JP2023033598A - 商品販売データ処理システム、商品販売データ処理装置、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
このように軽減税率が設定された場合には、1種別の商品に関する購入の態様に応じて適用される税率が異なる場合があることから、購入の態様に対応して適正に会計が行われるようにすることが求められる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係るPOSシステムは、例えばスーパーマーケットとしての店舗に設置される。本実施形態のPOSシステムが設置されるスーパーマーケットでは、例えば店舗にて購入した所定の食品としての商品を飲食できる場所(イートインスペース)が設けられている。
なお、以降の説明にあたり、登録装置20-1、20-2について特に区別しない場合には、登録装置20と記載する。また、精算装置30-1、30-2、30-3について特に区別しない場合には、精算装置30と記載する。
管理装置10と登録装置20と精算装置30とは、有線または無線接続のLAN(Local Area Network)11で相互に接続されている。
なお、POSシステム1の構成として、管理装置10を含まない構成とする場合には、他の装置(例えば、複数の登録装置20のうち代表となる1台の登録装置20)に、管理装置10としての機能を兼用させてもよい。
管理装置10は、最新の商品情報が反映された商品マスタを、外部(例えば、本部のサーバ、リムーバブル形式の記憶媒体)から取得し、登録装置20及び各精算装置30に適宜送信する。
また、登録装置20は、一取引ごとに対応して登録された商品の精算に用いられる情報(以下、精算情報という)を生成し、記憶する。
すなわち、店員が、精算装置30を指定する操作を登録装置20に対して行うことによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
なお、登録装置20において、各精算装置30の稼働状況を示した稼働情報を表示するようにし、登録装置20において、店員が精算装置30を指定する際に、各精算装置30の稼働状況を確認できるようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、登録装置20は、直接、精算装置30に精算情報を送信するが、管理装置10を経由して、精算装置30に精算情報を送信してもよい。
すなわち、客が、店員から手渡しされたお会計券を精算装置30に読み取らせることによって、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する。
お会計券には、発行元の登録装置20を示す登録装置識別情報と精算情報とが、バーコード(一次元コード)または2次元コードのいずれかのコードの形式で印字(印刷)されている。精算装置30は、お会計券のコードを読み取ると、読み取ったコードにより示される精算情報から商品登録データを取得する。
図2は、登録装置20と精算装置30との外観例を示す斜視図である。図3は、登録装置20の構成例を示すブロック図である。図4は、精算装置30の構成例を示すブロック図である。
記憶部202は、CPU201の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU201が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部204は、商品に付されているバーコード(商品コード)を光学的に読み取る。
例えば、店員用表示部205は、商品情報(商品コード等)に関連付けられているプリセットボタンを配置した商品登録画面などを表示する。
ブザー208は、店員が操作を確認することが必要な場合などに、ブザー音を発生させる。
印刷部209は、必要に応じて媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部209は、お会計券を印刷して発行することができる。
記憶部302は、CPU301の補助記憶装置であって、プログラムをはじめとしてCPU301が利用する各種の情報を記憶する。
スキャナ部304は、例えば、お会計券に印刷されたコード(バーコードまたは2次元コード)や、会員カード等に付されている会員識別子(会員番号)のコードを光学的に読み取る。
ブザー308は、エラー等が発生した場合、エラーを報知するブザー音を発生させる。
印刷部309は、媒体を印刷して発行する。例えば、印刷部309は、精算処理(すなわち、商品の買上金額の決済)が終了した場合、客が持ち帰る精算済みレシートを印刷して発行する。
現金による決済に対応するため、決済部310は、釣銭機を備える。釣銭機は、紙幣の投入及び排出をする紙幣投入口、硬貨を投入するための硬貨投入口、釣銭を排出する釣銭排出口を備えている。決済部310は、釣銭機によって、現金により決済を実行し、決済を実行した結果(例えば、決済が成立したか否かを示す情報)を、バスを介してCPU301に出力する。
また、クレジットカードの使用による決済に対応する場合、決済部310は、クレジットカードリーダを備え、クレジットカードリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
また、電子マネーの使用による決済に対応する場合、決済部310は、電子マネーリーダを備え、電子マネーリーダにより読み込まれた情報を利用して精算処理を行う。
人感知センサ312は、精算装置30の正面の所定圏内に人物(客)がいることを検知するセンサである。
なお、人感知センサ312の検知出力は、例えば精算装置30が、人が自機に近づいたことに応じて、自動的に精算画面を表示させる際に、人が自機に近づいたか否かを判定するのに用いられる。しかしながら、精算装置30は、例えば精算画面は、例えば精算情報の受信や、お会計券に印刷されたバーコードの読み取りなどに応じて表示されるようにしてもよく、この場合には、人感知センサ312は、省略されてよい。
通信部101は、LAN11を介して登録装置20や精算装置30と通信を行う。
制御部102は、管理装置10における各種の制御を実行する。制御部102としての機能は、管理装置10が備えるCPUがプログラムを実行することにより実現される。
同図において、1行が1つの商品に対応する商品情報である。1つの商品に対応する商品情報は、商品識別情報、商品名、価格、適用税率等の情報の領域を含む構造である。
以降の説明にあたり、商品に適用される税率としては、第1税率と第2税率とのいずれである場合を例に挙げる。第1税率は、軽減税率が適用される消費税制度における標準税率であり、第2税率は、軽減税率である。
また、以降の説明にあたり、第1税率は10%であり、第2税率は8%である場合を例に挙げる。
同図の例では、適用税率の領域に格納される情報により、「商品A」については第1税率のみが適用されることが示されている。「商品B」については、イートインの場合には外食扱いであるとして第1税率が適用され、テイクアウトの場合には食料品の購入としての扱いであるとして第2税率が適用されることが示されている。「商品C」については第2税率のみが適用されることが示されている。
本実施形態のPOSシステム1は、会計(商品登録から精算までの手順)処理にあたり、単一税率商品については、商品マスタに基づいて適用税率を設定するようにしてよい。一方、複合税率商品については、イートインとテイクアウトとのいずれとなるのかは取引ごとに異なってくる。このため、店員は、商品登録操作に際して、登録対象の商品に複合税率商品が含まれる場合には、客に確認のうえで、適用される税率(適用税率)を指定(選択)する操作を登録装置20に対して行うことになる。
客は、自分が購入しようとする買上商品を持って登録装置20に赴き、自分の買上商品を、登録装置20を操作する店員に預ける。店員は、預かった買上商品を順次登録する商品登録操作を行っていく。商品登録操作は、例えばスキャナ部204により商品に付されたバーコードを読み取らせる操作、あるいは店員用表示部205に表示される商品登録画面に対して登録対象の商品を指定する操作などである。商品登録操作が行われるごとに、登録装置20は、一取引における商品登録処理を順次実行する。
同図の商品登録画面は、一取引ごとに対応する商品登録内容を示すシート(商品登録シート)が重ねられた構造を有する。各商品登録シートにはタブが付されている。同図においては、3つの商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3が表示されている。同図の商品登録画面は、これら3つの商品登録シートが重ねられた状態の構造を有する。
商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3には、登録順番号を示す数字が表示されている。登録順番号は、商品の登録が開始された順番を示す。同図においては、商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3のそれぞれに登録順番号「1」、「2」、「3」が表示されている。これは、商品の登録が開始された順番が、商品登録タブTAB1-1に対応する取引、商品登録タブTAB1-2に対応する取引、商品登録タブTAB1-3に対応する取引の順であることを示す。
なお、以降の説明にあたり、個々の商品登録タブTAB1-1、TAB1-2、TAB1-3等について特に区別しない場合には、商品登録タブTAB1と記載する。
店員は、商品登録タブTAB1に対する操作(タッチ操作)を行うことで、操作された商品登録タブTAB1の付された商品登録シートを最前面に移動させ、最前面に移動された商品登録シートに対応する取引の商品登録を行うことができる。つまり、店員は、商品登録タブTAB1に対する操作によって複数の商品登録中の取引のうちから任意の1つの取引に対応する商品登録シートをアクティブとなるように選択し、アクティブの商品登録シートに対応する取引における商品登録操作を行うことができる。
店員は、商品登録操作において、商品ボタンに対する操作を行うことで、登録対象の商品の指定を行うことができる。具体的に、「商品A」との商品名の商品を登録対象として指定したい場合、店員は、商品ボタンエリアAR10において配置される商品ボタンのうち、「商品A」と表示された商品ボタンに対する操作を行えばよい。「商品A」の商品ボタンに対する操作により、「商品B」が登録対象として指定される。続けて、店員は、例えば「商品A」についての数量などを入力する操作を行うことができる。店員は、買上商品ごとに上記のような操作を行っていくことで、順次、商品の登録を行っていくことができる。
商品イートインボタンBT2-1は、一取引において登録される複合税率商品について個別にイートインによる購入を指定する場合に操作されるボタンである。一括イートインボタンBT2-2は、一取引において登録される複合税率商品について一括してイートインによる購入を指定する場合に操作されるボタンである。
しかしながら、本実施形態のPOSシステム1が設置される店舗では、食品である複合税率商品としての商品は、イートインで購入される場合よりも、テイクアウトで購入される場合のほうが多い。即ち、イートインボタンBT2とテイクアウトボタンとでは、イートインボタンBT2が操作される頻度のほうが低い。
そこで、本実施形態のPOSシステム1では、イートインボタンBT2が操作されない場合には、テイクアウトであるとして扱うようにして、テイクアウトボタンを省略している。これにより、複合税率商品のテイクアウトによる購入のたびに、店員がテイクアウトボタンを操作する必要がなくなり、商品登録作業の効率化が図られる。
指示枠FLは、対応の商品が複合税率商品であることを示す。即ち、同図の登録商品リスト領域AR11においては、1番目に登録された「商品A」は単一税率商品であり、「商品B」は複合税率商品であることを示している。
なお、登録商品リスト領域AR11において商品が複合税率商品であることを示す態様については、指示枠FLに限定されない。例えば、複合税率商品であることを示す態様としては、登録商品リスト領域AR11における商品の項目の領域の背景色を変更してもよいし、登録商品リスト領域AR11における商品の項目の領域において複合税率商品であることを示すアイコン等の標示が配置されてもよい。
ここでは、客は、購入した「商品B」を店舗内のイートインスペースで食べることにしていたため、イートインにより購入することを店員に伝える。この場合、店員は、「商品B」のイートインによる購入に対応して、商品イートインボタンBT2-1を操作することができる。また、この場合の客の買上商品は、各1つの「商品A」と「商品B」とで全てとなる。この場合、店員は、「商品B」のイートインによる購入に対応して、一括イートインボタンBT2-2を操作することもできる。一括イートインボタンBT2-2を操作しても、「商品A」は単一税率商品であることから、「商品A」についてはイートインによる購入の指対象とはならず、「商品B」についてイートインによる購入が指定される。
例えば、同図の商品登録画面における登録商品リスト領域AR11において示される登録済みとされた複合税率商品のリスト項目に対するタッチ操作により、イートイン指定とテイクアウト指定とを切り替え可能なようにされてよい。この場合、例えば登録済とされた初期状態では、複合税率商品のリスト項目は、テイクアウト指定であることを示す所定の態様で表示されており、この状態のもとでタッチ操作が行われるとイートイン指定であることを示す所定の態様に表示が変更される。この際には、適用税率の変更に応じて、複合税率商品のリスト項目において表示される税込価格も変更される。また、複合税率商品のリスト項目がイートイン指定であることを示している状態のもとで、さらにタッチ操作が行われれば、テイクアウト指定であることを示す状態に変更される。
このような構成は、商品登録を行う店員が複合税率商品についての適用税率設定のための操作を忘れることがないため、例えば店舗において販売する商品のほとんどが単一税率商品で、複合税率商品が非常に少ないような場合に特に有用になる。
このため、本実施形態の登録装置20では、一取引に含まれる少なくとも1つの複合税率商品についてイートインによる購入が指定された場合には、イートインスペースにおけるテーブルを選択する操作が要求される。
即ち、登録装置20は、イートインボタンBT2の操作が行われたことに応じて、イートインスペースにおけるテーブルを選択する操作が行われるテーブル選択画面が表示される。
テーブル選択画面WD1においては、イートインスペースに設置されたテーブルごとに対応するテーブルボタンBT11が配置されている。イートインスペースに設置されたテーブルにはそれぞれ番号(テーブル番号)が付されており、テーブルボタンBT11には、それぞれ対応のテーブルに付されたテーブル番号を示す数字が表示されている。なお、テーブルボタンBT11は、例えばイートインスペースにおける実際のテーブルの設置に応じた配列とされてよい。
店員は、例えば、イートインスペースのテーブルの空き状況を目視で確認し、空いているテーブルのうちから今回の取引に対応する客に使用してもらうテーブルを選択する。店員は、選択したテーブルに対応するテーブルボタンBT11に対する操作を行う。操作されたテーブルボタンBT11は、例えば所定の態様に表示が変化する。同図では、10番のテーブルに対応する1つのテーブルボタンBT11が操作された例が示されている。
テーブルボタンBT11を操作した後、店員は、テーブルの選択を確定させるためにテーブル選択画面WD1における「決定」ボタンBT13に対する操作を行う。
なお、テーブルの選択を中止したい場合には、店員は、「戻る」ボタンBT12を操作する。
同図の商品登録画面においては、登録商品リスト領域AR11における「商品B」の項目の領域が、図7から変化している。即ち、同図の登録商品リスト領域AR11における「商品B」の項目の領域においては、「イートイン」との表示と、「テーブル番号 10」との表示が行われている。このような表示により、「商品B」について、イートインによる購入と、イートインスペースにおける10番のテーブルの割り当てが確定されたことが店員に対して報知される。さらに、「商品B」の項目の領域においては、イートインによる購入の確定に伴って、第1税率の適用も確定されたことで、「商品B」の税込価格は、図7の場合の「216」円から「220円」に変化している。これに伴って、登録商品領域AR12における「商品B」の税込価格、合計金額領域AR13における合計金額も図7から変化している。
なお、精算装置指定ボタンBT1-1、BT1-2について特に区別しない場合には、精算装置指定ボタンBT1と記載する。
また、同図の精算装置指定ボタンBT1-1、BT1-2には、それぞれ「待機」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。このような精算装置指定ボタンBT1-1、BT1-2の状態は、精算装置30-1、30-2が、それぞれ精算処理の開始を待機している状態にあることを示す。この際の精算装置30-1、30-2は、いずれも精算関連操作も開始されておらず、精算指示情報も受信していない状態である。
また、精算装置指定ボタンBT1-3には、「使用中」と表示されたバッジBGが配置された例が示されている。さらに、精算装置指定ボタンBT1-3における「精算機3」の文字に対して斜線が引かれた状態となっている。この精算装置指定ボタンBT1-3の状態は、精算装置30-3が、精算指示情報の受信により取得された精算情報に基づく精算処理を客の操作に応じて実行中であることを示す。
なお、上記のような精算装置30の状態ごとに応じて、例えば精算装置指定ボタンBT1自体の色、柄などが変更されるように表示されてもよい。
同図の精算装置指定ボタンBT1によれば、現在において待機中である精算装置30は、精算装置30-1、30-2のうちのいずれかである。そこで、店員は、精算装置30-1、30-2のうちのいずれかを、精算処理を実行させる精算装置30として決定し、決定した精算装置30に対応する精算装置指定ボタンBT1に対する操作を行う。ここでは、店員は、精算処理を実行させる精算装置30として精算装置30-1を決定し、精算装置指定ボタンBT1-1に対する操作を行った。
上記のように精算装置30-1に対して精算情報が送信されたことに応じて、登録装置20にてこれまで表示されていた商品登録タブTAB1-1の付された商品登録シートは、商品登録画面から消去されればよい。そして、代わりに、例えば商品登録タブTAB1-2の付された商品登録シートが最前面となるように表示される。
また、このように商品登録タブTAB1-2の付された商品登録シートが最前面となるように表示された際、商品登録タブTAB1-2において表示されている登録順番号は「2」から「1」に繰り上がり、商品登録タブTAB1-2において表示されている登録順番号は「3」から「2」に繰り上がる。
また、精算装置30-1に対応する精算装置指定ボタンBT1-1のバッジBGは、これまでの「待機中」から「使用中」の表示に変化する。
精算処理の終了に伴い、精算装置30-1は、精算処理結果を示すレシートを客に向けて発行する。精算情報には、登録された商品に複合税率商品が含まれる場合、複合税率商品についてはイートインによる購入とテイクアウトによる購入とのいずれであるのかを示す情報(飲食場所指定情報)が含まれる。また、複合税率商品についてイートインによる購入が指定された場合、精算情報には、イートインによる購入の指定に応じて選択されたイートインスペースのテーブル番号を示す情報が含まれる。発行されたレシートには、このような飲食場所指定情報や、選択されたテーブル番号などが反映される。
同図のレシートにおいては、「商品A」、「商品B」の税込価格がそれぞれ「110円」、「220円」であり、合計金額が「330円」であることが示されている。また、「330円」の合計金額に対して客が「500円」を預かり金として精算装置30に投入し、釣銭として「170円」が精算装置30から排出されたことが示されている。
客は、発行されたレシートを見てテーブル番号が10番であることを確認すると、イートインスペースの10番のテーブルで購入した「商品B」を飲食できる。
そこで、本実施形態のように、複合税率商品についてイートインが指定された場合には、イートインスペースのテーブルを割り当てるようにすることで、例えばテーブルを不正に利用している客が先にいたような場合には、レシートを持っている客がレシートを提示することで、自分の使用するテーブルであることを明確に示すことができる。また、例えばイートインスペースの不正利用が常習となっているような悪質な客については、店員が客にテーブル番号の印刷されたレシートの提示を依頼することもできる。このようにして、レシートにテーブル番号を印刷することで、イートインスペースの不正使用の抑止が図られる。
しかしながら、このような操作の場合には、登録された複合税率商品についてイートインの指定をするべきであるのに、店員がイートインボタンBT2に対する操作を忘れてしまい、テイクアウトが指定されたものとして扱われて精算が行われてしまう可能性がある。
具体的に、登録装置20は、例えば登録された商品のうちに複合税率商品が含まれている場合に、イートインボタンBT2に対する操作が行われることなく小計操作が行われた場合、店員用表示部205に、イートイン指定確認ダイアログを表示させる。
この場合、店員は、イートイン指定確認ダイアログWD2において配置される「はい」ボタンBT21に対する操作を行う。「はい」ボタンBT21が操作されると、小計操作の受け付けが保留されたうえで、イートイン指定確認ダイアログWD2が消去され、商品登録画面におけるイートインボタンBT2に対する操作が可能な状態となる。ただし、この際には、小計操作の受け付けが保留されていることから、精算装置指定ボタンBT1に対する操作は不可の状態である。
店員は、イートインボタンBT2に対する操作と、テーブルを選択する操作とを行う。このように操作が行われたことで、保留されていた小計操作が有効であるとして受け付けられ、精算装置指定ボタンBT1に対する操作が可能となる。
「いいえ」ボタンBT22に対する操作が行われた場合、小計操作は有効なものとして受け付けられる。この場合、イートイン指定確認ダイアログWD2が消去され、商品登録画面における精算装置指定ボタンBT1に対する操作が可能な状態となる。
ここで、イートインボタンBT2に対する操作は、イートインを指定するものであり、購入対象の商品に対応する場所としてイートインスペースに関する宣言を行っているといえる。
また、登録された商品のうちの複合税率商品に対して個別あるいは選択によりイートイン指定操作が行われた場合、同じ取引においてイートイン指定されなかった複合税率商品については、テイクアウトを指定するものであり、購入対象の商品に対応する場所としてイートインスペース以外の場所に関する宣言を行っているといえる。
また、イートイン指定確認ダイアログWD2に対する「いいえ」ボタンBT22に対する操作は、テイクアウトを指定するものであり、購入対象の商品に対応する場所としてイートインスペース以外の場所に関する宣言を行っているといえる。
また、精算装置指定ボタンBT1に対する操作は、精算装置30に精算処理を実行させるための操作であり、精算装置指定ボタンBT1に対する操作が為されない場合、精算装置30にて精算処理は完了しない。
即ち、本実施形態の登録装置20によっては、購入対象商品に対応する場所に関する宣言が受け付けられるまでは、購入対象商品に対応する精算処理が完了しないように制御が行われる。
ステップS102:登録装置20は、ステップS101にて受け付けた商品登録操作により指定された商品の商品情報を商品マスタから取得する。商品情報の取得は、管理サーバ100に記憶された商品マスタから取得してもよいし、登録装置20が管理サーバ100から受信して記憶部202またはRAM203記憶していた商品マスタから取得してもよい。
ステップS104:登録された商品が複合税率商品ではなく、単一税率商品である場合、登録装置20は、参照した適用税率の情報が示す1つの規定の税率を設定したうえで、今回の商品登録操作に応じた商品登録処理を実行する。
ステップS106:個別イートイン指定操作が行われない場合、登録装置20は、さらに、次の商品に対応する商品登録操作、または小計操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS106にて次の商品に対応する商品登録操作、または小計操作が行われないと判定された場合には、ステップS105に処理が戻される。つまり、登録装置20は、複合税率商品が登録された場合、次の商品に対応する商品登録操作、または小計操作が行われるまで、個別イートイン指定操作が行われるのを待機する。
ステップS109:未だテーブル選択が行われていない場合、登録装置20は、テーブル選択画面WD1を店員用表示部205に表示させる。
ステップS110:登録装置20は、表示されたテーブル選択画面WD1に対して行われるテーブル選択の操作を受け付ける。ステップS110の処理によって、今回の取引に対応して客に割り当てるイートインスペースのテーブル番号が決定される。ステップS108にてテーブル選択が行われていると判定された場合には、ステップS109、S110がスキップされて同図の処理が終了される。
この場合、登録装置20は、同図の処理を一旦終了する。そのうえで、登録装置20は、次の商品に対応する商品登録操作が行われた場合には、同図のステップS101により次の商品に対応する商品登録操作を受け付けたうえで、以降の処理を実行する。また、登録装置20は、小計操作が行われた場合には、後述の図15の処理に移行する。
図13のフローチャートを参照して、登録された商品のうちの全ての複合税率商品を対象として一括でイートイン指定を行う操作に応じて登録装置20が実行する処理手順例について説明する。同図の処理は、登録装置20が一取引における1つ目の商品の商品登録操作に応じて商品登録処理を開始し、小計操作が行われるまでの間において実行される。
ステップS202:登録装置20は、一括イートイン指定操作が行われたことに応じて、現在までにおいて登録されている商品のうちの全ての複合税率商品の情報(登録商品情報)について、テイクアウト指定からイートイン指定に対応する内容に変更する。
具体的に、一括イートイン指定操作が行われるまでは、現在までにおいて登録されている商品のうちの複合税率商品は、図11のステップS111によりテイクアウト指定されたうえで、商品登録処理が行われている。
そこで、ステップS202において、登録装置20は、複合税率商品の登録商品情報に含まれる飲食場所指定情報のそれぞれについて、テイクアウト指定からイートイン指定を示す内容に変更する。また、登録装置20は、複合税率商品ごとに、適用税率の設定を第2税率から第1税率に変更する。また、登録装置20は、複合税率商品の税込価格について、第2税率の設定に応じた価格から第1税率の設定に応じた価格に変更する。
ステップS203:また、登録装置20は、テーブル選択画面WD1を店員用表示部205に表示させる。
ステップS204:登録装置20は、表示されたテーブル選択画面WD1に対して行われるテーブル選択の操作を受け付ける。
ステップS301:登録装置20は、現在までにおいて登録された商品のうちからイートイン指定の対象とする複合税率商品を選択する操作(対象商品選択操作)を受け付ける。図示は省略するが、対象商品選択操作に際しては、例えば登録装置20に対して行われた所定操作に応じて、対象商品選択操作が行われる対象商品選択画面が表示されるようにしてよい。
ステップS302:対象商品選択操作が行われた後、登録装置20は、一括イートインボタンBT2-2に対して行われた操作(一括イートイン指定操作)を受け付ける。
ステップS303:一括イートイン指定操作を受け付けたことに応じて、登録装置20は、ステップS301により選択された複合税率商品の登録商品情報について、図13のステップS202と同様に、テイクアウト指定からイートイン指定に対応する内容に変更する。
ステップS304:また、登録装置20は、テーブル選択画面WD1を店員用表示部205に表示させる。
ステップS305:登録装置20は、表示されたテーブル選択画面WD1に対して行われるテーブル選択の操作を受け付ける。
ステップS401:登録装置20は、1つ目の商品に対応した商品登録処理が開始された後において、小計操作が行われるのを待機している。
ステップS402:小計操作が行われると、登録装置20は、現在までに登録された商品のうちに複合税率商品が含まれており、かつ、含まれている複合税率商品のうちでイートイン指定されたものがないか否かについて判定する。
ステップS404:登録装置20は、表示されたイートイン指定確認ダイアログWD2にて配置される「はい」ボタンBT21に対する操作が行われたか否かについて判定する。
ステップS405:登録装置20は、「はい」ボタンBT21に対する操作が行われない場合、「いいえ」ボタンBT22に対する操作が行われたか否かについて判定する。「いいえ」ボタンBT22に対する操作が行われない場合には、ステップS403に処理が戻される。つまり、「はい」ボタンBT21に対する操作と「いいえ」ボタンBT22に対する操作とのいずれかが行われない限り、イートイン指定確認ダイアログWD2の表示は消去されることなく継続される。
登録装置20は、イートイン指定操作に応じて、イートイン指定の対象とされた複合税率商品の登録商品情報を、テイクアウト指定からイートイン指定に対応する内容に変更する。
ステップS408:登録装置20は、表示されたテーブル選択画面WD1に対して行われるテーブル選択の操作を受け付ける。
ステップS401に対応して行われた小計操作が受け付けられたことに応じて、登録装置20は、待機状態の精算装置30に対応する精算装置指定ボタンBT1に対する操作を受け付け可能となる。登録装置20は、操作を受け付け可能となった精算装置指定ボタンBT1に対する操作(精算装置指定操作)が行われるのを待機する。
ステップS410:精算装置指定操作が行われると、登録装置20は、行われた精算装置指定操作により精算処理を実行すべきことが指定された精算装置30に対して、精算指示情報を送信する。
続いて、第2実施形態について説明する。客としては、例えば或る複合税率商品についてイートイン指定により購入したものの、テイクアウトに変更したいという場合がある。あるいは逆に、テイクアウト指定により購入したがイートイン指定に変更したいという場合もある。
そこで、本実施形態においては、会計が完了した取引において複合税率商品が含まれている場合に、イートイン指定からテイクアウト指定への変更、あるいはテイクアウト指定からイートイン指定への変更(飲食場所指定訂正)が可能なように構成される。
まず、登録装置20が実行する処理手順例について説明する。
ステップS501:飲食場所指定訂正を受けようとする客は、例えば飲食場所指定訂正の対象となる取引のレシートを、登録装置20を操作する店員に渡し、飲食場所指定訂正を申し出る。
飲食場所指定訂正の申し出を受けた店員は、例えば、以下のように飲食場所指定訂正操作を行う。
店員は、飲食場所指定訂正操作が行われる画面(訂正画面)を店員用表示部205に表示させる。店員は、訂正画面に対して客から渡されたレシートに印刷される取引番号(取引識別子)などを検索キーとして入力して、訂正対象の取引の実績情報の検索を登録装置20に指示する操作を行う。実績情報の検索は、例えば管理装置10に記憶されている実績情報を対象として行われればよい。
あるいは、店員は、訂正対象の取引の実績情報の検索を登録装置20に指示する操作として、レシートに印刷されるバーコードBCをスキャナ部204により読み取らせる操作を行ってもよい。本実施形態において、バーコードBCによっては取引番号がコード化されている。登録装置20は、バーコードBCとして読み取られた取引番号を検索キーとして入力して、訂正対象の取引の実績情報の検索を実行する。
登録装置20は、上記のように行われた飲食場所指定訂正操作の結果に応じて、商品の合計金額についての訂正前に対する差額を算出する。差額は、例えば訂正前の合計金額から訂正後の合計金額を減算して求められる。この場合、訂正前の合計金額よりも訂正後の合計金額のほうが大きければ、算出される差額は負の値となる。一方、訂正前の合計金額よりも訂正後の合計金額のほうが小さければ、算出される差額は正の値となる。
ステップS504:登録装置20は、ステップS503にて受け付けた精算装置指定操作により指定された精算装置30に対して、ステップS502にて算出された差額に応じた再精算処理を指示する再精算処理指示情報を送信する。
ステップS601:精算装置30は、ステップS504により登録装置20から送信された再精算処理指示情報を受信する。
ステップS602:精算装置30は、再精算処理指示情報において示される差額が、出金に対応するものか否かについて判定する。差額が正の値であれば、訂正前よりも訂正後の合計金額のほうが小さいことから、客に対して返金が生じる。この場合に差額が出金に対応するものとして判定される。一方、差額が負の値であれば、訂正前よりも訂正後の合計金額のほうが大きいことから、客が追加で入金する必要が生じる。この場合、差額が入金に対応するものとして判定される。
ステップS603:差額が出金に対応するものとして判定された場合、精算装置30は、精算処理として、出金対応処理を実行する。つまり、精算装置30は、再精算処理指示情報において示される差額に応じた現金を貨幣排出部から排出させることで出金が行われるようにする。
ステップS604:差額が入金に対応するものとして判定された場合、精算装置30は、精算処理として、入金対応処理を実行する。つまり、精算装置30は、再精算処理指示情報において示される差額に応じた金額の客による入金(支払い)を受け付ける。
つまり、イートイン指定からテイクアウト指定への変更の場合には、変更の対象とされた商品をトレーから取り上げて包装する作業が発生し、テイクアウト指定からイートイン指定への変更の場合には、変更の対象とされた商品を包装から取り出してトレーに移す作業が発生する。
そこで、飲食場所指定訂正が行われた場合には、例えば登録装置20にて、上記のような作業を店員に行ってもらうことの報知が行われるようにしてよい。このような報知は、例えば登録装置20における店員用表示部205にて表示にて行われるようにされてもよいし、音声等の出力により行われるようにされてもよい。
また、登録装置20以外の場所を持ち場とする店員が上記のような作業を担当する場合には、担当の店員に対応する端末などにて作業発生の報知が行われるようにしてもよい。
以下、本実施形態の変形例について説明する。
[第1変形例]
上記第2実施形態において、飲食場所指定訂正操作は、店員が登録装置20に対して行うようにされている。これに対して、本変形例では、例えば以下のようにして、客が精算装置30に対して飲食場所指定訂正操作を行うことが可能とされる。
客は、飲食場所指定訂正操作として、まず、レシートに印刷されたバーコードBCをスキャナ部304に読み取らせる操作を行う。精算装置30は、スキャナ部304により読み取られたバーコードBCにより示される取引番号の取引の実績情報を、管理装置10から取得する。
客は、実績情報において表示される商品のうちから訂正対象として選択した複合税率商品について、イートイン指定からテイクアウト指定への訂正、あるいはテイクアウト指定からイートイン指定への訂正のための操作を行うことができる。精算装置30は、このように行われる飲食場所指定訂正操作を受け付ける。
例えば、登録装置20の客用表示部205aにおいて、登録された複合税率商品について、イートイン指定に関する情報と、テイクアウト指定に関する情報とを併せて表示してよい。
一例として、客用表示部205aを横方向において2つの画面に分け、イートイン指定に関する情報を左右いずれか一方の画面に表示し、テイクアウト指定に関する情報を他方の画面に表示する。
左側の画面におけるイートインに関する情報としては、例えば「税率がA%となるため、お会計はB円となります。」、「イートンスペースは、現在空席が多いのでご利用しやすくなっています。」等のメッセージが表示されてよい。さらに、イートインスペースにおいて使用可能な座席が示された座席表などが表示されてよい。
一方、右側の画面におけるテイクアウトに関する情報としては、「税率がC%となるため、お会計はD円となります。」、「温めてからお召し上がりください。」、「保冷材をご利用ください。」、「イートインスペースはご利用になれませんのでご注意ください。」などといったメッセージが表示されてよい。
客は、このような表示を見て、複合税率商品についてイートイン指定とテイクアウト指定とのいずれとするのかを適切に判断し、店員に伝えることができる。
先の図7~図9では、イートイン指定操作(飲食場所指定操作)に応じた操作画面が登録装置20の店員用表示部205にて表示され、店員が操作を行う場合を例に挙げた。しかしながら、飲食場所指定操作は、登録装置20の客用表示部205aにて表示され、客により操作が行われるようにされてよい。この場合、イートンスペースにおいて飲食に使用する座席についても、客により指定する操作が行えるようにされてよい。
例えば、レシートに対して、イートイン指定された商品が含まれることを示す情報を含むコード(バーコードあるいは二次元コード)を印刷してよい。そのうえで、イートインスペースの入口にゲートを設け、ゲートはレシートに印刷されたコードを読み取ったことに応じて開くようにされてよい。これにより、テイクアウト指定により購入した複合税率商品をイートインスペースにて飲食するような不正を強固に防止できる。
本実施形態において、取引においてイートイン指定された商品についての飲食は、イートンスペースにおいて指定された座席(テーブル)にて行ってもらうという運用であった。このような運用である場合、指定されたテーブルが客に分かりやすくすることが好ましい。
そこで、本変形例としては、テーブルのそれぞれにおいて、例えばパトライト(登録商標)のような照明端末を設け、登録装置20にてテーブルの指定が行われたことに応じて、座席が選択されると該当テーブルの照明端末が所定のパターンで点灯するようにされてよい。これにより、客は、イートンスペースにおいて自分が使用するテーブルを容易に把握できる。
ただし、例えば会計の行われる場所(登録装置20や精算装置30等の設置された場所)からイートンスペースまで距離があり、会計が行われる場所からは照明端末を確認できないような場合がある。このような場合に対応して、例えばイートインスペースの近傍には座席案内端末を設置してもよい。座席案内端末は、レシートに印刷された取引番号の入力や、レシートに印刷されたバーコードとして記録された取引番号(あるいはテーブル番号)の読み取りに応じて、例えば表示あるいは音声により客に座席を案内する。この際、テーブルに設置された照明端末も所定のパターンで点灯されてよい。
また、テーブルに設置された照明端末は、コーラーと呼ばれる、店員呼び出しに客が使用する装置などとしても機能するようにされてもよい。
上記各実施形態において、飲食場所指定に関する処理は、登録装置20にて行われる場合を例に挙げた。しかしながら、飲食場所指定に関する処理は、例えば精算装置30に対する操作によって行われるようにされてよい。
この場合、精算装置30は、精算情報に含まれる登録された複合税率商品のうちで、購入対象商品に対応する場所に関する宣言が為されていないものがある場合には、精算処理が完了しないようにする。
また、飲食場所指定に関する処理は、登録装置20と精算装置30とが連携して実行されるようにしてよい。例えば、購入対象の複合税率商品について場所に関する宣言が為されているかの判定を、精算装置30にて行うようにしてもよい。
また、本実施形態の飲食場所指定に関する構成は、会計処理(商品登録処理、精算処理を含む処理)を店員の操作に応じて行う通常のPOSレジスタ(商品販売データ処理装置の一例)にも適用されてよい。
また、本実施形態の飲食場所指定に関する構成は、店員の操作に応じて商品登録処理を行う登録装置と、登録装置を操作するのとは異なる店員の操作に応じて精算処理を実行する精算装置とを備える、2人制のPOSシステムにも適用されてよい。
また、本実施形態の飲食場所指定に関する構成は、同じ1台において店員が商品登録操作を行い、店員の対面側にて客が精算の操作を行うようにされた、対面式のPOSレジスタにも適用されてよい。
図17は、券売機のタッチパネル表示部に表示される操作画面G1の一例を示している。操作画面G1においては、販売対象のメニューごとに対応するメニューボタンG11が配置されている。客は、メニューボタンG11を操作することによって、注文するメニューを選択できる。
預かり金額表示エリアG13には、代金の支払いのために預かり金として客により投入された金額が表示される。
商品合計表示エリアG14には、メニューボタンG11に対する操作に応じて選択された商品の合計金額が表示される。
領収証発行ボタンG15は、領収書を発行させるにあたって操作されるボタンである。
「やりなおし」ボタンG16は、メニューボタンG11に対する操作に応じて選択された商品の変更、取り消しなどを行う際に操作されるボタンである。
発券ボタンG17は、食券の発行を指示する操作が行われるボタンである。発券ボタンG17は、メニューボタンG11に対する操作によりメニューが選択され、選択されたメニューに対応する合計金額以上の金額の預かり金が投入されたことに応じて、操作を受け付け可能な状態となる。
券売機が設置される店舗では、通常は、メニューとしての商品は、店内で飲食されることが多い。即ちイートインによる購入が行われることが多く、テイクアウトによる購入が行われることのほうが少ない。
そこで、券売機の場合には、テイクアウトボタンG18を配置し、テイクアウトボタンG18が操作されずに発券までの操作が行われれば、注文されたメニューについては、イートインによる購入であるとして処理を行うようにする。そして、発券の操作までにテイクアウトボタンG18が操作されれば、注文されたメニューについては、テイクアウトによる購入であるとして処理を行うようにする。
この場合にも、イートインによる購入であるとして処理される場合と、テイクアウトによる購入であるとして処理される場合とで、異なる税率が適用されたうえで商品の税込価格が算出されてよい。
なお、上記各実施形態において、複数の精算装置30のうちから精算処理を実行させる精算装置30を指定する態様としては、精算処理を実行させる精算装置30を、店員が登録装置20にて指定する態様(第1の指定態様)と、客に手渡しされるお会計券を登録装置20から発行させ、店員から手渡しされたお会計券を、客が1つの精算装置30に読み取らせる態様(第2の指定態様)とを挙げている。しかながら、精算装置30を指定する態様としては、上記の態様に限定されない。例えば、以下のように精算装置30を指定する態様であってもよい。
登録装置20は、精算処理実行通知の受信に応じて、精算処理実行通知の送信先の精算装置30を示す表示(精算処理実行表示)を行う。店員は、精算処理実行表示を見て、精算処理を実行する精算装置30がいずれであるのかを客に伝えればよい。
この際、精算処理実行表示とともに、精算処理実行通知を送信した精算装置30のサインポール311を所定のパターンで点灯させたり、精算装置30から所定の報知音を出力させたりすることで、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
カゴ置き場には、載置された買い物カゴを検出するセンサが備えられる。センサによりカゴ置き場買い物カゴが載置されたことが判定されると、対応の精算装置30が要求を行って、登録装置20から対応の精算情報を取得し、精算処理を実行するようにされる。
この場合にも、精算処理を実行することとなった精算装置30が、サインポール311の点灯や報知音の出力などにより、自己が精算処理を実行することを報知するようにしてよい。
精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行可能であれば、精算指示情報の送信元の登録装置20に対して、精算処理実行通知を送信し、受信された精算指示情報に含まれる精算情報を利用して精算処理を実行する。
一方、精算指示情報を受信した精算装置30は、自己が精算処理を実行不可である場合、受信された精算指示情報に含まれる転送順情報に従って、転送順が次の精算装置30に対して、受信された精算指示情報を転送する。このようにして、精算装置30間で精算指示情報が順次転送されるようにすることによっても、精算処理を実行させるべき精算装置30の指定に相当する手順が実現される。
(1)以上説明したように、本実施形態の一態様は、購入対象商品に対応する場所に関する宣言を受け付ける受付手段と、前記購入対象商品に対応して前記受付手段により前記宣言が受け付けられるまで、前記購入対象商品に対応する精算処理が完了しないように制御する精算制御手段とを備える商品販売データ処理システム(例えば、POSシステム1)である。
なお、(1)に記載の構成は、POSシステム1における登録装置20と精算装置30のいずれか一方により実現されてよい。
Claims (4)
- 他の装置で商品登録された購入対象商品の精算処理を客の操作に応じて実行する精算手段と、
客による購入対象商品に対応する場所に関する宣言を受け付ける受付手段と、
前記購入対象商品に対応して前記受付手段により前記宣言が受け付けられるまで、前記購入対象商品に対応する精算処理が完了しないように制御する精算制御手段とを備え、
前記受付手段は、イートインの指定を客の操作に応じて受け付けることを特徴とする
精算装置。 - 前記受付手段は、飲食に使用する座席の選択を客の操作に応じて受け付けることを特徴とする
請求項1に記載の精算装置。 - 前記受付手段により受け付けられた宣言に対応する税率を設定する税率設定手段をさらに備え、
前記精算制御手段は、前記税率設定手段により設定された税率を利用した精算処理が行われるようにする
請求項1または2に記載の精算装置。 - 精算装置としてのコンピュータを、
他の装置で商品登録された購入対象商品の精算処理を客の操作に応じて実行する精算手段、
客による購入対象商品に対応する場所に関する宣言を受け付ける受付手段、
前記購入対象商品に対応して前記受付手段により前記宣言が受け付けられるまで、前記購入対象商品に対応する精算処理が完了しないように制御する精算制御手段
として機能させるためのプログラムであって、
前記受付手段は、イートインの指定を客の操作に応じて受け付ける
プログラム。
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