JP2023028816A - 制動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転部材の形状を複雑にしなくても制動力を保持できる制動装置を提供すること。【解決手段】制動装置は、電気モータの回転軸24aを制動力増大方向Y1に回転させることによって制動力を増大させ、回転軸24aを制動力減少方向Y2に回転させることによって制動力を減少させる。制動装置は、回転軸24aと連動して回転する回転部材31と、回転部材31から離れて配置されているガイド部材33と、挟持位置と退避位置とに配置可能なロック部材35と、移動装置100とを備える。ロック部材35が挟持位置に位置する状態で回転部材31を制動力減少方向Y2に回転させると、回転部材31とガイド部材33とでロック部材35を挟持する力が大きくなり、回転部材31の制動力減少方向Y2への更なる回転が停止される。【選択図】図2

Description

本発明は、車両用の制動装置に関する。
特許文献1には、電気モータの駆動量に応じた制動力を車両に付与できる制動装置の一例が記載されている。この制動装置では、車両の制動力を増大させる場合には、電気モータの回転軸が制動力増大方向に回転するように電気モータが駆動する。一方、制動力を減少させる場合には、制動力増大方向の反対方向である制動力減少方向に回転軸が回転するように電気モータが駆動する。
特許文献1に記載の制動装置は、制動力保持機構を有している。制動力保持機構は、回転軸の制動力減少方向への回転を規制することによって制動力を保持する。すなわち、制動力保持機構は、回転軸に設けられているラチェット歯車と、つめ部材とを有している。つめ部材は、その先端部をラチェット歯車に接近させる進出方向、及び、その先端部をラチェット歯車から離間させる退避方向に移動可能である。つめ部材の先端部がラチェット歯車に接触した状態で回転軸を制動力減少方向に回転させると、ラチェット歯車の歯につめ部材の先端部が係合する。こうした歯と先端部との係合によって回転軸の制動力減少方向への更なる回転を規制することにより、制動力が保持される。
特許第6248588号公報
上記制動力保持機構にあっては、つめ部材の先端部をラチェット歯車の歯に係合させた場合に、以下の2点を満たすような工夫をラチェット歯車に設ける必要がある。
・つめ部材の退避方向への移動を規制できること。
・ラチェット歯車の制動力減少方向への回転を規制できること。
こうした2点を満たすようにラチェット歯車を構成する場合、ラチェット歯車の形状が複雑化してしまう。
上記課題を解決するための制動装置は、電気モータを動力源として制動力を車両に付与する装置である。この制動装置は、前記電気モータにより回転駆動され、前記制動力が増大する際の回転方向である制動力増大方向、及び、前記制動力が減少する際の回転方向である制動力減少方向に回転する回転部材と、前記回転部材から離れて配置されているガイド部材と、前記回転部材が回転する際には前記回転部材と前記ガイド部材とに挟持される位置である挟持位置と、前記回転部材が回転したとしても前記回転部材と前記ガイド部材とに挟持されない位置である退避位置とに移動可能に構成されているロック部材と、前記挟持位置と前記退避位置とに前記ロック部材を移動させる移動装置と、を備えている。前記ロック部材が前記挟持位置に位置する状態で前記回転部材を前記制動力減少方向に回転させると、前記回転部材と前記ガイド部材とに前記ロック部材が挟持され、前記回転部材と前記ガイド部材とで当該ロック部材を挟む力が大きくなり、前記回転部材の前記制動力減少方向への更なる回転を停止させる。
上記構成によれば、回転部材が制動力増大方向に回転するように電気モータを駆動させることにより、車両の制動力を増大できる。制動力を保持する際には、移動装置を作動させることにより、ロック部材を退避位置から挟持位置に移動させる。この状態で回転部材が制動力減少方向に回転すると、回転部材の回転によって制動力減少方向に応じた方向にロック部材が変位する。すると、回転部材とガイド部材とでロック部材を挟む力である挟持力が大きくなる。その結果、回転部材とロック部材との間で発生する係合力が大きくなるため、回転部材の制動力減少方向への回転が停止される。これにより、制動力が保持される。
すなわち、上記構成によれば、上記挟持力を大きくすることによって回転部材の制動力減少方向への回転を規制できるため、複雑な形状の部材を回転部材として採用しなくてもよい。したがって、上記構成によれば、回転部材の形状を複雑にしなくても制動力を保持できるようになる。
図1は、第1実施形態の制動装置を示す模式図である。 図2は、同制動装置におけるロック装置を示す模式図である。 図3は、同ロック装置を示す模式図である。 図4は、同ロック装置の作用図である。 図5は、同ロック装置の作用図である。 図6は、同ロック装置の作用図である。 図7は、第2実施形態の制動装置におけるロック装置の一部を示す模式図である。 図8は、第3実施形態の制動装置におけるロック装置を示す模式図である。 図9は、第4実施形態の制動装置におけるロック装置を示す模式図である。 図10は、同ロック装置を示す模式図である。 図11は、ロック装置の変更例を示す模式図である。
(第1実施形態)
以下、制動装置の第1実施形態を図1~図6に従って説明する。
図1には、車両に設けられている制動装置20が図示されている。
<制動装置20の全体構成>
制動装置20は、車輪10と一体に回転するブレーキディスク21と、車体に支持されているブレーキキャリパ22とを備えている。ブレーキディスク21が、制動装置20の被摩擦部である。
ブレーキキャリパ22は、2つの摩擦材23を支持している。ブレーキディスク21を中心とし、車輪10が接続されている車軸11に沿う2つの向きのうち、一方を第1車軸向きX1とし、他方を第2車軸向きX2とする。このとき、2つの摩擦材23のうち、1つの摩擦材23はブレーキディスク21よりも第1車軸向きX1に位置するとともに、残りの摩擦材23はブレーキディスク21よりも第2車軸向きX2に位置している。各摩擦材23は、ブレーキディスク21に対して相対的に接近、及び、ブレーキディスク21から相対的に離間するように変位可能である。そして、2つの摩擦材23でブレーキディスク21を挟持することにより、車両に制動力が付与される。
ブレーキキャリパ22には、電気モータ24と、減速機構25と、直動変換機構26とが設けられている。電気モータ24は、電気モータ24の駆動によって回転する回転軸24aを有している。車両の制動力を増大させる際における電気モータ24の駆動を「正駆動」といい、制動力を減少させる際における電気モータ24の駆動を「逆駆動」という。また、電気モータ24が正駆動する際の回転軸24aの回転方向を「制動力増大方向Y1」といい、電気モータ24が逆駆動する際の回転軸24aの回転方向を「制動力減少方向Y2」という(図2参照)。制動力減少方向Y2は、制動力増大方向Y1の反対方向である。
減速機構25は、複数のギア25aと、減速機構25の出力軸として機能するシャフト部材25bとを有している。減速機構25は、電気モータ24の回転軸24aの回転を減速してシャフト部材25bに出力する。シャフト部材25bは、電気モータ24の回転軸24aの回転方向に準じた方向に回転する。
直動変換機構26は、シャフト部材25bの回転を直動に変換して摩擦材23に出力できるように構成されている。例えば、直動変換機構26は、シャフト部材25bに接続されている螺子部材26aと、ピストン26bとを有している。螺子部材26aの外周面には雄ねじ加工が施されている一方、ピストン26bの内周面には、雌ねじ加工が施されている。すなわち、螺子部材26aの周面には雄ねじ部が設けられており、ピストン26bの内周面には、螺子部材26aの雄ねじ部が螺合する雌ねじ部が設けられている。そのため、シャフト部材25b及び螺子部材26aが回転すると、ピストン26bが直動する。電気モータ24が正駆動する場合、第1車軸向きX1にピストン26bが移動する。そのため、各摩擦材23がブレーキディスク21に相対的に接近する。一方、電気モータ24が逆駆動する場合、第2車軸向きX2にピストン26bが移動する。すなわち、電気モータ24の駆動によって回転軸24aを制動力増大方向Y1に回転させると、車両の制動力が増大される。一方、電気モータ24の駆動によって回転軸24aを制動力減少方向Y2に回転させると、車両の制動力が減少される。したがって、制動力増大方向Y1は制動力が増大する際の回転方向であり、制動力減少方向Y2は制動力が減少する際の回転方向であるともいえる。また、制動装置20は、電気モータ24を動力源として制動力を車両に付与する装置であるといえる。
制動装置20は、車両の制動力を保持するロック装置30を備えている。ロック装置30は、電気モータ24の回転軸24aの制動力減少方向Y2への回転を規制することにより、制動力を保持するものである。
<ロック装置30の構成>
図1及び図2に示すように、ロック装置30は、回転軸24aに固定されている回転部材31を備えている。すなわち、回転部材31は、回転軸24aの回転に伴って回転する。言い換えると、回転部材31は、電気モータ24により回転駆動される。
こうした回転部材31は、板状をなしている。例えば、回転部材31は、概ね円盤状をなしている。本実施形態では、回転部材31の中心を回転軸24aが貫通している。そのため、回転部材31の回転中心は、回転軸24aの中心軸線上に位置している。そのため、制動力を増大させる場合には回転部材31が制動力増大方向Y1に回転する一方、制動力を減少させる場合には回転部材31が制動力減少方向Y2に回転する。
回転部材31の周面311には、その周方向に沿って複数の凸部31aが設けられている。本実施形態では、周面311には、全周に亘って等間隔に複数の凸部31aが設けられている。すなわち、回転部材31は、外歯歯車であるともいえる。また、回転部材31には、周方向で互いに隣り合う凸部31aによって複数の凹部31bが形成されているともいえる。
ロック装置30は、ガイド部材33を備えている。ガイド部材33は、ブレーキキャリパ22のハウジングに対して移動不能な状態で支持されている。ガイド部材33は、回転部材31から離れて配置されている。すなわち、ガイド部材33と回転部材31との間には隙間SPが介在しており、ガイド部材33は回転部材31に触れていない。
本実施形態では、ガイド部材33は、回転部材31の中心軸線AXを中心とする径方向において、回転部材31よりも外側に位置している。すなわち、ガイド部材33は、回転部材31の回転径方向外側に、回転部材31に対向して配置されている。そのため、ガイド部材33と回転部材31の周面311との間に、隙間SPが介在している。
ガイド部材33は、概ね制動力減少方向Y2に延びている。ガイド部材33は、ガイド面331を有している。ガイド面331は、上記隙間SPを介在した状態で回転部材31の周面311に対向する部分を有している。本実施形態では、ガイド面331は、ガイド部材33と回転部材31との間隔を制動力減少方向Y2に向かうにつれて徐々に狭くする部分を有している。言い換えると、ガイド面331は、回転部材31の中心軸線AXからガイド面331までの直線距離が制動力減少方向Y2に向かうにつれて短くなる部分を有している。よって、ガイド部材33は、回転部材31との間隔が制動力減少方向Y2に向けて狭くなるように設けられている。
図2及び図3に示すように、ロック装置30は、ロック部材35を備えている。ロック部材35は、回転部材31とガイド部材33との間に配置されている。ロック部材35は、進出方向Z1、及び、進出方向Z1の反対方向である退避方向Z2に移動可能な状態でブレーキキャリパ22のハウジング内に設けられている。
例えば、ロック装置30は、回転軸24aと同一方向に延びる支持軸37と、支持軸37に揺動自在な状態で支持されているアーム39とを備えている。アーム39の両端部のうち、一方を第1端部391とし、他方を第2端部392とする。このとき、第1端部391から第2端部392までの直線距離は、回転部材31の直径よりも長い。
アーム39の第1端部391は支持軸37に支持されており、アーム39の第2端部392はロック部材35を支持している。アーム39は、支持軸37と同一方向に延びるピン41を介してロック部材35を支持している。そのため、ロック部材35は、ピン41を中心に揺動自在である。図2及び図3に示す例では、図2における時計回り方向が進出方向Z1に対応し、図2における反時計回り方向が退避方向Z2に対応する。
ロック装置30は、ロック部材35を退避方向Z2に付勢する第1付勢部材43を備えている。図2及び図3に示すロック装置30にあっては、第1付勢部材43は、アーム39を対して付勢力を付与することによって、ロック部材35を退避方向Z2に付勢している。
ロック部材35は、図2に示す退避状態と、図3に示す挟持状態とになり得る。退避状態とは、図2に示すように回転部材31とガイド部材33とに挟持されていないロック部材35の状態である。退避状態である場合、ロック部材35は、回転部材31とガイド部材33とのうちの少なくとも一方には接触しない。ただし、ロック部材35が回転部材31に接触している場合、回転部材31の回転にロック部材35が巻き込まれ、意図しないロックが生じる可能性がある。そのため、退避状態においては、図2に示すようにロック部材35が回転部材31に接触しないことが望ましい。
一方、挟持状態とは、図3に示すように回転部材31とガイド部材33とに挟持されたロック部材35の状態である。ロック部材35が挟持状態である場合、ロック部材35は、回転部材31の周面311とガイド面331との双方に接触する。
なお、本実施形態では、ロック部材35が退避状態である場合のロック部材35の位置を、「退避位置」という。また、ロック部材35が挟持状態である場合のロック部材35の位置を、「挟持位置」という。
退避状態にあるロック部材35を進出方向Z1に移動させると、ロック部材35が挟持状態になる。すなわち、ロック部材35が挟持位置に位置するようになる。一方、挟持状態にあるロック部材35を退避方向Z2に移動させると、ロック部材35が退避状態になる。すなわち、ロック部材35が退避位置に位置するようになる。言い換えると、ロック部材35を挟持位置に配置するためのロック部材35の移動方向が進出方向Z1であり、ロック部材35を退避位置に配置するためのロック部材35の移動方向が退避方向Z2である。したがって、挟持位置から退避位置に向けてロック部材35が移動する方向を「所定方向」としたとき、退避方向Z2が、「所定方向」に対応する。
ロック部材35は、回転部材31の周面311に対向する第1面351と、ガイド面331に対向する第2面352とを有している。ロック部材35の両端部のうち、退避方向Z2に位置する端部を基端部353とし、進出方向Z1に位置する端部を先端部354とする。第1面351と第2面352との間隔を、回転部材31とガイド部材33との間におけるロック部材35の幅としたとき、ロック部材35では、回転部材31とガイド部材33との間におけるロック部材35の幅が退避方向Z2に向けて広くなっている。本実施形態では、基端部353がアーム39に支持されている。
ロック部材35の第1面351には、ロック部材35の長手方向に沿って複数の凹部35aが設けられている。複数の凹部35aは等間隔に配置されている。ロック部材35が挟持状態である場合、各凹部35aに回転部材31の凸部31aが嵌合される。すなわち、複数の凸部31aが複数の凹部35aにそれぞれ嵌合された場合、互いに隣り合う凹部35aの間の凸部35bを、回転部材31の凸部31aに係合させることができる。この場合、回転部材31において互いに隣り合う凸部31aの間の凹部31bに、ロック部材35の凸部35bが嵌合しているともいえる。
ロック装置30は、ブレーキキャリパ22のハウジングに支持されているアクチュエータ50を備えている。アクチュエータ50は、電磁ソレノイド51を有している。電磁ソレノイド51は、進退移動する軸部材52と、電磁コイル53とを有している。軸部材52は、ロック部材35の基端部353に接近する方向、及び、基端部353から離間する方向に変位する。電磁コイル53に通電すると、電磁力によって軸部材52がロック部材35に接近して基端部353に接触する。すると、軸部材52がロック部材35を押すことにより、ロック部材35が進出方向Z1に移動する。
アクチュエータ50は、軸部材52をロック部材35から離間させる方向に付勢する第2付勢部材55を有している。そのため、電磁コイル53への通電が停止されると、第2付勢部材55の付勢力によって、ロック部材35から離間させる方向に軸部材52が移動する。すなわち、軸部材52がロック部材35を押す状態が解除される。その結果、ロック部材35の退避方向Z2への移動が許容される。本実施形態では、アクチュエータ50と、支持軸37と、アーム39と、第1付勢部材43とにより、挟持位置と退避位置とにロック部材35を移動させる移動装置100の一例が構成されている。
<制御装置60>
図1に示すように、制動装置20は、制御装置60を備えている。制御装置60は、電気モータ24及びアクチュエータ50を制御する。すなわち、制御装置60は、電気モータ24及びアクチュエータ50を制御することにより、車両の制動力を調整する。
こうした制御装置60は、コンピュータプログラムに従って動作する1つ以上のプロセッサ、各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する専用のハードウェアなどの1つ以上の専用のハードウェア回路又はこれらの組み合わせを含む回路として構成し得る。専用のハードウェアとしては、例えば、特定用途向け集積回路であるASICを挙げることができる。プロセッサは、CPU並びに、RAM及びROMなどのメモリを含み、メモリは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコード又は指令を格納している。メモリ、すなわち記憶媒体は、汎用又は専用のコンピュータでアクセスできるあらゆる利用可能な媒体を含んでいる。
<本実施形態における作用及び効果>
はじめに、図2~図5を参照し、車両に制動力を付与した後、当該制動力を保持する場合について説明する。
車両に制動力が付与されていない場合、アクチュエータ50の電磁コイル53への通電は停止されている。そのため、ロック装置30では、図2に示すようにロック部材35が退避状態となっている。すなわち、ロック部材35が退避位置に位置する。この状態で制御装置60の制御によって電気モータ24が正駆動すると、回転軸24aが制動力増大方向Y1に回転する。これにより、各摩擦材23がブレーキディスク21に相対的に接近する。そして、各摩擦材23がブレーキディスク21を挟持し始めると、車両への制動力の付与が開始される。各摩擦材23がブレーキディスク21を挟持する力を大きくすることにより、車両の制動力が大きくなる。
そして、制動力を保持する場合、制御装置60による電気モータ24の制御によって、回転軸24aの回転角が保持される。続いて、制御装置60の制御によって、アクチュエータ50の電磁コイル53への通電が開始される。すると、図3に示すようにアクチュエータ50の軸部材52が移動し、退避状態にあるロック部材35の基端部353を軸部材52が押す。これにより、ロック部材35が進出方向Z1に移動する。すなわち、ロック部材35が退避位置から挟持位置に向けて移動する。この点で、本実施形態では、軸部材52が、退避状態にあるロック部材35を進出方向Z1に移動させる際に変位する「変位部材」に対応する。
進出方向Z1にロック部材35が移動すると、図3及び図4に示すようにロック部材35が挟持状態になる。すなわち、ロック部材35が挟持位置に配置される。ロック部材35が挟持位置に位置する状態で、電気モータ24への通電が停止される。すると、各摩擦材23によってブレーキディスク21を挟持する力に対する反力が、直動変換機構26を介して減速機構25に伝達される。その結果、図5に白抜きの矢印A1で示すように電気モータ24の回転軸24a及び回転部材31が制動力減少方向Y2に回転する。すると、図5に白抜きの矢印A2で示すように、こうした回転部材31の回転によって、ロック部材35が引き込まれる。すなわち、制動力減少方向Y2に応じた方向にロック部材35が変位する。このようにロック部材35が変位すると、回転部材31とガイド部材33とでロック部材35を挟持する力である挟持力が大きくなる。言い換えると、ロック部材35が挟持位置に位置する状態で回転部材31を制動力減少方向Y2に回転させると、回転部材31とガイド部材33とにロック部材35が挟持される。その結果、挟持力が大きくなる。
本実施形態では、ガイド部材33と回転部材31との間隔が制動力減少方向Y2に向かうにつれて狭くなる部分が形成されている。そのため、回転部材31の制動力減少方向Y2への回転によってロック部材35を引き込むことにより、上記挟持力をより大きくできる。
また、ロック部材35は、第1面351と第2面352との間隔が基端部353に向かうにつれて広くなる部分を有している。そのため、回転部材31の制動力減少方向Y2への回転によってロック部材35を引き込むことにより、上記挟持力をより大きくできる。
上記挟持力が大きいほど、ロック部材35の第1面351を回転部材31の周面311に押し付ける力が大きくなる。そして、第1面351を回転部材31の周面311に押し付ける力が大きくなると、回転部材31とロック部材35との間で発生する係合力が大きくなる。
したがって、回転部材31の制動力減少方向Y2への回転によって上記挟持力を大きくすることにより、回転部材31とロック部材35との間で発生する係合力を大きくなる。その結果、回転部材31の制動力減少方向Y2への更なる回転がロック部材35によって停止される。これにより、制動力が保持される。
すなわち、本実施形態では、上記挟持力を大きくすることによって制動力を保持できるため、複雑な形状の部材を回転部材31として採用しなくてもよい。
なお、本実施形態では、回転部材31の制動力減少方向Y2への回転をロック部材35によって停止している場合、回転部材31の複数の凸部31aが、ロック部材35の複数の凹部35aにそれぞれ嵌合された状態になる。この場合、ロック部材35において互いに隣り合う凹部35a同士の間の凸部35bが、回転部材31の凸部31aに係合する。すなわち、ロック部材35は、複数の箇所で回転部材31の制動力減少方向Y2への回転を規制できる。
回転部材31の制動力減少方向Y2への更なる回転が停止されると、アクチュエータ50の電磁コイル53への通電が停止される。すると、第2付勢部材55の付勢力によって、アクチュエータ50の軸部材52はロック部材35から離間する。しかし、回転部材31とガイド部材33とにロック部材35は挟持されているため、第1付勢部材43の付勢力がアーム39を介してロック部材35に伝達されてもロック部材35の退避方向Z2への変位が規制される。したがって、電気モータ24及びアクチュエータ50への通電を停止しても、制動力を保持する状態を維持できる。
次に、図2及び図6を参照し、ロック装置30によって制動力を保持する状態を解除する場合について説明する。
電気モータ24を正駆動させることにより、図6に白抜きの矢印A3で示すように回転軸24a及び回転部材31が制動力増大方向Y1に回転する。すると、回転部材31の回転に追随し、図6に白抜きの矢印A4で示すように上記挟持力を小さくする方向にロック部材35が変位する。ロック部材35の変位によって上記挟持力が小さくなると、回転部材31とロック部材35との間の係合力が小さくなる。当該係合力が小さくなると、第1付勢部材43の付勢力によって、図6に示すようにロック部材35が退避方向Z2に移動し始める。その結果、図2に示すように挟持状態にあったロック部材35が退避状態になる。これにより、制動力を保持する状態が解除されるため、回転軸24a及び回転部材31の制動力減少方向Y2への回転が許容される。この状態で制御装置60の制御によって電気モータ24が逆駆動すると、各摩擦材23がブレーキディスク21から離間する。その結果、車両に制動力が付与された状態が解除される。
(第2実施形態)
制動装置の第2実施形態を図7に従って説明する。第2実施形態では、ロック部材35の入り込み過ぎを制限する機能が設けられている点が第1実施形態と異なる。以下の説明においては、第1実施形態と相違している部分について主に説明するものとし、第1実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図7に示すように、ガイド部材33の両端のうち、アクチュエータ50から遠い方の端を第1端332とし、アクチュエータ50に近い方の端を第2端333とする。このとき、ガイド部材33の第1端332には、制限壁34が設けられている。制限壁34は、ガイド部材33の第1端332から回転部材31に向けて突出している。そのため、制限壁34は、ロック部材35の先端部354に接触可能である。そして、制限壁34に先端部354が接触すると、制動力減少方向Y2に応じた方向へのロック部材35の変位が規制される。
すなわち、制限壁34に先端部354が接触しているときのロック部材35の位置を「規定位置」としたとき、制限壁34は、制動力減少方向Y2に応じた方向にロック部材35が規定位置を越えて変位することを制限する。つまり、制限壁34は、回転部材31の制動力減少方向Y2への回転によってロック部材35が回転部材31とガイド部材33とに挟持された状態で移動する際のロック部材35の移動量を制限するといえる。したがって、制限壁34が、「制限部」に対応する。
<本実施形態における作用及び効果>
ロック部材35が挟持位置に位置する状態で回転部材31が制動力減少方向Y2に回転すると、制動力減少方向Y2に応じた方向にロック部材35が変位する。すなわち、ロック部材35が引き込まれる。
このようにロック部材35が変位するほど、回転部材31とガイド部材33とによってロック部材35を挟持する挟持力が大きくなる。しかし、挟持力が大きくなりすぎると、回転部材31とガイド部材33とでロック部材35を挟持することによってロック部材35に加わる負荷が過大になるおそれがある。また、挟持力が大きすぎると、回転部材31を制動力増大方向Y1に回転させてロック部材35の挟持状態を解除しようとした際に、回転部材31の制動力増大方向Y1への回転に連動したロック部材35の変位が実現されないおそれがある。この場合、ロック部材35を退避状態にできないおそれがある。
この点、本実施形態では、制限壁34を設けることにより、ロック部材35が入り込みすぎることを抑制できる。その結果、上記挟持力が過大になることを抑制できる。そのため、回転部材31とガイド部材33とでロック部材35を挟持することによってロック部材35に加わる負荷が過大になることを抑制できる。また、回転部材31を制動力増大方向Y1に回転させてロック部材35の挟持状態を解除しようとした際に、ロック部材35の挟持状態を解除できないことを抑制できる。
(第3実施形態)
制動装置の第3実施形態を図8に従って説明する。第3実施形態では、アクチュエータの構成、及び、アクチュエータにロック部材が連結されている点などが上記各実施形態と異なる。以下の説明においては、上記各実施形態と相違している部分について主に説明するものとし、上記各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図8に示すように、アクチュエータ50Aは、直動部材52Aを備えている。直動部材52Aは、その延伸方向に進退移動可能である。そして、アクチュエータ50Aは、第1直動方向D1、及び、第1直動方向D1の反対方向である第2直動方向D2に直動部材52Aを移動させることが可能である。すなわち、アクチュエータ50Aが正駆動すると、直動部材52Aが第1直動方向D1に移動する。一方、アクチュエータ50Aが逆駆動すると、直動部材52Aが第2直動方向D2に移動する。
なお、第1直動方向D1は、ロック部材35を進出方向Z1に移動させる際の直動部材52Aの移動方向である。一方、第2直動方向D2は、ロック部材35を退避方向Z2に移動させる際の直動部材52Aの移動方向である。
本実施形態において、アクチュエータ50Aは、アクチュエータ50Aへの通電が停止されると、直動部材52Aの位置が保持されるように構成されている。
直動部材52Aの先端521Aには、フレキシブル部材57の第1端が接続されているとともに、フレキシブル部材57の第2端にロック部材35の基端部353が接続されている。すなわち、直動部材52Aには、フレキシブル部材57を介してロック部材35が連結されている。
フレキシブル部材57は、変形自在に構成されている。すなわち、フレキシブル部材57は、自身の変形によって直動部材52Aに対するロック部材35の相対変位を許容する。フレキシブル部材57として、例えば、フレキシブルジョイント、又は、コイルバネを採用できる。
<本実施形態における作用及び効果>
本実施形態では、ロック部材35が、アクチュエータ50Aの構成部品である直動部材52Aにフレキシブル部材57を介して連結されている。そのため、直動部材52Aの移動によって、ロック部材35を退避状態にしたり、ロック部材35を挟持状態にしたりできる。したがって、ロック装置30は、支持軸37、アーム39及び第1付勢部材43を省略できる。
また、直動部材52Aとロック部材35とを連結するフレキシブル部材57は変形自在である。その結果、アクチュエータ50Aは、直動部材52Aに対してロック部材35が相対変位できるようにロック部材35を支持できる。なお、本実施形態では、直動部材52Aが、「変位部材」に対応する。
ちなみに、アクチュエータ50Aをアクチュエータ50に置き換えてもよい。この場合、ロック部材35によって回転部材31の制動力減少方向Y2の回転を規制している状態でアクチュエータ50の電磁コイル53への通電が停止される。この状態では回転部材31とガイド部材33とでロック部材35を挟持する力である挟持力が大きいため、アクチュエータ50の軸部材52と、軸部材52に連結されているロック部材35との退避方向Z2への移動を規制できる。
(第4実施形態)
制動装置の第4実施形態を図9及び図10に従って説明する。以下の説明においては、上記各実施形態と相違している部分について主に説明するものとし、上記各実施形態と同一又は相当する部材構成には同一符号を付して重複説明を省略するものとする。
図9及び図10を参照し、ロック装置30Aについて説明する。図10は、図9に示す電気モータ24A及びロック装置30Aを、10-10線で切断した場合の断面図の模式図である。
電気モータ24Aは、回転軸24aAと一体に回転するケース70を備えている。本実施形態では、ケース70が、「回転部材」に対応する。ケース70は、筒状をなす筒状部71と、筒状部71の第1端を閉塞する第1蓋部72と、筒状部71の第2端を閉塞する第2蓋部73とを有している。第1蓋部72の表面721及び第2蓋部73の表面731は、回転軸24aAと直交する平面である。
ロック装置30Aは、第1蓋部72との間に隙間が介在するように配置されているガイド部材33Aを備えている。詳しくは、第1蓋部72の表面721とガイド部材33Aとの間に、隙間が介在している。
ロック装置30Aは、進出方向Z1A、及び、退避方向Z2Aに移動可能なロック部材35Aを備えている。退避方向Z2Aは、進出方向Z1Aの反対方向である。進出方向Z1及び退避方向Z2Aは、回転軸24aAの延伸方向と直交する方向である。
ロック部材35Aは、第1蓋部72とガイド部材33Aとに挟持される挟持状態と、第1蓋部72とガイド部材33Aとに挟持されない退避状態とになるものである。挟持状態で場合のロック部材35Aの位置が挟持位置である。退避状態で場合のロック部材35Aの位置が退避位置である。ロック部材35Aが退避状態である場合、ロック部材35Aは、ケース70に接触しない。すなわち、ケース70の回転をロック部材35Aは妨げない。
一方、図9及び図10に示すようにロック部材35Aが挟持状態である場合、ロック部材35Aは、第1蓋部72の表面721と、ガイド部材33Aのガイド面331Aとの双方に接触する。
ロック装置30Aは、ロック部材35を退避位置と挟持位置との間で移動させる移動装置100Bを有している。移動装置100Bは、アクチュエータ50Bを有している。アクチュエータ50Bの作動によって、退避状態にあったガイド部材33Aを進出方向Z1Aに移動させ、ガイド部材33Aを挟持状態にできる。アクチュエータ50Bの作動によって、挟持状態にあったガイド部材33Aを退避方向Z2Aに移動させ、ガイド部材33Aを退避状態にできる。
<本実施形態における作用及び効果>
電気モータ24Aが正駆動すると、車両の制動力が増大される。その後、制動力を保持する場合、回転軸24aA及びケース70の回転角を保持した状態で、アクチュエータ50Bを駆動させることにより、退避状態にあったガイド部材33Aが挟持状態になる。続いて、電気モータ24Aの通電が停止されると、回転軸24aA及びケース70が制動力減少方向Y2に回転する。すると、ケース70の回転によって、制動力減少方向Y2に応じた方向にガイド部材33Aが変位する。その結果、ケース70とガイド部材33とによってガイド部材33Aを挟持する力が大きくなる。これにより、ケース70及び回転軸24aAの制動力減少方向Y2への更なる回転が停止される。したがって、制動力を保持できる。
(変更例)
上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態において、ロック部材35には、回転部材31に設けられている凸部31aを嵌合可能な凹部35aを設けなくてもよい。この場合、例えばロック部材35の第1面351に凸部31aが接触した際にロック部材35が弾性変形するように、ロック部材35を弾性体で構成してもよい。
・第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態において、回転部材31に凸部31aを設けなくてもよい。この場合であっても、回転部材31とガイド部材33とでロック部材35を挟持する挟持力を大きくすることにより、回転部材31の制動力減少方向Y2への更なる回転を規制できる。
・第2実施形態において、制限壁34を設けなくてもよい。この場合であっても、回転部材31とガイド部材33との間に、ガイド部材33が通過できない部分を設けることにより、制動力減少方向Y2に応じた方向に規定位置を越えてロック部材35が変位することを制限できる。
また、ガイド部材33に、回転部材31とガイド部材33との間の隙間SPを通過できない部分を設けることにより、制動力減少方向Y2に応じた方向に規定位置を越えてロック部材35が変位することを制限できる。
・第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態において、ロック部材35は、第1面351と第2面352との間隔が基端部353に向かうにつれて広くなる部分を有していなくてもよい。
・第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態において、ガイド面331は、ガイド部材33と回転部材31との間隔を制動力減少方向Y2に向かうにつれて短くする部分を有していなくてもよい。
・ロック装置30として、図11に示すような構造の装置を採用してもよい。ロック装置30のアクチュエータ50Bは、電磁ソレノイド51を備えている。電磁ソレノイド51は、電磁コイル53への通電によって進退移動する軸部材52Bを有している。軸部材52Bには、ロック部材35が揺動自在な状態で連結されている。例えば、軸部材52は、ピン41Aを介してロック部材35を支持する。ピン41Aは、電気モータ24の回転軸24aと同じ方向に延びている。ピン41Aは、軸部材52の先端部に固定されている。一方、ピン41Aは、図11に矢印で示す方向に揺動自在な状態でロック部材35を支持している。
ロック部材35によって回転部材31の制動力減少方向Y2の回転を規制している状態でアクチュエータ50の電磁コイル53への通電が停止される。この状態では回転部材31とガイド部材33とでロック部材35を挟持する力である挟持力が大きいため、軸部材52Bと、軸部材52Bに連結されているロック部材35との退避方向Z2への移動を規制できる。すなわち、制動力を保持できる。
・第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態において、回転部材として複数のギア25aを使用してもよい。これにより、回転部材31を複数のギア25aと別に設ける必要がないため、制動装置の小型化を図ることができる。なお、複数のギア25aを回転部材として使用する場合、電気モータ24の回転が減速される前の部分を回転部材として使用することにより、電気モータ24の回転が減速された後の部分を回転部材として使用したときよりもトルクが小さく、回転部材の回転を止めやすいため好ましい。
・第1実施形態、第2実施形態及び第3実施形態では、電気モータ24の回転に応じて回転する部材であれば、回転軸24a以外の他の部材に回転部材31を取り付けてもよい。例えば、シャフト部材25bに回転部材31を取り付けてもよい。
・制動装置は、図1に示した制動装置20以外の他の構成のものであってもよい。例えば、制動装置は、電気モータの駆動に応じた液圧を発生する電動シリンダを備えた装置であってもよい。電気モータの駆動に応じて回転する回転部材の制動力減少方向への回転をロック部材によって規制すると、電動シリンダのシリンダ室の容積を拡大する方向へのピストンの移動を規制できる。これにより、液圧を保持することができ、ひいては車両の制動力を保持できる。
20…制動装置
24,24A…電気モータ
24a,24Aa…回転軸
31…回転部材
311…周面
31a,35b…凸部
31b,35a…凹部
33,33A…ガイド部材
331,331A…ガイド面
34…制限壁(制限部の一例)
35,35A…ロック部材
351…第1面
352…第2面
353…基端部
354…先端部
50,50A,50B…アクチュエータ
52,52B…軸部材(変位部材の一例)
52A…直動部材(変位部材の一例)
70…ケース(回転部材の一例)
100,100B…移動装置
SP…隙間

Claims (7)

  1. 電気モータを動力源として制動力を車両に付与する制動装置であって、
    前記電気モータにより回転駆動され、前記制動力が増大する際の回転方向である制動力増大方向、及び、前記制動力が減少する際の回転方向である制動力減少方向に回転する回転部材と、
    前記回転部材から離れて配置されているガイド部材と、
    前記回転部材が回転する際には前記回転部材と前記ガイド部材とに挟持される位置である挟持位置と、前記回転部材が回転したとしても前記回転部材と前記ガイド部材とに挟持されない位置である退避位置とに移動可能に構成されているロック部材と、
    前記挟持位置と前記退避位置とに前記ロック部材を移動させる移動装置と、を備え、
    前記ロック部材が前記挟持位置に位置する状態で前記回転部材を前記制動力減少方向に回転させると、前記回転部材と前記ガイド部材とに前記ロック部材が挟持され、前記回転部材と前記ガイド部材とで当該ロック部材を挟む力が大きくなり、前記回転部材の前記制動力減少方向への更なる回転を停止させる
    制動装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記回転部材の回転径方向外側に、前記回転部材に対向して配置されており、
    前記ロック部材が前記挟持位置に位置する場合、前記回転部材の回転径方向外側において前記回転部材と前記ガイド部材との間に前記ロック部材が位置し、前記ロック部材が前記回転部材と前記ガイド部材との双方に接触する
    請求項1に記載の制動装置。
  3. 前記ガイド部材は、前記回転部材との間隔が前記制動力減少方向に向けて狭くなるように設けられている
    請求項2に記載の制動装置。
  4. 前記挟持位置から前記退避位置に向けて前記ロック部材が移動する方向を所定方向としたとき、前記ロック部材は、前記回転部材と前記ガイド部材との間における当該ロック部材の幅が前記所定方向に向けて広くなるように形成されている
    請求項2又は請求項3に記載の制動装置。
  5. 前記回転部材の前記制動力減少方向への回転によって前記ロック部材が前記回転部材と前記ガイド部材とに挟持された状態で移動する際の当該ロック部材の移動量を制限する制限部を備える
    請求項1~請求項4のうち何れか一項に記載の制動装置。
  6. 前記移動装置は、通電によって作動するアクチュエータを備え、
    前記アクチュエータは、当該アクチュエータへの通電によって変位する変位部材を有し、
    前記ロック部材は、前記変位部材に対して相対変位が可能である
    請求項1~請求項5のうち何れか一項に記載の制動装置。
  7. 前記回転部材及び前記ロック部材のうち、一方には凸部が設けられており、他方には前記凸部が嵌合可能な凹部が設けられている
    請求項1~請求項6のうち何れか一項に記載の制動装置。
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