JP2023011286A - 車両の給電制御装置 - Google Patents

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Daiki Yokoyama
俊哉 橋本
Toshiya Hashimoto
俊太郎 岡崎
Shuntaro Okazaki
聖悟 津下
Shogo TSUGE
和久 松田
Kazuhisa Matsuda
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Abstract

【課題】車両が下り坂を走行する際に、バッテリの劣化を抑制することが可能な車両の給電制御装置を提供する。【解決手段】道路100に備えられた地上側電力伝送装置2との間で無線電力伝送を行う車両3の該地上側電力伝送装置2への給電を制御する装置であって、車両3のバッテリ32のSOCを取得するSOC取得部343eと、車両3が下り坂を走行しているときに、車両3を駆動するモータ31が発電した回生電力をバッテリ32に充電させる回生充電部343dと、車両3が下り坂を走行しているときに、バッテリ32のSOCに基づいて地上側電力伝送装置2への給電を制御する給電制御部343gと、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、車両の給電制御装置に関する。
磁界結合(電磁誘導)、電界結合、磁界共振結合(磁界共鳴)及び電界共振結合(電界共鳴)のような伝送方式を用いて、地面に設けられた地上側給電装置から、走行中の車両へ電力を非接触で伝送する非接触給電システムが検討されている。このように地上側給電装置から車両へ非接触で電力を伝送するためには、車両から地上側給電装置に、車両に関する情報を送信し、この情報に基づいて地上側給電装置を制御することが必要である。このような非接触給電システムとして、車両走行中において、車両から給電要求が無線送信されると、地上側給電装置から走行中の車両に非接触で電力を伝送する非接触給電システムが検討されている(例えば、特許文献1)。
特開2018-157686号公報
ところで、車両が下り坂を走行する際には、バッテリが回生充電されることによって、バッテリのSOCが、電池特性上、好ましくない値に維持される場合がある。例えば、バッテリのSOCがある閾値を超えた状態が長時間維持されると、バッテリの劣化が進んでしまう場合がある。
上記課題に鑑みて、本開示の目的は、車両が下り坂を走行する際に、バッテリの劣化を抑制することが可能な車両の給電制御装置を提供することにある。
本開示の要旨は以下のとおりである。
(1) 道路に備えられた電力伝送装置との間で無線電力伝送を行う車両の該電力伝送装置への給電を制御する装置であって、
車両のバッテリの充電率を取得する充電率取得部と、
車両が下り坂を走行しているときに、車両を駆動するモータが発電した回生電力をバッテリに充電させる回生充電部と、
車両が下り坂を走行しているときに、前記バッテリの前記充電率に基づいて前記電力伝送装置への給電を制御する給電制御部と、
を備える、車両の給電制御装置。
(2)前記給電制御部は、車両が下り坂を走行しているときに、前記バッテリの前記充電率が所定の閾値を超えると、前記電力伝送装置への給電を行う、上記(1)に記載の車両の給電制御装置。
(3)車両が下り坂の終点まで走行する間に前記モータが発電する回生電力量を予測する回生電力量予測部を備え、
前記給電制御部は、下り坂の終点までに前記モータが発電する前記回生電力量が前記バッテリの空き容量以下に設定された所定値未満になると、前記バッテリの前記充電率が前記所定の閾値を超える場合であっても、前記電力伝送装置への給電を停止する、上記(1)又は(2)に記載の車両の給電制御装置。
(4)前記回生充電部は、車両が下り坂を走行しているときに、前記バッテリの前記充電率が所定範囲となるように、前記モータが発電した回生電力を前記バッテリに充電させる、上記(1)~(3)のいずれかに記載の車両の給電制御装置。
(5)前記給電制御部は、車両が下り坂を走行しているときに、前記モータが発電した回生電力量から前記バッテリへの充電量を減算した残りの電力量を前記電力伝送装置へ給電する、上記(4)に記載の車両の給電制御装置。
本開示によれば、車両が下り坂を走行する際に、バッテリの劣化を抑制することが可能な車両の給電制御装置が提供される。
図1は、非接触給電システムの構成を概略的に示す図である。 図2は、コントローラ及びコントローラに接続された機器の概略的な構成図である。 図3は、ECU及びECUに接続された機器の概略的な構成図である。 図4は、ECUのプロセッサの機能ブロックを示す模式図である。 図5は、ECUのプロセッサが行う処理を示すフローチャートである。 図6は、車両が下り坂を走行する様子を示す模式図である。
以下、図面を参照して実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
以下、図1~図3を参照して、一実施形態に係る情報送受信システムを有する非接触給電システム1について説明する。
図1は、非接触給電システム1の構成を概略的に示す図である。非接触給電システム1は、地上側電力伝送装置2と、道路100上の走行する車両3とを有し、地上側電力伝送装置2から車両3へ、または車両3から地上側電力伝送装置2へ、磁界共振結合(磁界共鳴)による非接触電力伝送を行う。特に、本実施形態では、非接触給電システム1は、車両3が走行しているときに、非接触電力伝送を行う。地上側電力伝送装置2は、非接触で送受電するように構成された送受電装置4を有し、車両3は、非接触で送受電装置4との間で送受電するように構成された送受電装置5を有する。図1に示したように、送受電装置4は車両3が走行する道路100内(地中)に埋め込まれる。
<地上側電力伝送装置の構成>
図1に示したように、地上側電力伝送装置2は、送受電装置4に加えて、電源21及びコントローラ22を備える。電源21及びコントローラ22は、道路100内に埋め込まれてもよいし、道路100内とは別の場所(地上を含む)に配置されてもよい。
電源21は、送受電装置4に電力を供給する。電源21は、例えば、単層交流電力を供給する商用交流電源である。なお、電源21は、三相交流電力を供給する交流電源等であってもよいし、燃料電池又は太陽電池のような直流電源であってもよい。
送受電装置4は、送電する場合、電源21から供給された電力を車両3へ送る。送受電装置4は、整流回路41、インバータ42、共振回路43、整流回路46、及び充電回路47を有する。送受電装置4では、電源21から供給される交流電力が整流回路41において整流されて直流電流に変換され、この直流電流がインバータ42において交流電力に変換され、この交流電力が共振回路43に供給される。
整流回路41は、電源21及びインバータ42に電気的に接続される。整流回路41は、電源21から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力をインバータ42に供給する。整流回路41は例えばAC/DCコンバータである。
インバータ42は整流回路41及び共振回路43に電気的に接続される。インバータ42は、整流回路41から供給された直流電力を、電源21の交流電力よりも高い周波数の交流電力(高周波電力)に変換し、高周波電力を共振回路43に供給する。
共振回路43は、コイル44及びコンデンサ45から構成される共振器を有する。コイル44及びコンデンサ45の各種パラメータ(コイル44の外径及び内径、コイル44の巻数、コンデンサ45の静電容量等)は、共振回路43の共振周波数が所定の設定値になるように定められる。所定の設定値は、例えば10kHz~100GHzであり、好ましくは、非接触電力伝送用の周波数帯域としてSAE TIR J2954規格によって定められた85kHzである。
共振回路43は、コイル44の中心が車線の中央に位置するように、車両3が通過する車線の中央に配置される。インバータ42から供給された高周波電力が共振回路43に印加されると、共振回路43は、送電するための交流磁界を発生させる。なお、電源21が直流電源である場合には、整流回路41は省略されてもよい。
コントローラ22は、例えば汎用コンピュータであり、地上側電力伝送装置2の各種制御を行う。例えば、コントローラ22は、送受電装置4のインバータ42に電気的に接続され、送受電装置4による電力送信を制御すべくインバータ42を制御する。
図2は、コントローラ22及びコントローラ22に接続された機器の概略的な構成図である。コントローラ22は、通信インターフェース221、メモリ222及びプロセッサ223を備える。通信インターフェース221、メモリ222及びプロセッサ223は信号線を介して互いに接続されている。
通信インターフェース221は、地上側電力伝送装置2を構成する各種機器(例えば、インバータ42、後述する電波検出機76など)にコントローラ22を接続するためのインターフェース回路を有する。コントローラ22は、通信インターフェース221を介して他の機器と通信する。
メモリ222は、例えば、揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM)及び不揮発性の半導体メモリ(例えば、ROM)を有する。メモリ222は、プロセッサ223において各種処理を実行するためのコンピュータプログラムや、プロセッサ223によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。
プロセッサ223は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。プロセッサ223は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。プロセッサ223は、メモリ222に記憶されたコンピュータプログラムに基づいて、各種処理を実行する。
<車両の構成>
一方、車両3は、図1に示したように、送受電装置5に加えて、モータ31、バッテリ32、パワーコントロールユニット(PCU)33及び電子制御ユニット(ECU)34を備える。本実施形態では、車両3は、モータ31が車両3を駆動する電動車両(EV)である。しかしながら、車両3は、モータ31に加えて内燃機関が車両3を駆動するハイブリッド車両(HV)であってもよい。
モータ31は、例えば交流同期モータであり、電動機及び発電機として機能する。モータ31は、電動機として機能するとき、バッテリ32に蓄えられた電力を動力源として駆動される。モータ31の出力は減速機及び車軸を介して車輪30に伝達される。一方、車両3の減速時には車輪30の回転によってモータ31が駆動され、モータ31は発電機として機能して回生電力を発電する。
バッテリ32は、充電可能な二次電池であり、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等から構成される。バッテリ32は車両3の走行に必要な電力(例えばモータ31の駆動電力)を蓄える。モータ31によって発電された回生電力がバッテリ32に供給されると、バッテリ32が充電され、バッテリ32の充電率(SOC:State Of Charge、以下SOCとも称する)が回復する。なお、バッテリ32は、車両3に設けられた充電ポートを介して地上側電力伝送装置2以外の外部電源によっても充電可能であってもよい。
PCU33はバッテリ32及びモータ31に電気的に接続される。PCU33は、インバータ、昇圧コンバータ及びDC/DCコンバータを有する。インバータは、バッテリ32から供給された直流電力を交流電力に変換し、交流電力をモータ31に供給する。一方、インバータは、モータ31によって発電された交流電力(回生電力)を直流電力に変換し、直流電力をバッテリ32に供給する。昇圧コンバータは、バッテリ32に蓄えられた電力がモータ31に供給されるときに、必要に応じてバッテリ32の電圧を昇圧する。DC/DCコンバータは、バッテリ32に蓄えられた電力がヘッドライト等の電子機器に供給されるときに、バッテリ32の電圧を降圧する。
送受電装置5は、送受電装置4から受電し、受電した電力をバッテリ32に供給する。送受電装置5は、共振回路51、整流回路54、充電回路55、及びインバータ56を有する。
共振回路51は、路面との距離が小さくなるように車両3の底部に配置される。本実施形態では、共振回路51は、車幅方向において車両3の中央に配置される。共振回路51は、共振回路43と同様の構成を有し、コイル52及びコンデンサ53から構成される共振器を有する。コイル52及びコンデンサ53の各種パラメータ(コイル52の外径及び内径、コイル52の巻数、コンデンサ53の静電容量等)は、共振回路51の共振周波数が共振回路43の共振周波数と一致するように定められる。なお、共振回路51の共振周波数と共振回路43の共振周波数とのずれ量が小さければ、例えば共振回路51の共振周波数が共振回路43の共振周波数の±20%の範囲内であれば、共振回路51の共振周波数は共振回路43の共振周波数と必ずしも一致している必要はない。
図1に示したように共振回路51が共振回路43と対向しているときに、共振回路43によって交流磁界が生成されると、交流磁界の振動が、共振回路43と同一の共振周波数で共鳴する共振回路51に伝達される。この結果、電磁誘導によって共振回路51に誘導電流が流れ、誘導電流によって共振回路51において誘導起電力が発生する。すなわち、共振回路43は共振回路51へ送電し、共振回路51は共振回路43から受電する。
整流回路54は共振回路51及び充電回路55に電気的に接続される。整流回路54は、共振回路51から供給される交流電力を整流して直流電力に変換し、直流電力を充電回路55に供給する。整流回路54は例えばAC/DCコンバータである。
充電回路55は整流回路54及びバッテリ32に電気的に接続される。充電回路55は、整流回路54から供給された直流電力をバッテリ32の電圧レベルに変換してバッテリ32に供給する。送受電装置4から送電された電力が送受電装置5によってバッテリ32に供給されると、バッテリ32が充電される。充電回路55は例えばDC/DCコンバータである。
ECU34は車両3の各種制御を行う。例えば、ECU34は、送受電装置5の充電回路55に電気的に接続され、送受電装置4から送信された電力によるバッテリ32の充電を制御すべく充電回路55を制御する。また、ECU34は、PCU33に電気的に接続され、バッテリ32とモータ31との間の電力の授受を制御すべくPCU33を制御する。また、ECU34は、後述する電波信号発信装置66を含む信号発信装置を制御する。さらに、ECU34は、は、送受電装置5のインバータ56に電気的に接続され、送受電装置5による電力送信を制御すべくインバータ56を制御する。
非接触給電システム1は、車両3から地上側電力伝送装置2へ磁界共振結合による非接触電力伝送を行うようにも構成される。車両3から地上側電力伝送装置2へ非接触電力伝送を行う場合、送受電装置5は、バッテリ32から供給された電力を地上側電力伝送装置2の送受電装置4へ送る。送受電装置5から送受電装置4への電力の伝送は、上述した送受電装置4から送受電装置5への電力の伝送と同様に行われる。このため、車両3の送受電装置5は、送受電装置4におけるインバータ42と同様の機能を有するインバータ56を備え、インバータ56にはバッテリ32から直流電力が供給される。また、地上側電力伝送装置2の送受電装置4は、送受電装置5における整流回路54および充電回路55と同様の機能を有する整流回路46および充電回路47を有する。ECU34は、送受電装置5による電力送信を制御すべく送受電装置5を制御する。送受電装置5では、バッテリ32から供給される直流電流がインバータ56において交流電力(高周波電力)に変換され、この交流電力が共振回路51に供給される。インバータ56から供給された交流電力が共振回路51に印加されると、共振回路51は、送電するための交流磁界を発生させる。
共振回路51が共振回路43と対向しているときに、共振回路51によって交流磁界が生成されると、交流磁界の振動が、共振回路51と同一の共振周波数で共鳴する共振回路43に伝達される。この結果、電磁誘導によって共振回路43に誘導電流が流れ、誘導電流によって共振回路43において誘導起電力が発生する。すなわち、共振回路51は共振回路43へ送電し、共振回路43は共振回路51から受電する。整流回路46は、共振回路43から供給される交流電力を整流して直流電力に変換する。なお、地上側電力伝送装置2が充電可能な二次電池23を有している場合、共振回路43が受電した電力は二次電池23に充電されてもよい。この場合、充電回路47は、整流回路46から供給された直流電力を二次電池23の電圧レベルに変換して二次電池23に供給する。
二次電池23に充電された電力は、必要に応じて、地上側電力伝送装置2の送受電装置4から車両3の送受電装置5に送られてもよい。この場合、インバータ42は、二次電池23から供給された直流電力を交流電力(高周波電力)に変換し、変換した高周波電力を共振回路43に供給する。また、二次電池23には、外部から電力が供給されてもよい。更に、二次電池23に充電された電力は、外部電源(商用交流電源)の周波数の交流に変換されて外部(例えば、電力会社など)へ送られてもよい。
図3は、ECU34及びECU34に接続された機器の概略的な構成図である。ECU34は、通信インターフェース341、メモリ342及びプロセッサ343を有する。通信インターフェース341、メモリ342及びプロセッサ343は信号線を介して互いに接続されている。
通信インターフェース341は、CAN(Controller Area Network)等の規格に準拠した車内ネットワークにECU34を接続するためのインターフェース回路を有する。ECU34は、通信インターフェース341を介して他の機器と通信する。
メモリ342は、例えば、揮発性の半導体メモリ(例えば、RAM)及び不揮発性の半導体メモリ(例えばROM)を有する。メモリ342は、プロセッサ343において各種処理を実行するためのコンピュータプログラムや、プロセッサ343によって各種処理が実行されるときに使用される各種データ等を記憶する。
プロセッサ343は、一つ又は複数のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。プロセッサ343は、論理演算ユニット又は数値演算ユニットのような演算回路を更に有していてもよい。プロセッサ343は、メモリ342に記憶されたコンピュータプログラムに基づいて、各種処理を実行する。
また、図3に示したように、車両3は、GNSS受信機35、ストレージ装置36、複数のセンサ37、通信モジュール38、及びナビゲーション装置39を更に備える。GNSS受信機35、ストレージ装置36、センサ37、通信モジュール38、及びナビゲーション装置39はECU34に電気的に接続される。
GNSS受信機35は、複数(例えば3つ以上)の測位衛星から得られる測位情報に基づいて、車両3の現在位置(例えば車両3の緯度及び経度)を検出する。具体的には、GNSS受信機35は、複数の測位衛星を捕捉し、測位衛星から発信された電波を受信する。そして、GNSS受信機35は、電波の発信時刻と受信時刻との差に基づいて測位衛星までの距離を算出し、測位衛星までの距離及び測位衛星の位置(軌道情報)に基づいて車両3の現在位置を検出する。GNSS受信機35の出力、すなわちGNSS受信機35によって検出された車両3の現在位置はECU34に送信される。このGNSS受信機35として、例えば、GPS受信機が用いられる。
ストレージ装置36は、データを記憶する。ストレージ装置36は、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)又は光記録媒体を備える。本実施形態では、ストレージ装置36は、地図情報を記憶する。地図情報には、道路に関する情報に加えて、地上側電力伝送装置2の設置位置及び種類、並びに地上側電力伝送装置2の周りの外部環境(例えば、地上側電力伝送装置2が設けられた道路の舗装の種類など)に関する情報等が含まれる。また、道路に関する情報には、道路の勾配、道路上の任意の地点の標高、下り坂の始点位置、および下り坂の終点位置など、下り坂に関する情報が含まれる。ECU34はストレージ装置36から地図情報を取得する。なお、ストレージ装置が車両3の外部(例えばサーバ等)に設けられ、ECU34は通信モジュール38を介して車両3の外部から地図情報を取得してもよい。
センサ37は、車両3の状態及び車両3の周辺における外部環境を検出する。本実施形態では、センサ37は、車両3の状態を検出するセンサとして、例えば、車両3の速度を検出する速度センサを含む。また、センサ37は、バッテリ32の端子間電流を検出する電流センサ、バッテリ32の端子間電圧を検出する電圧センサを含む。これらセンサ37の出力は、ECU34に入力される。
通信モジュール38は、車両3と車両3の外部のサーバ(図示せず)との広域通信を可能とする機器であり、例えば、データ通信モジュール(DCM:Data Communication Module)である。広域通信は、通信距離が10メートル程度から10キロメートル程度である通信であり、例えばLTE(Long Term Evolution)等が用いられる。
ナビゲーション装置39は、地図情報を用いて、車両3の現在地から移動目的地までの走行予定ルートを、ダイクストラ法といった所定の経路探索手法に従って求める。
なお、地図情報は、外部のサーバ側のストレージ装置に記憶されていてもよい。この場合、車両3のECU34は、通信モジュール38を介した広域通信によりサーバから地図情報を取得してもよい。同様に、車両3と地上側電力伝送装置2とが広域通信可能な場合、地図情報は、地上側電力伝送装置2のメモリ222などの記憶装置に記憶されていてもよく、ECU34は、通信モジュール38を介した広域通信により地上側電力伝送装置2から地図情報を取得してもよい。
<信号送受信システムの構成>
上述したように、非接触給電システム1は、送受電装置4の共振回路43において発生させた交流磁界を介して、地上側電力伝送装置2から車両3に電力を伝送する。また、非接触給電システム1は、送受電装置5の共振回路51において発生させた交流磁界を介して車両3から地上側電力伝送装置2に電力を伝送する。このような非接触電力伝送を行うには、走行中の車両3から地上側電力伝送装置2へ、車両識別情報や給電量などの車両に関する情報(以下、「車両情報」という)を送信し、地上側電力伝送装置2はこの車両情報に基づいて送受電装置4を制御することが行われる。このため、本実施形態の非接触給電システム1は、車両3から地上側電力伝送装置2へ車両情報を含む信号を送信する信号送受信システムを有する。
信号送受信システムは、車両3から地上側電力伝送装置2へ車両情報を含む信号を無線で発信する信号発信装置6と、信号発信装置6から発信された信号を検出する信号検出装置7とを有する。本実施形態では、信号発信装置6は、電波を利用して地上側電力伝送装置2へ向けて信号を発信する電波信号発信装置66と、電波信号発信装置66を制御するECU34とを含む。信号検出装置7は、電波信号発信装置66によって発信された信号を含む電波を検出する電波検出機76と、電波検出機76に接続されたコントローラ22とを含む。
信号発信装置6の電波信号発信装置66は、電波により、地上側電力伝送装置2へ車両3の車両情報を送信する。電波信号発信装置66は、交流電流発生回路67及びアンテナ68を備える。
交流電流発生回路67は、バッテリ32及びアンテナ68に電気的に接続される。交流電流発生回路67は、交流電流を発生させ、交流電流をアンテナ68に供給する。例えば、交流電流発生回路67は、発振回路、変調回路及び増幅器を有する。発振回路は、搬送波を生成し、変調回路は送信すべき車両情報に応じて搬送波を変調し、増幅器は変調された交流電流を増幅する。
アンテナ68は、本実施形態では、路面との距離が小さくなるように車両3の底部に配置される。本実施形態では、アンテナ68は、車幅方向において車両3の中央に配置され、車両3の前後方向において共振回路51よりも前方に配置される。なお、アンテナ68は、車両3の前後方向において共振回路51と同一の位置又は共振回路51よりも後方に配置されてもよい。また、アンテナ68は、車両3が地上側電力伝送装置2に近づいたときにのみ地上側電力伝送装置2のアンテナ77へ電波を送信することができれば、車両3の底部以外に配置されてもよい。
アンテナ68は、交流電流発生回路67に電気的に接続され、アンテナ68には、交流電流発生回路67において発生された交流電流が供給される。アンテナ68は、交流電流発生回路67から交流電流が供給されると、変調された交流電流に応じた、情報発信用の電波を発生させる。発生される電波の周波数は、例えば、数百kHz~数GHzである。
信号検出装置7の電波検出機76は、電波信号発信装置66から発信される特定の周波数の電波を検出する。電波検出機76は、送受電装置4が設けられた道路において、車両3の進行方向において送受電装置4の共振回路43よりも手前に配置され、車両3が通過する車線の中央に配置される。電波検出機76は地中(路面の下)又は路面の上に配置される。電波検出機76の周囲の車両3から情報送信用の電波が発せられると、電波検出機76は情報送信用の電波を検出する。
電波検出機76は、アンテナ77、増幅器及び復調回路を有する。アンテナ77は、アンテナ77の周りを飛び交う電波を電気信号波に変換する。増幅器は、アンテナ77で変換された信号波を増幅する。復調回路は、増幅器で増幅された信号波からこの信号波にのせられた情報、具体的には車両情報を取り出す。
電波検出機76はコントローラ22に電気的に接続され、電波検出機76の出力はコントローラ22に送信される。コントローラ22は、電波検出機76の出力に基づいて車両3から送信された車両情報を取得し、この車両情報に基づいて地上側電力伝送装置2を制御する。すなわち、コントローラ22は、アンテナ68から発せられた電波を検出することによって、車両3から送信された車両情報を取得する。
特に、本実施形態では、電波信号発信装置66及び電波検出機76は、通信距離が10メートル未満の狭域通信を行うように構成される。狭域通信としては、通信距離が短い種々の近距離無線通信を用いることができ、例えば、IEEE、ISO、IEC等によって策定された任意の通信規格(例えば、Bluetooth(登録商標)、ZigBee(登録商標))に準拠した通信が用いられる。また、狭域通信を行うための技術としては、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)、DSRC(dedicated Short Range Communication)等が用いられる。
以上のように、本実施形態に係る信号送受信システムは、電波信号発信装置66及び電波検出機76により電波を利用して車両情報を含む信号を送受信する方法により、車両3から地上側電力伝送装置2へ車両情報を送信することができる。電波を利用した信号の送受信は、比較的高い周波数の電波によって行われる。したがって、電波を介して伝達することができる情報量は多い。また、電波を利用した信号の送受信では、電波の周波数が高いほど、電波を介して単位時間に伝達することができる情報量が多くなる。したがって、多くの情報を伝達するという観点からは、高周波の電波を利用して信号の送受信を行うことが好ましい。
<下り坂におけるSOC制御>
ところで、車両3が下り坂を走行する際には、車輪30の回転によってモータ31が駆動され、モータ31は発電機として機能して回生電力を発電する。これにより、バッテリ32はモータ31が発電した電力により回生充電され、バッテリ32のSOCが高い状態となる。特に、下り坂が比較的長く続く場合は、バッテリ32のSOCを十分に高くしてバッテリ32を満充電状態にすることも可能となる。
一方、前述したように、車両3が下り坂を走行する際には、バッテリ32が回生充電されることによって、バッテリ32のSOCが、電池特性上、好ましくない値に維持される場合がある。例えば、バッテリ32のSOCがある閾値(例えば、80%)を超えた状態が長時間維持されると、バッテリ32の劣化が進んでしまう場合がある。
本実施形態では、下り坂の走行時におけるバッテリ32の劣化を抑制するため、バッテリ32のSOCに閾値が設定される。そして、車両3が下り坂を走行する場合に、回生充電によりバッテリ32のSOCが閾値を超える場合は、下り坂に設けられた地上側電力伝送装置2へ車両3から無線電力伝送を行うことで、SOCが閾値を超えてしまうことを抑制する。これにより、バッテリ32のSOCが、電池特性上、好ましくない値に維持されることがなく、バッテリ32の劣化が抑制される。
より具体的には、下り坂でバッテリ32のSOCが低く維持される時間が長くなるように、下り坂の序盤で車両3から地上側電力伝送装置2への無線電力伝送を開始する。これにより、下り坂を走行中に、バッテリ32のSOCが閾値以下に維持される時間を長くすることができるので、バッテリ32の劣化が抑制される。
一方、車両3が下り坂の終点に近づくにつれ、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量は少なくなる。下り坂の終点では、バッテリ32を満充電状態にしておくことが好ましいため、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量が、バッテリ32に充電することが可能なバッテリ32の空き容量に達するタイミングまでは車両3から地上側電力伝送装置2への無線電力伝送を行い、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量がバッテリ32の空き容量を下回ると、車両3から地上側電力伝送装置2への無線電力伝送を停止させる。これにより、下り坂の終点でバッテリ32がほぼ満充電状態となる。
下り坂を通過した後は、車両3の運転に応じてバッテリ32の電力が消費され、バッテリ32のSOCは低下していく。バッテリ32のSOCが低下すると、車両3が地上側電力伝送装置2の上を通過するタイミングで、地上側電力伝送装置2から車両3へ無線電力伝送を行う必要が生じる。しかし、無線電力伝送によりバッテリ32を充電する際の送電効率は、回生充電によりバッテリ32を充電する際の効率よりも一般的に低いため、エネルギー効率の観点からは、下り坂を通過するまでの間に回生充電によりバッテリ32を充電しておくことが好ましい。本実施形態では、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量がバッテリ32の空き容量を下回ると、車両3から地上側電力伝送装置2への無線電力伝送を停止させるため、回生充電により下り坂の終点でバッテリ32を満充電状態にしておくことができ、エネルギー効率が高められる。
図4は、以上のような車両制御を行うためのECU34のプロセッサ343の機能ブロックを示す模式図である。ECU34のプロセッサ343は、車両の給電制御装置の一態様であり、下り坂判定部343aと、車両位置判定部343bと、回生電力量取得部343cと、回生充電部343dと、SOC取得部343eと、回生電力量予測部343fと、給電制御部343gと、を有している。プロセッサ343が有するこれらの各部は、例えば、プロセッサ343上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。つまり、プロセッサ343が有するこれらの各部は、プロセッサ343とこれを機能させるためのプログラム(ソフトウェア)から構成される。また、そのプログラムは、ECU34が備えるメモリ342または外部から接続される記録媒体に記録されていてもよい。あるいは、プロセッサ343が有するこれらの各部は、プロセッサ343に設けられる専用の演算回路であってもよい。
プロセッサ343の下り坂判定部343aは、ナビゲーション装置39が求めた車両3の走行予定ルートに基づいて、地図情報から走行予定ルートの勾配を取得し、走行予定ルートに下り坂があるか否かを判定する。なお、車両3の現在地から移動目的地までの走行予定ルートは、ダイクストラ法といった所定の経路探索手法に従って、プロセッサ343の下り坂判定部343aが求めてもよい。この場合、車両3はナビゲーション装置39を備えていなくてもよい。
プロセッサ343の車両位置判定部343bは、車両3の現在位置と、走行予定ルートに含まれる下り坂の始点位置とに基づいて、車両3が下り坂の始点に到達したか否かを判定する。
プロセッサ343の回生電力量取得部343cは、車両3が下り坂を走行しているときにモータ31が発電した回生電力量を取得する。回生電力量取得部343cは、モータ31の電圧値、電流値に基づいてモータ31が発電した回生電力量を取得してもよい。
プロセッサ343の回生充電部343dは、車両3が下り坂を走行しているときに、モータ31が発電した回生電力をバッテリ32に充電させる。具体的には、回生充電部343dは、モータ31が発電した回生電力をバッテリ32に回生充電させるため、PCU33を制御する。回生充電部343dは、車両3が下り坂を走行しているときにバッテリのSOCが閾値を超えると、バッテリ32へ充電させないようにしてもよい。一方、回生充電部343dは、バッテリ32のSOCに基づいて、SOCが所定の範囲内(例えば、30~60%)となるように、モータ31が発電した回生電力量の少なくとも一部をバッテリ32に充電させてもよい。
プロセッサ343のSOC取得部343eは、センサ37が検出したバッテリ32の端子間電流、端子間電圧に基づいてバッテリ32のSOCを取得する。
プロセッサ343の回生電力量予測部343fは、地図情報に基づいて、車両3が下り坂の終点まで走行する間にモータ31が発電する回生電力量を予測する。ここで、車両3が下り坂の終点まで走行する間にモータ31が発電する回生電力量は、理論上は車両3の位置エネルギーが電力量に変換されたものと考えることができる。したがって、回生電力量予測部343fは、車両3の現在位置と下り坂の終点との間の標高差に基づいて、例えば標高差とモータ31が発電する回生電力量との関係を規定したマップから、車両3が下り坂の終点まで走行する間にモータ31が発電する回生電力量を予測してもよい。
プロセッサ343の給電制御部343gは、車両3が下り坂を走行しているときに、バッテリ32のSOCに基づいて地上側電力伝送装置2への給電を制御する。具体的には、給電制御部343gは、車両3が下り坂を走行しているときに、バッテリ32のSOCが所定の閾値を超えると、地上側電力伝送装置2へ無線電力伝送により給電を行う。
また、給電制御部343gは、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量がバッテリ32の空き容量以下に設定された所定値未満になると、バッテリ32のSOCが所定の閾値を超える場合であっても、車両3から地上側電力伝送装置2への給電を停止する。給電制御部343gは、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量がバッテリ32の空き容量未満になると、車両3から地上側電力伝送装置2への給電を停止してもよい。
給電制御部343gは、車両3が下り坂を走行しているときにモータ31が発電した回生電力の一部または全部を地上側電力伝送装置2へ給電してもよい。なお、車両3が下り坂を走行しているときにモータ31が発電した回生電力の全てを地上側電力伝送装置2へ給電する場合、基本的にはバッテリ32への充電は行われない。給電制御部343gは、車両3が下り坂を走行しているときに、モータ31が発電した回生電力量からバッテリ32への充電量を減算した残りの電力量を地上側電力伝送装置2へ給電してもよい。
なお、給電制御部343gは、GNSS受信機35によって検出された車両3の現在位置と、ストレージ装置36に記憶された地上側電力伝送装置2の設置位置に基づいて、車両3の現在位置と地上側電力伝送装置2の設置位置との距離が所定値以下となったときに給電を行ってもよい。これにより、例えば下り坂に地上側電力伝送装置2が設けられていない区間があるときに、その区間で給電の動作が行われることが抑制される。
図5は、ECU34のプロセッサ343が行う処理を示すフローチャートである。図5の処理は、プロセッサ343により所定の制御周期毎に行われる。先ず、下り坂判定部343aが、ナビゲーション装置39が求めた車両3の走行予定ルートに基づいて、地図情報から走行予定ルートの勾配を取得し(ステップS10)、走行予定ルートに下り坂があるか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12で走行予定ルートに下り坂がある場合、車両位置判定部343bが、車両3が下り坂の始点に到達したか否かを判定する(ステップS14)。一方、ステップS12で走行予定ルートに下り坂がない場合、ステップS10へ戻る。
ステップS14で車両3が下り坂の始点に到達した場合、回生充電部343dが、モータ31が発電した回生電力をバッテリ32に充電させる回生充電を開始する(ステップS16)。一方、ステップS14で車両3が下り坂の始点に到達していない場合、ステップS14で待機する。
ステップS16の後、SOC取得部343eが、バッテリ32の現在のSOCを取得する(ステップS18)。次に、現在のSOCが所定の閾値THよりも大きいか否か、すなわちSOC>THであるか否かが判定され(ステップS20)、SOC>THの場合、給電制御部343gが、車両3から地上側電力伝送装置2への給電を行う(ステップS22)。一方、SOC≦THの場合、ステップS18に戻る。
ステップS22の後、回生電力量予測部343fが、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量Pを予測する(ステップS24)。次に、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量Pがバッテリ32の空き容量未満であるか否かが判定され(ステップS26)、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量Pがバッテリ32の空き容量未満の場合、給電制御部343gが、車両3から地上側電力伝送装置2への給電を停止する(ステップS28)。ステップS28の後、本制御周期における処理が終了する。
一方、ステップS28において、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量Pがバッテリ32の空き容量以上の場合、ステップS22へ戻り、車両3から地上側電力伝送装置2への給電を引き続き行う。
図6は、車両3が下り坂120を走行する様子を示す模式図である。図5で説明したように、車両3が下り坂120の始点140に到達すると回生充電が開始され、バッテリ32のSOCが所定の閾値THよりも大きい場合は地上側電力伝送装置2への給電が行われる。
また、車両3が下り坂の終点に近づくにつれ、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量Pは少なくなる。図6に示す車両3の位置p1は、回生電力量Pがバッテリ32の空き容量に到達した車両位置を示しており、位置p1を過ぎると車両3から地上側電力伝送装置2への給電が停止される。
位置p1では、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量Pがバッテリ32の空き容量に到達するため、車両3から地上側電力伝送装置2への給電を停止すると、車両3が下り坂の終点150に到達したときに、バッテリ32はほぼフル充電状態となる。したがって、車両3は、バッテリ32をフル充電にした状態で、平地130の走行を開始することができる。
また、上述したように、下り坂の終点までにモータ31が発電する回生電力量がバッテリ32の空き容量以下に設定された所定値未満になると、車両3から地上側電力伝送装置2への給電が停止されてもよい。この場合、車両3が下り坂の終点150に到達したときに、バッテリ32のSOCはフル充電状態よりも小さな値となる場合がある。この場合においても、車両3は、バッテリ32のSOCはフル充電には満たないが、バッテリ32が十分に充電された状態で、平地130の走行を開始することができる。
なお、図6では、下り坂120に部分的に地上側電力伝送装置2が設けられた例が示されているが、地上側電力伝送装置2は下り坂120の全域に渡って設けられていてもよい。また、下り坂120は、始点140と終点150の間に標高差があり、全体として下り坂になっていればよく、下り坂120の途中に平地または登り坂があってもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、車両3が下り坂を走行しているときに、バッテリ32のSOCが閾値を超えることが抑制されるので、バッテリ32の劣化が抑制される。
以上、本発明に係る好適な実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。
1 非接触給電システム
2 地上側電力伝送装置
3 車両
32 バッテリ
100 道路
343 プロセッサ
343d 回生充電部
343e SOC取得部
343f 回生電力量予測部
343g 給電制御部

Claims (5)

  1. 道路に備えられた電力伝送装置との間で無線電力伝送を行う車両の該電力伝送装置への給電を制御する装置であって、
    車両のバッテリの充電率を取得する充電率取得部と、
    車両が下り坂を走行しているときに、車両を駆動するモータが発電した回生電力をバッテリに充電させる回生充電部と、
    車両が下り坂を走行しているときに、前記バッテリの前記充電率に基づいて前記電力伝送装置への給電を制御する給電制御部と、
    を備える、車両の給電制御装置。
  2. 前記給電制御部は、車両が下り坂を走行しているときに、前記バッテリの前記充電率が所定の閾値を超えると、前記電力伝送装置への給電を行う、請求項1に記載の車両の給電制御装置。
  3. 車両が下り坂の終点まで走行する間に前記モータが発電する回生電力量を予測する回生電力量予測部を備え、
    前記給電制御部は、下り坂の終点までに前記モータが発電する前記回生電力量が前記バッテリの空き容量以下に設定された所定値未満になると、前記バッテリの前記充電率が前記所定の閾値を超える場合であっても、前記電力伝送装置への給電を停止する、請求項2に記載の車両の給電制御装置。
  4. 前記回生充電部は、車両が下り坂を走行しているときに、前記バッテリの前記充電率が所定範囲となるように、前記モータが発電した回生電力の少なくとも一部を前記バッテリに充電させる、請求項1~3のいずれか1項に記載の車両の給電制御装置。
  5. 前記給電制御部は、車両が下り坂を走行しているときに、前記モータが発電した回生電力量から前記バッテリへの充電量を減算した残りの電力量を前記電力伝送装置へ給電する、請求項4に記載の車両の給電制御装置。
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