JP2023014584A - ゲージ装置及び情報処理システム - Google Patents

Abstract

【課題】選択した基準ゲージのゲージ選択情報の読み取りを簡易な構成で、信頼性高く行うことができるゲージ装置及び情報処理システムを提供すること。【解決手段】選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１がそれぞれ設けられた複数のボールゲージ１－１～１－１１と、複数のボールゲージ１－１～１－１１の各選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１にそれぞれ対応付けて接続する複数の電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１とを有し、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１の選択に伴う各電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１の位置の２値電圧信号を各ボールゲージのゲージ選択情報として無線出力する無線モジュール２と、無線モジュール２から無線出力されたゲージ選択情報を受信して、選択されたボールゲージ１－１～１－１１のゲージ情報を判定出力する受信ユニット３とを備える。【選択図】図１

Description

本発明は、選択した基準ゲージのゲージ情報の読み取りを簡易な構成で、信頼性高く行うことができるゲージ装置及び情報処理システムに関する。

部材間の隙間や直径などを計測する場合、ボールゲージ、シクスネスゲージ、リングゲージなどの厚みやサイズの異なる複数の基準ゲージを計測対象に挿入し、計測対象に厚みやサイズが合致した基準ゲージのゲージ情報を読み取るようにしている。

特許文献１には、複数のリーフと、リーフの一部に固定され、各リーフの厚さに相当する厚さ情報が読み取り可能に記憶されたＲＦＩＤタグと、を備え、ＲＦＩＤタグを読み取り、読み取った厚さ情報から離間距離を表示するシクスネスゲージが開示されている。

特表２０１５－５３２４３５号公報

しかしながら、従来のゲージ装置は、選択した基準ゲージのゲージ情報を読み取ることができるものの、ゲージ情報の読み取り操作あるいは読み取り処理が複雑であり、例えば、ゲージ情報の読み取りのために複数のＲＦＩＤタグの読み取りを行う場合、読み取り間違いが発生する場合があり、ゲージ情報の読み取りが不安定となり、信頼性に欠ける場合があるという課題があった。

本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、選択した基準ゲージのゲージ情報の読み取りを簡易な構成で、信頼性高く行うことができるゲージ装置及び情報処理システムを提供することを目的とする。

上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、選択スイッチがそれぞれ設けられた複数の基準ゲージと、前記複数の基準ゲージが接続され、前記複数の基準ゲージの各選択スイッチにそれぞれ対応付けて接続する複数の電圧入力ピンを有し、前記選択スイッチの選択に伴う各電圧入力ピンの位置の２値電圧信号を各基準ゲージのゲージ選択情報として無線出力する無線モジュールと、前記無線モジュールから無線出力されたゲージ選択情報を受信して、選択された基準ゲージのゲージ情報を判定出力する受信ユニットとを備えたことを特徴とする。

また、本発明は、上記の発明において、前記無線モジュールは、各電圧入力ピンの位置の２値電圧信号を１つのデジタル情報に変換したゲージ選択情報として無線出力することを特徴とする。

また、本発明は、上記の発明において、前記無線モジュールは、いずれかの２値電圧信号が変化した場合に前記ゲージ選択情報を無線出力することを特徴とする。

また、本発明は、上記の発明において、各基準ゲージは、ゲージサイズが異なることを特徴とする。

また、本発明は、上記の発明において、各基準ゲージは、ゲージサイズが同じであることを特徴とする。

また、本発明は、上記の発明のいずれか一つに記載のゲージ装置と、前記ゲージ装置から出力された前記ゲージ情報を取得して帳票内の所定位置に該ゲージ情報を入力する情報処理装置とを備えることを特徴とする。

本発明によれば、選択した基準ゲージのゲージ情報の読み取りを簡易な構成で、信頼性高く行うことができる。

図１は、本実施の形態に係るゲージ装置の概要構成を示す模式図である。 図２は、ゲージ選択情報の生成とゲージ情報の出力とを説明する説明図である。 図３は、変形例１によるゲージ選択情報の生成とゲージ情報の出力とを説明する説明図である。 図４は、変形例２によるゲージ装置の概要構成を示す模式図である。 図５は、変形例３による情報処理システムの制御系の構成を示すブロック図である。

以下、添付図面を参照して、本実施の形態に係るゲージ装置及び情報処理システムについて説明する。

＜概要構成＞
図１は、本実施の形態に係るゲージ装置１０の概要構成を示す模式図である。図１に示したゲージ装置１０は、基準ゲージの一例として複数のボールゲージ１（１－１～１－１１）を用いるものである。図１に示すように、ゲージ装置１０は、選択したボールゲージ１のサイズ値を判定するものであり、複数のボールゲージ１、無線モジュール２及び受信ユニット３を有する。複数のボールゲージ１は無線モジュール２に有線接続されるとともに、無線モジュール２と受信ユニット３とは無線接続される。

各ボールゲージ１―１～１－１１は、サイズの異なるボール」１ａ（１ａ－１～１ａ－１１）がそれぞれ先端に取り付けられている。また、各ボールゲージ１の基端部には、それぞれ選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１が設けられている。各選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１は、それぞれコネクタＣＡ１～ＣＡ１１を介して無線モジュール２のコネクタＣＢ１～ＣＢ１１に接続される。

無線モジュール２は、選択情報出力部２ａと無線出力部２ｂとを有する。選択情報出力部２ａは、各ボールゲージ１－１～１－１１に対応付けられた電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１を有する。選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１の一端は、それぞれ電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１に接続され、他端は接地される。また、各電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１には、抵抗を介して所定電源Ｖｉｎが接続される。したがって、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１が押下されていない場合（オフの場合）、電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１には、抵抗を介した電源電圧、例えば５Ｖが加わり、Ｈｉｇｈ状態になる。一方、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１が押下された場合（オンの場合）、電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１は接地されたことになり、電圧は０Ｖになり、Ｌｏｗ状態になる。

なお、上記の説明では、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１が押下されていない場合にＨｉｇｈ状態になり、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１が押下されたときにＬｏｗ状態になるケースを示したが、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１が押下されていない場合にＬｏｗ状態になり、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１が押下されたときにＨｉｇｈ状態になるようにすることもできる。

選択情報出力部２ａは、各電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１のアナログ信号であるＨｉｇｈ／Ｌｏｗ状態を検知し、Ｈｉｇｈ状態を「１」とし、Ｌｏｗ状態を「０」とするデジタル情報に変換するが、ここでは、デジタル情報「１」，「０」を反転したデジタル情報「０」，「１」に変換する。そして、図２（ａ）に示すように、選択スイッチＳＷ１が押下された場合、電圧入力ピンＰ１のＬｏｗ状態を「１」として出力し、選択スイッチＳＷ２～ＳＷ１１が押下されていない電圧入力ピンＰ２～Ｐ１１のＨｉｇｈ状態を「０」として出力する。そして、選択情報出力部２ａは、ゲージ選択情報Ｄ１として「１，０，０，０，０，０，０，０，０，０，０」を無線出力部２ｂに出力し、無線出力部２ｂからのこのゲージ選択情報Ｄ１を受信ユニット３に送信する。すなわち、無線モジュール２は、選択スイッチＳＷ１～ＳＷ１１の選択に伴う各電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１の位置の２値電圧信号を各ボールゲージ１－１～１－１１のゲージ選択情報Ｄ１として無線出力する。

受信ユニット３は、無線モジュール２から無線出力されたゲージ選択情報Ｄ１を受信してボールゲージ１―１～１－１１の選択状態から、選択されたボールゲージ１のゲージ情報、例えば直径などのサイズ値を判定出力するものであり、受信部３ａ及び判定部３ｂを有する。受信部３ａは、無線モジュール２から送信されたゲージ選択情報Ｄ１を受信する。判定部３ｂは、ゲージ対応情報Ｄ２を参照して受信したゲージ選択情報Ｄ１が示すボールゲージ１ａ―１～１ａ－１１のサイズ値、ここではボール１ａの直径を判定出力する。

なお、図２（ｂ）に示すように、ゲージ対応情報Ｄ２には、ゲージ選択情報Ｄ１が示す各電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１に接続されるボールゲージ１のボール１ａのサイズ値が対応付けられている。これにより、例えば、ゲージ選択情報Ｄ１が「１，０，０，０，０，０，０，０，０，０，０」である場合、「１」に対応する直径が１．０ｍｍのサイズ値のボール１ａ－１が選択されていると判定できる。

なお、無線出力部２ｂ及び受信部３ａは、特定の通信方式、例えば、Ｗｉ－Ｆｉ（登録商標）やＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）などを用いた近距離通信によって通信接続される。なお、低消費電力及び小型化を実現すべく、ＢＬＥ（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ Ｌｏｗ Ｅｎｅｒｇｙ；登録商標）を用いるとよい。

また、無線出力部２ｂの低消費電力化を図るため、選択情報出力部２ａは、いずれかかの２値電圧信号が変化した場合にゲージ選択情報Ｄ１を無線出力するようにしてもよい。

本実施の形態では、各ボールゲージ１―１～１－１１を電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１に対応付けて接続し、各電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１の２値電圧信号をゲージ選択情報として無線出力するのみという簡易な構成で、選択されたボールゲージ１のゲージ情報を信頼性高く判定出力することができる。

＜変形例１＞
上記の実施の形態におけるゲージ選択情報Ｄ１がボールゲージ１の数、すなわち１１ビットの情報であったが、本変形例１では、図３に示すように、ゲージ選択情報Ｄ１に対応するゲージ選択情報Ｄ１１を、電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１の個数に対応し、各電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１を峻別するための４ビット情報としている。例えば、電圧入力ピンＰ１に対応するボールゲージ１－１が選択された場合、ゲージ選択情報Ｄ１１として「００００」を生成して出力する。受信ユニット３では、ゲージ選択情報Ｄ１１と直径との対応関係を示すゲージ対応情報Ｄ１２を保持し、受信したゲージ選択情報Ｄ１１に対応するゲージ情報である直径（ボール１ａのサイズ値）を判定出力する。

＜変形例２＞
上記の実施の形態では、ボールゲージ１ごとに、コネクタＣＡ１～ＣＡ１１及びコネクタＣＢ１～ＣＢ１１を介して個別にコネクタ接続していたが、これに限らず、図４に示すように、各ボールゲージ１と無線モジュール２とのコネクタ接続を１つのコネクタＣＡ，ＣＢで接続するようにしている。これにより、各ボールゲージ１と無線モジュール２の電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１との誤接続を防止することができる。

なお、実施の形態及び変形例１，２において、基準ゲージがボールゲージ１でなく、シクスネスゲージである場合、同一のサイズ値をもつゲージが複数となるが、実施の形態及び変形例１，２と同様に、各シクスネスゲージは上記の電圧入力ピンＰ１～Ｐ１１に接続される。ただし、シクスネスゲージの場合、複数のシクスネスゲージが同時に選択状態となるゲージ選択情報となる。ゲージ対応情報のサイズ値は、すべて同一であるが、判定部３ｂは、ゲージ選択情報の選択数分、加算したサイズ値をゲージ情報として判定出力する。

＜変形例３＞
次に、変形例３による情報処理システム１０１の制御系の構成について説明する。図５は、ゲージ装置１０を含む情報処理システム１０１の制御系の構成を示すブロック図である。図５に示すように、情報処理システム１０１は、ゲージ装置１０及び情報処理装置１００を有する。

情報処理装置１００には、ゲージ装置１０の無線モジュールからから送信されたゲージ選択情報を受信する受信ユニット３が接続配置され、情報処理装置１００は、受信ユニット３の判定出力であるゲージ情報を、帳票Ｄ内のデータとして、帳票Ｄ内の所定位置に自動入力する処理を行う。情報処理装置１００は、表示部３１、入力部３２、帳票Ｄを記憶する記憶部３３及び制御部３４を有する。

入力部３２は、キーボードやマウス等の入力デバイスであり、表示部３１は、液晶パネルやディスプレイ装置等の表示デバイスである。制御部３４は、情報処理装置１００全体を制御する制御装置であり、帳票Ｄの生成処理を行う。

制御部３４は、受信ユニット３を介して取得したゲージ情報を受信し、このゲージ情報を帳票Ｄの所定位置のデータとして自動入力する処理を行う。この自動入力は、計測順序が決まっている場合、計測順序に対応した位置に、受信したゲージ情報を入力する。なお、計測順序が決まっていない場合、受信したゲージ情報を、受信順序で帳票Ｄ内に記憶する。

なお、上記の実施の形態及び変形例では、基準ゲージの一例としてボールゲージ１を用いて説明したが、ボールゲージ１以外の基準ゲージであってもよい。例えば、基準ゲージは、上記したシクネスゲージや、リングゲージであってもよい。

また、上記の実施の形態及び変形例で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。

本発明のゲージ装置及び情報処理システムは、選択した基準ゲージのゲージ情報の読み取りを簡易な構成で、信頼性高く行う場合に有用である。

１，１－１～１－１１ ボールゲージ
１ａ，１ａ－１～１ａ－１１ ボール
２ 無線モジュール
２ａ 選択情報出力部
２ｂ 無線出力部
３ 受信ユニット
３ａ 受信部
３ｂ 判定部
１０ ゲージ装置
３１ 表示部
３２ 入力部
３３ 記憶部
３４ 制御部
１００ 情報処理装置
１０１ 情報処理システム
ＣＡ，ＣＡ１～ＣＡ１１，ＣＢ，ＣＢ１～ＣＢ１１ コネクタ
Ｄ 帳票
Ｄ１，Ｄ１１ ゲージ選択情報
Ｄ２，Ｄ１２ ゲージ対応情報
Ｐ１～Ｐ１１ 電圧入力ピン
ＳＷ１～ＳＷ１１ 選択スイッチ
Ｖｉｎ 所定電源

Claims (6)

1. 選択スイッチがそれぞれ設けられた複数の基準ゲージと、
   前記複数の基準ゲージが接続され、前記複数の基準ゲージの各選択スイッチにそれぞれ対応付けて接続する複数の電圧入力ピンを有し、前記選択スイッチの選択に伴う各電圧入力ピンの位置の２値電圧信号を各基準ゲージのゲージ選択情報として無線出力する無線モジュールと、
   前記無線モジュールから無線出力されたゲージ選択情報を受信して、選択された基準ゲージのゲージ情報を判定出力する受信ユニットと
   を備えたことを特徴とするゲージ装置。
2. 前記無線モジュールは、各電圧入力ピンの位置の２値電圧信号を１つのデジタル情報に変換したゲージ選択情報として無線出力することを特徴とする請求項１に記載のゲージ装置。
3. 前記無線モジュールは、いずれかの２値電圧信号が変化した場合に前記ゲージ選択情報を無線出力することを特徴とする請求項１又は２に記載のゲージ装置。
4. 各基準ゲージは、ゲージサイズが異なることを特徴とする請求項１～３のいずれか一つに記載のゲージ装置。
5. 各基準ゲージは、ゲージサイズが同じであることを特徴とする請求項１～３のいずれか一つに記載のゲージ装置。
6. 請求項１～５のいずれか一つに記載のゲージ装置と、
   前記ゲージ装置から出力された前記ゲージ情報を取得して帳票内の所定位置に該ゲージ情報を入力する情報処理装置と
   を備えることを特徴とする情報処理システム。

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