JP2023033814A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】非監視機器の非稼働状態においても、制御装置と複数の監視装置との通信を維持しながら、制御装置における消費電力を抑制することが可能な監視システムを提供する。【解決手段】組電池20が車載システムに電源を提供する稼働状態において、制御装置40が通信親機となり、通信子機である複数の監視装置30の各々と個別に確立した通信接続を介して無線通信を行い、組電池20の非稼働状態においては、制御装置40は、複数の監視装置30の1つに対してのみ通信親機となるとともに、複数の監視装置30の1つが順に他の1つの監視装置30に対する通信親機の役割を担う。このように、組電池20の稼働状態と非稼働状態とで、制御装置40と複数の監視装置30との通信形態を切り替えることで、制御装置40と複数の監視装置30との通信を維持しながら、制御装置40における消費電力を抑制することができる。【選択図】図4

Description

本開示は、組電池などを被監視機器として、当該被監視機器を監視するための監視システムに関する。
例えば、特許文献1には、複数の電池セル群の各々に対応して設けられ、対応する電池セル群の電池セルの充電状態に関する測定結果をそれぞれ取得する複数の電池セル管理装置と、複数の電池セル管理装置との間で無線通信を行う組電池管理装置と、を備える電池制御システムが記載されている。
特許第6093448号公報
上述した電池制御システムにおいて、車両のメインスイッチがオフされて、組電池から車載システムに給電を行う必要がない組電池の非稼働状態において、組電池管理装置と各電池セル管理装置との無線通信が停止してしまうと、車両のメインスイッチがオンされ、組電池が稼働状態となるとき、組電池管理装置と各電池セル管理装置とが、改めて相互の通信接続を確立する必要が生じる。しかし、通信接続の確立には相応の時間を要するため、組電池が稼働状態となるときに、組電池管理装置と各電池セル管理装置とは速やかに通信を開始することができないという問題がある。
そこで、本発明者は、上述したような、組電池などの被監視機器の非稼働状態においても、非監視機器を監視する複数の監視装置と、これら複数の監視装置と通信接続される制御装置との通信を維持することについて検討した。被監視機器の非稼働状態時に制御装置と複数の監視装置との通信を維持しておくことで、被監視機器が稼働状態となるときに、制御装置と複数の監視装置とは、被監視機器の監視情報などに関する通信を速やかに開始することができる。
しかしながら、制御装置が複数の監視装置と個別に通信を行う、被監視機器の稼働状態時の通信接続形態を非稼働状態においてもそのまま維持した場合、制御装置による消費電力が、個々の監視装置による消費電力よりも大きくなってしまうという問題が生じる。制御装置に給電を行う電源と、複数の監視装置に給電を行う電源とが異なる場合、上述した問題は、特に考慮すべき点となる。
本開示は、上述した点に鑑みてなされたものであり、非監視機器の非稼働状態においても、制御装置と複数の監視装置との通信を維持しながら、制御装置における消費電力を抑制することが可能な監視システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示による監視システムは、
被監視機器に設けられ、被監視機器を監視する複数の監視装置(30)と、
複数の監視装置と無線通信を行って、複数の監視装置から被監視機器の監視情報を取得する制御装置(40)と、を備え
被監視機器は、稼働状態と非稼働状態との間で切り替えられ、
稼働状態においては、制御装置が通信親機となり、通信子機である複数の監視装置の各々と個別に確立した通信接続を介して無線通信を行い、
非稼働状態においては、制御装置は、複数の監視装置の1つに対して通信親機となるとともに、複数の監視装置の1つが順に他の1つの監視装置に対する通信親機の役割を担うことで、制御装置と複数の監視装置との間での通信接続が維持されるように構成される。
上記のように、制御装置は、非監視機器の非稼働状態において、複数の監視装置の1つに対して通信親機となる。そして、残りの監視装置に関しては、複数の監視装置の1つが順に他の1つの監視装置に対する通信親機の役割を担う。このように、制御装置と複数の監視装置との通信形態を切り替えることで、制御装置と複数の監視装置との通信を維持しながら、制御装置における消費電力を抑制することが可能となる。
上記括弧内の参照番号は、本開示の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本開示の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
電池パックを備える車両を示す図である。 電池パックの概略構成を示す斜視図である。 組電池を示す平面図である。 電池管理システムの構成を示すブロック図である。 監視装置と制御装置との間の通信シーケンスを示す図である。 接続処理を示す図である。 定期通信処理を示す図である。 (a)は、組電池の稼働状態における制御装置と複数の監視装置との通信形態を示す図であり、(b)は、第1実施形態に係る、組電池の非稼働状態における制御装置と複数の監視装置との通信形態を示す図である。 第1実施形態に係る、制御装置及び各監視装置における処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る、組電池の非稼働状態における制御装置と複数の監視装置との通信形態を示す図である。 第2実施形態に係る、制御装置及び各監視装置における処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る、組電池の非稼働状態における制御装置と複数の監視装置との通信形態を示す図である。 第3実施形態に係る、制御装置及び各監視装置における処理を示すフローチャートである。
以下、図面に基づいて複数の実施形態を説明する。なお、各実施形態において対応する構成要素には同一の符号を付すことにより、重複する説明を省略する場合がある。各実施形態において構成の一部分のみを説明している場合、当該構成の他の部分については、先行して説明した他の実施形態の構成を適用することができる。また、各実施形態の説明において明示している構成の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても複数の実施形態の構成同士を部分的に組み合せることができる。
(第1実施形態)
先ず、図1に基づき、本実施形態に係る監視システムとしての電池管理システムが搭載される車両、特に、電池管理システムを備える電池パックに関連する車両の構成について説明する。図1は、車両の概略構成を示す図である。車両は、電気自動車(BEV)、ハイブリッド自動車(HEV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEV)などの電動車両である。電池管理システムは、車両以外の移動体、たとえばドローンなどの飛行体、船舶、建設機械、農業機械などへの適用も可能である。電池管理システムは、家庭用や業務用などの定置型の電池(蓄電池)への適用も可能である。
<車両>
図1に示すように、車両10は、電池パック(BAT)11と、PCU12と、MG13と、ECU14を備えている。PCUは、Power Control Unitの略称である。MGは、Motor Generatorの略称である。ECUは、Electronic Control Unitの略称である。
電池パック11は、後述する組電池20を備えており、充放電可能な直流電圧源を提供する。電池パック11は、車両10の電気負荷に電力を供給する。例えば、電池パック11は、PCU12を通じてMG13へ電力を供給する。電池パック11は、PCU12を通じて充電される。電池パック11は、主機バッテリと称されることがある。
電池パック11は、たとえば図1に示すように、車両10のフロントコンパートメントに配置される。電池パック11は、リアコンパートメント、座席下、または床下などに配置されてもよい。例えばハイブリッド自動車の場合、エンジンが配置されるコンパートメントは、エンジンコンパートメント、エンジンルームなどと称されることがある。
電池パック11は、車両10の走行風や、車両10に搭載されたファンから供給される冷却風によって温度調整される。電池パック11は、車両10の内部を循環する冷却液体で温度調整されてもよい。上記した温度調整により、電池パック11の過度な温度変化が抑制される。なお、電池パック11は、単に車両10のボディなどの熱容量の大きい部材に対して熱伝導可能に連結されているだけでもよい。
PCU12は、ECU14からの制御信号に従い、電池パック11とMG13との間で双方向の電力変換を実行する。PCU12は、電力変換器と称されることがある。PCU12は、インバータ及びコンバータを含むことができる。コンバータは、電池パック11とインバータとの間の通電経路に配置される。コンバータは、直流電圧を昇降圧する機能を有する。インバータは、コンバータによって昇圧された直流電圧を交流電圧、例えば三相交流電圧に変換してMG13へ出力する。インバータは、MG13の発電電力を直流電圧に変換してコンバータへ出力する。コンバータは、インバータから出力された直流電圧を降圧した直流電圧により電池パック11の組電池20を充電する。
MG13は、交流回転電機、たとえばロータに永久磁石が埋設された三相交流同期電動機である。MG13は、車両10の走行駆動源、すなわち電動機として機能する。MG13は、PCU12により駆動されて回転駆動力を発生する。MG13が発生した駆動力は、駆動輪に伝達される。MG13は、車両10の制動時に発電機として機能し、回生発電を行う。MG13の発電電力は、PCU12を通じて電池パック11に供給され、電池パック11内の組電池20に蓄えられる。
ECU14は、プロセッサ、メモリ、入出力インターフェース、およびこれらを接続するバス等を備えたコンピュータを含む構成である。プロセッサは、演算処理のためのハードウェアである。プロセッサは、たとえばコアとしてCPUを含んでいる。CPUは、Central Processing Unitの略称である。メモリは、コンピュータにより読み取り可能なプログラムおよびデータ等を非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。メモリは、プロセッサによって実行される種々のプログラムを格納している。
ECU14は、たとえば電池パック11から組電池20に関する情報を取得し、PCU12を制御することにより、MG13の駆動および電池パック11の充放電を制御する。ECU14は、電池パック11から、組電池20の電圧、温度、電流、SOC、SOHなどの情報を取得してもよい。ECU14は、組電池20の電圧、温度、電流などの電池情報を取得して、SOCやSOHを算出してもよい。SOCは、State Of Chargeの略称である。SOHは、State Of Healthの略称である。
ECU14のプロセッサは、たとえばメモリに格納されたPCU制御プログラムに含まれる複数の命令を実行する。これにより、ECU14は、PCU12を制御するための機能部を複数構築する。このように、ECU14では、メモリに格納されたプログラムが複数の命令をプロセッサに実行させることで、複数の機能部が構築される。ECU14は、EVECUと称されることがある。
<電池パック>
次に、図2および図3に基づき、電池パック11の構成の一例について説明する。図2は、電池パック11の内部を模式的に示す斜視図である。図2では、筐体を二点鎖線で示している。図3は、各電池スタックの上面を示す平面図である。
図2に示すように、電池パック11は、組電池20と、複数の監視装置30と、制御装置40と、筐体50を備えている。以下では、図2に示すように、略直方体である筐体50の各面のうち、車両10への搭載面において、長手方向をX方向と示し、短手方向をY方向と示す。図2において、下面が搭載面である。そして、搭載面に対して垂直となる上下方向をZ方向と示す。X方向、Y方向、およびZ方向は、互いに直交する位置関係にある。本実施形態では、車両10の左右方向がX方向に相当し、前後方向がY方向に相当し、上下方向がZ方向に相当する。図2および図3の配置は一例にすぎず、車両10に対して電池パック11をどのように配置してもよい。
組電池20は、X方向に並んで配置された複数の電池スタック21を有している。電池スタック21は、電池ブロック、電池モジュールなどと称されることがある。組電池20は、複数の電池スタック21が直列および/または並列に接続されて構成されている。本実施形態では、複数の電池スタック21が直列接続されている。
各電池スタック21は、複数の電池セル22を有している。複数の電池セル22は、図示しないケースに収容されている。これにより、複数の電池セル22の相対位置が固定されている。ケースは、金属製もしくは樹脂製である。ケースが金属製の場合、ケースの壁面と電池セル22との間に、電気絶縁性の部材が部分的もしくは全体的に介在しても良い。
なお、複数の電池セル22の相対位置を固定できるのであれば、その固定部材の形態は特に限定されない。たとえば、複数の電池セル22が帯状のバンドによって拘束された構成を採用することもできる。この場合、複数の電池セル22の間には、両者の離間距離を保つためのセパレータが介在しても良い。
電池スタック21は、直列に接続された複数の電池セル22を有している。本実施形態の電池スタック21は、Y方向に並んで配置された複数の電池セル22が直列に接続されて構成されている。組電池20は、上記した直流電圧源を提供する。組電池20、電池スタック21、および電池セル22が、電池に相当する。
電池セル22は、化学反応によって起電圧を生成する二次電池である。二次電池として、リチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池、有機ラジカル電池などを採用することができる。リチウムイオン二次電池は、リチウムを電荷担体とする二次電池である。電池セル22に採用できる二次電池には、電解質が液体の二次電池の他、固体の電解質を用いたいわゆる全固体電池も含まれ得る。
電池セル22は、発電要素と、この発電要素を収容する電池ケースを有している。図3に示すように、各電池セル22の電池ケースは、扁平形状に形成されている。電池ケースは、Z方向に並ぶ2つの端面と、X方向に並ぶ2つとY方向に並ぶ2つとを合わせた計4つの側面を有する。本実施形態の電池ケースは、金属製である。
各電池セル22は、Y方向において電池ケースの側面同士が接するように積層されている。電池セル22は、X方向の両端に、Z方向、より詳しくは上方を示すZ+方向に突出する正極端子25および負極端子26を有している。これら正極端子25および負極端子26の突出する端面のZ方向の位置は、各電池セル22で同等になっている。各電池セル22は、Y方向において、正極端子25および負極端子26が交互に配置されるように積層されている。
各電池スタック21の上面において、X方向の両端には、直線状のバスバーユニット23が配置されている。バスバーユニット23は、複数の電池ケースの正極端子25および負極端子26の突出する端面におけるX方向の両端それぞれに配置されている。つまり各電池スタック21に、一対のバスバーユニット23が配置されている。
各バスバーユニット23は、Y方向において交互に配置される正極端子25および負極端子26を電気的に接続する複数のバスバー24と、複数のバスバー24を覆うバスバーカバー27を有している。バスバー24は、銅やアルミニウムなどの導電性が良好な金属を材料とする板材である。バスバー24は、Y方向において隣り合う電池セル22の正極端子25と負極端子26とを電気的に接続している。これにより、各電池スタック21において、複数の電池セル22が、直列接続されている。
このような接続構造により、各電池スタック21において、Y方向に並ぶ複数の電池セル22の端部に位置する2つの電池セル22の一方は最高電位になり、他方は最低電位になる。最高電位の電池セル22の正極端子25と、最低電位の電池セル22の負極端子26のうちの少なくとも一方に、所定の配線が接続される。
図2に示すように、複数の電池スタック21は、X方向に並んでいる。X方向で隣り合う2つの電池スタック21の一方において最高電位の電池セル22の正極端子25と、他方において最低電位の電池セル22の負極端子26とが所定の配線を介して接続される。これにより複数の電池スタック21が、直列接続されている。
このような接続構造により、X方向に並ぶ複数の電池スタック21の端部に位置する2つの電池スタック21の一方は最高電位側になり、他方は最低電位側になる。最高電位側の電池スタック21において、複数の電池セル22のうちの最高電位の電池セル22の正極端子25に、出力端子が接続される。最低電位側の電池スタック21において、複数の電池セル22のうちの最低電位の電池セル22の負極端子26に、出力端子が接続される。これら2つの出力端子が、PCU12などの車両10に搭載された電気機器に接続される。
なお、X方向において隣り合う2つの電池スタック21を、所定の配線を介して電気的に接続しなくともよい。X方向に並ぶ複数の電池スタック21のうちの任意の2つを、所定の配線を介して電気的に接続してもよい。また、所定の配線を介して電気的に接続される正極端子25と負極端子26のY方向の位置は、同等でも不同でもよい。すなわち、これら正極端子25と負極端子26は、X方向において少なくとも一部が対向してもよいし、全く対向しなくともよい。正極端子25および負極端子26の一方のX方向への投影領域に他方の少なくとも一部が位置してもよいし、全く位置していなくともよい。
バスバーカバー27は、樹脂などの電気絶縁材料を用いて形成されている。バスバーカバー27は、複数のバスバー24を覆うようにY方向に沿って電池スタック21の端から端まで直線状に設けられている。バスバーカバー27は、隔壁を有してもよい。隔壁は、Y方向において隣り合う2つのバスバー24の間の絶縁性を高める。
監視装置30は、複数の電池スタック21に対して個別に設けられている。監視装置30は、図2に示すように、各電池スタック21において一対のバスバーユニット23の間に配置されている。監視装置30は、上記した電池ケースの正極端子25と負極端子26の突起する端面とZ方向において対向している。監視装置30とこの端面とは、Z方向で離間してもよいし、Z方向で向かい合って接触してもよい。監視装置30とこの端面との間に、絶縁シートなどの介在物が設けられてもよい。
監視装置30は、バスバーユニット23にねじ等で固定されている。監視装置30は、後述するように、制御装置40との間で無線通信可能に構成されている。監視装置30が備える後述のアンテナ37は、Z方向において、バスバーユニット23と重ならないように、つまりZ方向においてバスバーユニット23よりも突出するように配置されている。
なお、監視装置30とバスバーユニット23とを連結するねじ等の連結部材の材料としては、無線通信の阻害を避けるために、たとえば非磁性材料を採用することができる。このねじのほか、電池スタック21に設けられる部品において、特に磁性を備えなくともよい部品の構成材料としては、非磁性材料を採用することができる。
本実施形態では、複数の監視装置30が、X方向に並んでいる。そして、複数の監視装置30のY方向の位置が、同等になっている。以上に示した構成のため、複数の監視装置30の離間間隔の延長が抑制されている。
制御装置40は、X方向の一端に配置されている電池スタック21の外側面に取り付けられている。制御装置40は、各監視装置30と無線通信可能に構成されている。制御装置40が備える後述のアンテナ42は、Z方向において、監視装置30のアンテナ37と同程度の高さに配置されている。つまり制御装置40のアンテナ42は、Z方向において、バスバーユニット23よりも突出するように設けられている。
電池パック11において、監視装置30および制御装置40が、後述する電池管理システム60を提供する。つまり電池パック11は、電池管理システム60を備えている。
電池パック11が電磁ノイズ源となることを避けるために、無線通信の電波が監視装置30と制御装置40との無線通信が行われる空間の外に漏れることを抑制する必要がある。逆に、この無線通信が阻害されることを抑制するために、電磁ノイズが通信空間に侵入することを抑制する必要がある。
このため、筐体50は、たとえば電磁波を反射する性能を有している。筐体50は、電磁波を反射するために、以下に一例として示す材料を備えている。たとえば筐体50は、金属などの磁性材料を備えている。筐体50は、樹脂材料と、その表面を覆う磁性材料を備えている。筐体50は、樹脂材料と、その内部に埋め込まれた磁性材料を備えている。筐体50は、カーボン繊維を備えている。筐体50は、電磁波を反射する性能に代えて、電磁波を吸収する性能を有してもよい。
筐体50は、その内側の収容空間と外側の空間(外部空間)とに連通する穴を有してもよい。穴は、筐体50の内面と外面との間の連結面によって区画される。この穴は、通気、電力線の取り出し、信号線の取り出しなどに用いられる。穴を有する構成の場合、穴に対して覆い部が設けられてもよい。覆い部によって、収容空間と外部空間との間の連通が妨げられる。覆い部は、穴のすべてを閉塞してもよいし、穴の一部を閉塞してもよい。
覆い部は、たとえば筐体50の内面、外面、および、連結面のいずれかに設けられる。覆い部は、これら内面、外面、連結面のいずれにも設けられずに、穴を覆う態様で、穴と対向配置されてもよい。覆い部と穴とが離間する場合、その離間間隔は、穴の長さよりも短い。穴の長さとは、内面と外面との間の距離、この距離に直交する方向の距離のいずれかである。
覆い部は、たとえばコネクタ、電磁遮蔽部材、シール材などである。覆い部は、以下に一例として示す材料を備えている。覆い部は、たとえば金属などの磁性材料を備えている。覆い部は、樹脂材料と、その表面を覆う磁性材料を備えている。覆い部は、樹脂材料と、その内部に埋め込まれた磁性材料を備えている。覆い部は、カーボン繊維を備えている。覆い部は、樹脂材料を含んでいる。
筐体50の穴は、筐体50の収容空間に収容された要素の少なくともひとつによって覆われてもよい。この収容物と穴との離間間隔は、上記した穴の長さよりも短い。また、電力線や信号線は、筐体50の壁部の一部をなす電気絶縁部材に保持された状態で、収容空間と外部空間とにわたって配置されてもよい。
<電池管理システム>
次に、図4に基づいて、電池管理システムの概略構成について説明する。図4は、電池管理システムの構成を示すブロック図である。
図4に示すように、電池管理システム60は、複数の監視装置(SBM)30と、制御装置(ECU)40を備えている。以下では、監視装置をSBMと示すことがある。制御装置40は、電池ECU、BMUなどと称されることがある。BMUは、Battery Management Unitの略称である。電池管理システム60は、無線通信を利用して電池を管理するシステムである。この無線通信では、近距離通信で使用される周波数帯、たとえば2.4GHz帯や5GHz帯を用いる。
電池管理システム60は、監視装置30および/または制御装置40による無線通信のノード数に応じて、一対一通信、もしくは、ネットワーク通信を採用する。ノード数は、監視装置30および/または制御装置40の休止状態により変化し得る。ノード数が2つの場合、電池管理システム60は、一対一通信を採用する。ノード数が3つ以上の場合、電池管理システム60は、ネットワーク通信を採用する。ネットワーク通信の形態のひとつは、ひとつのノードをマスタ、残りのノードをスレーブとして、マスタとスレーブのすべてとの間で無線通信が行われるスター通信である。ネットワーク通信の形態の他のひとつは、複数のノードが直列に接続されて無線通信が行われるチェーン通信である。
電池管理システム60は、さらにセンサ70を備えている。センサ70は、電池セル22それぞれの物理量を検出する物理量検出センサや、判別センサなどを含んでいる。物理量検出センサは、たとえば電圧センサ、温度センサ、電流センサなどを含んでいる。
電圧センサは、バスバー24に連結された検出配線を含む。電圧センサは、複数の電池セル22それぞれの電圧(セル電圧)を検出する。判別センサは、正しい電池がついているか否かを判別する。
温度センサは、電池スタック21に含まれる複数の電池セル22の一部に選択的に設けられる。温度センサは、選択された電池セル22の温度(セル温度)を、電池スタック21の温度として検出する。温度センサは、ひとつの電池スタック21に含まれる複数の電池セル22のうち、もっとも温度の高くなることが想定される電池セル22、もっとも温度の低くなることが想定される電池セル22、中間的な温度になることが想定される電池セル22などに設けられる。ひとつの電池スタック21に対する温度センサの数は、特に限定されない。
電流センサは、複数の電池スタック21に設けられる。電流センサは、直列接続された複数の電池セル22、直列接続された複数の電池スタック21それぞれに共通して流れる電流(セル電流)を検出する。本実施形態では、すべての電池スタック21が直列接続のため、ひとつの電流センサが設けられるが、電流センサの数はこの例に限定されない。
<監視装置>
先ず、監視装置30について説明する。各監視装置30の構成は互いに共通である。監視装置30は、電源回路(PSC)31と、マルチプレクサ(MUX)32と、監視IC(MIC)33と、マイコン(MC)34と、無線IC(WIC)35と、フロントエンド回路(FE)36と、アンテナ(ANT)37を備えている。監視装置30内の各要素間の通信については、有線で行われる。
電源回路31は、電池スタック21から供給される電圧を用いて、監視装置30が備える他の回路要素の動作電源を生成する。本実施形態では、電源回路31が、電源回路311、312、313を含んでいる。電源回路311は、電池スタック21から供給される電圧を用いて所定の電圧を生成し、監視IC33に供給する。電源回路312は、電源回路311にて生成された電圧を用いて所定の電圧を生成し、マイコン34に供給する。電源回路313は、電源回路311にて生成された電圧を用いて所定の電圧を生成し、無線IC35に供給する。
マルチプレクサ32は、電池パック11が備える複数のセンサ70の少なくとも一部の検出信号のうちのひとつを選択し、選択した信号を出力する選択回路である。マルチプレクサ32は、監視IC33からの選択信号にしたがい、入力を選択(切り替え)してひとつの信号として出力する。
監視IC33は、セル電圧、セル温度などの電池情報をセンシング(取得)し、マイコン34に送信する。たとえば監視IC33は、セル電圧を電圧センサから直接取得し、セル温度などの情報を、マルチプレクサを通じて取得する。監視IC33は、いずれの電池セル22の値であるかを対応付けてセル電圧を取得する。つまり、セル判別しつつ、セル電圧を取得する。電流センサで検出されたセル電流は、監視IC33に入力されてもよいし、制御装置40に有線で入力されてもよい。
監視IC33は、セル監視回路(CSC)と称されることがある。CSCは、Cell Supervising Circuitの略称である。監視IC33は、自己を含む監視装置30の回路部分の故障診断を実行する。つまり、監視IC33は、電池情報と故障診断情報を含む電池監視情報を、マイコン34に送信する。監視装置30は、取得した電池監視情報を、マイコン34などのメモリに格納(保存)してもよい。監視IC33は、マイコン34から送信された電池監視情報の取得を要求するデータを受信すると、電池情報をセンシングし、電池情報を含む電池監視情報をマイコン34に送信する。電池監視情報は、上記した例以外にも、たとえば排煙温度、インピーダンス、セル電圧の均等化の状態、スタック電圧、制御装置40との同期の状態、検出配線の異常有無などの情報を含んでもよい。
マイコン34は、プロセッサであるCPU、メモリであるROMおよびRAM、入出力インターフェース、およびこれらを接続するバス等を備えたマイクロコンピュータである。CPUは、RAMの一時格納機能を利用しつつ、ROMに格納された種々のプログラムを実行することで、複数の機能部を構築する。ROMは、Read Only Memoryの略称である。RAMは、Random Access Memoryの略称である。
マイコン34は、監視IC33によるセンシングや自己診断のスケジュールを制御する。マイコン34は、監視IC33から送信された電池監視情報を受信し、無線IC35に送信する。マイコン34は、監視IC33に電池監視情報の取得を要求するデータを送信する。マイコン34は、たとえば、無線IC35から送信された電池監視情報の取得を要求するデータを受信すると、監視IC33に電池監視情報の取得を要求するデータを送信してもよい。マイコン34は、自律的に、監視IC33に対して電池監視情報の取得を要求してもよい。たとえば、マイコン34は、監視IC33に対して周期的に電池監視情報の取得を要求してもよい。
無線IC35は、データを無線で送受信するために、図示しないRF回路およびマイコンを含んでいる。マイコンは、メモリを含む。無線IC35は、送信データを変調し、RF信号の周波数で発振する送信機能を有している。無線IC35は、受信データを復調する受信機能を有している。RFは、radio frequencyの略称である。
無線IC35は、マイコン34から送信された電池監視情報を含むデータを変調し、フロントエンド回路36およびアンテナ37を介して、制御装置40などの他のノードに送信する。無線IC35は、電池監視情報を含む送信データに、通信制御情報などの無線通信に必要なデータなどを付与して送信する。無線通信に必要なデータは、たとえば識別子(ID)や誤り検出符号などを含む。無線IC35は、他のノードとの間の無線通信のデータサイズ、通信形式、スケジュール、エラー検知などを制御する。
無線IC35は、他のノードから送信されたデータをアンテナ37およびフロントエンド回路36を介して受信し、復調する。無線IC35は、例えば電池監視情報の送信要求を含むデータを受信すると、要求に対する応答として、電池監視情報を含むデータを他のノードに送信する。監視装置30は、上記した電池監視情報に加えて、電池トレーサビリティ情報及び/又は製造履歴情報を他のノードに送信してもよい。電池トレーサビリティ情報は、例えば充放電回数、故障回数、総充放電時間などである。製造履歴情報は、例えば製造年月日、場所、業者、通し番号、製造番号などである。製造履歴情報は、監視装置30が備えるメモリに格納されている。監視装置30は、上記した電池監視情報に代えて、電池トレーサビリティ情報及び/又は製造履歴情報を他のノードに送信してもよい。
フロントエンド回路36は、無線IC35とアンテナ37とのインピーダンス整合のための整合回路、および、不要な周波数成分を除去するフィルタ回路を有している。
アンテナ37は、電気信号を電波に変換して空間に放射する。アンテナ37は、空間を伝搬する電波を受信して、電気信号に変換する。
<制御装置>
次に、図4に基づいて、制御装置40について説明する。制御装置40は、電源回路(PSC)41と、アンテナ(ANT)42と、フロントエンド回路(FE)43と、無線IC(WIC)44と、メインマイコン(MMC)45と、サブマイコン(SMC)46を備えている。制御装置40内の各要素間の通信については、有線で行われる。
電源回路41は、バッテリ(BAT)15から供給される電圧を用いて、制御装置40が備える他の回路要素の動作電源を生成する。バッテリ15は、車両10に搭載された、電池パック11とは別の直流電圧源である。バッテリ15は、車両10の補機に電力を供給するため、補機バッテリと称されることがある。本実施形態では、電源回路41が、電源回路411、412を含んでいる。電源回路411は、バッテリ15から供給される電圧を用いて所定の電圧を生成し、メインマイコン45やサブマイコン46に供給する。図の簡略化のため、電源回路411とサブマイコン46との電気的な接続を省略している。電源回路412は、電源回路411にて生成された電圧を用いて所定の電圧を生成し、無線IC44に供給する。
アンテナ42は、電気信号を電波に変換して空間に放射する。アンテナ42は、空間を伝搬する電波を受信して、電気信号に変換する。
フロントエンド回路43は、無線IC44とアンテナ42とのインピーダンス整合のための整合回路、および、不要な周波数成分を除去するフィルタ回路を有している。
無線IC44は、データを無線で送受信するために、図示しないRF回路およびマイコンを含んでいる。無線IC44は、無線IC35同様、送信機能および受信機能を有している。無線IC44は、監視装置30から送信されたデータをアンテナ42およびフロントエンド回路43を介して受信し、復調する。そして、電池監視情報を含むデータを、メインマイコン45に送信する。無線IC44は、メインマイコン45から送信されたデータを受信して変調し、フロントエンド回路43およびアンテナ42を介して監視装置30に送信する。無線IC44は、送信データに、通信制御情報などの無線通信に必要なデータなどを付与して送信する。無線通信に必要なデータは、たとえば識別子(ID)や誤り検出符号などを含む。無線IC44は、他のノードとの間の無線通信のデータサイズ、通信形式、スケジュール、エラー検知などを制御する。
メインマイコン45は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース、およびこれらを接続するバス等を備えたマイクロコンピュータである。ROMは、CPUによって実行される種々のプログラムを格納している。メインマイコン45は、監視装置30に対して所定の処理を要求するコマンドを生成し、該コマンドを含む送信データを、無線IC44に送信する。メインマイコン45は、たとえば電池監視情報の送信を要求するコマンドを生成する。メインマイコン45は、電池監視情報の取得を要求するとともに、電池監視情報の送信を要求するコマンドを生成してもよい。この明細書に記載の要求は、指示と称されることがある。
メインマイコン45は、無線IC44から送信された電池監視情報を含むデータを受信し、電池監視情報に基づいて所定の処理を実行する。本実施形態では、メインマイコン45が電流センサからセル電流を取得し、電池監視情報と取得したセル電流とに基づいて所定の処理を実行する。例えば、メインマイコン45は、取得した電池監視情報を、ECU14に送信する処理を実行する。メインマイコン45は、電池監視情報に基づいて電池セル22の内部抵抗、開放電圧(OCV)、SOC、およびSOHの少なくともひとつを算出し、算出データを含む情報をECU14に送信してもよい。OCVは、Open Circuit Voltageの略である。
メインマイコン45は、例えばセル電圧とセル電流に基づいて、電池セル22の内部抵抗および開放電圧の推定処理を行う。開放電圧は、電池セル22のSOCに応じたセル電圧である。開放電圧は、電流が流れていないときのセル電圧である。開放電圧と、監視装置30により取得されるセル電圧とには、内部抵抗とセル電流とに応じた電圧降下分の差がある。内部抵抗は、セル温度に応じて変化する。セル温度が低いほど、内部抵抗の値が大きくなる。メインマイコン45は、たとえばセル温度も加味して電池セル22の内部抵抗および開放電圧の推定処理を行う。
メインマイコン45は、電池監視情報に基づいて、各電池セル22の電圧を均等化させる均等化処理の実行を指示してもよい。メインマイコン45は、車両10のIG信号を取得し、車両10の駆動状態に応じて上記した処理を実行してもよい。メインマイコン45は、電池監視情報に基づいて、電池セル22や回路の異常を検出する処理を実行してもよいし、異常検出情報をECU14に送信してもよい。
サブマイコン46は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース、およびこれらを接続するバス等を備えたマイクロコンピュータである。ROMは、CPUによって実行される種々のプログラムを格納している。サブマイコン46は、制御装置40内の監視処理を実行する。たとえばサブマイコン46は、無線IC44とメインマイコン45との間のデータを監視してもよい。サブマイコン46は、メインマイコン45の状態を監視してもよい。サブマイコン46は、無線IC44の状態を監視してもよい。
<稼働状態における通信>
本実施形態の電池管理システム60は、図示しないシステムメインリレー(SMR)を介して組電池20からMG13などの車載システムに給電などを行う組電池20の稼働状態において、スター型のネットワーク通信を行う。つまり、制御装置40は、複数の監視装置30のそれぞれとの間で、個別に確立した通信接続を介して無線通信を行う。以下では、便宜上、1つの監視装置30と制御装置40との間の無線通信について説明するが、制御装置40はすべての監視装置30との間で同様の処理を実行する。
まず、図5及び図6に基づき、監視装置30と制御装置40との間で個別の通信接続を確立するための接続処理について説明する。図5は、監視装置30と制御装置40との間の通信シーケンスを示す図である。通信シーケンスは、通信フローと称されることがある。図6は、接続処理の一例を示している。図5及び図6では、制御装置40をECU40と示している。
図5に示すように、制御装置40が通信親機となり、各監視装置30が通信子機となる通信接続を、複数の監視装置30の各々と個別に確立するため、制御装置40と各監視装置30との間で接続処理(S10)が行われる。この接続処理(S10)は、制御装置40と各監視装置30とがBLE通信プロトコルに従う通信を行う場合、図6に示すように、接続確立処理(S11)と、ペアリング処理(S12)とを含む。なお、BLEはブルーツゥースローエナジーの略称である。ブルーツゥースは登録商標である。ただし、制御装置40と各監視装置30との間の通信は、BLE通信プロトコル以外の通信プロトコルに従って行われても良い。
接続確立処理(S11)では、制御装置40がスキャン動作を実行し(S111)、監視装置30がアドバタイズ動作を実行する(S112)。スキャン動作の開始は、アドバタイズ動作の開始より早くてもよいし、ほぼ同じタイミングでもよいし、または、アドバタイズ動作の開始より遅くてもよい。
監視装置30の無線IC35は、自分の存在を制御装置40に伝えるために、アドバタイズ動作を実行し、制御装置40の無線IC44に対してアドバタイズメントパケット(ADV_PKT)を送信する。アドバタイズメントパケットには、自身(監視装置30)と制御装置40のID情報などが含まれる。
制御装置40は、スキャン動作によって、アドバタイズメントパケット、つまり監視装置30を検出すると、検出した監視装置30に対して、接続要求(CONNECT_REQ)を送信する(S113)。
そして、監視装置30が接続要求を受信すると、1つの監視装置30と制御装置40との間において接続が確立する。接続が確立すると、監視装置30は、アドバタイズメントパケットの送信を停止する。監視装置30は、接続確立するまで、周期的にアドバタイズメントパケットを送信する。
接続確立処理が終了すると、次いでペアリング処理(S12)が実行される。ペアリング処理は、暗号化されたデータ通信を行うための処理である。ペアリング処理は、固有情報の交換処理(S121)を含んでいる。この交換処理では、互いが保持する固有情報(例えば、暗号化鍵又は暗号化鍵を生成するための情報)を交換して、それぞれのメモリに格納する。ステップS121の処理の実行後、交換した固有情報を用いた暗号化が可能となる。
なお、制御装置40がスキャン動作を実行し、監視装置30がアドバタイズ動作を実行する例を示したが、これに限定されない。監視装置30がスキャン動作を実行し、制御装置40がアドバタイズ動作を実行する構成としてもよい。
次に、図5及び図7に基づき、組電池20の稼働状態において、監視装置30と制御装置40との間で行われる定期通信処理について説明する。図7は、定期通信処理の一例を示している。図7では、監視IC33をMIC33、無線IC35をWIC35、制御装置40をECU40と示している。
上述した接続処理が完了すると、監視装置30および制御装置40は、定期通信処理を実行する(S20)。この定期通信処理において、制御装置40と監視装置30は、データ通信を定期的(周期的)に行う。データ通信においては、例えば図7に示すように、制御装置40は、接続処理が完了した監視装置30に対して要求データを送信する(S21)。一例として、制御装置40は、電池監視情報の取得要求および送信要求を含む要求データを送信する。
監視装置30の無線IC35は、要求データを受信すると、電池監視情報の取得要求、つまり取得の指示を、監視IC33に対して送信する(S22)。本実施形態の無線IC35は、取得要求を、マイコン34を介して監視IC33に送信する。
監視IC33は、取得要求を受信すると、センシングを実行する(S23)。監視IC33は、センシングを実行し、各電池セル22の電池情報を取得する。また、監視IC33は、回路の故障診断を実行する。
次いで、監視IC33は、取得した電池監視情報を無線IC35に送信する(S24)。本実施形態では、電池情報とともに故障診断結果を含む電池監視情報を送信する。監視IC33は、電池監視情報をマイコン34を介して無線IC35に送信する。
無線IC35は、監視IC33からの電池監視情報を受信すると、電池監視情報を含む送信データ、つまり応答データを制御装置40に対して送信する(S25)。制御装置40は、応答データを受信する(S26)。制御装置40は、接続確立した監視装置30との間で、上記したデータ通信を定期的に行う。
制御装置40は、受信した応答データ、つまり電池監視情報に基づいて、所定の処理、すなわち、上述したように、取得した電池監視情報をECU14に送信する処理、各電池セル22の電圧を均等化させる均等化処理の実行を指示する処理、電池セル22や回路の異常を検出する処理などを実行する(S30)。
なお、制御装置40からの取得要求に基づいて、監視装置30が電池監視情報を取得する例を示したが、これに限定されない。監視装置30が自律的に電池監視情報を取得し、制御装置40からの送信要求に基づいて、保持している電池監視情報を制御装置40に送信してもよい。これによれば、取得要求に応じたステップS22~S24の処理は不要となる。
<非稼働状態における通信>
本実施形態に係る電池管理システム60は、例えば、イグニッションスイッチがオフされたことに伴ってSMRがオフされ、SMRを介して組電池20からMG13などの車載システムに給電を行う必要のない組電池20の非稼働状態から、稼働状態に切り替わるときに、制御装置40と複数の監視装置30とが速やかに通信を開始することができるように、組電池20の非稼働状態においても、制御装置40と複数の監視装置30との通信を維持する。ただし、図8(a)に示すように、制御装置40が通信親機となり、通信子機である複数の監視装置30と個別に通信を行う、組電池20の稼働状態時の通信形態(即ち、スター型ネットワーク)を非稼働状態においてもそのまま維持した場合、制御装置40による消費電力が、個々の監視装置30による消費電力よりも大きくなってしまう。その主な理由は、制御装置40は、複数の監視装置30と通信を行う必要があり、また、通信のスケジュール管理などを行う通信親機機能は、概して通信子機機能よりも高負荷であるためである。なお、組電池20は、SMRを介さずに、組電池20に直接的に接続された監視装置30などのデバイスには、組電池20の非稼働状態においても、給電を行う。
そのため、本実施形態に係る電池管理システム60は、組電池20が非稼働状態のときに、稼働状態のときとは異なる通信形態に切り替えて、制御装置40の電力消費を抑制しつつ、制御装置40と複数の監視装置30との通信を維持する。以下に、組電池20の非稼働状態における制御装置40と複数の監視装置30との通信形態について、詳しく説明する。
図8(b)は、組電池20の非稼働状態における通信ネットワークの一例を示す図である。図8(b)に示すように、組電池20の非稼働状態では、制御装置40は、複数の監視装置30_1、30_2、30_3の内の1つの監視装置30_1に対して通信親機となる。そして、複数の監視装置30_1、30_2、30_3の1つが、順に他の1つの監視装置30_1、30_2、30_3に対する通信親機の役割を担う。すなわち、組電池20の非稼働状態においては、制御装置40と複数の監視装置30_1、30_2、30_3との通信形態は、チェーン型ネットワークとなる。組電池20の非稼働状態において、このような通信形態を採用することで、各装置40、30_1、30_2、30_3の消費電力を平準化することができる。
なお、図8(b)に示す例では、制御装置40は、監視装置30_1の通信親機となることに加えて、監視装置30_3の通信子機となっている。ただし、この制御装置40と監視装置30_1との通信経路、又は監視装置30_1、30_2、30_3同士の通信経路の1つは形成されなくても良い。1つの通信経路が形成されなくても、制御装置40と全ての監視装置30_1、30_2、30_3は、通信ネットワークに参加できるためである。また、図8(b)では、監視装置30の数は3となっているが、監視装置30の数はこれに限定されず、2又は4以上であっても良い。監視装置30の数が多い場合、図8(b)に示す通信ネットワークが複数形成されても良い。その場合、制御装置40は2つ以上の監視装置30の通信親機となる場合がある。
次に、図9のフローチャートを参照して、組電池20が稼働状態から非稼働状態に切り替わるとき、及び非稼働状態から稼働状態に切り替わるときに、通信ネットワークを変更するための、制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3における処理について説明する。
制御装置40は、ステップS40にて、組電池20の稼働状態から非稼働状態への切り替えを示すトリガとして、イグニッションスイッチがオフされたことを検出する。ただし、組電池20の稼働状態から非稼働状態への切り替えは、車両が停車したこと、運転者が車両から降りたこと、車両の各ドアがロックされたことなどをトリガとして検出しても良い。制御装置40は、イグニッションスイッチがオフされたことを検出すると、各監視装置30_1、30_2、30_3へ、イグニッションスイッチがオフされたことを通知する。これにより、各監視装置30_1、30_2、30_3は、通信ネットワークの形態を、組電池20の非稼働状態用のチェーン型ネットワークに変更する必要があることを把握することができる。
制御装置40と各監視装置30_1、30_2、30_3は、他の装置40、30_1、30_2、30_3の通信親機となるとともに通信子機となるため、接続受付動作(スキャン動作)と、接続要求動作(アドバタイズ動作)を実行する。より具体的には、制御装置40と各監視装置30_1、30_2、30_3のそれぞれは、図9のフローチャートに示すように、接続受付動作と接続要求動作とを異なるタイミングで実行する。なお、通信親機となる装置40、30-1、30_2、30_3と、通信子機となる装置40、30_1、30_2、30_3との組み合わせは、事前に設定することができる。ただし、その組み合わせは、イグニッションスイッチがオフされたことを検出したときに、制御装置40又はいずれかの監視装置30-1、30_2、30_3によって決定され、他の装置40、30-1、30_2、30_3に通知されても良い。
例えば、図9のフローチャートに示す例では、監視装置30_1が、監視装置30_2の通信親機となるためステップS41にて接続受付動作を行い、監視装置30_2は監視装置30_1の通信子機となるためステップS42にて接続要求動作を行う。また、監視装置30_3が、制御装置40の通信親機となるためステップS43にて接続受付動作を行い、制御装置40は監視装置30_3の通信子機となるためステップS44にて接続要求動作を行う。そして、ステップS45において、監視装置30_1と監視装置30_2、及び監視装置30_3と制御装置40の接続確立動作が実行され、すなわち、通信親機が通信子機のアドバタイズメントパケットを検出し、通信子機に接続要求(CONNECT_REQ)を送信し、さらに通信親機と通信子機が固有情報を交換する。
なお、組電池20の稼働状態用のスター型ネットワークにおいて、制御装置40が通信親機、監視装置30_3が通信子機として、制御装置40と監視装置30_3との間に通信接続が確立されている。この確立されている通信接続を利用して、通信親機と通信子機との役割を交代する方が、スキャン動作及びアドバタイズ動作を用いて新たに通信接続を確立するよりも、処理が容易で早く完了するならば、ステップS43の接続受付動作及びステップS44の接続要求動作は、通信親機と通信子機の役割を交代する処理に交換されても良い。
また、図9のフローチャートに示す例では、ステップS45の接続確立動作の終了後に、制御装置40が、監視装置30_1の通信親機となるためステップS46にて接続受付動作を行い、監視装置30_1は制御装置40の通信子機となるためステップS47にて接続要求動作を行う。また、監視装置30_2が、監視装置30_3の通信親機となるためステップS48にて接続受付動作を行い、監視装置30_3は監視装置30_2の通信子機となるためステップS49にて接続要求動作を行う。そして、ステップS50において、制御装置40と監視装置30_1、及び監視装置30_2と監視装置30_3の接続確立動作が実行される。
なお、組電池20の稼働状態用のスター型ネットワークにおいて、制御装置40が通信親機、監視装置30_1が通信子機として、制御装置40と監視装置30_1との間に通信接続が確立されている。制御装置40と監視装置30_1との通信接続として、この確立されている通信接続をそのまま利用することができるので、ステップS46の接続受付動作及びステップS47の接続要求動作は省略されても良い。
図9のフローチャートには、監視装置30_1と監視装置30_2、及び監視装置30_3と制御装置40の接続確立動作が先に実行され、次いで、制御装置40と監視装置30_1、及び監視装置30_2と監視装置30_3の接続確立動作が実行される例が示されている。しかし、実際のところ、制御装置40及び複数の監視装置30_1、30_2、30_3は、それぞれ、周期的に接続受付動作と接続要求動作を繰り返す。そして、ペアとなるべき通信子機と通信親機との間で、アドバタイズメントパケット、及び、それに応答する接続要求が送受信されたペアから接続確立動作が行われる。制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3は、先に通信親機として接続確立動作を行った場合、その後は、接続受付動作を停止し、通信子機として接続確立動作が完了するまで接続要求動作だけを継続する。一方、制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3は、先に通信子機として接続確立動作を行った場合、その後は、接続要求動作を停止し、通信親機として接続確立動作が完了するまで接続受付動作だけを継続する。
組電池20の稼働状態における、制御装置40を通信親機、各監視装置30_2、30_3を通信子機とする通信接続は、イグニッションスイッチがオフされたことが検出され、各監視装置30_2、30_3に伝えられた後、遅くとも、定期通信が始まるまでに切断される。
上述した制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3における処理により、図8(b)に示すチェーン型ネットワークが形成される。図9のフローチャートのステップS51では、形成されたチェーン型ネットワークにおいて、通信親機と通信子機との間で定期通信が行われる。ただし、この定期通信では、組電池20は非稼働状態であるため、上述した電池監視情報は送信されなくても良い。定期通信は、主として、形成されたチェーン型ネットワークを維持するために実行される。
制御装置40は、ステップS52において、組電池20の非稼働状態から稼働状態への切り替えを示すトリガとして、イグニッションスイッチがオンされたことを検出する。あるいは、組電池20の非稼働状態から稼働状態への切り替えを示すトリガは、スマートキーを保持したユーザが車両に接近したこと、車両のドアのロックが解除されたこと、運転者が運転席に着座したことなどによって検出されても良い。制御装置40は、イグニッションスイッチがオンされたことを検出すると、チェーン型ネットワークを介して、各監視装置30_1、30_2、30_3へ、イグニッションスイッチがオンされたことを通知する。これにより、各監視装置30_1、30_2、30_3は、通信ネットワークの形態を、組電池20の稼働状態用のスター型ネットワークに変更する必要があることを把握することができる。
制御装置40と各監視装置30_1、30_2、30_3は、制御装置40が各監視装置30_1、30_2、30_3の通信親機となるとともに、各監視装置30_1、30_2、30_3が制御装置40の通信子機となるため、接続受付動作(スキャン動作)と、接続要求動作(アドバタイズ動作)を実行する。より具体的には、制御装置40がステップS53にて接続受付動作を行い、監視装置30_2、30_3はステップS54、55にて接続要求動作を行う。そして、ステップS56において、制御装置40と各監視装置30_1、30_2、30_3との接続確立動作が実行される。
なお、監視装置30_1は、既に、制御装置40を通信親機とする通信接続を確立しているので、改めて接続要求動作は行わない。このように、制御装置40が、組電池20の非稼働状態において、通信親機となっている監視装置30_1との通信接続をそのまま維持することにより、より早期に、組電池20の稼働状態用のスター型ネットワークを形成して、各監視装置30_1、30_2、30_3と通信を開始することができる。
また、組電池20の非稼働状態用のチェーン型ネットワークにおいて、制御装置40が通信子機、監視装置30_3が通信親機として、制御装置40と監視装置30_3との間に通信接続が確立されている。この確立されている通信接続を利用して、通信親機と通信子機との役割を交代する方が、スキャン動作及びアドバタイズ動作を用いて新たに通信接続を確立するよりも、処理が容易で早く完了する場合には、制御装置40と監視装置30_3とに関しては、通常の接続受付動作及び接続要求動作ではなく、通信親機と通信子機の役割を交代する処理が実行されても良い。
組電池20の非稼働状態における、チェーン型ネットワークを形成する制御装置40と各監視装置30_1、30_2、30_3との間の通信接続は、イグニッションスイッチがオンされたことが検出され、各監視装置30_1、30_2、30_3に伝えられた後、遅くとも、定期通信が始まるまでに切断される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る電池管理システム60について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る電池管理システム60は、第1実施形態に係る電池管理システム60と同様に構成される。このため、本実施形態に係る電池管理システム60の構成に関する説明は省略する。
本実施形態に係る電池管理システム60は、第1施形態と同様に、組電池20が非稼働状態のときに、稼働状態のときとは異なる通信形態に切り替えて、制御装置40の電力消費を抑制しつつ、制御装置40と複数の監視装置30との通信を維持する。ただし、本実施形態に係る電池管理システム60は、第1実施形態とは異なり、制御装置40と複数の監視装置30_1、30_2、30_3との中で設定される通信親機と通信子機の複数のペアを複数のグループに分ける。そして、分けられた複数のグループは時分割で順番に定期通信を行う。すなわち、通信を行うグループが周期的に交代する。図10には、制御装置40と監視装置30_3、及び監視装置30_1と監視装置30_2が1つのグループに属し、通信を行う様子が示されている。このように、1つのグループに、通信親機と通信子機の複数のペアが属することができる。
このようにすることで、制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3が通信を行う頻度を減らすことができ、各装置40、30_1、30_2、30_3の電力消費をより低減することができる。
次に、図11のフローチャートを参照して、本実施形態における、制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3の処理について説明する。
図11のフローチャートにおけるステップS60~S64の処理は、図9のフローチャートにおけるステップS40~S44の処理と同様である。そして、ステップS65において、監視装置30_1と監視装置30_2、及び監視装置30_3と制御装置40との接続確立動作が実行される。なお、監視装置30_1が通信親機、監視装置30_2が通信子機となるペアと、監視装置30_3が通信親機、制御装置40が通信子機となるペアがグループAとして定められている。
図11のフローチャートにおけるステップS66~S69の処理は、図9のフローチャートにおけるステップS46~S49の処理と同様である。そして、ステップS70において、制御装置40と監視装置30_1、及び監視装置30_2と監視装置30_3との接続確立動作が実行される。なお、制御装置40が通信親機、監視装置30_1が通信子機となるペアと、監視装置30_2が通信親機、監視装置30_3が通信子機となるペアがグループBとして定められている。
図11のフローチャートには、便宜的に、グループAに属する、監視装置30_1が通信親機、監視装置30_2が通信子機となるペアと、監視装置30_3が通信親機、制御装置40が通信子機となるペアが、先に接続確立動作を行い、次いで、グループBに属する、制御装置40が通信親機、監視装置30_1が通信子機となるペアと、監視装置30_2が通信親機、監視装置30_3が通信子機となるペアが接続確立動作を行うように示されている。しかしながら、第1実施形態において説明したように、実際のところ、制御装置40及び複数の監視装置30_1、30_2、30_3は、それぞれ、周期的に接続受付動作と接続要求動作を繰り返す。そして、ペアとなるべき通信子機と通信親機との間で、アドバタイズメントパケット、及び、それに応答する接続要求が送受信されたペアから接続確立動作が行われる。すべての接続確立動作が完了すると、グループAに属するペアが同期して通信を行い、グループBに属するペアが、グループAとは異なるタイミングで同期して通信を行う。すなわち、ステップS71の定期通信においては、グループAに属する通信親機と通信子機のペアによる通信と、グループBに属する通信親機と通信子機のペアによる通信とが交互に行われる。
上述した通信親機と通信子機のペアを、いずれのグループにグループ分けするかは、事前に設定されていても良い。また、制御装置40又は監視装置30_1、30_2、30_3の1つが、各監視装置30_1、30_2、30_3が監視する電池スタック21の充電量に応じてグループ分けしても良い。各監視装置30_1、30_2、30_3を、電池スタック21の充電量に応じてグループ分けする場合には、相対的に高い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアを同じグループにグループ分けし、相対的に低い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアを同じグループにグループ分けすることが好ましい。さらに、制御装置40又は監視装置30_1、30_2、30_3の1つが、定期通信において、相対的に高い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループが通信する機会が、相対的に低い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループが通信する機会よりも増加するように、通信を行うグループの周期的な交代を管理することが好ましい。
通信親機となった場合、通信子機である場合に比較して、通信相手との通信処理により多くの電力を消費することになる。その通信親機としての通信の機会を増やすことで、各電池スタック21の充電量の平準化(均等化)を図ることができる。
相対的に高い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループが通信する機会を増やすには、制御装置40又は監視装置30_1、30_2、30_3の1つが、例えば、相対的に高い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループの通信期間が、相対的に低い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループの通信期間よりも長くなるように、通信を行うグループの周期的な交代を管理すれば良い。
あるいは、制御装置40又は監視装置30_1、30_2、30_3の1つが、例えば、相対的に高い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループの選択頻度が、相対的に低い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループの選択頻度よりも高くなるように、通信を行うグループの周期的な交代を管理しても良い。具体的には、相対的に高い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループが選択される回数を、相対的に低い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループが選択される回数よりも多くなるように、通信を行うグループの周期的な交代を管理しても良い。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る電池管理システム60について、図面を参照して説明する。本実施形態に係る電池管理システム60は、第1実施形態に係る電池管理システム60と同様に構成される。このため、本実施形態に係る電池管理システム60の構成に関する説明は省略する。
本実施形態に係る電池管理システム60は、第2施形態と同様に、制御装置40と複数の監視装置30_1、30_2、30_3との中で設定される通信親機と通信子機の複数のペアを複数のグループに分ける。そして、分けられた複数のグループは時分割で順番に定期通信を行う。そして、本実施形態においては、図12に示すように、通信を行う各グループに属する通信親機と通信子機のペアの数を、第2実施形態よりも少なくしている。これにより、制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3が通信によって消費する電力を一層低減することができる。
次に、図13のフローチャートを参照して、本実施形態における、制御装置40及び各監視装置30_1、30_2、30_3の処理について説明する。
図13のフローチャートにおけるステップS80の処理は、図9のフローチャートにおけるステップS40の処理と同様である。ステップS81では、監視装置30_1が、監視装置30_2の通信親機となるため接続受付動作を行う。ステップS82では、監視装置30_2は監視装置30_1の通信子機となるため接続要求動作を行う。そして、ステップS83において、監視装置30_1と監視装置30_2との接続確立動作が実行される。この際、監視装置30_1が通信親機、監視装置30_2が通信子機となるペアがグループCとして定められる。
ステップS84では、監視装置30_2が、監視装置30_3の通信親機となるため接続受付動作を行う。ステップS85では、監視装置30_3は監視装置30_2の通信子機となるため接続要求動作を行う。そして、ステップS86において、監視装置30_2と監視装置30_3との接続確立動作が実行される。この際、監視装置30_2が通信親機、監視装置30_3が通信子機となるペアがグループDとして定められる。
ステップS87では、監視装置30_3が、制御装置40の通信親機となるため接続受付動作を行う。ステップS88では、制御装置40は監視装置30_3の通信子機となるため接続要求動作を行う。なお、これらの接続受付動作及び接続要求動作は、通信親機の機能と通信子機の機能とを交代する処理であっても良い。そして、ステップS89において、監視装置30_3と制御装置40との接続確立動作が実行される。この際、監視装置30_3が通信親機、制御装置40が通信子機となるペアがグループEとして定められる。
なお、制御装置40を通信親機、監視装置30_1が通信子機となるペアの通信接続はすでに確立されている。このペアは、グループFとして定められる。また、上述したように、制御装置40と各監視装置30_1、30_2、30_3とで接続確立動作が実行される順序は、図13のフローチャートに示す例に限定されない。
そして、ステップS90の定期通信においては、グループC~Fに属する通信親機と通信子機のペアによる通信が、所定の順序で行われる。この際、第2実施形態と同様に、制御装置40又は監視装置30_1、30_2、30_3の1つが、定期通信において、相対的に高い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループが通信する機会が、相対的に低い充電量を示す電池スタック21を監視する監視装置30が通信親機となるペアが属するグループが通信する機会よりも増加するように、通信を行うグループの周期的な交代を管理することが好ましい。
(他の実施形態)
この明細書および図面等における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。たとえば開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実行可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものと解されるべきである。
明細書および図面等における開示は、請求の範囲の記載によって限定されない。明細書および図面等における開示は、請求の範囲に記載された技術的思想を包含し、さらに請求の範囲に記載された技術的思想より多様で広範な技術的思想に及んでいる。よって、請求の範囲の記載に拘束されることなく、明細書および図面等の開示から、多様な技術的思想を抽出することができる。
ある要素または層が「上にある」、「連結されている」、「接続されている」または「結合されている」と言及されている場合、それは、他の要素、または他の層に対して、直接的に上に、連結され、接続され、または結合されていることがあり、さらに、介在要素または介在層が存在していることがある。対照的に、ある要素が別の要素または層に「直接的に上に」、「直接的に連結されている」、「直接的に接続されている」または「直接的に結合されている」と言及されている場合、介在要素または介在層は存在しない。要素間の関係を説明するために使用される他の言葉は、同様のやり方で(たとえば、「間に」対「直接的に間に」、「隣接する」対「直接的に隣接する」など)解釈されるべきである。この明細書で使用される場合、用語「および/または」は、関連する列挙されたひとつまたは複数の項目に関する任意の組み合わせ、およびすべての組み合わせを含む。
空間的に相対的な用語「内」、「外」、「裏」、「下」、「低」、「上」、「高」などは、図示されているような、ひとつの要素または特徴の他の要素または特徴に対する関係を説明する記載を容易にするためにここでは利用されている。空間的に相対的な用語は、図面に描かれている向きに加えて、使用または操作中の装置の異なる向きを包含することが意図される。例えば、図中の装置をひっくり返すと、他の要素または特徴の「下」または「真下」として説明されている要素は、他の要素または特徴の「上」に向けられる。したがって、用語「下」は、上と下の両方の向きを包含することができる。この装置は、他の方向に向いていてもよく(90度または他の向きに回転されてもよい)、この明細書で使用される空間的に相対的な記述子はそれに応じて解釈される。
本開示に記載の装置、システム、および及びその手法は、コンピュータプログラムにより具体化されたひとつ乃至は複数の機能を実行するようにプログラムされたプロセッサを構成する専用コンピュータにより、実現されてもよい。あるいは、本開示に記載の装置及びその手法は、専用ハードウェア論理回路により、実現されてもよい。もしくは、本開示に記載の装置及びその手法は、コンピュータプログラムを実行するプロセッサとひとつ以上のハードウェア論理回路との組み合わせにより構成されたひとつ以上の専用コンピュータにより、実現されてもよい。また、コンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されるインストラクションとして、コンピュータ読み取り可能な非遷移有形記録媒体に記憶されていてもよい。
たとえば監視装置30がマイコン34を備える例を示したが、これに限定されるものではない。監視装置30がマイコン34を備えない構成の電池管理システム60を採用してもよい。この構成では、無線IC35が、監視IC33との間でデータの送受信を行う。監視IC33によるセンシングや自己診断のスケジュール制御については、無線IC35が実行してもよいし、制御装置40のメインマイコン45が実行してもよい。
電池スタック21ごとに監視装置30を配置する例を示したが、これに限定されない。たとえば複数の電池スタック21に対して、ひとつの監視装置30を配置してもよい。ひとつの電池スタック21に対して、複数の監視装置30を配置してもよい。
電池パック11が、ひとつの制御装置40を備える例を示したが、これに限定されない。複数の制御装置40を備えてもよい。監視装置30が、監視IC33をひとつ備える例を示したが、これに限定されない。複数の監視IC33を備えてもよい。この場合において、監視IC33ごとに無線IC35を設けてもよいし、複数の監視IC33に対して、ひとつの無線IC35を設けてもよい。
組電池20を構成する電池スタック21および電池セル22の配置や個数は上記した例に限定されない。電池パック11において、監視装置30および/または制御装置40の配置は、上記した例に限定されない。
上述した各実施形態では、本開示の監視システムが、組電池20の各電池スタック21を監視するように構成された電池管理システム60として具現化された。しかしながら、本開示による監視システムは、組電池20の各電池スタック21以外の被監視対象を監視するために適用することも可能である。例えば、本開示による監視システムは、車両の各車輪に組み込まれた空気圧センサユニットと無線通信を行って、各空気圧センサユニットを監視するシステムとして具現化されても良い。この場合、各監視装置は各車輪に設けられ、少なくとも1つの制御装置は、車両内部に設けられる。
10…車両、11…電池パック、12…PCU、13…MG、14…ECU、15…バッテリ、20…組電池、21…電池スタック、22…電池セル、23…バスバーユニット、24…バスバー、25…正極端子、26…負極端子、27…バスバーカバー、30…監視装置、31、311、312、313…電源回路、32…マルチプレクサ、33…監視IC、34…マイコン、35…無線IC、36…フロントエンド回路、37…アンテナ、40…制御装置、41、411、412…電源回路、42…アンテナ、43…フロントエンド回路、44…無線IC、45…メインマイコン、46…サブマイコン、50…筐体、60…電池管理システム、70…センサ

Claims (13)

  1. 被監視機器に設けられ、前記被監視機器を監視する複数の監視装置(30)と、
    前記複数の監視装置と無線通信を行って、前記複数の監視装置から前記被監視機器の監視情報を取得する制御装置(40)と、を備え
    前記被監視機器は、稼働状態と非稼働状態との間で切り替えられ、
    前記稼働状態においては、前記制御装置が通信親機となり、通信子機である前記複数の監視装置の各々と個別に確立した通信接続を介して無線通信を行い、
    前記非稼働状態においては、前記制御装置は、前記複数の監視装置の1つに対して通信親機となるとともに、前記複数の監視装置の1つが順に他の1つの監視装置に対する通信親機の役割を担うことで、前記制御装置と前記複数の監視装置との間での通信接続が維持される監視システム。
  2. 前記制御装置は、前記複数の監視装置に給電する電源とは別の電源から給電されて動作するものである、請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記制御装置は、前記被監視機器の稼働状態から非稼働状態への移行が指示されることに応じて、稼働状態の時に前記複数の監視装置の各々と個別に確立した通信接続の1つを維持することにより、前記複数の監視装置の1つに対して通信親機となる、請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 前記制御装置は、前記複数の監視装置の内の1つに対して通信親機となり、かつ、通信親機の役割を担う前記複数の監視装置の1つに対して通信子機となる、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の監視システム。
  5. 前記制御装置は、前記被監視機器の稼働状態から非稼働状態への移行が指示されることに応じて、稼働状態の時に前記複数の監視装置の各々と個別に確立した通信接続の1つを利用し、通信子機であった監視装置と通信親機と通信子機との役割を交代することで、通信親機の役割を担う前記複数の監視装置の1つに対して通信子機となる、請求項4に記載の監視システム。
  6. 前記制御装置は、前記被監視機器の非稼働状態から稼働状態への移行が指示されることに応じて、非稼働状態の時に当該制御装置が通信親機となっている前記複数の監視装置の1つとの通信接続はそのまま維持し、残りの前記複数の監視装置の各々と個別に通信接続を確立する、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の監視システム。
  7. 前記制御装置は、前記被監視機器の非稼働状態から稼働状態への移行が指示されることに応じて、非稼働状態の時に当該制御装置の通信親機となっていた前記複数の監視装置の1つと、通信親機と通信子機との役割を交代することで、通信親機となっていた前記複数の監視装置の1つを通信子機とする個別の通信接続を確立する請求項6に記載の監視システム。
  8. 前記被監視機器の非稼働状態から稼働状態への移行の指示は、前記被監視機器の非稼働状態において維持されている通信接続を介して、前記制御装置から直接的又は間接的に前記複数の監視装置の各々に伝えられる、請求項6又は7に記載の監視システム。
  9. 前記被監視機器の非稼働状態において、前記制御装置と前記複数の監視装置との中で設定される通信親機と通信子機の複数のペアは複数のグループに分けられ、通信を行うグループが周期的に交代する、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の監視システム。
  10. 複数のグループの各々には、通信親機と通信子機の複数のペアが含まれる、請求項9に記載の監視システム。
  11. 前記被監視機器は、複数の電池スタックからなる組電池であり、
    前記複数の監視装置は、前記複数の電池スタックをそれぞれ監視するとともに、監視対象である電池スタックから給電されるものであり、
    前記複数の監視装置によって、前記複数の電池スタックの充電量に不均衡が検出された場合、相対的に高い充電量を有する電池スタックを監視する監視装置が通信親機となる機会が、相対的に低い充電量を有する電池スタックを監視する監視装置が通信親機となる機会よりも増加するように、前記制御装置又は複数の監視装置の1つにより、通信を行うグループの周期的な交代が管理される、請求項9又は10に記載の監視システム。
  12. 通信を行うグループが周期的に交代する際、前記相対的に高い充電量を有する電池スタックを監視する監視装置が通信親機となるグループの通信期間が、相対的に低い充電量を有する電池スタックを監視する監視装置が通信親機となるグループの通信期間よりも長くなるように、前記制御装置又は複数の監視装置の1つにより、通信を行うグループの周期的な交代が管理される、請求項11に記載の監視システム。
  13. 通信を行うグループが周期的に交代する際、前記相対的に高い充電量を有する電池スタックを監視する監視装置が通信親機となるグループの選択頻度が、相対的に低い充電量を有する電池スタックを監視する監視装置が通信親機となるグループの選択頻度よりも高くなるように、前記制御装置又は複数の監視装置の1つにより、通信を行うグループの周期的な交代が管理される、請求項11に記載の監視システム。
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