JP2023010981A - 生体圧迫クリップ - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献3に記載のクリップは、金属製の従来のクリップに比して生体組織を挟持する力が弱いという問題もある。
図1は、本発明の一実施例の生体圧迫クリップで使用するクリップ本体1と締結具2の斜視図であり、図2はその側面図である。また、図3Aは、クリップ本体1に締結具2を嵌めることによりクリップ本体1が閉じている状態の上面図であり、図3Bは、そのA方向側面図及びB方向側面図である。
本実施例の生体圧迫クリップは、内視鏡用クリップ装置(アプライヤ)に装着されて生体組織のクリップに使用されるもので、クリップ本体1は、帯状の金属板を屈曲させた一対の板バネ3a、3bで形成されている。これらの板バネ3a、3bの一方の端部は細幅で、他方の端部は広幅に形成されている。細幅の端部はL字型に屈曲し、この屈曲部分に、アプライヤの操作ワイヤー21の連結部22(図7A)が係合する切り欠き(図示せず)が形成されている。また、屈曲部分の近傍には一対の板バネ3a、3bの離間距離を一定に保持してクリップ本体1と操作ワイヤー21の連結部22との掛合操作を行い易くするため、必要に応じて接続部材4が設けられる。接続部材4は、一対の板バネ3a、3bと同様の材料から形成することができる。接続部材4の取り付け方法は、ネジ、カシメ、溶接、接着等によることができる。
締結具2は、クリップ本体1の接続部材4側に位置することでクリップ本体1を開いた状態とし(図2)、爪部6側に位置することでクリップ本体1を閉じた状態とするもので(図3B)、カシメリングとも言われる。本実施例の締結具2は、金属製の筒状部材で形成されている。締結具2として、線材をコイル状に巻き回した物、長手方向に垂直な断面がC字型のもの等を用いても良い。
図4は、本発明の一実施例の生体圧迫クリップ100であって、クリップ本体1が開いた状態の側面図である。この生体圧迫クリップ100は、上述したクリップ本体1のアーム部5a、5bの先端部に可撓性樹脂で形成された圧迫片10を有している。図5Aは、この生体圧迫クリップ100のクリップ本体1が締結具2の締着により閉じている状態の上面図であり、図5Bは、そのA方向側面図及びB方向側面図である。なお、図をわかりやすくするため、締結具2はグレーに塗りつぶしている。
圧迫片10は可撓性樹脂で形成されていることにより、アーム部5a、5bの先端部6から突出している圧迫片10の突出部分11は図6に破線で示すように屈曲する。このため、後述するように、クリップ本体1のアーム部5a、5bが生体組織を挟持している状態では、圧迫片10の突出部分11が屈曲し、その屈曲した部分が生体組織を該生体組織の厚み方向(生体組織を挟持している状態でのアーム部5a、5bの長手方向)に圧迫する(図8D)。圧迫片10は、好ましくは弾性を有し、圧迫片10の屈曲を戻そうとする弾性力によって生体組織はその厚み方向に強く圧迫される。よって、粘膜下層の血管網の血液が排除され、圧迫片10に漿膜側から励起光を照射し、圧迫片に保持されている蛍光色素に蛍光を発光させると、その蛍光を漿膜側から良好に確認することが可能となる。
本実施例の圧迫片10は、概略短冊状の形状を有しているが、アーム部5a、5bの先端部6近傍で、先端部6の外側(接続部材4から離れた方)にくびれ12を有し、先端部6の内側(接続部材4に近い方)にもくびれ13を有する。本発明において、圧迫片10のくびれは、屈曲した圧迫片10による生体組織への圧迫力を調整するため、アーム部の先端部の近傍に必要に応じて適宜設けられる。したがって、外側のくびれ12と内側のくびれ13のいずれか一方だけを設けても良く、双方とも設けなくても良い。
圧迫片10を形成する可撓性樹脂としては、消化管内に長期に留置しても変性することなく、胃酸に耐える耐酸性を有しているものが好ましい。このような可撓性樹脂としては、軟質ポリ塩化ビニル、熱可塑性ポリウレタン、シリコーン、エチレン酢酸ビニル共重合体等の医療器具に用いられる樹脂を挙げることができる。
圧迫片10に保持させる蛍光色素としては、600~1400nmの赤色光乃至近赤外光の波長域、好ましくは700~1100nmの赤色光又は近赤外光の波長域で蛍光を発するものが好ましい。この波長域の光は、皮膚、脂肪、筋肉等の人体組織に対して透過性が高く、例えば、直腸等の管状の人体組織の粘膜から漿膜面まで良好に到達することができる。
圧迫片10の形成方法としては、例えば、蛍光色素を混練りした可撓性樹脂を、押出成形または射出成形にて所定形状に成形し、定尺カット、角取り、くぼみ形成等の加工を施すことで得ることができる。得られた圧迫片は接着剤によってクリップ本体1に接着すればよい。あるいは、クリップ本体とインサート成形することによりクリップ本体に固着した圧迫片10を得ても良い。
生体圧迫クリップ100の使用方法としては、まず、図7Aに示すように、圧迫片10を有するクリップ本体1と締結具2とを備えた生体圧迫クリップ100を、内視鏡用アプライヤのクリップ用シース20に取り付ける。クリップ用シース20としては、例えば、特許4388324号公報、特許5045484号公報等に記載されているインナーシース23とアウターシース24と操作ワイヤー21を有するものを使用することができ、市販のものを使用することができる。生体圧迫クリップ100のクリップ用シース20への取り付け方法としては、例えば、図7Aに示すように操作ワイヤー21の連結部22をクリップ本体1の接続部材4側の端部に掛合させればよい。また、クリップ本体1を、V字型、U字型等に屈曲させた板バネから形成する場合には、特許第5781347号公報等に記載されているようにフックを用いても良い。
2 締結具(カシメリング)
3a、3b 板バネ
4 接続部材
5a、5b アーム部
6 爪部
7 側部
8 挟持部
10 圧迫片
11 突出部分
20 クリップ用シース
21 操作ワイヤー
22 連結部
23 インナーシース
24 アウターシース
40 粘膜
41 患部
42 血管網
100 生体圧迫クリップ
Claims (1)
- 生体組織を挟持するアーム部を有するクリップ本体を備えたクリップであって、クリップ本体はアーム部の先端部から該アーム部の長手方向に突出した圧迫片を有し、圧迫片は弾性を有する可撓性樹脂で形成されると共に蛍光色素を保持し、アーム部が生体組織を挟持している状態で圧迫片の屈曲した突出部分が該屈曲を戻す弾性力により生体組織をその厚み方向に圧迫可能となっている生体圧迫クリップ。
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