JP2023019583A - 既設構造物の更生システム及び既設構造物の更生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】裏込め材の品質検査の作業性を向上させることができ、客観性の高い品質管理が可能な既設構造物の更生システム及び既設構造物の更生方法を提供すること。【解決手段】既設構造物40の内側に設置される更生用構造物20と、前記既設構造物と前記更生用構造物との間に注入される裏込め材30と、を備え、前記裏込め材の硬化により前記既設構造物と前記更生用構造物とが一体化する既設構造物の更生システム10。更生システム10は、前記更生用構造物に取り付けられ、前記裏込め材が硬化する際の温度を検知可能であって、検知結果を無線通信により送信可能な温度センサと、前記既設構造物の外部に配置され、予め取得された前記裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータを記憶するとともに、前記温度センサから受信した温度データを記録する情報処理装置44と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、既設構造物の更生システム及び既設構造物の更生方法に関し、特に、既設構造物とその内部に設置される更生用構造物とを経時硬化性の裏込め材を用いて一体化する更生システム及び更生方法に関する。
既設構造物、例えば地中に埋設される下水管やボックスカルバート等は、長年の使用により劣化することは不可避である。例えば、下水管は、老朽化により変形や亀裂等が生じて下水の流下機能が低下するだけでなく、下水管周囲の地下水や土砂が下水管内に亀裂等を通して流入することによって地中に空洞が生じることから地面陥没の原因にもなる。また、地中に埋設される下水管は地震等の地盤変動による影響を受けやすいこともあり、所定の時期に何らかの補修が必要となる。
一般に、下水管の耐久年数は約50年とされており、近年では、耐久年数を迎える下水管の数が増加していることから、老朽化に伴う補修作業が急務となっている。
老朽化した下水管を更生する方法として、例えば、特許文献1では、既設構造物である下水管の内部に更生管を設置する工法が開示されている。この工法では、まず、既存の下水管の内側に更生用の管を設置する。次に、更生管に設けられた裏込め材の注入口から下水管と更生管の間の隙間にモルタル等の裏込め材を注入する。裏込め材は、セメントと水との水和反応によって発熱を伴って硬化し、硬化した裏込め材によって下水管と更生管とが一体化される。
特開2008-51183号公報
上述した工法では、更生管の外周面と既設の下水管の内周面との間に形成される隙間に、裏込め材が十分に充填されることで、更生管と下水管とを強固に一体化させることができる。しかしながら、老朽化した下水管に亀裂が有ると、この亀裂の間から裏込め材が下水管の外部に漏出して更生管と下水管との間に空洞ができたり、亀裂から地下水が入り込むなどの状況が生じ、裏込め材の充填状態が不十分になることがある。
このような不具合を防止するために、裏込め材が充填されて所定時間が経過した後、作業者が更生管の内部に入って、裏込め材の注入口から裏込め材の充填状態を目視で確認したり、更生管内から打音法で充填状態を確認するなどにより、裏込め材の品質管理を行っている。
しかしながら、上述の目視確認や打音法による確認方法では、下水管内に作業者が入る必要が有り、この作業のために下水を一旦止める作業を行わなければならず手間が掛かっていた。また、目視や打音法による検査では、作業者の経験が必要であり、また、経験値によって誤差が生じるため、より客観性のある品質管理方法が求められていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、既設構造物と更生用構造物を裏込め材を用いて一体化する既設構造物の更生システム及び既設構造物の更生方法において、裏込め材の品質検査の作業性を向上させることができ、客観性の高い品質管理が可能な既設構造物の更生システム及び既設構造物の更生方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の既設構造物の更生システムは、
既設構造物の内側に設置される更生用構造物と、
前記既設構造物と前記更生用構造物との間に注入される裏込め材と、を備え、
前記裏込め材が発熱をともなって硬化することで前記既設構造物と前記更生用構造物とが一体化する既設構造物の更生システムにおいて、
前記更生用構造物に取り付けられ、前記裏込め材が硬化する際の温度を検知可能であって、検知結果を無線通信により送信可能な温度センサと、
前記既設構造物の外部に配置され、予め取得された前記裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータを記憶するとともに、前記温度センサから受信した温度データを記録する情報処理装置と、
を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、更生用構造物に取り付けられた温度センサによって、注入された裏込め材の温度を検知し、検知結果を既設構造物の外部にある情報処理装置が受信することで、作業者は既設構造物の外部に居ながら、注入した裏込め材が硬化する際の温度を検知することができる。また、作業者は、受信された温度データと情報処理装置に記憶された予め取得された裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータとを比較することで、注入された裏込め材の硬化状態を検査することができる。すなわち、更生用構造物と既設構造物との間に充填された裏込め材が化学反応による発熱をともなって適切に硬化しているか否かを判断することができ、適切な温度上昇が生じたと判断できない場合には、例えば、裏込め材が既設構造物の亀裂から漏出している等の不具合があること確認することができる。
このように、裏込め材の品質検査は、作業者が既設構造物の外部に配置された情報処理装置を用いて行うことができ、作業者が更生用構造物の内部に入って検査を行う手間をなくすことができるので、品質検査の作業性を向上させることができる。
また、温度センサから受信した温度の数値データに基づいて品質管理が行われることで、作業者毎に品質評価が異なることがなくなり、客観性の高い品質管理を実施することが可能である。
また、請求項2に記載の既設構造物の更生システムは、請求項1に記載の更生システムにおいて、
前記既設構造物は、既設管であって、
前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
前記温度センサは、前記更生材の管軸方向に所定の間隔をおいて複数設置されることを特徴とする。
この構成によれば、管状の更生材の管軸方向に所定の間隔をおいて設置された複数の温度センサにより、注入された裏込め材の管軸方向の各部位での硬化状態や充填状態を適切に管理することができ、各温度センサから受信した温度データを予め取得された発熱温度に関するデータと比較することで、不具合があった部位を容易に検出することができるので、品質検査の作業性を向上させることができる。また、従来の様に検査作業中に既設管内を流れる流体を一時せき止めるなどの措置をする必要もなく、検査作業の大幅な簡易化が達成される。
また、上記目的を達成するために、請求項3に記載の既設構造物の更生システムは、請求項2に記載の更生システムにおいて、
前記温度センサは、前記更生材の管軸方向に所定の間隔をおいて形成された管壁を貫通する複数の貫通孔に嵌め込み設置されていることを特徴とする。
この構成によれば、更生材に形成された貫通孔に温度センサが嵌め込まれており、裏込め材に温度センサを接触させて裏込め材の温度を直接測定することができるので、より的確な温度検知を行うことができる。
また、上記目的を達成するために、請求項4に記載の既設構造物の更生方法は、
既設構造物とその内側に設置される更生用構造物との間に裏込め材を注入し、前記裏込め材が発熱をともなって硬化することで前記既設構造物と前記更生用構造物とが一体化する既設構造物の更生方法において、
前記更生用構造物に、前記裏込め材が硬化する際の温度を検知可能であって、検知結果を無線通信により送信可能な温度センサを取り付ける工程と、
前記既設構造物の外部に配置された情報処理装置によって前記温度センサから送信された温度データを受信し、受信した前記温度データと、予め取得された前記裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータとを比較して、前記裏込め材の品質検査を行う工程と、
を含むことを特徴とする。
この構成によれば、更生用構造物に取り付けられた温度センサによって注入された裏込め材の温度を検知し、この検知結果を既設構造物の外部に配置された情報処理装置によって受信し、受信した温度データと予め取得された裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータと比較することで、注入された裏込め材の硬化状態を検査することができる。これにより、裏込め材の品質検査を既設構造物の外部に配置された情報処理装置を用いて行うことが可能となり、作業者が更生用構造物の内部に入って検査を行う手間をなくすことができるので、品質検査の作業性を向上させることができる。
また、温度センサから受信した温度の数値データに基づいて品質管理が行われるので客観性の高い品質管理を実施することが可能である。
また、請求項5に記載の既設構造物の更生方法は、請求項4に記載の更生方法において、
前記既設構造物は、既設管であって、
前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
前記温度センサは、前記更生材の管軸方向に所定の間隔をおいて形成された管壁を貫通する複数の貫通孔のそれぞれに嵌め込み設置されることを特徴とする。
この構成によれば、複数の温度センサにより、注入された裏込め材の管軸方向の各部位での硬化状態や充填状態を適切に管理することができ、不具合があった部位を容易に検出することができるので、品質検査の作業性を向上させることができる。また、管状の更生材を設置した後、貫通孔に温度センサを嵌め込む簡易な作業で温度センサを容易に設置することができる。更に、従来の様に検査作業中に既設管内を流れる流体を一時せき止めるなどの措置をする必要もなく、検査作業の大幅な簡易化が達成される。
また、請求項6に記載の既設構造物の更生方法は、請求項5に記載の更生方法において、
前記裏込め材は、前記貫通孔から注入され、
前記温度センサは、前記裏込め材の注入後に前記貫通孔を閉塞する蓋部材に取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、裏込め材を注入するための貫通孔を閉塞する蓋部材に温度センサが取り付けられており、蓋部材によって裏込め材の注入口の閉塞と温度センサの設置とを同時に行うことができるので作業性に優れている。また、温度センサによって裏込め材の温度を直接測定することができるので、より的確な温度検知を行うことができる。
また、請求項7に記載の既設構造物の更生方法は、請求項4に記載の更生方法において、
前記既設構造物は、既設管であって、
前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
前記温度センサは、前記更生材を形成する複数の管更生部材を前記既設管内に導入する際に、前記更生材の外周面を形成する前記管更生部材の表面に取り付けられることを特徴とする。
この構成によれば、管状の更生材を形成する管更生部材を既設管内に導入する際に、温度センサを管更生部材の外周面に接着剤等で取り付けることができ、更生管の内部に入って温度センサを設置する必要がないので作業性に優れている。
また、請求項8に記載の既設構造物の更生方法は、請求項4に記載の更生方法において、
前記既設構造物は、既設管であって、
前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
前記温度センサは、前記更生材を形成する複数の管更生部材の内部に埋め込まれていることを特徴とする。
この構成によれば、管状の更生材を形成する管更生部材に埋め込まれているので、施工現場で温度センサを取り付ける手間をなくすことができるので、作業性に優れている。
本発明に係る既設構造物の更生システム及び既設構造物の更生方法によれば、更生用構造物に取り付けられた無線通信可能な温度センサによって裏込め材が硬化する際の温度を検知し、この検知結果を既設構造物の外部にある情報処理装置で受信することから、作業者は、予め取得された裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータと比較することで、既設構造物の外のエリアにて裏込め材の硬化状態や充填状態を確認することができる。これにより、作業者が更生用構造物の内部に入ることなく、裏込め材の品質検査を行うことができるので作業性を向上させることができる。また、受信した裏込め材の温度データという硬化状態を的確に反映する情報に基づいて品質管理を行うことができるので、客観性の高い品質管理を行うことが可能である。
本発明の一実施形態である既設構造物の更生方法によって更生された下水管の更生システムを示す断面図である。 帯状部材の断面図である。 図1のA-A線に沿う断面図である。 図4において一点鎖線で囲んだ要部領域の拡大断面図である。 更生管の設置工程の説明図である。 支保工による更生管の支持状態を示す断面図である。 貫通孔の形成工程の説明図である。 裏込め部材の注入工程の説明図である。 下水管の更生システムの他の実施例を示す説明図である。 温度センサの設置状態の他の実施例を説明する図である。
以下、図1~図8に基づいて、本発明に係る既設構造物の更生システム及び既設構造物の更生方法について説明する。なお、本発明の説明に用いる各図面は模式図であって、各構成部材の寸法等を厳密に示したものではない。
図1は、本発明の一実施形態である既設構造物の更生方法を用いて既設構造物である地中に埋設された下水管(既設管)50を更生する更生システム10を示す断面図である。下水管50は、2つのマンホール52,53の間に配設され、これらを連通している。更生システム10は、下水管50の内部に設置された更生用構造物である管状の新設の更生材20と、下水管50と更生材20との間に充填された裏込め材30と、裏込め材30の注入口を閉塞する蓋部材34と、蓋部材34に取り付けられた無線通信可能な温度センサ40と、情報処理装置44と、を備える。下水管50、更生材20及び裏込め材30は、一体となって更生管を形成している
更生材20は、下水管50の内壁面を覆うように、下水管50内に設置される。更生材20は、図5に示すように、長尺状の帯状部材(プロファイル)22を螺旋状に巻いて管状に形成される。なお、図5では、帯状部材22の一部を二点鎖線で示している。図2は、帯状部材22の断面図であり、帯状部材22を幅方向に切断した断面図を示している。帯状部材22は、帯状の本体23と、シール部材28と、を備え、可撓性を有している。
本体23は、例えば、硬質のポリ塩化ビニル(PVC)などの合成樹脂によって形成することができる。本体23の片面には、幅方向に間隔をおいて複数の突出するリブ24,25,26が設けられている。各リブ24,25,26は、本体23の長さ方向に沿って長く延びている。本体23の幅方向の一端部に形成されたリブ24と、他端部に形成されたリブ26とは、帯状部材22を螺旋状に巻いて管形状を形成する際に互いに結合されるように、嵌合形状を成している。以下の説明では、一端部のリブ24を「雄型リブ24」、他端部のリブ26を「雌型リブ26」とも称する。
雄型リブ24は、先端に断面略円形状の嵌合突起部24aが設けられている。雌型リブ26は、嵌合突起部24aが嵌め込み可能な溝状部26aを有している。溝状部26aの開口は幅狭に形成されている。図2において、仮想線で示すように、この溝状部26aには、螺旋状に巻回された帯状部材22の雌型リブ26が圧入により嵌め込まれる。
雄型リブ24と雌型リブ26との間に設けられるリブ25は、断面が略T字状に形成されている。図示例では、3つのリブ25が配置されているが、リブ25の数はこれに限らず、本体23の幅寸法に応じて適宜設定される。雌型リブ26の幅方向外側の領域には、斜め外向きの傾斜部27が形成されている。傾斜部27の先端は、雄型リブ24に近接するリブ25のT字状の角部に当接する。
雄型リブ24と、これに近接するリブ25との間の本体23の平坦部表面には、水などの浸入を防止するためのシール部材28が取り付けられている。シール部材28は、例えば、ゴムやエラストマー等の弾性材料で形成することができ、本体23の長さ方向に沿って長く延びる帯状に形成されている。本実施形態では、螺旋状に巻回された帯状部材22の雄型リブ24と雌型リブ26との嵌め合い状態において、シール部材28が、傾斜部27の突っ張り反力により、帯状部材22の厚さ方向で重なる本体23の平坦部表面に圧接される。
裏込め材30は、注入時に流動性を有し、経時により硬化する経時硬化性を有する材料で構成され、例えば、モルタルやコンクリート等を用いることができる。本実施形態では裏込め材30として、熱による膨張・収縮の小さい無収縮モルタルを使用している。裏込め材30は、注入後、化学反応である水和反応により発熱しながら硬化する。
蓋部材34は、図3及び図4に示すように、更生材20に形成された裏込め材30の注入口である貫通孔21を閉塞する部材である。蓋部材34は、帯状部材22と同等の強度を有することが好ましく、例えば、ポリ塩化ビニル(PVC)などの合成樹脂で形成することができる。図3及び図4に示すように、本実施形態では、更生材20の鉛直方向上方側(地上側)の壁面に、管軸方向に所定の間隔をおいて複数の貫通孔21を形成しており、各貫通孔21に蓋部材34が嵌め込み設置される。
図4に示すように、蓋部材34は、注入口である貫通孔21に嵌め込まれるソケット体36と、ソケット体36内に挿入設置されて、貫通孔21を閉塞する蓋本体38と、を備える。ソケット体36は、中空の筒状であって、貫通孔21の孔形状に沿った断面形状を有する。本実施形態では、ソケット体36が、断面円形状の貫通孔21に適合するように断面円形状の筒状に形成されている。ソケット体36は、一端部に、径方向外側に突出するフランジ部36aを有しており、このフランジ部36aは、設置状態で、更生材20の内壁面に当接する。ソケット体36は、接着剤等を用いて、更生材20に接合することができる。
蓋本体38は、ソケット体36内に挿入される円柱状の挿入部38aと、挿入部38aの一端側に設けられた座部38bと、を有する。座部38bは、挿通部38aの端部において、径方向外側へ突出した部位であり、設置状態でフランジ部36aと当接する。挿入部38aの先端部(座部38bが形成される端部と反対側の端部)には、温度センサ40が装着されている。本実施形態では、挿入部38aの先端に形成された凹部の内部に温度センサ40が配置されている。
なお、蓋部材34は、ソケット体36を有していない構成であってもよく、かかる場合、蓋本体38の挿入部38aは、貫通孔21とほぼ同一の外形を有するように形成され、貫通孔21に嵌め込み設置される。本実施形態では、ソケット体36を設けることにより、温度センサ40が装着された蓋本体38をソケット体36に対して着脱可能な構成としている。また、図4において仮想線で示すように、蓋本体38は、その内部に空間部38cを有する構成であってもよい。このように空間部38cを設けることで、温度センサ40の無線通信状態を良好にすることができる。
温度センサ40は、温度を検知するセンサを有するとともに、検知された温度データを外部へ無線で通信する無線通信回路と、無線通信回路を駆動するバッテリとを内蔵している。温度センサ40は、薄型形状、例えば、薄板状やシート状であることが好ましい。図4に示すように、温度センサ40は、蓋部材34の設置状態で裏込め材30と接触することで、裏込め材30の温度を経時的に測定することが可能である。本実施形態の更生方法では、裏込め材30が硬化する際に水和反応により発熱し、この発熱温度を温度センサ40によって測定する。温度センサ44は、各蓋部材34に装着されることにより、更生材20の管軸方向に所定の間隔をおいて複数設置される。温度センサ40の検知結果は、無線通信により情報処理装置44に送信することができる。
情報処理装置44は、各温度センサ40による検知結果を無線通信により受信可能な装置である。情報処理装置44は、例えば、操作パネルやスイッチボタン等の操作手段及びモニタ画面等の表示手段とともに、CPU等の情報処理手段、RAMやROM等の記憶手段、入出力インターフェイス等からなるマイクロコンピュータを備えて構成される。このような情報処理装置44としては、例えば、作業者90が保有するパーソナルコンピュータやタブレット端末等を用いることができる。
本実施形態において、情報処理装置44の記憶手段は、予め取得された裏込め材30が硬化する際の発熱温度に関するデータを記憶している。このような発熱温度に関するデータは、事前に実験等を行うことにより取得することができる。また、情報処理装置44の記憶手段は、各温度センサ40から受信した温度データを記録することができる。
次に、上述した更生システム10による下水管50の更生方法について説明する。
まず、図5に示すように、下水管50の内部に管状の更生材20を設置する(更生材設置工程)。更生材20を形成する帯状部材22は、旋回ドラム78に巻き付けられた状態で施工現場へ搬送され、地上に配置された旋回ドラム78から一方のマンホール52を介して下水管50内に送り込まれる。更生材20は、下水管50内に導入された自走式の製管機70を用いて設置される。製管機70は、成形フレームと、成形フレームに設置された接合機構部とを有する。この製管機70は、動力を付与する油圧ユニット72により駆動する。油圧ユニット72には、地上に配置された電源車76から電力が供給される。
製管機70の成形フレームは、螺旋状に巻かれた帯状部材22の内壁面に接触する枠体であって、更生材20が下水管50の内壁面形状に沿った略円形断面形状を成すように円筒形状に形成されている。この成形フレームに外周面に沿って帯状部材22を巻き付けることで、帯状部材22は断面円形の管状に形成される。接合機構部は、螺旋状に巻かれた帯状部材22の雌型リブ26と雄型リブ24とを嵌合する。帯状部材22は、リブ24,25,26が更生材20の外周面側に配置されるように巻回される。このような帯状部材22による更生材20の形成方法では、下水管50内に下水を流しながら更生材20を形成することが可能である。
次に、図6に示すように、支保工60を用いて更生材20を下水管50の所定位置に固定する(支保工設置工程)。支保工60は、更生材20の管軸方向に所定の間隔をおいて複数配置される。図6に示す支保工60は、八角形状の枠部材62と、枠部材62の各辺部から放射状に延びる棒状の支保材64と、支保材64の先端に装着された腹起し材66と、枠部材62の上辺から鉛直上方へ延びる棒状の反力部材68と、を備える。枠部材62は、拡縮径可能に構成されている。反力部材68は、更生材20を貫通して先端が下水管50の内壁に当接している。更生材20は、支保工の腹起し材66によって、径方向内側から外側へ押圧されている。
なお、支保工60の構造は、これに限らず、後述する裏込め材注入工程において、更生材20の浮き上がりや変形を防止できるように、更生材20を支持できる構造であればよい。支保工60は、更生材20を形成しながら、更生材20が形成された領域に順次、設置することができるが、更生材20を下水管50の全域にわたって設置した後に設置してもよい。また、支保工60に変えて、又は、支保工60と同時に、更生材20の内部に、管軸方向に沿って重量物であるチェーンを配置して、下水による更生材20の浮きを防止してもよい。例えば、下水管50の内径が比較的小さい場合、支保工60を用いずにチェーンを配置することによっても、更生材20の底壁部がチェーンにより下水管50に押さえつけられ、下水や裏込め材30による更生材20の浮きが防止されるので、更生材20を下水管50の所定位置に保持することが可能である。
次に、図7に示すように、更生材20に裏込め材30の注入口となる貫通孔21を形成する(貫通孔形成工程)。貫通孔21は、更生材20の管軸方向に所定の間隔をおいて複数形成される。図7では、2つの貫通孔21を形成しているが、貫通孔の数はこれに限らず3つ以上とすることができる。貫通孔21は、ホールソー等の削孔器具(図示せず)を用いて形成することができる。
次に、図8に示すように、更生材20と下水管50との間の隙間S(図6参照)に裏込め材30を注入する(裏込め材注入工程)。裏込め材30は、地上に配置した車両80に搭載された裏込め材プラント82で生成される。生成された裏込め材30は、図8において矢印で示すように、裏込め材プラント82に接続された供給用配管84を介して下水管50内に供給され、供給用配管84のノズル86から貫通孔21を介して隙間Sに注入される。本実施形態では、貫通孔21とともに、更生材20の一方の端部から下水管50との間の隙間Sに供給用配管84を介して裏込め材30を注入している。隙間Sから溢れた裏込め材30は、更生材20の他方の端部側において、隙間Sに連通された溢出用配管88から隙間Sの外部へ排出される。
次に、更生材20に温度センサ40を取り付ける(温度センサ取り付け工程)。図1に示すように、本実施形態では、隙間Sに裏込め材30が充填された後、貫通孔21を蓋部材34で閉塞して、支保工60を撤去する。既述のとおり、蓋部材34には、温度センサ40が取り付けられているため、貫通孔21に蓋部材34を嵌合設置することで、更生材20に温度センサ40が設置された状態となる。
次に、温度センサ40によって取得された温度データに基づいて裏込め材30の品質検査を行う(検査工程)。具体的には、各温度センサ40によって裏込め材30の管軸方向の各部位の温度を経時的に測定する。各温度センサ40の検知結果は、無線通信により下水管50の外部である地上に配置された情報処理装置44に送信される。情報処理装置44が、各温度センサ40から温度データを受信した後、受信した温度データと、記憶手段に記憶された裏込め材30の発熱温度に関するデータとを比較して、裏込め材30の品質検査を行う。
このように、本実施形態では、温度センサ40及び情報処理装置44によって、裏込め材30の温度変化を経時的に測定し、既存の発熱温度に関するデータと比較することで、裏込め材30の硬化状態や充填状態を検査することができる。具体的には、温度センサ40により裏込め材30の適切な温度上昇が検知されることで、裏込め材30が水和反応により硬化していることを確認することができる。また、温度センサ40から取得されたデータにおいて、温度上昇が検知されない場合には、不具合があることを検知することが可能である。例えば、下水管50に生じた亀裂から裏込め材30が漏出していたり、亀裂から地下水が入り込んで硬化反応が十分に行われていなかったりする場合には、温度が上昇しないことから、不具合があることを検知することができる。このように、裏込め材30の温度データという硬化状態を的確に反映する情報に基づいて検査を行うことで、客観性の高い品質管理を行うことが可能である。また、温度センサ40は、更生材20の管軸方向に間隔をおいて複数設定されているため、温度センサ40が設置された各領域について、不具合の有無を検知することができる。
このような温度に基づく裏込め材30の品質検査は、情報処理装置44に予め設定された品質検査プログラムに基づいて品質の良否(裏込め材30の不具合の有無)の判断を自動的に行ってもよいし、作業者90が予め設定された基準に基づいてデータを比較検討し、品質の良否を判断してもよい。
温度センサ40による温度データの取得期間は、例えば、1~2日間とすることができる。一定の養生期間を経て裏込め材30が硬化されることで、下水管50と更生材20とが一体化される。なお、その後の期間においても定期的に温度データを取得することで、裏込め材30の漏出の有無を長期的に確認することが可能である。
上述したように、本実施形態の更生システム10及び更生方法では、無線通信可能な温度センサ40によって裏込め材30の温度を検知し、この検知結果を下水管50の外部にある情報処理装置44で受信することができるため、作業者90が下水管50の外のエリア(例えば地上など)にいながら裏込め材30の硬化状態や充填状態を確認することができる。これにより、作業者90が更生材20内に入って検査作業を行う手間を省くことができ、従来の様に検査作業中に下水管内を流れる下水を一時せき止めるなどの措置をする必要もない。そのため、検査作業の大幅な簡易化が達成され、品質検査の作業性を向上させることができる。
また、管軸方向に複数設置された各温度センサ40から受信した温度データを予め取得された発熱温度に関するデータと比較することで、不具合があった部位を容易に検出することができる。不具合が検知された場合、作業者90が更生材20内に入って詳細な検査を行う必要があるが、温度センサ40を複数設置することで、不具合がある箇所を容易に特定することができるので、作業者90が検査のために更生材20内に入る時間を短縮することができる。
また、本実施形態の更生システム10及び更生方法では、温度センサ40から取得された温度の数値データに基づいて品質検査を行うことができるので、作業者90によって検査評価が異なることがなく、客観性の高い検査を実施することができる。特に、受信した裏込め材30の温度データという硬化状態を的確に反映する情報に基づいて品質管理を行うことができるので、客観性の高い品質管理を行うことが可能である。
また、検査に用いる温度センサ40は、更生材20に形成された貫通孔21に嵌め込み設置する構成であるため、設置作業が容易である。特に、本実施形態では、裏込め材30の注入口を閉塞する蓋部材34に温度センサ40を取り付けているので、注入口の閉塞と同時に温度センサ40を設置することができ、作業性に優れている。
また、本実施形態では、裏込め材30に温度センサ40を接触させて裏込め材30の温度を直接測定することができるので、より的確な温度検知を行うことができる。
さらに、本実施形態では、温度センサ40が取り付けられた蓋本体38が、更生材20に固定されたソケット体36に対して着脱可能な構成であるため、不具合があった際に、この蓋本体38を取外して、貫通孔21から裏込め材30の充填状態や硬化状態を容易に確認することができる。
なお、本実施形態では、温度センサ40を下水が通常流れることのない更生材20の鉛直方向上方側の領域に設置している。温度センサ40は、好ましくは、更生材20の鉛直方向上方の頂点から周方向に60度の範囲内に設置され、より好ましくは45度の範囲内、さらに好ましくは15度の範囲内に設置される。また、このような上方側の領域とともに、下水が流れる底壁側の領域に温度センサ40を設置して、それぞれの領域の温度変化を測定する構成としてもよい。かかる場合に、温度センサ40が下水の水面よりも上方にある状況と、下水の水面下にあって下水によって更生材20が冷やされる状況とで裏込め材30の表面温度に差異が出るため、予め実験室で得られた実験結果に基づき、品質検査の基準となる温度上昇値を各領域で変えることができる。
次に、更生システムの他の実施例を説明する。図9は、下水管50の更生システム10の他の実施例を説明する図である。図9に示す実施例おいて、上述した実施形態と同様の構成には同一の符号を付している。本実施例では、更生材設置工程において、下水管50の内部で、更生構造物の骨組みとなる鋼製のリング210を組み立てる。リング部材210は、管軸方向に間隔をおいて複数設置され、各リング210は連結材で連結される。その後、リング210の内側に、管状の新設の更生材20の表面を形成する表面部材である高密度ポリエチレン製の管更生部材212と、管更生部材212を結合する嵌合部材214とを組付ける。設置する際に、管更生部材212の長さ方向は、更生材20の管軸方向に向けられ、幅方向は、更生材20の周方向へ向けられる。複数の管更生部材212は、更生材20の周方向に環状に並べられ、嵌合部材214によって隣接する管更生部材212が連結される。なお、図9では、長尺板状の管更生部材212を下水管50の周方向に複数並べて更生材20となる管状体を形成しているが、これに限らず、筒状の管更生部材212を下水管50の管軸方向に並べて更生材20を形成する構成であってもよい。
本実施例において、温度センサ40は、管更生部材212を組付ける際に、更生材20の外周面となる管更生部材212の外表面に取り付けられる(温度センサ取り付け工程)。温度センサ40は、更生材20の鉛直方向上方側の表面を形成する管更生部材212に、長尺板状の表面部材212の長さ方向に所定の間隔をおいて複数設置される(温度センサ取り付け工程)。温度センサ40は、接着剤等を用いて、管更生部材212の表面に取り付けることが可能である。裏込め材30は、更生材20を設置した後に、更生材20と下水管50との間の隙間に注入される。なお、図1に示す実施形態において、帯状部材22を下水管50内に導入する際に、更生材20の外表面を形成する帯状部材22の表面に温度センサ40を取り付けてもよい。かかる場合、帯状部材22の長さ方向に所定の間隔をおいて複数の温度センサ40を取り付けることで、下水管50の管軸方向の各部位の温度を検知することができる。
このように、温度センサ40は、裏込め材30を注入する前に、更生材20に設置される構成であってもよい。本実施形態では、下水管50の外部で温度センサ40を表面部材212に取り付けることができるので、設置作業が容易であり、作業性に優れている。
次に、図10を用いて温度センサ40の設置態様の他の実施例を説明する。図10は、図9に示す更生システム10において、更生材20を構成している管更生部材212の斜視図である。本実施例では、温度センサ40が、更生材20を構成する管更生部材212の内部に埋め込まれている。管更生部材212は、略長方形の板状の本体と、本体の幅方向の両側部から突出する一対のリブとを有し、温度センサ40は本体に内蔵されている。なお、温度センサ40は、管更生部材212の長さ方向に所定の間隔をおいて複数埋め込まれていてもよい。温度センサ40は、帯状部材212の本体213において、裏込め材30と接触する外周面の近傍に埋め込まれていることが好ましい。このように、更生材20を構成する帯状部材22に予め温度センサ40が内蔵された状態となっていることで、施工現場において、温度センサ40を更生材20に取り付ける手間を省くことができ、作業時間を短縮することができる。なお、図1に示す実施形態において、更生材20を形成する帯状部材22の本体23に温度センサ40が埋め込まれていてもよい。かかる場合、帯状部材22の長さ方向に所定の間隔をおいて複数の温度センサ40を埋め込む構成とすることで、下水管50の管軸方向の各部位の温度を検知することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、断面円形状の既設管に断面円形状の更生材を設置しているが、既設管及び更生材の管形状はこれに限らず、断面形状が、矩形や楕円形等であってもよい。
また、本発明に係る更生システム及び更生方法は、更生材及び裏込め材からなる更生材と既設管とが構造的に一体として更生材と同等以上の耐荷重性能や耐久性能を有する複合管を施工するためのシステム及び方法に広く適用することが可能である。例えば、上述した実施形態のように、プロファイルと呼ばれる帯状部材を螺旋状に巻いて更生材を形成するSPR工法(登録商標)及びタンビー(登録商標)工法に適用することができる。また、ストリップと呼ばれる硬質塩化ビニルで形成された帯状部材をマンホール内で螺旋状に巻いて管状体を形成し、この管状体を既設管内に押し出しながら更生材を形成するSWライナー(登録商標)工法に適用することができる。また、図9に示す実施例のように、既設管内でリングを組み立てて骨組みを形成し、このリング部材の表面に、管更生部材と嵌合部材とを管軸方向に組み付けて更生材を形成するパルテム・フローリング(登録商標)工法に適用することができる。また、背面に補強鋼材を装着した高密度ポリエチレン製の管更生部材で更生材を形成し、裏込め材として無機系ポリマーセメント充填材を用いるクリアフロー(登録商標)工法に適用することができる。また、既設管の内面に炭素繊維による補強材又はアラミド繊維による補強材を取り付け、その内面側に、背面に突起のついたポリエチレン製の管更生部材を設置して更生材を形成するPFL工法に適用することができる。また、既設管内に高密度ポリエチレン製の管更生部材と嵌合材(ファスナー)を組み立てて更生材を形成するストリング工法(登録商標)に適用することができる。
また、例えば、更生対象となる既設構造物は、下水管50に限らず、既設の上水管、農業用水管、工業用配管、ボックスカルバート等であってもよい。
10 更生システム
20 更生材(更生用構造物)
22 帯状部材
30 裏込め材
34 蓋部材
40 温度センサ
44 情報処理装置
50 下水管(既設構造物)
52,53 マンホール
60 支保工
70 製管機
90 作業者

Claims (8)

  1. 既設構造物の内側に設置される更生用構造物と、
    前記既設構造物と前記更生用構造物との間に注入される裏込め材と、を備え、
    前記裏込め材が発熱をともなって硬化することで前記既設構造物と前記更生用構造物とが一体化する既設構造物の更生システムにおいて、
    前記更生用構造物に取り付けられ、前記裏込め材が硬化する際の温度を検知可能であって、検知結果を無線通信により送信可能な温度センサと、
    前記既設構造物の外部に配置され、予め取得された前記裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータを記憶するとともに、前記温度センサから受信した温度データを記録する情報処理装置と、
    を備えたことを特徴とする既設構造物の更生システム。
  2. 前記既設構造物は、既設管であって、
    前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
    前記温度センサは、前記更生材の管軸方向に所定の間隔をおいて複数設置されることを特徴とする請求項1に記載の更生システム。
  3. 前記温度センサは、前記更生材の管軸方向に所定の間隔をおいて形成された管壁を貫通する複数の貫通孔に嵌め込み設置されていることを特徴とする請求項2に記載の更生システム。
  4. 既設構造物とその内側に設置される更生用構造物との間に裏込め材を注入し、前記裏込め材が発熱をともなって硬化することで前記既設構造物と前記更生用構造物とが一体化する既設構造物の更生方法において、
    前記更生用構造物に、前記裏込め材が硬化する際の温度を検知可能であって、検知結果を無線通信により送信可能な温度センサを取り付ける工程と、
    前記既設構造物の外部に配置された情報処理装置によって前記温度センサから送信された温度データを受信し、受信した前記温度データと、予め取得された前記裏込め材が硬化する際の発熱温度に関するデータとを比較して、前記裏込め材の品質検査を行う工程と、
    を含むことを特徴とする既設構造物の更生方法。
  5. 前記既設構造物は、既設管であって、
    前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
    前記温度センサは、前記更生材の管軸方向に所定の間隔をおいて形成された管壁を貫通する複数の貫通孔のそれぞれに嵌め込み設置されることを特徴とする請求項4に記載の更生方法。
  6. 前記裏込め材は、前記貫通孔から注入され、
    前記温度センサは、前記裏込め材の注入後に前記貫通孔を閉塞する蓋部材に取り付けられることを特徴とする請求項5に記載の更生方法。
  7. 前記既設構造物は、既設管であって、
    前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
    前記温度センサは、前記更生材を形成する複数の管更生部材を前記既設管内に導入する際に、前記更生材の外周面を形成する前記管更生部材の表面に取り付けられることを特徴とする請求項4に記載の更生方法。
  8. 前記既設構造物は、既設管であって、
    前記更生用構造物は、前記既設管内に設置される管状の更生材であり、
    前記温度センサは、前記更生材を形成する複数の管更生部材の内部に埋め込まれていることを特徴とする請求項4に記載の更生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023053203A (ja) * 2020-02-28 2023-04-12 株式会社三洋物産 遊技機

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