JP2023020823A - 検出装置及び表示装置 - Google Patents

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Daijuro Takano
光洋 菅原
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Abstract

Figure 2023020823000001
【課題】透過率の低下や製造歩留まりの低下を抑制することができる検出装置及び表示装置を提供する。
【解決手段】光電変換素子を備えた複数の検出素子が検出領域AAにマトリクス状に配列されたセンサ部と、センサ部に接触又は近接する被検出体を検出するタッチ検出期間と、前記被検出体の表面の凹凸を検出する指紋検出期間と、を有する検出部と、を備える。検出部は、タッチ検出期間において、検出領域に含まれる検出素子のうち、第1検出ピッチPtで並ぶ検出素子を用いて検出を行い、指紋検出期間において、検出領域に含まれる検出素子のうち、第1検出ピッチPtよりも小さい第2検出ピッチPfで並ぶ検出素子を用いて検出を行う。
【選択図】図11

Description

本発明は、検出装置及び表示装置に関する。
近年、個人認証等に用いられるセンサとして、光学式のセンサが知られている。光学式のセンサは、フォトダイオード等の受光素子が基板上に複数配列され、受光した光量に応じて出力される信号が変化する受光素子を有する。例えば、光学センサを表示パネルに内蔵して光学式タッチセンサ機能を備えた表示装置が開示されている(例えば、特許文献1)。
特開2009-181085号公報
例えば、タッチ検出用の静電容量型のセンサと個人認証等の生体情報(指紋)検出用の光学式センサとの双方を表示パネルに内蔵する場合、表示領域内に設ける配線数が多くなり、透過率の低下やパネルの製造歩留まりの低下を招く可能性がある。
本発明は、透過率の低下や製造歩留まりの低下を抑制することができる検出装置及び表示装置を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る検出装置は、光電変換素子を備えた複数の検出素子が検出領域にマトリクス状に配列されたセンサ部と、前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出するタッチ検出期間と、前記被検出体の表面の凹凸を検出する指紋検出期間と、を有する検出部と、を備え、前記検出部は、前記タッチ検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、第1検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行い、前記指紋検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、前記第1検出ピッチよりも小さい第2検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行う。
本開示の一態様に係る表示装置は、光電変換素子を備えた複数の検出素子が検出領域にマトリクス状に配列されたセンサ部と、前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出するタッチ検出期間と、前記被検出体の表面の凹凸を検出する指紋検出期間と、を有する検出部と、を備え、前記検出部は、前記タッチ検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、第1検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行い、前記指紋検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、前記第1検出ピッチよりも小さい第2検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行う。
図1は、実施形態に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。 図2は、変形例に係る照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。 図3は、実施形態に係る検出装置を示す平面図である。 図4は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図5は、複数の検出素子を示す回路図である。 図6は、検出期間における検出素子の動作例を示すタイミング波形図である。 図7は、検出期間におけるリセット制御信号の出力タイミングの一例を示すタイミングチャートである。 図8は、実施形態1に係る検出装置の検出素子と検出回路との接続例を示す図である。 図9は、実施形態1に係る検出装置の検出切替動作の一例を示すタイミングチャートである。 図10は、実施形態1に係る検出装置の第1期間における動作の一例を示す図である。 図11は、実施形態1に係る検出装置の第1期間から第2期間に移行する動作の一例を示す図である。 図12は、実施形態2に係る検出装置の検出素子と検出回路との接続例を示す図である。 図13は、実施形態2に係る検出装置の検出切替動作の一例を示すタイミングチャートである。 図14は、実施形態2に係る検出装置の第1期間の第1タッチ検出期間における動作の一例を示す図である。 図15は、実施形態2に係る検出装置の第1期間の第2タッチ検出期間から第2期間に移行する動作の一例を示す図である。 図16は、実施形態3に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。 図17は、実施形態3に係る表示装置の断面を模式的に示す断面図である。 図18は、実施形態3に係る表示装置の表示領域の画素と検出領域の受光素子との配置関係を模式的に示す平面図である。
発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、実施形態に係る検出装置を有する照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。図1に示すように、照明装置付き検出機器120は、検出装置1と、照明装置121と、カバーガラス122とを有する。検出装置1の表面に垂直な方向において、照明装置121、検出装置1、カバーガラス122の順に積層されている。本開示において、検出装置1は、受光した光量に応じて指Fgを検出する光学式センサである。
照明装置121は、光を照射する光照射面121aを有し、光照射面121aから検出装置1に向けて光L1を照射する。照明装置121は、バックライトである。照明装置121は、例えば、検出領域AAに対応する位置に設けられた導光板と、導光板の一方端又は両端に並ぶ複数の光源とを有する、いわゆるサイドライト型のバックライトであってもよい。光源として、例えば、所定の色の光を発する発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)が用いられる。また、照明装置121は、検出領域AAの直下に設けられた光源(例えば、LED)を有する、いわゆる直下型のバックライトであっても良い。また、照明装置121は、バックライトに限定されず、検出装置1の側方や上方に設けられていてもよく、指Fgの側方や上方から光L1を照射してもよい。
検出装置1は、照明装置121の光照射面121aと対向して設けられる。照明装置121から照射された光L1は、検出装置1及びカバーガラス122を透過する。検出装置1は、例えば、光反射型の生体センサであり、指Fgの表面で反射した光L2を検出することで、指Fgの表面の凹凸(例えば、指紋)を検出できる。又は、検出装置1は、指紋の検出に加え、指Fgの内部で反射した光L2を検出することで、生体に関する情報を検出してもよい。生体に関する情報は、例えば、静脈等の血管像や脈拍、脈波等である。照明装置121からの光L1の色は、検出対象に応じて異ならせてもよい。
カバーガラス122は、検出装置1及び照明装置121を保護するための部材であり、検出装置1及び照明装置121を覆っている。カバーガラス122は、例えばガラス基板である。なお、カバーガラス122はガラス基板に限定されず、樹脂基板等であってもよい。また、カバーガラス122が設けられていなくてもよい。この場合、検出装置1の表面に保護層が設けられ、指Fgは検出装置1の保護層に接する。
照明装置付き検出機器120は、照明装置121に換えて表示パネルが設けられていてもよい。表示パネルは、例えば、有機ELディスプレイパネル(OLED:Organic Light Emitting Diode)や無機ELディスプレイ(マイクロLED、ミニLED)であってもよい。或いは、表示パネルは、表示素子として液晶素子を用いた液晶表示パネル(LCD:Liquid Crystal Display)や、表示素子として電気泳動素子を用いた電気泳動型表示パネル(EPD:Electrophoretic Display)であってもよい。この場合であっても、表示パネルから照射された表示光が検出装置1を透過し、指Fgで反射された光L2に基づいて、指Fgの指紋や生体に関する情報を検出することができる。
図2は、変形例に係る照明装置付き検出機器の概略断面構成を示す断面図である。図2に示すように、照明装置付き検出機器120は、検出装置1の表面に垂直な方向において、検出装置1、照明装置121、カバーガラス122の順に積層されている。本変形例においても、照明装置121として、有機ELディスプレイパネル等の表示パネルを採用することができる。
照明装置121から照射された光L1は、カバーガラス122を透過した後、指Fgで反射する。指Fgで反射した光L2は、カバーガラス122を透過し、さらに、照明装置121を透過する。検出装置1は、照明装置121を透過した光L2を受光することで、指紋検出等、生体に関する情報を検出することができる。
図3は、実施形態に係る検出装置を示す平面図である。図3に示すように、検出装置1は、基板21と、センサ部10と、第1ゲート線駆動回路15Aと、第2ゲート線駆動回路15Bと、信号線選択回路16と、検出回路48と、制御回路102と、電源回路103と、を有する。
基板21には、配線基板110を介して制御基板101が電気的に接続される。配線基板110は、例えば、フレキシブルプリント基板やリジット基板である。配線基板110には、検出回路48が設けられている。制御基板101には、制御回路102及び電源回路103が設けられている。制御回路102は、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)である。制御回路102は、センサ部10、第1ゲート線駆動回路15A、第2ゲート線駆動回路15B及び信号線選択回路16に制御信号を供給して、センサ部10の検出動作を制御する。電源回路103は、電源電位Vsfや基準電位Vcom(図5参照)等の電圧信号をセンサ部10、第1ゲート線駆動回路15A、第2ゲート線駆動回路15B及び信号線選択回路16に供給する。
基板21は、検出領域AAと、周辺領域GAとを有する。検出領域AAは、センサ部10が有する複数の検出素子3と重なる領域である。周辺領域GAは、検出領域AAの外側の領域であり、検出素子3と重ならない領域である。すなわち、周辺領域GAは、検出領域AAの外周と基板21の端部との間の領域である。第1ゲート線駆動回路15A、第2ゲート線駆動回路15B及び信号線選択回路16は、周辺領域GAに設けられる。
センサ部10の複数の検出素子3は、それぞれ、光電変換素子30を有する光センサである。光電変換素子30は、フォトダイオードであり、それぞれに照射される光に応じた電気信号を出力する。より具体的には、光電変換素子30は、PIN(Positive Intrinsic Negative)フォトダイオードである。検出素子3は、検出領域AAにマトリクス状に配列される。複数の検出素子3が有する光電変換素子30は、第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bから供給されるゲート駆動信号(例えば、リセット制御信号RST、読出制御信号RD)に従って検出を行う。複数の光電変換素子30は、それぞれに照射される光に応じた電気信号を、検出信号Vdetとして信号線選択回路16に出力する。検出装置1は、複数の検出素子3からの検出信号Vdetに基づいて生体に関する情報を検出する。
第1ゲート線駆動回路15A、第2ゲート線駆動回路15B及び信号線選択回路16は、周辺領域GAに設けられる。具体的には、第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bは、周辺領域GAのうち第2方向Dyに沿って延在する領域に設けられる。信号線選択回路16は、周辺領域GAのうち第1方向Dxに沿って延在する領域に設けられ、センサ部10と検出回路48との間に設けられる。第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bは、検出領域AAを第1方向Dxに挟んで配置される。これに限定されず、第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bは、一つの回路として形成され、検出領域AAの一方の辺に沿って配置されていてもよい。
なお、第1方向Dxは、基板21と平行な面内の一方向である。第2方向Dyは、基板21と平行な面内の一方向であり、第1方向Dxと直交する方向である。なお、第2方向Dyは、第1方向Dxと直交しないで交差してもよい。また、第3方向Dzは、第1方向Dx及び第2方向Dyと直交する方向であり、基板21の法線方向である。
検出領域AAにおいて第1方向Dxに並ぶ検出素子3の数は、例えば1080である。また、検出領域AAにおいて第2方向Dyに並ぶ検出素子3の数は、例えば2340である。この場合、検出領域AAには、1080の検出素子3が第1方向Dxに並ぶ2340の素子行が第2方向Dyに並んでいる。言い換えると、検出領域AAには、2340の検出素子3が第2方向Dyに並ぶ1080の素子列が第1方向Dxに並んでいる。
図4は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図4に示すように、検出装置1は、さらに検出制御回路11と検出部40と、を有する。検出制御回路11の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。また、検出部40のうち、検出回路48以外の機能の一部又は全部は、制御回路102に含まれる。
検出制御回路11は、第1ゲート線駆動回路15A、第2ゲート線駆動回路15B、信号線選択回路16及び検出部40にそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御回路11は、同期信号STV、クロック信号CK等の各種制御信号を第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bに供給する。また、検出制御回路11は、検出処理を行う検出期間において、選択信号ASW等の各種制御信号を信号線選択回路16に供給する。
第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bは、各種制御信号に基づいて複数のゲート線(読出制御走査線GLrd、リセット制御走査線GLrst(図5参照))を駆動する回路である。第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bは、複数のゲート線を順次又は同時に選択し、選択されたゲート線にゲート駆動信号(例えば、リセット制御信号RST、読出制御信号RD)を供給する。これにより、第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bは、ゲート線に接続された複数の光電変換素子30を選択する。
信号線選択回路16は、複数の出力信号線SL(図5参照)を順次又は同時に選択するスイッチ回路である。信号線選択回路16は、例えばマルチプレクサである。信号線選択回路16は、検出制御回路11から供給される選択信号ASWに基づいて、選択された出力信号線SLと検出回路48とを接続する。これにより、信号線選択回路16は、検出素子3からの検出信号Vdetを検出部40に出力する。なお、信号線選択回路16は無くてもよい。この場合、出力信号線SLは、検出回路48と直接接続されてもよい。
検出部40は、検出回路48と、信号処理回路44と、座標抽出回路45と、記憶回路46と、検出タイミング制御回路47と、を備える。
検出部40は、検出制御回路11から供給される制御信号と、検出素子3から供給される検出信号Vdet1に基づいて、比較的大きなピッチで検出領域AAへの指Fgのタッチの有無を検出し、また、比較的細かいピッチで当該指Fgの指紋を検出する回路である。
検出タイミング制御回路47は、検出制御回路11から供給される制御信号に基づいて、検出回路48と、信号処理回路44と、座標抽出回路45と、が同期して動作するように制御する。
検出回路48は、例えばアナログフロントエンド回路(AFE、Analog Front End)である。検出回路48は、少なくとも検出信号増幅回路42及びA/D変換回路43の機能を有する信号処理回路である。検出信号増幅回路42は、検出信号Vdetを増幅する。A/D変換回路43は、検出信号増幅回路42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理回路44は、検出回路48の出力信号に基づいて、センサ部10に入力された所定の物理量を検出する論理回路である。具体的に、信号処理回路44は、検出回路48の出力信号に基づいて、指Fgが検出領域AAに接触又は近接したことを検出する。また、信号処理回路44は、検出回路48の出力信号に基づいて、指Fgの指紋を検出する。また、信号処理回路44は、検出回路48の出力信号に基づいて生体に関する情報を検出してもよい。生体に関する情報は、例えば、指Fgや掌の血管像、脈波、脈拍、血中酸素飽和度等である。
記憶回路46は、信号処理回路44で演算された信号を一時的に保存する。記憶回路46は、例えばRAM(Random Access Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
座標抽出回路45は、信号処理回路44において指Fgの接触又は近接が検出されたときに、指Fg等の表面の凹凸の検出座標を求める論理回路である。また、座標抽出回路45は、指Fgや掌の血管の検出座標を求める論理回路である。座標抽出回路45は、センサ部10の各検出素子3から出力される検出信号Vdetを組み合わせて、指Fg等の表面の凹凸の形状を示す二次元情報を生成する。なお、座標抽出回路45は、検出座標を算出せずにセンサ出力Voとして検出信号Vdetを出力してもよい。
上述した構成において、検出装置1は、センサ部10の検出領域AAに接触又は近接する指Fgを検出する(以下、「タッチ検出」と称する)。また、検出装置1は、センサ部10に接触している指Fgの表面の凹凸を検出することで指紋を検出する(以下、「指紋検出」と称する)。
次に、検出装置1の回路構成例及び動作例について説明する。図5は、複数の検出素子を示す回路図である。図5に示すように、検出素子3は、光電変換素子30、リセットトランジスタMrst、読出トランジスタMrd及びソースフォロワトランジスタMsfを有する。また、検出素子3には、検出駆動線(ゲート線)としてリセット制御走査線GLrst及び読出制御走査線GLrdが設けられ、信号読出用の配線として出力信号線SLが設けられている。
リセット制御走査線GLrst、読出制御走査線GLrd及び出力信号線SLは、それぞれ、複数の検出素子3に接続される。具体的には、リセット制御走査線GLrst及び読出制御走査線GLrdは、第1方向Dx(図3参照)に延在し、第1方向Dxに配列された複数の検出素子3と接続される。また、出力信号線SLは、第2方向Dyに延在し、第2方向Dyに配列された複数の検出素子3に接続される。出力信号線SLは、複数のトランジスタ(読出トランジスタMrd及びソースフォロワトランジスタMsf)からの信号が出力される配線である。
リセットトランジスタMrst、読出トランジスタMrd及びソースフォロワトランジスタMsfは、1つの光電変換素子30に対応して設けられる。検出素子3が有する複数のトランジスタは、それぞれn型TFT(Thin Film Transistor)で構成される。ただし、これに限定されず、各トランジスタは、それぞれp型TFTで構成されてもよい。
光電変換素子30のアノードには、基準電位Vcomが印加される。光電変換素子30のカソードは、ノードN1に接続される。ノードN1は、リセットトランジスタMrstのソース又はドレインの一方及びソースフォロワトランジスタMsfのゲートに接続される。光電変換素子30に光が照射された場合、光電変換素子30から出力された信号(電荷)は、ノードN1に形成される容量素子に蓄積される。
リセットトランジスタMrstのゲートは、リセット制御走査線GLrstに接続される。リセットトランジスタMrstのソース又はドレインの他方には、リセット電位Vrstが供給される。リセットトランジスタMrstが、第1ゲート線駆動回路15Aから供給されるリセット制御信号RSTに応答してオン(導通状態)になると、ノードN1の電位がリセット電位Vrstにリセットされる。基準電位Vcomは、リセット電位Vrstよりも低い電位を有しており、光電変換素子30は、逆バイアス駆動される。
ソースフォロワトランジスタMsfは、電源電位Vsfが供給される端子と読出トランジスタMrd(ノードN2)との間に接続される。ソースフォロワトランジスタMsfのゲートは、ノードN1に接続される。ソースフォロワトランジスタMsfのゲートには、光電変換素子30で発生した信号(電荷)に応じた信号(電圧)が供給される。これにより、ソースフォロワトランジスタMsfは、光電変換素子30で発生した信号(電荷)に応じた信号電圧を読出トランジスタMrdに出力する。
読出トランジスタMrdは、ソースフォロワトランジスタMsfのソース(ノードN2)と出力信号線SLとの間に接続される。読出トランジスタMrdのゲートは、読出制御走査線GLrdに接続される。読出トランジスタMrdが、第2ゲート線駆動回路15Bから供給される読出制御信号RDに応答してオンになると、ソースフォロワトランジスタMsfから出力される信号、すなわち、光電変換素子30で発生した信号(電荷)に応じた信号(電圧)が、検出信号Vdetとして出力信号線SLに出力される。
なお、図5では、リセットトランジスタMrst及び読出トランジスタMrdをそれぞれシングルゲート構造としたが、リセットトランジスタMrst及び読出トランジスタMrdは、それぞれ、2つのトランジスタが直列に接続されて構成された、所謂ダブルゲート構造でもよく、3つ以上のトランジスタが直列に接続された構成であっても良いてもよい。また、1つの検出素子3の回路は、リセットトランジスタMrst、ソースフォロワトランジスタMsf及び読出トランジスタMrdの3つのトランジスタを有する構成に限定されない。検出素子3は、2つのトランジスタを有していてもよく、4つ以上のトランジスタを有していてもよい。
図6は、検出期間における検出素子の動作例を示すタイミング波形図である。図6に示すように、検出素子3は、検出期間において、リセット期間Prst、露光期間Pch及び読出期間Pdetの順に検出を実行する。電源回路103は、リセット期間Prst、露光期間Pch及び読出期間Pdetに亘って、基準電位Vcomを光電変換素子30のアノードに供給する。
制御回路102は、時刻t0に、リセット制御走査線GLrstに供給されるリセット制御信号RSTをハイ(高レベル電圧)とし、リセット期間Prstが開始する。リセット期間Prstにおいて、リセットトランジスタMrstがオン(導通状態)となり、ノードN1の電位がリセット電位Vrstの電位に上昇する。これにより、光電変換素子30は、リセット電位Vrstと基準電位Vcomとの電位差で逆バイアスされる。また、読出トランジスタMrdがオフ(非導通状態)であるため、ソースフォロワトランジスタMsfのソースが電源電位Vsfにより充電され、ノードN2の電位が上昇する。
制御回路102は、時刻t1に、読出制御走査線GLrdに供給される読出制御信号RDをハイ(高レベル電圧)とする。これにより、読出トランジスタMrdがオン(導通状態)となり、ノードN2の電位は(Vrst-Vthsf)となる。なお、Vthsfは、ソースフォロワトランジスタMsfのしきい値電圧Vthsfである。
制御回路102は、時刻t2に、リセット制御信号RSTをロウ(低レベル電圧)とし、リセット期間Prstが終了し、露光期間Pchが開始する。露光期間Pchにおいて、リセットトランジスタMrstがオフ(非導通状態)となる。ノードN1の電位は、光電変換素子30に照射された光に応じた信号が蓄積されて、(Vrst-ΔVphoto)に低下する。具体的には、リセット期間Prstにおいて、例えば光電変換素子30内部の自己容量あるいは図示しない容量に蓄えられた電荷が光照射によって放電され、照射された光に応じた信号が蓄積される。なお、ΔVphotoは、光電変換素子30に照射された光に応じた信号(電圧変動分)であり、暗部領域では相対的に小さく、明部領域では相対的に大きくなる。
時刻t3において出力信号線SLから出力される検出信号Vdet1の電位は、(Vrst-Vthsf-Vrdon)となる。Vrdonは、読出トランジスタMrdのオン抵抗に起因する電圧降下である。
制御回路102は、時刻t3に、読出制御信号RDをロウ(低レベル電圧)とする。これにより、読出トランジスタMrdがオフ(非導通状態)となり、ノードN2の電位は(Vrst-Vthsf)で一定となる。また、出力信号線SLから出力される検出信号Vdetの電位はロウ(低レベル電圧)となるように負荷が与えられている。
制御回路102は、時刻t4に、読出制御信号RDをハイ(高レベル電圧)とする。これにより、露光期間Pch終了後に読出トランジスタMrdがオン(導通状態)となり、読出期間Pdetが開始する。ノードN2の電位は、信号ΔVphotoに応じて、(Vrst-Vthsf-ΔVphoto)に変化する。読出期間Pdetに出力される検出信号Vdet2の電位は、時刻t3に取得された検出信号Vdet1の電位から信号ΔVphoto分低下し、(Vrst-Vthsf-Vrdon-ΔVphoto)となる。
検出部40は、時刻t3での検出信号Vdet1と、時刻t5での検出信号Vdet2との差分の信号(ΔVphoto)に基づいて、光電変換素子30に照射された光を検出できる。図6では、1つの検出素子3の動作例を示しているが、第1ゲート線駆動回路15A及び第2ゲート線駆動回路15Bが、それぞれ、リセット制御走査線GLrst、読出制御走査線GLrdを順次、時分割的に走査することで、検出領域AA全体の検出素子3で検出することができる。
図7は、検出期間におけるリセット制御信号の出力タイミングの一例を示すタイミングチャートである。
図7に示すように、検出期間の開始時において時刻t10に同期信号STVが「H」(高レベル電圧)に制御され、クロック信号CKの立ち上がりごとに順次リセット制御信号RST<1>,RST<2>,RST<3>,・・・が「H」(高レベル電圧)に制御される。リセット制御信号RST<1>の「H」(高レベル電圧)期間が、検出領域AAの第1方向Dxに配列された複数の検出素子3の1行目におけるリセット期間Prst<1>に対応し、リセット制御信号RST<2>の「H」(高レベル電圧)期間が、検出領域AAの第1方向Dxに配列された複数の検出素子3の2行目におけるリセット期間Prst<2>に対応し、リセット制御信号RST<3>の「H」(高レベル電圧)期間が、検出領域AAの第1方向Dxに配列された複数の検出素子3の3行目におけるリセット期間Prst<3>に対応する。
本開示では、上述した光学式センサである検出装置1において、タッチ検出を実行するタッチ検出期間を連続して設けた第1期間と、指紋検出を実行する指紋検出期間とを交互に繰り返し設けた第2期間と、を設け、光学式のタッチ検出と指紋検出との双方を実現する。以下、光学式のタッチ検出と指紋検出との双方を実現する構成及び動作について説明する。
(実施形態1)
図8は、実施形態1に係る検出装置の検出素子と検出回路との接続例を示す図である。上述したように、光電変換素子30は、リセット期間Prstにおいて逆バイアスされる。このとき、光電変換素子30は、リセット電位Vrstと基準電位Vcomとの電位差である逆バイアス電圧Vpnが印加される。
検出回路48の入力端子には、読出トランジスタMrdにバイアス電流Ibを流すための定電流源が接続されている。これにより、検出素子3によって出力信号線SLに印加される検出信号Vdetを検出可能となる。この定電流源は、検出回路48内に設けられていても良いし、基板21内に設けられていても良い。なお、図8において、容量Cpは、光電変換素子30の寄生容量でも良いし、光電変換素子30の外部の個別の容量でも良い。
検出回路48は、読み出し期間Pdet(図6参照)に出力信号線SLと接続される。検出回路48の検出信号増幅回路42は、出力信号線SLの電圧に応じた電圧をA/D変換回路43に出力する。検出回路48の構成は、以下に示す第1期間のタッチ検出期間TPにおけるタッチ検出や、第2期間の指紋検出期間FPにおける指紋検出、及び、後述する容量値の変化に基づく検出信号Vdetの電位低下を検出可能な構成とされる。なお、検出信号増幅回路42の負帰還NFは、出力信号線SLの電圧を検出するときと容量を検出するときでは各々の検出が可能なように切り替え可能な構成とされる。例えば、出力信号線SLの電圧を検出する場合は、抵抗で検出信号増幅回路42の負帰還のループを構成し、容量値を検出する場合は、容量で増幅回路42の負帰還のループを構成する。検出回路48の構成により本開示が限定されるものではない。
図9は、実施形態1に係る検出装置の検出切替動作の一例を示すタイミングチャートである。図9において、TPはタッチ検出期間を示し、FPは指紋検出期間を示している。
本実施形態において、検出制御回路11は、図9に示すように、第1期間のタッチ検出期間TPにおけるタッチ判定結果に応じて第1期間から第2期間に切り替える。より具体的には、タッチ検出を実行する第1期間のタッチ検出期間TPにおいてタッチ状態であることを検出した場合に第2期間に移行し、第2期間の指紋検出期間FPにおいて指紋検出を実行した後に第1期間に移行する。
次に、実施形態1に係る検出装置1の具体的な検出動作遷移について説明する。図10は、実施形態1に係る検出装置の第1期間における動作の一例を示す図である。図11は、実施形態1に係る検出装置の第1期間から第2期間に移行する動作の一例を示す図である。
図10に示すように、第1期間のタッチ検出期間TPにおいてタッチ検出を行う場合、検出部40は、検出領域AAに含まれる検出素子3のうち、第2期間の指紋検出期間FPにおいて指紋検出を行う場合(図11下図参照)に比べて大きい第1検出ピッチPtで並ぶ検出素子3を用いて検出領域AAの全面を走査し、指Fg等の検出、より具体的には、検出領域AAにおける指Fgの位置(検出領域AAにおける指Fgの座標位置)の検出を行う。
ここで、第1期間のタッチ検出期間TPにおいてタッチ検出を行う場合、検出部40は、検出領域AAにおいて第1方向Dxに並ぶ検出素子3の数が1080である場合に、例えば、検出領域AAを第1方向Dxに18分割、第2方向に30分割した18×30の検出素子3を用いてタッチ検出を行う。言い換えると、検出部40は、第1期間のタッチ検出期間TPにおいて、第1方向Dxに60行間隔、第2方向Dyに78列間隔に設けられた検出素子3を用いてタッチ検出を行う。つまり、第1検出ピッチPtは、第1方向Dxに60、第2方向Dyに78となる。
図10に示す第1期間のタッチ検出期間TPにおいて指Fg等が検出された場合、第2期間の指紋検出期間FPに移行する。指紋検出期間FPにおいて、検出部40は、指Fgを検出した位置(検出領域AAにおける指Fgの座標位置)を含む所定の部分検出領域AA2において、部分検出領域AA2に含まれる検出素子3のうち、タッチ検出を行う場合に比べて小さい第2検出ピッチPfで並ぶ検出素子3を用いて指紋検出を行う。部分検出領域AA2の位置や大きさは、第1期間のタッチ検出期間TPにおいて検出された指Fin等の情報に基づいて変更できる。具体的に、検出部40は、例えば、第1期間のタッチ検出期間TPにおいて指Fgを検出した位置(検出領域AAにおける指Fgの座標位置)を中心座標とする所定領域を部分検出領域AA2とする。
ここで、第2期間の指紋検出期間FPにおいて指紋検出を行う場合、検出部40は、例えば部分検出領域AA2に含まれる全ての検出素子3を用いて指紋検出を行う。つまり、第2検出ピッチPfは、第1方向Dxに1、第2方向Dyに1となる。
このように、第1期間のタッチ検出期間TPにおいてタッチ検出を行う場合、第2期間の指紋検出期間FPにおいて指紋検出を行う場合に比べて大きい第1検出ピッチPtsでタッチ検出を行う。また、タッチ検出では、センサ部10の検出領域AAに接触又は近接する指Fgを検出すれば良いので、露光期間Pch(図6参照)を短縮することができる。これにより、図9に示すように、第1期間のタッチ検出期間TPにおける同期信号STVの間隔T1、すなわちタッチ検出期間TPの長さを、第2期間の指紋検出期間FPにおける同期信号STVの間隔T2、すなわち指紋検出期間FPの長さよりも短縮することができる。
上述した実施形態1に係る検出装置1は、光学式センサを用いてタッチ検出及び指紋検出を実現している。これにより、製造歩留まりの低下を抑制することができる。また、実施形態1に係る検出装置1と表示装置と組み合わせる場合の透過率の低下を抑制することができる。
(実施形態2)
光学式センサは、検出媒体である光量が検出下限値よりも小さい場合には検出動作が出来ない。実施形態2では、例えば実施形態に係る検出装置1を携帯端末装置の表示装置に組み込み、夜間等の暗環境において、図1に示す照明装置121(例えば、検出装置1を搭載した携帯端末装置のバックライト)が消灯した状態で指紋認証を行う状況でも検出動作を可能とする例について説明する。
図12は、実施形態2に係る検出装置の検出素子と検出回路との接続例を示す図である。図13は、実施形態2に係る検出装置の検出切替動作の一例を示すタイミングチャートである。図13において、TP1は第1タッチ検出期間を示し、TP2は第2タッチ検出期間を示している。
図12に示すように、スイッチISWをオフ制御して読出トランジスタMrdにバイアス電流を流すための定電流源Ibを電気的に切り離すことで、出力信号線SLの寄生容量C1や検出回路48の入力容量C2と、検出信号Vdetの経路と指Fgとの間に生じる静電容量Cfの容量値の変化に基づく検出信号Vdetの電位低下を検出することができる。この場合、例えば、検出回路48の負帰還NFは、図12のような構成になるように切り替えられている。この場合の図12に示す検出回路48の構成は一例であって、図12に示す構成に限定されない。
本実施形態において、検出制御回路11は、図13に示すように、第1期間の第1タッチ検出期間TP1における第1タッチ判定結果に応じて第2タッチ検出期間TP2に移行し、第1期間の当該第2タッチ検出期間TP2における第1タッチ判定結果に応じて第1期間から第2期間に切り替える。より具体的には、第1タッチ検出を実行する第1期間の第1タッチ検出期間TP1においてタッチ状態であることを検出した場合に第2タッチ検出期間TP2に移行し、当該第2タッチ検出期間TP2においてタッチ状態であることを検出した場合に第2期間に移行する。そして、第2期間の指紋検出期間において指紋検出を実行した後に第1期間の第2タッチ検出期間TP2に移行する。
次に、実施形態2に係る検出装置1の具体的な検出動作遷移について説明する。図14は、実施形態2に係る検出装置の第1期間の第1タッチ検出期間における動作の一例を示す図である。図15は、実施形態2に係る検出装置の第1期間の第2タッチ検出期間から第2期間に移行する動作の一例を示す図である。
図14に示すように、第1期間の第1タッチ検出期間TP1において第1タッチ検出を行う場合、検出制御回路11は、スイッチISWをオフ制御して定電流源Ibを電気的に切り離し、検出部40は、検出領域AAに含まれる検出素子3のうち、第2タッチ検出期間TP2において第2タッチ検出を行う場合(図15上図参照)に比べて大きい第1検出ピッチPt1で並ぶ検出素子3を用いて検出領域AAの全面を走査し、指Fg等の有無を検出する。
ここで、第1期間の第1タッチ検出期間TP1において第1タッチ検出を行う場合、検出部40は、検出領域AAにおいて第1方向Dxに並ぶ検出素子3の数が1080である場合に、例えば、検出領域AAを第1方向Dxに6分割、第2方向に10分割した6×10の検出素子3を用いて第1タッチ検出を行う。言い換えると、検出部40は、第1期間の第1タッチ検出期間TP1において、第1方向Dxに180行間隔、第2方向Dyに234列間隔に設けられた検出素子3を用いて第1タッチ検出を行う。つまり、第1検出ピッチPt1は、第1方向Dxに180、第2方向Dyに234となる。
図14に示す第1期間の第1タッチ検出期間TP1において指Fg等が検出された場合、検出制御回路11は、スイッチISWをオン制御して第2タッチ検出期間TP2に移行すると共に、図12に示すように、第1期間の第1タッチ検出期間TP1において照明装置121(図1参照、例えば、検出装置1を搭載した携帯端末装置のバックライト)が消灯している場合には、照明装置121を点灯する。第2タッチ検出期間TP2において、検出部40は、図15に示すように、検出領域AAに含まれる検出素子3のうち、第1タッチ検出期間TP1において指Fg等の有無を検出する場合(図14参照)に比べて小さい第2検出ピッチPt2で並ぶ検出素子3を用いて検出領域AAの全面を走査し、検出領域AAにおける指Fgの位置(検出領域AAにおける指Fgの座標位置)の検出を行う。
ここで、第1期間の第2タッチ検出期間TP2において第2タッチ検出を行う場合、検出部40は、検出領域AAにおいて第1方向Dxに並ぶ検出素子3の数が1080である場合に、例えば、検出領域AAを第1方向Dxに18分割、第2方向に30分割した18×30の検出素子3を用いて第2タッチ検出を行う。言い換えると、検出部40は、第1期間の第2タッチ検出期間TP2において、第1方向Dxに60行間隔、第2方向Dyに78列間隔に設けられた検出素子3を用いて第2タッチ検出を行う。つまり、第2検出ピッチPt2は、第1方向Dxに60、第2方向Dyに78となる。
図15に示すように、第1期間の第2タッチ検出期間TP2において指Fg等が検出された場合、第2期間の指紋検出期間FPに移行する。指紋検出期間FPにおいて、検出部40は、指Fgを検出した位置(検出領域AAにおける指Fgの座標位置)を含む所定の部分検出領域AA2において、部分検出領域AA2に含まれる検出素子3のうち、第1期間の第2タッチ検出期間TP2においてタッチ検出を行う場合よりもさらに小さい第3検出ピッチPfで並ぶ検出素子3を用いて指紋検出を行う。部分検出領域AA2の位置や大きさは、第1期間の第2タッチ検出期間TP2において検出された指Fin等の情報に基づいて変更できる。
ここで、第2期間の指紋検出期間FPにおいて指紋検出を行う場合、検出部40は、例えば部分検出領域AA2に含まれる全ての検出素子3を用いて指紋検出を行う。つまり、第3検出ピッチPfは、第1方向Dxに1、第2方向Dyに1となる。
このように、第1期間の第1タッチ検出期間TP1において指Fg等の有無を検出する場合、第2タッチ検出期間TP2において検出領域AAにおける指Fgの位置(検出領域AAにおける指Fgの座標位置)を検出する場合に比べて大きい第1検出ピッチPt1でタッチ検出を行う。第1タッチ検出期間TP1において指Fg等の有無を検出する場合、図13に示すように、第1期間の第1タッチ検出期間TP1における同期信号STVの間隔T1、すなわち第1タッチ検出期間TP1の長さを、第2タッチ検出期間TP2における同期信号STVの間隔T2、すなわち第2タッチ検出期間TP2よりも長くする。これにより、待機時間における消費電力を削減することができる。
また、第1期間の第2タッチ検出期間TP2において検出領域AAにおける指Fgの位置(検出領域AAにおける指Fgの座標位置)を検出する場合、第2期間の指紋検出期間FPにおいて指紋検出を行う場合に比べて大きい第2検出ピッチPt2でタッチ検出を行う。また、タッチ検出では、センサ部10の検出領域AAに接触又は近接する指Fgを検出すれば良いので、露光期間Pch(図6参照)を短縮することができる。これにより、図13に示すように、第1期間の第2タッチ検出期間TP2における同期信号STVの間隔T2、すなわち第1タッチ検出期間TP2の長さを、第2期間の指紋検出期間FPにおける同期信号STVの間隔T3、すなわち指紋検出期間FPの長さよりも短縮することができる。
上述した実施形態2に係る検出装置1は、光学式センサを用いてタッチ検出及び指紋検出を実現している。これにより、製造歩留まりの低下を抑制することができる。また、実施形態1に係る検出装置1と表示装置と組み合わせる場合の透過率の低下を抑制することができる。
(実施形態3)
図16は、実施形態3に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。図17は、実施形態3に係る表示装置の断面を模式的に示す断面図である。図18は、実施形態3に係る表示装置の表示領域の画素と検出領域の受光素子との配置関係を模式的に示す平面図である。
図16に示すように、表示装置100は、表示パネル6と、透光性のカバー部材CBと、バックライトBLとを有する。図16に示す例において、表示パネル6は、光学式のセンサが内蔵された、所謂インセル型の液晶表示パネルである。カバー部材CBは、表示パネル6の視認側に重ね合わされている。
光学式のセンサは、表示パネル6の表示領域DAに重なる検出領域を有している。図2に示すように、バックライトBLの光L1が表示パネル6、カバー部材CBを透過して被検出体Fgに到達すると、被検出体Fgを透過又は反射した光L2がカバー部材CBを透過して、表示パネル6に設けられた検出素子に入射する。
表示パネル6は、液晶表示パネルに限定されず、例えば、有機ELディスプレイパネル(OLED:Organic Light Emitting Diode)や、無機ELディスプレイ(マイクロLED、ミニLED)等に自発光パネルであっても良い。
図18は、表示パネル6の表示領域DAの一部を第3方向Dz(カバー部材CB側)から見た部分拡大平面図であり、フォトダイオードPDが画素PIX内にそれぞれ配置されている。フォトダイオードPDは、バックライトBLから照射された光を利用して、被検出体Fgに関する情報を検出することができる。
画素PIXは、副画素SPX-R、SPX-G、SPX-Bが含まれる。副画素SPX-R、SPX-G、SPX-Bに、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色領域が1組として対応付けられる。以下、副画素SPX-R、SPX-G、SPX-Bの色を区別しない場合、副画素SPXという。副画素SPXは、それぞれスイッチング素子Trrを備えている。画素信号線SLSは、第2方向Dyに延在する。画素信号線SLSは、各画素電極に画素信号を供給するための配線である。走査線GLSは、第1方向Dxに延在する。走査線GLSは、各スイッチング素子Trrを駆動する駆動信号(走査信号)を供給するための配線である。
上述した実施形態1,2に係る検出装置1のセンサ部10を、本実施形態に係る表示装置100の表示パネル6に内蔵される光学式のセンサとして適用し、さらに、実施形態1,2に係る検出装置1の検出制御回路11、第1ゲート線駆動回路15A、第2ゲート線駆動回路15B、信号線選択回路16、及び検出部40を有する態様とすることで、上述した実施形態1,2と同様の効果が得られる。図18に示す例において、フォトダイオードPDは、光電変換素子30に対応し、配線SLは、実施形態1,2に係る検出装置1の出力信号線SLに対応し、配線GLは、リセット制御走査線GLrst及び読出制御走査線GLrdに対応する。
上述した実施形態3に係る表示装置100は、光学式センサを用いてタッチ検出及び指紋検出を実現している。これにより、透過率の低下や製造歩留まりの低下を抑制することができる。
以上、本開示の好適な実施の形態を説明したが、本開示このような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本開示の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本開示の技術的範囲に属する。
1 検出装置
3 検出素子
6 表示パネル
10 センサ部
15A,15A 第1ゲート線駆動回路
15B 第2ゲート線駆動回路
16 信号線選択回路
17 初期化回路
21 基板
30 光電変換素子
48 検出回路
100 表示装置
AA 検出領域
AA2 部分検出領域
GA 周辺領域
GLrst リセット制御走査線
GLrd 読出制御走査線
ISW スイッチ
Mrst リセットトランジスタ
Mrd 読出トランジスタ
Msf ソースフォロワトランジスタ
RST リセット制御信号
RD 読出制御信号
SL 出力信号線
Vcom 基準電位
Vrst リセット電位
Vsf 電源電位

Claims (24)

  1. 光電変換素子を備えた複数の検出素子が検出領域にマトリクス状に配列されたセンサ部と、
    前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出するタッチ検出期間と、前記被検出体の表面の凹凸を検出する指紋検出期間と、を有する検出部と、
    を備え、
    前記検出部は、
    前記タッチ検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、第1検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行い、
    前記指紋検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、前記第1検出ピッチよりも小さい第2検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行う、
    検出装置。
  2. 前記検出部は、
    前記指紋検出期間において、前記タッチ検出期間に検出を行う領域よりも狭い部分検出領域で検出を行う、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出部は、
    前記タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した場合に、前記指紋検出期間に移行する、
    請求項2に記載の検出装置。
  4. 前記検出部は、
    前記タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した位置を含む所定領域を前記部分検出領域とする、
    請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記タッチ検出期間は、前記指紋検出期間よりも短い、
    請求項2から4の何れか一項に記載の検出装置。
  6. 前記タッチ検出期間の露光期間は、前記指紋検出期間の露光期間よりも短い、
    請求項2から5の何れか一項に記載の検出装置。
  7. 前記タッチ検出期間は、
    前記センサ部に接触又は近接する被検出体の有無を検出する第1タッチ検出期間と、
    前記センサ部に接触又は近接する被検出体の位置を検出する第2タッチ検出期間と、
    を含み、
    前記検出部は、
    前記第1タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した場合に、前記第1タッチ検出期間に移行し、
    前記第2タッチ検出期間において検出した前記センサ部に接触又は近接する被検出体の位置を含む所定領域を前記部分検出領域として指紋検出を行う、
    請求項2から6の何れか一項に記載の検出装置。
  8. 前記検出領域に光を照射する光源を備え、
    前記光源は、前記検出部が前記第1タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した場合に点灯する、
    請求項7に記載の検出装置。
  9. 前記検出部は、前記検出素子から出力信号線を介して供給された電流の変動を電圧の変動に変換して増幅する検出信号増幅回路を含み、
    前記第1タッチ検出期間において、前記出力信号線を介して前記検出素子にバイアス電流を流す定電流源を電気的に切り離す、
    請求項8に記載の検出装置。
  10. 前記検出部は、
    前記第1タッチ検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、前記第2タッチ検出期間において検出を行う場合よりも大きいピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行う、
    請求項7から9の何れか一項に記載の検出装置。
  11. 前記第1タッチ検出期間は、前記第2タッチ検出期間よりも長い、
    請求項7から10の何れか一項に記載の検出装置。
  12. 前記検出素子は、
    前記光電変換素子のカソードにリセット電位を与えるリセットトランジスタと、
    前記光電変換素子で発生した電位に応じた信号を出力するソースフォロワトランジスタと、
    前記ソースフォロワトランジスタの出力信号を読み出す読出トランジスタと、
    を備える、
    請求項1から11の何れか一項に記載の検出装置。
  13. 光電変換素子を備えた複数の検出素子が検出領域にマトリクス状に配列されたセンサ部と、
    前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出するタッチ検出期間と、前記被検出体の表面の凹凸を検出する指紋検出期間と、を有する検出部と、
    を備え、
    前記検出部は、
    前記タッチ検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、第1検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行い、
    前記指紋検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、前記第1検出ピッチよりも小さい第2検出ピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行う、
    表示装置。
  14. 前記検出部は、
    前記指紋検出期間において、前記タッチ検出期間に検出を行う領域よりも狭い部分検出領域で検出を行う、
    請求項13に記載の表示装置。
  15. 前記検出部は、
    前記タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した場合に、前記指紋検出期間に移行する、
    請求項14に記載の表示装置。
  16. 前記検出部は、
    前記タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した位置を含む所定領域を前記部分検出領域とする、
    請求項15に記載の表示装置。
  17. 前記タッチ検出期間は、前記指紋検出期間よりも短い、
    請求項14から16の何れか一項に記載の表示装置。
  18. 前記タッチ検出期間の露光期間は、前記指紋検出期間の露光期間よりも短い、
    請求項14から17の何れか一項に記載の表示装置。
  19. 前記タッチ検出期間は、
    前記センサ部に接触又は近接する被検出体の有無を検出する第1タッチ検出期間と、
    前記センサ部に接触又は近接する被検出体の位置を検出する第2タッチ検出期間と、
    を含み、
    前記検出部は、
    前記第1タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した場合に、前記第1タッチ検出期間に移行し、
    前記第2タッチ検出期間において検出した前記センサ部に接触又は近接する被検出体の位置を含む所定領域を前記部分検出領域として指紋検出を行う、
    請求項14から18の何れか一項に記載の表示装置。
  20. 前記検出領域に光を照射する光源を備え、
    前記光源は、前記検出部が前記第1タッチ検出期間において前記センサ部に接触又は近接する被検出体を検出した場合に点灯する、
    請求項19に記載の表示装置。
  21. 前記検出部は、前記検出素子から出力信号線を介して供給された電流の変動を電圧の変動に変換して増幅する検出信号増幅回路を含み、
    前記第1タッチ検出期間において、前記出力信号線を介して前記検出素子にバイアス電流を流す定電流源を電気的に切り離す、
    請求項20に記載の表示装置。
  22. 前記検出部は、
    前記第1タッチ検出期間において、前記検出領域に含まれる検出素子のうち、前記第2タッチ検出期間において検出を行う場合よりも大きいピッチで並ぶ検出素子を用いて検出を行う、
    請求項19から21の何れか一項に記載の表示装置。
  23. 前記第1タッチ検出期間は、前記第2タッチ検出期間よりも長い、
    請求項19から22の何れか一項に記載の表示装置。
  24. 前記検出素子は、
    前記光電変換素子のカソードにリセット電位を与えるリセットトランジスタと、
    前記光電変換素子で発生した電位に応じた信号を出力するソースフォロワトランジスタと、
    前記ソースフォロワトランジスタの出力信号を読み出す読出トランジスタと、
    を備える、
    請求項13から23の何れか一項に記載の表示装置。
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