JP2023013833A - 決済システム、決済方法および決済プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定の金融機関との間で取引関係にある利用者が、この金融機関とは異なる事業者の電子決済サービスを利用する際におけるユーザビリティを高める決済システムを提供する。【解決手段】決済システムにおいて、第1の情報処理装置100は、第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合、利用金額に対して第1の決済手段に応じた仮決済を実行する仮決済部132と、仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する選択部133と、本選択された決済手段が、第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する第2の決済手段である場合、第1の事業者と第2の事業者との間において、利用金額に対して第2の決済手段に応じた本決済を実行する決済部134と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、決済システム、決済方法および決済プログラムに関する。
従来、インターネット等の各種ネットワークを介して、料金の支払いを行う技術が提案されている。このような技術の一例として、利用者からの決済要求に従って、口座間における電子マネーの送金等を行うことで、各種決済を実現する技術が提案されている。
特許第6880165号公報
しかしながら、上記の従来技術では、特定の金融機関との間で取引関係にある利用者が、この金融機関とは異なる事業者の電子決済サービスを利用する際におけるユーザビリティを高めることができるとは限らない。
例えば、上記の従来技術は、利用者に対する請求内容を示す請求情報を受け付けた場合に、請求情報を利用者に提供し、そして、利用者が支払操作を行ったタイミングで、請求情報が示す内容の請求に応じた決済処理を実行する。
このように、上記の従来技術は、利用者による任意のタイミングで、請求情報が示す請求に対する支払い(送金)を行うものであるため、例えば、利用者が意図しなかったタイミングで口座振替されてしまうといった観点ではユーザビリティを改善し得る。一方で、このような上記の従来技術では、特定の金融機関との間で取引関係にある利用者が、この金融機関とは異なる外部事業者の電子決済サービスを利用する際におけるユーザビリティを高めることができるとはいえない。
そこで、本開示では、特定の金融機関との間で取引関係にある利用者が、この金融機関とは異なる事業者の電子決済サービスを利用する際におけるユーザビリティを高めることができる決済システム、決済方法および決済プログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る決済システムは、所定の金融機関に属する第1の事業者に対応する第1の情報処理装置と、前記所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者に対応する第2の情報処理装置とを含む決済システムであって、前記第1の情報処理装置は、前記所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、前記第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合に、利用金額に対して前記第1の決済手段に応じた仮決済を実行する仮決済部と、前記仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する選択部と、前記選択部によって選択された決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションに対してミニアプリとして導入されている決済手段のうち、前記第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段である場合には、前記第1の事業者と前記第2の事業者との間において、前記利用金額に対して前記第2の決済手段に応じた本決済を実行する本決済部と、を有することを特徴とする。
本発明の一態様に係る決済方法は、所定の金融機関に属する第1の事業者に対応する第1の情報処理装置が実行する決済方法であって、前記所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、前記第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合に、利用金額に対して前記第1の決済手段に応じた仮決済を実行する仮決済工程と、前記仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する選択工程と、前記選択工程によって選択された決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションに対してミニアプリとして導入されている決済手段のうち、前記所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段である場合には、前記第1の事業者と前記第2の事業者との間において、前記利用金額に対して前記第2の決済手段に応じた本決済を実行する本決済工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の一態様に係る決済プログラムは、所定の金融機関に属する第1の事業者に対応する第1の情報処理装置が実行する決済プログラムであって、前記所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、前記第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合に、利用金額に対して前記第1の決済手段に応じた仮決済を実行する仮決済手順と、前記仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する選択手順と、前記選択手順によって選択された決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションに対してミニアプリとして導入されている決済手段のうち、前記所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段である場合には、前記第1の事業者と前記第2の事業者との間において、前記利用金額に対して前記第2の決済手段に応じた本決済を実行する本決済手順と、を第1の情報処理装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、特定の金融機関との間で取引関係にある利用者が、この金融機関とは異なる事業者の電子決済サービスを利用する際におけるユーザビリティを高めることができる。
図1は、実施形態に係る決済システムの構成を示す図である。 図2は、ウォレットアプリの観点から実施形態に係る事業者および決済手段を説明する説明図である。 図3は、実施形態に係る第1の情報処理装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る第2の情報処理装置の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係るデジタル口座情報データベースの一例を示す図である。 図6は、実施形態に係る認証システムで実現される事後決済処理手順を示すシーケンス図(1)である。 図7は、実施形態に係る認証システムで実現される事後決済処理手順を示すシーケンス図(2)である。 図8は、交換レートに基づく通貨交換の一例を示す図である。 図9は、実施形態に係る第1の情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
以下に、決済システム、決済方法および決済プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する)の一例について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により決済システム、決済方法および決済プログラムが限定されるものではない。また、以下の実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
[実施形態]
〔1.決済システムの概要〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る決済システムの概要を説明する。図1は、実施形態に係る決済システムの構成を示す図である。図1には、実施形態に係る決済システムの一例である決済システム1が示される。実施形態に係る決済処理は、決済システム1で実現される。
図1に示すように、決済システム1には、端末装置10と、店舗装置30と、第1の情報処理装置100と、第2の情報処理装置とが含まれる。端末装置10、店舗装置30、第1の情報処理装置100、第2の情報処理装置は、所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、決済システム1には、複数の端末装置10と、複数の店舗装置30と、複数の第1の情報処理装置100と、複数の第2の情報処理装置とが含まれてよい。
端末装置10は、利用者によって利用される情報処理端末である。端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。例えば、端末装置10は、決済に関する利用者の操作に応じて、第1の情報処理装置100や第2の情報処理装置200にアクセスする。また、要求に応じて第1の情報処理装置100や第2の情報処理装置200が決済処理を行った場合には、端末装置10は、決済処理に応じた決済結果をこれらの装置から取得し、取得した決済結果を表示画面に表示する。
また、端末装置10には、所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーション(以下「ウォレットアプリ」と略す)がインストールされているものとする。
ここで、端末装置10にインストールされているウォレットアプリには、本アプリ内の一機能として、各種のアプリケーションが導入されている。このようなことから、ウォレットアプリと、各種のアプリケーションとは、所謂、スーパーアプリと、ミニアプリとの関係にある。スーパーアプリと、ミニアプリとの関係について具体例を示す。
図1の例では、ウォレットアプリには、所定の金融機関に属する第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が導入されている。また、ウォレットアプリには、所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段も導入されている。
このように、第1の事業者は、所定の金融機関に属する事業者であるため、第1の事業者が提供する第1の決済手段は、ウォレットアプリにおけるメインのウォレット機能としての役割を有する。一方、第2の事業者は、所定の金融機関に属さない外部事業者であるため、第2の決済手段は、ウォレットアプリの一機能として導入されているミニアプリと解することができる。
すなわち、上記例によると、ウォレットアプリは、メインのウォレット機能として第1の決済手段を有するとともに、サブのウォレット機能であるミニアプリとして第2の決済手段を有する。したがって、ウォレットアプリは、第1の決済手段として機能する一方で、ミニアプリである第2の決済手段によってスーパーアプリ化されている。
また、所定の金融機関と、第2の事業者とは、プラットフォーマーと、イネーブラーとの関係にあるといえる。これは、所定の金融機関によって提供されるウォレットアプリは、利用者に対してミニアプリを提供するプラットフォームとしての役割があり、第2の事業者によって提供される第2の決済手段は、ウォレットアプリのスーパーアプリ化を手助けする役割があるためである。
ここまでスーパーアプリと、ミニアプリとの関係について具体例を示したが、より詳細な一例については図2で示すことにして、図1の説明に戻る。
店舗装置30は、第1の決済手段の利用による決済が可能な加盟店に属する情報処理装置である。店舗装置30は、加盟店の店頭に設置される決済用の情報処理端末(例えば、POS端末)、および、係る情報処理端末に接続される店舗側のサーバ装置のうちのいずれであってもよい。
第1の情報処理装置100は、所定の金融機関に属する第1の事業者に対応する処理装置である。第1の情報処理装置100は、実施形態に係る決済プログラムに従って、次のように動作する。
具体的には、第1の情報処理装置100は、所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、第1の事業者が提供する決済サービスに対応する第1の決済手段が、利用者によって利用された場合に、利用金額に対して第1の決済手段に応じた仮決済を実行する。
また、第1の情報処理装置100は、仮決済を実行した後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する。第1の情報処理装置100は、ミニアプリとして導入されている決済手段のうち、第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する第2の決済手段を選択した場合には、第1の事業者と第2の事業者との間において、利用金額に対して第2の決済手段に応じた本決済を実行する。
このように、第1の情報処理装置100は、実施形態に係る決済システム1において事後決済を実現する。具体的には、第1の情報処理装置100は、所定の金融機関に属する第1の事業者が提供する第1の決済手段により一旦、一時的な仮の決済を行っておく。そして、第1の情報処理装置100は、第2の事業者が提供する電子決済サービスでの決済を利用者が選択した場合には、仮決済に続き正式な事後決済として、第2の決済手段に応じた正式な本決済を行う。
このような決済システム1によれば、残高が潤沢な銀行口座や、クレジット与信によって一旦仮決済が行われるため、利用者は、例えば、第2の事業者が提供する電子決済サービスでの自身の残高を気にすることなく、買い物することができるようになる。したがって、決済システム1によれば、所定の金融機関との間で取引関係にある利用者が、この金融機関に属さない外部事業者の電子決済サービスを利用する際におけるユーザビリティを高めることができるようになる。
また、第1の情報処理装置100は、サーバ装置やクラウドシステムにより実現され得る。本実施形態では、第1の情報処理装置100は、サーバ装置であるものとする。
第2の情報処理装置200は、所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者に対応する情報処理装置である。第2の情報処理装置200は、第1の情報処理装置100と協働することにより本決済を実行する。また、第2の情報処理装置200は、自装置が本来有するはずのデジタル口座を第1の情報処理装置100に預けておくことができる。デジタル口座の詳細については後述する。
また、第2の情報処理装置200は、サーバ装置やクラウドシステムにより実現され得る。本実施形態では、第2の情報処理装置200は、サーバ装置であるものとする。
〔2.事業者、決済サービス、決済手段について〕
続いて、利用者U1(利用者の一例)が利用する端末装置10にインストールされているウォレットアプリの例を用いて、実施形態に係る事業者、決済サービスおよび決済手段の一例についてより詳細に説明する。図2は、ウォレットアプリの観点から実施形態に係る事業者および決済手段を説明する説明図である。
図2の例では、スーパーアプリ化されたウォレットアプリSPAP11が端末装置10にインストールされている。また、図2には、ウォレットアプリSPAP11が起動されたことで、ウォレットアプリSPAP11に対応するTOP画面C1が、端末装置10の表示画面(ディスプレイ)に表示されている例が示される。
また、図2には、メインのウォレット機能として動作するアプリケーションであるアプリAP12に対応するアイコンがTOP画面C1に表示される例が示される。また、図2の例によれば、ここでいうメインのウォレット機能は、決済サービスCD12に応じた決済機能であることを示す。
また、図2には、ミニアプリのアイコンが表示される領域AR1がTOP画面C1に含まれる例が示される。さらに図2には、ミニアプリMIAP21に対応するアイコン、ミニアプリMIAP22に対応するアイコン、ミニアプリMIAP23に対応するアイコン、ミニアプリMIAP24に対応するアイコンが領域AR1内に表示されている例が示される。係る例によれば、ウォレットアプリSPAP11は、ミニアプリMIAP21、MIAP22、MIAP23およびMIAP24という4つのミニアプリによってスーパーアプリ化されていることを意味する。もちろん、スーパーアプリ化に用いられるミニアプリの数は4つに限定されない。
ここで、図2の例を用いれば、実施形態に係る事業者、決済サービス、決済サービスに対応する決済手段を以下の一例のごとく定義することができる。
ウォレットアプリSPAP11は、金融機関T11によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションであり、係る例によれば、金融機関T11は、所定の金融機関の一例に相当する。また、金融機関T11は、例えば、銀行であってよい。
決済サービスCD12は、金融機関T11に属する事業者T12が提供する決済サービスであり、係る例によれば、事業者T12は第1の事業者の一例に相当する。このようなことから、以下では、事業者T12を「第1の事業者T12」と表記する場合がある。
アプリAP12は、決済サービスCD12(第1の決済サービス)に対応する決済手段であり、係る例によれば、アプリAP12は第1の決済手段の一例に相当する。このようなことから、以下では、アプリAP12を「第1のアプリAP12」と表記する場合がある。また、第1の事業者T12は、第1の決済サービス運営会社と言い換えられることができる。
ここで、第1の事業者T12は、決済サービスCD12として、即時振替サービスを提供しており、利用者U1は決済サービスCD12に加入したうえで、決済サービスCD12に対応する物理的なカード(決済用カード)を発行されているものとする。また、利用者U1は、決済用カードの情報をウォレットアプリSPAP11に紐づけていることで、決済用カードの代わりにウォレットアプリSPAP11を使って買い物できる状態にしているものとする。係る場合、図2の例において、第1のアプリAP12に対応するアイコンは、例えば、この決済用カードの表面を示すものであってよい。
なお、ここでいう決済用カードは、一般に、デビットカードと呼ばれる。また、デビットカードは、銀行によって発行される。したがって、第1の事業者T12が、決済サービスCD12として、即時振替サービスを提供する例では、第1の事業者T12と金融機関T11とは同一であってもよいし、第1の事業者T12は、金融機関T11に属するグループ企業であってもよい。
他の一例として、第1の事業者T12は、後払いサービス(クレジットサービス)である決済サービスCD12を提供しており、利用者U1は決済サービスCD12に加入したうえで、決済サービスCD12に対応する物理的なカード(すなわち、クレジットカード)を発行されているものとする。また、利用者U1は、クレジットカードの情報をウォレットアプリSPAP11に紐づけていることで、クレジットカードの代わりにウォレットアプリSPAP11を使って買い物できる状態にしているものとする。係る場合、図2の例において、第1のアプリAP12に対応するアイコンは、例えば、このクレジットカードの表面を示すものであってよい。
なお、第1の事業者T12が、決済サービスCD12として、後払いサービスを提供する例では、第1の事業者T12は、例えば、金融機関T11に属するグループ企業と解することができる。
さらに、他の一例として、第1の事業者T12は、決済サービスCD12として、ポイント決済サービスを提供しており、利用者U1は決済サービスCD12に加入したうえで、決済サービスCD12に対応する物理的なカード(すなわち、ポイントカード)を発行されているものとする。また、利用者U1は、ポイントカードの情報をウォレットアプリSPAP11に紐づけていることで、ポイントカードの代わりにウォレットアプリSPAP11を使って買い物できる状態にしているものとする。係る場合、図2の例において、第1のアプリAP12に対応するアイコンは、例えば、このポイントカードの表面を示すものであってよい。
なお、第1の事業者T12が、決済サービスCD12として、ポイント決済サービスを提供する例では、第1の事業者T12と金融機関T11とは同一であってもよいし、第1の事業者T12は、金融機関T11に属するグループ企業であってもよい。また、ここでいうポイント決済サービスは、プリペイドサービス、あるいは、○○コイン(仮想コインサービスの一例)/××ポイント(電子ポイントサービスの一例)といった仮想通貨サービス等の概念を含むものとする。
例えば、ポイント決済サービスがプリペイドサービスである場合には、利用者U1にはプリペイドカードが発行されるため、第1のアプリAP12に対応するアイコンは、例えば、プリペイドカードの表面を示すものであってよい。また、ポイント決済サービスが○○コインである場合には、利用者U1にはコイン残高カードが発行されるため、第1のアプリAP12に対応するアイコンは、例えば、コイン残高カードの表面を示すものであってよい。同様に、ポイント決済サービスが××ポイントである場合には、利用者U1にはポイント残高カードが発行されるため、第1のアプリAP12に対応するアイコンは、例えば、ポイント残高カードの表面を示すものであってよい。
図2の説明に戻り、ミニアプリMIAP21は、金融機関T11に属さない事業者T21が提供する電子決済サービス(第2の決済サービス)に対応する決済手段である。係る例によれば、事業者T2は、第2の事業者の一例に相当し、また、ミニアプリMIAP21は、第2の決済手段の一例に相当する。また、このようなことから、以下では、事業者T21を「第2の事業者T21」と表記する場合がある。また、ミニアプリMIAP21を「第2のアプリMIAP21」と表記する場合がある。また、第2の事業者T21は、第2の決済サービス運営会社と言い換えられることができる。
なお、第2のアプリMIAP21が、ミニアプリとしてウォレットアプリSPAP11に導入されている図2の例は、利用者U1が第2の事業者T21の電子決済サービスに加盟していることを示す。また、図2の例は、ウォレットアプリSPAP11上で第2のアプリMIAP21を利用できるよう、利用者U1がウォレットアプリSPAP11に対して第2のアプリMIAP21を紐付けていることを示す。
なお、図2の例では、第2のアプリMIAP21だけでなく、アプリMIAP22、アプリMIAP23、アプリMIAP24もミニアプリとしてウォレットアプリSPAP11に導入されている。係る例によれば、ミニアプリMIAP22は、金融機関T11に属さない外部の事業者T22が提供する電子ポイントサービスに対応するポイント管理機能に相当する。また、ミニアプリMIAP23は、金融機関T11に属さない外部の事業者T23が提供する交通系のITカードに相当する。また、ミニアプリMIAP24は、金融機関T11に属さない外部の事業者T24が提供する通話用のプリペイドカードに相当する。
〔3.各装置の構成〕
以下では、第1の情報処理装置100、第2の情報処理装置200のそれぞれについて、構成を説明する。
〔3-1.第1の情報処理装置100について〕
まず、図3を用いて、実施形態に係る第1の情報処理装置100について説明する。図3は、実施形態に係る第1の情報処理装置100の構成例を示す図である。図3に示すように、第1の情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。
(通信部110について)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10、店舗装置30、第2の情報処理装置200との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120について)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、デジタル口座情報データベース121と、銀行口座情報データベース122と、与信情報データベース123と、ポイント情報データベース124とを有する。
(デジタル口座情報データベース121について)
デジタル口座情報データベース121は、電子決済サービスでの利用者の残高を管理するデジタル口座での情報を記憶する。具体的には、デジタル口座情報データベース121は、第2の事業者が提供する電子決済サービスでの残高を管理するデジタル口座での情報を記憶する。例えば、第2の情報処理装置200は、第2の事業者が第1の事業者へとデジタル口座の運営を任せた場合に、第1の情報処理装置100に対してデジタル口座を預けることができる。このような場合には、第1の情報処理装置100は、図3の例のように、第2の事業者に対応するデジタル口座情報データベース121を保有することができる。したがって、デジタル口座情報データベース121は、実質、第2の事業者が提供する電子決済サービスでの残高を管理するデジタル口座そのものであってよい。デジタル口座情報データベース121の内部構成については図5で説明する。
(銀行口座情報データベース122について)
銀行口座情報データベース122は、所定の金融機関と取引関係にある利用者の現金残高を管理する口座、すなわち銀行口座での情報を記憶する。したがって、銀行口座情報データベース122は、実質、所定の金融機関(例えば、利用者とと取引関係にある銀行)での残高を管理する銀行口座そのものであってよい。
(与信情報データベース123について)
与信情報データベース123は、クレジットカード利用における利用者の与信に関する情報を記憶する。
(ポイント情報データベース124について)
ポイント情報データベース124は、ポイント決済サービスでの利用者のポイント残高を管理するポイント口座での情報を記憶する。具体的には、ポイント情報データベース124は、第1の事業者が提供するポイント決済サービスでのポイント残高を管理するポイント口座での情報を記憶する。したがって、ポイント情報データベース124は、実質、第1の事業者が提供するポイント決済サービスでのポイント残高を管理するデジタル口座そのものであってよい。
(制御部130について)
制御部130は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、第1の情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、実施形態に係る決済プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、受付部131と、仮決済部132と、選択部133と、本決済部134と、連携部135と、付与部136と、提示部137と、交換部138とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部130が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部131について)
受付部131は、各種の情報を受け付ける。例えば、受付部131は、端末装置10から送信された情報を受け付ける。また、受付部131は、第2の情報処理装置200から送信された情報を受け付ける。
(仮決済部132について)
仮決済部132は、所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合に、利用金額に対して第1の決済手段に応じた仮決済を実行する。
(選択部133について)
選択部133は、仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する。例えば、選択部133は、本決済のために利用する決済手段を指定するよう利用者に要求し、要求に応じて第2の決済手段のうち任意の決済手段が指定された場合には、指定された決済手段を本決済のために利用する決済手段として選択する。一方、選択部133は、本決済のために利用する決済手段を指定するよう利用者に要求した後、所定期間が経過しても決済手段が指定されない場合には、第1の決済手段の中から任意の決済手段を動的に選択する。
(本決済部134について)
本決済部134は、選択部133によって選択された決済手段が、ミニアプリとして導入されている決済手段のうち、第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段である場合には、第1の事業者と第2の事業者との間において、利用金額に対して第2の決済手段に応じた本決済を実行する。
例えば、本決済部134は、選択部133により第2の決済手段が選択された場合には、本決済として、第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する仮想通貨の残高と、利用金額とに基づく残高制御を実行する。
ここで、例えば、第2の情報処理装置200は、第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する仮想通貨の残高に関する残高情報が記憶されるデジタル口座を有している一方で、第1の情報処理装置100は、デジタル口座を有していないとする。つまり、第2の情報処理装置200は、第1の情報処理装置100にデジタル口座を預けていないものとする。係る場合、本決済部134は、残高制御として、デジタル口座のうち、処理対象の利用者のデジタル口座での残高から利用金額を差し引くよう、第2の情報処理装置200に対して利用金額を示す購入情報を送信する。
また、例えば、第2の情報処理装置200は、デジタル口座を有していないものとする。つまり、第2の情報処理装置200は、第1の情報処理装置100にデジタル口座を預けているものとする。換言すると、第2の事業者が第1の事業者へとデジタル口座の運営を任せているものとする。係る場合、本決済部134は、残高制御として、デジタル口座のうち、処理対象の利用者のデジタル口座での残高から利用金額が差し引かれるよう第1の情報処理装置100内で制御する。
(仮決済部132、本決済部134の具体例について)
第1の決済手段が、第1の事業者が提供する即時振替サービスを受ける際に利用される決済用カード(例えば、デビットカード)に対応する決済手段であるとする。このような状態で、仮決済部132は、決済用カードに対応する決済手段が利用された場合には、仮決済として、所定の金融機関に対して利用者が開設している銀行口座から利用金額が一時的に引き落とされるよう制御する。また、本決済部134は、選択部133により第2の決済手段が選択された場合には、本決済として、残高制御を実行するとともに、残高制御で差し引かれた利用金額が銀行口座へと振り込まれるよう制御する。
また、第1の決済手段が、第1の事業者が提供する後払いサービスを受ける際に利用されるクレジットカードに対応する決済手段であるとする。このような状態で、仮決済部132は、クレジットカードに対応する決済手段が利用された場合には、仮決済として、利用者への与信に応じた決済が一時的に行われるよう制御する。また、本決済部134は、選択部133により第2の決済手段が選択された場合には、本決済として、残高制御を実行するとともに、残高制御で差し引かれた利用金額で与信に応じた決済金額を補填する。
また、第1の決済手段が、第1の事業者が提供するポイント決済サービス(例えば、プリペイド、電子コインあるいは電子ポイント等の各種電子マネー)を受ける際に利用される電子ポイントに対応する決済手段であるとする。このような状態で、仮決済部132は、電子ポイントに対応する決済手段が利用された場合には、仮決済として、ポイント決済サービスでの利用者のポイント残高から利用金額に応じたポイントが一時的に引き落とされるよう制御する。また、本決済部134は、選択部133により第2の決済手段が選択された場合には、本決済として、残高制御を実行するとともに、残高制御で差し引かれた利用金額に応じた電子ポイントがポイント残高に加算されるよう制御する。
(連携部135について)
連携部135は、第1の情報処理装置100と、第2の情報処理装置200との間において、決済に関する情報を連携する。また、連携部135は、第1の情報処理装置100と、店舗装置30との間において、決済に関する情報を連携する。
(付与部136について)
付与部136は、利用金額に応じた利得情報(例えば、キャッシュバック金額や、キャッシュバックポイント等)が利用者に付与されるよう利得情報付与制御を行う。
(提示部137について)
提示部137は、利用者が選択した電子決済サービスの人気度に関する情報に基づいて、交換レートを決定し、決定した交換レートを利用者に提示する。例えば、提示部137は、利用者が選択した仮想通貨の人気度ランキングに応じた交換レートを決定することができる。例えば、提示部137は、利用者が選択した仮想通貨の人気度ランキングが高いほど、基準よりも利益率の高い交換レートを決定することができる。
また、提示部137は、利用者が選択した電子決済サービスの地域性に関する情報に基づいて、交換レートを決定し、決定した交換レートを利用者に提示してもよい。例えば、仮想通貨の中には、特定の地域に存在する店舗でのみ利用可能なご当地ものが存在する。したがって、提示部137は、利用者が選択したサービスに対応する仮想通貨がご当地ものの仮想通貨であり、利用者の位置情報からこの仮想通貨が有効な地域に利用者が位置すると判定できた場合には、基準よりも利益率の高い交換レートを決定することができる。
(交換部138について)
交換部138は、利用者が選択したサービスに対応する仮想通貨と、所定の金融機関に対して利用者が開設している銀行口座での残高である現金通貨との間、または、利用者が選択した互いに異なるサービスそれぞれに対応する仮想通貨での間において、所定の交換レートとに基づいて、通貨交換を実行する。なお、ここでいう所定の交換レートは、上記のようにして、提示部137によって決定された交換レートであってよい。
提示部137および交換部138の間で行われる交換処理の具体例については、後ほど図8で説明する。
〔3-2.第2の情報処理装置200について〕
続いて、図4を用いて、実施形態に係る第2の情報処理装置200について説明する。図4は、実施形態に係る第2の情報処理装置200の構成例を示す図である。図4に示すように、第2の情報処理装置200は、通信部210と、記憶部220と、制御部230とを有する。
(通信部210について)
通信部210は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部210は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、端末装置10、店舗装置30、第1の情報処理装置100との間で情報の送受信を行う。
(記憶部220について)
記憶部220は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子またはハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部220は、デジタル口座情報データベース121を有する。
(デジタル口座情報データベース221について)
デジタル口座情報データベース221は、電子決済サービスでの利用者の残高を管理するデジタル口座での情報を記憶する。具体的には、デジタル口座情報データベース221は、第2の事業者が提供する電子決済サービスでの残高を管理するデジタル口座での情報を記憶する。例えば、第2の情報処理装置200は、第2の事業者が第1の事業者へとデジタル口座の運営を任せていない場合においては、図4に示すようにデジタル口座情報データベース221を保有することができる。したがって、デジタル口座情報データベース221は、実質、第2の事業者が提供する電子決済サービスでの残高を管理するデジタル口座そのものであってよい。
(デジタル口座情報データベース121、221について)
デジタル口座情報データベース121と、デジタル口座情報データベース221とは、同一の内部構成であってよい。したがって、デジタル口座情報データベース121を例に内部構成を説明する。図5は、実施形態に係るデジタル口座情報データベース121の一例を示す図である。
図5の例では、デジタル口座情報データベース121は、「利用者ID(Identifier)」、「個人情報」、「口座ID(Identifier)」、「入出金情報」、「残高情報」といった項目を有する。「入出金情報」および「残高情報」は、「利用者ID」で識別される利用者のデジタル口座に相当する。
「利用者ID(Identifier)」は、所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションの利用者を識別する識別情報である。なお、「利用者ID」は、係る利用者の端末装置10を識別する識別情報であってもよい。
「個人情報」は、「利用者ID」で識別される利用者の個人情報を示す。例えば、「個人情報」には、利用者の年齢、性別、氏名、住所、勤務先等の利用者に関する各種属性情報が含まれてよい。
「口座ID(Identifier)」は、「利用者ID」で識別される利用者の「デジタル口座」を識別する識別情報を示す。
「入出金情報」は、第2の事業者が提供する電子決済サービスに対してチャージ(入金)されることによる入金履歴や、チャージ金額が利用(出金)されることによる出金履歴を示す情報である。
「残高情報」は、「利用者ID」で識別される利用者の「デジタル口座」での残高を示す情報である。「残高情報」は、「入出金情報」に応じて最新の状態に更新される。
なお、本実施形態では、電子決済サービスを提供する第2の事業者は、1つであるものとするが、電子決済サービスを提供する第2の事業者は複数存在してもよい。このような場合、電子決済サービスは、第2の事業者の数だけ存在してよく、また、利用者は、第2の事業者が提供する電子決済サービスのうち、任意の複数の電子決済サービスに加盟していてもよい。また、このような場合には、「デジタル口座」は、利用者が加盟している電子決済サービスごとに存在してよい。より具体的には、「デジタル口座」は、ウォレットアプリケーションに対して、利用者が紐付けている第2の決済手段であって、各電子決済サービスに対応する第2の決済手段ごとに存在してよい。
(制御部230について)
図4に戻り、制御部230は、CPUやMPU等によって、第2の情報処理装置200内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(例えば、実施形態に係る決済プログラム)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部230は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図4に示すように、制御部130は、受付部231と、決済部232と、連携部235と、付与部236とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部230の内部構成は、図4に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部230が有する各処理部の接続関係は、図4に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(受付部231について)
受付部231は、各種の情報を受け付ける。例えば、受付部131は、端末装置10から送信された情報を受け付ける。また、受付部231は、第1の情報処理装置100から送信された情報を受け付ける。
(決済部232について)
決済部232は、第1の情報処理装置100が有する本決済部134からの指示に応じて、第2の決済手段に応じた本決済を実行する。ここで、実施形態に係る決済システム1では、デジタルウォレットアプリケーションに導入されている第1の決済手段を利用して商品購入された場合には、一旦仮決済が行われ仮決済が行われた後に本決済へと進むという事後決済処理が実行される。一方、決済システム1では、デジタルウォレットアプリケーションにミニアプリとして導入されている第2の決済手段を利用して商品購入された場合には、事後決済処理ではなく、第2の決済手段に応じた通常の決済処理が行われる。したがって、決済部232は、この通常の決済処理も行うことができる。
(連携部235について)
連携部235は、第1の情報処理装置100が有する連携部135に対応する。連携部235は、第1の情報処理装置100と、第2の情報処理装置200との間において、決済に関する情報を連携する。また、連携部235は、第2の情報処理装置200と、店舗装置30との間において、決済に関する情報を連携する。
(付与部236について)
付与部236は、第2の情報処理装置200が有する付与部236に対応する。付与部236は、利用金額に応じた利得情報(例えば、キャッシュバック金額や、キャッシュバックポイント等)が利用者に付与されるよう利得情報付与制御を行う。
〔4.処理手順〕
次に、図6および図7を用いて、実施形態に係る決済システム1で実現される事後決済処理の手順について説明する。図6では、第2の事業者がデジタル口座を自社にて運営していることで、第2の情報処理装置200側にデジタル口座が存在するパターン(第1の情報処理装置100がデジタル口座を有しないパターン)での手順を示す。図7では、第2の事業者が第1の事業者へとデジタル口座の運営を任せていることで、第1の情報処理装置100側にデジタル口座が存在するパターン(第2の情報処理装置200がデジタル口座を有しないパターン)での手順を示す。
また、図6および図7では、図2で説明した事業者、決済サービスおよび決済手段の例を用いて処理手順を説明する。具体的には、図6および図7に示す決済システム1には、第1の事業者T12に対応するサーバ装置である第1の情報処理装置100と、第2の事業者T21に対応するサーバ装置である第2の情報処理装置200とが含まれる。また、図6および図7には、利用者U1が、図2で説明したようにスーパーアプリ化されたウォレットアプリSPAP11を用いて買い物する場面が示される。
〔4-1.処理手順(1)〕
まず、図6を用いて、実施形態に係る決済システム1で実現される事後決済処理の手順について説明する。図6は、実施形態に係る決済システム1で実現される事後決済処理手順を示すシーケンス図(1)である。図6に示す決済システム1では、第1の情報処理装置100は、第1の事業者T12が提供する第1の決済サービスCD12(例えば、即時振替サービス、後払いサービス、ポイント決済サービス)に応じて、銀行口座情報データベース122、与信情報データベース123、ポイント情報データベース124を有する。また、図6に示す決済システム1では、デジタル口座(デジタル口座情報データベース221)が第2の情報処理装置200側に存在する。
まず、図6の例によれば、端末装置10の利用者U1が、店舗SH1に来店した例が示される(※1)。ここで、店舗SH1は、第1のアプリAP12利用による決済が可能な加盟店である。つまり、店舗SH1は、第1の事業者T12が提供する第1の決済サービスCD12に加盟している加盟店である。
そして、図6に示すように、利用者U1は、第1の決済手段の一例である第1のアプリAP12利用よる「1,000円」の買い物(利用金額「1,000円」)を行ったとする(※2)。なお、ここでいう第1のアプリAP12利用による決済とは、ウォレットアプリSPAP11経由で起動された第1のアプリAP12と、店舗装置30との間での近距離通信により実現される決済である。
このようにして決済行動が行われると、端末装置10は、利用金額「1,000円」を示す購入情報を第1の情報処理装置100に送信する(ステップS101)。
第1の情報処理装置100が有する受付部131は、端末装置10から送信された購入情報を受け付ける(ステップS102)。
第1の情報処理装置100が有する仮決済部132は、受付部131により購入情報が受け付けられたことに応じて、事後決済処理のうちの仮決済処理を実行する(ステップS103)。例えば、仮決済部132は、ウォレットアプリSPAP11経由で用いられた第1のアプリAP12が、どのような第1の決済サービスCD12に対応するものであるかに応じて、仮決済処理として、以下のような残高制御を行うことができる。
例えば、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、即時決済サービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12がデビットカードCD12に対応する決済手段である場合)には、仮決済部132は、金融機関T11に対して利用者U1が開設している銀行口座(銀行口座情報データベース122)から利用金額「1,000円」が一時的に引き落とされるよう制御する。
他の例として、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、後払いサービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12がクレジットカードCD12に対応する決済手段である場合)には、仮決済部132は、与信情報データベース123から抽出した利用者U1の与信情報に基づき、与信に応じた決済が一時的に行われるよう制御する。
また、他の例として、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、ポイント決済サービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12が電子ポイントCD12に対応する決済手段である場合)には、仮決済部132は、ポイント決済サービスでの利用者U1のポイント残高(ポイント情報データベース124)から利用金額「1,000円」に応じたポイントが一時的に引き落とされるよう制御する。
続いて、第1の情報処理装置100が有する選択部133は、本決済のために利用する決済手段を指定するよう利用者U1に要求する(ステップS104)。具体的には、選択部133は、端末装置10に対して、本決済のために利用する決済手段を指定するよう要求するリクエスト情報を送信する。
端末装置10は、選択部133から送信された要求情報を受け付ける(ステップS105)。
端末装置10は、選択部133からの要求に応じて、決済手段を指定する指定情報を利用者U1が入力したか否かを判定する(ステップS106)。端末装置10は、指定情報が入力されていないと判定している間は(ステップS106;No)、指定情報が入力されたと判定できるまで待機する。
一方、端末装置10は、指定情報が入力されたと判定できた場合には(ステップS106;Yes)、入力された指定情報を第1の情報処理装置100に送信する(ステップS107)。なお、端末装置10は、要求情報を受け付けてから所定時間経過しても指定情報が入力されない場合には、時間オーバーを示す指定情報を第1の情報処理装置100に送信することができる。
選択部133は、端末装置10から送信された指定情報を受け付ける(ステップS108)。そして、選択部133は、指定情報に基づいて、本決済のために利用する利用対象の決済手段を選択する(ステップS109)。例えば、選択部133は、第2の決済手段である第2のアプリMIAP21が指定されたことを指定情報が示す場合には、第2のアプリMIAP21を利用対象の決済手段として選択する。一方、選択部133は、時間オーバーであることを指定情報が示す場合には、第1の決済手段である第1のアプリAP12を利用対象の決済手段として選択する。なお、ウォレットアプリSPAP11には、複数の第1のアプリAP12が導入されている場合には、選択部133は、複数の第1のアプリAP12の中から任意のアプリを1つ選択する。より具体的には、選択部133は、例えば、第1のアプリAP12として、デビットカードCD12に対応するアプリ、クレジットカードCD12に対応するアプリ、電子ポイントCD12に対応するアプリ、が導入されている場合には、これら3つの第1のアプリAP12の中から任意のアプリを1つ選択する。
次に、本決済部134は、ステップS109で選択された利用対象の決済手段が、第2の決済手段であるか否かを判定する(ステップS110)。具体的には、本決済部134は、ステップS109で選択された利用対象の決済手段が第2のアプリMIAP21であるか否かを判定する。
本決済部134は、選択された利用対象の決済手段が、第2の決済手段であると判定した場合には(ステップS110;Yes)、第2の決済手段である第2のアプリMIAP21に応じた本決済モードに移行する(ステップS111a)。
そして、本決済部134は、ステップS102で受け付けられた購入情報を第2の情報処理装置200に送信する(ステップS112)。例えば、本決済部134は、購入情報の送信により、利用者U1のデジタル口座での残高から利用金額「1,000円」を差し引くよう第2の情報処理装置200に指示する。
第2の情報処理装置200が有する受付部231は、本決済部134から送信された購入情報を受け付ける(ステップS113)。
第2の情報処理装置200が有する決済部232は、受付部231により購入情報が受け付けられたことに応じて、デジタル口座情報データベース221が有するデジタル口座のうち、利用者U1のデジタル口座での残高から利用金額「1,000円」を差し引く(ステップS114)。また、決済部232は、差し引いた金額である差引金額「1,000円」を示す差引情報を第1の情報処理装置100に送信する(ステップS115)。つまり、決済部232は、差引金額「1,000円」を第1の情報処理装置100に送金する。
本決済部134は、受付部131により差引情報が受け付けられると、この差引情報に基づいて、ステップS103での仮決済でのマイナスを穴埋めする処理を行う(ステップ116)。例えば、本決済部134は、ウォレットアプリSPAP11経由で用いられた第1のアプリAP12が、どのような第1の決済サービスCD12に対応するものであるかに応じて、以下のような本決済処理を行うことができる。
例えば、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、即時決済サービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12がデビットカードCD12に対応する決済手段である場合)には、本決済部134は、差引金額「1,000円」が利用者U1の銀行口座へと振り込まれるよう制御する。例えば、本決済部134は、銀行口座情報データベース122が有する銀行口座のうち、利用者U1の銀行口座へと差引金額「1,000円」分を振り込む。
他の例として、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、後払いサービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12がクレジットカードCD12に対応する決済手段である場合)には、本決済部134は、差引金額「1,000円」分で利用者U1の与信に応じた決済金額を補填する。
また、他の例として、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、ポイント決済サービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12が電子ポイントCD12に対応する決済手段である場合)には、本決済部134は、差引金額「1,000円」が利用者U1のポイント残高に加算されるよう制御する。例えば、本決済部134は、ポイント情報データベース124が有するポイント口座のうち、利用者U1のポイント口座へと差引金額「1,000円」分を振り込む。
また、第2の情報処理装置200が有する連携部235は、第1の情報処理装置100との間での本決済処理が完了したことを検知すると、本決済が完了したことを示す決済情報を店舗SH1の店舗装置30に送信することで決済情報を連携する(ステップS117)。例えば、連携部235は、決済情報の送信により、本決済を確定するよう店舗装置30に指示する。
店舗装置30は、連携部235から送信された決済情報を受け付ける(ステップS118)と、受け付けた決済情報に基づいて、本決済を確定させる(ステップS119)。また、店舗装置30は、本決済が完了したことを利用者U1に通知してもよい。例えば、店舗装置30は、本決済の完了通知を端末装置10に送信することができる。
続いて、店舗装置30は、決済情報に基づいて、利用金額「1,000円」に応じた利得情報(例えば、キャッシュバック金額や、キャッシュバックポイント等)を決定し、決定した利得情報を第2の情報処理装置200に送信する(ステップS120)。
受付部231は、店舗装置30から送信された利得情報を受け付ける(ステップS121)。
第2の情報処理装置200が有する付与部236は、受付部231により利得情報が受け付けられたことに応じて、利得情報が示す利得が利用者U1に付与されるよう利得情報付与制御を行う(ステップS122)。例えば、付与部236は、第1の情報処理装置100に対して利得情報を送信することで、利得情報が示す利得を利用者U1に付与するよう指示する。
第1の情報処理装置100が有する付与部136は、付与部236からの指示に応じて、利得情報が示す利得を利用者U1に付与する。例えば、利得情報によってキャッシュバック金額が定められている場合には、付与部136は、このキャッシュバック金額を利用者U1の銀行口座の残高に加算する。また、例えば、利得情報によってキャッシュバックポイントが定められている場合には、付与部136は、このキャッシュバックポイントを利用者U1のポイント口座の残高に加算する。
ステップS110からの説明に戻る。本決済部134は、選択された利用対象の決済手段が、第2の決済手段でないと判定した場合(ステップS110;No)、つまり、選択された利用対象の決済手段が、第1の決済手段であると判定した場合には、第1の決済手段である第1のアプリAP12に応じた本決済モードに移行する(ステップS111b)。例えば、本決済部134は、ウォレットアプリSPAP11経由で用いられた第1のアプリAP12が、どのような第1の決済サービスCD12に対応するものであるかに応じて、以下のような本決済処理を行うことができる。
例えば、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、即時決済サービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12がデビットカードCD12に対応する決済手段である場合)には、本決済部134は、金融機関T11に対して利用者U1が開設している銀行口座(銀行口座情報データベース122)から利用金額「1,000円」が正式に引き落とされるよう制御する。
他の例として、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、後払いサービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12がクレジットカードCD12に対応する決済手段である場合)には、本決済部134は、与信情報データベース123から抽出した利用者U1の与信情報に基づき、与信に応じた決済が正式に行われるよう制御する。
また、他の例として、第1のアプリAP12に対応する第1の決済サービスCD12が、ポイント決済サービスである場合(すなわち、第1のアプリAP12が電子ポイントCD12に対応する決済手段である場合)には、仮決済部132は、ポイント決済サービスでの利用者U1のポイント残高(ポイント情報データベース124)から利用金額「1,000円」に応じたポイントが正式に引き落とされるよう制御する。
〔4-2.処理手順(2)〕
続いて、図7を用いて、実施形態に係る決済システム1で実現される事後決済処理の手順の他の例について説明する。図7は、実施形態に係る決済システム1で実現される事後決済処理手順を示すシーケンス図(2)である。図7に示す決済システム1では、第1の情報処理装置100は、図6の例と同様に、第1の事業者T12が提供する第1の決済サービスCD12(例えば、即時振替サービス、後払いサービス、ポイント決済サービス)に応じて、銀行口座情報データベース122、与信情報データベース123、ポイント情報データベース124を有してよい。一方、図7に示す決済システム1では、デジタル口座(デジタル口座情報データベース121)が第1の情報処理装置100側に存在することで、第2の情報処理装置200はデジタル口座を有しない点で図6の例とは異なる。
また、デジタル口座が第1の情報処理装置100側に存在することで、第2の情報処理装置200がデジタル口座を有しないパターンでは、図6の例において、第2の情報処理装置200が行うものとして説明した処理の一部が、第1の情報処理装置100によって行われる。
したがって、図7の例では、デジタル口座が第1の情報処理装置100側に存在することに応じて、第2の情報処理装置200に代わって第1の情報処理装置100が行う処理に焦点を当てて説明する。具体的には、第2の情報処理装置200に代わって第1の情報処理装置100側で行われる新たな処理は、ステップS214、S217、S221、S222となり、これらは図6のステップS114、S117、S121、S122のそれぞれに対応する。一方で、図6と同様のステップ番号が付された処置については説明を省略または簡略化する。
例えば、ステップS111aまで処理が進み、第2のアプリMIAP21に応じた本決済モードに移行されているとする。ここで、本決済部134は、ステップS102で受け付けられた購入情報に基づいて、デジタル口座情報データベース121が有するデジタル口座のうち、利用者U1のデジタル口座での残高から利用金額「1,000円」を差し引く(ステップS214)。
また、本決済部134は、差し引いた金額である差引金額「1,000円」を示す差引情報に基づいて、ステップS103での仮決済でのマイナスを穴埋めする処理を行う(ステップ216)。例えば、本決済部134は、ウォレットアプリSPAP11経由で用いられた第1のアプリAP12が、どのような第1の決済サービスCD12に対応するものであるかに応じて、穴埋め処理を行うことができる。
次に、第1の情報処理装置100が有する連携部135は、本決済処理が完了したことを検知すると、本決済が完了したことを示す決済情報を店舗SH1の店舗装置30に送信することで決済情報を連携する(ステップS217)。例えば、連携部135は、決済情報の送信により、本決済を確定するよう店舗装置30に指示する。
決済情報が受け付けられることで、店舗装置20側でステップS118~S120へと処理が進められ、受付部131は、店舗装置30から送信された利得情報を受け付ける(ステップS221)。
第1の情報処理装置100が有する付与部136は、受付部131により利得情報が受け付けられたことに応じて、利得情報が示す利得が利用者U1に付与されるよう利得情報付与制御を行う(ステップS222)。例えば、利得情報によってキャッシュバック金額が定められている場合には、付与部136は、このキャッシュバック金額を利用者U1の銀行口座の残高に加算する。また、例えば、利得情報によってキャッシュバックポイントが定められている場合には、付与部136は、このキャッシュバックポイントを利用者U1のポイント口座の残高に加算する。
〔5.まとめ〕
図6および図7を用いて、実施形態に係る決済システム1で実現される事後決済処理の具体例について説明した。このような決済システム1によれば、決済システム1に属する各登場人物は、以下のようなメリットを得られることになる。図6および図7の例を用いて、登場人物ごとに得られるメリットを説明する。
例えば、店舗SH1(加盟店)は、第2の事業者T21からの営業を受けることがなくなる。また、例えば、店舗SH1は、第2の事業者T21との間で個別に契約を結ぶ必要がなくなる。また、例えば、店舗SH1は、第2の事業者T21向けの決済装置を店頭に設置するための投資や手間が不要となる。
続いて、利用者U1(ウォレットアプリSPAP11の利用者)は、第2のアプリMIAP21に対応する第2の決済サービスでの残高を、例えば、買い物する度にチャージする必要がなくなる。また、例えば、利用者U1は、第2のアプリMIAP21に対応する第2の決済サービスでの残高に余りが生じたり、有効期限切れにより残高が失効されてしまったりといった状況に陥ることがなくなる。
また、第1の事業者T12(金融機関や、金融機関に属するグループ会社)は、第2の事業者T21を介したデジタル給与払い等、ビジネスの上流を第2の事業者T21によって押さえられてしまうという脅威に対して効果的に対策することができるようになる。また、例えば、第1の事業者T12は、ウォレットアプリSPAP11利用による決済に紐づく購入情報を収集することができるため、購買情報の分析に基づくサービスを提供するという情報銀行としての立場を確立させることができるようになる。
また、第2の事業者T21(電子決済サービス運営会社)は、自前で加盟店開拓を行う必要がなく、第1の事業者T12の加盟店網を利用することができるため、本来のビジネス活動に注力することができるようになる。また、例えば、第2の事業者T21は、自前で決済代行を行う必要がなくなる。また、例えば、第2の事業者T21は、決済手段における開発や投資が必要なくなる。
〔6.通貨交換について〕
ここからは、図8を用いて、提示部137および交換部138の間で行われる交換処理の具体例について説明する。図8は、交換レートに基づく通貨交換の一例を示す図である。例えば、デジタル口座(デジタル口座情報データベース121)が第1の情報処理装置100側に存在するパターンでは、交換部138は、利用者が選択した通貨間において交換レートに基づく通貨交換を行うことができる。
例えば、交換部138は、利用者が自身の銀行口座での残高である現金通貨と、第2の事業者が提供する電子決済サービスで用いられる仮想通貨とを選択した場合には、所定の交換例に基づいて、これら通貨の間で通貨交換することができる。また、例えば、交換部138は、利用者が自身の銀行口座での残高である現金通貨と、第1の事業者が提供するポイント決済サービス(例えば、仮想コインや電子ポイント等)で用いられる仮想通貨とを選択した場合には、所定の交換レートに基づいて、これら通貨の間で通貨交換することができる。また、例えば、交換部138は、第2の事業者が提供する電子決済サービスで用いられる仮想通貨と、第1の事業者が提供するポイント決済サービスで用いられる仮想通貨とを利用者が選択した場合には、所定の交換レートに基づいて、これら通貨の間で通貨交換することができる。以下では、これらの具体例について図8を用いて説明する。
図8の例では、第1の情報処理装置100が有する銀行口座情報データベース122の口座残高である現金通貨(円)と、デジタル口座情報データベース121での口座残高である仮想通貨(ポイント)と、ポイント情報データベース124での口座残高である仮想通貨(コイン)との間で通貨交換される場面が概念的に示される。
より具体的には、交換1は、銀行口座情報データベース122おいて銀行口座残高として管理される現金通貨と、デジタル口座情報データベース121においてデジタル口座残高として管理される仮想通貨との間での通貨交換の流れを示す。また、図8には、交換1では、基準の交換レートが、1円=1ポイント(等価交換)である例が示される。
また、交換2は、銀行口座情報データベース122おいて銀行口座残高として管理される現金通貨と、ポイント情報データベース124においてコイン残高として管理される仮想通貨との間での通貨交換の流れを示す。また、図8には、交換2では、基準の交換レートが、1円=コイン(等価交換)である例が示される。
また、交換3は、デジタル口座情報データベース121においてデジタル口座残高として管理される仮想通貨と、ポイント情報データベース124においてコイン残高として管理される仮想通貨との間での通貨交換の流れを示す。また、図8には、交換3では、基準の交換レートが、1ポイント=1コイン(等価交換)である例が示される。
ここで、交換1の具体的な一例を示す。例えば、提示部137は、複数の異なる電子決済サービスの間において、人気度に応じた順位(人気度ランキング)を付与することができる。例えば、提示部137は、各電子決済サービスの利用者に関する情報(例えば、利用者人数等)に基づき、電子決済サービスごとに算出された人気度を比較することで、人気度が高い電子決済サービスほど高い順位を付与することができる。
この電子決済サービスの中には、第2の事業者T21が提供する第2の決済サービス(第2のアプリMIAP21)も含まれてよく、係る場合、提示部137は、第2の決済サービスに付与した順位に基づいて、交換レートを決定する。例えば、提示部137は、第2の決済サービスに付与した順位が基準順位より高い場合には、基準順位との差分順位に応じて、仮想通貨側の利益率を高めるように交換レートを決定してよい。例えば、提示部137は、基準順位との差分順位に応じて、現金通貨よりも第2の決済サービスで用いられる仮想通貨の価値を高めるように交換レートを決定してよい。一例を挙げると、提示部137は、基準の交換レートに対して、1円=1.2ポイントといった交換レートを決定することができる。
また、提示部137は、第2の決済サービスで用いられる仮想通貨の価値をより高める交換レートを決定した場合には、交換のお得情報として例えば「今なら、1円=1.2ポイントで交換できます」を利用者U1に提示する。このような提示によれば、利用者U1は、現金通貨を、第2の決済サービスで用いられる仮想通貨に交換するタイミングであることを把握することができる。
ここで、利用者U1は、銀行口座での残高である現金通貨(交換元の通貨)と、デジタル口座での残高である仮想通貨(交換先の通貨)とを選択し、また、交換対象の金額(円)を指定したとする。係る場合、交換部138は、提示部137が決定した交換レート(例えば、1円=1.2ポイント)に基づいて、交換対象の金額分を第2の決済サービスで用いられる仮想通貨(ポイント)に交換する。
次に、交換2の具体的な一例を示す。図8の例において、第1の事業者が提供するポイント決済サービスで用いられる仮想通貨は、特定の地域に存在する店舗でのみ利用可能なご当地ものの電子コインであるものとする。係る場合、提示部137は、利用者U1の位置情報に基づいて、第1の事業者が提供するポイント決済サービスで用いられる仮想通貨が有効な地域に利用者U1が位置しているか否かを判定する。そして、提示部137は、有効地域に利用者U1が位置していると判定できた場合には、基準よりも仮想通貨側の利益率を高めるように交換レートを決定してよい。一例を挙げると、提示部137は、基準の交換レートに対して、1円=1.2コインといった交換レートを決定することができる。
また、提示部137は、ポイント決済サービスで用いられる仮想通貨の価値をより高める交換レートを決定した場合には、交換のお得情報として例えば「今なら、1円=1.2コインで交換できます」を利用者U1に提示する。このような提示によれば、利用者U1は、現金通貨を、ポイント決済サービスで用いられる仮想通貨に交換するタイミングであることを把握することができる。
ここで、利用者U1は、銀行口座での残高である現金通貨(交換元の通貨)と、コイン残高である電子コイン(交換先の通貨)とを選択し、また、交換対象の金額(円)を指定したとする。係る場合、交換部138は、提示部137が決定した交換レート(例えば、1円=1.2コイン)に基づいて、交換対象の金額分をポイント決済サービスで用いられる仮想通貨(コイン)に交換する。
次に、交換3の具体的な一例を示す。交換3では、提示部137は、現金通貨と、第2の決済サービスで用いられる仮想通貨との間において、第2の決済サービスで用いられる仮想通貨側の価値をより高める交換レートを決定しているものとする。また、提示部137は、現金通貨と、ポイント決済サービスで用いられる仮想通貨との間において、ポイント決済サービスで用いられる仮想通貨側の価値をより高める交換レートを決定しているものとする。
このような状態において、提示部137は、第2の決済サービスで用いられる仮想通貨の価値と、ポイント決済サービスで用いられる仮想通貨の価値とを比較し、比較結果に基づく情報を交換のお得情報として利用者U1に提示する。例えば、提示部137は、1円=1.4ポイントといった交換レートと、1円=1.2コインといった交換レートとを決定したとすると、交換のお得情報として例えば「今なら、1コイン=1.2ポイントで交換できます」を利用者U1に提示する。このような提示によれば、利用者U1は、ポイント決済サービスで用いられる仮想通貨を、第2の決済サービスで用いられる仮想通貨に交換するタイミングであることを把握することができる。
ここで、利用者U1は、コイン残高である電子コイン(交換元の通貨)と、デジタル口座での残高である仮想通貨(交換先の通貨)とを選択し、また、交換対象の金額(コイン)を指定したとする。係る場合、交換部138は、提示部137が決定した交換レート(例えば、1コイン=1.2ポイント)に基づいて、交換対象の金額分を第2の決済サービスで用いられる仮想通貨(ポイント)に交換する。
〔7.ハードウェア構成〕
次に、実施形態に係る第1の情報処理装置100および第2の情報処理装置200のハードウェア構成例について、第1の情報処理装置100を例に説明する。図9は、実施形態に係る第1の情報処理装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図9を参照すると、第1の情報処理装置100は、例えば、プロセッサ801と、ROM802と、RAM803と、ホストバス804と、ブリッジ805と、外部バス806と、インターフェース807と、入力装置808と、出力装置809と、ストレージ810と、ドライブ811と、接続ポート812と、通信装置813と、を有する。なお、ここで示すハードウェア構成は一例であり、構成要素の一部が省略されてもよい。また、ここで示される構成要素以外の構成要素をさらに含んでもよい。
(プロセッサ801)
プロセッサ801は、例えば、演算処理装置または制御装置として機能し、ROM802、RAM803、ストレージ810、またはリムーバブル記録媒体901に記録された各種プログラムに基づいて各構成要素の動作全般またはその一部を制御する。
(ROM802、RAM803)
ROM802は、プロセッサ801に読み込まれるプログラムや演算に用いるデータなどを格納する手段である。RAM803には、例えば、プロセッサ801に読み込まれるプログラムや、そのプログラムを実行する際に適宜変化する各種パラメータなどが一時的または永続的に格納される。
(ホストバス804、ブリッジ805、外部バス806、インターフェース807)
プロセッサ801、ROM802、RAM803は、例えば、高速なデータ伝送が可能なホストバス804を介して相互に接続される。一方、ホストバス804は、例えば、ブリッジ805を介して比較的データ伝送速度が低速な外部バス806に接続される。また、外部バス806は、インターフェース807を介して種々の構成要素と接続される。
(入力装置808)
入力装置808には、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、ボタン、スイッチ、およびレバーなどが用いられる。さらに、入力装置808としては、赤外線やその他の電波を利用して制御信号を送信することが可能なリモートコントローラ(以下、リモコン)が用いられることもある。また、入力装置808には、マイクロフォンなどの音声入力装置が含まれる。
(出力装置809)
出力装置809は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、LCD、または有機ELなどのディスプレイ装置、スピーカ、ヘッドホンなどのオーディオ出力装置、プリンタ、携帯電話、またはファクシミリなど、取得した情報を利用者に対して視覚的または聴覚的に通知することが可能な装置である。また、本実施形態に係る出力装置809は、触覚刺激を出力することが可能な種々の振動デバイスを含む。
(ストレージ810)
ストレージ810は、各種のデータを格納するための装置である。ストレージ810としては、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)などの磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス、または光磁気記憶デバイスなどが用いられる。
(ドライブ811)
ドライブ811は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体901に記録された情報を読み出し、またはリムーバブル記録媒体901に情報を書き込む装置である。
(接続ポート812)
接続ポート812は、例えば、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)、RS-232Cポート、または光オーディオ端子などのような外部接続機器902を接続するためのポートである。
(通信装置813)
通信装置813は、ネットワークに接続するための通信デバイスであり、例えば、有線または無線LAN、Bluetooth(登録商標)、またはWUSB(Wireless USB)用の通信カード、光通信用のルータ、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)用のルータ、または各種通信用のモデムなどである。
(リムーバブル記録媒体901)
リムーバブル記録媒体901は、例えば、DVDメディア、Blu-ray(登録商標)メディア、HD DVDメディア、各種の半導体記憶メディアなどである。もちろん、リムーバブル記録媒体901は、例えば、非接触型ICチップを搭載したICカード、または電子機器などであってもよい。
(外部接続機器902)
外部接続機器902は、例えば、プリンタ、携帯音楽プレーヤ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、またはICレコーダなどである。
なお、実施形態に係る記憶部120は、ROM802やRAM803、ストレージ810によって実現される。また、プロセッサ801によって実現される実施形態に係る制御部130が、受付部131と、仮決済部132と、選択部133と、本決済部134と、連携部135と、付与部136と、提示部137と、交換部138とを実現する各制御プログラム(例えば、実施形態に係る決済プログラム)を、ROM802やRAM803などから読み出し実行する。
また、実施形態に係る記憶部220は、ROM802やRAM803、ストレージ810によって実現される。また、プロセッサ801によって実現される実施形態に係る制御部230が、受付部231と、決済部232と、連携部235と、付与部236とを実現する各制御プログラム(例えば、実施形態に係る決済プログラム)を、ROM802やRAM803などから読み出し実行する。
〔8.その他〕
上記した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、手動的に行われてもよい。また、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部は、公知の方法で自動的に行われてもよい。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られるものではない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されなくともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られない。また、各構成要素は、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成してもよい。また、上記してきた各処理は、矛盾しない範囲で適宜組み合わせて実行されてもよい。
以上、本願の実施形態をいくつかの図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
1 決済システム
10 端末装置
30 店舗装置
100 第1の情報処理装置
120 記憶部
121 デジタル口座情報データベース
122 銀行口座情報データベース
123 与信情報データベース
124 ポイント情報データベース
130 制御部
131 受付部
132 仮決済部
133 選択部
134 本決済部
135 連携部
136 付与部
137 提示部
138 交換部
200 第2の情報処理装置
220 記憶部
221 デジタル口座情報データベース
230 制御部
231 受付部
232 決済部
235 連携部
236 付与部

Claims (12)

  1. 所定の金融機関に属する第1の事業者に対応する第1の情報処理装置と、前記所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者に対応する第2の情報処理装置とを含む決済システムであって、
    前記第1の情報処理装置は、
    前記所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、前記第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合に、利用金額に対して前記第1の決済手段に応じた仮決済を実行する仮決済部と、
    前記仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する選択部と、
    前記選択部によって選択された決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションに対してミニアプリとして導入されている決済手段のうち、前記第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段である場合には、前記第1の事業者と前記第2の事業者との間において、前記利用金額に対して前記第2の決済手段に応じた本決済を実行する本決済部と、
    を有することを特徴とする決済システム。
  2. 前記本決済部は、
    前記選択部により前記第2の決済手段が選択された場合には、前記本決済として、前記電子決済サービスに対応する仮想通貨の残高と、前記利用金額とに基づく残高制御を実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の決済システム。
  3. 前記第2の情報処理装置は、前記仮想通貨の残高に関する残高情報が記憶されるデジタル口座を有し、
    前記本決済部は、
    前記残高制御として、前記デジタル口座のうち、前記利用者のデジタル口座での残高から前記利用金額を差し引くよう、前記第2の情報処理装置に対して前記利用金額を示す購入情報を送信する
    ことを特徴とする請求項2に記載の決済システム。
  4. 前記第1の情報処理装置は、前記仮想通貨の残高に関する残高情報が記憶されるデジタル口座を有し、
    前記本決済部は、
    前記残高制御として、前記デジタル口座のうち、前記利用者のデジタル口座での残高から前記利用金額が差し引かれるよう制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の決済システム。
  5. 前記第1の決済手段は、前記第1の事業者が提供する即時振替サービスを受ける際に利用される決済用カードに対応する決済手段であり、
    前記仮決済部は、
    前記決済用カードに対応する決済手段が利用された場合には、前記仮決済として、前記所定の金融機関に対して前記利用者が開設している口座から前記利用金額が一時的に引き落とされるよう制御し、
    前記本決済部は、
    前記選択部により前記第2の決済手段が選択された場合には、前記本決済として、前記残高制御を実行するとともに、前記残高制御で差し引かれた前記利用金額が前記口座へと振り込まれるよう制御する
    ことを特徴とする請求項2~4のいずれか1つに記載の決済システム。
  6. 前記第1の決済手段は、前記第1の事業者が提供する後払いサービスを受ける際に利用されるクレジットカードに対応する決済手段であり、
    前記仮決済部は、
    前記クレジットカードに対応する決済手段が利用された場合には、前記仮決済として、前記利用者への与信に応じた決済が一時的に行われるよう制御し、
    前記本決済部は、
    前記選択部により前記第2の決済手段が選択された場合には、前記本決済として、前記残高制御を実行するとともに、前記残高制御で差し引かれた前記利用金額で前記与信に応じた決済金額を補填する
    ことを特徴とする請求項2~5のいずれか1つに記載の決済システム。
  7. 前記第1の決済手段は、前記第1の事業者が提供するポイント決済サービスを受ける際に利用される電子ポイントに対応する決済手段であり、
    前記仮決済部は、
    前記電子ポイントに対応する決済手段が利用された場合には、前記仮決済として、前記ポイント決済サービスでの前記利用者のポイント残高から前記利用金額に応じたポイントが一時的に引き落とされるよう制御し、
    前記本決済部は、
    前記選択部により前記第2の決済手段が選択された場合には、前記本決済として、前記残高制御を実行するとともに、前記残高制御で差し引かれた前記利用金額に応じた電子ポイントが前記ポイント残高に加算されるよう制御する
    ことを特徴とする請求項2~6のいずれか1つに記載の決済システム。
  8. 前記選択部は、
    前記本決済のために利用する決済手段を指定するよう前記利用者に要求し、要求に応じて前記第2の決済手段のうち任意の決済手段が指定された場合には、指定された決済手段を前記本決済のために利用する決済手段として選択し、要求後、所定期間が経過しても決済手段が指定されない場合には、第1の決済手段の中から任意の決済手段を選択する
    ことを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の決済システム。
  9. 前記第1の情報処理装置は、
    前記利用者が選択した電子決済サービスに対応する仮想通貨と、前記所定の金融機関に対して前記利用者が開設している口座での残高である現金通貨との間、または、前記利用者が選択した互いに異なる電子決済サービスそれぞれに対応する仮想通貨での間において、所定の交換レートとに基づいて、通貨交換を実行する交換部をさらに有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の決済システム。
  10. 前記第1の情報処理装置は、
    前記電子決済サービスの人気度に関する情報、または、前記電子決済サービスの地域性に関する情報に基づき交換レートを決定し、決定した交換レートを前記利用者に提示する提示部をさらに有し、
    前記交換部は、
    前記提示部により提示された交換レートに応じて、前記利用者が交換元の通貨と、交換先の通貨とを選択した場合には、選択された通貨の間において、当該交換レートに基づいて、前記通貨交換を実行する
    ことを特徴とする請求項9に記載の決済システム。
  11. 所定の金融機関に属する第1の事業者に対応する第1の情報処理装置が実行する決済方法であって、
    前記所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、前記第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合に、利用金額に対して前記第1の決済手段に応じた仮決済を実行する仮決済工程と、
    前記仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する選択工程と、
    前記選択工程によって選択された決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションに対してミニアプリとして導入されている決済手段のうち、前記所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段である場合には、前記第1の事業者と前記第2の事業者との間において、前記利用金額に対して前記第2の決済手段に応じた本決済を実行する本決済工程と、
    を含むことを特徴とする決済方法。
  12. 所定の金融機関に属する第1の事業者に対応する第1の情報処理装置が実行する決済プログラムであって、
    前記所定の金融機関によって提供されるデジタルウォレットアプリケーションに導入されている決済手段のうち、前記第1の事業者が提供する決済サービスに対応する決済手段である第1の決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションの利用者によって利用された場合に、利用金額に対して前記第1の決済手段に応じた仮決済を実行する仮決済手順と、
    前記仮決済が行われた後に、正式な本決済のために利用する決済手段を選択する選択手順と、
    前記選択手順によって選択された決済手段が、前記デジタルウォレットアプリケーションに対してミニアプリとして導入されている決済手段のうち、前記所定の金融機関に属さない外部の第2の事業者が提供する電子決済サービスに対応する決済手段である第2の決済手段である場合には、前記第1の事業者と前記第2の事業者との間において、前記利用金額に対して前記第2の決済手段に応じた本決済を実行する本決済手順と、
    を第1の情報処理装置に実行させることを特徴とする決済プログラム。
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