JP2023024080A - 速度推定システム、路面評価システム、コンピュータプログラム、速度推定方法、及び路面評価方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、速度推定システム、路面評価システム、コンピュータプログラム、速度推定方法、及び路面評価方法に関する。
移動体の移動速度を、全地球測位システム(GPS)により計測された移動体の位置に基づいて算出する技術が知られている。移動体の例には、四輪自動車等の車両が含まれる。移動体に搭載される電子機器は、移動体又は電子機器に搭載されたGPS受信機を用いて測位し、計測された位置の変化に基づき移動体の移動速度を算出する。移動体又は電子機器に搭載された加速度センサにより計測される加速度の積分に基づき、移動体の移動速度を算出する技術も知られている。
電子機器の例には、四輪自動車等の車両に搭載されるドライブレコーダ、及び、速度表示用のアプリケーションプログラムがインストールされたスマートフォンが含まれる。これらの電子機器では、上記した方法で移動速度が算出され得る。
正確な移動速度の情報を必要とする技術として、車両が走行する道路の路面の凹凸を評価する技術も知られている。車両は、路面の凹凸に応じて鉛直方向に振動するが、振動は、車両重量やサスペンションの減衰定数等の車両構造及び車両の走行速度の影響を受ける。
路面の凹凸を評価する従来システムは、車両の鉛直方向の振動情報と、車両の走行速度とに基づいて、路面の凹凸を評価する(例えば特許文献1,2参照)。路面の凹凸の評価指標として、国際ラフネス指数(IRI)が知られており、路面評価は、例えばIRIを算出することにより実現される。
路面評価に必要な車両の走行速度を取得するために、車軸の回転数に基づいて車両の走行速度を算出する車載速度計から速度データを取得することが考えられる。この場合には、データ取得のための設備を外付けする必要があり、路面評価手順が煩雑である。
GPSを用いて計測される位置には誤差が含まれる。従って、計測された位置の変化により算出される速度であるGPS速度にも誤差が含まれる。従来では、この誤差の影響を抑えるために、GPS速度に対して移動平均処理を加えることが行われている。
しかしながら、GPS速度に対して移動平均処理を加えると、速度の時間分解能が損なわれる。すなわち、短時間の速度変化に関する識別能力が失われ、変動する速度の極小値及び極大値の情報が損なわれる。
一方、加速度センサにより計測される加速度から、移動体の速度を算出する手法は、加
速度を積分する過程で、加速度センサの誤差が累積されて、時間経過と共に、速度誤差が大きくなるという欠点を有する。
速度を積分する過程で、加速度センサの誤差が累積されて、時間経過と共に、速度誤差が大きくなるという欠点を有する。
すなわち、従来技術では、高精度で時間分解能の高い移動体の移動速度を、GPSや加速度センサを用いて算出することができない。一方、上記したような路面の凹凸評価システムにおける高精度なIRIの算出には、高い時間分解能を有する高精度な車両の走行速度の情報が必要である。
そこで、本開示は、移動体の速度に関し、高い時間分解能を有する高精度な速度を算出可能な技術の提供を目的の一つとしている。
本開示の一側面によれば、速度推定システムが提供される。速度推定システムは、情報取得部と、第一速度算出部と、第二速度算出部と、誤差推定部と、速度推定部と、を備える。
情報取得部は、全地球測位システム(GPS)により計測される移動体の位置、及び、加速度センサにより計測される移動体の加速度に関して、計測された複数の時点のそれぞれにおける位置及び加速度の情報を取得するように構成される。
第一速度算出部は、位置の時間変化に基づき移動体の速度を算出するように構成される。第二速度算出部は、加速度の時間変化に基づき移動体の速度を算出するように構成される。
第一速度算出部は、位置の時間変化に基づき移動体の速度を算出するように構成される。第二速度算出部は、加速度の時間変化に基づき移動体の速度を算出するように構成される。
誤差推定部は、第一速度算出部により算出された速度である第一速度V1と、第二速度算出部より算出された速度である第二速度V2との差(V2-V1)を、ローパスフィルタに入力し、第二速度V2に含まれる誤差成分の推定値として、ローパスフィルタの出力を取得するように構成される。
速度推定部は、第二速度V2から、第二速度V2に含まれる誤差成分の推定値を減算することにより、移動体の真の速度の推定値である速度推定値を算出するように構成される。
速度は、位置の微分に対応する。従って、GPSにより計測された位置に誤差が含まれる場合、位置に基づいて算出される速度には、比較的高い周波数の誤差成分が含まれる。また、速度は、加速度の積分に対応する。従って、加速度センサにより計測された加速度に誤差が含まれる場合、加速度に基づいて算出される速度には、加速度に含まれる誤差成分の累積に対応する比較的低い周波数の誤差成分が含まれる。
すなわち、第一速度V1は、移動体の真の速度に、比較的高い周波数の誤差成分EHが含まれる速度計測値に対応し、第二速度V2は、移動体の真の速度に、比較的低い周波数の誤差成分ELが含まれる速度計測値に対応する。速度の差(V2-V1)は、誤差成分の差(EL-EH)に対応し、ローパスフィルタの出力は、誤差成分ELに近似する。
従って、第二速度からローパスフィルタの出力を減算することによれば、移動体の真の速度を高精度に推定することができる。しかも、この推定によれば、誤差成分にローパスフィルタを適用するため、速度の高周波数成分に関する情報劣化が生じないように、第一速度及び第二速度を用いて、真の速度を推定することができる。従って、本開示の一側面によれば、移動体の速度に関して、高い時間分解能を有する高精度な速度を算出可能である。
本開示の一側面によれば、移動体の位置を計測するためのGPS受信機、及び加速度センサが、速度推定システムに搭載され、全体として電子機器を構成し得る。
本開示の一側面によれば、上述した速度推定システムと、路面評価部と、を備える路面評価システムが提供されてもよい。速度推定システムは、路面を走行する車両の走行速度の推定値として、上述の速度推定値を算出するように構成され得る。
路面評価部は、速度推定システムにより算出された速度推定値と、車両の鉛直方向の振動情報とに基づき、車両が走行する路面の凹凸に関する評価指標を算出するように構成され得る。高精度で時間分解能の高い速度推定値に基づけば、路面の凹凸に関する評価指標を高精度に算出可能である。
本開示の一側面によれば、上述した速度推定システムにおける情報取得部、第一速度算出部、第二速度算出部、誤差推定部、及び速度推定部としての機能を、コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラムが提供されてもよい。
本開示の一側面によれば、速度推定方法が提供されてもよい。速度推定方法は、コンピュータにより実行され得る。速度推定方法は、全地球測位システム(GPS)により計測される移動体の位置に基づき、移動体の速度を算出することと、加速度センサにより計測される移動体の加速度に基づき、移動体の速度を算出することと、位置に基づき算出された移動体の速度である第一速度V1と、加速度に基づき算出された移動体の速度である第二速度V2との差(V2-V1)を、ローパスフィルタに入力し、第二速度V2に含まれる誤差成分の推定値として、ローパスフィルタの出力を取得することと、第二速度V2から誤差成分の推定値を減算することにより、移動体の真の速度の推定値を算出することと、を含み得る。
この速度推定方法によれば、移動体の速度に関して、高い時間分解能を有する高精度な速度を算出可能である。
本開示の一側面によれば、路面評価方法が提供されてもよい。路面評価方法は、上述の速度推定方法に従って移動体の真の速度の推定値を算出することによって、路面を走行する車両の走行速度の推定値を算出することと、車両の走行速度の推定値と、車両の鉛直方向の振動情報とに基づいて、車両が走行する路面の凹凸に関する評価指標を算出することと、を含み得る。
この路面評価方法によれば、高精度で時間分解能の高い車両の走行速度の情報に基づいて、路面の凹凸に関する評価指標を高精度に算出可能である。
以下に本開示の例示的実施形態を、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2に示す本実施形態の携帯型の電子機器10は、電子機器10内にインストールされたコンピュータプログラムを、移動体の例である車両1に設置された環境で実行することにより、車両1の走行速度に関する速度推定システム30、及び、車両1が走行する道路に関する路面評価システム50として機能する。
図1及び図2に示す本実施形態の携帯型の電子機器10は、電子機器10内にインストールされたコンピュータプログラムを、移動体の例である車両1に設置された環境で実行することにより、車両1の走行速度に関する速度推定システム30、及び、車両1が走行する道路に関する路面評価システム50として機能する。
電子機器10の例には、スマートフォン及びタブレット端末が含まれる。電子機器10は、例えばユーザにより車室内に持ち込まれ、車両1の走行中でも車室内で静止した状態にあるように、ダッシュボードDB上に載置される。あるいは、電子機器10は、汎用又は専用のホルダを介して、車室内で車両1に固定される。
図2に示すように電子機器10は、プロセッサ11と、メモリ13と、ストレージ15と、ユーザインタフェース17と、通信インタフェース19と、GPS受信機21と、加速度センサ23とを備える。
プロセッサ11は、コンピュータプログラムに従う処理を実行することにより、各種機能を実現する。メモリ13は、RAMを備え、プロセッサ11による処理実行時に作業領域として使用される。
ストレージ15は、例えばフラッシュメモリにより構成され、各種コンピュータプログラム及びデータを記憶する。ストレージ15は、具体的には、プロセッサ11に速度推定システム30及び路面評価システム50としての機能を実現させるためのコンピュータプログラムを記憶する。コンピュータプログラムは、例えば外部のサーバ装置から提供され、電子機器10内にインストールされる。
ユーザインタフェース17は、ユーザに対する情報表示用のディスプレイ及びユーザからの操作を受け付けるためのディスプレイ上のタッチパネルを備える。通信インタフェース19は、セルラー網や無線LAN等の通信ネットワークを通じて、外部装置と通信可能に構成される。
GPS受信機21は、全地球測位システム(GPS)を構成するGPS衛星からの衛星信号に基づき、GPS受信機21の位置、換言すれば電子機器10の位置を計測し、計測された位置Pを出力するように構成される。計測される位置Pは、電子機器10が車両1に固定されている場合、車両1の位置Pに対応する。
加速度センサ23は、三軸加速度センサであり、加速度センサ23の三次元加速度、換言すれば電子機器10の三次元加速度を計測し、計測された三次元加速度に基づき、鉛直方向加速度Av及び水平方向加速度Ahを出力するように構成される。鉛直方向加速度Av及び水平方向加速度Ahは、電子機器10が車両1に固定されている場合、車両1の鉛直方向加速度Av及び水平方向加速度Ahに対応する。
プロセッサ11は、上記コンピュータプログラムの実行によって、図3に示す速度推定システム30、及び、路面評価システム50として機能する。速度推定システム30は、GPS速度算出部31と、ACC速度算出部33と、差分算出部35と、誤差推定部37と、速度推定部39とを備える。路面評価システム50は、速度推定システム30に加えて、振動分析部51と、路面評価部55とを備える。
すなわち、プロセッサ11は、コンピュータプログラムの実行により、GPS速度算出
部31と、ACC速度算出部33と、差分算出部35と、誤差推定部37と、速度推定部39と、振動分析部51と、路面評価部55として機能する。
部31と、ACC速度算出部33と、差分算出部35と、誤差推定部37と、速度推定部39と、振動分析部51と、路面評価部55として機能する。
GPS速度算出部31は、GPS受信機21により計測された対象期間の各時点における位置Pを微分処理することにより、位置Pの時間変化に基づく、対象期間の各時点における電子機器10の水平方向移動速度V1を算出する。二地点間の移動距離は、各地点の位置Pから例えばヒュベニ(Hubeny)の式を用いて算出され得る。ここでいう対象期間は、路面評価のために必要な情報を収集する期間であり、電子機器10が車両1に持ち込まれ、車両1が走行している期間に対応する。
以下では、GPS受信機21により計測された位置Pの時間変化に基づいて算出される電子機器10の水平方向移動速度V1のことを、GPS速度V1と表現する。GPS速度V1は、電子機器10が車室内で静止している状態にあることを前提とすれば、車両1の走行速度に対応する。
ACC速度算出部33は、加速度センサ23により計測された対象期間の各時点における水平方向加速度Ahを積分処理することにより、水平方向加速度Ahの時間変化に基づく、対象期間の各時点における電子機器10の水平方向移動速度V2を算出する。
以下では、水平方向加速度Ahの積分に基づいて算出される電子機器10の水平方向移動速度V2のことを、ACC速度V2と表現する。ACC速度V2もまた、電子機器10が車室内で静止している状態にあることを前提とすれば、車両1の走行速度に対応する。
差分算出部35は、ACC速度算出部33により算出されたACC速度V2と、GPS速度算出部31により算出されたGPS速度V1とを取得する。差分算出部35は更に、ACC速度V2とGPS速度V1との差E=V2-V1を、対象期間の各時点について算出し、算出した各時点の差Eを、誤差推定部37に入力する。
誤差推定部37は、ローパスフィルタ38を備える。誤差推定部37は、差分算出部35から入力される差Eの時系列データを、ローパスフィルタ38に入力することにより、各時点のACC速度V2に含まれる誤差成分N_ACCを推定するように構成される。
ローパスフィルタ38は、差Eの高周波成分を減衰させ、低周波成分を通過させるように構成される。ローパスフィルタ38は、例えば、カットオフ周波数0.3HzのチェビシェフII型フィルタとして設計される。
ローパスフィルタ38の出力に、フィルタ位相特性による遅延が生じないように、誤差推定部37は、差Eの時系列データを、時間反転して、ローパスフィルタ38に二回入力する。すなわち、差Eの時系列データは、一度ローパスフィルタ38に通された後、時間反転されて、ローパスフィルタ38に再入力される。
これにより、誤差推定部37は、ローパスフィルタ38の出力として、高周波成分が減衰した差E(以下、差LPF(E)と表現する)であって、位相特性による遅延を実質含まない差LPF(E)の時系列データを、ローパスフィルタ38から取得する。
誤差推定部37は、当該時系列データに含まれる各時点の差LPF(E)を、対応する時点のACC速度V2に含まれる誤差成分N_ACCの推定値N2として出力する。
ここで、差LPF(E)の技術的意味について説明する。GPS速度V1及びACC速度V2は、GPS速度V1に含まれる誤差成分N_GPS及びACC速度V2に含まれる
誤差成分N_ACCを加味し、次のように表すことができる。
誤差成分N_ACCを加味し、次のように表すことができる。
V1=V0+N_GPS
V2=V0+N_ACC
V0は、GPS速度V1及びACC速度V2に対応する電子機器10の水平方向移動速度の真値を表す。
V2=V0+N_ACC
V0は、GPS速度V1及びACC速度V2に対応する電子機器10の水平方向移動速度の真値を表す。
従って、ローパスフィルタ38通過前の差E=V2-V1は、誤差成分N_GPS,N_ACCを用いて次のように表すことができる。
E=N_ACC-N_GPS
E=N_ACC-N_GPS
ここで、誤差成分N_ACCは、誤差成分N_GPSよりも比較的低周波の誤差成分である。一方、誤差成分N_GPSは、誤差成分N_ACCよりも比較的高周波の誤差成分である。
誤差成分N_ACCは、加速度センサ23により計測される水平方向加速度Ahに含まれる誤差に起因する。ACC速度V2は、水平方向加速度Ahの積分により算出されることから、ACC速度V2の誤差成分N_ACCは、水平方向加速度Ahの誤差成分の積分に対応する。すなわち、誤差成分N_ACCは、長時間にわたる誤差の累積に対応するトレンド成分であり、低周波の誤差成分である。
一方、誤差成分N_GPSは、GPS受信機21により計測される位置Pに含まれる誤差に起因する。GPS速度V1は、位置Pの微分に対応することから、誤差成分N_GPSは、位置Pに含まれる誤差成分の変動に対応した高周波成分として現れる。
このように、誤差成分N_ACC及び誤差成分N_GPSは、互いに主成分の周波数帯の異なる誤差成分である。従って、適切なカットオフ周波数を有するローパスフィルタ38に差Eを入力すると、差Eからは、GPS速度V1に関する誤差成分N_GPSだけが選択的に除去される。これにより、ローパスフィルタ38の出力に対応する差LPF(E)は、ACC速度V2の誤差成分N_ACCに近似する。
LPF(E)≒N_ACC
この原理を利用して、誤差推定部37は、差LPF(E)の時系列データに含まれる各時点の差LPF(E)を、対応する時点のACC速度V2に含まれる誤差成分N_ACCの推定値N2として出力する。
この原理を利用して、誤差推定部37は、差LPF(E)の時系列データに含まれる各時点の差LPF(E)を、対応する時点のACC速度V2に含まれる誤差成分N_ACCの推定値N2として出力する。
速度推定部39は、対象期間の各時点におけるACC速度V2の誤差成分N_ACCの推定値N2を、対応する時点のACC速度V2から減算することにより、電子機器10の水平方向速度の真値V0の推定値である速度推定値Vaを算出する。
Va=V2-N2
算出された各時点での速度推定値Vaは、車両1の走行速度として、GPS受信機21により計測された対応する時点の位置Pと共に路面評価システム50の路面評価部55に入力される。
算出された各時点での速度推定値Vaは、車両1の走行速度として、GPS受信機21により計測された対応する時点の位置Pと共に路面評価システム50の路面評価部55に入力される。
路面評価システム50の振動分析部51は、加速度センサ23から入力される鉛直方向加速度Avに基づいて、鉛直方向振動の振幅及び周波数を含む車両1の振動を説明する振動情報を生成し、路面評価部55に入力する。
路面評価部55は、車両1の走行速度と、振動分析部51から入力される振動情報と、
予め与えられた車両1の振動モデルと、に基づいて、車両1が走行する道路の各地点での路面の凹凸に関する評価指標である国際ラフネス指数(IRI)を算出する。IRIの算出するための振動モデルの構築については、既知の技術を活用することができる。振動モデルは、車両重量やサスペンションの減衰係数などの車両1の構造パラメータを含む。
予め与えられた車両1の振動モデルと、に基づいて、車両1が走行する道路の各地点での路面の凹凸に関する評価指標である国際ラフネス指数(IRI)を算出する。IRIの算出するための振動モデルの構築については、既知の技術を活用することができる。振動モデルは、車両重量やサスペンションの減衰係数などの車両1の構造パラメータを含む。
路面評価部55は更に、算出したIRIを、対応する時点の位置情報と関連付けて記録した路面データRDを生成する。路面データRDは、例えば、通信インタフェース19を介して、外部装置に送信される。これにより、外部装置では、複数の車両から収集された路面データRDが蓄積される。路面データRDは、例えば道路ネットワークの保守管理に利用され得る。
ここで、図4を用いて、本実施形態で算出される速度推定値Vaの精度及び時間分解能を説明する。図4は、車両1の走行速度に関する時間対速度のグラフであり、真の速度を実線で示し、GPS受信機21から得られた位置に基づく車両1の走行速度を一点鎖線で示す。更に、図4は、一点鎖線の走行速度にローパスフィルタを適用して得られた高周波成分除去後の走行速度を二点鎖線で示し、実施形態の手法で算出された速度推定値Vaを破線で示す。
なお、実線で示される真の速度は、実際には、車両1のOBD(オンボードダイアグノーシス)端子を通じて車両1内のECUから取得した車速を曲線補間して算出される速度に対応する。
図4の一点鎖線で示される走行速度は、GPS受信機21から得られた位置Pにヒュベニ(Hubeny)の式を適用して算出される移動距離の単位時間当たりの変化に対応する。図4の二点鎖線で示される走行速度の算出に用いられる上記ローパスフィルタは、チェビシェフII型のローパスフィルタであり、カットオフ周波数0.3Hzのローパスフィルタである。
図4は、車両1が減速し、再加速する過程での速度の時間変化を示している。図4からから理解できるように、GPS速度V1にローパスフィルタを適用して得られる高周波成分除去後のGPS速度V1は、35秒付近にある真の極小値を正確に表さない。
35秒付近では、真の速度が時速約5kmであるところ、高周波成分除去後のGPS速度V1は、時速約7.5kmを示しており、真の速度に対して約50%の誤差を含む。すなわち、GPS速度V1にローパスフィルタを適用する手法では、時間的に細かな車両1の速度変動を捉えることができない。
これに対し、本実施形態の手法で算出される速度推定値Va(図4における破線)は、真の極小値を精度よく捉えている。高精度で高い時間分解能を有する速度推定値Vaは、IRIの適切な算出に役立ち、正確な路面評価に貢献する。
本開示者らは、本実施形態の手法が有意義であることを、更に別の比較実験により確認している。本実施形態と比較される別手法の例は、以下に詳細を説明する第一比較例から第三比較例である。
<第一比較例>
第一比較例の推定手法は、次の通りである。
(1)図5Aに示すように、GPS速度V1をローパスフィルタに通して誤差成分N_GPSが減衰したGPS速度V1であるGPS速度LPF(V1)を得る。
第一比較例の推定手法は、次の通りである。
(1)図5Aに示すように、GPS速度V1をローパスフィルタに通して誤差成分N_GPSが減衰したGPS速度V1であるGPS速度LPF(V1)を得る。
(2)図5Aに示すように、ACC速度V2をハイパスフィルタに通して誤差成分N_ACCが減衰したACC速度V2であるACC速度HPF(V2)を得る。
(3)GPS速度LPF(V1)とACC速度HPF(V2)との重み付け平均により、真値V0の推定値Va1=αLPF(V1)+(1-α)HPF(V2)を算出する。推定値Va1が、上記実施形態の速度推定値Vaと比較される値である。
<第二比較例>
第二比較例の推定手法は、次の通りである。
(1)図5Bに示すように、GPS速度V1とACC速度V2との差(V1-V2)を算出し、差(V1-V2)をカルマンフィルタに通して誤差成分N_GPSの推定値N1を得る。
第二比較例の推定手法は、次の通りである。
(1)図5Bに示すように、GPS速度V1とACC速度V2との差(V1-V2)を算出し、差(V1-V2)をカルマンフィルタに通して誤差成分N_GPSの推定値N1を得る。
(2)GPS速度V1を誤差成分N_GPSの推定値N1で減算して、真値V0の推定値Va2=V1-N1を算出する。推定値Va2が、上記実施形態の速度推定値Vaと比較される値である。
<第三比較例>
第三比較例の推定手法は、次の通りである。
(1)図5Bに示すように、GPS速度V1とACC速度V2との差(V1-V2)を算出し、差(V1-V2)をパーティクルフィルタに通して誤差成分N_GPSの推定値N1を得る。
第三比較例の推定手法は、次の通りである。
(1)図5Bに示すように、GPS速度V1とACC速度V2との差(V1-V2)を算出し、差(V1-V2)をパーティクルフィルタに通して誤差成分N_GPSの推定値N1を得る。
(2)GPS速度V1を誤差成分N_GPSの推定値N1で減算して、真値V0の推定値Va3=V1-N1を算出する。推定値Va3が、上記実施形態の速度推定値Vaと比較される値である。
以下に示す表は、真値V0に対する速度推定誤差に関し、所定期間における誤差の二乗平均及び絶対値平均を示す。速度推定は、車両1が約40km/hまで加速し、その後、直ちに減速する車両1の加減速運動時の車両1の走行速度について行われた。
表頭「GPS」のカラムは、所定期間におけるGPS速度V1の真値V0からの誤差の二乗平均及び絶対値平均を示し、表頭「GPS+移動平均」のカラムは、GPS速度V1の移動平均の真値V0からの誤差の二乗平均及び絶対値平均を示す。
表頭「第一比較例」「第二比較例」「第三比較例」「本実施形態」の各カラムは、順に、所定期間における推定値Va1,Va2,Va3,Vaの真値V0からの誤差の二乗平均及び絶対値平均を示す。
表から理解できるように、GPS速度V1及びGPS速度V1の移動平均のような単純な速度推定だけではなく、第一から第三比較例と比較しても、本実施形態の速度推定手法は、速度の推定精度が高い。カルマンフィルタやパーティクルフィルタを用いた第二及び第三比較例は、誤差分布がガウス分布であるという仮定が組み込まれていることが十分な精度向上に至らない原因であると考えられる。
以上、本実施形態の電子機器10について説明したが、本実施形態によれば、車両1とは独立した電子機器10を車室内に持ち込んで、車室内に電子機器10を設置し、車両1を運転する程度で、電子機器10を通じて、路面の凹凸に関する情報を収集することができる。すなわち、本実施形態の電子機器10は、専用車で路面評価する技術や、車両内のECUやセンサ等からケーブルを通じてデータ収集する技術よりも簡単に路面評価を行うことができる点で、大変優れている。
本開示が、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の態様を採り得ることは言うまでもない。例えば、上記実施形態の速度推定技術は、路面評価への適用に限定されない。電子機器10の移動履歴を記録するために、速度推定値Vaは、算出されてもよい。ドライブレコーダやサイクルメータでの速度表示に、上記実施形態の速度推定技術は活用されてもよい。
上記実施形態の速度推定技術は、車両1とは独立した電子機器10が搭載するGPS受信機21及び加速度センサ23を用いて電子機器10の速度推定を行うことにより、車両1の速度推定を行うものである。しかしながら、電子機器10は、内蔵のGPS受信機21及び加速度センサ23ではない車両1に固定された外部のGPS受信機及び加速度センサから取得した情報に基づいて車両の走行速度を推定するように構成されてもよい。
上記実施形態において電子機器10の単体で実現される速度推定は、電子機器10とサーバ装置との連携によって実現されてもよい。例えば、電子機器10は、サーバ装置に、GPS受信機21により計測された位置及び加速度センサ23により計測された加速度の情報を提供してもよい。サーバ装置は、提供された情報に基づいて、電子機器10と同様の手法で、電子機器10の速度推定値Vaを、車両1の走行速度として算出してもよい。
すなわち、車両外の電子機器によって、本開示の速度推定システム及び路面評価システムとしての機能が実現されてもよい。
車両1に搭載される電子機器10では、位置P、水平方向加速度Ah、及び鉛直方向加速度Avの記録のみが行われてもよい。この記録データが、パーソナルコンピュータに取り込まれて、パーソナルコンピュータによりGPS速度算出部31と、ACC速度算出部
33と、差分算出部35と、誤差推定部37と、速度推定部39と、振動分析部51と、路面評価部55としての機能が実現されてもよい。
33と、差分算出部35と、誤差推定部37と、速度推定部39と、振動分析部51と、路面評価部55としての機能が実現されてもよい。
図6に示す変形例によれば、車両1には、GPS受信機61と、加速度センサ63と、データ記録部65とを備える計測システム60が搭載される。第一例によれば、車両1に搭載された電子機器10が、データ記録部65として機能し得る。第二例によれば、車両1に搭載された電子機器10が、計測システム60として機能し得る。
第一例によれば、GPS受信機61及び加速度センサ63は、電子機器10とは別に車両1に搭載され、電子機器10に有線又は無線接続されたGPS受信機及び加速度センサであり得る。第二例によれば、GPS受信機61及び加速度センサ63は、電子機器10に搭載されたGPS受信機21及び加速度センサ23であり得る。第一例及び第二例によれば、電子機器10のプロセッサ11、メモリ13、及びストレージ15が、データ記録部65として機能し得る。
ストレージ15は、データ記録部65の主な機能をプロセッサ11に実現させるためのコンピュータプログラムを記憶することができ、更に、車両1の位置及び加速度に関する計測データMDの記録に使用され得る。この例において、電子機器10には、速度推定システム30及び路面評価システム50としての機能を実現するためのコンピュータプログラムがインストールされていなくてもよい。
データ記録部65は、計測データMDとして、GPS受信機61により計測された対象期間における各時点の位置Pの時系列データ、及び、加速度センサ63により計測された対象期間における各時点の水平方向加速度Ah及び鉛直方向加速度Avの時系列データを記録する。GPS受信機61及び加速度センサ63が車両1に固定されているとき、これらの時系列データが示す位置P、水平方向加速度Ah、及び鉛直方向加速度Avは、車両1の位置P、水平方向加速度Ah、及び鉛直方向加速度Avに対応する。
位置Pの時系列データは、各時点の位置Pにタイムコードが関連付けたデータであり得る。水平方向加速度Ah及び鉛直方向加速度Avの時系列データは、各時点の水平方向加速度Ah及び鉛直方向加速度Avにタイムコードが関連付けられたデータであり得る。タイムコードは、位置P、水平方向加速度Ah及び鉛直方向加速度Avの計測時刻を同一時間軸で示すコードであり得る。
本変形例によれば、データ記録部65又はストレージ15は、着脱可能な携帯型の記録メディアを備えていてもよく、計測データMDは、この記録メディアに記録され得る。あるいは、データ記録部65は、外部のクラウドサーバに、計測データMDをアップロードすることにより、計測データMDを記録してもよい。
本変形例によれば更に、車両1には搭載されないパーソナルコンピュータ70が、図7に示す情報取得部80と、GPS速度算出部81と、ACC速度算出部83と、差分算出部85と、誤差推定部87と、速度推定部89と、振動分析部91と、路面評価部95として機能する。
図6に示すパーソナルコンピュータ70は、プロセッサ71、メモリ73、ストレージ75、メディアリーダ76、ユーザインタフェース77、及び通信インタフェース79を備える。メディアリーダ76は、計測システム60から取り外された記録メディアを装着可能であり、装着された記録メディア内の計測データMDを読み取り可能である。
プロセッサ71は、ユーザインタフェース77を通じて入力されるユーザからの実行指
令に基づき、ストレージ75に記録されたコンピュータプログラムを実行することにより、図7に示す情報取得部80と、GPS速度算出部81と、ACC速度算出部83と、差分算出部85と、誤差推定部87と、速度推定部89と、振動分析部91と、路面評価部95として機能する。
令に基づき、ストレージ75に記録されたコンピュータプログラムを実行することにより、図7に示す情報取得部80と、GPS速度算出部81と、ACC速度算出部83と、差分算出部85と、誤差推定部87と、速度推定部89と、振動分析部91と、路面評価部95として機能する。
GPS速度算出部81、ACC速度算出部83、差分算出部85、誤差推定部87、速度推定部89、振動分析部91、及び、路面評価部95は、それぞれ、上述した電子機器10のGPS速度算出部31、ACC速度算出部33、差分算出部35、誤差推定部37、速度推定部39、振動分析部51、及び、路面評価部55と同様に機能し得る。
情報取得部80は、ユーザから指定された場所、特には記録メディア又はクラウドサーバから、計測データMDとして、位置Pの時系列データ、並びに、水平方向加速度Ah及び鉛直方向加速度Avの時系列データを取得する。
情報取得部80は、位置Pの時系列データを、GPS速度算出部81に入力し、水平方向加速度Ahの時系列データを、ACC速度算出部83に入力し、鉛直方向加速度Avの時系列データを、振動分析部91に入力する。
GPS速度算出部81は、位置Pの時系列データから特定される各時点の位置Pの微分により、位置Pの時間変化に基づいた各時点の車両1の第一速度V1を算出する。ACC速度算出部83は、水平方向加速度Ahの時系列データから特定される水平方向加速度Ahの積分により、水平方向加速度Ahの時間変化に基づいた各時点の車両1の第二速度V2を算出する。
差分算出部85は、ACC速度算出部83により算出されたACC速度V2と、GPS速度算出部81により算出されたGPS速度V1との差E=V2-V1を、対象期間の各時点について算出し、算出した各時点の差Eを、誤差推定部87に入力する。
誤差推定部87は、差分算出部85から入力される差Eの時系列データを、ローパスフィルタ88に入力する。ローパスフィルタ88は、上述のローパスフィルタ38と同様に構成される。誤差推定部37は、ローパスフィルタ88の出力である差LPF(E)の時系列データに含まれる各時点の差LPF(E)を、対応する時点のACC速度V2に含まれる誤差成分N_ACCの推定値N2として出力する。
速度推定部89は、対象期間の各時点におけるACC速度V2の誤差成分N_ACCの推定値N2を、対応する時点のACC速度V2から減算することにより、車両1の水平方向速度、すなわち車両1の走行速度に関する速度推定値Vaを算出する。
振動分析部91は、鉛直方向加速度Avの時系列データに基づいて車両1の振動情報を生成し、路面評価部95に入力する。路面評価部95は、速度推定部89から入力される車両1の走行速度に関する速度推定値Vaと、振動分析部51から入力される振動情報と、車両1の振動モデルと、に基づいて、IRIを算出し、算出したIRIを、対応する時点の位置情報と関連付けて記録した路面データRDを生成する。
こうした変形例によれば、既存のスマートフォン等の電子機器を用いて計測システム60を構築し、低コストに高精度な速度推定及び路面評価を実現可能である。
更なる別例として、GPS速度V1及びACC速度V2の記録が車両1に搭載された電子機器10にて行われ、この記録データがパーソナルコンピュータに取り込まれて、パーソナルコンピュータにより差分算出部35と、誤差推定部37と、速度推定部39と、振
動分析部51と、路面評価部55としての機能が実現されてもよい。
動分析部51と、路面評価部55としての機能が実現されてもよい。
この他、本開示の速度推定技術は、三次元速度の推定に適用されてもよい。本開示の速度推定技術は、四輪自動車及び二輪自動車等の自動車にかぎらず、自転車及びドローンなどの種々の移動体の速度推定に用いられ得る。
上記実施形態における1つの構成要素が有する機能は、複数の構成要素に分散して設けられてもよい。複数の構成要素が有する機能は、1つの構成要素に統合されてもよい。上記実施形態の構成の一部は、省略されてもよい。上記実施形態の構成の少なくとも一部は、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換されてもよい。特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
1…車両、10…電子機器、11,71…プロセッサ、13,73…メモリ、15,75…ストレージ、17,77…ユーザインタフェース、19,79…通信インタフェース、21,61…GPS受信機、23,63…加速度センサ、30…速度推定システム、31,81…GPS速度算出部、33,83…ACC速度算出部、35,85…差分算出部、37,87…誤差推定部、38,88…ローパスフィルタ、39,89…速度推定部、50…路面評価システム、51,91…振動分析部、55,95…路面評価部、60…計測システム、65…データ記録部、70…パーソナルコンピュータ、76…メディアリーダ、80…情報取得部、MD…計測データ、RD…路面データ。
Claims (6)
- 全地球測位システム(GPS)により計測される移動体の位置、及び、加速度センサにより計測される前記移動体の加速度に関して、計測された複数の時点のそれぞれにおける前記位置及び前記加速度の情報を取得するように構成される情報取得部と、
前記位置の時間変化に基づき前記移動体の速度を算出するように構成される第一速度算出部と、
前記加速度の時間変化に基づき前記移動体の速度を算出するように構成される第二速度算出部と、
前記第一速度算出部により算出された速度である第一速度V1と、前記第二速度算出部より算出された速度である第二速度V2との差(V2-V1)を、ローパスフィルタに入力し、前記第二速度V2に含まれる誤差成分の推定値として、前記ローパスフィルタの出力を取得するように構成される誤差推定部と、
前記第二速度V2から前記誤差成分の推定値を減算することにより、前記移動体の真の速度の推定値である速度推定値を算出するように構成される速度推定部と、
を備える速度推定システム。 - 前記移動体の位置を計測するためのGPS受信機及び前記加速度センサが、前記速度推定システムに搭載されており、全体として電子機器を構成する請求項1記載の速度推定システム。
- 路面を走行する車両の走行速度の推定値として、前記速度推定値を算出するように構成される請求項1又は請求項2記載の速度推定システムと、
前記速度推定システムにより算出された前記速度推定値と、前記車両の鉛直方向の振動情報とに基づき、前記車両が走行する前記路面の凹凸に関する評価指標を算出するように構成される路面評価部と、
を備える路面評価システム。 - 請求項1又は請求項2記載の速度推定システムにおける前記情報取得部、前記第一速度算出部、前記第二速度算出部、前記誤差推定部、及び前記速度推定部としての機能を、コンピュータに実現させるためのコンピュータプログラム。
- コンピュータにより実行される速度推定方法であって、
全地球測位システム(GPS)により計測される移動体の位置に基づき、前記移動体の速度を算出することと、
加速度センサにより計測される前記移動体の加速度に基づき、前記移動体の速度を算出することと、
前記位置に基づき算出された前記移動体の速度である第一速度V1と、前記加速度に基づき算出された前記移動体の速度である第二速度V2との差(V2-V1)を、ローパスフィルタに入力し、前記第二速度V2に含まれる誤差成分の推定値として、前記ローパスフィルタの出力を取得することと、
前記第二速度V2から前記誤差成分の推定値を減算することにより、前記移動体の真の速度の推定値を算出することと、
を含む速度推定方法。 - コンピュータにより実行される路面評価方法であって、
請求項5記載の速度推定方法に従って前記移動体の真の速度の推定値を算出することによって、路面を走行する車両の走行速度の推定値を算出することと、
前記車両の走行速度の推定値と、前記車両の鉛直方向の振動情報とに基づいて、前記車両が走行する路面の凹凸に関する評価指標を算出することと、
を含む路面評価方法。
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