を覆う電磁波吸収体としての絶縁膜7a,7b,7cとを備え、サーミスタ膜5の面直方向に電流が流れるCPP(Current-Perpendicular-to-Plane)構造を有している。絶縁膜7bは、一対の第1の電極6a,6bのサーミスタ膜5と接触する側とは反対側に設けられている。
すなわち、このサーミスタ素子4では、一方の第1の電極6aから第2の電極6cに向けてサーミスタ膜5の面直方向に電流を流すと共に、第2の電極6cから他方の第1の電極6bに向けてサーミスタ膜5の面直方向に電流を流すことが可能となっている。
サーミスタ膜5としては、例えば、酸化バナジウム、非晶質シリコン、多結晶シリコン、マンガンを含むスピネル型結晶構造の酸化物、酸化チタン、又はイットリウム-バリウム-銅酸化物などを用いることができる。
第1の電極6a,6b及び第2の電極6cとしては、例えば、白金(Pt)、金(Au)、パラジウム(Pd)、ルテニウム(Ru)、銀(Ag)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)などの導電膜を用いることができる。
絶縁膜7a,7b,7cとしては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化タングステン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、酸窒化アルミニウム、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウムマグネシウム、ホウ化ケイ素、窒化ホウ素、又はサイアロン(ケイ素とアルミニウムとの酸窒化物)などを用いることができる。
絶縁膜7a,7b,7cは、少なくともサーミスタ膜5の少なくとも一部を覆うように設けられた構成であればよい。本実施形態では、サーミスタ膜5の両面を覆うように、絶縁膜7a,7b,7cが設けられている。
複数のサーミスタ素子4は、互いに同じ大きさで形成されている。また、複数のサーミスタ素子4は、第1の基板2及び第2の基板3と平行な面内(以下、「特定の面内」という。)にアレイ状に配列されている。すなわち、これら複数のサーミスタ素子4は、特定の面内において互いに交差(本実施形態では直交)する第1の方向Xと第2の方向Yとにマトリックス状に並んで配置されている。
また、各サーミスタ素子4は、第1の方向Xを行方向とし、第2の方向Yを列方向として、第1の方向Xに一定の間隔で並んで配置されると共に、第2の方向Yに一定の間隔で並んで配置されている。
なお、上記サーミスタ素子4の行列数としては、例えば640行×480列、1024行×768列などが挙げられるが、これら行列数に必ずしも限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。
第1の基板2側には、中間層となる第1の絶縁体層8と、後述する回路部15と電気的に接続された配線部9と、各サーミスタ素子4と配線部9との間を電気的に接続する第1の接続部10とが設けられている。
第1の絶縁体層8は、第1の基板2のアーム部12a,12bと対向する面(第2の基板3と対向する面)側に設けられている。第1の絶縁体層8の一部は、アーム部12a,12bの少なくとも一部と対向している。第1の絶縁体層8は、積層された絶縁膜からなる。絶縁膜としては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化マグネシウム、酸化タンタル、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化ジルコニウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウム、酸化タングステン、酸化ビスマス、酸化カルシウム、酸窒化アルミニウム、酸窒化ケイ素、酸化アルミニウムマグネシウム、ホウ化ケイ素、窒化ホウ素、サイアロン(ケイ素とアルミニウムの酸窒化物)などを用いることができる。
配線部9は、複数の第1のリード配線9aと、複数の第2のリード配線9bとを有している。第1のリード配線9a及び第2のリード配線9bは、例えば銅や金などの導電膜からなる。
複数の第1のリード配線9aと複数の第2のリード配線9bとは、第1の絶縁体層8の第3の方向Zにおいて異なる層内に位置して、立体的に交差するように配置されている。このうち、複数の第1のリード配線9aは、第1の方向Xに延在し、且つ、第2の方向Yに一定の間隔で並んで設けられている。一方、複数の第2のリード配線9bは、第2の方向Yに延在し、且つ、第1の方向Xに一定の間隔で並んで設けられている。
各サーミスタ素子4は、平面視において、これら複数の第1のリード配線9aと複数の第2のリード配線9bとによって区画された領域E毎に設けられている。各サーミスタ膜5と第1の基板2の厚さ方向において対向する領域(平面視で重なる領域)には、第1の基板2とサーミスタ膜5との間で赤外線IRを透過させる窓部Wが存在している。
また、サーミスタ素子4と対向する部分には、図4及び図5に示すように、第1の絶縁体層8を貫通する孔部8aが設けられている。換言すると、第1の基板2とサーミスタ素子4との間には、第1の絶縁体層8を貫通する孔部8aが設けられている。孔部8aは、第1の絶縁体層8が設けられた層Tにおけるサーミスタ素子4と対向する部分に設けられている。
第1の接続部10は、複数のサーミスタ素子4の各々に対応して設けられた一対の第1の接続部材11a,11bを有している。また、一対の第1の接続部材11a,11bは、一対のアーム部12a,12bと、一対のレッグ部13a,13bとを有している。
各アーム部12a,12bは、配線層21を有している。配線層21は、例えばアルミニウム、タングステン、チタン、タンタル、窒化チタン、窒化タンタル、窒化クロム、及び窒化ジルコニウムなどの導電体膜によって形成されている。図3~図5に示す例では、サーミスタ素子4の周囲に沿って折り曲げ線状の配線層21が形成されている。各レッグ部13a,13bは、例えば銅、金、FeCoNi合金又はNiFe合金(パーマロイ)などのめっきによって第3の方向Zに延在して形成された断面円形状の導体ピラーからなる。
一方の第1の接続部材11aは、一方の第1の電極6aと電気的に接続された一方のアーム部12aに含まれる配線層21と、この一方のアーム部12aに含まれる配線層21と第1のリード配線9aとの間を電気的に接続する一方のレッグ部13aとを有して、一方の第1の電極6aと第1のリード配線9aとの間を電気的に接続している。
他方の第1の接続部材11bは、他方の第1の電極6bと電気的に接続された他方のアーム部12bに含まれる配線層21と、この他方のアーム部12bに含まれる配線層21と第2のリード配線9bとの間を電気的に接続する他方のレッグ部13bとを有して、他方の第1の電極6bと第2のリード配線9bとの間を電気的に接続している。
これにより、サーミスタ素子4は、その面内の対角方向に位置する一対の第1の接続部材11a,11bにより第1の基板2に対して第3の方向Zに吊り下げられた状態で支持されている。また、サーミスタ素子4と第1の絶縁体層8との間には、空間Gが設けられている。
第1の基板2の一方の面(第2の基板3と対向する面)側には、図示を省略するものの、複数のサーミスタ素子4の中から1つのサーミスタ素子4を選択するための複数の選択用トランジスタ(図示せず。)が設けられている。複数の選択用トランジスタは、第1の基板2の複数のサーミスタ素子4の各々に対応した位置に設けられている。また、各選択用トランジスタは、赤外線IRの乱反射や入射効率の低下を防ぐため、上述した窓部Wを避けた位置に設けられている。
第2の基板3側には、第2の絶縁体層14と、サーミスタ素子4から出力される電圧の変化を検出して輝度温度に変換する回路部15と、各サーミスタ素子4と回路部15との間を電気的に接続する第2の接続部16とが設けられている。
第2の絶縁体層14は、第2の基板3の一方の面(第1の基板2と対向する面)側において積層された絶縁膜からなる。絶縁膜としては、上記第1の絶縁体層8で例示した絶縁膜と同じものを用いることができる。
回路部15は、読み出し集積回路(ROIC:Read Out Integrated Circuit)やレギュレータ、A/Dコンバータ(Analog-to-Digital Converter)、マルチプレクサなどからなり、第2の絶縁体層14の層内に設けられている。
また、第2の絶縁体層14の面上には、複数の第1のリード配線9a及び複数の第2のリード配線9bの各々に対応した複数の接続端子17a,17bが設けられている。接続端子17a,17bは、例えば銅や金などの導電膜からなる。
一方の接続端子17aは、回路部15の周囲を囲む第1の方向Xの一方側の領域に位置して、第2の方向Yに一定の間隔で並んで設けられている。他方の接続端子17bは、回路部15の周囲を囲む第2の方向Yの一方側の領域に位置して、第1の方向Xに一定の間隔で並んで設けられている。
第2の接続部16は、複数の第1のリード配線9a及び複数の第2のリード配線9bの各々に対応して設けられた複数の第2の接続部材18a,18bを有している。複数の第2の接続部材18a,18bは、例えば銅や金などのめっきによって第3の方向Zに延在して形成された断面円形状の導体ピラーからなる。
一方の第2の接続部材18aは、第1のリード配線9aの一端側と一方の接続端子17aとの間を電気的に接続している。他方の第2の接続部材18bは、第2のリード配線9bの一端側と他方の接続端子17bとの間を電気的に接続している。これにより、複数の第1のリード配線9aと回路部15との間が一方の第2の接続部材18a及び一方の接続端子17aを介して電気的に接続されている。また、複数の第2のリード配線9bと回路部15との間が他方の第2の接続部材18b及び他方の接続端子17bを介して電気的に接続されている。
第1の基板2のサーミスタ素子4と対向する面側には、反射防止層19が設けられている。本実施形態では、第1の基板2と第1の絶縁体層8との間に反射防止層19が設けられている。反射防止層19の少なくとも一部は、サーミスタ素子4の少なくとも一部と対向している。反射防止層19は、測定対象から放出された赤外線IRが第1の基板2側から窓部Wを通してサーミスタ膜5に入射するまでの間に、第1の基板2と空間Gとの界面で赤外線IRが反射されることを防止し、第1の基板2を透過した赤外線IRをサーミスタ膜5側に効率良く入射させるためのものである。
反射防止層19としては、例えば、硫化亜鉛、フッ化イットリウム、カルコゲナイドガラス、ゲルマニウム、シリコン、セレン化亜鉛、ガリウム砒素などを用いることができる。
また、反射防止層19は、屈折率の異なる膜を交互に積層し、各層で反射する波の干渉を利用して赤外線IRの反射率を低減する構成であってもよい。この場合、反射防止層19として、上述した材料の他にも、例えば、酸化膜、窒化膜、硫化膜、フッ化膜、ホウ化膜、臭化膜、塩化膜、セレン化膜、Ge膜,ダイヤモンド膜、カルコゲナイド膜、Si膜などを積層した積層膜を用いることができる。
以上のような構成を有する本実施形態の電磁波センサ1では、測定対象から放出された赤外線IRが第1の基板2側から窓部Wを通してサーミスタ素子4に入射する。
サーミスタ素子4では、サーミスタ膜5の近傍に形成された絶縁膜7a,7b,7cに入射した赤外線IRが絶縁膜7a,7b,7cに吸収されること、並びに、サーミスタ膜5に入射した赤外線IRがサーミスタ膜5に吸収されることによって、このサーミスタ膜5の温度が変化する。また、サーミスタ素子4では、サーミスタ膜5の温度変化に対して、このサーミスタ膜5の電気抵抗が変化することで、一対の第1の電極6a,6bの間の出力電圧が変化する。本実施形態の電磁波センサ1では、サーミスタ素子4がボロメータ素子として機能する。
本実施形態の電磁波センサ1では、測定対象から放出される赤外線IRを複数のサーミスタ素子4により平面的に検出した後、各サーミスタ素子4から出力される電気信号(電圧信号)を輝度温度に変換することによって、測定対象の温度分布(温度画像)を二次元的に検出(撮像)することが可能である。
なお、サーミスタ素子4では、サーミスタ膜5に定電圧を印加する場合、このサーミスタ膜5の温度変化に対して、サーミスタ膜5に流れる電流の変化を検出して輝度温度に変換することも可能である。
〔構造体〕
次に、本発明の一実施形態として、例えば図3~図6に示す構造体20について説明する。
なお、図6は、構造体20が備えるアーム部12a,12bを拡大した断面図である。
本実施形態の構造体20は、図3~図6に示すように、電磁波検出部となるサーミスタ素子4と、サーミスタ素子4を挟んだ両側に位置する一対のアーム部12a,12bとを備え、サーミスタ素子4が一対のアーム部12a,12bを介してサーミスタ素子4と対向する第1の基板2に対して吊り下げられた構造を有している。
アーム部12a,12bは、それぞれの形状が線状である。アーム部12a,12bは、サーミスタ素子4が有するサーミスタ膜5と電気的に接続される線状の配線層21と、配線層21の両面にその一部が配置された保護層22a,22bとを有している。保護層22a,22bのそれぞれの形状は、配線層21の形状に合わせた線状である。また、保護層22a,22bは、配線層21よりも熱伝導率が小さい材料からなる。
保護層22a,22bは、上述したサーミスタ膜5を覆う絶縁膜7a,7b,7cからなる。このうち、配線層21の一面側に配置された保護層(以下、「第1の保護層」として区別する。)22aは、絶縁膜7aにより構成され、配線層21の他面側に配置された保護層(以下、「第2の保護層」として区別する。)22bは、絶縁膜7b,7cにより構成されている。なお、以下の説明では、図6に示すように、上述した絶縁膜7a,7b,7cの図示を省略し、保護層22a,22bとして図示するものとする。
一対のアーム部12a,12bは、平面視において、サーミスタ素子4を挟んだ両側に位置している。図3に示す例では、平面視において、サーミスタ素子4の中心を基準に点対称に一対のアーム部12a,12bが配置されている。また、各アーム部12a,12bは、少なくともサーミスタ素子4の周囲に沿って延在する部分と、サーミスタ素子4と連結される部分とを有している。
具体的に、本実施形態のアーム部12a,12bは、第1の方向Xに延在する複数(本実施形態では2つ)の部分が第2の方向Yに並んで配置されると共に、互いに隣り合う部分の一端と他端とを第2の方向Yに延在する部分を介して折り返し連結した構造を有している。また、一対のアーム部12a,12bは、第2の方向Yに延在する部分を介してサーミスタ素子4を挟む位置にてサーミスタ素子4と連結されている。
ところで、本実施形態の構造体20では、アーム部12a,12bの第1の基板2と対向する側の面の面積が第1の基板2と対向する側とは反対側の面の面積よりも大きくなっている。
具体的に、この構造体20では、アーム部12a,12bの第1の基板2と対向する側の面の短手方向おける幅W1が、第1の基板2と対向する側とは反対側の面の短手方向における幅W2よりも大きくなっている。また、この構造体20では、図6に示すように、アーム部12a,12bの延在方向に垂直な断面の面積が、アーム部12a,12bの厚さtと幅W1との積よりも小さくなっている。さらに、この構造体20では、図4~図6に示すように、アーム部12a,12bの延在方向に垂直な断面が略台形形状となっている。
さらに、本実施形態の構造体20では、アーム部12a,12bの第1の基板2と対向する側の面の面積を第1の基板2と対向する側とは反対側の面の面積で除した値が、サーミスタ素子4の第1の基板2と対向する側の面の面積を第1の基板2と対向する側とは反対側の面の面積で除した値よりも大きくなっている。
ここで、アーム部12a,12bの形成工程の例について、図7~図10を参照しながら説明する。なお、図7~図10は、アーム部12a,12bの形成工程の例を説明するための断面図である。
アーム部12a,12bの形成工程では、先ず、図7に示すように、アッシングにより最終的に除去される有機犠牲層30の上に、第1の保護層22aとなる酸化アルミニウム(Al)膜31と、配線層21となるチタン(Ti)膜32と、第2の保護層22bとなる酸化アルミニウム(Al)膜33とを順次積層する。なお、Al膜31の厚みは、例えば2000Åであり、Ti膜32の厚みは、例えば600Åであり、Al膜33の厚みは、例えば2000Åである。
次に、図8に示すように、Al膜33の上に、ニッケルクロム(NiCr)膜からなる金属膜を成膜した後、フォトリソグラフィ技術を用いてアーム部12a,12bに対応した形状にパターニングされたマスク層34を形成する。
次に、図9に示すように、エッチングガスに塩素(Cl)及び塩化ホウ素(BCl)を用いた反応性イオンエッチング(RIE)によって、Al膜33、Ti膜32及びAl膜31をマスク層34に対応した形状にパターニングする。
このとき、エッチングガスの流量、RFパワー、圧力、ステージ温度などを制御することで、エッチング後のアーム部12a,12bの形状を制御することが可能である。例えば、Clの流量を15sccm、BClの流量を85sccm、RFパワーを75W、圧力を0.3Pa、ステージ温度を50℃とした場合、エッチングレートの異方性が高く、Al膜33、Ti膜32及びAl膜31を膜面に対して垂直にエッチングすることが可能である。
これに対して、Clの流量を15sccm、BClの流量を85sccm、RFパワーを50W、圧力を0.3Pa、ステージ温度を50℃とした場合、エッチングレートの異方性が低くなり、上層側にあるAl膜33の面積よりも下層側にあるAl膜31の面積を大きくすることが可能である。
次に、図10に示すように、ドライミリングによりマスク層34を除去する。これにより、第1の保護層22a側の面積が第2の保護層22b側の面積よりも大きいアーム部12a,12bを形成することが可能である。
以上のように、本実施形態の構造体20では、アーム部12a,12bの第1の基板2と対向する側の面の面積が第1の基板2と対向する側とは反対側の面の面積よりも大きくなっている。
これにより、本実施形態の構造体20では、アーム部12a,12bの断面積を小さく抑えることで、アーム部12a,12bの熱伝導を抑制しつつ、電磁波(赤外線IR)の吸収効率を高めることが可能である。
本実施形態の構造体20では、アーム部12a,12bの第1の基板2と対向する側の面と第1の基板2(第1の基板2に形成された第1の絶縁体層8(中間層))との間に形成される電磁波(赤外線IR)の干渉吸収構造によって、電磁波(赤外線IR)が吸収される。干渉吸収構造による電磁波の吸収は、干渉吸収構造に含まれる各界面による電磁波の反射量が大きいほど大きくなる。本実施形態の構造体20では、アーム部12a,12bの第1の基板2と対向する側の面による電磁波(赤外線IR)の反射量を大きくできるため、この干渉吸収構造による電磁波(赤外線IR)の吸収効率を高めることが可能である。
また、本実施形態の構造体20では、中間層となる第1の絶縁体層8のアーム部12a,12bと対向する部分における波長10μmの電磁波の反射率が、反射防止層19のサーミスタ素子4と対向する部分における波長10μmの電磁波の反射率よりも高くなっている。本実施形態における赤外線IRは波長10μmの電磁波を含んでいる。中間層(又は反射防止層)の反射率とは、中間層(又は反射防止層)へ入射する光の強度に対する、中間層(又は反射防止層)から反射する光の強度の比率のことである。中間層(又は反射防止層)から反射する光とは、中間層(又は反射防止層)が有する界面からの反射波を重ね合わせたものである。
これにより、本実施形態の構造体20では、第1の絶縁体層8のアーム部12a,12bと対向する部分による電磁波(赤外線IR)の反射量を大きくできるため、第1の絶縁体層8のアーム部12a,12bと対向する部分とアーム部12a,12bとにおける電磁波(赤外線IR)の干渉吸収構造による電磁波(赤外線IR)の吸収効率を更に高めることが可能である。
したがって、本実施形態の構造体20を備える電磁波センサ1では、上述したアーム部12a,12bの熱伝導を抑制し、且つ、電磁波(赤外線IR)の吸収効率を高めることで、サーミスタ素子4による高精度且つ高感度のセンシングを行うことが可能である。
なお、本発明は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
具体的に、上記実施形態では、第1の基板2と第1の絶縁体層8との間に反射防止層19が設けられた構成を例示しているが、例えば図11に示すような孔部8aの内側に反射防止層19が埋め込まれた状態で設けられた電磁波センサ1Aとすることも可能である。なお、図11に示す電磁波センサ1Aでは、上記電磁波センサ1と同等の部位についての説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
図11に示す電磁波センサ1Aにおいても、反射防止層19は、第1の基板2のサーミスタ素子4と対向する面側に設けられており、反射防止層19の少なくとも一部は、サーミスタ素子4の少なくとも一部と対向している。
また、上記実施形態では、サーミスタ素子4が第1の基板2に対して吊り下げられた吊下式の電磁波センサ1を例示しているが、例えば図12に示すようなサーミスタ素子4が第2の基板3に対して懸架された懸架式の電磁波センサ1Bとすることも可能である。図12に示す例では、電磁波検出部となるサーミスタ素子4が、サーミスタ素子4と対向する第2の基板3に対して懸架された構造を有している。なお、図12に示す電磁波センサ1Bでは、上記電磁波センサ1と同等の部位についての説明を省略すると共に、図面において同じ符号を付すものとする。
この場合、例えば、第2の接続部材18a,18bや配線部9を用いずに、第1の接続部材11a,11bは、第2の基板3に設けられた読み出し回路(ROIC)に直接接続されている。図12に示す例では、第1の基板2、シール部材23及び第2の基板3により密閉された空間内に複数のサーミスタ素子4が配置されており、読み出し回路(ROIC)と電気的に接続された電極パッド24がその空間の外側に配置されている。
電磁波センサ1Bでは、アーム部12a,12bの第2の基板3と対向する側の面の面積が第2の基板3と対向する側とは反対側の面の面積よりも大きくなっている。具体的に、電磁波センサ1Bでは、アーム部12a,12bの第2の基板3と対向する側の面の短手方向おける幅が、第2の基板3と対向する側とは反対側の面の短手方向における幅よりも大きくなっている。アーム部12a,12bの延在方向に垂直な断面の面積は、アーム部12a,12bの厚さと第2の基板3と対向する側の面の短手方向おける幅との積よりも小さくなっている。また、アーム部12a,12bの第2の基板3と対向する側の面の面積を第2の基板3と対向する側とは反対側の面の面積で除した値が、サーミスタ素子4の第2の基板3と対向する側の面の面積を第2の基板3と対向する側とは反対側の面の面積で除した値よりも大きくなっている。
電磁波センサ1Bが備える構造体20においても、アーム部12a,12bの断面積を小さく抑えることでアーム部12a,12bの熱伝導を抑制しつつ、電磁波(赤外線IR)の吸収効率を高めることが可能である。電磁波センサ1Bが備える構造体20では、アーム部12a,12bの第2の基板3と対向する側の面と第2の基板3との間に形成される電磁波(赤外線IR)の干渉吸収構造によって、電磁波(赤外線IR)が吸収される。電磁波センサ1Bが備える構造体20では、アーム部12a,12bの第2の基板3と対向する側の面による電磁波(赤外線IR)の反射量を大きくできるため、この干渉吸収構造による電磁波(赤外線IR)の吸収効率を高めることが可能である。
なお、本発明を適用した電磁波センサは、上述した複数のサーミスタ素子4をアレイ状に配列した赤外線イメージセンサの構成に必ずしも限定されるものではなく、サーミスタ素子4を単体で用いた電磁波センサや、複数のサーミスタ素子4を線状に並べて配列した電磁波センサなどにも本発明を適用することが可能である。また、サーミスタ素子4は、温度を測定する温度センサとして用いることも可能である。
また、本発明を適用した電磁波センサは、電磁波として、上述した赤外線を検出するものに必ずしも限定されるものではなく、例えば波長が30μm以上、3mm以下のテラヘルツ波を検出するものであってもよい。
また、本発明を適用した電磁波センサは、電磁波検出部として上述したサーミスタ素子4を用いたものに必ずしも限定されるものではなく、例えば、サーミスタ膜5に代えて、サーモパイル(熱電対)型や焦電型、ダイオード型などの温度検知素子を用いたものを電磁波検出部として用いることが可能である。
1,1A,1B…電磁波センサ 2…第1の基板 3…第2の基板 4…サーミスタ素子(電磁波検出部) 5…サーミスタ膜(温度検知素子) 6a,6b…第1の電極 6c…第2の電極 7a,7b,7c…絶縁膜(電磁波吸収体) 8…第1の絶縁体層(中間層) 8a…孔部 9…配線部 9a…第1のリード配線 9b…第2のリード配線 10…第1の接続部 11a,11b…第1の接続部材 12a,12b…アーム部 13a,13b…レッグ部 14…第2の絶縁体層 15…回路部 16…第2の接続部 17a,17b…接続端子 18a,18b…第2の接続部材 19…反射防止層 20…構造体 21…配線層 22a…第1の保護層 22b…第2の保護層

Claims (7)

  1. 電磁波検出部と、
    前記電磁波検出部を挟んだ両側に位置する一対のアーム部とを備え、
    前記電磁波検出部は、温度検知素子と、前記温度検知素子の少なくとも一部を覆う電磁波吸収体とを含み、
    前記電磁波検出部が前記一対のアーム部を介して前記電磁波検出部と対向する基板に対して吊り下げられた構造又は懸架された構造を有し、
    前記アーム部の前記基板と対向する側の面の面積が前記基板と対向する側とは反対側の面の面積よりも大きいことを特徴とする構造体。
  2. 前記アーム部の前記基板と対向する側の面の面積を前記基板と対向する側とは反対側の面の面積で除した値が、前記電磁波検出部の前記基板と対向する側の面の面積を前記基板と対向する側とは反対側の面の面積で除した値よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の構造体。
  3. 前記アーム部は、その形状が線状であり、
    前記アーム部の前記基板と対向する側の面の短手方向おける幅が、前記基板と対向する側とは反対側の面の短手方向おける幅よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載の構造体。
  4. 前記基板の前記アーム部と対向する面側に設けられた中間層と、
    前記基板の前記電磁波検出部と対向する面側に設けられた反射防止層とを備え、
    前記中間層の前記アーム部と対向する部分における波長10μmの電磁波の反射率が、前記反射防止層の前記電磁波検出部と対向する部分における波長10μmの電磁波の反射率よりも高いことを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の構造体。
  5. 前記中間層が設けられた層における前記電磁波検出部と対向する部分には、前記中間層を貫通する孔部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の構造体。
  6. 請求項1~5の何れか一項に記載の構造体を備える電磁波センサ。
  7. 前記構造体は、アレイ状に複数配列されていることを特徴とする請求項6に記載の電磁波センサ。
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