JP2023032927A - 翼及び翼の製造方法 - Google Patents

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敏行 平野
Toshiyuki Hirano
隆之 清水
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太充 姫野
Hiromitsu Himeno
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Abstract

【課題】前縁部に前縁プロテクタを適切に締結することが可能な翼及び翼の製造方法を提供する。【解決手段】翼は、翼本体を形成する翼部材と、翼本体の前縁部において翼部材の表面を覆う前縁プロテクタと、翼部材のうち前縁プロテクタで覆われる面の裏面に配置される板状部材と、前縁プロテクタと翼部材と板状部材とを貫通して設けられ、前縁プロテクタと板状部材とを挟持することで前縁プロテクタ、翼部材及び板状部材を締結する締結部材とを備え、翼部材は、締結部材との間に隙間を有するように形成される。【選択図】図3

Description

本開示は、翼及び翼の製造方法に関する。
風力発電装置に用いられる風車等に設けられる翼は、前縁部に対して雨滴や砂塵等が繰り返し衝突することによってエロージョン損傷が生じる。このようなエロージョン損傷を抑制するため、翼の前縁部に前縁プロテクタが配置された構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2018/219524号
上記の前縁プロテクタでは、例えば接着材により翼の前縁部に取り付けられる。また、接着材が剥離して前縁プロテクタが脱落することを防止するため、機械的な締結を併用することが考えられる。一方、翼の変形が大きいため、前縁プロテクタと翼の間に相対的な変形が生じ、締結部分が損傷する可能性がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであり、前縁部に前縁プロテクタを適切に締結することが可能な翼及び翼の製造方法を提供することを目的とする。
本開示に係る翼は、翼本体を形成する翼部材と、前記翼本体の前縁部において前記翼部材の表面を覆う前縁プロテクタと、前記翼部材のうち前記前縁プロテクタで覆われる面の裏面に配置される板状部材と、前記前縁プロテクタと前記翼部材と前記板状部材とを貫通して設けられ、前記前縁プロテクタと前記板状部材とを挟持することで前記前縁プロテクタ、前記翼部材及び前記板状部材を締結する締結部材とを備え、前記翼部材は、前記締結部材との間に隙間を有するように形成される。
本開示に係る翼の製造方法は、翼部材を用いて形成される翼本体の前縁部に、前記翼部材の表面を覆う前縁プロテクタを配置する工程と、前記翼部材のうち前記前縁プロテクタで覆われる面の裏面に、板状部材を配置する工程と、前記前縁プロテクタと前記翼部材と前記板状部材とを貫通する貫通孔を形成する工程と、前記貫通孔に締結部材を挿入して前記前縁プロテクタと前記翼部材と前記板状部材とを締結する工程とを含み、前記貫通孔を形成する工程では、前記締結部材を配置した場合に前記前縁プロテクタと前記締結部材との間に隙間が有するように前記貫通孔を形成する。
本開示によれば、前縁部に前縁プロテクタを適切に締結することが可能な翼及び翼の製造方法を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る翼が用いられる風力発電装置の一例を示す図である。 図2は、翼の構成を示す模式図である。 図3は、翼の一部を拡大して示す図である。 図4は、図3におけるA-A断面に沿った構成を示す図である。 図5は、翼の製造過程の一例を示す図である。 図6は、翼の製造過程の一例を示す図である。 図7は、翼の製造過程の一例を示す図である。 図8は、翼の製造過程の一例を示す図である。 図9は、翼の製造過程の一例を示す図である。 図10は、翼の製造方法の一例を示すフローチャートである。 図11は、第2実施形態に係る翼の一例を示す図である。 図12は、第3実施形態に係る翼の一例を示す図である。 図13は、第4実施形態に係る翼の一例を示す図である。 図14は、第5実施形態に係る翼の一例を示す図である。 図15は、第6実施形態に係る翼の一例を示す図である。
以下、本開示に係る翼及び翼の製造方法の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。本実施形態において、風力発電装置に用いられる翼を例に挙げて説明するが、これに限定されない。別の実施形態においては、航空機の翼やヘリコプターの翼(回転翼)であってもよい。また別の実施形態においては、エンジン、ガスタービンまたは蒸気タービンの動翼であってもよい。また別の実施形態においては、発電プラントや化学プラント等の送風機などに使用される翼であってもよい。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る翼31が用いられる風力発電装置100の一例を示す図である。図1に示すように、風力発電装置100は、タワー10と、発電機20と、風車30とを備える。タワー10は、例えば地上等に設置され、頂部に発電機20を支持する。発電機20は、回転軸21を有する。風車30は、発電機20の回転軸に取り付けられる。風車30は、翼31と、ハブ32と、ロータ33とを備える。翼31は、少なくとも1本設けられ、ハブ32に取り付けられる。ハブ32は、ロータ33に固定される。ロータ33は、回転軸21の回転中心軸を中心として回転可能に支持される。風力発電装置100は、翼31が風を受けることでロータ33が回転し、ロータ33の回転により発電機20を駆動することで、風車30の回転エネルギーを電気エネルギーに変換する。
図2は、翼31の構成を示す模式図である。図2に示すように、翼31は、翼本体34を有する。翼本体34は、翼長方向の両端に翼根部34a及び翼先端部34bを有し、翼コード方向の両端に前縁部34c及び後縁部34dを有する。図3は、翼31の一部を拡大して示す図である。図4は、図3におけるA-A断面に沿った構成を示す図である。図2及び図3に示すように、翼31は、翼部材41と、前縁プロテクタ42と、板状部材43と、締結部材44とを備える。
翼部材41は、翼本体34を構成する。翼部材41は、例えばガラス繊維強化プラスチック、カーボン繊維強化プラスチック等の繊維強化プラスチック等を用いて形成される。翼部材41は、翼本体34の背側及び腹側に中空空間35を形成するように互いに対向して配置され、前縁部34c及び後縁部34dにおいて互いに接続される。
翼部材41の中空空間35には、ダウンコンダクタ36が配置される。ダウンコンダクタ36は、導電性材料を用いて形成される。ダウンコンダクタ36は、翼31が落雷を受けた際に、翼31に生じる雷電流が流れる電路の少なくとも一部を構成する。ダウンコンダクタ36は、中空空間35の内部に翼長方向に沿って配置される。ダウンコンダクタ36は、一端が翼先端部34bに配置されたチップレセプタ37に接続され、他端が翼根部34a側に設けられる不図示のアース線に接続される。
前縁プロテクタ42は、翼本体34の前縁部34cにおいて翼部材41の表面41aを覆う。前縁プロテクタ42は、前縁部34cを覆うことにより、前縁部34cを雨滴、砂塵等から保護し、翼本体34のエロ-ジョン損傷を抑制する。前縁プロテクタ42は、例えばチタン等の金属材料を用いて形成される。
板状部材43は、翼本体34の前縁部34cにおいて翼部材41の裏面41bに配置される。板状部材43は、例えば樹脂材料を用いて形成される。板状部材43は、樹脂等で形成された接着材43aを介して翼部材41の裏面41bに接合される。接着材43aは、板状部材43が裏面41bから剥がれることを抑制する。また、接着材43aは、例えば板状部材43に対して裏面41bに沿った方向の力が作用する場合、変形して板状部材43を裏面41bに沿った方向に移動させることが可能となっている。このように、板状部材43は、裏面41bから離れる方向への移動が規制され、裏面41bに沿った方向への移動が許容された状態で配置される。
締結部材44は、前縁プロテクタ42と、翼部材41と、板状部材43とを貫通して設けられる。締結部材44は、前縁プロテクタ42と板状部材43とを挟持することで、前縁プロテクタ42、翼部材41及び板状部材43を締結する。締結部材44は、ヘッド部44aと、ファスナ部44bと、軸部44cとを有する。ヘッド部44aは、前縁プロテクタ42を翼部材41側に押圧する。ファスナ部44bは、板状部材43を翼部材41側に押圧する。軸部44cは、前縁プロテクタ42、翼部材41及び板状部材43を貫通し、ヘッド部44aとファスナ部44bとを接続する。本実施形態では、締結部材44として、例えば前縁プロテクタ42側からの操作によりファスナ部44bが拡径するように変形可能なブラインドファスナが用いられる。
図4に示すように、前縁プロテクタ42の表面42aには、ヘッド部44aの形状に対応する貫通孔42cが形成される。ヘッド部44aは、貫通孔42cを塞ぐように当該貫通孔42cに収容される。このため、ヘッド部44aは、翼部材41の表面41aに沿った方向に対する移動が規制された状態で配置される。この構成により、ヘッド部44aと貫通孔42cの内周面との間に隙間が形成されることを抑制し、雨滴、砂塵等が入り込むことを抑制できる。本実施形態において、貫通孔42cは、表面42aから翼部材41側の裏面42bに向けた方向(以下、深さ方向と表記する)に径が小さくなるテーパ状である。ヘッド部44aは、貫通孔42cに対して深さ方向に係止した状態で配置される。
翼部材41には、軸部44cの径よりも大きい径の貫通孔41cが形成される。貫通孔41cの内周面は、軸部44cとの間に隙間41dを有するように形成される。この隙間41dが設けられることにより、翼部材41が変形する場合に当該隙間41dに変形を逃がすことができる。つまり、翼部材41が変形した場合、翼部材41が軸部44cをせん断する方向に力を加えることを抑制できる。
板状部材43には、軸部44cの径に対応する径の貫通孔43cが形成される。例えば軸部44cの外周面は、貫通孔43cの内周面により支持された状態となっている。この構成により、ファスナ部44bを拡径させる場合に、ファスナ部44bが貫通孔43cに入り込むことを抑制できる。このため、ファスナ部44bにより板状部材43を翼部材41側に確実に押圧させることができる。また、板状部材43が配置されることで、翼部材41とファスナ部44bとが接触しない状態となる。このため、翼部材41が変形した場合、ファスナ部44bに直接荷重がかかることを抑制できる。
次に、上記の翼31の製造方法を説明する。図5から図9は、翼31の製造過程の一例を示す図である。図10は、翼31の製造方法の一例を示すフローチャートである。まず、図5に示すように、翼部材41を構成する背側部材41p及び腹側部材41qのうち前縁部34cに対応する部分の裏面41bに板状部材43を設置する(ステップS10:図10)。板状部材43は、後の工程で貫通孔を形成し、締結部材44で締結する際に剥がれないように接着剤43aにより保持する。
次に、図6に示すように、翼部材41の背側部材41pと腹側部材41qとを接合して翼本体34を形成する(ステップS20:図10)。この構成により、板状部材43が翼本体34の中空空間35に収容される。
次に、図7に示すように、翼本体34の前縁部34cにおいて翼部材41の表面41aに前縁プロテクタ42を配置する(ステップS30:図10)。
次に、図8に示すように、前縁プロテクタ42、翼部材41及び板状部材43を貫通する貫通孔42c、41c、43cを形成する(ステップS40:図10)。この場合、締結部材44を配置した場合に翼部材41と軸部44cとの間に隙間41dが形成されるように、翼部材41の貫通孔41cの径を、軸部44cの径よりも大きくなるように形成する。
次に、図9に示すように、締結部材44を配置する。例えば、締結部材44の軸部44c及び拡径前のファスナ部44bを貫通孔42c、41c、43cに順に挿入する。ファスナ部44bが貫通孔43cを通過して中空空間35に到達した場合に、中空空間35の外側から締結部材44のヘッド部44aを操作することにより、ファスナ部44bを拡径させる。ファスナ部44bが拡径されることで、ファスナ部44bが板状部材43を中空空間35側から翼部材41側に押圧した状態となる。これにより、締結部材44が翼部材41と板状部材43とを締結する(ステップS50:図10)。
以上のように、本実施形態に係る翼31は、翼本体34を形成する翼部材41と、翼本体34の前縁部34cにおいて翼部材41の表面41aを覆う前縁プロテクタ42と、翼部材41のうち前縁プロテクタ42で覆われる面の裏面41bに配置される板状部材43と、前縁プロテクタ42と翼部材41と板状部材43とを貫通して設けられ、前縁プロテクタ42と板状部材43とを挟持することで前縁プロテクタ42、翼部材41及び板状部材43を締結する締結部材44とを備え、翼部材41は、締結部材44との間に隙間41dを有するように形成される。
この構成によれば、翼部材41が締結部材44との間に隙間41dを有するように形成されるため、翼部材41が変形する場合に当該隙間41dに変形を逃がすことができ、翼部材41が締結部材44をせん断する方向に力を加えることを抑制できる。また、翼部材41が板状部材43を介して締結部材44に締結されるため、翼部材41と締結部材44の締結部分であるファスナ部44bとが接触しない状態となる。このため、翼部材41が変形した場合、ファスナ部44bに直接荷重がかかることを抑制できる。したがって、翼本体34の前縁部34cに前縁プロテクタ42を適切に締結することが可能となる。
本実施形態に係る翼31において、板状部材43は、裏面41bから離れる方向への移動が規制された状態で配置される。したがって、例えば締結部材44を配置する場合等に、板状部材43の剥がれを抑制できる。
本実施形態に係る翼31において、板状部材43は、裏面41bに沿った方向への移動が許容された状態で配置される。したがって、翼部材41が変形する場合に、翼部材41と締結部材44との間で板状部材43が裏面41bに沿った方向に移動することで、翼部材41から締結部材44に作用する力の一部を逃がすことができる。
本実施形態に係る翼31において、板状部材43は、樹脂材料で構成される。したがって、締結部材44により締結する際、樹脂材料が圧縮されて撓むことでリラクゼーションが生じる。このリラクゼーションにより、締結部材44の締結力が緩和されるため、軸部44cに対するせん断荷重を抑制できる。
本実施形態に係る翼31において、締結部材44は、前縁プロテクタ42を翼部材41側に押圧するヘッド部44aと、板状部材43を翼部材41側に押圧するファスナ部44bと、前縁プロテクタ42、翼部材41及び板状部材43を貫通してヘッド部44aとファスナ部44bとを接続する軸部44cと、を有する。したがって、ヘッド部44aとファスナ部44bとで前縁プロテクタ42と板状部材43とを確実に挟持することができるため、前縁プロテクタ42を翼部材41に対して適切に締結できる。
本実施形態に係る翼31において、締結部材44は、翼部材41の表面41aに沿った方向へのヘッド部44aの移動が規制された状態で配置される。この構成により、ヘッド部44aと貫通孔42cの内周面との間に隙間が形成されることを抑制し、雨滴、砂塵等が入り込むことを抑制できる。
本実施形態に係る翼31において、締結部材44は、前縁プロテクタ42側からの操作によりファスナ部44bが拡径するように変形可能なブラインドファスナである。したがって、翼部材41を貼り合わせて翼本体34を構成した後に締結部材44による締結を行うことができる。
本実施形態に係る翼31の製造方法は、翼部材41を用いて形成される翼本体34の前縁部34cに、翼部材41の表面41aを覆う前縁プロテクタ42を配置する工程と、翼部材41のうち前縁プロテクタ42の裏側の面である裏面41bに、板状部材43を配置する工程と、前縁プロテクタ42と翼部材41と板状部材43とを貫通する貫通孔を形成する工程と、貫通孔に締結部材44を挿入して前縁プロテクタ42と翼部材41と板状部材43とを締結する工程とを含み、貫通孔を形成する工程では、締結部材44を配置した場合に前縁プロテクタ42と締結部材44の外周面との間に隙間41dが有するように貫通孔を形成する。したがって、翼本体34の前縁部34cに前縁プロテクタ42を適切に締結した構成の翼31を効率的に製造することができる。
[第2実施形態]
次に、本開示の第2実施形態を説明する。図11は、第2実施形態に係る翼131の一例を示す図である。図11に示す翼131は、金属材料を用いて形成される板状部材143を有する点で、第1実施形態とは異なっている。
本実施形態に係る翼131は、金属材料で構成される板状部材143が設けられることにより、締結部材44により締結する場合にリラクゼーションが発生しにくくなる。したがって、締結部材44による締結力を維持しつつ、翼部材41が変形する場合には板状部材143により締結部材44への力の作用を逃がすことができる。
[第3実施形態]
次に、本開示の第3実施形態を説明する。図12は、第3実施形態に係る翼231の一例を示す図である。図12に示す翼231は、板状部材43が翼部材41に接合されず、支持部材45及び弾性部材46を更に備える構成である。なお、弾性部材46に代えて、例えば所定の荷重で塑性変形する他の部材が設けられてもよい。
支持部材45は、側壁部45aと、突出部45bとを有する。側壁部45aは、翼部材41の裏面41bに接合される。側壁部45aは、板状部材43のうち裏面41bに沿った方向の外周部を囲う。突出部45bは、側壁部45aから板状部材43側に突出して板状部材43を支持する。突出部45bは、板状部材43が翼部材41の裏面41bから離れる方向への移動を規制する。
弾性部材46は、側壁部45aと板状部材43との間に配置される。弾性部材46は、板状部材43のうち裏面41bに沿った方向の外周部の少なくとも一部に接触する。弾性部材46としては、例えば発泡体等が用いられる。弾性部材46は、板状部材43が裏面41bに沿った方向へ移動しようとする場合、弾性変形して移動を許容する。弾性部材46は、板状部材43に対して翼部材41側から力が作用しない場合、板状部材43が裏面41bに沿った方向にずれることを抑制する。
以上のように、本実施形態に係る翼231は、板状部材43のうち裏面41bに沿った方向の外周部を囲い、少なくとも一部が板状部材43側に突出して板状部材43の裏面41bから離れる方向への移動を規制する支持部材45を更に備える。したがって、板状部材43を翼部材41に接合することなく、板状部材43が翼部材41の裏面41bから離れる方向へ移動することを規制できる。このため、板状部材43を裏面41bに沿った方向に移動しやすくすることができる。
また、本実施形態に係る翼231は、板状部材43のうち裏面41bに沿った方向の外周部の少なくとも一部に接触し、板状部材43の裏面41bに沿った方向への移動により弾性変形して移動を許容する弾性部材を更に備える。したがって、板状部材43が翼部材41側からの力を受けて裏面41bに沿った方向へ移動しようとする場合、弾性変形して移動を許容することができる。また、板状部材43に対して翼部材41側から力が作用しない場合、板状部材43が裏面41bに沿った方向にずれることを抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、本開示の第4実施形態を説明する。図13は、第4実施形態に係る翼331の一例を示す図である。図13に示す翼331は、第3実施形態に係る翼231の構成に対して、複数の板状部材243が積層された状態で設けられる点で異なっており、他の構成については第3実施形態に係る翼231と同様である。
複数の板状部材243は、例えば樹脂材料又は金属材料を用いて形成される。本実施形態では、2枚の板状部材243が配置された構成である。以下、2枚の板状部材243を区別する場合、板状部材243a、243bと表記する。
板状部材243aは、翼部材41の裏面41bに接合される。板状部材243aには、締結部材44の軸部44cが貫通する貫通孔243cが形成される。貫通孔243cは、板状部材243aと軸部44cとの間に隙間が形成されるように、例えば軸部44cの径よりも大きい径で形成される。
板状部材243bは、板状部材243aに対して中空空間35側に配置される。板状部材243bは、支持部材45の突出部45bに支持された状態で設けられる。板状部材243bには、軸部44cが貫通する貫通孔243dが形成される。貫通孔243dは、締結部材44のファスナ部44bが入り込まないように、ファスナ部44bよりも小さい径で形成される。
板状部材243a及び板状部材243bは、それぞれ剛性の高い樹脂材料又は金属材料等を用いて形成される。板状部材243a及び板状部材243bは、それぞれ対向面に摺動層243e、243fを有する。摺動層243e、243fは、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、カーボン等のような摩擦係数の低い材料が用いて板状に形成される。摺動層243eは、板状部材243aに接合される。また、摺動層243fは、板状部材243bに接合される。この構成により、板状部材243a、243bの剛性を確保しつつ、摺動層243e、243fにより板状部材243aと板状部材243bとを裏面41bに沿って摺動させることができる。板状部材243bは、ファスナ部44bに接する面243gが粗面となるように形成される。この構成では、ファスナ部44bと板状部材243bとの間に摩擦力が発生する。この摩擦力により、ファスナ部44bと板状部材243bとができるだけ一体で摺動することになる。
以上のように、本実施形態に係る翼331において、板状部材243は、複数積層された状態で設けられる。したがって、翼部材41が変形する際、複数の板状部材243が順次移動することで翼部材41側からの力を効率的に逃がすことができる。
本実施形態に係る翼331において、複数の板状部材243は、互いに対向する面に摺動層243e、243fを有する。したがって、摺動層243e、243fで複数の板状部材243を摺動させることにより、複数の板状部材243の相対的な移動を発生しやすくすることができる。このため、翼部材41からの力を効率的に逃がすことができる。
本実施形態に係る翼331において、板状部材243bは、ファスナ部44bに接する面243gが粗面となるように形成される。この構成により、ファスナ部44bと板状部材243bとの間に摩擦力を発生させることができ、この摩擦力によりファスナ部44bと板状部材243bとをできるだけ一体で摺動させることができる。
[第5実施形態]
次に、本開示の第5実施形態を説明する。図14は、第5実施形態に係る翼431の一例を示す図である。図14に示す翼431において、締結部材444は、軸部444cとファスナ部444bとがネジ接合されるボルトナット機構である。また、板状部材443は、ナットプレートである。他の構成については、第1実施形態に係る翼31と同様である。
板状部材443は、プレート部材443aと、固定用ボルト443bと、スライダ443cとを有する。プレート部材443aは、例えば金属材料を用いて板状に形成される。プレート部材443aは、固定用ボルト443bにより翼部材41の裏面41bに固定される。プレート部材443aは、厚さ方向に貫通する開口部443dを有する。スライダ443cは、プレート部材443aの開口部443dを跨ぐように配置され、プレート部材443aに対して移動可能に設けられる。スライダ443cは、締結部材444の軸部444cを貫通する貫通孔443eを有する。
締結部材444は、軸部444cがプレート部材443aの開口部443dとスライダ443cの貫通孔443eとを貫通するように配置される。ファスナ部444bは、軸部444cの端部からネジ接合され、スライダ443cをプレート部材443a側に押圧することで締結される。ファスナ部444bと軸部444cとのネジ接合を調整することにより、スライダ443cがプレート部材443aを押圧する力を調整可能である。
翼部材41が変形する場合、翼部材41からの力がプレート部材443aに伝わり、プレート部材443aとスライダ443cとが翼部材41の裏面41bに沿った方向に相対的に移動する。この移動により、翼部材41が変形した場合、ファスナ部444bに直接荷重がかかることを抑制できる。
以上のように、本実施形態に係る翼431において、締結部材444は、軸部444cとファスナ部444bとがネジ接合されるボルトナット機構であり、板状部材443は、開口部443dを有するプレート部材443aと、開口部443dを跨ぐように配置されプレート部材443aに対して相対的に移動可能なスライダ443cとを有するナットプレートである。したがって、翼部材41が変形する場合、翼部材41からの力がプレート部材443aに伝わり、プレート部材443aとスライダ443cとが翼部材41の裏面41bに沿った方向に相対的に移動する。この移動により、翼部材41が変形した場合、ファスナ部444bに直接荷重がかかることを抑制できる。
[第6実施形態]
次に、本開示の第6実施形態を説明する。図15は、第6実施形態に係る翼531の一例を示す図である。図15に示す翼531において、プレート部材443aと固定用ボルト443bとの間が翼部材41の裏面41bに沿った方向に相対的に移動可能となっている。他の構成については、第5実施形態に係る翼431と同様である。
本実施形態に係る翼531において、板状部材443は、プレート部材443aと固定用ボルト443bとの間に隙間443fが形成されている。この隙間443fにより、板状部材443は、プレート部材443aと固定用ボルト443bとの間が相対的に移動可能である。したがって、翼部材41が変形する場合、翼部材41からの力がプレート部材443aに伝わる際、プレート部材443aが翼部材41に対して裏面41bに沿った方向に移動することが可能となる。この移動により、翼部材41が変形した場合、ファスナ部444bに直接荷重がかかることをより効率的に抑制できる。
第1実施形態に係る翼31は、ロータ33と一体で回転する翼本体34を形成する翼部材41と、翼本体34の前縁部34cにおいて翼部材41の表面41aを覆う前縁プロテクタ42と、翼部材41のうち前縁プロテクタ42で覆われる面の裏面41bに配置される板状部材43と、前縁プロテクタ42と翼部材41と板状部材43とを貫通して設けられ、前縁プロテクタ42と板状部材43とを挟持することで前縁プロテクタ42、翼部材41及び板状部材43を締結する締結部材44とを備え、翼部材41は、締結部材44との間に隙間41dを有するように形成される。この構成によれば、翼部材41が締結部材44との間に隙間41dを有するように形成されるため、翼部材41が変形する場合に当該隙間41dに変形を逃がすことができ、翼部材41が締結部材44をせん断する方向に力を加えることを抑制できる。また、翼部材41が板状部材43を介して締結部材44に締結されるため、翼部材41と締結部材44の締結部分であるファスナ部44bとが接触しない状態となる。このため、翼部材41が変形した場合、ファスナ部44bに直接荷重がかかることを抑制できる。したがって、翼本体34の前縁部34cに前縁プロテクタ42を適切に締結することが可能となる。
第1実施形態に係る翼31において、板状部材43は、裏面41bから離れる方向への移動が規制された状態で配置される。したがって、例えば締結部材44を配置する場合等に、板状部材43の剥がれを抑制できる。
第3実施形態に係る翼231は、板状部材43のうち裏面41bに沿った方向の外周部を囲い、少なくとも一部が板状部材43側に突出して板状部材43の裏面41bから離れる方向への移動を規制する支持部材45を更に備える。したがって、板状部材43を翼部材41に接合することなく、板状部材43が翼部材41の裏面41bから離れる方向へ移動することを規制できる。このため、板状部材43を裏面41bに沿った方向に移動しやすくすることができる。
第1実施形態に係る翼31において、板状部材43は、裏面41bに沿った方向への移動が許容された状態で配置される。したがって、翼部材41が変形する場合に、翼部材41と締結部材44との間で板状部材43が裏面41bに沿った方向に移動することで、翼部材41から締結部材44に作用する力の一部を逃がすことができる。
第3実施形態に係る翼231は、板状部材43のうち裏面41bに沿った方向の外周部の少なくとも一部に接触し、板状部材43の裏面41bに沿った方向への移動により弾性変形して移動を許容する弾性部材を更に備える。したがって、板状部材43が翼部材41側からの力を受けて裏面41bに沿った方向へ移動しようとする場合、弾性変形して移動を許容することができる。また、板状部材43に対して翼部材41側から力が作用しない場合、板状部材43が裏面41bに沿った方向にずれることを抑制することができる。
第1実施形態に係る翼31において、板状部材43は、樹脂材料で構成される。したがって、締結部材44により締結する際、樹脂材料が圧縮されて撓むことでリラクゼーションが生じる。このリラクゼーションにより、締結部材44の締結力が緩和されるため、軸部44cに対するせん断荷重を抑制できる。
第2実施形態に係る翼131は、金属材料で構成される板状部材143が設けられることにより、締結部材44により締結する場合にリラクゼーションが発生しにくくなる。したがって、締結部材44による締結力を維持しつつ、翼部材41が変形する場合には板状部材143により締結部材44への力の作用を逃がすことができる。
第4実施形態に係る翼331において、板状部材243は、複数積層された状態で設けられる。したがって、翼部材41が変形する際、複数の板状部材243が順次移動することで翼部材41側からの力を効率的に逃がすことができる。
第4実施形態に係る翼331において、複数の板状部材243は、互いに対向する面に摺動層243e、243fを有する。したがって、摺動層243e、243fで複数の板状部材243を摺動させることにより、複数の板状部材243の相対的な移動を発生しやすくすることができる。このため、翼部材41からの力を効率的に逃がすことができる。
第1実施形態に係る翼31において、締結部材44は、前縁プロテクタ42を翼部材41側に押圧するヘッド部44aと、板状部材43を翼部材41側に押圧するファスナ部44bと、前縁プロテクタ42、翼部材41及び板状部材43を貫通してヘッド部44aとファスナ部44bとを接続する軸部44cと、を有する。したがって、ヘッド部44aとファスナ部44bとで前縁プロテクタ42と板状部材43とを確実に挟持することができるため、前縁プロテクタ42を翼部材41に対して適切に締結できる。
第1実施形態に係る翼31において、締結部材44は、翼部材41の表面41aに沿った方向へのヘッド部44aの移動が規制された状態で配置される。この構成により、ヘッド部44aと貫通孔42cの内周面との間に隙間が形成されることを抑制し、雨滴、砂塵等が入り込むことを抑制できる。
第1実施形態に係る翼31において、締結部材44は、前縁プロテクタ42側からの操作によりファスナ部44bが拡径するように変形可能なブラインドファスナである。したがって、翼部材41を貼り合わせて翼本体34を構成した後に締結部材44による締結を行うことができる。
第4実施形態に係る翼331において、板状部材243bは、ファスナ部44bに接する面243gが粗面となるように形成される。この構成により、ファスナ部44bと板状部材243bとの間に摩擦力を発生させることができ、この摩擦力によりファスナ部44bと板状部材243bとをできるだけ一体で摺動させることができる。
第5実施形態に係る翼431において、締結部材444は、軸部444cとファスナ部444bとがネジ接合されるボルトナット機構であり、板状部材443は、開口部443dを有するプレート部材443aと、開口部443dを跨ぐように配置されプレート部材443aに対して相対的に移動可能なスライダ443cとを有するナットプレートである。したがって、翼部材41が変形する場合、翼部材41からの力がプレート部材443aに伝わり、プレート部材443aとスライダ443cとが翼部材41の裏面41bに沿った方向に相対的に移動する。この移動により、翼部材41が変形した場合、ファスナ部444bに直接荷重がかかることを抑制できる。
第6実施形態に係る翼531において、板状部材443は、プレート部材443aと固定用ボルト443bとの間に隙間443fが形成されている。この隙間443fにより、板状部材443は、プレート部材443aと固定用ボルト443bとの間が相対的に移動可能である。したがって、翼部材41が変形する場合、翼部材41からの力がプレート部材443aに伝わる際、プレート部材443aが翼部材41に対して裏面41bに沿った方向に移動することが可能となる。この移動により、翼部材41が変形した場合、ファスナ部444bに直接荷重がかかることをより効率的に抑制できる。
第1実施形態に係る翼31の製造方法は、翼部材41を用いて形成される翼本体34の前縁部34cに、翼部材41の表面41aを覆う前縁プロテクタ42を配置する工程と、翼部材41のうち前縁プロテクタ42の裏側の面である裏面41bに、板状部材43を配置する工程と、前縁プロテクタ42と翼部材41と板状部材43とを貫通する貫通孔を形成する工程と、貫通孔に締結部材44を挿入して前縁プロテクタ42と翼部材41と板状部材43とを締結する工程とを含み、貫通孔を形成する工程では、締結部材44を配置した場合に前縁プロテクタ42と締結部材44の外周面との間に隙間41dが有するように貫通孔を形成する。したがって、翼本体34の前縁部34cに前縁プロテクタ42を適切に締結した構成の翼31を効率的に製造することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、風力発電装置100に用いられる翼31を例に挙げて説明したが、これに限定されない。上記実施形態の説明は、例えば航空機の翼又はヘリコプターのプロペラに用いられる翼(回転翼)、エンジン、ガスタービンまたは蒸気タービンの動翼、発電プラントや化学ブラント等の送風機などに使用される翼等、他の翼に対しても適用可能である。
10 タワー
20 発電機
21 回転軸
30 風車
31,131,231,331,431,531 翼
32 ハブ
33 ロータ
34 翼本体
34a 翼根部
34b 翼先端部
34c 前縁部
34d 後縁部
35 中空空間
36 ダウンコンダクタ
37 チップレセプタ
41 翼部材
41a,42a 表面
41b,42b 裏面
41c,42c,43c,243c,243d,443e 貫通孔
41d 隙間
42 前縁プロテクタ
43,143,144,243,243a,243b,443 板状部材
43a 接着材
44,444 締結部材
44a ヘッド部
44b,444b ファスナ部
44c,444c 軸部
45 支持部材
45a 側壁部
45b 突出部
46 弾性部材
100 風力発電装置
243e,243f 摺動層
443a プレート部材
443b 固定用ボルト
443c スライダ
443d 開口部
443f 隙間

Claims (16)

  1. 翼本体を形成する翼部材と、
    前記翼本体の前縁部において前記翼部材の表面を覆う前縁プロテクタと、
    前記翼部材のうち前記前縁プロテクタで覆われる面の裏面に配置される板状部材と、
    前記前縁プロテクタと前記翼部材と前記板状部材とを貫通して設けられ、前記前縁プロテクタと前記板状部材とを挟持することで前記前縁プロテクタ、前記翼部材及び前記板状部材を締結する締結部材と
    を備え、
    前記翼部材は、前記締結部材との間に隙間を有するように形成される
    翼。
  2. 前記板状部材は、前記裏面から離れる方向への移動が規制された状態で配置される
    請求項1に記載の翼。
  3. 前記板状部材のうち前記裏面に沿った方向の外周部を囲い、少なくとも一部が前記板状部材側に突出して前記板状部材の前記裏面から離れる方向への移動を規制する支持部材を更に備える
    請求項2に記載の翼。
  4. 前記板状部材は、前記裏面に沿った方向への移動が許容された状態で配置される
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の翼。
  5. 前記板状部材のうち前記裏面に沿った方向の外周部の少なくとも一部に接触し、前記板状部材の前記裏面に沿った方向への移動により弾性変形して前記移動を許容する弾性部材を更に備える
    請求項4に記載の翼。
  6. 前記板状部材は、樹脂材料で構成される
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の翼。
  7. 前記板状部材は、金属材料で構成される
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の翼。
  8. 前記板状部材は、複数積層された状態で設けられる
    請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の翼。
  9. 複数の前記板状部材は、互いに対向する面に摺動層を有する
    請求項8に記載の翼。
  10. 前記締結部材は、前記前縁プロテクタを前記翼部材側に押圧するヘッド部と、前記板状部材を前記翼部材側に押圧するファスナ部と、前記前縁プロテクタ、前記翼部材及び前記板状部材を貫通して前記ヘッド部と前記ファスナ部とを接続する軸部と、を有する
    請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の翼。
  11. 前記締結部材は、前記翼部材の前記表面に沿った方向への前記ヘッド部の移動が規制された状態で配置される
    請求項10に記載の翼。
  12. 前記締結部材は、前記前縁プロテクタ側からの操作により前記ファスナ部が拡径するように変形可能なブラインドファスナである
    請求項10又は請求項11に記載の翼。
  13. 前記板状部材は、前記ファスナ部に接する面が粗面となるように形成される
    請求項10から請求項12のいずれか一項に記載の翼。
  14. 前記締結部材は、前記軸部と前記ファスナ部とがネジ接合されるボルトナット機構であり、
    前記板状部材は、ナットプレートである
    請求項10又は請求項11に記載の翼。
  15. 前記ナットプレートは、プレート部材と、前記プレート部材を前記翼部材に固定する固定用ボルトとを有し、
    前記プレート部材は、前記固定用ボルトとの間に隙間が形成される
    請求項14に記載の翼。
  16. 翼部材を用いて形成される翼本体の前縁部に、前記翼部材の表面を覆う前縁プロテクタを配置する工程と、
    前記翼部材のうち前記前縁プロテクタで覆われる面の裏面に、板状部材を配置する工程と、
    前記前縁プロテクタと前記翼部材と前記板状部材とを貫通する貫通孔を形成する工程と、
    前記貫通孔に締結部材を挿入して前記前縁プロテクタと前記翼部材と前記板状部材とを締結する工程と
    を含み、
    前記貫通孔を形成する工程では、前記締結部材を配置した場合に前記前縁プロテクタと前記締結部材との間に隙間が有するように前記貫通孔を形成する
    翼の製造方法。
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